JP5501635B2 - 流体供給体、バルーンカテーテル、および流体供給補助器具 - Google Patents

流体供給体、バルーンカテーテル、および流体供給補助器具 Download PDF

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Description

本発明は、バルーンに流体を供給するための流体供給体、バルーンカテーテル、流体供給補助器具、および流体供給方法に関する。
一般に、医療分野においては、導尿留置用カテーテル等のバルーン付きの医療用泌尿器用カテーテルや、気管内チューブ、消化器用カテーテル、心臓ポンピング用バルーンカテーテル等の、カテーテル先端部付近にバルーンを有する各種のバルーンカテーテルが多く使用されている。
これらのバルーンカテーテルのバルーンを膨張させる場合、バルーン部と流体接続した手元側の口金に流体供給体(例えば医療用注射筒)を取付け、必要量の流体を注入してバルーンを膨張させるのが一般的である(例えば特許文献1ないし3参照)。
このようなバルーンカテーテルを用いて胆石を除去する場合、図16Aに示すようにバルーン100を胆管110の径よりやや大きく膨張させて、胆石111をバルーン100でかき出すようにして胆管の手口付近まで運ぶ。
胆管出口は径が細いため、バルーン100の径を小さくしなければ胆管から引き抜くことができない。そこで、通常は、術者がバルーン100を引き出す操作と同調して介助者が流体供給体を操作し、バルーン100を収縮させながら引き抜き操作が行われる。
米国特許第6267717号明細書 米国特許第6063057号明細書 米国特許出願公開第2004/19323号明細書
しかしながら、術者と介助者の操作タイミングを同調させることは容易ではない。同調がうまくいかない場合、バルーン100の収縮が早すぎると、図16Bに示すように胆石111がバルーン100から離れて取りこぼすことがある。
逆にバルーン100の収縮が遅すぎると、胆管110の出口を圧迫したり、バルーン100が破裂したりすることがある。
さらに、バルーンの径が小さくなるほど、流体供給体の僅かな操作で大きく径が変化するようになり、バルーンを所望の径に調節することはより困難となる。
また、多くの場合、バルーンカテーテルを使用して胆石除去を行うには、バルーンカテーテルの進退操作、バルーン膨張・収縮操作、ガイドワイヤの操作、造影剤注入用のシリンジの操作などを平行して行う必要があり、術者の手元の操作が煩雑となる。そのため、すべての操作を術者本人のみで行うことが困難であり、また介助者による操作の補助があったとしても、介助者の負担(操作の煩雑さ)が大きい。さらに、介助者と術者とが協動する際には双方による操作のタイミングを同調させる必要がある。
さらに、従来のバルーン膨張・収縮操作は、一般的な医療用注射器とカテーテル手元側の口金との間にコックをつけ、コックの切替によって注射器管空とカテーテル管空とを切り離すことで、バルーン径を一定に維持していた。このとき、バルーンの径を一定の径に調整する際ためには医療用注射器のシリンジを操作している最中に同時にコックの操作を行う必要があり、両手での操作を要するためバルーン膨張・収縮操作が容易でなく、胆石除去操作全体が煩雑であった。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、バルーンの径に関わらず、所望の径にバルーンを調節することができる流体供給体を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、バルーンを所望の径に確実に調節できるバルーンカテーテルを提供することである。
本発明のさらに他の目的は、バルーン膨張・収縮操作に関して、バルーンの径が容易に調整できる流体供給体及び流体供給補助器具を提供することである。
本発明の第1の態様は、伸縮性を有する材料で形成されたバルーンに流体を供給して膨張させるための流体供給体であって、先端側の第1の開口及び基端側の第2の開口を有する筒状に形成され、前記流体を収容するシリンダと、前記第2の開口から前記シリンダに軸線方向に進退可能に挿入され、前記シリンダ内の前記流体を前記第1の開口から前記シリンダの外部に押し出すためのプランジャと、前記プランジャの移動量を所定の移動量に調節するために、前記プランジャに設けられた複数の係合部と、前記シリンダに設けられ、前記係合部と係合する被係合部となり前記所定の移動量に対応する位置で前記プランジャを固定する突起と、を有し、前記複数の係合部は、前記プランジャの進退方向に沿って直線状に配置された第1の係合部と、前記第1の係合部よりも前記プランジャの基端側に位置する第2の係合部と、前記第2の係合部よりも前記プランジャの基端側に位置する第3の係合部と、を有し、前記第2の係合部と前記第3の係合部との間の距離は、前記第1の係合部と前記第2の係合部との間の距離よりも大きく、前記複数の係合部の少なくとも一部は、前記バルーンの膨張径が大きくなるにつれて、隣り合う前記係合部間の距離が大きくなるように形成されており、前記プランジャが前記シリンダに対して前記第2の係合部から前記第3の係合部まで移動する際の前記バルーンの径の変化量は、前記プランジャが前記シリンダに対して前記第1の係合部から前記第2の係合部まで移動する際の前記バルーンの径の変化量と等しいことを特徴とする流体供給体である。
本発明の第2の態様は、伸縮性を有する材料で形成されたバルーンを有し、本発明の流体供給体を備えるバルーンカテーテルである。
本発明の第3の態様は、伸縮性を有する材料で形成されたバルーンに流体を供給して膨張させるための一対のシリンダ及びプランジャ本体に取り付けられる流体供給補助器具であって、前記プランジャ本体に着脱可能に取り付けられ、前記バルーンが所定の膨張径に膨張するように前記プランジャ本体の移動量を調節する調節部と、前記シリンダに着脱可能に取り付けられ、前記調節部によって調節された前記移動量に対応する前記シリンダ内の位置に前記プランジャ本体を固定する固定部と、を備え、前記調節部は、前記バルーンの複数の異なる膨張径に対応する移動量を規定する複数の係合部を有し、前記固定部は、前記係合部と係合して前記プランジャ本体を固定する被係合部となる突起を有し、前記複数の係合部は、前記プランジャ本体の進退方向に沿って直線状に配置された第1の係合部と、前記第1の係合部よりも前記プランジャ本体の基端側に位置する第2の係合部と、前記第2の係合部よりも前記プランジャ本体の基端側に位置する第3の係合部と、を有し、前記第2の係合部と前記第3の係合部との間の距離は、前記第1の係合部と前記第2の係合部との間の距離よりも大きく、前記複数の係合部の少なくとも一部は、前記バルーンの膨張径が大きくなるにつれて、隣り合う前記係合部間の距離が大きくなるように形成され、前記プランジャ本体が前記シリンダに対して前記第2の係合部から前記第3の係合部まで移動する際の前記バルーンの径の変化量は、前記プランジャ本体が前記シリンダに対して前記第1の係合部から前記第2の係合部まで移動する際の前記バルーンの径の変化量と等しい。
本発明の流体供給体及び流体供給補助器具によれば、バルーンの径に関わらず、所望の径にバルーンを調節することができる。また、本発明のバルーンカテーテルによれば、バルーンを所望の径に確実に調節できる。
本発明の第1実施形態の流体供給体を備えるバルーンカテーテルを示す図である。 同流体供給体の斜視図である。 同流体供給体の平面図である。 図3のA−A線における断面図である。 プランジャの移動と移動量を示す図である。 バルーンの径とプランジャの移動量との関係を示すグラフの一例である。 同バルーンカテーテルを内視鏡に取り付けた図である。 同流体供給体の使用時の動作を示す図である。 バルーンが膨張した状態を示す図である。 調節部と被係合部とが係合した状態を示す図である。 調節部と被係合部との係合をオフにする操作を示す図である。 調節部と被係合部との係合をオフにする操作を示す図である。 本発明の第2実施形態の流体供給体における、調節部及び被係合部を示す拡大図である。 本発明の変形例の流体供給体における、調節部及び被係合部を示す拡大図である。 本発明の変形例の流体供給体における、調節部及び被係合部を示す拡大図である。 (A)は従来のバルーンカテーテルで胆石の除去を行う状態を示す図である。(B)は胆管出口付近で胆石を取りこぼした状態を示す図である。 (A)は本発明の第3実施形態の流体供給補助器具を示す正面図、(B)は同流体供給補助器具の平面図、(C)は(A)のA−A断面図である。 (A)は同流体供給補助器具の一部の構成を拡大して示す正面図、(B)は(A)の一部をさらに拡大して示す正面図である。 (A)は同流体供給補助器具の一部の構成を拡大して示す左側面図、(B)は同流体供給補助器具に一部の構成を拡大して示す右側面図である。 (A)及び(B)は同流体供給補助器具の一部の構成を拡大して示す斜視図である。 (A)及び(B)は同流体供給補助器具の一部の構成を一部断面で示す正面図である。 同流体供給補助器具の一部の構成を拡大して示す斜視図である。 (A)ないし(C)は、同流体供給補助器具の一部の構成を拡大して示す平面図である。 同流体供給補助器具の使用時の一過程を示す図である。 同流体供給補助器具の使用時の一過程を示す図である。 同流体供給補助器具の使用時の一過程を示す図である。 同流体供給補助器具の使用時の一過程を示す図である。 同流体供給補助器具の使用時の一過程を示す図である。 本発明の第3実施形態の流体供給方法を示すフローチャートである。 (A)は本発明の第4実施形態の流体供給補助器具および流体供給体を示す斜視図、(B)は同流体供給補助器具および流体供給体を示す正面図である。
