JP6630437B2 - フランジの締付け管理方法、締付け管理システム、締付け管理プログラムおよび締付け管理装置 - Google Patents

フランジの締付け管理方法、締付け管理システム、締付け管理プログラムおよび締付け管理装置 Download PDF

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Description

本発明は、配管、弁、ポンプなどを連結するフランジの締付け管理技術に関する。
配管連結や配管に対するポンプなどの接続には、フランジ継手が用いられている。このフランジ継手のフランジ間にはガスケットが挟み込まれ、フランジ間を複数箇所に配置したボルトおよびナットで締付けが行われる。この締付けには、トルクレンチなどの手動工具が使用される他、電動式のネジ締付け工具を用いることができる。
このネジ締付け工具に関し、回転駆動源に電動式のモーターが用いられ、このモーターに電流パルスを間欠的に加え、検出トルクに応じて電流値を制御し、目標トルクに到達した際に電流パルスを停止させることが知られている(たとえば、特許文献1)。
特開2002−1676号公報
ところで、斯かる締付け工具を用いれば、作業者が異なっても画一的かつ均一な締付けが可能であるし、作業効率を高められるというメリットがある。
しかしながら、対象となるフランジやガスケットは多種多様であり、フランジに対して適合するガスケットを選定することが不可欠である。しかも、複数のボルトの締付け手順も画一的ではないし、締付け工具を用いた場合であっても、信頼性の高い締付けには習熟した作業者によることが望ましく、習熟のためには訓練や経験が求められ、作業者の負担は過大であり、フランジ締付け管理が極めて重要である。
そこで、本発明の目的は上記課題に鑑み、フランジに関係付けてガスケットおよび締付け条件の選定から実施までを一貫管理し、信頼性の高いフランジ締付け管理の実現とともに作業者負担を軽減することにある。
上記目的を達成するため、本発明のフランジ締付け管理方法の一側面によれば、ガスケットを挟んだフランジ間を複数のボルトおよびナットで締付ける締付け工具とともにコンピューターを用いるフランジ締付け管理方法であって、フランジに関係付けられた締付け条件情報を取得する工程と、前記フランジに適合するガスケット情報を取得する工程と、前記ガスケット情報と、使用するガスケットを表すガスケット情報を照合し、フランジに対してガスケットが適合するか否かを判定する工程と、前記フランジに対して選定された前記ガスケットが適合していれば、前記締付け条件情報から特定される締付け条件が前記締付け工具に対して設定され、該締付け条件により前記締付け工具から前記ボルトまたは前記ナットに締付けトルクを付与する工程と、前記締付け工具から前記ボルトまたは前記ナットに加えられる前記締付けトルクを取得し、前記フランジの締付けが前記締付け条件に適合しているかを評価する工程と、前記フランジの締付けが前記締付け条件に適合していない場合に前記締付け工具の駆動を停止させる工程とを含む。
上記フランジ締付け管理方法において、さらに、前記フランジに関係付けて少なくとも前記締付け条件および評価結果を含む締付け結果情報を提示する工程を含む。
上記目的を達成するため、本発明のフランジ締付け管理方法の一側面によれば、ガスケットを挟んだフランジ間を複数のボルトおよびナットで締付ける締付け工具とともにコンピューターを用いるフランジ締付け管理方法であって、フランジに関係付けられた締付け条件情報を取得する工程と、フランジタグに記憶されている該フランジに適合するガスケット情報を含むフランジ情報を取得する工程と、ガスケットまたはガスケットタグからガスケット情報を取得する工程と、前記フランジ情報に含まれる前記ガスケット情報と前記ガスケットまたは前記ガスケットタグから取得した前記ガスケット情報を照合する工程と、フランジに対してガスケットが適合すれば、前記締付け条件情報から締付け条件を選定し、該締付け条件を前記締付け工具に設定する工程と、前記締付け工具から前記ナットに加えられる締付けトルクを取得し、前記フランジの締付けが前記締付け条件に適合しているかを評価する工程と、前記フランジに関係付けて少なくとも前記締付け条件および評価結果を含む締付け結果情報を提示する工程と、前記フランジの締付けが前記締付け条件に適合していない場合に前記締付け工具の駆動を停止させる工程とを含む。
上記フランジ締付け管理方法において、さらに、前記フランジに対して前記ガスケットが適合しているか否かを表す提示情報を出力する工程とを含んでよい。
上記フランジ締付け管理方法において、前記締付け条件に適合するか否かの評価は、前記ナットの締付け中または締付け終了後に実行してよい。
上記フランジ締付け管理方法において、さらに、作業者タグから作業者情報を取得する工程と、前記作業者情報に関係付け、前記フランジ情報、前記締付け条件および前記評価結果を提示する工程とを含んでよい。
上記フランジ締付け管理方法において、前記フランジ情報は少なくとも、該フランジに適合するガスケットとともに、締付け手順を表す情報を含んでよい。
上記フランジ締付け管理方法において、前記締付け条件情報は、前記フランジ情報および前記ガスケット情報を含んでよい。
上記フランジ締付け管理方法において、さらに、ガスケット材料からガスケットを成形する工程と、前記ガスケットに該ガスケット情報を含む前記ガスケットタグを付す工程とを含んでよい。
上記目的を達成するため、本発明のフランジ締付け管理システムの一側面によれば、フランジ間にガスケットを挟んで取り付けられた複数のボルトおよびナットの締付けを行う締付け工具と、前記締付け工具の締付け動作を制御するコントローラーと、前記コントローラーに有線または無線で接続されたサーバーとを備え、前記コントローラーは、フランジに関係付けられた締付け条件情報をサーバーから取得し、フランジタグに記憶されている該フランジに適合するガスケット情報を含むフランジ情報を取得し、ガスケットまたはガスケットタグからガスケット情報を取得し、前記フランジ情報に含まれる前記ガスケット情報と前記ガスケットまたは前記ガスケットタグから取得した前記ガスケット情報を照合し、フランジに対してガスケットが適合すれば、前記締付け条件情報から締付け条件を選定し、選定された該締付け条件を前記締付け工具に設定し、前記締付け工具から前記ナットに加えられる締付けトルクを取得し、前記フランジの締付けが前記締付け条件に適合しているかを評価し、前記フランジに関係付けて少なくとも前記締付け条件および評価結果を含む締付け結果情報を前記サーバーに提供し、前記フランジの締付けが前記締付け条件に適合していない場合に前記締付け工具の駆動を停止する。
上記目的を達成するため、本発明のフランジ締付け管理プログラムの一側面によれば、フランジ間にガスケットを挟み複数のボルトおよびナットで締付けを行う締付け工具の制御にコンピューターを使用し、該コンピューターに実現させるためのフランジ締付け管理プログラムであって、フランジに関係付けられた締付け条件情報を取得し、フランジタグに記憶されている該フランジに適合するガスケット情報を含むフランジ情報を取得し、ガスケットまたはガスケットタグからガスケット情報を取得し、前記フランジ情報に含まれる前記ガスケット情報と前記ガスケットまたは前記ガスケットタグから取得した前記ガスケット情報を照合し、フランジに対してガスケットが適合すれば、前記締付け条件情報から締付け条件を選定し、選定された該締付け条件を前記締付け工具に設定し、前記締付け工具から前記ナットに加えられる締付けトルクを取得し、前記フランジの締付けが前記締付け条件に適合しているかを評価し、前記フランジに関係付けて少なくとも前記締付け条件および評価結果を含む締付け結果情報を提示し、前記フランジの締付けが前記締付け条件に適合していない場合に前記締付け工具の駆動を停止する機能を前記コンピューターに実現させる。
