JP6625069B2 - 核除染のための造形物、およびそのような造形物を成形するための方法 - Google Patents

核除染のための造形物、およびそのような造形物を成形するための方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6625069B2
JP6625069B2 JP2016569028A JP2016569028A JP6625069B2 JP 6625069 B2 JP6625069 B2 JP 6625069B2 JP 2016569028 A JP2016569028 A JP 2016569028A JP 2016569028 A JP2016569028 A JP 2016569028A JP 6625069 B2 JP6625069 B2 JP 6625069B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion exchange
metal oxide
shaped article
exchange composition
hydroxy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016569028A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017524511A (ja
Inventor
コレフ,エフゲニー・トドロフ
Original Assignee
ユーオーピー エルエルシー
ユーオーピー エルエルシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ユーオーピー エルエルシー, ユーオーピー エルエルシー filed Critical ユーオーピー エルエルシー
Publication of JP2017524511A publication Critical patent/JP2017524511A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6625069B2 publication Critical patent/JP6625069B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J39/00Cation exchange; Use of material as cation exchangers; Treatment of material for improving the cation exchange properties
    • B01J39/08Use of material as cation exchangers; Treatment of material for improving the cation exchange properties
    • B01J39/09Inorganic material

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)

Description

優先権の記載
本出願は、その全内容が参照により本明細書に援用される2014年5月30日に出願された米国特許出願第14/292,563号の優先権を主張するものである。
技術分野
本技術分野は、核除染のための造形物、およびそのような物品を成形するための方法に関し、より詳細には、調節可能なイオン吸着能力を有する造形物、およびそのような造形物を成形するための方法に関する。
イオン交換組成物は、周知であり、分子篩、粘土、および非多孔性無機酸化物を含む。これらの組成物は、典型的には、粉末として合成され、商業的に有用とするために、ビーズ、押出し物、ペレット、丸剤などの造形物に成形される。その最終形状に成形される際、物品は、使用、充填、および輸送時における摩耗または摩滅、ならびに破壊に耐えるのに充分な物理的強度を有する必要がある。
そのような造形物を成形する際には、バインダーまたはマトリックス剤が多くの場合用いられ、それは、強度を付与することができるが、イオン交換組成物の特性には干渉しない。一般的に用いられるマトリックス剤またはバインダーとしては、アルミナおよび粘土が挙げられ、それは、これらの物質は、イオン交換組成物と容易に混合することができ、押出しなどの技術を用いることで、造形物に容易に成形することができるからである。しかし、アルミナおよび粘土バインダーを用いて充分な強度の造形物を成形するのに必要とされる押出し加工は、特定のイオン交換組成物の不活化を引き起こす温度で行われる。高温での加工を回避するために、ジルコニウムまたはチタンの塩の液体溶液を用いてイオン交換組成物をジルコニウムまたはチタンの酸化物を用いて結合させることが行われてきた。
従って、造形物を成形するための典型的なプロセスは、典型的には所望されるイオン種に対して高い活性を有する単一イオン交換組成物を、ジルコニウムまたはチタンバインダーを用いて成形することを含む。一般的には、造形物は、50重量パーセント(重量%)を超えるイオン交換組成物含有量などにより、活性イオン交換組成物から主として成形される。そのような造形物は、典型的には、50重量%未満のバインダー含有量を有する。これらのパラメータからは、造形物のイオン吸着能力の調節における柔軟性がほとんど得られない。
従って、改善された造形物、および造形物を成形するための改善された方法を提供することが望ましい。さらに、調節可能なイオン吸着能力を有する造形物、および造形物を成形するための方法を提供することも望ましい。さらに、その他の望ましい機能および特徴は、以下の詳細な記述および添付の特許請求の範囲から、添付の図面ならびに上述の技術分野および背景技術と合わせて考えることで明らかとなる。
造形物および造形物を成形するための方法が提供される。1つの実施形態では、造形物を成形するための方法は、ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体を、ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体の溶液として提供することを含む。この方法は、一次イオン交換組成物をヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体の溶液と混合する。さらに、この方法は、固体をヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体の溶液と混合する。この方法は、ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体を、ヒドロキシ酸化金属バインダーに変換することを含む。また、この方法は、一次イオン交換組成物、ヒドロキシ酸化金属バインダー、および固体から造形物を成形することも含む。
