JP6630940B1 - 気流を送風する装置および取付装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】気流を送風する装置において,紐以外の布製品に取り付け可能な取付部と送風部とを備えた装置を提供する。【解決手段】装置は,衣服,シャツ,タオル,ネッカチーフ,スカーフ,頭巾,バンダナ,水を含ませるための布製品,および吸水性ポリマーを格納した布製品からなる群から選ばれた布製品に取り付けることができる取付部622と,取付部によって支持される送風部301と,を備え,人体に着けられた前記布製品によって取付部622が支持された状態で送風部が気流を送風する装置である。よって,この装置は紐以外の布製品に取り付けることができる効果を有する。【選択図】図2

Description

本開示は,気流を送風する装置および取付装置に関するものである。
特許文献1に記載の送風装置は,輪状の紐に着脱することができ,該紐によって吊持される。
特開2014−58915号公報
特許文献1に記載の送風装置には,該装置を紐以外の布製品に取り付けることが困難であるという欠点がある。よって,紐以外の布製品に取り付け可能な取付部と送風部とを備えた装置を提供することが目的である。
請求項1は「
衣服,シャツ,タオル,ストール,
ネッカチーフ,スカーフ,頭巾,バンダナ,
水を含ませるための布製品,および
吸水性ポリマーを格納した布製品
からなる群から選ばれた布製品に取り付け可能な取付部と,
前記取付部によって支持される送風部と,
を備え,
人体に着けられた前記布製品
によって前記取付部が支持された状態で
前記送風部が気流を送風する
装置」である。
請求項2は「
前記取付部が有する少なくとも1つの風向調整部をさらに備え,
前記布製品は
衣服,および
シャツ
からなる群から選ばれた布製品であって,
前記送風部は前記気流を前記風向調整部へ送風でき,
前記送風部は前記気流を前記取付部の外側部分へ送風でき,かつ,
前記人体に着けられた前記布製品
によって前記取付部が支持された前記状態で
前記風向調整部が前記気流を前記布製品の内側へ導く
請求項1に記載の装置」である。
請求項3は「
前記取付部が有する少なくとも1つの風向調整部をさらに備え,
前記布製品は
衣服,および
シャツ
からなる群から選ばれた布製品であって,
前記送風部は前記気流を前記風向調整部へ送風でき,
前記人体に着けられた前記布製品
によって前記取付部が支持された前記状態で
前記送風部は前記気流を前記布製品の外側表面へ送風でき,かつ,
前記人体に着けられた前記布製品
によって前記取付部が支持された前記状態で
前記風向調整部が前記気流を前記布製品の内側へ導く
請求項1に記載の装置」である。
請求項4は「
前記取付部が有する少なくとも1つの風向調整部と,
前記取付部に備えられた保持部と,
前記保持部と前記送風部との間に設けられた可動部と,
をさらに備え,
前記布製品は
衣服,および
シャツ
からなる群から選ばれた布製品であって,
前記保持部は前記布製品を保持することができ,
前記可動部を動かすことによって
前記気流の向きが調整可能であり,かつ,
前記人体に着けられた前記布製品
によって前記取付部が支持された前記状態で
前記風向調整部が前記気流を前記布製品の内側へ導く
請求項1に記載の装置」である。
請求項5は「
前記取付部が有する少なくとも1つの風向調整部と,
前記取付部が有する少なくとも1つの接触部と,
をさらに備え,
前記布製品は
衣服,および
シャツ
からなる群から選ばれた布製品であって,
前記人体に着けられた前記布製品
によって前記取付部が支持された前記状態で
前記風向調整部が前記気流を前記布製品の内側へ導き,かつ,
前記人体の表面に前記接触部が接触した状態で
前記風向調整部によって導かれた前記気流が
前記取付部と前記表面との間を通過する
請求項1に記載の装置」である。
請求項6は「
前記取付部が有する少なくとも1つの風向調整部と,
前記取付部が有する少なくとも1つの接触部と,
をさらに備え,
前記布製品は
衣服,および
シャツ
からなる群から選ばれた布製品であって,
前記人体に着けられた前記布製品
によって前記取付部が支持された前記状態で
前記風向調整部が前記気流を前記布製品の内側へ導き,かつ,
前記人体に着けられた別の布製品の表面
に前記接触部が接触した状態で
前記風向調整部によって導かれた前記気流が
前記取付部と前記表面との間を通過する
請求項1に記載の装置」である。
請求項7は「
前記布製品は
タオル,ストール,ネッカチーフ,スカーフ,バンダナ,
水を含ませるための布製品,および
吸水性ポリマーを格納した布製品
からなる群から選ばれた布製品であって,
前記布製品が前記取付部から着脱可能であり,
前記送風部が前記取付部から着脱可能であり,かつ,
前記人体の首に着けられた前記布製品
によって前記取付部が支持された状態で
前記送風部が前記気流を前記布製品へ送風できる
請求項1に記載の装置」である。
請求項8は「
前記布製品は
タオル,ストール,ネッカチーフ,スカーフ,バンダナ,
水を含ませるための布製品,および
吸水性ポリマーを格納した布製品
からなる群から選ばれた布製品であって,
前記人体の首に着けられた前記布製品
によって支持された前記取付部
によって支持された前記送風部が
前記布製品に接触していない状態で
前記送風部が前記気流を前記布製品へ送風できる
請求項1に記載の装置」である。
請求項9は「
前記取付部と前記送風部との間に設けられた可動部をさらに備え,
前記布製品は
タオル,ストール,ネッカチーフ,スカーフ,バンダナ,
水を含ませるための布製品,および
吸水性ポリマーを格納した布製品
からなる群から選ばれた布製品であって,
前記布製品が前記取付部から着脱可能であり,
前記可動部を動かすことによって
前記気流の向きが調整可能であり,かつ,
前記人体の首に着けられた前記布製品
によって支持された前記取付部
によって支持された前記送風部が
前記人体に着けられた衣服に接触していない状態で
前記送風部が前記気流を前記布製品へ送風できる
請求項1に記載の装置」である。
請求項10は「
前記布製品は
タオル,ストール,ネッカチーフ,スカーフ,頭巾,バンダナ,
水を含ませるための布製品,および
吸水性ポリマーを格納した布製品
からなる群から選ばれた布製品であって,
前記布製品が前記取付部から着脱可能であり,かつ,
前記人体の頭部に着けられた前記布製品
によって前記取付部が支持された状態で
前記布製品と前記取付部とを互いに逆方向へ引っ張ることにより
前記布製品と前記取付部とを相互にスライドさせることによって
前記送風部と前記人体の前記頭部との間の距離が調整可能である
請求項1に記載の装置」である。
ただし,前記頭部とは前記人体の首から上の部分であり,前記頭部は前記首を含む。
請求項11は「
前記布製品は
タオル,ストール,ネッカチーフ,スカーフ,頭巾,バンダナ,
水を含ませるための布製品,および
吸水性ポリマーを格納した布製品
からなる群から選ばれた布製品であって,
前記布製品が前記取付部から着脱可能であり,かつ,
前記取付部の左側部分と右側部分が
前記布製品の左側端部と右側端部をそれぞれ保持する
請求項1に記載の装置」である。
請求項12は「
少なくとも1つの穴形状を形成する穴形状形成部をさらに備え,
前記布製品は
タオル,ストール,ネッカチーフ,スカーフ,バンダナ,
水を含ませるための布製品,および
吸水性ポリマーを格納した布製品
からなる群から選ばれた布製品であって,かつ,
前記人体の首に着けられた前記布製品が
前記穴形状形成部を通過している状態で
前記送風部が前記気流を前記布製品へ送風できる
請求項1に記載の装置」である。
請求項13は「
前記布製品に水を含ませてから前記人体に着けられた前記布製品
によって前記取付部が支持された状態で
前記水が前記布製品から前記送風部へ流入することが防止される
請求項1に記載の装置」である。
請求項14は「
前記取付部に備えられた保持部と,
前記保持部と前記送風部との間に設けられた
スライド可能な可動部と,
をさらに備え,
前記布製品は
衣服,および
シャツ,
からなる群から選ばれた布製品であって,
前記保持部は前記布製品を保持することができ,かつ,
前記人体に着けられた前記布製品の縁
によって前記取付部が支持された状態で
前記可動部をスライドさせることによって
前記送風部の高さが調整可能である
請求項1に記載の装置」である。
請求項15は「請求項2から14のいずれかに記載の装置に用いる前記取付部からなる取付装置」である。
請求項1から14のいずれかに記載の装置は「衣服,シャツ,タオル,ストール,ネッカチーフ,スカーフ,頭巾,バンダナ,水を含ませるための布製品,および,吸水性ポリマーを格納した布製品からなる群から選ばれた布製品に取り付け可能な取付部と送風部とを備えた装置」である。よって,課題が解決される。
人体609に着けられた布製品である上着620の襟621によって取付部622が支持された状態で,取付部622によって支持された送風部301が気流を送風する装置の図である。(実施例1,3) 腕623とウイング624とを備える取付部622と,送風部301と,を備える扇風機300の図である。(実施例1,2) 上着620を保持する保持部623である腕623を備える取付部622のウイング624と,ヘルメット640を保持する取付部642のウイング644と,の両方に対して送風部301が送風する気流が当たることを示す図である。送風部301から送風される気流を示す矢印はグレーに塗られている。(実施例1,3) 上着620の襟621を保持する保持部623である腕623の内側部分627と,人体609と,の間にできる空洞633を送風部301から送風された気流が通過することを示す背面及び右側面図である。送風部301から送風される気流を示す矢印はグレーに塗られている。(実施例1) 上着620の襟621を保持する取付部622の腕623の内側部分627と,人体609と,の間にできる空洞633を送風部301から送風された気流が通過することを示す背面及び底面図である。送風部301から送風される気流を示す矢印はグレーに塗られている。(実施例1) ウイング624に向けて送風された気流が空洞633を通過し,隙間634又は穴637を通過し,上着620の内側へ流出することを示す図である。図6には上着620は描かれていないが,取付部622は上着620の襟621を保持している。上着620の内側における気流を示す矢印はグレーに塗られている。(実施例1) 取付部622の正面図である。(実施例1−4) 取付部622の左面図である。(実施例1−4) 取付部622の背面図である。(実施例1−4) 図9に記載の取付部622のA−A'線断面図である。腕623の内側部分627の内面631が概ねに凹形状又はU形状の面639を有することを示す断面680はグレーに塗られている。(実施例1,2) 取付部622の平面図である。(実施例1−4) 取付部622の底面図である。(実施例1−4) 取付部622の分解図である。(実施例1−4) 取付部622の保持部623である腕623の外側部分626と,送風部301と,の間にある可動な部分の動きを説明する図である。(実施例1,2,4) 取付部622の保持部623である腕623の外側部分626と,内側部分627と,の間を開閉することができることを示す図である。(実施例1,2) 取付部分622に設けられた3つの足632が机面600に接触した状態で,扇風機300を机面600の上に立たせた状態の図である。(実施例1,2) 送風部301が送風する気流が人体609の頭部とヘルメット640との間の隙間635に流入することを示す図である。(実施例1,3,4) 取付部622を襟621に取り付けた状態のままで支持部210から棒状体308を着脱できることを示す図である。(実施例1) 人体609の頭部の首に着けられたタオル700によって支持される取付部622によって支持される送風部301から送風される気流が前記頭部の前記首へ向けて送風されている状態で,タオル700に含まれる水が前記送風部301へ流入することが防止されることを示す図である。(実施例2,3) タオル700又はストール700の全体形状と端部703の位置関係を説明する図である。端部703はグレーに塗られている。(実施例2) 頭巾720又はバンダナ720の全体形状と端部723の位置関係を説明する図である。端部723はグレーに塗られている。(実施例2) スカーフ740,ネッカチーフ740,首まわりに着ける布製品740,気化させる水を含ませるための布製品740,吸水性ポリマーを含む布製品740又は吸水性ポリマーを格納した布製品740の全体形状と端部743の位置関係を説明する図である。袋状部760に吸水性ポリマーを格納することができる。端部743はグレーに塗られている。(実施例2) タオル700,バンダナ720又はスカーフ740によって取付部622を吊持した状態の斜視図である。(実施例2) タオル700によって取付部622を吊持した状態の斜視図である。(実施例2) タオル700によって取付部622を吊持した状態の斜視図である。(実施例2) タオル700によって取付部622が支持された状態でタオル700と取付部622とを互いに逆方向へ引っ張ることによりタオル700と取付部622とが相互にスライドすることを示す図である。(実施例2) タオル700と取付部622とを相互にスライドさせることによって送風部301と頭部の首との間の距離を調整できることを示す図である。(実施例2) タオル700によって取付部622を吊持した状態の正面図および背面図である。端部703のそれぞれは腕623の外側部分626と内側部分627によって保持されている。取付部622の左側部分622Lと右側部分622Rはタオル700の左側端部703Lと右側端部703Rをそれぞれ保持している。取付部622はタオル700の左側端部703Lと右側端部703Rを左右対称に保持している。この場合,腕623はタオル700を保持する保持部623である。(実施例2) タオル700によって取付部622を吊持した状態の正面図および背面図である。タオル700の端部703のそれぞれは穴638のそれぞれを通過している。取付部622の左側部分622Lと右側部分622Rはタオル700の左側端部703Lと右側端部703Rをそれぞれ保持している。取付部622はタオル700の左側端部703Lと右側端部703Rを左右対称に保持している。この場合において,穴638を形成する穴形状形成部638はタオル700を保持する保持部638である。(実施例2) 図1に記載のヘルメット640の縁641を保持する取付部642の正面図である。(実施例1) 図30のB−B'線断面図である。断面はグレーで塗られている。(実施例1) 図1に記載のヘルメット640の縁641を保持する取付部642の斜視図である。(実施例1) 図1に記載のヘルメット640の縁641を保持する取付部642の斜視図である。(実施例1) 図7から12に記載の取付部622の正面,平面及び左側面を表す斜視図である。(実施例1−4) 図7から12に記載の取付部622の正面,底面及び左側面を表す斜視図である。(実施例1−4) 図7から12に記載の取付部622の背面,平面及び左側面を表す斜視図である。(実施例1−4) 図7から12に記載の取付部622の背面,底面及び左側面を表す斜視図である。(実施例1−4)
