JP6626318B2 - 集合住宅における配管構造 - Google Patents

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Description

本発明は、集合住宅における配管構造に関する。
アパートやマンション等の集合住宅では、複数の住戸が設けられているとともに、それらの住戸に通じる共用廊下が設けられている(例えば特許文献1参照)。通常、共用廊下は屋外に開放されているため、その床部には防水層が設けられている。
また、集合住宅には、各住戸ごとに共用廊下に隣接して給湯器の設置スペースが設けられている場合がある。かかる設置スペースは、共用廊下から住戸側に凹んだ凹状スペースとされ、共用廊下に向けて開口している。このため、この設置スペースの床部にも、通常、防水層が設けられる。
設置スペースに設置された給湯器には、給水配管やガス配管等の各種配管が接続されている。これらの配管は、例えば給湯器の下面に接続され、同給湯器から下方に延びている。給湯器が集合住宅の上階部分に設置されている場合等には、上記の配管が設置スペースの床部を貫通して当該床部よりも下方に、すなわち下階部分に向けて延びている場合がある。その場合、その配管は設置スペースの床部を貫通することになるため、床部に設けられた防水層についても貫通することになる。そのため、その貫通部分に対してシール処理等の防水処理が施される。
特開平8−296256号公報
しかしながら、施工時において、防水層の貫通部分に上述した防水処理を行うのは施工工数の増大を招くおそれがある。特に、床部というのは、その上に水が溜まってしまうと漏水を招くおそれがあるため、防水処理を行うに際しては慎重な作業が求められる。そのため、その点からも施工工数の増大を招き易い。
また、給湯器に接続された各配管がそれぞれ床部を貫通して設けられる場合には、各配管ごとに防水層の貫通部分に防水処理を施す必要が生じるため、施工工数の著しい増大を招くおそれもある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、施工工数の低減を図ることができる集合住宅における配管構造を提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決すべく、第1の発明の集合住宅における配管構造は、複数の住戸と、それら各住戸に通じる共用廊下と、前記住戸ごとに設けられた給湯器の設置スペースとを備え、前記設置スペースは、前記共用廊下から前記住戸側に凹んだ凹状スペースからなり、その周囲には壁部が設けられ、その床部には防水層が形成されている集合住宅に適用され、前記設置スペースに設置された前記給湯器には、当該設置スペースから前記床部よりも下方へ延びている配管が接続されており、前記配管は、前記設置スペースから前記壁部の内部へ入り、その壁部の内部を通じて前記床部よりも下方へ延びていることを特徴とする。
本発明によれば、給湯器に接続された配管が設置スペースから壁部の内部に入り、その壁部の内部を通じて設置スペースの床部よりも下方へ延びている。この場合、配管を床部よりも下方に向けて配設するにあたり、床部の防水層を貫通しなくて済むため、その貫通部分に対する防水処理を行わなくて済む。また、配管を壁部の内部へ導入するに際しては、壁部を構成する壁面材を貫通して導入することになるため、その貫通部分に対しては防水処理を行う必要が生じるものの、壁部は床部とは異なり水が溜まる部位ではないため、その防水処理も床部に対する防水処理と比べて慎重に行う必要がない。よって、この場合、施工工数の低減を図ることができる。
また、設置スペースの床部の防水層に、配管の貫通部分を設けないようにすることで、漏水が生じる可能性を低減させることができる。特に、下階部と上階部とを有する集合住宅において、設置スペースが上階部(例えば二階部分)に設けられている場合には、床部で漏水が生じると、その水が下階部の住戸に入り込むおそれがある。そのため、その点を鑑みても、床部の防水層に貫通部分を設けないことの意義は大きいといえる。
第2の発明の集合住宅における配管構造は、第1の発明において、上下に隣接する下階部及び上階部を有する集合住宅に適用され、前記上階部の前記設置スペースに設置された前記給湯器には、前記配管として、当該給湯器に流体を供給するための供給配管が接続され、前記供給配管は、前記下階部から前記上階部の前記設置スペースに延びている主管と、その主管から分岐して前記給湯器に接続された枝管とを有し、前記主管は、前記設置スペースから前記壁部の内部へ入り、その壁部の内部を通じて前記下階部へ延びていることを特徴とする。
給湯器に接続される配管としては、給湯器に水やガス等の流体を供給するための供給配管がある。集合住宅において上階部の設置スペースに設置された給湯器にかかる供給配管が接続されている場合、その供給配管は、下階部から上階部の設置スペースに延びる主管と、その主管から分岐して給湯器に接続される枝管とを有する。ここで、主管は、一般に上下階の各住戸に流体を供給すべく外径が大きくされている。そのため、主管が床部の防水層を貫通する構成とすると、貫通部分の孔径が大きくなるおそれがある。その場合、貫通部分の防水処理に時間がかかる等して施工工数の増大を招くおそれがある。その点本発明では、主管を設置スペースから壁部の内部を通じて下階部に導いているため、上述した施工工数の増大を回避できる。
