JP6629376B2 - 座標測定装置を動作させる方法 - Google Patents

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Description

本開示は、精密計量に関し、より詳細には、座標測定装置で使用されるプローブ内の信号に関する。
座標測定装置(CMM)は、検査されるワークピースの測定値を取得することができる。参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第8,438,746号('746特許)に記載されている1つの例示的な従来技術のCMMは、ワークピースを測定するためのプローブ、プローブを移動させるための移動機構、及びその移動を制御する制御装置を備えている。機械的接触プローブを使用するCMMは、また、米国特許第6,971,183号及び第6,487,785号にも記載されている。なお、これらの全体も、参照により本明細書に組み込まれる。表面走査プローブを含むCMMは、米国特許第7,652,275号に記載されている。これも、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。ここで開示されているように、機械的接触プローブ又は非接触光学プローブのような表面走査プローブは、ワークピース表面を走査することができる。
表面走査プローブを使用する様々なCMMにおいて、測定同期トリガー信号は、表面走査プローブからのローカルな表面測定値をトリガーするのと同様に、装置座標系内の表面走査プローブの全体的な位置及び向き(例えば、表面走査プローブのベース位置)を追跡するCMMスケール又はエンコーダ(例えば、リニア及びロータリースケール又はエンコーダ)からの測定値をトリガーする。表面走査プローブの測定は、表面走査プローブのベースを基準とする(又はそれに対して測定される)ローカルな座標系で行われる。測定同期トリガー信号がCMMスケールをラッチする時間と、表面走査プローブの信号サンプル期間又はタイミングに関連する時間との間に遅延又は偏差が存在することが知られている。この偏差は、信号取得の遅延、信号処理の遅延(アナログからデジタルへの変換を含む)、及び信号送信の遅延などから生じる可能性がある。このようなタイミングのずれが存在する場合、CMMスケールの測定データと表面走査プローブの測定データとを組み合わせて正確な測定とすることはできない。上述したように本明細書に組み込まれる'746特許は、この問題及び様々な従来技術の解決法を詳細に説明する1つの先行技術文献である。'746特許に記載されているように、先行技術の解決策は、CMMのすべてのサブシステムにグローバルトリガー信号を送信すること、及び/又は様々なサブシステムにおける様々な遅延を正確に検出及び較正すること、及び/又は様々なサブシステムからの測定データを「時間スタンピング」及び/又は調整すること、を含んでいる。'746特許はまた、様々なサブシステムがローカルなデジタル電子機器及び処理を含む場合、典型的なCMMシステムで利用可能な配線の数が限られているため、それぞれの所望のタイミング信号に対して専用のライン又はチャネルを提供できない可能性があることを記載している。したがって、信号送信及び/又は復号の複雑さ及び/又はコストは、増加する可能性がある。'746特許は、前述の問題のすべてが解決された後でさえも、様々なデジタルサブシステムにおけるローカルなクロックの位相が、クロック周期内で一致しない可能性を記載している。'746特許は、測定トリガー信号に加えて同期信号を提供することを開示している。その同期信号は、様々なローカルなクロックを位相同期させるために使用される。トリガー信号は、様々なサブシステムによる測定値取得をトリガーする瞬間を定義し、サブシステムでは時間定量化された方法で測定値を取得する。しかしながら、(例えば、新しいプローブのための)システムの改造互換性、(例えば、関節プローブ接続ジョイントでの)表面走査プローブの限定された電気的接続、及び「スマートプローブ」の処理オプションに関する欠点は、CMMにおける測定同期の他の従来技術の方法と同様に、'746特許で開示された方法でも未解決の状態である。CMM表面走査プローブの測定データの同期化のためのさらなる改良及び代替が望まれている。
CMM制御システム(CMM control system)と、プローブワークピース測定値(probe workpiece measurements)を出力することによってワークピース表面を測定する表面走査プローブ(surface scanning probe)と、プローブ測定タイミングサブシステム(probe measurement timing subsystem)と、を備える座標測定装置(CMM)を動作させる方法が開示される。この方法は、予測可能な時間(predictable times)に測定同期トリガー信号(measurement synchronization trigger signals)を出力するように前記CMM制御システムを動作させるステップと、前記予測可能な時間を決定するように前記プローブ測定タイミングサブシステムを動作させるステップと、第2のサンプリング期間(sampling duration)よりも相対的に短い第1のサンプリング期間を有し、且つ第1の精度レベル(level of accuracy)を有する、より速いタイプ(faster type)のプローブワークピース測定値を提供する第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間(probe workpiece measurement sample period)を定義するように前記CMMを動作させるステップと、前記第1のサンプリング期間よりも相対的に長い第2のサンプリング期間を有し、且つ前記第1の精度レベルよりも優れた第2の精度レベルを有する、より遅いタイプ(slower type)のプローブワークピース測定値を提供する第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間を定義するように前記CMMを動作させるステップと、前記第1及び前記第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間を含む一連の測定操作を実行するように前記CMMを動作させるステップと、を含み、前記一連の測定動作は、
a)第1の測定同期トリガー信号の前の第1の測定リード時間(measurement lead time)に、且つ前記第1の測定同期トリガー信号に近接した低レイテンシー時間ウィンドウ(low-latency time window)内に、前記第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在のインスタンス(current instance)を開始するステップであって、前記第1の測定同期トリガー信号が前記測定同期トリガー信号の次の前記予測可能な時間に発生し、
b)前記次の予測可能な時間に前記第1の測定同期トリガー信号を出力し、且つ前記第1の測定同期トリガー信号に対応付けられたCMM位置座標値(CMMposition coordinate value)の第1のセットをラッチするように前記CMM制御システムを動作させるステップと、
c)前記第1の測定同期トリガー信号に対応付けられ、且つ前記第1の測定同期トリガー信号に近接した前記低レイテンシー時間ウィンドウ内で終了する第1の出力時間(output time)において、前記第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間の前記現在のインスタンスに対応付けられた、前記より速いタイプのプローブワークピース測定値の現在のインスタンスを出力するように前記表面走査プローブを動作させるステップと、
d)それに対応する動作可能な測定同期トリガー信号に対して定義された第2の測定リード時間に前記第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在のインスタンスを開始するステップであって、対応する前記動作可能な測定同期トリガー信号は、前記第1の測定同期トリガー信号の1つ、又は前記第1の測定同期トリガー信号の後に発生する第2の測定同期トリガー信号であり、
e)対応する前記動作可能な測定同期トリガー信号に対応付けられた第2の出力時間において、前記第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間の前記現在のインスタンスに対応付けられた、前記より遅いタイプのプローブワークピース測定値の現在のインスタンスを出力するように前記表面走査プローブを動作させるステップと、そして、
f)対応する前記動作可能な測定同期トリガー信号に対応付けられたCMM位置座標値のセットの少なくとも一部に基づき決定されるCMM位置座標値の適切に組合せ可能なセット(properly combinable set)を、前記より遅いタイプのプローブワークピース測定値の前記現在のインスタンスに対応付けるように前記CMM制御システムを動作させるステップと、を含む。
様々な実施形態では、CMM位置座標値の適切に組合せ可能なセットは、第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間のその組み合わされたインスタンス(例えば、現在のインスタンス)の有効サンプル時間(effective sample time)とほぼ一致する時点でラッチされる。いくつかの実施形態では、有効サンプル時間は、第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在のインスタンスに含まれる複数の測定サンプルの平均時間、又はそのサンプル期間の測定期間のほぼ平均又は中心であってもよい。いくつかの実施形態では、CMM位置座標値の適切に組合せ可能なセットが、第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間のその組み合わされたインスタンスの有効サンプル時間と正確に一致する時点でラッチされる。他の実施形態では、適切に組合せ可能なセットのCMM位置座標値は、第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間の組み合わされたインスタンスの有効サンプル時間と(例えば、許可された差異(allowed difference)内で)ほぼ一致する時点でラッチされる。一般に、許可された差異が存在するにもかかわらず、CMMがその望ましい又は特定の性能及び/又は精度を提供するのにその許可された差異は十分に小さい。
上記の概要と一致する様々な詳細及び代替の実施形態が、特に図6〜図9の説明を参照して、より詳細に後述される。
この概要は、以下の[発明を実施するための形態]でさらに説明するいくつかの概念の抜粋を簡略化した形で紹介するように提供される。この概要は、特許請求される主題の重要な特徴を特定することを意図するものではなく、特許請求される主題の範囲を決定する際の助けとして使用されることも意図していない。