上記目的を達成するため、本発明のフランジ締付け管理装置の一側面によれば、フランジ間にガスケットを挟み複数のボルトおよびナットで締付けを行う締付け工具とともに用いられるフランジ締付け管理装置であって、フランジに関係付けられた締付け条件情報を取得し、フランジタグに記憶されている該フランジに適合するガスケット情報を含むフランジ情報を取得し、ガスケットまたはガスケットタグからガスケット情報を取得し、前記締付け工具から前記ナットに加えられる締付けトルクを取得する情報取得部と、前記フランジ情報に含まれる前記ガスケット情報と前記ガスケットまたは前記ガスケットタグから取得した前記ガスケット情報を照合し、フランジに対してガスケットが適合すれば、前記締付け条件情報から締付け条件を選定し、該締付け条件を前記締付け工具に設定し、前記フランジの締付けが前記締付け条件に適合しているかを評価する処理部と、前記フランジに関係付けて少なくとも前記締付け条件および評価結果を含む締付け結果情報を提示する情報提示部とを備え、前記処理部が前記フランジの締付けが前記締付け条件に適合していない場合に前記締付け工具の駆動を停止させる。
本発明によれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1) フランジの締付け機能や締付け監視機能を備える締付け工具とともにコンピューターを用いることにより、フランジおよびガスケットの選定、締付け条件の設定、締付け状態の判定、締付け結果の記録およびその情報提示などの多機能処理の一貫管理を実現でき、作業者の経験や勘に依存しないフランジ締付け管理を実現できる。
(2) フランジにガスケットを適合させ、入力した締付け条件に応じた締付けを行うことができ、締付けミスを回避でき、作業者の負担を軽減できる。
(3) フランジにガスケットが適合しなければ、締付け条件の入力が行えないので、フランジ、ガスケットおよび締付け条件の一貫管理が図られ、信頼性の高いフランジ締付け管理を実現できる。
(4) 締付け結果情報により、締付け状態が締付け条件に適合しているかを評価するので、作業者への依存度を低減し、均一で誤差の小さい締付けを実現できる。
(5) 締付け条件および締付けの評価結果を含む締付け情報が提示されるので、その情報から締付け状態を確認できる。
一実施の形態に係るフランジ締付け管理システムを示す図である。 フランジ締付け管理システムの処理シーケンスを示すシーケンス図である。 フランジ締付け工具の一例を示す図である。 コントローラーおよび記憶部を示す図である。 サーバーコンピューターを示す図である。 作業者情報テーブル、作業者タグおよび作業者タグ情報を示す図である。 締付け条件テーブルを示す図である。 フランジ情報およびフランジタグを示す図である。 ガスケット情報およびガスケットタグを示す図である。 締付け結果情報および第1のログ情報テーブルを示す図である。 第2のログ情報テーブルを示す図である。 フランジの締付けの処理手順を示すフローチャートである。 コントローラーの処理手順を示すフローチャートである。 締付け後のコントローラーの処理手順を示すフローチャートである。 実施例2に係るガスケットの加工および仕分けを示す図である。 ガスケットの仕分け例を示す図である。 実施例3に係るフランジ締付け工具の制御を示すフローチャートである。
<フランジ締付け管理システム>
図1は、一実施の形態に係るフランジ締付け管理システムを示している。図1に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されない。
このフランジ締付け管理システム2には、フランジ締付け工具(以下単に「締付け工具」と称する)4、コントローラー6およびサーバーコンピューター(以下単に「サーバー」と称する)8が備えられる。
締付け工具4は締付けに必要なトルクτの発生手段であって、この締付け工具4には締付け工具、ナットランナーなど、一般的な電動工具を用いればよい。締付け対象であるフランジ締付け部10では、フランジ継手の各フランジ12にガスケット14が挟み込まれるとともに、複数のボルト16が備えられ、各ボルト16にナット18が取り付けられる。作業者は締付け工具4の装置本体20をグリップ22により維持してナット18にソケット23を嵌合させ、トリガー24を押し込むことで、締付け工具4から締付け条件に応じたトルクτを付与する。このナット18の締付けにより、フランジ12を締め付けることができる。
この締付け工具4には、コントローラー6がケーブル26により接続されている。コントローラー6は締付け管理装置の一例であり、たとえば、コンピューターで構成されている。ケーブル26による有線接続に代え、Wi−Fiなどの無線接続であってもよい。コントローラー6の前面パネル部28には複数の入力キー30や表示部32が備えられる。
このコントローラー6ではたとえば、
a)フランジ12に関係付けられた締付け条件情報の取得、
b)フランジ12のフランジ情報の取得、
c)ガスケット14のガスケット情報の取得、
d)フランジ情報に含まれるガスケット情報とガスケット14から取得したガスケット情報の照合、
e)フランジ12およびガスケット14が適合すれば、締付け条件情報から締付け条件の選定、該締付け条件の締付け工具4への入力、
f)締付け工具4から締付け中または締付け終了後の締付け情報の取得、締付けが締付け条件に適合しているかの評価、
g)フランジ12に関係付けて少なくとも締付け条件および評価結果を含む締付け結果情報の提示、
などの処理が実行される。
このコントローラー6にはサーバー8が破線34で示すように、有線または無線で連係される。サーバー8はコントローラー6を支援し、または管理するコンピューターであって、たとえば、パーソナルコンピューターで構成される。このサーバー8には一例として処理部36、入力操作部38およびモニター40が備えられる。
<フランジ締付け管理の処理手順>
図2は、締付け工具4、コントローラー6およびサーバー8を用いたフランジ締付け管理の処理シーケンスを示している。この処理工程において、各工程をステップ(Step:S)および番号で示す。フランジタグ42はたとえば、締付け前のフランジ12に付されており、ガスケット情報が表示されている。ガスケットタグ44はたとえば、締付け前のガスケット14に付されており、ガスケット情報が表示されている。
サーバー8は、フランジ12に関係付けられた既述の締付け条件情報をコントローラー6に提供する(S101)。
コントローラー6は、フランジタグ42からフランジ情報を取得する(S102)。このフランジ情報にはフランジタグ42が付されたフランジに適合するガスケットを表すガスケット情報が含まれる。
ガスケットタグ44からガスケット情報を取得し(S103)、フランジ情報に含まれるガスケット情報と、ガスケットタグ44から取得したガスケット情報を照合する(S104)。
フランジ12にガスケット14が適合していれば(S105のYES)、コントローラー6が締付け条件情報から適合する締付け条件を選定し(S106)、この締付け条件を締付け工具4に入力する(S107)。
フランジ12にガスケット14が適合していなければ(S105のNO)、エラー表示を行い(S108)、作業者に対して適合するガスケット14に交換することを促す。
締付け工具4は、入力された締付け条件によりフランジ12の締付けが可能となる(S109)。作業者がトリガー24の操作により、入力された締付け条件に応じたトルクτを締付け工具4に発生させ、フランジ締付け部10のナット18に付与することができる。
締付け工具4では締付け中または締付け終了後の締付け情報としてナット18に付与されるトルクτが検出される(S110)。
コントローラー6は、締付け工具4から締付け中または締付け終了後の締付け情報を取得し(S111)、フランジ12の締付けが締付け条件に適合しているかを評価する(S112)。
コントローラー6は、フランジ12に関係付けて少なくとも締付け条件および評価結果を含む締付け情報をサーバー8に提供する(S113)。サーバー8は提供された締付け情報をモニター40に表示する(S114)。
