JP6629010B2 - 作業機 - Google Patents

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本発明は、バックホー等の作業機に関する。
従来、特許文献1に開示された作業機が知られている。
特許文献1に開示の作業機は、機体と、機体に上下揺動可能に枢支された第1ブームと、第1ブームに機体幅方向に揺動可能に枢支された第2ブームと、第2ブームに機体幅方向に揺動可能に枢支された第3ブームとを備えている。第3ブームの先端には、アームを介してバケット等の作業具が装着されている。第1ブームは、一対の側壁と、一対の側壁の上部を連結する上壁と、一対の側壁の下部を連結する下壁とを有している。作業具の駆動用のアクチュエータに作動油を送給するための油圧ホースが、第1ブームの上壁に沿って配置されている。
特開2010−180611号公報
特許文献1に開示された作業機は、第1ブームの先端側において一対の側壁を上壁よりも高く形成して、上壁と側壁とを突き当て溶接によって接合している。そのため、突き当て溶接された部分に応力集中が発生して、接合強度が低下するおそれがある。応力集中を回避するためには、溶肉形状を大きくする、グラインダーによる後処理を行う等の様々な対策を行う必要がある。
本発明は、このような問題点を解決すべくなされたものであって、第1ブーム(第1揺動部)の上壁と側壁との接合強度を簡単に向上させることができる作業機を提供するものである。
本発明は、上記課題を解決するために以下の技術的手段を講じたことを特徴とする。 本発明に係る作業機は、機体と、作業具と、前記機体に揺動可能に枢支された第1揺動部と、前記第1揺動部の先端側に設けられた枢支部と、前記第1揺動部と前記作業具との間に設けられ、且つ前記枢支部に揺動可能に枢支された第2揺動部と、を備え、前記第1揺動部は、一対の側壁、前記一対の側壁の上部を連結する上壁、前記一対の側壁の下部を連結する下壁、及び、前記側壁とは異なる板材で構成され、且つ前記上壁の上面及び前記枢支部に接続されている一対の補強側壁を有し、前記側壁は、上端部が前記上壁の下面に接続され、前記補強側壁は、下端部が前記上壁の上面に接続され、前記上壁は、側縁部が前記側壁の外側面及び前記補強側壁の外側面よりも側方に突出しており、前記補強側壁の厚さが前記側壁の厚さよりも大きく形成されている。
また、前記上壁は、前記機体側から延びる第1上壁部と、当該第1上壁部から上側屈曲部を介して前記枢支部側へ延びる第2上壁部とを有し、前記下壁は、前記機体側から延びる第1下壁部と、当該第1下壁部から下側屈曲部を介して前記枢支部まで延びる第2下壁部と、を有し、前記上側屈曲部は、前記第2下壁部を前記枢支部から離れる方向に延長した第1仮想線よりも前記先端側に位置しており、前記補強側壁は、少なくとも前記上側屈曲部より前記先端側に設けられている。
また、前記第1揺動部は、当該第1揺動部と前記機体とを連結するシリンダの一端側が接続される接続部を有し、前記上壁は、前記機体側から延びる第1上壁部と、当該第1上壁部から上側屈曲部を介して前記枢支部側へ延びる第2上壁部とを有し、前記下壁は、前記機体側から延びる第1下壁部と、当該第1下壁部から下側屈曲部を介して前記枢支部まで延びる第2下壁部と、を有し、前記上側屈曲部は、前記第2下壁部を前記枢支部から離れる方向に延長した第1仮想線と平行であって且つ前記接続部の軸心を通る第2仮想線よりも前記先端側に位置しており、前記補強側壁は、少なくとも前記上側屈曲部より前記先端側に設けられている。
また、前記第1揺動部に沿って前記第2揺動部側に向けて延びる油圧ホースを備え、前記油圧ホースは、前記上壁の上方であって且つ前記一対の補強側壁の間に配置されている。
また、前記一対の補強側壁の内側面の上部を連結する上部カバーを備え、前記一対の補強側壁は、上縁部が前記上部カバーよりも上方に突出しており、前記油圧ホースは、前記
上部カバーの下方に配置されている。
また、前記一対の補強側壁、前記上壁及び前記上部カバーは、前記油圧ホースを挿通可能な第1開口部を形成しており、前記枢支部は、前記第1開口部に連通する第2開口部を有している。
また、前記側壁と前記上壁とが隅肉溶接により接合されている。
本発明に係る作業機によれば、機体と、作業具と、機体に揺動可能に枢支された第1揺動部と、第1揺動部の先端側に設けられた枢支部と、第1揺動部と作業具との間に設けられ、且つ枢支部に揺動可能に枢支された第2揺動部と、を備え、第1揺動部は、一対の側壁、一対の側壁の上部を連結する上壁、一対の側壁の下部を連結する下壁、及び、上壁の上面及び枢支部に接続されている補強側壁を有している。これにより、側壁と上壁とを、隅肉溶接により接合することができる。そのため、製造の工数を増加させることなく、第1揺動部の上壁と側壁との接合強度を高くすることができる。また、補強側壁により第1揺動部の先端側の強度が補強されるとともに、一対の補強側壁の間に油圧ホースを配置することが可能となる。
また、上壁は、機体側から延びる第1上壁部と、第1上壁部から上側屈曲部を介して枢支部側へ延びる第2上壁部とを有し、下壁は、機体側から延びる第1下壁部と、第1下壁部から下側屈曲部を介して前支部まで延びる第2下壁部と、を有し、上側屈曲部は、第2下壁部を枢支部から離れる方向に延長した第1仮想線よりも先端側に位置しており、補強側壁は、少なくとも上側屈曲部より先端側に設けられている。これにより、第1揺動部の箱型に形成された部分(上壁、側壁、下壁により囲まれる部分)の断面積を先端側まで大きく形成することが可能となり、第1揺動部の強度を高めることができる。また、補強側壁により上側屈曲部より先端側の強度を補強することができる。
また、第1揺動部は、第1揺動部と機体とを連結するシリンダの一端側が接続される接続部を有し、上壁は、機体側から延びる第1上壁部と、第1上壁部から上側屈曲部を介して枢支部側へ延びる第2上壁部とを有し、下壁は、機体側から延びる第1下壁部と、第1下壁部から下側屈曲部を介して枢支部まで延びる第2下壁部と、を有し、上側屈曲部は、第2下壁部を前記枢支部から離れる方向に延長した第1仮想線と平行であって且つ接続部の軸心を通る第2仮想線よりも先端側に位置しており、補強側壁は、少なくとも上側屈曲部より前記先端側に設けられている。これにより、第1揺動部の箱型に形成された部分(上壁、側壁、下壁により囲まれる部分)の断面積を先端側まで大きく形成することが可能となり、第1揺動部の強度を高めることができる。また、補強側壁により上側屈曲部より先端側の強度を補強することができる。
また、第1揺動部に沿って第2揺動部側に向けて延びる油圧ホースを備え、油圧ホースは、上壁の上方であって且つ一対の補強側壁の間に配置されている。これにより、油圧ホースを、上壁と一対の補強壁との間に位置決めして配策することが可能となる。
また、一対の補強側壁の上部を連結する上部カバーを備え、油圧ホースは、上部カバーの下方に配置されている。これにより、補強側壁の上部が上部カバーによって補強され、第1揺動部の先端側の強度をより向上させることができる。また、油圧ホースを、上壁と一対の補強壁と上部カバーとの間に位置決めして配策することが可能となる。