ローカルな信号処理を備える表面走査プローブ(「スマートプローブ」として特徴付けることができる)は、プローブ内に設けられた調整可能なノイズフィルタ及び/又は測定平均化機能などを備えることができる。関連するパラメータは、CMM及び/又はプローブを制御するように使用されるプログラム命令によって調整することができる。それらのパラメータは、例えば、特定の機能を測定するように要求される精度に応じて、ワークピースの検査手順の実行中の任意の時点で変更する(例えば、プローブにダウンロードする)ことができる。これらのパラメータが変更されると、先に概説した遅延又はタイミング偏差は本質的に影響を受ける。一般に、スマートプローブの特徴を予期せず、それゆえに、使用する上で柔軟かつ容易に、そのようなパラメータを調整する及び/又はそのように頻繁に変化するタイミング偏差を補償する能力を欠く、より古いホストシステムは、このようなスマートプローブで改良されることが望ましい場合がある。さらに、ホストシステムは、'746特許に開示されているタイプの同期信号などをサポートすることができる信号線及び/又はデータ送信プロトコルを欠くおそれもある。したがって、本明細書に開示される原理によれば、ホストであるCMMに容易に追加されるプローブ測定タイミングサブシステムにおいて、意図的なパラメータ変更から生じるタイミング偏差を含むそのようなタイミング偏差を補償することが望ましい場合がある。いくつかの実施形態では、プローブ測定タイミングサブシステムの動作は、プローブの内部の回路とプローブに接続された外部の回路とに分けられてもよい。他の実施形態では、プローブ測定タイミングサブシステムの動作は、プローブの内部の回路内で全て実現されてもよい。このようなシステム及び方法の簡単な概要は上述の通りである。
CMMの様々な典型的な構成要素を示す図である。 CMMに接続され、X、Y及びZ位置信号を提供する表面走査プローブの様々な要素を示すブロック図である。 CMMの様々な要素を示すブロック図である。 図3のCMMの動作を示すタイミング図である。 CMMを動作させる方法を示すフロー図である。 CMMの様々な要素を示すブロック図である。 図6のCMMの動作の第1実施形態を示すタイミング図である。 図6のCMMの動作の第2実施形態を示すタイミング図である。 CMMを操作する方法を示すフロー図である。 CMMを操作する方法を示すフロー図である。
図1は、CMM100の様々な典型的な構成要素を示す図である。CMM(座標測定装置)100は、CMM制御システム110と、表面走査プローブ120と、を備える。CMM制御システム110は、操作ユニット111と、CMM100の動作を制御するモーションコントローラ112と、ホストコンピュータ113と、を備える。操作ユニット111は、モーションコントローラ112に接続され、CMM100を手動で操作するためのジョイスティック114を備えている。ホストコンピュータ113は、モーションコントローラ112に接続され、CMM100を動作させ、ワークピースWの測定値(プローブワークピース測定値)を処理する。ホストコンピュータ113は、例えば測定条件を入力するための入力手段116(例えば、キーボード等)と、例えば測定結果を出力する出力手段117(例えば、ディスプレイ、プリンタ等)と、を備えている。
CMM100は、定盤180上に配置された駆動機構170と、駆動機構170に表面走査プローブ120を取り付けるための取り付け部124と、を備える。駆動機構170は、表面走査プローブ120を3次元的に移動させるための、x軸、y軸、及びz軸スライド機構172、171、173をそれぞれ、備えている。表面走査プローブ120の端部に取り付けられるスタイラス125は、接触部126を有する。スタイラス125は、表面走査プローブ120のスタイラス懸架部に取り付けられている。ここで、接触部126がワークピースWの表面の測定経路に沿って移動する際には、スタイラス懸架部により、接触部126が3方向でその位置を自在に変化可能となっている。
図2は、取り付け部224によってCMM200に接続される表面走査プローブ220の様々な要素を示し、X、Y及びZ位置信号を提供するブロック図である。CMM200は、CMM制御システム210を備える。表面走査プローブ220は、スタイラス懸架部207と、スタイラス位置検出部211と、プローブ信号処理及び制御部270と、を組み込むプローブ本体202を備える。スタイラス懸架部207は、スタイラス接続部242と、スタイラス移動機構209と、を備える。スタイラス接続部242は、スタイラス226に堅固に接続される。スタイラス移動機構209は、軸方向に沿ってスタイラス接続部242及び取り付けられたスタイラス226の軸方向への移動を可能とし、且つ回転中心に対するスタイラス接続部242及び取り付けられたスタイラス226の回転移動を可能とするように構成されている。図2に示す実施形態では、表面走査プローブ220は、スタイラス226の偏差の変化量を感知する接触型表面走査プローブである。
図2に示すように、スタイラス位置検出部211は、光源構成体217と、回転位置検出構成体213と、軸方向位置検出構成体225と、を備える。回転位置検出構成体213は、光源構成体217から光を受光し、X及びY位置信号を出力する。軸方向位置検出構成体225は、光源構成体217から光を受光し、Z位置信号を出力する。プローブ信号処理及び制御部270は、X、Y及びZ位置信号を受信し、信号220SをCMM制御システム210に出力(提供あるいは伝送とも称する)するように構成されている。なお、CMM制御システム210は、測定されるワークピースWの表面に沿って接触部が移動すると、スタイラス接続部242及び/又は取り付けられたスタイラス226の接触部の3D位置を示すようにされている。いくつかの実施形態では、プローブワークピース測定値を含む信号220SをCMM制御システム210に提供するように、プローブ信号処理及び制御部270は、アナログX、Y及びZ位置信号をデジタル値に変換し、X、Y及びZ位置値の複数のサンプルを平均するように構成することができる。プローブ信号処理及び制御部270は、また、X、Y及びZ位置信号をどのように処理するかについてCMM制御システム210から指令を受け取るように構成されていてもよい。
いくつかの実施形態では、スタイラス位置検出部211は、米国特許出願第14/973,431号に開示されているスタイラス位置検出部と同様であってもよい。なお、その出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。スタイラス位置検出部211が光検出構成体を備えることは高く評価されるべきである。しかしながら、代替のタイプの検出構成体を使用するスタイラス位置検出部が、本明細書で開示された原理に従って構成され動作するCMMに適した表面走査プローブに組み込まれていてもよい。例えば、スタイラス位置検出部には、電磁偏向センサ(例えば、線形可変差動トランスセンサ)又は歪みゲージを使用することができる。
図3は、CMM300の様々な要素を示すブロック図である。CMM300は、CMM制御システム310と、プローブワークピース測定値321を出力することによってワークピース表面を測定する表面走査プローブ320と、プローブ測定タイミングサブシステム330と、CMMスケール340と、回転型ジョイントエンコーダ350と、を備える。CMM制御システムは、予測可能な時間に測定同期トリガー信号311を出力するように動作可能である。プローブ測定タイミングサブシステム330は、その予測可能な時間を決定し、表面走査プローブ320がその出力されるプローブワークピース測定値321のうちの単一のインスタンスに対応付けられた測定データを取得する期間であるプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在の持続時間を決定するように動作可能である。プローブ測定タイミングサブシステム330は、そのプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在の持続時間の一部であるプレトリガーリード時間を決定するように動作可能である。プローブ測定タイミングサブシステム330は、測定同期トリガー信号311の次の予測可能な時間の前のプレトリガーリード時間にプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在のインスタンスを開始し、そのプローブワークピース測定値321の対応付けられた現在のインスタンスを決定するように動作可能である。より具体的には、プローブ測定タイミングサブシステム330は、プレトリガー信号331を表面走査プローブ320に出力することによって、プローブワークピース測定値のサンプル期間の現在のインスタンスを開始する。CMM制御システム310は、次の予測可能な時間に現在の測定同期トリガー信号311を出力し、その現在の測定同期トリガー信号に対応付けられたCMM位置座標値360の現在のセットをラッチするように動作可能である。CMM位置座標値360の各セットは、CMMスケール340からのCMMスケール値361と、回転型ジョイントエンコーダ350からの回転型ジョイントエンコーダ値362と、を含む。CMM制御システム310がプローブワークピース測定値321の現在のインスタンスをCMM位置座標値360の現在のセットと対応付けるように、表面走査プローブ320は、現在の測定同期トリガー信号に対応付けられた時間にプローブワークピース測定値321の現在のインスタンスを出力するように動作可能である。
サンプル期間が測定同期トリガー信号311のインスタンスと同時に開始される場合には、プローブワークピース測定値321の対応するインスタンスは、表面走査プローブ320がサンプル期間の最初から移動した距離に起因する誤差成分を含むこととなる。したがって、本明細書に記載のCMM300の構成及び動作方法は、プレトリガーリード時間に従ってプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在のインスタンスを開始することによってこの誤差成分を軽減するのに特に適している。
いくつかの実施形態では、プローブ測定タイミングサブシステム330は、表面走査プローブ320内に一部または全部が配置されてもよい。いくつかの実施形態では、プローブ測定タイミングサブシステム330の全部又は一部は、CMM制御システム310に近接して配置されてもよい。いくつかの実施形態では、プローブ測定タイミングサブシステム330は、CMM制御システム310に接続された交換可能なカード内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、その交換可能なカードは、特に個別の表面走査プローブ320、モデル、又は表面走査プローブ320のタイプの少なくとも1つに対応付けられていてもよい。
図4は、CMM300の動作を示すタイミング図400である。図4に示すように、CMM制御システム310は、トリガー期間tsyncで繰り返される測定同期トリガー信号311を含む信号310Sを出力する。いくつかの実施形態では、トリガー期間tsyncは200μs〜1,000μsの範囲内にあり得る。図3に関して先に説明したように、プローブ測定タイミングサブシステム330は、双方向信号通信330Sを介して表面走査プローブ320にプレトリガー信号331を出力することによって、プローブワークピース測定値のサンプル期間(例えば、サンプル期間322A又はサンプル期間322B)の現在のインスタンスを開始する。表面走査プローブ320は、プレトリガー信号331に応答して開始されるプローブワークピース測定値のサンプル期間中に、アナログサンプルをデジタル変換(ADC)するトリガー322を含む信号320S1を生成する。表面走査プローブ320は、プローブワークピース測定値のサンプル期間中にサンプリングされたデータに基づいて、CMM制御システム310にプローブワークピース測定値321を含む信号320S2を出力する。プローブ測定タイミングサブシステム330はまた、双方向信号通信330Sを介してCMM制御システム310に、プローブワークピース測定値321に対応するデータクロック信号332を出力するように構成されている。先に概説したように、プローブ測定タイミングサブシステム330は、表面走査プローブ320内に一部又は全部が配置されてもよい。様々な実施形態では、双方向信号通信330Sについて示されたタイミング信号又はクロック信号は、表面走査プローブ320の内側又は外側のいずれかに配置されたプローブ測定タイミングサブシステム330の一部に由来することができる。