実施例1から4において開示された実施形態である装置X1からX14は「衣服,シャツ,身に着けられる布製品,タオル,ストール,ネッカチーフ,スカーフ,頭巾,バンダナ,首まわりに着ける布製品,気化させる水を含ませるための布製品,吸水性ポリマーを含む布製品,および吸水性ポリマーを格納した布製品からなる群から選ばれた布製品に取り付け可能な取付部と送風部とを備えた装置」である。よって,これら装置のそれぞれは,「紐以外の布製品に取り付けることが困難である特許文献1に記載の装置の欠点」を克服する。
さらに,次の参考文献1から6と比較することにより,実施例1から4において開示された実施形態である装置X1からX14の進歩性を以下に詳細に説明する。
参考文献1:特開2006−46310号公報
参考文献2:中国特許出願公開第107532603号明細書
参考文献3:特開2013−253590号公報
参考文献4:国際公開番号WO2015/025359
参考文献5:United States Design Patent No.: US D824,012 S
参考文献6:特開2008−135997号公報
実施例1では,衣服,シャツ等を用いた実施形態である装置X1からX6を開示する。実施例2では,タオル,ネッカチーフ,スカーフ,頭巾,バンダナ等を用いた実施形態である装置X7からX12を開示する。実施例3では水を含む布製品を用いた実施形態である装置X13を開示する。実施例4では衣服,シャツ等を用いた実施形態である装置X14を開示する。実施例5では,装置X1からX14のいずれかの装置に用いる取付部622からなる取付装置X15を開示する。本発明に使用可能な装置は装置X1からX15に限定されない。本発明に使用可能な装置は装置X1からX15が有する全ての効果を有する必要はない。本発明に使用可能な取付部は以下に説明される実施形態である取付部622に限定されない。本発明に使用可能な取付部は取付部622が有する全ての効果を有する必要はない。本発明に使用可能な扇風機は以下に説明される実施形態である扇風機300に限定されない。本発明に使用可能な扇風機は扇風機300が有する全ての効果を有する必要はない。
図1は,布製品620(衣服,シャツ,上着,身に着けられる布製品など)に取り付けることができる取付部622と,前記取付部622によって支持される送風部301と,を備え,人体609に着用された前記布製品620によって前記取付部622が支持された状態で前記送風部301が気流を送風する装置の実施形態である。前記人体609に着用された前記布製品620は前記人体609に着けられている。
取付部622の構造は図7から12及び34から37に開示されている。図1に示す実施形態では,送風部301を支持する取付部622が上着620の襟621に掛けられている。上着620は着用物である。上着620は身に着けられる布製品である。上着620は衣服である。シャツを上着620として着用することができる。シャツは上半身に着ける布製品である。上着620の内側とは上着620と人体609の間にある空間である。着用物の内側とは前記着用物と人体の間にある空間である。上着620と人体609との間の隙間636は上着620の内側である。この開示において,「襟」は上着から頭部を露出させるために上着に設けられた縁である。例えば,Tシャツに頭部を通過させるための穴の縁も襟である。
この開示において人体609は上着620とヘルメット640を着用している。しかし,人体609はヘルメット640を必ずしも着用していなくてよい。人体609がヘルメット640を着用していない場合は,ヘルメット640に関係する効果は必ずしも得られなくてよい。
図2に示す実施形態では,取付部622は保持部623である腕623を備える。腕623は上着620の縁621又は襟621を保持する。腕623は外側部分626と内側部分627を備える。内側部分627は上着620と人体609の間に挿入される。人体609が人体609と上着620の間に下着655(これは上着620とは異なる別の布製品である)を着用しているときは,腕623の内側部分627は上着620と下着655の間又は下着655と人体609の間に挿入されている。
この開示において,「上着」は布製品である。「下着」は上着と人体の間に着けられた布製品である。人体は下着を必ずしも着用していなくてよい。この開示における実施形態を以下においてさらに詳細に説明する。
腕623の内側部分627は上着620の内側から上着620又は下着655に接触する。腕623の外側部分626は上着620の外側から上着620に接触する。
取付部622の保持部623である腕623で上着620を上着620の外側と内側から抱持する又は挟持する又は摘まむ又はクリップする又は固定することにより,取付部622は襟621を保持する。このため,人体609が上着620を着用した状態のままで,取付部622を簡単に上着620に着脱できる。腕623が上着620を保持するときは,腕623は保持部623である。腕623が上着620を抱持するときは,腕623は抱持部623とみなされてもよい。腕623が上着620を挟持するときは,腕623は挟持部623とみなされてもよい。腕623が上着620を摘まむときは,腕623は摘持部623とみなされてもよい。腕623が上着620をクリップするときは,腕623はクリップ部623とみなされてもよい。
図2に示された取付部622は風向調整部であるウイング624を備える。
腕623はウイング624を支持する。図2に示された実施形態では,腕623の外側部分626と腕623の内側部分627の間の連結部分683はウイング624を支持する。
図2に示すように,取付部622は送風部301を支持する。送風部301は腕623の外側部分626によって支持される。腕623の外側部分626に回動可能又は回転可能に設けられた支持部210を介して,送風部301は腕623の外側部分626によって支持される。
図3に示すように,腕623とウイング624を備える取付部622は上着620によって支持される。上着620によって支持される取付部622の腕623の外側部分626によって支持される送風部301は上着620によって支持される。送風部301は上着620に接触していないため,上着620を水で濡らした場合であっても上着620に含まれる水が送風部301へ流入することが防止されている。上着620を水で濡らした場合であっても,送風部301が水によって故障することなく送風部301は気流の送風を継続する。
取付部622のウイング624は上着620の縁621又は襟621の上に配置される。風向調整部であるウイング624の風向調整面625は送風部301に向けられている。ウイング624は送風部301と人体609(例えば,首又は頭部又は背中又は上半身)の間に配置される。
腕643とウイング644を備える取付部642はヘルメット640によって支持される。図1及び3において,ヘルメット640によって支持される取付部642は送風部を支持しない。ヘルメット640は着用物である。ヘルメット640は頭部着用物である。取付部642の構造は図30から33に開示されている。
図3に示すように,人体609の頭部によって着用される着用物であるヘルメット640の縁641を保持する腕643の内側部分647はヘルメット640と人体609の頭部の間に挿入される。
腕643の内側部分647はヘルメット640の内側からヘルメット640に接触する。腕643の外側部分646はヘルメット640の外側からヘルメット640に接触する。
取付部642の腕643でヘルメット640をヘルメット640の外側と内側から抱持する又は挟持する又は摘まむ又はクリップする又は固定することにより,取付部642は縁641を保持する。このため,人体609がヘルメット640を着用した状態のままで,取付部642を簡単にヘルメット640に着脱できる。また,ヘルメット640に取付部642を貼着又は定着することもできる。
図3に示すように,取付部642のウイング644はヘルメット640の縁641の下に配置される。風向調整部であるウイング644の風向調整面645は送風部301に向けられている。ウイング644は人体609(首又は頭部)と送風部301の間に位置する。送風部301はヘルメット640から離れた位置に配置され,送風部301が送風する気流をウイング644に向けて送風する。
送風部301は上着620の外側に配置され,送風部301が送風する気流をウイング624及び人体609(首や頭部)へ同時に向けている。
図2及び3に示すように,送風部301の角度を外面628に対して傾けるように支持部210が送風部301を支持し,送風部301から斜め上に向けて気流が送風される。このため,送風部301が送風する気流が腕623の外側部分626の外面628に対して当たった後の気流の向きは上方向に向かいやすくなる。これにより,人体609の顔や頭部に風が届きやすくなる効果をこの実施形態は有する。
図3に示された実施形態は,上着620の襟621によって支持される送風部301が送風する気流を,上着620を保持する取付部622のウイング624とヘルメット640を保持する取付部642のウイング644の両方に対して同時に送る。
図3に示すように,ウイング624は上着620の縁621又は襟621を保持する腕623の上に配置される。送風部301から送風される気流はウイング624の風向調整面625に対して当たる。ウイング624によって気流の一部は上着620の内側へ導かれる。
図3に示すように,送風部301から送風される気流は上着620の縁621又は襟621を上着620の外側から保持する外側部分626の外面628及び外面628の周辺にある上着620の外側表面の両方に対して同時に当たる。これにより,気流の一部は上着620の外側表面へ送風される。
図3に示すように,ウイング644はヘルメット640の縁641を保持する腕643の下に配置される。送風部301から送風される気流はウイング644の風向調整面645に対して当たる。ウイング644によって気流の一部はヘルメット640の内側へ導かれる。
図3に示すように,送風部301から送風される気流はヘルメット640の縁641をヘルメット640の外側から保持する外側部分646の外面648及び外面648の周辺にあるヘルメット640の外側表面の両方に対して同時に当たる。これにより,気流の一部はヘルメット640の外側表面へ導かれる。これにより,ヘルメット640の内側と外側表面の両方からヘルメット640が冷却される。
図3に示すように,ウイング624/644又は外側部分626/646又は上着620又はヘルメット640のいずれに対しても当たらなかった気流は直進して人体609の首又は頭部に対して当たる。
上記の実施形態は「上着620の内側」,「上着620の外側表面」,「ヘルメット640の内側」,「ヘルメット640の外側表面」および「上着620とヘルメット640の間に露出する人体609」へ1つの送風部301から同時に気流を送風できる扇風機300である。また,人体609の頭部にヘルメット640が着用されていない場合は,上記の実施形態は「上着620の内側」,「上着620の外側表面」および「上着620から露出する人体609の頭部」へ1つの送風部301から同時に気流を送風できる扇風機300である。
ヘルメット640と人体609の頭部の間の隙間635が狭い場合であっても,取付部642によってヘルメット640の内側へ流入する気流の量を増加させる効果をこの実施形態は有する。
図3に記載の取付部642は頭部の頭髪と送風部301の間に位置する。このため,取付部642があることによって頭髪が送風部301に接触することを防ぐ場合がある。よって,頭髪が送風部301の羽根車302に絡まることを防ぐ効果をこの実施形態は有する。
