JP2010184589A - 車載表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗員が画像を安定して見ることができる車載表示装置を提供する。
【解決手段】
車載表示装置10Aは、車輌1の動きを検出する車輌運動検出装置20と、画像を画面41に表示する表示モニタ40と、車輌1の動きに基づいて画面41の動きと乗員3の動きを算出し、これらに基づいて乗員3に対する画面41の相対変位量を演算し、さらにその相対変位量を相殺するような画像の移動量を算出する車輌/乗員運動推定部31と、画面41に表示されている画像を移動させる画像制御部35と、乗員3の動きに対する画面41の動きの位相差を相殺するように、車輌/乗員運動推定部31を補正するシート/乗員パラメータ補正部32と、を備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車室内で画像を表示する車載表示装置に関するものである。
車輌の動きに伴って、乗員の眼球に対する表示モニタの画面の相対変位量を演算し、画面上においてその相対変位量を相殺するように画像を移動させることで、乗員に違和感を与えないようにした車載表示装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−224315号公報
しかしながら、比較的高い周波数の振動では、画面に生じる振動と、乗員に生じる振動との間に位相差が生じるため、乗員が画像を見づらくなる場合があるという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、乗員が画像を安定して見ることができる車載表示装置を提供することである。
本発明は、乗員の動きに対する画面の動きの位相差を相殺するように、推定された乗員の動きを補正することによって上記課題を解決する。
本発明によれば、乗員運動推定手段が乗員の動きを推定する際に、画面の動きと乗員の動きとの間に生じる位相差を考慮することができるので、位相差の発生を抑制して乗員に安定した画像を提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態における車輌の室内を示す概略断面図である。 図2は、本発明の第1実施形態における車載表示装置の全体構成を示すブロック図である。 図3は、車体の弾性変形モード(曲げ2節)の例を示す図である。 図4は、シートの振動特性の振幅依存性を示すグラフである。 図5Aは、図2の車載表示装置のシート/乗員パラメータ補正部が有するシートの振幅−剛性テーブルを示すグラフである。 図5Bは、図2の車載表示装置のシート/乗員パラメータ補正部が有するシートの振幅−減衰係数テーブルを示すグラフである。 図6Aは、図2の車載表示装置のシート/乗員パラメータ補正部が有する乗員の振幅−剛性テーブルを示すグラフである。 図6Bは、図2の車載表示装置のシート/乗員パラメータ補正部が有する乗員の振幅−減衰係数テーブルを示すグラフである。 図7は、本発明の第1実施形態における車載表示装置の動作を示すフローチャートである。 図8は、本発明の第2実施形態における車載表示装置の全体構成を示すブロック図である。 図9は、本発明の第2実施形態における車輌の室内を示す概略断面図である。 図10Aは、図8の車載表示装置の車輌パラメータ補正部が有する車輌の積載量−剛性テーブルを示すグラフである。 図10Bは、図8の車載表示装置の車輌パラメータ補正部が有する車輌の積載量−減衰係数テーブルを示すグラフである。 図11は、本発明の第2実施形態における車載表示装置の動作を示すフローチャートである。 図12は、本発明の第3実施形態における車載表示装置の全体構成を示すブロック図である。 図13は、本発明の第3実施形態における車載表示装置の動作を示すフローチャートである。 図14は、車輌の前後輪の振動入力の時間差に由来する周波数成分(ホイールベース次数成分)を説明するためのグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
図1は本実施形態における車輌の室内を示す概略断面図、図2は本実施形態における車載表示装置の全体構成を示すブロック図、図3は車体の弾性変形モードの例を示す図、図4はシートの振動特性の振幅依存性を示すグラフ、図5A〜図6Bはシート/乗員パラメータ補正部が有するテーブル(Look up Table)を示すグラフである。
本実施形態に係る車載表示装置10Aは、図1に示すように、例えば、車両1のシート2に着座している乗員3に、表示モニタ40の画面41に表示される画像を安定して提供するための装置である。この車載表示装置10Aは、図2に示すように、車輌1の動きを検出する車輌運動検出装置20と、車輌運動検出部装置20の検出結果に基づいて画像を制御させる画像制御装置30Aと、画像制御装置30Aにより制御された画像を画面41に表示する表示モニタ40と、を備えている。