いくつかの実施形態では、予測可能な時間を決定するようにプローブ測定タイミングサブシステム330を動作させるステップは、トリガー期間tsyncで繰り返される測定同期トリガー信号311をプローブ測定タイミングサブシステム330に入力するステップと、測定同期トリガー信号311のタイミングを決定するステップと、を含んでもよい。いくつかの実施形態では、測定同期トリガー信号311の次の予測可能な時間の前のプレトリガーリード時間にプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在のインスタンスを開始するようにプローブ測定タイミングサブシステム330を動作させるステップは、測定同期トリガー信号311の次の予測可能な時間の前のプレトリガーリード時間に対応する以前の測定同期トリガー信号311の後の時間にプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在のインスタンスを開始するステップを含んでもよい。
図4に示すように、表面走査プローブ320は、プローブワークピース測定値のサンプル期間tsampの間に出力されるプローブワークピース測定値のうちの単一のインスタンスに対応付けられた測定データを取得する。いくつかの実施形態では、プローブ測定タイミングサブシステムは、プローブワークピース測定値のサンプル期間tsampの現在の持続時間の約半分であるプレトリガーリード時間tleadを決定するように動作されてもよい。これにより、サンプル期間(例えば、サンプル期間322A又はサンプル期間322B)のほぼ中央にある測定同期トリガー信号311が得られる。
プレトリガーリード時間tleadは、以下のようにして決定することができる。プローブ測定タイミングサブシステム330は、測定同期トリガー信号311の次の予測可能な時間の前のプレトリガーリード時間tleadに表面走査プローブ320へプレトリガー信号331を出力することによって、プローブワークピース測定値のサンプル期間の現在のインスタンスを開始することができる。単一のプローブワークピース測定値のサンプル期間(例えば、サンプル期間322A又はサンプル期間322B)中に、表面走査プローブ320は、サンプルタイミング間隔tcycでn個のサンプルを取得することができる。図4に示す実施形態では、nは8である。表面走査プローブ320は、プレトリガー信号331のインスタンスの後の総システム待ち時間tlatでプローブワークピース測定値のサンプル期間のインスタンスを開始することができる。その際、プレトリガーリード時間tleadは、次の式によって決定される。
lead =((n/2)−1)tcyc +tlat +(tcyc /2) 式(1)
いくつかの実施形態では、サンプルタイミング間隔tcycは5μs〜7μsの範囲内であり、総システム待ち時間tlatは1μs〜2μsの範囲内であり得る。プレトリガーリード時間tleadは、1μs〜200μsの範囲であり得る。
図4に示されている実施形態では、制御システム310は、対応する測定同期トリガー信号311の後に、データ遅延tdatdelayを有するプローブワークピース測定値321を受信する。表面走査プローブ320は、プレトリガー信号331のインスタンスの後に、遅延tdelayに対応する時間にプローブワークピース測定値の出力を開始する。プレトリガー信号331の各インスタンスは、プレトリガー信号331のインスタンスの幅であるトリガー幅ttrigwidに対応している。表面走査プローブ320は、プローブワークピース測定値321を送信時間tidにわたってCMM制御システム310に出力する。その際に、データ遅延tdatdelayは、次の式によって決定される。
datdelay = ttrigwid +tdelay +tid −tlead 式(2)
いくつかの実施形態では、トリガー幅ttrigwidは200ns〜300nsの範囲内であり、遅延tdelayは5μs〜350μsの範囲内であり、送信時間tidは25μs〜35μsの範囲内であり得る。
図5は、CMMを動作させる方法を示すフロー図500である。CMMは、CMM制御システムと、プローブワークピース測定値を出力することでワークピース表面を測定する表面走査プローブと、及びプローブ測定タイミングサブシステムと、を備える。
ブロック510において、CMM制御システムは、予測可能な時間に測定同期トリガー信号を出力するように動作される。
ブロック520において、プローブ測定タイミングサブシステムは、予測可能な時間を決定し、表面走査プローブがその出力されるプローブワークピース測定値のうちのただ1つに対応付けられた測定データを取得する期間であるプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在の持続時間を決定するように動作される。
ブロック530において、プローブ測定タイミングサブシステムは、プローブワークピース測定値のサンプル期間の現在の持続時間のほんの一部であるプレトリガーリード時間を決定するように動作される。
ブロック540において、プローブ測定タイミングサブシステムは、測定同期トリガー信号の次の予測可能な時間の前のプレトリガーリード時間にプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在のインスタンスを開始し、対応付けられたプローブワークピース測定値の現在のインスタンスを決定するように動作される。
ブロック550において、CMM制御システムは、次の予測可能な時間に現在の測定同期トリガー信号を出力し、現在の測定同期トリガー信号に対応付けられたCMM位置座標値の現在のセットをラッチするように動作される。
ブロック560において、表面走査プローブは、CMM制御システムがプローブワークピース測定値の現在のインスタンスをCMM位置座標値の現在のセットに対応付けるように、現在の測定同期トリガー信号に対応付けられた時間にプローブワークピース測定値の現在のインスタンスを出力するように動作される。
図6は、CMM600の様々な要素を示すブロック図である。CMM600は、CMM制御システム610と、プローブワークピース測定値を出力することによってワークピース表面を測定する表面走査プローブ620と、プローブ測定タイミングサブシステム630と、(いくつかの実施形態ではオプションである)マッチタイミングサブシステム615と、CMMスケール640と、回転型ジョイントエンコーダ650と、を備える。CMM制御システム610は、予測可能な時間に測定同期トリガー信号611を出力するように動作可能である。様々な実施形態では、現在の測定同期トリガー信号611を出力することと一致又はほぼ同時に、CMM制御システム610は、現在の測定同期トリガー信号611に対応付けられた(例えば、CMMの様々な軸の動作制御位置を反映して)CMM位置座標値660の現在のセットをラッチすることができる。例えば、CMM位置座標値660の各セットは、CMMスケール640からのCMMスケール値661と、回転型ジョイントエンコーダ650からの回転型ジョイントエンコーダ値662と、を含む。プローブワークピース測定値を決定するように、CMM位置座標値660は、スタイラス125の接触部126の変位座標を特徴付ける変位データ又は偏向データと組み合わされる。このようなデータは、ここではプローブワークピース測定値621及び/又は621'として参照される。マッチタイミングサブシステム615は、以下でさらに説明するように、CMM位置座標値660とプローブワークピース測定値621'とを組み合わせる役割を果たすことができる。
以下でより詳細に説明するように、様々な実施形態では、プローブワークピース測定値621は、第1のサンプル期間(第1のサンプリング期間)を使用することで、相対的に速く取得され(より速いタイプ)、低精度(第1の精度レベル)及び/又はより多いノイズでスタイラス偏向座標を示すことになり、プローブワークピース測定値621'は、第2のサンプル期間(第2のサンプリング期間)を使用することで、相対的に遅く取得され(より遅いタイプ)、高精度(第2の精度レベル)及び/又は少ないノイズでスタイラス偏向座標を示すことができる。
本明細書で使用される場合、用語「サンプル期間」は、サンプル期間の持続時間を指す場合があり、及び/又はサンプル期間の追加の特性、例えばサンプリング動作のセット、及び/又はサンプル期間中に実行される信号処理を含む、より広く指す場合もあることが理解されるべきである。
(例えば、相対的により速いプローブワークピース測定値621の使用による)速い取得及び応答時間が高速動作制御となるが、(スタイラス125がワークピースに接触するときに急な減速と「オーバートラベル」ダメージを避けるために)あまり精度の高くない位置又は偏差測定値がサーボ制御により十分あり得ることが理解されるであろう。反対に、(例えば、相対的により遅いプローブワークピース測定値621'を使用することで)相対的に正確な位置又は偏差測定値が、高い精度及び/又は低ノイズでワークピースの表面位置を決定するには望ましい。例えば、相対的により遅いプローブワークピース測定値621'を、測定精度及び/又は有意義な分解能を向上させるために、フィルタ又は平均化を使用して、検出されたスタイラスの偏向のより多くのサンプルを組み合わせることができる。
前述のように、CMM制御システム610は、予測可能な時間に測定同期トリガー信号611を出力するように動作可能である。例えば、予測可能な時間は、動作制御サイクルの固定された動作周波数、及び/又は測定サイクル、及び/又は同様のものに関連付けることができる。プローブ測定タイミングサブシステム630は、予測可能な時間を決定するように動作可能である。
図7に関してより詳細に後述するように、プローブ測定タイミングサブシステム630は、表面走査プローブ620が、出力されるプローブワークピース測定値621の第1のインスタンスに対応付けられた測定データを取得する期間である第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間の持続時間(期間)を決定するようにさらに動作可能とされている。同時に、プローブ測定タイミングサブシステム630は、表面走査プローブ620が、出力されるプローブワークピース測定値621'の第2のインスタンスに対応付けられた測定データを取得する期間である第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間の持続期間を決定するように動作可能とされている。なお、第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間は、第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間よりも多くのサンプルを含んでいる。プローブ測定タイミングサブシステム630はまた、いくつかの実施形態では、出力されるプローブワークピース測定値621のための表面走査プローブ620とCMM制御システム610との間のデータ送信時間(デジタルデータ送信時間)よりも長いのが望ましい第1の測定リード時間tlead1を決定するように動作可能である。プローブ測定タイミングサブシステム630は、測定同期トリガー信号611(第1の測定同期トリガー信号)の次の予測可能な時間の前に、第1の測定リード時間tlead1で第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在のインスタンスを開始するように動作可能である。
