JP6623886B2 - 蒸発器 - Google Patents

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本発明は、空気との熱交換により冷媒を蒸発させる蒸発器に関する。
例えば車両用の空調装置等に用いられる冷凍サイクルには、空気との熱交換により冷媒を蒸発させる蒸発器が備えられる。冷凍サイクルの動作中において、蒸発器には、上流側の絞り弁を通過した低温且つ低圧の冷媒が、液相の状態で供給される。
蒸発器には、この外部からの冷媒を受け入れるためのタンクが設けられている。タンクに供給された冷媒は、タンクに繋がる複数のチューブに分配された後、それぞれのチューブを流れながら外部の空気により加熱される。尚、上記のようにタンクやチューブを備えた構成は、蒸発器のみならず凝縮器においても採用されており、熱交換器においては一般的な構成となっている(例えば、下記特許文献1を参照)。
蒸発器の吸熱性能を十分に発揮させるためには、複数のチューブを冷媒が流れる際の圧力損失は可能な限り小さくした方が望ましい。また、空気との熱交換に伴う冷媒の蒸発、すなわち液相から気相への変化は、それぞれのチューブにおいて可能な限り均等に生じさせることが望ましい。
特開2011−89729号公報
圧力損失を小さくするためには、蒸発器の内部で冷媒が流れる経路の流路断面積を大きくすればよい。もしくは、蒸発器の内部で冷媒の流れる経路を短くすればよい。これを実現するために、外部から供給されタンクに受け入れられた冷媒が、可能な限り多くのチューブに分配されて流れるような構成とした方が望ましい。
しかしながら、液相の冷媒を多くのチューブに均等に分配することは容易ではない。特に、タンクの長手方向が上下方向に沿っており、複数のチューブが上下方向に積層されているような構成の蒸発器においては、上方側に配置されたチューブにはタンクからの液相冷媒が流入しにくく、気相の冷媒のみが流れる状態となってしまうことがある。この場合、冷媒の蒸発が上方側のチューブにおいては生じず、下方側部分のみにおいて局所的に生じることとなってしまう。その結果、蒸発器の吸熱性能が十分に発揮されなくなってしまう。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、タンクの長手方向が上下方向に沿うように配置された場合であっても、空気との熱交換に伴う冷媒の蒸発を、下方側のチューブのみならず上方側のチューブにおいても生じさせることのできる蒸発器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る蒸発器は、外部から供給される冷媒を一時的に貯える容器であって、その長手方向が上下方向に沿うように配置される第1タンク(100)と、一端が第1タンクに接続されており、冷媒が流れる流路が内部に形成された複数のチューブ(11)と、それぞれのチューブの他端が接続された容器であって、その長手方向が上下方向に沿うように配置される第2タンク(200)と、を備える。第1タンクのうち上方側の部分には、外部から供給される冷媒を内部に受け入れるための受入部(110)が形成されている。受入部には、供給された冷媒の流れ方向を、第1タンクの内部においてチューブに向かう方向となるように変化させる方向変更部(300,300A,300B)が設けられている。方向変更部のうち第1タンクの内部に配置された部分には、冷媒をチューブ側に向けて噴射するための噴射穴(310,310A,310B)が形成されており、噴射穴は、第1タンクの内壁よりも内側となる位置に配置されており、受入部は、冷媒が流れる配管を接続するための単一のコネクタとして形成されており、方向変更部は、第1タンクの長手方向に沿って、受入部の高さの範囲内にのみ設けられている。
このような構成の蒸発器では、第1タンクの受入部に供給された冷媒が、第1タンクの内部において、その流れ方向をチューブに向かう方向となるように変化させる。これにより、従来は液相の冷媒が流れにくかった上方側のチューブにおいても、液相の冷媒を確実に流すことができる。その結果、空気との熱交換に伴う冷媒の蒸発を、下方側のチューブのみならず上方側のチューブにおいても生じさせることが可能となる。
本発明によれば、タンクの長手方向が上下方向に沿うように配置された場合であっても、空気との熱交換に伴う冷媒の蒸発を、下方側のチューブのみならず上方側のチューブにおいても生じさせることのできる蒸発器が提供される。
