JP6627493B2 - シート - Google Patents

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Description

本発明は、シートに関する。
従来より、シート構造を身体情報に基づいて変更する技術が知られている(例えば、特許文献1、2)。
特許文献1においては、胸郭と骨盤の変位を圧力センサによって計測し、初期状態より変位が生じた際に、移動手段によって、当該位置を初期状態の位置に移動させる。これにより、着座姿勢の崩れを全身にわたって低減できるとされている。
一方、特許文献2では、体型によらずシートのホールド性を高めるため、シートクッションに腰部を収納するシートパッドが設けられている。当該シートパッドには、肉厚を薄くした薄肉パッド部が設けられ、裏面にスリット部が設けられており、薄肉パッド部に体重が加わると段階的に断面積が変化して三次元曲面を形成し、臀部が適切な反力で保持される。すなわち、シートパッドが弾性変形すると薄肉パッド部も弾性変形しつつスリット部が開口し、所定の傾斜面が構成され、これにより、所望の沈み込み量を得ることが出来ると共に所望の圧力分布が得られるとされている。
特許第4347385号公報 特開2008−296667号公報
従来技術においては、身体情報に基づいてシート構造を変更することにより、好適な着座感が得られるシートが提供されるとあるが、上記特許文献2の技術背景において、“人体形状の曲面に沿って曲面部を形成しても、体格のばらつきや姿勢など人によっては圧力分布が異なる”との記載がある。これは、例えば、図22に示すように人体とシートの剛性の大きさによって変形状況が異なることによる。人体においては、軟組織の厚みや骨との位置関係などによって、変形の状態が異なることを示唆している。一方、好適な着座感を得るには着座時の血流の状態が大きく影響する。軟組織の変形などによって血管が閉塞状態になると血流が止まり痛みなどの感覚が生じる。このような軟組織の変形は圧力センサで計測された高圧部位でのみ生じるのではないことから、軟組織の変形を知るには,圧力のみならず人体及び着座面の変形そのものを計測する必要がある。また、軟組織の変形を好適な着座感が得られる所望の変形にするには、変形状況に応じてシート着座面形状を細かく変更する必要がある。しかしながら、従来技術においては、着座時の人体及びシートの変形は詳細に計測されておらず、主に圧力センサにより圧力分布が計測されているに過ぎない。このため、詳細変形が計測されていないことから、シート着座面形状に関しても好適な着座感が得られるように細かく変更することが困難といった課題がある。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、正確にシート面の形状又は着座者の形状を得ることができるシートを提供することにある。
本発明のシートは、シート面の近傍に設置された、設置位置に作用する物理量を検出する複数のセンサと、前記複数のセンサの各々で検出された物理量に基づいて、前記複数のセンサの設置位置の各々の曲率を測定する測定手段と、着座者が着座した状態で前記測定手段によって測定された前記複数のセンサの設置位置の各々の曲率に基づいて、前記シート面の形状又は前記着座者の形状を計算する形状計算手段と、を含んで構成されている。
本発明のシートによれば、シート面の近傍に設置された複数のセンサによって、設置位置に作用する物理量を検出する。そして、測定手段によって、前記複数のセンサの各々で検出された物理量に基づいて、前記複数のセンサの設置位置の各々の曲率を測定する。
そして、形状計算手段によって、着座者が着座した状態で前記測定手段によって測定された前記複数のセンサの設置位置の各々の曲率に基づいて、前記シート面の形状又は前記着座者の形状を計算する。
このように、シート面の近傍に設置された複数のセンサを用いて、複数のセンサの設置位置の各々の曲率を測定することにより、正確にシート面の形状又は着座者の形状を得ることができる。
本発明に係る複数のセンサの各々が、加速度、角速度、及び磁気の少なくとも1つを物理量として検出するようにすることができる。
本発明に係るシートは、前記形状計算手段によって計算された前記シート面の形状に基づいて、予め定められた前記シート面の形状を実現するように、前記シート面の形状を変更するシート面形状変更手段を更に含むようにすることができる。
本発明に係るシートは、シート面形状変更手段を更に含み、前記形状計算手段は、前記シート面の形状及び前記着座者の形状を計算し、前記シート面形状変更手段は、前記形状計算手段によって計算された前記シート面の形状及び前記着座者の形状に基づいて、前記シート面の形状が、前記着座者の形状に対応するように、前記シート面の形状を変更することができる。
本発明に係るシートは、シート面の近傍に格子状に配設された複数の弾性体を更に含み、前記シート面形状変更手段は、前記複数の弾性体の各々の張力を制御することにより、前記シート面の形状を変更するようにすることができる。
本発明に係る形状計算手段は、前記着座者が着座した状態で前記測定手段により測定された前記複数のセンサの設置位置の各々の曲率に基づいて、隣接するセンサ間を結ぶ線分上の各補間位置の曲率を補間し、前記センサの設置位置の各々の曲率、及び前記補間位置の各々の曲率に基づいて、前記シート面の形状又は前記着座者の形状を計算するようにすることができる。
