JP6624009B2 - エンジン始動システム、及びエンジン始動装置 - Google Patents

エンジン始動システム、及びエンジン始動装置 Download PDF

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Description

本発明は、エンジンを始動するエンジン始動システムに関する。
従来、この種のシステムにおいて、ピニオンギアを軸方向に移動させるスタータソレノイド(噛み合わせ装置)と、エンジンをクランキングするスタータモータ(モータ)とを備えるものがある(特許文献1参照)。特許文献1に記載のシステムでは、車両の状態に基づいて、第1の電池からスタータソレノイド及びスタータモータに電力を供給する状態と、第2の電池からスタータソレノイド及びスタータモータに電力を供給する状態とを切り替えている。
特開2016−125344号公報
ところで、1つの電源からスタータソレノイド及びスタータモータに電力を供給した場合、スタータモータに大電流が流れることに起因して、電源の電圧が大幅に低下することがある。その場合、スタータソレノイドに供給する電力の制御性が低下して、ピニオンギアの噛み合いを適切に制御できないおそれがある。特許文献1に記載のシステムは、スタータモータに電流が流れることに起因するスタータソレノイドの制御性の低下を考慮しておらず、未だ改善の余地を残すものとなっている。
本発明は、こうした課題を解決するためになされたものであり、エンジンをクランキングするモータに電流が流れることに起因する噛み合わせ装置の制御性の低下を抑制することのできるエンジン始動システムを提供することにある。
上記課題を解決するための第1の手段は、エンジン始動システム(10)であって、
エンジン(90)の出力軸(91)に接続された被駆動ギア(92)に噛み合わせ可能な駆動ギア(23)と、
前記駆動ギアを回転させるモータ(21)と、
前記被駆動ギアと前記駆動ギアとの噛み合い状態を変更する噛み合わせ装置(25)と、
充放電可能な第1電源(31、131)と、
充放電可能な第2電源(32)と、
を備え、
前記エンジンの始動に際して前記噛み合わせ装置により前記駆動ギアを前記被駆動ギアに噛み合わせるまでの間は、前記第1電源から前記モータへ電力を供給させ且つ前記第1電源から前記噛み合わせ装置へ電力を供給させず、前記第2電源から前記噛み合わせ装置へ電力を供給させ且つ前記第2電源から前記モータへ電力を供給させない。
上記構成によれば、駆動ギアは、エンジンの出力軸に接続された被駆動ギアに噛み合わせ可能であり、モータにより回転させられる。そして、噛み合わせ装置により、被駆動ギアと駆動ギアとの噛み合い状態が変更される。このため、噛み合わせ装置により被駆動ギアに駆動ギアを噛み合わせた状態で、モータにより駆動ギアを回転させることで、エンジンの始動が行われる。
ここで、エンジン始動システムは、充放電可能な第1電源と、充放電可能な第2電源とを備えている。そして、エンジンの始動に際して噛み合わせ装置により駆動ギアを被駆動ギアに噛み合わせるまでの間は、第1電源からモータへ電力を供給させ且つ第1電源から噛み合わせ装置へ電力を供給させない。このため、第1電源からモータに電流が流れることに起因して第1電源の電圧が低下したとしても、第1電源からは噛み合わせ装置へ電力が供給されない。
一方、エンジンの始動に際して噛み合わせ装置により駆動ギアを被駆動ギアに噛み合わせるまでの間は、第2電源から噛み合わせ装置へ電力を供給させ且つ第2電源からモータへ電力を供給させない。このため、駆動ギアと被駆動ギアとの噛み合わせ中に、第2電源からはモータへ電力が供給されず、モータに電流が流れることに起因して第2電源の電圧が低下することはない。したがって、第2電源から噛み合わせ装置へ供給される電力により、噛み合わせ装置を適切に制御することができる。
第2の手段では、前記第2電源から補機(41、42)へ電力が供給される。
上記構成によれば、補機は、第2電源から供給される電力により動作する。上述したように、駆動ギアと被駆動ギアとの噛み合わせ中に、モータに電流が流れることに起因して第2電源の電圧が低下することはない。このため、モータに電流が流れることに起因して、補機の動作が不安定になることを抑制することができる。
第3の手段では、前記第1電源と前記第2電源とがスイッチ(37)を介して並列に接続されており、前記エンジンの始動に際して前記噛み合わせ装置により前記駆動ギアを前記被駆動ギアに噛み合わせるまでの間は、前記スイッチを開状態に切り替える。
上記構成によれば、第1電源と第2電源とがスイッチを介して並列に接続されているため、スイッチの開閉状態を切り替えることにより、第1電源と第2電源とを遮断したり、接続したりすることができる。そして、エンジンの始動に際して噛み合わせ装置により駆動ギアを被駆動ギアに噛み合わせるまでの間は、スイッチが開状態に切り替えられる。したがって、駆動ギアと被駆動ギアとの噛み合わせ中に、モータに電流が流れることに起因して第2電源の電圧が低下することがなく、噛み合わせ装置を適切に制御することができる。さらに、スイッチを閉状態に切り替えることで、第1電源と第2電源との間で充放電を行うことができる。
第4の手段では、前記エンジンの始動が完了した場合に、前記スイッチを閉状態に切り替える。
