JP6625874B2 - カテーテル - Google Patents

カテーテル Download PDF

Info

Publication number
JP6625874B2
JP6625874B2 JP2015231397A JP2015231397A JP6625874B2 JP 6625874 B2 JP6625874 B2 JP 6625874B2 JP 2015231397 A JP2015231397 A JP 2015231397A JP 2015231397 A JP2015231397 A JP 2015231397A JP 6625874 B2 JP6625874 B2 JP 6625874B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
finger hook
finger
handle
user
hook
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015231397A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017093935A (ja
Inventor
愛美 岩淵
愛美 岩淵
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TRUMO KABUSHIKI KAISHA
Original Assignee
TRUMO KABUSHIKI KAISHA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TRUMO KABUSHIKI KAISHA filed Critical TRUMO KABUSHIKI KAISHA
Priority to JP2015231397A priority Critical patent/JP6625874B2/ja
Publication of JP2017093935A publication Critical patent/JP2017093935A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6625874B2 publication Critical patent/JP6625874B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Description

本発明は、シャフトの基端部にハンドルを備えたカテーテルに関する。
カテーテルは、血管内や体腔内に挿入して、例えば、治療用の薬剤注入や診断用の造影剤注入を行うため、あるいは処置デバイス(バルーンカテーテル、ステントグラフト、ステント等)を血管内の目的位置まで案内するために使用される。
例えば、ステントを血管内の病変部に送達し、留置するためのカテーテルであるステントデリバリーシステムは、一般に、カテーテルシャフトを構成する長尺なシースと、シース内に配置された内側チューブと、シース先端部と内側シース先端部との間に配置されたステントと、シース及び内側チューブの基端部に接続されたハンドルとを備える(例えば、下記特許文献1を参照)。ハンドルに設けられた操作部材を操作すると、内側チューブに対してシースが基端方向に移動する。シースの基端方向への移動に伴って、ステントがシースから放出されて自己拡張する。
国際公開第2012/132508号パンフレット
ところで、ステントデリバリーシステムの使用において、先行して血管内に挿入されたガイドワイヤを内側チューブへ挿入するワイヤ挿入操作時、あるいは、患者の血管内へシースを挿入するカテーテル挿入操作時に、術者であるユーザは手技に集中するために自身ではハンドルを持たないのが一般的である。この場合、ハンドルはユーザの近くにいる助手によって保持される。
上記に鑑み、本発明は、シャフトに対する操作時において、手技を行うユーザが、他人の助けを借りることなく1人で取り扱うことができるカテーテルを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明のカテーテルは、中空長尺状のシャフトと、前記シャフトの基端部に連結されたハンドルと、を備え、前記ハンドルは、ユーザによって把持可能に構成されたグリップと、前記ユーザによる前記ハンドルの把持を容易にするために、前記ユーザの指を引っ掛けることができるように構成された指掛け部とを有する。
上記の構成を採用したカテーテルによれば、ハンドルに指掛け部が設けられているため、シャフトに対する操作時に、シャフトを把持するユーザ自身がハンドルを容易に把持することができる。よって、ハンドル操作を行わないときに、ユーザは、他人の助けを借りることなく1人でカテーテルを取り扱うことができる。
上記のカテーテルにおいて、前記指掛け部は、リング状に形成されていてもよい。
上記の構成により、ユーザは、指掛け部に指を挿入して引っ掛けることができるため、ハンドルを一層容易に把持することができる。
