JP6629389B2 - 多連挟着送り機構を備えた管渠内ライニング用施工装置及び該施工装置による管渠内のライニング管の施工方法 - Google Patents

多連挟着送り機構を備えた管渠内ライニング用施工装置及び該施工装置による管渠内のライニング管の施工方法 Download PDF

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Description

この発明は、管渠内において長尺の板状の帯状部材を螺旋状に捲回して管状体を形成し、自己推進(自走式)移動をもってライニング管を製管するライニング用施工装置及び該施工装置によるライニング管の施工方法に関し、更に詳しくは、両側縁部に継手が形成され塑性変形性が付与された帯状部材を使用し、剛性を有するとともに所定形状の規制フレームに沿って案内子を介して移動するとともに、内面ローラと外面ローラとからなる挟着接合機構部を有する屈撓自在の成形フレームを備え、該帯状部材を螺旋状に捲回して自由な断面形状のライニング管を製管するライニング用施工装置及び該施工装置によるライニング管の施工方法に関する。
本出願人は先に、特開平10−274389号公報(以下「先行技術」という)により、上記構成の管渠内ライニング用施工装置において、その成形フレームに送りローラを有するとともに所定間隔を隔てて2連(第1、第2)の挟着接合機構部を配し、ライニング管の折曲げ加工をなす提案をした。
すなわち、該先行技術によれば、
1)管渠内において、両側縁部に接合部が形成された長尺の帯状部材を連続的に供給するとともに螺旋状に捲回し、相接する接合部相互を接合させて形成された管状体を残置させ、この既に形成された管状体の前方に新たに供給される帯状部材をもってライニング管を付加形成するライニング用施工装置であって、
リンク体の連なりよりなるリンク機構をもって屈撓自在とされた閉合状の成形フレーム;前記成形フレーム回りに回転自在に装着され、帯状部材を螺旋状に捲回して形成されるライニング管の内面に当接する案内ローラ;前記成形フレームを介して取り付けられ、前記既に形成されたライニング管と新たに供給される帯状部材との接合部相互の位置に配されるとともに帯状部材を挟着・接合する外面ローラと内面ローラとからなる第1の挟着機構部;前記成形フレームの内側に配され、屈曲部を有するとともに前記成形フレームの移動を規制する規制フレーム;を有し、
前記成形フレームには、前記第1の挟着機構部の後位に、前記屈曲部が間に配される所定間隔を隔てて、帯状部材を挟着する外面ローラと内面ローラとからなる第2の挟着機構部が配されてなる、
ことを特徴とする管渠内用ライニング用施工装置
2)管渠内において、両側縁部に接合部が形成された長尺の帯状部材を連続的に供給するとともに螺旋状に捲回し、相接する接合部相互を接合させて形成された管状体を残置させ、この既に形成された管状体の前方に新たに供給される帯状部材をもってライニング管を付加形成するライニング管の施工方法であって、
前記既に形成されたライニング管と新たに供給される帯状部材との接合部相互の位置に配されるとともに帯状部材を接合する外面ローラと内面ローラとからなる接合機構部と;前記ライニング管の内方に配され、屈曲部を有する規制フレームと;前記接合機構部の後位に、前記屈曲部が間に配される所定間隔を隔てて配される外面ローラ;とをもって、前記外面ローラが帯状部材の外面に接しながら移動し、前記規制フレームの屈曲部が帯状部材の内面を支えて、接合機構部の外面ローラが帯状部材の外面に接しながら転動することより帯状部材を屈曲させる、
ことを特徴とする管渠内におけるライニング管の施工方法
の上記1)の施工装置及び2)の施工方法を要旨とする。
該先行技術は、この構成により、
a)成形フレームは規制フレームにより移動を規制され、規制フレームの形状に沿って移動し、かつ、該規制フレームの角部において塑性変形性の帯状部材は2つの挟着機構部によって曲げ力を付与される。
b)ライニング管の形成過程において、外面ローラ、規制フレームの屈曲部及び接合機構部の外面ローラの3点をもって、規制フレームの屈曲部に対応する角度に折り曲げられる。
しかしながら、このライニング用施工装置における当該2連の挟着機構によれば、塑性変形材並びに帯状部材自体の強度化に十分に対応できないばかりでなく、管渠内における急流下の施工時に、流水圧の増大によりライニング管に対する成形フレームの把持(固定)力が不足し、成形フレームがライニング管より離脱するという問題が指摘される。更には、本先行技術の施工装置における送り機構についても、送りローラの駆動をチェーン(もしくはベルト)伝達を介してなすとともに該送りローラの保持軸が外面ローラの駆動軸を兼ねるものであって、その脆弱性も指摘されるところである。
もっと言えば、近年、下水道管路の大断面化の要請を受けて、更なる帯状部材の強度化、更には当該ライニング施工装置全体の大型化ひいては重量化が検討されているが、従来の挟着機構によっては角部での折曲げ力不足、成形フレームのライニング管に対する離脱の高まりがあり、また、送りローラのチェーン駆動機構によっては伝達力不足ひいてはチェーンの破断のおそれもあり、抜本的な当該成形フレームの固定構造の改善、当該送り機構の改善が期待されているものである。
送りローラについては更に、大型化するライニング用施工装置全体の大重量により、外面ローラの駆動軸に大きな負荷が掛かり、該駆動軸の曲げ・破損ともなり、ひいては外面ローラの回転不良、外面ローラの帯状部材との当接部位での片当たりにより、ライニング用施工装置自体のライニング管形成機能に悪影響を与えるおそれも指摘されるところである。
特開平10−274389号公報
本発明は先行技術を更に発展させたものであり、この種の塑性変形性の帯状部材を使用する自走式螺旋捲き管渠内ライニング用施工装置において、管渠の大口径・大断面化に応え、当該施工装置の大型化・重量化に対応できる成形フレームの固定構造及び送り機構の改善を図ることを目的とする。
本発明は更に、当該施工装置を使用してなされる管渠内におけるライニング管の施工方法を得ることも他の目的とする。
本発明の管渠内ライニング用施工装置及び該ライニング用施工装置によるライニング管の施工方法は具体的には以下の構成を採る。
(第1発明)
本発明の第1は管渠内ライニング用施工装置に係り、請求項1に記載のとおり、
管渠内において、両側縁部に継手が形成され連続的に供給されるとともに、塑性変形性が付与された長尺の帯状部材を螺旋状に捲回し、
相接する前記継手相互を接合させて形成された管状のライニング管を残置させ、前記既に形成されたライニング管の前方に新たに供給される帯状部材をもって付加ライニング管を付加形成し、
前記既に形成されたライニング管の前端部に、剛性を有し所定形状をなす規制フレームに沿って案内子を介して規制を受けて移動するとともに駆動軸に装着された歯車の噛合により互いに逆方向に回転される内面ローラと外面ローラとからなる挟着接合機構部を有する屈撓自在の成形フレームを配し、前記内面ローラと前記外面ローラとの挟着接合機能によって前記付加ライニング管を形成するライニング用施工装置において、