本発明のシートによれば、シート面の近傍に設置された複数のセンサを用いて、複数のセンサの設置位置の各々の曲率を測定することにより、正確にシート面の形状又は着座者の形状を得ることができる。
弾性体の張力を制御する方法を説明するための図である。 弾性体の張力を制御する方法を説明するための図である。 弾性体の張力を制御する方法を説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態に係る車両用シートの構成の一例を示す概略図である。 着座面の近傍に設置された複数のセンサの構成の一例を示す概略図である。 着座面の近傍に設置された複数のセンサの構成の一例を示す断面図である。 複数の弾性体の配置の一例を示す概略図である。 弾性体の接続方法例を示す図である。 弾性体の張力を変更する方法を説明するための図である。 弾性体の張力を変更する方法を説明するための図である。 車両用シートの電気的構成の一例を示すブロック図である。 主制御部で実行される「シート面形状変更処理」の手順の一例を示すフローチャートである。 基準シート面形状の一例を示す図である。 複数の物理センサの他の配置例を示す図である。 複数の物理センサの他の配置例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る車両用シートの構成の一例を示す概略図である。 初期形状計測用装置における複数の物理センサの配置例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る車両用シートの弾性体の張力を変更する構成の一例を示す概略図である。 巻取りリングの内部構造の一例を示す図である。 巻取りリングの内部構造の一例を示す図である。 本発明の第4の実施の形態における「シート面形状変更処理」の手順の一例を示すフローチャートである。 シートと人体の剛性に応じた、シートの変形を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
<本発明の実施の形態の概要>
本発明の実施の形態では、シート面形状又は着座者の人体形状を実時間で計測し、計測されたシート面形状又は人体形状に基づいて、シート構造を可変して人体とシートの接触面形状などのシート特性を変更することにより、人体形状などの身体情報と作用力に応じて好適な着座感が得られる車両用シートを提供する。
例えば、複数の物理センサを面状或は線状に配置し、面上或は線上の所定位置における曲率Rを計測する。物理センサとしては、3軸の加速度計や角速度計を用いることが可能であり、3軸の加速度計から得られる重力加速度成分から傾斜角度θが求まる。また、物理センサとして角速度計を用いた場合は、所定時刻からの角速度を随時時間積分することにより傾斜角度θが得られる。
このように複数の物理センサをシートの着座面の近傍に配設することにより、着座面の曲面分布を得ることができ、これを基に着座面の形状を算出できる。また、物理センサを着座面の内側に埋め込んで配設することにより、従来カメラなどの映像機器による計測が困難であった、着座時の着座面形状を得ることが可能となり、随時計測を行うことにより、実時間で着座面形状が得られる。
一方、物理センサを、人体に直接装着する、或は曲面や平面を形成する柔軟体に配置することにより、着座時の人体形状を着座面と同様に実時間で得ることが可能となる。このようにして得られる着座面と人体形状は、従来技術では得られることが困難であった情報であり、これらの情報を用いることにより、人体及び着座面形状を基にした着座感の向上を図ることができる。
また、計測された人体形状や着座面形状を基に、着座面の形状の変更を行う。着座面形状の変更は、着座面に近接配設した格子状の支持部材で行う。従来技術での人体支持は、発泡性のクッション材やメッシュ状部材などの弾性部材を用いて行われていた。これらの部材はシートフレームに取り付けられるが、その弾性特性は取り付け時の状態で固定であり、着座面の形状を着座状況に応じて変更することは困難であった。しかしながら、上述のように身体特性や作用力は多様に変化することから、従来技術における弾性部材では十分に対応することが出来ない。
本実施の形態では、着座面に近接して格子状に配設した複数の弾性体の各々の張力を制御することにより、シートの着座面形状を任意に変更することが可能である。ばねと質点からなる支持部材の数値計算モデルの例では、図1、図2に示すように、モデルの弾性体端部を固定支持或いは自由支持することによって張力を変化させることができる。上記図1に示すように、周囲が固定支持の場合は、質点を支持部材モデルの上方より自由落下させると質点はほぼ中央に位置する。これは、弾性体が質点によって弾性変形させられ、質点が支持部材モデルの中央に位置することにより、各弾性体の張力がバランスするためである。上記図2に示すように、自由支持部を設けると質点は落下後に自由支持部の方向に移動する。これは、弾性体の張力がバランスする位置が自由支持部よりに移動したためである。図3に示すように、横方向の固定支持部と同様に縦方向の固定支持部に自由支持部を設けると、弾性体の張力がバランスする位置を自由に変更することが可能となる。これにより、着座時の着座面の形状を任意に変更でき、例えば、着座者の人体形状に一致させることが可能となる。また、人体情報を随時計測することにより、着座時に着座姿勢が変化した場合にも着座面形状を速やかに変更して、好適な着座感が得られる。