また、一対の補強側壁、上壁及び上部カバーは、前記油圧ホースを挿通可能な第1開口部を形成しており、枢支部は、第1開口部に連通する第2開口部を有している。これにより、油圧ホースを、第2開口部から第1開口部に通して枢支部へと導くことが可能となる。
また、補強側壁の厚さが側壁の厚さよりも大きく形成されている。これにより、補強側壁にねじ穴を形成することができ、油圧ホースを固定するための部材を、追加の部材を用いることなく補強側壁に取り付けることが可能となる。また、側壁の厚みを厚くせずに、
補強部材の厚さのみを厚くすることで、第1揺動部の軽量化が可能となる。
第1ブーム、第2ブーム及び第3ブームを示す斜視図である。 図1の上部の拡大図である。 第1ブームの上部の拡大図である。 図3の上部の拡大図である。 第1ブームの側面図である。 第1ブームの枢支部を省略して先端側から見た斜視図である。 図2のX−X断面図である。 図7のY−Y断面図である。 図2においてホースカバーを取り外した図である。 第1ホースガイドの配置を示す図である。 ホースカバーの斜視図である。 第2ブームの一部断面平面図である。 第2ブームを右側板側から見た図であって、第1ホースガイドと第2ホースガイドの位置関係を示す図である。 作業機の左側面図である。 作業機の正面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図14及び図15は本発明に係る作業機1の全体構成を示す概略図であり、超小旋回型のバックホー(旋回作業機)が例示されている。
作業機1は、機体2とキャビン3と走行装置4と作業装置5とを備えている。
以下、キャビン3の運転席7に着座した運転者の前側(図14の左側)を前方、運転者の後側(図14の右側)を後方、運転者の左側(図14の手前側)を左方、運転者の右側(図14の奥側)を右方として説明する。また、前後の方向K1(図14参照)に直交する方向である水平方向K2(図15参照)を機体幅方向として説明する。
機体2は、走行装置4のフレーム上に支持された旋回台6を有している。旋回台6は、ベアリングを介して上下方向の旋回軸心回りに左右に旋回自在に支持されている。旋回台6の右前部には作業装置5が装着されている。
キャビン3は、機体2上の旋回台6の左前部に搭載されている。キャビン3の内部には運転席7が設けられている。
走行装置4は、クローラ式の走行装置であって、機体2の右側と左側の下方にそれぞれ設けられている。走行装置4の前部にはドーザ29が設けられている。
作業装置5は、第1揺動部8と、第2揺動部9と、第3揺動部10と、第4揺動部11と、作業具12とを有している。本実施形態では、第1揺動部8は第1ブームであり、第2揺動部9は第2ブームであり、第3揺動部10は第3ブームであり、第4揺動部11はアームである。従って、以下の説明では、第1ブーム8、第2ブーム9、第3ブーム10、アーム11と記載して説明する。
さらに作業装置5は、これらのブーム等の駆動機構(アクチュエータ等)として、ブームシリンダ13と、オフセットシリンダ14と、オフセットリンク15と、アームシリンダ16と、作業具シリンダ17とを有している。
ブームシリンダ13、オフセットシリンダ14、アームシリンダ16及び作業具シリンダ17は、油圧シリンダにより構成されている。
第1ブーム8の基端部は、旋回台6に揺動可能に枢支されている。また、第1ブーム8の基端部は、キャビン3の右方に位置している。第1ブーム8の先端部には、第1縦軸18を介して第2ブーム9の基端部が揺動可能に枢支されている。第2ブーム9の先端部には、第2縦軸19を介して第3ブーム10の基端部が揺動可能に枢支されている。第3ブーム10の先端部には、横軸20を介してアーム11の基端部が揺動可能に枢支されている。アーム11の先端部には作業具が装着されている。本実施形態では、作業具としてバ
ケット12が装着されているが、バケット12に代えて或いは加えて、他の作業具(以下、別作業具という)を装着することが可能である。別作業具としては、油圧ブレーカ、油圧圧砕機、アングルブルーム、アースオーガ、パレットフォーク、スイーパー、モア、スノウブロア等が例示できる。
ブームシリンダ13の基端部は、旋回台6上のキャビン3の右方に枢支されている。ブームシリンダ13の先端部は、第1ブーム8の先端付近に枢支されている。第1ブーム8は、ブームシリンダ13の伸縮により上下に揺動する。
図1〜図3及び図14に示すように、第1ブーム8の先端には、第2ブーム9を揺動可能に枢支する枢支部46が設けられている。枢支部46は、基部54と軸受部24とを有している。図2、図4に示すように、基部54は、上壁部54U、下壁部54D、右壁部54R及び左壁部54Lを有している。上壁部54U、下壁部54D、右壁部54R及び左壁部54Lは、略四角筒状に組み合わされて溶接により一体化されている。軸受部24は、基部54から前方(第2ブーム9側)に延設されて第1縦軸18を支持している。軸受部24は二股形状になっており、第2ブーム9の基端部を上下から挟むように配置されている。
第1ブーム8と第2ブーム9との間には、オフセットシリンダ14が設けられている。第2ブーム9の長手方向中途部の一側面(左側面)には、オフセットシリンダ14の先端部を連結するブラケット部21が突設されている。第1ブーム8の枢支部46の一側面(左側面)には、オフセットシリンダ14の基端部を連結する支持部22が突設されている。
オフセットシリンダ14は、ピストンロッド14aとシリンダチューブ14bとを有する。ピストンロッド14aの先端部は、第2ブーム9のブラケット部21にピンP2を介して連結されている。シリンダチューブ14bの基端部は、第1ブーム8の支持部22にピンP1を介して連結されている。第2ブーム9は、オフセットシリンダ14の伸縮により、機体2の幅方向に揺動する。
第1ブーム8と第3ブーム10との間には、オフセットリンク15が設けられている。第3ブーム10の一側面(左側面)には、ブラケット部23が突設されている。オフセットリンク15の一端部は、ピンP1を介して支持部22に連結されている。オフセットリンク15の他端部は、ピンP3を介してブラケット部23に連結されている。
オフセットリンク15は、第2ブーム9と略平行に配置されている。オフセットリンク15、第2ブーム9、第1縦軸18、第2縦軸19、ピンP1及びピンP2によって、4節リンク機構が構成されている。
オフセットシリンダ14及びオフセットリンク15は、第2ブーム9の一側方(左側方)に配置されている。第3ブーム10は、オフセットシリンダ14の伸縮により、機体2の幅方向に揺動する。
第3ブーム10とアーム11との間には、アームシリンダ16が設けられている。アーム11は、アームシリンダ16の伸縮により、横軸20回りに上下に揺動する。
アーム11とバケット12との間には、バケットシリンダ17が設けられている。バケット12は、バケットシリンダ17の伸縮によりスクイ・ダンプ動作する。
以下、第1ブーム(第1揺動部)8、第2ブーム(第2揺動部)9及び第3ブーム(第3揺動部)10の具体的構成について説明する。
図1,図3〜図6等に示すように、第1ブーム8は、一対の側壁8R,8L、上壁8U、下壁8D、一対の補強側壁48R,48L及び上部カバー49を有している。
