JP6623913B2 - バルブ装置及びこれを備えるオイルミストセパレータ - Google Patents

バルブ装置及びこれを備えるオイルミストセパレータ Download PDF

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Description

本発明は、バルブ装置及びこれを備えるオイルミストセパレータに関し、さらに詳しくは、内燃機関のブローバイガス流路に設けられるバルブ装置及びこれを備えるオイルミストセパレータに関する。
従来のバルブ装置として、内燃機関のブローバイガス流路に設けられるものが一般に知られている(例えば、特許文献1及び2等参照)。この特許文献1には、内燃機関のブローバイガス流路に繊維構造体からなる弁体を備えた通気性のバルブを備え、ガスの圧力に応じてバルブを開閉することで圧力の上昇を抑えつつもオイル分離作用を確保する構成が開示されている。さらに、特許文献2には、特許文献1に近似する構成のバルブをブローバイガス流路のバイパス流路に設ける構成が開示されている。
特開2014−80935号公報 国際公開第2011/147880号
しかし、上記特許文献1及び2に開示されたバルブの構成では、閉弁時に弁体と弁座が接触する構造であるため、脈動を伴って流通するブローバイガスの影響で衝突音が頻繁に発生したり、弁体や弁座の摩耗においても課題があり、改善の余地を残すものである。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、ブローバイガス流路内の仕切壁の前後の差圧の上昇を抑制できるとともに、脈動等を伴うブローバイガスの流通による異音や摩耗を抑制できるバルブ装置及びこれを備えるオイルミストセパレータを提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、内燃機関のブローバイガス流路に設けられるバルブ装置であって、前記ブローバイガス流路を上流側空間と下流側空間とに仕切るとともに、ブローバイガスの流通孔が形成された仕切壁と、前記流通孔の軸方向への移動によって前記流通孔を開閉可能な弁体と、を備え、前記弁体は、前記流通孔に埋没されることによって前記流通孔を閉塞可能な弁本体を備え前記下流側空間の所定位置に配置されるとともに、前記弁体を前記流通孔の軸方向に移動可能に支持するガイド部材と、前記弁体を前記流通孔の軸方向で前記下流側空間から前記上流側空間に向かう方向に付勢する第1付勢部材と、前記弁体を前記流通孔の軸方向で前記上流側空間から前記下流側空間に向かう方向に付勢する第2付勢部材と、を備え、前記弁体は、前記弁本体から前記流通孔の軸方向に延びる弁支持体を備え、前記弁支持体は、前記ガイド部材により支持されるとともに、前記第1付勢部材及び前記第2付勢部材により付勢され、前記第1付勢部材と前記第2付勢部材の付勢力が拮抗した状態で、前記弁本体が前記流通孔を閉塞することを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項記載の発明において、前記流通孔の内周面と前記流通孔に埋没された前記弁本体の外周面との間にはノズル孔が形成され、前記弁支持体には、前記下流側空間内に拡がるフランジ部が設けられており、前記フランジ部は、前記ノズル孔の前記下流側空間への延長上に配置されていることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項記載の発明において、前記フランジ部の前記ノズル孔側を向く表面には、繊維構造体が備えられていることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項記載の発明において、前記フランジ部の前記繊維構造体を備える面部は、非通気性であることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項記載の発明において、前記フランジ部の前記繊維構造体を備える面部は、通気性であることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至のいずれか一項に記載の発明において、前記流通孔の内周面には、前記下流側空間に向かうにつれて大径となるテーパ状部が形成されていることを要旨とする。
上記問題を解決するために、請求項に記載の発明は、内燃機関のブローバイガス流路を流通するブローバイガス中のオイルを分離するオイルミストセパレータであって、前記ブローバイガス流路は、ブローバイガス中のオイルを分離する気液分離部を備えた主流路と、前記主流路の圧力状態に応じて開通と不通とに切換え可能なバイパス流路と、を備え、前記バイパス流路は、請求項1乃至のいずれか一項に記載のバルブ装置を備えることを要旨とする。
