JP6629523B2 - 自己乳化型浴用剤組成物 - Google Patents

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本発明は、自己乳化型浴用剤組成物に関する。
自己乳化型浴用剤は、浴水に投入した際に転相し、すばやく浴水に乳化分散して白濁する、いわゆる自己乳化性を有する浴用剤である。従来より、こうした自己乳化型浴用剤として、さらに所望の効果を付与したものが種々開発されている。
例えば、特許文献1〜2には、特定のポリグリセリン脂肪酸エステルと油性成分を各々特定量で配合されてなる自己乳化型油性液状化粧料が開示されており、これを浴用化粧料として用いた際、浴湯への分散性に優れ、しっとり感を感じるとともにべたつき感のない良好な使用感が得られることが記載されている。また、特許文献3には、エタノールと特定の多価アルコールと油性成分とを配合してなる芳香性浴用剤組成物が開示されており、香料及び油性成分の湯面上での分散安定性や匂い立ち等が良好であることが記載されている。
一方、自己乳化型浴用剤とは異なり、浴水に投入する前からO/W型エマルションを形成している乳化型浴用剤組成物として、特許文献4には、25℃で液状の油性成分、エチレンオキサイドが100以上の非イオン性界面活性剤、その他の非イオン性界面活性剤及びグリチルレチン酸又はグリチルリチン酸類を含有するものが開示されており、入浴中及び入浴後の肌のべたつき感を低減するとともに肌のすべすべ感を付与し、良好な安定性を示すことが記載されている。
国際公開第2004/098544号 特開2004−256514号公報 特開平11−35448号公報 特開2009−126843号公報
しかしながら、上記いずれの文献に記載の浴用剤においても、投入後の浴水自体の感触を高めたり、入浴中に浴水が肌にまとわりつくような感触を付与したりと、入浴中の感触について満足するものはなく、依然として改善の余地がある。
したがって、本発明は、入浴中において、浴水自体に良好な感触を付与するとともに、肌に対する浴水の感触をも高めることにより、従来の自己乳化性を有する浴用剤にはない新感触を呈する自己乳化型浴用剤組成物に関する。
そこで本発明者は、種々検討したところ、油性成分、界面活性剤、及び水を特定量で含有しつつ、油性成分として、特定の2種のエステルを特定の合計量となるよう併用することにより、入浴中における浴水の感触を柔らかなものとしつつ、肌へ浴水がまとわりついて、浴水のベールに包まれたような新感触を呈する自己乳化型浴用剤組成物が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(C):
(A)炭素数10以上18以下の分岐脂肪酸と炭素数16以上20以下の分岐アルコールとのエステル(a1)、及び炭素数14以上18以下の直鎖脂肪酸と炭素数16以上20以下の分岐アルコールとのエステル(a2)を含む、油性成分 60質量%以上94質量%以下
(B)ノニオン性界面活性剤 5質量%以上25質量%以下
(C)水 0.01質量%以上10質量%以下
を含有し、かつ
成分(a1)及び成分(a2)の合計含有量が3質量%以上30質量%以下である自己乳化型浴用剤組成物に関する。
本発明の自己乳化型浴用剤組成物によれば、浴水に投入した際に転相し、すばやく浴水に乳化分散して白濁する良好な自己乳化性を有しつつ、入浴中に柔らかな浴水の感触を発現し、浴水が肌にまとわりついて浴水のベールに包まれたような感触を付与することができる。
なお、本発明の自己乳化型浴用剤組成物を用いることにより得られる「柔らかな浴水の感触」とは、手が浴水に直接触れたときに感じる浴水自体の感触である。より具体的には、手で浴水をかき混ぜた場合、通常の浴水(さら湯)では、肌にあたる浴水を硬く感じるが、本発明の自己乳化型浴用剤組成物を用いることにより、浴水が肌にあたる際の硬い感触が低減して柔らかに感じることを意味する。
また、本発明の自己乳化型浴用剤組成物を用いることにより得られる「浴水が肌にまとわりつく感触」とは、浴水を手でかき混ぜた際に、浴水が指と指の付け根や間を滑らかにすり抜けて手に優しくまとわりつくような感触であり、また浴水が肌から下方へ流れ落ちる際に、さらさらではなく、ゆるりと滑らかに肌をなめるように滴り落ちるような感触であり、かつしっとり感やすべすべ感とは異質の、きしみを感じることのない、あたかも浴水のベールに肌が柔和に包まれているような感触を意味する。
本発明の自己乳化型浴用剤組成物を用いることでこのような感触がもたらされることにより、入浴中の肌に感じる違和感が少なくゆったりとした気分で入浴することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の自己乳化型浴用剤組成物は、次の成分(A)〜(C):
