JP6471279B1 - 送風装置,支持台,扇風機,首掛け具 - Google Patents

送風装置,支持台,扇風機,首掛け具 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の首掛け紐が絡まって首が締めつけられる危険性がないように,他の物品を首から吊持するために既に使用している吊持具に対して後から容易にかつ安定的に着脱でき,胸元でスライドできて,首との距離が調整自在な送風機を提供する。【解決手段】少なくとも,環状体を有する吊持具と,前記吊持具から支持される支持台と,前記支持台から支持される送風部と,を有し,前記環状体を開環せずに前記支持台は前記環状体を着脱でき,かつ,前記環状体の間に前記支持台を懸架することができ,かつ,前記支持台は前記環状体からスライド可能に支持され,かつ,前記環状体と前記支持台とを相互にスライドさせることによって前記首に掛けられた前記環状体の間に懸架された前記支持台から支持される前記送風部と前記首との間の距離を調整できることを特徴とする。【選択図】図41

Description

本発明は,送風装置,支持台,扇風機,首掛け具 に関するものである。
シャツの前立てに挿して使う衣服内送風機がある(特許文献1図1)。しかし,シャツを着る人の首に対して風を当てることができないという欠点がある。
今持っているヘルメット等帽子をかぶった後や人の頭に装着できるファン付ヘッドバンドがある(特許文献2図1)。しかし,シャツの内部に送風できないという欠点がある。
ヘルメットや帽子に装着する扇風機がある(特許文献3図1)。しかし,シャツの内部に送風できないという欠点がある。
ヘルメットの外部と該内部とを仕切る遮蔽版の端縁を挟持するクリップ部を有する送風機がある(特許文献4図1)。しかし,首まわりやシャツの内部に送風できないという欠点がある。
ファンを収容するポケットを備えた空調装置付衣服がある(特許文献5図1)。しかし,首まわりや頭部に直接送風できないという欠点がある。
胴部の下部に形成された開口部に設けられた外気を吸引するための送風手段を備えた空調衣服がある(特許文献6図1)。しかし,首まわりや頭部に直接送風できないという欠点がある。
人が着用する空調服本体に着脱手段を介して着脱自在に設けるために使用するファンユニットがある(特許文献7図7)。しかし,首まわりや頭部に向けて直接送風できないという欠点がある。
使用者の上着の胸ポケットに取り付けることが容易な携帯型扇風機がある(特許文献8図5)。しかし,上着の内部に送風することができないという欠点がある。
使用者の被服に取り付け可能な取り付け部と,平面に設置可能な支持部を備えた携帯型扇風機がある(特許文献9図4)。しかし,上着の内部に送風することができないという欠点がある。
送風装置につないだパイプを衣服の襟などの開口部を通して衣服の中に引き込み,肌着と皮膚の間に送風口を位置させて,肌に対して風を直接当てる携帯扇風機がある(特許文献10図1)。しかし,パイプを衣服の内部に引き込むため,着け外しに手間がかかるという欠点がある。
ヘルメットにつける扇風機がある(特許文献11図1,特許文献12図1,特許文献13図3)。しかし,上着の内部に送風することができないという欠点がある。また,着用物につける扇風機がある(特許文献14図64)。
ポリウレタン製回転羽を使用した首かけ携帯扇風機がある(特許文献15図1)。しかし,首に掛けて吊り下げた状態で手を離した時に送風の向きが制御できず,顔に向けて送風することができないという欠点がある。
首掛け用ストラップを備えた携帯用扇風機がある(特許文献16図1,特許文献17図9,特許文献18図6)。しかし,首に掛けた状態で送風の向きを調整できないという欠点がある。
人の手によって握持可能な棒状体と送風部を有する手持ち式の携帯扇風機がある(特許文献19図7)。しかし,手に持たずに首にかけた状態で送風の向きを調整することができないという欠点がある。
特開2013−2018 特開平9−157934 特開2013−253590 特開2005−240211 特開2017−133121 特開2006−307354 特開2017−101354 実用新案登録第3181412号広報 実用新案登録第3173011号広報 特開2006−46310 特開2017−89060 特開2007−16376 特開2013−100625 特許第6221024号広報 特開2000−18195 実用新案登録第3165503号広報 実用新案登録第3147515号広報 実用新案登録第3062689号広報 実用新案登録第3029370号広報
従来技術では,特許文献19に記載の「手持ち式の携帯扇風機」に紐をつけて首から吊り下げると,送風部の向きを制御することができなくなり,首に対して風が当たらなくなるという欠点があった。また,特許文献15から18に記載の「首掛け式の携帯扇風機」は,首に掛けて吊り下げた状態で手を離した時に送風の向きを調整できないという欠点があった。
そこで,解決すべき課題1は,「手持ち式の携帯扇風機を首から吊り下げて手を離した状態であっても首に向けて安定して送風できるように支持できる支持台を備えた手持ち式の携帯扇風機を提供すること」である。
また,解決すべき別の課題2は,「手持ち式の携帯扇風機を首から吊り下げた状態で安全に着脱できる前記支持台と,前記着脱の作業中に前記扇風機を誤って落下させないための安全な着脱方法を提供すること」である。
また,従来技術である特許文献16の図1では,首掛け用のストラップの長さを調整するための調整具(長さ調整パーツ)が首の後ろに位置してしまう。このため,調整のために両手を上にあげて首の後ろに手をまわして調整する必要があった。しかし,この方法では調整具を目視できないため,手探りで調整具を見つける必要があり,調整作業に時間がかかるという欠点があった。また,調整具を手で触るためには,両手を上にあげて脇を開いた状態で手を首の後ろにまわす必要があり,この格好が人前では失礼に見えてしまう場合があった。また,脇を開いたときに脇の下の汗ジミが見えてしまう場合があるため,人目を気にする女性などにとっては人前で調整作業をしにくいという欠点があった。
そこで,解決すべき別の課題3は,「さらに,送風部と首の間の距離を素早く調整でき,また,前記調整の作業をする手元を目視しながら作業でき,さらに,脇を開かずに胸の前で前記作業をすることができる扇風機を提供すること」である。
また,従来技術である特許文献17の図9に記載の携帯型空気清浄機1を吊持する紐15に他の物品(例えば,入室管理用のIDカードなど)をさらに吊持させることは難しかった。このため,入室管理用のIDカードを首に掛ける必要がある場合には,さらに別の首掛け紐を使う必要があった。しかし,複数の首掛け用の紐をいっしょに使用すると,それらの紐が相互に絡まりあって首を絞めつける危険性があった。このため,複数の首掛け紐を同時に安全に使用することは難しいという欠点があった。
そこで,解決すべき別の課題4は,「さらに,IDカードを吊持する吊持具から支持可能な扇風機であって,前記IDカードをカードリーダーに近づけても,前記扇風機の送風の方向が変わらない扇風機を提供すること」である。
本明細書において,「手持ち式の携帯扇風機」とは,「手持ち可能な棒状体で支持される送風部を備えた電池式の扇風機」である。
本明細書において,「手持ち式の携帯扇風機」の上位概念である「手持式機器」という名称を用いて説明する場合がある。
本明細書において「腕」とは,本発明の装置が有する「腕」であって,人体の腕ではない。本発明の装置を身に着ける目的で「腕」に着用物を抱持させたときは,「腕」は「抱持部」である。また,本発明の装置を身に着ける目的で「腕」に着用物を挟持させたときは,「腕」は「挟持部」である。よって,本発明の装置を使用する際の状態に応じて,「腕」を「抱持部」又は「挟持部」と読み替えてもよい。実施例1の図2において,「腕」は取付器具622が有する腕623である。
本明細書において「足」とは,本発明の装置が有する「足」であって,人体の足ではない。本発明の装置を身に着けたときは,「足」は人体又は着用物に接触する「接触部」である。また,本発明の装置を机面に置いたときは,「足」は机面に接触する「接触部」でもある。よって,本発明の装置を使用する際の状態に応じて,「足」を「接触部」と読み替えてもよい。実施例1の図2において,「足」は取付器具622が有する足632である。また,実施例2の図41において,「足」は支持台660が上着620に接触するときの接触部663である。
本明細書において「上着」とは「人体の首から膝の間の部分に着用することができるあらゆる着用物の総称」であると定義する。
本明細書において「下着」とは「上着と人体の間に着用することができるあらゆる着用物の総称」であると定義する。
本明細書において「帽子」とは「人体の頭部に着用することができるあらゆる着用物の総称」である定義する。
本明細書において「襟」とは「上着から頭部を露出させるために設けられた上着の縁」であり,「襟台」「衿」「台衿」は襟である。Tシャツに設けられた頭部通過用の穴の縁も襟である。
本明細書において,「環状体を開環する」とは,前記環状体の一部を切り離すことによって,前記環状体の環構造を消滅させること又は前記環状体を環構造のない線状体にすることである。例えば,吊持具であるネックストラップの環状体は,着脱可能なパーツ(安全パーツ)を介して環構造を形成しているため,前記安全パーツを切り離すことによって,ネックストラップの環状体を開環して線状体にすることができる。また,開環されたネックストラップの前記安全パーツをつなげることによって,ネックストラップを閉環して環状体に戻すことができる。
請求項1から25に係る発明である装置B1からB25は実施例2において詳細に説明されている。
請求項1に記載の装置B1は,
「環状体を有する吊持具と,
前記吊持具から支持される支持台と,
前記支持台から支持される送風部と,
を有し,
前記吊持具を首に掛けた人体が着用する着用物に前記支持台を接触させた状態で
前記送風部を前記人体に向けて送風できる
装置」である。
請求項2に記載の装置B2は,
「前記環状体を開環せずに
前記支持台は前記環状体を着脱できる
請求項1に記載の装置」である。
請求項3に記載の装置B3は,
「前記支持台は前記吊持具からスライド可能に支持される
請求項2に記載の装置」である。
請求項4に記載の装置B4は,
「前記環状体の少なくとも2か所で
前記支持台は前記吊持具からスライド可能に支持される
請求項2又は3に記載の装置」である。
請求項5に記載の装置B5は,
「前記支持台から着脱可能に支持される棒状体を有し,
前記送風部は前記棒状体を介して前記支持台から支持される
請求項1から4のいずれかに記載の装置」である。
請求項6に記載の装置B6は,
「前記吊持具を前記首に掛けた前記人体が着用する前記着用物に前記支持台を接触させた状態で
前記送風部を前記着用物に接触させずに
前記送風部を前記人体に向けて送風できる
請求項5に記載の装置」である。
請求項7に記載の装置B7は,
「前記棒状体を支持する支持部を前記支持台に有し,
前記吊持具を前記首に掛けた前記人体が着用する前記着用物に前記支持台を接触させた状態で
前記送風部を前記支持部の上に支持できる
請求項5又は6に記載の装置」である。
請求項8に記載の装置B8は,
「前記支持部が前記棒状体を回動可能に支持できる
請求項7に記載の装置」である。
請求項9に記載の装置B9は,
「前記棒状体を前記支持部に対して回動させたときに
前記送風部のファンガードが前記支持台にぶつかることなく
前記棒状体を360度回動できる
請求項7又は8に記載の装置」である。
請求項10に記載の装置B10は,
「前記支持部が前記棒状体をスライド可能に支持できる
請求項7から9のいずれかに記載の装置」である。
請求項11に記載の装置B11は,
「前記支持台において前記支持部を回動できる
請求項7から10のいずれかに記載の装置」である。
請求項12に記載の装置B12は,
「前記支持台を前記着用物に接触させずに
前記支持台を前記吊持具のみによって吊持したときに
前記棒状体の最も低い部分の位置が前記送風部の最も低い部分の位置よりも低くい状態で
前記支持台を前記吊持具から吊持することができる
請求項5から11のいずれかに記載の装置」である。
請求項13に記載の装置B13は,
「前記支持台を前記着用物に接触させずに
前記支持台を前記吊持具のみによって吊持したときに
前記棒状体の重心の位置が前記送風部の重心の位置よりも低くい状態で
前記支持台を前記吊持具から吊持することができる
請求項5から11のいずれかに記載の装置」である。
請求項14に記載の装置B14は,
「前記棒状体と前記送風部の間に少なくとも1つの可動な部品
を有する
請求項5から13のいずれかに記載の装置」である。
請求項15に記載の装置B15は,
「前記棒状体に内包又は内設された電源と,
前記送風部に内包又は内設された電動機と,
前記電動機によって駆動される羽根車と,
前記電源と前記電動機を電気的に接続する電気伝導体と,
を有する
請求項5から14のいずれかに記載の装置」である。
請求項16に記載の装置B16は,
「前記吊持具から前記支持台を離脱させることができ,
かつ,
前記吊持具から前記支持台を離脱させた状態で
前記吊持具は前記送風部を吊持できる
請求項1から15のいずれかに記載の装置」である。
請求項17に記載の装置B17は,
「前記吊持具は前記支持台の下に物品を吊持できる
請求項1から16のいずれかに記載の装置」である。
請求項18に記載の装置B18は,
「請求項1から17のいずれかに記載の装置に用いる
前記支持台」である。
請求項19に記載の装置B19は,
「請求項1から17のいずれかに記載の装置に用いる
前記支持台と前記吊持具を備えた首掛け具」である。
請求項20に記載の装置B20は,
「請求項7から11のいずれかに記載の装置に用いる
前記支持部の棒持台」である。
請求項21に記載の装置B21は,
「環状体を有する吊持具と,
前記吊持具からスライド可能に支持される少なくとも2つのスライダーと,
前記スライダーから支持される接触部と,
前記スライダーから支持される送風部と,
を有し,
前記環状体を開環せずに前記スライダーは前記環状体を着脱でき,
かつ,
前記吊持具を首に掛けた人体が着用する着用物に前記接触部を接触させた状態で
前記送風部を前記人体に向けて送風できる装置 」である。
請求項21に記載の発明は,実質的に請求項4に記載の発明と同一である。すなわち,請求項4に記載の「支持台」という名称の代わりに,「スライダー」と「接触部」の2つの名称を用いて請求項4に記載の発明を特定する事項を表現し直したものが請求項21である。すなわち,図41に記載の吊持具670からスライド可能に支持される支持台660の「スライドする部分」がスライダー661である。また,図41に記載の着用物620と接触する支持台660の「接触する部分」が接触部663である。
請求項22に記載の装置B22は,
「前記吊持具から前記スライダーを離脱させることができ,
かつ,
前記吊持具から全ての前記スライダーを離脱させた状態で
前記吊持具は前記送風部を吊持できる
請求項21に記載の装置」である。
請求項23に記載の装置B23は,
「前記吊持具は前記スライダーの下に物品を吊持できる
請求項21又は22に記載の装置」である。
請求項24に記載の装置B24は,
「請求項21から23のいずれかに記載の装置に用いる
前記スライダーと,
前記接触部と,
前記送風部と,
を有する
扇風機」である。
請求項25に記載の装置B25は,
「請求項21から23のいずれかに記載の装置に用いる
前記スライダーと,
前記接触部と,
を有する
支持台」である。
請求項1から25に係る装置B1からB25の効果は実施例2において詳細に説明されている。
請求項1に記載の装置B1によれば,
「環状体を有する吊持具と,
前記吊持具から支持される支持台と,
前記支持台から支持される送風部と,
を有し,
前記吊持具を首に掛けた人体が着用する着用物に前記支持台を接触させた状態で
前記送風部を前記人体に向けて送風できる
装置」が提供される。
これにより,図28から30及び実施例2において詳細に説明されている支持台660の効果である「手持式機器616を手で支持せずとも送風部301を人体609の胸又は顔又は首に向けて安定的に送風できる効果」を得ることができる。
よって,「手持ち式の携帯扇風機を首から吊り下げて手を離した状態であっても首に向けて安定して送風できるように支持できる支持台を備えた手持ち式の携帯扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
請求項2に記載の装置B2によれば,
「前記環状体を開環せずに
前記支持台は前記環状体を着脱できる
請求項1に記載の装置」が提供される。
これにより,図31,32及び実施例2において詳細に説明されている効果である「手持ち式の携帯扇風機を首から吊り下げた状態で落下させずに安全に支持台を着脱できる効果」を得ることができる。
よって,「手持ち式の携帯扇風機を首から吊り下げた状態で安全に着脱できる前記支持台と,前記着脱の作業中に前記扇風機を誤って落下させないための安全な着脱方法を提供する」という課題を解決することができる。
請求項3に記載の装置B3によれば,
「前記支持台は前記吊持具からスライド可能に支持される
請求項2に記載の装置」が提供される。
これにより,図33,34及び実施例2において詳細に説明されている効果である「扇風機を首に掛けた状態で,送風部と首の間の距離を調整できる効果」を得ることができる。また,首に掛けられた吊持具670の下の部分を片手で下に引っ張りながら,もう片方の手で棒状体308を持ってスライドさせることが容易にできる。
このため,前記の調整作業をする手元を目視しながら調整作業ができ,扇風機を適切な位置に素早く調整できる効果を得ることができる。また,脇を開かずに胸の前で調整作業を行うことができる効果を得ることができ,人前で調整作業をしやすくなる効果を得ることができる。
よって,「送風部と首の間の距離を素早く調整でき,また,前記調整の作業をする手元を目視しながら作業でき,さらに,脇を開かずに胸の前で前記作業をすることができる扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
請求項4に記載の装置B4によれば,
「前記環状体の少なくとも2か所で
前記支持台は前記吊持具からスライド可能に支持される
請求項2又は3に記載の装置」が提供される。
これにより,前記装置の吊持具670として,IDカード656を吊持できる輪状体672又は糸状体672が設けられた環状体671を有する吊持具(日本では「松葉つきのネックストラップ」として一般的に使用されている吊持具)を使用することによって,図41に示すように,1つの吊持具670によってIDカード656を適切な位置に吊持しながら,同じ吊持具670の環状体671の間に扇風機616を懸架することができる。ただし,「懸架する」とは,環状体671の2つの部位の間を橋渡しするように扇風機616を架けることである。
よって,IDカード656の上の適切な位置(首や顔に向けて送風しやすい位置)に扇風機616を配置することができる効果を得ることができる。
また,図42に示すように,扇風機616の支持台660を胸に接触させたままの状態で,送風部301の送風の方向を変えることなく,IDカード656をカードリーダー657に近づけることができる効果を得ることができる。よって,「さらに,IDカードを吊持する吊持具から支持可能な扇風機であって,前記IDカードをカードリーダーに近づけても,前記扇風機の送風の方向が変わらない扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
請求項5に記載の装置B5によれば,
「前記支持台から着脱可能に支持される棒状体を有し,
前記送風部は前記棒状体を介して前記支持台から支持される
請求項1から4のいずれかに記載の装置」が提供される。
これにより,前記装置は,図31に示すように,2通りに使える効果を得ることができる。すなわち,「支持台660から棒状体308を離脱させた状態において握持可能な手持ち部としての棒状体308を備えた携帯扇風機616として使用できる効果」と,「支持台660に棒状体308を装着して首から吊り下げて手を離した状態においても首に向けて安定して送風できる効果」の両方を得ることができる。
請求項6に記載の装置B6によれば,
「前記吊持具を前記首に掛けた前記人体が着用する前記着用物に前記支持台を接触させた状態で
前記送風部を前記着用物に接触させずに
前記送風部を前記人体に向けて送風できる
請求項5に記載の装置」が提供される。
図35に示すように,前記送風部が前記着用物である上着に接触しないことにより,「前記送風部が前記上着にぶつかることで前記送風部の向きが意図しない方向に変えられてしまう現象」を防止することができる効果を得ることができる。これにより,前記装置の送風がさらに安定化される。
請求項7に記載の装置B7によれば,
「前記棒状体を支持する支持部を前記支持台に有し,
前記吊持具を前記首に掛けた前記人体が着用する前記着用物に前記支持台を接触させた状態で
前記送風部を前記支持部の上に支持できる
請求項5又は6に記載の装置」が提供される。
これにより,図30に示すように,送風部301が人体609の首に接近するように配置される効果を得ることができる。よって,人体609の首や顔や胸に気流が届きやすくなる効果を得ることができる。
請求項8に記載の装置B8によれば,
「前記支持部が前記棒状体を回動可能に支持できる
請求項7に記載の装置」が提供される。
これにより,図35に示すように,送風部301による送風の向きを人体609の様々な部位に向けることができる効果を得ることができる。
請求項9に記載の装置B9によれば,
「前記棒状体を前記支持部に対して回動させたときに
前記送風部のファンガードが前記支持台にぶつかることなく
前記棒状体を360度回動できる
請求項7又は8に記載の装置」が提供される。
これにより,図35に示すように,送風部301による送風の向きを人体609の様々な部位に向けることがさらに容易になる効果を得ることができる。
請求項10に記載の装置B10によれば,
「前記支持部が前記棒状体をスライド可能に支持できる
請求項7から9のいずれかに記載の装置」が提供される。
これにより,図30に示すように,扇風機616を首に掛けたときに,支持台660と棒状体308の間は17度傾いているため,棒状体308をスライドさせることによって,送風部301と人体609の間の距離を調整できる効果を得ることができる。
請求項11に記載の装置B11によれば,
「前記支持台において前記支持部を回動できる
請求項7から10のいずれかに記載の装置」が提供される。
これにより,図37,38及び実施例2において詳細に説明されている効果である「手持ち式の携帯扇風機の棒状体と送風部の間に可動な部品がない場合であっても,送風部が顔に向くように調整することができる効果」を得ることができる。
請求項12に記載の装置B12によれば,
「前記支持台を前記着用物に接触させずに
前記支持台を前記吊持具のみによって吊持したときに
前記棒状体の最も低い部分の位置が前記送風部の最も低い部分の位置よりも低くい状態で
前記支持台を前記吊持具から吊持することができる
請求項5から11のいずれかに記載の装置」が提供される。
これにより,図39及び実施例2において詳細に説明されている効果である「吊持具に吊るした扇風機をそのまま首に掛けたときに,棒状体の上に送風部が配置されやすくなり,手持ち式の携帯扇風機を正しい向き(送風部301が上で棒状体308が下)で首に掛けることが容易になる効果」を得ることができる。
請求項13に記載の装置B13によれば,
「前記支持台を前記着用物に接触させずに
前記支持台を前記吊持具のみによって吊持したときに
前記棒状体の重心の位置が前記送風部の重心の位置よりも低くい状態で
前記支持台を前記吊持具から吊持することができる
請求項5から11のいずれかに記載の装置」が提供される。
請求項13に記載の発明は,請求項12に記載の発明と実質的に同じであり,発明を特定する事項を「最も低い部分の位置」の代わりに「重心の位置」としたものである。
請求項14に記載の装置B14によれば,
「前記棒状体と前記送風部の間に少なくとも1つの可動な部品
を有する
請求項5から13のいずれかに記載の装置」が提供される。
図36に示すように,棒状体308と送風部301の間に少なくとも1つの可動な部品である蝶番部307を設けることにより,送風部301の向きを調整できるようになる。これにより,送風部301を人体609の顔に向けることが容易にできるようになる効果を得ることができる。
請求項15に記載の装置B15によれば,
「前記棒状体に内包又は内設された電源と,
前記送風部に内包又は内設された電動機と,
前記電動機によって駆動される羽根車と,
前記電源と前記電動機を電気的に接続する電気伝導体と,
を有する
請求項5から14のいずれかに記載の装置」が提供される。
請求項16に記載の装置B16によれば,
「前記吊持具から前記支持台を離脱させることができ,
かつ,
前記吊持具から前記支持台を離脱させた状態で
前記吊持具は前記送風部を吊持できる
請求項1から15のいずれかに記載の装置」が提供される。
図31に示す装置は,輪状体672又は糸状体672を介して棒状体308が吊持具670から吊持される。これにより,図30に示すように,吊持具670と棒状体308と支持台660の3つの部品が全て相互に支持しあう状態となる。このため,前記3つの部品の間のいずれかの支持が意図せずに外れてしまった場合であっても,前記3つの部品の全てが落下せずに吊持され続ける効果を得ることができる。よって,部品を落下させることによる破損事故を防ぎやすくなる効果を得ることができる。
請求項17に記載の装置B17によれば,
「前記吊持具は前記支持台の下に物品を吊持できる
請求項1から16のいずれかに記載の装置」が提供される。
これにより,前記装置は,図41に示すように,吊持具670の環状体671の間に扇風機616を懸架した状態で,同じ吊持具670によって物品であるIDカード656を適切な位置に吊持することができる。よって,IDカード656の上の適切な位置(首や顔に向けて送風しやすい位置)に送風部301を配置することができる効果を得ることができる。
また,図42に示すように,扇風機616の支持台660を胸に接触させたままの状態で,送風部301の送風の方向を変えることなく,IDカード656をカードリーダー657に近づけることができる効果を得ることができる。
よって,「さらに,IDカードを吊持する吊持具から支持可能な扇風機であって,前記IDカードをカードリーダーに近づけても,前記扇風機の送風の方向が変わらない扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
請求項18に記載の装置B18によれば,
「請求項1から17のいずれかに記載の装置に用いる
前記支持台」が提供される。
請求項19に記載の装置B19によれば,
「請求項1から17のいずれかに記載の装置に用いる
前記支持台と前記吊持具を備えた首掛け具」が提供される。
請求項20に記載の装置B20によれば,
「請求項7から11のいずれかに記載の装置に用いる
前記支持部の棒持台」が提供される。
請求項21に記載の装置B21によれば,
「環状体を有する吊持具と,
前記吊持具からスライド可能に支持される少なくとも2つのスライダーと,
前記スライダーから支持される接触部と,
前記スライダーから支持される送風部と,
を有し,
前記環状体を開環せずに前記スライダーは前記環状体を着脱でき,
かつ,
前記吊持具を首に掛けた人体が着用する着用物に前記接触部を接触させた状態で
前記送風部を前記人体に向けて送風できる装置 」が提供される。
これにより,図33,34及び実施例2において詳細に説明されている効果である「扇風機を首に掛けた状態で,送風部と首の間の距離を調整できる効果」を得ることができる。よって,「送風部と首の間の距離を素早く調整でき,また,前記調整の作業をする手元を目視しながら作業でき,さらに,脇を開かずに胸の前で前記作業をすることができる扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
また,前記装置の吊持具670として,IDカード656を吊持できる輪状体又は糸状体を環状体671に有する吊持具(日本では「松葉つきのネックストラップ」として一般的に使用されている吊持具)を使用することによって,図41に示すように,1つの吊持具670によってIDカード656を適切な位置に吊持しながら,同じ吊持具670の環状体671の間に扇風機616を懸架することができる。よって,IDカード656の上の適切な位置(首や顔に向けて送風しやすい位置)に扇風機616を配置することができる効果を得ることができる。
また,図42に示すように,扇風機616の支持台660を胸に接触させたままの状態で,送風部301の送風の方向を変えることなく,IDカード656をカードリーダー657に近づけることができる効果を得ることができる。
よって,「さらに,IDカードを吊持する吊持具から支持可能な扇風機であって,前記IDカードをカードリーダーに近づけても,前記扇風機の送風の方向が変わらない扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
なお,請求項21に記載の発明は,実質的に請求項4に記載の発明と同一である。すなわち,請求項4に記載の「支持台」という名称の代わりに,「スライダー」と「接触部」の2つの名称を用いて請求項4に記載の発明を特定する事項を表現し直したものが請求項21である。すなわち,図41に記載の吊持具670からスライド可能に支持される支持台660の「スライドする部分」がスライダー661である。また,図41に記載の着用物620と接触する支持台660の「接触する部分」が接触部663である。
請求項22に記載の装置B22によれば,
「前記吊持具から前記スライダーを離脱させることができ,
かつ,
前記吊持具から全ての前記スライダーを離脱させた状態で
前記吊持具は前記送風部を吊持できる
請求項21に記載の装置」が提供される。
図31に示す装置は,輪状体672又は糸状体672を介して棒状体308が吊持具670から吊持される。これにより,図30に示すように,吊持具670と棒状体308と支持台660の3つの部品が全て相互に支持しあう状態となる。このため,前記3つの部品の間のいずれかの支持が意図せずに外れてしまった場合であっても,前記3つの部品の全てが落下せずに吊持され続ける効果を得ることができる。よって,部品を落下させることによる破損事故を防ぎやすくなる効果を得ることができる。
請求項23に記載の装置B23によれば,
「前記吊持具は前記スライダーの下に物品を吊持できる
請求項21又は22に記載の装置」が提供される。
請求項24に記載の装置B24によれば,
「請求項21から23のいずれかに記載の装置に用いる
前記スライダーと,
前記接触部と,
前記送風部と,
を有する
扇風機」が提供される。
請求項25に記載の装置B25によれば,
「請求項21から23のいずれかに記載の装置に用いる
前記スライダーと,
前記接触部と,
を有する
支持台」が提供される。
以上により,課題1から4の全てが解決される。