第3の発明の集合住宅における配管構造は、第1又は第2の発明において、前記給湯器には、複数の前記配管が接続され、それら複数の配管はいずれも前記設置スペースから前記壁部の内部へ入り、その壁部の内部を通じて前記床部よりも下方へ延びていることを特徴とする。
ところで、給湯器には、設置スペースの床部よりも下方へ延びている配管が複数接続されている場合がある。ここで、それら複数の配管がそれぞれ床部を貫通して下方へ延びている場合には、各配管ごとに床部(防水層)の貫通部分に防水処理を行う必要がある。すなわち、水が溜まる部位であるが故に慎重さが求められる床部の防水処理を各配管ごとに行う必要がある。そのため、施工工数の著しい増大を招くおそれがある。その点、本発明では、給湯器に接続された上記複数の配管がいずれも壁部の内部に入り、その壁内を通じて床部よりも下方へ導かれているため、施工工数の低減を図るという上述の効果を大きな効果として得ることができる。
第4の発明の集合住宅における配管構造は、第3の発明において、前記複数の配管はいずれも、前記設置スペースを囲む複数の前記壁部のうち同じ壁部の内部に入り込んでいることを特徴とする。
本発明によれば、設置スペースを囲む複数の壁部のうち同じ壁部の内部に各配管が入り込み、その壁部の内部を通じて各配管が設置スペースの床部よりも下方へ延びている。この場合、各配管を異なる壁部の内部を通じて下方へ導く場合と比べて、壁部の内部に各配管を配設する作業をし易くできる等の利点を得ることができる。
第5の発明の集合住宅における配管構造は、第1乃至第4のいずれかの発明において、前記設置スペースと前記住戸内とを仕切る前記壁部には、その内部に壁内断熱材が配設されており、その壁内断熱材が配設された前記壁部の内部に前記配管が入り込んでおり、前記配管は当該壁部の内部において前記壁内断熱材よりも前記設置スペース側に配設されていることを特徴とする。
本発明によれば、設置スペースと住戸内とを仕切る壁部の内部において配管が壁内断熱材よりも設置スペース側に配設されている。一般に壁内断熱材は吸音機能を有しているため、この場合、流体が配管を流れる際に生じる音が住戸内に伝わるのを抑制することが可能となる。
第6の発明の集合住宅における配管構造は、第1乃至第5のいずれかの発明において、前記設置スペースの前記床部は、前記防水層よりも下方に設けられた床下地材を備え、前記床部において、前記防水層は前記設置スペースを挟んで対向する前記各壁部の間に形成されているのに対し、前記床下地材は前記各壁部の下方に跨がって設けられ、前記各壁部の下方にはそれぞれ、前記床下地材を下方から支持しかつ壁部の幅方向に延びる長尺状の支持部材が設けられ、前記各壁部のうち少なくともいずれか一方の壁部には、当該壁部の下方にある前記支持部材よりも前記設置スペース側に張り出した張出部が設けられており、前記配管は、前記設置スペースから前記張出部の内部に入り、その張出部の内部を通じて下方に延び、さらに前記床下地材を貫通してそれよりも下方に延びていることを特徴とする。
本発明によれば、設置スペースを挟んで対向する各壁部の下方に床下地材を支持する支持部材が配設される構成にあって、壁部がその支持部材よりも設置スペース側に張り出して設けられ、それにより壁部に張出部が設けられている。そして、配管はその壁部の張出部の内部を通じて下方へ延び、さらに床下地材を貫通しその床下地材よりも下方へと延びている。この場合、配管を床下地材よりも下方に導くにあたって、配管が支持部材と干渉するのを回避できる。そのため、支持部材に貫通孔等を設ける必要がなく、支持部材の強度低下を招くのを回避できる。
第7の発明の集合住宅における配管構造は、第6の発明において、前記配管は前記設置スペースを挟んで対向する前記各壁部のうちいずれか一方の壁部の前記張出部の内部に入り、その内部を通じて前記床下地材よりも下方に当該床下地材を貫通して延びており、他方の壁部については、前記張出部の前記支持部材からの張出量が前記一方の壁部よりも小さくなっていることで当該張出部の内部に前記配管を配設することが不可能となっているか、又は前記張出部が設けられていないことを特徴とする。
本発明によれば、配管が一方の壁部の張出部の内部に入り、その張出部の内部を通じて床下地材よりも下方へ延びている。それに対し、他方の壁部については、設置スペース側への張出部の張出量が一方の壁部よりも小さくなっており、具体的には張出部の内部に配管を配設することが不可能な程度に小さくなっている。または、他方の壁部には張出部が設けられていない。この場合、各壁部の間の間隔、換言すると設置スペースの幅が小さくなるのを抑制しながら、上記第6の発明の効果を得ることができる。
集合住宅の二階部分を示す平面図。 設置スペース内の構成を示す正面図。 設置スペース周辺の構成を示す横断面図。 設置スペースの下部周辺の構成を示す縦断面図。