上記構成によれば、エンジンの始動が完了した場合に、スイッチが閉状態に切り替えられる。このため、モータに電力を供給することにより放電可能容量が減少した第1電源を、エンジンの始動完了後に第2電源により充電することができる。その結果、第1電源の容量をモータの駆動に必要な最低限にすることができ、第1電源を小型化することができる。
第5の手段では、前記エンジンには、前記エンジンの駆動力により発電する回転電機(95)が設けられており、前記回転電機は、前記第1電源又は前記第2電源に接続されている。
上記構成によれば、エンジンには、エンジンの駆動力により発電する回転電機が設けられているため、エンジンの始動後に回転電機により発電することができる。そして、回転電機は第1電源又は第2電源に接続されているため、上記スイッチを閉状態に切り替えることで、エンジンの始動完了後に回転電機により第1電源及び第2電源を充電することができる。さらに、第1電源又は第2電源に回転電機が接続されているため、第1電源及び第2電源に回転電機が接続されている構成と比較して、配線を簡略化することができる。
第6の手段では、前記第2電源から補機へ電力が供給され、前記回転電機は、前記第2電源に接続されている。
上記構成によれば、補機は、第2電源から供給される電力により動作する。そして、回転電機は、第2電源に接続されている。このため、第2電源及び回転電機の双方から補機へ電力を供給することができ、補機の動作をさらに安定させることができる。
第7の手段では、前記エンジンの始動が完了した場合に、前記第1電源の充電状態及び前記第2電源の充電状態の少なくとも一方に基づいて、前記スイッチの開閉状態を切り替える。
上記構成によれば、エンジンの始動が完了した場合に、第1電源の充電状態及び第2電源の充電状態の少なくとも一方に基づいて、スイッチの開閉状態が切り替えられる。このため、第1電源の充電量と第2電源の充電量とのバランスを調整することができ、第1電源及び第2電源の過放電や過充電を抑制することができる。
第8の手段では、前記第1電源(131)の供給電圧と前記第2電源の供給電圧とが異なっており、前記第1電源と前記第2電源とが電圧変換装置(51)を介して並列に接続されている。
上記構成によれば、互いに供給電圧の異なる第1電源と第2電源とが、電圧変換装置を介して並列に接続されている。このため、第1電源及び第2電源の状態に応じて、電圧変換装置により電圧を変換して、第1電源と第2電源とで互いに電力を供給することができる。
第9の手段では、前記第1電源と補機とが第1スイッチ(37)を介して接続されており、前記第2電源と前記補機とが第2スイッチ(38)を介して接続されており、前記第1電源に異常が生じた場合に前記第1スイッチを開状態に切り替え且つ前記第2スイッチを閉状態に切り替え、前記第2電源に異常が生じた場合に前記第2スイッチを開状態に切り替え且つ前記第1スイッチを閉状態に切り替える。
上記構成によれば、第1電源と補機とが第1スイッチを介して接続されており、第2電源と補機とが第2スイッチを介して接続されている。そして、第1電源に異常が生じた場合に、第1スイッチが開状態に切り替えられ且つ第2スイッチが閉状態に切り替えられる。このため、第1電源に異常が生じた場合であっても、第2電源から補機へ電力を供給することができる。また、第2電源に異常が生じた場合に、第2スイッチが開状態に切り替えられ且つ第1スイッチが閉状態に切り替えられる。このため、第2電源に異常が生じた場合であっても、第1電源から補機へ電力を供給することができる。
第10の手段は、エンジン始動装置(20、120)であって、
エンジン(90)の出力軸(91)に接続された被駆動ギア(92)に噛み合わせ可能な駆動ギア(23)と、
前記駆動ギアを回転させるモータ(21)と、
前記被駆動ギアと前記駆動ギアとの噛み合い状態を変更する噛み合わせ装置(25)と、
を備え、
前記エンジンの始動に際して前記噛み合わせ装置により前記駆動ギアを前記被駆動ギアに噛み合わせるまでの間は、第1電源から前記モータへ電力が供給され且つ前記第1電源から前記噛み合わせ装置へ電力が供給されず、第2電源から前記噛み合わせ装置へ電力が供給され且つ前記第2電源から前記モータへ電力が供給されない。
上記構成によれば、エンジン始動装置を第1電源及び第2電源に適用することで、第1の手段のエンジン始動システムを構成することができ、第1の手段と同様の作用効果を奏することができる。
第11の手段では、前記噛み合わせ装置に供給する電力を制御する制御部(26)を備える。
上記構成によれば、制御部により、噛み合わせ装置に供給する電力が制御される。そして、駆動ギアと被駆動ギアとの噛み合わせ中に、モータに電流が流れることに起因して第2電源の電圧が低下することがないため、制御部により噛み合わせ装置を適切に制御することができる。
第12の手段では、前記モータの駆動状態を制御するモータ制御部(27)を備える。
上記構成によれば、モータ制御部により、モータの駆動状態を適切に制御することができる。
