JP6623643B2 - 画像処理装置およびプログラム - Google Patents
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Description
画像に対して付与された前記画像の特定の領域を指定する指定印に対して、前記指定印の領域を囲む最小の矩形を導出する矩形領域の導出手段と、
前記最小の矩形に基づいて、前記指定印で指定された領域を判別する判別手段と、
前記判別手段で判別された領域に基づいて、画像上の指定領域に対して、予め設定された画像処理を実行する画像処理手段と、
を備え、
前記判別手段は、
前記最小の矩形の水平に対する傾きが予め設定された範囲内且つ前記矩形の中心部分の正方形領域において前記正方形領域内の前記指定印の量が予め設定された閾値よりも小さい場合に、前記画像における指定領域の対角を結ぶ対角線で、領域を指定したと判別する対角線指定の判別手段と、
前記指定印で囲まれた内部の領域の画像において、文章と推定されるものが存在しない場合または図と推定されるものが存在する場合に、前記指定印で囲まれた内部の領域を指定したと判別する第1の領域指定の判別手段と、
を有し、前記対角線指定の判別手段による判別を行った後に、前記第1の領域指定の判別手段による判別を行う、
ことを特徴とする。
画像に対して付与された前記画像の特定の領域を指定する指定印に対して、前記指定印の領域を囲む最小の矩形を導出する矩形領域の導出手段と、
前記最小の矩形に基づいて、前記指定印で指定された領域を判別する判別手段と、
前記判別手段で判別された領域に基づいて、画像上の指定領域に対して、予め設定された画像処理を実行する画像処理手段と、
を備え、
前記判別手段は、
前記指定印で囲まれた内部の領域の画像において、文章と推定されるものが存在しない場合または図と推定されるものが存在する場合に、前記指定印で囲まれた内部の領域を指定したと判別する第1の領域指定の判別手段と、
前記指定印がされた領域の画像において、1行分の文字列と推定されるものが存在する場合に、前記指定印がされた1行分の文字列の領域を指定したと判別する行指定の判別手段と、
を有し、前記第1の領域指定の判別手段による判別を行った後に、前記行指定の判別手段による判別を行う、
ことを特徴とする。
画像に対して付与された前記画像の特定の領域を指定する指定印に対して、前記指定印の領域を囲む最小の矩形を導出する矩形領域の導出手段と、
前記最小の矩形に基づいて、前記指定印で指定された領域を判別する判別手段と、
前記判別手段で判別された領域に基づいて、画像上の指定領域に対して、予め設定された画像処理を実行する画像処理手段と、
を備え、
前記判別手段は、
前記指定印がされた領域の画像において、1行分の文字列と推定されるものが存在する場合に、前記指定印がされた1行分の文字列の領域を指定したと判別する行指定の判別手段と、
前記指定印の領域を含む最小の矩形に内接する楕円と前記指定印の外形形状との相関係数が予め設定された第1の閾値以上である場合、または、前記相関係数が前記第1の閾値未満且つ前記矩形の両端部どうしを結合した正方形に含まれる前記指定印の外形形状と前記正方形に内接する円との相関係数が予め設定された第2の閾値以上である場合に、前記指定印で囲まれた領域に含まれる文字列の行端までの領域を指定したと判別する第2の領域指定の判別手段と、
を有し、前記行指定の判別手段による判別を行った後に、前記第2の領域指定の判別手段による判別を行う、
ことを特徴とする。
画像に対して付与された前記画像の特定の領域を指定する指定印に対して、前記指定印の領域を囲む最小の矩形を導出する矩形領域の導出手段と、
前記最小の矩形に基づいて、前記指定印で指定された領域を判別する判別手段と、
前記判別手段で判別された領域に基づいて、画像上の指定領域に対して、予め設定された画像処理を実行する画像処理手段と、
を備え、
前記判別手段は、
前記最小の矩形の水平に対する傾きが予め設定された範囲内且つ前記矩形の中心部分の正方形領域において前記正方形領域内の前記指定印の量が予め設定された閾値よりも小さい場合に、前記画像における指定領域の対角を結ぶ対角線で、領域を指定したと判別する対角線指定の判別手段と、
前記指定印で囲まれた内部の領域の画像において、文章と推定されるものが存在しない場合または図と推定されるものが存在する場合に、前記指定印で囲まれた内部の領域を指定したと判別する第1の領域指定の判別手段と、
