JP6624980B2 - 排水機場および排水方法 - Google Patents

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Description

本発明は、河川または地下放水路等からの流入水を複数のポンプで排水する排水機場に関し、特に、例えば都市部に設置するのに好適なコンパクトな排水機場に関する。また、本発明は、当該排水機場の排水方法に関する。
河川や下水などを排水する排水機場におけるポンプは、その重要性や予備機を設けない設計思想などから、確実な始動および運転が求められる。したがって、全てのポンプが同様の条件で安定した運転ができるよう、ポンプに流れ込む水流を安定化させる必要がある。
そのために、長い吸込水槽を構築することで沈砂と流入水の安定、すなわち偏流や渦の防止を図ることが行われてきた(例えば、特許文献1)。しかしながら、流入水を安定させるためには吸込水槽を相応の長さにする必要があり、スペース的にも費用的にも問題がある。しかも、近年の排水設備では、地域の都市化やゲリラ豪雨などの影響で流入量が計画時より多くなる可能性や、長距離にわたって地下に幹線を敷設する際の費用削減のために幹線の水路幅が小型化されて、排水機場流入部での流速が速くなることなどから、さらに長い吸込水槽(安定区間)が必要となってきており、上記の問題はますます大きくなっている。
従来、吸込水槽内に可動仕切壁を設けること(特許文献2)や、吸込水槽内に隔壁を設けること(特許文献3)が開示されているが、流入水路の流速が速い場合、吸込水槽内の流れはそのまま直進する傾向にあり、流入水の安定を図ることができない。
特許文献4〜6には、底部に吸込水槽を、中央部に吐出水路を設け、複数の立軸ポンプを吐出水路の外周部に周方向に配置した構成のポンプ場が開示されている。また、特許文献7には、水流に対して直交する堰を流路に設けた構成のポンプ吸込水槽が開示されている。これらの構成によれば、吸込水槽を短くすることが見込まれる。
特開平10−73090号公報 特開平9−53600号公報 実開平6−67898号公報 特開平5−180187号公報 実開平5−89520号公報 特許第2506233号公報 実開昭61−187998号公報
しかしながら、特許文献4〜6の構成では、吸込水槽が閉鎖空間となるため、ポンプトリップ時に生じるアップサージやU字管現象により上流側に水が逆流することがあり、マンホールが吹き飛んだりするおそれがある。また、特許文献7の構成では、堰を設けるため流入側の運用水位が高くなり、治水の信頼性を悪化させる。すなわち流入水の流量変動に対してポンプ側の水位変化が極めて敏感であり、始動の遅れや、流入量と吐出量のアンバランスにより上流側河川が溢れる虞がある。このため吸込水槽に十分なバッファを設ける必要があり、排水機場のスペースが広大となる。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、広大な設置面積を不要とし、かつ流入水を偏流なく各ポンプへ導き、全てのポンプの能力を最大限に発揮することのできる排水機場および排水方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、第1方向に延びる流入水路からの水が流れ込む吸込水槽と、前記吸込水槽内に設けられ、前記流入水路からの水の流れの方向を前記第1方向から第2方向に変える壁と、前記第2方向に延び、前記吸込水槽からの水が流れ込むポンプ吸込水路と、前記ポンプ吸込水路内に配置された複数のポンプと、を備える排水機場が提供される。
吸込水槽内に壁を設けて水の流れの方向を変えるため、吸込水槽を小型化できる。
前記複数のポンプのそれぞれの吐出量に応じた間隔で配置された複数の前記壁を備えるのが望ましい。
これにより、各ポンプの能力を最大限に発揮させることができる。
前記吸込水槽内には、それぞれが等流量の水を受ける複数の前記壁が設けられるのが望ましい。
これにより、各ポンプに均等に水が流れ込む。
前記壁は上下動可能であるのが望ましい。
これにより、流入水路からの水量に応じて適宜壁を昇降させることができる。
排水機場は、前記吸込水槽に接続された残水排水槽と、前記残水排水槽内に配置された残水排水ポンプと、を備えるのが望ましい。
これにより、吸込水槽内の残水を排水できる。
前記吸込水槽の底は、前記残水排水槽に向かって低くなるよう傾斜しているのが望ましい。
また、前記残水排水槽の底は、吸込水槽の底より低いのが望ましい。
これにより、吸込水槽内の残水や塵芥を残水排水槽に導くことができる。