送風部301を支持する取付器具622を人体609によって着用された上着620の襟621に掛けた様子の図である。 腕623とウイング624と送風部301を有する取付器具622の図である。 上着620を抱持する取付器具622のウイング624と,ヘルメット640を抱持する取付器具642のウイング644の両方に対して送風部301が送風する気流を当てることができることを示す図である。送風部301から送風される気流を示す矢印はグレーに塗られている。 上着620の縁621又は襟621を抱持する取付器具622の腕623の内側部分627と人体609の間にできる空洞633を送風部301から送風された気流が通過できることを示すための背面及び右側面を表す図である。送風部301から送風される気流を示す矢印はグレーに塗られている。 上着620の縁621又は襟621を抱持する取付器具622の腕623の内側部分627と人体609の間にできる空洞633を送風部301から送風された気流が通過できることを示すための背面及び底面を表す図である。送風部301から送風される気流を示す矢印はグレーに塗られている。 上着620の襟621を抱持する取付器具622のウイング624に向けて送風された気流が腕623と人体609の間に形成された空洞633を通過して腕623の端に設けられた足632の間の隙間634や腕623の端と足632によって形成される穴637を通過して上着620の内側に噴出する様子の図である。図6には上着620は描かれていないが,取付器具622は上着620の襟621を抱持しているものとし,上着620の内部における気流が描かれている。気流を示す矢印はグレーに塗られている。 着用物である上着620の縁621又は襟621を抱持できる腕623と,腕623の上に支持される風向調整体であるウイング624と,腕623の内側部分627の両側の端684に設けられた足632と,腕623の内側部分627の先端685に設けられた足632と,腕623の内側部分627の端684/685と足632によって形成される穴637と,腕623と足632とウイング624によって形成される穴638と,腕623の外側部分626に回動可能に設けられた支持部210と,を有する取付器具622の正面図である。 図7に記載の取付器具622の左面図である。この取付器具622は左右対称であるため,右面図は図7の左右を反転させた図と同じである。 図7に記載の取付器具622の背面図である。 図9に記載の取付器具622のA−A線断面図である。腕623の内側部分627の内面631が概ねに凹形状又はU形状の面639を有することを表す断面680はグレーに塗られている。 図7に記載の取付器具622の平面図である。 図7に記載の取付器具622の底面図である。 図7に記載の取付器具622の正面,平面及び左側面を表す図である。 図7に記載の取付器具622の正面,底面及び左側面を表す図である。 図7に記載の取付器具622の背面,平面及び左側面を表す図である。 図7に記載の取付器具622の背面,底面及び左側面を表す図である。 取付器具622の腕623の外側部分626の外面628に設けられた支持部210の軸受となる穴233に支持部210の棒持台244が備える軸を嵌合させることで回動できる可動部215を備える支持部210の棒持台244の棒持面245に回動可能かつスライド可能に挿入された棒状体308が送風部301を支持することを示す分解図である。 取付器具622の腕623の外側部分626から支持される送風部301と腕623の外側部分626の間にある可動な部分の動きを説明する図である。 取付器具622の腕623は弾力性のある部材でできており,適度な力687を加えることによって,腕623の外側部分626と腕623の内側部分627の間686を開閉することができることを示す図である。 机面600に接触する足632によって支持される腕623の上に回動可能に支持される支持部210によって回動可能かつスライド可能に支持される棒状体308によって蝶動可能に支持される送風部301を有する図18に記載の扇風機300は,机面600の上に立った状態で机面600に接触する足632の位置を動かさずに図18に記載の可動な部分だけを動かすことにより送風部301の向きをあらゆる方位に向けることができる特徴を有することを示す図である。 取付部分622の腕623の内側部分627の両側の端684及び先端685に設けられた3つの足632は机面600に接触させたときにぐらつかないで置くことができることを示す図である。 人体609が着用する上着620の襟621から支持される送風部301が送風する気流が人体609の頭部が着用するヘルメット640と頭部の間の隙間635に流入することができることを示す図である。 人体609が着用する上着620の襟621を抱持する取付器具622の支持部210から着脱可能に支持される棒状体308から支持される送風部301を有する扇風機300は取付器具622を襟621に着けた状態のままで支持部210から棒状体308を離脱させて棒状体308を手持ち部とする携帯扇風機として使用できることを示す図である。 図1に記載のヘルメット640の縁641を抱持する取付器具642の正面図である。 図1に記載のヘルメット640の縁641を抱持する取付器具642の正面図である図24のB−B線断面図である。断面はグレーで塗られている。 図1に記載のヘルメット640の縁641を抱持する取付器具642の斜視図である。 図1に記載のヘルメット640の縁641を抱持する取付器具642の斜視図である。 環状体671を有する吊持具670と,吊持具670の少なくとも2か所で支持される図7から16に記載の支持台660と,支持台660から着脱可能に支持される棒状体308と,棒状体308から支持される送風部301と,を有する図17から21に記載の携帯扇風機である。 人体609の首に掛けられた吊持具670から支持される支持台660を上着620の胸部に接触させた状態で送風部301を上着620に接触させずに送風部301を人体609の胸又は首に向けて送風できる図28に記載の扇風機である。 棒状体308を支持する支持部210を支持台660に有し,人体609の首に掛けられた吊持具670から支持される支持台660を上着620に接触させた状態で送風部301を支持部210の上に支持できる図28から29に記載の扇風機である。 環状体671から支持される輪状体672又は糸状体672を有する吊持具670と,輪状体672又は糸状体672が通過できる穴673が設けられた棒状体308又は送風部301と,を有する図28から30に記載の扇風機を首から吊り下げた状態で安全に支持台660に着脱する方法を説明する図である。 環状体671を開環せずに,支持台660に設けられたスライダー661に対して環状体671を着脱できる図7から16に記載の支持台660の図である。 吊持具670の少なくとも2か所でスライド可能に支持される図32に記載の支持台660の正面図である。 吊持具670の少なくとも2か所でスライド可能に支持される図32に記載の支持台660の背面図である。 支持台660の支持部210が回動可能に支持する棒状体308を支持部210に対して回動させたときに,送風部301のファンガード305が支持台660にぶつかることなく棒状体308を360度回動できる図28から30に記載の扇風機の図である。 棒状体308と送風部301の間に可動な部品である蝶番部307を有する図28から30に記載の扇風機の図である。 支持台660において支持部210を回動できる図28から30に記載の扇風機は,棒状体308と送風部301の間に可動な部品がなくても,送風部301が人体609の顔に向くように調整することができることを示す正面及び平面の図である。 支持台660において支持部210を回動できる図28から30に記載の扇風機は,棒状体308と送風部301の間に可動な部品がなくても,送風部301が人体609の顔に向くように調整することができることを示す正面,平面及び右側面の図である。 支持台660を上着620に接触させずに支持台660を吊持具670のみによって吊持したときに棒状体308の最も低い部分の位置682が送風部301の最も低い部分の位置681よりも低くい状態で支持台660を吊持具670から吊持することができる装置は,送風部301よりも棒状体308の方が低い位置にあるので,支持台660の背面が胸の方を向いた状態で吊持される。このため,そのまま吊持具670を首に掛けたときに,棒状体308の上に送風部301が配置されやすくなる。よって,手持式機器616を正しい向き(送風部301が上で棒状体308が下)で首に掛けることが容易になる効果を得ることができることを示す図である。 支持台を上着620に接触させずに支持台を吊持具670のみによって吊持したときに棒状体308の最も低い部分の位置682が送風部301の最も低い部分の位置681よりも高い状態で前記支持台を吊持具670から吊持することができる装置は,送風部301よりも棒状体308の方が高い位置にあるので,支持台660の背面が胸の方を向いていない状態で吊持される。このため,そのまま吊持具670を首に掛けたときに,棒状体308の上に送風部301が配置されにくくなる(手持式機器616がひっくり返った状態である「送風部301が下で棒状体308が上の状態」に配置されやすくなる)。よって,手持式機器616を正しい向き(送風部301が上で棒状体308が下)で首に掛けることは困難になることを示す図である。 環状体671を有する吊持具670と,吊持具670から支持される少なくとも2つのスライダー661と,スライダー661から支持される接触部663と,スライダー661から支持される送風部301と,を有し,スライダー661は環状体671を開環せずに環状体671を着脱でき,スライダー661は環状体671の少なくとも2か所でスライド可能に吊持具670から支持され,かつ,人体609の首に掛けられた吊持具670から支持されるスライダー661から支持される接触部663を人体609によって着用された上着620に接触させた状態で送風部301を人体609に向けて送風できる装置は,吊持具670によってIDカード656を適切な位置に吊持しながら,同じ吊持具670で同時に扇風機616を適切な位置に支持することができることを示す図である。 図41に記載の装置の扇風機616の支持台660を人体609の胸に接触させた状態で,送風部301の送風の方向を変えることなく,IDカード656をカードリーダー657に近づける動作692をすることができることを示す図である。
図1に示すように,送風部301を支持する取付器具622を人体609が着用する上着620の襟621に掛けることができる。
人体609の上半身が着用する着用物である上着620の縁621又は襟621を抱持する腕623の内側部分627は上着620と人体609の間に挿入される。人体609が人体609と上着620の間に下着655を着用しているときは,腕623の内側部分627は上着620と下着655の間又は下着655と人体609の間に挿入されている。
腕623の内側部分627は上着620の内側から上着620又は下着655に接触する。腕623の外側部分626は上着620の外側から上着620に接触する。
腕623とウイング624を有する取付器具622は上着620から支持される。上着620から支持される取付器具622の腕623の外側部分626から支持される送風部301は上着620から支持される。
取付器具622のウイング624は上着620の縁621又は襟621の上に配置される。風向調整体であるウイング624の風向調整面625は送風部301に向けられている。ウイング624は人体609の首又は頭部又は背中又は上半身と送風部301の間に位置する。送風部301は上着620の外側に配置され,送風部301が送風する気流をウイング624及び人体609(首又は背中)に同時に向けることができる。
取付器具622の腕623が上着620の外側と内側からクリップ式に挟むようにようにして襟621を抱持する。このため,人体609が上着620を着用した状態のままで,取付器具622を簡単に上着620に着脱できる。
人体609の頭部が着用する着用物であるヘルメット640の縁641を抱持する腕643の内側部分647はヘルメット640と人体609(頭部)の間に挿入される。
腕643の内側部分647はヘルメット640の内側からヘルメット640に接触する。腕643の外側部分646はヘルメット640の外側からヘルメット640に接触する。
腕643とウイング644を有する取付器具642はヘルメット640から支持される。図1において,ヘルメット640から支持される取付器具642は送風部を有さない。
取付器具642のウイング644はヘルメット640の縁641の下に配置される。風向調整体であるウイング644の風向調整面645は送風部301に向けられている。ウイング644は人体609(首又は頭部)と送風部301の間に位置する。送風部301はヘルメット640から離れた位置に配置され,送風部301が送風する気流をウイング644に対して当てることができる。
取付器具642の腕643がヘルメット640の外側と内側からクリップ式に挟むようにようにして縁641を抱持する。このため,人体609がヘルメット640を着用した状態のままで,取付器具642を簡単にヘルメット640に着脱できる。
図2に示す取付器具622は,腕623とウイング624と送風部301を有する取付器具622である。
腕623の外側部分626と腕623の内側部分627を腕623は有する。腕623の外側部分626と腕623の内側部分627の間の連結部分683はウイング624を支持する。腕623の内側部分627に設けられた足632がウイング624を支持することにより腕623の内側部分627はウイング624を支持する。
腕623の外側部分626から支持される送風部301は腕623の外側部分626に回動可能に定設された支持部210を介して腕623の外側部分626から支持される。
外面628に対して垂直な法線よりも斜め下の角度から外面628に対して気流が当たるように送風部301の角度を外面628に対して傾けるように支持部210が送風部301を支持する。このため,送風部301が送風する気流が腕623の外側部分626の外面628に対して当たった後の気流の向きは上方向に向かいやすくなり,人体609の顔や頭部に風が届きやすくなる効果を得る。
なお,取付器具622をヘルメット640の縁641に抱持させて送風部301を腕623から支持させたときは,ウイング624に対して当てられた気流はヘルメット640の内部に流入する。
図3に示す装置は,上着620を抱持する取付器具622のウイング624とヘルメット640を抱持する取付器具642のウイング644の両方に対して,上着620の襟621から支持される送風部301が送風する気流を当てることができる。
送風部301から送風される気流は上着620の縁621又は襟621を抱持する腕623の上に配置されるウイング624の風向調整面625に対して当たる。これにより,気流の一部は上着620の内部へ導かれる。
送風部301から送風される気流は上着620の縁621又は襟621を外側から抱持する腕623の外側部分626の外面628及びその周辺に対して当たる。これにより,気流の一部は上着620の外部へ導かれる。
送風部301から送風される気流はヘルメット640の縁641を抱持する腕643の下に配置されるウイング644の風向調整面645に対して当たる。これにより,気流の一部はヘルメット640の内部へ導かれる。
送風部301から送風される気流はヘルメット640の縁641をヘルメット640の外側から抱持する腕643の外側部分646の外面648及びその周辺に対して当たる。これにより,気流の一部はヘルメット640の外部へ導かれる。
ウイング又は外面に対して当たらなかった気流は直進して人体609の首や頭部に対して当たる。
以上により,1つの送風部301から上着620の内部,上着620の外部,ヘルメット640の内部,ヘルメット640の外部,上着620とヘルメット640の間に露出する人体609の部分に同時に送風できる扇風機300の装置が提供される。
また,ヘルメット640を抱持する取付器具642は送風部301を有さないため軽いことから,ヘルメット640を着用する頭部を支える首への負担が軽減される効果を得ることができる。
図4に示す扇風機300は,上着620の縁621又は襟621を抱持する取付器具622の腕623の内側部分627と人体609の間にできる空洞633を送風部301から送風された気流が通過できる扇風機300である。
送風部301から送風された気流はウイング624の風向調整面625に対して当たることで腕623の内側部分627の内面631と人体609の間にできる空洞633に導かれる。腕623の内側部分627の内面631は人体609に向けて概ねに凹形状又はU形状の面639を有しており,腕623の内側部分627の端に設けられた足632が接触する人体609と内面631の間に空洞633が形成される。
空洞633に流入した気流は1以上ある足632の間の隙間634又は腕623の内側部分627の端に設けられた穴637から腕623の外部に流出できるため,気流は空洞633を通過することができる。
穴638を通過した気流は空洞633に流入して空洞633を通過した後に上着620の内側へ流出する。これにより,上着620の内部に気流を導くことができる。ウイング624があることによって,空洞633に流入する気流の量を増やす効果を得ることができる。
なお,本明細書において,立体が有する面の形状が「概ねに凹形状」であるとは,該立体の断面の境界線の形状が概ねに凹形状の曲線となる形状である。
例えば,図9に示された腕623をA−A線でカットした断面図である図10に示された断面680(グレーで塗られているエリア)の境界線(腕623の内側部分627の内面631と空洞633の間の境界を示す線)は,概ねに凹形状又はU形状である。よって,内面631は概ねに凹形状又はU形状の面639を有するから,「腕623は概ねに凹形状又はU形状の面639を有する」と判定される。
なお,立体が概ねに凹形状の面を有するかどうかを判定する具体的な方法としては,
(1)前記立体の大凡の形状を目視によって判定する方法,
(2)前記立体の表面に指又は掌をあてて大凡の形状を判定する方法,
(3)前記立体の形状をスキャナでコンピュータにとりこみ,これにガウス関数等をオペレータとするコンボリューション(畳み込み演算)の処理を施すことで平滑化した形状を得てから目視で判定する方法,
(4)前記立体の形状を一方向に切ったときの断面の境界線を凹型の曲線と凸型の曲線で近似したときに,より近似精度の高い方の曲線の型を判定結果とする方法,
の少なくとも1つを利用することは当業者にとって容易である。
図5に示す扇風機300は,上着620の縁621又は襟621を抱持する取付器具622の腕623の内側部分627と人体609の間にできる空洞633を送風部301から送風された気流が通過できる扇風機300である。
送風部301から送風された気流はウイング624の風向調整面625に対して当たった後に,ウイング624と腕623と足632によって形作られる穴638を通過する。腕623の内側部分627の内面631は概ねに凹形状又はU形状の面639を有しており,腕623の内側部分627の両側の端684及び先端685に設けられた3つの足632の間に位置する。
このため,足632を人体609又は下着655に接触させたときに腕623の内側部分627の内面631と人体609又は下着655の間に空洞633ができる。腕623の内側部分627の内面631が概ねに凹形状又はU形状の面639を有していることによって,上着620と人体609又は下着655の間に気流が通過できる空間が確保される効果を得ることができる。
図6に示すように,上着620の襟621を抱持する取付器具622のウイング624に向けて送風された気流は腕623と人体609の間に形成された空洞633を通過して腕623の端に設けられた足632の間の隙間634や腕623の端と足632によって形成される穴637を通過して上着620の内側に噴出することができる。ただし,図6には上着620は描かれていないが,取付器具622は上着620の襟621を抱持しているものとし,上着620の内部における気流が描かれている。
着用物である上着620の縁621又は襟621を抱持できる腕623と,腕623の上に支持される風向調整体であるウイング624と,腕623の内側部分627の両側の端684に設けられた足632と,腕623の内側部分627の先端685に設けられた足632と,腕623の内側部分627の端と足632によって形成される穴637と,腕623と足632とウイング624によって形成される穴638と,腕623の外側部分626に回動可能に設けられた支持部210と,を有する取付器具622を図7から16の図面に基づいて製造することは当業者にとって容易である。
図17は,取付器具622の腕623の外側部分626の外面628に設けられた支持部210の軸受となる穴233に支持部210の棒持台244が備える軸を嵌合させることで回動できる可動部215を備える支持部210の棒持台244の棒持面245に回動可能かつスライド可能に挿入された棒状体308が送風部301を支持することを説明するための分解図である。
送風部301に内設された電動機303は棒状体308の内部に設けられた電源304である充電可能なリチウムイオン電池304に電気伝導体312を介して電気的に接続されることで送風部301のファンガード305に内包された羽根車302を駆動して送風する。前記リチウムイオン電池304は電池ケースの蓋310によって棒状体308に内包されており,棒状体308又は送風部301に設けられたスイッチ309により電気伝導体312への通電状態を制御することができる。
図17では蝶番部307を介して蝶動可能に棒状体308から送風部301が支持されている。
本発明の可能な他の実施形態としては,送風部301と棒状体308の間に回動可能な軸と軸受を有する変動部を介することにより,棒状体308から送風部301が支持されていてもよい。
また,本発明の可能な他の実施形態としては,棒状体308に支持される蝶番部307を介して支持される前記変動部を介することにより,棒状体308から送風部301が支持されていてもよい。
また,本発明の可能な他の実施形態としては,送風部301と棒状体308の間に柔軟性のある部材を用いる変形可能な変動部を介することにより,棒状体308から送風部301が支持されていてもよい。
また,本発明の可能な他の実施形態としては,送風部301が棒状体308に直接固定されることにより,棒状体308から送風部301が支持されていてもよい。
なお,本明細書において,上記の「蝶番部」を介して1つの部品を他の部品から支持可能に設けることを「蝶着」とよぶ。また,上記のいずれかの「変動部」を介して1つの部品を他の部品から支持可能に設けることを「変動着」とよぶ。「変動着」とは,相互の位置関係が変動可能に着設することである。変動部に蝶番を用いた場合の変動着は蝶着となる。前記蝶番部の代わりに変動部を用いてもよく,前記変動部を介して前記送風部に前記棒状体を変動着してもよい。また,変動部に折れ曲がる柔軟性のある部品を用いた場合の変動着は折れ曲がるように変動可能に着設することである。また,変動部に回動可能な部品を用いた場合の変動着は回動可能に着設することである。前記送風部と前記棒状体の間の相対的な位置関係が変動可能に着設できるあらゆる部品を変動部として用いることができる。すなわち,変動部は蝶番部の概念を含む上位概念であり,変動着は蝶着の概念を含む上位概念である。