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態の建物は、複数の住戸を有する二階建ての集合住宅(例えばアパートやマンション)として具体化されている。図1は、その集合住宅の二階部分を示す平面図である。
図1に示すように、集合住宅10の二階部分12には、横並びに設けられた複数の住戸13と、それら各住戸13に通じる共用廊下14とが設けられている。各住戸13はそれぞれ内部に居住空間13a(住戸内空間)を有しており、それらの居住空間13aは仕切壁15により共用廊下14と仕切られている。
各住戸13にはそれぞれ玄関口16が設けられている。玄関口16は仕切壁15に形成されている。その玄関口16を通じて共用廊下14から住戸13内(居住空間13a)への出入りが可能となっている。また、各玄関口16にはそれぞれ玄関ドア17が設けられている。なお、図示は省略するが、一階部分にも同様に、複数の住戸と、それら各住戸に通じる共用廊下とが設けられている。
共用廊下14は、各住戸13の並び方向に延びている。共用廊下14は、屋外に開放された屋外廊下となっており、屋外側には手摺り18が設けられている。また、共用廊下14は共用階段19に通じており、その共用階段19を介して一階部分の共用廊下へ行き来が可能となっている。
二階部分12には、各住戸13ごとに給湯器21(図2を参照)を設置するための設置スペース22が設けられている。これらの設置スペース22はいずれも共用廊下14から住戸13側に凹んだ凹状スペースとされ、共用廊下14に向けて開口されている。なお、この設置スペース22は、チャンバボックスとも呼ばれるものである。
次に、上記設置スペース22周辺(図1のA枠内)の構成について図2乃至図4を用いながら説明する。図2は、設置スペース22内の構成を示す正面図である。図3は、設置スペース22周辺の構成を示す横断面図である。図4は、設置スペース22の下部周辺の構成を示す縦断面図である。
図2及び図3に示すように、設置スペース22は、3方が壁部24〜26により囲まれた凹状スペースとされ、残りの一側面が共用廊下14に開口する開口部27とされている。3方の壁部24〜26のうち、各壁部24,25が設置スペース22を挟んだ両側(換言すると、設置スペース22の両側面側)に配置され、壁部26が設置スペース22を挟んで共用廊下14とは反対側(換言すると、設置スペース22の奥側)に配置されている。
壁部24は、設置スペース22と屋外との間を仕切っており、設置スペース22に面して設けられた壁面材31と、屋外に面して設けられた外壁面材32とを有する。壁面材31と外壁面材32とはいずれも窯業系サイディングよりなる。壁面材31の裏面側には壁フレーム33が設けられている。壁フレーム33は、上下一対のランナ33aと、それら各ランナ33aを上下に連結する一対のスタッド33bとを有する。壁フレーム33は、各ランナ33aと各スタッド33bとにより矩形枠状に形成されている。各ランナ33aはいずれも軽量溝形鋼よりなり、互いの溝部を向き合わせた状態で配置されている。また、各スタッド33bも軽量溝形鋼よりなり、互いの溝部を向き合わせた状態で配置されている。この壁フレーム33に対して壁面材31がビス等で固定されている。
外壁面材32の裏面側には外壁フレーム34が設けられている。外壁フレーム34は、上下一対のランナ34aと、それら各ランナ34aを上下に連結する一対のスタッド34bとを有する。外壁フレーム34は、各ランナ34aと各スタッド34bとにより矩形枠状に形成されている。各ランナ34aはいずれも軽量溝形鋼よりなり、互いの溝部を向き合わせた状態で配置されている。各スタッド34bも軽量溝形鋼よりなり、互いの溝部を向き合わせた状態で配置されている。この外壁フレーム34に対して外壁面材32がビス等で固定されている。
壁部25は、設置スペース22と住戸13内(居住空間13a)との間を仕切っている。壁部25は、設置スペース22に面して設けられた壁面材36と、住戸13内の居住空間13aに面して設けられた内壁面材37とを有する。壁面材36は窯業系サイディングよりなり、内壁面材37は石膏ボードよりなる。壁面材36の裏面側には壁フレーム38が設けられている。壁フレーム38は、上記壁フレーム33と同様の構成を有している。すなわち、壁フレーム38は、上下一対のランナ38aと、それらランナ38a同士を上下に連結する一対のスタッド38bとを有して矩形枠状に形成されている。各ランナ38aと各スタッド38bとはいずれも軽量溝形鋼よりなる。この壁フレーム38に対して壁面材36がビス等で固定されている。
内壁面材37の裏面側には内壁フレーム39が設けられている。内壁フレーム39は、上下一対のランナ39aと、それらランナ39a同士を上下に連結する一対のスタッド39bとを有して矩形枠状に形成されている。各ランナ39aはいずれも軽量溝形鋼よりなり、互いの溝部を向き合わせた状態で配置されている。また、各スタッド39bは軽量角形鋼管よりなる。この内壁フレーム39に対して内壁面材37がビス等で固定されている。