第1実施形態のエンジン始動システムを示す模式図。 第2実施形態のエンジン始動システムを示す模式図。 噛み合わせ装置の制御部を示す電気回路図。 スイッチの開閉状態と電流との関係を示すタイムチャート。 第3実施形態のエンジン始動システムを示す模式図。 第4実施形態のエンジン始動システムを示す模式図。 エンジン始動制御の手順を示すフローチャート。 第5実施形態のエンジン始動システムを示す模式図。 エンジン始動制御の手順を示すフローチャート。 第6実施形態のエンジン始動システムを示す模式図。 第7実施形態のエンジン始動システムを示す模式図。
(第1実施形態)
以下、車両に搭載されるエンジン始動システムに具現化した第1実施形態について、図を参照して説明する。
図1に示すように、エンジン90のクランク軸91(出力軸に相当)には、リングギア92(被駆動ギアに相当)が接続されている。エンジン90としては、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等を採用することができる。エンジン90の運転状態は、ECU(Electronic Control Unit)80により制御される。ECU80は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース等を備えるマイクロコンピュータとして構成されている。
エンジン始動システム10は、スタータ20、第1蓄電池31、第2蓄電池32、スイッチ35,36等を備えている。スタータ20(エンジン始動装置に相当)は、モータ21、ピニオンギア23、噛み合わせ装置25等を備えている。
モータ21は、直流電力が供給されることで駆動され、直流電力の供給が停止されることで停止させられる。モータ21の回転軸22には、ピニオンギア23が接続されている。ピニオンギア23(駆動ギアに相当)は、モータ21の回転軸22の回転に伴って回転させられる。ピニオンギア23は、上記リングギア92に噛み合わせ可能になっている。
噛み合わせ装置25は、ソレノイド、ピニオン移送レバー等を備える周知の装置である。噛み合わせ装置25は、直流電力が供給されることでモータ21の回転軸22を軸方向に沿ってリングギア92に近付ける方向へ移動させ、直流電力の供給が停止されることで回転軸22をリングギア92から離間させる方向へ移動させる。すなわち、噛み合わせ装置25は、直流電力が供給されることでピニオンギア23をリングギア92に噛み合わせ、直流電力の供給が停止されることでピニオンギア23とリングギア92との噛み合いを解除してピニオンギア23をリングギア92から離間させる。
第1蓄電池31(第1電源に相当)及び第2蓄電池32(第2電源に相当)は、互いの供給電圧(例えば12V)が等しい蓄電池である。第1蓄電池31及び第2蓄電池32として、鉛蓄電池やリチウムイオン蓄電池等を採用することができる。第1蓄電池31の正極がスイッチ35を介してモータ21に接続されており、第1蓄電池31の負極が接地されている。第2蓄電池32の正極がスイッチ36を介して噛み合わせ装置25に接続されており、第2蓄電池32の負極が接地されている。スイッチ35,36は、例えば常開式のリレー等である。第1蓄電池31及び第2蓄電池32は、それぞれ独立しており、互いに接続されていない。
ECU80は、エンジン90の始動に際して、スイッチ35,36の開閉状態をそれぞれ制御する。具体的には、ECU80は、スイッチ36を閉状態に切り替えた後、所定の時期にスイッチ35を閉状態に切り替える。これにより、ピニオンギア23がリングギア92に噛み合わせられつつ、回転させられる。そして、ECU80は、エンジン90の回転速度が所定回転速度に達すると燃料の燃焼を開始する。その後、ECU80は、エンジン90の回転速度がクランキング完了回転速度(完爆回転速度)に達すると、スイッチ35,36を開状態に切り替えてエンジン90の始動を完了する。
以上詳述した本実施形態は、以下の利点を有する。
・第1蓄電池31及び第2蓄電池32は、それぞれ独立しており、互いに接続されていない。このため、エンジン90の始動開始からクランキング完了までの間、第1蓄電池31からモータ21へ電力を供給させ且つ第1蓄電池31から噛み合わせ装置25へ電力を供給させない。したがって、第1蓄電池31からモータ21に電流が流れることに起因して第1蓄電池31の電圧が低下したとしても、第1蓄電池31からは噛み合わせ装置25へ電力が供給されない。
・エンジン90の始動開始からクランキング完了までの間、第2蓄電池32から噛み合わせ装置25へ電力を供給させ且つ第2蓄電池32からモータ21へ電力を供給させない。このため、ピニオンギア23とリングギア92との噛み合わせ中に、第2蓄電池32からはモータ21へ電力が供給されず、モータ21に電流が流れることに起因して第2蓄電池32の電圧が低下することはない。したがって、第2蓄電池32から噛み合わせ装置25へ供給される電力を最適に設定することにより、噛み合わせ装置25を適切に制御することができる。その結果、噛み合わせ装置25のソレノイド等を最適化することができ、ピニオンギア23とリングギア92との噛み合い衝撃の緩和、ひいては噛み合わせ装置25の小型化及び耐久性向上を図ることができる。
(第2実施形態)
以下、第1実施形態のスイッチ36に代えて制御部26を備えた第2実施形態について、図2〜4を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一の部分については、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図2に示すように、スタータ120は制御部26を備えている。すなわち、第2蓄電池32の正極が制御部26を介して噛み合わせ装置25に接続されており、第2蓄電池32の負極が接地されている。