図3に示されたヘルメット640を保持する取付部642は送風部301を支持しないため軽い。このため,ヘルメットが送風部を支持する必要がある参考文献3に記載の送風機と比較して,図3に記載の実施形態はヘルメット640を着用する頭部を支える首への負担が軽減される効果を有する。
図4及び5に示すように,腕623の内側部分627の端には接触部として少なくとも1つの足632が設けられている。扇風機300の取付部622の腕623の内側部分627の内面631は人体609に向けて概ねに凹形状又はU形状の面639を有している。
足632を人体609の表面に接触させて扇風機300が上着620の縁621又は襟621を保持したときに,人体609と内面631の間に空洞633が形成される。送風部301から送風された気流はウイング624の風向調整面625に対して当たることで空洞633へ導かれる。
足632を下着655の表面に接触させて扇風機300が上着620の縁621又は襟621を保持したときたときに,下着655と内面631の間に空洞633が形成される。送風部301から送風された気流はウイング624の風向調整面625に対して当たることで空洞633へ導かれる。
図6に示すように,空洞633に流入した気流は足632の穴637を通過することによって上着620の内側へ流出する。さらに,空洞633に流入した気流は複数の足632の間の隙間634を通過することによって上着620の内側へ流出する。その結果,図6に示すように気流は空洞633を通過する。
ウイング624は空洞633へ流入する気流の量を増やす。ウイング624は大量の気流が上着620の内側へ導かれることを可能にする。
図7から12は,取付部622の図面である。図7から12に記載の取付部622の腕623の内側部分627の長さをさらに伸ばし,気流が通過する空洞633を人体609の背中のさらに下まで伸ばす変更によって,気流が上着620のさらに奥まで届くようにすることもできる。
さらに,保冷剤を腕623の内側部分627に格納し,前記保冷剤で空洞633を通過する気流を冷却する変更によって,上着620の内側へ冷却された気流を導くことができる。
さらに別の可能な変更では,吸水性ポリマー部材を腕623の内側部分627に格納することで,前記吸水性ポリマー部材に含ませた水の気化熱で空洞633を通過する気流を冷却することができる。これによって,上着620の内側に冷却された気流を導くことができる。また,取付部622に給水タンクを設け,該給水タンクに蓄えた水が空洞633の内側で気化するように取付部622を変更することができる。例えば,水を前記吸水性ポリマーに補給するための変更又は水を空洞633内に噴霧するための変更が可能である。
図13は扇風機300の分解図である。取付部622の腕623の外側部分626の外面628に支持部210が設けられている。支持部210は可動部215を備える。可動部215の軸受となる穴233に支持部210の棒持部244が備える軸を嵌合させることで回動可能な可動部215を支持部210は備える。
支持部210の棒持部244の棒持面245に回動可能かつスライド可能に挿入された棒状体308が送風部301を支持する。送風部301は蝶番部307を介して蝶動可能に棒状体308によって支持される。送風部301は取付部622から回動可能かつスライド可能かつ蝶動可能かつ着脱可能に支持される。
図13に示すように,送風部301に内設された電動機303は棒状体308の内部に設けられた電源である充電可能なリチウムイオン電池304に電気伝導体312を介して電気的に接続される。電池304の電力により送風部301のファンガード305に内包された羽根車302が駆動されて送風する。電池304は電池ケースの蓋310によって棒状体308に格納されており,棒状体308に設けられたスイッチ309により電気伝導体312への通電状態を制御する。
図14に示す扇風機300は,送風部301と腕623の外側部分626の間にある4つの可動な部分324/325/326/327を備える。これらを動かすことで,送風部301からの気流の向きが調整可能である。
送風部301と腕623の外側部分626の間にある4つの可動な部分324/325/326/327の少なくとも1つの可動部を動かすことによって,送風部301から風向調整部であるウイング624へ向けて送風される気流の向きが調整される。これにより,前記風向調整部によって空洞633へ導かれる気流の量が調整される。これにより,上着620の内側へ導かれる気流の量を調整することが容易になる。
同時に,送風部301と腕623の外側部分626の間にある4つの可動な部分324/325/326/327の少なくとも1つの可動部を動かすことによって,送風部301から上着620の外側表面へ向けて送風される気流の向きが調整される。これにより,上着620の外側表面に対して当たる気流の量を調整することが容易になる。
送風部301と腕623の外側部分626の間にはスライド可能な部分(図14に記載の矢印326が示す動き)がある。これにより,取付部622が上着620の襟621を図1,3又は17のように保持したときに前記スライド可能な部分326をスライドさせることによって送風部301の高さが調整可能である。
送風部301と腕623の外側部分626の間にある可動な部分の数を増やす変更又は減らす変更をしてもよい。送風部301と取付部622の間に設けてよい可動部は上記の形態に限定されない。当業者が利用可能なあらゆる形態を前記可動部として利用してよい。
図15に示すように,取付部622の腕623は弾性のある部材でできている。適度な力687を加えることによって,腕623の外側部分626と内側部分627の間の空間686を開閉できる。
弾性のある部材を腕623に用いることによって,腕623のクリップで挟み込んだ着用物を適度な圧力で押さえつけるように調整できる。腕623の部材として用いるための素材としてポリマーや金属を用いてよい。図15に示すように,腕623を1つのポリマー製の部品として射出成形により製造できる。別の形態としては,参考文献2の図15のクリップのように,外側部分626と内側部分627を別々の部品として成形してそれら部品を組み合わせることにより腕623を製造することもできる。また,金属製のバネを追加することによって外側部分626と内側部分627の間の圧力を強めることもできる。
前記ポリマーとしてはポリエチレン,ポリプロピレン,ナイロン,ポリスチレン,ポリ塩化ビニル,ポリメタクリル酸メチル,ポリテトラフルオロエチレン,ポリカーボネート,ポリエチレンテレフタレート,AS樹脂,ABS樹脂,エチレン酸ビコポリマー,アセタール樹脂,酢酸セルロース樹脂,ポリウレタン,TPU樹脂,熱可塑性樹脂,熱可塑性ポリウレタンエラストマー,シリコンゴム,合成ゴム,天然ゴム等が好適に用いられる。より好適にはポリプロピレン,ナイロン,ポリ塩化ビニル,ABS樹脂を用いて取付部622が製造される。最適には,腕623はポリプロピレンで製造され,支持部210はABS樹脂で製造される。
図16に示す実施形態において,机面600に接触する足632によって支持される腕623の上に支持される送風部301を備える扇風機300は机面600の上に立つ。図14に記載の可動な部分を動かすことにより送風部301の向きをあらゆる方向に向けることができる。
足632を机面600に接触させて扇風機300を机面600の上に立たせたときに,腕623の内側部分627の内面631と机面600の間に空洞633ができる。送風部301によって送風される気流を風向調整部であるウイング624によって空洞633へ導くことにより,扇風機300の真下にある机面600に気流が当てられる。これにより,机面600のほぼ全体が冷却又は乾燥される効果をこの実施形態は有する。
図17に記載のヘルメット640は図3に記載のヘルメット640を保持する取付部642が取り付けられていないヘルメット640である。ヘルメット640と人体609の頭部の間の隙間635が十分に広い場合には,送風部301から送風される気流の一部が人体609の後頭部に対して当たって上昇し隙間635の中に流入する。このとき,前記後頭部が風向調整部であるウイング644の役割を担う。
図17に示す実施形態では,取付部622を襟621に取り付けることで,送風部301が上着620の襟621よりも高い位置に配置される。
図17に示す実施形態では,送風部301はヘルメット640の縁641に近い位置から縁641に向けて気流を送風する。このため,取付部642を用いずに扇風機300を用いた図17に記載の場合であっても,ヘルメット640の内側へ気流を導くことは可能である。
図17に示す実施形態では,ヘルメット640は取付部642又は送風部301のいずれも支持しないため,ヘルメット640が重くなることは全くない。このため,ヘルメットが送風部を支持する必要がある参考文献3に記載の送風機と比較して,図17に記載の実施形態はヘルメット640を着用する頭部を支える首への負担が軽減される効果を有する。
図17に示す実施形態では,人体609によって着用された上着620の襟621によって支持される取付部622によって支持される送風部301が送風する気流が人体609の頭部が着用するヘルメット640と前記頭部の間の隙間635に流入する。これにより,気流はヘルメット640の内側へ導かれる。
図18に示す実施形態では,人体609が着用する上着620の襟621を保持する取付部622の支持部210によって着脱可能に支持される棒状体308によって支持される送風部301を備える扇風機300は取付部622を襟621に取り付けた状態のままで支持部210から棒状体308を離脱させることにより棒状体308を手持ち部とする手持ち式の携帯扇風機616となる。
図1に記載のヘルメット640の縁641を保持する取付部642の構造を図30から33に示す。取付部642の湾曲するウイング644の風向調整面645から延びる概ねに凹形状又はU形状の面639によって,ヘルメット640と取付部642の間に気流が通過するための空洞633が形成される。
これにより,送風部301から送風される気流がヘルメット640の内側へ安定的に導かれる効果をこの実施形態は有する。
ヘルメット640に取付部642を取り付ける方法はクリップのように縁641に留める方法に限らない。
例えば,取付部642をヘルメット640に粘着性の部材やテープを介して貼り付けてもよい。また,ヘルメット640の内側にある部材やヘルメット640を頭部に固定するためのベルトに取付部642を取り付ける又は吊るす方法でもよい。また,ヘルメット640の内側にある部材に係止された布状体又はシート状体を風向調整部として用いてもよい。また,ヘルメット640の内側にある部材に吊るされた布状体又はシート状体を風向調整部として用いてもよい。また,ヘルメット640を頭部に固定するためのベルトに吊るされた布状体若しくはシート状体を風向調整部として用いてもよい。
上着620の襟621から支持される送風部301から送風される気流をヘルメット640内に導くための風向調整部となる形状をヘルメット640の縁641の形状として設けてもよい。
人体609が着ける着用物によって支持される腕623/643は内面629/631/649/651と外面628/630/648/650を備える。
人体609が着ける着用物によって支持される腕623/643が有する面のうち,内面629/631/649/651は人体609の方向を向く面である。
人体609が着ける着用物によって支持される腕623/643が有する面のうち,外面628/630/648/650は人体609とは反対の方向を向く面である。
腕623/643が着用物によって支持されたときに,前記着用物の外側に配置される腕623/643の部分626/646を「腕の外側部分」と呼ぶ。
腕623/643が着用物によって支持されたときに,前記着用物の内側に配置される腕623/643の部分627/647を「腕の内側部分」と呼ぶ。
腕623/643が着用物の縁621/641又は襟621を保持したときに,前記着用物の外側に配置される腕623/643の部分626/646を「腕の外側部分」と呼ぶ。
腕623/643が着用物の縁621/641又は襟621を保持したときに,前記着用物の内側に配置される腕623/643の部分627/647を「腕の内側部分」と呼ぶ。
腕623/643が着用物を保持したときに,前記着用物は腕623/643の外側部分626/646の内面629/649と腕623/643の内側部分627/647の外面630/650の間に保持される。
腕623/643の外側部分626/646の内面629/649を着用物の縁621/641又は襟621に接触させた状態で,腕623/643は前記着用物の縁621/641又は襟621を保持する。
腕623/643の内側部分627/647の外面630/650を着用物の縁621/641又は襟621に接触させた状態で,腕623/643は前記着用物の縁621/641又は襟621を保持する。
送風部301は送風の向きが調整可能であるように腕623の外側部分626から支持される。
扇風機300は湾曲した板状体の風向調整部であるウイング624を備えている。風向調整部の形状はこの実施形態に限定されない。風向調整部として,湾曲する板状体,曲がったパイプなどの管状体,柔軟性のあるホースなどの管状体,曲面のあるノズル,気流の方向を変えるための壁などを用いてよい。扇風機300が備える腕623はウイング624を支持する。
ウイング624の風向調整面625は送風部301が発生する気流を上着620の外側から上着620の内側へ導く。ウイング624/644は送風部301が発生する気流を主流と副流に分流する。