以上の人体形状やシート着座面形状の計測とシート着座面形状の変更により、着座者の身体特性や作用力が複合した多様な条件下においても、好適な着座感が得られるシートを提供できるといった優れた効果が得られる。
<第1の実施の形態>
(車両用シート)
まず、車両用シートの構成について説明する。
図4は本発明の第1の実施の形態に係る車両用シートの構成の一例を示す概略図である。図4に示すように、車両用シート10は、シートクッション12と、シートバック14と、シート各部を制御する制御装置16とを備えている。
(センサ設置状態)
シートクッション12及びシートバック14の各々の着座面12a、14aの内側には、複数の物理センサ18が面状に設置されており、複数の物理センサ18は、制御装置16へ接続されている。
複数の物理センサ18は、XYZ座標系の加速度、角速度、磁気強度等、設置位置に作用する少なくとも1つの物理量を検出するセンサである。シート面形状を正確に求める為には、複数の物理量を複合的に検出できる多軸センサが好ましい。1軸センサを複数組み合わせて多軸センサを構成してもよい。本実施の形態では、加速度計と角速度計が一体となった物理センサを用いており、具体的には、XYZ各軸方向の加速度とXYZ各軸周りの角速度とを検出可能な6軸センサを用いている。
上記図4に示すように、複数の物理センサ18は面状に配設されている。また、図5に示すように、互いに隣接する2つの物理センサ18は、給電線34及び信号線36により接続されている。また、着座面12a、14aの端部に配置された物理センサ18は、給電線34及び信号線36により制御装置16に接続されている。給電線34は、電源(図示せず)から各物理センサ18に電力を供給するための導線である。信号線36は、各物理センサ18と制御装置16との間で信号を授受するための導線である。即ち、制御装置16は、複数の物理センサ18の各々から、検出信号に基づく測定結果を取得することができる。
図6は、着座面12a、14aのI-I断面図である。着座面12a、14aは、網目状の織布からなるメッシュシートであり、着座面12a、14aの内側に、複数の物理センサ18が面状に配設されている。
本実施の形態では、物理センサ18としては、縦3mm×横3mm×厚さ1mmと小型の6軸センサを用いている。また、本実施の形態では、給電線34及び信号線36として、直径が約0.1mmの導線を用いる。給電線34及び信号線36の各々は、着座面12a、14aの内側に設置されている。
(弾性体の構成)
着座面12aのメッシュシートは、図7に示すように格子状に配設された複数の弾性体20によって支持されている。弾性体20は、例えば、長尺のゴムや樹脂、或は金属などで構成することができる。着座面12aのメッシュシートは、縦方向の弾性体20と横方向の弾性体とが交差する位置において、図8に示すように摺動自由体24により摺動自由に取り付けられている。一方、弾性体20の一端は、シートフレーム22に結合されており、他の端部は直動モータ26の軸に結合されている。また、直動モータ26の本体はシートフレーム22に結合されている。従って、直動モータ26の軸を移動させることにより、弾性体20の長さを変更して、弾性体20の張力Tを変化させ、変位量Lに応じて張力Tを大小に変化させることができる。個々の直動モータ26には駆動装置28が接続されており、駆動装置28からの電力供給によって直動モータ26は動作する。一方、駆動装置28には制御装置16が信号接続されており、制御装置16からの制御信号Sに基づいて、軸の変位方向D、変位量L、及び変位タイミングTLなどが制御される。
着座面12aの形状は、弾性体20の張力Tのバランスを変更することにより、任意の形状を設定することができる。例えば、上記図1に示すように中央部領域の形状を変更する場合は、まず、図10に示すような中央部領域aにある横方向の弾性体20(図10のC,D参照)の張力Tを低くする。中央部領域aにある横方向の弾性体20の張力Tが低くなった場合でも、縦方向の弾性体20(図10のIII、IV参照)の張力Tによって着座面12aの中央部領域aの形状は変化しない。同様に、着座面12aの他の領域b及びcにおいてもその形状は変化しない。次に着座面12aの中央部領域aにある縦方向の弾性体20(図10のIII、IV参照)の張力Tを低くする。これにより、中央部領域aにある縦方向の弾性体20と横方向の弾性体20の交点である、着座面12aの中央部領域aは張力Tが低い状態となる。張力Tが低下した中央部領域aに、着座による外力が作用すると、中央部領域aの着座面12aは後方に変形する。変位状況は、例えば、上記図9に示すP1の位置からP2の位置への変位である。しかしながら、他の弾性体20の交点部分には、少なくとも所定の張力Tが作用していることから、該当領域の着座面12aは変形しない。また、再度、着座面12aの中央部領域a近傍の弾性体20の張力Tを高めると、中央部領域aの変形は小さくなり、外力に対して十分に大きな張力Tを付与することにより、着座状態においても着座面12aは初期の座面形状となる。
