JP6628003B2 - 液滴流量測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液滴流量測定装置に関する。
点滴により輸液等を患者に投与する場合、看護師が輸液バッグをセットする際に、点滴流路の開度を調整して点滴の液滴流量を調整する必要がある。また、点滴中にチューブの屈曲などにより液滴流量が変動することもあるため、看護師は定期的に液滴流量を点検する必要がある。
このような液滴流量の制御を自動的に行うために、点滴筒内で落下する液滴の数をカウントし、カウント数に応じて液滴流量を制御する輸液システムが知られている。
特許文献1(国際公開第2014/118944号)には、点滴筒にセットされる点滴プローブ(滴下数のカウント装置)が開示され、該点滴プローブは上下に並んだ2つの滴下センサを有している。特許文献1には、上側のセンサが滴下を検出した後に下側のセンサが滴下を検出した場合にのみ、滴下があったと判定することによって、液面からの液跳ねなどによる誤検知を防止し、正しい滴下数をカウントできる旨記載されている。ただし、液滴の大きさが、液体の粘度や表面張力によって異なる場合、滴下数のカウントだけでは、正確な液滴流量を測定することはできない。
一方、特許文献2(特許第5583939号公報)には、滴下数のカウントだけでなく、液滴の大きさ(体積)も測定することのできる点滴検出装置が開示されている。
さらに、特許文献3(国際公開第2016/114264号)には、安価なカメラ等を用いた場合でも、液の種類によらず流量を正確に測定することのできる、液滴流量測定装置が開示されている。この液滴流量測定装置によれば、図2を参照して、撮像部(カメラ)21を使用して液滴13の体積を測定し、光センサ(発光部51および受光部52)等によって滴下数をカウントすることで、液滴に体積と滴下数から液滴流量を算出することにより、液滴13の大きさに依らず、液滴流量を正確に測定することができる。
国際公開第2014/118944号 特許第5583939号公報 国際公開第2016/114264号
図3を参照して、上記のような正確に液滴流量を測定可能な装置において、点滴筒11内の液溜め14の液位が光センサ(発光部51および受光部52)の位置まで達した場合(図3(a))、液面からの液跳ねが光センサの位置まで達した場合(図3(b))などに、光センサによって誤検知が生じ、正確な測定を行うことができない可能性があった。
したがって、本発明の課題は、液面からの液跳ね、点滴筒の曇りなどによる誤検知を防止し、正しい液滴流量を測定できる、液滴流量測定装置を提供することを目的とする。
[1]
点滴筒内において滴下する液滴の流量を測定する液滴流量測定装置であって、
液滴を撮像する撮像部と、
前記撮像部で撮像された前記液滴の映像に基づき、液滴の体積および液滴の滴下数を測定する第1処理部と、
前記点滴筒に光を照射する発光部、および、前記発光部より照射された光を受光する受光部を含む、光センサと、
前記受光部が受光した光の光度が所定値より低くなった回数に基づき、前記液滴の滴下数を測定する第2処理部と、
制御部と、を備え、
前記撮像部は、高さ方向において、前記光センサが形成する光路よりも上側に位置し、
前記液滴の流量の測定は、
前記撮像部、前記第1処理部、前記光センサおよび前記第2処理部の全てが稼働し、前記第1処理部で測定された前記液滴の体積と、前記第1処理部または前記第2処理部で測定された前記液滴の滴下数と、に基づき、前記液滴の流量が測定される、第1モードと、
前記撮像部および前記第1処理部が稼働せず、前記光センサおよび前記第2処理部が稼働し、前記第1モードにおいて前記第1処理部で測定された前記液滴の体積と、前記第2処理部において測定された前記液滴の滴下数と、に基づき、前記液滴の流量が測定される、第2モードと、
を含み、
前記制御部は、前記液滴の流量の測定が開始されてから所定の期間である初期期間において、前記第1モードで前記液滴の流量が測定され、前記初期期間において、前記第1処理部で測定された前記液滴の滴下数と、前記第2処理部で測定された前記液滴の滴下数と、が同一である場合は、前記初期期間の経過後に、前記第2モードで前記液滴の流量が測定されるように、制御する、液滴流量測定装置。