主流はウイング624/644の風向調整面625/645に対して当たらない気流である。主流は前記着用物の外側表面および前記着用物の外側に露出する人体609の部分(顔,首及び頭部)に対して当たる。
副流はウイング624/644の風向調整面625/645に対して当たる気流である。副流の移動方向はウイング624/644の風向調整面625/645によって変えられる。
ウイング624の風向調整面625は副流の移動方向を変えることで副流を空洞633の中へ導くことで,副流は着用物の内側に導かれる。
腕623が保持する襟621を備える上着620が人体609によって着用された状態で,腕623によって支持される送風部301が発生する気流をウイング624の風向調整面625に対して当てることにより,気流の副流が上着620の内側へ導かれる。
腕623が保持する襟621を備える上着620が人体609によって着用された状態で,腕623によって支持される送風部301が発生する気流をウイング644の風向調整面645に対して当てることにより,気流の副流がヘルメット640の内側に導かれる。
気流の副流の向きを変えることにより気流の副流を穴638に導くための形状をウイング624は有する。
気流の副流の向きを変えることにより気流の副流を空洞633の内部に導くための形状をウイング624は有する。ウイング624/644があることにより,上着620又はヘルメット640の内側に安定的に気流の副流を導くことが可能になる。
図1に示す実施形態では,送風部301は人体609又は人体609に着けられた上着620のどちらにも直接接触することなく取付部622によって支持されている。これにより,人体609から上着620へしみ込んだ汗で上着620が濡れている場合であっても,送風部301が前記汗に接触することを防ぐ効果をこの実施形態は有する。
(参考文献との比較)
参考文献1に記載の装置は,送風機に繋がれたパイプを下着の開口部から該下着の内側へ引き込むことにより,該パイプから下着と人体の間へ気流を送風することができる。
参考文献2に記載の装置は,クリップでタオル又は服の襟を保持することにより該タオル又は該服によって支持された状態で気流を送風することができる。
しかし,参考文献1に記載の装置には,「扇風機の取付部を使って服に扇風機を掛けたのち,さらにパイプを服の内側に引き込んで服の中への送風経路を確保する2ステップの作業が必要であるという欠点」がある。これを欠点D1と呼ぶ 。
さらに,参考文献1又は2に記載の装置には,「服の内側と外側の両面に同時に風を当てることができないため,汗で濡れた服の水分の蒸発が服の両側から促進されないという欠点」がある。これを欠点D2と呼ぶ 。
さらに,参考文献1に記載の装置には,「服の内側へ送風される気流の量と服の外側へ送風される気流の量の配分を調整できないという欠点」がある。これを欠点D3と呼ぶ 。
さらに,参考文献2に記載の装置には,「服の内側と服の外側に露出した人体(頭部)の両方に同時に風を当てることができないという欠点」がある。これを欠点D4と呼ぶ 。
さらに,参考文献2に記載の装置には,「汗で濡れた人体や服に送風部が接触しており,そのため,汗が送風部にしみ込みやすく故障の原因になりやすという欠点」がある。これを欠点D5と呼ぶ 。
(参考文献との比較に基づく進歩性の説明)
上述に開示された実施形態である装置X1は「
衣服620,シャツ620,タオル700,ストール700,
ネッカチーフ740,スカーフ740,頭巾720,バンダナ720
,水を含ませるための布製品700/720/740,および
吸水性ポリマーを格納した布製品740
からなる群から選ばれた布製品に取り付け可能な取付部622と,
前記取付部622によって支持される送風部301と,
を備え,
人体609に着けられた前記布製品
によって前記取付部622が支持された状態で
前記送風部301が気流を送風する
装置」である。
前記取付部で前記布製品の襟を挟むという1回の動作で
「前記人体による前記装置の支持」と
「前記布製品の外側に露出した前記人体への気流の経路の確保」と
を同時に達成することが装置X1によって可能になる。
上述に開示された実施形態である装置X2は「
前記取付部622が有する少なくとも1つの風向調整部624
をさらに備え,前記布製品は
衣服620,および
シャツ620
からなる群から選ばれた布製品であって,
前記送風部301は前記気流を前記風向調整部624へ送風でき,
前記送風部301は前記気流を前記取付部622の外側部分626へ送風でき,かつ,
前記人体609に着けられた前記布製品
によって前記取付部622が支持された前記状態で
前記風向調整部624が前記気流を前記布製品の内側へ導く
装置X1に記載の装置」である。
前記取付部で前記布製品の襟を挟むという1回の動作で
「前記人体による前記装置の支持」と
「前記布製品の外側に露出した前記人体への気流の経路の確保」と
「前記布製品の内側への気流の経路の確保」と
「前記布製品の外側表面への気流の経路の確保」と
を同時に達成することが装置X2によって可能になる。
装置X2は上述の欠点D1とD2とD4とD5を克服する。よって,装置X2には参考文献に対して進歩性がある。
上述に開示された実施形態である装置X3は「
前記取付部622が有する少なくとも1つの風向調整部624
をさらに備え,前記布製品は
衣服620,および
シャツ620
からなる群から選ばれた布製品であって,
前記送風部301は前記気流を前記風向調整部624へ送風でき,
前記人体609に着けられた前記布製品
によって前記取付部622が支持された前記状態で
前記送風部301は前記気流を前記布製品の外側表面へ送風でき,かつ,
前記人体609に着けられた前記布製品
によって前記取付部622が支持された前記状態で
前記風向調整部624が前記気流を前記布製品の内側へ導く
装置X1に記載の装置」である。
前記取付部で前記布製品の襟を挟むという1回の動作で
「前記人体による前記装置の支持」と
「前記布製品の外側に露出した前記人体への気流の経路の確保」と
「前記布製品の内側への気流の経路の確保」と
「前記布製品の外側表面への気流の経路の確保」と
を同時に達成することが装置X3によって可能になる。
装置X3は上述の欠点D1とD2とD4とD5を克服する。よって,装置X3には参考文献に対して進歩性がある。
上述に開示された実施形態である装置X4は「
前記取付部622が有する少なくとも1つの風向調整部624と,
前記取付部622に備えられた保持部623と,
前記保持部623と前記送風部301との間に設けられた可動部215/307/324/325/326/327と,
をさらに備え,
前記布製品は
衣服620,および
シャツ620
からなる群から選ばれた布製品であって,
前記保持部623は前記布製品を保持することができ,
前記可動部215/307/324/325/326/327を動かすことによって
前記気流の向きが調整可能であり,かつ,
前記人体609に着けられた前記布製品
によって前記取付部622が支持された前記状態で
前記風向調整部624が前記気流を前記布製品の内側へ導く
装置X1に記載の装置」である。
前記取付部で前記布製品の襟を挟むという1回の動作で
「前記人体による前記装置の支持」と
「前記布製品の外側に露出した前記人体への気流の経路の確保」と
「前記布製品の内側への気流の経路の確保」と
「前記布製品の内側への気流の量の調整」と
「前記布製品の外側表面への気流の量の調整」と
を同時に達成することが装置X4によって可能になる。
装置X4は上述の欠点D1とD2とD3とD4とD5を克服する。よって,装置X4には参考文献に対して進歩性がある。
上述に開示された実施形態である装置X5は「
前記取付部622が有する少なくとも1つの風向調整部624と,
前記取付部622が有する少なくとも1つの接触部632と,
をさらに備え,
前記布製品は
衣服620,および
シャツ620
からなる群から選ばれた布製品であって,
前記人体609に着けられた前記布製品
によって前記取付部622が支持された前記状態で
前記風向調整部624が前記気流を前記布製品の内側へ導き,かつ,
前記人体609の表面に前記接触部632が接触した状態で
前記風向調整部624によって導かれた前記気流が
前記取付部622と前記表面との間を通過する
装置X1に記載の装置」である。
前記取付部で前記布製品の襟を挟むという1回の動作で
「前記人体による前記装置の支持」と
「前記布製品の外側に露出した前記人体への気流の経路の確保」と
「前記布製品の内側への気流の経路の確保」と
「前記人体と前記人体が着用する下着の間への気流の経路の確保」と
「前記人体と前記取付部の間の空間の汗蒸れの防止」と
を同時に達成することが装置X5によって可能になる。
装置X5は上述の欠点D1とD4とD5を克服する。よって,装置X5には参考文献に対して進歩性がある。
上述に開示された実施形態である装置X6は「
前記取付部622が有する少なくとも1つの風向調整部624と,
前記取付部622が有する少なくとも1つの接触部632と,
をさらに備え,
前記布製品は
衣服620,および
シャツ620
からなる群から選ばれた布製品であって,
前記人体609に着けられた前記布製品
によって前記取付部622が支持された前記状態で
前記風向調整部624が前記気流を前記布製品の内側へ導き,かつ,
前記人体609に着けられた別の布製品の表面
に前記接触部632が接触した状態で
前記風向調整部624によって導かれた前記気流が
前記取付部622と前記表面との間を通過する
装置X1に記載の装置」である。
前記取付部で前記布製品の襟を挟むという1回の動作で
「前記人体による前記装置の支持」と
「前記布製品の外側に露出した前記人体への気流の経路の確保」と
「前記布製品の内側への気流の経路の確保」と
「前記布製品と前記人体が着用する下着の間への気流の経路の確保」と
「前記人体と前記取付部の間の空間の汗蒸れの防止」と
を同時に達成することが装置X6によって可能になる。
装置X6は上述の欠点D1とD4とD5を克服する。よって,装置X6には参考文献に対して進歩性がある。
図19は,布製品(タオル,ネッカチーフ,スカーフ,頭巾,バンダナ,ストール,サークルストール,首まわりに着ける布製品,肩に掛ける布製品,気化させる水を含ませるための布製品,吸水性ポリマーを含む布製品,吸水性ポリマーを格納した布製品など)に取り付け可能な取付部622と,取付部622によって支持される送風部301と,を備え,人体609に着用された前記布製品によって取付部622が支持された状態で送風部301が気流を送風する装置の実施形態である。人体609に着用された前記布製品は人体に着けられた前記布製品である。
ここに開示する実施例では,上記に列挙された布製品を代表するものとして「タオル」を用いて説明する。以下の説明において,「タオル」を「ネッカチーフ」,「スカーフ」,「頭巾」,「バンダナ」,「ストール」,「サークルストール」,「肩に掛ける布製品」,「首まわりに着ける布製品」,「気化させる水を含ませるための布製品」,「吸水性ポリマーを含む布製品」,「吸水性ポリマーを格納した布製品」のいずれかに置き換えても,同様の効果が得られる。日本の「てぬぐい」など,実質的にタオルとして使用可能な布製品はタオルである。
一般的にタオルやストールは図20のタオル700に示すように長方形をしている。しかし,本実施例の布製品として用いてよいタオルやストールは長方形に限定されない。ストールは首の周辺又は肩に掛けて使用される布製品の総称である。
頭巾又はバンダナとしては図21に示すように四角い布製品又は折り畳んだ布製品を用いてよい。また,人体の頭部の形状にフィットする形状の布製品又は頭上に被りやすいような形状に加工された布製品を頭巾又はバンダナとして用いてよい。本実施例の布製品として用いてよい頭巾又はバンダナは図21の形状に限定されない。バンダナは頭部の周辺に巻いて使用する布製品の総称である。頭巾は頭部に被って使用する布製品の総称である。
スカーフやネッカチーフとしては首の周りに着けやすい形状の布製品を使用することができる。例えば図22に示す形状の布製品は首に巻きやすいため,スカーフやネッカチーフとして使用してよい。例えば,図22に示す布製品の袋状部760に吸水性ポリマーを格納することで,「吸水性ポリマーを含む布製品」や「吸水性ポリマーを格納した布製品」を製造することができる。本実施例の布製品として用いてよいスカーフやネッカチーフは図22の形状に限定されない。
タオル700及び上着620の素材としては繊維製の織物が好適に用いられる。タオル700及び上着620に用いてよい繊維としては,綿や麻などの植物繊維や,絹や羊毛やアルパカやカシミアなどの動物繊維や,レーヨンやキュプラなどの再生繊維や,アセテートなどの半合成繊維や,ポリエステルやアクリルやポリエチレンテレフタレートやナイロンなどの合成繊維が用いられる。植物繊維としては綿が最適に用いられる。合成繊維としてはポリエステルが最適に用いられる。タオル700及び上着620の素材として用いてよい繊維は上記に限定されない。これらの素材を用いて「気化させる水を含ませるための布製品」を製造できる。また,不織布をタオル700及び上着620として用いてもよい。