車輌運動検出装置20は、加速度センサ21及び角速度センサ22を有しており、振動を含めた車輌1の動きを検出することが可能となっている。加速度センサ21は、車輌1の前後及び左右方向(図1のY方向及びX方向)に沿った加速度を計測する。また、角速度センサ22は、車輌1のピッチ及びロール方向(図1のX方向及びY方向を中心とした回転方向)の角速度を計測する。加速度センサ21及び角速度センサ22は画像制御装置30Aに接続されており、それぞれの計測結果を画像制御装置30Aに出力することが可能となっている。
なお、図3に車輌1の弾性変形モード(曲げ2節)の例を示すが、このモードでは、前後輪付近が節となり、車体中央付近が腹となる曲げ運動が発生する。一般的に表示モニタ40は車体中央付近に設置されているため、このモードでは後部座席では振幅が小さいものの、表示モニタ40付近の振幅は大きくなる。そのため、加速度センサ21及び角速度センサ22を、表示モニタ40の近傍に設けることが好ましい。
画像制御装置30Aは、CPU、ROM、RAM、A/D変換器及びインタフェース等を含むマイクロコンピュータから構成されており、機能的には、図2に示すように、車輌/乗員運動推定部31、シート/乗員パラメータ補正部32、制御遅れ補正部33、画像入力部34、及び、画像制御部35を備えている。
車輌/乗員運動推定部31には、車輌1〜シート2〜乗員3の頭部4の振動伝達系をシミュレートするための振動伝達モデルG(s)があらかじめ設定されている。この振動伝達モデルG(s)は、バネ、マス、及び、ダンパから構成される集中定数系振動伝達モデル(伝達関数)であり、シート2の剛性(ばね定数)k及び減衰係数C、乗員3の剛性k及び減衰係数C、並びに、車輌1の剛性k及び減衰係数Cを、振動パラメータとして含んでいる。そして、この車輌/乗員運動推定部31は、車輌運動検出装置20による検出結果を、この振動伝達モデルG(s)に入力することで、シート2に着座している乗員3の頭部4の動きを推定する。
また、この車輌/乗員運動推定部31は、本実施形態では、車輌運動検出装置20により検出された車輌1の動きと、車輌運動検出装置20及び表示モニタ40のそれぞれ設置位置の幾何学的位置関係とに基づいて、車輌1の動きに伴う表示モニタ40の画面41の動きを算出する。なお、車輌1〜表示モニタ40の振動伝達系をシミュレートするための振動伝達モデルを車輌/乗員運動推定部31に予め設定しておき、車輌運動検出装置20による検出結果をこの振動伝達モデルに入力することで、車輌1の動きに伴う画面41の動きを推定してもよい。
さらに、車輌/乗員運動推定部31は、乗員3の頭部4の動きと、頭部4の中心位置と眼球の幾何学的位置関係とに基づいて、車輌1の動きに伴って生じる乗員3の眼球の動き(眼球の位置の変化)を推定する。次いで、この車輌/乗員運動推定部31は、画面41の動きと、乗員3の眼球の動きとに基づいて、車輌1の動きに伴う乗員3の眼球に対する画面41の相対変位量を算出し、この相対変位量を相殺するような表示モニタ40の画面41内における画像の移動量を演算する。
シート/乗員パラメータ補正部32は、車輌1の動きに伴う乗員3の頭部4の動きに応じて、シート2の振動パラメータk,Cや乗員3の振動パラメータk,Cを変更することで、振動伝達モデルG(s)を修正する。
例えば、ポリウレタンフォームから構成されるシート2は、振動に対する応答において、振幅に依存した非線形な特性を示す。具体的には、図4に示すように、振幅が小さくなるに従って、共振周波数が上昇し、共振倍率も大きくなる傾向がある。そこで、本実施形態のシート/乗員パラメータ補正部32は、図5Aに示すような振幅−剛性テーブルや、図5Bに示すような振幅−減衰係数テーブルを備えている。図5Aに示す振幅−剛性テーブルでは、乗員3の頭部4の動きの振幅が小さくなるほど、シート2の剛性kが大きくなるように設定されている。一方、図5Bに示す振幅−減衰係数テーブルでは、乗員3の頭部4の動きの振幅が小さくなるほど、シート2の減衰係数Cが小さくなるように設定されている。シート/乗員パラメータ補正部32は、図5Aや図5Bに示すテーブルを参照して、車輌/乗員運動推定部31により推定された乗員3の頭部4の振幅に対応したシート2の振動パラメータk,Cを読み出し、車輌/乗員運動推定部31が有する振動伝達モデルG(s)を修正する。
また、乗員3の人体も、シート2と同様に、振幅に依存した非線形な応答特性を示す。そのため、本実施形態のシート/乗員パラメータ補正部32は、図6Aに示す振幅−剛性テーブルや、図6Bに示すような振幅−減衰係数テーブルを備えている。図6Aに示す振幅−剛性テーブルでは、図5Aに示すテーブルと同様に、乗員3の頭部4の動きの振幅が小さくなるほど、乗員3の剛性kが大きくなるように設定されている。一方、図6Bに示す振幅−減衰係数テーブルでは、図5Bに示すテーブルと同様に、乗員3の頭部4の動きの振幅が小さくなる程、乗員3の減衰係数Cが小さくなるように設定されている。シート/乗員パラメータ補正部32は、図6Aや図6Bに示すテーブルを参照して、車輌/乗員運動推定部31により推定された乗員3の頭部4の振幅に対応した乗員3の振動パラメータk,Cを読み出し、車輌/乗員運動推定部31が有する振動伝達モデルG(s)を修正する。