当該排水機場は地下に設けられるが、前記残水排水槽の上方の少なくとも一部は開口しており、当該排水機場は、前記開口を通って下降可能なバケットを備えるのが望ましい。
これにより、吸込水槽内の塵芥を除去できる。
排水機場は、前記吸込水槽と前記ポンプ吸込水路との間に設けられた第1ゲートと、吐出水槽からの水が流れ込むバイパス水路と、前記ポンプ吸込水路に設けられた連通口と、記バイパス水路と、の間に設けられた第2ゲートと、を備えるのが望ましい。
これにより、簡易にポンプの管理運転を行うことができる。
また、本発明の別の態様によれば、複数のポンプが設けられた排水機場における排水方法であって、第1方向に延びる流入水路からの水の流れの方向を、吸込水槽内に設けられた壁によって前記第1方向から前記第2方向に変え、前記第2方向に延びるポンプ吸込水路に設けられた前記複数のポンプにそれぞれの吐出量に応じた水を導く、排水方法が提供される。
壁によって水の流れの方向を変えるため、吸込水槽を小型化できる。
排水機場を小型化できるとともに、全てのポンプの能力を最大限に発揮することができる。
第1の実施形態に係る排水機場100を上方から見た図。 図1の排水機場100をB−B断面から見た図。 流入水路1の断面が矩形である場合の壁21a〜21cの配置を説明する図。 流入水路1の断面が円形である場合の壁21a〜21cの配置を説明する図。 壁21a〜21cを設けない場合の水の流れを模式的に示す図。 壁の形状の例を示す図。 壁の形状の例を示す図。 壁の形状の例を示す図。 第2の実施形態に係る排水機場101を上方から見た図。 図8の排水機場101をC−C断面から見た図。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る排水機場100を上方から見た図である。図2は、図1の排水機場100をB−B断面から見た図である。なお、図1は図2のA−A断面から見た図に相当する。この排水機場100は地上から数十mの地下に設けられるものであり、上流側から順に並ぶ流入水路1、吸込水槽2およびポンプ吸込水路3を備えるとともに、吸込水槽2内に設けられた1または複数(図1の例では3つ)の壁21a〜21cと、ポンプ吸込水路3に設けられた隔壁31a〜31cおよびポンプ32a〜32dとを備えている。
流入水路1は排水機場100の上流側に設けられており、その断面形状は図2に示すように円形でもよいし、矩形でもよく、特に制限はない。流入水路1は、省スペースのため、できるだけ幅狭であるのが望ましく、具体的には吸込水槽2より幅狭であるのが望ましい。便宜上、流入水路1が延びる方向(言い換えると、流入水路1中の水の流れの方向)をx方向と呼ぶ。
吸込水槽2は流入水路1と直接接続されており、流入水路1からの水が流れ込む。吸込水槽2の形状は、図示のように矩形でもよいし、流入水路1との接続箇所から徐々に拡がっていてもよく、特に制限はない。
本実施形態の特徴の1つとして、吸込水槽2には、その側壁とは別に壁21a〜21cが設けられる。壁21a〜21cは、流入水路1からの水を受け、その流れの方向を斜め方向に変える。すなわち、壁21a〜21cはx方向に流れる流入水路1からの水の流れをy方向に変える。本実施形態において、y方向がx方向と直交する例を示す。図2に示すように、壁21a〜21cの下部は吸込水槽2の底部と接しており、上部は計画高水位HWL(High Water Level)より高い位置にあればよい。例えば壁21a〜21cの上端を吸込水槽2の天井まで伸ばすことで壁21a〜21cが天盤の支柱として機能し、天盤を簡素化できる。
なお、壁21a〜21cの高さは同一でなくてもよく、ポンプ32a〜32の吐出量に応じて異なっていてもよい。例えばポンプ32aのみ吐出量が小さい場合、ポンプ32aに水流を向けるための壁21aの高さは、ポンプ吸込水路3より高くHWL以下としてもよい。これにより、不必要に水流の向きを変えることがなく、損失を低減できる。
ポンプ吸込水路3は吸込水槽2と直接接続され、吸込水槽2からの水が流れ込む。図1に示すように、ポンプ吸込水路3は吸込水槽2と幅が等しい。なお、ポンプ吸込水路3は流入水路1とは一直線上にはなく、本実施形態ではy方向(つまり流入水路1と直交する方向)に延びている。
また、図2に示すように、ポンプ吸込水路3と吸込水槽2の底面は共通している。ポンプ吸込水路3の天井面は吸込水槽2の天井面より低く、具体的には、ポンプ吸込水路3の天井面は、吸込水槽2から所定距離は高さが一定であり、その後、下流側に向かって下方に傾斜し、その後、また高さが一定となる。