吸水性ポリマーとしては,高い水分保持機能を有しているポリマーであれば,いかなるものを用いてもよい。例えば,吸水性ポリマーとしてポリアクリル酸ナトリウム系の高吸水性ポリマーを最適に用いる。また,デンプンまたはセルロースとカルボキシル基,スルホン酸基などの親水基を含有する水溶性単量体および/または加水分解により水溶性となる単量体と,架橋剤とを必須成分として重合させ,必要により加水分解を行うことによって得られる吸水性ポリマーを用いることもできる。吸水性ポリマーを粒子状又は微細なパウダー状にして布製品に内包することにより,ポリマーの吸水効率を高くすることができ短時間に水分を吸収させることができる。例えば,参考文献4を参考にすることで,「気化させる水を含ませるための布製品」,「吸水性ポリマーを含む布製品」,「吸水性ポリマーを格納した布製品」を製造することができる。
図20に記載のタオル700の中心701はタオル700の重心に位置している。タオル700の中心701から端部703までの距離704は15cmである。
図20に記載のタオル700の端部703の長さ705は10cmより長い。長さ705が15cmより長ければ扇風機300がタオル700に取り付けやすくなる効果を実施形態は有する。長さ705が20cmより長ければ扇風機300を端部703でスライドさせやすくなる効果を実施形態は有する。このため,送風部300から人体609の首までの距離を調整できる効果を実施形態は有する。
フェイスタオルとして使用可能なタオル700の幅711は,一般的には5cm以上であり,市販のフェイスタオルのほとんどは15cm以上45cm以下であり,平均は34cm前後である。
フェイスタオルとして使用可能なタオル700の長さ710は,一般的には40cm以上であり,市販のフェイスタオルのほとんどは50cm以上90cm以下であり,平均は76cm前後である。本実施例に用いるタオル700としては市販のフェイスタオルを最適に用いる。
この実施形態において,市販の平均的なフェイスタオルをタオル700として用いることは,タオル700に扇風機300を取り付けることを容易にし,扇風機300とタオル700を相互にスライドさせることも容易にする。このため,送風部301から人体609の首までの距離を調整しやすくする効果を実施形態は有する。
図19から29において2つの端部703はグレーに塗られている。これは2つの端部703の位置関係を分かりやすく図示するためである。実際のタオル700において中間部702と端部703が塗分けられている必要はない。
タオル700の中間部702を人体609の首に掛けたときに,タオル700の左右にある端部703は人体609の胸の前に垂れ下がるように配置される。前記首に掛けられたタオル700は前記首に着用された布製品である。前記首に着用された布製品は前記首に着けられている。前記首に着けられた布製品は前記人体に着けられている。
本実施例に用いる取付部622として,図7から12に記載の取付部622を最適に用いる。取付部622と送風部301を備えた扇風機300としては,図13から16に記載の扇風機300を最適に用いる。
図19から27に示すように,取付部622の左上と右上に左右対称に設けられた穴638のそれぞれに,タオル700の左右にある端部703のそれぞれを,通過させる。穴638が左右対称に2つ設けられていることにより,それぞれの穴638に端部703のそれぞれを通過させることが容易化される。通過させた2つの端部703が左右対称に取付部622を支持する。これにより,2つの端部703は扇風機300をバランスよく支持する。
図2に示すように,穴638は取付部622の腕623と足632とウイング624によって形成されており,穴638の縦幅は約1cmで横幅は約4cmである。別の実施形態としては,2つの穴638の間を隔てる壁を取り除く改造を行うことによって,縦幅約1cmで横幅約8cmの1つの穴を2つの穴638の代わりとしてもよい。この場合には,この1つの穴に両方の端部703を通過させることによって,2つの端部703は扇風機300を同様に支持する。腕623と足632とウイング624によって形成される穴形状形成部638は穴638の形状を画定する。前記穴形状形成部638は扇風機300に少なくとも1つの穴形状を形成する部分である。前記穴形状形成部638はタオル700を通過させる部分である。前記穴形状形成部638が形成する穴の形状は図2に示された穴638の形状に限定されない。前記穴形状形成部638が形成する穴は取付部622,送風部301,支持部210,又は扇風機300の上のどこに位置してもよい。
これにより,図29に示すように,市販のフェイスタオル(幅34cm程度,長さ76cm程度)であるタオル700の端部703を穴638に通過させたときに,穴638が端部703を締め付ける。この締め付けによって,端部703と穴638との間に摩擦力が発生することにより,タオル700の端部703によって穴形状形成部638が安定的に支持される。
タオル700として薄い布製品を用いた場合など,端部703と穴638との間に十分な摩擦力が得られない場合には,図23から25に示すように,2つの端部703のそれぞれを腕623によって保持する。これにより,タオル700の2つの端部703の両方から取付部623がしっかりと支持される効果を実施形態は有する。
これにより,タオル700の左右にある端部703のそれぞれから取付部622の穴638のそれぞれを吊り下げることで,タオル700によって取付部622が着脱可能に支持される。
図19に示すように,タオル700と取付部622によって形成される環構造に人体609の首を通過させることによってタオル700が首から吊持される。タオル700によって支持される取付部622が送風部301を支持することによって,人体609の首に掛けられたタオル700によって送風部301が吊持される効果をこの実施形態は有する。
図19に示すように,人体609が着用する上着620の表面又はタオル700の端部703の表面に取付部622の足632(又は接触部)が接触することによって取付部622の向きが安定化する。
上記効果の相乗効果によって,タオル700によって支持される扇風機300の送風部301から送風される気流を人体609の首およびタオル700に向けて安定的に送風する効果をこの実施形態は有する。また,別の可能な実施形態として,棒状体308の代わりに参考文献5に記載の円柱形の躯体を用いてもよい。前記円柱形の躯体を着脱可能に支持できる形状の支持部210を取付部622に設けることによって,装置X1からX14を製造してもよい。また,装置X1からX14に記載の取付部と同等の特徴を有する形状を参考文献5に記載の前記円柱形の躯体に設けることによって前記装置を製造してもよい。
図26および27に示すように,端部703と穴638との間に働く摩擦力よりも大きな力を手で加えることにより端部703と取付部622を互いに逆方向へ引っ張ることによって端部703と取付部622が相互にスライドする。これにより,送風部301と人体609の首との間の距離が調整可能になる効果をこの実施形態は有する。
水を含ませたタオル700に送風部301から送風される気流を当てることによって,タオル700に含まれる水の気化が促進される。この気化促進によって,タオル700から奪われる熱量が増大化される。このため,タオル700の冷却が前記気流によって促進される。これにより,タオル700が掛けられている首を冷却する効果が増大化される。さらに,タオル700に当たった気流も水の気化によって冷却される。このため,冷却された気流と冷却されたタオル700の両方によって人体609が冷却される効果をこの実施形態は有する。
図23から25に示すように,送風部301と取付部622とを容易に離脱可能である。このため,タオル700に水を含ませるためにタオル700を水に浸す際には,送風部301をタオル700から外しておくことができる。これにより,誤って送風部301を濡らしてしまう事故をこの実施形態は防止する。
(参考文献との比較に基づく進歩性の説明)
参考文献6の図8に記載の装置の移動係留体29は,吊り紐から携帯電話をスライド可能に吊持することができる。しかし,参考文献6の図8に記載の装置の紐を水で濡らした場合に,該紐から滴り落ちる水が電子機器である携帯電話に流入して携帯電話が故障する恐れがある。
参考文献6の図8に記載の装置の紐をタオルに置き換えることは困難である。タオルは紐よりも大量の水を含むことができる。もし,水で濡れたタオルと移動係留体とを相互にスライドさせると,移動係留体がタオルを締め付けることによってタオルが絞られるため,絞り出された水が携帯電話に滴り落ちやすい。
これに対し,図19から29に記載の実施形態の送風部301はタオル700に接触していない。これにより,タオル700に含まれる水が送風部301へ流入することが防止されている。以下に説明される実施形態である装置X7からX12の送風部301はタオル700から滴り落ちる水に濡れない。 よって,タオル700を水で濡らした場合であっても,送風部301が水によって故障することなく送風部301は気流の送風を継続する。以下,水の流入を防ぐこの効果を「防水効果」とよぶ。
すなわち,装置X7からX12は「扇風機を首に吊るすためのタオルから扇風機への水の流入を防止する」という新規な課題を解決する。参考文献2の発明者らは濡れたタオルから扇風機への水の流入を防ぐ必要性に想到できていない。よって,装置X7からX12は参考文献2又は6に記載の装置と比較して進歩性がある。
上述に開示された実施形態である装置X7は「
前記布製品は
タオル700,ストール700,ネッカチーフ740,
スカーフ740,バンダナ720,
水を含ませるための布製品700/720/740,および
吸水性ポリマーを格納した布製品740
からなる群から選ばれた布製品であって,
前記布製品が前記取付部622から着脱可能であり,
前記送風部301が前記取付部622から着脱可能であり,かつ,
前記人体609の首に着けられた前記布製品
によって前記取付部622が支持された状態で
前記送風部301が前記気流を前記布製品へ送風できる
装置X1に記載の装置」である。
装置X1は実施例1において詳細に説明されている。
上述の段落0157に記載されている防水効果により,装置X7は前記布製品を水で濡らした場合でも送風部301が水で故障することなく送風を継続する。よって,装置X7は参考文献2又は6に記載された装置と比較して進歩性を有する。さらに装置X7は以下の顕著な効果を有する。
一般的に,水を含んだタオルのように濡れた布製品の端部に扇風機を取り付けることは,特許文献1の図2に記載の乾いた紐に扇風機を取り付けることよりも困難である。
一般的に,タオルは紐よりも幅と厚みがある。このため,人間の手を使った手作業でタオルを狭い穴や狭い隙間に入れることは,紐を入れることよりも遥かに困難である。特に,タオルが水で濡れているときは,水が扇風機に流入する恐れがある。
例えば,図19に示すように,幅と厚みがあるタオルを取付部622の穴638に通過させる作業をするときや,タオルを外側部分626と内側部分627の間に保持させる作業をするときは,タオルの幅と厚みを掴む人間の手が送風部301にぶつかるため,前記作業が紐の取り付けよりも遥かに困難になる。特に,タオルが水で濡れているときは,タオルを手で強く握ることによってタオルから絞り出された水が扇風機に流入する恐れがある。
装置X7は,「取付部622からタオル700が着脱可能であり,かつ,取付部622から送風部301が着脱可能である」という二重離脱機能を有することによって上記の困難を克服する。図23から25に示すように,送風部301を取付部622から離脱させた状態で濡れたタオル700に取付部622を支持させることが装置X7によって可能になる。
これにより,前記取り付け作業を容易化かつ安全化する顕著な効果をこの実施形態は有する。この効果を特許文献1から予測することは困難である。よって,装置X7には進歩性がある。
また,この取り付け作業中に誤って送風部301を落下させる危険性を取り除く効果をこの実施形態は有する。幅と厚みのある濡れたタオルを取り付ける作業は乾いた紐を取り付ける作業よりも遥かに困難である。特に,水は取付部622を滑りやすくする。このため,作業中に邪魔になりやすい送風部301を取り外しておくことで,この作業中に取付部622と送風部301を落下させる危険性が著しく低下する。
また,この二重離脱機能によって,この実施形態に取り付けられたタオル700を水で濡らす作業中に,送風部301を水で濡らしてしまう事故を防ぐ効果をこの実施形態は有する。
図23から25に示すように,タオル700は取付部622にしっかりと固定されている。一般的に,タオルと取付部との間の取り付け作業及び取り外し作業には時間がかかるという欠点がある。装置X7の二重離脱機能によって該欠点が克服される。
すなわち,取付部622からタオル700を取り外すことなく,送風部301を取付部622から簡単に外すことができる。これにより,送風部301を水で濡らすことなく,タオル700を水で濡らす作業が簡単にできる効果をこの実施形態は有する。
さらに,タオル700を水で濡らす作業を何度も繰り返しても,タオル700に取付部622がしっかりと取り付けられた状態が維持される。このため,落下防止の安全性が大きく向上する効果をこの実施形態は有する。
上述に開示された実施形態である装置X8は「
前記布製品は
タオル700,ストール700,ネッカチーフ740,
スカーフ740,バンダナ720,
水を含ませるための布製品700/720/740,および
吸水性ポリマーを格納した布製品740
からなる群から選ばれた布製品であって,
前記人体609の首に着けられた前記布製品
によって支持された前記取付部622