図6等に示すように、一対の側壁8R,8Lと、上壁8U及び下壁8Dは、略四角筒状に組み合わされて溶接により一体化されている。一対の側壁8R,8Lとは、機体幅方向の一方(右方)に配置された右側壁8Rと、機体幅方向の他方(左方)に配置された左側壁8Lとを含む壁(仕切り)である。右側壁8Rと左側壁8Lは、側面視への字状に屈曲して形成され、機体幅方向に対向している。上壁8U及び下壁8Dは、上下に対向している。上壁8Uは、右側壁8Rの上部と左側壁8Lの上部とを接続している。下壁8Dは、右側壁8Rの下部と左側壁8Lの下部とを接続している。
これにより、側壁8R,8Lと上壁8Uとを、突き当て溶接ではなく隅肉溶接により接合することができる。そのため、突き当て部に応力集中が発生することが防がれて、側壁8R,8Lと上壁8Uとの接合強度を高くすることができる。
補強側壁48Rは、機体幅方向の一方(右方)に配置された壁(仕切り)である。補強側壁48Lは、機体幅方向の他方(左方)に配置された壁(仕切り)である。補強側壁48Rと補強側壁48Lとは対向している。補強側壁48R及び補強側壁48Lは、夫々が上壁8Uの上面及び枢支部46に接続されている。詳しくは、補強側壁48R,48Lの下端部が上壁8Uの上面に溶接されている。補強側壁48Rの前端部が枢支部46の右壁部54Rの後端部に溶接されている。補強側壁48Lの前端部が枢支部46の左壁部54Lの後端部に溶接されている。また、図6に示すように、右側の補強側壁48Rは右側壁8Rの上方に配置されており、左側の補強側壁48Lは左側壁8Lの上方に配置されている。
このように一対の補強側壁48R,48Lを設けることにより、第1ブーム8の先端側の強度が補強される。また、一対の補強側壁48R,48Lの間に、後述する油圧ホース(第1油圧ホース31a,31b)を配置することが可能となる。
また、第1ブーム8の側壁を、側壁8R,8Lと補強側壁48R,48Lとの2つの部材で構成したことにより、側壁8R,8Lの厚さと補強側壁48R,48Lの厚さを異ならせることができる。即ち、第1ブーム8の側壁を1枚の板材ではく、側壁8R,8Lと補強側壁48R,48Lとの2つの板材に分割することによって構成しているため、側壁8R,8Lの厚さと補強側壁48R,48Lの厚さとを異ならせることができる。本実施形態では、補強側壁48R,48Lの厚さが、側壁8R,8Lの厚さよりも大きく形成されている。このように、補強側壁48R,48Lの厚さを側壁8R,8Lの厚さよりも大きくすることで、補強側壁48R,48Lにねじ穴50(図4、図6等参照)を形成することが可能となる。これにより、後述する油圧ホース(第2油圧ホース31c)を固定するための部材(固定部32)を、追加の部材を用いることなく、直接補強側壁48R,48Lに取り付けることが可能となる。また、側壁8R,8Lの厚さを厚くせずに、補強部材48R,48Lの厚さのみを厚くすることで、第1ブーム8の強度を低下させずに軽量化することが可能となる。
図5等に示すように、上壁8Uは、帯状の鋼板を2箇所で下方に屈曲して形成されている。即ち、上壁8Uは下方に屈曲する屈曲部を2箇所に有している。以下、上壁8Uの2箇所の屈曲部のうち、第1ブーム9の基端側の屈曲部を第1上側屈曲部84と称し、第1ブーム9の先端側の屈曲部を第2上側屈曲部85と称する。
上壁8Uは、第1上壁部81U、第2上壁部82U及び第3上壁部83Uを有している。第1上壁部81Uは、機体2側(第1ブーム8の基端側)から第2ブーム9側(第1ブーム8の先端側)へ延びている。第2上壁部82Uは、第1上壁部81Uから第1上側屈曲部84を介して第1ブーム9の先端側(枢支部46側)へ延びている。第3上壁部83Uは、第2上壁部82Uから第2上側屈曲部85を介して枢支部46まで延びている。
図5等に示すように、下壁8Dは、帯状の鋼板を1箇所で下方に屈曲して形成されている。即ち、下壁8Dは屈曲部を1箇所に有している。以下、下壁8Dの屈曲部を下側屈曲部86と称する。
下壁8Dは、第1下壁部81D及び第2下壁部82Dを有している。第1下壁部81Dは、機体2側(第1ブーム8の基端側)から第2ブーム9側(第1ブーム8の先端側)へ延びている。第2下壁部82Dは、第1下壁部81Dから下側屈曲部86を介して枢支部46まで延びている。下側屈曲部86の下方には、ブームシリンダ13の一端側(基端部)が接続される接続部47が設けられている。接続部47は、ブームシリンダ13のロッド14aの先端部を枢支する枢支軸である。
図5に示すように、第1上側屈曲部84は、第2下壁部82Dを枢支部46から離れる側に延長した第1仮想線L1よりも第1ブーム8の先端側に位置している。即ち、第2下壁部82Dの上面を通る第1仮想線L1を引き、当該第1仮想線L1と上壁部8Uとを交差させた状況を考える。側面視において、第1仮想線L1と上壁部8Uとが交差する部分
よりも上側(第1ブーム8の先端側)に、第1上側屈曲部84を位置させている。言い換えれば、第1仮想線L1と上壁部8Uとが交差する部分よりも、第1上壁部81Uが第1ブーム8の先端側まで至るように、当該第1上壁部81Uを延設している。
また、第1上側屈曲部84は、第1仮想線L1と平行であって且つ接続部47の軸心を通る第2仮想線L2よりも第1ブーム8の先端側に位置している。これにより、第1ブーム8の箱型に形成された部分(上壁8U、側壁8R,8L、下壁8Dにより囲まれる部分)の断面積を先端側まで大きく形成することが可能となり、第1ブーム8の強度を高めることができる。
補強側壁48R,48Lは、少なくとも第1上側屈曲部84よりも第1ブーム8の先端側に位置している。詳しくは、補強側壁48R,48Lは、第1上側屈曲部84よりも第1ブーム8の先端側に位置する第1部分51と、第1上側屈曲部84よりも第1ブーム8の基端側に位置する第2部分52とを有している。第1部分51は、第2部分52に比べて高く形成されている。これにより、第1上側屈曲部84よりも第1ブーム8の先端側の強度が補強側壁48R,48Lによって補強される。
図4、図6に示すように、補強側壁48R,48Lの第1部分51には、略円弧状の凹部51aが形成されている。凹部51aが形成されていることにより、補強側壁48R,48Lの前端部(枢支部46との溶接部分)への応力集中を緩和することができる。また、補強側壁48R,48Lを軽量化することもできる。
図4、図6等に示すように、上部カバー49は、右側の補強側壁48Rの上部と、左側の補強側壁48Lの上部とを接続している。詳しくは、上部カバー49の右側縁は、補強側壁48Rの第1部分51の内面(補強側壁48Lに対向する面)の上部に溶接されている。上部カバー49の左側縁は、補強側壁48Lの第1部分51の内面(補強側壁48Rに対向する面)の上部に溶接されている。上部カバー49の前縁は、枢支部46に接続されている。詳しくは、上部カバー49の前縁は、枢支部46の基部54の上壁部54Uに溶接されている。図6、図3に示すように、一対の補強側壁48R,48L、上壁8U及び上部カバー49は、第1開口部55を形成している。
さて、第1ブーム8の上壁8Uの上面には、複数の管材が配置されている。複数の管材は、2本の第1油送パイプ30a、2本の第1油送パイプ30b、2本の第2油送パイプ30c、2本の第3油送パイプ30dを含む。第1油送パイプ30a、第1油送パイプ30b、第2油送パイプ30c及び第3油送パイプ30dは、作動油の送りと作動油の戻りに用いられる。また、第1〜第4油送パイプ30a〜30dは、金属製パイプ等の剛性材により形成されたパイプである。