以上の構成により、実時間で得られた着座面12aの形状に応じて、着座面12aの形状を変更することが可能となる。物理センサ18が面状に配設されていることから、着座者の体格などが大きく異なる場合においても正確に着座面12aの形状を把握することが出来、例えば、大人と子供の判別を行うことが可能となる。
(制御装置)
図11に示すように、制御装置16は、主制御部50、張力制御部52、センサ制御部58、及び記憶装置62を備えている。主制御部50、張力制御部52、センサ制御部58、及び記憶装置62の各部は、互いにバス64で接続されている。なお、張力制御部52が、シート面形状変更手段の一例である。
主制御部50、張力制御部52、センサ制御部58、及び記憶装置62の各々は、CPU、ROM、RAMを備えたコンピュータで構成されている。主制御部50は、制御装置16の各部を統括制御する制御部である。後述する「シート面形状変更処理」は主制御部50により各部が制御されて実行される。
張力制御部52は、駆動装置28(上記図9参照)による弾性体20の各々の張力の変更を制御する。
センサ制御部58は、検出開始指示等により物理センサ18の作動を制御し、選択された物理センサ18から検出信号を取得する。また、センサ制御部58は、A/D変換器(図示せず)と曲率測定手段(図示せず)と形状計算手段(図示せず)とを備えている。A/D変換器は、電圧又は電流の信号、オンオフ信号等、アナログ信号として得られた検出信号をデジタル信号に変換する。曲率測定手段は、デジタル化された検出信号(検出される物理量)から、各物理センサ18の設置位置でのシート面の曲率を測定する。例えば、各物理センサ18から検出される加速度Aと角速度Rを用いて、着座面12a、14aの曲率分布Rdisを算出する。形状計算手段は、着座者が着座した状態で曲率測定手段によって測定された着座面12a、14aの曲率分布Rdisに基づいて、着座面12a、14aのシート面形状を計算する。
ここで「曲率」とは、曲率半径の逆数である。物体が曲線上を移動するとき、曲線上のある点では当該曲線に接する曲率円の半径(曲率半径)で円運動をしていると考えられる。従って、XYZ座標系の加速度、角速度、磁気強度等、物理センサ18で検出される物理量は、物理センサ18の設置位置での「曲率」に変換することができる。物理量としてXYZ座標系の加速度が検出される場合には、物理センサ18の設置位置の傾斜角度θが「曲率」に含まれる。また、物理量としてXYZ座標系の角速度が検出される場合には、物理センサ18の設置位置の傾斜角度θも「曲率」に含まれる。
取得された測定結果は主制御部50に入力される。本実施の形態では、センサ制御部58において、物理量を表す検出信号をA/D変換し、デジタル化された物理量を曲率に変換しているが、制御装置側で各変換を行ってもよい。
記憶装置62は、ハードディスク装置、メモリ等の記憶装置であり、センサ制御部58で受信した検出信号、測定結果、演算結果等、各種の情報を記憶する。
(シート面形状変更処理)
次に、「シート面形状変更処理」の手順について説明する。
図12は制御装置16(主に主制御部50)で実行される「シート面形状変更処理」の手順の一例を示すフローチャートである。乗員が車両用シート10に着座し、イグニッションキーがオンされると、制御装置16により「シート面形状変更処理」が開始される。
まず、ステップS100で、センサ制御部58を介して、複数の物理センサ18の各々に電力を供給する。各センサに接続された給電線34により、図示しない電源から各物理センサ18に所定の電力が供給される。各物理センサ18は、電力の供給が開始されてから一定時間経過後に起動し、検出可能な状態となる。
次に、ステップS102で、センサ制御部58を介して、各物理センサ18に対して検出開始を指示する。各物理センサ18に接続された信号線36により、検出開始信号が送信される。検出開始信号には、特定の物理センサ18を識別するための識別信号が含まれている。このため、制御装置16は、複数の物理センサ18の各々に対して、検出開始を指示することができる。
次に、ステップS104で、センサ制御部58から測定結果を取得する。各物理センサ18は、検出開始信号に同期して直ちに検出を開始し、信号線36によりセンサ制御部58に検出信号を送信する。センサ制御部58は、各物理センサ18の検出信号をデジタル信号に変換した後、デジタル化された検出信号(検出される物理量)から、各物理センサ18の設置位置での着座面12a、14aの曲率を測定する。取得された測定結果は主制御部50に入力される。なお、後述する通り、測定結果として得られた曲率の外に、補間位置における曲率を利用してもよい。
次に、ステップS106で、測定結果に基づいて着座面12a、14aの曲面を演算する。例えば、着座面12a、14aが前後方向で大きく曲がると前後方向での曲率が大きくなる。また、着座面12a、14aが左右方向で大きく曲がると左右方向での曲率が大きくなる。従って、前後方向及び左右方向での曲率から曲面(曲率分布)が演算される。演算結果(曲率分布)は、記憶装置62に保存される。