前記挟着接合機構部は、前記外面ローラの駆動軸に平行する送りローラ駆動軸を有し、該送りローラ駆動軸にその外面が最外方へ突出する送りローラが配されるとともに該送りローラ駆動軸は前記外面ローラの駆動軸との歯車の噛合により駆動され、挟着送り機構部を構成し、
かつ、複数の前記挟着送り機構部が所定の屈曲間隔を存して相並んで配されて多連挟着送り機構部を形成するとともに、
前記多連挟着送り機構部は互いに独立して成形フレームに対称に配されてなる、
ことを特徴とする。
本第1発明は、以下の実施の形態から抽出・把握される発明概念である。
上記において、
イ)「挟着接合機構部」は駆動軸に装着された歯車の噛合により互いに逆方向に回転される内面ローラと外面ローラとからなることを必須とする。
ロ)外面ローラの駆動軸に装着される歯車を介して歯車相互の噛合により送りローラに駆動力を伝達する歯車機構は「送り機構」を構成する。
ハ)規制フレームの採る「所定形状」は、四角形(正方形、長方形、更には不等辺形を含む)を代表とし、三角形、多角形(五角形、六角形)等を含み、馬蹄形を含む。
二)位置関係を示す「管軸方向」「外方」は成形されるライニング管に対してのもの、また「前部」「後部」は当該装置の進行方向に対してのものである。
ホ)「複数」は少なくとも2を含み、3ないし4を好適とし、それ以上を除外しない。
上記構成において、以下の態様は適宜採択される実施の形態である。
1)送りローラにつき、
a)該送りローラは、ライニング用施工装置の回転方向に対して、外面ローラの駆動軸の後方に配される態様。
b)該送りローラは、ライニング用施工装置の回転方向に対して、外面ローラの駆動軸と同軸上、又は外面ローラの駆動軸の前方に配される態様。
(作用)
ライニング用施工装置を既設管渠内に設置し、帯状部材を外部より供給するとともに該帯状部材を本装置の成形フレームの挟着接合機構部を介して、多連挟着送り機構部における第1番目の挟着送り機構部より順次、本ライニング用施工装置に導入する。
ライニング用施工装置の駆動により、成形フレームは規制フレームの形状に沿って移動し、挟着送り機構部における内面ローラと外面ローラとの帯状部材への挟着接合作用により所定形状のライニング管が本ライニング施工装置の進行(管周方向及び管軸方向移動)とともに形成されてゆく。
この形成過程において、対称に配された多連挟着送り機構部の前部及び後部のいずれも規制フレームの屈曲部で大きな曲げ力を保持し、該多連挟着送り機構部の送りローラは、外面ローラの回転とは逆方向回転となり、管渠の底面更には内壁面に当接し、本施工装置に送り力を与える。このとき、送りローラに掛かる荷重は外面ローラの駆動軸とは別系統となり、外面ローラの駆動に悪影響を与えず、送りローラの機能が円滑になされる。
対称に配された前部及び後部の多連挟着送り機構部は、互いに遠い位置でライニング管の前端を把持し、成形フレームに作用する流水による抜出し力に抵抗する。
(第2発明)
本発明の第2は、管渠内におけるライニング管の施工方法に係り、請求項2に記載のとおり、
管渠内において、両側縁部に継手が形成され連続的に供給されるとともに、塑性変形性が付与された長尺の帯状部材を螺旋状に捲回し、
相接する前記継手相互を接合させて形成された管状のライニング管を残置させ、前記既に形成されたライニング管の前方に新たに供給される帯状部材をもって付加ライニング管を付加形成し、
前記既に形成されたライニング管の前端部に、剛性を有し所定形状をなす規制フレームに沿って案内子を介して規制を受けて移動するとともに駆動軸に装着された歯車の噛合により互いに逆方向に回転される内面ローラと外面ローラとからなる挟着接合機構部を有する屈撓自在の成形フレームを配し、前記内面ローラと前記外面ローラとの挟着接合機能によって前記付加ライニング管を形成するライニング用施工装置において、
前記挟着接合機構部は、前記外面ローラの駆動軸に平行する送りローラ駆動軸を有し、該送りローラ駆動軸にその外面が最外方へ突出する送りローラが配されるとともに該送りローラ駆動軸は前記外面ローラの駆動軸との歯車の噛合により駆動され、挟着送り機構部を構成し、
かつ、複数の前記挟着送り機構部が所定の屈曲間隔を存して相並んで配されて多連挟着送り機構部を形成するとともに、
前記多連挟着送り機構部は互いに独立して成形フレームに対称に配されてなることを特徴とする管渠内ライニング用施工装置を使用してなされるライニング管の施工方法であって、
前記外面ローラの駆動軸に装着されるとともに前記送りローラに駆動力を伝達する歯車の噛合い速度が、前記接合機構部によるライニング管の形成速度よりも低速とされ、該送りローラの周速度は該接合機構部のライニング管の形成速度に一致する
ことを特徴とする。
本第2発明は、以下の実施の形態から抽出・把握される発明概念である。
上記において、
イ)「挟着接合機構部」は駆動軸に装着された歯車の噛合により互いに逆方向に回転される内面ローラと外面ローラとからなることを必須とする。
ロ)外面ローラの駆動軸に装着される歯車を介して歯車相互の噛合により送りローラに駆動力を伝達する歯車機構は「送り機構」を構成する。
ハ)規制フレームの採る「所定形状」は、四角形(正方形、長方形、更には不等辺形を含む)を代表とし、三角形、多角形(五角形、六角形)等を含み、馬蹄形を含む。
二)位置関係を示す「管軸方向」「外方」は成形されるライニング管に対してのもの、また「前部」「後部」は当該装置の進行方向に対してのものである。
ホ)「複数」は少なくとも2を含み、3ないし4を好適とし、それ以上を除外しない。
上記構成において、以下の態様は適宜採択される実施の形態である。
1)送りローラにつき、
a)該送りローラは、ライニング用施工装置の回転方向に対して、外面ローラの駆動軸の後方に配される態様。
b)該送りローラは、ライニング用施工装置の回転方向に対して、外面ローラの駆動軸と同軸上、又は外面ローラの駆動軸の前方に配される態様。
(第3発明)
本発明の第3は別な管渠内ライニング用施工装置に係り、請求項6に記載のとおり、
管渠内において、両側縁部に継手が形成され連続的に供給されるとともに、塑性変形性が付与された長尺の帯状部材を螺旋状に捲回し、
相接する前記継手相互を接合させて形成された管状のライニング管を残置させ、前記既に形成されたライニング管の前方に新たに供給される帯状部材をもって付加ライニング管を付加形成し、
前記既に形成されたライニング管の前端部に、剛性を有し所定形状をなす規制フレームに沿って案内子を介して規制を受けて移動するとともに駆動軸に装着された歯車の噛合により互いに逆方向に回転される内面ローラと外面ローラとからなる挟着接合機構部を有する屈撓自在の成形フレームを配し、前記内面ローラと前記外面ローラとの挟着接合機能によって前記付加ライニング管を形成するライニング用施工装置において、