図18に示す扇風機300は,取付器具622の腕623の外側部分626から支持される送風部301と腕623の外側部分626の間にある4つの可動な部分324/325/326/327を有する。
取付器具622の腕623の外側部分626から支持される送風部301と腕623の外側部分626の間には回動可能な部分325/327が2以上ある。これにより,送風部301をあらゆる方向に向けることができる効果を得ることができる。
取付器具622の腕623の外側部分626から支持される送風部301と腕623の外側部分626の間には横動可能又はスライド可能な部分326がある。これにより,取付器具622が上着620の襟621を図1のように抱持したときに送風部301の高さを調整することができる。よって,襟621の高さが様々に異なる上着620に取付器具622を取り付けたときでも,送風部301の高さを適切な位置に調整できる効果を得ることができる。
取付器具622の腕623の外側部分626から支持される送風部301と腕623の外側部分626の間には蝶動可能な部分324がある。これにより,上着620の胸側にある襟621又は胸側にある台衿又は胸ポケットに取付器具622を抱持させたときに,蝶番部307の蝶動の角度を調整することで送風部301の送風の向きを上着620を着用する人体609の顔に向けることができる効果を得ることができる。
取付器具622の腕623の外側部分626から支持される送風部301と腕623の外側部分626の間にある可動な部分をさらに増やす変更又は減らす変更は当業者にとって容易である。
図19に示すように,取付器具622の腕623は弾力性のある部材でできており,適度な力687を加えることによって,腕623の外側部分626と腕623の内側部分627の間686を開閉することができる。
腕623に用いる弾力性のある部材によって,腕623がクリップ式に挟み込んだ着用物を適度な圧力で締め付けるように調整することは当業者にとって容易に調整可能である。腕623の部材として用いることができる適切な素材をポリマー又は金属から選ぶことは当業者にとって容易である。
前記ポリマーとしてはポリエチレン,ポリプロピレン,ナイロン,ポリスチレン,ポリ塩化ビニル,ポリメタクリル酸メチル,ポリテトラフルオロエチレン,ポリカーボネート,ポリエチレンテレフタレート,AS樹脂,ABS樹脂,エチレン酸ビコポリマー,アセタール樹脂,酢酸セルロース樹脂,ポリウレタン,TPU樹脂,熱可塑性樹脂,熱可塑性ポリウレタンエラストマー,合成ゴム,天然ゴムを用いることは当業者にとって容易である。より好適にはポリプロピレン,ナイロン,ポリ塩化ビニル,ABS樹脂を用いて取付器具622を製造することができる。
また,図7から19に記載の取付器具622の腕623の内側部分627の長さをさらに伸ばし,気流が通過できる空洞633を人体609の背中のさらに下まで伸ばすことによって,気流が上着620のさらに奥まで届くようにすることもできる。また,腕623の内側部分627に保冷剤を格納できる空間を形成する形状を内側部分627に設けて,保冷剤を腕623の内側部分627に格納し,前記保冷剤で空洞633を通過する気流を冷却することによって,上着620の内部に冷却された気流を導くことができる。また,腕623の内側部分627に送風部を設けて,空洞633を通過する気流を該送風部が送風できるようにすることによって,穴638から外部の空気を吸引し,穴637から上着620の内部へ前記空気を噴出させてもよい。
図20に示すように,机面600に接触する足632によって支持される腕623の上に回動可能に支持される支持部210によって回動可能かつスライド可能に支持される棒状体308によって蝶動可能に支持される送風部301を有する図18に記載の扇風機300は,机面600の上に立った状態で机面600に接触する足632の位置を動かさずに図18に記載の可動な部分だけを動かすことにより送風部301の向きをあらゆる方位に向けることができる特徴を有する。
図21に示すように,取付部分の腕623の内側部分627の両側の端684及び先端685に設けられた3つの足632は机面600に接触させたときにぐらつかないで置くことができる。机面600に置いたときにぐらつかないように前記3つの足632の形状を調整することは当業者にとって容易である。取付部分の大きさを大人の掌と同程度の大きさに製造し,机面600に接触する足632によって支持される腕623の上に支持される支持部210によって棒状体308を支持することにより送風部301を支持して図21のように机面600に立つことができるように図18に記載の各可動な部分324/325/326/327の動きやすさを調整することは当業者にとって容易である。
足632を机面600に接触させたときに腕623の内側部分627の内面631と机面600の間に空洞633ができる。腕623の内側部分627の内面631が概ねに凹形状又はU形状の面639を有していることによって,腕623と机面600の間に気流が通過できる空間が確保される効果を得ることができ,机面600に気流を当てて机面600を冷却又は乾燥することができる。
図22に示すように,人体609が着用する上着620の襟621から支持される送風部301が送風する気流が人体609の頭部が着用するヘルメット640と頭部の間の隙間635に流入することができる。
図22に記載のヘルメット640は図1に記載のヘルメット640を抱持する取付器具642が取付けられていないヘルメット640である。ヘルメット640と頭部の間の隙間635が十分に広い場合には,送風部301から送風される気流の一部が人体609の後頭部に対して当たって上昇し隙間635の中に流入する。
このため,上着620から支持される送風部301を有する扇風機300だけを用いた図22に記載の場合であっても,ヘルメット640の内側に気流を導くことは可能である。
しかし,頭部の頭髪の量が多い場合は,ヘルメット640と頭部の間の隙間635が頭髪によって塞がれてしまうため,隙間635への気流の流入量は低下してしまう。
よって,図1に記載のヘルメット640に取付けられた取付器具642をヘルメット640に取り付けることによって,ヘルメット640の内部へ気流を導くための空洞を確保することが好ましい。
これにより,頭髪の量が多い場合でも隙間635への気流の流入量を低下させない効果を得ることができる。
また,図1に記載のヘルメット640に取り付けられた取付器具642は頭部の頭髪と送風部301の間に位置するため,取付器具642があることによって頭髪が送風部301に接触しにくくなる。このため,頭髪が送風部301の羽根車302に絡まりにくくなる効果を得ることができる。
図23に示すように,人体609が着用する上着620の襟621を抱持する取付器具622の支持部210から着脱可能に支持される棒状体308から支持される送風部301を有する扇風機300は取付器具622を襟621に着けた状態のままで支持部210から棒状体308を離脱させて棒状体308を手持ち部とする携帯扇風機として使用できる。
図1に記載のヘルメット640の縁641を抱持する取付器具642を図24から27を参考にして製造することは当業者にとって容易である。湾曲するウイング644の風向調整面645から延びる概ねに凹形状又はU形状の面639によって,ヘルメット640と取付器具642の間に気流が通過できる空洞ができる。
これにより,頭髪の量が多い場合であっても,ヘルメット640の内部に気流を導くための空洞が確保される。よって,頭髪の量にかかわらず,送風部301から送風される気流をヘルメット640の内部に安定的に導くことができる効果を得ることができる。
ヘルメット640の縁641を抱持又は挟持する腕643の形状をヘルメット640に合わせて適宜変形して製造することは当業者にとって容易である。ヘルメット640に取付器具642を取付ける方法はクリップ式に縁641に留める方法に限らない。
例えば,ヘルメット640に粘着性の部材やテープを介して貼り付けてもよい。また,ヘルメット640の内側にある部材やヘルメット640を頭部に固定するためのベルトに取付器具642を掛ける又は吊るす方法でもよい。また,ヘルメット640の内側にある部材又はヘルメット640を頭部に固定するためのベルトを通過させる穴を有する布状体又はシート状体を腕とすることで前記布状体又は前記シート状体からウイングを支持してもよい。また,ヘルメット640の内側にある部材又はヘルメット640を頭部に固定するためのベルトに掛けられた又は吊るされた布状体又はシート状体を腕とすることで前記布状体又は前記シート状体からウイングを支持してもよい。
上着620の襟621から支持される送風部301から送風される気流をヘルメット640内に導くための風向調整体を備えたヘルメット640を図1から27を参考にして製造することは当業者にとって容易である。
上着620の襟621から支持される送風部301から送風される気流をヘルメット640内に導くための風向調整体となる形状をヘルメット640の後頭部の縁641の形状として設けたヘルメット640を図1から27を参考にして製造することは当業者にとって容易である。
(腕)
腕623/643は取付対象物である着用物の縁621/641又は襟621を抱持又は挟持することができる。腕623は上着620を抱持又は挟持できることにより,上着620を人体609が着用した状態のままで扇風機300を上着620に簡単に着脱することができる。また,腕643はヘルメット640の縁641を抱持又は挟持できることにより,ヘルメット640を人体609が着用した状態のままで扇風機300をヘルメット640に簡単に着脱することができる。
腕623/643は取付対象物である着用物の縁621/641又は襟621に掛けること又は吊るすことができる。腕623は上着620に掛けること又は吊るすことができることにより,上着620を人体609が着用した状態のままで扇風機300を上着620の襟621に簡単に着脱することができる。また,腕643はヘルメット640の縁641に掛けること又は吊るすことができることにより,ヘルメット640を人体609が着用した状態のままで扇風機300をヘルメット640に簡単に着脱することができる。
取付対象物である着用物を着用する人体609は着用物を支持し,着用物の縁621/641又は襟621を抱持又は挟持する腕623/643は取付対象物である着用物から支持される。
(腕の内面と外面)
人体609が着用する着用物によって支持される腕623/643は内面629/631/649/651(inner surface)と外面628/630/648/650(outer surface)を有する。
人体609が着用する着用物によって支持される腕623/643が有する面において,内面629/631/649/651は人体609の方を向く面の部分である。
人体609が着用する着用物によって支持される腕623/643が有する面において,外面628/630/648/650は人体609とは反対の方を向く面の部分である。
(腕の外側部分と内側部分)
腕623/643が取付対象物である着用物によって支持されたときに,着用物の外側に位置する腕623/643の部分626/646を「腕の外側部分」と呼ぶ。
腕623/643が取付対象物である着用物によって支持されたときに,着用物の内側に位置する腕623/643の部分627/647を「腕の内側部分」と呼ぶ。
腕623/643が取付対象物である着用物の縁621/641又は襟621を抱持又は挟持したときに,着用物の外側に位置する腕623/643の部分626/646を「腕の外側部分」と呼ぶ。
腕623/643が取付対象物である着用物の縁621/641又は襟621を抱持又は挟持したときに,着用物の内側に位置する腕623/643の部分627/647を「腕の内側部分」と呼ぶ。
腕623/643が取付対象物を抱持又は挟持したときに,取付対象物は腕623/643の外側部分626/646の内面629/649と腕623/643の内側部分627/647の外面630/650の間に抱持又は挟持される。
腕623/643が取付対象物によって支持されたときに腕623/643の全部分が取付対象物の外側に位置する場合は,腕623/643の全部分が腕623/643の外側部分626/646である。
腕623/643が取付対象物を抱持又は挟持したときに腕623/643の全部分が取付対象物の外側に位置する場合は,取付対象物は腕623/643の外側部分626/646の内面629/649によって抱持又は挟持される。
図1,3,22及び23に示すように,
腕623/643の外側部分626/646は,取付対象物である着用物の縁621/641又は襟621の外側から,腕623/643の外側部分626/646の内面629/649を取付対象物である着用物の縁621/641又は襟621に接触させた状態で,腕623/643は取付対象物である着用物の縁621/641又は襟621を抱持又は挟持する。
腕623/643の内側部分627/647は,取付対象物である着用物の縁621/641又は襟621の内側から,腕623/643の内側部分627/647の外面630/650を取付対象物である着用物の縁621/641又は襟621に接触させた状態で,腕623/643は取付対象物である着用物の縁621/641又は襟621を抱持又は挟持する。
(送風部)
扇風機300は送風部301を有している。
扇風機300が有する腕623は送風部301を支持する。
送風部301は取付対象物である着用物の縁621又は襟621から支持される。
送風部301は取付対象物である着用物の縁621又は襟621の外側に配置される。
送風部301は腕623から支持される。
送風部301は腕623の外側部分626から送風の向きを調整できるように支持される。
(ウイング)
扇風機300は湾曲した板状体の風向調整体であるウイング624を有している。
扇風機300が有する腕はウイング624を支持する。
ウイング624/644は腕623/643の外側部分626/646から支持される。
ウイング624/644は腕623/643の内側部分627/647から支持される。
ウイング624/644は概ねに凹形状であるの風向調整面625/645を有する。
ウイング624/644の風向調整面625/645は送風部301の方向に向いている。
ウイング624/644の風向調整面625/645は送風部301が発生する気流を主流と副流に分流する。
主流はウイング624/644の風向調整面625/645に対して当たらない気流である。
人体609が着用する着用物の縁621/641又は襟621から支持される腕623から送風の向きを調整できるように支持される送風部301が発生する気流の主流を前記着用物の外側に露出する人体609の部分である顔,首及び頭部に対して当てることができる。
副流はウイング624/644の風向調整面625/645に対して当たる気流である。
副流の進行方向はウイング624/644の風向調整面625/645によって変えられる。
ウイング624/644の風向調整面625/645は副流の進行方向を変えることで副流を空洞633の中へ導くことで,副流は着用物の内側に導かれる。
よって,1つの送風部301からの気流を着用物の内側と外側の両方に導くことができる扇風機300と扇風機300に用いる取付器具が提供される。
図1に示すように,人体609の上半身に着用できる着用物である上着620の襟621を腕623が抱持又は挟持した状態で上着620を人体609に着用させたときに,ウイング624は上着620の襟621の上に配置された状態でウイング624は上着620の襟621から支持される。
これにより,ウイング624に向けて送風部301から送風される気流を上着620の襟621と上半身の間の隙間636に向けて送風できる。
人体609の頭部に着用できる着用物であるヘルメット640の縁641を腕643が抱持又は挟持した状態でヘルメット640を人体609に着用させたときに,ウイング644はヘルメット640の縁641の下に配置された状態でウイング644はヘルメット640の縁641から支持される。
これにより,ウイング644に向けて送風部301から送風される気流をヘルメット640の縁641と頭部の間の隙間635に向けて送風できる。
図3に示すように,腕623が抱持又は挟持又する取付対象物である着用物を人体609に着用させた状態で,送風部301が発生する気流の方向をウイング624の風向調整面625に向けることができ,気流をウイング624の風向調整面625に対して当てることができる。
腕623が抱持又は挟持する襟621を有する上着620を人体609に着用させた状態で,腕623から支持される送風部301が発生する気流の方向を上着620の襟621を抱持又は挟持する腕623が支持するウイング624の風向調整面625に向けることができ,気流をウイング624の風向調整面625に対して当てることにより,気流の副流を上着620の内側に導くことができる。
腕623が抱持又は挟持する襟621を有する上着620を人体609に着用させた状態で,腕623から支持される送風部301が発生する気流の方向をヘルメット640の縁641を抱持又は挟持する腕643が支持するウイング644の風向調整面645に向けることができ,気流をウイング644の風向調整面645に対して当てることにより,気流の副流をヘルメット640の内側に導くことができる。
これにより,ヘルメット640又は帽子をつけた人体609の頭部が蒸れない効果を得ることができる。
(支持部)
送風部301は腕623の外側部分626の外面628に定設又は着設された支持部210から支持される。
扇風機300の送風部301を支持する支持部210を支持する腕623は送風部301を支持する。
支持部210は可動部215を有していてもよい。支持部210と腕623の間に可動部215を有していてもよい。可動部215が可動することにより,送風部301の向きは変えられる。よって,送風部301が発生する気流の方向は変えられる。
扇風機300は可動部215を有していることで,送風部301が発生する気流をウイング624/644の風向調整面625/645に向けることを調整することができ,気流をウイング624/644の風向調整面625/645に対して当てることを調整することができる。
可動部215の可動の仕組みはどのようなものであってもよく,腕623に対して棒状体308の向き又は位置を変えられるように可動する可動部であればどのようなものであってもよい。前記可動は,回動であってもよく,傾動であってもよく,枢動であってもよく,嵌合させた球体に基づく可動であってもよく,柔軟性のある部材の変形に基づく可動であってもよく,また,それらの組み合わせであってもよい。
(足)
腕623の内側部分627の端に少なくとも1つの足632が設けられている。足632を机面600に接触させた状態で扇風機300を机面600に置いたときに,足632の上に支持される腕623の上に支持される支持部210に送風部301が支持された状態で扇風機300を立てることができる。このとき,ウイング624は腕623の端に設けられた足632から支持される。
(空洞)
足632が人体609の表面又は着用物の表面と接触したときに,人体609の表面又は着用物の表面と腕623の内側部分627の間に気流が通過できる空洞633ができる。
ウイング624の風向調整面625は送風部301が発生する気流の副流の向きを変えることにより気流の副流を穴638に導くことができる形状を有する。
ウイング624の風向調整面625は送風部301が発生する気流の副流の向きを変えることにより気流の副流を空洞633の内部に導くことができる形状を有する。
取付対象物である着用物である上着620の縁621又は襟621を抱持又は挟持する腕623の内側部分627の端に設けられた足632が取付対象物である着用物である上着620を着用する人体609に接触したときに,腕623の内側部分627と人体609の間に形成される空洞633は気流の副流を通過させることができる。
取付対象物である着用物である上着620の縁621又は襟621を抱持又は挟持する腕623が支持するウイング624の風向調整面625に向けられた気流の副流はウイング624の風向調整面625により空洞633に導かれることにより,気流の副流は腕623の内側部分627と人体609の間に形成される空洞633を通過する。空洞633を通過する気流の副流は腕623の内側部分627の端に設けられた穴637又は足632の間の隙間634を通過して,上着620の内側に導かれる。
これにより,上着620の内側が蒸れない効果を得ることができる。また,上着620と人体609の間を気流の副流が通過する。これにより,上着620と人体609の間が蒸れない効果を得ることができる。
取付対象物である着用物である上着620を着用する人体609が上着620と人体609の間に別の着用物である下着655を着用するときは,上着620の縁621又は襟621を抱持又は挟持する腕623の内側部分627の端に設けられた足632が下着655に接触したときに,腕623の内側部分627と下着655の間に形成される空洞633は気流の副流を通過させることができる。
取付対象物である着用物である上着620を着用する人体609が上着620と人体609の間に別の着用物である下着655を着用するときは,上着620の縁621又は襟621を抱持又は挟持する腕623が支持するウイング624に向けられた気流の副流がウイング624により空洞633に導かれることにより,気流の副流は腕623の内側部分627と下着655の間に形成される空洞633を通過する。
空洞633を通過する気流の副流は腕623の内側部分627の端に設けられた穴637又は足632の間の隙間634を通過して,上着620の内側に導かれる。これにより,上着620の内側が蒸れない効果を得ることができる。また,上着620と着用物である下着655の間を気流の副流が通過することにより,上着620と下着655の間が蒸れない効果を得ることができる。
ウイング624/644があることにより,取付対象物である着用物である上着620又はヘルメット640の内部に安定的に気流の副流を導くことが可能になる。
以上により,1つの電動機303と1つの羽根車302を有する送風部301を有する扇風機300によって,ヘルメット640の内部及び上着620の内部に,同時に気流の副流を導くことが可能になる。さらに,気流の主流を人体609の首や背中に対して当てることも同時にできる。
図22に示すように,送風部301が発生する気流の方向がウイング624の風向調整面625に向けられることで,ウイング624の下に配置される襟621を有する着用物を着用する人体609の首や頭部にも気流の方向が向けられるため,気流の主流が首や頭部に対しても当たる効果を得ることができる。
このとき,頭部につけた着用物であるヘルメット640又は帽子と頭の隙間635に気流の主流が流入する。これにより,ヘルメット640又は帽子をつけた人体609の頭部が蒸れない効果を得ることができる。