(A)炭素数10以上18以下の分岐脂肪酸と炭素数16以上20以下の分岐アルコールとのエステル(a1)、及び炭素数14以上18以下の直鎖脂肪酸と炭素数16以上20以下の分岐アルコールとのエステル(a2)を含む、油性成分 60質量%以上94質量%以下
(B)ノニオン性界面活性剤 5質量%以上25質量%以下
(C)水 0.01質量%以上10質量%以下
を含有し、かつ
成分(a1)及び成分(a2)の合計含有量が3質量%以上30質量%以下である。かかる本発明の自己乳化型浴用剤組成物は、浴用剤としては、成分(A)の油性成分中に成分(B)のノニオン性界面活性剤により成分(C)の水が分散したW/O型の状態である一方、使用時には浴水中で転相して成分(A)の油性成分が成分(B)のノニオン性界面活性剤により分散乳化して、O/W型エマルションを形成する組成物である。
本発明の自己乳化型浴用剤組成物は、成分(A)として油性成分を60質量%以上94質量%以下含有する。かかる成分(A)は、炭素数10以上18以下の分岐脂肪酸と炭素数16以上20以下の分岐アルコールとのエステル(a1)、及び炭素数14以上18以下の直鎖脂肪酸と炭素数16以上20以下の分岐アルコールとのエステル(a2)を含み、かつ成分(a1)及び成分(a2)の合計含有量は、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に3質量%以上30質量%以下である。このように、特定量の油性成分を含有しつつ、かかる油性成分として、成分(a1)及び(a2)を併用し、かつこれらを特定の合計量で含有することにより、入浴中において、柔らかな浴水の感触を発現させることができ、また肌には浴水がまとわりついて浴水のベールに包まれたような新感触をもたらすことができる。
成分(a1)のエステルは、浴水自体に柔らかな感触を付与するとともに、入浴中の肌における浴水のまとわりつきを高める観点から、炭素数10以上18以下の分岐脂肪酸と炭素数16以上20以下の分岐アルコールとのエステルであって、好ましくは炭素数14以上18以下の分岐脂肪酸と炭素数16以上18以下の分岐アルコールとのエステルであり、より好ましくは炭素数18の分岐脂肪酸と炭素数18の分岐アルコールとのエステルである。また、同様の観点から、成分(a1)のエステルの合計炭素数は、好ましくは30〜38であり、より好ましくは34〜36であり、さらに好ましくは36である。
かかる成分(a1)としては、具体的には、例えば、イソステアリン酸イソステアリル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、イソステアリン酸オクチルドデシル、イソヘプタデカン酸イソステアリル、イソヘプタデカン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソアラキル、メチルドデカン酸イソステアリル、イソミリスチン酸イソステアリル、及びイソパルミチン酸ヘキシルデシルから選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、後述する成分(a2)と相まって浴水自体の感触を柔らかなものとし、入浴中の肌において浴水がまとわりつく良好な感触を確保する観点から、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸オクチルドデシルから選ばれる1種又は2種が好ましく、イソステアリン酸イソステアリルがより好ましい。
成分(a1)の含有量は、浴水自体に柔らかな感触を付与する観点から、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に、好ましくは0.5質量%以上であり、より好ましくは1質量%以上であり、さらに好ましくは2質量%以上である。また、成分(a1)の含有量は、入浴中の肌において浴水がまとわりつく感触を確保する観点から、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に、好ましくは28質量%以下であり、より好ましくは25質量%以下であり、さらに好ましくは20質量%以下である。そして、成分(a1)の含有量は、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に、好ましくは0.5〜28質量%であり、より好ましくは1〜25質量%であり、さらに好ましくは2〜20質量%である。