第1油送パイプ30a,30b、第2油送パイプ30c、第3油送パイプ30dについて詳しく説明する。
図1に示すように、第1油送パイプ30a,30b及び第3油送パイプ30dは、第1固定具26により上壁8Uの上面に固定されている。第2油送パイプ30cは、第2固定具27により上壁8Uの上面に固定されている。
第1油送パイプ30a,30b及び第3油送パイプ30dは、上壁8Uに沿って第1ブーム8の基端部側から先端部側に向けて延設されている。これら第1油送パイプ30a,30b及び第3油送パイプ30dは、基端部から先端部まで全長にわたって上壁8Uの上面に沿って配置されている。
第2油送パイプ30cは、上壁8Uに沿って第1ブーム8の基端部側から前後の中途部まで延設され、当該中途部で上壁8Uの外方(右方)に向けて屈曲して一方の側壁(右側壁8R)に沿って延設されている。第2油送パイプ30cの延設端である先端部は、一方の側壁(右側壁8R)に設けられた固定部32に固定されている。具体的には、図1及び図2に示すように、固定部32は、第1ブーム8の一方の補強側壁48Rの先端部付近(第2ブーム9の近傍)に設けられている。固定部32は、第2油送パイプ30cが挿通される貫通孔を有する金属製のブラケットである。固定部32は、一方の補強側壁48Rの一側面(右側面)の上部に取り付けられている。具体的には、固定部32に形成された穴にねじ53を挿通し、ねじ53を補強側壁48Rに形成されたねじ穴50(図6参照)に
螺合することで、固定部32が補強側壁48Rに取り付けられている。補強側壁48Rに形成された凹部51aは、ねじ53を締め付ける際に、工具(レンチ)と補強側壁48Rとの干渉を回避する(工具を逃がす)ために役立つ。
第1ブーム8の側壁に沿って油送用のゴムホース(油圧ホース)を配策した場合、ゴムホースがブームを上下動させた際にボンネットと接触して摩耗する。これに対して、本発明では、金属製パイプ等の剛性材からなる油送パイプ(第1油送パイプ30a,30b、第2油送パイプ30c、第3油送パイプ30d)を使用し、当該パイプを第1ブーム8の上壁8U及び側壁(右側壁8R)に沿って配置して固定しているため、油圧ホースの摩耗を防止できる。
図1、図3に示すように、第1〜第3油送パイプ30a〜30dの基端部は、第1ブーム8の上壁8Uの上面であって、第1ブーム8の中途部に配置されている。第1〜第3油送パイプ30a〜30dの各基端部と、旋回台6上に搭載されたコントロールバルブ(図示せず)とは、ゴムホース等の可撓性ホースから構成された油圧ホース42a〜42dにより接続されている。尚、図3、図4では、油圧ホース42a〜42dを省略している。
第1〜第3油送パイプ30a〜30dの各先端部には、上述した油圧ホース42a〜42dとは異なる他の油圧ホースが接続されている。他の油圧ホースとは、第1油圧ホース31a,31b、第2油圧ホース31c、第3油圧ホース31dである。第1〜第3油圧ホース31a〜31dは、ゴムホース等の可撓性ホースである。
第1油圧ホースは、4本の油圧ホースから構成されており、2本の油圧ホース31aと2本の油圧ホース31bとを含む。第1油圧ホースのうち、油圧ホース31aの基端部は、第1ブーム8の先端部に対応する上壁8Uの先端部において、第1油送パイプ30aの先端部に接続されている。油圧ホース31aの先端部は、バケットシリンダ17に接続されている。油圧ホース31bの基端部は、第1ブーム8の先端部に対応する上壁8Uの先端部において、第1油送パイプ30bの先端部に接続されている。油圧ホース31aの先端部は、アームシリンダ16に接続されている。
第2油圧ホース31cは、2本の油圧ホースから構成されている。第2油圧ホース31cの基端部は、第1ブーム8の先端部に対応する一方の側壁(右側壁8R)の先端部において、第2油送パイプ30cの先端部に接続されている。第2油圧ホース31cの先端部は、第3ブーム10の一方の側板(右側板10R)に設けられたブラケット28に接続されている。
第3油圧ホース31dは、2本の油圧ホースから構成されている。第3油圧ホース31dの基端部は、第1ブーム8の先端部に対応する上壁8Uの先端部において、第3油送パイプ30dの先端部に接続されている。第3油圧ホース31dの先端部は、オフセットシリンダ14に接続されている。
さて、図2に示すように、第1ブーム8の先端に設けられた枢支部46には、第2開口部25が形成されている。第2開口部25は、基部54の上壁部54U、下壁部54D、右壁部54R及び左壁部54Lにより形成されている。第2開口部25の前側は、第2ブーム9の基端部に対向して開口し、且つ第2ブーム9の基端部とシリンダチューブ14bの基端部との間に連通している。第2開口部25の後側は、第1開口部55に対向して開口し、当該第1開口部55と連通している。第1開口部55及び第2開口部25には、第1油圧ホース31a,31b及び第3油圧ホース31dが挿通されている。
詳しくは、図4に示すように、第1油圧ホース31a,31b及び第3油圧ホース31dは、第1ブーム8の上壁8Uの上方且つ上部カバー49の下方であって、一対の補強側壁48R,48Lの間に配置されている。第1油圧ホース31a,31bは、第1開口部55を通って第2開口部25に入り、第2開口部25から第2ブーム9の右側に取り出されて、右側板9Rに沿って延びている。第3油圧ホース31dは、第1開口部55を通って第2開口部25に入り、第2開口部25から第2ブーム9の左側に取り出されて、オフセットシリンダ14に接続されている。
図2に示すように、第2ブーム9は、前部9aと後部9bと中間部9cとを有する。
中間部9cは、上板9Uと、下板9Dと、一対の側板9R,9Lとを有し、略四角筒状
に形成されている。上板9Uと下板9Dとは上下に対向している。一対の側板9R,9Lは、第1ブーム8の一方の側壁(右側壁8R)と同じ側に配置された右側板9Rと、第1ブーム8の他方の側壁(左側壁8R)と同じ側に配置された左側板9Lを有する。右側板9Rと左側板9Lは、左右に対向し、上板9Uと下板9Dを接続している。
前部9aは、中間部9cの先端側に嵌め入れられて固定されている。後部9bは、中間部9cの基部側に嵌め入れられて固定されている。
後部9bには、第1縦軸18が貫通される軸孔が形成されている。後部9bは、第1ブーム8の二股形状の軸受部24間に配置されており、第1縦軸18が後部9b及び軸受部24に貫通されている。前部9aには、第2縦軸19が貫通される軸孔が形成されている。前部9aは、第3ブーム10の基端部の二股状の軸受部41間に配置されており、第2縦軸19が前部9a及び軸受部41に貫通されている。
図7に示すように、中間部9cの一対の側板(右側板9R及び左側板9L)は、上板9U及び下板9Dの両側縁(右側縁及び左側縁)よりも内側に配置されている。
第2ブーム9には、複数のホースガイドが設けられている。複数のホースガイドは、中間部9cの一対の側板のうち、一方の側板(右側板9R)に設けられている。
複数のホースガイドは、右側板9Rの上部に設けられる複数のホースガイド33、右側板9Rの下部に設けられる複数のホースガイド34である。説明の便宜上、右側板9Rの上部に設けられるホースガイド33のことを「上ホースガイド33」、右側板9Rの下部に設けられるホースガイド34のことを「下ホースガイド34」という。
