JP6624477B2 - ランナーレス射出成形装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ランナーレス射出成形装置に関する。
従来、熱硬化性樹脂を射出成形するランナーレス射出成形装置には、パーティング面に形成されたキャビティ部の近傍に、当該キャビティ部を加熱する加熱手段が配設されるとともに、キャビティ部に連通する樹脂通路部の近傍に、当該樹脂通路部を冷却する冷却手段が配設されているものがある。このようなランナーレス射出成形装置では、加熱手段によって加熱されたキャビティ部と、冷却手段によって冷却された樹脂通路部との間に断熱手段を介在させたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
このランナーレス射出成形装置は、成形時において、樹脂通路部が冷却手段の冷却作用によって冷却されているため樹脂の硬化はない。一方、キャビティ部に充填された樹脂は、加熱手段の加熱作用によって硬化する。この場合、キャビティ部内において硬化する部分は、断熱手段の存在する位置までである。このため成形後型開きした際には断熱手段の位置からキャビティ部側の成形品のみが取り出され、ランナーレス成形を行うことができる。
特開昭62−16114号公報
ところで、従来のオープンゲート方式のランナーレス射出成形装置では、ゲートカットされる位置が常に一定ではなく、その位置がばらつくという問題があった。このようなばらつきによって、樹脂部材の無駄が多くなってしまったり、成形品に欠けが生じたりした。このため、近年においては、ゲートカットの位置を安定化するべく、キャビティ部と、樹脂通路部との間に、温度調節されないゲートブロックを介在させる技術も検討されている。しかし、キャビティ部と樹脂通路部との間に単にゲートブロックを介在させたとしても、キャビティ部からの熱によってゲートブロックが熱膨張してしまう。ゲートブロックが熱膨張すると、ゲートブロックと樹脂通路部との接触状態が変動して、両者間の熱伝達状態も大きく変動する。これにより、樹脂通路部内で樹脂が硬化するおそれがあり、キャビティ部内への樹脂充填をばらつかせる一因となっていた。
そこで、本発明は、流路部内での樹脂の硬化を抑制するだけでなく、樹脂の流動性を安定化させ、樹脂充填のばらつきを抑えることのできるランナーレス射出成形装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係るランナーレス射出成形装置は、熱硬化性樹脂を射出成形するためのランナーレス射出成形装置であって、熱硬化性樹脂の流路であるスプルーの一部と、スプルーの一部の周囲に配置され、内部に冷却材が流される冷却流路とが形成された冷却ブロックと、熱硬化性樹脂を硬化させるための熱源を有する加熱ブロックと、冷却ブロックと加熱ブロックとの間に配置され、温度調節されないゲートブロックとを備え、ゲートブロックはゲートを有し、ゲートブロックと、冷却ブロックとの間には、ゲートと連通する隙間が当該ゲートの周囲に形成されている。
本発明によれば、流路部内での樹脂の硬化を抑制することで、樹脂の流動性を安定化させ、樹脂充填のばらつきを抑えることのできるランナーレス射出成形装置を提供することができる。
図1は、実施の形態に係るランナーレス射出成形装置の要部構成を模式的に示す断面図である。 図2は、実施の形態に係る冷却ブロックを示す断面図である。 図3は、実施の形態に係る冷却流路の全体形状を模式的に示す上面図である。 図4は、樹脂成型品の製造方法の一工程を示すランナーレス射出成形装置の断面図である。 図5は、樹脂成型品の製造方法の一工程を示すランナーレス射出成形装置の断面図である。 図6は、変形例1に係るランナーレス射出成形装置の要部構成を模式的に示す断面図である。 図7は、変形例2に係るランナーレス射出成形装置の要部構成を模式的に示す断面図である。
以下では、本発明の実施の形態に係るランナーレス射出成形装置について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、工程、工程の順序などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。
(実施の形態)
[ランナーレス射出成形装置]