本発明のバルブ装置によると、ブローバイガス流路を上流側空間と下流側空間とに仕切るとともに、ブローバイガスの流通孔が形成された仕切壁と、流通孔の軸方向への移動によって流通孔を開閉可能な弁体と、を備え、弁体は、流通孔に埋没されることによって流通孔を閉塞可能な弁本体を備える。これにより、ブローバイガス流路内の仕切壁の前後の差圧が上昇すると、弁体が流通孔の軸方向に後退することで流通孔が開放される。よって、ブローバイガス流路内の仕切壁の前後の差圧の上昇を抑制できる。さらに、弁本体が流通孔に埋没されることによって流通孔が閉塞されるため、脈動等を伴うブローバイガスの流通により弁体が流通孔の軸方向に移動を繰り返しても、弁本体が仕切壁に当接することなく弁体がスムーズに移動する。よって、脈動等を伴うブローバイガスの流通による異音や摩耗を抑制できる。
また、ガイド部材と、第1付勢部材と、第2付勢部材と、を備え、前記弁体が、弁支持体を備え、前記弁支持体が、前記ガイド部材により支持されるとともに、前記第1付勢部材及び前記第2付勢部材により付勢され、前記第1付勢部材と前記第2付勢部材の付勢力が拮抗した状態で、前記弁本体が前記流通孔を閉塞するので、第1及び第2付勢手段の付勢力のつり合い点が弁本体による流通孔の閉塞位置とされる。よって、逆流圧に対しても弁体がスムーズに移動して流通孔を開放してガスを逃すことができる。
また、前記流通孔の内周面と前記弁本体の外周面との間にはノズル孔が形成され、弁支持体に、フランジ部が設けられており、前記フランジ部が、前記ノズル孔の前記下流側空間への延長上に配置されている場合は、ノズル孔及びフランジ部により衝突分離式のオイル分離機構を構成できる。よって、適当なオイル分離性能を確保できる。
また、前記フランジ部の前記ノズル孔側を向く表面に、繊維構造体が備えられている場合は、ノズル孔から下流側空間に噴射されるブローバイガスは、繊維構造体に衝突して繊維構造体内を通過する。よって、オイル分離性能が更に向上される。
また、前記フランジ部の前記繊維構造体を備える面部が、非通気性である場合は、ブローバイガスは、繊維構造体に衝突して繊維構造体内を通過してから非通気性のフランジ部の面部に衝突して面部に沿って流れることで、繊維構造体内を全体にわたって通過する。よって、オイル分離性能が更に向上される。
また、前記フランジ部の前記繊維構造体を備える面部が、通気性である場合は、ブローバイガスは、繊維構造体に衝突して繊維構造体内を通過してから通気性のフランジ部の面部を通過する。よって、圧力損失が低減される。
さらに、前記流通孔の内周面に、前記下流側空間に向かうにつれて大径となるテーパ状部が形成されている場合は、弁体が流通孔の軸方向に後退すると、流通孔のテーパ状部を介して多量のガスが下流側空間に瞬時に流れる。よって、ブローバイガス流路内の仕切壁の前後の差圧の上昇をより効果的に抑制できる。
本発明のオイルミストセパレータによると、ブローバイガス流路は、ブローバイガス中のオイルを分離する気液分離部を備えた主流路と、主流路の圧力状態に応じて開通と不通とに切換え可能なバイパス流路と、を備え、バイパス流路は、上述のバルブ装置を備える。これにより、ブローバイガス流路内の仕切壁の前後の差圧の上昇を抑制できるとともに、脈動等を伴うブローバイガスの流通による異音や摩耗を抑制できる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施例1に係るバルブ装置を備えるオイルミストセパレータの縦断面図である。 図1の要部拡大図であり、(a)は流通孔の閉塞状態を示し、(b)は流通孔の開放状態を示す。 図2のIII矢視図であり、(a)は環状のノズル孔を示し、(b)は円周方向に複数配置されるノズル孔を示す。 上記バルブ装置(流通孔の開放状態)の斜視図である。 上記バルブ装置(流通孔の閉塞状態)の一部を断面とした要部斜視図である。 実施例2に係るバルブ装置の縦断面図であり、(a)は流通孔の閉塞状態を示し、(b)は流通孔の開放状態を示す。 実施例3に係るオイルミストセパレータの要部断面図である。 他の形態に係るバルブ装置の要部縦断面図であり、(a)は通気性のフランジ部を示し、(b)は繊維構造体を備えないフランジ部を示す。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
<バルブ装置>
本実施形態に係るバルブ装置は、内燃機関のブローバイガス流路(2)に設けられるバルブ装置(4、34)であって、ブローバイガス流路(2)を上流側空間(S1)と下流側空間(S2)とに仕切るとともに、ブローバイガスの流通孔(17)が形成された仕切壁(11)と、流通孔(17)の軸方向(D)への移動によって流通孔を開閉可能な弁体(12)と、を備え、弁体(12)は、流通孔(17)に埋没されることによって流通孔を閉塞可能な弁本体(21)を備える(例えば、図2及び図6等参照)。