上ホースガイド33は、後述する信号ホースを保持する。下ホースガイド34は油圧ホースを保持する。尚、後述するホースカバー38にも、油圧ホースを保持するホースガイドが設けられている。そのため、両者を明確に区別するために、以下の説明では、油圧ホースを保持するホースガイドのうち、第2ブーム9に設けられたホースガイド(下ホースガイド34)を第1ホースガイド34と称することがある。また、ホースカバー39に設けられたホースガイドは、第2ホースガイド45と称する。
先ず、下ホースガイド(第1ホースガイド)34について、より詳しく説明する。
下ホースガイド34は、第1油圧ホース31a,31bを保持する。この下ホースガイド34は、第2ブーム9の前後方向(第1ブーム8側から第3ブーム10側に延びる長手方向)に間隔をあけて複数設けられている。
下ホースガイド(第1ホースガイド)34の数は、第2ブーム9の長さに応じて設定することができるが、少なくとも3つ以上であることが好ましい。本実施形態では、3つの下ホースガイド34が設けられている。以下、本実施形態の3つの下ホースガイド34について、第2ブーム9の基端側(第1ブーム8側)にあるものから先端側(第3ブーム10側)にあるものに向けて順に、それぞれ基端側ホースガイド34a、中間ホースガイド34b、先端側ホースガイド34cということがある。
下ホースガイド(第1ホースガイド)34は、油圧ホースを保持する保持部を有している。図10、図7に示すように、この保持部は、横棒部34dと、縦棒部(第1縦棒部34e、第2縦棒部34f)とで構成されている。
横棒部34dは、第2ブーム9の一方の側板(右側板9R)から機体幅方向外側に延設されており、一端部が当該側板(右側板9R)に当接し、他端部が当該側板(右側板9R)から離れた位置にある。
第1縦棒部34eは、横棒部34dの延設端(他端部)から上方(上板9Uの方)に延びている。第1縦棒部34eは、第2ブーム9の一方の側板(右側板9R)と平行に配置されている。
第2縦棒部34fは、下板9Dの一側縁(右側縁9DR)から上方に延び、上下中途部(上板9Uと下板9Dの間)において、横棒部34dの中途部(一端部と他端部の略中間部分)と接続している。
横棒部34d、第1縦棒部34e及び第2縦棒部34fは、金属製の丸棒により一体に形成されている。
図7、図8、図10に示すように、第2縦棒部34fの下端部の一側面(左側面)は、
下板9Dの一側縁(右側縁9DR)に溶接されている。第2縦棒部34fの溶接により、下ホースガイド34は、第2ブーム9に固定されている。なお、横棒部34dの一端部(延設端と反対側の端部)は、第2ブーム9の一方の側板(右側板9R)に当接しているが溶接されていない。
下ホースガイド34を第2ブーム9に固定する方法として、横棒部34dの一端部を右側板9Rに溶接する方法も考えられる。本発明では、横棒部34dの一端部を右側板9Rに溶接せずに、第2縦棒部34fを右側縁9DRに対して溶接することで、下ホースガイド34を第2ブーム9に固定している。そのため、横棒部34dの一端部を右側板9Rに溶接した場合に比べ、溶接箇所を低減でき、溶接による歪みを抑えることができる。
また、図8に示すように、下板9Dの一側縁(右側縁9DR)には、円弧状の切り欠き43が形成されている。切り欠き43には、第2縦棒部34fの一側部(左側部)が嵌め入れられている。第2縦棒部34fの外周面の左側略半分は、切り欠き43の内面に当接している。これにより、第2縦棒部34fと下板9Dの一側縁(右側縁9DR)との接触面積が大きくなり、溶接強度が高められている。
図7及び図9に示すように、下ホースガイド(第1ホースガイド)34は、第1油圧ホース31a,31bが配置される第1配置部35を形成している。尚、図9では、後述するホースカバー38(第2ホースガイド45以外)を仮想線(二点鎖線)で示している。第1配置部35は、横棒部34d、第1縦棒部34e及び第2ブーム9の一方の側板(右側板9R)により囲まれた部分である。第1配置部35は、右方、左方及び下方は囲まれているが、上方は開放されている。
図7に示すように、第1配置部35には、2本の第1油圧ホース31aと2本の第1油圧ホース31bが上下(縦方向)に並んで配置される。即ち、第1配置部35には、4本の第1油圧ホース31a,31bが1本ずつ上下に並んで配置されている。この状態において、第1縦棒部34eは、第1油圧ホース31a,31bの機体幅方向外側に位置している。これにより、第1縦棒部34eは、第1油圧ホース31a,31bが機体幅方向外側に膨らまないように、当該ホースを機体幅方向外側から支持する支持部(第1支持部と称す)として機能している。
第1油圧ホース31a,31bは、第2ブーム9の一方の側板(右側板9R)に設けられた複数の下ホースガイド(第1ホースガイド)34の保持部に保持され、第2ブーム9の一方の側板(右側板9R)に沿って配置される。
詳しくは、第1油圧ホース31a,31bは、第1開口部55から第2開口部25を通って第2ブーム9の後部9bの一側方(右側方)から延出し、右側板9Rの基端側に延び、さらに、一方の側板(右側板9R)に沿って、当該右側板8Rの先端側に延びる。即ち、第1油圧ホース31a,31bは、第2ブーム9の一方の側板(右側板9R)に沿って、基端側(第1ブーム8側)から先端側(第3ブーム10側)に向けて延びる。
さて、右側板9Rに設けられた複数の下ホースガイド(第1ホースガイド)34の上下位置に着目すると、第2ブーム9の前後(長手方向)に並ぶ下ホースガイド34の保持部の上下位置は、互いに異なっている。詳しくは、基端側ホースガイド34aの保持部を構成する横棒部34dと、中間ホースガイド34bの保持部を構成する横棒部34dとの上下位置が異なっている。また、中間ホースガイド34bの保持部を構成する横棒部34dと、先端側ホースガイド34cの保持部を構成する横棒部34dとの上下位置が異なっている。つまり、右側板9Rに設けられた複数の下ホースガイド34の保持部は、千鳥状に配置されている。
下ホースガイド34の配置について、図10を主に参照してより詳しく説明する。尚、図10では、図の簡明化のために、第1油圧ホース31a,31bとホースカバー38(後述する)を省略している。
図10に示すように、基端側ホースガイド34a及び先端側ホースガイド34cの保持部の上下位置は、上板9Uと第1の距離d1離れた第1位置にある。中間ホースガイド34bの保持部の上下位置は、上板9Uと第2の距離d2離れた第2位置にある。第2の距離d2は、第1の距離d1より大きく設定されている。第1の距離d1と第2の距離d2
の差(d2−d1)は、油圧ホースが過不足なく弛むように設定され、一例として20〜30mm程度に設定される。
尚、複数の下ホースガイド34の配置は、図10に示す配置には限定されない。例えば、第1の距離d1を第2の距離d2より大きく設定してもよいし、各下ホースガイド34a〜34cと上板9Uとの距離が全て異なるように配置してもよい。