なお、図5A及び図6Aに示すテーブルに代えて、シート2〜乗員3の振動系の振幅に対する剛性の変化を示すテーブルを用いたり、図5Bや図6Bに代えて、シート2〜乗員3の振動系の振幅に対する減衰係数の変化を示すテーブルを用いてもよい。また、シートやサスペンションの温度依存性により非線形特性の影響を解消するために、温度センサ等の情報に応じて振動伝達モデルG(s)のパラメータを変更してもよい。
制御遅れ補正部33は、信号のA/D変換や演算処理に起因する制御遅れ時間を補正する。具体的には、先ず、車載表示装置10Aのシステム全体に生じる制御遅れ時間(車輌運動検出装置20が車輌1の動きを検出してから、画像制御装置30Aが画面41に表示されている画像を制御するまでに要する時間)を予め計測しておく。そして、この制御遅れ補正部33は、車輌/乗員運動推定部31により算出された画像移動量の時系列データに基づいて、テイラー展開を用いて、遅れ時間分先の画像移動量を推定する。なお、予め遅れ時間を計測しておき、振動伝達モデルG(s)の微分方程式を解く際に、同様の振動入力が継続すると仮定したり、振動入力の時系列データをテイラー展開したりすることで遅れ時間分だけ先の入力振動を微分方程式に与えることにより、その遅れ時間分だけ先の頭部4の動きを推定してもよい。なお、制御遅れ時間をTとした場合に、後進差分を用いた一次のテイラー展開による画面位置の推定式は以下の通りである。
Figure 2010184589
ただし、f(x)は時刻xでの画面位置、Δtは計算の時間刻みである。
画像入力部34は、表示モニタ40の画面41に表示する元の画像(テキストを含む。)のデータを、画像制御部35を介して表示モニタ40に出力する。画像制御部35は、表示モニタ40の画面41において、車輌/乗員運動推定部31により算出された画像移動量分だけ画像をシフトさせる。
表示モニタ40は、例えば液晶ディスプレイから構成されており、図1に示すように、車輌1の天井に設置されている。なお、表示モニタ40の設置位置は特に限定されず、例えば表示モニタ40を運転席の背面に設置してもよい。
この表示モニタ40は、画像入力部34から入力された画像を画面41に表示するが、この画像は、画像制御部35の制御によって画面41内を移動する。例えば、車輌1のノーズダイブ現象によって、乗員3の眼球に対して表示モニタ40の画面41が下降した場合には、画面41内において画像を上方にシフトさせる。これに対し、例えば、車輌1のスクワット現象によって、乗員3の眼球に対して表示モニタ40の画面41が上昇した場合には、画面41内において画像を下方にシフトさせる。このように、本実施形態では、乗員3の眼球に対して画像が常に一定の位置にあるので、乗員3が得る視覚情報と前庭器(三半規管や耳石)からの情報が一致し、乗員3が感じる違和感が低減される。
以下に、図7に示すフローチャートを参照しながら、本実施形態における車載表示装置10Aの動作について説明する。図7は本実施形態における車載表示装置10Aの動作を示すフローチャートである。
先ず、ステップS101において、画像制御装置30Aは、表示モニタ40の画面電源がオンとなっているか否かを判断する。表示モニタ40の画面電源がオンとなっている場合(ステップS101にてYES)には、ステップ102に進む。一方、表示モニタ40の画面電源がオフとなっている場合(ステップS101にてNO)には、ステップS101の処理を繰り返す。
次いで、ステップS102において、車輌/乗員運動推定部31が有する振動伝達モデルG(s)に、シート2及び乗員3の振動パラメータk,C,k,Cとして、図5A〜図6Bに示す初期値ks0,Cs0,kp0、Cp0を代入する。
次いで、ステップS103において、車輌運動検出装置20の加速度センサ21及び角速度センサ22により車輌1の動き(車輌1の前後及び左右方向に沿った並進運動と、車輌1のピッチ及びロール方向に沿った回転運動)を測定する。
次いで、ステップS104において、車輌/乗員運動推定部31が、ステップS103で計測した車輌1の動きを振動伝達モデルG(s)に入力することで、車輌1の動きに伴って生じる乗員3の頭部4の中心の動きを推定する。次いで、ステップS105では、車輌/乗員運動推定部31が、ステップS104で推定された頭部4の動きの所定時間に亘る時系列データから、頭部4の動きにおける振幅のrms値(実効値)を算出する。
次いで、ステップS106において、シート/乗員パラメータ補正部32が、図5A〜図6Bに示すテーブルを参照して、当該rms値に対応したシート2及び乗員3の振動パラメータks1,Cs1,kp1,Cp1を読み出す。