前記挟着接合機構部は、前記外面ローラの駆動軸に平行する送りローラ駆動軸を有し、該送りローラ駆動軸にその外面が最外方へ突出する送りローラが配されるとともに該送りローラ駆動軸は前記外面ローラの駆動軸との歯車の噛合により駆動され、挟着送り機構部を構成し、
かつ、複数の前記挟着送り機構部が所定の屈曲間隔を存して相並んで配されて多連挟着送り機構部を形成する、
ことを特徴とする。
本第3発明は、以下の実施の形態から抽出・把握される発明概念である。
上記において、
イ)「挟着接合機構部」は駆動軸に装着された歯車の噛合により互いに逆方向に回転される内面ローラと外面ローラとからなることを必須とする。
ロ)外面ローラの駆動軸に装着される歯車を介して歯車相互の噛合により送りローラに駆動力を伝達する歯車機構は「送り機構」を構成する。
ハ)規制フレームの採る「所定形状」は、四角形(正方形、長方形、更には不等辺形を含む)を代表とし、三角形、多角形(五角形、六角形)等を含み、馬蹄形を含む。
二)位置関係を示す「管軸方向」「外方」は成形されるライニング管に対してのもの、また「前部」「後部」は当該装置の進行方向に対してのものである。
ホ)「複数」は少なくとも2を含み、3ないし4を好適とし、それ以上を除外しない。
上記構成において、以下の態様は適宜採択される実施の形態である。
1)送りローラにつき、
a)該送りローラは、ライニング用施工装置の回転方向に対して、外面ローラの駆動軸の後方に配される態様。
b)該送りローラは、ライニング用施工装置の回転方向に対して、外面ローラの駆動軸と同軸上、又は外面ローラの駆動軸の前方に配される態様。
(作用)
ライニング用施工装置を既設管渠内に設置し、帯状部材を外部より供給するとともに該帯状部材を本装置の成形フレームの挟着接合機構部を介して、多連挟着送り機構部における第1番目の挟着送り機構部より順次、本ライニング施工装置に導入する。
ライニング用施工装置の駆動により、成形フレームは規制フレームの形状に沿って移動し、挟着送り機構部における内面ローラと外面ローラとの帯状部材への挟着接合作用により所定形状のライニング管が本ライニング施工装置の進行(管周方向及び管軸方向移動)とともに形成されてゆく。
この形成過程において、多連挟着送り機構部では規制フレームの屈曲部で大きな曲げ力を保持する。
また、該多連挟着送り機構部の送りローラは、外面ローラの回転とは逆方向回転となり、管渠の底面更には内壁面に当接し、本施工装置に送り力を与える。このとき、送りローラに掛かる荷重は外面ローラの駆動軸とは別系統となり、外面ローラの駆動に悪影響を与えず、送りローラの機能が円滑になされる。
本第1・第3発明の管渠内ライニング用施工装置によれば、その多連挟着送り機構部は所定の屈曲間隔をもって配された複数の挟着送り機構部からなるので、規制フレームの屈曲部で大きな曲げ力を保持でき、所定形状のライニング管が確実に形成できる。
また、当該多連挟着送り機構部の送りローラに掛かる荷重は外面ローラの駆動軸とは別系統となり、外面ローラの駆動に悪影響を与えず、当該内外面ローラの挟着接合機能によるライニング管の成形が円滑になされる。
これらをもって、管渠の大断面化に伴う本ライニング用施工装置の大型化・重量化に対応することができる。
更に本第1発明によれば、前記の効果に加え、多連挟着送り機構部は前部及び後部に対称に配されるので、互いに遠い位置でライニング管の前端を把持し、成形フレームに作用する流水による大きな抜出し力に対抗できる。
また、本第2発明の管渠内におけるライニング管の施工方法によれば、対称に配された前部及び後部の多連挟着送り機構部によりライニング管の前端を確実に把持し、成形フレームに作用する流水による大きな抜出し力に対抗できることに加え、その送りローラはライニング管の形成速度に同期して本施工装置に送り力を与えるので、管渠内の底部でのライニング管の施工が良好に行われる。
本発明の多連挟着送り機構を備えた螺旋捲回式管渠内ライニング用施工装置の一実施形態の全体を示す正面図。 ライニング用施工装置の側断面図(図1の2−2線断面図)。 ライニング用施工装置における規制フレームと成形フレームとの対応図。 図3の4−4線断面図。 成形フレームの詳細構成図(図6の5方向矢視図)。 成形フレームの側面構成図(図5の6方向矢視図)。 挟着送り機構部の成形フレームの取付け図。 挟着送り機構部の正面図。 挟着送り機構部の構成を示す(一部送り機構部の構成を含む。)断面図(図8の9−9線断面図)。 送り機構部の構成を示す断面図(図8の10−10線断面図)。 送り機構部の構成を示す上面図(図8の11方向矢視図)。 成形フレームと規制フレームとの他の態様の側面図。 案内子の部分図。 送り機構部の他の態様を示す図(図10に相当する断面図)。 管渠内におけるライニング管の裏込め材充填施工の要領を示す管渠断面図。 (a) 図は本発明に使用される帯状部材の一態様を示す断面図、(b) 図はこの帯状部材の接合関係を示す断面図。
本発明の多連挟着送り機構を備えた管渠内ライニング用施工装置及び該施工装置による管渠内のライニング管の施工方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図16は本発明の一実施形態を示し、当該多連挟着送り機構を備えた螺旋巻き自由断面製管式の管渠内ライニング用施工装置と該ライニング用施工装置を使用してなされる矩形断面管渠内におけるライニング管の施工方法を示す。
すなわち、図1及び図2は本螺旋巻き自由断面製管式ライニング用施工装置(以下「施工装置」と略記する)Sの全体の概略構成を示し、図3〜図14は本施工装置Sの更に詳細な部分構成を示し、図15は施工要領を示す。また、図16は本発明に使用される帯状部材の一態様を示す。
これらの図において、Pは矩形断面をなす管渠、Rは本施工装置Sによって製管されたライニング管を示す。なお、本施工装置Sによって製管されるライニング管Rの進行方向(矢印ロ)をもって、前部、後部とする。
帯状部材100(図16参照)
本施工装置Sの構成の説明に先立って、本施工装置Sに適用される帯状部材について説明する。
図16は本実施形態の管渠内ライニング用施工装置Sに適用される帯状部材の一例を示す。
帯状部材100は本体が一定厚さの平板状をなし、その外面の長手方向に適宜数(図例では5、通常は3)の突条102が連続的に縦設される。突条102に先端部にはフランジ102aが形成される。突条102の相互間は溝104もしくは溝空間を形成する。内面106は実質的に平滑に形成される。
帯状部材100の両側には互いに内外に重合して係合する接合部100A,100Bが形成される。すなわち、前縁側接合部100Aはその前端部の突条102Aの基部が膨径され、その内面側より凹溝110が縦設され、更にこの突条102Aより張出し部112が連設される。後縁側接合部100Bは後端部の突条102Bより張出し部114が張設され、該張出し部114の端部寄りに前記前縁側接合部100Aの凹溝110に係合する凸条116が縦設される。