[2]
前記制御部は、前記初期期間において、前記第1処理部で測定された前記液滴の滴下数と、前記第2処理部で測定された前記液滴の滴下数と、が異なる場合に、前記初期期間の経過後、前記第1モードで前記液滴の流量が測定されるように、制御する、[1]に記載の液滴流量測定装置。
[3]
前記制御部は、前記初期期間の経過後に前記第1モードで前記液滴の流量が測定される場合、前記初期期間の経過後から所定期間において、前記第1処理部で測定された前記液滴の滴下数と、前記第2処理部で測定された前記液滴の滴下数と、が同一である場合は、前記所定期間の経過後に、前記第2モードで前記液滴の流量が測定されるように、制御する、[2]に記載の液滴流量測定装置。
[4]
前記液滴の流量の測定は、
前記光センサおよび前記第2処理部が稼働せず、前記撮像部および前記第1処理部が稼働し、前記第1処理部で測定された前記液滴の体積と前記液滴の滴下数とに基づき、前記液滴の流量が測定される、第3モードをさらに含み、
前記制御部は、前記初期期間において、前記第1処理部で測定された前記液滴の滴下数と、前記第2処理部で測定された前記液滴の滴下数と、が異なる場合に、前記初期期間の経過後、前記第3モードで前記液滴の流量が測定されるように、制御する、[1]〜[3]のいずれかに記載の液滴流量測定装置。
[5]
前記制御部は、前記初期期間において、前記第1処理部で測定された前記液滴の滴下数と、前記第2処理部で測定された前記液滴の滴下数と、が異なる場合に、警告を発する、[2]または[4]に記載の液滴流量測定装置。
本発明によれば、液面からの液跳ね、点滴筒の雲りなどによる誤検知を防止し、正しい液滴流量を測定できる、液滴流量測定装置を提供することができる。
実施形態1の液滴流量測定装置の動作を説明するためのフロー図である。 実施形態1の液滴流量測定装置の構成を説明するための模式図である。 液滴流量測定装置における従来の課題を説明するための模式図である。 実施形態1の液滴流量測定装置の変形例1の動作を説明するためのフロー図である。 実施形態1の液滴流量測定装置の変形例2の動作を説明するためのフロー図である。 液滴流量測定装置における別の課題を説明するための模式図である。 実施形態2(実施形態1の液滴流量測定装置の適用例)を説明するための模式図である。 実施形態4の液滴流量測定装置の一例を説明するための模式図である。 実施形態4の液滴流量測定装置の別の一例を説明するための模式図である。 実施形態4の液滴流量測定装置の別の一例を説明するための模式図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表すものである。また、長さ、幅、厚さ、深さなどの寸法関係は図面の明瞭化と簡略化のために適宜変更されており、実際の寸法関係を表すものではない。
各実施形態は例示であり、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。実施形態2以降では実施形態1と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
[実施形態1]
<液滴流量測定装置>
図2を参照して、液滴流量測定装置1(図7参照)は、点滴筒11内において滴下する液滴13の流量を測定するための装置である。
液滴流量測定装置1は、液滴13を撮像する撮像部21と、
撮像部21で撮像された液滴の映像に基づき、液滴の体積および液滴の滴下数を測定する第1処理部と、
液滴13に光を照射する発光部51、および、発光部51より照射された光を受光する受光部52を含む、光センサと、
受光部52が受光した光の光度が所定値より低くなった回数に基づき、液滴の滴下数を測定する第2処理部と、
制御部と、を備える。