図1は、実施の形態に係るランナーレス射出成形装置10の要部構成を模式的に示す断面図である。ランナーレス射出成形装置10は、熱硬化性樹脂を射出成形するための装置である。ここで、熱硬化性樹脂とは、加熱により硬化する樹脂のことであり、例えばフェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ケイ素樹脂、不飽和ポリエステル樹脂(BMC:Bulk Molding Compound、SMC:Seat Molding Compound)などが挙げられる。また、熱硬化性樹脂には、熱硬化性エラストマーも含まれる。なお、ここで言う熱硬化には、加硫、架橋も含まれる。
ランナーレス射出成形装置10は、熱硬化性樹脂(以降、樹脂11と称す。:図4参照)を成形するための金型20と、金型20と樹脂連通路が連通し樹脂を供給する多点ゲート用のマニホールド(図示省略)及び第一スプルー(図示省略)から樹脂を射出する樹脂射出部(図示省略)と、金型20から樹脂成形品を取り出すための成形品取出装置80(図5参照)と、これらの動作を制御する制御部(コンピュータ:図示省略)とを備えている。制御部は、例えば、プログラムが格納された不揮発性メモリ、プログラムを実行するための一時的な記憶領域である揮発性メモリ、入出力ポート、プログラムを実行するプロセッサなどを有する。
[金型]
金型20は、冷却ブロック30と、ゲートブロック40と、固定側加熱ブロック50、可動側加熱ブロック60とを備えている。なお、金型20に対しては、図示しない樹脂射出部によって、流動性の高い樹脂11が供給される。例えば、樹脂11がBMCである場合には、樹脂射出部は、粘度が最も低くなる70℃以上80℃以下にBMCを温度調節した状態で金型20に射出している。金型20は、樹脂11の流れ方向の上流から順に、冷却ブロック30、ゲートブロック40、固定側加熱ブロック50、可動側加熱ブロック60が配置されている。なお、本実施形態では、樹脂11の流れ方向の上流側を「上」とし、下流側を「下」とする。
[冷却ブロック]
図2は、実施の形態に係る冷却ブロック30を示す断面図である。図2に示すように、冷却ブロック30には、樹脂11の流路であるスプルーの一部をなす第二スプルー31と、第二スプルー31内の樹脂11を冷却するための冷却流路32とが形成されている。冷却ブロック30は、例えば、ステンレス鋼などの金属材料から形成されている。
第二スプルー31は、樹脂射出部から射出された樹脂11をゲートブロック40まで案内する流路である。第二スプルー31は、下流側にかけて先細る円柱状の空間である。第二スプルー31の延在方向は、樹脂11の流れ方向と同じであり、本実施の形態では上下方向となっている。また、本実施の形態では、延在方向に直交する方向を幅方向とする。
冷却流路32は、第二スプルー31の周囲に配置されており、内部に冷却材33が流される流路である。冷却材33としては、例えば水、油などの冷媒が挙げられる。この冷却流路32には、図示しない冷却源が接続されており、冷却源が冷却材33を冷却流路32内で循環させている。冷却源は、冷却材33を所定の温度に調節している。これにより、冷却材33は、冷却流路32を介して第二スプルー31内の樹脂11を温度調節する。ここで、所定の温度とは、樹脂11の流動性を高い状態(粘度が低い状態)で安定させることのできる温度である。例えば樹脂11がBMCの場合には、70℃以上80℃以下の温度を所定の温度とする。
図3は、実施の形態に係る冷却流路32の全体形状を模式的に示す上面図である。なお、図3におけるII−II線を含む切断面を見た断面図が図2である。
図2及び図3に示すように、冷却流路32は、冷却ブロック30内において一本の流路である。冷却流路32は、冷却材33が冷却源から供給される供給部321と、冷却源に冷却材33を排出する排出部322と、供給部321と排出部322との間の中間部323とを備えている。供給部321及び排出部322は、冷却ブロック30の上部であって、かつ中間部323よりも上方に配置されている。そして、冷却流路32は、供給部321及び排出部322を除いて冷却ブロック30内で閉塞空間を形成することになる。これにより、冷却ブロック30からの冷却材33の漏れが防止されている。
冷却流路32の中間部323は、第二スプルー31内の樹脂11に対する温度調節に寄与する部分である。中間部323は、樹脂11の流れ方向の上流から下流に向かって冷却材33を流す第一螺旋部324と、樹脂11の流れ方向の下流から上流に向かって冷却材33を流す第二螺旋部325とを備えている。第一螺旋部324の下端部と、第二螺旋部325の下端部とは連通している。また、第一螺旋部324と、第二螺旋部325とは同じ巻き径で巻かれた形状となっている。