この帯状部材100において、中間の突条102間に金属製(通常は鋼製)の塑性変形機能材としての塑性変形材120が装着される。該塑性変形材120は長尺の金属平板を、その長手方向に連続して折り曲げて加工される。該塑性変形材120は図例の位置に限定されず、その他の位置あるいは複数箇所であってもよい。
接合時において、相隣れる帯状部材100の前縁部と後縁部とが重なり合い、前縁側接合部100Aに後縁側接合部100Bが後記する接合ローラ部の外面ローラと内面ローラとの挟着作用を受けて、凹溝110内に凸条116が、また、突条102Bのフランジ102a内に張出し部112の端部がそれぞれ嵌り込み、接合される。この場合、主たる係合は凹溝110と凸条116とによりなされ、張出し部112と突条102Bとは従たる係合をなすものであり、従って、場合によっては従たる係合は省略されうる。
更に、本実施形態では張出し部112,114の当接部分にはシール材118が介装され、接合性を高める。なお、接合部100A,100Bにおける嵌合係合で十分であれば、当該シール材118を省略することができる。該帯状部材は合成樹脂の素材をもって作成され、特に成形性の観点から押出し形成により連続的に成形できる塩化ビニール(PVC)樹脂が好適である。
管渠内ライニング用施工装置S(図1〜図14参照)
図1及び図2に示されるように、この施工装置Sは、矩形形状をなす剛性の規制フレーム10と、外周に案内ローラ11を配し、案内子12を介して前記規制フレーム10の外周回りに移動自在に配される屈撓自在の成形フレーム13とを主体とする。該成形フレーム13の屈撓性は180°をもって外折れは自由であって、内折れは中折れ防止機構により制限される。そして、該成形フレーム13には所定間隔を保って取り付けられる内面ローラ15と外面ローラ16とを主体とし、該ローラ15,16を駆動する駆動部17及び該駆動部17に送り機構Uを介して連動する送りローラ18を含む多連挟着送り機構部19(19A,19B)が固定装着され、該成形フレーム13は該多連挟着送り機構部19で駆動部17からの駆動力を受けて、前記内外ローラ15,16からなる挟着ローラ部により前記した帯状部材100を挟み付けて自転推進する。更に、本施工装置Sにおいて位置決め機構Tが付加される。
以下、図3〜図13により当該施工装置Sの細部の構成を説明する。
成形フレーム13(図3〜図7参照)
成形フレーム13は、所要の幅をもって閉合形状をなし、全体がリンク体21(枠部21a、軸部21b)の連なりよりなるリンク機構をもって外径方向へは屈撓自在となっており、かつ横剛性を有する。該リンク体12の長さは20cm程度とされる。
案内ローラ11は、この成形フレーム13のリンク機構の各軸部21bに回転自在に配される。多連挟着送り機構部19の駆動部17は、成形フレーム13のリンク体21の側面の取付け部21Aに装着される。
(中折れ防止機構)
リンク体21の相互は180°を基準に、外折れが可能とされるが、中折れは防止される。このため、中折れ防止機構がリンク体21の枠部21aの側面に設けられる。図6にその一例を示す。図において、22はストッパーである。
案内ローラ11(図3〜図7参照)
案内ローラ11は、成形フレーム13のリンク体21の各軸部21bに回転自在に装着される。ローラ本体は硬質の合成樹脂体あるいは金属体よりなり、帯状部材100の内面に当接する。標準の案内ローラ11(11a)はリンク体21の内幅一杯の長さを有するが、接合機構部19の前方部の所要数(通常は1乃至2)の案内ローラ11(11b)は通常では帯状部材100の幅だけ後方へずらされるか、特別には短くされる(図7参照)。
多連挟着送り機構部19(図1、図2、図8〜図11参照)
多連挟着送り機構部19は本実施形態に特有の構成を採るものであって、個別の挟着送り機構部19a,19b,19c,19α,19β,19γの集合よりなるとともに、19a,19b,19cは前部多連挟着送り機構部19Aを構成し、19α,19β,19γは後部多連挟着送り機構部19Bを構成する。
以下、個別の挟着送り機構部19a,19b,19c,19α,19β,19γの共通の構成につき説明する。ここで個別の挟着送り機構部19a,19b,19c,19α,19β,19γのそれぞれを「個々の挟着送り機構部19」と称する。
該個々の挟着送り機構部19は挟着ローラ部(内面ローラ15、外面ローラ16を含む)、駆動部17及び送りローラ18を備え、成形フレーム13の前面の取付け部21Aに装着される。該個々の挟着送り機構部19は、内面ローラ15と外面ローラ16とが組となった挟着ローラ部を主体とし、かつ、これらのローラ15,16の同期回転を図る歯車機構24を収めた箱体25、及び該箱体25に取り付けられローラ15,16の回転駆動源としての油圧モータ26を含み、歯車機構24・箱体25及び油圧ローラ26は駆動部17を構成し、送りローラ18は送り機構Uを介して駆動部17に連動する。なお、内面ローラ15は案内ローラ11と同様に成形フレーム13のリンク体21の軸部21bに装着される。
(箱体25)
箱体25は、図8に示されるように、上部分と下部分とに分かれ、上部分はピン軸p回りに開放可能とされ、閉合装置27をもって上部分を下部分へ閉合する。箱体25は上下部分にわたってその前後面により歯車機構24及び送りローラ18の軸部の保持をなす。また、箱体25の下部分において、前面部は油圧モータ26の取付け部となり、後面部は成形フレーム13の前面の取付け部21Aのリンク体21の軸部21bに取り付けられる。
(歯車機構24)
歯車機構24は、図9に示されるように、箱体25の前後壁にわたって下方より順次、回転自在に架け渡された3つの軸部29,30,31を有し、各軸部29,30,31に歯車32,33,34が固設される。そして、第2の軸部30には接合ローラ部の内面ローラ15が連結され、第3の軸部31には外面ローラ16が連結される。図示されるように、第1の軸部29の回転に対して第2軸部30は逆方向に、第3軸部31は順方向に回転し、ひいては内面ローラ15と外面ローラ16とは互いに逆回転となる。
(送りローラ18、送り機構U)
送り機構Uは、図8、図9、図10、図11に示されるとおり、送りローラ18を主体とし、箱体25の上方部(管径の外方部)に軸支された送りローラ駆動軸36、前記第3の軸部31に固設された内方歯車37、前記送りローラ駆動軸36に固設されるとともに前記内方歯車37に噛合する外方歯車38からなり、当該送りローラ18は箱体25の外部に延設された送りローラ駆動軸36に固設される。
もっと詳しくは、第3の軸部31は当該送り機構Uの原軸であって、送りローラ駆動軸36は従軸として該原軸31の外方、かつ該原軸31に平行に配されるとともに、挟着送り機構部の進行方向に対して該原軸31より後方に配される。また、内方歯車37はピッチ円で小径とされ、該内方歯車37に噛み合う外方歯車38は同ピッチ円で十分に大径とされ、送りローラ18の径は外方歯車38の径よりも若干大径とされる。なお、内方歯車37のピッチ円の径は外面ローラ16が帯状部材100の突条102のフランジ102aに圧接する部位(該部位は滑りを阻止するローレット加工が施されている。)の径よりも小径とされる。