ポンプ吸込水路3には、平行に延びる複数の隔壁31a〜31cが設けられ、流入水路1に近い側から順に水路33a〜33dを形成する。また、ポンプ吸込水路3には、水路33a〜33dそれぞれの最下流にポンプ32a〜32dが設けられる。ポンプ32a〜32dはポンプ吸込水路3内の水を排水する。なお、ポンプ32a〜32dとして立軸斜流ポンプを例示しているが、立軸渦巻斜流ポンプ、軸流ポンプ、斜流ポンプ、渦巻斜流ポンプ、水中ポンプなどでもよく、特に制限はない。
このような排水機場100は次のように機能する。
流入水路1には、流速2〜5m/s程度の水が河川や地下放水路などから流入する。この水はx方向に吸込水槽2に流れ込むが、吸込水槽2内において、壁21a〜21cによって水は減勢するとともに流れの向きがy方向に変えられる。ここで、後述するように、壁21a〜21cは、水路33a〜33dに均等に水が流れ込むように配置されている。よって、流入水路1に最も近い水路33aにも、最も遠い水路33dにも、これらの間の水路33b,33cにも、均等に水が流れ込む。
水路33a〜33dに流れ込んだ水はポンプ32a〜32dによって揚水され、吐出側河川(不図示)に排水される。
このように、壁21a〜21dは整流機能を有し、水路33a〜33dに均等に水が流れ込む。そのため、偏流なくポンプ32a〜32dに均等に水が流れ込み、ポンプ32a〜32dの能力を最大限に発揮できる。
次に、壁21a〜21cの配置について説明する。ポンプ32a〜32dの吐出量がすべて等しい場合(つまり同一容量である場合)、壁21a〜21cは、すべての水路33a〜33dに均等に水が流れ込むように、言い換えると、ポンプ32a〜32dに均等に水が流れ込むように配置される。具体的には、次のようにして、等流量が流れる間隔で、つまり、流速が均等になるよう壁21a〜21cを配置すればよい。
図3は、流入水路1の断面が矩形である場合の壁21a〜21cの配置を説明する図である。この場合、流入水路1の側壁11と壁21aの端部21aoとの距離d1と、壁21aの端部21aoと壁21bの端部21boとの距離d2と、壁21bの端部21boと壁21cの端部21coとの距離d3と、壁21cの端部21coと流入水路1の側壁12との距離d4と、が等しくなるようにすればよい。
これにより、流入水路1からの水のうち、壁21a〜21cのそれぞれが受ける水量と、吸込水槽2の流入水路1と対向する側壁22が受ける水量とが等しくなる。その結果、水路33a〜33dに流れ込む水量を均等にすることができる。
図4は、流入水路1の断面が円形である場合の壁21a〜21cの配置を説明する図である。流入水路1の円形断面において、計画高水位HWLが図示の位置に設定されている。そして、計画高水位HWLまで水がある場合に、断面の面積が4等分(3つの壁21a〜21cを設けるため)されるよう距離d11〜d14を定める。この距離d11〜d14は流入水路1の断面の半径や計画高水位HWLの位置に応じて算出できる。
そして、流入水路1の側壁11と壁21aの端部21aoとの距離をd11とし、壁21aの端部21aoと壁21bの端部21boとの距離をd12とし、壁21bの端部21boと壁21cの端部21coとの距離をd13と、壁21cの端部21coと流入水路1の側壁12との距離をd14とする。
これにより、流入水路1からの水のうち、壁21a〜21cのそれぞれが受ける水量と、吸込水槽2の流入水路1と対向する側壁22が受ける水量とが等しくなる。その結果、水路33a〜33dに流れ込む水量を均等にすることができる。
流入水路1の断面が矩形や円形でない場合であっても同様に考えればよい。すなわち、吸込水槽2内に設ける壁の数に応じて断面の面積を等分し、その間隔で壁を配置すればよい。
以上はポンプ32a〜32dの吐出量(容量)がすべて等しいことを想定していたが、吐出量が異なる場合は、吐出量に応じた間隔で壁21a〜21dを配置すればよい。簡単な例として、ポンプ32aの容量がポンプ32b,32c,32dの2倍である場合、図3において、d1:d2:d3:d4=2:1:1:1とすればよい。
図5は、壁21a〜21cを設けない場合の水の流れを模式的に示す図ある。壁21a〜21cを設けない場合、流入水路1から離れた水路ほど多くの水が流れ込み、ポンプ吸込水路3への偏流が大きい。結果として、ポンプの性能に悪影響を与え、その能力を発揮できない。