次に、ステップS108で、曲面と基準点と原点とに基づいて乗員の着座時の着座面12a、14aのシート面形状を演算する。
シート面形状は、三次元空間におけるXYZ座標系の座標値で定義することができる。例えば、着座面12a、14aを固定する固定点であるシートフレーム22の位置を原点として、測定結果に基づいて得られた曲面の基準点を原点と一致させることにより、三次元空間における着座面12a、14aのシート面形状を演算することができる。即ち、基準点はシート面の基点を表し、基準点を三次元空間の原点に一致させることで、三次元空間における着座面12a、14aのシート面形状が得られる。なお、シートフレーム22の位置は、車両用シート10の設置時に予め設定されている。
次に、ステップS110で、演算により得られたシート面形状を、記憶装置62に予め保存されている基準シート面形状と比較して、着座面12a、14aの領域毎に形状の差分を計算する。ここで、基準シート面形状とは、図13に示すような、好適な着座感を得るためのシート形状Sbasであり、事前のボランティア評価などによって得ることが出来る。
次に、ステップS112で、張力制御部52を介して、着座面12a、14aの領域毎に計算された形状の差分に応じて、差分が大きい領域に対応する弾性体20の各々の張力を変更するように、駆動装置28を制御して、着座面12a、14aのシート面形状が、着座面12a、14aの基準シート面形状となるようにして、ルーチンを終了する。
例えば、着座面12a、14aの領域毎に、当該領域について計算された形状の差分が小さくなるように、当該領域に対応する弾性体20の各々の張力を変更する。なお、形状の差分が所定値以内となる領域については、好適な着座感が得られていると判断し、当該領域に対応する弾性体20の各々の張力を変更せずに、維持する。
なお、上記の処理では、取得された測定結果(センサの設置位置でのシート面の曲率)に基づいて曲面を演算し、曲面と基準点と原点とからシート面着座時のシート面形状を演算するが、曲面を演算する手順は省略してもよい。基準点を原点として曲率分布を求める等、曲率と基準点と原点とから着座時の着座面12a、14aのシート面形状を演算してもよい。
(複数のセンサの配置例)
ここで、複数の物理センサ18の配置例について説明する。
物理センサ18の配置方法として、物理センサ18を面状に均等に配置するのではなく、図14に示すように、シートクッション12の着座面12aの中央部に物理センサ18を密に配置し、それ以外の部分に物理センサ18を疎に配置するようにしてもよい。また、シートバック14の着座面14aの中央部下側にのみ物理センサ18を配置するようにしてもよい。
あるいは、図15に示すように、シートクッション12の着座面12aの中央部にのみ物理センサ18を配置し、シートバック14の着座面14aの中央部下側にのみ物理センサ18を配置するようにしてもよい。
以上の通り、第1の実施の形態によれば、車両用シートの着座面の内側に設置された複数の物理センサを用いて、複数の物理センサの設置位置の各々の曲率を測定することにより、正確にシート面形状を得ることができる。
また、物理センサを着座面の内側に埋め込んで配設することにより、従来カメラなどの映像機器による計測が困難であった着座時の着座面の形状を得ることが可能となる。更に、制御装置によって随時計測を行うことにより、実時間で着座面の形状を得ることが可能となる。
また、シート面形状を実時間で繰り返し得ることができ、得られたシート面形状に応じて、シート面形状を変更して、好適な着座感を実現することが可能となる。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態では、着座者の形状を更に計測し、計測した着座者の形状となるように着座面の形状を変更する以外は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
<第2の実施の形態の概要>
上記第1の実施の形態では、好適な着座姿勢を事前に計測したボランティア評価から求めた。ここで、人体形状に関しては個人差が大きく、より快適な着座状態を得るためには、各個人の形状を計測することが良い場合もある。しかしながら、個人の体型を事前に計測し、制御装置に記憶させておくことは労力を要する。また、不特定多数の人が着座する可能性がある場合には、各個人を識別する必要があるなど、技術的課題や装置の複雑さを招くと考えられる。このような背景を基に、第2の実施の形態においては、着座時の人体形状を計測し、その形状を基に、シート面形状を好適に変更する場合を例に説明する。
(車両用シート)