以下、本発明の第1実施形態について、図1から図12を参照して説明する。
図1は、本実施形態の流体供給体1を備えるバルーンカテーテル2を示す図である。バルーンカテーテル2は、可撓性を有する長尺のシース3と、シース3の先端付近に取り付けられたバルーン4と、シース3の基端に取り付けられた流体供給体1とを備えて構成されている。
シース3は樹脂等の可撓性を有する材料で形成されており、バルーン4に流体を供給するための第1ルーメン5と、バルーンカテーテル2の先端を患者の体腔内の所望の部位に案内するためのガイドワイヤが挿通される第2ルーメン6と、造影剤等の各種の液体を患者の体腔内に送り込むための第3ルーメン7との3つの内腔を有している。
第1ルーメン5の先端は、シース3の外周面を貫通し、バルーン4内に開口している。第2ルーメン6および第3ルーメン7の先端は、シース3の先端に開口している。第2ルーメン6および第3ルーメン7の先端は、シース3の先端以外の位置に開口してもよい。
各ルーメン5、6、7は互いに連通せず、独立した状態でシース3内に設けられており、基端でそれぞれが独立して延出し、第1ポート8、第2ポート9、及び第3ポート10の3つのポートが形成されている。流体供給体1は、第1ポート10に接続されている。
また、シース3の基端には、バルーンカテーテル2を内視鏡装置等に対して固定するためのホルダ11が設けられている。
バルーン4は伸縮性を有する材料で形成されており、流体供給体1から供給された液体や気体等の流体が内部に滞留することによって、徐々に径を増しながら膨張するように構成されている。バルーン4の材料としては、例えば天然ゴム、合成ゴム、ポリウレタン、ポリアミド系エラストマー、シリコン等の材料を好適に採用することができる。
図2は流体供給体1の斜視図、図3は、流体供給体1の平面図、図4は、図3のA−A線における断面図である。図2から図4に示すように、流体供給体1は、筒状のシリンダ12と、シリンダ12に挿通されるプランジャ13と、プランジャ13に取り付けられた調節部14と、シリンダ12に取り付けられた固定部15とを備えて構成されている。
シリンダ12は、円筒状に形成されており、内腔に流体が収容されている。収容される流体は、空気のような気体でもよいし、生理食塩水のような液体でもよい。シリンダ12は、先端側の第1端部12A及び基端側の第2端部12Bがそれぞれ開口している。第1端部12Aは、第1ポート8と嵌合することによって第1ポート8と接続可能な形状となっている。
プランジャ13は、シリンダ12内に挿入される本体16と、本体16の基端側に設けられたグリップ17とを有する。本体16の先端側はシリンダ12の内腔に挿入されており、本体16がシリンダ12内をシリンダ12の長手方向に進退可能となっている。本体16の先端の外径は、シリンダ12の内径とほぼ同一であり、図5に示すように本体16をシリンダ12の第1端部12Aに向かって移動させると、シリンダ12内の流体が第1端部12Aから外部に押し出される。
グリップ17は、ユーザがプランジャ13を操作する際に握る部位であり、形状や材質に特に制限はない。本実施形態では、グリップ17は円筒状に形成されており、持ちやすくするために滑り止め17Aが設けられている。
調節部14は、板状の部材であり、プランジャ13の本体16と略平行にグリップ17から延設されている。調節部14の先端には、プランジャ13がシリンダ12から抜けるのを防ぐための凸部14A(図3参照)が形成されている。
本体16と対向する面の反対側の調節部14の面には、プランジャ13の移動量を規定するために複数の係合突起18が形成されている。各々の係合突起18の間隔は、プランジャ13の基端に近づくほど長く設定されている。例えば、図5に示すように、係合突起18Aと、それより基端側の係合突起18Bとの距離L1より、係合突起18Bと、さらに基端側の係合突起18Cとの距離L2の方が長い。
各係合突起18間の距離は、流体供給体1が流体を供給する対象であるバルーン4の特性によって決定される。図6は、バルーンの径とプランジャ13の移動量との関係を示すグラフの一例である。
なお、「移動量」とは、バルーン4が収縮しきった状態でバルーンカテーテル2に接続された流体供給体1において、図5に示すように、プランジャ13の初期位置である基準位置P1とプランジャ13が移動した地点P2とにおける、プランジャ13の同一部位間の距離Dを意味する。
プランジャ13の基準位置P1は、プランジャ13の先端がシリンダ12の第2端部12B付近に位置するように設定されると、移動量の範囲を大きく取れるため好ましいが、これに限定されるものではなく、任意の位置を基準位置P1としてよい。本実施形態においては、調節部14の凸部14Aが後述する固定部15の脱落防止部と当接するプランジャ13の位置を基準位置としている。
図6に示すように、所望の径に膨張されたバルーンの径を所定の値、例えば1ミリメートル増加させるために必要なプランジャ13の差分移動量は、径を増加させる前のバルーンの径が大きくなるにつれて増大する。したがって、これを踏まえると、隣接する係合突起18間の距離(間隔)を、上述のようにバルーンの径が大きくなるに従って徐々に長くなるように各係合突起18の形成位置を設定すると、各係合突起18に対応するバルーンの膨張径を、例えば1ミリメートル刻み等の等間隔にすることができる。なお、係合突起18の形成位置は、バルーンの伸縮特性や、希望する径の制御間隔、膨張させて保持したい径の値等に応じて適宜設定されてよい。
図2及び図3に示すように、固定部15は、シリンダ12の外周面に取り付けられており、調節部14の係合突起18と係合する被係合部19と、被係合部19と調節部14との係合のオンオフを切り替えるためのスイッチ20と、ユーザが操作時に指を掛けるための指掛け部21とを有する。
被係合部19は、係合突起18よりも、シリンダ12の径方向外側に位置しており、突起19Aが係合突起18に対向するように突出している。プランジャ13がシリンダ12内を摺動し、係合突起18の基端側の面と突起19Aの先端側の面とが接触すると、プランジャ13とシリンダ12との位置関係が保持され、バルーン4が、係合突起18によって規定されたプランジャ13の移動量に対応した直径に膨張した状態に保持される。
また、図2及び図3に示すように、被係合部19には、枠状の脱落防止部19Bが設けられており、調節部14が脱落防止部19Bに挿通されている。プランジャ13を基端側に引いていくと、プランジャ13の先端がシリンダ12の第2端部12B付近まで移動したところで調節部14の凸部14Aと脱落防止部19Bとが当接して、プランジャ13をそれ以上基端側に移動させることができなくなる。これによって、プランジャ13がシリンダ12から抜けることが防止される。
スイッチ20は、一方の端部が被係合部19に固定されており、当該端部を中心として回動可能となっている。スイッチ20を回動させて被係合部19と調節部14との間に介装すると、被係合部19と調節部14とが離間され、互いに係合しない状態とすることができる。この操作については後述する。
上記のように構成されたバルーンカテーテル2の使用時の動作について説明する。まず、内視鏡を患者の体腔内に挿入し、先端を処置対象の組織付近まで移動させる(挿入ステップ)。
並行してバルーンカテーテル2を使用可能な状態に準備しておく。ユーザは、流体供給体1のプランジャ13を基端側に引いて上述の基準位置P1に移動させ、シリンダ12内に流体を充填する。そして、シリンダ12の第1端部12Aを第1ポート8に接続する(接続ステップ)。
ユーザは、内視鏡120の鉗子口121からバルーンカテーテル2の先端を内視鏡内の作業用チャンネル(不図示)に挿入し、バルーンカテーテル2の先端を内視鏡120の先端から突出させる。通常は、ユーザのそばに介助者が立って流体供給体1を操作するが、図7に示すように、ホルダ11を用いてバルーンカテーテル2の手元を内視鏡120に固定し、ユーザ自身が流体供給体1を操作してもよい。