また、成分(a1)の含有量は、浴水自体に柔らかな感触を付与する観点から、成分(A)中に、好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは2質量%以上であり、さらに好ましくは3質量%以上である。また、成分(a1)の含有量は、入浴中の肌において浴水がまとわりつく感触を確保する観点から、成分(A)中に、好ましくは40質量%以下であり、より好ましくは32質量%以下であり、さらに好ましくは25質量%以下である。そして、成分(a1)の含有量は、成分(A)中に、好ましくは1〜40質量%であり、より好ましくは2〜32質量%であり、さらに好ましくは3〜25質量%である。
成分(a2)のエステルは、浴水自体に柔らかな感触を付与するとともに、入浴中の肌への浴水のまとわりつきを高める観点から、炭素数14以上18以下の直鎖脂肪酸と炭素数16以上20以下の分岐アルコールとのエステルであって、好ましくは炭素数14以上16以下の直鎖脂肪酸と炭素数18以上20以下の分岐アルコールとのエステルであり、より好ましくは炭素数14の直鎖脂肪酸と炭素数20の分岐アルコールとのエステルである。また、同様の観点から、成分(a2)のエステルの合計炭素数は、好ましくは30〜38であり、より好ましくは34〜36であり、さらに好ましくは34である。
かかる成分(a2)としては、具体的には、例えば、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、ステアリン酸イソセチル、リシノール酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソステアリル、パルミチン酸ヘキシルデシル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソアラキル、及びステアリン酸ヘキシルデシルから選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、上記成分(a1)と相まって浴水自体の感触を柔らかなものとし、入浴中の肌へ浴水がまとわりつく良好な感触を確保する観点から、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、及びステアリン酸イソセチルから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、ミリスチン酸オクチルドデシルがより好ましい。
成分(a2)の含有量は、浴水自体の柔らかな感触を高める観点から、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に、好ましくは0.5質量%以上であり、より好ましくは1質量%以上であり、さらに好ましくは2質量%以上である。また、成分(a2)の含有量は、入浴中の肌に浴水がまとわりつく感触を確保する観点から、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に、好ましくは28質量%以下であり、より好ましくは9質量%以下であり、さらに好ましくは7質量%以下である。そして、成分(a2)の含有量は、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に、好ましくは0.5〜28質量%であり、より好ましくは1〜9質量%であり、さらに好ましくは2〜7質量%である。
また、成分(a2)の含有量は、浴水自体の柔らかな感触を高める観点から、成分(A)中に、好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは2質量%以上であり、さらに好ましくは3質量%以上である。また、成分(a2)の含有量は、入浴中の肌に浴水がまとわりつく感触を確保する観点から、成分(A)中に、好ましくは40質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下であり、さらに好ましくは9質量%以下である。そして、成分(a2)の含有量は、成分(A)中に、好ましくは1〜40質量%であり、より好ましくは2〜10質量%であり、さらに好ましくは3〜9質量%である。