別の実施形態では、造形物を成形するための方法は、液体ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体、一次イオン交換組成物、および固体を混合することを含む。この方法は、液体ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体をヒドロキシ酸化金属バインダーに変換する。さらに、この方法は、一次イオン交換組成物、ヒドロキシ酸化金属バインダー、および固体から造形物を成形し、ここで、造形物は、造形物の総重量に基づいて、2重量%から50重量%の一次イオン交換組成物含有量を有する。
別の代表的な実施形態によると、造形物が提供される。造形物は、一次イオン交換組成物を含む。造形物は、造形物の総重量に基づいて、2重量%から50重量%の一次イオン交換組成物含有量を有する。造形物はさらに、ヒドロキシ酸化金属バインダーを含む。
造形物および造形物を成形するための方法の実施形態について、以下の図面と合わせて以降で述べる。
図1は、実施形態に従う造形物を成形するための方法の概略図である。 図2は、別の実施形態に従う造形物を成形するための方法の概略図である。
以下の詳細な記述は、単に例示的性質のものであり、造形物または造形物を成形するための方法を限定することを意図するものではない。さらに、上述の背景または以下の詳細な記述に提示されるいかなる理論にも束縛されることを意図するものではない。
本明細書で述べるように、イオン交換を通した核除染のための造形物が提供される。具体的には、選択された量のイオン交換組成物を用いて造形物が成形される。本明細書で用いられる場合、「イオン交換組成物」とは、その構造中に存在するイオンを、イオン交換組成物と接触するフィード流中のイオンと選択的に交換することができる組成物を意味する。特定の実施形態では、イオン交換組成物は、核除染のための流れなどのフィード流から、セシウムイオン、ストロンチウムイオン、および/またはその他の対象イオンを選択的に除去するように形成される。本明細書で述べる代表的な造形物は、所望されるレベルのイオン交換活性を提供するために、選択された量の1もしくは複数のイオン交換組成物を備える。さらに、本明細書で提供される方法は、50重量%未満の一次イオン交換組成物などの限定された量の一次イオン交換組成物を用いることにより、および/または二次イオン交換組成物を含めることにより、造形物のイオン吸着能力の調節を可能とする。
代表的な造形物は、造形物の総重量に基づいて、50重量%以下の一次イオン交換組成物含有量を含む。例えば、造形物は、造形物の総重量に基づいて、10重量%から40重量%の一次イオン交換組成物など、2重量%から50重量%の一次イオン交換組成物含有量を含んでよい。特定の実施形態では、造形物は、造形物の総重量に基づいて、25重量%から30重量%など、20重量%から35重量%の一次イオン交換組成物を含んで含有量を含んでよい。代表的な造形物は、造形物の総重量に基づいて、50重量%未満、40重量%未満、30重量%未満、20重量%未満、10重量%未満、または5重量%未満の一次イオン交換組成物を含むか、またはそれから成っていてよい。
代表的な一次イオン交換組成物としては、限定されないが、メタロチタネート(metallotitanate)、メタロゲルマネート(metallogermanate)、ピラー化粘土、および/または金属ホスホネートが挙げられ得る。メタロチタネートの例としては、シリコチタネートおよび置換シリコチタネートが挙げられる。例えば、一次イオン交換組成物は、結晶シリコチタネート(CST)、または置換結晶シリコチタネート(sCST)などのその誘導体もしくは修飾体であってよい。イオン交換組成物はまた、粘土層間にピラーを含有する膨潤性粘土であるピラー化粘土から形成されてもよい。イオン交換能を有し、ピラー化可能である粘土の例としては、モンモリロナイト、ソーコナイト、ノントロナイト、サポナイト、およびヘクトライトが挙げられる。ピラーは、希土類またはジルコニウムを有するアルミニウムクロロヒドロキシドが挙げられ得る。
代表的な造形物は、さらに、ヒドロキシ酸化金属バインダーを含む。「ヒドロキシ酸化金属」とは、実験式MO・xHOを有する酸化物を意味し、ここで、xは、2から4の範囲であり、Mは、ジルコニウム、チタン、またはこれらの混合である。ヒドロキシ酸化金属は、X線アモルファスまたは低い結晶性状態である。代表的な実施形態では、造形物は、造形物の総重量に基づいて、10重量%から50重量%のヒドロキシ酸化金属バインダーを含む。例えば、造形物は、造形物の総重量に基づいて、20重量%から40重量%のヒドロキシ酸化金属バインダーを含んでよい。特定の実施形態では、造形物は、造形物の総重量に基づいて、30重量%から40重量%のヒドロキシ酸化金属バインダーを含んでよい。
代表的な造形物は、さらに、二次イオン交換成分を含む。二次イオン交換成分は、流れからの所望されるイオンの除去に合わせて選択されてよい。例えば、造形物がストロンチウムイオンの除去のために所望される場合、二次イオン交換成分は、ゼオライト4Aであってよい。ゼオライト4Aは、以下の式:NaO:[AlO12:[SiO12:[HO]27を有する。別の選択肢として、造形物は、セシウムイオンを除去するために所望されてよい。セシウムイオン除去の場合、代表的な造形物は、二次イオン交換組成物として、チャバザイト型またはチャバザイト‐エロナイト(eronite)型ゼオライトを含んでよい。代表的なチャバザイト型ゼオライトは、(KO,NaO,MgO,CaO)[(Al)(SiO4−6]・zHOである。代表的な実施形態では、造形物は、10重量%から50重量%の二次イオン交換組成物を含む。例えば、造形物は、20重量%から40重量%の二次イオン交換組成物を含んでよい。特定の実施形態では、造形物は、30重量%から40重量%の二次イオン交換組成物を含んでよい。