なお、上記「流通孔に埋没される」とは、弁本体の全部又は一部が流通孔に差し込まれて流通孔が埋められる状態を意図する。さらに、上記「流通孔を閉塞」とは、流通孔と弁本体との間の隙間を介してブローバイガスが流通する状態の他に、流通孔でブローバイガスが流通しない状態を含むものとする。
本実施形態に係るバルブ装置としては、例えば、上記下流側空間(S2)の所定位置に配置されるとともに、弁体(12)を流通孔の軸方向(D)に移動可能に支持するガイド部材(13)と、弁体(12)を流通孔の軸方向(D)で下流側空間(S2)から上流側空間(S1)に向かう方向に付勢する第1付勢部材(14)と、弁体(12)を流通孔の軸方向(D)で上流側空間(S1)から下流側空間(S2)に向かう方向に付勢する第2付勢部材(15)と、を備え、弁体(12)は、弁本体(21)から流通孔の軸方向(D)に延びる弁支持体(22、35)を備え、弁支持体(22、35)は、ガイド部材(13)により支持されるとともに、第1付勢部材(14)及び第2付勢部材(15)により付勢され、第1付勢部材(14)と第2付勢部材(15)の付勢力が拮抗した状態で、弁本体(21)が流通孔(17)を閉塞する形態(例えば、図2及び図6等参照)を挙げることができる。
上述の形態の場合、例えば、上記流通孔(17)の内周面と流通孔に埋没された弁本体(21)の外周面との間にはノズル孔(23、23’)が形成され、弁支持体(22、35)には、下流側空間(S2)内に拡がるフランジ部(27、27’、27"、36)が設けられており、フランジ部は、ノズル孔(23、23’)の下流側空間(S2)への延長上に配置されていることができる(例えば、図2、図6及び図8(a)(b)等参照)。
上述の形態の場合、例えば、上記フランジ部(27、27’、36)のノズル孔(23、23’)側を向く表面には、繊維構造体(28)が備えられていることができる(例えば、図2、図6及び図8(a)等参照)。この場合、例えば、上記フランジ部(27、36)の繊維構造体(28)を備える面部は、非通気性である形態(例えば、図2及び図6等参照)、上記フランジ部(27’)の繊維構造体を備える面部は、通気性である形態(例えば、図8(a)等参照)を挙げることができる。
上述の形態の場合、例えば、上記弁支持体(22)は、流通孔の軸方向(D)に延びて一端側が弁本体(21)に連なる支持部材(25)と、支持部材の他端側に設けられる支持プレート(26)と、を備え、ガイド部材(13)は、流通孔の軸方向(D)で仕切壁(11)と支持プレート(26)との間に配置されており、支持部材(25)の一端側とガイド部材(13)との間には第1付勢部材(14)が介装されており、ガイド部材(13)と支持プレート(26)との間には第2付勢部材(15)が介装されていることができる(例えば、図2等参照)。これにより、弁体の中心側に配置される比較的小径の第1及び第2付勢部材を採用できる。そのため、ブローバイガス流路内の仕切壁の前後の差圧が小さな値であっても弁体を移動させることができる。
上述の形態の場合、例えば、上記弁支持体(35)には、下流側空間(S2)内に拡がるフランジ部(36)が設けられており、フランジ部(36)は、流通孔の軸方向(D)で仕切壁(11)とガイド部材(13)との間に配置されており、フランジ部(36)とガイド部材(13)との間には第1付勢部材(14)が介装されており、仕切壁(11)とフランジ部(36)との間には第2付勢部材(15)が介装されていることができる(例えば、図6等参照)。これにより、弁支持体を1部品で構成でき、部品点数を低減できる。
本実施形態に係るバルブ装置としては、例えば、上記流通孔(17)の内周面には、下流側空間(S2)に向かうにつれて大径となるテーパ状部(17a)が形成されている形態(例えば、図5等参照)を挙げることができる。
<オイルミストセパレータ>
本実施形態に係るオイルミストセパレータは、内燃機関のブローバイガス流路(2)を流通するブローバイガス中のオイルを分離するオイルミストセパレータ(41)であって、ブローバイガス流路(2)は、ブローバイガス中のオイルを分離する気液分離部(43)を備えた主流路(42a)と、主流路の圧力状態に応じて開通と不通とに切換え可能なバイパス流路(42b)と、を備え、バイパス流路は、上記実施形態に係るバルブ装置(4、34)を備える(例えば、図7等参照)。
なお、上記実施形態で記載した各構成の括弧内の符号は、後述する実施例に記載の具体的構成との対応関係を示すものである。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。なお、本実施例では、本発明に係る「バルブ装置」として、オイル分離機構を備えるバルブ装置を例示する。
<実施例1>
(1)オイルミストセパレータの構成