これにより、送りローラ18の周速(送り速度)は外面ローラ16の送り速度(すなわちライニング管の形成速度)と一致(同期)する。
なお、送りローラ18を含む送り機構Uの諸元の一例を以下に示す。
・内方歯車37:モジュール(m)=2.5、歯数(Z)=20、ピッチ円径(PCD)=50mm
・外方歯車38:m=2.5、Z=45、PCD=112.5mm
・送りローラ18の直径:136mm(該送りローラ18を歯車とした場合:m=4、Z=32、外径=136mmを採用)
・外面ローラ16のローレット部位の径:57mm
本実施形態の送りローラ18は、硬質(通常は鋼鉄が採用されるが、合成樹脂でも可能)の円板体を採るが、歯車状であってもよい。該歯車にあっては該送りローラの直径(外径)は歯先円直径であることは言うまでもない。
(油圧モータ26)
油圧モータ26は、その駆動軸を第1の軸部29に連結して箱体25の前面に取り付けられる。該油圧モータ26には、該油圧モータ26に油を送るイン側配管41aと、該油圧モータ26から油を排出するアウト側配管41bとが接続される。更に、これらの配管41は、箱体25あるいは成形フレーム13の適宜位置に取り付けられる回転継手42(図2参照)に接続され、該回転継手42には外部の圧力源に連なる配管43が接続される。この回転継手42を介することにより、回転動作を伴う油圧モータ26側の配管41bと、回転動作のない外部側配管43との間の作動流体の授受をなす。
この歯車機構24・油圧モータ26により、油圧モータ26の駆動力は第1の軸部29に伝達され、かつ、歯車機構24を介して第2・第3の軸部30,31に伝達される。
さらに又、送り機構Uにおいては、該第3の軸部(原軸)31の回転駆動力は内方歯車37を一体に回転させ、該内方歯車37に噛合する外方歯車38、送りローラ駆動軸(従軸)36を逆方向に回転させ、該送りローラ駆動軸36の回転駆動力は該従軸36の端部の送りローラ18に伝達され、結果として送りローラ18を外面ローラ16とは逆方向に回転させる。
この個々の挟着送り機構部19のライニング管Rへの取付けは、既に形成されたライニング管Rの前端において、箱体25の上部分を開放し、外面ローラ16の輪状鍔部のピッチを帯状部材100の突条102のピッチに合致させ、しかる後、上部分を下部分に閉合し、閉合装置27を閉鎖し、そのナットを締め込んでなす。
本多連挟着送り機構部19の個々の挟着送り機構部(19a〜19γ)の構成は上記したとおりであるが、以下、該個々の多連挟着送り機構部の相互間の構成について説明する。
前記したとおり、前部多連挟着送り機構部19Aは挟着送り機構部19a,19b,19cを含み、後部多連挟着送り機構部19Bは挟着送り機構部19α,19β,19γを含むものであるが、本実施形態において更に、これらの前部・後部多連挟着送り機構部19A、19Bは互いに成形フレーム13に対称を保って配されることを特徴とする。すなわち、ライニング管Rの管中心を対称の中心とする。具体的には、図(図1)において、前部多連挟着送り機構部19Aは左上部の位置にあるが、このとき後部多連挟着送り機構部19Bは図の右下部に位置する。そして、前部多連挟着送り機構部19Aが図の右側壁面に来るとき、後部多連挟着送り機構部19Bは図の左側壁面に来るものである。
前部多連挟着送り機構部19Aの挟着送り機構部19aは、第1番目の挟着送り機構部として、帯状部材100のライニング管Rへの閉合位置に配され、帯状部材100相互を接合し、ライニング管Rに成形する、いわゆる接合機能を担う。
前部多連挟着送り機構部19Aにおける各挟着送り機構部19a,19b,19c、及び後部多連挟着送り機構部19Bにおける各挟着送り機構部19α,19β,19γの相互は、折り曲げ間隔を保持して互いに所定数のリンク体21を挟んで成形フレーム12の前面に配されるが、本施工装置Sの大型化、ひいては成形フレーム12の大型化に対応して通常には2〜4のリンク体21を介する態様が採られる。
(油圧配管)
前部・後部多連挟着送り機構部19A,19Bの油圧配管については、該前部・後部の機構部19A,19Bのそれぞれにおいて各挟着送り機構部の相互間が油圧配管43を介して連結される。
詳しくは、前部多連挟着送り機構部19Aについてみると、イン系については、第1番目の挟着送り機構部19aでは、その油圧モータ26のイン側配管41aが外部の圧力源に接続され、回転継手42を経由して該第1番目の挟着送り機構部19aの油圧配管43のイン側が第2番目の挟着送り機構部19bのイン側配管41aに接続され、該第2番目の挟着送り機構部19bの油圧配管43のイン側は第3番目の挟着送り機構部19cのイン側配管41aに接続される。
アウト系については、第1番目の挟着送り機構部19aでは、その油圧モータ26のアウト側配管41bが外部に接続され、回転継手42を経由して該第1番目の挟着送り機構部19aの油圧配管43のアウト側が第2番目の挟着送り機構部19bのアウト側配管41aに接続され、該第2番目の挟着送り機構部19bの油圧配管43のアウト側は第3番目の挟着送り機構部19cのアウト側配管41aに接続される。
これにより、圧油(作動流体)は、外部の圧力源から第1番目の挟着送り機構部19aの回転継手42を介して、油圧モータ26のイン側配管41aから該油圧モータ26に入り、次いで、第2番目の挟着送り機構部19bの油圧モータ26、更に第3番目の挟着送り機構部19cの油圧モータ26へと送られる。第3番目の挟着送り機構部19cの油圧モータ26からの流出油は、第2番目の挟着送り機構部19bの油圧モータ26、そして、第1番目の挟着送り機構部19aの油圧モータ26に入り、そのアウト側配管41bから回転継手42を介して外部に排出される。
後部多連挟着送り機構部19Bについては、その挟着送り機構部19αが前部多連挟着送り機構部19Aの第1番目の挟着送り機構部19aに対応し、その19βが第2番目の挟着送り機構部19bに、その19γが第3番目の挟着送り機構部19cにそれぞれ対応するものであり、それらの配管の連結態様、その機能(圧油の流れ)は前記した前部前部多連挟着送り機構部19Aで述べた事項に準じる。
規制フレーム10及び案内子12(図3、図4参照)
(規制フレーム10)
規制フレーム10は、鋼製よりなり、大きな剛性を有し、全体形状が矩形をなす。本実施形態では中空の溝45を有する型鋼が使用され、該溝45は外方に向けて開口する。なお、該規制フレーム10は分割体をもって組み立てられる。
(案内子12)
案内子12は成形フレーム13と規制フレーム10とに介装され、成形フレーム13の移動を規制フレーム10の軌道に従って案内する。もっと詳しくは、該案内子12は2叉状をなす本体の両端において成形フレーム13の軸部21bに枢着される軸受け体46を有し、本体の中央部よりローラ保持体47が内方へ向けて延設され、該ローラ保持体47には両側にローラ48を取り付けた回転軸49を回転自在に保持する。そして、このローラ48は規制フレーム10の溝45内に装入され、その内壁に沿って移動する。