壁部25において壁面材36と内壁面材37との間は壁内空間41となっている。この壁内空間41には壁内断熱材42が設けられている。壁内断熱材42は、発泡系断熱材としての硬質ウレタンフォームからなり、所定の厚みを有して板状に形成されている。また、壁内断熱材42は、断熱性能を有しているとともに吸音性能を有している。
壁内断熱材42は、壁内空間41において壁フレーム38と内壁フレーム39との間に配設されている。壁内断熱材42は、内壁フレーム39に対して当接した状態で配置されている一方、壁フレーム38からは離間した状態で配設されている。この場合、壁内断熱材42と壁フレーム38との間の間隔は壁内断熱材42の厚みと略同じとされている。
なお、壁内断熱材42は硬質ウレタンフォーム以外の発泡系断熱材により形成してもよい。また、壁内断熱材42は発泡系断熱材に限らず、グラスウールやロックウール等の繊維系断熱材により形成してもよい。
壁部26は、設置スペース22と住戸13内(居住空間13a)との間を仕切っている。壁部26は、設置スペース22に面して設けられた壁面材44と、住戸13内の居住空間13aに面して設けられた内壁面材45とを有する。壁面材44は窯業系サイディングよりなり、内壁面材45は石膏ボードよりなる。壁面材44の裏面側には壁フレーム46が設けられている。壁フレーム46は、上記壁フレーム33,38と同様の構成を有している。すなわち、壁フレーム46は、上下一対のランナ46aと、それらランナ46a同士を上下に連結する一対のスタッド46bとを有して矩形枠状に形成されている。各ランナ46aと各スタッド46bとはいずれも軽量溝形鋼よりなる。また、壁フレーム46では、上記一対のスタッド46bの間にさらに、各ランナ46a同士を連結するスタッド46bが設けられている。そして、この壁フレーム46に壁面材44がビス等で固定されている。
内壁面材45の裏面側には内壁フレーム47が設けられている。内壁フレーム47は、上記内壁フレーム39と同様の構成を有している。すなわち、内壁フレーム47は、上下一対のランナ47aと、それらランナ47a同士を上下に連結する一対のスタッド47bとを有して矩形枠状に形成されている。各ランナ47aはいずれも軽量溝形鋼よりなり、各スタッド47bは軽量角形鋼管よりなる。また、内壁フレーム47では、上記一対のスタッド47bの間にさらに、各ランナ47a同士を連結するスタッド47bが設けられている。そして、この内壁フレーム47に内壁面材45がビス等で固定されている。
壁部26において壁面材44と内壁面材45との間は壁内空間48となっている。この壁内空間48には、壁内断熱材49が設けられている。壁内断熱材49は、発泡系断熱材としての硬質ウレタンフォームからなり、所定の厚みを有して板状に形成されている。壁内断熱材49は、壁内空間48において壁フレーム46と内壁フレーム47との間に配設されている。この場合、壁内断熱材49は、壁フレーム46と内壁フレーム47とにそれぞれ当接した状態で配置されている。
次に、設置スペース22の床部周辺の構成について説明する。
図4に示すように、設置スペース22を挟んだ両側の各壁部24,25の下方(真下)にはそれぞれ床梁52が設けられている。これら各床梁52はH形鋼からなり、壁部24,25の幅方向に沿って延びている。各床梁52にはそれぞれ、そのウェブの内側面(互いの対向面)にブラケット54を介して長尺状の支持部材55が固定されている。支持部材55は、床梁52と同方向に延びるL字状の鋼材よりなる。各支持部材55はそれぞれ、ブラケット54に固定された縦板部55aと、縦板部55aの上端部から互いに向き合う側に延びる横板部55bとを有している。なお、ブラケット54は、床梁52(支持部材55)の長手方向に複数配置され、それら複数のブラケット54を介して支持部材55が床梁52に固定されている。
各支持部材55の横板部55bの上には、それら各横板部55bに跨がる状態で床下地材53が設けられている。床下地材53は、ACL床からなり、各壁部24,25の下方に跨がるよう配置されている。床下地材53の上には床断熱材56が敷設されている。床断熱材56は発砲ポリスチレン樹脂からなる。床断熱材56は各壁部24〜26により囲まれた内側領域に配設されている。また、床断熱材56の上には防水下地板57が敷設されている。防水下地板57は無機質強化板からなる。
防水下地板57の上には防水板58が敷設されている。防水板58は、耐水皮膜(例えば塩化ビニル膜)が施された鋼板よりなり、その周縁部が各壁部24〜26に沿って上方に立ち上げられている。この防水板58により防水層が形成されている。なお、以下の説明では、防水板58と同じ符号を付して防水層58ともいう。防水板58(防水層58)の上にはモルタル層59が形成されている。このモルタル層59により設置スペース22の床面が形成されている。なお、図示は省略するが、防水層58とモルタル層59とは設置スペース22の床部と共用廊下14の床部とに跨がって連続して形成されている。
また、上述した床下地材53、床断熱材56、防水下地板57、防水板58及びモルタル層59を含んで設置スペース22の床部が構成されている。