前記装置は,
「人体609が着用する着用物によって支持される腕623/643と,
前記腕623/643によって支持される風向調整体であるウイング624/644と,
を有し,
前記着用物の外側からウイング624/644に向けて送風された気流をウイング624/644で分流して前記着用物の内側へ導くことができる
取付器具」
を有する扇風機300であることにより,「1つの送風部301からの気流を着用物の内側と外側の両方に導くことができる扇風機300に用いる取付器具を提供する」という課題を解決することができる。
当業者が利用できる特許文献14の図65に記載の「人体が着用する帽子から支持される扇風機」は,前記人体が着用する上着の襟に対して外部から気流を当てることはできるが,前記上着の内部に大量の前記気流を導くことは困難であった。これに対し,前記取付器具を前記上着の前記襟に抱持させ,かつ,特許文献14の図65に記載の扇風機を支持する前記帽子を前記人体の頭部に着用することによって,該扇風機が送風する気流を前記取付器具のウイングに対して当てることができる。すなわち,送風部を有さない前記取付器具であっても,公知の該扇風機と組み合わせて用いることによって,前記上着の内部に大量の前記気流を導くことができるようになる効果を得ることができる。
前記装置は,
「少なくとも1つの前記取付器具と,
ウイング624/644に向けて前記気流を送風できる送風部301と,
を有し,
腕623から送風部301が支持される
又は
人体609が着用する上着620から送風部301が支持される装置」
であることにより,「1つの送風部301からの気流を着用物の内側と外側の両方に導くことができる扇風機300を提供する」という課題を解決することができる。
前記装置は,
「送風部301の送風の向きを調整できるように送風部301が腕623又は上着620から支持される装置」であることにより,「さらに,前記着用物の外側に露出する人体609の部分にも前記気流を導くことを調整できる扇風機300を提供する」という課題を解決することができる。
前記装置は,
「前記腕623/643が前記着用物を抱持又は挟持できる
装置」であることにより,「さらに,着用物を人体609が着用した状態で,扇風機300を前記着用物に簡単に着脱できる扇風機300を提供する」という課題を解決することができる。
前記装置は,
「前記腕623/643を前記着用物に掛けること又は吊るすことができる装置」であることにより,「さらに,着用物を人体609が着用した状態で扇風機300を着用物の縁621/641に簡単に着脱できる扇風機300を提供する」という課題を解決することができる。
前記装置は,
「前記着用物が人体609の上半身又は頭部に着用できる着用物である装置」であることにより,「さらに,着用物である上着620と上半身の間の隙間636や,別の着用物であるヘルメット640と頭部の間の隙間635に向けて送風できる扇風機300を提供する」という課題を解決することができる。
前記装置は,
「前記着用物が上着620又は帽子又はヘルメット640である装置」であることにより,「さらに,扇風機300が取り付けられた襟621を有する上着620を着用する人体609が着用する別の着用物であるヘルメット640と人体609の頭部の間の隙間635に向けて送風できる扇風機300,又は,扇風機300が取り付けられた縁641を有するヘルメット640を着用する人体609が着用する別の着用物である上着620と人体609の上半身の間の隙間636に向けて送風できる扇風機300を提供する」という課題を解決することができる。
前記装置は,
「前記腕623/643が少なくとも1以上の穴を形作る又は有する装置」であることにより,「さらに,取付対象物である上着620と人体609の上半身の間の空間に気流を送り込むための入り口の形状が安定的に確保される扇風機300,又は,取付対象物であるヘルメット640と人体609の頭部の間の空間に気流を送り込むための入り口の形状が安定的に確保される扇風機300を提供する」という課題を解決することができる。
前記装置は,
「少なくとも1つの腕623に設けられた少なくとも1以上の足632を有する装置」であることにより,「さらに,使用者が歩行しているときは上着620又は帽子又はヘルメット640に着用できる扇風機300として使用することができ,使用者が机の前に座ったときは机上に置ける扇風機300として使用できる扇風機300を提供する」という課題を解決することができる。
前記装置は,
「人体609又は人体609が着用する下着655に足632を接触させた状態で
人体609又は下着655と腕623の間を
前記気流が通過できる装置」であることにより,「さらに,扇風機300の腕623が人体609に接触したときに,扇風機300と接触する人体609の表面が蒸れない扇風機300を提供する」という課題を解決することができる。
前記装置は,
「人体609又は人体609が着用する下着655に足632を接触させた状態で
人体609又は前記下着655と腕623の間にできる空洞633を
前記気流が通過できる装置」であることにより,「さらに,扇風機300の腕623が人体609に接触したときに,人体609と扇風機300の間の狭い隙間が蒸れない扇風機300を提供する」という課題を解決することができる。
前記装置は,
「人体609又は人体609が着用する下着655に足632を接触させた状態で
送風の向きを調整できるように設けられた送風部301が
人体609に向けて送風できる装置」であることにより,人体609に接触する足655によって安定的に支持される腕623の人体609に対する向きは,人体609が動き回っても安定するようになる。このため,腕623から支持されるウイング624と送風部301の人体609に対する向きを安定的に支持することができる効果を得ることができる。よって,「さらに,人体609が動き回っても気流を安定して着用物の内側及び人体609に導くことができる扇風機300を提供する」という課題を解決することができる。
前記装置は,
「人体609又は人体609が着用する下着655に足632を接触させた状態で
送風の向きを調整できるように設けられた送風部301が
人体609の首又は胸又は背中に向けて送風できる装置」であることにより,「さらに,人体609が動き回っても気流を安定して着用物の内側及び人体609の首や背中に導くことができる扇風機300を提供する」という課題を解決することができる。
前記装置は,
「前記ウイング,前記腕及び足632の少なくともいずれかによって形作られる穴638を有する装置」であることにより,「さらに,人体609が動き回っても取付対象物である着用物と人体609の間の空間に気流を送り込むための入り口の形状が安定的に確保される扇風機300を提供する」という課題を解決することができる。
前記装置は,
「2以上の前記取付器具を有する装置」であることにより,「さらに,人体609が着用する上着620とヘルメット640のそれぞれに1つずつ取付器具をつけて,上着620又はヘルメット640のいずれかにつけた前記取付器具によって支持される送風部301から送風される気流を,それぞれの前記取付器具によって上着620の内側及びヘルメット640の内側に導くことができる扇風機300を提供する」という課題を解決することができる。
前記装置は,
「送風部301に内包又は内設された電動機303と,
電動機303によって駆動される羽根車302と,
送風部301を支持する棒状体308と,
棒状体308に内包又は内設された電源304と,
電源304と電動機303を電気的に接続する電気伝導体312と,
棒状体308を着脱可能に支持する支持部210と,
支持部210が定設された外面628と,
前記外面628を有する腕623と,
を有する装置」であることにより,「さらに,扇風機300としての装置を目視できない状況下であっても,襟621の後ろ側を抱持させることが容易な扇風機300を提供し,さらに,扇風機300の腕623を取付対象物である上着620の襟621につけたままで送風部301を腕623から取り外して手持ち式扇風機として使える扇風機300を提供する」という課題を解決することができる。
前記装置は,
「腕623に概ねに凹形状又はU形状の面639を有する
装置」である。
前記装置は,
「1つの環状体の少なくとも2か所を支持又は挟持できる
装置」である。
前記装置は,取付対象物である着用物である上着620又は帽子又はヘルメット640を抱持又は挟持する腕623/643と,
前記腕623が支持する送風部301と,前記腕623/643が支持するウイング624/644を備え,送風部301が発生する気流をウイング624/644に対して当てることができ,人体609の表面又は着用物の表面と前記腕623/643の間に前記気流が通過できる空洞633が形成されるように前記表面に接触できる扇風機300である。前記装置は,風向調整体であるウイング624/644に風向調整面625/645を有し,前記気流を風向調整面625/645に対して当てることができる扇風機300である。前記装置は,ウイング624/644に対して当たる前記気流を空洞633の中へ導くことができる扇風機300である。
これにより,扇風機300の腕623により抱持又は挟持された取付対象物である上着620(outerware)の襟621を有するシャツを人体609が身に着けたときに, 襟621を抱持又は挟持する腕623が支持するウイング624に対して当てられた気流はウイング624により空洞633に導かれる。そして,気流は扇風機300と人体609の間に形成される空洞633を通過する。そして,気流は上着620と人体609の間へ噴出する。よって,取付対象物と人体609の間が蒸れない効果を得ることができる。また,人体609と上着620の間に着用物である下着655(innerware)を着用したときは,気流は扇風機300と下着655の間に形成される空洞633を通過する。そして,気流は上着620と下着655の間へ噴出する。よって,上着620と下着655の間が蒸れない効果を得ることができる。
さらに,取付対象物である上着620の縁621又は襟621に扇風機300の腕623を掛けるだけで扇風機300を取付対象物に装着できるため,人体609が取付対象物である上着620を身に着けた状態のままで,扇風機300を取付対象物に簡単に着脱できる効果を得ることができる。
さらに,送風部301が発生する気流の方向がウイング624に向けられることで,ウイング624の下に配置される襟621を有する取付対象物である上着620を着用する人体609の首の上にある頭にも気流の方向が向けられるため,気流が首や頭に対しても当たる効果を得ることができる。
このとき,頭につけた着用物であるヘルメット640又は帽子と頭の間の隙間635に気流が流入することにより,ヘルメット640又は帽子と人体609の頭の間が蒸れない効果を得ることができる。
前記装置は,前記表面と腕623の間に前記気流が通過できる空洞633が形成されるように前記表面に接触する少なくとも1つの足632を腕623の端に有する扇風機300である。
扇風機300の腕623と人体609の表面の間を気流が通過することにより,扇風機300と人体609の間が蒸れない効果を得ることができる。また,扇風機300の腕623と着用物の表面の間を気流が通過することにより,扇風機300と着用物の間が蒸れない効果を得ることができる。
前記装置は,足632を机面600に接触させたときに,足632に支持される腕623の上に送風部301が支持された状態で机面600の上に立つ扇風機300である。
これにより,使用者が歩行している時には襟621に掛けられた扇風機300として使うことができ,使用者が机の前に座ったときは,襟621から外して机面600の上に立てて使用することができる。よって,扇風機300を着用扇風機300としてだけでなく机上扇風機としても使用できる効果を得ることができる。
以上により,「使用者が歩行しているときは上着620に着用できる扇風機300として使用することができ,使用者が机の前に座ったときは机上に置ける扇風機300として使用できる扇風機300を提供する」という課題を解決することができる。
前記装置のウイング624は腕623及び/又は足632に定設されている。ウイング624及び腕623は少なくとも1つの穴638を形作る。ウイング624及び足632は少なくとも1つの穴638を形作る。ウイング624,腕623及び足632は少なくとも1つの穴638を形作る。
これにより,扇風機300の腕623により抱持又は挟持された取付対象物である上着620の縁621又は襟621を有するシャツを人体609が身に着けたときに, 襟621を抱持又は挟持する腕623が支持するウイング624に対して当てられた気流は穴638を通過することにより空洞633に導かれる。
よって,取付対象物と人体609の間の空間に気流を送り込むための入り口の形状が穴638により安定的に確保される。
前記装置は,
送風部301に内包又は内設された電動機303と,
電動機303によって駆動される羽根車302と,
送風部301を支持又は定設又は横設又は着設又は変動着又は蝶着する棒状体308と,
棒状体308に内包又は内設された電源304と,
電源304と電動機303を電気的に接続する電気伝導体312と,
棒状体308を着脱可能に支持する支持部210と,
支持部210が定設された腕623と,
装置は電気伝導体312の電気的な接続状態を制御するためのスイッチ309と,
を有する扇風機300であり,
電気伝導体312の電気的な接続状態を制御するためのスイッチ309を送風部301又は棒状体308に有し,
支持部210は棒状体308を回動可能及び/又は横動可能及び/又は着脱可能に支持できる扇風機300である。
これにより,扇風機300としての装置を着用物の縁621又は襟621の後ろ側につけて,送風部301をウイング624の近くに配置して,送風部301が発生する気流をウイング624に向けて送風したときに,送風部301を下から棒状体308が支え,棒状体308がほぼ垂直に配置され,かつ,棒状体308のバランスが左右に傾かない。このため,扇風機300としての装置を着用物の縁621又は襟621に安定的につけることができ,着用物を着る人にとって疲れにくくなる効果を得ることができる。
持ちやすい手持部である棒状体308は,扇風機300としての装置を着用物の縁621又は襟621の後ろにつける際に,扇風機300としての装置を目視できない状況下であっても,棒状体308の方向を手で確認することを容易にする。これにより,扇風機300としての装置を目視できない状況下であっても,腕623に襟621の後ろ側を抱持させることを容易にする。
持ちやすい手持部である棒状体308は,扇風機300としての装置を着用物の縁621又は襟621の後ろにつける際に,扇風機300としての装置を誤って落下させる事故が発生する可能性を減らすことができる。
以上により,「扇風機300としての装置を目視できない状況下であっても,襟621の後ろ側を抱持させることが容易な扇風機300を提供し,さらに,扇風機300の腕623を取付対象物である上着620の襟621につけたままで送風部301を腕623から取り外して手持ち式扇風機として使える扇風機300を提供する」という課題が解決される。
なお,着用物の厚さが変わることで送風部301の位置が変わった場合であっても,蝶動可能な蝶番部307により,送風部301の向きを調整できるため,風向を調整してウイング624に向けることができる。
なお,扇風機300は車輪式器具であるベビーカー(ストローラー)につける扇風機として用いることもできる。扇風機300の腕623がベビーカー(ストローラー)のフードの縁を抱持又は挟持したときに,フードの外側に配置される送風部301から送付される気流をフードの内側に導くことが可能になる。
従来技術では,手持ち式の携帯扇風機に紐をつけて首から吊り下げると,送風部の向きを制御することができなくなり,首に対して風が当たらなくなるという欠点があった。
そこで,本実施例において解決すべき課題は,「手持ち式の携帯扇風機を首から吊り下げて手を離した状態であっても首に向けて安定して送風できるように支持できる支持台を備えた手持ち式の携帯扇風機を提供すること」である。
また,本実施例において解決すべき別の課題は,「手持ち式の携帯扇風機を首から吊り下げた状態で安全に着脱できる前記支持台と,前記着脱の作業中に前記扇風機を誤って落下させないための安全な着脱方法を提供すること」である。
本明細書において,手持ち式の携帯扇風機とは,「手持ち可能な棒状体で支持される送風部を備えた電池式の扇風機」である。
本実施例においては,「手持ち式の携帯扇風機」を,その上位概念である「手持式機器」という名称を用いて説明する。
本明細書において,「環状体を開環する」とは,前記環状体の一部を切り離すことによって,前記環状体の環構造を消滅させること又は前記環状体を環構造のない線状体にすることである。例えば,吊持具であるネックストラップの環状体は,着脱可能なパーツ(安全パーツ)を介して環構造を形成しているため,前記安全パーツを切り離すことによって,ネックストラップの環状体を開環して線状体にすることができる。また,開環されたネックストラップの前記安全パーツをつなげることによって,ネックストラップを閉環して環状体に戻すことができる。
図28に記載の装置の支持台660は,図7から16に記載の取付器具622と同一の部品であるため,当業者が図7から16及び実施例1の記載を参考にして支持台660を製造することは容易である。なお,支持台660は実施例1に記載の取付器具622とは使用方法が異なるため,実施例2では支持台660と呼ぶ。
図28に記載の支持台660の2か所にスライダー661が1つずつ設けられている。各スライダー661は吊持具670の環状体671を挟んで吊持具670を支持することができる。また,吊持具670によって各スライダー661を支持することもできる。
吊持具670としては,人体609の首に掛けるための布製又はポリマー製の環状体671を有するネックストラップを用いることができる。
図28に記載の吊持具670は,吊持具670の少なくとも2か所で支持台660を吊持又は支持する。支持台660は支持部210を有し,支持部210は棒持台244を有している。
棒持台244が棒状体308を抱持することにより,支持部210は手持式機器616の棒状体308を着脱可能に支持することができる。
手持式機器616と支持台660と吊持具670を用いることによって,手持式機器616を人体609から吊持又は支持することができる。
図28に記載の装置は,支持部210の棒持台244が抱持する棒状体308の上に送風部301を支持することにより,支持部210の上に送風部301を支持する。
送風部301は,支持台660のスライダー661及びスライダー661を支持する吊持具670に向けて送風することにより,吊持具670を支持する人体609に向けて送風できる。
図29及び30に記載の装置は,人体609の首に掛けられた吊持具670から支持される支持台660を,人体609が着用する上着620の胸部に接触させる。
これにより,支持台660は人体609の首及び胸から安定的に支持される。さらに,前記装置は,送風部301を上着620に接触させずに送風部301を人体609の胸又は首に向けて送風できる。
このため,手持式機器616を手で支持せずとも送風部301を人体609の胸又は首に向けて安定的に送風できる効果を得ることができる。
よって,「手持ち式の携帯扇風機を首から吊り下げて手を離した状態であっても首に向けて安定して送風できるように支持できる支持台660を備えた手持ち式の携帯扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
図31に記載の吊持具670は環状体671から支持される輪状体672又はループ状の糸状体672である部品(日本では「松葉」とよばれるストラップ)を有している。
手持式機器616の棒状体308又は送風部301には,輪状体672又は糸状体672が通過できる穴673が設けられている。穴673に輪状体672又は糸状体672を通過させることにより,手持式機器616を吊持具670から吊持することができる。そして,吊持具670の環状体671を人体609の首に掛けることにより,手持式機器616は人体609の首から吊持される。このため,手持式機器616から手を放しても手持式機器616は落下しなくなる。
手持式機器616を首から下げた状態のままで,手持式機器616を落下させずに支持台660を取り付ける方法は,下記のステップ1とステップ2からなる。
ステップ1:支持台660の2つのスライダー661のそれぞれを吊持具670の環状体671の2か所に装着する( ステップ1の作業は図31において矢印688で示される)。
支持台660には,図32に示すように,環状体671を開環せずに環状体671を着脱できるスライダー661が設けられており,スライダー661には環状体671の離脱を防止するための突起662が設けられている。スライダー661は支持台660の右上と左上の2か所に設けられている。スライダー661は平行に設けられた2つの溝を有し,前記溝に環状体671を挟むことができる。
ステップ1の作業中において手持式機器616を手で支持しなくても手持式機器616は落下しない。このため,支持台660を片手に持ち,吊持具670をもう片方の手に持った状態で,支持台660を吊持具670に装着するステップ1の作業を両手を使って安全に行えるようになる効果を得ることができる。
ステップ1の作業が完了することによって,手持式機器616と支持台660は両方とも人体609の首から吊持される。このため,次のステップ2の作業中に手持式機器616又は支持台660から誤って手を放しても,手持式機器616及び支持台660は落下しなくなる効果を得ることができる。
ステップ2:手持式機器616の棒状体308を支持台660の支持部210に抱持させる。(ステップ2の作業は図31において矢印689で示される)。
ステップ2の作業が完了することによって,図29及び30に記載の装置が提供される。
なお,前記装置を首から下げた状態のままで,手持式機器616を落下させずに支持台660を取り外す方法については,上記のステップ2とステップ1の作業を逆に行えばよい。前記取り外す作業中に誤って手を滑らせても手持式機器616を落下させることはない。
よって,「手持ち式の携帯扇風機を首から吊り下げた状態で安全に着脱できる支持台660と,前記着脱の作業中に前記扇風機を誤って落下させないための安全な着脱方法を提供する」という課題を解決することができる。
図33及び34に示すように,支持台660のスライダー661は吊持具670によって安定的に支持されるが,吊持具670を強く引っ張ったときにだけ吊持具670とスライダー661が相互にスライドするようにスライダー661の形状を調整することは図32から34を見た当業者にとって容易である。これにより,支持台660は吊持具670の少なくとも2か所でスライド可能に支持される。よって,前記装置の送風部301と人体609の首の間の距離を調整できる効果を得ることができる。