なお、図2において、第一螺旋部324は破線で示し、第二螺旋部325は二点鎖線で示している。さらに図2及び図3では、中間部323のうち、II−II線を含む切断面よりも手前側にある部分を黒線で図示し、奥側にある部分を灰色線で図示している。
[ゲートブロック]
図1に示すように、ゲートブロック40は、冷却ブロック30と固定側加熱ブロック50との間に配置されている。ゲートブロック40は、例えばステンレス鋼などの金属材料若しくは熱伝導率の低い材料(例えばセラミックス等)により、温度調節されないように形成されている。ゲートブロック40には、樹脂11の流路であるスプルーの一部をなすゲートブロック側ゲート(ゲート)42が形成されている。
図1に示すように、ゲートブロック側ゲート42は、冷却ブロック30の第二スプルー31から供給された樹脂11を固定側加熱ブロック50まで案内する流路である。ゲートブロック側ゲート42は、全体として上下方向に延在している。ゲートブロック側ゲート42の上端部は、第二スプルー31よりも内径が絞られた絞り部41である。絞り部41は円柱状の空間である。また、ゲートブロック側ゲート42における絞り部41よりも下流側は、絞り部41よりも内径が広げられた拡径部43である。拡径部43は、上端部が最も内径が小さく、下端部が最も内径の大きいテーパ状の空間である。
また、ゲートブロック40の上面は平面であり、樹脂成形品の製造時においては冷却ブロック30との間に隙間45を形成する。この隙間45は、樹脂成形品の製造時には図示しない他の金型によって常に維持されている。この隙間45は、ゲートブロック側ゲート42と連通している。なお、図1などにおいては、隙間45の厚みTを強調して図示しているため、実際の大小関係とは異なっている。具体的には、隙間45の厚みTは、0.01mm以上0.15mm以下である。なお、隙間45の厚みTは、第二スプルー31及びゲートブロック側ゲート42を流れる樹脂11が隙間45に漏れ出ない値とする。また、固定側加熱ブロック50からゲートブロック40に熱が伝わると、ゲートブロック40は熱膨張することになる。この熱膨張時においても隙間45が閉塞されないような値に、隙間45の厚みTを決定する。
以下、熱硬化性樹脂として一般的なフェノール樹脂を用いる場合を例示する。フェノール樹脂は、0.1mm以下の隙間であれば漏れ出ない特性を有している。このため、ゲートブロック40の熱膨張を考慮しないのであれば、隙間45の厚みTは0.1mm以下とすればよい。そして、最大熱膨張量が例えば0.05mmのゲートブロック40を想定すると、隙間45の厚みTの下限値及び上限値に最大熱膨張量を加えておけば、膨張後においても隙間45の厚みTは0.1mm以下となる。つまり、ゲートブロック40が熱膨張する前においては、隙間45の厚みTは、上述した0.15mm以下である。また、ゲートブロック40の大きさ及び設定温度によっては最大熱膨張量が0.01mm以下となる場合があり、フェノール以外の樹脂では0.01mm程度の隙間45で樹脂が漏れる場合がある。よって、隙間45は0.01mm以上とする。
なお、熱硬化性樹脂の種類、ゲートブロック40の材質及び形状などに応じて、種々の実験、シミュレーションを実行することにより、隙間45として適切な形状及び寸法を決定すればよい。
[加熱ブロック]
固定側加熱ブロック50は、ゲートブロック40と、可動側加熱ブロック60との間に配置されている。固定側加熱ブロック50は、例えばステンレス鋼などの金属材料から形成されている。固定側加熱ブロック50には、樹脂11の流路であるスプルーの一部をなす加熱ブロック側ゲート53と、キャビティ54とが形成されている。
加熱ブロック側ゲート53は、ゲートブロック40のゲートブロック側ゲート42から供給された樹脂11をキャビティ54まで案内する流路である。加熱ブロック側ゲート53は、全体として上下方向に延在しており、上端部が最も内径が小さく、下端部が最も内径の大きいテーパ状の空間である。
キャビティ54は、樹脂成形品を形成するための凹部であり、下方が開放されている。キャビティ54は、型閉じ時に可動側加熱ブロック60が重なることによって閉塞された空間となる。この型閉じ時に閉塞された空間内に樹脂11が充填されて硬化することで、樹脂成形品が形成される。この空間は、樹脂成形品の形状に対応した形状に形成されている。