各床梁52のうち屋内側の床梁52、すなわち壁部25の下方に配置された床梁52の上には、住戸13(居住空間13a)の床部が設けられている。住戸13の床部にはALC床からなる床下地材61が設けられ、その床下地材61が床梁52の上に載置されている。床下地材61の上にはパーティクルボードからなる床下地材62が設けられ、その床下地材62の上にはフローリング材からなる床仕上げ材63が設けられている。なお、床下地材62は二枚重ねされて設けられている。
一方、各床梁52のうち屋外側の床梁52、すなわち壁部24の下方に配置された床梁52の上には壁固定金具65が固定されている。その壁固定金具65の両側には壁部24の各壁フレーム33,34の下端部(詳しくは下側のランナ33a,34a)が固定されている。これにより、床梁52に対し壁部24が固定されている。
ここで、各床梁52に固定された一対の支持部材55と、設置スペース22を挟んで対向する各壁部24,25との位置関係について説明する。各支持部材55はそれぞれ壁部24,25の下方に配置され、詳しくは真下に配置されている。各壁部24,25のうち、壁部25は、その下方の支持部材55よりも設置スペース22側に張り出して設けられ、その張り出した部分が張出部25aとなっている。壁部25において、張出部25aは壁面材36とその裏面側の壁フレーム38とを含む部分となっている。それに対して、壁部24は、その下方の支持部材55よりも若干設置スペース22側に張り出して設けられ、詳しくは壁面材31の厚み分だけ張り出して設けられている。このため、壁部24にも支持部材55からの張出部24aが存在するものの、その張出量は壁部25の張出部25aと比べて極めて小さなものとなっている。
次に、設置スペース22に設置された給湯器21と、その給湯器21に接続された複数の配管とについて説明する。
図2に示すように、給湯器21は、ガス給湯器からなり、設置スペース22において上部に設置されている。給湯器21は、設置スペース22の開口部27に設けられた金枠71(図3参照)に固定され、その金枠71は両側の壁部24,25に対して固定されている。また、金枠71には、開口部27を開閉可能な扉部(図示略)が設けられ、その扉部の下端はアンダーカットされている。
給湯器21には、複数の配管75〜78が接続されている。これらの配管75〜78はいずれも給湯器21の下面に接続され、給湯器21から下方に延びている。これら複数の配管75〜78には、給湯器21へ水を供給するための給水配管75と、給湯器21へガスを供給するためのガス配管76と、給湯器21から住戸13内へ湯を供給するための給湯配管77と、給湯器21からドレン水を排出するためのドレン配管78とがある。
なお、これら各配管75〜78のうち、給水配管75とガス配管76とがそれぞれ供給配管に相当する。また、給水配管75,ガス配管76及びドレン配管78がそれぞれ特許請求の範囲に記載された「配管」に相当する。
給水配管75は、主管81と、主管81から分岐された枝管82とを有している。主管81は、一階部分から二階部分12の設置スペース22へと上下階に跨がって延びている。主管81は、一階部分及び二階部分12の各住戸13に水を供給するための配管であり、その上流側にて給水源に接続されている。また、主管81は、その外径が枝管82よりも大きくなっている。
枝管82は、設置スペース22において主管81から分岐している。枝管82はその途中で二手に分岐しており、分岐したうちの一方の管部82aが給湯器21に接続されている。これにより、給湯器21には、給水源より主管81及び枝管82(82a)を介して水(水道水)が供給される。また、他方の管部82bは設置スペース22から住戸13内(例えば浴室やキッチン、洗面室)へと延びている。
ガス配管76は、給水配管75と同様に、主管84と、主管84から分岐された枝管85とを有している。主管84は、一階部分から二階部分12の設置スペース22へと上下階に跨がって延びている。主管84は、一階部分及び二階部分12の各住戸13にガスを供給するための配管であり、その上流側においてガス供給源に接続されている。また、主管84は、その外径が枝管85よりも大きくなっている。
枝管85は、設置スペース22において主管84から分岐している。枝管85は、その途中にガスメータ86を有しており、ガスメータ86よりも下流側で二手に分岐している。それら分岐したうちの一方の管部85aは給湯器21に接続されている。これにより、給湯器21には、ガス供給源より主管84及び枝管85(85a)を介してガスが供給される。また、他方の管部85bは設置スペース22から住戸13内(例えばキッチン)へと延びている。
給湯配管77は、設置スペース22から住戸13内(例えば浴室やキッチン、洗面室)へと延びている。これにより、給湯器21で生成された湯は給湯配管77を介して住戸13内に供給される。
ドレン配管78は、設置スペース22から一階部分へ延びており、その下流側において下水道等の排水管に接続されている。これにより、給湯器21で発生したドレン水はドレン配管78を介して排水管へと導かれる。
ここで、本実施形態では、給湯器21に接続された上記各配管75〜78のうち、一階部分へ延びる給水配管75、ガス配管76及びドレン配管78がそれぞれ設置スペース22から壁部25の内部に入り込み、その壁部25の内部を通じて一階部分へ延びている。本実施形態では、かかる配管構造に特徴を有しており、以下においてはこの配管構造について説明する。