従来技術である特許文献16の図1では,首掛け用のストラップの長さを調整するための調整具(長さ調整パーツ)が首の後ろに位置している。このため,調整のために両手を上にあげて首の後ろに手をまわして調整する必要があった。しかし,この方法では調整具を目視できないため,手探りで調整具を見つける必要があり,調整作業に時間がかかるという欠点があった。また,調整具を手で触るためには,両手を上にあげて脇を開いた状態で手を首の後ろにまわす必要があり,この格好が人前では失礼に見えてしまう場合があった。また,脇を開いたときに脇の下の汗ジミが見えてしまう場合があるため,人目を気にする女性などにとっては人前で調整作業をしにくいという欠点があった。
これに対し,本発明の装置によれば,首に掛けられた吊持具670の下の部分を片手で下に引っ張りながら,もう片方の手で棒状体308を持って,支持台660と吊持具670を相互にスライドさせることが容易にできる。このため,前記の調整作業をする手元を目視しながら調整作業ができ,扇風機を適切な位置に素早く調整できる効果を得ることができる。また,脇を開かずに胸の前で調整作業を行うことができる効果を得ることができ,人前で調整作業をしやすくなる効果を得ることができる。
図35に記載の装置の支持台660の支持部210は手持式機器616の棒状体308を回動可能に支持する。棒状体308を支持部210に対して回動させたときに,送風部301のファンガード305が支持台660にぶつかることなく棒状体308を360度回動できる。
送風部301のファンガード305の大きさを計測することよって,ファンガード305が支持台660にぶつからないように,棒状体308を支持する支持部210の棒持台244の角度を調整することは図35を見た当業者にとって容易である。
また,棒状体308の幅を計測することによって,棒状体308をスライド可能に支持できるように支持部210の棒持台244の大きさを調整することも図35を見た当業者にとって容易である。
図36に示すように,棒状体308と送風部301の間に少なくとも1つの可動な部品である蝶番部307を設けることにより,送風部301の向きを調整できるようになる。これにより,送風部301を人体609の顔に向けることが容易にできるようになる。
棒状体308と送風部301の間に可動な部品を設ける方法については,実施例1に詳細に記述されている。
図37及び38に記載の装置は,支持台660において支持部210を回動できる。これにより,棒状体308と送風部301の間に可動な部品がない手持式機器616の場合であっても,送風部301が人体609の顔に向くように調整することができるようになる。
支持台660において支持部210を回動できるようにする方法については,実施例1に詳細に記述されている。
図39に記載の装置は,
「支持台を上着620に接触させずに
支持台を吊持具670のみによって吊持したときに
棒状体308の最も低い部分の位置682が送風部301の最も低い部分の位置681よりも低くい状態で
前記支持台を吊持具670から吊持することができる装置」
である。
すなわち,図39に記載の装置は 送風部301よりも棒状体308の方が低い位置にあるので,支持台660の背面が人体609の胸の方を向いた状態で吊持される。このため,そのまま吊持具670を人体609の首に掛けたときに,棒状体308の上に送風部301が配置されやすくなる。よって,手持式機器616を正しい向き(送風部301が上で棒状体308が下)で首に掛けることが容易になる効果を得ることができる。
これに対し,図40に記載の装置は,
「支持台を上着620に接触させずに
支持台を吊持具670のみによって吊持したときに
棒状体308の最も低い部分の位置682が送風部301の最も低い部分の位置681よりも高い状態で
前記支持台を吊持具670から吊持することができる装置」
である。
すなわち,図40に記載の装置は 送風部301よりも棒状体308の方が高い位置にあるので,支持台660の背面が人体609の胸の方を向いていない状態で吊持される。このため,そのまま吊持具670を人体609の首に掛けたときに,棒状体308の上に送風部301が配置されにくくなる(手持式機器616がひっくり返った状態である「送風部301が下で棒状体308が上の状態」に配置されやすくなる)。よって,手持式機器616を正しい向き(送風部301が上で棒状体308が下)で首に掛けることは困難になる。
本発明者は様々な支持台を製作して実験を重ねた結果,図39と図40の効果の違いは,支持部210とスライダー661の間の距離の違いによって引き起こされることを見出した。すなわち,棒状体308に内包されているリチウムイオン電池304は軽いのに対し,送風部301に内包されているステンレス製の電動機303は重い。手持式機器616の全体の重心の位置は送風部301の側に偏っており,手持式機器616の全体の重心の位置は送風部301の中に位置する。このため,支持部210が棒状体308のどの部分を支持したとしても,送風部301がある側の部分(支持部より上の側の部分)の方が送風部301がない側の部分(支持部より下の側の部分)より重い。物理法則によれば,前記装置全体を吊持具670で吊持したときに,前記装置全体の重心の位置は吊持の支点であるスライダー661の真下に常に位置するようにして吊持される。支持部210とスライダー661の間の距離が短くなると,前記重心の位置が高くなるため,その重心の位置がスライダー661の真下になるように装置全体が傾いて吊持される。その結果,重い送風部301が軽い棒状体308よりも下に位置するように装置全体が図40のように傾いて吊持されるようになる。
支持部210とスライダー661の間の距離を長くすると,図39のように,送風部301の位置は上がり,棒状体308の位置は下がる。逆に,支持部210とスライダー661の間の距離を短くすると,図40のように,送風部301の位置は下がり,棒状体308の位置は上がる。
上記の知見に基づいて,図39のように,手持式機器616を正しい向き(送風部301が上で棒状体308が下)で首に掛けやすい装置となるように,支持部210とスライダー661の間の距離を調整することは,当業者にとって容易である。
一方,上記の知見を知らずに支持台660を製造してしまうと,図40のように,手持式機器616を正しい向き(送風部301が上で棒状体308が下)で首に掛けることが困難な装置となり,製品としての価値を著しく損なう可能性がある。このため,上記の知見に基づく調整は大変重要である。
なお,図39に記載の装置は,
「支持台を前記上着620に接触させずに
支持台を吊持具670のみによって吊持したときに
棒状体308の重心の位置が送風部301の重心の位置よりも低くい状態で
支持台を吊持具670から吊持することができる装置」であるとして特定することもできる。
なお,図28に示すように,送風部301と支持台660のスライダー661の間に空間がある。これにより,空間に指を入れて棒状体308に設けられたスイッチ309を指で押すことができる。
なお,図17及び18に示すように,棒状体308に設けられた電池ケースの蓋310の外側から支持部210の棒持台244は棒状体308を抱持する。これにより,誤って手持式機器616を落下させて地面に衝突させた場合であっても,落下の衝撃で蓋が棒状体308から外れにくくなる効果を得ることができる。よって,電池304が外に飛び出ててしまう事故や,飛び出た電池304を幼児が触ってしまう事故を防ぐことができる。
また,従来技術である特許文献17の図9に記載の携帯型空気清浄機1を吊持する紐15に他の物品(例えば,入室管理用のIDカードなど)をさらに吊持させることは難しかった。このため,入室管理用のIDカードを首に掛ける必要がある場合には,さらに別の首掛け紐を使う必要があった。しかし,複数の首掛け用の紐をいっしょに使用すると,それらの紐が相互に絡まりあって首を絞めつける危険性があった。このため, 「IDカードを吊持する吊持具から支持可能な扇風機であって,前記IDカードをカードリーダーに近づけても,前記扇風機の送風の方向が変わらない扇風機を提供する」が課題であった。
これに対し,本発明の装置によれば,
「環状体671を有する吊持具670と,
吊持具670からスライド可能に支持される少なくとも2つのスライダー661と,
スライダー661から支持される接触部663と,
スライダー661から支持される送風部301と,
を有し,
環状体671を開環せずにスライダー661は環状体671を着脱でき,
かつ,
吊持具670を首に掛けた人体609が着用する上着620に接触部663を接触させた状態で
送風部301を人体609に向けて送風できる装置」が提供される。
これにより,前記装置の吊持具670として,IDカード656を吊持できる輪状体672又は糸状体672が設けられた環状体671を有する吊持具(日本では「松葉つきのネックストラップ」として一般的に使用されている吊持具)を使用することによって,図41に示すように,1つの吊持具670によってIDカード656を適切な位置に吊持しながら,同じ吊持具670の環状体671の間に扇風機616を懸架することができる。ただし,「懸架する」とは,環状体671の2つの部位の間を橋渡しするように扇風機616を架けることである。
よって,IDカード656の上の適切な位置(首や顔に向けて送風しやすい位置)に扇風機616を配置することができる効果を得ることができる。
また,図42に示すように,扇風機の支持台660を胸に接触させたままの状態で,送風部301の送風の方向を変えることなく,IDカード656をカードリーダー657に近づけることができる効果を得ることができる。
よって,「IDカードを吊持する吊持具から支持可能な扇風機であって,前記IDカードをカードリーダーに近づけても,前記扇風機の送風の方向が変わらない扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
本発明の装置B1によれば,
「環状体を有する吊持具と,
前記吊持具から支持される支持台と,
前記支持台から支持される送風部と,
を有し,
前記吊持具を首に掛けた人体が着用する着用物に前記支持台を接触させた状態で
前記送風部を前記人体に向けて送風できる
装置」が提供される。
これにより,図28から30及び実施例2において詳細に説明されている支持台660の効果である「手持式機器616を手で支持せずとも送風部301を人体609の胸又は顔又は首に向けて安定的に送風できる効果」を得ることができる。
よって,「手持ち式の携帯扇風機を首から吊り下げて手を離した状態であっても首に向けて安定して送風できるように支持できる支持台を備えた手持ち式の携帯扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
本発明の装置B2によれば,
「前記環状体を開環せずに
前記支持台は前記環状体を着脱できる
装置B1に記載の装置」が提供される。
これにより,図31,32及び実施例2において詳細に説明されている効果である「手持ち式の携帯扇風機を首から吊り下げた状態で落下させずに安全に支持台を着脱できる効果」を得ることができる。
よって,「手持ち式の携帯扇風機を首から吊り下げた状態で安全に着脱できる前記支持台と,前記着脱の作業中に前記扇風機を誤って落下させないための安全な着脱方法を提供する」という課題を解決することができる。
本発明の装置B3によれば,
「前記支持台は前記吊持具からスライド可能に支持される
装置B2に記載の装置」が提供される。
これにより,図33,34及び実施例2において詳細に説明されている効果である「扇風機を首に掛けた状態で,送風部と首の間の距離を調整できる効果」を得ることができる。また,首に掛けられた吊持具670の下の部分を片手で下に引っ張りながら,もう片方の手で棒状体308を持ってスライドさせることが容易にできる。
このため,前記の調整作業をする手元を目視しながら調整作業ができ,扇風機を適切な位置に素早く調整できる効果を得ることができる。また,脇を開かずに胸の前で調整作業を行うことができる効果を得ることができ,人前で調整作業をしやすくなる効果を得ることができる。
よって,「送風部と首の間の距離を素早く調整でき,また,前記調整の作業をする手元を目視しながら作業でき,さらに,脇を開かずに胸の前で前記作業をすることができる扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
本発明の装置B4によれば,
「前記環状体の少なくとも2か所で
前記支持台は前記吊持具からスライド可能に支持される
装置B2又はB3に記載の装置」が提供される。
これにより,前記装置の吊持具670として,IDカード656を吊持できる輪状体672又は糸状体672が設けられた環状体671を有する吊持具(日本では「松葉つきのネックストラップ」として一般的に使用されている吊持具)を使用することによって,図41に示すように,1つの吊持具670によってIDカード656を適切な位置に吊持しながら,同じ吊持具670の環状体671の間に扇風機616を懸架することができる。よって,IDカード656の上の適切な位置(首や顔に向けて送風しやすい位置)に扇風機616を配置することができる効果を得ることができる。
また,図42に示すように,扇風機616の支持台660を胸に接触させたままの状態で,送風部301の送風の方向を変えることなく,IDカード656をカードリーダー657に近づけることができる効果を得ることができる。よって,「さらに,IDカードを吊持する吊持具から支持可能な扇風機であって,前記IDカードをカードリーダーに近づけても,前記扇風機の送風の方向が変わらない扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
本発明の装置B5によれば,
「前記支持台から着脱可能に支持される棒状体を有し,
前記送風部は前記棒状体を介して前記支持台から支持される
装置B1からB4のいずれかに記載の装置」が提供される。
これにより,前記装置は,図31に示すように,2通りに使える効果を得ることができる。すなわち,「支持台660から棒状体308を離脱させた状態において握持可能な手持ち部としての棒状体308を備えた携帯扇風機616として使用できる効果」と,「支持台660に棒状体308を装着して首から吊り下げて手を離した状態においても首に向けて安定して送風できる効果」の両方を得ることができる。
本発明の装置B6によれば,
「前記吊持具を前記首に掛けた前記人体が着用する前記着用物に前記支持台を接触させた状態で
前記送風部を前記着用物に接触させずに
前記送風部を前記人体に向けて送風できる
装置B5に記載の装置」が提供される。
図35に示すように,前記送風部が前記着用物である上着に接触しないことにより,「前記送風部が前記上着にぶつかることで前記送風部の向きが意図しない方向に変えられてしまう現象」を防止することができる効果を得ることができる。これにより,前記装置の送風がさらに安定化される。
本発明の装置B7によれば,
「前記棒状体を支持する支持部を前記支持台に有し,
前記吊持具を前記首に掛けた前記人体が着用する前記着用物に前記支持台を接触させた状態で
前記送風部を前記支持部の上に支持できる
装置B5又はB6に記載の装置」が提供される。
これにより,図30に示すように,送風部301が人体609の首に接近するように配置される効果を得ることができる。よって,人体609の首や顔や胸に気流が届きやすくなる効果を得ることができる。
本発明の装置B8によれば,
「前記支持部が前記棒状体を回動可能に支持できる
請求項7に記載の装置」が提供される。
これにより,図35に示すように,送風部301による送風の向きを人体609の様々な部位に向けることができる効果を得ることができる。
本発明の装置B9によれば,
「前記棒状体を前記支持部に対して回動させたときに
前記送風部のファンガードが前記支持台にぶつかることなく
前記棒状体を360度回動できる
装置B7又はB8に記載の装置」が提供される。
これにより,図35に示すように,送風部301による送風の向きを人体609の様々な部位に向けることがさらに容易になる効果を得ることができる。
本発明の装置B10によれば,
「前記支持部が前記棒状体をスライド可能に支持できる
装置B7からB9のいずれかに記載の装置」が提供される。
これにより,図30に示すように,扇風機616を首に掛けたときに,支持台660と棒状体308の間は17度傾いているため,棒状体308をスライドさせることによって,送風部301と人体609の間の距離を調整できる効果を得ることができる。
本発明の装置B11によれば,
「前記支持台において前記支持部を回動できる
装置B7からB10のいずれかに記載の装置」が提供される。
これにより,図37,38及び実施例2において詳細に説明されている効果である「手持ち式の携帯扇風機の棒状体と送風部の間に可動な部品がない場合であっても,送風部が顔に向くように調整することができる効果」を得ることができる。
本発明の装置B12によれば,
「前記支持台を前記着用物に接触させずに
前記支持台を前記吊持具のみによって吊持したときに
前記棒状体の最も低い部分の位置が前記送風部の最も低い部分の位置よりも低くい状態で
前記支持台を前記吊持具から吊持することができる
装置B5からB11のいずれかに記載の装置」が提供される。
これにより,図39及び実施例2において詳細に説明されている効果である「吊持具に吊るした扇風機をそのまま首に掛けたときに,棒状体の上に送風部が配置されやすくなり,手持ち式の携帯扇風機を正しい向き(送風部301が上で棒状体308が下)で首に掛けることが容易になる効果」を得ることができる。
本発明の装置B13によれば,
「前記支持台を前記着用物に接触させずに
前記支持台を前記吊持具のみによって吊持したときに
前記棒状体の重心の位置が前記送風部の重心の位置よりも低くい状態で
前記支持台を前記吊持具から吊持することができる
装置B5からB11のいずれかに記載の装置」が提供される。
本発明の装置B14によれば,
「前記棒状体と前記送風部の間に少なくとも1つの可動な部品
を有する
装置B5からB13のいずれかに記載の装置」が提供される。
図36に示すように,棒状体308と送風部301の間に少なくとも1つの可動な部品である蝶番部307を設けることにより,送風部301の向きを調整できるようになる。これにより,送風部301を人体609の顔に向けることが容易にできるようになる効果を得ることができる。
本発明の装置B15によれば,
「前記棒状体に内包又は内設された電源と,
前記送風部に内包又は内設された電動機と,
前記電動機によって駆動される羽根車と,
前記電源と前記電動機を電気的に接続する電気伝導体と,
を有する
装置B5からB14のいずれかに記載の装置」が提供される。
本発明の装置B16によれば,
「前記吊持具から前記支持台を離脱させることができ,
かつ,
前記吊持具から前記支持台を離脱させた状態で
前記吊持具は前記送風部を吊持できる
装置B1からB15のいずれかに記載の装置」が提供される。
図31に示す装置は,輪状体672又は糸状体672を介して棒状体308が吊持具670から吊持される。これにより,図30に示すように,吊持具670と棒状体308と支持台660の3つの部品が全て相互に支持しあう状態となる。このため,前記3つの部品の間のいずれかの支持が意図せずに外れてしまった場合であっても,前記3つの部品の全てが落下せずに吊持され続ける効果を得ることができる。よって,部品を落下させることによる破損事故を防ぎやすくなる効果を得ることができる。
本発明の装置B17によれば,
「前記吊持具は前記支持台の下に物品を吊持できる
装置B1からB16のいずれかに記載の装置」が提供される。
これにより,前記装置は,図41に示すように,吊持具670の環状体671の間に扇風機616を懸架した状態で,同じ吊持具670によって物品であるIDカード656を適切な位置に吊持することができる。よって,IDカード656の上の適切な位置(首や顔に向けて送風しやすい位置)に送風部301を配置することができる効果を得ることができる。
また,図42に示すように,扇風機616の支持台660を胸に接触させたままの状態で,送風部301の送風の方向を変えることなく,IDカード656をカードリーダー657に近づけることができる効果を得ることができる。
よって,「さらに,IDカードを吊持する吊持具から支持可能な扇風機であって,前記IDカードをカードリーダーに近づけても,前記扇風機の送風の方向が変わらない扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
本発明の装置B18によれば,
「装置B1からB17のいずれかに記載の装置に用いる
前記支持台」が提供される。
本発明の装置B19によれば,
「装置B1からB17のいずれかに記載の装置に用いる
前記支持台と前記吊持具を備えた首掛け具」が提供される。
本発明の装置B20によれば,
「装置B7からB11のいずれかに記載の装置に用いる
前記支持部の棒持台」が提供される。
本発明の装置B21によれば,
「環状体を有する吊持具と,
前記吊持具からスライド可能に支持される少なくとも2つのスライダーと,
前記スライダーから支持される接触部と,
前記スライダーから支持される送風部と,
を有し,
前記環状体を開環せずに前記スライダーは前記環状体を着脱でき,
かつ,
前記吊持具を首に掛けた人体が着用する着用物に前記接触部を接触させた状態で
前記送風部を前記人体に向けて送風できる装置 」が提供される。
これにより,図33,34及び実施例2において詳細に説明されている効果である「扇風機を首に掛けた状態で,送風部と首の間の距離を調整できる効果」を得ることができる。よって,「送風部と首の間の距離を素早く調整でき,また,前記調整の作業をする手元を目視しながら作業でき,さらに,脇を開かずに胸の前で前記作業をすることができる扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
また,前記装置の吊持具670として,IDカード656を吊持できる輪状体又は糸状体を環状体671に有する吊持具(日本では「松葉つきのネックストラップ」として一般的に使用されている吊持具)を使用することによって,図41に示すように,1つの吊持具670によってIDカード656を適切な位置に吊持しながら,同じ吊持具670の環状体671の間に扇風機616を懸架することができる。よって,IDカード656の上の適切な位置(首や顔に向けて送風しやすい位置)に扇風機616を配置することができる効果を得ることができる。
また,図42に示すように,扇風機616の支持台660を胸に接触させたままの状態で,送風部301の送風の方向を変えることなく,IDカード656をカードリーダー657に近づけることができる効果を得ることができる。
よって,「さらに,IDカードを吊持する吊持具から支持可能な扇風機であって,前記IDカードをカードリーダーに近づけても,前記扇風機の送風の方向が変わらない扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