次いで、ステップS107において、車輌/乗員運動推定部31の振動伝達モデルG(s)の初期振動パラメータks0,Cs0,kp0,Cp0を、ステップS106で読み出された振動パラメータks1,Cs1,kp1,Cp1にそれぞれ変更することで、振動伝達モデルG(s)の見直しを行う。この見直し後の振動伝達モデルG(s)は、次のサイクル(ステップS115からステップS103に戻った後のステップS104)で使用される。
次いで、ステップS108において、車輌/乗員運動推定部31が、ステップS103で測定された車輌1の動きと、車輌運動検出装置20及び表示モニタ40の設置位置の幾何学的位置関係とから、車輌1の動きに伴う表示モニタ40の画面41の動きを算出する。
次いで、ステップS109において、車輌/乗員運動推定部31が、ステップS104で推定された乗員3の頭部4の中心の動きと、頭部4の中心位置と眼球との幾何学的位置関係とに基づいて、車輌1の動きに伴う乗員3の眼球の動きを算出する。
次いで、ステップS110において、車輌/乗員運動推定部31が、ステップS108で算出された画面41の動きと、ステップS109で算出された乗員3の眼球の動きとに基づいて、乗員3の眼球に対する画面41の相対変位量を算出する。
次いで、ステップS111において、車輌/乗員運動推定部31が、ステップS111で算出した相対変位量を相殺するような画像移動量を算出する。さらに、ステップS112において、制御遅れ補正部33が、ステップS111で算出した画像移動量に対して、時間遅れの補正を行う。
次いで、ステップS113において、画像制御部35が、画像入力部34から入力された画像を画面41上において画像移動量分だけ移動させるように画像データを加工し、ステップS114において、表示モニタ40が、加工後の画像を画面41に表示する。これにより、表示モニタ40の画面41内に表示されている画像が、乗員3の眼球に対して画像が常に一定の位置にあるようにシフトする。
表示モニタ40の画面電源がオフになるまで(ステップS115にてYES)、ステップS103からステップS114の処理を繰り返す(ステップS115にてNO)が、この繰り返しサイクルの間に、車輌/乗員運動推定部31が有する振動伝達モデルG(s)が、シート/乗員パラメータ補正部32により随時修正される。そのため、シート2や乗員3の人体などの非線形特性の強い振動系の影響を抑えて、画面41の動きと乗員3の動きとの間に生じる位相差を抑制することができ、乗員3に安定した画像を提供することができる。
また、同じ制御時間遅れであっても振動の周波数が高くなるに従って位相差が大きくなるが、本実施形態では、制御遅れ補正部33によって制御遅れ時間を補正するので、画面41の動きと乗員3の動きとの間に生じる位相差を抑制することができ、乗員3に安定した画像を提供することができる。
<第2実施形態>
図8は本実施形態における車載表示装置の全体構成を示すブロック図、図9は本実施形態における車輌の室内を示す概略断面図、図10A及び図10Bは車輌パラメータ補正部が有するテーブルを示すグラフである。
本実施形態では、図8に示すように、乗員位置/積載量検出装置25及び車輌パラメータ補正部36を備えている点で第1実施形態と相違するが、それ以外の構成は第1実施形態と同様である、以下に、第2実施形態について第1実施形態との相違点のみを説明し、第1実施形態と同様の構成である部分については同一符号を付して説明を省略する。
乗員位置/積載量検出装置25は、それぞれのシート2に内蔵した着座センサ26と、前後両輪のサスペンションに設置したストロークセンサ27と、を有している。着座センサ26は、図9に示すように、乗員3が2列目のシート2a又は3列目のシート2bのいずれに着座しているのかを検出する。ストロークセンサ27は、サスペンションの沈み込み量に基づいて、車輌1における乗員及び荷物を含めた積載物の積載量を測定する。なお、乗員位置/積載量検出装置25に代えて、キーボードなどの入力装置を介して、乗員位置や積載量を手動で入力してもよい。
また、画像制御装置30Bは、第1実施形態と同様に、車輌/乗員運動推定部31、シート/乗員パラメータ補正部32、制御遅れ補正部33、画像入力部34、及び、画像制御部35を備えているが、さらに、本実施形態では、振動伝達モデルG(s)における車輌1の振動パラメータk,Cを補正する車輌パラメータ補正部36を備えている。なお、本実施形態では、車輌/乗員運動推定部31は、乗員3の眼球の動き(眼球の位置の変化)を推定する際に、乗員3の頭部4の動きや頭部中心位置と眼球の幾何学的位置関係に加えて、乗員3の着座位置も考慮する。
この車輌パラメータ補正部36は、車輌1の積載量に応じて、車輌1の振動パラメータk,Cを変更することで、振動伝達モデルG(s)を修正する。そのため、車輌パラメータ補正部36は、図10Aに示すような積載量−剛性テーブルや、図10Bに示すような積載量−減衰係数テーブルを備えている。図10Aに示す積載量−剛性テーブルでは、車輌1の積載量が小さくなるほど、車輌1の剛性kが大きくなるように設定されている。一方、図10Bに示す積載量−減衰係数テーブルでは、車輌1の積載量が小さくなるほど、車輌1の減衰係数Cが小さくなるように設定されている。車輌パラメータ補正部36は、図10Aや図10Bに示すテーブルを参照して、車輌1の積載量に応じた車輌1の振動パラメータk,Cを読み出し、車輌/乗員運動推定部31が有する振動伝達モデルG(s)を修正する。