によって支持された前記送風部301が
前記布製品に接触していない状態で
前記送風部301が前記気流を前記布製品へ送風できる
装置X1に記載の装置」である。
装置X8の効果は以下の通りである。
扇風機300の送風部301には電動機303などの「濡らしてはいけない電子部品」が含まれている。このため,タオル700を水で濡らした場合には,タオル700に含まれる水が送風部301に接触しないように,送風部301とタオル700の間に十分な距離が保たれる必要がある。
図19に示すように,装置X8はタオル700と送風部301の間に取付部622を有する。これにより,送風部301はタオル700に直接接触することなく取付部622を介してタオル700によって間接的に支持される。すなわち,送風部301がタオル700から離れている状態を保つように送風部301は取付部622によって支持される。このため,タオル700に含まれる水が送風部301の中へ流入することを防ぐ効果をこの実施形態は有する。
これに対し,参考文献2の図21に記載の扇風機では,送風部がある本体がタオルに直接接触している。このため,参考文献2に記載の扇風機はタオルから送風部へ流入する水によって故障する恐れがある。参考文献2の発明者らは濡れたタオルから扇風機への水の流入を防ぐ必要性に想到できていない。
よって,「前記送風部が前記布製品に接触していない」という特徴を有する装置X8は,参考文献2に記載の扇風機と比べて進歩性がある。
上述に開示された実施形態である装置X9は「
前記取付部622と前記送風部301との間に設けられた可動部215/307/324/325/326/327をさらに備え,
前記布製品は
タオル700,ストール700,ネッカチーフ740,
スカーフ740,バンダナ720,
水を含ませるための布製品700/720/740,および
吸水性ポリマーを格納した布製品740
からなる群から選ばれた布製品であって,
前記布製品が前記取付部622から着脱可能であり,
前記可動部215/307/324/325/326/327を動かすことによって
前記気流の向きが調整可能であり,かつ,
前記人体609の首に着けられた前記布製品
によって支持された前記取付部622
によって支持された前記送風部301が
前記人体609に着けられた衣服620に接触していない状態で
前記送風部301が前記気流を前記布製品へ送風できる
装置X1に記載の装置」である。
装置X9の効果は以下の通りである。
図19に示すように,使用者の首に掛けたタオル700に装置X9の扇風機300を取り付けることによりタオル700に含まれる水が気化される。また,使用者が机600の前に座ったときには,扇風機300をタオル700から取り外して,図16に示すように,扇風機300を机600の上に置くことができる。このとき,装置X9の可動部があることによって送風部301を使用者の首に掛けたタオル700に向けることができる。これにより,タオル700に含まれる水が気化され続ける。
このように,装置X9は 使用者の首に着けられたタオル700へ上記の2通りの方法で気流を送風することができる。これにより,使用者の首にかかる負担を大きく軽減する効果をこの実施形態は有する。
すなわち,「机600の前に座っている使用者の首に扇風機300の重みによる負担をかけることなく,タオル700に含まれる水の気化を促進し続ける効果」をこの実施形態は有する。
また,図19に示すように,送風部301は人体609に着けられた上着620(これは衣服620である)に接触せずに支持されている。これにより,タオル700に含まれる水が上着620にしみ込んで上着620が水で濡れている場合であっても,送風部301が上着620に含まれる水に接触することを防ぐ効果をこの実施形態は有する。
これに対し,参考文献2に記載の扇風機は使用者が着る上着に直接接触する。このため,参考文献2に記載の扇風機には上着に含まれる水が扇風機に流入しやすいという欠点がある。また,机面に置かれた参考文献2に記載の扇風機は机の前に座った使用者の首に掛けられたタオルに向けて送風の向きを調整することは困難である。このため,参考文献2に記載の扇風機は,使用者が机の前に座ったときでも,使用者の首に掛けたタオルに取り付けられ続けている必要がある。このため,参考文献2に記載の扇風機には使用者の首に扇風機の重量がかかり続けるという欠点がある。
上記の効果を参考文献2に記載の扇風機から想到することは困難である。よって,装置X9には進歩性がある。
上述に開示された実施形態である装置X10は「
前記布製品は
タオル700,ストール700,ネッカチーフ740,
スカーフ740,頭巾720,バンダナ720,
水を含ませるための布製品700/720/740,および
吸水性ポリマーを格納した布製品740
からなる群から選ばれた布製品であって,
前記布製品が前記取付部622から着脱可能であり,かつ,
前記人体609の頭部に着けられた前記布製品
によって前記取付部622が支持された状態で
前記布製品と前記取付部622とを互いに逆方向へ引っ張ることにより
前記布製品と前記取付部622とを相互にスライドさせることによって
前記送風部301と前記人体609の前記頭部との間の距離が調整可能である
装置X1に記載の装置」である。ただし,前記頭部は前記人体の首から上の部分であり,前記首を含む。
上述の段落0157に記載されている防水効果により,前記布製品を水で濡らした場合でも送風部301を水で濡らすことなく送風部301をスライドできる装置X10は参考文献2又は6に記載された装置と比較して進歩性を有する。さらに装置X10は以下の顕著な効果を有する。
図19に示された装置X10の取付部622の取り付けモードの1つを図26に示す。タオル700の両方の端部700は取付部622の穴638を通過している。また,タオル700の両方の端部703は取付部622の腕623によって抱持されている。このため,タオル700と取付部622とを互いに逆方向へ人体609の手によって強く引っ張った場合でも,タオル700から取付部622が離脱することなく,タオル700と取付部622とが相互にスライドされる。
図28に示された別の取り付けモードでは,タオル700の両方の端部703は穴638を通過することなく腕623によって抱持されている。このモードでタオル700と取付部622とを互いに逆方向へ強く引っ張った場合でも,タオル700から取付部622が離脱することなく,タオル700と取付部622とが相互にスライドされる。
図29に示された別の取り付けモードでは,タオル700の両方の端部703は腕623によって抱持されることなく穴638を通過している。このモードでタオル700と取付部622とを互いに逆方向へ強く引っ張った場合でも,タオル700から取付部622が離脱することなく,タオル700と取付部622とが相互にスライドされる。このモードでは,穴632を形成する穴形状形成部632はタオル700を保持する保持部632である。
以上のいずれの取り付けモードにおいても,図27に示すように,「頭部に着けられたタオル700によって取付部622が支持された状態でタオル700と取付部622とを互いに逆方向へ人体609の手によって引っ張ることによりタオル700と取付部622とを相互にスライドさせることによって送風部301と前記頭部との間の距離を調整すること」ができる(以下,「スライド調整効果」とよぶ)。
タオル700が厚い場合は,装置X10及びX11の取付部622は段落0148および図29に記載の取り付けモードでタオル700を保持する。タオル700が薄い場合は,取付部622は段落0149および図26に記載の取り付けモードでタオル700を保持する。このような2種類の保持方法を提供することにより,装置X10及びX11は厚さが様々に異なるタオルを保持する(以下,「厚さ調整効果」とよぶ)。
さらに,装置X10及びX11の取付部622はタオル700を着脱可能に保持する(以下,「着脱効果」とよぶ)。
一方,参考文献2の図21に記載のクリップ式扇風機は,首に掛けたタオルに取り付け可能な扇風機である。首に掛けたタオルの両端を胸の前で重ね合わせて該タオルに環構造を形成させる。その重ね合わせた部分を該扇風機のクリップで留めることによりその環構造を固定する。それによって,該扇風機が首に掛けられる。
参考文献2の図21では,前記タオルの重なり合う両端をクリップで留めることによって,前記重なり合う両端の間に摩擦力を発生させている。この摩擦力によって前記タオルの環構造は維持されている。もし,この重なり合う位置とクリップで留める位置とが少しでもズレると,この摩擦力が働かなくなって前記タオルの環構造が崩壊してしまう。
このため,参考文献2の図21に記載のクリップ式扇風機には,タオルの両端が重なり合う位置とそれらを留めるクリップの位置とが少しでもズレると,該タオルと扇風機が首から落下してしまうという欠点がある。さらに,該扇風機とタオルとを互いに逆方向へ強く引っ張ると,環構造がすぐに崩壊してしまうという欠点が参考文献2に記載の扇風機にある。
よって,参考文献2に記載の扇風機には,首に掛けられたタオルから該扇風機が支持された状態を保ちながらタオルと該扇風機を互いに逆方向へ引っ張ることで該扇風機と首の間の距離を調整することは大変困難であるという欠点がある。
装置X10は上記の欠点を克服する。装置X10の4つの効果(防水効果,スライド調整効果,厚さ調整効果,着脱効果)を同時に有する装置を参考文献2および6から想到することは困難である。よって,装置X10は進歩性がある。
上述に開示された実施形態である装置X11は「
前記布製品は
タオル700,ストール700,ネッカチーフ740,
スカーフ740,頭巾720,バンダナ720,
水を含ませるための布製品700/720/740,および
吸水性ポリマーを格納した布製品740
からなる群から選ばれた布製品であって,
前記布製品が前記取付部622から着脱可能であり,かつ,
前記取付部622の左側部分622Lと右側部分622Rが
前記布製品の左側端部703Lと右側端部703Rをそれぞれ保持する
装置X1に記載の装置」である。
上述の段落0157に記載されている防水効果により,前記布製品を水で濡らした場合でも送風部301を水で濡らすことなく送風部301と頭部との間の距離が調整可能な装置X11は参考文献2又は6に記載された装置と比較して進歩性を有する。さらに装置X11は以下の顕著な効果を有する。
図26から29に示すように,装置X11が備える取付部622の左側部分622Lと右側部分622Rはタオル700の左側端部703Lと右側端部703Rをそれぞれ保持している。
このため,図26から27に示される実施形態は,「取付部622をタオル700の端部703に沿って上又は下へ移動させて,送風部301と頭部との間の距離を調整可能にする効果」を有する(以下,「距離調整効果」とよぶ)。
図26に示すように,装置X11では,タオル700の左右の端部703が互いにクロスすることなく,取付部622が左右の端部703を左右対称に支持している。このため,取付部622をタオル700の端部703に沿って上又は下へ移動させても,力学的安定性が変わることなく安定に支持され続けるという効果をこの実施形態は有する。
一方,参考文献2の図21では,タオルの左右の端部が互いにクロスしている。よって,扇風機のクリップはタオルの左右の端部を左右対称に保持していない(参考文献2の図21では,クロスする部位において左側端部が右側端部の上に重なっており,クロスする部位は左右対称ではない)。このため,参考文献2の図21では,タオルのクロスする非対称の部位を乗り越えて扇風機を上下にスライドさせることが困難である。
装置X11は上記の欠点を克服する。装置X11の4つの効果(防水効果,距離調整効果,厚さ調整効果,着脱効果)を同時に有する装置を参考文献2および6から想到することは困難である。よって,装置X11は進歩性がある。
上述に開示された実施形態である装置X12は「
少なくとも1つの穴形状を形成する穴形状形成部をさらに備え,
前記布製品は
タオル700,ストール700,ネッカチーフ740,
スカーフ740,バンダナ720,
水を含ませるための布製品700/720/740,および
吸水性ポリマーを格納した布製品740
からなる群から選ばれた布製品であって,かつ,
前記人体609の首に着けられた前記布製品が
前記穴形状形成部を通過している状態で
前記送風部301が前記気流を前記布製品へ送風できる
装置X1に記載の装置」である。
上述の段落0157に記載されている防水効果により,前記布製品を水で濡らした場合でも送風部301が水で故障することなく送風を継続する装置X12は参考文献6に記載された装置と比較して進歩性を有する。 さらに装置X12は以下の顕著な効果を有する。
図23から27及び29に示すように,装置X12の取付部622は穴638を有し,タオル700を穴638に通過させている。これにより,取付部622と端部703とを互いに逆方向へ引っ張った場合でも,穴638によって取付部622を端部703から離脱させない効果をこの実施形態は有する(以下,「離脱防止効果」とよぶ)。
また,図29に示すように,穴638によって取付器具622はタオル700から支持されている(以下,「支持効果」とよぶ)。
さらに,図19及び27に示すように,穴638は送風部301の正面に位置している。それぞれの端部703の位置がそれぞれの穴638によって適切な位置に固定されている。これにより,送風部301から送風される気流が穴638から露出する端部703へ安定的に当たる。その結果,タオル700に含まれる水が安定的に気化され続ける(以下,「水気化安定化効果」とよぶ)。