なお,装置B21は,実質的に装置B4と同一である。すなわち,装置B4に記載の「支持台」という名称の代わりに,「スライダー」と「接触部」の2つの名称を用いて装置B4に記載の発明を特定する事項を表現し直したものが装置B21である。すなわち,図41に記載の吊持具670からスライド可能に支持される支持台660の「スライドする部分」がスライダー661である。また,図41に記載の着用物620と接触する支持台660の「接触する部分」が接触部663である。
本発明の装置B22によれば,
「前記吊持具から前記スライダーを離脱させることができ,
かつ,
前記吊持具から全ての前記スライダーを離脱させた状態で
前記吊持具は前記送風部を吊持できる
装置B21に記載の装置」が提供される。
図31に示す装置は,輪状体672又は糸状体672を介して棒状体308が吊持具670から吊持される。これにより,図30に示すように,吊持具670と棒状体308と支持台660の3つの部品が全て相互に支持しあう状態となる。このため,前記3つの部品の間のいずれかの支持が意図せずに外れてしまった場合であっても,前記3つの部品の全てが落下せずに吊持され続ける効果を得ることができる。よって,部品を落下させることによる破損事故を防ぎやすくなる効果を得ることができる。
本発明の装置B23によれば,
「前記吊持具は前記スライダーの下に物品を吊持できる
装置B21又はB22に記載の装置」が提供される。
本発明の装置B24によれば,
「装置B21からB23のいずれかに記載の装置に用いる
前記スライダーと,
前記接触部と,
前記送風部と,
を有する
扇風機」が提供される。
本発明の装置B25によれば,
「装置B21からB23のいずれかに記載の装置に用いる
前記スライダーと,
前記接触部と,
を有する
支持台」が提供される。
実施例3では,実施例1で詳細に記載した発明の概要を記載する。
(発明が解決しようとする課題)
装置A1の発明により解決しようとする課題A1は,
「1つの送風部からの気流を着用物の内側と外側の両方に導くことができる扇風機に用いる取付器具を提供する」ことである。
装置A2の発明により解決しようとする課題A2は,「1つの送風部からの気流を着用物の内側と外側の両方に導くことができる扇風機を提供する」ことである。
装置A3の発明により解決しようとする課題A3は,「さらに,前記着用物の外側に露出する人体の部分にも前記気流を導くことを調整できる前記扇風機を提供する」ことである。
装置A4の発明により解決しようとする課題A4は,「さらに,着用物を人体が着用した状態で,扇風機を前記着用物に簡単に着脱できる前記扇風機を提供する」ことである。
装置A5の発明により解決しようとする課題A5は,「さらに,着用物を人体が着用した状態で,扇風機を前記着用物の縁に簡単に着脱できる前記扇風機を提供する」ことである。
装置A6の発明により解決しようとする課題A6は,「さらに,着用物である上着と上半身の間の隙間及び,別の着用物であるヘルメットと頭部の間の隙間に向けて送風できる前記扇風機を提供する」ことである。
装置A7の発明により解決しようとする課題A7は,「さらに,扇風機が取り付けられた襟を有する上着を着用する人体が着用する別の着用物であるヘルメットと前記人体の頭部の間の隙間に向けて送風できる前記扇風機,又は,扇風機が取り付けられた縁を有するヘルメットを着用する人体が着用する別の着用物である上着と前記人体の上半身の間の隙間に向けて送風できる前記扇風機を提供する」ことである。
装置A8の発明により解決しようとする課題A8は,「さらに,取付対象物である上着と人体の上半身の間の空間に気流を送り込むための入り口の形状が安定的に確保される扇風機,又は,取付対象物であるヘルメットと人体の頭部の間の空間に気流を送り込むための入り口の形状が安定的に確保される前記扇風機を提供する」ことである。
装置A9の発明により解決しようとする課題A9は,「さらに,使用者が歩行しているときは上着又は帽子又はヘルメットに着用できる扇風機として使用することができ,使用者が机の前に座ったときは机上に置ける扇風機として使用できる前記扇風機を提供する」ことである。
装置A10の発明により解決しようとする課題A10は,「さらに,扇風機が人体に接触したときに,扇風機と接触する人体の表面が蒸れない前記扇風機を提供する」ことである。
装置A11の発明により解決しようとする課題A11は,「さらに,扇風機が人体に接触したときに,人体と扇風機の間の狭い隙間が蒸れない前記扇風機を提供する」ことである。
装置A12の発明により解決しようとする課題A12は,「さらに,人体が動き回っても気流を安定して着用物の内側及び人体に導くことができる前記扇風機を提供する」ことである。
装置A13の発明により解決しようとする課題A13は,「さらに,人体が動き回っても気流を安定して着用物の内側及び人体の首や背中に導くことができる前記扇風機を提供する」ことである。
装置A14の発明により解決しようとする課題A14は,「さらに,人体が動き回っても取付対象物である着用物と人体の間の空間に気流を送り込むための入り口の形状が安定的に確保される前記扇風機を提供する」ことである。
装置A15の発明により解決しようとする課題A15は,「さらに,人体が着用する上着とヘルメットのそれぞれに1つずつ取付器具をつけて,前記上着又は前記ヘルメットのいずれかにつけた前記取付器具によって支持される送風部から送風される気流を,それぞれの前記取付器具によって前記上着の内側及び前記ヘルメットの内側に導くことができる前記扇風機を提供する」ことである。
装置A16の発明により解決しようとする課題A16は,「さらに,扇風機としての装置を目視できない状況下であっても,襟の後ろ側を抱持させることが容易な扇風機を提供し,さらに,扇風機の腕を取付対象物である上着の襟につけたままで送風部を腕から取り外して手持ち式扇風機として使える前記扇風機を提供する」ことである。
(課題を解決するための手段)
本明細書において「腕」とは,本発明の装置が有する「腕」であって,人体の腕ではない。本発明の装置を身に着ける目的で「腕」に着用物を抱持させたときは,「腕」は「抱持部」である。また,本発明の装置を身に着ける目的で「腕」に着用物を挟持させたときは,「腕」は「挟持部」である。よって,本発明の装置を使用する際の状態に応じて,「腕」を「抱持部」又は「挟持部」と読み替えてもよい。実施例1の図2において,「腕」は取付器具622が有する腕623である。
本明細書において「足」とは,本発明の装置が有する「足」であって,人体の足ではない。本発明の装置を身に着けたときは,「足」は人体又は着用物に接触する「接触部」である。また,本発明の装置を机面に置いたときは,「足」は机面に接触する「接触部」でもある。よって,本発明の装置を使用する際の状態に応じて,「足」を「接触部」と読み替えてもよい。実施例1の図2において,「足」は取付器具622が有する足632である。また,実施例2の図41において,「足」は支持台660が上着620に接触するときの接触部663である。
本明細書において「上着」とは「人体の首から膝の間の部分に着用することができるあらゆる着用物の総称」であると定義する。
本明細書において「下着」とは「上着と人体の間に着用することができるあらゆる着用物の総称」であると定義する。
本明細書において「帽子」とは「人体の頭部に着用することができるあらゆる着用物の総称」である定義する。
本明細書において「襟」とは「上着から頭部を露出させるために設けられた上着の縁」であり,「襟台」「衿」「台衿」は襟である。Tシャツに設けられた頭部通過用の穴の縁も襟である。
以下に記載の装置A1からA26は実施例1において詳細に説明されている。
装置A1は,
「人体が着用する着用物によって支持される腕と,
前記腕によって支持される風向調整体であるウイングと,
を有し,
前記着用物の外側から前記ウイングに向けて送風された気流を前記ウイングで分流して前記着用物の内側へ導くことができる
取付器具」である。
装置A2は,
「少なくとも1つの装置A1に記載の取付器具と,
前記ウイングに向けて前記気流を送風できる送風部と,
を有し,
前記腕から前記送風部が支持される
又は
前記人体が着用する上着から前記送風部が支持される
装置」である。
装置A3は,
「前記送風部の送風の向きを調整できるように前記送風部が前記腕又は前記上着から支持される
装置A2に記載の装置」である。
装置A4は,
「前記腕が前記着用物を抱持又は挟持できる
装置A2又はA3に記載の装置」である。
装置A5は,
「前記腕を前記着用物に掛けること又は吊るすことができる
装置A2からA4のいずれかに記載の装置」である。
装置A6は,
「前記着用物が前記人体の上半身又は頭部に着用できる着用物である
装置A2からA5のいずれかに記載の装置」である。
装置A7は,
「前記着用物が前記上着又は帽子又はヘルメットである
装置A2からA6のいずれかに記載の装置」である。
装置A8は,
「前記腕が少なくとも1以上の穴を形作る又は有する
装置A2からA7のいずれかに記載の装置」である。
装置A9は,
「少なくとも1つの前記腕に設けられた少なくとも1以上の足を有する
装置A2からA8のいずれかに記載の装置」である。
装置A10は,
「前記人体又は前記人体が着用する下着に前記足を接触させた状態で
前記人体又は前記下着と前記腕の間を
前記気流が通過できる
装置A9に記載の装置」である。
装置A11は,
「前記人体又は前記人体が着用する下着に前記足を接触させた状態で
前記人体又は前記下着と前記腕の間にできる空洞を
前記気流が通過できる
装置A9又はA10に記載の装置」である。
装置A12は,
「前記人体又は前記人体が着用する下着に前記足を接触させた状態で
送風の向きを調整できるように設けられた前記送風部が
前記人体に向けて送風できる
装置A9からA11のいずれかに記載の装置」である。
装置A13は,
「前記人体又は前記人体が着用する下着に前記足を接触させた状態で
送風の向きを調整できるように設けられた前記送風部が
前記人体の首又は胸又は背中に向けて送風できる
装置A9からA12のいずれかに記載の装置」である。
装置A14は,
「前記ウイング,前記腕及び前記足の少なくともいずれかによって形作られる穴を有する
装置A9からA13のいずれかに記載の装置」である。
装置A15は,
「2以上の前記取付器具を有する
装置A2からA14のいずれかに記載の装置」である。
装置A16は,
「前記送風部に内包又は内設された電動機と,
前記電動機によって駆動される羽根車と,
前記送風部を支持する棒状体と,
前記棒状体に内包又は内設された電源と,
前記電源と前記電動機を電気的に接続する電気伝導体と,
前記棒状体を着脱可能に支持する支持部と,
前記支持部が設けられた外面と,
前記外面を有する前記腕と,
を有する装置A2からA15のいずれかに記載の装置」である。
装置A17は,
「前記腕に概ねに凹形状又はU形状の面を有する
装置A2からA16のいずれかに記載の装置」である。
装置A18は,
「前記着用物の外側に向けて前記気流を送風しながら前記着用物の内側に前記気流を導くことができる
装置A2からA17のいずれかに記載の装置」である。
装置A19は,
「前記着用物が前記上着である
装置A18に記載の装置」である。
装置A20は,
「前記着用物がヘルメットである
装置A18に記載の装置」である。
装置A21は,
「前記着用物の内側に前記気流を導きながら前記人体が着用する別の着用物の内側にも前記気流を導くことができる
装置A2からA17のいずれかに記載の装置」である。
装置A22は,
「前記上着の内側に前記気流を導きながら前記人体が着用するヘルメットの内側にも前記気流を導くことができる
装置A2からA17のいずれかに記載の装置」である。
装置A23は,
「1つの環状体の少なくとも2か所を支持又は挟持できる
装置A2からA22のいずれかに記載の装置」である。
装置A24は,
「装置A2からA23のいずれかに記載の装置に用いる
少なくとも前記腕と前記ウイングを有する
前記取付器具」である。
装置A25は,
「前記送風部を有さない装置A24に記載の前記取付器具」である。
装置A26は,
「装置A1又はA24又はA25に記載の取付器具を有する着用物」である。
(発明の効果)
請求項1から26に係る装置A1からA26の効果は実施例1において詳細に説明されている。
装置A1によれば,
「人体が着用する着用物によって支持される腕と,
前記腕によって支持される風向調整体であるウイングと,
を有し,
前記着用物の外側から前記ウイングに向けて送風された気流を前記ウイングで分流して前記着用物の内側へ導くことができる
取付器具」が提供される。
これにより,少なくとも「1つの送風部からの気流を着用物の内側と外側の両方に導くことができる扇風機に用いる取付器具を提供する」という課題を解決することができる。
当業者が利用できる特許文献14の図65に記載の「人体が着用する帽子から支持される扇風機」は,前記人体が着用する上着の襟に対して外部から気流を当てることはできるが,該上着の内部に大量の気流を導くことは困難であった。これに対し,前記取付器具を該上着の襟に抱持させ,かつ,特許文献14の図65に記載の扇風機を支持する帽子を前記人体の頭部に着用することによって,該扇風機が送風する気流を前記取付器具のウイングに対して当てることができる。すなわち,送風部を有さない前記取付器具であっても,公知の該扇風機と組み合わせて用いることによって,上着の内部に大量の気流を導くことができるようになる効果を得ることができる。
装置A2によれば,
「少なくとも1つの装置A1に記載の取付器具と,
前記ウイングに向けて前記気流を送風できる送風部と,
を有し,
前記腕から前記送風部が支持される
又は
前記人体が着用する上着から前記送風部が支持される
装置」が提供される。
これにより,少なくとも「1つの送風部からの気流を着用物の内側と外側の両方に導くことができる扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
装置A3によれば,
「前記送風部の送風の向きを調整できるように前記送風部が前記腕又は前記上着から支持される
装置A2に記載の装置」が提供される。
これにより,少なくとも「さらに,前記着用物の外側に露出する人体の部分にも前記気流を導くことを調整できる前記扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
装置A4によれば,
「前記腕が前記着用物を抱持又は挟持できる
装置A2又はA3に記載の装置」が提供される。
これにより,少なくとも「さらに,着用物を人体が着用した状態で,扇風機を前記着用物に簡単に着脱できる前記扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
装置A5によれば,
「前記腕を前記着用物に掛けること又は吊るすことができる
装置A2からA4のいずれかに記載の装置」が提供される。
これにより,少なくとも「さらに,着用物を人体が着用した状態で扇風機を前記着用物の縁に簡単に着脱できる前記扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
装置A6によれば,
「前記着用物が前記人体の上半身又は頭部に着用できる着用物である
装置A2からA5のいずれかに記載の装置」が提供される。
これにより,少なくとも「さらに,着用物である上着と上半身の間の隙間及び,別の着用物であるヘルメットと頭部の間の隙間に向けて送風できる前記扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
装置A7によれば,
「前記着用物が前記上着又は帽子又はヘルメットである
装置A2からA6のいずれかに記載の装置」が提供される。
これにより,少なくとも「さらに,扇風機が取り付けられた襟を有する上着を着用する人体が着用する別の着用物であるヘルメットと前記人体の頭部の間の隙間に向けて送風できる前記扇風機,又は,扇風機が取り付けられた縁を有するヘルメットを着用する人体が着用する別の着用物である上着と前記人体の上半身の間の隙間に向けて送風できる前記扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
装置A8によれば,
「前記腕が少なくとも1以上の穴を形作る又は有する
装置A2からA7のいずれかに記載の装置」が提供される。
これにより,少なくとも「さらに,取付対象物である上着と人体の上半身の間の空間に気流を送り込むための入り口の形状が安定的に確保される扇風機,又は,取付対象物であるヘルメットと人体の頭部の間の空間に気流を送り込むための入り口の形状が安定的に確保される前記扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
装置A9によれば,
「少なくとも1つの前記腕に設けられた少なくとも1以上の足を有する
装置A2からA8のいずれかに記載の装置」が提供される。
これにより,少なくとも「さらに,使用者が歩行しているときは上着又は帽子又はヘルメットに着用できる扇風機として使用することができ,使用者が机の前に座ったときは机上に置ける扇風機として使用できる前記扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
装置A10によれば,
「前記人体又は前記人体が着用する下着に前記足を接触させた状態で
前記人体又は前記下着と前記腕の間を
前記気流が通過できる
装置A9に記載の装置」が提供される。
これにより,少なくとも「さらに,扇風機が人体に接触したときに,扇風機と接触する人体の表面が蒸れない前記扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
装置A11によれば,
「前記人体又は前記人体が着用する下着に前記足を接触させた状態で
前記人体又は前記下着と前記腕の間にできる空洞を
前記気流が通過できる
装置A9又はA10に記載の装置」が提供される。
これにより,少なくとも「さらに,扇風機が人体に接触したときに,人体と扇風機の間の狭い隙間が蒸れない前記扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
装置A12によれば,
「前記人体又は前記人体が着用する下着に前記足を接触させた状態で
送風の向きを調整できるように設けられた前記送風部が
前記人体に向けて送風できる
装置A9からA11のいずれかに記載の装置」が提供される。
これにより,前記人体に接触する前記足によって安定的に支持される前記腕の前記人体に対する向きは,前記人体が動き回っても安定するようになる。このため,前記腕から支持される前記ウイングと前記送風部の前記人体に対する向きを安定的に支持することができる効果を得ることができる。よって,少なくとも「さらに,人体が動き回っても気流を安定して着用物の内側及び人体に導くことができる前記扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
装置A13によれば,
「前記人体又は前記人体が着用する下着に前記足を接触させた状態で
送風の向きを調整できるように設けられた前記送風部が
前記人体の首又は胸又は背中に向けて送風できる
装置A9からA12のいずれかに記載の装置」が提供される。
これにより,少なくとも「さらに,人体が動き回っても気流を安定して着用物の内側及び人体の首や背中に導くことができる前記扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
装置A14によれば,
「前記ウイング,前記腕及び前記足の少なくともいずれかによって形作られる穴を有する
装置A9からA13のいずれかに記載の装置」が提供される。
これにより,少なくとも「さらに,人体が動き回っても取付対象物である着用物と人体の間の空間に気流を送り込むための入り口の形状が安定的に確保される前記扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
装置A15によれば,
「2以上の前記取付器具を有する
装置A2からA14のいずれかに記載の装置」が提供される。
これにより,少なくとも「さらに,人体が着用する上着とヘルメットのそれぞれに1つずつ取付器具をつけて,前記上着又は前記ヘルメットのいずれかにつけた前記取付器具によって支持される送風部から送風される気流を,それぞれの前記取付器具によって前記上着の内側及び前記ヘルメットの内側に導くことができる前記扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
装置A16によれば,
「前記送風部に内包又は内設された電動機と,
前記電動機によって駆動される羽根車と,
前記送風部を支持する棒状体と,
前記棒状体に内包又は内設された電源と,
前記電源と前記電動機を電気的に接続する電気伝導体と,
前記棒状体を着脱可能に支持する支持部と,
前記支持部が設けられた外面と,
前記外面を有する前記腕と,
を有する装置A2からA15のいずれかに記載の装置」が提供される。
これにより,「さらに,扇風機としての装置を目視できない状況下であっても,襟の後ろ側を抱持させることが容易な扇風機を提供し,さらに,扇風機の腕を取付対象物である上着の襟につけたままで送風部を腕から取り外して手持ち式扇風機として使える前記扇風機を提供する」という課題を解決することができる。
装置A17によれば,
「前記腕に概ねに凹形状又はU形状の面を有する
装置A2からA16のいずれかに記載の装置」が提供される。
これにより,前記気流が前記空洞内を通過しやすくなる効果を得ることができる。
装置A18によれば,
「前記着用物の外側に向けて前記気流を送風しながら前記着用物の内側に前記気流を導くことができる
装置A2からA17のいずれかに記載の装置」が提供される。
装置A19によれば,
「前記着用物が前記上着である
装置A18に記載の装置」が提供される。
装置A20によれば,
「前記着用物がヘルメットである
装置A18に記載の装置」が提供される。
装置A21によれば,
「前記着用物の内側に前記気流を導きながら前記人体が着用する別の着用物の内側にも前記気流を導くことができる
装置A2からA17のいずれかに記載の装置」が提供される。
装置A22によれば,
「前記上着の内側に前記気流を導きながら前記人体が着用するヘルメットの内側にも前記気流を導くことができる
装置A2からA17のいずれかに記載の装置」が提供される。
請求項23に記載の装置A23によれば,
「1つの環状体の少なくとも2か所を支持又は挟持できる
装置A2からA22のいずれかに記載の装置」が提供される。
これにより,首掛け式の携帯扇風機として使用できる顕著な効果が得られることが,実施例2に詳細に記述されている。
装置A24によれば,
「装置A2からA23のいずれかに記載の装置に用いる
少なくとも前記腕と前記ウイングを有する
前記取付器具」が提供される。
装置A25によれば,
「前記送風部を有さない装置A24に記載の前記取付器具」が提供される。
装置A26によれば,
「装置A1又はA24又はA25に記載の取付器具を有する着用物」が提供される。
以上により,課題A1からA16の全てが解決される。
210 支持部
215 支持部210の可動部
233 支持部210の軸受となる穴
244 支持部210の棒持台
245 支持部210の棒持台244の棒持面