また、この車輌パラメータ補正部36は、乗員3の着座位置に応じて、車輌/乗員運動推定部31の振動伝達モデルG(s)が有する制御ゲインKを変更する。具体的には、乗員3が表示モニタ40の近くに着座している場合(図9において2列目のシート2aに着座している場合)には、車輌1のピッチ動作に伴う画面41の上下動が小さくなるので、制御ゲインKを低下させて、乗員3の頭部4の上下動を小さく推定する。一方、乗員3が表示モニタ40から離れた位置に着座している場合(図9において3列目のシート2bに着座している場合)には、車輌1のピッチ動作に伴う画面41の上下動が大きくなるので、制御ゲインKを大きくして、乗員3の頭部4の上下動を大きく推定する。
さらに、この車輌パラメータ補正部36は、乗員3の着座位置に応じて、画面41の位置と乗員3の着座位置との間の距離に起因する振動入力の時間差を考慮する。具体的には、乗員3が表示モニタ40の近くに着座している場合(図9において2列目のシート2aに着座している場合)には、振動入力の時間差を小さく設定する。これに対し、乗員3が表示モニタ40から離れた位置に着座している場合(図9において3列目のシート2bに着座している場合)には、振動入力の時間差を長く設定する。なお、振動入力の時間差の具体的な算出方法については、第3実施形態において詳述する。
以下に、図11に示すフローチャートを参照しながら、本実施形態における車載表示装置10Bの動作について説明する。図11は本実施形態における車載表示装置の動作を示すフローチャートである。
なお、図11におけるステップS201及びS202は、図7におけるステップS101及びS102と同様であり、図11におけるステップS205〜S217は、図7におけるステップS103〜S115と同様であるので、ステップS203及びS204のみについて以下に説明し、その他のステップについては説明を省略する。
図11のステップS203において、乗員位置/積載量検出装置25が、着座センサ26によって乗員3の着座位置を検出すると共に、ストロークセンサ27によって車輌1の積載量を計測する。
次いで、図11のステップS204において、車輌パラメータ補正部36が、図10A及び図10Bに示すテーブルを参照して、ステップS203で計測された車輌1の積載量に対応した車輌1の振動パラメータk,Cを読み出す。また、車輌パラメータ補正部36は、ステップS203で検出した乗員3の着座位置に応じて制御ゲインKを変更する。そして、車輌パラメータ補正部36は、積載量に対応した振動パラメータk,Cと、着座位置に応じた制御ゲインKを、車輌/乗員運動推定部31が有する振動伝達モデルG(s)に代入する。このように、車輌1の振動パラメータk,Cと制御ゲインKが見直された振動伝達モデルG(s)を用いて、図11のステップS206において乗員3の頭部4の動きが推定される。
本実施形態では、車輌1の積載量に応じて車輌1の振動パラメータを修正するので、乗員3の頭部4の動きの推定誤差を減らすことができ、結果的に画面41の動きと乗員3の動きとの間に生じる位相差を抑制して、乗員3に安定した画像を提供することができる。
なお、本実施形態では車両1の積載量に対応した振動パラメータとしてk,Cを用いているが、車両の質量Mを振動パラメータとして用いても良い。
また、本実施形態では、乗員3の着座位置に応じて制御ゲインを修正するので、乗員3の頭部4の動きの推定誤差を減らすことができ、着座位置に関わらず乗員3に安定した画像を提供することができる。
また、本実施形態では、表示モニタ40の設置位置と乗員3の着座位置との間の距離に起因する振動入力の時間差を考慮して、乗員3の頭部4の動きを推定するので、画面41の動きと乗員3の動きとの間に生じる位相差を抑制することができ、乗員3に安定した画像を提供することができる。
また、本実施形態では、第1実施形態と同様に、シート/乗員パラメータ補正部32によって振動伝達モデルG(s)が随時修正されるので、シート2や乗員3の人体などの非線形特性の強い振動系の影響を抑えることができる。そのため、画面41の動きと乗員3の動きとの間に生じる位相差を抑制して、乗員3に安定した画像を提供することができる。
また、本実施形態では、第1実施形態と同様に、制御遅れ補正部33によって制御遅れ時間を補正するので、画面41の動きと乗員3の動きとの間に生じる位相差を抑制することができ、乗員3に安定した画像を提供することができる。
<第3実施形態>