バルーン4を膨張させるときは、ユーザはプランジャ13のグリップ17を握り、指掛け部21に指を掛け、図8に示すように、シリンダ12を引き寄せるようにしてプランジャ13をシリンダ12内に相対的に前進させる。被係合部19の突起19Aは、調節部14の係合突起18を順次乗り越えながら、より基端側の係合突起18に向かって移動していく。それに伴ってシリンダ12内の流体がプランジャ13によって押し出され、第1ポート8及び第1ルーメン5を通ってバルーン4の内部に供給され、図9に示すようにバルーン4が膨張していく(バルーン径膨張ステップ)。
ユーザがプランジャ13の前進操作を止めると、バルーン4が収縮して流体をシリンダ12に押し戻そうとする力がプランジャ13に加わる。すると調節部14の係合突起18が基端側に移動する。そして、突起19Aより先端側にあり、かつ突起19Aにもっとも近い係合突起18の基端側の斜面と、突起19Aの先端側の斜面とが接触してプランジャ13が静止する。このようにしてプランジャ13の移動量が一定に保持され、当該移動量に対応した径にバルーン4の大きさが確実に制御されて保持される。
図10に示すように、バルーン4の径を変化させる時は、上述の操作でプランジャ13をシリンダ12に対して進退させ、固定部15の突起19Aと任意の位置の係合突起18とを係合させることによって、当該係合突起に対応してプランジャ13の移動量が規定され、バルーン4が当該移動量に対応した径に変化する。プランジャ13が進退して突起19Aが係合突起18を乗り越える際にはクリック感が発生するため、ユーザは、手元を見なくても何段階移動したか(すなわち、突起19Aが乗り越えた係合突起18の数)を容易に認知することができる。したがって、バルーン4の径の制御を容易に行うことができる。また、プランジャ13を素早く後退させ、その位置で固定部15の突起19Aと係合突起18とを係合させてシリンダ12内を陰圧状態にすると、より速やかにバルーン4を収縮させることができる(バルーン径調整ステップ)。
バルーン4を完全に収縮させるときは、図11及び図12に示すように、スイッチ20を押し込んで突起19Aと係合突起18との間に挿入する。すると図12に示すように、突起19Aがスイッチ20によって係合突起18から離間するように押し上げられる。これによって、突起19Aと係合突起18とが係合しなくなり、固定部15が「オフ」の状態となる。このオフ状態は、図11に示すように、スイッチ20の端部20Aを固定部15に設けられた凹部15Aに係止させることによって保持することができ、オフ状態においては、プランジャ13がシリンダ12内をスムーズに摺動することができる。
固定部15がオフ状態になると、バルーン4の収縮によってプランジャ13が押し戻されるので、ユーザがプランジャ13を操作しなくてもバルーン4は完全に収縮する。なお、上記のオフ状態は、上述したバルーンカテーテル2の使用前の準備において、プランジャ13を基端側に引く際に利用されても良い。
本実施形態の流体供給体1によれば、調節部14に設けられた係合突起18によってプランジャ13の移動量が規定され、当該移動量に対応した径にバルーン4が膨張する。そして、係合突起18と固定部15の突起19Aとが係合することによって、バルーン4の膨張径が保持される。したがって、少ないプランジャ13の移動量で径が大きく変動するような比較的小径の範囲であっても、バルーンの径制御を的確に行うことができる。
また、プランジャ13の移動量が大きくなるにつれて各係合突起間の距離が大きくなるように設定されているので、被係合部19の突起19Aと係合する係合突起18を先端側または基端側に1個ずらすごとに変化するバルーン4の径の変化量(差分変化量)を、同一にすることが可能である。したがって、バルーン4の膨張径を、例えば1ミリメートル刻み等の等間隔で制御することも容易である。
さらに、固定部15によって、バルーン4が所望の径に膨張した状態が維持されるので、流体供給体と第1ポート8との間に、シリンダ12への流体の逆流を防ぐためのコック等の機構を設ける必要がない。したがって、流体供給体1を使用することによって、バルーンカテーテル2の構成を簡素にして、低コストで製造可能とすることができる。
上記実施形態においては、バルーンカテーテル2が内視鏡120に挿入されて使用される例を説明したが、これは一例であり、対象手技が内視鏡を使用せずに行われる場合は、内視鏡に固定せずに使用してよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図13を参照して説明する。本実施形態の流体供給体31と、上述の第1実施形態の流体供給体1との異なる点は、調節部14の形状である。
なお、上述の第1実施形態と同様の構成要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図13は流体供給体31の調節部32及び被係合部19を示す拡大図である。調節部32に形成された係合突起33は、それぞれ大きさが異なっており、基端側の係合突起33Aが、先端側の係合突起33Bに比して大きい。このように、各々の係合突起33の大きさは、基端側に行くに従って大きくなるように設定されている。
プランジャ13が前進するにつれて、被係合部19の突起19Aは、より基端側の係合突起33と係合する。そして、バルーン4により多くの流体が供給され、バルーン4の径が大きくなる。このとき、バルーン4に発生する張力も大きくなり、プランジャ13を後退させる方向に働く力もバルーン径の増大に伴って大きくなる。
本実施形態の流体供給体31においては、調節部32の基端側の係合突起が大きく形成されているため、突起19Aと係合突起33との間に発生する係合力(突起19Aが接触している係合突起33を乗り越えるのに必要な力)は、プランジャ13の移動量が増大するにつれて大きくなる。
したがって、バルーン4の径が増大して、より大きな力がプランジャ13をシリンダ12に対して後退させる方向に作用しても、これに抗してプランジャ13とシリンダ12との位置関係を確実に保持し、バルーン4の径を一定に維持することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について、図17(A)〜図28を参照して説明する。
図17(A)は、本実施形態の流体供給補助器具201を示す正面図である。流体供給補助器具201は、シリンダ12及びプランジャの本体16と着脱可能になっている。
流体供給補助器具201は、シリンダ12に着脱可能に取り付けられた固定部215と、プランジャの本体16に着脱可能に取り付けられた調節部14とを備えている。さらに、調節部14には、調節部14と一体成形されたグリップ217が設けられている。
固定部215は、第1実施形態の固定部15に相当する構成を有するが、以下の点は固定部15と構成が異なっている。まず、固定部215にはシリンダ12の外径と略同径の内径を有する貫通孔215Aが形成されている。また、固定部215から径方向外方に張り出した指掛け部221が形成されている。指掛け部221は、シリンダ12の第1端部12A側と第2端部12B側とのそれぞれにおいて貫通孔215Aの中心軸線に対して傾斜された曲面によって径方向外方へと張り出しており、その表面には、使用者が指を接触させた際に滑り止めとして機能する凹凸が形成されている。なお、指掛け部221は、固定部215から径方向外方にまっすぐに突出されていても構わない。また、指掛け部221は、正面視で貫通孔215Aの中心軸線O2よりも被係合部19側へオフセットされた位置関係で形成されている。本実施形態では、指掛け部221の位置と、正面視におけるグリップ217の中心線とが同一線上に位置している。
調節部14と固定部215とを相対的に進退動作されるために指掛け部221にかけられる力は、その一部が調節部14の係合突起18と被係合部19の突起19Aとの接点(あるいは接線)を中心(あるいは中心軸)とした回転力に変換される。この際に指掛け部221にかけられる力の増大に伴ってモーメントが大きくなり、調節部14に曲げモーメントが加わる。調節部14に過大な曲げモーメントが加わった際には、調節部14が弾性変形され、シリンダ12の中心軸線O2からプランジャの本体16の中心軸線がずれることがある。上記中心軸線のずれは、本来の進退動作に必要な力のベクトルとは異なるベクトルに力を分散する要因となる。更に中心軸線のずれは指掛け部221が係合突起18のそれぞれと突起19Aと接点から遠いほど発生しやすいため、指掛け部221がオフセットされていない場合、シリンダ12とプランジャの本体16とが進退動作する際の抵抗が高まることで操作性が低下する可能性がある。