この処理手順により、既述の処理a)〜g)とステップの関係は以下の通りである。
a)フランジ12に関係付けられた締付け条件情報の取得:S101
b)フランジ12のフランジ情報の取得:S102
c)ガスケット14のガスケット情報の取得:S103
d)フランジ情報に含まれるガスケット情報とガスケット14から取得したガスケット情報の照合:S104
e)フランジ12およびガスケット14が適合すれば、締付け条件情報から締付け条件の選定、該締付け条件の締付け工具4への入力:S105、S106、S107
f)締付け工具4から締付け中または締付け終了後の締付け情報の取得、締付けが締付け条件に適合しているかの評価:S111、S112
g)フランジ12に関係付けて少なくとも締付け条件および評価結果を含む締付け結果情報の提示:S113、S114
<一実施の形態の効果>
(1) コントローラー6にはサーバー8から提供された締付け条件情報の提供を受け、この締付け条件情報からフランジ12およびガスケット14に適合する締付け条件を締付け工具4に付与することができる。締付け工具4では、入力した締付け条件に応じた締付けを行うことができ、締付けミスを回避でき、作業者の負担を軽減できる。
(2) フランジタグ42から取得したフランジ情報には適合するガスケット14を表すガスケット情報が含まれており、このガスケット情報とガスケットタグ44から取得したガスケット情報との照合により、フランジにガスケットが適合しているかを判定するので、特定されたフランジに対してガスケットの選定ミスを防止でき、フランジ、ガスケットおよび締付け条件の一貫管理を実現できる。この結果、信頼性の高いフランジ締付け管理が実現できる。
(3) 締付けすべきフランジ12に対して選択されているガスケット14が適合していなければ、締付け工具4に対する締付け条件の選定および入力が行えないので、作業者による選定ミスや締付け条件の設定ミスを防止でき、作業者の負担軽減とともに、締付けの信頼性を高めることができる。
(4) 締付け中または締付け終了後の締付け情報により、締付け状態が締付け条件に適合しているかを評価するので、作業者への依存度を低減し、締付け誤差を回避ないし軽減できる。
(5) 締付け条件および締付けの評価結果を含む締付け情報を記録し、提示することができ、締付け途上における締付け状態の監視や確認が容易であるとともに、たとえば、サーバー8に記録された締付け情報から過去の締付け状態も確認できる。
<締付け工具4>
図3は、コントローラー6に接続可能な締付け工具4の一例を示している。この締付け工具4には一般的な電動工具が備える制御部48、モーター50、トルクセンサー52が含まれる。
制御部48にはコントローラー6がケーブル26で接続される。この制御部48とコントローラー6の接続には斯かる有線接続に代え、Wi−Fi通信などを利用した無線接続でもよい。
この制御部48はコンピューターおよびモーター駆動部を備える。この制御部48にはコントローラー6から締付け条件情報などの制御情報が提供されるが、締付け結果情報が得られる。モーター50は、入力される締付け条件に応じて駆動し、トリガースイッチ54の導通時、駆動電流がモーター50に供給される。
フランジ12の締付けでは、モーター50の回転トルクが回転軸56からソケット23を介して既述のナット18に加えられる。回転軸56にギア機構を備え、モーター50の回転力を所望のギア比でソケット23に伝達させてよい。
トルクセンサー52はモーター50または回転軸56からトルクτを検出する。この検出トルクτは制御部48に加えられ、この制御部48を通してコントローラー6に提供される。この検出トルクτは締付け結果情報の一例である。
なお、このトルクセンサー52は、ボルト16およびナット18の締付けトルクτを検出すればよく、締付け工具4の外部に備えてよい。
<コントローラー6>
図4のAは、コントローラー6の一例を示している。コントローラー6は、締付け工具4の制御手段であるとともに、フランジ締付け管理装置の一例である。
コントローラー6はコンピューターで構成され、プロセッサ74、記憶部76、入出力部(I/O)78、入力操作部80、通信部82および表示部84が備えられる。
プロセッサ74は処理部および情報取得部の一例であって、記憶部76にあるOS(Operating System)やフランジ締付け管理プログラムなどの情報処理を行う。この情報処理には、サーバー8からの締付け条件情報の取得、締付け工具4への締付け条件の入力や取得、締付け工具4からの締付け結果情報の取得、締付け状態の監視および評価、評価結果の表示、締付け結果情報の出力などの制御が含まれる。
記憶部76はOS、プログラム、締付け条件情報、検出情報などの記憶に用いられ、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)が備えられる。この記憶部76には一時記憶領域76−1に加え、記憶領域76−2が備えられる。この記憶部76には記憶内容を保持可能な記憶素子を用いればよい。
I/O78はプロセッサ74により制御されて制御情報の入出力に用いられる。通信部82はたとえば、無線によるサーバー8などの接続に用いられる。このI/O78には外部機器としてたとえば、バーコードリーダー86や着脱可能な外部メモリ88が接続される。バーコードリーダー86はバーコードにより情報を取得する情報取得部の一例である。外部メモリ88はログ情報の取出しメモリであり、たとえば、USB(Universal Serial Bus)メモリを用いればよい。
入力操作部80はキースイッチやタッチセンサーなどを備え、入力情報の入力契機、出力情報の取出し契機、モード切替えなどに用いられる。
通信部82は出力部の一例であって、プロセッサ74により制御され、締付け工具4、サーバー8などの外部機器との無線接続や、インターネット接続に用いられる。
表示部84は情報提示部の一例であって、たとえば、グリーンランプ84−1、レッドランプ84−2などが備えられる。この表示部84はプロセッサ74により制御され、状態の評価結果として正常時にはグリーンランプ84−1を点灯させ、異常時にはレッドランプ84−2を点灯させる。
図4のBは、記憶部76の記憶内容の一例を示している。一時記憶領域76−1にはフランジ12から取得したフランジ情報90、ガスケット14から取得したガスケット情報92、作業者タグ93(図6のB)から取得した作業者情報94、締付け工具4から取得した締付け結果情報95などが一時的に格納される。
記憶領域76−2には締付け条件テーブル96、ログ情報テーブル98などのデータベースが構築される。締付け条件テーブル96にはフランジに関係付けられた締付け条件情報が記録される。ログ情報テーブル98には締付け結果や締付け判定結果などの情報が記録される。
<サーバー8>
図5は、サーバー8の一例を示している。サーバー8は、コントローラー6の支援装置であるとともに、ログ情報の提示手段の一例である。
サーバー8には処理部36にプロセッサ100、記憶部102、入出力部(I/O)104、通信部106が備えられ、既述の入力操作部38およびモニター40が備えられる。
プロセッサ100は、記憶部102にあるOSやフランジ締付け管理プログラムなどの情報処理を行う。この情報処理には、コントローラー6に対して締付け条件情報の提供、コントローラー6から締付け結果を表すログ情報の取得、ログ情報テーブル98の提示などの処理が含まれる。
記憶部102はOS、フランジ締付け管理プログラム、締付け条件情報、ログ情報などの記憶に用いられ、ROMおよびRAMが備えられる。この記憶部102には記憶内容を保持可能なハードディスクや半導体メモリなどの記憶装置を用いればよい。
I/O104はプロセッサ100により制御されて制御情報の入出力に用いられる。通信部106はたとえば、無線によるコントローラー6などの接続に用いられる。このI/O104には外部機器としてたとえば、既述の外部メモリ88が接続される。