乗員3が前方に設置された画面41で画像を鑑賞する場合、画面位置で計測した振動により制御を行うと、画面41と乗員3との前後方向のずれによる振動入力の時間差の発生や、それにより励起される車輌1のピッチ動作により、画面41の動きと乗員3の動きとの間に位相差が生じる。車速が比較的高い領域では上下のバウンス運動が支配的となるので位相差が生じ難いが、車速が比較的低い領域ではピッチ運動が大きくなるので位相差を生じ易くなる。そこで、本実施形態における車載表示装置10Cは、車速が比較的低い場合に、画面41と乗員との間の距離に基づく振動入力の時間差を考慮して、乗員3の頭部4の動きを推定する。
図12は本実施形態における車輌表示装置の全体構成を示すブロック図である。本実施形態に係る車載表示装置10Cは、図12に示すように、車両運動検出装置20、画像制御装置30C及び表示モニタ40を備えている。なお、表示モニタ40の構成は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
車輌運動検出装置20は、加速度センサ21及び角速度センサ22に加えて、車輌1の走行速度を計測する速度センサ23を有している。
画像制御装置30Cは、CPU、ROM、RAM、A/D変換器及びインタフェース等のマイクロコンピュータから構成されており、機能的には、図12に示すように、車輌運動推定部37、乗員運動推定部38、画像入力部34、及び、画像制御部35を備えている。
車輌運動推定部37は、車輌1の車速に応じて乗員位置でのフロア振動を演算する。具体的には、車速Vが所定値V以上である場合に、車輌運動検出装置20の計測結果を乗員位置でのフロア振動とみなす。一方、車速Vが所定値V未満である場合に、車輌運動検出装置20の計測結果に基づいて乗員位置でのフロア振動を推定する。
また、この車輌運動推定部37は、車輌運動検出装置20により計測された車輌1の動きと、車輌運動検出装置20及び表示モニタ40のそれぞれの設置位置の幾何学的位置関係とに基づいて、車輌1の動きに伴う表示モニタ40の画面41の動きを算出する。
乗員運動推定部38には、第1実施形態と同様の振動伝達モデルG(s)があらかじめ設定されている。そして、この乗員運動推定部38は、車輌運動推定部37により演算された乗員位置でのフロア振動を、この振動伝達モデルG(s)に入力することで、シート2に着座している乗員3の頭部4の動きを推定する。
また、この乗員運動推定装置38は、乗員3の頭部4の動きと、頭部4の中心位置と眼球の幾何学的位置関係とに基づいて、車輌1の動きに伴って生じる乗員3の眼球の動き(眼球の位置の変化)を推定する。次いで、この乗員運動推定装置38は、この乗員3の眼球の動きと、車輌運動推定装置37により算出された画面41の動きとに基づいて、車輌1の動きに伴う乗員3の眼球に対する画面41の相対変位量を算出し、さらにこの相対変位量を相殺するような画像移動量を演算する。
画像入力部34は、第1実施形態と同様に、表示モニタ40の画面41に表示する元の画像(テキストを含む。)のデータを、画像制御部35を介して表示モニタ40に出力する。そして、画像制御部35は、表示モニタ40の画面41において、その画像移動量分だけ画像をシフトさせる。
以下に、図13に示すフローチャートを参照しながら、本実施形態における車載表示装置10Cの動作について説明する。図13は本実施形態における車載表示装置10Cの動作を示すフローチャート、図14は車輌の前後輪の振動入力の時間差に由来する周波数成分(ホイールベース次数成分)を説明するためのグラフである。
先ず、ステップS301において、画像制御装置30Cは、表示モニタ40の画面電源がオンとなっているか否かを判断する。表示モニタ40の画面電源がオンとなっている場合(ステップS301にてYES)には、ステップS302に進む。一方、表示モニタ40の画面電源がオフとなっている場合(ステップS301にてNO)には、ステップS301の処理を繰り返す。
次いで、ステップS302において、車輌運動検出装置20が、加速度センサ21及び角速度センサ22によって車輌1の動き(車輌1の前後及び左右方向に沿った並進運動と、車輌1のピッチ及びロール方向に沿った回転運動)を計測すると共に、速度センサ23によって車速Vを計測する。
次いで、ステップS303において、車輌運動推定部37が、下記(1)式を使って、車輌1の前輪への振動入力と、後輪への振動入力との時間差dTを演算する。
dT=L/V …(1)式
但し、上記(1)式において、Lは予め設定された車輌1のホイールベース長であり、VはステップS302で計測された車速である。
なお、車輌1の速度を直接計測しない場合には、加速度センサ21による計測結果を用いて、以下の要領で時間差dTを演算することができる。具体的には、図14に示すように、加速度波形を周波数分析してパワースペクトル密度(PSD:Power Spectral Density)データを得て、このパワースペクトル密度データから前後輪の振動入力の時間差に由来する周波数成分(ホイールベース次数成分)を抽出する。そして、このホイールベース次数成分の周波数fwbを用いて、下記(2)式を使うことで時間差dTを演算する。この際、車速Vは、下記(3)式によって算出される。なお、加速度時系列データを自己相関分析することで時間差dTを求めてもよい。