成分(a1)及び成分(a2)の合計含有量は、浴水自体の柔らかな感触と肌へ浴水がまとわりつく感触を良好にもたらす観点から、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に、3質量%以上であって、好ましくは5質量%以上であり、より好ましくは7質量%以上である。また、成分(a1)及び成分(a2)の合計含有量は、良好な自己乳化性を確保する観点から、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に、30質量%以下であって、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは15質量%以下である。そして、成分(a1)及び成分(a2)の合計含有量は、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に、3質量%以上30質量%以下であって、好ましくは5〜20質量%であり、より好ましくは7〜18質量%であり、さらに好ましくは8〜16質量%である。
また、成分(a1)及び成分(a2)の合計含有量は、浴水自体の柔らかな感触と肌へ浴水がまとわりつく感触を良好にもたらす観点から、成分(A)中に、好ましくは4質量%以上であり、より好ましくは6質量%以上であり、さらに好ましくは8質量%以上である。また、成分(a1)及び成分(a2)の合計含有量は、良好な自己乳化性を確保する観点から、成分(A)中に、好ましくは45質量%以下であり、より好ましくは25質量%以下であり、さらに好ましくは20質量%以下である。そして、成分(a1)及び成分(a2)の合計含有量は、成分(A)中に、好ましくは4質量%以上45質量%以下であり、より好ましくは6〜25質量%であり、さらに好ましくは8〜20質量%であり、ことさらに好ましくは9〜19質量%である。
成分(a1)と成分(a2)の質量比((a1)/(a2))は、浴水自体の柔らかな感触と肌へ浴水がまとわりつく感触を良好にする観点から、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは0.2以上であり、さらに好ましくは0.4以上であり、ことさらに好ましくは1.5以上である。また、成分(a1)と成分(a2)の質量比((a1)/(a2))は、同様の観点から、好ましくは9以下であり、より好ましくは5以下であり、さらに好ましくは3以下であり、ことさらに好ましくは2.5以下である。そして、成分(a1)と成分(a2)の質量比((a1)/(a2))は、好ましくは0.1〜9であり、より好ましくは0.2〜5であり、さらに好ましくは0.4〜3であり、ことさらに好ましくは1.5〜2.5である。
成分(A)の油性成分は、上記成分(a1)及び成分(a2)を含む成分であり、後述する成分(B)以外の油溶性を有する成分である。かかる成分(A)の含有量は、浴水自体の柔らかな感触を高めつつ入浴中の肌に浴水がまとわりつく感触を確保する観点、及び保湿効果等を確保する観点から、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に、60質量%以上であって、好ましくは70質量%以上であり、より好ましくは75質量%以上である。また、成分(A)の油性成分の含有量は、良好な自己乳化性や安定性を確保する観点から、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に、94質量%以下であって、好ましくは90質量%以下であり、より好ましくは88質量%以下である。そして、成分(A)の油性成分の含有量は、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に、60質量%以上94質量%以下であって、好ましくは70〜90質量%であり、より好ましくは75〜88質量%である。
上記成分(A)は、上記成分(a1)及び成分(a2)を良好に溶解させて、自己乳化性や乳化分散性等を確保する観点、及び浴水自体の柔らかな感触等を良好に保持する観点から、上記成分(a1)及び成分(a2)のほか、炭素数14以上24以下のアルコール(a3)を含むのが好ましい。かかる成分(a3)としては、一級又は二級の一価のアルコールが好ましく、具体的には、例えば、セチルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、2−ヘキシルデカノール、2−オクチルドデシルアルコール、ステアリルアルコール、べへニルアルコール、アラキルアルコール、及びカルナービルアルコールから選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、成分(a3)として、少なくともセチルアルコール及び/又はミリスチルアルコールを含むのが好ましく、少なくともセチルアルコールを含むのがより好ましい。