なお、「受光部が受光した光の光度が所定値より低くなった回数」は、受光部52が受光した光の光度が所定値以上である状態から、受光部52が受光した光の光度が所定値より低くなった状態(受光部52が発光部51より照射された光を受光できなかった状態を含む)へと切り替わった後、所定の期間、受光部52が受光した光の光度が所定値より低くなった状態が継続し、その後再び受光部52が受光した光の光度が所定値以上である状態へと切り替わることが繰り返される場合において、上記所定の期間、受光部52が受光した光の光度が所定値より低くなった一連の状態を1回としたときの当該一連の状態の回数として定義される。
撮像部21は、高さ方向において、発光部51および受光部52によって構成される光センサが形成する光路よりも上側に位置する。液滴は、ノズル12の下端から点滴筒11内に滴下する。撮像部21は、ノズル12の先端付近に配置されることが好ましい。
光センサは、少なくとも、発光部51から照射された光の少なくとも一部が、落下中の液滴13によって遮断され、受光部52が受光した光の光度が所定値より低くなったことを検知可能である。これにより、滴下数を測定することができる。なお、光センサは、点滴中における液溜め14の通常の液面より、高い位置に配置される。
なお、図2においては、発光部51と受光部52が点滴筒11を挟んだ状態で対向するように配置されている。ただし、このような配置に限定されず、例えば、受光部52が、発光部51から照射され、成長中の液滴で反射した光を検出できたことをもとに滴下数を測定するように配置されていてもよい。また、発光部51の光源としては、特に限定されないが、例えば、発光ダイオード(赤外LEDなど)、可視光のレーザが挙げられる。受光部52は、例えば、フォトダイオードなどの受光素子を有する。
液滴の流量の測定は、以下の第1モードと第2モード(省電力モード)とを含む。
第1モードにおいては、撮像部、第1処理部、光センサおよび第2処理部の全てが稼働する。第1処理部で測定された液滴の体積と、第1処理部または第2処理部で測定された液滴の滴下数と、に基づき、液滴の流量が測定される。なお、第1処理部(画像処理部)と第2処理部(カウント部)とは共通の処理部であってもよい。また、第1処理部での液滴の体積の測定、第1処理部または第2処理部での液滴の滴下数の測定、および、それらに基づく液滴流量の測定の詳細は、基本的に特許文献3に開示された方法と同じである。
第2モード(省電力モード)では、撮像部および第1処理部が稼働せず、光センサおよび第2処理部が稼働する。第1モードにおいて第1処理部で測定された液滴の体積と、第2処理部において測定された液滴の滴下数と、に基づき、液滴の流量が測定される。
液滴の流量の測定は、さらに以下の第3モードを含み得る。
第3モードでは、光センサおよび第2処理部が稼働せず、撮像部および第1処理部が稼働する。第1処理部で測定された液滴の体積と液滴の滴下数とに基づき、液滴の流量が測定される。そのため、第1モードと比較して光センサおよび第2処理部が稼働していないため、省電力化を図ることが可能となる。
本実施形態の液滴流量測定装置では、制御部によって、液滴の流量の測定が開始されてから所定の期間(初期期間)は、第1モードで液滴の流量が測定され、初期期間の経過後は、第1モードまたは第2モードのいずれかで液滴の流量が測定されるように、制御される。なお、所定の期間とは、特に限定されないが、例えば、液滴が10滴落下する期間などでよい。
本実施形態の液滴流量測定装置は、制御部によって、初期期間において、第1処理部で測定された液滴の滴下数と、第2処理部で測定された液滴の滴下数と、が同一である場合は、初期期間の経過後に、第2モードで液滴の流量が測定されるように、制御される。
液滴(輸液)の種類およびノズルの形状、材質等が同じであれば、落下する液滴1滴ごとの体積は安定している。このため、最初に撮像部21(カメラ)を用いて落下中の液滴の1滴あたりの体積を把握した後は、撮像部21の動作を停止(休止)して消費電力を削減しつつ、第2処理部のみを作動させて、流量測定することが可能である。通常、撮像部のほうが光センサよりも消費電力が大きいため、このようにすることで、本実施形態では、撮像部21を常時動作させている場合に比べて、消費電力を大幅に削減することができる。