前記指定印がされた領域の画像において、1行分の文字列と推定されるものが存在する場合に、前記指定印がされた1行分の文字列の領域を指定したと判別する行指定の判別手段と、
前記指定印の領域を含む最小の矩形に内接する楕円と前記指定印の外形形状との相関係数が予め設定された第1の閾値以上である場合、または、前記相関係数が前記第1の閾値未満且つ前記矩形の両端部どうしを結合した正方形に含まれる前記指定印の外形形状と前記正方形に内接する円との相関係数が予め設定された第2の閾値以上である場合に、前記指定印で囲まれた領域に含まれる文字列の行端までの領域を指定したと判別する第2の領域指定の判別手段と、
前記指定印の外形形状に沿った領域を指定したと判別する外形指定の判別手段と、
を有し、前記対角線指定の判別手段、前記第1の領域指定の判別手段、前記行指定の判別手段および前記第2の領域指定の判別手段のいずれかの判別手段による判別を行った後に、前記外形指定の判別手段による判別を行う、
ことを特徴とする。
前記対角線指定の判別手段、前記第1の領域指定の判別手段、前記行指定の判別手段、前記第2の領域指定の判別手段、前記外形指定の判別手段の順に判別を行う、
ことを特徴とする。
画像に対して付与された前記画像の特定の領域を指定する指定印に対して、前記指定印の領域を囲む最小の矩形を導出する矩形領域の導出手段と、
前記最小の矩形に基づいて、前記指定印で指定された領域を判別する判別手段と、
前記判別手段で判別された領域に基づいて、画像上の指定領域に対して、予め設定された画像処理を実行する画像処理手段と、
を備え、
前記判別手段は、
前記指定印で囲まれた内部の領域の画像において、文章と推定されるものが存在しない場合または図と推定されるものが存在する場合に、前記指定印で囲まれた内部の領域を指定したと判別する第1の領域指定の判別手段、
を有する
ことを特徴とする。
画像に対して付与された前記画像の特定の領域を指定する指定印に対して、前記指定印の領域を囲む最小の矩形を導出する矩形領域の導出手段と、
前記最小の矩形に基づいて、前記指定印で指定された領域を判別する判別手段と、
前記判別手段で判別された領域に基づいて、画像上の指定領域に対して、予め設定された画像処理を実行する画像処理手段と、
を備え、
前記判別手段は、
前記指定印の領域を含む最小の矩形に内接する楕円と前記指定印の外形形状との相関係数が予め設定された第1の閾値以上である場合、または、前記相関係数が前記第1の閾値未満且つ前記矩形の両端部どうしを結合した正方形に含まれる前記指定印の外形形状と前記正方形に内接する円との相関係数が予め設定された第2の閾値以上である場合に、前記指定印で囲まれた領域に含まれる文字列の行端までの領域を指定したと判別する第2の領域指定の判別手段、
を有する
ことを特徴とする。
コンピュータを、
画像に対して付与された前記画像の特定の領域を指定する指定印に対して、前記指定印の領域を囲む最小の矩形を導出する矩形領域の導出手段、
前記最小の矩形に基づいて、前記指定印で指定された領域を判別する判別手段であって、前記指定印で囲まれた内部の領域の画像において、文章と推定されるものが存在しない場合または図と推定されるものが存在する場合に、前記指定印で囲まれた内部の領域を指定したと判別する第1の領域指定の判別手段と、前記指定印がされた領域の画像において、1行分の文字列と推定されるものが存在する場合に、前記指定印がされた1行分の文字列の領域を指定したと判別する行指定の判別手段と、を有し、前記第1の領域指定の判別手段による判別を行った後に、前記行指定の判別手段による判別を行う前記判別手段、
前記判別手段で判別された領域に基づいて、画像上の指定領域に対して、予め設定された画像処理を実行する画像処理手段、
として機能させることを特徴とする。
また、請求項1,8に記載の発明によれば、対角線指定の判別手段による判別を行う前に第1の領域指定の判別手段を行う場合に比べて、指定印を対角線とする領域の指定を、指定印の部分そのものの指定と誤判定することが防止される。
請求項2に記載の発明によれば、第1の領域指定の判別手段による判別を行う前に行指定の判別手段による判別を行う場合に比べて、図形の内部の1行分の文字列部分のみの指定と誤判定することが防止される。