上述のように指掛け部221がオフセットされて配置され、上記接点に指掛け部221を近づけて上記回転力が生じる際の回転半径が短くされているため、指掛け部221にかけられる力に基づく上記接点を回転軸とするトルクが減少する。従って、調節部14の弾性変形が抑制され、シリンダ12の中心軸線O2からプランジャの本体16の中心軸線がずれることが抑えられる。なお、理論的には、正面視で指掛け部221を調節部14の長手方向の軸に一致させるまで上記オフセットの量を増大するに従って上記トルクは減少すると考えられる。
図17(B)は、流体供給補助器具201の平面図である。図17(B)に示すように、指掛け部221にはシリンダ12のフランジ12Cを挿入可能な凹部222が形成されている。凹部222は、固定部215において貫通孔215Aを挟む位置関係にある第2指掛け部221のそれぞれにおける対向する側の一部に設けられている。また凹部222には、貫通孔215Aの軸線方向においてフランジ12Cの厚さと略同等の窪みが形成され、フランジ12Cがシリンダ12の周方向の回転動作によって自在に挿入可能な幅を有する。すなわち、凹部222は、貫通孔215Aの端部から軸線方向に離間し、かつ貫通孔215Aの中心軸線に略直交する壁部を有している。この壁部と貫通孔215Aの端部とにフランジ12Cが接触することによって、シリンダ12がその軸線方向に沿う両方向に移動されることが規制されている。
凹部222にフランジ12Cが挿入された際には、凹部222の壁面にフランジ12Cが支持され、シリンダ12が中心軸線O2方向に位置決めされて支持されている。さらに、固定部215には、シリンダ12のフランジ12Cに接触可能な突起223が形成されている。突起223によって、貫通孔215Aの中で中心軸線O2回りに回転可能なフランジ12Cが凹部222に挿入された位置で位置決めされて支持されている。固定部215へのシリンダ12の取り付けの詳細については後述する。
図17(C)は図17(A)のA−A断面図である。図17(C)に示すように、本実施形態では、シリンダ12の外面には、径方向に対向する二箇所に同一の記号を有するマーキングMが設けられている。シリンダ12は、中心軸線O2を中心軸として180度の回転対象性を有するため、ポート8に対する取り付け向きによって使用者に向かう向きが180度異なる場合がある。シリンダ12の外面で径方向に対向する二箇所にマーキングMが設けられているので、シリンダ12をポート8に取り付ける向きによらず使用者はマーキングMを目視で確認することができる。
また、マーキングMは、シリンダ12に対応するバルーン4が破裂する危険性なく膨張できる膨張径を示している。例えば、図17(A)に示す20という数値はバルーンの最大膨張径が20mmとなるシリンダであることを示していると共に、後述する適切な使用方法においてマーキング部Mの位置までプランジャの本体16が挿入された際にバルーン4の直径が20mmとなることを示すものである。このため、シリンダ12とバルーン4との組み合わせの間違いを抑止する効果と、使用時にバルーン4の直径を把握させる効果を奏する。
さらに、マーキングMは、下地M1と、下地に重ねられた視認性が高いマークM2(文字や記号)によって形成されることが好ましい。下地とマークとの組み合わせは、明度差が高い組み合わせとして、例えば白地にオレンジ色のマークが記載されたものを採用することができる。また、青地に黄色のマークを記載するなど他の組み合わせを選択することもできる。また、マーキングMの形成方法には、例えばシリンダ12の外面に印刷する方法や、片面に粘着剤を有するシート状のマーキングMをシリンダ12の外面に貼り付ける方法を採用することもできる。
図17(A)にさらに示すように、グリップ217は、第1実施形態のグリップ17と異なり、正面視でプランジャの本体16の中心軸線(シリンダ12の中心軸線O2と同一)から被係合部19側へオフセットされて形成されている。
本実施形態では、グリップ217は柱状あるいは筒状に延びる棒状に形成された棒状部217Cを有する。棒状部217Cの中心軸線O1はプランジャの本体16およびシリンダ12の中心軸線O2と平行にずれて構成されている。また、棒状部217Cは、外周面の一部が削剥されて平面状になっている。これは、使用者が棒状部217Cを把持した際に棒状部217Cが中心軸線O1周りに回転するのを抑制する滑り止めとして機能している。なお、本実施形態では棒状部217Cの外周面において径方向に対向する位置で外周面が削剥されて滑り止めになっている。
図17(B)に示すように、グリップ217には、平面視で中心軸線O2上に配置された第2指掛け部217Bが形成されている。第2指掛け部217Bは、使用者が指を掛けやすいように一部が開口されたU字状あるいはC字状の曲面形状を有している。
本実施形態では、第2指掛け部217Bは、プランジャの本体16の突出端16Aが接続された台座230に接する円弧の一部をなす円環状で、前記円弧が存する平面に直交する方向に厚みを有する。なお、第2指掛け部217Bにおける前述の厚みは棒状部217Cの直径よりも小さく形成されており、第2指掛け部217Bと棒状部217Cとの間でなだらかなテーパーを有して続いている。
第2指掛け部217Bにおいて棒状部217Cにつながる側と逆の端は円弧に沿って台座230から外方に延びており、円弧の両端がともに台座230からプランジャの本体16と反対方向に向いていることによって指掛け部217Bは指、特に人間の第1指の腹に好適に沿う曲面形状になっている。
また、第2指掛け部217Bの円環の中心軸線はプランジャの本体16の中心軸線O2と直交し、かつ調節部14の厚さ方向に向いている位置関係にある。
このように、グリップ217は、第2指掛け部217Bの部分においてプランジャの本体16に着脱自在に接続されたJ字状に形成されている。
指掛け部221と第2指掛け部217Bとは、固定部215と調節部14とが接続された際に指掛け部221と第2指掛け部217Bとが互いに同一平面上に存する一定の位置関係になるように構成されている。つまり、指掛け部221と第2指掛け部217Bとの位置関係は、指掛け部221のそれぞれが中心軸線O1に対して直交する平面内でシリンダ12の径方向外方に隆起しているとともに、第2指掛け部217Bにおける上記円弧が指掛け部221が存する前述の平面と同一平面上に位置するようになっている。
本実施形態では、グリップ217および指掛け部221への指の掛け方には二通りの位置関係がある。第一の位置関係は、グリップ217の棒状部217Cと指掛け部221とを用いて液体供給補助器具201を把持する場合の位置関係である。
この位置関係では、指掛け部221のそれぞれに使用者の第1指、第2指が配置されて指掛け部221の表面に摩擦によって係合される。指掛け部221は、プランジャの本体16とシリンダ12との相対移動の向きによって、シリンダ12における第一端部12A側と第2端部12B側のいずれか適宜の面に使用者の指がかけられて使用されることができる。
例えば、プランジャの本体16をシリンダ12に押し込む方向へプランジャの本体16とシリンダ12とを相対移動させる場合には指掛け部221における第1端部12A側の面に使用者の指が接触する位置関係になる。
逆に、プランジャの本体16をシリンダ12から引き出す方向へプランジャの本体16とシリンダ12とを相対移動させる場合には指掛け部221における第2端部12B側の面に使用者の指が接触する位置関係になる。
このとき、どちらの場合でもグリップ217においては第2指掛け部217Bから棒状部217Cへ向かう方向に順次使用者の第3指、第4指、第5指が配置されて棒状部217Cが握られる。
グリップ217および指掛け部221へ指の掛けるための第二の位置関係は、グリップ217の第2指掛け部217Bと指掛け部221とを用いて液体供給補助器具201を把持する場合の位置関係である。
この位置関係では、指掛け部221のそれぞれに使用者の第2指〜第5指のうちのいずれか1以上が配置されて指掛け部221の表面に摩擦によって係合される。このとき、指掛け部221のうち、シリンダ12における第一端部12A側が使用される。
一方、グリップ217においては第2指掛け部217Bにおいてプランジャの本体16の突出端16Aに対向する位置に第1指が配置される。第2指掛け部217BはU字状あるいはC字状に形成されているため、第1指が第2指掛け部217Bに配置された状態で第1指がプランジャの本体16側へ押圧移動されると、第2指掛け部217Bの曲面形状に沿うように使用者の第1指がプランジャの本体16の突出端16Aに対向する位置に位置決めされてズレが抑制される。
第2指掛け部217Bに第1指を掛ける位置関係は、専らシリンダ12に対してプランジャの本体16を押し込む方向への相対移動に用いられるものである。
本実施形態の液体供給補助器具201の使用時におけるグリップ217と指掛け部221との把持方法については後述する。