図3に示すように、制御部26は、直列に接続されたスイッチAとスイッチBとを備えている。スイッチA、Bとして、半導体スイッチ等を採用することができる。スイッチAの入力側端子が第2蓄電池32の正極に接続されている。スイッチAの出力側端子とスイッチBの入力側端子との接続点に、噛み合わせ装置25のソレノイド25aの入力側端子が接続されている。ソレノイド25aの出力側端子は接地されている。スイッチBの出力側端子は接続されている。制御部26は、スイッチA,Bを駆動する駆動回路(図示略)等を備え、スイッチA,Bの開閉状態を制御する。
図4に示すように、制御部26は、所定期間TAにわたって、スイッチAを閉状態に切り替え且つスイッチBを開状態に切り替える。その後、制御部26は、所定期間TBにわたって、スイッチAを開状態に切り替え且つスイッチBを閉状態に切り替える。所定期間TBにおいては、ソレノイド25aに流れる電流が還流させられる。これにより、ソレノイド25aに流れる実電流Irが、要求電流It付近に制御される。換言すれば、所定期間TA,TBは、ソレノイド25aに流れる実電流Irが、要求電流Itに近付くように調整される。
本実施形態は、以下の利点を有する。ここでは、第1実施形態と異なる利点のみを述べる。
・ピニオンギア23とリングギア92との噛み合わせ中に、第2蓄電池32からはモータ21へ電力が供給されず、モータ21に電流が流れることに起因して第2蓄電池32の電圧が低下することはない。したがって、制御部26により噛み合わせ装置25へ供給される実電流Ir(実電力)を要求電流It(要求電力)に制御することにより、噛み合わせ装置25を適切に制御することができる。その結果、ピニオンギア23とリングギア92との噛み合い衝撃及び噛み合い音の緩和、ひいては噛み合わせ装置25の耐久性向上を図ることができる。
なお、上記実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。
・エンジン90の始動に際して、ECU80がスイッチ35の開閉状態を制御することに代えて、制御部26がスイッチ35の開閉状態を制御してもよい。具体的には、制御部26は、エンジン90の始動に際してECU80から始動信号を受信し、噛み合わせ装置25に供給する電力を制御する。そして、ピニオンギア23とリングギア92との噛み合わせが完了する時期(所定の時期)にスイッチ35を閉状態に切り替える。こうした構成によれば、ECU80からスイッチ35への配線を省略することができる。
さらに、図2の制御部26と第2蓄電池32との間に、図1のスイッチ36を備える構成を採用することもできる。そして、ECU80は、エンジン90の始動に際して、スイッチ36を閉状態に切り替えてもよい。制御部26は、スイッチ36を介して第2蓄電池32から電力が供給されることで、噛み合わせ装置25に供給する電力の制御を開始する。こうした構成によれば、制御部26への電力の供給と遮断とを切り替えるスイッチ36が設けられているため、例えば噛み合わせ装置25や制御部26に異常が発生した場合に、それらを第2蓄電池32から遮断することができる。
・図2に一点鎖線で示すように、スタータ120は、モータ21の駆動状態を制御するモータ制御部27を備えていてもよい。そして、制御部26とモータ制御部27とが通信を行い、一方がECU80から始動信号を受信し、所定の時期に他方へ動作指令を送信する構成を採用することもできる。こうした構成によれば、ECU80から制御部26及びモータ制御部27にそれぞれ配線が接続されている構成と比較して、配線を簡略化することができる。
例えば、ECU80は、エンジン90の始動に際して、スイッチ35を閉状態に切り替える。モータ制御部27は、スイッチ35を介して第1蓄電池31から電力が供給されることで、モータ21の駆動を開始する前に制御部26へ噛み合わせ開始指令を送信する。制御部26は、モータ制御部27から噛み合わせ開始指令を受信すると、噛み合わせ装置25によりピニオンギア23とリングギア92との噛み合わせを開始させる。制御部26は、それらの噛み合わせを完了させた後、モータ制御部27へ噛み合わせ完了信号を送信する。モータ制御部27は、噛み合わせ完了信号を受信すると、モータ21の駆動を開始する。なお、噛み合わせ完了信号の送受信に代えて、モータ制御部27は、制御部26へ噛み合わせ開始指令を送信した後、タイマ等を用いて一定時間が経過した時にモータ21の駆動を開始するようにしてもよい。その場合、制御部26がモータ制御部27へ信号を送信する構成を省略することができる。また、図2の制御部26と第2蓄電池32との間に、図1のスイッチ36を備える構成を採用することもできる。そして、モータ制御部27は、ECU80から始動信号を受信した場合に、スイッチ36を閉状態に切り替えてもよい。こうした構成によれば、制御部26とモータ制御部27とで通信を行う構成を省略することができる。
また、図2の制御部26に代えて、図1のスイッチ36を備える構成を採用することもできる。そして、モータ制御部27は、エンジン90の始動に際して、スイッチ36を閉状態に切り替えてもよい。