いくつかの実施形態では、プローブ測定タイミングサブシステム630は、表面走査プローブ620内に一部又は全部が配置されてもよい。いくつかの実施形態では、プローブ測定タイミングサブシステム630の全部又は一部は、CMM制御システム610に近接して、又はCMM制御システム610内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、プローブ測定タイミングサブシステム630は、CMM制御システム610に接続された交換可能カード内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、その交換可能なカードは、特に個別の表面走査プローブ620、モデル、又は表面走査プローブ620のタイプの少なくとも1つに対応付けられていてもよい。
CMM制御システム610が第1のプローブワークピース測定値の現在のインスタンスをCMM位置座標値660の現在のセットに対応付けるように、表面走査プローブ620は、現在の測定同期トリガー信号611に対応付けられた第1の時間にプローブワークピース測定値621の第1のインスタンスを出力するように動作可能である。プローブ測定タイミングサブシステム630は、第2の測定リード時間に第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在のインスタンスを開始するように動作可能である。CMM制御システム610が第2のプローブワークピース測定値の現在のインスタンスをCMM位置座標値660の現在のセットに対応付けるように、表面走査プローブ620は、現在の測定同期トリガー信号611に対応付けられた第2の時間にプローブワークピース測定値621'の第2のインスタンスを出力するように動作可能である。前述したように、第2のプローブワークピース測定値621'の現在のインスタンス及び対応付けられたCMM位置座標値660の現在のセットは、高精度ワークピース表面の位置測定を決定するのに(例えば、CMM制御システム610内で)組み合わせることができる。いくつかの実施形態では、第2のプローブワークピース測定値621'のタイミング及び対応付けられたCMM位置座標値660の現在のセットが異なる場合がある。そのような実施形態では、図7に関して以下でより詳細に説明するように、CMM位置座標値660が同じ瞬間に対応して適切に組合せ可能となるように、マッチタイミングサブシステム615は、タイミング差を決定し、CMM位置座標値660の調整値を提供することができる。
いくつかの実施形態では、図8に示すように、第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間は、第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間内に行われてもよく、第1のプローブワークピース測定値621の現在のインスタンスは、第2のプローブワークピース測定値621'の現在のインスタンスと少なくとも1つの共通のサンプルを共有してもよい。
様々な実施形態において、マッチタイミングサブシステム615は、表面走査プローブ620内に一部又は全部が配置される、あるいはCMM制御システム610に近接して配置される、あるいは内部に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、マッチタイミングサブシステム615は、CMM制御システム610に接続された交換可能なカード内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、その交換可能なカードは、特に個別の表面走査プローブ620、モデル、又は表面走査プローブ620のタイプの少なくとも1つに対応付けられていてもよい。いくつかの実施形態では、第2のプローブワークピース測定値621'のタイミング及び対応付けられたCMM位置座標値660の現在のセットは、十分に近接していても、同じであってもよく、この場合、マッチタイミングサブシステム615は省略されてもよいし、オプションとされていてもよい。
図7は、CMM600の動作の第1の実施形態を示すタイミング図700である。図7は、以下に別途記載又は暗示されていることを除いて、図6の番号付けされた信号6XXの実施形態に類似して理解できる様々な番号付けされた信号7XXを示す。
図7に示すように、(例えば、信号線上の)信号710Sは、(例えば、図6に関して先に説明したように、CMM制御システム610による出力として、)トリガー期間tsyncにおいて繰り返される測定同期トリガー信号711を含む。いくつかの実施形態では、トリガー期間tsyncは、200μs〜1,000μsの範囲内であり得るが、これらの値は例示的なものに過ぎず、限定的なものではない。
先に図6を参照して概説したように、プローブ測定タイミングサブシステム630は、双方向信号通信730Sを介して表面走査プローブ620に第1のプローブサンプル期間のトリガー信号731を出力することによって、第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間(例えば、サンプル期間722A又はサンプル期間722B)の現在のインスタンスを開始してもよい。様々な実施形態では、第1のプローブサンプル期間のトリガー信号731のタイミングは、対応付けられた(例えば、次の)測定同期トリガー信号の前であって、対応付けられた測定同期トリガー信号711に近接する低レイテンシー時間ウィンドウLLW内の第1の測定リード時間tlead1に第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在のインスタンスを開始するように決定される。一般に、第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間(例えば、722A)の有効サンプル時間と、それに対応付けられた測定同期トリガー信号711の時間との間に許容される制限された差異にかかわらず、低レイテンシー時間ウィンドウLLWは、CMMがその所望の又は特定の性能及び/又は精度を提供するように、その対応付けられた測定同期トリガー信号711に対して十分に小さく、十分に近接するように定義されている。
プローブ測定タイミングサブシステム630はまた、双方向信号通信730Sを介して第2のプローブサンプル期間のトリガー信号731'を出力することによって、第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間(例えば、サンプル期間722A'又はサンプル期間722B')の現在のインスタンスを開始することができる。
表面走査プローブ620は、第1のプローブサンプル期間のトリガー信号731に応答して開始される第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間中にアナログサンプルをデジタル変換(ADC)する(対応するADC測定722を有する)トリガー722と、第2のプローブサンプル期間のトリガー信号731'に応答して開始される第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間中にアナログサンプルをデジタル変換(ADC)する(対応するADC測定722'を有する)トリガー722'とを含む信号720S1を生成する。表面走査プローブ620は、対応している(例えば、次の)測定同期トリガー信号711に対応付けられた第1の出力時間FOTに(第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間722Aの間にサンプリングされたデータに基づいて)出力されたプローブワークピース測定値721の第1のインスタンスを含むCMM制御システム610に信号720S2を出力する。様々な実施形態では、第1の出力時間FOTは、対応する(例えば、次の)測定同期トリガー信号に近接した低レイテンシー時間ウィンドウLLW内で終了する。一般に、(例えば、CMM制御システム610の位置レジスタ内で、第1の出力時間FOTの終わりに、)出力されるプローブワークピース測定値721の利用可能性と対応付けられた測定同期トリガー信号711との間に許容される制限された差異にかかわらず、低レイテンシー時間ウィンドウLLWは、CMMがその所望の又は特定の性能(例えば、動作制御性能)及び/又は精度を提供するように、対応付けられた測定同期トリガー信号に対して十分に小さく、十分に近接するように定義されている。
表面走査プローブ620からCMM制御システム610に出力される信号720S2は、また、対応する動作可能な測定同期トリガー信号(例えば、711又は711')に対応付けられた第2の出力時間SOTに、(第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間722A'中にサンプリングされたデータに基づいて)出力されたプローブワークピース測定値721'の第2のインスタンスを含むことができる。
図7に示す1つの実施形態では、対応する動作可能な測定同期トリガー信号は測定同期トリガー信号711とされている。第2のプローブサンプル期間のトリガー信号731'のタイミングは、第1のプローブサンプル期間のトリガー信号731の後、第1の出力時間FOTの後、及び対応する動作可能な測定同期トリガー信号711の後に生じる第2の測定リード時間における第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在のインスタンスを開始するように決定される。第2の出力時間SOTは、第1の出力時間FOTの後に生じる。この実施形態では、第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間722A'は、個別の測定サンプルのセットのほぼ中央に有効サンプル時間ESTを有する。なお、個別の測定サンプルは、その対応する動作可能な測定同期トリガー信号711に対する時間差tmatchを有する。この時間差tmatchを克服し、且つ第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在のインスタンスに対応するその出力されたプローブワークピース測定値721'に対するCMM位置座標値の適切に組合せ可能なセットを提供するように、CMM位置座標値の適切に組合せ可能なセットは、第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間722A'の現在のインスタンスの有効サンプル時間ESTとほぼ同じになる時間に対応して決定される。1つの実施形態では、CMM位置座標値の適切に組合せ可能なセットは、対応する動作可能な測定同期トリガー信号711の時刻にラッチされたCMM位置座標値のセットから外挿されたCMM位置座標値のセットとされている。その外挿は、既知の原理に従って、第1の測定同期トリガー信号の前の時間間隔にわたる時間差tmatchとCMM位置座標値の変化率の特徴とに基づく。例えば、図6を参照すると、前に概説した原理に従って、時間差tmatchは、マッチタイミングサブシステム615で決定され記録されてもよい。マッチタイミングサブシステム615は、以前の測定同期トリガー信号711によって既知の時間にラッチされ、CMM位置座標値660の以前のセットをさらに記録及び分析し、CMM位置座標値660の現在の速度又は変化率を決定することができる。変化率及び時間差tmatchに基づいて、CMM位置座標値の適切に組合せ可能なセットは、既知の外挿法に従い、第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間722A'の現在のインスタンスの有効サンプル時間ESTとほぼ同じ時間で、対応する動作可能な測定同期トリガー信号711の時点でラッチされたCMM位置座標値のセットの値を外挿することによって決定することができる。