上記のカテーテルにおいて、前記指掛け部は、前記グリップの先端部に設けられていてもよい。
上記の構成により、ユーザは、グリップを手の平で握りつつ指掛け部に指を引っ掛けやすいため、ハンドルを一層容易に把持することができる。
上記のカテーテルにおいて、前記指掛け部は、第1指掛け部と、第2指掛け部とを有していてもよい。
この構成により、ユーザは、第1指掛け部と第2指掛け部にそれぞれ指を掛けることで、ハンドルを一層容易に把持することができる。
上記のカテーテルにおいて、前記シャフトは、前記第1指掛け部と前記第2指掛け部との間から先端方向に延出していてもよい。
この構成により、例えば、ユーザは、第1指掛け部と第2指掛け部にそれぞれ指を掛けつつ手の平でグリップを握ることで、ハンドルをより安定して把持できる。
上記のカテーテルにおいて、前記第1指掛け部と前記第2指掛け部は、前記シャフトの軸方向にずれて配置されていてもよい。
この構成により、ユーザは、第1指掛け部と第2指掛け部に別々の指を掛けやすい。
上記のカテーテルにおいて、前記第1指掛け部と前記第2指掛け部は、前記軸方向に関し、部分的に重なった状態でずれていてもよい。
この構成により、第1指掛け部と第2指掛け部とは軸方向に適度にずれているため、ユーザは自身の指をより簡単に掛けることができる。
上記のカテーテルにおいて、前記グリップには、操作部材が可動に支持されており、前記第1指掛け部は、前記第2指掛け部よりも先端側に配置されており、前記操作部材は、前記シャフトに対し前記第1指掛け部と同じ側に配置されるとともに、前記第1指掛け部よりも基端側に配置されていてもよい。
この構成により、例えば、第1指掛け部に人差し指を掛け、第2指掛け部に中指を掛けた場合に、ユーザの親指が操作部材の近くに自然に配置される。従って、上記のように指を掛けることでハンドルを安定して把持しながら操作部材を容易に操作することができる。
上記のカテーテルにおいて、前記ハンドルから先端方向に延出し、前記シャフト内を延在する長尺状の内側部材と、前記シャフトの先端部と前記内側部材の先端部との間に配置された自己拡張可能なステントと、をさらに備え、前記シャフトは、前記内側部材に対して軸方向に相対変位可能に配置されていてもよい。
この構成により、シャフトに対する操作時にユーザが1人で操作可能なステントデリバリーシステムが提供される。なお、本発明は、下肢用ステントデリバリーシステムをはじめ、各種ステントデリバリーシステムに使用することができる。
本発明のカテーテルによれば、シャフトに対する操作時において、手技を行うユーザが、他人の助けを借りることなく1人で取り扱うことができる。
本発明の実施形態に係るカテーテルの一部省略概略図である。 ワイヤ挿入操作時等におけるカテーテルの持ち方の一例を示す図である。 ロック解除操作時におけるハンドルの持ち方の一例を示す図である。 操作ホイール操作時におけるハンドルの持ち方の一例を示す図である。
以下、本発明に係るカテーテルについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1において、本発明の本実施形態に係るカテーテル10は、血管、胆管、気管、食道、尿道等の生体管腔内の所望位置にステント16を送達し、留置するためのステントデリバリーシステム10Aとして構成されている。なお、本発明は、ステントデリバリーシステム10A以外のハンドル付きカテーテル、例えば、ステントグラフトデリバリーシステムとして構成されてもよい。
このステントデリバリーシステム10Aは、可撓性を有する長尺状の内側チューブ12と、内側チューブ12の外側に配置された可撓性を有する中空長尺状のシース14(シャフト)と、内側チューブ12とシース14との間に配置された自己拡張可能なステント16と、シース14の基端側に設けられたハンドル18とを備える。
内側チューブ12は、図示しないガイドワイヤを挿通するためのガイドワイヤルーメン20が形成された内側先端チューブ22と、内側先端チューブ22の基端側に連結部材24を介して連結された内側基端チューブ26とを有する。内側チューブ12の先端、すなわち内側先端チューブ22の先端は、シース14の先端よりも先端側に突出している。
内側先端チューブ22の先端には先端方向に開口する先端開口22aが形成されている。内側先端チューブ22の先端近傍の外周部には、径方向外方に膨出し、シース14の先端方向への移動を規制するストッパ部28が形成されている。内側先端チューブ22の基端は、当該内側先端チューブ22の径方向外側に向かって湾曲しており、径方向外方に開口した基端開口22bが形成されている。
ステントデリバリーシステム10Aの初期状態において、内側先端チューブ22の基端開口22bは、シース14に設けられたガイドワイヤ導出孔30と連通する。なお、ガイドワイヤは、例えば、ステントデリバリーシステム10Aを生体管腔内の病変部に導くために用いられる。