本発明の第1実施形態に係る蒸発器の全体構成を示す図である。 図1のA部における構成を示す図である。 方向変更部の構成を示す図である。 第1タンクの内部における冷媒の流れを模式的に示す図である。 熱交換コア部における液相冷媒の分布を模式的に示す図である。 本発明の第2実施形態に係る蒸発器に設けられる、方向変更部の構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る蒸発器に設けられる、方向変更部の構成を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1を参照しながら、本発明の実施形態に係る蒸発器10の構成について説明する。蒸発器10は、車両用空調装置の冷凍サイクル(不図示)の一部として用いられるものである。従来の蒸発器と同様に、蒸発器10は、外部を流れる空気との熱交換により、内部で冷媒を蒸発させるための装置として構成されている。
尚、蒸発器10は、ヒートポンプシステムの一部として用いられる熱交換器であってもよい。つまり、蒸発器10は、常に蒸発器として機能するような熱交換器である必要はなく、ヒートポンプシステムの動作モードによっては一時的に凝縮器として機能するような熱交換器であってもよい。
蒸発器10は、第1タンク100と、第2タンク200と、チューブ11と、フィン12と、を備えている。
第1タンク100は、外部から供給される冷媒を一時的に貯えるための容器である。第1タンク100は、略円柱形上の細長い容器として形成されており、その長手方向を上下方向に沿わせた状態で配置されている。
第1タンク100のうち、その上下方向において中央となる位置よりも上方側の部分には、受入部110が形成されている。受入部110は、外部から供給される冷媒を受け入れて、これを第1タンク100の内部に流入させる部分である。受入部110は、冷凍サイクルにおいて冷媒が流れる配管を接続するためのコネクタとして形成されている。受入部110には、供給される冷媒の入口となる略円形の開口111が形成されている。
第2タンク200は、第1タンク100と同様に、冷媒を一時的に貯えるための容器として設けられている。第2タンク200は、略円柱形上の細長い容器として形成されており、その長手方向を上下方向に沿わせた状態で配置されている。第2タンク200は、その長手方向が第1タンク100の長手方向と平行となるように配置されている。
第2タンク200のうち、その上下方向において中央となる位置よりも下方側の部分には、排出部210が形成されている。排出部210は、チューブ11を通って第2タンク200の内部に一旦貯えられた冷媒を、外部に排出するための部分である。排出部210は、第1タンク100の受入部110と同様に、冷凍サイクルにおいて冷媒が流れる配管を接続するためのコネクタとして形成されている。排出部210には、排出される冷媒の出口となる略円形の開口211が形成されている。
チューブ11は、筒状に形成された金属製の配管であって、蒸発器10に複数本供えられている。チューブ11の内部空間は、第1タンク100から第2タンク200に向けて冷媒が流れる流路となっている。冷媒の流れ方向に対して垂直な断面におけるチューブ11の形状は扁平形状となっており、当該扁平形状の長手方向は空気の流れ方向(図1においては紙面に垂直な方向)に沿っている。
それぞれのチューブ11は、その一端が第1タンク100に接続されており、その他端が第2タンク200に接続されている。これにより、第1タンク100の内部空間は、それぞれのチューブ11を介して、第2タンク200の内部空間と連通されている。
また、それぞれのチューブ11は、その長手方向が第1タンク100等の長手方向とは垂直となっており、第1タンク100等の長手方向(つまり上下方向)に沿って積層された状態で保持されている。
フィン12は、波状に折り曲げられた金属板であって、隣り合うチューブ11の間に挿入されている。波状となっているフィン12のそれぞれの頂部は、チューブ11の側面(上下面)にろう付けされている。冷凍サイクルの動作中においては、通過する空気の熱がチューブ11に直接伝達される他、フィン12を介してもチューブ11に伝達される。つまり、空気との接触面積がフィン12によって大きくなっており、これにより空気と冷媒との熱交換が効率的に行われる。
積層された全てのチューブ11及びフィン12が配置された部分のことを、以下では「熱交換コア部」とも称する。熱交換コア部は、外部の空気と内部の冷媒との間で熱交換が行われる部分である。熱交換コア部の上下両側となる位置には、平坦な金属板であるサイドプレート13、14が設けられている。サイドプレート13、14は、熱交換コア部を上下両側から挟み込むことにより、熱交換コア部を補強してその形状を維持するためのものである。