図12、図13に示す案内子12Aは、先の図例とは異なる構成及び配設を採る。
先ず、成形フレーム13のリンク体21には、リンク軸部21bを挟んで相対向するリンク枠部21aの壁体にリブ51を介して軸受体が固設され、該軸受体に軸体52が挿通保持される。軸体52は比較的短尺をなし、軸受体とは軸方向移動を許し、またその両端部には抜出し阻止用のストッパー52aが装着される。
案内子本体54は2つの翼部54A,54Bよりなる蝶番型を採り、各翼部54A,54Bは端部に前記した軸体52を受け入れる端部軸受部54aを有する。また、各翼部54A,54Bの枢軸部には相互に嵌まり合う中央軸受部54b,54b’が形成され、ローラ軸55が挿通保持される。
ローラ軸55は十分に長く、中央軸受部54b,54b’とは軸方向移動を許し、またその両端部にはローラ56が回転自在に装着される。
規制フレーム10はローラ56を拘束保持する溝45を有する点は先の図例と実質的に変わりがないが、その開口は広く採られており、該開口の余裕幅をもって案内子12Aの軸移動を許す。
この案内子12Aによれば、三角形枠を構成し、先の図例の案内子12(46, 47, 48, 49)に比べ、安定的な移動作用を得ることができる。
補助ローラ機構T(図2参照)
更に、本ライニング用施工装置Sは、規制フレーム10を介して補助ローラ機構Tが付加されている。
すなわち、本補助ローラ機構Tは角形状をなす規制フレーム10の隅角部の4か所に、かつ管軸方向後方にフレーム部58を介して延設されるとともに、該フレーム部58の後端に回動自在に取り付けられたローラ59を捲回直後のライニング管Rの内面を外方に押し当てられる。
本施工装置Sは以上の構成により、以下の基本動作をもってライニング管が施工される。
すなわち、案内ローラ11及び挟着送り機構部19を組み付けた成形フレーム13は、駆動部17の駆動により、管断面に対し同一位相を保つ規制フレーム10の形状に沿って周方向(イ方向)に進行する。このとき、挟着送り機構部19で塑性変形性の帯状部材100は螺旋状に捲回され、矩形形状のライニング管Rを製管するとともに前進方向(ロ方向)にも進行し、また送りローラ18は管渠Pの管底・管壁に当接し、その回転をもって本施工装置Sを円滑に推進させる。更に、成形フレーム13の前進進行に伴い、規制フレーム10は案内子12を介して成形フレーム13からの押出し力を得て、成形フレーム13とともに前進進行をなす。
補助ローラ機構Tは、当接ローラ58がライニング管Rの内面に強く押し付けられ、成形フレーム13の後方の近傍位置では初期ライニング管の形状を保持する。これにより、規制フレーム10は自立保持し、成形フレーム13との供回りを引き起こすことがなく、円滑に前進する。
ライニング施工
管渠内ライニング用施工装置Sを使用してなされる管渠内での製管式のライニング施工工事(ライニング管の施工を含む)について説明する。
図1、図2、図15に基づいて下水道管渠におけるライニング施工工事の概要を示す。この施工工事では矩形断面をなす下水道管渠Pへの適用例を示す。図において、Q1は上流側人孔、O1はその開口、Q2は下流側人孔、O2はその開口であり、Eは管渠Pの埋設される地盤である。本施工工事においては、上流人孔Q1側から下流人孔Q2側に向けて施工される。
地上部において、上流側には帯状部材100の繰出し装置(図示せず)が設置され、帯状部材100はこの繰出し装置により人孔の開口O1より人孔Q1内に設置された本施工装置Sに連続的に供給される。また、下流側には油圧源(図示せず)が配される。
なお、本実施形態における管渠Pは大断面(例えば4m×4m程度)のものが想定されている。この管渠P内施工において、正方形状の規制フレーム10が使用される場合、一辺当たりの成形フレーム13のリンク体21は図(図1)例よりも多数(例えば18)となり、個々の多連挟着送り機構部19の間には3又は4のリンク体21が配される。
管渠内のライニング施工は以下の手順に基づいてなされる。
(1) 準備並びに初動工程
(1a)準備工程
ライニング用施工装置Sは分解された状態で更生の対象となる矩形断面管渠Pの上流側人孔Q1の開口O1を介して人孔内に搬入され、人孔内において本施工装置Sを組み立てる。本施工装置Sの成形フレーム13は分解・組立て可能となっており、規制フレーム10も分割体よりなり、人孔内への搬入は容易である。該成形フレーム13は案内子12、12Aを介して規制フレーム10の拘束を受け、規制フレーム10回りに矩形状をもって配される。そして、多連挟着送り機構部19の各挟着送り機構部19a,b,c,α,β,γはこの成形フレーム13に取付け可能となっており、現場での取付けも容易になされる。このとき、前部及び後部多連挟着送り機構部19A,19Bのそれぞれは矩形状を保つ成形フレーム13に対称を保って配される。挟着送り機構部19a,19αには下流側から配される油圧配管系が接続される。なお、送りローラ18・送り機構Uは該多連挟着送り機構部19に組み込まれたものとなっており、該送りローラ18・送り機構Uの設置は多連挟着送り機構部19の組立てとともになされる。
(1b)補助ローラ機構Tの取付け
更にまた、本施工装置Sの規制フレーム10に補助ローラ機構Tを取り付けるとともに、規制フレーム10の各角部において、該補助ローラ機構Tの当接ローラ59を内方へ引き込んでおく。
(1c)初動工程
塑性変形材120が組み込まれた帯状部材100を人孔内に引き込み、本ライニング施工装置Sの多連挟着送り機構部19の前部挟着送り機構部19Aに導入し、該多連挟着送り機構部19の駆動により、後部挟着送り機構部19Bとともに帯状部材100を矩形をなす成形フレーム13に巻き込んでゆく。規制フレーム10の各角部したがって成形フレーム13の各角部では帯状部材100は塑性変形材120の塑性機能により直角状に折り曲げられる。帯状部材100の2回目の捲回で相接する帯状部材100はそれらの継手により接合される。帯状部材100を成形フレーム13回りに数回捲回し、ライニング管(初期ライニング管)Roを作製する。
(1d)補助ローラ機構Tの押込み
初期ライニング管Roの後端が本補助ローラ機構Tの当接ローラ59を通過した後、該補助ローラ機構Tの当接ローラ59を初期ライニング管Roの内面に強く押し当てて固定し、該初期ライニング管Roの断面形状を成形フレーム13での初期状態に保持する。
(2) 定常工程
多連挟着送り機構部19の先頭の挟着送り機構部19aにおける内外面ローラ15,16の回転駆動により、内面ローラ15と外面ローラ16との挟着接合作用をもって、帯状部材100のライニング管Rへの閉合部において、その継手構造により初期ライニング管Roに連なって新たに供給される帯状部材100は接合される。