本実施例に係るオイルミストセパレータ1は、図1に示すように、内燃機関のブローバイガス流路2を流通するブローバイガス中に含まれるミスト状のオイルを分離するものである。このオイルミストセパレータ1は、ブローバイガス流路2を形成するケース3と、ケース3内に設けられる後述のバルブ装置4と、を備えている。このケース3は、下方を開口した長尺箱状のケース本体3aと、ケース本体3aの下方開口を塞ぐプレート3bと、を備えている。また、ケース3には、ブローバイガスを導入するガス導入部6と、オイルが分離されたブローバイガスを排出するガス排出部7と、分離されたオイルを排出するオイル排出部8と、が設けられている。このガス導入部6は、図示しない内燃機関のクランクケース内の空間と連通している。さらに、ガス排出部7は、図示しない内燃機関の吸気系と連通している。
なお、上記ブローバイガスは、内燃機関の燃焼室からピストンとシリンダとの隙間を介してクランクケース内に漏洩する不完全燃焼ガスである。このブローバイガスを内燃機関の燃焼室に再度送り込むことで、ブローバイガスに含まれる燃料成分や一酸化炭素の大気中への放出が防止される。
(2)バルブ装置の構成
本実施例に係るバルブ装置4は、図1に示すように、内燃機関のブローバイガス流路2に設けられている。このバルブ装置4は、以下に述べる仕切壁11、弁体12、ガイド部材13、第1付勢部材14及び第2付勢部材15を備えている。
上記仕切壁11は、ブローバイガス流路2を上流側空間S1と下流側空間S2とに仕切っている。この仕切壁11の外周側は、ケース3の内壁に溶着等により接合されている。また、仕切壁11には、図2に示すように、平面円形のブローバイガスの流通孔17が形成されている(図3(a)参照)。この流通孔17の内周面の下流側空間S2寄り側には、下流側空間S2に向かうにつれて大径となるテーパ状部17aが形成されている(図5参照)。なお、上記上流側空間S1には、ガス導入部6が接続され、下流側空間S2には、ガス排出部7及びオイル排出部8が接続されている(図1参照)。
上記弁体12は、図2に示すように、流通孔17の軸方向Dへの移動によって流通孔17を開閉可能とされている。この弁体12は、弁本体21及び弁支持体22を備えている。この弁本体21は、流通孔17に埋没されることによって流通孔17を閉塞する。すなわち、弁本体21は、図2(a)及び図3(a)に示すように、流通孔17に入り込んで流通孔17を埋めるような形状(例えば、円板状、円筒状等)に形成されている。また、流通孔17の内周面と流通孔17に埋没された弁本体21の外周面との間には、円環状のノズル孔23(即ち、オリフィス)が形成されている。このノズル孔23は、ブローバイガスを上流側空間S1から下流側空間S2に向かって流速を高めて噴射させる。
なお、本実施例では、円環状のノズル孔23を例示したが、これに限定されず、例えば、図3(b)に示すように、流通孔17の軸方向Dを中心とする円周方向に複数(図中2つ)設けられるノズル孔23’を採用してもよい。
上記弁支持体22は、図2に示すように、弁本体21から流通孔17の軸方向Dに延びている。この弁支持体22は、流通孔17の軸方向Dに延びる筒状に形成されて一端側が弁本体21に連なる支持部材25と、支持部材25の他端側に取り付けられる支持プレート26と、を備えている。この支持プレート26の中心側には、流通孔17の軸方向Dに凹む凹部26aが設けられている。
上記支持部材25の外周側には、下流側空間S2内に拡がる円板状のフランジ部27が設けられている。このフランジ部27は、ノズル孔23の下流側空間S2への延長上に配置されている。すなわち、フランジ部27は、流通孔17の軸方向Dからみてノズル孔23と重なる位置に配置されている。また、フランジ部27のノズル孔23側を向く表面には、ろ紙、不織布成形体等からなる繊維構造体28が備えられている。この繊維構造体28は、ノズル孔23に対向している。また、フランジ部27の繊維構造体28を備える面部は、非通気性である。さらに、フランジ部27の裏面には、流通孔17の軸方向Dに延びる複数の支持片29が設けられている。これら各支持片29の端部に、支持プレート26が取り付けられている。
上記ガイド部材13は、下流側空間S2の所定位置に配置されているとともに、弁体12を流通孔17の軸方向Dに移動可能に支持している。このガイド部材13は、仕切壁11の裏面から流通孔17の軸方向Dに延びる複数の支柱30の端部に取り付けられている。また、ガイド部材13は、流通孔17の軸方向Dにおいて仕切壁11と支持プレート26との間に配置されている。また、ガイド部材13は、プレート状に形成されており、その中心側には、流通孔17の軸方向Dに延びる筒状部13aが設けられている。この筒状部13aの内部は、区画壁13bで区画されている。さらに、ガイド部材13の外周側には、各支持片29を支持するガイド部13cが設けられている(図5参照)。そして、ガイド部材13の筒状部13aが支持部材25内に挿通するとともに、ガイド部材13のガイド部13cが支持片29を支持することで、弁支持体22は、ガイド部材13により流通孔17の軸方向Dに移動可能に支持される。