冷凍サイクルが動作しているときにおける冷媒の流れについて説明する。冷媒は、蒸発器10の上流側において膨張弁(不図示)を通過し、その温度及び圧力を低下させた状態で蒸発器10に供給される。このとき、冷媒はそのほぼ全体が液相の状態となっている。既に述べたように、冷媒は、受入部110から第1タンク100の内部に流入し、第1タンク100において一時的に貯えられる。
その後、冷媒はそれぞれのチューブ11の内部に流入し、チューブ11を通って第2タンク200に向かって流れる。冷凍サイクルのうち蒸発器10よりも下流側となる位置には、冷媒を循環させるための圧縮機(不図示)が配置されている。第1タンク100の内部では、当該圧縮機の吸引力によって各チューブ11への冷媒の分配が行われる。
冷媒は、チューブ11を通る際に、熱交換コア部を通過する外部の空気によって加熱される。つまり、空気からの吸熱が行われる。これにより、チューブ11を通る冷媒はその温度を上昇させ、その一部又は全部が液相から気相へと変化する。また、熱交換コア部を通過する空気はその熱を奪われて冷却される。
それぞれのチューブ11を通った冷媒は、第2タンク200の内部に流入し、第2タンク200において一時的に貯えられる。その後、冷媒は第2タンク200に形成された排出部210から外部に排出され、冷凍サイクルの圧縮機に向かって流れる。
本実施形態においては、第1タンク100と第2タンク200との間を冷媒が往復して流れるのではなく、全ての冷媒が第1タンク100から第2タンク200に向かって1回だけ流れる構成となっている。これにより、蒸発器10の内部において冷媒の流れる経路は比較的短くなっており、冷媒の流れにおける圧力損失は比較的小さくなっている。
第1タンク100から一度に冷媒が分配されるチューブ11の本数は、冷媒が往復して流れるような場合に比べて多くなっている。このような構成においては、全てのチューブ11に対して液相の冷媒を均等に流入させるのは容易ではない。受入部110から第1タンク100の内部に供給された液相の冷媒は、重力の影響によってその大部分が下方側に落下する。その結果、熱交換コア部のうち上方側部分に配置されたチューブ11内には液相の冷媒が流入しにくく、気相の冷媒のみが流入する状態となりやすい。
この場合、上方側のチューブ11においては冷媒の蒸発が生じないので、空気からの吸熱が効率的には行われなくなる。換言すれば、冷媒の蒸発が熱交換コア部のうち下方側部分のみにおいて局所的に生じることとなるので、蒸発器10の吸熱性能が十分に発揮されなくなってしまう。
そこで、本実施形態に係る蒸発器10では、受入部110における構成を工夫することにより、上方側のチューブ11に冷媒が流入しなくなることを防止している。
図2は、蒸発器10のうち図1の点線Aで示された部分を切り出して、斜視図として描いたものである。図2に示されるように、受入部110の内部には方向変更部300が設けられている。方向変更部300は、第1タンク100とは別部品として予め形成された後に、受入部110に挿入され取り付けられた部材である。方向変更部300の全体形状は図3に示されている。
方向変更部300は、受入部110の開口111から第1タンク100の内部に挿入され、第1タンク100に対して固定されている。方向変更部300は、全体が扁平形状の部材であって、その内部には空間が形成されている。方向変更部300のうち、最も開口111側の部分には、開口302が形成されている。開口302は、受入部110に供給された冷媒が、方向変更部300の内部に流入する際の入口となる部分である。
方向変更部300のうち、開口302の縁となる部分には、開口111側に向けて突出する一対の板状部303、304が形成されている。板状部303、304は、方向変更部300を第1タンク100に対して固定するために形成された部分である。また、板状部303、304は、受入部110に供給された冷媒の全てを、開口302から方向変更部300の内部へと導くための部分としても機能する。
方向変更部300のうち、第1タンク100の内部においてチューブ11と対向する方の側面には、噴射穴310が形成されている。噴射穴310によって、第1タンク100の内部空間と、方向変更部300の内部空間とが連通されている。このため、受入部110に冷媒が供給されると、当該冷媒は、その流れ方向をチューブ11に向かう方向となるように変化させ、第1タンク100の内部において噴射穴310からチューブ11に向けて噴射される。このように、方向変更部300は、供給された冷媒の流れ方向を、第1タンク100の内部においてチューブ11に向かう方向となるように変化させるものとして機能する。