内側基端チューブ26は、その先端から基端まで貫通するルーメンを有する。なお、内側基端チューブ26は、ハンドル18内でシース14の基端よりも基端方向に突出し、ハンドル18内(後述するグリップ40内)を直線状に延在する。
内側基端チューブ26の基端部は、ハンドル18の基端部に設けられたコネクタ32に接続される。コネクタ32には、生理食塩水等の液体をステントデリバリーシステム10Aに供給するための液体注入器が接続可能である。内側基端チューブ26の基端部と、コネクタ32とは固定されており、これにより、内側チューブ12は、ハンドル18に対して軸方向に移動しないように固定されている。
このような内側チューブ12は、樹脂材料、金属材料等により構成され得る。なお、内側先端チューブ22は、内側基端チューブ26よりも可撓性の高い材料で構成されるとよい。
シース14は、内側チューブ12及びハンドル18に対して軸方向に移動可能に設けられている。本図示例において、シース14は、外側先端チューブ34と、この外側先端チューブ34の基端に連結された外側基端チューブ36とを有する。外側先端チューブ34の内部には、内側チューブ12の内側先端チューブ22が配置されている。外側基端チューブ36の内部には、内側チューブ12の内側基端チューブ26が配置されている。
シース14の基端部、すなわち外側基端チューブ36の基端部は、ハンドル18内に挿入されている。また、外側基端チューブ36の基端部のうちハンドル18から先端方向に延出した部分は、ハンドル18に固定された可撓性を有する保護チューブ38(ストレインリリーフ)で覆われている。外側基端チューブ36は、保護チューブ38に対して軸方向に相対移動可能である。
外側先端チューブ34の基端近傍には、外側先端チューブ34の内外を連通するガイドワイヤ導出孔30が形成されている。図1に示すステントデリバリーシステム10Aの初期状態において、内側先端チューブ22の基端開口22bとガイドワイヤ導出孔30とは連通している。従って、内側先端チューブ22の先端開口22aを介してガイドワイヤをガイドワイヤルーメン20に挿入し、さらに、基端開口22b及びガイドワイヤ導出孔30を介してガイドワイヤをシース14の外部に導出することができる。
ステント16は、ステントデリバリーシステム10Aの初期状態において、内側チューブ12の先端部とシース14の先端部との間に収縮状態で配置されている。すなわち、ステント16は、シース14によって拡張が規制されて半径内方向に圧縮された状態で、シース14内に収納されている。ステント16は、シース14が内側チューブ12に対して基端方向に移動することに伴って、シース14から放出されることにより、自己の弾性復元力によって半径外方向に拡張する。
なお、ステント16は、収縮時及び拡張時において略中空円筒形状である。ステント16の構成材料としては、例えば、Ni−Ti合金等の超弾性合金が挙げられる。
ハンドル18は、ステントデリバリーシステム10Aの基端部分を構成しており、ユーザが手で把持して操作するための部分である。ハンドル18は、ユーザによって把持可能に構成されたグリップ40(ハンドル本体)と、グリップ40に回転可能に支持された操作ホイール42(操作部材)と、ユーザによるハンドル18の把持を容易にするためにグリップ40に設けられた指掛け部44とを有する。
グリップ40は、ステントデリバリーシステム10Aの軸方向(前後方向)にやや長く構成された中空構造体である。図1に示す側面視でのグリップ40の形状は、全体的に丸みを帯びており、グリップ40の長手方向の中間辺りでやや太く、基端方向に向かって徐々に細くなっている。また、グリップ40の長さLは適度に短く、例えば、50〜100mm、好ましくは65〜80mm程度であり、グリップ40の長手方向に対して垂直な横断面形状は、幅(図1で上下方向の寸法)に対して厚さ(図1で紙面に垂直な方向の寸法)が小さい扁平形状である。これにより、グリップ40は、ユーザの平均的な大きさの手の平にうまく収まるサイズとなっている。
操作ホイール42は、グリップ40に軸部41を介して支持されている。操作ホイール42は、軸部41を中心に回転可能である。操作ホイール42の一部は、グリップ40に形成された開口部40aを介して外部に露出している。ユーザは、操作ホイール42のうちグリップ40から露出した部分に、指(例えば、親指)を当てて、操作ホイール42を指で先端側に押し又は基端側に引くことによって、操作ホイール42を回転操作することができる。
図示していないが、グリップ40内には、内側チューブ12に対してシース14を軸方向に移動させるための移動機構が設けられている。当該移動機構は、例えば、操作ホイール42に同心状に設けられたピニオンと、このピニオンと噛み合い、軸方向にスライド可能なラック部材とを有し、当該ラック部材はシース14(外側基端チューブ36)の基端部に連結されている。当該ピニオン及びラック部材により、操作ホイール42の回転方向の動きが、直線方向の動きに変換されてシース14へと伝達される。従って、操作ホイール42を回転操作することにより、内側チューブ12に対してシース14を軸方向に移動させることができる。