通信部106はプロセッサ100により制御され、締付け工具4、コントローラー6などの外部機器との無線接続や、インターネット接続に用いられる。
入力操作部38は入力情報の入力、出力情報の取出し契機、モード切替えなどに用いられる。
モニター40は情報提示部、表示部の一例であり、たとえば、ログ情報テーブル98の表示に用いられる。このモニター40の画面表示部にはタッチパネル108を備え、入力操作部38に代え、表示情報に対応した入力情報を行うようにしてよい。
<作業者情報94>
図6のAは、作業者情報テーブルを示している。この作業者情報テーブル110は、コントローラー6で締付けを担当する作業者から取得した作業者情報を格納する。この作業者情報テーブル110には作業者情報の一例として、作業者ID(IDentification)、ユーザー、作業者名などの情報が含まれる。作業者IDは作業者を特定する識別情報である。ユーザーは作業者が所属する会社、締付け箇所の会社の名称などである。作業者名は、作業者の氏名などである。
この作業者情報テーブル110には図6のAに示すように、ID部110−1、社名部110−2、作業者名部110−3が含まれる。ID部110−1には作業者IDが格納される。社名部110−2には所属する会社の名称が格納される。作業者名部110−3には作業者の氏名が格納される。
この作業者情報テーブル110に格納すべき作業者情報は図6のBに示すように、作業者112が身につけている作業者タグ93から取得すればよい。作業者タグ93にバーコード116が表示されていれば、バーコードリーダー86を用いて作業者タグ情報118を読み取ればよい。図6のCは、読み取られた作業者タグ情報118を示している。この作業者タグ情報118には既述の作業者情報テーブル110に格納すべき作業者ID、社名および作業者名が含まれている。
この作業者情報は、締付け開始に当たって、コントローラー6が作業者タグ93から取得し、作業者情報テーブル110を形成すれば、既述のフランジ情報と関係付けることにより締付け記録となる。
<締付け条件テーブル96>
図7は、締付け条件テーブル96の一例を示している。この締付け条件テーブル96は締付け条件情報が格納されてサーバー8からコントローラー6に提供される。この締付け条件テーブル96には締付け条件情報の一例として、適用箇所情報、フランジ情報90、ガスケット情報92、締付け部情報および締付け条件情報が含まれる。適用箇所情報は実施ラインなどの情報である。フランジ情報90はフランジ12の識別に用いる個別情報である。ガスケット情報92はガスケット14の識別に用いる個別情報である。締付け部情報はフランジ締付け部10におけるボルト数などの情報である。締付け条件情報には締付け条件の識別情報および締付けの周回数などが含まれる。
この締付け条件テーブル96には図7に示すように、ライン情報部96−1、フランジ情報部96−2、ガスケット情報部96−3、ボルト情報部96−4、締付け条件情報部96−5が含まれる。
ライン情報部96−1にはたとえば、LineA、LineB・・・など、配管ラインなどの締付け箇所の識別情報が格納される。フランジ情報部96−2には、フランジ12を識別するフランジナンバーおよびフランジ寸法などが格納される。ガスケット情報部96−3には、ガスケット14を識別するガスケット品番およびガスケット寸法などが格納される。ボルト情報部96−4には、ボルト本数などが格納される。締付け条件情報部96−5には締付け条件を識別するための締付け条件ナンバー、周回数を表すPass1、Pass2・・・Pass13などが格納される。
サーバー8から締付け条件情報として締付け条件テーブル96が提供されるので、コントローラー6では、サーバー8と締付けに関する必要な締付け条件情報を把握でき、この締付け条件情報を独立して活用できる。
<フランジ情報90>
図8のAは、フランジ12およびフランジタグ42を示している。この例では、フランジタグ42がリード120によってフランジ12に掛けられている。
このフランジタグ42にはバーコード122が表示され、このバーコード122をバーコードリーダー86で読み取れば、フランジタグ情報124を取得することができる。
このフランジタグ情報124はフランジ情報の一例であり、既述の締付け条件テーブル96に格納されるフランジ情報および関係情報を包含している。この関係情報にはライン情報やガスケット情報が含まれる。
フランジタグ情報124には図8のBに示すように、適用箇所情報、フランジ識別情報、ガスケット情報および締付け条件情報が含まれる。ライン名称124−1には適用箇所情報としてたとえば、LineA、LineB・・・など、配管ラインなどの締付け箇所の識別情報が格納される。フランジ情報124−2には、フランジ12を識別するフランジナンバーおよびフランジ寸法などが格納される。ガスケット情報124−3には、ガスケット14を識別するガスケット品番が格納される。締付け手順124−4には締付け条件を識別するための締付け条件ナンバーが格納される。
このようにフランジタグ情報124にフランジ12と密接な関係を持つガスケット情報を包含させるので、フランジ12を選択すれば自動的に適合するガスケット14を特定することができる。そして、フランジタグ情報124に含まれるガスケット情報とガスケットタグ44から得たガスケット情報とを照合すれば、フランジ12に適合するガスケット14であるか否かを迅速に判断でき、信頼性の高い適合性判断を行える。
<ガスケット情報92>
図9のAは、ガスケットケースを示している。このガスケットケース126はたとえば、ガスケット14が収納可能なケース本体128に開閉可能な蓋部130を備えた合成樹脂ケースである。蓋部130には透明窓部132が備えられる。この透明窓部132からガスケット14を視覚により確認できる。
ガスケットケース126にはガスケットタグ44が備えられ、このガスケットタグ44にはバーコード134が表示され、このバーコード134をバーコードリーダー86で読み取れば、ガスケットタグ情報136を取得することができる。
このガスケットタグ情報136はガスケット情報92を含んでいる。このガスケットタグ情報136には図9のBに示すように、ガスケット品番および寸法が格納される。
<締付け結果情報>
図10のAは、締付け結果情報の一例を示している。この締付け結果情報138には、締付け条件138−1、締付け日時138−2、エラー判定結果138−3、第1の締付け結果138−4、第2の締付け結果138−5が含まれる。
締付け結果情報138は締付け条件138−1および適用箇所情報としてたとえば、LineAで特定される。また、個々のボルトの締付け条件が格納される。締付け日時138−2には締付け日および時刻または時間帯が表示される。エラー判定結果138−3には締付け状態が締付け条件に合致するか否かの判定結果が表示される。第1の締付け結果138−4にはトルクの計測値が表示され、第2の締付け結果138−5にはナット回転角度が表示される。
この締付け結果情報138には、締付け工具4から取得した締付け結果として図10のBに示すように、ログ情報テーブル98−1(図4のB)にある結果情報と、図11に示すように、作業日時や作業者などの関連情報を付加したログ情報テーブル98−2(図4のB)にある結果情報の双方が含まれる。
ログ情報テーブル98−1には図10のBに示すように、締付け条件情報(図7)と同様に、適用箇所情報、フランジ情報90、ガスケット情報92、締付け部情報および締付け条件情報を含むとともに、これらに関係付けて締付け結果が付加されている。締付け結果は締付け工具4から取得した締付け結果情報である。
このログ情報テーブル98−1には、ライン情報部98−11、フランジ情報部98−12、ガスケット情報部98−13、ボルト情報部98−14、締付け条件情報部98−15、締付け結果情報部98−16、作業者ID部98−17が含まれる。