また、3つ以上の下ホースガイド34が第2ブーム9の前後に並ぶ場合、2つの下ホースガイド34が前後に並ぶ部分が2箇所以上に形成されることとなる。この場合、前後に並ぶ下ホースガイド34の保持部の上下位置は、少なくとも1箇所以上で異なっていればよい。例えば、本実施形態のように、3つの下ホースガイド(基端側ホースガイド34a、中間ホースガイド34b、先端側ホースガイド34c)が第2ブーム9の前後に並んでいる場合、基端側ホースガイド34aと中間ホースガイド34bの保持部の上下位置を異ならせて、中間ホースガイド34bと先端側ホースガイド34cの保持部の上下位置を同じとしてもよい。或いは、基端側ホースガイド34aと中間ホースガイド34bの保持部の上下位置を同じとして、中間ホースガイド34bと先端側ホースガイド34cの保持部の上下位置を異ならせてもよい。
複数の下ホースガイド34を上述の如く配置することにより、油圧ホースを複数の下ホースガイド34の保持部に保持して側板(右側板9R)に沿わせて配置すると、油圧ホースが自然に過不足なく弛むことになる。
そのため、油圧ホースを適度に弛ませるための調整作業に要する時間を削減することができ、油圧ホースの配策を容易に且つ短時間で行うことが可能となる。
第1油圧ホース31a,31bは、ゴム製ホースの外周面に補強材(金属線)が巻かれた構造を有していることから、高い剛性を有している。そのため、これらの油圧ホースは、第2ブーム9の長手方向に沿って並んでいる下ホースガイド34の間では殆ど弛まず、複数の下ホースガイド34の配置に略沿った形状で配策されることとなる。つまり、油圧ホースの形状(弛み具合)が、複数の下ホースガイド34の配置に概ね依存することとなるため、下ホースガイド34を上述の配置とすることで、油圧ホースが自然に過不足なく弛むようになる。
また、第1配置部35は上方が開放されているため、油圧ホースを上方から当該配置部に入れて保持部に保持させることができる。そのため、四方を囲まれた配置部を形成するホースガイドを使用して、当該配置部に油圧ホースを挿通する場合(例えば、上記特許文献1参照)に比べて、油圧ホースの配策を容易に且つ短時間で行うことが可能となる。
図9に示すように、上ホースガイド33は、信号ホース37を保持する。信号ホース37は、アーム11の先端に装着されるアームクレーン用の信号線を内蔵したホースである。信号ホース37は、上ホースガイド33に保持されることにより、第2ブーム9の一方の側板(右側板9R)に沿って配置される。
尚、図9では信号ホース37を1本のみ示しているが、信号ホース37は2本以上であってもよい。上ホースガイド33は、本実施形態では2つ設けているが3つ以上設けてもよい。上ホースガイド33は、略J字状に湾曲した部材であって、上端部が上板9Uの一側縁(右側縁)に溶接されている。上ホースガイド33の下部の湾曲部分は、信号ホース37を保持する保持部を形成している。図9に示すように、信号ホース37は複数の上ホースガイド33の保持部にわたって掛け渡される。
複数の上ホースガイド33は、本実施形態では、保持部の上下位置が等しくなるように配置されている。即ち、図10に示すように、複数の上ホースガイド33は、信号ホース37を保持する保持部と上板9Uとの距離d4が全て等しくなるように配置されている。但し、複数の上ホースガイド33の配置は、図10に示す配置には限定されない。
図10に示すように、上ホースガイド33と下ホースガイド34は、第2ブーム9の前後(長手方向)に交互に配置することが好ましい。上ホースガイド33と下ホースガイド34を交互に配置することにより、下ホースガイド34の配置部(第1配置部35及び第2配置部36)の直上には上ホースガイド33が位置しない。上述したように、油圧ホースを下ホースガイド34に保持させる際には、油圧ホースを上方から配置部に入れる。そ
のため、下ホースガイド34の配置部の直上に上ホースガイド33が位置しないことで、油圧ホースを下ホースガイド34に保持させて配策する際に、上ホースガイド33が妨げとならない。
図2、図7に示すように、第2ブーム9の一方の側板(右側板9R)には、ホースカバー38と、該ホースカバー38を取り付けるためのボス39が設けられている。
図11等に示すように、ホースカバー38は、金属製の平板を折り曲げて形成されており、側板部38Sと上板部38Uと下板部38Dとを有している。側板部38S、上板部38U及び下板部38Dは、前記一方の側板(右側板9R)との間に、油圧ホースが挿通される空間を形成する。
側板部38Sは、第2ブーム9の一方の側板(右側板9R)と平行に且つ当該側板との間に間隔をあけて配置されている。側板部38Sは、第2ブーム9の一方の側板(右側板9R)と略同じ形状及び大きさの長方形状に形成されている。側板部38Sの長手方向の一端側と他端側には、後述するネジ40を通すための穴38aが設けられている。また、側板部38Sの長手方向の一端部及び他端部には、折り曲げ部38b,38cが形成されている。折り曲げ部38bは、機体幅方向外側且つ前方に向けて折り曲げられている。図12等に示すように、折り曲げ部38bは、機体幅方向外側且つ後方に向けて折り曲げられている。これらの折り曲げ部38b,38cは、油圧ホースをホースカバー38の内側に配置した際に、油圧ホースがホースカバー38の縁に擦れて傷付くことを防ぐ。
上板部38Uは、側板部38Sの上縁から第2ブーム9の一方の側板(右側板9R)側に向けて延びている。下板部38Dは、側板部38Sの下縁から第2ブーム9の一方の側板(右側板9R)側に向けて延びている。
ホースカバー38は、側板部38Sの第2ブーム9の一方の側板(右側板9R)と対向する側に、複数のホースガイド(第2ホースガイド45)を有している。第2ホースガイド45は、第2ブーム9の一対の側板のうち、一方の側板(右側板9R)に沿って、第2油圧ホース31cを保持する。
第2ホースガイド45は、下板部38Dから上方に且つ側板部38Sとの間に間隔をあけて延びている。第2ホースガイド45は、直線状の金属製の丸棒により形成されており、下板部38Dの上面に溶接されている。第2ホースガイド45は、第2ブーム9の一方の側板(右側板9R)と平行に配置されている。
第2ホースガイド45は、ホースカバー38の長手方向(第2ブーム9の前後方向)に間隔をあけて複数設けられている。第2ホースガイド45の数は、第1ホースガイド(下ホースガイド)34の数と同じとすることが好ましい。本実施形態では、第1ホースガイド(下ホースガイド)34の数が3つであるため、第2ホースガイド45の数も3つとされている。以下、本実施形態の3つの第2ホースガイド45について、第2ブーム9の基端側(第1ブーム8側)にあるものから先端側(第3ブーム10側)にあるものに向けて順に、それぞれ基端側ホースガイド45a、中間ホースガイド45b、先端側ホースガイド45cということがある。
基端側ホースガイド45a、中間ホースガイド45b、先端側ホースガイド45cの長さは、全て同じでもよいし、一部又は全部を異ならせてもよい。図13に示すように、本実施形態では、基端側ホースガイド45a、中間ホースガイド45b、先端側ホースガイド45cの順に、徐々に短くなっている。但し、全ての第2ホースガイド45a〜45cは、第1ホースガイド34の保持部を構成する横棒部34dよりも上方まで延びている。これにより、第2油圧ホース31cが、第2ホースガイド45を乗り越えて、第1ホースガイド34の横棒部34dの下方に入り込むことを防止することができる。