代表的な実施形態では、造形物は、一次イオン交換組成物、ヒドロキシ酸化金属バインダー、および二次イオン交換組成物を含むか、またはそれらから成る。その結果として、造形物は、除去されるイオンに関して、調節された活性を備えることができる。具体的には、一次イオン交換組成物として30重量%のsCSTを含む造形物は、60重量%のsCSTを含む造形物と比較して、指定されたイオンに対して半分の活性を示す。チャバザイト型ゼオライトなどの二次イオン交換組成物の制御された量を添加することで、セシウムイオンに対する選択された活性が得られる。代表的な実施形態では、造形物は、2重量%から50重量%の一次イオン交換組成物、10重量%から50重量%のヒドロキシ酸化金属バインダー、および10重量%から50重量%の二次イオン交換組成物を含むか、またはそれらから成る。例えば、造形物は、2重量%から40重量%の一次イオン交換組成物、20重量%から50重量%のヒドロキシ酸化金属バインダー、および20重量%から50重量%の二次イオン交換組成物を含むか、またはそれらから成ってよい。特定の実施形態では、造形物は、25重量%から30重量%の一次イオン交換組成物、30重量%から40重量%のヒドロキシ酸化金属バインダー、および30重量%から40重量%の二次イオン交換組成物を含むか、またはそれらから成ってよい。
他の実施形態では、造形物は、追加のまたは別の選択肢としての成分を含んでよい。例えば、造形物は、高い酸性でも、または高い塩基性であってもよい極端なpH条件での使用が意図され得る。そのような条件は、ゼオライトを含む二次イオン交換組成物に対する安定性の問題を引き起こし得る。従って、代表的な造形物は、活性または不活性充填剤を代わりに含んでよい。代表的な不活性充填剤は、ジルコニウムの酸化物、チタンの酸化物、およびこれらの混合物である。代表的な造形物は、10重量%から50重量%の不活性充填剤を含んでよい。例えば、造形物は、20重量%から40重量%の不活性充填剤を含んでよい。特定の実施形態では、造形物は、30重量%から40重量%の不活性充填剤を含んでよい。
代表的な実施形態では、造形物は、一次イオン交換組成物、ヒドロキシ酸化金属バインダー、および活性修飾(または活性化)充填剤を含むか、またはそれらから成る。活性修飾充填剤としては、ニオブ修飾もしくはアンチモン修飾された酸化ジルコニウムまたは酸化チタンなどの充填剤が挙げられ得る。造形物は、2重量%から50重量%の一次イオン交換組成物、10重量%から50重量%のヒドロキシ酸化金属バインダー、および10重量%から50重量%の活性修飾充填剤を含むか、またはそれらから成ってよい。例えば、造形物は、2重量%から40重量%の一次イオン交換組成物、20重量%から50重量%のヒドロキシ酸化金属バインダー、および20重量%から50重量%の活性修飾充填剤を含むか、またはそれらから成ってよい。特定の実施形態では、造形物は、25重量%から30重量%の一次イオン交換組成物、30重量%から40重量%のヒドロキシ酸化金属バインダー、および30重量%から40重量%の活性修飾充填剤を含むか、またはそれらから成ってよい。特定の実施形態では、造形物は、不活性充填剤および活性修飾充填剤の両方を含む。
造形物の活性のさらなる制御を得るために、ヒドロキシ酸化金属バインダーは、イオン交換に対する活性相として作用するように修飾されてよい。例えば、バインダー前駆体は、アンチモンまたはニオブで修飾されて、アンチモン修飾ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体および/またはニオブ修飾ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体などの活性修飾ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体を形成してよい。そのような修飾の結果、ストロンチウムイオンに対する活性を示す、アンチモン修飾ヒドロキシ酸化金属バインダーまたはニオブ修飾ヒドロキシ酸化金属バインダーなどの活性修飾ヒドロキシ酸化金属バインダーを形成する活性修飾ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体が得られる。修飾ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体は、金属塩化物溶液およびアンチモンまたはニオブ溶液を混合することによって作製されてよい。次に、アンモニアの添加が行われて、修飾金属析出物が形成される。例えば、修飾金属は、ジルコニウムアンチモネート、ジルコニウムニオベート、チタンアンチモネート、またはチタンニオベートであってよい。
図1は、上記で述べる造形物20を成形するための代表的な方法10を示す。示されるように、代表的な方法10は、4つの成分:一次イオン交換組成物22、バインダー前駆体24、溶媒26、および固体28を混合する。ヒドロキシ酸化金属バインダーを構成する代表的なバインダー前駆体24は、ジルコニウム、チタン、およびこれらの混合物から選択される。代表的なバインダー前駆体24は、pHが変化するとゲルを形成することができる金属化合物である。用いられてよいバインダー前駆体24の例としては、これらに限定されないが、ジルコニウムテトラプロポキシド、ジルコニウムアセテート溶液、ジルコニルヒドロキシクロリド、ジルコニルオキシクロリド、ジルコニルオルソサルフェート、ジルコニルオキシナイトレート、および上記に挙げた化合物のチタン類似体が挙げられる。代表的な実施形態では、バインダー前駆体は、塩基性ジルコニル前駆体などの塩基性前駆体である。例えば、バインダー前駆体は、アルカリ性金属ジルコニウムカーボネート、アンモニウムジルコニウムカーボネート、安定化水和ジルコニア、ナトリウムチタネートなどであってよい。塩基性前駆体は、ジルコニアゾルなどのゾルとして形成されてよく、すなわち、アルカリ性溶液中に分散された酸化物のナノ粒子である。塩基性前駆体のpH範囲は、9から12など、8から14であってよい。さらに、バインダー前駆体24は、アンチモンまたはニオブなどにより、活性相へと修飾されてよい。代表的な溶媒26は、水である。固体28は、バインダー前駆体24の変換時に変換されずに維持される充填剤であってよい。例えば、固体は、ゼオライトなど、粉末形態の二次イオン交換成分であってよい。固体28は、酸化ジルコニウムまたは酸化チタンなどの不活性充填剤であってよい。固体28は、活性修飾充填剤などの活性充填剤であってよい。例えば、固体28は、ニオブ修飾もしくはアンチモン修飾酸化ジルコニウム、またはニオブ修飾もしくはアンチモン修飾酸化チタンなどのニオブ修飾充填剤であってよい。
代表的な実施形態では、バインダー前駆体24および溶媒26が混合されて、前駆体溶液30が形成される。次に、前駆体溶液30、粉末形態の一次イオン交換組成物22、および粉末形態の固体28が混合されて、混合物34が形成される。得られた混合物34は、混和(mulling)、混錬、せん断、撹拌などの従来の技術によって均一に混合される。所望される成形手段において必要とされる適切な粘度を得るために、混合の前または混合時に、溶媒が混合物に添加されてよい。