一方、初期期間において、第1処理部で測定された液滴の滴下数と、第2処理部で測定された液滴の滴下数と、が異なる場合は、初期期間の経過後、第1モードまたは第3モードで液滴の流量が測定されるように、液滴流量測定装置が制御部によって、制御される。
すなわち、本実施形態の液滴流量測定装置は、滴下開始時に、撮像部のデータと光センサのデータから滴下数を比較することにより、点滴筒内の液面が、滴下を誤検知してしまうような位置にないことを確認する機能を有している。これにより、液面からの液跳ね、点滴筒の曇りなどによる誤検知を防止し、正しい液滴流量を測定できる。
図1は、実施形態1の液滴流量測定装置の動作を説明するためのフロー図である。図1に示されるように、液滴流量の測定開始(スタート)から所定の期間(初期期間)は、第1モードが実施される。
初期期間において、撮像部、第1処理部、光センサおよび第2処理部の全てが稼働する。第1処理部では、液滴の滴下数Aが測定され(S11)、液滴の体積が測定される(S12)。S11とS12は同時に実施されてもよい。一方、第2処理部でも、液滴の滴下数Bが測定される(S2)。そして、第1処理部で測定された液滴の体積と、第1処理部または第2処理部で測定された液滴の滴下数(AまたはB)と、に基づき、液滴の流量が測定(算出)される(S3)。
初期期間の経過時において、制御部は、滴下数Aと滴下数Bとを比較する(S4)。
滴下数Aと滴下数Bとが同じであれば、第2モード(省電力モード)への切り替えが行われる。第2モードにおいては、撮像部および第1処理部が停止され、光センサおよび第2処理部は引き続き稼働した状態で、初期期間(第1モード)において第1処理部で測定された液滴の体積と、第2処理部において測定された液滴の滴下数と、に基づき、液滴の流量が測定される。
本実施形態の液滴流量測定装置は、撮像部(カメラ)21とは別に光センサ(発光部51および受光部52)を備えている。液滴の大きさは、液の種類と滴下ノズルの種類によって決まるため、一回の一連の点滴の間は変化がないと考えてよく、一度把握すれば充分である。このため、初期期間に撮像部21で液滴の体積を測定しておけば、初期期間の経過後は、光センサによる滴下数の測定のみを行うことで、液滴流量を測定(モニタリング)することができる。第2モードでは、撮像部21で常時動画等を撮影し続ける必要がなく、第1処理部を構成する計算機の計算負荷を軽減できるとともに、撮像部21での消費電力を削減できるため、システム全体の消費電力を削減することができる。
一方、滴下数Aと滴下数Bとが異なる場合は、初期期間の経過後、第1モードまたは第3モードで液滴の流量が測定される。この場合、より点滴筒内の液溜めに近い光センサが、液跳ね、曇り等によって誤検知を起こしたと考えられるため、第2処理部(光センサ)の測定結果を用いずに、第1処理部(撮像部)のみの測定結果を用いて、液滴流量が測定される。すなわち、第1処理部で測定された液滴の体積と、第1処理部で測定された液滴の滴下数Aと、に基づき、液滴の流量が測定される。
この場合、さらに、液滴流量測定装置が警告を発してもよい。警告を発する方法としては、例えば、液滴流量測定装置の画面に警告を表示する、警告音を発する等が挙げられる。このような警告を発することで、医療従事者等が点滴の流量をクレンメ94(図7(a)参照)等によって調整したり、点滴を中止したりするなどの措置を施すことができる。
(変形例1)
図4は、実施形態1の液滴流量測定装置の変形例1の動作を説明するためのフロー図である。図4に示されるように、ステップS4の後に第1モードまたは第3モードでの液滴の流量の測定が測定された場合に、さらに、所定期間の経過後に、第2モードで液滴の流量が測定され得るように、液滴流量測定装置が制御される。
すなわち、変形例1では、制御部は、初期期間の経過後に第1モードで液滴の流量が測定される場合、初期期間の経過後から所定期間において、第1処理部で測定された液滴の滴下数と、第2処理部で測定された液滴の滴下数と、が同一である場合は、所定期間の経過後に、第2モードで液滴の流量が測定されるように、制御する。なお、ここで再度、第1処理部で測定された液滴の滴下数と、第2処理部で測定された液滴の滴下数と、が異なっていた場合は、上記と同様に所定期間の第1モードでの測定が繰り返されてもよい。