なお、成分(a3)としてセチルアルコールを含む場合、かかるセチルアルコールの含有量は、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に、好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、さらに好ましくは0.5質量%以上であり、好ましくは3質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下であり、さらに好ましくは1.5質量%以下である。また、成分(a3)としてセチルアルコールを含む場合、かかるセチルアルコールの含有量は、成分(A)中に、好ましくは0.06質量%以上であり、より好ましくは0.2質量%以上であり、さらに好ましくは0.6質量%以上であり、好ましくは4質量%以下であり、より好ましくは2.5質量%以下であり、さらに好ましくは2質量%以下である。
成分(A)が成分(a3)を含む場合、かかる成分(a3)の含有量は、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に、好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.2質量%以上であり、さらに好ましくは0.7質量%以上であり、好ましくは4質量%以下であり、より好ましくは3質量%以下であり、さらに好ましくは2質量%以下である。
また、成分(A)が成分(a3)を含む場合、かかる成分(a3)の含有量は、成分(A)中に、好ましくは0.06質量%以上であり、より好ましくは0.3質量%以上であり、さらに好ましくは1質量%以上であり、好ましくは6質量%以下であり、より好ましくは4質量%以下であり、さらに好ましくは2.5質量%以下である。
上記成分(A)は、成分(a1)〜(a3)以外の油性成分を含むことができる。具体的には、例えば、成分(a1)及び成分(a2)以外のエステルとして、2−エチルヘキサン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、イソステアリン酸等の1種又は2種を構成脂肪酸とするグリセリン脂肪酸エステル;イソプロピルアルコールやイソノニルアルコール等の低級アルコールと、2−エチルヘキサン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸等の高級脂肪酸とのエステル;大豆油、ヌカ油、ホホバ油、アボガド油、アーモンド油、オリーブ油、カカオ脂、ゴマ油、パーシック油、ヒマシ油、ヤシ油、ミンク油、牛脂、豚脂等の天然由来の脂肪酸エステル、及びこれらの天然油脂を水素添加して得られる硬化油;ミリスチン酸トリグリセリド、2−エチルヘキサン酸トリグリセリド等のエステルが挙げられる。さらに、成分(a1)〜(a3)以外の油性成分として、カルナバロウ、鯨ロウ、ミツロウ等のロウ;流動パラフィン、ワセリン、パラフィンマイクロクリスタリンワックス、セレシン、スクワラン、ブリスタン等の炭化水素油;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリン酸、イソステアリン酸等の高級脂肪酸;乳酸ミリスチル、乳酸セチル等の高級アルコールエステル;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、各種変性シリコーン等のシリコーン油から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、自己乳化性や乳化分散性等を確保する観点、及び浴水自体の柔らかな感触等を良好に保持する観点から、流動パラフィン、天然由来の脂肪酸エステル、低級アルコールと高級脂肪酸とのエステルから選ばれる1種又は2種以上を含むのが好ましい。
本発明の自己乳化型浴用剤組成物は、成分(B)として、ノニオン性界面活性剤を5質量%以上25質量%以下含有する。かかる成分(B)としては、具体的には、例えば、モノオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル;モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル;モノオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル;テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット等のポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;ポリグリセリン脂肪酸エステル;ショ糖脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、自己乳化性の確保する観点、及び入浴中の肌に浴水がまとわりつく感触を確保する観点から、成分(B)としてソルビタン脂肪酸エステルを含むのが好ましく、かかるソルビタン脂肪酸エステルとしては、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン及びヤシ油脂肪酸ソルビタンから選ばれる1種又は2種以上が好ましい。