上記第1付勢部材14は、弁体12を仕切壁11に対して流通孔17の軸方向Dで下流側空間S2から上流側空間S1に向かう方向(即ち、弁支持体22を仕切壁11に向かわせる方向)に付勢するコイルバネである。この第1付勢部材14は、筒状の支持部材25の底面とガイド部材13の筒状部13aの底面との間に介装されている。また、上記第2付勢部材15は、弁体12を仕切壁11に対して流通孔17の軸方向Dで上流側空間S1から下流側空間S2に向かう方向(即ち、弁支持体22を仕切壁11から遠ざける方向)に付勢するコイルバネである。この第2付勢部材15は、ガイド部材13の筒状部13aの底面と支持プレート26の凹部26aの底面との間に介装されている。よって、弁支持体22は、第1及び第2付勢部材14、15により付勢される。そして、弁体12に対してブローバイガスの圧力が作用せず且つ第1付勢部材14と第2付勢部材15の付勢力が拮抗した状態(即ち、第1及び第2付勢部材14、15の付勢力が略つり合った状態)で、弁本体21が流通孔17を閉塞する。
ここで、図4及び図5に示すように、仕切壁11の表面の流通孔17の外周側には、流通孔17の軸心を中心とする放射状に複数(図中6つ)のガイド片31が立ち上げられている。また、弁本体21の先端面には、流通孔17の軸心を中心とする放射状に複数(図中6つ)の被ガイド片32が立ち上げられている。そして、弁体12が流通孔17の軸方向Dに移動する際に、ガイド片31及び流通孔17の内周面により被ガイド片32がガイドされることで、弁体12の脱落が防止される。
(3)バルブ装置の作用
次に、上記構成のバルブ装置4の作用について説明する。オイルミストセパレータ1では、図1中に破線で示すように、内燃機関で生じるブローバイガスBGは、ガス導入部6からケース3内の上流側空間S1に導入される。そして、導入されたブローバイガスBGは、バルブ装置4によりオイルが分離されてから下流側空間S2を流通してガス排出部7から排出される。また、分離されたオイルOLは、ケース3の底壁に落下してオイル排出部8から排出される。
ここで、ブローバイガス流路2内の仕切壁11の前後の差圧が設定値以下であると、バルブ装置4では、図2(a)に示すように、第1及び第2付勢部材14、15の付勢力のつり合いにより、弁本体21が流通孔17に埋没されて流通孔17が閉塞されている。そのため、ケース3内の上流側空間S1に導入されたブローバイガスBGは、ノズル孔23を通過して流速が高められた状態で繊維構造体28に衝突する。この繊維構造体28に衝突したブローバイガスBGは、繊維構造体28内を通過してから非通気性のフランジ部27の面部に衝突して面部に沿って遠心方向に流れることで、繊維構造体28内を全体にわたって通過する。これにより、ブローバイガス中に含まれるミスト状のオイルが捕捉されて分離される。
一方、ブローバイガス流路2内の仕切壁11の前後の差圧が設定値を超えて上昇すると、図2(b)に示すように、弁体12が流通孔17の軸方向に押されて後退することで、弁本体21が流通孔17から抜け出て流通孔17が開放される。このとき、流通孔17のテーパ状部17aを介して多量のガスが下流側空間S2に瞬時に流れ、ブローバイガス流路2内の仕切壁11の前後の差圧の上昇が抑制される。さらに、開放状態の流通孔17を通過して下流側空間S2に流れるブローバイガスBGの一部は、繊維構造体28内を通過してオイルが分離される。このように、バルブ装置4が作動した場合であっても、適切にオイル分離がなされる。さらに、脈動等を伴うブローバイガスの流通により弁体12が流通孔17の軸方向Dに移動を繰り返しても、弁本体21が仕切壁11に当接しない。このとき、図2(b)中に仮想線で示すように、逆流圧に対しても弁本体21が流通孔17の軸方向Dに前進することで、流通孔17が開放されてガスが逃される。
(4)実施例の効果
本実施例のバルブ装置4によると、ブローバイガス流路2を上流側空間S1と下流側空間S2とに仕切るとともに、ブローバイガスの流通孔17が形成された仕切壁11と、流通孔17の軸方向Dへの移動によって流通孔17を開閉可能な弁体12と、を備え、弁体12は、流通孔17に埋没されることによって流通孔17を閉塞可能な弁本体21を備える。これにより、ブローバイガス流路2内の仕切壁11の前後の差圧が上昇すると、弁体12が流通孔17の軸方向Dに後退することで流通孔17が開放される。よって、ブローバイガス流路2内の仕切壁11の前後の差圧の上昇を抑制できる。さらに、弁本体21が流通孔17に埋没されることによって流通孔17が閉塞されるため、脈動等を伴うブローバイガスの流通により弁体12が流通孔17の軸方向に移動を繰り返しても、弁本体21が仕切壁11に当接することなく弁体12がスムーズに移動する。よって、脈動等を伴うブローバイガスの流通による異音や摩耗を抑制できる。