混合物34は、加熱される。混合物34の加熱によって、バインダー前駆体24は、ヒドロキシ酸化金属バインダーに変換され、混合物34は、スラリー36を形成する。バインダー前駆体24は、造形物の作製の過程でゲル化を起こすことから、バインダー前駆体のゲル化速度を制御することが望ましい場合がある。ゲル化速度がうまく制御されないと、バインダーおよび一次イオン交換組成物の不均一な混合物が得られる結果となるか、またはバインダー/一次イオン交換組成物混合物が加工不能物になってしまう結果となり得る。例えば、非常に塩基性であるイオン交換組成物が非常に酸性であるバインダー前駆体と混合される場合、pHの大きな、または劇的なシフトが起こり得る。このような非常に塩基性である組成物の例は、アルカリシリコチタネート、またはアルカリメタロゲルマネートであり、一方粘土は、僅かに塩基性であるだけである。
一次イオン交換組成物22が過度に塩基性であり、早すぎるゲル化を引き起こす場合、それは、その塩基性を低下させるために処理されてよい。これは、一次イオン交換組成物22を、硝酸または塩酸などの酸溶液で処理し、続いてろ過および水による洗浄を行うことによって行われる。この手順は、得られる酸洗浄イオン交換組成物22が、均一で加工可能なスラリー36を与えるまで行われる。
バインダー前駆体24、一次イオン交換組成物22、および固体28のスラリー36を作製するための別の選択肢としての方法は、まずバインダー前駆体24を前駆体溶液30中でゲル化し、次にゲル化後の前駆体溶液30をイオン交換組成物22および固体28と混合することである。そのような実施形態は、固体28がゼオライトである場合に有用であり得る。バインダー前駆体24は、溶媒26を水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムなどの塩基の水溶液として作製し、バインダー前駆体24を溶媒26と混合することによってゲル化されてよい。得られるゲル化前駆体溶液30は、ろ過され、その後、固体が洗浄され、次に所望されるイオン交換組成物と混合される。ゲル化バインダー前駆体および塩基性の強いイオン交換組成物を用いて物品を作製する場合、イオン交換組成物は、所望に応じて酸で処理されてよい。
均一性が得られた後、スラリー36は、円錐スクリュー混合、押出し、油中滴下(oil dropping)、噴霧乾燥などの成形法によって造形物20に成形される。押出し法は、一般的に、スクリュー押出し機および押出しプレスを用いる。上述のように、成形法に応じて、必要である場合はどの程度の量の水が混合物に添加されるかが決まる。従って、押出しが用いられる場合、混合物は、ドライスラリーまたはドウの形態であるべきであり、噴霧乾燥または油中滴下が用いられる場合は、流動性スラリーを形成するために充分な水が存在している必要がある。別の選択肢として、混合物34は、造形スラリー36に成形され、これが加熱され、バインダー前駆体がバインダーに変換されて、造形物20が成形される。
所望される造形物20の成形後、造形物20は、85℃から150℃の温度で加熱される。特定の実施形態では、造形物は、有効な活性を維持した状態で、300℃から350℃までで処理されてよい。このような低い温度で加熱することにより、バインダーは固定されるが、バインダーを酸化物に変換することはない。従って、造形物20は、イオン交換組成物22、ヒドロキシ酸化金属バインダー、および固体を含む。上記で述べたように、固体は、ゼオライトなどの二次イオン交換成分、または不活性もしくは活性充填剤であってよい。
図2は、方法10の別の選択肢としての実施形態を示す。図2において、固体28は、第一の固体42および第二の固体44に置き換えられる。第一の固体42は、粉末形態の二次イオン交換組成物、不活性充填剤、または活性修飾充填剤であってよい。同様に、第二の固体44も、粉末形態の二次イオン交換組成物、不活性充填剤、または活性修飾充填剤であってよい。図2の方法10は、図1と同様に実施され、ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体24が溶媒26と混合されて前駆体溶液30が形成される。前駆体溶液30は、次に、一次イオン交換組成物22、第一の固体42、および第二の固体44と混合されて、混合物34が形成される。混合物34は、次に、加熱されて、スラリー36が形成され、続いて、これが加工されて、造形物20が成形される。
粉末形態の二次イオン交換組成物または活性修飾充填剤を、固体28として液体の形態であるバインダー前駆体を含む前駆体溶液30に添加することで、調節されたイオン吸着能力を有する造形物20を得ることができるようになる。そのような組成を有する造形物20を提供することで、より低い一次イオン交換組成物含有量が可能となる。そのようなより低い一次イオン交換組成物含有量は、造形物20を用いてイオン交換を実施した後に有益であり得る。具体的には、より高い一次イオン交換組成物を有する造形物では、核除染の過程で放射能の増加が高過ぎるということが起こる可能性があり、それによって、吸着済みの造形物は、取扱い、輸送、廃棄、および/または保存が困難となる。本明細書で述べるように、所望されるイオンとの調節可能なイオン交換能を有する造形物が提供される。その結果、吸着済みの造形物の放射能が高過ぎるという結果を招くことなく、造形物中の活性相のすべてを、放射性イオンとのイオン交換に用いることができる。さらに、所望される種とのイオン交換は、発熱性であり、そのことは、より高いイオン交換組成物含有量を有する造形物の場合に、温度の著しい上昇という結果になり得る。従って、造形物のイオン交換組成物含有量を制限することによって、高温による不安定性の原因という恐れを低減することができる。
造形物は、選択性イオン交換体として有用である。具体的には、このような物品は、水性流などの液体流からの様々な汚染金属イオンの選択性イオン交換体として有用であり、それによって、これらの金属イオンを液体流から除去する。液体流から除去することができる汚染金属イオンの実例としては、セシウム、ストロンチウム、水銀、銀、鉛、遷移金属、ランタニド金属、およびアクチニド金属イオンである。これらの金属イオンの液体流からの除去は、流れと造形物とを、金属イオンを除去して物品上にトラップするのに充分な時間にわたって接触させることによって行うことができる。例えば、物品は、カラム中に配置されてよく、処理されるべき流れは、カラムの排出流に汚染金属イオンが検出されるまで、通常はダウンフローで、カラムを通して流されてよい。金属イオン含有物品は、廃棄されてよく、または活性相の有効な再生が可能である場合は、トラップされた金属イオンと交換して、そのイオンを溶出溶媒中に濃縮することができるイオンを含有する溶媒で溶出することによって再生されてよい。上記で述べたように、造形物は、造形物の放射能が高くなりすぎることを防止するために処理すべき流れへの暴露の継続時間を制限する必要がないように、調節可能なイオン交換限度を有する。