成分(B)の含有量は、自己乳化性の確保する観点から、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に、5質量%以上であって、好ましくは9質量%以上であり、より好ましくは14質量%以上であり、さらに好ましくは15質量%以上である。また、成分(B)の含有量は、浴水自体に滑らかな感触を付与する観点から、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に、25質量%以下であって、好ましくは22質量%以下であり、より好ましくは20質量%以下であり、さらに好ましくは18質量%以下である。そして、成分(B)の含有量は、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に、5質量%以上25質量%以下であって、好ましくは9〜22質量%であり、より好ましくは14〜20質量%であり、さらに好ましくは15〜18質量%である。
なお、成分(B)がソルビタンモノ脂肪酸エステルを含む場合、かかるソルビタンモノ脂肪酸エステルの含有量は、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に、好ましくは0.3〜5質量%であり、より好ましくは0.5〜3質量%であり、さらに好ましくは0.8〜2質量%である。また、成分(B)がソルビタンモノ脂肪酸エステルを含む場合、かかるソルビタンモノ脂肪酸エステルの含有量は、成分(B)中に、好ましくは2〜30質量%であり、より好ましくは3〜20質量%であり、さらに好ましくは5〜12質量%である。
本発明の自己乳化型浴用剤組成物は、成分(C)として、水を0.01質量%以上10質量%以下含有する。なお、かかる成分(C)の水としては、使用する精製水等の水だけでなく、他の成分に含まれる水分、例えば動植物の水抽出物に含まれる水分をも含む意味である。
成分(C)の含有量は、組成物の安定性を確保する観点から、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に、0.01質量%以上であって、好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、さらに好ましくは0.3質量%以上である。また、成分(C)の含有量は、良好な自己乳化性や乳化分散性等を確保する観点から、10質量%以下であって、好ましくは8質量%以下であり、より好ましくは6質量%以下であり、さらに好ましくは4質量%以下である。そして、成分(C)の含有量は、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に、0.01質量%以上10質量%以下であって、好ましくは0.05〜8質量%であり、より好ましくは0.1〜6質量%であり、さらに好ましくは0.3〜4質量%である。
本発明の自己乳化型浴用剤組成物は、上記成分のほか、通常、浴用剤に用いられる成分、例えば、グリセリンやジプロピレングリコール等の湿潤剤、特開2005−8580号公報等に記載のセラミド又はセラミド類似物質、無機塩類、有機塩類、酸やアルカリ等のpH調整剤、水溶性高分子類、動植物の水抽出物、生薬類やビタミン類等の各種薬効成分、第4級アンモニウム塩等のカチオン界面活性剤、アミノ酸型界面活性剤やスルホコハク酸型界面活性剤等のアニオン界面活性剤、スルホン酸型又はベタイン型等の両性界面活性剤、雲母末や中性白土等の白濁剤、色素や顔料類、香料、殺菌剤、防腐剤、酸化防止剤等を適宜含有させることができる。
本発明の自己乳化型浴用剤組成物の製造方法は、成分(A)〜(C)を含む各成分を通常40〜90℃に加温して混合溶解させるが、常温(25℃)で溶解する成分を含む場合には常温で混合してもよく、成分(A)、及び成分(B)を混合溶解した後に成分(C)を添加するが好ましい。なお、攪拌は公知の方法であればよく、羽根型攪拌機、ディスパー、ホモミキサーなど装置は特に限定されない。
本発明の浴用剤組成物の形態は、液状であるのが好ましく、さらに透明であるのがより好ましい。
本発明の自己乳化型浴用剤組成物は、全身浴又は部分浴用の浴用剤として用いることができ、入浴前に浴水に投入した後、使用すればよい。本発明の自己乳化型浴用剤組成物の使用量は、浴水180Lに対し、好ましくは15〜80gであり、より好ましくは20〜60gである。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明する。なお、表中に特に示さない限り、各成分の含有量は質量%を示す。