dT=1/fwb …(2)式
V=L/dT …(3)式
図13に戻り、ステップS304において、ステップS302で計測した車速Vが、所定値V未満か否かを判断する。
このステップS304において、車速Vが所定値V以上(V≧V)であると判断された場合(ステップS304にてNO)には、車輌1の動きにおいて上下のバウンス運動が支配的であるので、ステップS305において、車輌運動推定部37は、ステップS302で計測した車輌1の動きを、乗員位置でのフロア振動とみなす。
これに対し、ステップS304において、車速Vが所定値V未満(V<V)であると判断された場合(ステップS304にてYES)には、車輌1の動きにおいてピッチ運動が大きくなるので、ステップS306において、車輌運動推定部37は、ステップS302で計測した車輌1の動きから、乗員位置でのフロア振動を推定する。
具体的には、車輌運動推定部37は、先ず、下記(4)式を用いて、車輌運動検出装置20による車輌1の動きの計測位置と、乗員3の着座位置と、の間の振動入力の時間差を算出する。
dT’=dT×L/L …(4)式
但し、上記(4)式において、dTはステップS303で算出した前後輪の振動入力の時間差であり、Lは車輌運動検出装置20による車輌1の動きの計測位置と乗員3の着座位置との間の距離、Lは車輌1のホイールベー長さである。
次いで、上記(4)式により算出された時間差dT’を下記(5)式に入力することで、車輌運動検出装置20により計測された車輌1の運動から、乗員3の着座位置での振動F(t)を推定する。
(t)=α×F(t)+β×F(t−dT’) …(5)式
但し、上記(5)式において、F(t)は車輌運動検出装置20による車輌1の動きの計測位置における時系列振動データであり、α及びβは定数である。なお、α及びβを、車輌1の特性や画面及び乗員位置の違いに応じて変更することにより、更に精度の高い推定が可能となる。
なお、本実施形態では、加速度センサ21及び角速度センサ22を表示モニタ40の近傍に設置しているので、表示モニタ40の設置位置における振動データを、加速度センサ21及び角速度センサ22の設置位置(すなわち、車輌運動検出装置20による車輌1の動きの計測位置)での振動で近似している。特にこれに限定されず、後述のステップS308で実際に算出する画面41の動き(振動データ)を、上記式(5)のF(t)として用いてもよい。
次いで、ステップS307において、乗員運動推定部38が、ステップS305で乗員3の着座位置での振動とみなされた車輌1の運動、又は、ステップ305で推定された乗員3の着座位置での振動F(t)を、振動伝達モデルG(s)に入力することで、車輌1の動きに伴って生じる乗員3の頭部4の中心の動きを推定する。
次いで、ステップS308において、車輌運動推定部37が、ステップS302で計測された車輌1の動きと、車輌運動検出装置20及び表示モニタ40の設置位置の幾何学的位置関係とから、車輌1の動きに伴う表示モニタ40の画面41の動きを算出する。
次いで、ステップS309において、乗員運動推定部38が、ステップS307で推定された乗員3の頭部4の中心の動きと、頭部4の中心位置と眼球との幾何学的位置関係とに基づいて、車輌1の動きに伴う乗員3の眼球の動きを算出する。
次いで、ステップS310において、乗員運動推定部38が、ステップS308で算出された画像41の動きと、ステップS309で算出された乗員3の眼球の動きとに基づいて、乗員3の眼球に対する画面41の相対変位量を算出する。そして、ステップS311において、乗員運動推定部38が、ステップS310で算出した相対変位量を相殺するような画像移動量を算出する。
次いで、ステップS312において、画像制御部35が、画像入力部34から入力された画像を画面41上において画像移動量分だけ移動させるように画像データを加工し、ステップS313において、表示モニタ40が、加工後の画像を画面41に表示する。これにより、表示モニタ40の画面41内に表示されている画像が、乗員3の眼球に対して常に一定の位置にあるようにシフトする。
表示モニタ40の画面電源がオフになるまで(ステップS314にてYES)、ステップS302からステップS313の処理を繰り返す(ステップS314にてNO)。
以上のように、本実施形態では、表示モニタ40の設置位置と乗員3の着座位置との間の距離に起因する振動入力の時間差を考慮して、乗員3の頭部4の動きを推定することができるので、画面41の動きと乗員3の動きとの間に生じる位相差を抑制することができ、乗員3に安定した画像を提供することができる。