あるいは、図7に示す別の実施形態では、(図7では、第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在のインスタンスに対応する、出力されるプローブワークピース測定値721'に対するCMM位置座標値の適切に組合せ可能なセットを提供している)CMM位置座標値の適切に組合せ可能なセットは、(点線で示されている)第2の測定同期トリガー信号711'である、対応する動作可能な測定同期トリガー信号を提供することによって決定される。1つの実施形態では、第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間722A'は、(例えば、第2のプローブサンプル期間のトリガー信号731'によって)第2の測定同期トリガー信号711'に対して定義される第2の測定リード時間で開始されてもよい。別の実施形態では、マッチタイミングサブシステム615は、第2の測定同期トリガー信号711'を生成するよう使用又は動作可能である。なお、第2の測定同期トリガー信号711'は、測定同期トリガー信号711に類似しているが、サンプル期間722A'及び対応する第2のプローブワークピース測定値721'に対応付けられた有効サンプル時間ESTに一致する時点での適切に組合せ可能な現在のセットをラッチするように主に又はそれだけで使用される。どちらの実施形態においても、CMM位置座標値の適切に組合せ可能なセットが得られ、そのセットは第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間722A'の現在のインスタンスの有効サンプル時間ESTとほぼ同じ時間に一致している。
プローブ測定タイミングサブシステム630はまた、双方向信号通信730Sを介して、CMM制御システム610に、出力されたプローブワークピース測定値721の第1のインスタンス及び出力されたプローブワークピース測定値721'の第2のインスタンスに対応するデータクロック信号732及び732'を出力するように構成されている。先に概説したように、プローブ測定タイミングサブシステム630は、表面走査プローブ620内に一部又は全部が配置されてもよい。様々な実施形態では、双方向信号通信730Sのために示されたタイミング信号又はクロック信号は、表面走査プローブ620の内側又は外側のいずれかに配置されるプローブ測定タイミングサブシステム630の一部に由来してもよい。
図7に示す実施形態では、サンプル期間722A及び722Bはちょうど1つのサンプルを含み、サンプル期間722A'及び722B'は8つのサンプルを含む。各サンプル数は例示的なものにすぎず、限定的なものではないことを理解されたい。例えば、いくつかの実装では、第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間は、2つ以上のサンプルを含むことができる。いずれの場合でも、(例えば、相対的に少数のサンプルを含む相対的により速い又はより短いサンプル期間722A及び722Bを使用することで、)相対的に低精度のスタイラス位置又は偏差の測定値は、サーボ制御には十分であり、速い取得及び応答時間は(スタイラス125がワークピースに接触するときに急な減速と「オーバートラベル」ダメージを避けるために、)高速動作制御に対して価値がある。対照的に、CMM制御システムは、(例えば、相対的に多くのサンプルを含む、相対的により遅い又はより長いサンプル期間722A'及び722B'を使用することで、)相対的に正確なスタイラス位置又は偏差の測定値に対しては第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間に結果的に又は付加的に依存する。第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間は、高精度及び/又は低ノイズでワークピースの表面位置を決定するのに望ましい。例えば、相対的により遅い又はより長いサンプル期間722A'及び722B'は、検出されたスタイラスの偏差のより多くのサンプルを提供することができ、測定精度及び/又は有意義な分解能を向上させるために、フィルタリング又は平均化することができる。
予測可能な時間を決定するようにプローブ測定タイミングサブシステム630を動作させるステップに関して、関連する動作は、トリガー期間tsyncでプローブ測定タイミングサブシステム630にその繰り返された測定同期トリガー信号711を入力するステップと、測定同期トリガー信号711のタイミングを決定するステップとを含む。いくつかの実施形態では、測定同期トリガー信号711の次の予測可能な時間の前に、第1の測定リード時間tlead1でプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在のインスタンスを開始するようにプローブ測定タイミングサブシステム630を動作させるステップは、測定同期トリガー信号711の次の予測可能な時間の前に第1の測定リード時間tlead1に対応する前回の測定同期トリガー信号711の後の時刻におけるプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在のインスタンスを開始するステップを含む。
図6に関して概説したように、第1の測定リード時間tlead1は、表面走査プローブとCMM制御システムとの間の送信時間tidより長い。いくつかの実施形態では、もし第1の測定リード時間tlead1がレイテンシー誤差を回避するようにできるだけ小さくされているならば、データが対応付けられた測定同期トリガー信号711の時点で、(例えば、プローブ偏向データがレジスタに格納され)CMM制御システムで使用する準備ができるように、CMM制御システム610に第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間のデータを送信するのに十分な時間を確保するのに十分な長さであるべきという制約に従うことに利点がある。
第1のプローブサンプル期間のトリガー信号731の各インスタンスは、第1のプローブサンプル期間のトリガー信号731のインスタンスの幅であるトリガー幅ttrigwid1に対応する。第2のプローブサンプル期間のトリガー信号731'の各インスタンスは、第2のプローブサンプル期間のトリガー信号731'のインスタンスの幅であるトリガー幅ttrigwid2に対応する。いくつかの実施形態では、表面走査プローブ620がプローブワークピース測定値721の第1のインスタンスを出力するか、又はプローブワークピース測定値721'の第2のインスタンスを出力するかを認識できるように、トリガー幅ttrigwid1及びトリガー幅ttrigwid2が異なる値を有することが望ましい。
図4を参照して既に概説した教示によれば、測定同期トリガー信号311とサンプル期間322A(及びそれと対応付けられたプローブワークピース測定値321)に対応する有効サンプル時間との間のタイミング差は、言うまでもなく無視できる。したがって、マッチタイミングサブシステム615に関して先に概説した動作は必要とされず、マッチタイミングサブシステム615は、その実施形態において高精度のワークピース位置測定を提供するように必要とされない。図8に示されている実施形態についても同様である。
図8は、CMM600の動作の第2実施形態を示すタイミング図800である。図8は、図6の6XX及び/又は図7の7XXと番号付けされた信号の実施形態に対応して理解できる様々な番号付けされた信号8XXを示す。図8において第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間822Aが第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間822Bの持続時間よりも短く、そして含まれている。そして、第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間822Aに含まれたアナログサンプルの第1のサンプルセットをデジタル変換(ADC)するトリガー822は、第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間822Bに含まれるADCトリガー822'の第2のサンプルセットと共有される少なくとも1つの個別の測定サンプルを含んでおり、図8に示される実施形態は図7で示される実施形態とは異なっている。前に概説した原理に従って、(例えば、第1の測定リード時間tlead1に第1のプローブサンプル期間のトリガー信号831によって開始されるような)第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間822Aのタイミング及び持続時間は、ADCトリガー822の第1のサンプルセットに含まれるそれぞれのサンプルが対応付けられた又は対応する動作可能な測定同期トリガー信号811に近接した低レイテンシー時間ウィンドウLLW内で発生するようなものであることは言うまでもない。第2のプローブサンプル期間のトリガー信号831'のタイミングで、対応する動作可能な測定同期トリガー信号811の前の第2の測定リード時間tlead2で生じ、且つ第1の測定リード時間tlead1の前の第2の測定リード時間で第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間822Bの現在のインスタンスを開始するのは言うまでもない。なお、第2の測定リード時間tlead2は、第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間822Bの現在のインスタンスの有効サンプル時間ESTが対応する動作可能な測定同期トリガー信号811とほぼ一致するように決定されている。したがって、対応する動作可能な測定同期トリガー信号811によってラッチされたCMM位置座標値のセットは、第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間822Bの現在のインスタンスに対応する出力されたプローブワークピース測定値821'のCMM位置座標値の適切な組合せ可能なセットとされている。
図8をさらに説明すると、図示された実施形態では、CMM制御システム610は、トリガー期間tsyncで繰り返される測定同期トリガー信号811を含む信号810Sを出力する。プローブ測定タイミングサブシステム630は、測定同期トリガー信号811の次の予測可能な時間の前の第2の測定リード時間tlead2で双方向信号通信830Sを介して第2のプローブサンプル期間のトリガー信号831'を出力することによって、第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間(例えば、サンプル期間822B)の現在のインスタンスを開始する。プローブ測定タイミングサブシステム630は、双方向信号通信830Sを介して第1のプローブサンプル期間のトリガー信号831を表面走査プローブ620に出力することによって、第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間(例えば、サンプル期間822A)の現在のインスタンスを開始する。表面走査プローブ620は、トリガー信号831'に応答して開始される第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間中にアナログサンプルをデジタル変換(ADC)するトリガー822(対応するADC測定値822を有する)を含む信号820S1を生成する。第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間822A内に生じる少なくとも1つのアナログサンプルをデジタル変換(ADC)するトリガー822 'は、第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間822A及び第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間822Bの両方に対応付けられたサンプルとして含まれるように、その対応するADC測定値の少なくとも1つを指定することができる。