本明細書で述べる造形物は、その成分の選択に応じて、高酸性、中性、および高塩基性の水溶液中でイオン交換を行うことができる。さらに、本明細書で述べる造形物は、所望されるイオンに対する選択的活性を有して成形することができる。言い換えると、造形物は、ストロンチウムおよび/またはセシウムイオンなどのイオン交換可能イオンに対して、実用的ないかなるレベルの活性を提供するようにも調節または調整することができる。活性を調節する能力は、従来の造形物と比較して少ない量の一次イオン交換組成物によって、ならびに選択された量の二次イオン交換組成物および/または活性修飾バインダーによって造形物を成形することが可能であることによって提供される。
(具体的実施形態)
以下は、特定の実施形態と合わせて記載されるものであるが、この記述は、説明することを意図するものであり、先の記述および添付の特許請求の範囲の範囲を限定することを意図するものではないことは理解される。
本発明の第一の実施形態は、造形物を成形するための方法であり、この方法は、ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体を、ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体の溶液として提供する工程;一次イオン交換組成物をヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体の溶液と混合する工程;固体をヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体の溶液と混合する工程;ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体を、ヒドロキシ酸化金属バインダーに変換する工程;ならびに一次イオン交換組成物、ヒドロキシ酸化金属バインダー、および固体から造形物を成形する工程を含む。本発明の実施形態は、この段落の第一の実施形態までを含むこの段落のこれまでの実施形態の1つ、いずれか、またはすべてであり、ここで、固体をヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体の溶液と混合することは、二次イオン交換組成物をヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体の溶液と混合することを含み、ここで、造形物は、一次イオン交換組成物、ヒドロキシ酸化金属バインダー、および二次イオン交換組成物から成形される。本発明の実施形態は、この段落の第一の実施形態までを含むこの段落のこれまでの実施形態の1つ、いずれか、またはすべてであり、ここで、固体をヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体の溶液と混合することは、ゼオライトをヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体の溶液と混合することを含み、ここで、造形物は、一次イオン交換組成物、ヒドロキシ酸化金属バインダー、およびゼオライトから成形される。本発明の実施形態は、この段落の第一の実施形態までを含むこの段落のこれまでの実施形態の1つ、いずれか、またはすべてであり、ここで、固体をヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体の溶液と混合することは、不活性充填剤をヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体の溶液と混合することを含み、ここで、造形物は、一次イオン交換組成物、ヒドロキシ酸化金属バインダー、および不活性充填剤から成形される。本発明の実施形態は、この段落の第一の実施形態までを含むこの段落のこれまでの実施形態の1つ、いずれか、またはすべてであり、ここで、固体をヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体の溶液と混合することは、活性修飾充填剤をヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体の溶液と混合することを含み、ここで、造形物は、一次イオン交換組成物、ヒドロキシ酸化金属バインダー、および活性修飾充填剤から成形される。本発明の実施形態は、この段落の第一の実施形態までを含むこの段落のこれまでの実施形態の1つ、いずれか、またはすべてであり、ここで、固体をヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体の溶液と混合することは、ニオブ修飾充填剤をヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体の溶液と混合することを含み、ここで、造形物は、一次イオン交換組成物、ヒドロキシ酸化金属バインダー、およびニオブ修飾充填剤から成形される。本発明の実施形態は、この段落の第一の実施形態までを含むこの段落のこれまでの実施形態の1つ、いずれか、またはすべてであり、ここで、固体をヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体の溶液と混合することは、二次イオン交換組成物および充填剤をヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体の溶液と混合することを含み、ここで、造形物は、一次イオン交換組成物、ヒドロキシ酸化金属バインダー、二次イオン交換組成物、および充填剤から成形される。本発明の実施形態は、この段落の第一の実施形態までを含むこの段落のこれまでの実施形態の1つ、いずれか、またはすべてであり、ここで、ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体をヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体の溶液として提供することは、塩基性前駆体を塩基性前駆体の溶液として提供することを含む。本発明の実施形態は、この段落の第一の実施形態までを含むこの段落のこれまでの実施形態の1つ、いずれか、またはすべてであり、ここで、造形物を成形することは、造形物の総重量に基づいて、2重量%から50重量%の一次イオン交換組成物含有量を有する造形物を成形することを含む。本発明の実施形態は、この段落の第一の実施形態までを含むこの段落のこれまでの実施形態の1つ、いずれか、またはすべてであり、ここで、造形物を成形することは、造形物の総重量に基づいて、10重量%から50重量%のヒドロキシ酸化金属バインダー含有量を有する造形物を成形することを含む。本発明の実施形態は、この段落の第一の実施形態までを含むこの段落のこれまでの実施形態の1つ、いずれか、またはすべてであり、ここで、造形物を成形することは、造形物の総重量に基づいて、10重量%から50重量%の固体または固体成分含有量を有する造形物を成形することを含む。