図4に示すように、給水配管75は、その主管81が設置スペース22から壁部25の壁面材36を貫通して壁内空間41に入り込んでいる。具体的には、主管81は、壁面材36に形成された孔部88を通じて壁内空間41に入り込んでいる。この場合、孔部88の内周面と主管81の外周面との間の隙間にはシール処理等の防水処理が施されている。
主管81は、壁内空間41(壁部25の内部)を通じて下方へ延びている。具体的には、主管81は、壁部25の張出部25aの内部を通じて下方へ延びている。また、主管81は、さらに壁フレーム38の下側ランナ38aと床下地材53とをそれぞれ貫通し当該床下地材53よりも下方へ、つまりは一階部分へと延びている。また、この際、主管81は、支持部材55の内側(換言すると、支持部材55を挟んで床梁52とは反対側)を通って下方へ延びている。
ガス配管76は、その主管84が設置スペース22から壁部25の壁面材36を貫通して壁内空間41に入り込んでいる。具体的には、主管84は、壁面材36に形成された孔部89を通じて壁内空間41に入り込んでいる。この場合、孔部89の内周面と主管84の外周面との間の隙間にはシール処理等の防水処理が施されている。
主管84は、壁内空間41(壁部25の内部)を通じて下方へ延びており、具体的には張出部25aの内部を通じて下方へ延びている。主管84は、さらに壁フレーム38の下側ランナ38aと床下地材53とをそれぞれ貫通し当該床下地材53よりも下方へ、すなわち一階部分へと延びている。この際、主管84は、支持部材55の内側を通って下方へ延びている。
ドレン配管78は、設置スペース22から壁面材36を貫通して壁内空間41に入り込んでいる。具体的には、ドレン配管78は、壁面材36に形成された孔部91を通じて壁内空間41に入り込んでいる。この場合、孔部91の内周面とドレン配管78の外周面との間の隙間にはシール処理等の防水処理が施されている。
ドレン配管78は、壁内空間41(壁部25の内部)を通じて下方へ延びており、具体的には張出部25aの内部を通じて下方へ延びている。ドレン配管78は、さらに壁フレーム38の下側ランナ38aと床下地材53とをそれぞれ貫通し当該床下地材53よりも下方へ、すなわち一階部分へと延びている。この際、ドレン配管78は、支持部材55の内側を通って下方へ延びている。
なお、上述した給水配管75(詳しくは主管81)、ガス配管76(詳しくは主管84)及びドレン配管78以外にも、設置スペース22から住戸13内へ延びる配管類、詳しくは給湯配管77や給水配管75及びガス配管76の各管部82b,85b等が、設置スペース22から壁面材36を貫通して壁内空間41に入り込んでいる。これらの配管類は壁内空間41において壁フレーム38と壁内断熱材42との間を通じて上方へ延びており、その後天井裏空間を経由して住戸13内へ導かれている。但し、これらの配管類を壁内空間41において下方へ向けて延びるように配設し、その後床下側を経由して住戸13内へ導くようにしてもよい。
なお、上記の説明では、二階部分12における図1のA枠内の設置スペース22を例に、給湯器21に接続される各配管75〜78の配管構造を説明したが、それ以外の設置スペース22においても、これと同様の配管構造が構築されている。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
給湯器21に接続された給水配管75、ガス配管76及びドレン配管78が設置スペース22から壁部25の内部に入り、その壁部25の内部を通じて設置スペース22の床部よりも下方へ延びている。この場合、上記各配管75,76,78を床部よりも下方に向けて配設するにあたり、床部の防水層58を貫通しなくて済むため、その貫通部分に対する防水処理を行わなくて済む。また、配管75,76,78を壁部25の内部へ導入するに際しては、壁部25の壁面材36を貫通して導入することになるため、その貫通部分に対しては防水処理を行う必要が生じるものの、壁部25は床部とは異なり水が溜まる部位ではないため、その防水処理も床部に対する防水処理と比べて慎重に行う必要がない。よって、この場合、施工工数の低減を図ることができる。
また、設置スペース22の床部の防水層58に、配管75,76,78の貫通部分を設けないようにすることで、漏水が生じる可能性を低減させることができる。特に、二階部分12(上階部に相当)の床部で漏水が生じると、一階部分(下階部に相当)の住戸内に水が入り込むおそれがあるため、その点を鑑みても、防水層58に貫通部分を設けないことの意義は大きい。
給水配管75及びガス配管76の主管81,84は、上下階の各住戸に流体を供給すべく外径が大きくされているため、主管81,84が床部の防水層を貫通する構成とすると、貫通部分の孔径が大きくなるおそれがある。その場合、貫通部分の防水処理に時間がかかる等して施工工数の増大を招くおそれがある。その点、上記の実施形態では、主管81,84が壁部25の内部を通じて一階部分へ延びているため、かかる施工工数の増大を回避することができる。