請求項4に記載の発明によれば、対角線指定の判別手段、第1の領域指定の判別手段、行指定の判別手段および第2の領域指定の判別手段のいずれかの判別手段による判別を行った後に、前記外形指定の判別手段による判別を行わない場合に比べて、利用者の意図とのずれを少なくすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、対角線指定の判別手段、第1の領域指定の判別手段、行指定の判別手段、第2の領域指定の判別手段、外形指定の判別手段の順に判別を行わない場合に比べて、処理時間を短縮できる。
請求項7に記載の発明によれば、指定印で囲まれた領域に含まれる文字列の行端までの領域を指定したと判別して、画像処理を行うことができる。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1において、実施例1の画像処理システムSは、画像処理装置の一例としてのクライアントパソコンPCを有する。前記クライアントパソコンPCは、通信回線の一例としてのネットワークNを介して、画像形成装置の一例としての複合機Uに接続されている。実施例1の複合機Uは、複写、プリンタ、FAX、スキャナの機能を利用可能な公知の画像形成装置である。
なお、実施例1のネットワークNは、いわゆる、インターネット回線により構成されているが、インターネット回線に限定されず、LAN:Local Area Networkとすることも可能である。また、有線通信に限定されず、無線通信とすることも可能である。また、実施例1のクライアントパソコンPCは、電子計算機の一例としてのコンピュータ装置により構成されている。
プリンタ部U1の上方には、画像読み取り部の一例としてのスキャナ部U2が配置されている。スキャナ部U2の上面には、原稿の搬送装置の一例としてのドキュメントフィーダU3が支持されている。実施例1のスキャナ部U2は、スキャナ部U2の上面の図示しない原稿台に置かれた原稿、または、ドキュメントフィーダU3で搬送された原稿を読み取る。実施例1の複合機Uでは、スキャナ部U2に、操作部の一例としてのユーザインタフェースU0が設けられている。
なお、実施例1の複合機Uは、スキャナ部U2で読み取った原稿の画像情報を、ネットワークNを介して、クライアントパソコンPCに送信可能に構成されている。なお、原稿の画像情報をクライアントパソコンPCに送信する構成は、従来公知であるため、詳細な説明は省略する。
図2は実施例1のクライアントパソコンの制御部が備えている各機能を機能ブロック図で示した図である。
(クライアントパソコンPCの制御部の説明)
図2において、前記クライアントパソコンPCのコンピュータ本体H1は、I/O、すなわち、入出力インターフェースを有する。前記入出力インターフェースは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行う。また、前記コンピュータ本体H1は、ROM、すなわち、Read Only Memory:リードオンリーメモリーを有する。前記リードオンリーメモリーには、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶される。また、前記コンピュータ本体H1は、RAM、すなわち、Random Access Memory:ランダムアクセスメモリを有する。前記ランダムアクセスメモリは、必要なデータを一時的に記憶する。また、前記コンピュータ本体H1は、CPU、すなわち、Central ProcessingUnit:中央演算処理装置を有する。前記中央演算処理装置は、ハードディスク等に記憶されたプログラムに応じた処理を行う。また、前記コンピュータ本体H1は、クロック発振器等も有する。
前記クライアントパソコンPCのハードディスクには、基本ソフトウェアとしてのオペレーティングシステムOSが記憶されている。前記オペレーティングシステムOSは、コンピュータ装置の基本動作を制御する。
また、前記クライアントパソコンPCのハードディスクには、アプリケーションプログラムの一例としてのマスキング処理プログラムAP1が記憶されている。
なお、クライアントパソコンPCのハードディスクには、図示しない文書作成用ソフトウェアとしてのワープロソフトウェアや、電子メール送受信用ソフトウェア等のアプリケーションプログラム等が記憶されている。