(変形例2)
図5は、実施形態1の液滴流量測定装置の変形例2の動作を説明するためのフロー図である。図5に示されるように、ステップS11Bが追加されている点で、図1に示される動作とは異なる。なお、S11Aは図1のS11と同じステップである。
ステップS11Bにおいては、第1処理部によって、液滴が正常に滴下していること(液滴がノズルの下端において成長し、ノズルの下端から断続的に落下していること)が確認される。なお、第1処理部は、例えば、撮像部21で撮像された映像において、所定期間(例えば、0.1〜5秒程度)の間に液滴の滴下があったかどうかを判断し、滴下があれば滴下が正常であると判断し、滴下がなければ滴下が正常でないと判断する。なお、図6に示されるように、点滴筒11内の液溜め14の液面が撮像部21の高さまで達したか、または、液溜め14の液面が撮像部21の高さ付近まで達したことにより、液跳ねが撮像部21の位置まで達した場合には、ノズルの下端において成長する液滴に加えて液跳ねの映像も液滴として認識してしまうため、第1処理部(撮像部)において滴下が正常でないと判断されることがある。
滴下が正常であれば、ステップS12に進み、図1と同様の動作が実施される。一方、滴下が正常でない場合は、ステップS12に進まず、警告が発せられる。これにより、変形例2によれば、図6に示されるように、点滴筒11内の液溜めの液面が撮像部21の撮影範囲内まで上昇した場合であっても、誤検知を防止することができる。
なお、警告の方法は、基本的に図1の場合と同じであるが、ここでの警告は、図6に示されるような状況を示し、図1の警告(ステップS4の後の警告)よりも重度の異常についての警告であるため、より重大な警告であることが分かるような警告を発することが好ましい。
本実施形態において、「滴下」としては、例えば、患者に輸液等を投与する点滴の際の点滴筒11内における液滴の滴下が挙げられるが、これに限られず、医療用途以外の工業用途などにおける液滴の滴下も含まれる。
なお、本実施形態の液滴流量測定装置によれば、液滴の体積を測定するため、液滴の種類(例えば、表面張力、密度、粘度などの差異)によらず液滴流量を正確に測定することができる。したがって、液の種類によらずに、正確な流量(流速)で、また正確な時間で点滴を行うことができる。
[実施形態2]
図7は、実施形態2を説明するための模式図である。本実施形態は、実施形態1の液滴流量測定装置の適用例である。
図7(a)および(b)を参照して、点滴筒11は、例えば、患者より高い位置でスタンド90に吊るされた輸液バッグ91から、患者に至る輸液ラインの途中に配置される。点滴筒11の上端は、輸液バッグ側の輸液ラインを構成するチューブ92に接続されている。点滴筒11の下端は、患者側の輸液ラインを構成するチューブ93に接続されている。チューブ93には、クレンメ94が設置され、クレンメ94によって点滴速度(液滴流量)を調整することができる。
輸液バッグ91内の輸液(薬液)は、重力によってチューブ92内を下方に向かって流れ、点滴筒11内で、液滴13として落下(滴下)する。なお、点滴筒11は透明であるため、成長中の液滴13を外部から撮像することが可能である。
スタンド90(壁面などでもよい)に、ジンバル95を設け、ジンバル95が液滴流量測定装置1の取り付け部95aに取り付けられる。このため、例えば、スタンド90が傾いた場合でも、ジンバル95の機構により、液滴流量測定装置1(の筐体の天面)は、水平方向と所定の角度を保つように支持される。
例えば、液滴流量測定装置1は、その中に取り付けられた点滴筒11の長軸方向が鉛直方向に対して一定の角度となるように、重心があらかじめ調整されている。もしくは、液滴流量測定装置1が、ジンバル95に取り付けられた後に、点滴筒11の長軸方向が鉛直方向に対して一定の角度となるように、(自動または手動で)調整可能な機構を有していても良い。なお、点滴筒の長軸方向は、鉛直方向と一致する向きでもよく、鉛直方向と異なる向きであってもよい。