表面走査プローブ620は、第1及び第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間中にサンプリングされたデータに基づき、CMM制御システム610に、出力されたプローブワークピース測定値821の第1のインスタンス及び出力されたプローブワークピース測定値821'の第2のインスタンスを含む信号820S2をそれぞれ出力する。プローブ測定タイミングサブシステム630は、双方向信号通信830Sを介してプローブワークピース測定値821及び821'に対応するデータクロック信号832及び832'を、CMM制御システム610に出力するようにも構成されている。先に概説したように、プローブ測定タイミングサブシステム630は、表面走査プローブ620内に一部又は全部が存在してもよい。様々な実施形態では、双方向信号通信830Sのために示されたタイミング信号又はクロック信号は、表面走査プローブ620の内側又は外側のいずれかに配置されたプローブ測定タイミングサブシステム630の一部に由来してもよい。
図8に示すものと同様のいくつかの実施形態では、第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間は、代替的に、2つ以上のサンプルを含み、第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間と2つ以上の共通サンプルを共有することができる。
いくつかの実施形態では、第2の測定リード時間tlead2を決定するようにプローブ測定タイミングサブシステム630を動作させるステップは、第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在の持続時間の約半分である第2の測定リード時間tlead2を決定するステップを含むことができる。
いくつかの実施形態では、CMM制御システム610はトリガー期間tsyncにおいて繰り返される測定同期トリガー信号811を出力し、予測可能な時間を決定するようにプローブ測定タイミングサブシステムを動作させるステップは、トリガー期間tsyncでプローブ測定タイミングサブシステム630に繰り返される測定同期トリガー信号811を入力するステップと、繰り返される測定同期トリガー信号811のタイミングを決定するステップとを含む。
いくつかの実施形態では、測定同期トリガー信号811の次の予測可能な時間の前の第2の測定リード時間tlead2で第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間822Bの現在のインスタンスを開始するようにプローブ測定タイミングサブシステム630を動作させるステップは、測定同期トリガー信号811の次の予測可能な時間の前の第2の測定リード時間tlead2に対応する前回の測定同期トリガー信号811の後の時刻に第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間822Bの現在のインスタンスを開始するステップを含んでもよい。
第2の測定リード時間tlead2は、図4に関して説明したプレトリガーリード時間tleadと同様の方法で決定することができる。単一の第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間(例えば、第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間822B)の間に、表面走査プローブ620は、サンプルタイミング間隔tcycでn個のサンプルを取得することができる。図8に示す実施形態では、nは16である。表面走査プローブ620は、第2のプローブサンプル期間のトリガー信号831のインスタンスの後に総システム待ち時間tlatで第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間のインスタンスを開始することができる。そのとき、第2の測定リード時間tlead2は、次の式によって決定することができる。
lead2 =((n/2)−1)tcyc+tlat+(tcyc/2) 式(3)
図9A及び図9Bは、上記の様々な実施例を参照して概説された原理に従ってCMMを動作させる方法の一般的に記載された動作を示すフロー図900を示す。CMMには、CMM制御システムと、プローブワークピース測定値を出力してワークピース表面を測定する表面走査プローブと、及びプローブ測定タイミングサブシステムとが含まれる。
図9Aに示すように、ブロック910において、CMM制御システムは、予測可能な時間に1つの測定同期トリガー信号を出力するように動作される。
ブロック920において、CMM制御システムは、予測可能な時間に複数の測定同期トリガー信号を出力するように動作される。
ブロック930において、CMMは、第2のサンプリング期間よりも相対的に短い第1のサンプリング期間を有し、且つ第1の精度のレベルを有する、より速いタイプのプローブワークピース測定値を提供する第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間を定義するように動作される。
ブロック940において、CMMは、第1のサンプリング期間よりも相対的に長い第2のサンプリング期間を有し、且つ第1の精度のレベルよりも優れた第2の精度レベルを有する、より遅いタイプのプローブワークピース測定値を提供する第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間を定義するように動作される。
ブロック940は、図9Bに続くブロックAに続く。
図9Bに示すように、ブロック950において、CMMは、第1及び第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間を含む一連の測定動作を実行させるように動作し、その一連の測定動作は以下のステップを含む。
a)第1の測定同期トリガー信号の前の第1の測定リード時間に、且つ第1の測定同期トリガー信号に近接した低レイテンシー時間ウィンドウ内に、第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在のインスタンスを開始するステップであって、第1の測定同期トリガー信号が測定同期トリガー信号の次の予測可能な時間に発生する。
b)次の予測可能な時間に第1の測定同期トリガー信号を出力し、且つ第1の測定同期トリガー信号に対応付けられたCMM位置座標値の第1のセットをラッチするようにCMM制御システムを動作させるステップ。
c)第1の測定同期トリガー信号に対応付けられ、且つ第1の測定同期トリガー信号に近接した低レイテンシー時間ウィンドウ内で終了する第1の出力時間において、第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在のインスタンスに対応付けられた、より速いタイプのプローブワークピース測定値の現在のインスタンスを出力するように表面走査プローブを動作させるステップ。
d)それに対応する動作可能な測定同期トリガー信号に対して定義された第2の測定リード時間に第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在のインスタンスを開始するステップであって、対応する動作可能な測定同期トリガー信号は、第1の測定同期トリガー信号の1つ、又は第1の測定同期トリガー信号の後に発生する第2の測定同期トリガー信号である。
e)対応する動作可能な測定同期トリガー信号に対応付けられた第2の出力時間において、第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在のインスタンスに対応付けられた、より遅いタイプのプローブワークピース測定値の現在のインスタンスを出力するように表面走査プローブを動作させるステップ。
f)対応する動作可能な測定同期トリガー信号に対応付けられたCMM位置座標値のセットの少なくとも一部に基づき決定されるCMM位置座標値の適切に組合せ可能なセットを、より遅いタイプのプローブワークピース測定値の現在のインスタンスに対応付けるようにCMM制御システムを動作させるステップ。
本明細書の開示では好ましい実施形態が図示され、説明されてきたが、本明細書の開示に基づいて、図示され説明された特徴及び動作シーケンスの多くの変形が当業者には明らかであろう。様々な代替形態が、本明細書に開示された原理を実施するように使用されてもよい。加えて、上記の様々な実施形態を組み合わせて、さらなる実施形態を提供することができる。本明細書で参照される全ての米国特許及び米国特許出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。必要に応じて、さらなる実施形態を提供するように様々な特許及び出願の概念を採用するように、実施形態の態様を変更することができる。
これら及び他の変更は、上記詳細な説明に照らして実施形態となされる。一般的には、以下の特許請求の範囲において、使用される用語は、明細書及び特許請求の範囲に開示された特定の実施形態に特許請求の範囲を限定するように解釈されるべきではなく、このような特許請求の範囲が権利を与えるような均等物の全範囲と共にすべての可能な実施形態を含むように解釈されるべきである。

Claims (19)

  1. CMM制御システムと、プローブワークピース測定値を出力することによってワークピース表面を測定する表面走査プローブと、プローブ測定タイミングサブシステムと、を備える座標測定装置(CMM)を動作させる方法であって、
    予測可能な時間に測定同期トリガー信号を出力するように前記CMM制御システムを動作させるステップと、
    前記予測可能な時間を決定するように前記プローブ測定タイミングサブシステムを動作させるステップと、
    第2のサンプリング期間よりも相対的に短い第1のサンプリング期間を有し、且つ第1の精度レベルを有する、より速いタイプのプローブワークピース測定値を提供する第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間を定義するように前記CMMを動作させるステップと、
    前記第1のサンプリング期間よりも相対的に長い第2のサンプリング期間を有し、且つ前記第1の精度レベルよりも優れた第2の精度レベルを有する、より遅いタイプのプローブワークピース測定値を提供する第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間を定義するように前記CMMを動作させるステップと、そして、
    前記第1及び前記第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間を含む一連の測定動作を実行するように前記CMMを動作させるステップと、を含み、前記一連の測定動作は、