これに対し,参考文献2の図21に記載の扇風機では,該扇風機の上側に送風口が位置し,該扇風機の下側にクリップが位置しており,この下側のクリップでタオルを挟む。このため,参考文献2の扇風機は送風口の近くにタオルを位置させ続けることが困難である。よって,参考文献2の扇風機は風をタオルに向けて安定的に送風することができない。よって,参考文献2の扇風機は水の気化を安定的に促進させる効果を得ることができない。
装置X12の「穴638のサイズ,穴638の形状および穴638の位置」を図29に示されるように適切に決定することによって,この実施形態は「防水効果」と「離脱防止効果」と「支持効果」と「水気化安定化効果」を同時に得ることができる。これらの相乗効果を参考文献2に記載の扇風機から想到することは困難である。よって,装置X12には進歩性がある。
図1,3,17および19に示された実施形態である装置X13は「
前記布製品に水を含ませてから前記人体609に着けられた前記布製品
によって前記取付部622が支持された状態で
前記水が前記布製品から前記送風部301へ流入することが防止される
装置X1に記載の装置」である。
図1,3,17および19に記載の実施形態の送風部301は人体609に着けられた布製品に接触していない。取付部622と送風部301との間に可動部215/307/324/325/326/327が設けられており,送風部301が前記布製品から離れている。これにより,前記布製品に含まれる水が送風部301へ流入することが防止されている。前記布製品を水で濡らした場合であっても,装置X13の送風部301は前記布製品から滴り落ちる水に濡れない。よって,前記布製品を水で濡らした場合であっても,送風部301が水によって故障することなく送風部301は気流の送風を継続する。
すなわち,装置X13は「濡れた布製品に取り付けられた扇風機への水の流入を防止する」という新規な課題を解決する。参考文献1又は2の発明者らは濡れたタオルや服から扇風機への水の流入を防ぐ必要性に想到できていない。よって,装置X13は参考文献1又は2に記載の装置と比較して進歩性がある。
図17に示された実施形態である装置X14は「
前記取付部622に備えられた保持部623と,
前記保持部623と前記送風部301との間に設けられた
スライド可能な可動部326と,
をさらに備え,
前記布製品は
衣服620,および
シャツ620,
からなる群から選ばれた布製品であって,
前記保持部623は前記布製品を保持することができ,かつ,
前記人体609に着けられた前記布製品の縁621
によって前記取付部622が支持された状態で
前記可動部326をスライドさせることによって
前記送風部301の高さが調整可能である
装置X1に記載の装置」である。
送風部301と腕623の外側部分626の間にはスライド可能な可動部326(図14に記載の矢印326が示す動き)がある。これにより,取付部622が上着620の襟621又は縁621を図17のように保持したときに前記スライド可能な可動部326をスライドさせることによって送風部301の高さが調整可能である。
これにより,襟621の高さが様々に異なる上着620に取付部622を取り付けたときでも,送風部301の高さが適切な位置に調整可能になる効果をこの実施形態は有する。
さらに,襟621の高さが様々に異なる上着620にこの実施形態の取付部622を取り付けたときでも,送風部301とヘルメット640の縁641との間の距離が調整可能である。このため,ヘルメット640と頭部の間の隙間635へ流入する気流の量を調整できる効果をこの実施形態は有する。この効果は図17に示されるように取付部642がヘルメット640に取り付けられていない場合でも得られる。
この実施形態は,可動部326をスライドさせることによって,送風部301を上着620の襟621よりも高い位置に支持することができる。
図17に示すように,送風部301が有する羽根車302が襟621よりも高い位置にあるように取付部622は送風部301を支持する。つまり,羽根車302の最も高い部位が襟621の最も高い部位よりも高い位置にあるように取付部622は送風部301を支持する。
羽根車302が襟621よりも高い位置にあることによって,送風部301の羽根車302は首の後方から首の前方へ向けて気流を送風することができる。これにより,気流が首の後ろから頬の横を通過して顔の前方へ遠ざかるように吹き抜ける。このため,顔の前に煙がある場合に,煙を顔から遠ざけて,煙が鼻から吸い込まれることを防ぐ効果をこの実施形態は有する。上着620の襟621の高さが低い場合であっても,可動部326をスライドさせることにより,送風部301を適切な高さに調整することによって,この効果が得られる。この効果は人体609がヘルメット640を着用していなくても得ることができる。
また,羽根車302が襟621よりも高い位置にあることによって,送風部301はヘルメット640の縁641に近い位置から縁641に向けて気流を送風することができる。これにより,ヘルメット640と人体609の頭部との間の隙間635に流入する気流の量を増加させる効果をこの実施形態は有する。
可動部327をスライドさせることにより送風部301をヘルメット640に近づければ近づけるほど,隙間635へ流入する気流の量は増加するため,人体609が感じる快適さの程度は増加する。しかし,送風部301をヘルメット640に近づけすぎると,ヘルメット640と送風部301が頻繁に衝突するようになるため,人体609が感じる快適さの程度は減少する。可動部326を適度にスライドさせることによって,送風部301の高さを適切な位置(ヘルメット640にぶつからない位置で,ヘルメット640になるべく近い位置)に調整可能である。これにより,可動部326をスライドさせることによって人体609が感じる快適さの程度が最大化されるという顕著な効果をこの実施形態は有する。この顕著な効果を参考文献1又は2に記載の装置から予測することは困難である。よって,装置X14には進歩性がある。
一方,参考文献1又は2に記載の装置は,襟の高さに対する送風装置の高さを調整できない。このため,参考文献1又は2に記載の装置は該装置を取り付けることができるシャツが限定されてしまうという欠点がある。
装置X14は文献1又は2に記載の装置の欠点を克服し,かつ,予測が困難な顕著な効果を有することから,装置X14には進歩性がある。
また,図17に示すように,送風部301と上着620との間に可動部326が存在するため,送風部301は上着620に接触していない。このため,上着620を水で濡らした場合であっても,送風部301が水によって故障することなく送風部301は気流の送風を継続する。よって,前記布製品が水を含んだときでも前記送風部が前記気流の送風を継続する装置X14には進歩性がある。
図7に示された取付部622からなる取付装置666によって,手持ち式の携帯扇風機616を装置X1からX14として使うことが可能になる。
開示された実施形態のいくつかは,人体に着用可能な送風装置として使用することができる。
210 支持部(図1−4,6−8,10−12,14−19,23,27,34−37)
215 支持部210の可動部(図7−9,14,34−37)
233 支持部210の可動部215の軸受となる穴(図7,9,12)
244 支持部210の棒持部(図2,4,7,8,10−18,23,34−37)
245 支持部210の棒持部244の棒持面(図7,10−13,34−37)
300 扇風機(図2,4,5,15,16,18)
301 扇風機300の送風部(図1−4,14−19,27)
302 扇風機300の送風部301 の羽根車(図13)
303 扇風機300の送風部301 の電動機(図13)
304 扇風機300の電源である電池(図13)
305 扇風機300の送風部301 のファンガード(図1−5,13,14,17)
307 扇風機300の蝶番部又は可動部(図13,14)
308 扇風機300の棒状体(図1−6,13−19,27)
309 扇風機300のスイッチ(図5,13)
310 扇風機300の電池ケースの蓋(図13,14)
312 扇風機300の電気伝導体(図13)
320 ファンガード305の部品の結合を示す矢印(図13)
321 蓋310と棒状体308の結合を示す矢印(図13)
322 棒状体308が回動可能かつスライド可能に支持部210の棒持部244の棒持面245によって支持されることを示す矢印(図13)
323 支持部210の棒持部244が備える軸を支持部210の軸受となる穴233に通過させることで棒持部244を回動可能に設けられていることを示す矢印(図13)
324 扇風機300の送風部301 と棒状体308とを蝶着する蝶番部307(可動部307)の蝶動を示す矢印(可動部の動き)(図14)
325 扇風機300の棒状体308を回動可能に支持する支持部210の棒持部244の棒持面245における棒状体308の回動を示す矢印(可動部の動き)(図14)
326 扇風機300の棒状体をスライド可能に支持する支持部210の棒持部244の棒持面245における棒状体308のスライド運動を示す矢印(スライド可能な可動部の動き)(図14)
327 腕623の外側部分626と棒持部244との間の回動を示す矢印(可動部の動き)(図14)
600 机面(図16)
609 上着620を着用する人体(図1,3,17−19,27)
616 手持式機器又は手持ち式の携帯扇風機(図18)
620 人体609が着用する上着(図1,3,17−19,27)
621 上着620の縁又は襟(図1,3,17,18)
622 上着620の襟621を保持できる取付部(図1−19,23−29,34−37)
622L 取付部622の左側部分(図26,28,29)
622R 取付部622の右側部分(図26,28,29)
623 取付部622の腕又は保持部(図1−5,8−10,12−16,23−25,34−37)
624 取付部622の風向調整部又はウイング(図1,2,4−9,11,12,15−18,34−37)
625 取付部622のウイング624の風向調整面(図2,6−8,12,15,17,34,35)
626 取付部622の腕623の外側部分(図1−3,7,8,10,13−15,17,23−25,34−37)
627 取付部622の腕623の内側部分(図2,4,5,7−10,12,15,16,23−25,34−37)
628 取付部622の腕623の外側部分626の外面(図2,3,7,8,10,12,14,17,34−35)
629 取付部622の腕623の外側部分626の内面(図10,36,37)
630 取付部622の腕623の内側部分627の外面(図2,7,8,10,12,34,35)
631 取付部622の腕623の内側部分627の内面(図4,5,9,10,36,37)
632 取付部622の足又は接触部(図2,4,5,7−10,12,16,34−37)
633 空洞(図4,5,9,10,36,37)
634 足632の間の隙間(図2,4−10,16,34−37)
635 ヘルメット640と人体609の頭部との間の隙間(図1,3,6,17,18)
636 上着620と人体609との間の隙間(図1,17,18)
637 腕623の内側部分627の端に設けられた穴(図2,5−10,16,34−37)
638 穴形状形成部によって形成される穴(図2,4,5,7−9,16,23−25,34−37)
639 概ねに凹形状又はU形状の面(図4,5,9,10,36,37)
640 人体609が着用するヘルメット(図1,3,6,17,18)
641 ヘルメット640の縁(図1,3,6,17)
642 ヘルメット640の縁641を保持できる取付部(図1,3,30−33)
643 取付部642の腕(図30−33)
644 取付部642の風向調整部又はウイング(図1,3,30−33)
645 取付部642のウイング644の風向調整面(図3,30−33)
646 取付部642の腕643の外側部分(図3,30−33)
647 取付部642の腕643の内側部分(図3,30−33)
648 取付部642の腕643の外側部分646の外面(図30,32,33)
649 取付部642の腕643の外側部分646の内面(図31,33)
650 取付部642の腕643の内側部分647の外面(図30−33)
651 取付部642の腕643の内側部分647の内面(図32,33)
655 人体609と上着620との間の下着(図6)
666 取付装置(図7,34−37)
680 概ねに凹形状又はU形状の面639を有する腕623の断面(図10)
683 腕623の外側部分626と内側部分627との間の連結部分(図2,7,8,15,34,35)
684 腕623の内側部分627の両側の端(図5,7,8,9)
685 腕623の内側部分627の先端(図7−9)
686 腕623の外側部分626と内側部分627との間の空間(図15)
687 腕623の外側部分626と内側部分627との間の空間686を開く力(図15)
700 タオル(図19,20,23−29)
701 タオル700の中心(図20,24−26,28,29)
702 タオル700の中間部(図19,20,23−29)
703 タオル700の端部(図19,20,23−25,27)
703L タオル700の左側端部(図26,28,29)
703R タオル700の右側端部(図26,28,29)
704 タオル700の中心701から端部703までの距離(図20)