以下、従来公知のオペレーティングシステムOSや図示しないアプリケーションプログラムを除く、マスキング処理プログラムAP1の各機能(制御手段)を説明する。
マスキング処理プログラムAP1は、以下の機能手段C1〜C9を有する。
図3は隠蔽処理を行う画像の一例の説明図である。
指定印抽出手段の一例としてのマーカー抽出手段C1は、画像に付与されたマーカーを、画像上の文字や図から抽出する。すなわち、画像から、蛍光ペン等で記入されたマーカーを抽出する。実施例1のマーカー抽出手段C1は、スキャナ部U2で読み取られた画像を処理をして、マーカー部を抽出する。一例として、図3に示す画像1において、図面部2,4と、文章部3と、指定印の一例としてのマーカー部6〜8を有する場合では、マーカー抽出手段C1は、図面部2,4や文章部3との階調の差や色の判別から、枠状に囲んだマーカー部6や、斜線状のマーカー部7、文字状のマーカー部8を抽出する。
文字認識手段C2は、画像上の文字を認識する。図3に示す画像1では、文章部3の文字と、図面部4に含まれる文字を認識する(推定する)。実施例1の文字認識手段C2では、図4A、図4Bに示すように、まず、画像1から、マーカー抽出手段C1で抽出されたマーカー部10を除去する。
次に、図4B、図4Cにおいて、文字11や図形12の輪郭を際立たせるための適応的二値化処理を実行して、輪郭11a,12aを際立たせる。
次に、図4D、図4Eにおいて、図形ではないと判別されたバウンディングボックス13において、バウンディングボックス13どうしで重なっている部分のあるものは、バウンディングボックス13を結合した領域をさらに囲むバウンディングボックス14を作成する。そして、バウンディングボックス13,14の長辺の長さが、予め設定された文字認識用の第2の閾値未満の場合は、図4Eの下側に示すように塵やゴミ、汚れ等が写り込んだ領域と判別(推定)し、バウンディングボックス13の長辺の長さが、予め設定された文字認識用の第2の閾値以上の場合は、図4Eの上側に示すように塵等ではないと判別する。
なお、マーカー抽出手段C1や文字認識手段C2は、上述した構成に限定されず、従来公知のOCR:optical character reader、光学式文字読取り技術を採用することも可能である。
指定印分離手段の一例としてのマーカー分離手段C3は、マーカー抽出手段C1で得られたマーカー部6〜8のみの画像に基づいて、マーカー部6〜8を個別に分離する。図5において、実施例1のマーカー分離手段C3は、マーカー分割で得られたマーカー部6〜8のみの画像を反転した図5に示すマーカーシルエット画像20に基づいて、輪郭抽出を用いて、各マーカー部6〜8単体に分離する。
外形包絡多角形の処理手段の一例としてのXY単調多角形の処理手段C4は、マーカー分離手段C3で単体に分離された各マーカー部6〜8に対して、マーカー部6〜8の外形に対して窪みを埋めた外形包絡多角形の一例としてのXY単調多角形にする処理を行う。図6において、XY単調多角形の処理手段C4では、一例として、マーカー部21の外形形状が、図6Aに示すような場合、マーカー部21に対して、X軸方向およびY軸方向にそれぞれ走査をして、窪み21a,21bを検出する。そして、窪み21a,21bをX軸方向またはY軸方向に沿った枠線22a,22bで埋めた図形をXY単調多角形22として出力する。したがって、図5で分離されたマーカー部6〜8がXY単調多角形の処理がされると、図6Cに示すように、くぼんだ部分が除かれたXY単調多角形6′〜8′になる。
矩形領域の導出手段C5は、画像1に対して付与された画像1の特定の領域を指定するマーカー部6〜8に対して、マーカー部6〜8の領域を囲む最小の矩形26を導出する。実施例1の矩形領域の導出手段C5は、XY単調多角形の処理手段C4で処理されたXY単調多角形6′〜8′を囲む最小の矩形領域の一例としての傾きバウンディングボックス26を導出する。したがって、矩形領域の導出手段C5は、一例として、XY単調多角形6′〜8′が内接する矩形:バウンディングボックス26をX軸に対して回転させると、X軸に対する角度が変わる度に、バウンディングボックス26の大きさが変化する。そして、これらのバウンディングボックス26の中から面積が最小のものを最小の傾きバウンディングボックス26として導出する。なお、傾きバウンディングボックスという名称について、導出される傾きバウンディングボックス26は、X軸に対して傾斜している場合がほとんどであるが、導出した結果として、X軸に対して傾斜していない場合も含むものとする。