このような方向変更部300が設けられることにより、上方側部分に配置されたチューブ11、特に、方向変更部300と同じ高さとなる位置に設けられたチューブ11には、液相の冷媒が流入しやすくなる。これについて、図4及び図5を参照しながら説明する。
図4(A)には、方向変更部300が設けられていない場合における第1タンク100及び受入部110を、水平面に沿って切断した場合の断面が示されている。図4(A)においては、第1タンク100内における冷媒の流れが矢印で示されている。
図4(A)のような構成においては、開口111から供給された冷媒は、受入部110の内部に形成された通路112を通って第1タンク100の内部に供給される。尚、この通路112は、方向変更部300が挿入される空間である。
図4(A)において矢印で示されるように、供給された冷媒は、第1タンク100の内壁面に張り付いた状態で、当該内壁面に沿って流れる。液相の冷媒が、受入部110の近傍のチューブ11内に流入するには、第1タンク100の内側において突出しているチューブ11の壁面を乗り越える必要がある。実際には、そのような流れは殆ど生じないので、液相の冷媒の大部分はチューブ11内に流入することなく下方側に落下してしまう。
図5(A)において斜線で示されるのは、上記のように方向変更部300が設けられていない場合において、熱交換コア部のうち、冷凍サイクルの動作中に液相の冷媒が存在している領域である。尚、図5(A)においては、受入部110及び排出部210の図示を省略している。代わりに、受入部110から供給される冷媒の流れを矢印AR1で示しており、排出部210から排出される冷媒の流れを矢印AR2で示している。後述の図5(B)においても同様である。
図4(A)の場合において、受入部110から第1タンク100の内部に供給された冷媒は、上記のようにその殆どが下方側に落下する。このため、図5(A)に示されるように、液相の冷媒の大部分は、第1タンク100の下方側に接続されたチューブ11のみを通って第2タンク200に向かって流れる。つまり、熱交換コア部のうち下方側部分(符号D1が付された斜線部分)においてのみ液相の冷媒が流れており、それ以外の部分においては気相の冷媒が流れている状態となる。このような状態になってしまうと、斜線部分以外の領域においては冷媒の蒸発が行われず、空気からの吸熱がほとんど行われない。
図4(B)には、本実施形態に係る第1タンク100、すなわち方向変更部300が設けられた第1タンク100及び受入部110を、水平面に沿って切断した場合の断面が示されている。このような構成においては、受入部110に供給された冷媒は、その全てが開口302から方向変更部300の内部に流入し、噴射穴310からチューブ11に向けて(図4(B)では右側に向けて)噴射される。
図5(B)において斜線で示されるのは、本実施形態に係る蒸発器10の熱交換コア部のうち、冷凍サイクルの動作中に液相の冷媒が存在している領域である。本実施形態においては、上記のように方向変更部300からチューブ11に向けて液相の冷媒が噴射される。このため、噴射された液相の冷媒の一部が、受入部110と同じ高さにあるチューブ11の内部に直接流入し、そのまま第2タンク200に向かってチューブ11内を流れることとなる。これにより、熱交換コア部のうち受入部110と同じ高さの部分(符号D2が付された斜線部分)においても液相の冷媒が流れる状態となる。符号D1の領域のみならず符号D2の領域においても冷媒の蒸発が生じ、空気からの吸熱が行われている。本発明者らが行った実験によれば、方向変更部300を設けることにより、蒸発器10の吸熱性能を従来よりも30%上昇させることができた。
本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る蒸発器(全体は不図示)は、方向変更部300Aの形状においてのみ第1実施形態と異なっており、その他の点においては第1実施形態と同じである。以下では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明し、第1実施形態と共通する部分については適宜説明を省略する。
方向変更部300Aの形状について、図6を参照しながら説明する。方向変更部300Aには、噴射穴310Aが複数個形成されている。それぞれの噴射穴310Aは円形の開口として形成されており、方向変更部300Aのうちチューブ11と対向する方の側面において上下2列に並ぶように形成されている。