・図2において、スタータ120は、モータ制御部27を備え、スイッチ35を省略した構成を採用することもできる。この場合、モータ制御部27は、ECU80から始動信号を受信し、モータ21の駆動を開始する前に制御部26へ噛み合わせ開始指令を送信すればよい。
・制御部26が、スタータ120と第2蓄電池32との間に設けられている構成を採用することもできる。
(第3実施形態)
以下、第2実施形態において第2蓄電池32から補機へ電力が供給されようにした第3実施形態について、図5を参照して説明する。なお、第2実施形態と同一の部分については、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図5に示すように、第2蓄電池32には、車両の補機41,42が接続されている。補機41,42は、ブロワ、ワイパー、コンプレッサ、カーナビ、ラジオ、ヘッドランプ等である。そして、第2蓄電池32から補機41,42へ電力が供給され、補機41,42が動作する。
本実施形態は、以下の利点を有する。ここでは、第2実施形態と異なる利点のみを述べる。
・補機41,42は、第2蓄電池32から供給される電力により動作する。上述したように、ピニオンギア23とリングギア92との噛み合わせ中に、モータ21に電流が流れることに起因して第2蓄電池32の電圧が低下することはない。このため、モータ21に電流が流れることに起因して、補機41,42の動作が不安定になることを抑制することができる。
なお、第2蓄電池32から補機41,42へ電力が供給される構成に代えて、第1蓄電池31から補機41,42へ電力が供給される構成を採用することもできる。
(第4実施形態)
以下、第2実施形態において第1蓄電池31と第2蓄電池32とがスイッチを介して並列に接続された第4実施形態について、図6を参照して説明する。なお、第2実施形態と同一の部分については、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図6に示すように、第1蓄電池31の正極と第2蓄電池32の正極とが、スイッチ37を介して接続されている。すなわち、第1蓄電池31と第2蓄電池32とがスイッチ37を介して並列に接続されている。
図7は、ECU80が実行するエンジン始動制御の手順を示すフローチャートである。
まず、ECU80は、制御部26により、ピニオンギア23とリングギア92との噛み合わせを開始させる(S11)。
続いて、ECU80は、モータ21が回転中であるか否か判定する(S12)。具体的には、スイッチ35が閉状態になっているか否か、モータ21の回転速度を検出して検出値が0よりも高いか否か等に基づいて、モータ21が回転中であるか否か判定する。この判定において、モータ21が回転中であると判定した場合(S12:YES)、スイッチ37を開状態に切り替える(S13)。一方、モータ21が回転中でないと判定した場合(S12:NO)、スイッチ37の開閉状態の切り替えは行わない。
続いて、ECU80は、制御部26により、ピニオンギア23とリングギア92との噛み合わせを完了させる(S14)。制御部26は、ピニオンギア23とリングギア92との噛み合わせが完了した後も、その状態を保持するためにソレノイド25aに保持電流(要求電流It)を流す。なお、S12,S13の処理は、ピニオンギア23とリングギア92との噛み合わせを行っている間、継続して実行する。
続いて、ECU80は、エンジン90のクランキングを開始する(S15)。具体的には、ピニオンギア23とリングギア92とが噛み合った状態で、スイッチ35を閉状態に切り替えることにより、モータ21によりピニオンギア23を回転させる(S15)。
続いて、ECU80は、モータ21が回転中であるか否か判定する(S16)。この判定において、モータ21が回転中であると判定した場合(S16:YES)、スイッチ37を開状態に切り替える(S17)。一方、モータ21が回転中でないと判定した場合(S17:NO)、スイッチ37の開閉状態の切り替えは行わない。
続いて、ECU80は、エンジン90のクランキングを完了させる(S18)。具体的には、燃料の燃焼を開始し、エンジン90の回転速度をクランキング完了回転速度まで到達させた後、スイッチ35を開状態に切り替え、制御部26により噛み合わせ装置25への電力供給を停止させる。なお、S16,S17の処理は、エンジン90のクランキングを行っている間、継続して実行する。
続いて、ECU80は、スイッチ37を閉状態に切り替える(S19)。その後、この一連の処理を終了する(END)。
本実施形態は、以下の利点を有する。ここでは、第2実施形態と異なる利点のみを述べる。
・第1蓄電池31と第2蓄電池32とがスイッチ37を介して並列に接続されているため、スイッチ37の開閉状態を切り替えることにより、第1蓄電池31と第2蓄電池32とを遮断したり、接続したりすることができる。そして、エンジン90の始動に際して噛み合わせ装置25によりピニオンギア23をリングギア92に噛み合わせるまでの間は、スイッチ37が開状態に切り替えられる。したがって、ピニオンギア23とリングギア92との噛み合わせ中に、モータ21に電流が流れることに起因して第2蓄電池32の電圧が低下することがなく、噛み合わせ装置25を適切に制御することができる。さらに、スイッチ37を閉状態に切り替えることで、第1蓄電池31と第2蓄電池32との間で充放電を行うことができる。