300 扇風機
301 扇風機300の送風部
302 扇風機300の送風部301 の羽根車
303 扇風機300の送風部301 の電動機
304 扇風機300の電源である電池
305 扇風機300の送風部301 のファンガード
307 扇風機300の蝶番部
308 扇風機300の棒状体
309 扇風機300のスイッチ
310 扇風機300の電池ケースの蓋
312 扇風機300の電気伝導体

320 扇風機300の送風部のファンガードの結合を示す矢印
321 扇風機300の電池ケースの蓋310と棒状体308の結合を示す矢印
322 扇風機300の棒状体308を回動可能かつスライド可能に支持部210の棒持台244の棒持面245に支持させることを示す矢印
323 支持部210の棒持台244が備える軸を支持部210の軸受となる穴233に通過させることで棒持台244を回動可能に設けることを示す矢印
324 扇風機300の送風部301 と棒状体308を蝶着する蝶番部307の蝶動を示す矢印
325 扇風機300の棒状体308を回動可能に支持する支持部210の棒持台244の棒持面245における棒状体308の回動を示す矢印
326 扇風機300の棒状体をスライド可能に支持する支持部210の棒持台244の棒持面245における棒状体308のスライドを示す矢印
327 支持部210が回動可能に支持する棒持台244と支持部210の間の可動部215の回動を示す矢印