705 タオル700の端部703の長さ(図20)
710 タオル700の長さ(図20)
711 タオル700の幅(図20)
720 頭巾又はバンダナ(図21)
721 頭巾又はバンダナ 720の中心(図21)
722 頭巾又はバンダナ 720の中間部(図21)
723 頭巾又はバンダナ 720の端部(図21)
724 頭巾又はバンダナ 720の中心721から端部723までの距離(図21)
725 頭巾又はバンダナ 720の端部723の長さ(図21)
730 頭巾又はバンダナ 720の長さ(図21)
731 頭巾又はバンダナ 720の幅(図21)
740 スカーフ又はネッカチーフ(図22)
741 スカーフ740の中心(図22)
742 スカーフ740の中間部(図22)
743 スカーフ740の端部(図22)
744 スカーフ740の中心741から端部743までの距離(図22)
745 スカーフ740の端部743の長さ(図22)
750 スカーフ740の長さ(図22)
751 スカーフ740の幅(図22)
760 吸水性ポリマーを格納する袋状部(図22)

Claims (15)

  1. タオル,ストール,
    ネッカチーフ,スカーフ,バンダナ,
    水を含ませるための布製品,および
    吸水性ポリマーを格納した布製品
    からなる群から選ばれた布製品の左側端部に取り付け可能な左側取付部と,
    前記布製品の右側端部に取り付け可能な右側取付部と,
    前記左側取付部および前記右側取付部によって支持される送風部と,
    を備え,
    人体に着けられた前記布製品の前記左側端部と前記右側端部
    によって前記左側取付部と前記右側取付部がそれぞれ支持された状態で
    前記送風部が気流を送風する
    装置。
  2. 衣服,および
    シャツ
    からなる群から選ばれた布製品に取り付け可能な取付部と,
    前記取付部によって支持される送風部と,
    を備え,
    人体に着けられた前記布製品
    によって前記取付部が支持された状態で
    前記送風部が気流を送風する装置であって,
    前記取付部が有する少なくとも1つの風向調整部をさらに備え,
    前記送風部は前記気流を前記風向調整部へ送風でき,
    前記送風部は前記気流を前記取付部の外側部分へ送風でき,かつ,
    前記人体に着けられた前記布製品
    によって前記取付部が支持された前記状態で
    前記風向調整部が前記気流を前記布製品の内側へ導く
    装置。
  3. 衣服,および
    シャツ
    からなる群から選ばれた布製品に取り付け可能な取付部と,
    前記取付部によって支持される送風部と,
    を備え,
    人体に着けられた前記布製品
    によって前記取付部が支持された状態で
    前記送風部が気流を送風する装置であって,
    前記取付部が有する少なくとも1つの風向調整部をさらに備え,
    前記送風部は前記気流を前記風向調整部へ送風でき,
    前記人体に着けられた前記布製品
    によって前記取付部が支持された前記状態で
    前記送風部は前記気流を前記布製品の外側表面へ送風でき,かつ,
    前記人体に着けられた前記布製品
    によって前記取付部が支持された前記状態で
    前記風向調整部が前記気流を前記布製品の内側へ導く
    装置。
  4. 衣服,および
    シャツ
    からなる群から選ばれた布製品に取り付け可能な取付部と,
    前記取付部によって支持される送風部と,
    を備え,
    人体に着けられた前記布製品
    によって前記取付部が支持された状態で
    前記送風部が気流を送風する装置であって,
    前記取付部が有する少なくとも1つの風向調整部と,
    前記取付部が有する保持部と,
    前記保持部と前記送風部との間に設けられた可動部と,
    前記送風部が有する羽根車と,
    をさらに備え,
    前記保持部は前記布製品を保持することができ,
    前記可動部を動かすことによって
    前記羽根車の向きが調整可能であり,かつ,
    前記人体に着けられた前記布製品
    によって前記取付部が支持された前記状態で
    前記風向調整部が前記気流を前記布製品の内側へ導く
    装置。
  5. 衣服,および
    シャツ
    からなる群から選ばれた布製品に取り付け可能な取付部と,
    前記取付部によって支持される送風部と,
    を備え,
    人体に着けられた前記布製品
    によって前記取付部が支持された状態で
    前記送風部が気流を送風する装置であって,
    前記取付部が有する少なくとも1つの風向調整部と,
    前記取付部が有する少なくとも1つの接触部と,
    前記取付部が有する少なくとも1つの凹形状面と,
    をさらに備え,
    前記人体に着けられた前記布製品
    によって前記取付部が支持された前記状態で
    前記風向調整部が前記気流を前記布製品の内側へ導き,かつ,
    前記人体の表面に前記接触部が接触した状態で
    前記風向調整部によって導かれた前記気流が
    前記凹形状面と前記表面との間を通過する
    装置。
  6. 衣服,および
    シャツ
    からなる群から選ばれた布製品に取り付け可能な取付部と,
    前記取付部によって支持される送風部と,
    を備え,
    人体に着けられた前記布製品
    によって前記取付部が支持された状態で
    前記送風部が気流を送風する装置であって,
    前記取付部が有する少なくとも1つの風向調整部と,
    前記取付部が有する少なくとも1つの接触部と,
    前記取付部が有する少なくとも1つの凹形状面と,
    をさらに備え,
    前記人体に着けられた前記布製品
    によって前記取付部が支持された前記状態で
    前記風向調整部が前記気流を前記布製品の内側へ導き,かつ,
    前記人体に着けられた別の布製品の表面
    に前記接触部が接触した状態で
    前記風向調整部によって導かれた前記気流が
    前記凹形状面と前記表面との間を通過する
    装置。
  7. タオル,ストール,
    ネッカチーフ,スカーフ,バンダナ,
    水を含ませるための布製品,および
    吸水性ポリマーを格納した布製品
    からなる群から選ばれた布製品に取り付け可能な取付部と,
    前記取付部によって支持される送風部と,
    を備え,
    人体に着けられた前記布製品
    によって前記取付部が支持された状態で
    前記送風部が気流を送風する装置であって,
    前記布製品が前記取付部から着脱可能であり,
    前記布製品を保持する前記取付部から前記布製品を取り外すことなく
    前記送風部が前記取付部から着脱可能であり,かつ,
    前記人体の首に着けられた前記布製品
    によって前記取付部が支持された状態で
    前記送風部が前記気流を前記布製品へ送風できる
    装置。
  8. タオル,ストール,
    ネッカチーフ,スカーフ,バンダナ,
    水を含ませるための布製品,および
    吸水性ポリマーを格納した布製品
    からなる群から選ばれた布製品に取り付け可能な取付部と,
    前記取付部によって支持される送風部と,
    を備え,
    人体に着けられた前記布製品
    によって前記取付部が支持された状態で
    前記送風部が気流を送風する装置であって,
    前記送風部が有する羽根車を内包するファンガードをさらに備え,
    前記人体の首に着けられた前記布製品
    によって支持された前記取付部
    によって支持された前記送風部の前記ファンガード
    前記布製品に接触していない状態で
    前記送風部が前記気流を前記布製品へ送風できる
    装置。
  9. タオル,ストール,
    ネッカチーフ,スカーフ,バンダナ,
    水を含ませるための布製品,および
    吸水性ポリマーを格納した布製品
    からなる群から選ばれた布製品に取り付け可能な取付部と,
    前記取付部によって支持される送風部と,
    を備え,
    人体に着けられた前記布製品
    によって前記取付部が支持された状態で
    前記送風部が気流を送風する装置であって,
    前記送風部が有する羽根車を内包するファンガードと,
    前記取付部と前記ファンガードとの間に設けられた可動部と,
    をさらに備え,
    前記布製品が前記取付部から着脱可能であり,
    前記可動部を動かすことによって
    前記ファンガードの向きが調整可能であり,かつ,
    前記人体の首に着けられた前記布製品
    によって支持された前記取付部
    によって支持された前記送風部が有する前記ファンガード
    前記人体に着けられた衣服に接触していない状態で
    前記送風部が前記気流を前記布製品へ送風できる
    装置。
  10. タオル,ストール,
    ネッカチーフ,スカーフ,バンダナ,
    水を含ませるための布製品,および
    吸水性ポリマーを格納した布製品
    からなる群から選ばれた布製品の左側端部に取り付け可能な左側取付部と,
    前記布製品の右側端部に取り付け可能な右側取付部と,
    前記左側取付部および前記右側取付部によって支持される送風部と,
    を備え,
    人体の首に着けられた前記布製品の前記左側端部と前記右側端部
    によって前記左側取付部と前記右側取付部がそれぞれ支持された状態で
    前記左側端部と前記左側取付部とを互いに逆方向へ引っ張ることにより
    前記左側端部と前記左側取付部とを相互にスライドさせることによって
    前記送風部と前記人体の前記との間の距離が調整可能であり,かつ,
    前記状態で
    前記右側端部と前記右側取付部とを互いに逆方向へ引っ張ることにより
    前記右側端部と前記右側取付部とを相互にスライドさせることによって
    前記送風部と前記人体の前記との間の距離が調整可能である
    装置。
  11. タオル,ストール,
    ネッカチーフ,スカーフ,頭巾,バンダナ,
    水を含ませるための布製品,および
    吸水性ポリマーを格納した布製品
    からなる群から選ばれた布製品に取り付け可能な取付部と,
    前記取付部によって支持される送風部と,
    を備え,
    人体に着けられた前記布製品
    によって前記取付部が支持された状態で
    前記送風部が気流を送風する装置であって,
    前記布製品が前記取付部から着脱可能であり,かつ,
    前記取付部の左側部分と右側部分が
    前記布製品の左側端部と右側端部をそれぞれ保持する
    装置。
  12. タオル,ストール,
    ネッカチーフ,スカーフ,バンダナ,
    水を含ませるための布製品,および
    吸水性ポリマーを格納した布製品
    からなる群から選ばれた布製品に取り付け可能な取付部と,
    前記取付部によって支持される送風部と,
    を備え,
    人体に着けられた前記布製品
    によって前記取付部が支持された状態で
    前記送風部が気流を送風する装置であって,
    少なくとも1つの穴形状を形成する穴形状形成部をさらに備え,かつ,
    前記人体の首に着けられた前記布製品が
    前記穴形状形成部を通過している状態で
    前記送風部が前記気流を前記布製品へ送風できる
    装置。
  13. 衣服,シャツ,タオル,ストール,
    ネッカチーフ,スカーフ,頭巾,バンダナ,
    水を含ませるための布製品,および
    吸水性ポリマーを格納した布製品
    からなる群から選ばれた布製品に取り付け可能な取付部と,
    前記取付部によって支持される送風部と,
    を備え,
    人体に着けられた前記布製品
    によって前記取付部が支持された状態で
    前記送風部が気流を送風する装置であって,
    前記送風部が有する羽根車を内包するファンガードをさらに備え,
    前記布製品に水を含ませてから前記人体に着けられた前記布製品
    によって前記取付部が支持された状態で
    前記水が前記布製品から前記ファンガード移動することが防止される
    装置。
  14. 衣服,および
    シャツ
    からなる群から選ばれた布製品に取り付け可能な取付部と,
    前記取付部によって支持される送風部と,
    を備え,
    人体に着けられた前記布製品
    によって前記取付部が支持された状態で
    前記送風部が気流を送風する装置であって,
    前記取付部が有する保持部と,
    前記保持部と前記送風部との間に設けられた
    スライド可能な可動部と,
    をさらに備え,
    前記保持部は前記布製品を保持することができ,かつ,
    前記人体に着けられた前記布製品の縁
    によって前記取付部が支持された状態で
    前記可動部をスライドさせることによって
    前記送風部の高さが調整可能である
    装置。
  15. 請求項から14のいずれかに記載の装置に用いる前記取付部を備える取付装置。
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