指掛け部44は、ユーザの指を引っ掛けることができるように構成されている。本実施形態において、指掛け部44は、ユーザが別々の指を掛けることが可能な第1指掛け部44aと第2指掛け部44bとを有する。第1指掛け部44a及び第2指掛け部44bは、グリップ40に固定され又は一体成形されているとともに、グリップ40の先端部から先端方向に突出している。第1指掛け部44aと第2指掛け部44bは、略同一平面上に形成されている。
本実施形態において、第1指掛け部44a及び第2指掛け部44bは、いずれもリング状に形成されている。すなわち、第1指掛け部44aは、指が挿入可能な第1孔部45を有する。第1孔部45は、第1指掛け部44aの厚さ方向に貫通した孔である。また、第2指掛け部44bは、指が挿入可能な第2孔部46を有する。第2孔部46は、第2指掛け部44bの厚さ方向に貫通した孔である。なお、第1指掛け部44a及び第2指掛け部44bについての「厚さ方向」は、図1の紙面に垂直な方向である。
また、本実施形態において、第1指掛け部44aと第2指掛け部44bは、シース14を基準として、シース14に垂直な方向の一方側と他方側にそれぞれ配置されている。すなわち、シース14は、第1指掛け部44aと第2指掛け部44bとの間から先端方向に延出している。掛けた指が滑りにくいように、第1指掛け部44aと第2指掛け部44bは、ゴム材等の弾性樹脂により構成されるとよい。
さらに、本実施形態において、第1指掛け部44aと第2指掛け部44bは、シース14の軸方向(前後方向)にずれて配置されている。具体的には、第1指掛け部44aと第2指掛け部44bは、シース14の軸方向に関し、部分的に重なった状態でずれている。さらに具体的には、第1指掛け部44aは、第2指掛け部44bよりも先端側にずれて配置されており、操作ホイール42は、シース14に対し第1指掛け部44aと同じ側に配置されるとともに、第1指掛け部44aよりも基端側に配置されている。
なお、指掛け部44は、図1に示す以外にも、例えば以下のように種々の形態を採り得る。
第1指掛け部44a及び第2指掛け部44bの一方又は両方は、リングの一部を切り欠いた形状(C字状)や、指を引っ掛けることが可能な凹状であってもよい。第1指掛け部44a及び第2指掛け部44bの一方又は両方は、グリップ40に対して着脱可能であってもよい。指掛け部44において、第1指掛け部44aと第2指掛け部44bの一方をなくしてもよい。
本実施形態において、ハンドル18には、操作ホイール42の回転動作を解除可能に規制するロック機構48が設けられている。ロック機構48は、グリップ40の側面に軸方向(前後方向)にスライド可能に設けられたスライド部材50を有する。スライド部材50は、操作ホイール42の回転動作を阻止するロック位置(図1)と、操作ホイール42の回転動作を許容する解除位置の間を移動可能である。図示例のスライド部材50の場合、可動範囲の後退位置がロック位置であり、可動範囲の進出位置が解除位置である。
次に、上記のように構成されたカテーテル10(ステントデリバリーシステム10A)の作用及び効果を説明する。
ステントデリバリーシステム10Aを用いて生体管腔内(例えば、血管内)に生じた病変部を治療する手技では、ステントデリバリーシステム10Aの生体管腔内への挿入に先立って、ガイドワイヤを生体管腔内に挿入する。そして、当該ガイドワイヤの先端を、生体管腔内の病変部(狭窄部)まで到達させた状態とする。
このような状態としたら、生体外で、ステントデリバリーシステム10Aにおける内側チューブ12及びシース14内を所定の液体(例えば、生理食塩水等)で満たすプライミングを行う。
次に、ユーザ(術者)は、生体外に露呈しているガイドワイヤの基端を、内側チューブ12の先端からガイドワイヤルーメン20へと挿通させ、ガイドワイヤ導出孔30を通じてシース14の外部へと導出させる(ワイヤ挿入操作)。そして、ガイドワイヤに沿って内側チューブ12及びシース14を生体管腔内へと進めていく(カテーテル挿入操作)。
このようなワイヤ挿入操作やカテーテル挿入操作を行う際、ユーザは、図2のように、両手(左手LH及び右手RH)でシース14を掴んで操作しつつ、指掛け部44を利用して、より基端側のシース14を掴む手(右手RH)でハンドル18を把持することができる。この場合、第1指掛け部44aと第2指掛け部44bに対する指の掛け方は、ユーザの好みにより任意に決めてよい。
例えば、図2のように、第1指掛け部44aに中指F3を引っ掛け、第2指掛け部44bに人差し指F2を掛けるようにして、ハンドル18を把持することができる。あるいは、図2とはハンドル18の持ち方を逆にし、第1指掛け部44aに人差し指F2を掛け、第2指掛け部44bに中指F3を掛けてもよい。あるいは、他の指を掛けてもよく、第1指掛け部44aと第2指掛け部44bの一方のみに指を掛けてもよい。