ログ情報テーブル98−2は図11に示すように、ログ情報テーブル98−1(図10のB)と同様に、ライン情報部98−21、フランジ情報部98−22、ガスケット情報部98−23、締付け条件情報部98−25、作業者ID部98−27を備え、さらに、締付け日時部98−28、エラー判定部98−29、第1周締付け結果部98−30、最終周締付け結果部98−31および周回回数部98−32が備えられる。作業者ID部98−27には作業者ID部98−17と同様の作業者IDが格納される。これにより、フランジ12に関係付けて作業者が特定される。ログ情報テーブル98−2では、ログ情報テーブル98−1と異なり、ボルト情報部98−14は省略されている。
締付け日時部98−28には締付けの日時が格納される。これにより、フランジ12に関係付けて締付け日が特定される。エラー判定部98−29には、締付け状態が締付け条件に適合しているか否かの判定結果が表示され、「OK」であれば適合、「NG」であれば不可である。第1周締付け結果部98−30には、フランジ12にある複数のボルト16の周回締付けの第1周目の締付け結果(トルク)が表示される。最終周締付け結果部98−31には、複数のボルト16の周回締付けの最終周目の締付け結果(トルク)が表示される。周回回数部98−32には、周回回数が表示される。
<締付け手順>
図12は、実施例1に係るフランジ締付け管理システム2(図1)の締付けの手順を示している。
この手順では、図12に示すように、締付けの開始に当たり、作業者情報94を取得する(S201)。この作業者情報94の取得には、バーコードリーダー86により作業者タグ93のバーコード116から作業者情報94を読み込めばよい。
この工程の後、コントローラー6では作業者情報94が読み込まれているかの判断を行う(S202)。作業者情報94が読み込まれていなければ(S202のNO)、表示部84にエラー表示を行い(S203)、たとえば、レッドランプ84−2を点灯させる。これにより、作業者112は作業者情報94の再読み込みを促され、再度バーコードリーダー86によるバーコード116の読み込みを行うことができる。この結果、作業者情報94が取得できれば、レッドランプ84−2を消灯し、グリーンランプ84−1を点灯させ、作業者情報94の取得が行われたことを表示する。
作業者情報94が読み込まれていれば(S202のYES)、フランジ情報90を取得する(S204)。このフランジ情報90の取得には作業者情報94と同様に、バーコードリーダー86を用いてフランジタグ42からフランジタグ情報124(図8のB)を読み込めばよい。この例では、フランジ情報90の読み込みが行われているかの判断をしていないが、既述の作業者情報94と同様に、読み込みエラーを判断してもよい。
このフランジ情報90の読み込みの後、ガスケット情報92の取得を行う(S205)。このガスケット情報92の取得には、バーコードリーダー86によりガスケットタグ44のバーコード134からガスケットタグ情報を読み込めばよい。
作業者情報94、フランジ情報90およびガスケット情報92の取得の後、フランジ12にガスケット14が適合するかを判断する(S206)。つまり、フランジ情報90に含まれるガスケット情報にガスケット14から取得したガスケット情報92が適合しているかを判断する。
フランジ12に適合するガスケット14でなければ(S206のNO)、表示部84にエラー表示を行う(S207)。このエラー表示はたとえば、レッドランプ84−2を点灯させる。これにより、作業者112には適合するガスケット14の再選択が促される。この結果、適合するガスケット14を選択すれば、レッドランプ84−2を消灯し、グリーンランプ84−1を点灯させる。
これにより、作業者情報94、フランジ情報90に対して適合するガスケット14が選択され、締付けの前提条件が整う。このとき、締付け条件情報から締付け条件の自動選択が行われ(S208)、締付け工具4に対して締付け条件がコントローラー6より設定される。
締付け条件が設定されると、締付け工具4を用いてナット18の締付けを実行する(S209)。コントローラー6は締付け工具4から締付けの結果情報の取得を行う(S210)。この結果情報には既述したトルクτやナット回転角の締付け結果が含まれる。
コントローラー6は取得した結果情報から締付け結果が締付け条件に適合しているかの判断を行う(S211)。締付け結果が締付け条件に適合していなければ(S211のNO)、エラー表示を行う(S212)。エラー表示はレッドランプ84−2を点灯させ、締付け条件に適合する締付け結果が得られていないことを作業者112に告知する。
そして、コントローラー6は、エラー判断を含む締付け結果を記録する(S213)。締付け結果はログ情報テーブル98−1に記録され(S214)、この処理を完了する。
記録情報は外部メモリ88に出力させることができ、この外部メモリ88をサーバー8に装着することにより、既述のログ情報テーブル98−2をサーバー8のモニター40に表示させることができる。
<締付け準備から締付け実施に至る処理手順>
図13は、締付け準備から締付け実施に至る処理手順を示している。フランジの締付け前、作業者タグ93から作業者情報94の取得(S301)、次に、フランジタグ42からフランジ情報90の取得(S302)、次に、ガスケットタグ44からガスケット情報92の取得(S303)の後、フランジ情報90に含まれるガスケット情報と、実際のガスケット14を表すガスケット情報との照合および判定(S304)を実行する。この照合および判定(S304)では、フランジに対してガスケットが適合しているかの判定を行う(S305)。これにより、締付け対象であるフランジに選択されたガスケットが適合するかの判断が行われる。
フランジ12に対してガスケット14が適合していなければ(S305のNO)、エラー表示としてレッドランプ84−2を点灯させ(S306)、S303に戻る。つまり、作業者112に対し、ガスケット14が適合していないことをレッドランプ84−2の点灯によって告知し、作業者112はガスケット14を交換することを促される。
ガスケット14を再選択すれば、そのガスケット14にあるガスケットタグ44からガスケット情報92の取得(S303)を経て、再度の照合・判定(S304)を行う。この結果、フランジ12に対してガスケット14が適合していれば(S305のYES)、適合表示としてグリーンランプ84−1を点灯させ(S307)、締付け条件の選択が可能となる(S308)。つまり、グリーンランプ84−1が点灯しなければ、締付け条件の選択が阻止される。
締付け条件の選択では、記憶部76にある締付け条件テーブル96が参照され、この締付け条件テーブル96から締付け条件ナンバーを選択する(S308)。
この締付け条件ナンバーを締付け工具4に入力し(S309)、締付け実施に至る(S310)。この締付け実施は、締付け工具4により作業者112によって行われる。
<締付け後からログ情報の出力に至る処理手順>
図14は、締付け後からログ情報の出力に至る処理手順を示している。締付け結果は締付け工具4から取得し(S401)、記憶部76の一時記憶領域76−1に一時的に締付け結果を格納する。この締付け結果には、トルクセンサー52の検出トルクが含まれる。この締付け結果からログ情報テーブル98−1が作成される。
この締付け結果について、締付け条件テーブル96の締付け条件ナンバーXが参照され、この締付け結果の判定を行なう(S402)。この判定では、締付け結果が締付け条件に合致しているかを判定する(S403)。
締付け結果が締付け条件に合致していれば(S403のYES)、適合している旨の表示としてグリーンランプ84−1を点灯させ(S404)、締付け結果が締付け条件に合致していなければ(S403のNO)、不適合である旨の表示としてレッドランプ84−2を点灯させる。
締付け結果によりログ情報テーブル98−1を作成し、このログ情報を整理、加工し、ログ情報テーブル98−2を作成する(S405)。