図16に、第2の実施の形態に係る車両用シート210の構成を示す。車両用シート210のシートクッション12とシートバック14の表面には、着座者が着座する際の人体形状を計測するための初期形状計測用装置214が配設されている。初期形状計測用装置214は、着座時に人体への反力を小さくして変形が計測できるように、例えば、超軟質ウレタンや発泡材など弾性の低い部材で構成されている。また、流体を封入した袋体であっても良い。図17に示すように、初期形状計測用装置214の表面直下には、複数の物理センサ218が面状に配設されており、人体に接しながら柔軟に変形する。このために、各物理センサ218は、柔軟性の高い信号線或はフレキブル基盤などによって形成された、給電線及び信号線(図示省略)により接続されている。各物理センサ218は制御装置16に信号接続されており、制御装置16は、複数の物理センサ218からの加速度Aや角速度Rなどの信号を基に、着座面12a、14aの形状計測と同様に、初期形状計測用装置214の表面の曲率分布Rdisを計測する。計測した曲率分布Rdisを基に初期形状計測用装置214の表面の三次元形状を算出する。なお、初期形状計測用装置214の表面の3次元形状の変形は、その特性が低弾性であることから、着座面12a、12bのメッシュシートに着座者が接触し、メッシュシートの反力によって着座者が支持されるまで継続される。
(制御装置)
制御装置16は、上記の着座過程において、初期形状計測用装置214が着座面12a、12bのメッシュシートと近接するまでの間に、複数の物理センサ218からの信号に基づいて人体形状を計測し、初期形状Psとする。好ましくは、初期形状計測用装置214の表面と、着座面12a、12bのメッシュシートとが近接している時の形状を、初期形状Psとすることが望ましいが、着座状況によっては、形状が十分に計測出来ない場合もあることから、初期形状計測用装置214が変形を開始し、着座面12a、12bのメッシュシートに近接するまでの変形過程の情報を用いて、初期形状Psを構成することも可能である。変形過程においては、例えば、制御装置16は、1msecの時間間隔で計測を行うことにより、十分な情報を得ることから可能である。なお、より短い時間間隔で計測を行えば、より多くの情報を蓄積することが可能であるし、逆に長い時間間隔で計測を行うことにより、制御装置16に記憶するデータ量を好適にすることが可能である。なお、初期形状計測用装置214と着座面12a、12bのメッシュシートの近接状況は、変形の時間履歴を監視し、変形量の時間変化が一定値以下となった状態を近接状態とすることができる。
初期形状計測用装置214が着座面12a、12bのメッシュシートに近接し、着座者の人体の初期形状Psが計測されると、制御装置16は、着座面12a、12bのメッシュシートと摺動自由に接続され、シートフレーム22に対して縦横に配設されている弾性体20の張力Tを、駆動装置28及び直動モータ26によって制御し、着座面12aの面形状を、初期形状計測用装置214を用いて計測した人体初期形状と一致するように制御を行う。
例えば、制御装置16は、各物理センサ18の検出信号から、各物理センサ18の設置位置での着座面12a、12bの曲率を測定し、測定結果に基づいて着座面12a、12bの曲面を演算する。制御装置16は、曲面と基準点と原点とに基づいて乗員の着座時の着座面12a、12bのシート面形状を演算し、演算により得られた着座面12a、12bのシート面形状を、計測した人体初期形状と比較して、領域毎に形状の差分を計算する。制御装置16は、差分が大きい領域に対応する弾性体20の各々の張力を変更するように、駆動装置28を制御して、着座面12a、12bのシート面形状をが、人体初期形状となるように制御する。
これにより、着座者は車両用シート210に着座後、僅かな時間遅れの後に人体形状と類似したシート着座面形状によって保持される。
なお、第2の実施の形態に係る車両用シート210の他の構成及び作用については、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
以上の第2の実施の形態においては、個人差が大きな人体形状を着座者が車両用シートに着座したときに計測し、シート面形状を最適形成することから、好適な着座感を得ることができる。また、不特定多数の人が車両用シートに着座する際においても各人の形状に応じた最適シート面形状が形成されることから、人体の識別を行う必要がないなどの優れた効果が得られる。
また、着座者の体格などが大きく異なる場合においても正確に人体形状を把握することが出来、大人と子供の判別を行うことが可能となる。更に、肥満体型や痩せ型体型などの違いについても容易にその違いを把握することができるといった優れた効果を有している。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態では、直動モータと回転用モータにより、弾性体の張力を制御している以外は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
<第3の実施の形態の概要>
上記の第1と第2の実施の形態においては、弾性体20の張力Tを制御するために複数の直動モータを用いた。複数の直動モータを個々の弾性体20に接続させた場合、張力Tの変更を短時間で行えることから、好適な着座感を速やかに得られるといった優れた効果が得られる。一方、コンパクトカーや低燃費車などに車両用シートを搭載する場合、空間や重量などの制約が大きくなる場合がある。このような制約下では、直動モータの個数を減らしたり出力重量比の大きなモータが望ましいが、得られるシート座面形状が十分に変更出来なかったり、発熱などの課題が生じることが懸念される。
そこで、本実施の形態では、それぞれ1個の直動モータと回転モータを用いて複数の弾性体20の各々の張力Tを制御することにより、詳細なシート座面形状の変更が可能でありながら、車両シートの容積と重量の増加を小さくする構成を示す。