行識別手段C7は、文字・図形抽出手段C6で抽出された文字が「行」をなしているか否かを判別する。一例として、複数の文字が予め設定された間隔以下で線上に配置されているか否かを判別することで行をなしているか否かを判別する。一例として、図3の図形部4がマーカーで囲まれた場合には、図面部4に含まれる文字のように離散的に配置されているものは、「行」と判別されない。即ち、文字が単語や文節で通常使用されているような間隔(一例として2cm以下)で線上に配置されている場合に行として認識される。
傾き計算手段C81aは、傾きバウンディングボックス26の水平に対する傾きθ1を計算する。図8A〜図8Cにおいて、実施例1では、傾きバウンディングボックス26の枠線と水平線との成す角において、0°〜90°のものを傾きθ1として算出する。
傾き閾値記憶手段C81bは、対角線指定と判定するための傾きθ1の予め設定された閾値の一例としての傾き閾値θaを記憶する。実施例1では、対角線指定と判定する範囲を、一例として、10°〜80°に設定している。すなわち、45°±35°に設定しており、傾き閾値θaとして35°を記憶している。
水平変換手段C81dは、傾き判別手段C81cにおいて傾きθ1が閾値θaの範囲内と判別された傾きバウンディングボックス26に対して、傾きバウンディングボックス26を水平な状態に変換する。実施例1の水平変換手段C81dは、傾き計算手段C81aで計算された傾きθ1に基づいて、傾きバウンディングボックス26を、図9に示すように、−θ1の角度分回転させる。
マーカー太さ判別手段C81gは、マーカー太さ検出手段C81eで検出されたマーカーの太さR1が、太さ閾値Ra以下であるか否かを判別する。したがって、実施例1のマーカー太さ判別手段C81gは、図9A、図9Bに示すマーカー28は、対角線指定のマーカーに該当すると判別するが、図9Cに示すマーカー28は、対角線指定のマーカーに該当しないと判別する。よって、実施例1の対角線指定の判別手段C81は、傾き判別手段C81cで傾きθ1が閾値θaの範囲内且つマーカー太さR1が太さ閾値Ra以下の場合に、マーカー28は、対角線指定のマーカーであると判別する。
対角線指定時の遮蔽対象領域の設定手段の一例としての対角線指定時のマスキング領域設定手段C81hは、部分重複文字の検出手段C81h1を有し、対角線指定された遮蔽対象の領域を設定する。実施例1の対角線指定時のマスキング領域設定手段C81hは、図10A、図10Bに示すように、対角線指定のマーカー28の両端を対角とする四角形の領域を、遮蔽対象の領域の一例としてのマスキング領域29として設定する。そして、部分重複文字の検出手段C81h1が、設定されたマスキング領域29において、文字が部分的に重複していることを検出した場合には、図10Cに示すように、上下左右で1回だけ、マスキング領域29を拡大して、調整されたマスキング領域29′に再設定する。
第1の領域指定の判別手段C82は、マーカー31で囲まれた内部の領域の画像において、文章と推定されるものが存在しない場合または図と推定されるものが存在する場合に、マーカー31で囲まれた内部の領域をマスキング領域として指定したと判別する。実施例1の第1の領域指定の判別手段C82は、文字有無の判別手段C82aと、文字列の判別手段C82bと、図形の判別手段C82cと、第1の領域指定時のマスキング領域設定手段C82dとを有する。なお、実施例1の第1の領域指定の判別手段C82は、対角線指定の判別手段C81で対角線指定ではないと判別されたものを対象として判別を行う。
図形の判別手段C82cは、マーカー31で囲まれた領域に図形が存在するか否かを判別する。実施例1の図形の判別手段C82cは、文字・図形抽出手段C6での抽出結果に基づいて、マーカー31で囲まれた領域に図形が存在するか否かを判別する。一例として、図11Bに示すように、図面部2がマーカー31で囲まれている場合は、図形2aと認識されるものが存在するため、図形が存在すると判別される。なお、図11A、図11Cの場合は、図形は存在しないと判別される。