[実施例1〜22、比較例1〜16]
表1〜2に示す処方にしたがい、精製水以外の成分を混合した後、精製水を添加して混合し、各浴用剤を得た。
得られた浴用剤を用い、下記に示す方法にしたがって、浴水自体の感触、入浴中の肌での浴水の感触、及び自己乳化性の評価を行った。
結果を表1〜2に示す。なお、比較例13、15及び16については、浴用剤が浴水中に均一に分散しなかったことから官能評価を行わなかった。
《浴水自体の感触》
各浴用剤3gを40℃、5Lの浴水サンプルに投入し、健常者4名により、片手をつけて20回浴水を撹拌し、さら湯を対照としたときの手に感じる浴水自体の柔らかな感触について、下記基準にしたがって評価し、平均値をもって評価値とした。
5:非常に柔らかでさら湯の硬さを全く感じなかった
4:柔らかでさら湯の硬さをほとんど感じなかった
3:やや柔らかでややさら湯の硬さを感じた
2:やや柔らかでなくさら湯の硬さを感じた
1:柔らかでなくさら湯と同じ硬さを感じた
《浴水が肌にまとわりつく感触》
各浴用剤3gを40℃、5Lの浴水サンプルに投入し、健常者4名により、片手をつけて20回浴水を撹拌し、さら湯を対照とし下記基準にしたがって評価し、平均値をもって評価値とした。
5:手の皮膚全体が非常に滑らかで、浴水のベールに包まれるようなまとわりつく感触を非常に感じた
4:手の皮膚全体が滑らかで、浴水のベールに包まれるようなまとわりつく感触があった
3:手の皮膚全体がやや滑らかで、浴水のベールに包まれるようなまとわりつく感触をやや感じた
2:手の皮膚全体があまり滑らかでなく、浴水のベールに包まれるようなまとわりつく感触があまり感じられなかった。
1:手の皮膚全体が滑らかでなく、浴水のベールに包まれるようなまとわりつく感触がなく、さら湯と同じだった。
《浴用剤組成物の外観》
各浴用剤の製造直後の組成物を50mL(直径35mm)の円筒型透明ガラス容器に入れ、反対側に新聞に印刷されている程度の大きさの文字が書かれた紙を置き、外観について下記基準に従って目視により評価した。
3:透明で濁りがなく、文字がくっきりと認識できる
2:やや透明でやや濁りがあるが、文字が認識できる
1:白濁し、文字が認識できない
《自己乳化性》
各浴用剤3gを40℃、5Lの浴水サンプルに投入し、片手をつけて20回浴水を撹拌したときの乳化性について、下記基準にしたがって目視により評価した。
3:浴水に容易に乳化分散し、浴水が白濁した。
2:浴水に乳化分散しづらく、浴水がわずかに白濁する程度だった
1:浴水に全く乳化分散せず、浴水が白濁しなかった
《浴水の白濁度》
各浴用剤3gを40℃、5Lの浴水サンプルに投入し、浴水の白濁度について、直径5cmの黒いゴム製の円盤を沈め、円盤が見えなくなる深さ(cm)を測定した。すなわち、数値が小さいほど、白濁度が高いことを示す。
Figure 0006629523
Figure 0006629523

Claims (6)

  1. 次の成分(A)〜(C):
    (A)炭素数10以上18以下の分岐脂肪酸と炭素数16以上20以下の分岐アルコールとのエステル(a1)、及び炭素数14以上18以下の直鎖脂肪酸と炭素数16以上20以下の分岐アルコールとのエステル(a2)を含む、油性成分 60質量%以上94質量%以下
    (B)ノニオン性界面活性剤 質量%以上25質量%以下
    (C)水 0.01質量%以上10質量%以下
    を含有し、かつ
    成分(a2)の含有量が0.5質量%以上9質量%以下であり、成分(a1)及び成分(a2)の合計含有量が3質量%以上30質量%以下である自己乳化型浴用剤組成物。
  2. 成分(a1)と成分(a2)の質量比((a1)/(a2))が、0.1以上9以下である請求項1に記載の自己乳化型浴用剤組成物。
  3. 成分(a1)の含有量が、0.5質量%以上28質量%以下である請求項1又は2に記載の自己乳化型浴用剤組成物。
  4. 成分(B)が、ソルビタン脂肪酸エステルを含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の自己乳化型浴用剤組成物。
  5. 成分(A)が、炭素数14以上24以下のアルコール(a3)を含む請求項1〜4のいずれか1項に記載の自己乳化型浴用剤組成物。
  6. 成分(a3)の含有量が、0.05質量%以上4質量%以下である請求項記載の自己乳化型浴用剤組成物。
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