上記のカテーテル挿入操作において、シース14の先端が病変部に到達したことを造影像等によって確認したら、ユーザは、ハンドル18に設けられたロック機構48のスライド部材50を操作することにより、操作ホイール42の回転規制状態の解除(ロック解除)を行う。この場合、例えば、図3のように、ユーザは、第1指掛け部44aに人差し指F2を掛け、第2指掛け部44bに中指F3を掛けつつ、グリップ40を手の平に載せた状態で、親指F1でスライド部材50を容易に操作することができる。また、この場合、スライド部材50を先端方向に押し込む操作であるため、ロック解除が簡単である。
このようにロック解除を行ったら、次に、生体管腔内でシース14の先端からステント16を露出させるために、操作ホイール42を所定方向へと回転させる。この場合、例えば、図4のように、ユーザは、第1指掛け部44aに人差し指F2を掛け、第2指掛け部44bに中指F3を掛けつつ、グリップ40を手の平に当てた状態で、親指F1で操作ホイール42を容易に操作することができる。なお、操作ホイール42を操作する際の第1指掛け部44a及び第2指掛け部44bに対する指の掛け方は、ユーザの好みに応じて任意に決めてよい。
ユーザの操作による操作ホイール42の回転に伴って、シース14が内側チューブ12に対して基端方向に移動する。このシース14の基端方向への移動に伴って、シース14に収容されていたステント16(図1参照)が、先端部側から露出されるのと同時に半径方向外方に拡張する。すなわち、シース14の基端方向への移動に伴って、ステント16が生体管腔内に放出される。
そして、ステント16が、シース14に対して完全に露出した状態(ステント16の全長が放出された状態)となる。これにより、ステント16は円筒状に拡張した状態で病変部に留置されるに至る。
その後、ステントデリバリーシステム10Aを構成する内側チューブ12及びシース14を基端側へと引くことにより、ステント16のみを生体管腔内に残して、内側チューブ12及びシース14を生体外へと抜去する。
以上説明したように、本実施形態に係るカテーテル10(ステントデリバリーシステム10A)によれば、ハンドル18に指掛け部44が設けられているため、シース14に対する操作時(ワイヤ挿入操作時、カテーテル挿入操作時)に、シース14を把持するユーザ自身がハンドル18を容易に把持して手元に置いておくことができる。よって、ハンドル操作(ロック解除操作、ホイール操作)を行わないときに、ユーザは、他人(助手)の助けを借りることなく1人でカテーテル10を取り扱うことができる。
特に、本実施形態では、指掛け部44はリング状に形成されているため、ユーザは、指掛け部44に指を挿入して引っ掛けることができる。従って、ハンドル18を一層容易に把持することができる。また、本実施形態では、指掛け部44はグリップ40の先端部に設けられているため、ユーザは、グリップ40を手の平で握りつつ指掛け部44に指を引っ掛けやすい。従って、ハンドル18を一層容易に把持することができる。
本実施形態では、指掛け部44は、第1指掛け部44aと、第2指掛け部44bとを有するため、ユーザは、第1指掛け部44aと第2指掛け部44bにそれぞれ指を掛けることで、ハンドル18を一層容易に把持することができる。しかも、シース14は、第1指掛け部44aと第2指掛け部44bとの間から先端方向に延出しているため、例えば、ユーザは、第1指掛け部44aと第2指掛け部44bにそれぞれ指を掛けつつ手の平でグリップ40を握ることで、ハンドル18をより安定して把持できる。
本実施形態では、第1指掛け部44aと第2指掛け部44bは、軸方向にずれて配置されているため、ユーザは、第1指掛け部44aと第2指掛け部44bに別々の指を掛けやすい。特に、第1指掛け部44aと第2指掛け部44bは、軸方向に関し、部分的に重なった状態でずれている。この構成により、第1指掛け部44aと第2指掛け部44bとは軸方向に適度にずれているため、ユーザは自身の指をより簡単に掛けることができる。
本実施形態では、第1指掛け部44aは、第2指掛け部44bよりも先端側に配置されており、操作ホイール42(操作部材)は、シース14に対し第1指掛け部44aと同じ側に配置されるとともに、第1指掛け部44aよりも基端側に配置されている。この構成により、例えば、第1指掛け部44aに人差し指F2を掛け、第2指掛け部44bに中指F3を掛けた場合に、ユーザの親指F1が操作ホイール42の近くに自然に配置される。従って、ユーザは、上記のように指を掛けることでハンドル18を安定して把持しながら、親指F1で操作ホイール42を容易に操作することができる。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。
10…カテーテル 10A…ステントデリバリーシステム
12…内側チューブ 14…シース
18…ハンドル 40…グリップ
42…操作ホイール 44…指掛け部
44a…第1指掛け部 44b…第2指掛け部