図7及び図8に示すように、第2ホースガイド45は、第2油圧ホース31cが配置される第2配置部36を形成している。第2配置部36は、第2ホースガイド45、側板部38S及び下板部38Dにより囲まれた部分である。第2配置部36は、右方、左方及び下方は囲まれているが、上方は開放されている。
図7に示すように、第2配置部36には、2本の第2油圧ホース31cが上下(縦方向)に並んで配置される。この状態において、第2ホースガイド45は、第2油圧ホース3
1cの機体幅方向内側に位置している。これにより、第2ホースガイド45は、第2油圧ホース31cが機体幅方向内側に移動しないように、当該ホースを機体幅方向内側から支持する支持部(第2支持部と称す)として機能している。
次に、第1ホースガイド34と第2ホースガイド45との位置関係について説明する。
図12、図13等に示すように、第1ホースガイド34と第2ホースガイド45とは、第2ブーム9の長手方向にずれた位置にある。具体的には、基端側ホースガイド34aは、基端側ホースガイド45aよりも少し先端側(第3ブーム10側)に位置している。中間ホースガイド34bは、中間ホースガイド45bよりも少し先端側に位置している。先端側ホースガイド34cは、先端側ホースガイド45cよりも少し先端側に位置している。尚、説明の都合上、図13ではホースカバー38については、第2ホースガイド45のみを示している。
このように、第1ホースガイド34と第2ホースガイド45とが、第2ブーム9の長手方向にずれた位置に設けられていることにより、第1ホースガイド34と第2ホースガイド45とが干渉することが防がれる。即ち、第2ホースガイド45を第2ブーム9側に近づけることができ、ホースカバー38の厚みを薄くすることができる。これにより、作業機を軽量化することができるとともに、作業時にホースカバー38が他の物体に接触しにくくなる。
また、図7、図12に示すように、第1ホースガイド34の第1縦棒部34e(第1支持部)と、第2ホースガイド(第2支持部)45とは、機体幅方向においてオーバーラップしている。これにより、第1油圧ホース31a,31bと第2油圧ホース31cとの干渉を防ぎながら、第2ホースガイド45を第2ブーム9側に近付けることができる。そのため、ホースカバー38の厚みを薄くすることが可能となる。
また、第1ホースガイド34と第2ホースガイド45とが、第2ブーム9の長手方向に近接している。したがって、第2油圧ホース31cが第1ホースガイド34の横棒部34dの下方に入り込むことを、第2ホースガイド45によって抑制することができる。
例えば、第2ブーム9を機体幅方向に揺動させた場合、第2ブーム9の揺動に伴って第2油圧ホース31cが動き、第1ホースガイド34に近づく力が働く場合がある。第1ホースガイド34と第2ホースガイド45とが第2ブーム9の長手方向に離れていれば、第2油圧ホース31cが第1ホースガイド34に近づいて横棒部34dの下方に入り込み易い。一方で、第1ホースガイド34と第2ホースガイド45とが第2ブーム9の長手方向に近接している場合は、第2ホースガイド45によって、第2油圧ホース31cが横棒部34dの下方に入り込むのを抑制することができる。
上述した全てのホースガイド(上ホースガイド33、下ホースガイド34及び第2ホースガイド45)は、第2ブーム9の右側板9Rとホースカバー38の側板部38Sとの間に配置されている。これにより、信号ホース37及び第1〜第2油圧ホース31a〜31cは、右側板9Rと、ホースカバー38の上板部38U、側板部38S、下板部38Dとにより囲まれる空間に配置される。そのため、各ホース37,31a〜31cの動きは、当該空間内でのみ許容され、前記一方の側板(右側板9R)から離れて大きく膨らむことが防止できる。また、外方から第2ブーム9の一側部(右側部)に衝撃が加わった場合には、衝撃をホースカバー38で受けることが可能であるため、各ホースに衝撃が直接伝わることを防止できる。また、ホースがホースカバー38の内側に配置されるため、ホースカバー38の側板部38Sの外面側にはホースが露出しない。そのため、ホースカバー38の側板部38Sの外面に、型式や社名等を表示した銘板を貼り付けることができる。
ホースカバー38は、ボス39を介して、第2ブーム9の一方の側板(右側板9R)の外方に取り付けられている。
ボス39は、第2ブーム9の一方の側板(右側板9R)の外方に突設されており、当該側板(右側板9R)とホースカバー38の側板部38S(後述する)との間に配置されている。ホースカバー38は、ボス39に対してネジ40により固定されている。具体的には、ボス39の先端(外方端)とホースカバー38の側板部38Sに設けられた穴38aとを合致させて、ネジ40を当該穴38aに挿通してボス39に設けられたねじ穴に螺合
している。
図7、図10に示すように、ボス39は、上ボス部39aと下ボス部39bとを有する。上ボス部39aは、第2ブーム9の一方の側板(右側板9R)の上部に設けられており、上板部38Uの下方近傍に位置している。下ボス部39bは、第2ブーム9の一方の側板(右側板9R)の下部に設けられており、下板部38Dの上方近傍に位置している。つまり、上ボス部39aと下ボス部39bとは、第2ブーム9の上下方向(上板9Uと下板9Dとを繋ぐ方向)に間隔をあけて配置されている。
上ボス部39aと下ボス部39bは、第2ブーム9の前後の方向(長手方向)の一端側(基端側)と他端側(先端側)にそれぞれ設けられている。つまり、上ボス部39aと下ボス部39bとからなるボスの対が、第2ブーム9の前後に間隔をあけて配置されている。
上ボス部39aと下ボス部39bとの間には、第1〜第3油圧ホース31a〜31cを通過させる通過部44が形成されている。図9に示すように、下ホースガイド(第1ホースガイド)34は、第1油圧ホース31a,31bを通過部44に案内している。
この下ホースガイド34による油圧ホースの案内は、下ホースガイド34とボス39(上ボス部39a及び下ボス部39b)との位置関係を適当に設定することにより実現されている。具体的には、上ボス部39aの上下位置が、下ホースガイド34の保持部の上下位置よりも上方にあり、且つ、下ボス部39bの上下位置が下ホースガイド34の保持部の上下位置よりも下方にある。これにより、第1油圧ホース31a,31bを下ホースガイド34の保持部に保持させて配策すると、第1油圧ホース31a,31bは上ボス部39aと下ボス部39bの間の通過部44を通過するように案内される。
第2油圧ホース31cは、上ボス部39aと下ボス部39bとの間に形成された通過部44を通過している。下ボス部39bは、第2油圧ホース31cの一端側(第1ブーム8側)と他端側(第3ブーム10側)を下方から支持している。
ボス39は、第1〜第3油圧ホース31a〜31cが下ホースガイド(第1ホースガイド)34及び第2ホースガイド45から上方に離脱することを防止する抜け止め機能を有している。即ち、上ボス部39aにより油圧ホース31a〜31cの上方への移動を阻止することができる。ホースカバー38を取り付けるためのボス39は、油圧ホースの抜け止めの機能を併せ持っている。