また、本実施例では、ガイド部材13と、第1付勢部材14と、第2付勢部材15と、を備え、弁体12は、弁支持体22を備え、弁支持体22は、ガイド部材13により支持されるとともに、第1付勢部材14及び第2付勢部材15により付勢され、第1付勢部材14と第2付勢部材15の付勢力が拮抗した状態で、弁本体21が流通孔17を閉塞する。これにより、第1及び第2付勢手段14、15の付勢力のつり合い点が弁本体21による流通孔17の閉塞位置とされる。よって、逆流圧に対しても弁体12がスムーズに移動して流通孔17を開放してガスを逃すことができる。
また、本実施例では、流通孔17の内周面と弁本体21の外周面との間にはノズル孔23が形成され、弁支持体22には、フランジ部27が設けられており、フランジ部27は、ノズル孔23の下流側空間S2への延長上に配置されている。これにより、ノズル孔23及びフランジ部27により衝突分離式のオイル分離機構を構成できる。よって、適当なオイル分離性能を確保できる。特に、本実施例では、バルブ装置4の作動時であっても、適当なオイル分離機能を発揮できる。
また、本実施例では、フランジ部27のノズル孔23側を向く表面には、繊維構造体28が備えられている。これにより、ノズル孔23から下流側空間S2に噴射されるブローバイガスは、繊維構造体28に衝突して繊維構造体28内を通過する。よって、オイル分離性能が更に向上される。特に、本実施例では、フランジ部27の繊維構造体28を備える面部は、非通気性である。これにより、ブローバイガスは、繊維構造体28に衝突して繊維構造体28内を通過してから非通気性のフランジ部27の面部に衝突して面部に沿って流れることで、繊維構造体28内を全体にわたって通過する。よって、オイル分離性能が更に向上される。
さらに、本実施例では、流通孔17の内周面には、下流側空間S2に向かうにつれて大径となるテーパ状部17aが形成されている。これにより、弁体12が流通孔17の軸方向Dに後退すると、流通孔17のテーパ状部17aを介して多量のガスが下流側空間S2に瞬時に流れる。よって、ブローバイガス流路2内の仕切壁11の前後の差圧の上昇をより効果的に抑制できる。
さらに、本実施例では、弁支持体22は、流通孔17の軸方向Dに延びて一端側が弁本体21に連なる支持部材25と、支持部材25の他端側に設けられる支持プレート26と、を備え、ガイド部材13は、流通孔17の軸方向Dで仕切壁11と支持プレート26との間に配置されており、支持部材25の一端側とガイド部材13との間には第1付勢部材14が介装されており、ガイド部材13と支持プレート26との間には第2付勢部材15が介装されている。これにより、弁体12の中心側に配置される比較的小径の第1及び第2付勢部材14、15を採用できる。そのため、ブローバイガス流路2内の仕切壁11の前後の差圧が小さな値であっても弁体12を移動させることができる。
<実施例2>
次に、実施例2に係るバルブ装置について説明するが、上記実施例1に係るバルブ装置4と略同じ構成部位には同符号を付けて詳説を省略し、両者の主な相違点について詳説する。
(1)バルブ装置の構成
本実施例に係るバルブ装置34は、図6に示すように、仕切壁11、弁体12、ガイド部材13、第1付勢部材14及び第2付勢部材15を備えている。この弁体12は、弁本体21及び弁支持体35を備えている。この弁支持体35は、弁本体21から流通孔17の軸方向Dに延びている。この弁支持体35の外周側には、下流側空間S2内に拡がる円板状のフランジ部36が設けられている。このフランジ部36は、ノズル孔23の下流側空間S2への延長上に配置されている。また、フランジ部36のノズル孔23側を向く表面には、ろ紙、不織布成形体等からなる繊維構造体28が備えられている。また、フランジ部36の繊維構造体28を備える面部は、非通気性である。
上記フランジ部36は、流通孔17の軸方向Dで仕切壁11とガイド部材13との間に配置されている。また、ガイド部材13の中心側には、流通孔17の軸方向Dに延びる筒状部13aが設けられている。この筒状部13a内に弁支持体35の一端側が挿通することで、弁支持体35は、ガイド部材13によって流通孔17の軸方向Dに移動可能に支持されている。また、フランジ部36とガイド部材13との間に第1付勢部材14が介装されている。さらに、仕切壁11とフランジ部36との間に第2付勢部材15が介装されている。よって、弁支持体22は、第1及び第2付勢部材14、15により付勢される。
(2)バルブ装置の作用効果