更にまた、本施工装置Sの多連挟着送り機構部19の駆動により、案内ローラ11及び前部・後部挟着送り機構部19A,19Bを組み付けた成形フレーム13は、案内子12,12Aを介して矩形状の規制フレーム10の形状に沿って進行する。規制フレーム10の角部において、多連挟着送り機構部19の各挟着送り機構部19a,b,c,α,β,γの内外面ローラ15,16は帯状部材100を内方へ折り込む。帯状部材100は塑性変形性を有し、そのまま折り曲げ状態を保持する。また、送りローラ18は挟着送り機構部19に連動して外面ローラ16とは逆方向に回転し、管渠Pの管底・管壁に当接し、その回転により管壁からの反作用を受けて本施工装置Sを回転させる。
そして、本施工装置Sの全体は管周方向(イ方向)に回転移動し、かつ管軸方向(ロ方向)に前進する。これにより帯状部材100は螺旋状に捲回され、矩形形状のライニング管Rが製管される。
(2a)
この工程において、本施工装置Sの多連挟着送り機構部19における前部・後部多連挟着送り機構部19A,Bは対称に配され、前部及び後部多連挟着送り機構部19A,Bにおける各挟着送り機構部19a,b,c及び19α,β,γはそれぞれが適宜間隔(本実施形態ではリンク体12の3個分)を存して配されており、規制フレーム10の角部におけるそれらの内外面ローラ5,16による塑性変形性帯状部材100に対する折り込み作用(折り曲げ力)が持続的に作用し、矩形状の大断面ライニング管Rが形成されてゆく。
(2b)
更に、本多連挟着送り機構部19に組み込まれた送り機構Uは、その歯車(内方歯車37、外方歯車38)の噛合により送りローラ18は外面ローラ16の回転とは逆回転となる。そして、規制フレーム10回りに移動する成形フレーム13の前部あるいは後部多連挟着送り機構部19A,19Bのいずれかが管底に至ると、該送りローラ18は管渠Pの管底面に当接し、該送りローラ18をもって本施工装置Sの荷重を支持するとともに、その回転により管底面からの反作用を受けて成形フレーム13ひいては本施工装置S全体を管渠底面に沿って移動(イ方向)させる。本実施形態では、送りローラ18は多連(3連)に配され、本施工装置Sの荷重が分散して支持され、成形フレーム13は円滑に移動する。
このとき、送りローラ18の周回転は多連挟着送り機構部19の移動速度(換言すればライニング管Rの成形速度)に同期した速度を採り、ライニング管Rの底部(及び辺部)は円滑に形成される。
(2c)
本施工装置Sにおける前部・後部多連挟着送り機構部19A,19Bは成形フレーム13において対称に配され、それらの機構部19A,19は互いに最も遠い位置にあり、機構部19A,19は相互にそれらの弱点部を補強し合い、ライニング管Rに対する成形フレーム13の把持(固定)力が大きく、ライニング管R内を流下し成形フレーム13に作用する流水圧に対抗する。
すなわち、大断面管渠内の流水下施工において、ライニング管R内を流下する流水による圧力が成形フレーム13の大型化に伴い水圧の受圧面積が大きくなり、成形フレーム13に大きく作用するが、成形フレーム13とライニング管Rとは前部及び後部の多連挟着送り機構部19A,19Bにより確実に把持されており、成形フレーム13のライニング管Rからの離脱は阻止される。
(2d)
更に、この工程において、規制フレーム10と成形フレーム13とは、規制フレーム10に取り付けられた補助ローラ機構Tにより互いに独立して位置関係(位相)を保ち、両フレーム10,13の相互干渉すなわち供回りがなく、成形フレーム13に連動する案内子12,12Aの移動が円滑に行われる。すなわち、規制フレーム10の溝45内での案内子12,12Aの本体部及びローラ56の周方向移動につき擦れ、片当りがなく、該周方向移動は円滑になされる。
(3) ライニング管Rが下流側の人孔に到達すれば、本ライニング施工装置Sの駆動を停止し、本施工装置Sを下流側人孔Q2を介して解体・撤去するとともに、上流側、下流側の各人孔内に突出したライニング管Rを切除する。
(4) ライニング管R内に、図15に示すように、該ライニング管Rに剛性を付与する支保工Hを設置し、更にはライニング管Rを次工程で実施する固結性の裏込め材Mの注入による浮力に抗して下方に押し下げる反力部材Iを設置する。
なお、支保工Hは枠体をなすとともにそれ自体で剛性を有し、ライニング管Rの内面に密接して設置され、可撓性を示すライニング管Rの変形を阻止する。また、反力部材Iは伸縮性の棒状体をなし、下端はライニング管Rの下底に当接し、上端部はライニング管Rの天井部を貫通し、上端面はライニング管Rの天井面に当接し、当該棒状体を伸長させ、その押下げ力をもってライニング管Rを下方に押し下げる。
(5) 各人孔Q1,Q2において、更に図15に示すように、管渠Pとライニング管Rとの間を密封Vし、管渠Pの全長において管渠Pとライニング管Rとの間隙部に固結性の裏込め材(いわゆるセメントミルク)Mを注入し、その固結を待って支保工H、反力部材I等を撤去し、ライニング施工工事は完了する。
(実施形態の効果)
この実施形態の多連挟着送り機構を備えた管渠内ライニング用施工装置Sによれば、前部及び後部多連挟着送り機構部19A,19Bにおいて、少なくとも各3連の挟着送り機構部が適宜間隔を存して配されてなるので、規制フレーム10の角部における帯状部材100に対する折込み力が効果的に働き、かつ持続的に作用し、矩形状の大断面ライニング管Rを容易に形成することができる。
また、本多連挟着送り機構部19A,19Bにおける送りローラ18は多連(3連)に配されてなるので、該機構部が管底に至ると本施工装置Sの荷重が分散かつ均等に支持され、施工装置Sの重量化にあっても成形フレーム13は円滑に移動する。加えて、送りローラ18の周回転はライニング管Rの成形速度に同期した速度を採り、ライニング管Rの底部(及び辺部)は円滑に形成される。
更には、本施工装置Sにおける前部・後部多連挟着送り機構部19A,19Bはそれぞれが多連(3連)の挟着送り機構部を有し、かつ成形フレーム13において対称に配されてなるので、ライニング管Rに対する成形フレーム13の把持力が大きく、成形フレーム13がライニング管Rより離脱することはない。
(変形例1)
本実施形態において、油圧配管につき、外部の圧力源は前部の挟着送り機構部19Aでは第1番目の挟着送り機構部19aに、後部の挟着送り機構部19Bでは第4番目の挟着送り機構部19αにそれぞれ最初に接続されるものであるが、それぞれ第3番目の挟着送り機構部19c、第6番目の挟着送り機構部19γに接続してもよい。この場合、回転継ぎ手42は挟着送り機構部19c,19γ側に配される。
(変形例2)
本実施形態において、前部多連挟着送り機構部19Aに3個の各挟着送り機構部(19a,19b,19c)、同じく後部多連挟着送り機構部19Bに3個の各挟着送り機構部(19α,19β,19γ)を配してなる態様を採るものであるが、対称に配される前部19及び後部19Bにおいて各々4個の各挟着送り機構部を配する態様採ることを除外しない。
すなわち、管渠Pが更に大断面化し、それに対応して本施工装置Sが大型化・重量化する場合、帯状部材100の強度化にも対応し、4個の配列は効果的である。
(変形例3)(図14参照)
本実施形態の図例では送り機構Uの大分(内方歯車37、外方歯車38)を箱体25の内部に配する態様を採ったが、図14に当該部分を箱体25の外部に配する別の態様を示す。当該別態様において、先の実施形態と同等の部材については、同一の符号が付されている。