なお、第2指掛け部217Bの形状は、グリップ217に貫通孔が形成された形状であってもよく、プランジャの本体16を挟んでシリンダ12の反対側で、プランジャの本体16に近接されて配置されていればよい。つまり、使用者が指掛け部221と第2指掛け部217Bとに指を掛けた際の使用者の指の位置関係が、使用者がシリンダ12のフランジ12Cとプランジャの本体16のシリンダ12からの突出端とに指を掛けた際の位置関係と同等になるように構成されていることが好ましい。
図18(A)は、流体供給補助器具201の固定部215部分を拡大して示す正面図である。図18(A)に示すように調節部14と固定部215とは、調節部14の長手方向に相対的に進退できるように、調節部14が固定部215に挿通されて構成されている。
被係合部19は、一端が固定部215に固定され、他端がシリンダ12に対してプランジャの本体16が挿入される方向へ延びて形成されている。また、被係合部19の他端には調節部14の係合突起18に接触可能な突起19Aが形成されている。固定部215と被係合部19とは一体成形されており、被係合部19は係合突起18と突起19Aとの接触による曲げモーメントに応じて自身の弾性によって板バネ状に弾性変形できる。
被係合部19の突起19Aと調節部14の係合突起18とが接触し、互いに押圧されている際には、被係合部19と調節部14との相対的な進退方向によって突起19Aが係合突起18を乗り越えるために要する力が異なる。これは、例えばシリンダ12に対してプランジャの本体16が挿入される方向(便宜的にA方向とする)への相対移動によって突起19Aが係合突起18を乗り越える際には係合突起18によって突起19Aが上記被係合部19の他端方向へと牽引され、この牽引力が突起19Aと係合突起18とのそれぞれの斜面によって被係合部19の曲げモーメントを生じさせる押圧力に変換される。一方、シリンダ12からプランジャの本体16が抜ける方向への相対移動によって突起19Aが係合突起18を乗り越える際には係合突起18によって突起19Aが上記被係合部19の一端方向へと押圧され、被係合部19には圧縮力がかかっている。この圧縮力が、被係合部19が係合突起18から逃げる方向に弾性変形する妨げになっており、上記A方向への相対移動の際よりも抵抗力が高まっている。
固定部215と調節部14との進退動作の操作性に関して、バルーン4を膨張させるための上記A方向への直線移動においては操作のための力量が小さいほうが好ましいが、反対方向への直線移動においてはバルーン4から伝わる圧力に負けずに突起19と係合突起18との係合が維持されることが必要であるため、相対的に力量が大きいほうが好ましい。
上述のように被係合部19と調節部14との相対的な進退方向によって突起19Aと係合突起18とが互いに乗り越えるために要する力量が異なっていることが、バルーンカテーテル2におけるバルーン4の膨張および収縮操作を好適に行うために重要な点となっている。すなわち、本実施形態において突起19Aと係合突起18とが互いに乗り越えて固定部215と調節部14とが進退する際に、その力量が小さい方がバルーン4の膨張操作に適用され、逆に力量が大きい方がバルーン4の収縮操作に適用されていることでバルーンの伸縮動作のためにユーザーが必要とする力の最適なバランスが取られている。
図18(B)は、図18(A)の突起19A近傍をさらに拡大して示す正面図である。図18(B)に示すように、調節部14には、グリップ217側に対して薄く形成された肉薄部14Dが設けられている。肉薄部14Dには係合突起18等の突起物は形成されておらず、肉薄部14Dには突起19Aに対して隙間をあけて対向する面が形成されている。肉薄部14Dは、上記隙間をあけて調節部14と被係合部19とを配置させるために形成されたもので、固定部215と調節部14とが組みつけられたまま滅菌処理を行う際に、効果的に滅菌することができる。これは、滅菌に供する紫外線やガンマ線、あるいはエチレンオキサイドガスや高圧蒸気等が確実に部品の外面に届くからである。
図19(A)は、調節部14と固定部215とが組みつけられた状態を拡大して示す左側面図である。図19(A)に示すように、固定部215には、調節部14が挿通される脱落防止部19Bが設けられている(図18(B)参照)。さらに、脱落防止部19Bには、調節部14と左側面視で略同形状に貫通孔が形成されている。より詳しくは、調節部14の上面14Bのうち長手方向に沿う両側部が摺動可能な摺動面19Dと、摺動面19Dのそれぞれの間において係合突起18の高さより高く形成された逃げ部19Eと、摺動面19Dに対向する摺動面19Cと、図19(A)に示す左側面視で摺動面19Cの中間部に突出して形成され調節部14に嵌合された線条部19Fとが形成されている。線条部19Fは、調節部14に対して相対的に摺動移動しつつ調節部14を支持している。
摺動面19C及び19Dは、調節部14に対して接触しつつ摺動できるクリアランスを有し、図19(A)に示す左側面視における上下方向へのブレを抑制して案内することができる。また、線条部19Fは、摺動面、調節部14が固定部215に対して長手方向に進退動作する際に、図19(A)に示す左側面視における左右方向へのブレを抑制して進退動作が調節部14の長手方向に向かうように案内することができる。
図19(B)は、調節部14と固定部215とが組みつけられた状態を拡大して一部断面で示す右側面図である。図19(B)に示すように、被係合部19にも脱落防止部19Bに設けられた摺動面19C、19D、及び逃げ部19Eのそれぞれに対応する同形同大な摺動面19C、19D、及び逃げ部19Eが設けられ、同様に調節部14が支持されている。
図19(B)に二点鎖線で示しているものは、シリンダ12の中心軸線O2回りに回転された際のフランジ12Cの外形である。シリンダ12は、調節部14と固定部215とを組み付ける前に、二点鎖線で示す位置関係で貫通孔215A(図17(A)参照)に挿入される。このとき、図19(B)に示す右側面視においてフランジ12Cは突起223と凹部222との双方に干渉せずに挿入される。続いてシリンダ12が中心軸線O2回りに回転動作されることでフランジ12Cのそれぞれが凹部222に挿入される。
図20(A)はフランジ12Cのそれぞれが凹部222に挿入された際の固定部215を拡大して示す斜視図である。図20(A)に示すように、フランジ12Cのそれぞれが凹部222に挿入された際には、フランジ12Cの周縁部が突起223の外面に接触し、ここでフランジ12Cが突起223によって支持される。
図20(B)はプランジャの本体16が取り付けられる前の調節部14を示す斜視図である。図20(B)に示すように、調節部14には、プランジャの本体16を取り付けるための台座230が設けられている。台座230には、台座230の外周から内方へ突出された複数の爪230A、230Bが設けられている。
図21(A)、図21(B)は、調節部14へのプランジャの本体16の取り付けの過程を交えて、台座230の構成を一部断面で示す正面図である。
図21(A)に示すように、爪のうちの一方、例えば爪230Bには、切欠が形成されている。これは、プランジャの本体16のシリンダ12からの突出端16Aが先に爪230Aに掛けられ、続いて突出端16Aを爪230Bに押し付け、弾性変形させて引っ掛けるために形成されている。爪230Bに切欠があるため、突出端16Aが爪230Bに押し付けられる力によって突出端16Aが台座230の径方向内方へと弾性変形されることで突出端16Aが爪230Bに容易にはめ込まれる。なお、突出端16Aと台座230との間には、上述した突起19Aと肉薄部14Dとの間の隙間と同様に滅菌を効果的に行うために設けられた隙間が存在している。
図22は、プランジャの本体16が取り付けられた調節部14が組みつけられた固定部215を示す斜視図である。図22に示すように、調節部14が固定部215に挿入されることで、シリンダ12が回転動作された際にフランジ12Cの周縁部が調節部14に接触してその回転動作が規制されるようになる。したがって、フランジ12Cが突起223と調節部14とによって支持されているので、フランジ12Cが凹部222から抜けることがない。
図23(A)ないし図23(C)は、固定部215を拡大して示す平面図である。なお、図23(A)及び図23(C)では、固定部215及び固定部215と一体成形された部分のみを示し、その他一切の構成を省略して示している。また、図23(A)及び図23(C)は固定部215の組み立て後の外形を示し、図23(B)は固定部215の組み立て前の外形を示している。
図23(A)及び図23(B)に示すように、固定部215には、可撓性を有するヒンジ部220Aを介して接続されたスイッチ220が設けられている。固定部215とヒンジ部220Aとスイッチ220とは同一の素材で一体成形されている。