そして、このログ情報テーブル98−2はたとえば、外部メモリ88に書込み、この外部メモリ88を媒介としてサーバー8に提供され、提示することができる(S406)。このログ情報テーブル98−2は無線によりコントローラー6からサーバー8に転送してもよい。
<実施例1の効果>
(1) 管理者がコントローラー6にサーバー8から締付け条件を提供するので、締付け条件を厳正に管理でき、優れたトレーサビリティを構築できる。
(2) フランジ12の締付けを担当する作業者は、締付け条件情報を格納したコントローラー6が提供されるので、締付け条件の管理の容易化とともに、作業者の負担を軽減できる。
(3) フランジ締付け時、締付け条件情報がサーバー8からコントローラー6に提供されるので、締付け実施をコントローラー6にある締付け条件情報に拘束させることができ、締付け実施の信頼性が高められる。
(4) フランジ12が選択された後、ガスケット14を選択し、ガスケット14から得られるガスケット情報とフランジ情報にあるガスケット情報とを照合し、適否を判断するので、フランジ12に適合するガスケット14を選択させることができる。
(5) ガスケット14が不適合であれば、レッドランプ84−2の点灯により作業者にガスケット14の交換を促すことができ、適合するガスケット14を選択させることができる。
(6) ガスケット14の照合を経てガスケット14が適合しているか否かを確認できなければ、締付け条件提供の段階への移行を阻止し、フランジ12およびガスケット14が決定した後、締付け条件が選択されるので、フランジ12、ガスケット14および締付け条件の一貫管理を実現できる。
(7) 上記(6)の条件を経て、締付け条件情報から適合する締付け条件が自動的に選択されるので、作業者に締付け条件の管理を強いる必要がなく、締付け条件設定から作業者の負担を軽減できる。作業者の経験や勘に頼る締付け条件の設定を回避して自動化でき、また、書面指示による煩瑣な作業や、書面指示による入力ミスや締付けミスを防止できる。この締付け条件をサーバー8から個別的具体的にコントローラー6に提供できるので、たとえば、全ボルトを同トルクで締め付けるといった概括的作業を回避でき、精緻な締付け結果を実現できる。締付け条件情報で提供される精度の高いトルク管理を行うことができ、締付け対象であるボルト毎に異なるトルクτによる締付けを確実かつ効率的に行うことができる。作業者の個性や勘に頼る管理を遙に超える精度の高いフランジ締付けの管理を実現できる。
(8) フランジ12に付されたフランジタグ42からフランジ情報、ガスケット14に付されたガスケットタグ44からガスケット情報を取得するので、フランジ情報およびガスケット情報の信頼性を高め、各情報取得の作業を軽減できる。
(9) フランジタグ42やガスケットタグ44にバーコードやQRコード(登録商標)などの情報コードを付すことで、バーコードリーダー86などの入力装置を用いることにより、情報取得の迅速性および信頼性を高めることができる。
(10) フランジ12の締付け中、締付け条件を充足するかを判定することができる。締付け中の締付け条件の充足性判断には、締付け欠陥、ボルト16やナット18の不良、締付けによる不良発生、同一ボルトの不適正な二度締め、締付け順序間違い、締付け忘れなど、部材欠陥や作業不良の良否判断を含んでよい。これらの充足性判断の結果、締付け結果の適否(OK/NG)を判定し、締付け結果としてログ情報に記録することができる。これらの判断および記録は、フランジ締付けと同期し、同時的に行われるので、作業効率を低下させることがなく、信頼性の高い作業結果が得られる。
(11) このような適否情報を含む締付け結果は、締付け工具4からコントローラー6に提供されて記録され、コントローラー6からログ情報としてサーバー8に提供できる。コントローラー6では、締付け結果を整理し、全ての情報だけでなく、必要な情報を抜粋、編集してログ情報を作成することができる。
(12) この締付け結果情報は、ログ情報テーブル98−1、98−2に纏められ、コントローラー6から外部メモリ88に転送できる。この外部メモリ88をコントローラー6から外し、サーバー8に装着することにより、ログ情報テーブル98−2を提示することができる。
(13) ログ情報テーブル98−2を展開することで、管理者は締付け条件に適合した締付け結果が得られているかを容易に知ることができる。ログ情報テーブル98−2にはフランジ12に関係付けられた締付け結果における適否情報としてエラー判定の結果を知ることができる。締付け結果には、フランジ12に関係付けられた作業日など、詳細な関連情報が含まれているので、容易に作業結果の詳細を知ることができる。
(14) フランジに関係付けて作業者情報が取得されているので、作業結果からいずれの作業者や施工会社が担当したかを日時とともに容易に知ることができる。特に、フランジ12に関係付けられたガスケット情報は締付け前に適否判断を行っているので、適合しないガスケットの使用を未然に防止できる。
図15は、ガスケット14の形成から仕分けまでの処理工程を示している。ガスケット14の形成には図15のAに示すように、ガスケット14の原材料として複数種のガスケット材料板140−1、140−2・・・140−Nが用いられる。
ガスケット14−11、14−12・・・14−1N、14−21、14−22・・・14−2N・・・14−N1、14−N2・・・14−NNの成形処理の一例として、各ガスケット材料板140−1、140−2・・・140−Nから打ち抜き加工により、図15のBに示すように、種々のフランジ14に個別に適合する所定形状のガスケット14−11、14−12・・・14−1N、14−21、14−22・・・14−2N・・・14−N1、14−N2・・・14−NNが作成される。
各ガスケット14−11、14−12・・・14−1N、14−21、14−22・・・14−2N・・・14−N1、14−N2・・・14−NNは図15のCに示すように、適合するガスケットケース126−1、126−2・・・126−Nに個別に収納された後、複数のガスケット専用のラック142−1、142−2・・・142−Nに仕分けされて収納される。ラック142−1、142−2・・・142−Nは仕分け手段の一例である。
各ラック142−1、142−2・・・142−Nには、識別するラックタグ144−1、144−2・・・144−Nが付されている。このラックタグ144−1、144−2・・・144−Nにより、ラックまたは収納ガスケットを識別可能とすればよい。
図16は、ラインごとに仕分けされたラック142を示している。この例では、複数の専用ラックとしてライン毎に設定されたラインA用ラック142−A、ラインB用ラック142−B、ラインC用ラック142−C、ラインD用ラック142−Dが備えられる。ラインA用ラック142−AはラインAに用いられ、他のライン用と区別され、同様にラインB用ラック142−B〜ラインD用ラック142−DはラインB〜ラインDに用いられ、他のライン用と区別される。
各ラック142−A・・・142−Dには該当するラインで用いられるガスケット14を収納したガスケットケース126が収納されている。
<実施例2の効果>
(1) 各ラック142−1、142−2・・・142−Nには各ガスケット14−11、14−12・・・14−1N、14−21、14−22・・・14−2N・・・14−N1、14−N2・・・14−NNが仕分けされて収納することができ、たとえば、所定個数のガスケット数を収納でき、消費数や充足数の管理を行うことができる。
(2) ラインA用ラック142−A、ラインB用ラック142−B、ラインC用ラック142−C、ラインD用ラック142−Dにはライン毎の必要なガスケット14が仕分けされて収納することができる。これにより、ライン間のガスケット14の紛れ込みを防止でき、信頼性の高い締付け管理を実現できる。
(3) 各ラック142−1、142−2・・・142−N、ラインA用ラック142−A、ラインB用ラック142−B、ラインC用ラック142−C、ラインD用ラック142−Dにはラックタグ144が付され、このラックタグ144によって用途先や収納されるガスケット14を特定できる。