なお、第1〜第3実施形態の車輌運動検出装置20が本発明の車輌運動検出手段の一例に相当し、第1〜第3実施形態の表示モニタ40が本発明の表示手段の一例に相当する。また、第1及び第2実施形態の車輌/乗員運動推定部31や第3実施形態における車輌運動推定部37が本発明の画面運動推定手段の一例に相当する。また、第1及び第2実施形態の車輌/乗員運動推定部31及び第3実施形態の乗員運動推定部38が本発明の乗員運動推定手段及び変位演算手段の一例に相当し、第1〜第3実施形態における画像制御部35が本発明の表示制御手段の一例に相当する。また、第1及び第2実施形態のシート/乗員パラメータ補正部32や第2実施形態の車輌パラメータ補正部36が本発明の位相差補正手段の一例に相当し、第1及び第2実施形態の制御遅れ補正部33が本発明の制御遅れ補正手段の一例に相当する。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
1…車輌
2…シート
3…乗員
4…頭部
10A~10C…車載表示装置
20…車両運動検出装置
21…加速度センサ
22…角速度センサ
23…速度センサ
25…乗員位置/積載量検出装置
26…着座センサ
27…ストロークセンサ
30A~30C…画像制御装置
31…車輌/乗員運動推定部
32…シート/乗員パラメータ補正部
33…制御遅れ補正部
34…画像入力部
35…画像制御部
36…車輌パラメータ補正部
37…車輌運動推定部
38…乗員運動推定部
40…表示モニタ
41…画面

Claims (10)

  1. 車輌の動きを検出する車輌運動検出手段と、
    画像を画面に表示する表示手段と、
    前記車輌運動検出手段により検出された車輌の動きに基づいて、前記車輌の動きに伴う前記画面の動きを推定する画面運動推定手段と、
    前記車輌運動検出手段により検出された車輌の動きに基づいて、前記車輌の動きに伴う前記乗員の動きを推定する乗員運動推定手段と、
    前記画面運動推定手段により推定された前記画面の動きと、前記乗員運動推定手段により推定された前記乗員の動きと、に基づいて、前記乗員に対する前記画面の相対変位量を演算する変位演算手段と、
    前記相対変位量に基づいて、前記画面に表示されている前記画像を移動させる表示制御手段と、
    前記乗員の動きに対する前記画面の動きの位相差を相殺するように、前記乗員運動推定手段を補正する位相差補正手段と、を備えたことを特徴とする車載表示装置。
  2. 請求項1に記載の車載表示装置であって、
    前記乗員運動推定手段は、前記車輌運動検出手段により検出された車輌の動きを、前記乗員の振動パラメータを少なくとも含む振動伝達モデルに入力することで、前記乗員の動きを推定し、
    前記位相差補正手段は、前記乗員運動推定手段により検出された前記乗員の動きに基づいて、前記振動伝達モデルにおける前記乗員の振動パラメータを変更することを特徴とする車載表示装置。
  3. 請求項2に記載の車載表示装置であって、
    前記乗員の振動パラメータは、前記乗員の剛性及び減衰係数を少なくとも含むことを特徴とする車載表示装置。
  4. 請求項2又は3に記載の車載表示装置であって、
    前記振動伝達モデルは、前記乗員が着座しているシートの振動パラメータを有しており、
    前記位相差補正手段は、前記乗員運動推定手段により検出された前記乗員の動きに基づいて、前記振動伝達モデルにおける前記シートの振動パラメータを変更することを特徴とする車載表示装置。
  5. 請求項4に記載の車載表示装置であって、
    前記シートの振動パラメータは、前記シートの剛性及び減衰係数を含むことを特徴とする車載表示装置。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の車載表示装置であって、
    前記乗員運動推定手段は、前記車輌運動検出手段により検出された車輌の動きを、前記車輌の振動パラメータを少なくとも含む振動伝達モデルに入力することで、前記乗員に生じた動きを推定し、
    前記位相差補正手段は、前記車輌の積載量に基づいて、前記振動伝達モデルにおける前記車輌の振動パラメータを変更することを特徴とすることを特徴とする車載表示装置。
  7. 請求項6に記載の車載表示装置であって、
    前記車輌の振動パラメータは、前記車輌の剛性及び減衰係数を少なくとも含むことを特徴とする車載表示装置。
  8. 請求項6又は7に記載の車載表示装置であって、
    前記位相差補正手段は、前記乗員の着座位置に基づいて、前記振動伝達モデルが有する制御ゲインを変更することを特徴とする車載表示装置。
  9. 請求項1〜8の何れかに記載の車載表示装置であって、
    前記位相差補正手段は、前記車輌の速度と、前記車輌運動検出手段の設置位置と、前記乗員の着座位置とに基づいて、前記車輌運動検出手段により検出された車輌の動きから、前記乗員の着座位置での前記車輌の動きを推定することを特徴とする車載表示装置。
  10. 請求項1〜9の何れかに記載の車載表示装置であって、
    前記車輌運動検出手段による前記車輌の動きの検出から、前記表示制御手段による画像制御までの間に生じた制御遅れ時間を相殺するように、前記相対変位量を補正する制御遅れ補正手段を備えたことを特徴とする車載表示装置。
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