本発明の第二の実施形態は、造形物を成形するための方法であり、この方法は、液体ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体、一次イオン交換組成物、および固体を混合する工程;液体ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体を、ヒドロキシ酸化金属バインダーに変換する工程;ならびに一次イオン交換組成物、ヒドロキシ酸化金属バインダー、および固体から造形物を成形する工程を含み、ここで、造形物は、造形物の総重量に基づいて、2重量%から50重量%の一次イオン交換組成物含有量を有する。本発明の実施形態は、この段落の第二の実施形態までを含むこの段落のこれまでの実施形態の1つ、いずれか、またはすべてであり、ここで、液体ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体、一次イオン交換組成物、および固体を混合することは、液体ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体、一次イオン交換組成物、および二次イオン交換組成物を混合することを含み、ここで、造形物を成形することは、一次イオン交換組成物、ヒドロキシ酸化金属バインダー、および二次イオン交換組成物から造形物を成形することを含む。本発明の実施形態は、この段落の第二の実施形態までを含むこの段落のこれまでの実施形態の1つ、いずれか、またはすべてであり、ここで、液体ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体、一次イオン交換組成物、および固体を混合することは、液体ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体、一次イオン交換組成物、およびゼオライトを混合することを含み、ここで、造形物を成形することは、一次イオン交換組成物、ヒドロキシ酸化金属バインダー、およびゼオライトから造形物を成形することを含む。本発明の実施形態は、この段落の第二の実施形態までを含むこの段落のこれまでの実施形態の1つ、いずれか、またはすべてであり、ここで、液体ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体、一次イオン交換組成物、および固体を混合することは、液体ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体、一次イオン交換組成物、および不活性充填剤を混合することを含み、ここで、造形物を成形することは、一次イオン交換組成物、ヒドロキシ酸化金属バインダー、および不活性充填剤から造形物を成形することを含む。本発明の実施形態は、この段落の第二の実施形態までを含むこの段落のこれまでの実施形態の1つ、いずれか、またはすべてであり、ここで、液体ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体、一次イオン交換組成物、および固体を混合することは、液体ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体、一次イオン交換組成物、および活性修飾充填剤を混合することを含み、ここで、造形物を成形することは、一次イオン交換組成物、ヒドロキシ酸化金属バインダー、および活性修飾充填剤から造形物を成形することを含む。本発明の実施形態は、この段落の第二の実施形態までを含むこの段落のこれまでの実施形態の1つ、いずれか、またはすべてであり、ここで、液体ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体、一次イオン交換組成物、および固体を混合することは、液体ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体、一次イオン交換組成物、およびニオブ修飾充填剤を混合することを含み、ここで、造形物を成形することは、一次イオン交換組成物、ヒドロキシ酸化金属バインダー、およびニオブ修飾充填剤から造形物を成形することを含む。本発明の実施形態は、この段落の第二の実施形態までを含むこの段落のこれまでの実施形態の1つ、いずれか、またはすべてであり、ここで、液体ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体、一次イオン交換組成物、および固体を混合することは、液体ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体、一次イオン交換組成物、二次イオン交換組成物、および充填剤を混合することを含み、ここで、造形物を成形することは、一次イオン交換組成物、ヒドロキシ酸化金属バインダー、二次イオン交換組成物、および充填剤から造形物を成形することを含む。本発明の実施形態は、この段落の第二の実施形態までを含むこの段落のこれまでの実施形態の1つ、いずれか、またはすべてであり、ここで、液体ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体、一次イオン交換組成物、および固体を混合することは、液体塩基性前駆体、一次イオン交換組成物、および固体を混合することを含む。
本発明の第三の実施形態は、一次イオン交換組成物およびヒドロキシ酸化金属バインダーを含む造形物であり、ここで、造形物は、造形物の総重量に基づいて、2重量%から50重量%の一次イオン交換組成物含有量を有する。
前述の詳細な記述において、少なくとも1つの代表的な実施形態を提示したが、非常に数多くの変型例が存在することは理解されるべきである。また、1もしくは複数の代表的な実施形態は、単なる例であり、いかなる形であっても請求される主題の範囲、適用性、または構成を限定することを意図するものではないことも理解されるべきである。そうではなく、前述の詳細な記述は、当業者に、1もしくは複数の代表的な実施形態を実行するための都合の良いロードマップを提供するものである。添付の特許請求の範囲に示される範囲から逸脱することなく、代表的な実施形態で述べる要素の機能および配列に様々な変更を行ってよいことは理解される。