・エンジン90の始動が完了した場合に、スイッチ37が閉状態に切り替えられる。このため、モータ21に電力を供給することにより放電可能容量が減少した第1蓄電池31を、エンジン90の始動完了後に第2蓄電池32により充電することができる。その結果、第1蓄電池31の容量をモータ21の駆動に必要な最低限に設計することができ、第1蓄電池31を小型化することができる。
なお、上記実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。
・第1蓄電池31(第1電源に相当)に必要な容量を最小化することができるため、第1電源として、鉛蓄電池やリチウムイオン蓄電池に限らず、リチウムイオンキャパシタ等のキャパシタを採用することもできる。
・S14の処理においてピニオンギア23とリングギア92との噛み合わせが完了した後は、その噛み合い状態を保持するだけでよく、噛み合わせ装置25へ供給する電力を精密に制御する必要はない。そこで、S16,S17の処理に代えて、ECU80は、制御部26により噛み合わせ装置25へ供給する電力を増加させる処理を実行してもよい。こうした構成によっても、ピニオンギア23とリングギア92との噛み合い衝撃及び噛み合い音の緩和、ひいては噛み合わせ装置25の耐久性向上を図ることができる。さらに、ピニオンギア23とリングギア92との噛み合わせが完了した状態において、モータ21に電流が流れることに起因して第2蓄電池32の電圧が低下したとしても、噛み合い状態を保持することができる。
(第5実施形態)
以下、第4実施形態において第2蓄電池32及びオルタネータから補機41,42へ電力が供給されようにした第5実施形態について、図8を参照して説明する。なお、第3,第4実施形態と同一の部分については、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図8に示すように、エンジン90には、エンジン90の駆動力により発電するオルタネータ95(回転電機に相当)が取り付けられている。オルタネータ95は、第2蓄電池32及び補機41,42に接続されている。そして、オルタネータ95により発電された電力が、第2蓄電池32及び補機41,42へ供給される。
本実施形態では、ECU80は、エンジン90の自動停止及び自動再始動を実行する。詳しくは、ECU80は、所定の自動停止条件が成立した場合にエンジン90を自動停止させ、所定の自動再始動条件が成立した場合にエンジン90を自動再始動させる。
図9は、ECU80が実行するエンジン始動制御の手順を示すフローチャートである。この一連の処理は、ドライバの手動による始動が行われる場合又は上記自動再始動条件が成立した場合に開始される。S11〜S18の処理は、図7のS11〜S18の処理と同一である。
ECU80は、エンジン90のクランキングを完了させた後(S18)、第1蓄電池31の充電量が第1所定量よりも少ないか否か判定する(S20)。この第1所定量は、第1蓄電池31から供給される電力によりモータ21を駆動して、エンジン90を始動することができる最低限の充電量に設定されている。この判定において、第1蓄電池31の充電量が第1所定量よりも少ないと判定した場合(S20:YES)、スイッチ37を閉状態に切り替える(S21)。一方、第1蓄電池31の充電量が第1所定量よりも少なくないと判定した場合(S20:NO)、S22の処理へ進む。
続いて、ECU80は、第1蓄電池31の充電量が第2所定量よりも多いか否か判定する(S22)。この第2所定量は、上記第1所定量よりも多い量に設定されており、第1蓄電池31の充電量が十分であるとみなすことができる充電量に設定されている。この判定において、第1蓄電池31の充電量が第2所定量よりも多いと判定した場合(S22:YES)、スイッチ37を開状態に切り替える(S23)。一方、第1蓄電池31の充電量が第2所定量よりも多くないと判定した場合(S22:NO)、S24の処理へ進む。
続いて、ECU80は、エンジン90の始動開始指令があるか否か判定する(S24)。具体的には、エンジン90の始動が完了した後(S18)、所定の自動停止条件が成立するとエンジン90が自動停止させられる。その後、ECU80は、所定の自動再始動条件が成立した場合にエンジン90の始動開始指令があると判定し、所定の自動再始動条件が成立していない場合にエンジン90の始動開始指令がないと判定する。S24の判定において、エンジン90の始動開始指令がないと判定した場合(S24:NO)、S20の処理から再度実行する。一方、S24の判定において、エンジン90の始動開始指令があると判定した場合(S24:YES)、S11の処理から再度実行する。
本実施形態は、以下の利点を有する。ここでは、第4実施形態と異なる利点のみを述べる。
・エンジン90には、エンジン90の駆動力により発電するオルタネータ95が設けられているため、エンジン90の始動後にオルタネータ95により発電することができる。そして、オルタネータ95は第2蓄電池32に接続されているため、上記スイッチ37を閉状態に切り替えることで、エンジン90の始動完了後にオルタネータ95により第1蓄電池31及び第2蓄電池32を充電することができる。