(張力制御)
本実施の形態における張力を制御する構成について図18、図19を用いて説明する。各弾性体20の端部は巻き取りリング334に結合されており、巻き取りリング334の回転によって弾性体20の巻き取りや繰り出しが行われることにより張力Tが変化する。巻き取りリング334は、リング中心を貫通している回転軸332に取り付けられた歯車336と巻き取りリング334の内部に格納され、弾性体20のばねの力で回転軸332の軸心方向に所定長さだけ変位する嵌合つめ338との嵌合によって回転する。回転軸332が各弾性体20の巻き取りリング334を貫通しており、回転軸332に固定されている歯車336と各弾性体20の巻き取りリング334の嵌合つめ338を選択嵌合させることによって、個別の弾性体20の張力Tを制御する。よって、巻き取りリング334は、弾性体20の数だけ必要となるが、直動モータ326と回転モータ328は共通使用となる。
なお、回転軸332の回転角θは回転モータ328によって制御される。また、回転軸332の軸方向位置は直動モータ326によって制御される。従って、回転軸332の歯車336の軸方向位置は直動モータ326で制御される。これにより、直動モータ326を制御することで張力Tの変更を行う弾性体20が選択されることになる。また、回転軸332の回転角は、軸に結合された回転角検出装置330によって計測される。回転角検出装置330としては、例えば、光学式のロータリエンコーダや磁気式の回転角センサを用いることができる。
図20に示すように、巻き取りリング334は、通常は回転軸332の中心方向にばねなどの弾性体で変位する保持具340と保持歯車342によって回転固定されている。一方、回転軸332には、保持解除部材344が結合されており、回転軸332が軸方向に移動すると保持具340を回転軸332の外周方向に押し上げる。保持具340が押し上げられることにより、保持歯車342は回転自由となるが、保持具340の押し上げと連動して、巻き取りリング334の嵌合つめ338と歯車336が嵌合する。
(制御装置)
回転軸332の回転角が、回転角検出装置330で検出され、制御装置16の張力制御部52によって所定の制御が行われることから、弾性体20の張力Tは連続して制御される。
また、制御装置16の張力制御部52には、好適な着座感が得られる着座面12a、14aの形状が予め保存されている。張力制御部52は、計測される着座面12a、14aの形状と、予め保存されている着座面12a、14aの形状と比較して、領域毎に形状の差分を計算する。
そして、張力制御部52は、領域毎に計算された形状の差分に応じて、差分が大きい領域に対応する弾性体20の各々の必要な張力Tを算出する。各弾性体20の必要な張力が得られると、張力制御部52は、駆動装置28を介して直動モータ326を駆動し、各弾性体20の巻き取りリング334を順次選択しながら、回転モータ328の回転角を所望の張力が得られるように回転させ、巻き取りリング334を回転させる。以上の手順をすべての巻き取りリング334について順次行い、各弾性体20の張力Tを制御して、予め保存されている着座面12a、14aの形状が得られるようにする。
なお、第3の実施の形態に係る車両用シートの他の構成及び作用については、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
このように、第3の実施の形態によれば、それぞれ1個の直動モータと回転モータを用いて複数の弾性体の各々の張力を制御することにより、詳細なシート面形状の変更が可能でありながら、車両用シートの容積と重量の増加を抑制することができる。
<第4の実施の形態>
各センサの設置位置で測定された曲率に基づいて、隣接するセンサ間等を結ぶ線分上の各補間位置の曲率を補間し、補間位置の各々の曲率をシート面形状の取得に利用する以外は、第1の実施の形態と同様であるため同じ構成部分については説明を省略する。
図21は第4の実施の形態で実行される「シート面形状変更処理」の手順の一例を示すフローチャートである。ステップS104で、センサ制御部58から測定結果として各物理センサ18の設置位置で測定された曲率を取得した後に、ステップS106及びステップS108に代えて、ステップS120からステップS124までを実行する以外は、図12に示す「シート面形状変更処理」の手順と同じであるため、同じ部分には同じ符号を付して説明を省略する。
ステップS120で、測定結果に基づいて隣接する物理センサ18間を結ぶ線分上の各補間位置の曲率を補間する。次に、ステップS122で、物理センサ18の設置位置の各々の曲率と、補間位置の各々の曲率と、基準点と原点(固定点)の座標値と、に基づいて、着座時の着座面12a、14aのシート面形状を取得する。即ち、基準点はシート面の基点を表し、基準点を三次元空間の原点に一致させることにより、三次元空間における着座面12a、14aのシート面形状が得られる。
(補間処理)
ここで「補間処理」について説明する。
一般に、センサの設置間隔を狭くしてセンサ数を増やすほど形状推定精度は高くなる。しかしながら、センサ数が増加すると信号処理量が増加し処理時間が長くなる。また、センサ数の増加は、シート面の柔軟性を損なうことにもなる。