スイッチ220は、ヒンジ部220Aに隣接するスイッチ基端部220Bと、スイッチ基端部220Bを固定部215に固定するフック部220Cと、スイッチ基端部220Bに対して揺動可能に形成されたスイッチ先端部220Dとを有する。スイッチ基端部220Bとスイッチ先端部220Dとの境目は、肉薄にされることで可撓性が高められており、スイッチ先端部220Dの使用時における揺動の中心となる。
また、スイッチ先端部220Dには、調節部14と被係合部19との間に挿入されるくさび状のくさび部220Eが形成されている。くさび部220Eは、調節部14と被係合部19との隙間を押し広げることで係合突起18と突起19Aとの係合を解除できる。
図23(C)に示すように、スイッチ先端部220Dの先端と脱落防止部19Bとは、互いに鈎状に形成されている。このため、スイッチ先端部220Dの先端と脱落防止部19Bとは互いに係合してくさび部220Eを調節部14と被係合部19との隙間で固定可能である。したがって、使用者はくさび部220Eが調節部14と被係合部19との隙間に適切に挿入されたことをクリック感によって知ることができる。
上記のように構成された本実施形態の流体供給補助器具の使用方法及び使用時の動作について、図24〜図29を参照して説明する。図24〜図28はいずれも流体供給補助器具の使用時の一過程を示す図である。また、図29は本実施形態の流体供給方法を示すフローチャートである。
なお、以下では、患者の胆管から結石や胆泥等を排出させる手技を例にして流体供給補助器具の適切な使用方法及び使用時の動作を示す。
流体供給補助器具201は、シリンダ12とプランジャの本体16とが組みつけられた状態で滅菌処理されて用意される。以下、流体供給補助器具201とシリンダ12とプランジャの本体16とが組み立てられたものを流体供給体1201と称する。
まず、周知の手技によって内視鏡120を患者の自然開口から体内へと挿入し、十二指腸まで内視鏡120の先端を誘導する。続いて、内視鏡の視野に十二指腸乳頭を捕らえた状態で、図24に示すように第1実施形態と同様に内視鏡120の鉗子口121からバルーンカテーテル2の先端を内視鏡の作業用チャンネルに挿入し、バルーンカテーテル2の先端を内視鏡120の先端から突出させる。
続いて、バルーンカテーテル2を十二指腸乳頭から胆管内に挿入し、バルーンカテーテル2のバルーン4を処置対象物を越えた肝内胆管内あるいは総胆管深部に位置させる(挿入ステップS1)。なお、この時点では流体供給体1201とバルーンカテーテル2とは接続されていない。従って、バルーン4の内部には流体が供給されておらず、バルーン4は自然状態である収縮状態である。さらに、使用者は流体供給体1201のグリップ217をもち、プランジャの本体16をシリンダ12から引き出す方向へと移動させる。このとき、調節部14の先端に設けられた凸部14Aと固定部215に設けられた脱落防止部19Bとが接触するまで移動されたところでプランジャの本体16とシリンダ12との相対移動が規制される。この状態で、シリンダ12の内部にはバルーン4を規定の最大膨張径(例えば本実施形態では20mm)まで膨張させるための流体が充填されている。続いて、使用者はシリンダ12とバルーンカテーテル2とを接続する(接続ステップS2)。
なお、上述の挿入ステップS1と接続ステップS2とは順番を入れ替えて実施することができる。すなわち、まずバルーンカテーテル2のポート8に流体供給体1201が接続され、続いてバルーンカテーテル2が十二指腸乳頭から胆管内に挿入されてバルーン4が処置対象物を越えた肝内胆管内あるいは総胆管深部に位置されることも可能である。
続いて、図25に示すように使用者は第2指掛け部217Bに親指(第1指)を掛け、指掛け部221のそれぞれに残りの指のいずれか二本をかける。なお、本実施形態では使用者は流体供給体1201を片手で操作する例として説明しているが、シリンダ12又は固定部215とグリップ217とのそれぞれを持ち、両手で操作することもできる。
使用者は、患者の胆管の領域が撮像されたX線透視画像に基づいてバルーン4を膨張させる径を決め、指掛け部221及び第2指掛け部217Bを支持している手を握り、指掛け部221と第2指掛け部217Bとを相対的に近接させる。すると、シリンダ12に対してプランジャの本体16が挿入され、シリンダ12の内部に充填された流体がバルーンカテーテル2へと流通し、バルーン4の内部へと充填される(バルーン膨張ステップS3)。バルーン膨張ステップS3では、バルーン4の径を厳密に定めて膨張させる必要はなく、例えば手技に応じた標準的な膨張径まで膨張させるとしてもよい。使用者は、図26に示すように調節部14の係合突起18が被係合部19の突起19Aを乗り越える際の衝撃の数に基づいてバルーン4の膨張径を知ることができる。また、マーキングM(図25参照)を参照してバルーン4の膨張径を把握することもできる。
続いて、図27に示すように、使用者は指掛け部221のそれぞれに親指、人差し指を掛け、その他の指でグリップ217を握る。このとき、第2指掛け部217Bを含む領域を握ってもよい。また、使用者の手に対するグリップ217の軸回りの相対位置を変えることで、使用者がシリンダ12を引き寄せたり押し出したりする際に使用感がよい適宜の位置関係にすることができる。例えば、グリップ217を第3、4、5指(中指、薬指、小指)で握り、指掛け部221に第1、2指(親指、人差し指)を添える際には、図27に示す向きとは逆に、第3、4、5指を閉じて生じる筒の内部にグリップ217が位置され、シリンダ12の中心軸線O1がグリップ217の中心軸線O2に対して第1指側にくる位置関係に握ってもよい。
続いて、使用者はグリップ217に対して固定部215を引き寄せたり押し出したりして、シリンダ12とプランジャの本体16とを相対的に進退動作させ、隣り合う係合突起18の間の距離に応じた相対移動によって、バルーン4の外径を変化させて処置に適切な径に調整する(バルーン径調整ステップS4、図26及び図28参照)。
バルーン径調整ステップS4では、グリップ217が使用者の第3、4、5指(中指、薬指、小指)のうち1つ以上で把持され、指掛け部221が使用者の第1、2指(親指、人差し指)のうち1つ以上で支持されていればよい。
このとき、バルーン4が膨張されているため、バルーン4が収縮状態に戻ろうとする復元力によってバルーン4の内部からシリンダ12側へ向かう圧力が生じている。上述のように被係合部19においてはシリンダ12からプランジャの本体16が抜ける方向への相対移動の際には突起19Aが係合突起18を乗り越えるために相対的に大きな力を要するようになっているので、バルーン4の復元力によって生じる前述の圧力によって突起19Aが係合突起18を使用者の意図に反して乗り越えてしまうことが抑制されている。
続いて、患者の胆管の領域及び膨張されたバルーン4が撮像されたX線透視画像に基づいて、バルーンカテーテル2を鉗子口121から徐々に引き出して、バルーン4を十二指腸乳頭側へと移動させる。この際、上記バルーン径調整ステップと同様の方法でバルーン4の径を調整し、バルーン4の外径を胆管等の内径に追従させる等の調整を行うことができる。そして、結石や胆泥等の処置対象物を胆管内から十二指腸乳頭を経由して十二指腸へと排出する(処置ステップS5)。
続いて、バルーンカテーテル2を鉗子口121から抜き取り、引き続き他の所定の処置を行うか、あるいは内視鏡120を体腔内から抜き取って一連の処置を完了する。
なお、上述のバルーン膨張ステップにおいては、第1実施形態における流体供給体1の使用方法と同様に、使用者がグリップ217を握り、指掛け部221に指を掛け、図8に示すようにシリンダ12を引き寄せるように操作することもできる。この場合、バルーン径調整ステップにおいて、使用者は指掛け部221に指を接触させる位置を変えるだけでよく、グリップ217を持ち替える必要は無い。
本実施形態の流体供給体1201及び流体供給補助器具201によれば、シリンダ12と固定部215とを着脱可能とし、凹部222及び突起223、並びに調節部14によってシリンダ12を位置決めしてその脱落を防止している。したがって、シリンダ12を固定部215に組み付ける工程を単純化することができる。
また、くさび部220Eが調節部14と被係合部19との隙間に適切に挿入されることがクリック感で分かるので、暗い場所等でくさび部220Eの目視が困難な際にも確実に調節部14と被係合部19との隙間を広げて係合突起18と突起19Aとの係合を解除できる。
また、固定部215とスイッチ220とが一体形成されており、固定部215とスイッチ220とをつなぐ可撓性を有するヒンジ部220Aによって繋がっているので、スイッチ220の製造及び組み立てが簡単にできる。