このような構成においては、それぞれの噴射穴310Aの開口面積が小さいので、噴射される冷媒の流速を高めることができ、同じ高さのチューブ11内に液相の冷媒をより確実に流入させることができる。また、複数の噴射穴310Aが上下2列に並ぶように形成されているので、広範囲に亘り液相の冷媒を噴射することができる。また、噴射穴310Aが上下3列以上に並ぶように形成されていてもよい。このような態様であっても、上記と同様の効果を奏する。
本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態に係る蒸発器(全体は不図示)は、方向変更部300Bの形状においてのみ第1実施形態と異なっており、その他の点においては第1実施形態と同じである。以下では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明し、第1実施形態と共通する部分については適宜説明を省略する。
方向変更部300Bの形状について、図7を参照しながら説明する。方向変更部300Bには、噴射穴310Bが複数個形成されている。それぞれの噴射穴310Bは上下に伸びるスリット状の開口として形成されており、方向変更部300Bのうちチューブ11と対向する方の側面において1列に並ぶように形成されている。このような構成においても、上記の第2実施形態と同様の効果を奏する。
以上の実施形態においては、受入部110が第1タンク100のうち上方側部分、すなわち、上下方向において中央よりも上方となる位置に形成された構成となっている。このような構成においては、方向変更部300等が設けられることの効果が特に発揮されやすい。しかしながら、受入部110が第1タンク100のうち下方側部分に形成されているような構成の蒸発器であっても、受入部110に方向変更部300等を設けることができ、これにより上記と同様の効果を発揮させることができる。
以上の実施形態では、方向変更部300等は、第1タンク100とは別部品として予め形成された後、第1タンク100の受入部110に取り付けられている。このような構成に替えて、方向変更部300が第1タンク100(及び受入部110)と一体形成されていてもよい。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10:蒸発器
11:チューブ
100:第1タンク
110:受入部
200:第2タンク
300,300A,300B:方向変更部
310,310A,310B:噴射穴

Claims (4)

  1. 空気との熱交換により冷媒を蒸発させる蒸発器(10)であって、
    外部から供給される冷媒を一時的に貯える容器であって、その長手方向が上下方向に沿うように配置される第1タンク(100)と、
    一端が前記第1タンクに接続されており、冷媒が流れる流路が内部に形成された複数のチューブ(11)と、
    それぞれの前記チューブの他端が接続された容器であって、その長手方向が上下方向に沿うように配置される第2タンク(200)と、を備え、
    前記第1タンクのうち上方側の部分には、外部から供給される冷媒を内部に受け入れるための受入部(110)が形成されており、
    前記受入部には、
    供給された冷媒の流れ方向を、前記第1タンクの内部において前記チューブに向かう方向となるように変化させる方向変更部(300,300A,300B)が設けられており、
    前記方向変更部のうち前記第1タンクの内部に配置された部分には、冷媒を前記チューブ側に向けて噴射するための噴射穴(310,310A,310B)が形成されており、
    前記噴射穴は、前記第1タンクの内壁よりも内側となる位置に配置されており、
    前記受入部は、冷媒が流れる配管を接続するための単一のコネクタとして形成されており、
    前記方向変更部は、前記第1タンクの長手方向に沿って、前記受入部の高さの範囲内にのみ設けられている蒸発器。
  2. 前記噴射穴は複数個形成されている、請求項1に記載の蒸発器。
  3. 前記方向変更部は、前記第1タンクとは別部品として形成された後、前記受入部に取り付けられたものである、請求項1に記載の蒸発器。
  4. 前記方向変更部は、前記受入部に一体形成されたものである、請求項1に記載の蒸発器。
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