JP6630985B2 - ダクト、ガスタービン - Google Patents
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Description
また、フレームから剥離した流れが後流の構造物と干渉するような場合には、流力不安定振動の発生が懸念される。
すなわち、本発明の一態様に係るダクトは、内部を流体が流通するダクト本体と、
該ダクト本体に固定されて、前記流体の流通方向に交差する方向に延びるフレームと、
該フレームにおける前記流通方向の下流側に固定された網部と、を備え、
前記フレームにおける前記流通方向の上流側を向く面が、前記フレームの延びる方向で突出寸法の異なる凹凸形状に形成されている。
本発明の一態様に係る構成によれば、前記フレームにおける前記流通方向の上流側を向く面が、前記フレームの延びる方向で突出寸法の異なる凹凸形状に形成されていることにより、前記フレームの延びる方向におけるフレームの渦発生周波数を、凹凸形状の突出寸法により異なる分布とすることができる。これにより、個々の凹凸形状を形成した部分ごとに、発生した渦振動が拡大することを抑制して、フレーム全体に流力振動の発生することを防止可能とできる。
該ダクト本体に固定されて、前記流体の流通方向に交差する方向に延びる断面矩形のフレームと、
該フレームにおける前記流通方向の下流側に固定された網部と、を備え、
前記フレームにおける前記流通方向の上流側を向く面には、前記フレームで発生した剥離渦が下流側の構造物と干渉しない形状とされたカバーが設けられる。
図1は、本実施形態におけるダクトを有するガスタービンを示す模式図であり、図において、符号Gは、ガスタービンである。
ラストチャンスフィルタ(フィルタ)10は、図1に示すように、ダクトDの流路を横切るようにその全面を覆うように設けられている。フィルタ10は、図2に示すように、ダクト本体D1に固定されて、流体の流通方向に交差する方向に延びるフレーム11と、フレーム11における流通方向の下流側に固定された網部12と、を備えている。
フレーム11は、図3〜図5に示すように、渦が剥離しにくい断面略半円または半楕円の棒状体とされ、これらの凸側が、前記流通方向の上流側となるように配置されている。フレーム11の流通方向の上流側を向く上流面(面)11aには、フレーム11の延びる方向で突出寸法の異なる凹凸形状を有するように、複数の凸部13,13が形成されている。
本実施形態において、凸部13,13は、ダクト本体D1の内壁に沿って配置されてフィルタ10をダクト本体D1に取り付ける部分には設けていないが、この部分にも、凸部13,13を設けることも可能である。
凸部13,13の上流側に突出する寸法は、図4,図5(a)に示すように、単一の凸部13においては、フレーム11の軸方向に略同一となるように設定されている。このとき、上記の流速分布に対応した凸部13,13の上流側に突出する寸法は、フレーム11の軸方向における凸部13の中央付近における流速の値に対応して設定することができる。なお、凸部13,13の上流側に突出する寸法は、個々の凸部13においてフレーム11の軸方向に変化させることもできる。
これにより、凸部13の取り付けられる各部分における渦発生周波数の差を大きくすることが可能となる。
これにより、ダクトDにおいて、流路中の構造物の構成が変更された場合などにおいては、これにともなって変化した流速分布に対応して、上流側に突出する寸法が異なる凸部13に変更して取り付けるか、または、凸部13を取り外すことなどが可能である。
なお、L字アングル(固定手段)14は、説明のため、図示を省略することもある。
網部12の縁部には、フレーム11のL字アングル(固定手段)14側端部11cが接触するように配置されていることができる。
また、軸方向に同一半円断面形状とされるフレーム11に、異なる突出寸法となる複数の凸部13を取り付けるだけで、簡単な構造で低コストに渦励振を抑制することが可能となる。また、フレーム11以外の構造を変更することなく、渦励振の発生を抑制することが可能となる。同時に、ボルト等で取り付け取り外し可能となっているため凸部13の大きさを適宜可変とすることができる。
図6は、本実施形態におけるダクトにおける流れと直交する方向視したフレームを示す拡大側断面図である。
本実施形態において上述した第1実施形態と異なるのは動吸振器に関する点であり、これ以外の対応する構成要素に関しては、同一の符号を付してその説明を省略する。
動吸振器15は、図6に示すように、フレーム11に渦励振や流力不安定振動が発生した場合に、その振動を抑制するものとされる。具体的には、フレーム11の下流側に、板バネなどの弾性体15aを介して重りとなる質量15bを接続した構成とされる。この動吸振器15においては、フレーム11の固有振動数(不安定振動の主要応答モード)を有するように調整されることができる。
また、動吸振器15は、図において1つのみが示されているが、これに限らず、フレーム11の軸方向に複数離間して設けることや、図2に示したラストチャンスフィルタ10の各フレーム11にそれぞれ設けることもできる。この場合、フレーム11全体のモード形状における固有振動数に対応して、フレーム11の応答を抑制するように、質量15bおよび弾性体15aの特性を変化させることもできる。