液滴流量測定装置1をジンバル95で支持することにより、点滴途中にスタンド90が移動し、鉛直方向以外の向きの加速度が加わるような場合でも、それに連動して点滴筒11が傾くことができ、液滴の落下方向も同様に傾くため、撮像部および光センサの検出域から液滴が外れることを防止できる。
[実施形態3]
本実施形態の液滴流量測定装置は、薬液の誤使用を防止する機構を備えている点で、実施形態1とは異なる。
具体的には、本実施形態の液滴流量測定装置では、点滴開始前に、使用する薬液を設定する機能を有している。また、初期期間に、撮像部による撮像データから、点滴に使用されている薬液の種類に関する情報(液滴の体積、屈折率、色情報など)を取得する機能を有している。
液滴流量測定装置の制御部等には、各種の薬液に関する情報をデータベース上に保持しており、その情報と初期期間に取得した薬液の情報とを比較して、薬液の種類が設定された薬液と一致するかどうかを判断することが可能である。そして、例えば、薬液の情報を比較した結果が大きく乖離している場合には、結果を通知し、点滴を停止するように警告を発するか、あるいは、液滴流量測定装置が点滴を停止することができる。
[実施形態4]
図8を参照して、本実施形態の液滴流量測定装置は、発光部51と受光部52との間の光路の周囲にハウジング61を有する点で、実施形態1とは異なる。
実施形態1と同様に、点滴筒11を挟んだ状態で対向するように配置された発光部51(光源51a)と受光部52(受光素子52a)とを有する光センサによって、薬液等の滴下によって発光部51から受光部52に至る光が液滴によって遮られることを検知でき、第2処理部(カウント部)が液滴の滴下数を測定することができる。
ここで、本実施形態においては、図8に示されるように、発光部51と受光部52との間の光路の周囲にハウジング61が設けられている。すなわち、受光素子52a(受光部52)が光源51a(発光部51)からの光だけを検知し、それ以外の方向からの光が受光部52に入射しないように、ハウジング61に発光部51からの光の進行方向に貫通する孔61aが設けられている。これにより、本実施形態においては、外乱光(室内光、屋外の太陽光など)の影響を受けずに、受光部52が発光部51からの光が滴下した薬液によって遮られたことを正確に検知し、液滴を正確にカウントすることができる。
なお、図8に示される形態においては、複数の光源51aと複数の受光素子52aとが設けられている。これにより、点滴筒11内の広い範囲で液滴の滴下を検知できるため、液滴の滴下をより正確に検知することができる。
また、図8に示される形態においては、発光部51から受光部52に至る光路に沿って設けられたハウジング61の孔61aが、ハウジング61の端面(発光部51側の端面または受光部52側の端面)に対して垂直な方向に形成されている。孔61aがハウジング61の端面に対して垂直な方向に形成されていることで、ハウジング61を成型する際に金型を容易に取り外すことができ、成形性に優れる。
ただし、図8に示される形態において、点滴筒11内の広い範囲の液滴を検知するためには、受光部52の受光素子52aが複数必要であり、それに対応した複数の光源51aが必要になる。これに対して、図9に示される形態では、1つの光源51aから複数の受光素子52aへ放射状に光路(孔61b,61c)が設けられている。この図9に示される形態は、受光素子52aが複数あることで点滴筒11内の広い範囲の液滴を検知できるという利点を有しつつ、発光部51の光源51aが1つでよいという利点も有している。