(4) 各ラック142−1、142−2・・・142−N、ラインA用ラック142−A、ラインB用ラック142−B、ラインC用ラック142−C、ラインD用ラック142−Dは、リサイクル可能であり、必要なガスケット14やその数量を過不足なく施工現場に提供できる。
(5) 必要個数のガスケット14が収納された各ラック142−1、142−2・・・142−N、ラインA用ラック142−A、ラインB用ラック142−B、ラインC用ラック142−C、ラインD用ラック142−Dでは締付け施工によって増減変化を可視的に確認可能であるから、ガスケット14の入れ忘れを防止することができる。
図17は、実施例3に係るフランジ締付け工具の動作制御の処理手順を示している。
締付け工具4からナット18に加えられる締付けトルクをトルクセンサー52で監視しており、このセンサー出力はコントローラー6で取得できるが、この締付けトルク情報に加え、締付け状態情報には、フランジ12に対するガスケット14の適合、不適合の他、a)ナット18からソケット23の離脱、b)ボルト16やナット18の不良などを含んでよい。
a)のナット18からソケット23の離脱は、ナット18に対する締付け工具4のソケット23の噛み合わせが不完全であるため、締付け中にナット18からソケット23が外れるなどの場合である。この場合、検知手段には、締付け工具4のトルクセンサー52を用いればよく、検出トルクτが設定トルクのたとえば、±0.5〔%〕以内であれば適正トルクであるのに対し、ソケット23が外れた瞬間に検出トルクτが低下し、その離脱を知ることができる。b)のボルト16やナット18の不良では、錆などで締め付けが不十分となる。
コントローラー6側の処理ではコントローラー6がフランジ12の締付け中、図17に示すように、締付け工具4から締付け状態情報を取得する(S501)。
コントローラー6では、このような締付け結果ないしその状態が締付け条件に適合しているかの判定を行う(S502)。この判定では、締付けが締付け条件に適合しているかの判断を行う(S503)。
締付けが締付け条件に適合していなければ(S503のNO)、エラー表示としてレッドランプ84−2を点灯させ(S504)、締付け工具4の動作禁止の処置としてモーター50への給電停止を指示し(S505)、S501に戻る。これにより、不適正な作業を禁止でき、作業者に対応を求めることができる。
締付けが締付け条件に適合していれば(S503のYES)、適合表示としてグリーンランプ84−1を点灯させ(S506)、締付け条件による締付け実施が可能である。
このような処理は、フランジ12の締付け実施前、その実施中、実施後のいずれでも行うことができ、実施前から実施後まで継続的に行えばよい。
<実施例3の効果>
(1) 締付け実施中、締付け条件に適合しない場合、締付け工具4の駆動を強制的に停止させるので、不適正な締付け処理を未然に防止でき、締付け処理の信頼性を高めることができる。
(2) 締付け中、締付け条件に不適合であれば、給電停止によって締付け工具4の駆動を停止させるので、無理な締付けの強行を阻止でき、不測の事態を未然に防止できる。
(3) 実施の信頼性向上だけでなく、作業者の安全性を高めることができる。
〔他の実施の形態〕
(1) 上記実施例では、フランジ情報90やガスケット情報92の取得前に作業者情報94を取得しているが、作業者情報94の取得に先行してフランジ情報90やガスケット情報92を取得してもよい。
(2) 一実施の形態および実施例では、コントローラー6とサーバー8を独立した装置として記載しているが、コントローラー6にサーバー8の機能を備えてもよい。つまり、コントローラー6とサーバー8を一体に構成してもよい。
(3) コントローラー6はスマートフォンなどの携帯情報端末を用いてもよい。
(4) 一実施の形態および実施例では、ひとつの締付け工具4にコントローラー6およびサーバー8を設定した例を示しているが、複数の締付け工具4にコントローラー6およびサーバー8を設定してもよく、複数のコントローラー6に単一のサーバー8を備えてもよい。
(5) 上記実施例ではフランジ情報に関係付けて作業者情報やフランジ、締付け条件および評価結果を提示しているが、作業者情報に関係付けてフランジ、締付け条件および評価結果を提示してもよい。
(6) 上記実施例ではガスケットタグを用いてガスケット情報を表示し、ガスケットタグからガスケット情報を取得しているが、ガスケットに直にガスケット情報を表示し、該ガスケットからガスケット情報を取得してもよい。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態や実施例について説明した。本発明は上記記載に限定されるものではない。請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態または実施例に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明のフランジの締付け管理方法、締付け管理システム、締付け管理プログラムおよび締付け管理装置によれば、フランジの締付け機能を備える締付け工具およびコンピューターを用いることにより、フランジおよびガスケットの選定、締付け条件の設定、締付け状態の判定、締付け結果の記録およびその情報提示などの多機能処理の一貫管理を実現でき、作業者の経験や勘に依存しないフランジ締付け管理を実現でき、有益である。
2 フランジ締付け管理システム
4 フランジ締付け工具
6 コントローラー
8 サーバーコンピューター
10 フランジ締付け部
12 フランジ
14 ガスケット
16 ボルト
18 ナット
20 装置本体
22 グリップ
23 ソケット
24 トリガー
26 ケーブル
28 前面パネル部
30 入力キー
32 表示部
34 破線
36 処理部
38 入力操作部
40 モニター
42 フランジタグ
44 ガスケットタグ
48 制御部
50 モーター
52 トルクセンサー
54 トリガースイッチ
56 回転軸
4 プロセッサ
76 記憶部
76−1 一時記憶領域
76−2 記憶領域
78 入出力部(I/O)
80 入力操作部
82 通信部
84 表示部
84−1 グリーンランプ
84−2 レッドランプ
86 バーコードリーダー
88 外部メモリ
90 フランジ情報
92 ガスケット情報
93 作業者タグ
94 作業者情報
96 締付け条件テーブル
96−1 ライン情報部
96−2 フランジ情報部
96−3 ガスケット情報部
96−4 ボルト情報部
96−5 締付け条件情報部
98、98−1、98−2 ログ情報テーブル
98−11、98−21 ライン情報部
98−12、98−22 フランジ情報部
98−13、98−23 ガスケット情報部
98−14 ボルト情報部
98−15、98−25 締付け条件情報部
98−16、98−26 締付け結果情報部
98−17、98−27 作業者ID部
98−28 締付け日時部
98−29 エラー判定部
98−30 第1周締付け結果部
98−31 最終周締付け結果部
98−32 周回回数部
100 プロセッサ
102 記憶部
104 入出力部(I/O)
106 通信部
108 タッチパネル
110 作業者情報テーブル
110−1 ID部
110−2 社名部
110−3 作業者名部
112 作業者
116 バーコード
118 作業者タグ情報
120 リード
122 バーコード
124 フランジタグ情報
124−1 ライン名称
124−2 フランジ情報
124−3 ガスケット情報
124−4 締付け手順
126 ガスケットケース
128 ケース本体
130 蓋部
132 透明窓部
134 バーコード
136 ガスケットタグ情報
138 締付け結果情報
138−1 締付け条件
138−2 締付け日時
138−3 エラー判定結果
138−4 第1の締付け結果