・第2蓄電池32にオルタネータ95が接続されており、第1蓄電池31にオルタネータ95が接続されていないため、第1蓄電池31及び第2蓄電池32にそれぞれオルタネータ95が接続されている構成と比較して、配線を簡略化することができる。
・オルタネータ95は、第2蓄電池32に接続されている。このため、第2蓄電池32及びオルタネータ95の双方から補機41,42へ電力を供給することができ、補機41,42の動作をさらに安定させることができる。
・エンジン90の始動が完了した場合に、第1蓄電池31の充電状態に基づいて、スイッチ37の開閉状態が切り替えられる。このため、第1蓄電池31の充電量と第2蓄電池32の充電量とのバランスを調整することができ、第1蓄電池31及び第2蓄電池32の過放電や過充電を抑制することができる。
・第1蓄電池31の充電量が第1所定量よりも少ないと判定された場合に、スイッチ37が閉状態に切り替えられる。このため、第1蓄電池31の充電量を、エンジン90を始動することができる最低限の充電量以上まで増加させることができる。
・第1蓄電池31の充電量が第2所定量よりも多いと判定された場合に、スイッチ37が開状態に切り替えられる。このため、第1蓄電池31の充電量が十分になった場合には、第1蓄電池31の充電を終了させることができる。
なお、上記実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。
・第1蓄電池31にオルタネータ95が接続されており、第2蓄電池32にオルタネータ95が接続されていない構成を採用することもできる。その場合も、第1蓄電池31及び第2蓄電池32にそれぞれオルタネータ95が接続されている構成と比較して、配線を簡略化することができる。
・ECU80は、エンジン90の始動が完了した場合に、第2蓄電池32の充電状態に基づいて、スイッチ37の開閉状態を切り替えることもできる。この場合も、第1蓄電池31の充電量と第2蓄電池32の充電量とのバランスを調整することができ、第1蓄電池31及び第2蓄電池32の過放電や過充電を抑制することができる。
・オルタネータ95に代えて、力行及び発電を実行することのできるMG(Motor Generator)を採用することもできる。その場合は、エンジン90の自動再始動時に、MGによりエンジン90を始動させることもできる。
(第6実施形態)
以下、第5実施形態において第1蓄電池31を第2蓄電池32よりも供給電圧の高い蓄電池とし、スイッチ37に代えて電力変換装置を設けた第6実施形態について、図10を参照して説明する。なお、第5実施形態と同一の部分については、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図10に示すように、第1蓄電池131の供給電圧は、第2蓄電池32の供給電圧よりも高くなっている。例えば、第1蓄電池131の供給電圧は48Vになっている。
第1蓄電池131と第2蓄電池32とが、電圧変換装置51を介して並列に接続されている。電圧変換装置51は、第1蓄電池131から入力される電圧を降圧して第2蓄電池32へ出力する機能と、第2蓄電池32から入力される電圧を昇圧して第1蓄電池131へ出力する機能とを有している。また、電圧変換装置51は、第1蓄電池131と第2蓄電池32との接続を遮断する機能を有している。
本実施形態は、以下の利点を有する。ここでは、第5実施形態と異なる利点のみを述べる。
・ピニオンギア23とリングギア92との噛み合わせ中に、電圧変換装置51により第1蓄電池131と第2蓄電池32との接続を遮断することにより、モータ21に電流が流れることに起因して第2蓄電池32の電圧が低下することがなく、噛み合わせ装置25を適切に制御することができる。
・互いに供給電圧の異なる第1蓄電池131と第2蓄電池32とが、電圧変換装置51を介して並列に接続されている。このため、第1蓄電池131及び第2蓄電池32の状態に応じて、電圧変換装置51により電圧を変換して、第1蓄電池131と第2蓄電池32とで互いに電力を供給することができる。
・第1蓄電池131から電力を供給することができなくなった場合に、非常時の処理として、第2蓄電池32から入力される電圧を電圧変換装置51により昇圧してモータ21へ出力することもできる。これにより、エンジン90を始動不能となることを避けることができる。第1蓄電池131から電力を供給することができなくなった場合として、例えば第1蓄電池131の充電量が不足している場合を想定することができる。
・第2蓄電池32から電力を供給することができなくなった場合に、非常時の処理として、第1蓄電池131から入力される電圧を電圧変換装置51により降圧して制御部26へ出力することもできる。これにより、エンジン90を始動不能となることを避けることができる。また、第1蓄電池131から入力される電圧を電圧変換装置51により降圧して補機41,42へ出力することにより、補機41,42の動作を継続させることができる。
なお、上記実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。
・第2蓄電池32を第1蓄電池131よりも供給電圧の高い蓄電池とすることもできる。その場合は、電圧変換装置51による昇圧と降圧とが逆方向になる。