また、被係合部19において調節部14を支持する摺動面19C、19D及び線条部19Fが設けられているので、被係合部19に対して調節部14をその長手方向に安定して進退動作させることができる。
また、第2指掛け部217Bを有するグリップ217が設けられているので、シリンダ12に対してプランジャの本体16を挿入するときと、シリンダ12に対してプランジャの本体16を引き戻すときとで、それぞれの状態に対して効果的な異なる握り方で操作できる。特に、第2指掛け部217Bに親指を掛ける操作方法では、周知のシリンジにおいて使用される握り方と同様の位置関係で流体供給体1201を操作することができるので操作に対する使用者の違和感を低減する事ができる。
また、流体供給補助器具201及び流体供給補助器具1201を用いてバルーン4の膨張・収縮操作をする際に、使用者が片手でシリンダ12とプランジャの本体16とを相対移動させることができる。したがって、バルーンの膨張・収縮操作が容易であり、使用者本人のみでもバルーンの径を所望の径に調整できるとともに、介助者ともに処置を行う場合でも使用者と介助者との協動が容易になる。
また、グリップ217が棒状の棒状部217Cを有しているので、使用者は棒状部217Cを握りつつ、第1指と第2指とのいずれか、あるいは両方を用いて指掛け部221を棒状部217Cに対して進退動作させることができる。このとき、使用者の手のひらが支点となり、第1指と第2指とのいずれかあるいは両方の腹が作用点になる。手のひらが支点となっていることで、使用者によるシリンダ12とプランジャの本体16との相対移動の操作が安定する。また、第1指あるいは第2指もしくはその両方によって固定部215が手のひらに対して押し出される動作になるため、微小な進退動作を行う際の力の加減が行いやすい。
また、棒状部217Cが軸線方向に延びており、使用者が棒状部217Cの軸線方向の任意の位置を握ることができるので、使用者が固定部215に対して最も操作しやすい位置を選ぶことができる。
また、使用者はグリップ217の外面に指を沿わせつつ第2指掛け部217Bの位置を触覚により判断することができる。このため、使用者は第2指掛け部を見ることなく、また指を掛ける場所を探るためにグリップ217から指を離すことなく第2指掛け部217Bに指を掛けることができる。したがって流体供給補助器具201あるいは流体供給体1201の使用中に流体供給補助器具201あるいは流体供給体1201を落下させたり操作が不安定になったりする危険性を抑制できる。
(第4実施形態)
以下では、本発明の第4実施形態の流体供給補助器具および流体供給体について図30(A)および図30(B)を参照して説明する。
本実施形態の流体供給補助器具は、第3実施形態の流体供給補助器具201と同様にプランジャの本体16とシリンダ12とのそれぞれが着脱自在に構成されており、プランジャの本体16とシリンダ12とが装着されることで流体供給体として機能する。
図30(A)は、本実施形態の流体供給補助器具にプランジャの本体16とシリンダ12とが装着された後の流体供給補助器具401(以下「流体供給体1401」と称する)の正面図である。図30(A)に示すように、流体供給体1401は、固定部15に代えて固定部415と、指掛け部21に変えて指掛けリング421A、421Bと、グリップ17に代えてグリップ417と、第2指掛け部217Bに代えてグリップ417に形成された第2指掛けリング417Bとを備える。
指掛けリング421A、421Bは、互いに略同一平面上に存する環状に形成されており、使用者の指が挿通可能な大きさに形成されている。また、指掛けリング421A、421Bは、固定部415に対して固定あるいは一体成形されて構成されている。また、指掛けリング421A、421Bは上述の第3実施形態の指掛け部221と同様にシリンダ12の中心軸線O2に対して係合部19側にオフセットされた位置関係で構成されていることが好ましい。なお、指掛けリング421A、421Bのそれぞれは、少なくともシリンダ12、あるいはプランジャの本体16の軸線方向において対向し、使用者の指を支えるための壁部があれば、環の一部が途切れていてもかまわない。
第2指掛けリング417Bは、調節部14に対して固定あるいは調節部14と一体成形されており、プランジャの本体16の突出端16A(図21(A)も参照)に着脱可能である。本実施形態では、第2指掛けリング417Bは、指掛けリング421A、421Bが存する面と略同一平面上に位置する向きになるように形成されている。
本実施形態では、使用者は第2指掛けリング417Bに第1指を掛け、指掛けリング421A、421Bのそれぞれに残りの指のいずれか二本をかける。このように指を掛けることで、使用者は第2指掛けリング417Bと指掛けリング421A、421Bとをプランジャの本体16の軸線方向に近接あるいは離間させるように動作させることができる。
このように、使用者が指掛けリング421A、421Bおよび第2指掛けリング417Bに指を掛けて調節部14と固定部415とを進退動作できる構成であると、シリンダ12とプランジャの本体16とを軸線方向のどちらに相対移動させる場合でも使用者は流体供給体1401を持ち替えることなしに自在に相対移動させることができる。
また、固定部415に設けられた指掛けリング421A、421Bと、調節部14に設けられた第2指掛けリング417Bとは、一般的に用いられるシリンジ用アダプタにおけるリング状の指掛け部に似た形状になっている。このため、一般的に用いられるシリンジ用アダプタの使用経験がある使用者には、指掛けリング421A、421Bと、第2指掛けリング417Bとをはじめて見ても、どの位置にどの指を掛けるべきかを経験的に把握している。従って、流体供給体1401の使用方法に誤解を生じることによる誤操作を抑制することができる。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれら実施例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。
例えば、上述の各実施形態においては、調節部の係合突起が、例えば図10や図13に示すように、先端側の斜面と基端側の斜面が同一の傾斜角度に形成されている例を説明したが、係合突起の形状はこれに限定されない。以下に変形例を示す。
図14は、本発明の変形例の調節部34を示す拡大図である。係合突起35は、先端側の第1斜面35Aがプランジャ13の軸線と平行な調節部34の底面となす角度(すなわち、第1斜面35Aがプランジャ13の軸線となす角度に等しい)が、基端側の第2斜面35Bよりも小さく設定されている。このようにすると、プランジャ13を前進させるときに、より小さい力で突起19Aが係合突起35を乗り越えることができる。したがって、バルーンの径を確実に制御できるという利点を保持しつつ、バルーン4の膨張操作を容易にすることができる。
また、上述の各実施形態においては、被係合部の突起と調節部の係合突起とが係合する例を説明したが、これに代えて、図15に示す変形例のように、被係合部19の突起19Aと係合する調節部36の形状を凹部37として形成してもよい。この場合、プランジャ13の移動量が増大するにつれて凹部37における係合力を大きくするには、調節部36の基端側に行くほど凹部37の深さを大きくすればよい。この他、被係合部に凹部を設け、調節部の係合突起と係合するように固定部を構成してもよいし、上述の変形例のように、凹部の第1斜面と第2斜面とでプランジャの軸線となす角度が異なるようにしてもよい。
さらに、上述の各実施形態では、本発明の流体供給体がバルーンカテーテルに使用される例を説明したが、流体供給体の用途はこれに限定されない。例えば、管腔の内径にバルーンを膨張させて内接させ、当該管腔の内径を測定する内径測定器等において、本発明の流体供給体を用いれば、バルーンを所望の径に容易に制御することができるので、スムーズに内径測定を行うことができる。
この他、本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付のクレームの範囲によってのみ限定される。
1、31、1201、1401 流体供給体
2 バルーンカテーテル
3 シース
4 バルーン
11 ホルダ
12 シリンダ
12A 第1端部(第1の開口)
12B 第2端部(第2の開口)
13 プランジャ
14、32、34、36 調節部
15、215 固定部
16 本体
17、217 グリップ
18、33、35 係合突起(係合部)
19 被係合部
20、220 スイッチ
201流体供給補助器具
217B 第2指掛け部(指掛け部)
220A ヒンジ部
220B スイッチ基端部
220C フック部
220D スイッチ先端部
220E くさび部
L1、L2 距離

Claims (22)

  1. 伸縮性を有する材料で形成されたバルーンに流体を供給して膨張させるための流体供給体であって、