そして、固定側加熱ブロック50は、加熱ブロック側ゲート53及びキャビティ54内の樹脂11を硬化させるための熱源51を有している。具体的には、熱源51は、例えば電熱線であり、固定側加熱ブロック50における加熱ブロック側ゲート53及びキャビティ54の周囲に配設されている。加熱ブロック側ゲート53及びキャビティ54内の樹脂11に熱源51からの熱が伝わることにより、当該樹脂11が硬化して樹脂成形品となる。樹脂成形品のうち、キャビティ54に対応する部分が製品部となり、加熱ブロック側ゲート53に対応する部分が非製品部となる。
熱源51は、加熱ブロック側ゲート53及びキャビティ54内の樹脂11を硬化させる温度に温度調節する。例えば樹脂11がBMCの場合には、140℃以上に加熱する。
[可動側加熱ブロック]
可動側加熱ブロック60は、上下動することにより固定側加熱ブロック50に対して近づいたり遠ざかったりする金型である。可動側加熱ブロック60は、例えば、ステンレス鋼などの金属材料から形成されている。可動側加熱ブロック60の上面は、キャビティ54の一部に対応した形状をなす形状部61を有しており、可動側加熱ブロック60が固定側加熱ブロック50に重なって型閉じ状態となった際にキャビティ54を閉塞する。
そして、可動側加熱ブロック60は、キャビティ54内の樹脂11を硬化させるための熱源62を有している。具体的には、熱源62は、例えば電熱線であり、形状部61の周囲に配設されている。キャビティ54内の樹脂11に熱源62からの熱が伝わることにより、当該樹脂11が硬化して樹脂成形品となる。
[製造方法]
次に、実施の形態に係る樹脂成形品の製造方法について図1、図4及び図5に基づいて説明する。なお、図4及び図5は、製造方法の各工程を示すランナーレス射出成形装置10の断面図である。
まず、図1に示すように、可動側加熱ブロック60が固定側加熱ブロック50に重なって型閉じ状態になると、樹脂射出部から樹脂11が射出される。これにより、図4に示すように、樹脂11が第二スプルー31、ゲートブロック側ゲート42及び加熱ブロック側ゲート53を介して、キャビティ54内に供給され、充填される。この供給時においては、隙間45がゲートブロック側ゲート42に連通しているが、隙間45の厚みTが適切な値に設定されているために、隙間45内に樹脂11が漏れ出ないようになっている。もし樹脂11が隙間45内に漏れ出たとしても、当該部分は非製品部に対応している部分であるので、製品部の品質には影響しない。
また、樹脂11の供給時においては、冷却ブロック30の冷却流路32には冷却材33が循環しており、第二スプルー31内の樹脂11に対して温度調節が行われている。一方、固定側加熱ブロック50及び可動側加熱ブロック60では、それぞれ熱源51、62が発熱しており、加熱ブロック側ゲート53及びキャビティ54内を、樹脂11が硬化する温度まで調節している。これにより、固定側加熱ブロック50では安定して樹脂11を硬化させることができる。ゲートブロック40内の樹脂11においても、固定側加熱ブロック50内の樹脂11から熱が伝わっているので硬化することになる。
ここで、ゲートブロック40と冷却ブロック30との間に隙間45が形成されているので、この隙間45によって、ゲートブロック40から冷却ブロック30への伝熱量を抑えることができる。したがって、冷却ブロック30内で樹脂11が硬化することを抑制でき、樹脂11の流動性を安定化させることができる。
固定側加熱ブロック50内における樹脂11の硬化後においては、図5に示すように、可動側加熱ブロック60が下降して固定側加熱ブロック50から離れ、型開き状態となる。その後、可動側加熱ブロック60の形状部61から、成形品取出装置80によって樹脂成形品100の取り出しが行われる。この取り出し時には、樹脂11の流動性が低いゲートブロック40と冷却ブロック30との境界近傍でゲートカットが行われる。このとき、前記境界近傍に、ゲートブロック側ゲート42における拡径部43よりも内径の小さい絞り部41が配置されているので、当該絞り部41に取り出し時の応力を集中させることができる。したがって、前記境界近傍で行われるゲートカットの確実性を高めることができる。
[効果など]
以上のように、本実施の形態に係るランナーレス射出成形装置10は、熱硬化性樹脂(樹脂11)を射出成形するためのランナーレス射出成形装置である。ランナーレス射出成形装置10は、樹脂11の流路であるスプルーの一部(第二スプルー31)と、第二スプルー31の周囲に配置され、内部に冷却材33が流される冷却流路32とが形成された冷却ブロック30と、樹脂11を硬化させるための熱源51を有する固定側加熱ブロック50と、冷却ブロック30と固定側加熱ブロック50との間に配置され、温度調節されないゲートブロック40とを備える。ゲートブロック40はゲート(ゲートブロック側ゲート42)を有している。ゲートブロック40と、冷却ブロック30との間には、ゲートブロック側ゲート42と連通する隙間45が当該ゲートブロック側ゲート42の周囲に形成されている。