設置スペース22から一階部分へ延びている上記各配管75,76,78のすべてが設置スペース22から壁部25の内部に入り、その壁部25の内部を通じて一階部分へ導かれている。この場合、各配管75,76,78のいずれについても床部の防水層58を貫通することがないため、防水層58の貫通部分に対する防水処理を全く行わなくて済む。そのため、施工工数の低減を大いに図ることができる。また、この場合、床部において漏水が生じるのを回避することもできる。
上記各配管75,76,78はいずれも、同じ壁部25の内部に入り込み、その壁部25の内部を通じて設置スペース22の床部よりも下方へ延びている。この場合、各配管75,76,78を異なる壁部24〜26の内部を通じて下方へ導く場合と比べて、壁部25の内部に各配管75,76,78を配設する作業をし易くできる等の利点を得ることができる。
設置スペース22と住戸13内とを仕切る壁部25の内部において各配管75,76,78が壁内断熱材42よりも設置スペース22側に配設されている。一般に壁内断熱材42は吸音機能を有しているため、この場合、流体が配管75,76,78を流れる際に生じる音が住戸13内に伝わるのを抑制することが可能となる。
設置スペース22を挟んで対向する各壁部24,25の下方に床下地材53を支持する支持部材55が配設される構成にあって、壁部25がその支持部材55よりも設置スペース22側に張り出して設けられ、それにより壁部25に張出部25aが設けられている。そして、各配管75,76,78は、その張出部25aの内部を通じて下方へ延びており、さらに床下地材53を貫通して当該床下地材53よりも下方へと延びている。この場合、各配管75,76,78を床下地材53よりも下方に導くにあたって、配管75,76,78が支持部材55と干渉するのを回避できる。そのため、支持部材55に貫通孔等を設ける必要がなく、支持部材55の強度低下を招くのを回避できる。
設置スペース22を挟んで壁部25と対向する壁部24については、設置スペース22側への張出部24aの張出量(支持部材55からの張出量)が張出部25aよりも小さくなっている。具体的には、張出部24aの内部に配管75,76,78を配設することが不可能な程度に小さくなっている。この場合、対向する各壁部24,25の間の間隔、換言すると設置スペース22の幅が小さくなるのを抑制しながら、支持部材55の強度低下を招くのを回避できる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)上記実施形態では、給湯器21に接続された各配管75〜78のうち、設置スペース22の床部よりも下方へ延びている(要するに一階部分へ延びている)給水配管75、ガス配管76及びドレン配管78についてはすべて、壁部25の内部を通じて一階部分へ導くようにしたが、これら各配管75,76,78のうち一部の配管だけを壁部25の内部を通じて一階部分に導くようにしてもよい。この場合にも、その一部の配管については床部の防水層58を貫通しなくて済むため、その貫通部分に対する防水処理を行わなくて済む。そのため、やはり施工工数の低減を図ることができる。
(2)上記実施形態では、設置スペース22を囲む各壁部24〜26のうち、壁部25の内部を通じて上記各配管75,76,78を一階部分へ導いたが、壁部24又は壁部26の内部を通じて各配管75,76,78を一階部分へ導いてもよい。
また、上記実施形態では、各配管75,76,78を同じ壁部25の内部を通じて一階部分へ導いたが、各配管75,76,78を異なる壁部24〜26の内部を通じて一階部分へ導いてもよい。
(3)上記実施形態では、設置スペース22を挟んで対向する各壁部24,25のうち、壁部24については設置スペース22側への張出部24aの張出量(支持部材55からの張出量)を壁部25の張出部25aよりも小さくしたが、壁部24を支持部材55よりも設置スペース22側へ張り出さないように設置してもよい。その場合においても、設置スペース22の幅が小さくなるのを抑制しながら、支持部材55の強度低下を招くのを回避できる。
(4)上記実施形態では、二階部分12の設置スペース22に設置された給湯器21に接続される配管75,76,78に本発明の配管構造を適用したが、一階部分の設置スペース22に設置された給湯器21に接続される配管に本発明を適用してもよい。一階部分の給湯器21に接続される配管についても、設置スペース22の床部よりも下方(例えば床下空間)へ延びている配管については壁部25の内部を通じて下方へ導くようにすることで、配管が床部の防水層58を貫通するのを回避できる。
また、三階建て以上の集合住宅において、三階以上の階部の設置スペース22に設置された給湯器に接続される配管に本発明を適用してもよい。
(5)設置スペース22に設置される給湯器21は、必ずしもガス給湯器である必要はなく電気給湯器等、その他の給湯器であってもよい。例えば電気給湯器であっても、ガス給湯器と同様に、給水配管が接続されるため、その給水配管に対して本発明を適用することが可能である。