・電圧変換装置51を、昇圧及び降圧のうち一方のみを行う構成にすることもできる。その場合は、電圧変換装置51の機能を絞ることで、電圧変換装置51の小型化や低コストを図ることができる。
(第7実施形態)
以下、第5実施形態において第2蓄電池32と補機41,42がスイッチを介して接続された第7実施形態について、図11を参照して説明する。なお、第5実施形態と同一の部分については、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図11に示すように、第1蓄電池31と補機41,42とがスイッチ37(第1スイッチに相当)を介して接続されている。第2蓄電池32と補機41,42とがスイッチ38(第2スイッチに相当)を介して接続されている。オルタネータ95は、スイッチ37,38と補機41,42との接続点に接続されている。
ECU80は、第1蓄電池31に異常が生じた場合にスイッチ37を開状態に切り替え且つスイッチ38を閉状態に切り替える。ECU80は、第2蓄電池32に異常が生じた場合にスイッチ38を開状態に切り替え且つスイッチ37を閉状態に切り替える。第1蓄電池31に異常生じた場合として、例えば第1蓄電池31がショートしている場合を想定することができる。
本実施形態は、以下の利点を有する。ここでは、第5実施形態と異なる利点のみを述べる。
・第1蓄電池31に異常が生じた場合に、スイッチ37が開状態に切り替えられ且つスイッチ38が閉状態に切り替えられる。このため、第1蓄電池31に異常が生じた場合であっても、第2蓄電池32から補機41,42へ電力を供給することができる。また、第2蓄電池32に異常が生じた場合に、スイッチ38が開状態に切り替えられ且つスイッチ37が閉状態に切り替えられる。このため、第2蓄電池32に異常が生じた場合であっても、第1蓄電池31から補機41,42へ電力を供給することができる。その結果、補機41,42の動作を継続させることができる。
10…エンジン始動システム、20…スタータ、21…モータ、23…ピニオンギア、25…噛み合わせ装置、26…制御部、31…第1蓄電池、32…第2蓄電池、35…スイッチ、36…スイッチ、37…スイッチ、38…スイッチ、41…補機、42…補機、51…電圧変換装置、90…エンジン、91…クランク軸、92…リングギア、95…オルタネータ、120…スタータ、131…第1蓄電池。

Claims (5)

  1. エンジン(90)の出力軸(91)に接続された被駆動ギア(92)に噛み合わせ可能な駆動ギア(23)と、
    前記駆動ギアを回転させるモータ(21)と、
    前記被駆動ギアと前記駆動ギアとの噛み合い状態を変更する噛み合わせ装置(25)と、
    充放電可能な第1電源(31、131)と、
    充放電可能な第2電源(32)と、
    を備え、
    前記第1電源と前記第2電源とがスイッチ(37)を介して並列に接続されており、
    前記エンジンの始動に際して前記噛み合わせ装置により前記駆動ギアを前記被駆動ギアに噛み合わせるまでの間は、前記スイッチを開状態に切り替え、前記第1電源から前記モータへ電力を供給させ且つ前記第1電源から前記噛み合わせ装置へ電力を供給させず、前記第2電源から前記噛み合わせ装置へ電力を供給させ且つ前記第2電源から前記モータへ電力を供給させず、
    前記エンジンの始動が完了した場合に、前記第1電源の充電状態及び前記第2電源の充電状態の少なくとも一方に基づいて、前記スイッチの開閉状態を切り替えるエンジン始動システム(10)。
  2. 前記第2電源から補機(41、42)へ電力が供給される請求項1に記載のエンジン始動システム。
  3. 前記エンジンには、前記エンジンの駆動力により発電する回転電機(95)が設けられており、
    前記回転電機は、前記第1電源又は前記第2電源に接続されている請求項又はに記載のエンジン始動システム。
  4. 前記第2電源から補機へ電力が供給され、
    前記回転電機は、前記第2電源に接続されている請求項に記載のエンジン始動システム。
  5. エンジン(90)の出力軸(91)に接続された被駆動ギア(92)に噛み合わせ可能な駆動ギア(23)と、
    前記駆動ギアを回転させるモータ(21)と、
    前記被駆動ギアと前記駆動ギアとの噛み合い状態を変更する噛み合わせ装置(25)と、
    充放電可能な第1電源(31、131)と、
    充放電可能な第2電源(32)と、
    を備え、
    前記第1電源と補機とが第1スイッチ(37)を介して接続されており、
    前記第2電源と前記補機とが第2スイッチ(38)を介して接続されており、
    前記エンジンの始動に際して前記噛み合わせ装置により前記駆動ギアを前記被駆動ギアに噛み合わせるまでの間は、前記第1電源から前記モータへ電力を供給させ且つ前記第1電源から前記噛み合わせ装置へ電力を供給させず、前記第2電源から前記噛み合わせ装置へ電力を供給させ且つ前記第2電源から前記モータへ電力を供給させず、
    前記第1電源に異常が生じた場合に前記第1スイッチを開状態に切り替え且つ前記第2スイッチを閉状態に切り替え、前記第2電源に異常が生じた場合に前記第2スイッチを開状態に切り替え且つ前記第1スイッチを閉状態に切り替えるエンジン始動システム。
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