Claims (7)

  1. 中空長尺状のシャフトと、
    前記シャフトの基端部に連結されたハンドルと、を備え、
    前記ハンドルは、
    ユーザの手の平によって把持可能に構成されたグリップと、
    前記ユーザによる前記ハンドルの把持を容易にするために、前記ユーザの指を引っ掛けることができるように前記グリップの先端側でリング状に構成された指掛け部と、を有
    前記ユーザが前記ハンドルを把持する際、前記ユーザが手の平を前記グリップに当てつつ指を前記指掛け部に引っ掛けることができるように構成されている、
    ことを特徴とするカテーテル。
  2. 請求項1記載のカテーテルにおいて、
    前記指掛け部は、第1指掛け部と、第2指掛け部とを有する、
    ことを特徴とするカテーテル。
  3. 請求項記載のカテーテルにおいて、
    前記シャフトは、前記第1指掛け部と前記第2指掛け部との間から先端方向に延出している、
    ことを特徴とするカテーテル。
  4. 請求項記載のカテーテルにおいて、
    前記第1指掛け部と前記第2指掛け部は、前記シャフトの軸方向にずれて配置されている、
    ことを特徴とするカテーテル。
  5. 請求項記載のカテーテルにおいて、
    前記第1指掛け部と前記第2指掛け部は、前記軸方向に関し、部分的に重なった状態でずれている、
    ことを特徴とするカテーテル。
  6. 中空長尺状のシャフトと、
    前記シャフトの基端部に連結されたハンドルと、を備え、
    前記ハンドルは、
    ユーザによって把持可能に構成されたグリップと、
    前記ユーザによる前記ハンドルの把持を容易にするために、前記ユーザの指を引っ掛けることができるように構成された指掛け部と、を有し、
    前記指掛け部は、第1指掛け部と、第2指掛け部とを有し、
    前記シャフトは、前記第1指掛け部と前記第2指掛け部との間から先端方向に延出しており、
    前記第1指掛け部と前記第2指掛け部は、前記シャフトの軸方向にずれて配置されており、
    前記グリップには、操作部材が可動に支持されており、
    前記第1指掛け部は、前記第2指掛け部よりも先端側に配置されており、
    前記操作部材は、前記シャフトに対し前記第1指掛け部と同じ側に配置されるとともに、前記第1指掛け部よりも基端側に配置されている、
    ことを特徴とするカテーテル。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載のカテーテルにおいて、
    前記ハンドルから先端方向に延出し、前記シャフト内を延在する長尺状の内側部材と、
    前記シャフトの先端部と前記内側部材の先端部との間に配置された自己拡張可能なステントと、をさらに備え、
    前記シャフトは、前記内側部材に対して軸方向に相対変位可能に配置されている、
    ことを特徴とするカテーテル。
JP2015231397A 2015-11-27 2015-11-27 カテーテル Active JP6625874B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015231397A JP6625874B2 (ja) 2015-11-27 2015-11-27 カテーテル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015231397A JP6625874B2 (ja) 2015-11-27 2015-11-27 カテーテル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017093935A JP2017093935A (ja) 2017-06-01
JP6625874B2 true JP6625874B2 (ja) 2019-12-25