これに対し、本実施形態では、吸込水槽2内に壁21a〜21dを設け、水の流れの方向を変える。そのため、壁21a〜21dによってポンプ32a〜32dに均等に水が流れ込むため、各ポンプ32a〜32dの能力を最大限に発揮することができる。また、吸込水槽2を長くする必要がなくなり、排水機場100を小型化できる。
なお、上述した態様は一例にすぎず、種々の変形を想到できる。例えば、流入水路1が延びる方向とポンプ吸込水路3が延びる方向は必ずしも直交していなくてもよく、両方向のなす角度θは、例えば45〜135度であってもよい。この場合、壁21a〜21cは、水が流れる方向を角度θだけ変えるような形状とすればよい。
また、壁21a〜21cの形状は吸込水槽2に流れ込む水の損失が少なくなるよう湾曲しているのが望ましいが、直線状であってもよく、特に制限はない。さらに、壁の数は、ポンプ吸込水路に設けられる水路の数に応じて適宜設定すればよく、具体的には(水路の数−1)個設ければよい。
図6Aおよび図6Bは、壁の形状の例を示す図である。以下、壁に当たる前の水流方向における壁の長さをAとし、壁に当たった後の水流方向における壁の長さをBとし、壁に当たる前後の水流方向がなす角度をCとする。
図6A(a)に示すように、長さAと長さBとを等しくし、角度Cをほぼ90度とし、壁の幅をほぼ一定としてもよい。
図6A(b)に示すように、長さAと長さBとをほぼ等しくし、角度Cをほぼ90度とし、壁の流入水路1側の端部に向かって幅を狭くしてもよい。
図6A(c)に示すように、長さAと長さBとをほぼ等しくし、角度Cをほぼ90度とし、壁のポンプ吸込水路3側の端部に向かって幅を狭くしてもよい。
図6A(d)に示すように、長さAと長さBとをほぼ等しくし、角度Cをほぼ90度とし、壁の流入水路1側およびポンプ吸込水路3側の端部に向かって幅を狭くしてもよい。
図6A(e)に示すように、長さAと長さBとを等しくし、角度Cを90度未満とし、壁の幅をほぼ一定としてもよい。
図6B(a)に示すように、長さAより長さBを長くし、角度Cをほぼ90度とし、壁の幅をほぼ一定としてもよい。
図6B(b)に示すように、長さAより長さBを短くし、角度Cをほぼ90度とし、壁の幅をほぼ一定としてもよい。
図6B(c)に示すように、長さAと長さBとをほぼ等しくし、角度Cをほぼ90度とし、壁における水が当たる面のみを湾曲させ、その反対側の面を直線状としてもよい。
図6B(d)に示すように、長さAと長さBとをほぼ等しくし、角度Cを90度以上とし、壁の幅をほぼ一定としてもよい。
図7は、壁の形状の例を示す図である。壁は湾曲していても直線であってもよく、以下のような例が挙げられる。
壁の断面形状は、直角三角形(図7(a))、二等辺三角形(図7(b))、正三角形など任意の三角形であってもよいし、楕円形(図7(c))であってもよいし、円形(図7(d))であってもよい。
また、壁の断面形状は、水流が当たる面を直線形状とし、その他の面は任意形状としてもよく、四角形(図7(e))、五角形(図7(f))などの多角形でもよい。
その他、壁の断面形状は例示した形状のものを複数組み合わせてもよい(図7(g),(h))。
壁の形状は以上説明したものに限られない。例えば、図6Aおよび図6Bで説明した壁のそれぞれに図7で説明した形状を適用してもよい。
壁21a〜21cは上下動可能であってもよく、ポンプの運転台数や運転号機に応じて上下動させてもよい。例えば、図1のポンプ32bのみが運転する場合、壁21bのみを下降させ、壁21a,21cを上昇させる。これにより、流入水路1からの水を主としてポンプ32bに導くことができる。また、流入水路1からの流入量がきわめて少なく、ポンプ1台のみを運転する場合であって、減勢および整流を要さない場合、全ての壁21a〜21cを上昇させてもよい。
(第2の実施形態)
次に説明する第2の実施形態は、管理運転を可能とするものである。ポンプ32a〜32dは、通常は停止しており、大雨など流入水路1からの水量が多いときに運転する。よって、長期間ポンプ32a〜32dが運転しないこともあり得る。そのため、ポンプ32a〜32dが正常に動作することを定期的に確認しておく必要があり、そのための運転を管理運転という。
図8は、第2の実施形態に係る排水機場101を上方から見た図である。図9は、図8の排水機場101をC−C断面から見た図である。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
排水機場101は、残水排水槽4と、残水排水槽4内に設けられた残水排水ポンプ41を備えている。吸込水槽2における流入水路1と対向する側壁22には連通口23が形成されており、この連通口23を介して吸込水槽2から残水排水槽4に水が流れることができる。残水排水ポンプ41は揚水ポンプであり、吸込水槽2内の水を揚水して、例えば下水処理施設に排水する。