この構成によれば、ゲートブロック40と、冷却ブロック30との間に、ゲートブロック側ゲート42と連通する隙間45が形成されているので、この隙間45によって、ゲートブロック40から冷却ブロック30への伝熱量を抑えることができる。したがって、冷却ブロック30内で樹脂11が硬化することを抑制でき、樹脂11の流動性を安定化させることができる。したがって、樹脂充填のばらつきを抑制することができる。
特に、樹脂射出部から複数の金型20に対して樹脂を同時に充填する場合においては、樹脂11の流動性が安定化されているために、複数の金型20における樹脂充填のばらつきを抑制することが可能である。
また、隙間45の厚みは0.01mm以上0.15mm以下である。
この構成によれば、隙間45の厚みが0.01mm以上0.15mm以下であるので、ゲートブロック40が熱膨張したとしても隙間45を維持することが可能である。
(変形例1)
上記実施の形態では、ゲートブロック40の平面である上面と、冷却ブロック30の平面である下面とが隙間45を形成する場合を例示して説明した。この変形例1では、冷却ブロックに設けられた凹部によって隙間が形成されている場合について説明する。
なお、以降の説明においては、実施の形態に係るランナーレス射出成形装置10と同一の部分においては同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図6は、変形例1に係るランナーレス射出成形装置10Aの要部構成を模式的に示す断面図である。
図6に示すように、冷却ブロック30Aの下面には、第二スプルー31の周囲を囲む平面視円形状の凹部36が形成されている。凹部36は、第二スプルー31に対して平面視で同心円となっている。また、凹部36の底面は、冷却ブロック30Aの下面と平行な平面となっている。そして、凹部36の周面は、下方に向かって広がるテーパ面となっている。
ゲートブロック40Aは円錐台状に形成されており、その上部が冷却ブロック30Aの凹部36に嵌合する突部46である。つまり、冷却ブロック30Aの凹部36と、ゲートブロック40Aの突部46とがインロー構造をなしている。
突部46は、ゲートブロック側ゲート42に対して平面視で同心円となっている。つまり、突部46の中央に、ゲートブロック側ゲート42が配置されている。また、突部46の先端面は、凹部36の底面と平行な平面となっている。そして、突部46の周面は、下方に向かって広がるテーパ面となっている。この突部46の周面は、凹部36の周面に当接する当接面である。
そして、突部46の高さHは、凹部36の深さDよりも小さく設定されている。これにより、ゲートブロック40Aの上面に対して冷却ブロック30Aが重なって凹部36と突部46とが嵌合すると、ゲートブロック40Aと冷却ブロック30Aとの間に隙間45aが形成される。隙間45aの厚みTは、凹部36の深さDと突部46の高さHとの差分である。
このように、ゲートブロック40Aと、冷却ブロック30Aとが、隙間45aを介したインロー構造(突部46、凹部36)によって嵌合しているので、突部46と凹部36との接触面積を調整することで、ゲートブロック40Aから冷却ブロック30Aへの伝熱量を制御することができる。
また、突部46にゲートブロック側ゲート42が配置され、凹部36に第二スプルー31が配置されているので、突部46と凹部36とを嵌合させることで、ゲートブロック側ゲート42と、第二スプルー31との位置ズレを防止することができる。
なお、本変形例1でのインロー構造では、ゲートブロック40Aが突部46を有し、冷却ブロック30Aが凹部36を有している場合を例示したが、この関係性が逆であってもよい。
(変形例2)
次に、本実施の形態に係る変形例2について説明する。
変形例1では、ゲートブロック40Aと冷却ブロック30Aとが隙間45aを介したインロー構造によって嵌合している場合を例示したが、ゲートブロックと固定側加熱ブロックとがインロー構造によって嵌合していてもよい。