    先端側の第1の開口及び基端側の第2の開口を有する筒状に形成され、前記流体を収容するシリンダと、
    前記第2の開口から前記シリンダに軸線方向に進退可能に挿入され、前記シリンダ内の前記流体を前記第1の開口から前記シリンダの外部に押し出すためのプランジャと、
    前記プランジャの移動量を所定の移動量に調節するために、前記プランジャに設けられた複数の係合部と、
    前記シリンダに設けられ、前記係合部と係合する被係合部となり前記所定の移動量に対応する位置で前記プランジャを固定する突起と、
    を有し、
    前記複数の係合部は、
    前記プランジャの進退方向に沿って直線状に配置された第1の係合部と、
    前記第1の係合部よりも前記プランジャの基端側に位置する第2の係合部と、
    前記第2の係合部よりも前記プランジャの基端側に位置する第3の係合部と、
    を有し、
    前記第2の係合部と前記第3の係合部との間の距離は、前記第1の係合部と前記第2の係合部との間の距離よりも大きく、
    前記複数の係合部の少なくとも一部は、前記バルーンの膨張径が大きくなるにつれて、隣り合う前記係合部間の距離が大きくなるように形成されており、
    前記プランジャが前記シリンダに対して前記第2の係合部から前記第3の係合部まで移動する際の前記バルーンの径の変化量は、前記プランジャが前記シリンダに対して前記第1の係合部から前記第2の係合部まで移動する際の前記バルーンの径の変化量と等しい
    ことを特徴とする。
  2. 請求項1に記載の流体供給体であって、前記複数の係合部と前記被係合部とは前記シリンダの中心軸線に沿う方向への相対的な進退動作が可能であり、
    前記被係合部は、一端が前記シリンダに固定され他端が前記進退動作の方向のうち前記シリンダに対して前記プランジャが挿入される方向へ延びた板バネ状に形成されており、前記他端には前記突起が形成されている。
  3. 請求項1に記載の流体供給体であって、前記複数の係合部の少なくとも一部は、前記バルーンの膨張径が所定量ずつ変化するように形成されている。
  4. 請求項1に記載の流体供給体であって、前記複数の係合部の少なくとも一部は、前記複数の係合部の各々と前記被係合部との間に発生する係合力が、前記バルーンの前記膨張径の増大に伴って大きくなるように形成されている。
  5. 請求項1に記載の流体供給体であって、前記複数の係合部は、前記プランジャの軸線方向において、前記シリンダに挿入される先端側の第1斜面と、基端側の第2斜面とを有し、前記第1斜面が前記プランジャの軸線となす角度は、前記第2斜面が前記プランジャの軸線となす角度より小さい。
  6. 伸縮性を有する材料で形成されたバルーンを有するバルーンカテーテルであって、請求項1又は2に記載の流体供給体を備える。
  7. 請求項1に記載の流体供給体であって、
    前記複数の係合部が設けられ前記シリンダに対して進退する調節部をさらに備え、
    前記調節部は、前記プランジャを前記シリンダに挿入する方向へ押圧移動するための指掛け部を有する。
  8. 請求項1に記載の流体供給体であって、
    前記シリンダに可撓性を有するヒンジ部を介して接続されたスイッチをさらに備え、
    前記スイッチは、
    前記ヒンジ部に隣接するスイッチ基端部を前記シリンダに固定するフック部と、
    前記スイッチ基端部に対して揺動可能に形成されたスイッチ先端部と、
    を有し、
    前記スイッチ先端部には、
    前記係合部と前記被係合部との係合を解除するくさび部が形成され、
    前記ヒンジ部と前記スイッチとが一体成形されている。
  9. 伸縮性を有する材料で形成されたバルーンに流体を供給して膨張させるための一対のシリンダ及びプランジャ本体に取り付けられる流体供給補助器具であって、
    前記プランジャ本体に着脱可能に取り付けられ、前記バルーンが所定の膨張径に膨張するように前記プランジャ本体の移動量を調節する調節部と、
    前記シリンダに着脱可能に取り付けられ、前記調節部によって調節された前記移動量に対応する前記シリンダ内の位置に前記プランジャ本体を固定する固定部と、
    を備え、
    前記調節部は、前記バルーンの複数の異なる膨張径に対応する移動量を規定する複数の係合部を有し、前記固定部は、前記係合部と係合して前記プランジャ本体を固定する被係合部となる突起を有し、
    前記複数の係合部は、
    前記プランジャ本体の進退方向に沿って直線状に配置された第1の係合部と、
    前記第1の係合部よりも前記プランジャ本体の基端側に位置する第2の係合部と、
    前記第2の係合部よりも前記プランジャ本体の基端側に位置する第3の係合部と、
    を有し、
    前記第2の係合部と前記第3の係合部との間の距離は、前記第1の係合部と前記第2の係合部との間の距離よりも大きく、
    前記複数の係合部の少なくとも一部は、前記バルーンの膨張径が大きくなるにつれて、隣り合う前記係合部間の距離が大きくなるように形成され、
    前記プランジャ本体が前記シリンダに対して前記第2の係合部から前記第3の係合部まで移動する際の前記バルーンの径の変化量は、前記プランジャ本体が前記シリンダに対して前記第1の係合部から前記第2の係合部まで移動する際の前記バルーンの径の変化量と等しい。
  10. 請求項9に記載の流体供給補助器具であって、前記係合部と前記被係合部とは前記シリンダの中心軸線に沿う方向への相対的な進退動作が可能であり、
    前記被係合部は、一端が前記固定部に固定され他端が前記進退動作の方向のうち前記シリンダに対して前記プランジャ本体が挿入される方向へ延びた板バネ状に形成されており、前記他端には前記突起が形成されている。
  11. 請求項9に記載の流体供給補助器具であって、前記複数の係合部の少なくとも一部は、前記バルーンの膨張径が所定量ずつ変化するように形成されている。
  12. 請求項9に記載の流体供給補助器具であって、前記複数の係合部の少なくとも一部は、前記係合部と前記被係合部との間に発生する係合力が、前記バルーンの前記膨張径の増大に伴って大きくなるように形成されている。
  13. 請求項9に記載の流体供給補助器具であって、前記係合部は、前記プランジャ本体の軸線方向において、前記シリンダに挿入される先端側の第1斜面と、基端側の第2斜面とを有し、前記第1斜面が前記プランジャ本体の軸線となす角度は、前記第2斜面が前記プランジャ本体の軸線となす角度より小さい。
  14. 伸縮性を有する材料で形成されたバルーンを有するバルーンカテーテルであって、請求項9又は10に記載の流体供給補助器具を備える。
  15. 請求項9に記載の流体供給補助器具であって、
    前記調節部は、前記プランジャ本体を前記シリンダに挿入する方向へ押圧移動するための指掛け部を有する。
  16. 請求項9に記載の流体供給補助器具であって、
    前記固定部に可撓性を有するヒンジ部を介して接続されたスイッチをさらに備え、
    前記スイッチは、
    前記ヒンジ部に隣接するスイッチ基端部を前記固定部に固定するフック部と、
    前記スイッチ基端部に対して揺動可能に形成されたスイッチ先端部と、
    を有し、
    前記スイッチ先端部には、
    前記調節部と前記被係合部との間に挿入されて前記調節部と前記被係合部との隙間を押し広げて前記係合部と前記被係合部との係合を解除するくさび部が形成され、
    前記固定部と前記ヒンジ部と前記スイッチとが一体成形されている。
  17. 請求項9に記載の流体供給補助器具であって、
    前記調節部は、前記プランジャ本体を前記シリンダに対して進退動作させるために把持可能なグリップを有する。
  18. 請求項17に記載の流体供給体または流体供給補助器具であって、
    前記グリップは前記プランジャ本体において前記シリンダから突出された端部に設けられている。
  19. 請求項17に記載の流体供給体または流体供給補助器具であって、
    前記グリップと前記プランジャ本体とは着脱自在に設けられている。
  20. 請求項17に記載の流体供給体または流体供給補助器具であって、
    前記グリップは前記プランジャ本体の軸線方向に延びて形成されている。
  21. 請求項17に記載の流体供給体または流体供給補助器具であって、
    前記グリップは、棒状に形成されている。
  22. 請求項17に記載の流体供給体または流体供給補助器具であって、
    前記グリップは、前記プランジャ本体の軸に対して前記プランジャ本体の径方向にオフセットされている。
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