凸部13が取り付けられることによって、フレーム11の固有振動数は、フレーム11の延在する方向に分散されているが、この凸部13によって振動が抑制仕切れなかった場合に、動吸振器15の質量15bが弾性体15aによって振動することで、フレーム11の振動を吸収する。
図7は、本実施形態におけるダクトにおける流れと直交する方向視したフレームを示す拡大側断面図である。
本実施形態において上述した第2実施形態と異なるのは振動吸収手段に関する点であり、これ以外の対応する構成要素に関しては、同一の符号を付してその説明を省略する。
振動吸収手段16は、図7に示すように、フレーム11を筒状としてその内部に空洞16aを形成し、空洞16a内部に渦励振や流力不安定振動が発生した場合に、その振動エネルギーを摩擦エネルギーや塑性変形のエネルギーに変換して抑制可能にする振動吸収材(変形摩擦材)16bが充填された構成とされている。具体的には、フレーム11の空洞16a内部に、ワイヤ、金属球、砂などが振動吸収材16bとして挿入される。空洞16aは、フレーム11外側のダクトDの流路に対して、密閉されることが好ましい。空洞16aの断面寸法は、振動吸収に必要な振動吸収材16bを充填できる大きさであればその大きさは限定されない。
また、振動吸収手段16は、フレーム11の軸方向全長にわたって設けることや、図2に示したラストチャンスフィルタ10の各フレーム11にそれぞれ設けることもできる。また、振動吸収手段16を、フレーム11軸方向における部分的に1箇所または複数箇所離間して設けることもできる。
図8は、本実施形態におけるダクトにおける流れと直交する方向視したフレームを示す拡大側断面図であり、図9は、本実施形態におけるダクトにおける流れと直交する方向視したフレームの他の例を示す拡大側断面図である。
本実施形態において上述した第1〜第3実施形態と異なるのはカバーに関する点であり、これ以外の対応する構成要素に関しては、同一の符号を付してその説明を省略する。
フレーム11Aは、フレーム11に対応し、矩形断面を有すること以外は、前述したフレーム11と同様の構成とされている。
なお、カバー18とフレーム11Aの両側面11dとの間が離間しているように図示しているが、カバー18の厚さは任意に設定でき、この隙間をもうけないようにすることもできる。
凸部13Aの設けられていない部分では、図9に示すように、フレーム11Aの上流面11aが平面となっていることができる。
なお、凸部13Aとフレーム11Aの上流面11aとの間が離間しているように図示しているが、凸部13Aの厚さは任意に設定でき、この隙間をもうけないようにすることもできる。
さらに、凸部13Aが取り付けられることによって、フレーム11Aの固有振動数は、フレーム11の延在する方向に不均一になるよう分散されており、フレーム11Aにおける渦励振を低減することができる。また、容易な構造変更で、流体による不安定力を低減することが可能となる。
D…ダクト
D1…ダクト本体
10…ラストチャンスフィルタ(フィルタ)
11,11A…フレーム
11a…上流面(面)
12…網部
13,13A…凸部
14…L字アングル(固定手段)
15…動吸振器
15a…弾性体
15b…質量
16…振動吸収手段
16a…空洞
16b…振動吸収材
18…カバー
Claims (8)
- 内部を流体が流通するダクト本体と、
該ダクト本体に固定されて、前記流体の流通方向に交差する方向に延びるフレームと、
該フレームにおける前記流通方向の下流側に固定された網部と、を備え、
前記フレームにおける前記流通方向の上流側を向く面が、前記フレームの延びる方向で突出寸法の異なる凹凸形状に形成されていることを特徴とするダクト。 - 前記フレームの延びる方向において、前記凹凸形状の突出寸法が、渦励振による応答を抑制するように分布していることを特徴とする請求項1に記載のダクト。
- 前記凹凸形状が、円形または楕円形の断面形状を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のダクト。
- 前記凹凸形状が、前記フレームの延びる方向において、互いに離間して前記流通方向上流側に突出するように設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のダクト。
- 前記フレームの前記流通方向下流側には、渦励振による応答を抑制する動吸振器または振動吸収手段が設けられることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のダクト。
- 内部を流体が流通するダクト本体と、
該ダクト本体に固定されて、前記流体の流通方向に交差する方向に延びる断面矩形のフレームと、
該フレームにおける前記流通方向の下流側に固定された網部と、を備え、
前記フレームにおける前記流通方向の上流側を向く面には、前記フレームで発生した剥離渦が下流側の構造物と干渉しない形状とされたカバーが設けられることを特徴とするダクト。 - 前記カバーが、前記フレームの延びる方向で突出寸法の異なる凹凸形状に形成されていることを特徴とする請求項6に記載のダクト。
- 請求項1から7のいずれかに記載のダクトを有するガスタービン。
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