なお、以降の説明においては、変形例1に係るランナーレス射出成形装置10Aと同一の部分においては同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図7は、変形例2に係るランナーレス射出成形装置10Bの要部構成を模式的に示す断面図である。図7に示すように、固定側加熱ブロック50Bの上面には、加熱ブロック側ゲート53の周囲を囲む平面視円形状の凹部57が形成されている。凹部57は、加熱ブロック側ゲート53に対して平面視で同心円となっている。また、凹部57の底面は、固定側加熱ブロック50Bの上面と平行な平面となっている。そして、凹部57の周面は、上方に向かって広がるテーパ面となっている。
ゲートブロック40Bの下面には、固定側加熱ブロック50Bの凹部57に嵌合する平面視円形状の突部47が形成されている。つまり、固定側加熱ブロック50Bの凹部57と、ゲートブロック40Bの突部47とがインロー構造をなしている。
突部47は、ゲートブロック側ゲート42に対して平面視で同心円となっている。つまり、突部47の中央に、ゲートブロック側ゲート42が配置されている。また、突部47の先端面は、凹部57の底面と平行な平面となっている。そして、突部47の周面は、上方に向かって広がるテーパ面となっている。突部47の先端面及び周面は、凹部57の底面及び周面に当接する当接面である。
このように、ゲートブロック40Bと、固定側加熱ブロック50Bとが、インロー構造(突部47、凹部57)によって嵌合しているので、ゲートブロック40Bと、固定側加熱ブロック50Bとの接触面積を大きくすることができる。これにより、固定側加熱ブロック50Bからゲートブロック40Bへの伝熱量を大きくすることができる。
また、突部47にゲートブロック側ゲート42が配置され、凹部57に加熱ブロック側ゲート53が配置されているので、突部47と凹部57とを嵌合させることで、ゲートブロック側ゲート42と、加熱ブロック側ゲート53との位置ズレを防止することができる。
なお、インロー構造は、冷却ブロック30A側、固定側加熱ブロック50B側のいずれか一方もしくは両方に設けられていればよい。
(その他)
以上、本発明に係るランナーレス射出成形装置10、10A、10Bについて、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
その他、上記実施の形態及び変形例に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で上記実施の形態及び変形例における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
10、10A、10B ランナーレス射出成形装置
11 樹脂(熱硬化性樹脂)
20 金型
30、30A 冷却ブロック
31 第二スプルー(スプルーの一部)
32 冷却流路
33 冷却材
36、57 凹部(インロー構造)
40、40A、40B ゲートブロック
42 ゲートブロック側ゲート(ゲート)
45、45a 隙間
46、47 突部(インロー構造)
50、50B 固定側加熱ブロック(加熱ブロック)
51、62 熱源

Claims (4)

  1. 熱硬化性樹脂を射出成形するためのランナーレス射出成形装置であって、
    前記熱硬化性樹脂の流路であるスプルーの一部と、前記スプルーの一部の周囲に配置され、内部に冷却材が流される冷却流路とが形成された冷却ブロックと、
    前記熱硬化性樹脂を硬化させるための熱源を有する加熱ブロックと、
    前記冷却ブロックと前記加熱ブロックとの間に配置され、温度調節されないゲートブロックとを備え、
    前記ゲートブロックはゲートを有し、
    前記ゲートブロックと、前記冷却ブロックとの間には、前記ゲートと連通し、かつ少なくとも前記ゲートの全周を囲む隙間が当該ゲートの周囲に形成されており、
    前記隙間は、前記ゲートブロックの熱膨張後においても閉塞されない
    ランナーレス射出成形装置。
  2. 前記隙間の厚みは0.01mm以上0.15mm以下である
    請求項1に記載のランナーレス射出成形装置。
  3. 前記ゲートブロックと、前記冷却ブロックとの一方は突部を有し、他方は凹部を有し、
    前記突部と前記凹部とは、前記突部の先端面と前記凹部の底面との間に前記隙間が介在するインロー構造によって嵌合している
    請求項1または2に記載のランナーレス射出成形装置。
  4. 前記ゲートブロックと、前記加熱ブロックとは、インロー構造によって嵌合している
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のランナーレス射出成形装置。
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