第2油圧ホース31cは、第1ブーム8の側壁(右側壁8R)の先端側から第2ブーム9の一方の側板(右側板9R)の基端側に向けて延び、さらに、一方の側板(右側板9R)に沿って、当該右側板8Rの先端側に延びる。即ち、第2油圧ホース31cは、第2ブーム9の一方の側板(右側板9R)に沿って、基端側(第1ブーム8側)から先端側(第3ブーム10側)に向けて延びる。
第2油圧ホース31cは、別作業具を駆動する予備アクチュエータに接続される。別作業具として油圧ブレーカ等の使用時に激しい振動を生じる作業具を装着した場合には脈動することがある。本発明では、第1油圧ホース31a,31bを第1配置部35に配置し、第2油圧ホース31cを第2配置部36に配置することにより、第2油圧ホース31cが脈動しても第1油圧ホース31a,31bに擦れることを抑制することができる。これにより、第2油圧ホース31cの脈動に起因する第1油圧ホース31a,31bの摩耗が防がれ、当該ホースの寿命を延ばすことが可能となる。
また、第2油圧ホース31cは、後付けが可能な予備アクチュエータ用の作動油を送給するためのものであるため、後付けされる場合がある。このような場合でも、第2油圧ホース31cは、第1油圧ホース31a,31bが配置される第1配置部35の外側(右側板9Rと反対側)にある別の配置部(第2配置部36)に配置されるため、後付け作業が容易である。すなわち、第1油圧ホース31a,31bの配策を変更することなく、第2油圧ホース31cを後付けで配策することができる。
また、第2油圧ホース31cは第1ブーム8に沿う部分には配策されておらず、第1ブーム8に沿う部分では剛性材からなる第2油送パイプ30cが配策されている。そのため、第2油圧ホース31cが脈動しても、第1ブーム8に沿う部分にて第2油圧ホース31
cが他の油圧ホースと擦れることがなく、第2油圧ホース31cの脈動に起因して他のホースが摩耗することがない。
第3ブーム10は、一方の側板(右側板10R)にブラケット28を有している。当該一方の側板(右側板10R)は、第1ブーム8の一方の側壁(右側壁8R)及び第2ブーム9の一方の側板(右側板9R)と同じ側に配置された側板である。
図2に示すように、ブラケット28は、固定板28aとホース継手28bを有している。固定板28aは、第3ブーム10の一方の側板(右側板10R)に固定されている。ホース継手28bは、固定板28aに取り付けられている。ホース継手28bの一端側(第2ブーム9側)には、第2油圧ホース31cの延設端(他端部)が接続されている。ホース継手28bの他端側(アーム11側)は、所謂サービスポートを形成しており、前記予備アクチュエータに作動油を送給する第4油圧ホース31eを接続することができる。
以上、本発明について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、本実施形態では、作業装置5が、第1ブーム8と、第2ブーム9と、第3ブーム10と、アーム11と、作業具12とを有しているものについて説明した。しかし、別の実施形態(第2実施形態)として、第2ブーム9の先端部に第3ブーム10を介さずにアーム11が装着されている形態(第3ブーム10を有さない形態)を採用することもできる。第2実施形態の場合、第1揺動部は第1ブーム8であり、第2揺動部は第2ブーム9である。また、更に別の実施形態(第3実施形態)として、第1ブーム8の先端部に第2ブーム9及び第3ブーム10を介さずにアーム11が装着されている形態(第2ブーム9及び第3ブーム10を有さない形態)を採用してもよい。第3実施形態の場合、第1揺動部は第1ブーム8であり、第2揺動部はアーム11である。
1 作業機
2 機体
8 第1ブーム(第1揺動部)
8U 上壁
8D 下壁
9 第2ブーム(第2揺動部)
12 バケット(作業具)
13 ブームシリンダ(シリンダ)
31a,31b 第1油圧ホース(油圧ホース)
31d 第3油圧ホース(油圧ホース)
46 枢支部
47 接続部
48R,48L 補強側壁
49 上部カバー
81U 第1上壁部
82U 第2上壁部
81D 第1下壁部
82D 第2下壁部
84 第1上側屈曲部(上側屈曲部)
L1 第1仮想線
L2 第2仮想線

Claims (7)

  1. 機体と、
    作業具と、
    前記機体に揺動可能に枢支された第1揺動部と、
    前記第1揺動部の先端側に設けられた枢支部と、
    前記第1揺動部と前記作業具との間に設けられ、且つ前記枢支部に揺動可能に枢支された第2揺動部と、を備え、
    前記第1揺動部は、一対の側壁、前記一対の側壁の上部を連結する上壁、前記一対の側壁の下部を連結する下壁、及び、前記側壁とは異なる板材で構成され、且つ前記上壁の上面及び前記枢支部に接続されている一対の補強側壁を有し、
    前記側壁は、上端部が前記上壁の下面に接続され、
    前記補強側壁は、下端部が前記上壁の上面に接続され、
    前記上壁は、側縁部が前記側壁の外側面及び前記補強側壁の外側面よりも側方に突出しており、
    前記補強側壁の厚さが前記側壁の厚さよりも大きく形成されている作業機。
  2. 前記上壁は、前記機体側から延びる第1上壁部と、当該第1上壁部から上側屈曲部を介して前記枢支部側へ延びる第2上壁部とを有し、
    前記下壁は、前記機体側から延びる第1下壁部と、当該第1下壁部から下側屈曲部を介して前記枢支部まで延びる第2下壁部と、を有し、
    前記上側屈曲部は、前記第2下壁部を前記枢支部から離れる方向に延長した第1仮想線よりも前記先端側に位置しており、
    前記補強側壁は、少なくとも前記上側屈曲部より前記先端側に設けられている、請求項1に記載の作業機。
  3. 前記第1揺動部は、当該第1揺動部と前記機体とを連結するシリンダの一端側が接続される接続部を有し、
    前記上壁は、前記機体側から延びる第1上壁部と、当該第1上壁部から上側屈曲部を介して前記枢支部側へ延びる第2上壁部とを有し、
    前記下壁は、前記機体側から延びる第1下壁部と、当該第1下壁部から下側屈曲部を介
    して前記枢支部まで延びる第2下壁部と、を有し、
    前記上側屈曲部は、前記第2下壁部を前記枢支部から離れる方向に延長した第1仮想線と平行であって且つ前記接続部の軸心を通る第2仮想線よりも前記先端側に位置しており、
    前記補強側壁は、少なくとも前記上側屈曲部より前記先端側に設けられている、請求項1に記載の作業機。
  4. 前記第1揺動部に沿って前記第2揺動部側に向けて延びる油圧ホースを備え、
    前記油圧ホースは、前記上壁の上方であって且つ前記一対の補強側壁の間に配置されている、請求項1〜3のいずれかに記載の作業機。
  5. 前記一対の補強側壁の内側面の上部を連結する上部カバーを備え、
    前記一対の補強側壁は、上縁部が前記上部カバーよりも上方に突出しており、
    前記油圧ホースは、前記上部カバーの下方に配置されている、請求項4に記載の作業機。
  6. 前記一対の補強側壁、前記上壁及び前記上部カバーは、前記油圧ホースを挿通可能な第1開口部を形成しており、
    前記枢支部は、前記第1開口部に連通する第2開口部を有している、請求項5に記載の作業機。
  7. 前記側壁と前記上壁とが隅肉溶接により接合されている請求項1〜6のいずれかに記載の作業機。
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