10…集合住宅、12…二階部分、13…住戸、14…共用廊下、21…給湯器、22…設置スペース、25…壁部、25a…張出量、42…壁内断熱材、53…床下地材、55…支持部材、58…防水層、75…供給配管としての給水配管、76…供給配管としてのガス配管、78…ドレン配管、81…主管、82…枝管、84…主管、85…枝管。

Claims (6)

  1. 複数の住戸と、
    それら各住戸に通じる共用廊下と、
    前記住戸ごとに設けられた給湯器の設置スペースとを備え、
    前記設置スペースは、前記共用廊下から前記住戸側に凹んだ凹状スペースからなり、その周囲には壁部が設けられ、その床部には防水層が形成されている集合住宅に適用され、
    前記設置スペースに設置された前記給湯器には、当該設置スペースから前記床部よりも下方へ延びている配管が接続されており、
    前記配管は、前記設置スペースから前記壁部の内部へ入り、その壁部の内部を通じて前記床部よりも下方へ延びており、
    前記集合住宅は、上下に隣接する下階部及び上階部を有しており、
    前記上階部の前記設置スペースに設置された前記給湯器には、前記配管として、当該給湯器に流体を供給するための供給配管が接続され、
    前記供給配管は、前記下階部から前記上階部の前記設置スペースに延びている主管と、その主管から分岐して前記給湯器に接続された枝管とを有し、
    前記主管は、前記設置スペースから前記壁部の内部へ入り、その壁部の内部を通じて前記下階部へ延びていることを特徴とする集合住宅における配管構造。
  2. 複数の住戸と、
    それら各住戸に通じる共用廊下と、
    前記住戸ごとに設けられた給湯器の設置スペースとを備え、
    前記設置スペースは、前記共用廊下から前記住戸側に凹んだ凹状スペースからなり、その周囲には壁部が設けられ、その床部には防水層が形成されている集合住宅に適用され、
    前記設置スペースに設置された前記給湯器には、当該設置スペースから前記床部よりも下方へ延びている配管が接続されており、
    前記配管は、前記設置スペースから前記壁部の内部へ入り、その壁部の内部を通じて前記床部よりも下方へ延びており、
    前記設置スペースと前記住戸内とを仕切る前記壁部には、その内部に壁内断熱材が配設されており、
    その壁内断熱材が配設された前記壁部の内部に前記配管が入り込んでおり、
    前記配管は当該壁部の内部において前記壁内断熱材よりも前記設置スペース側に配設されていることを特徴とする集合住宅における配管構造。
  3. 複数の住戸と、
    それら各住戸に通じる共用廊下と、
    前記住戸ごとに設けられた給湯器の設置スペースとを備え、
    前記設置スペースは、前記共用廊下から前記住戸側に凹んだ凹状スペースからなり、その周囲には壁部が設けられ、その床部には防水層が形成されている集合住宅に適用され、
    前記設置スペースに設置された前記給湯器には、当該設置スペースから前記床部よりも下方へ延びている配管が接続されており、
    前記配管は、前記設置スペースから前記壁部の内部へ入り、その壁部の内部を通じて前記床部よりも下方へ延びており、
    前記設置スペースの前記床部は、前記防水層よりも下方に設けられた床下地材を備え、
    前記床部において、前記防水層は前記設置スペースを挟んで対向する前記各壁部の間に形成されているのに対し、前記床下地材は前記各壁部の下方に跨がって設けられ、
    前記各壁部の下方にはそれぞれ、前記床下地材を下方から支持しかつ壁部の幅方向に延びる長尺状の支持部材が設けられ、
    前記各壁部のうち少なくともいずれか一方の壁部には、当該壁部の下方にある前記支持部材よりも前記設置スペース側に張り出した張出部が設けられており、
    前記配管は、前記設置スペースから前記張出部の内部に入り、その張出部の内部を通じて下方に延び、さらに前記床下地材を貫通してそれよりも下方に延びていることを特徴とする集合住宅における配管構造。
  4. 前記配管は前記設置スペースを挟んで対向する前記各壁部のうちいずれか一方の壁部の前記張出部の内部に入り、その内部を通じて前記床下地材よりも下方に当該床下地材を貫通して延びており、
    他方の壁部については、前記張出部の前記支持部材からの張出量が前記一方の壁部よりも小さくなっていることで当該張出部の内部に前記配管を配設することが不可能となっているか、又は前記張出部が設けられていないことを特徴とする請求項に記載の集合住宅における配管構造。
  5. 前記給湯器には、複数の前記配管が接続され、
    それら複数の配管はいずれも前記設置スペースから前記壁部の内部へ入り、その壁部の内部を通じて前記床部よりも下方へ延びていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の集合住宅における配管構造。
  6. 前記複数の配管はいずれも、前記設置スペースを囲む複数の前記壁部のうち同じ壁部の内部に入り込んでいることを特徴とする請求項に記載の集合住宅における配管構造。
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