なお、図9に示す形態においては、ハウジング61の孔61b,61cの形状から、ハウジング61を成型する際に金型を容易に取り外すことができず、成型品を金型から取り外すために金型の一部をスライドさせる機構などが必要になるため、金型コストが増加してしまう。これに対して、図10に示される形態においては、ハウジング61の孔61dの形状(ハウジング61の端面に平行な断面形状)が外側に向かって同じ形状であり、孔61eの形状(ハウジング61の端面に平行な断面形状)が外側に向かって大きくなるテーパー状となっているため、ハウジング61を成型する際に成型品を金型から容易に取り出すことができ、金型コストの増加を抑制することができる。また、多少の光源51aのずれを許容することができる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 液滴流量測定装置、11 点滴筒、12 ノズル、13 液滴、14 液溜め、21 撮像部、51 発光部、51a 光源、52 受光部、52a 受光素子、61 ハウジング、61a,61b,61c,61d,61e 孔、90 スタンド、91 輸液バッグ、92,93 チューブ、94 クレンメ、95 ジンバル、95a 取り付け部。

Claims (5)

  1. 点滴筒内において滴下する液滴の流量を測定する液滴流量測定装置であって、
    液滴を撮像する撮像部と、
    前記撮像部で撮像された前記液滴の映像に基づき、液滴の体積および液滴の滴下数を測定する第1処理部と、
    前記点滴筒に光を照射する発光部、および、前記発光部より照射された光を受光する受光部を含む、光センサと、
    前記受光部が受光した光の光度が所定値より低くなった回数に基づき、前記液滴の滴下数を測定する第2処理部と、
    制御部と、を備え、
    前記撮像部は、高さ方向において、前記光センサが形成する光路よりも上側に位置し、
    前記液滴の流量の測定は、
    前記撮像部、前記第1処理部、前記光センサおよび前記第2処理部の全てが稼働し、前記第1処理部で測定された前記液滴の体積と、前記第1処理部または前記第2処理部で測定された前記液滴の滴下数と、に基づき、前記液滴の流量が測定される、第1モードと、
    前記撮像部および前記第1処理部が稼働せず、前記光センサおよび前記第2処理部が稼働し、前記第1モードにおいて前記第1処理部で測定された前記液滴の体積と、前記第2処理部において測定された前記液滴の滴下数と、に基づき、前記液滴の流量が測定される、第2モードと、
    を含み、
    前記制御部は、前記液滴の流量の測定が開始されてから所定の期間である初期期間において、前記第1モードで前記液滴の流量が測定され、前記初期期間において、前記第1処理部で測定された前記液滴の滴下数と、前記第2処理部で測定された前記液滴の滴下数と、が同一である場合は、前記初期期間の経過後に、前記第2モードで前記液滴の流量が測定されるように、制御する、液滴流量測定装置。
  2. 前記制御部は、前記初期期間において、前記第1処理部で測定された前記液滴の滴下数と、前記第2処理部で測定された前記液滴の滴下数と、が異なる場合に、前記初期期間の経過後、前記第1モードで前記液滴の流量が測定されるように、制御する、請求項1に記載の液滴流量測定装置。
  3. 前記制御部は、前記初期期間の経過後に前記第1モードで前記液滴の流量が測定される場合、前記初期期間の経過後から所定期間において、前記第1処理部で測定された前記液滴の滴下数と、前記第2処理部で測定された前記液滴の滴下数と、が同一である場合は、前記所定期間の経過後に、前記第2モードで前記液滴の流量が測定されるように、制御する、請求項2に記載の液滴流量測定装置。
  4. 前記液滴の流量の測定は、
    前記光センサおよび前記第2処理部が稼働せず、前記撮像部および前記第1処理部が稼働し、前記第1処理部で測定された前記液滴の体積と前記液滴の滴下数とに基づき、前記液滴の流量が測定される、第3モードをさらに含み、
    前記制御部は、前記初期期間において、前記第1処理部で測定された前記液滴の滴下数と、前記第2処理部で測定された前記液滴の滴下数と、が異なる場合に、前記初期期間の経過後、前記第3モードで前記液滴の流量が測定されるように、制御する、請求項1記載の液滴流量測定装置。
  5. 前記制御部は、前記初期期間において、前記第1処理部で測定された前記液滴の滴下数と、前記第2処理部で測定された前記液滴の滴下数と、が異なる場合に、警告を発する、請求項2または4に記載の液滴流量測定装置。
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