Claims (9)

  1. 造形物(20)を成形するための方法であって、
    ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体(24)を、ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体の溶液(30)として提供する工程、
    メタロチタネート、メタロゲルマネート、ピラー化粘土、および/または金属ホスホネートを含有する一次イオン交換組成物(22)を、前記ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体の溶液と混合する工程、
    前記ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体の溶液をニオブ修飾充填剤またはアンチモン修飾充填剤から選択される活性修飾充填剤と混合する工程、
    前記ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体を、ヒドロキシ酸化金属バインダーに変換する工程、及び
    前記一次イオン交換組成物、前記ヒドロキシ酸化金属バインダー、および前記活性修飾充填剤から造形物を成形する工程、
    を含む、方法。
  2. 前記ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体の溶液を前記活性修飾充填剤と混合することが、さらにゼオライトと混合することを含み、ここで、前記造形物はさらに前記ゼオライトを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体の溶液を前記活性修飾充填剤と混合することが、さらに不活性充填剤と混合することを含み、ここで、前記造形物はさらに前記不活性充填剤を含み、前記不活性充填剤はジルコニウムの酸化物、チタンの酸化物、またはその混合物を含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記ニオブ修飾充填剤は、ニオブ修飾酸化ジルコニウムまたはニオブ修飾酸化チタンを含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体の溶液を前記活性修飾充填剤と混合することが、さらに二次イオン交換組成物と混合することを含み、ここで、前記造形物はさらに前記二次イオン交換組成物を含み、前記二次イオン交換組成物はゼオライト4A、チャバザイト型ゼオライト、またはチャバザイト‐エロナイト型ゼオライトを含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体が、塩基性前駆体溶液中の塩基性前駆体である、請求項1に記載の方法。
  7. 前記造形物を成形することが、前記造形物の総重量に基づいて、2重量%から50重量%の一次イオン交換組成物含有量を有する前記造形物を成形することを含み、前記造形物を成形することが、前記造形物の総重量に基づいて、10重量%から50重量%のヒドロキシ酸化金属バインダー含有量を有する前記造形物を成形することを含み、及び/または、前記造形物を成形することが、前記造形物の総重量に基づいて、10重量%から50重量%の活性修飾充填剤含有量を有する前記造形物を成形することを含む、請求項1に記載の方法。
  8. 一次イオン交換組成物(22)、ヒドロキシ酸化金属バインダー、及び活性修飾充填剤を含む造形物(20)であって、
    前記造形物の総重量に基づいて、2重量%から50重量%の一次イオン交換組成物含有量を有し、
    前記一次イオン交換組成物は、メタロチタネート、メタロゲルマネート、ピラー化粘土、および/または金属ホスホネートを含有し、
    前記活性修飾充填剤は、ニオブ修飾充填剤またはアンチモン修飾充填剤から選択される、
    造形物(20)。
  9. 前記ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体は、アンチモン修飾ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体及び/またはニオブ修飾ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体を含む活性修飾ヒドロキシ酸化金属バインダー前駆体を含む、請求項1に記載の方法。
JP2016569028A 2014-05-30 2015-04-23 核除染のための造形物、およびそのような造形物を成形するための方法 Active JP6625069B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14/292,563 2014-05-30
US14/292,563 US9682369B2 (en) 2014-05-30 2014-05-30 Shaped articles for nuclear remediation and methods for forming such shaped articles
PCT/US2015/027236 WO2015183435A2 (en) 2014-05-30 2015-04-23 Shaped articles for nuclear remediation and methods for forming such shaped articles