600 机面
609 帽子,ヘルメット又は上着を着用する人体

616 手持式機器(又は手持ち式の携帯扇風機)

620 人体609が着用する上着
621 上着620の縁又は襟
622 上着620の襟621を抱持又は挟持できる取付器具
623 取付器具622の腕(又は抱持部)
624 取付器具622のウイング
625 取付器具622のウイング624の風向調整面
626 取付器具622の腕623の外側部分
627 取付器具622の腕623の内側部分
628 取付器具622の腕623の外側部分626の外面
629 取付器具622の腕623の外側部分626の内面
630 取付器具622の腕623の内側部分627の外面
631 取付器具622の腕623の内側部分627の内面
632 取付器具622の足(又は接触部)
633 空洞
634 足632の間の隙間
635 ヘルメット640と人体609の頭部の間の隙間
636 上着620と人体609の間の隙間
637 腕623の内側部分627の端に設けられた穴
638 腕623とウイング624と足632によって形成される穴
639 概ねに凹形状又はU形状の面

640 人体609が着用するヘルメット
641 ヘルメット640の縁
642 ヘルメット640の縁641を抱持又は挟持できる取付器具
643 取付器具642の腕
644 取付器具642のウイング
645 取付器具642のウイング644の風向調整面
646 取付器具642の腕643の外側部分
647 取付器具642の腕643の内側部分
648 取付器具642の腕643の外側部分646の外面
649 取付器具642の腕643の外側部分646の内面
650 取付器具642の腕643の内側部分647の外面
651 取付器具642の腕643の内側部分647の内面

655 人体609と上着620の間の下着
656 吊持具670に吊持されたIDカード
657 IDカード656に内蔵されたICチップを読み取るためのカードリーダー

660 支持台
661 支持台660のスライダー
662 支持台660のスライダー662に設けられた突起
663 支持台660の接触部(取付器具622の足632と同じ部分)

670 吊持具
671 吊持具670の環状体
672 吊持具670の輪状体又は糸状体
673 吊持具670の輪状体672又は糸状体672が通過できる穴

680 概ねに凹形状又はU形状の面639を有する腕623の断面
681 送風部301の最も低い部分の位置
682 棒状体308の最も低い部分の位置
683 腕623の外側部分626と内側部分627の間の連結部分
684 腕623の内側部分627の両側の端
685 腕623の内側部分627の先端
686 腕623の外側部分626と内側部分627の間
687 腕623の外側部分626と内側部分627の間686を開く力
688 支持台660の2つのスライダー661のそれぞれを吊持具670の環状体671の2か所に装着するステップ1の作業を表す矢印
689 手持式機器616の棒状体308を支持台660の支持部210に抱持させるステップ2の作業を表す矢印
690 支持台660を前記上着620に接触させずに支持台660を吊持具670のみによって吊持したときに棒状体308の最も低い部分の位置682が送風部301の最も低い部分の位置681よりも低くい状態で支持台660を吊持具670から吊持することができる扇風機
691 支持台660を前記上着620に接触させずに支持台660を吊持具670のみによって吊持したときに棒状体308の最も低い部分の位置682が送風部301の最も低い部分の位置681よりも高い状態で支持台660を吊持具670から吊持することができる扇風機
692 扇風機616の支持台660を人体609の胸に接触させた状態で,送風部301の送風の方向を変えることなく,IDカード656をカードリーダー657に近づける動作を表す矢印

Claims (10)

  1. 環状体を有するストラップである吊持具と,
    前記環状体から着脱可能に支持される支持台と,
    前記支持台から支持される送風部と,
    を有し,
    前記環状体を首に掛けた人体が着用する着用物に前記支持台を接触させた状態で
    前記送風部から前記首へ向けて気流を送風でき,
    前記環状体を開環せずに前記環状体を前記支持台に着脱することができ,
    前記環状体を開環せずに前記環状体の間に前記支持台を懸架することができ,
    前記環状体を開環せずに前記環状体から前記支持台をスライド可能に支持することができ,
    前記環状体と前記支持台とを相互にスライドさせることによって
    前記首に掛けられた前記環状体の間に懸架された前記支持台から支持される前記送風部と
    前記首と
    の間の距離を調整できる
    送風装置。
  2. 環状体を有するストラップである吊持具と,
    前記環状体から着脱可能に支持される支持台と,
    前記支持台から支持される送風部と,
    を有し,
    前記環状体を首に掛けた人体が着用する着用物に前記支持台を接触させた状態で
    前記送風部から前記首へ向けて気流を送風でき,
    前記環状体を開環せずに前記環状体を前記支持台に着脱することができ,
    前記環状体を開環せずに前記環状体の間に前記支持台を懸架することができ,
    前記環状体を開環せずに前記環状体から前記支持台をスライド可能且つ離脱防止可能に支持することができ,
    前記環状体と前記支持台とを相互にスライドさせることによって
    前記首に掛けられた前記環状体の間に懸架された前記支持台から支持される前記送風部と
    前記首と
    の間の距離を調整できる
    送風装置。
  3. 環状体を有するストラップである吊持具と,
    前記環状体から着脱可能に支持される支持台と,
    送風の向きを調整できるように前記支持台から支持される送風部と,
    を有し,
    前記環状体を首に掛けた人体が着用する着用物に前記支持台を接触させた状態で
    前記送風部から前記首へ向けて気流を送風でき,
    前記環状体を開環せずに前記環状体を前記支持台に着脱することができ,
    前記環状体を開環せずに前記環状体の間に前記支持台を懸架することができ,
    前記環状体を開環せずに前記環状体から前記支持台をスライド可能に支持することができ,
    前記環状体と前記支持台とを相互にスライドさせることによって
    前記首に掛けられた前記環状体の間に懸架された前記支持台から支持される前記送風部と
    前記首と
    の間の距離を調整できる
    送風装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の送風装置に用いる
    前記支持台。
  5. 請求項1から3のいずれかに記載の送風装置に用いる
    前記支持台と前記送風部とを備えた扇風機。
  6. 請求項1から3のいずれかに記載の送風装置に用いる
    前記支持台と前記吊持具とを備えた首掛け具。
  7. 環状体を有するストラップである吊持具と,
    前記環状体から着脱可能に支持される少なくとも2つのスライダーと,
    前記スライダーから支持される接触部と,
    前記スライダーから支持される送風部と,
    を有し,
    前記環状体を首に掛けた人体が着用する着用物に前記接触部を接触させた状態で
    前記送風部から前記首へ向けて気流を送風でき,
    前記環状体を開環せずに前記環状体を前記スライダーに着脱することができ,
    前記環状体を開環せずに前記環状体の間に前記接触部又は前記送風部を懸架することができ,
    前記環状体を開環せずに前記環状体から前記スライダーをスライド可能に支持することができ,
    前記環状体と前記スライダーとを相互にスライドさせることによって
    前記首に掛けられた前記環状体の間に懸架された前記接触部又は前記送風部と
    前記首と
    の間の距離を調整できる
    送風装置。
  8. 環状体を有するストラップである吊持具と,
    前記環状体から着脱可能に支持される少なくとも2つのスライダーと,
    前記スライダーから支持される接触部と,
    前記スライダーから支持される送風部と,
    を有し,
    前記環状体を首に掛けた人体が着用する着用物に前記接触部を接触させた状態で
    前記送風部から前記首へ向けて気流を送風でき,
    前記環状体を開環せずに前記環状体を前記スライダーに着脱することができ,
    前記環状体を開環せずに前記環状体の間に前記接触部又は前記送風部を懸架することができ,
    前記環状体を開環せずに前記環状体から前記スライダーをスライド可能且つ離脱防止可能に支持することができ,
    前記環状体と前記スライダーとを相互にスライドさせることによって
    前記首に掛けられた前記環状体の間に懸架された前記接触部又は前記送風部と
    前記首と
    の間の距離を調整できる
    送風装置。
  9. 環状体を有するストラップである吊持具と,
    前記環状体から着脱可能に支持される少なくとも2つのスライダーと,
    前記スライダーから支持される接触部と,
    送風の向きを調整できるように前記スライダーから支持される送風部と,
    を有し,
    前記環状体を首に掛けた人体が着用する着用物に前記接触部を接触させた状態で
    前記送風部から前記首へ向けて気流を送風でき,
    前記環状体を開環せずに前記環状体を前記スライダーに着脱することができ,
    前記環状体を開環せずに前記環状体の間に前記接触部又は前記送風部を懸架することができ,
    前記環状体を開環せずに前記環状体から前記スライダーをスライド可能に支持することができ,
    前記環状体と前記スライダーとを相互にスライドさせることによって
    前記首に掛けられた前記環状体の間に懸架された前記接触部又は前記送風部と
    前記首と
    の間の距離を調整できる
    送風装置。
  10. 請求項7から9のいずれかに記載の送風装置に用いる
    前記スライダーと前記接触部と前記送風部とを備えた扇風機。
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