本実施例のバルブ装置34によると、上記実施例1のバルブ装置4と略同様の作用効果を奏するとともに、弁支持体35には、下流側空間S2内に拡がるフランジ部36が設けられており、フランジ部36は、流通孔17の軸方向Dで仕切壁11とガイド部材13との間に配置されており、フランジ部36とガイド部材13との間には第1付勢部材14が介装されており、仕切壁11とフランジ部36との間には第2付勢部材15が介装されている。これにより、弁支持体35を1部品で構成でき、部品点数を低減できる。
<実施例3>
次に、実施例3に係るオイルミストセパレータについて説明するが、上記実施例1に係るオイルミストセパレータ1と略同じ構成部位には同符号を付けて詳説を省略し、両者の主な相違点について詳説する。
(1)オイルミストセパレータの構成
本実施例に係るオイルミストセパレータ41は、図7に示すように、ブローバイガス流路2を形成するケース3と、ケース3内に設けられるバルブ装置4と、を備えている。このブローバイガス流路2は、ブローバイガス中のオイルを分離する気液分離部43を備えた主流路42aと、主流路42aの圧力状態(すなわち、ブローバイガス流路2の仕切壁11の前後の差圧状態)に応じて開通と不通とに切換え可能なバイパス流路42bと、を備えている。
上記気液分離部43は、バルブ装置4を構成する仕切壁11に形成されたノズル孔45と、ノズル孔45に対向して配置される繊維構造体46と、を備えている。このノズル孔45は、ブローバイガスを上流側空間S1から下流側空間S2に向かって流速を高めて噴射させる。また、上記バイパス流路42bに、バルブ装置4が備えられている。そして、ブローバイガス流路2のうちで、ブローバイガスがノズル孔45を通過する流路により主流路42aが構成されており、ブローバイガスがバルブ装置4の流通孔17を通過する流路によりバイパス流路42bが構成されている。
(2)オイルミストセパレータの作用
次に、上記構成のオイルミストセパレータ41の作用について説明する。ブローバイガス流路2(即ち、主流路42a)の仕切壁11の前後の差圧が設定値以下であると、ケース3内に導入されるブローバイガスBGは、主流路42aにおいてノズル孔45を通過して流速が高められた状態で繊維構造体46に衝突してオイルが分離されるとともに、バイパス流路42bにおいてバルブ装置4のノズル孔23を通過して流速が高められた状態で繊維構造体28に衝突してオイルが分離される。
一方、ブローバイガス流路2の仕切壁11の前後の差圧が設定値を超えて上昇すると、バイパス流路42bにおいて、バルブ装置4の弁体12が流通孔17の軸方向Dに押されて後退することで、弁本体21が流通孔17から抜け出て流通孔17が開放される(図2(b)参照)。すると、流通孔17のテーパ状部17aを介して多量のガスが下流側空間S2に瞬時に流れ、ブローバイガス流路2の仕切壁11の前後の差圧の上昇が抑制される。
(3)実施例の効果
本実施例のオイルミストセパレータ41によると、ブローバイガス流路2は、ブローバイガス中のオイルを分離する気液分離部43を備えた主流路42aと、主流路42aの圧力状態に応じて開通と不通とに切換え可能なバイパス流路42bと、を備え、バイパス流路42bは、上述のバルブ装置4を備える。これにより、ブローバイガス流路2の仕切壁11の前後の差圧の上昇を抑制できるとともに、脈動等を伴うブローバイガスの流通による異音や摩耗を抑制できる。特に、本実施例では、バルブ装置4がオイル分離機構を備えるので、バイパス流路42bにおいてもオイル分離が可能となる。
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。すなわち、上記実施例1〜3では、繊維構造体28を備える面部が非通気性であるフランジ部27、36を例示したが、これに限定されず、例えば、図8(a)に示すように、繊維構造体28を備える面部が通気性であるフランジ部27’としてもよい。この場合、ノズル孔23から下流側空間S2に噴射されるブローバイガスBGは、繊維構造体28に衝突して繊維構造体28内を通過してから通気性のフランジ部27’の面部を通過する。よって、圧力損失が低減される。なお、上記通気性のフランジ部27’は、例えば、貫通孔48を形成したり、通気性を有する材料を使用したりすることで構成できる。
また、上記実施例1〜3では、繊維構造体28を具備するフランジ部27、36を例示したが、これに限定されず、例えば、図8(b)に示すように、繊維構造体28を具備しないフランジ部27"としてもよい。この場合、ノズル孔23から下流側空間S2内に噴射されるブローバイガスが非通気性のフランジ部27"の面部に直接衝突することで、オイルが分離される。
また、上記実施例1〜3では、ケース3と別物である仕切壁11を例示したが、これに限定されず、例えば、ケース3の内壁に一体に形成される仕切壁としてもよい。また、上記実施例1〜3では、仕切壁11に取り付けられるガイド部材13を例示したが、これに限定されず、例えば、ケース3の内壁に取り付けられるガイド部材としてもよい。