    a)第1の測定同期トリガー信号の前の第1の測定リード時間に、且つ前記第1の測定同期トリガー信号に近接した低レイテンシー時間ウィンドウ内に、前記第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在のインスタンスを開始するステップであって、前記第1の測定同期トリガー信号が前記測定同期トリガー信号の次の前記予測可能な時間に発生し、
    b)前記次の予測可能な時間に前記第1の測定同期トリガー信号を出力し、且つ前記第1の測定同期トリガー信号に対応付けられたCMM位置座標値の第1のセットをラッチするように前記CMM制御システムを動作させるステップと、
    c)前記第1の測定同期トリガー信号に対応付けられ、且つ前記第1の測定同期トリガー信号に近接した前記低レイテンシー時間ウィンドウ内で終了する第1の出力時間において、前記第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間の前記現在のインスタンスに対応付けられた、前記より速いタイプのプローブワークピース測定値の現在のインスタンスを出力するように前記表面走査プローブを動作させるステップと、
    d)それに対応する動作可能な測定同期トリガー信号に対して定義された第2の測定リード時間に前記第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在のインスタンスを開始するステップであって、対応する前記動作可能な測定同期トリガー信号は、前記第1の測定同期トリガー信号の1つ、又は前記第1の測定同期トリガー信号の後に発生する第2の測定同期トリガー信号であり、
    e)対応する前記動作可能な測定同期トリガー信号に対応付けられた第2の出力時間において、前記第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間の前記現在のインスタンスに対応付けられた、前記より遅いタイプのプローブワークピース測定値の現在のインスタンスを出力するように前記表面走査プローブを動作させるステップと、そして、
    f)対応する前記動作可能な測定同期トリガー信号に対応付けられたCMM位置座標値のセットの少なくとも一部に基づき決定されるCMM位置座標値の適切に組合せ可能なセットを、前記より遅いタイプのプローブワークピース測定値の前記現在のインスタンスに対応付けるように前記CMM制御システムを動作させるステップと、を含むことを特徴とする座標測定装置を動作させる方法。
  2. 請求項1において、
    前記表面走査プローブによって出力される、前記より速いタイプ及び前記より遅いタイプのプローブワークピース測定値は、前記表面走査プローブのベースに対する前記表面走査プローブのスタイラスの偏向の特徴を示すようにされていることを特徴とする座標測定装置を動作させる方法。
  3. 請求項2において、更に、
    g)対応して高精度にワークピース表面位置の測定値を決定するために、CMM位置座標値の前記適切に組合せ可能なセットに、前記より遅いタイプのプローブワークピース測定値の前記現在のインスタンスを組み合わせるように前記CMM制御システムを動作させるステップを含むことを特徴とする座標測定装置を動作させる方法。
  4. 請求項1において、
    前記第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間は、少なくとも1つの個別の測定サンプルを含む第1のサンプルセットを含む持続時間を有し、
    前記第1の出力時間は、前記表面走査プローブが前記より遅いタイプのプローブワークピース測定値の前記現在のインスタンスを前記CMM制御システムに送信する期間であるデジタルデータ送信時間を含み、そして、
    前記第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間を完了するのに十分な長さとなるように前記第1の測定リード時間を決定し、続いて前記デジタルデータ送信時間を完了し、そして、前記第1の測定同期トリガー信号に近接した前記低レイテンシー時間ウィンドウ内で前記第1の出力時間を終了するように前記プローブ測定タイミングサブシステムを動作させるステップを含むことを特徴とする座標測定装置を動作させる方法。
  5. 請求項4において、
    前記第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間と前記デジタルデータ送信時間の合計と少なくとも同じ長さとなるように前記第1の測定リード時間を決定するように前記プローブ測定タイミングサブシステムを動作させるステップを含み、前記第1の出力時間が前記第1の測定同期トリガー信号に先立って終了することを特徴とする座標測定装置を動作させる方法。
  6. 請求項4において、
    ステップd)では、対応する前記動作可能な測定同期トリガー信号は前記第1の測定同期トリガー信号であり、
    ステップe)では、前記表面走査プローブは、前記第1の測定同期トリガー信号に対応付けられる第2の出力時間において、前記第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間の前記現在のインスタンスに対応付けられた、前記より遅いタイプのプローブワークピース測定値の前記現在のインスタンスを出力するように動作され、前記第2の出力時間は前記第1の出力時間の後に発生し、そして、
    ステップf)では、前記CMM制御システムは、前記第1の測定同期トリガー信号に対応付けられたCMM位置座標値の前記第1のセットの少なくとも一部に基づいて決定されるCMM位置座標値の前記適切に組合せ可能なセットに、前記より遅いタイプのプローブワークピース測定値の前記現在のインスタンスを対応付けるように動作されることを特徴とする座標測定装置を動作させる方法。
  7. 請求項6において、
    前記第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間は、前記第1のサンプルセットよりも多く個別の測定サンプル含む第2のサンプルセットを含む持続時間と、個別の測定サンプルの前記第2のサンプルセットのほぼ中央に有効サンプル時間を有し、そして、
    ステップf)で、CMM位置座標値の前記適切に組合せ可能なセットは、前記第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間の前記現在のインスタンスの前記有効サンプル時間とほぼ同じ時間に対応して決定されることを特徴とする座標測定装置を動作させる方法。
  8. 請求項7において、
    前記第1の測定リード時間の後、前記第1の出力時間の後、及び前記第1の測定同期トリガー信号の後に生じるように、前記第2の測定リード時間を決定するように前記プローブ測定タイミングサブシステムを動作させるステップを含み、
    ステップf)で、CMM位置座標値の前記適切に組合せ可能なセットは、前記第1の測定同期トリガー信号と前記第2のプローブワークピースの測定値のサンプル期間の前記現在のインスタンスの前記有効サンプル時間との間の時間差と、前記第1の測定同期トリガー信号の前の時間期間にわたるCMM位置座標値の変化率の特徴と、に基づいてCMM位置座標値の前記第1のセットを超えて外挿されたCMM位置座標値のセットとされていることを特徴とする座標測定装置を動作させる方法。
  9. 請求項7において、
    前記第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間は、前記第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間の持続時間よりも短く、且つその持続時間に含まれ、前記第1のサンプルセットは、前記第2のサンプルセットと共有され、前記第1の測定同期トリガー信号に近接した前記低レイテンシー時間ウィンドウ内で生じている少なくとも1つの個別の測定サンプルを含み、
    前記第1の測定同期トリガー信号の前且つ前記第1の測定リード時間の前の第2の測定リード時間で生じるように前記第2の測定リード時間を決定するように前記プローブ測定タイミングサブシステムを動作させるステップを含み、前記第2の測定リード時間は、前記第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間の前記現在のインスタンスの前記有効サンプル時間が前記第1の測定同期トリガー信号とほぼ一致するように決定され、そして、
    ステップf)で、CMM位置座標値の前記適切に組合せ可能なセットは、前記第1の測定同期トリガー信号に対応付けされたCMM位置座標値の前記第1のセットとされていることを特徴とする座標測定装置を動作させる方法。
  10. 請求項4において、
    ステップd)で、対応する前記動作可能な測定同期トリガー信号は、前記第1の測定同期トリガー信号の後に生じ、且つ前記第2の測定同期トリガー信号に対して定義される第2の測定リード時間で開始される前記第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間の前記現在のインスタンスの後に生じる第2の測定同期トリガー信号であり、
    前記第2の測定同期トリガー信号を出力し、前記第2の測定同期トリガー信号に対応付けられたCMM位置座標値の第2のセットをラッチするように前記CMM制御システムを動作させるステップを含み、
    ステップe)で、前記表面走査プローブは、前記第2の測定同期トリガー信号に対応付けられる第2の出力時間において、前記第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間の前記現在のインスタンスに対応付けられた、前記より遅いタイプのプローブワークピース測定値の現在のインスタンスを出力するように動作可能とされ、前記第2の出力時間は前記第2の測定同期トリガー信号の後に生じ、そして、
    前記ステップf)で、前記CMM制御システムは、前記第2の測定同期トリガー信号に対応付けられたCMM位置座標値の前記第2のセットの少なくとも一部に基づいて決定されるCMM位置座標値の前記適切に組合せ可能なセットに、前記より遅いタイプのプローブワークピース測定値の前記現在のインスタンスを対応付けるように動作可能とされていることを特徴とする座標測定装置を動作させる方法。
  11. 請求項10において、
    前記第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間は、前記第1のサンプルセット よりも多く個別の測定サンプルを含む第2のサンプルセットを含む持続時間と、個別の測 定サンプルの前記第2のサンプルセットのほぼ中央に有効サンプル時間を有し、
    前記第2の測定リード時間が前記第2の測定同期トリガー信号の前の第2の測定リード時間で生じるように、前記第2の測定同期トリガー信号及び前記第2の測定リード時間の少なくとも1つを決定するように前記プローブ測定タイミングサブシステムを動作させるステップをさらに含み、前記第2の測定リード時間は、前記第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間の前記現在のインスタンスの前記有効サンプル時間が前記第2の測定同期トリガー信号とほぼ一致するように決定され、そして、
    ステップf)で、CMM位置座標値の前記適切に組合せ可能なセットは、前記第2の測定同期トリガー信号に対応付けされたCMM位置座標値の前記第2のセットとされていることを特徴とする座標測定装置を動作させる方法。
  12. 請求項1において、
    前記CMMは、前記第1及び前記第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間を含む前記一連の測定動作を一定の時間にわたって一定の繰り返し率で繰り返し実行するように動作され、前記一連の測定動作は、ステップa)からステップf)を含むことを特徴とする座標測定装置を動作させる方法。