Family

ID=58805072

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015231397A Active JP6625874B2 (ja) 2015-11-27 2015-11-27 カテーテル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6625874B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6616634B2 (en) * 2001-09-21 2003-09-09 Semler Technologies, Inc. Ergonomic syringe
US20050273151A1 (en) * 2004-06-04 2005-12-08 John Fulkerson Stent delivery system
US20140031923A1 (en) * 2012-07-25 2014-01-30 Medtronic Vascular Galway Limited Trans-Aortic Surgical Syringe-Type Device for Deployment of a Prosthetic Valve

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017093935A (ja) 2017-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019531832A5 (ja)
JP2009509688A5 (ja)
US8092468B2 (en) Deployment handle for an implant deployment device
EP1701675B1 (en) Implantable device delivery system handle and method of use
JP5364933B2 (ja) 配置装置
EP2792317B1 (en) Hemorrhoid ligator
JP2012501206A5 (ja)
JP2009511229A5 (ja)
JP2010507459A5 (ja)
JP2007508893A5 (ja)
KR20090092773A (ko) 스텐트 전진을 위한 장치 및 방법
JP2010507459A (ja) ステント前進のためのデバイスおよび方法
AU2011335890B2 (en) Device for retrieving a body from a tubular structure
WO2022227911A1 (zh) 一种可调节支架型取栓装置
JP6876438B2 (ja) ガイドワイヤー(guide wire)のための挿入補助具(insertion aid)を有するバルーン カテーテル
JP7490167B2 (ja) 低速から高速の引き込みのための変換可能リビングヒンジを有するステント送達カテーテル
EP3563812B1 (en) Device for safely positioning a coronary stent in the coronary arteries
EP3578144A1 (en) Device and method for safely positioning a coronary stent in the coronary arteries
JP6625874B2 (ja) カテーテル
EP2872076B1 (en) Stent delivery device
CN110856661A (zh) 线插入器
KR20190137154A (ko) 미세 섬휠 제어 및 고속 크랭크 핸들을 갖는 스텐트 전달 카테터
JP5501635B2 (ja) 流体供給体、バルーンカテーテル、および流体供給補助器具
EP3621561A1 (en) Handle for a catheter, and corresponding catheter
JP5789689B1 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181010

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190723

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6625874

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250