また、上記実施例1〜3では、流通孔17の軸方向Dに直列状に並べられる第1及び第2付勢部材14、15を備える形態を例示したが、これに限定されず、例えば、流通孔17の軸方向に延びる付勢部材を備え、付勢部材は、一端側が弁本体21に連結され且つ他端側がガイド部材13に連結され、付勢部材の自然長で弁本体21が流通孔17を閉塞する形態を採用してもよい。また、上記実施例1〜3では、付勢部材14、15としてコイルバネを例示したが、これに限定されず、例えば、付勢部材としてゴム等の弾性材や流体バネを採用してもよい。
また、上記実施例1〜3では、流通孔17と弁本体21との間にブローバイガスを噴射するノズル孔23を形成するようにしたが、これに限定されず、例えば、流通孔17と弁本体21との間にブローバイガスが流通する隙間を形成しないようにしてもよい。
さらに、上記実施例1〜3では、流通孔17の内周面にテーパ状部17aを形成するようにしたが、これに限定されず、例えば、流通孔17の内周面にテーパ状部17aを形成しないようにしてもよい。
さらに、上記実施例3では、衝突分離式の気液分離部43を備える主流路42aを例示したが、これに限定されず、例えば、衝突分離式、迷路分離式、遠心分離式等のうちの1種又は2種以上の組み合わせの気液分離部を備える主流路としてもよい。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
本発明は、内燃機関で生じるブローバイガスが流通する流通孔を開閉するバルブ装置に関する技術として広く利用される。特に、オイル分離機構を備えるバルブ装置に関する技術として好適に利用される。
2;ブローバイガス流路、4,34;バルブ装置、11;仕切壁、12;弁体、13;ガイド部材、14;第1付勢部材、15;第2付勢部材、17;流通孔、17a;テーパ状部、21;弁本体、22,35;弁支持体、23,23’;ノズル孔、27,27’,27",36;フランジ部、28;繊維構造体、41;オイルミストセパレータ、42a;主流路、42b;バイパス流路、43;気液分離部、S1;上流側空間、S2;下流側空間、D;流通孔の軸方向。

Claims (7)

  1. 内燃機関のブローバイガス流路に設けられるバルブ装置であって、
    前記ブローバイガス流路を上流側空間と下流側空間とに仕切るとともに、ブローバイガスの流通孔が形成された仕切壁と、
    前記流通孔の軸方向への移動によって前記流通孔を開閉可能な弁体と、を備え、
    前記弁体は、前記流通孔に埋没されることによって前記流通孔を閉塞可能な弁本体を備え
    前記下流側空間の所定位置に配置されるとともに、前記弁体を前記流通孔の軸方向に移動可能に支持するガイド部材と、
    前記弁体を前記流通孔の軸方向で前記下流側空間から前記上流側空間に向かう方向に付勢する第1付勢部材と、
    前記弁体を前記流通孔の軸方向で前記上流側空間から前記下流側空間に向かう方向に付勢する第2付勢部材と、を備え、
    前記弁体は、前記弁本体から前記流通孔の軸方向に延びる弁支持体を備え、
    前記弁支持体は、前記ガイド部材により支持されるとともに、前記第1付勢部材及び前記第2付勢部材により付勢され、
    前記第1付勢部材と前記第2付勢部材の付勢力が拮抗した状態で、前記弁本体が前記流通孔を閉塞することを特徴とするバルブ装置。
  2. 前記流通孔の内周面と前記流通孔に埋没された前記弁本体の外周面との間にはノズル孔が形成され、
    前記弁支持体には、前記下流側空間内に拡がるフランジ部が設けられており、
    前記フランジ部は、前記ノズル孔の前記下流側空間への延長上に配置されている請求項記載のバルブ装置。
  3. 前記フランジ部の前記ノズル孔側を向く表面には、繊維構造体が備えられている請求項記載のバルブ装置。
  4. 前記フランジ部の前記繊維構造体を備える面部は、非通気性である請求項記載のバルブ装置。
  5. 前記フランジ部の前記繊維構造体を備える面部は、通気性である請求項記載のバルブ装置。
  6. 前記流通孔の内周面には、前記下流側空間に向かうにつれて大径となるテーパ状部が形成されている請求項1乃至のいずれか一項に記載のバルブ装置。
  7. 内燃機関のブローバイガス流路を流通するブローバイガス中のオイルを分離するオイルミストセパレータであって、
    前記ブローバイガス流路は、ブローバイガス中のオイルを分離する気液分離部を備えた主流路と、前記主流路の圧力状態に応じて開通と不通とに切換え可能なバイパス流路と、を備え、
    前記バイパス流路は、請求項1乃至のいずれか一項に記載のバルブ装置を備えることを特徴とするオイルミストセパレータ。
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