  13. 請求項1において、
    前記第1の測定同期トリガー信号の前の前記第1の測定リード期間で、且つ前記第1の測定同期トリガー信号に近接した低レイテンシー時間ウィンドウ内で、前記第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間を開始するのに使用可能な第1のプローブサンプル期間のトリガー信号のタイミングを決定するように前記プローブ測定タイミングサブシステムを動作させるステップを更に含み、それぞれの第1のプローブサンプル期間のトリガー信号は第1のプローブサンプル期間のトリガー幅又は期間を有し、
    その対応する動作可能な測定同期トリガー信号に対して定義される前記第2の測定リード時間で、前記第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間を開始するのに使用可能な第2のプローブサンプル期間のトリガー信号の前記タイミングを決定するように前記プローブ測定タイミングサブシステムを動作させるステップを更に含み、それぞれの第2のプローブサンプル期間のトリガー信号は前記第1のトリガー幅又は期間とは異なる第2のトリガー幅又は期間を有し、
    ステップa)で、前記第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間の前記現在のインスタンスは、第1のプローブサンプル期間のトリガー信号として認識される前記第1のトリガー幅又は期間を有する前記プローブ測定タイミングサブシステムから測定トリガー信号を受信することに応答して、前記表面走査プローブで開始され、そして、
    ステップd)で、前記第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間の前記現在のインスタンスは、第2のプローブサンプル期間のトリガー信号として認識される前記第2のトリガー幅又は期間を有する前記プローブ測定タイミングサブシステムから測定トリガー信号を受信することに応答して、前記表面走査プローブで開始されることを特徴とする座標測定装置を動作させる方法。
  14. 請求項1において、
    前記プローブ測定タイミングサブシステムは、前記表面走査プローブ内に配置されることを特徴とする座標測定装置を動作させる方法。
  15. 請求項1において、
    前記プローブ測定タイミングサブシステムは、前記CMM制御システム内に配置されることを特徴とする座標測定装置を動作させる方法。
  16. 請求項15において、
    前記プローブ測定タイミングサブシステムは、前記CMM制御システム内の交換可能なカード内に配置され、前記交換可能なカードは、個別の表面走査プローブ、モデル、又は前記表面走査プローブのタイプの少なくとも1つに具体的に対応付けられていることを特徴とする座標測定装置を動作させる方法。
  17. CMM制御システムと、プローブワークピース測定値を出力することによってワークピース表面を測定する表面走査プローブと、プローブ測定タイミングサブシステムと、を備える座標測定装置(CMM)を動作させる方法であって、
    予測可能な時間に測定同期トリガー信号を出力するように前記CMM制御システムを動作させるステップと、
    前記予測可能な時間を決定するように前記プローブ測定タイミングサブシステムを動作させるステップと、
    第2のサンプリング期間よりも相対的に短い第1のサンプリング期間を有し、且つ第1の精度レベルを有する、より速いタイプのプローブワークピース測定値を提供する第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間を定義するように前記CMMを動作させるステップと、
    前記第1のサンプリング期間よりも相対的に長い第2のサンプリング期間を有し、且つ前記第1の精度レベルよりも優れた第2の精度レベルを有する、より遅いタイプのプローブワークピース測定値を提供する第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間を定義するように前記CMMを動作させるステップと、そして、
    前記第1及び前記第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間を含む一連の測定動作を実行するように前記CMMを動作させるステップと、を含み、前記一連の測定動作は、
    第1の測定同期トリガー信号の前の第1の測定リード時間に、且つ前記第1の測定同期トリガー信号に近接した低レイテンシー時間ウィンドウ内に、前記第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在のインスタンスを開始するステップであって、前記第1の測定同期トリガー信号が前記測定同期トリガー信号の次の前記予測可能な時間に発生し、
    前記次の予測可能な時間に前記第1の測定同期トリガー信号を出力し、且つ前記第1の測定同期トリガー信号に対応付けられたCMM位置座標値の第1のセットをラッチするように前記CMM制御システムを動作させるステップと、
    前記第1の測定同期トリガー信号に対応付けられ、且つ前記第1の測定同期トリガー信号に近接した前記低レイテンシー時間ウィンドウ内で終了する第1の出力時間において、前記第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間の前記現在のインスタンスに対応づけられた、前記より速いタイプのプローブワークピース測定値の現在のインスタンスを出力するように前記表面走査プローブを動作させるステップと、
    前記第1の測定リード時間とは異なり、且つ前記第1の測定同期トリガー信号に対して定義された第2の測定リード時間に前記第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在のインスタンスを開始するステップと、
    前記第1の測定同期トリガー信号に対応付けられた第2の出力時間において、前記第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間の前記現在のインスタンスに対応付けられた、前記より遅いタイプのプローブワークピース測定値の現在のインスタンスを出力するように前記表面走査プローブを動作させるステップであって、前記第2の出力時間は、前記第1の出力時間後に生じ、そして、
    前記第1の測定同期トリガー信号に対応付けられたCMM位置座標値の前記第1のセットの少なくとも一部に基づき決定されるCMM位置座標値の適切に組合せ可能なセットを、前記より遅いタイプのプローブワークピース測定値の前記現在のインスタンスに対応付けるように前記CMM制御システムを動作させるステップと、を含むことを特徴とする座標測定装置を動作させる方法。
  18. CMM制御システムと、プローブワークピース測定値を出力することによってワークピース表面を測定する表面走査プローブと、プローブ測定タイミングサブシステムと、を備える座標測定装置(CMM)を動作させる方法であって、
    予測可能な時間に測定同期トリガー信号を出力するように前記CMM制御システムを動作させるステップと、
    前記予測可能な時間を決定するように前記プローブ測定タイミングサブシステムを動作させるステップと、
    第2のサンプリング期間よりも相対的に短い第1のサンプリング期間を有し、且つ第1の精度レベルを有する、より速いタイプのプローブワークピース測定値を提供するように前記CMMを動作させるステップと、
    前記第1のサンプリング期間よりも相対的に長い前記第2のサンプリング期間を有し、且つ前記第1の精度レベルよりも優れた第2の精度レベルを有する、より遅いタイプのプローブワークピース測定値を提供する第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間を定義するようにCMMを動作させるステップと、そして、
    前記第1及び前記第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間を含む一連の測定動作を実行するように前記CMMを動作させるステップと、を含み、前記一連の測定動作は、
    第1の測定同期トリガー信号の前の第1の測定リード時間に、且つ前記第1の測定同期トリガー信号に近接した低レイテンシー時間ウィンドウ内に、前記第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在のインスタンスを開始するステップであって、前記第1の測定同期トリガー信号が前記測定同期トリガー信号の次の前記予測可能な時間に発生し、
    前記次の予測可能な時間に前記第1の測定同期トリガー信号を出力し、且つ前記第1の測定同期トリガー信号に対応付けられたCMM位置座標値の第1のセットをラッチするように前記CMM制御システムを動作させるステップと、
    前記第1の測定同期トリガー信号に対応付けられ、且つ前記第1の測定同期トリガー信号に近接した前記低レイテンシー時間ウィンドウ内で終了する第1の出力時間において、前記第1のプローブワークピース測定値のサンプル期間の前記現在のインスタンスに対応付けられた、前記より速いタイプのプローブワークピース測定値の現在のインスタンスを出力するように前記表面走査プローブを動作させるステップと、
    それに対応する動作可能な測定同期トリガー信号に対して定義された第2の測定リード時間に前記第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間の現在のインスタンスを開始するステップであって、対応する前記動作可能な測定同期トリガー信号は、前記第1の測定同期トリガー信号の後に発生する第2の測定同期トリガー信号であり、
    前記第2の測定同期トリガー信号を出力し、前記第2の測定同期トリガー信号に対応付けられたCMM位置座標値の第2のセットをラッチするように前記CMM制御システムを動作させるステップと、
    前記第2の測定同期トリガー信号に対応付けられる第2の出力時間において、前記第2のプローブワークピース測定値のサンプル期間の前記現在のインスタンスに対応付けられた、前記より遅いタイプのプローブワークピース測定値の現在のインスタンスを出力するように前記表面走査プローブを動作させるステップと、そして、
    前記第2の測定同期トリガー信号に対応付けられたCMM位置座標値の前記第2のセットの少なくとも一部に基づき決定されるCMM位置座標値の適切に組合せ可能なセットを、前記より遅いタイプのプローブワークピース測定値の前記現在のインスタンスに対応付けるように前記CMM制御システムを動作させるステップと、を含むことを特徴とする座標測定装置を動作させる方法。
  19. 請求項1において、
    前記CMM制御システムは、繰り返された前記測定同期トリガー信号の間の一定のトリガー期間tsyncで、繰り返された前記測定同期トリガー信号を出力するように動作し、そして、
    前記予測可能な時間を決定するための前記プローブ測定タイミングサブシステムを動作させるステップは、前記一定のトリガー期間tsyncで繰り返され前記測定同期トリガー信号を前記プローブ測定タイミングサブシステムに入力するステップと、前記一定のトリガー期間tsyncに基づいて繰り返された前記測定同期トリガー信号の予測可能なタイミングを決定するステップと、を含むことを特徴とする座標測定装置を動作させる方法。
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