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017524511A JP2017524511A (ja) 2017-08-31
JP6625069B2 true JP6625069B2 (ja) 2019-12-25

Family

ID=54700026

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016569028A Active JP6625069B2 (ja) 2014-05-30 2015-04-23 核除染のための造形物、およびそのような造形物を成形するための方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9682369B2 (ja)
JP (1) JP6625069B2 (ja)
WO (1) WO2015183435A2 (ja)

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4749518A (en) 1985-08-06 1988-06-07 University Of South Carolina Extraction of cesium and strontium from nuclear waste
US4902392A (en) 1987-12-30 1990-02-20 Mobil Oil Corporation Hydrocracking process
US5106803A (en) * 1988-01-07 1992-04-21 Chevron Research And Technology Company Reforming using a bound zeolite catalyst
AU6268594A (en) 1993-02-25 1994-09-14 Sandia National Laboratories Novel silico-titanates and their methods of making and using
US5667695A (en) 1994-10-24 1997-09-16 Uop Process for removing contaminant metal ions from liquid streams using metallo germanate molecular sieves
US6268307B1 (en) * 1995-10-20 2001-07-31 Alliedsignal Inc. Titania bound sodium titanate ion exchanger
US5925284A (en) 1997-02-24 1999-07-20 Uop Shaped article and process for preparing the article
US6190562B1 (en) * 1999-03-24 2001-02-20 Uop Llc Method for treating a liquid stream contaminated with an iodine-containing compound using a cation-exchanged crystalline manganese phosphate
US6579460B1 (en) * 2001-03-13 2003-06-17 Uop Llc Process and composition for removing toxins from bodily fluids
US6814871B1 (en) * 2001-07-13 2004-11-09 Uop Llc Process for removing pollutants from aqueous streams
FR2850963B1 (fr) * 2003-02-11 2005-03-25 Ceca Sa Adsorbants agglomeres, leur procede de preparation et leur utilisation pour le sechage de composes organiques
WO2010099652A1 (en) * 2009-03-03 2010-09-10 Basf Se Process for preparation of layered silicate, layered silicate prepared by process, and uses thereof
US8575055B2 (en) * 2010-03-30 2013-11-05 Uop Llc Surface-modified zeolites and methods for preparing the same
JP2014059283A (ja) * 2012-09-18 2014-04-03 Kokichi Aoki 放射性物質陽イオン化処理材及び放射性物質除装置
US9150436B2 (en) * 2013-06-24 2015-10-06 Uop Llc Manganese oxide-based and metallomanganese oxide-based ion-exchangers for removing mercury (+2) ions from liquid streams

Also Published As

Publication number Publication date
US9682369B2 (en) 2017-06-20
WO2015183435A3 (en) 2016-12-22
US20150343435A1 (en) 2015-12-03
JP2017524511A (ja) 2017-08-31
WO2015183435A2 (en) 2015-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5576124B2 (ja) 分子篩ssz−13の製造
JP6645202B2 (ja) シチナカイト構造を有するシリコチタネートを含む組成物およびその製造方法
TWI457173B (zh) 吸附劑之造粒方法及該方法所製得之吸附劑顆粒
JP6697415B2 (ja) シチナカイト構造を有するシリコチタネートを含む組成物を用いるセシウム又はストロンチウムの少なくともいずれかの吸着方法
JP2004217518A5 (ja)
US11471855B2 (en) Adsorption method for at least one of cesium and strontium employing silicotitanate having sitinakite structure
EP3448826B1 (en) A granular composition and filter for purification of water
JP6153204B2 (ja) 造粒物及びその製造方法
JP2008260680A (ja) ゼオライトベータの調製方法
JP6309699B2 (ja) 結晶性シリコチタネートを含む吸着剤の製造方法
JP5151041B2 (ja) アルミノフォスフェート類の合成方法
JP7086524B2 (ja) アルカリ土類金属イオン吸着剤及びその製造方法並びにアルカリ土類金属イオン含有液処理装置
JP7256493B2 (ja) 微細なハイドロタルサイトを含有する吸着剤の製造方法
JP2016506903A5 (ja)
JP6625069B2 (ja) 核除染のための造形物、およびそのような造形物を成形するための方法
JP6158014B2 (ja) 放射性物質吸着剤、その製造方法およびその製造装置
JP2014106181A (ja) 放射性物質収着剤及びその製造方法
WO2015125809A1 (ja) アルカリ金属の9チタン酸塩の製造方法
EP4146603B1 (en) Composition
JP6356567B2 (ja) 結晶性シリコチタネートの製造方法
TW201620834A (zh) 吸附劑及其製造方法
JP7400421B2 (ja) 吸着剤、その製造方法及び水処理方法
WO2023106280A1 (ja) 組成物及びその製造方法
JP6708663B2 (ja) 放射性セシウム及び放射性ストロンチウムを含む放射性廃液の処理方法
JP6526511B2 (ja) 吸着剤及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180406

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190311

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190606

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6625069

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250