本態様において、軸31及び送りローラ駆動軸36の相対的位置関係は先の実施形態と変わりがないが、内方歯車37、外方歯車38は箱体25の外部に配され、送りローラ18は外方歯車38に所定間隔を保って相並んで配され、これにより箱体25が小型化される。
(変形例4)
本実施形態の図例では送り機構Uの送りローラ駆動軸36を軸部31より接合機構部19の進行方向に対して後方に配する態様を採ったが、当該送りローラ駆動軸36を軸部31より接合機構部19の進行方向に対して前方に配する態様、更には軸部31と同一鉛直線上に配する態様、を除外しない。
本発明は叙上の実施の形態にのみ限定されるものではなく、本発明の基本的技術思想の範囲内で種々設計変更が可能である。すなわち、以下の態様は本発明の技術的範囲内に包含される。
1)駆動源につき、本実施形態では油圧式を採ったが、空気圧あるいは電力をもって駆動されてもよい。
2)本実施形態のライニング用施工装置Sでは補助ローラ機構Tが付加されてなるが、省略されてもよく、本発明においては当該補助ローラ機構Tは本質的事項ではない。
S…管渠内ライニング用施工装置、P…管渠、R…管状体(ライニング管)、U…送り機構
10…規制フレーム、11…案内ローラ、12,12A…案内子、13,80…成形フレーム、15…内面ローラ、16…外面ローラ、17…駆動機構、18…送りローラ
19…多連挟着送り機構部、19A…前部多連挟着送り機構部、19a,b,c…挟着送り機構部、19B…後部多連挟着送り機構部、19α,β,γ…挟着送り機構部
24…歯車機構、25…箱体、29,30,31…軸部、32,32,33…歯車、36…送りローラ駆動軸、37…内方歯車、38…外方歯車
100…帯状部材、100A, 100B…接合部(継手)、120…塑性変形材

Claims (6)

  1. 管渠内において、両側縁部に継手が形成され連続的に供給されるとともに、塑性変形性が付与された長尺の帯状部材を螺旋状に捲回し、
    相接する前記継手相互を接合させて形成された管状のライニング管を残置させ、前記既に形成されたライニング管の前方に新たに供給される帯状部材をもって付加ライニング管を付加形成し、
    前記既に形成されたライニング管の前端部に、剛性を有し所定形状をなす規制フレームに沿って案内子を介して規制を受けて移動するとともに駆動軸に装着された歯車の噛合により互いに逆方向に回転される内面ローラと外面ローラとからなる挟着接合機構部を有する屈撓自在の成形フレームを配し、前記内面ローラと前記外面ローラとの挟着接合機能によって前記付加ライニング管を形成するライニング用施工装置において、
    前記挟着接合機構部は、前記外面ローラの駆動軸に平行する送りローラ駆動軸を有し、該送りローラ駆動軸にその外面が最外方へ突出する送りローラが配されるとともに該送りローラ駆動軸は前記外面ローラの駆動軸との歯車の噛合により駆動され、挟着送り機構部を構成し、
    かつ、複数の前記挟着送り機構部が所定の屈曲間隔を存して相並んで配されて多連挟着送り機構部を形成するとともに、
    前記多連挟着送り機構部は互いに独立して成形フレームに対称に配されてなる、
    ことを特徴とする管渠内ライニング用施工装置
  2. 3個の挟着送り機構部により多連挟着送り機構部を形成する請求項1に記載の管渠内ライニング用施工装置
  3. 送りローラは、ライニング用施工装置の回転方向に対して、外面ローラの駆動軸の後方に配される請求項1に記載の管渠内ライニング用施工装置
  4. 送りローラは、ライニング用施工装置の回転方向に対して、外面ローラの駆動軸と同軸上、又は外面ローラの駆動軸の前方に配される請求項1に記載の管渠内ライニング用施工装置
  5. 管渠内において、両側縁部に継手が形成され連続的に供給されるとともに、塑性変形性が付与された長尺の帯状部材を螺旋状に捲回し、
    相接する前記継手相互を接合させて形成された管状のライニング管を残置させ、前記既に形成されたライニング管の前方に新たに供給される帯状部材をもって付加ライニング管を付加形成し、
    前記既に形成されたライニング管の前端部に、剛性を有し所定形状をなす規制フレームに沿って案内子を介して規制を受けて移動するとともに駆動軸に装着された歯車の噛合により互いに逆方向に回転される内面ローラと外面ローラとからなる挟着接合機構部を有する屈撓自在の成形フレームを配し、前記内面ローラと前記外面ローラとの挟着接合機能によって前記付加ライニング管を形成するライニング用施工装置において、
    前記挟着接合機構部は、前記外面ローラの駆動軸に平行する送りローラ駆動軸を有し、該送りローラ駆動軸にその外面が最外方へ突出する送りローラが配されるとともに該送りローラ駆動軸は前記外面ローラの駆動軸との歯車の噛合により駆動され、挟着送り機構部を構成し、
    かつ、複数の前記挟着送り機構部が所定の屈曲間隔を存して相並んで配されて多連挟着送り機構部を形成するとともに、前記多連挟着送り機構部は互いに独立して成形フレームに対称に配されてなることを特徴とする管渠内ライニング用施工装置を使用してなされるライニング管の施工方法であって、
    前記外面ローラの駆動軸に装着されるとともに前記送りローラに駆動 力を伝達する歯車の噛合い速度が、前記接合機構部によるライニング管の形成速度よりも低速とされ、該送りローラの周速度は該接合機構部のライニング管の形成速度に一致する
    ことを特徴とする管渠内におけるライニング管の施工方法
  6. 管渠内において、両側縁部に継手が形成され連続的に供給されるとともに、塑性変形性が付与された長尺の帯状部材を螺旋状に捲回し、
    相接する前記継手相互を接合させて形成された管状のライニング管を残置させ、前記既に形成されたライニング管の前方に新たに供給される帯状部材をもって付加ライニング管を付加形成し、
    前記既に形成されたライニング管の前端部に、剛性を有し所定形状をなす規制フレームに沿って案内子を介して規制を受けて移動するとともに駆動軸に装着された歯車の噛合により互いに逆方向に回転される内面ローラと外面ローラとからなる挟着接合機構部を有する屈撓自在の成形フレームを配し、前記内面ローラと前記外面ローラとの挟着接合機能によって前記付加ライニング管を形成するライニング用施工装置において、
    前記挟着接合機構部は、前記外面ローラの駆動軸に平行する送りローラ駆動軸を有し、該送りローラ駆動軸にその外面が最外方へ突出する送りローラが配されるとともに該送りローラ駆動軸は前記外面ローラの駆動軸との歯車の噛合により駆動され、挟着送り機構部を構成し、
    かつ、複数の前記挟着送り機構部が所定の屈曲間隔を存して相並んで配されて多連挟着送り機構部を形成する、
    ことを特徴とする管渠内ライニング用施工装置
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