本実施の形態では、隣接する物理センサ18間を結ぶ線分上の各補間位置の曲率を補間することにより、シート面の柔軟性を損なうことなく形状推定精度を向上させることができる。
隣接する2つの物理センサ18をセンサnとセンサmとする。隣接する物理センサ18間の距離をLとする。各物理センサ18の設置位置での曲率は連続して変化すると仮定する。物理センサ18間の距離Lを任意のK等分した際の単位長さをdLとする。また、曲率はdLに対しても連続して変化すると仮定する。従って、dLごとの曲率の値は、補間関数を用いて求めることができる。
補間関数としては、例えばスプライン関数などを用いる。以下にその概要を示す。なお、補間関数をスプライン関数に限定するものではなく、測定条件に応じては、ラグランジュ多項式など他の補間関数や曲面関数を用いてもよい。本実施の形態においては(2M−1)次のスプライン補間関数を用いる。
補間関数として(2M−1)次のスプライン補間関数を用いた例では、データは、(x0,y0),(x1,y1),…,(xn−1,yn−1)で与えられる。xが物理センサ18間の距離L、yが曲率となる。ここでは、曲率を表す関数の端点条件を、
とすると、スプライン関数s(x)は、Bスプラインを用いて下記(1)式で得られる。
具体的には、上記(1)式に従って、センサnとセンサmの設置位置での曲率に基づいて、センサnとセンサmとを結ぶ線分上の各補間位置の曲率を算出する。なお、曲率に代えて、三次元空間の絶対座標系における座標値(x,y,z)と姿勢a(x軸周りの回転角α、y軸周りの回転角θ、z軸周りの回転角φ)の各値を順次算出してもよい。
以上の通り、第4の実施の形態によれば、補間処理により、センサが設置されていない補間位置での曲率を取得することができる。これにより、シート面の柔軟性を損なうことなく形状推定精度を向上させることができる。
なお、上記各実施の形態で説明した車両用シートの構成は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内においてその構成を変更してもよいことは言うまでもない。
例えば、着座面の内側には、複数の物理センサが面状に設置されている場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、着座面の内側には、複数の物理センサが線状に設置されていてもよい。
また、上記第2の実施の形態において、初期形状計測用装置の表面直下に、複数の物理センサが線状に配置されていてもよい。
また、車両用シートに本発明を適用する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、他のシートに本発明を適用してもよい。例えば、車椅子用シートに本発明を適用してもよい。
10,210 車両用シート
12 シートクッション
12a、14a 着座面
14 シートバック
16 制御装置
18,218 物理センサ
20 弾性体
22 シートフレーム
24 摺動自由体
26,326 直動モータ
28 駆動装置
50 主制御部
52 張力制御部
58 センサ制御部
62 記憶装置
214 初期形状計測用装置
328 回転モータ

Claims (5)

  1. シート面の近傍に設置された、設置位置に作用する物理量として、加速度、角速度、及び磁気の少なくとも1つを検出する複数のセンサと、
    前記複数のセンサの各々で検出された物理量に基づいて、前記複数のセンサの設置位置の各々の曲率を測定する測定手段と、
    着座者が着座した状態で前記測定手段によって測定された前記複数のセンサの設置位置の各々の曲率に基づいて、前記シート面の形状又は前記着座者の形状を計算する形状計算手段と、
    を含むシート。
  2. 前記形状計算手段によって計算された前記シート面の形状に基づいて、予め定められた前記シート面の形状を実現するように、前記シート面の形状を変更するシート面形状変更手段を更に含む請求項記載のシート。
  3. シート面形状変更手段を更に含み、
    前記形状計算手段は、前記シート面の形状及び前記着座者の形状を計算し、
    前記シート面形状変更手段は、前記形状計算手段によって計算された前記シート面の形状及び前記着座者の形状に基づいて、前記シート面の形状が、前記着座者の形状に対応するように、前記シート面の形状を変更する請求項記載のシート。
  4. シート面の近傍に格子状に配設された複数の弾性体を更に含み、
    前記シート面形状変更手段は、前記複数の弾性体の各々の張力を制御することにより、前記シート面の形状を変更する請求項又は記載のシート。
  5. 前記形状計算手段は、
    前記着座者が着座した状態で前記測定手段により測定された前記複数のセンサの設置位置の各々の曲率に基づいて、隣接するセンサ間を結ぶ線分上の各補間位置の曲率を補間し、
    前記センサの設置位置の各々の曲率、及び前記補間位置の各々の曲率に基づいて、前記シート面の形状又は前記着座者の形状を計算する、
    請求項1〜請求項の何れか1項に記載のシート。
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