ポンプ32a〜32dは、ポンプ吸込水路3内の水を排水するが、吸込水槽2内の水をすべて排水できるとは限らず、吸込水槽2内に水が残ることもある。そこで、本実施形態では、吸込水槽2内の残水を残水排水槽4に引き込み、残水排水ポンプ41で揚水して排水する。これにより、吸込水槽2内を常時はドライにすることができ、水質の悪化や悪臭を抑えることができる。
ここで、吸込水槽2の底部は流入水路1から残水排水槽4に向かって下方に傾斜し、かつ、図9に示すように残水排水槽4の底面は吸込水槽2の底面より低いのが望ましい。残水や残水に含まれる塵芥を吸込水槽2から残水排水槽4に導くことができるためである。望ましくは、排水機場101はバケット(塵芥吊り上げ機)42を備える。このバケット42は残水排水槽4の上方に設けられた開口を通って下降し、残水排水槽4に集まった塵芥を吊り上げて外部に排出する。
また、図8に示すように、排水機場101は、管理運転用に、流入ゲート51a〜51dと、バイパス水路52と、管理運転用バイパスゲート53とを備えている。
流入ゲート51a〜51dは、それぞれ水路33a〜33dと吸込水槽2との間に設けられる。そして、不図示の昇降機構が流入ゲート51a〜51dを個別に昇降させることができる。例えば、流入ゲート51dが上昇すると吸込水槽2と水路33dとの間で水が流れることができ、流入ゲート51dが下降すると吸込水槽2と水路33dとの間で水が流れることができなくなる。
バイパス水路52は吐出水槽(不図示)からの水が流れ込む。ポンプ吸込水路3の水路33d側の側壁には連通口34dが形成されており、この連通口34dに管理運転用バイパスゲート53が設けられる。また、隔壁31a〜31cにはそれぞれ連通口34a〜34cが形成されている。すなわち、管理運転用バイパスゲート53は流入ゲート51a〜51dとポンプ32a〜32dとの間に設けられる。なお、水路33aに接続されるバイパス水路および管理運転用バイパスゲートをさらに設けてもよい。
通常、管理運転用バイパスゲート53は閉じている。管理運転を行う際には、管理運転用バイパスゲート53を開くとともに、流入ゲート51a〜51dをその下端が吸込水槽2の底部に接するまで下降させる。これにより、バイパス水路52からの水が連通口34a〜34dを通ってポンプ32a〜32dに流れ込み、ポンプ32a〜32dを運転させることができる。
このように、第2の実施形態では、残水排水槽4および残水排水ポンプ41を設ける。そのため、吸込水槽2内の残水を排水できる。また、流入ゲート51a〜51d、バイパス水路52および管理運転用バイパスゲート53を設ける。そのため、簡易にポンプ32a〜32dの管理運転を行うことができる。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうることである。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲とすべきである。
1 流入水路
2 吸込水槽
21a〜21c 壁
22 側壁
23 連通口
3 ポンプ吸込水路
31a〜31c 隔壁
32a〜32d ポンプ
33a〜33d 水路
4 残水排水槽
41 残水排水ポンプ
42 バケット
51a〜51d 流入ゲート
52 バイパス水路
53 管理運転用バイパスゲート

Claims (2)

  1. 第1方向に延びる流入水路からの水が流れ込む吸込水槽と、
    前記吸込水槽内に設けられ、前記流入水路からの水の流れの方向を前記第1方向から第2方向に変える複数の壁と、
    前記第2方向に延び、前記吸込水槽からの水が流れ込むポンプ吸込水路であって、底に堰が設けられておらず、前記複数の壁とは接続されていない隔壁によって複数の水路が形成されたポンプ吸込水路と、
    前記ポンプ吸込水路における各水路内に配置されたポンプと、を備え、
    前記複数の壁は、前記複数の壁のそれぞれが受ける水量と、前記吸込水槽の前記流入水路と対向する側壁が受ける水量とがいずれも等しくなるよう配置され、これにより、前記ポンプ吸込水路における各水路に流れ込む水量が互いに等しくなり、かつ、
    前記複数の壁は、各水路内に配置されたポンプのそれぞれの吐出量に応じた間隔で配置される排水機場。
  2. 前記壁は上下動可能である、請求項1に記載の排水機場。
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