138−5 第2の締付け結果
142−1、142−2・・・142−N ラック
142−A ラインA用ラック
142−B ラインB用ラック
142−C ラインC用ラック
142−D ラインD用ラック

Claims (12)

  1. ガスケットを挟んだフランジ間を複数のボルトおよびナットで締付ける締付け工具とともにコンピューターを用いるフランジ締付け管理方法であって、
    フランジに関係付けられた締付け条件情報を取得する工程と
    記フランジに適合するガスケット情報を取得する工程と、
    前記ガスケット情報と、使用するガスケットを表すガスケット情報を照合し、フランジに対してガスケットが適合するか否かを判定する工程と、
    前記フランジに対して選定された前記ガスケットが適合していれば、前記締付け条件情報から特定される締付け条件が前記締付け工具に対して設定され、該締付け条件により前記締付け工具から前記ボルトまたは前記ナットに締付けトルクを付与する工程と、
    前記締付け工具から前記ボルトまたは前記ナットに加えられる前記締付けトルクを取得し、前記フランジの締付けが前記締付け条件に適合しているかを評価する工程と、
    前記フランジの締付けが前記締付け条件に適合していない場合に前記締付け工具の駆動を停止させる工程と、
    を含むフランジ締付け管理方法。
  2. さらに、前記フランジに関係付けて少なくとも前記締付け条件および評価結果を含む締付け結果情報を提示する工程と、
    を含む請求項1に記載のフランジ締付け管理方法。
  3. ガスケットを挟んだフランジ間を複数のボルトおよびナットで締付ける締付け工具とともにコンピューターを用いるフランジ締付け管理方法であって、
    フランジに関係付けられた締付け条件情報を取得する工程と、
    フランジタグに記憶されている該フランジに適合するガスケット情報を含むフランジ情報を取得する工程と、
    ガスケットまたはガスケットタグからガスケット情報を取得する工程と、
    前記フランジ情報に含まれる前記ガスケット情報と前記ガスケットまたは前記ガスケットタグから取得した前記ガスケット情報を照合する工程と、
    フランジに対してガスケットが適合すれば、前記締付け条件情報から締付け条件を選定し、該締付け条件を前記締付け工具に設定する工程と、
    前記締付け工具から前記ナットに加えられる締付けトルクを取得し、前記フランジの締付けが前記締付け条件に適合しているかを評価する工程と、
    前記フランジに関係付けて少なくとも前記締付け条件および評価結果を含む締付け結果情報を提示する工程と、
    前記フランジの締付けが前記締付け条件に適合していない場合に前記締付け工具の駆動を停止させる工程と、
    を含むフランジ締付け管理方法。
  4. さらに、前記フランジに対して前記ガスケットが適合しているか否かを表す提示情報を出力する工程と、
    を含む請求項1または3に記載のフランジ締付け管理方法。
  5. 前記締付け条件に適合するか否かの評価は、前記ナットの締付け中または締付け終了後に実行することを特徴とする請求項2または3に記載のフランジ締付け管理方法。
  6. さらに、作業者タグから作業者情報を取得する工程と、
    前記作業者情報に関係付け、前記フランジ情報、前記締付け条件および前記評価結果を提示する工程と、
    を含む請求項3ないし5のいずれかの請求項に記載のフランジ締付け管理方法。
  7. 前記フランジ情報は少なくとも、該フランジに適合するガスケットとともに、締付け手順を表す情報を含む請求項3ないし6のいずれかの請求項に記載のフランジ締付け管理方法。
  8. 前記締付け条件情報は、前記フランジ情報および前記ガスケット情報を含む請求項3ないし7のいずれかの請求項に記載のフランジ締付け管理方法。
  9. さらに、ガスケット材料からガスケットを成形する工程と、
    前記ガスケットに該ガスケット情報を含む前記ガスケットタグを付す工程と、
    を含む請求項1ないし8のいずれかの請求項に記載のフランジ締付け管理方法。
  10. フランジ間にガスケットを挟んで取り付けられた複数のボルトおよびナットの締付けを行う締付け工具と、
    前記締付け工具の締付け動作を制御するコントローラーと、
    前記コントローラーに有線または無線で接続されたサーバーと、
    を備え、前記コントローラーは、
    フランジに関係付けられた締付け条件情報をサーバーから取得し、
    フランジタグに記憶されている該フランジに適合するガスケット情報を含むフランジ情報を取得し、ガスケットまたはガスケットタグからガスケット情報を取得し、
    前記フランジ情報に含まれる前記ガスケット情報と前記ガスケットまたは前記ガスケットタグから取得した前記ガスケット情報を照合し、
    フランジに対してガスケットが適合すれば、前記締付け条件情報から締付け条件を選定し、選定された該締付け条件を前記締付け工具に設定し、
    前記締付け工具から前記ナットに加えられる締付けトルクを取得し、前記フランジの締付けが前記締付け条件に適合しているかを評価し、
    前記フランジに関係付けて少なくとも前記締付け条件および評価結果を含む締付け結果情報を前記サーバーに提供し、
    前記フランジの締付けが前記締付け条件に適合していない場合に前記締付け工具の駆動を停止するフランジ締付け管理システム。
  11. フランジ間にガスケットを挟み複数のボルトおよびナットで締付けを行う締付け工具の制御にコンピューターを使用し、該コンピューターに実現させるためのフランジ締付け管理プログラムであって、
    フランジに関係付けられた締付け条件情報を取得し、
    フランジタグに記憶されている該フランジに適合するガスケット情報を含むフランジ情報を取得し、
    ガスケットまたはガスケットタグからガスケット情報を取得し、
    前記フランジ情報に含まれる前記ガスケット情報と前記ガスケットまたは前記ガスケットタグから取得した前記ガスケット情報を照合し、
    フランジに対してガスケットが適合すれば、前記締付け条件情報から締付け条件を選定し、選定された該締付け条件を前記締付け工具に設定し、
    前記締付け工具から前記ナットに加えられる締付けトルクを取得し、前記フランジの締付けが前記締付け条件に適合しているかを評価し、
    前記フランジに関係付けて少なくとも前記締付け条件および評価結果を含む締付け結果情報を提示し、
    前記フランジの締付けが前記締付け条件に適合していない場合に前記締付け工具の駆動を停止する、
    機能を前記コンピューターに実現させるためのフランジ締付け管理プログラム。
  12. フランジ間にガスケットを挟み複数のボルトおよびナットで締付けを行う締付け工具とともに用いられるフランジ締付け管理装置であって、
    フランジに関係付けられた締付け条件情報を取得し、フランジタグに記憶されている該フランジに適合するガスケット情報を含むフランジ情報を取得し、ガスケットまたはガスケットタグからガスケット情報を取得し、前記締付け工具から前記ナットに加えられる締付けトルクを取得する情報取得部と、
    前記フランジ情報に含まれる前記ガスケット情報と前記ガスケットまたは前記ガスケットタグから取得した前記ガスケット情報を照合し、フランジに対してガスケットが適合すれば、前記締付け条件情報から締付け条件を選定し、該締付け条件を前記締付け工具に設定し、前記フランジの締付けが前記締付け条件に適合しているかを評価する処理部と、
    前記フランジに関係付けて少なくとも前記締付け条件および評価結果を含む締付け結果情報を提示する情報提示部と、
    を備え、前記処理部が前記フランジの締付けが前記締付け条件に適合していない場合に前記締付け工具の駆動を停止させるフランジ締付け管理装置。
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