第1の領域指定時のマスキング領域設定手段C82dは、第1の領域指定の判別手段C82で領域の指定がされたと判別された場合に、マスキング領域32を設定する。図12Aにおいて、実施例1の第1の領域指定時のマスキング領域設定手段C82dは、マーカー31で囲まれた領域に基づくXY単調多角形の領域を、マスキング領域32として設定する。
行指定の判別手段の一例としてのライン指定の判別手段C83は、マーカー36がされた領域の画像において、1行分の文字列3aと推定されるものが存在する場合に、マーカー36がされた1行分の文字列3aの領域をマスキング領域37として指定したと判別する。実施例1のライン指定の判別手段C83は、行数判別手段C83aと、ライン指定時のマスキング領域設定手段C83bと、を有する。なお、実施例1のライン指定の判別手段C83は、対角線指定の判別手段C81で対角線指定ではないと判別され、第1の領域指定の判別手段C82で図形の指定ではないと判別されたものを対象として判別を行う。
ライン指定時のマスキング領域設定手段C83bは、部分重複文字の検出手段C83b1を有し、ライン指定された場合のマスキング領域37の設定を行う。実施例1のライン指定時のマスキング領域設定手段C83bは、ライン指定されたと判別されたマーカー36の傾きバウンディングボックス26の領域をマスキング領域37と設定する。そして、部分重複文字の検出手段C83b1が、設定されたマスキング領域37において、文字が部分的に重複していることを検出した場合には、図14に示すように、横書きの場合は縦方向にマスキング領域37を拡大し、縦書きの場合は横方向にマスキング領域37を拡大して、調整されたマスキング領域37′に再設定する。
第1の相関係数算出手段C84bは、マーカー41の外形と、傾きバウンディングボックス26の内接楕円42との相関関係の一例としての第1の相関係数K1を算出する。
第1の相関閾値記憶手段C84cは、マーカー41の外形が領域をしている楕円に近いか否かを判別するための閾値の一例としての第1の相関閾値Kaを記憶する。実施例1の第1の相関閾値Kaは、一例として、0.7が設定されている。
正方形領域の作成手段C84eは、傾きバウンディングボックス26の両端部43どうしを結合した正方形領域44を作成する。実施例1の正方形領域の作成手段C84eは、第1の相関係数K1が第1の相関閾値Ka未満である場合に、図15Dに示すように、傾きバウンディングボックス26の短手方向の長さL1に対して、両端からそれぞれL1/2の範囲の両端部43どうしを結合して、正方形領域44を作成する。
内接円の算出手段C84fは、正方形領域の作成手段C84eで作成された正方形領域44に基づいて、図15Fに示すように正方形領域44に内接する円47を算出する。
第2の相関係数算出手段C84hは、結合図形の作成手段C84gで作成された正方形領域44における外形形状46と、内接円の算出手段84fで作成された内接円47との相関関係の一例としての第2の相関係数K2を算出する。
第2の相関閾値記憶手段C84iは、正方形領域44における外形形状46が円に近いか否かを判別するための閾値の一例としての第2の相関閾値Kbを記憶する。実施例1の第2の相関閾値Kbは、一例として、0.7が設定されている。なお、第1の相関閾値Kaと第2の相関閾値Kbは、実施例1では、同一の値に設定したが、異なる値とすることも可能である。
したがって、実施例1のトラック指定の判別手段C84は、第1の相関判別手段C84dで第1の相関係数K1が第1の相関閾値Ka以上であると判別された場合、または、第1の相関係数K1が第1の相関閾値Ka未満且つ第2の相関判別手段C84jで第2の相関係数K2が第2の相関閾値Kb以上と判別された場合に、マーカーの外形形状41で囲まれた領域が指定されたと判別する。なお、利用者がマークをする範囲が細長くなると、トラック形状のマーカー41の直線部分が長くなって、楕円42との相関計数K1が小さくなる場合があるため、実施例1では、第1の相関係数K1が第1の相関閾値Ka未満でも、両端部43を結合した正方形領域44に基づいて、トラック指定であるか否かを判別している。
第2の領域指定時の遮蔽対象領域の設定手段の一例としてのトラック指定時のマスキング領域設定手段C84kは、行端抽出手段C84k1を有し、トラック指定の判別手段C84で領域の指定がされたと判別された場合に、マスキング領域48を設定する。図16Aにおいて、実施例1のトラック指定時のマスキング領域設定手段C84kは、マーカーで囲まれた領域に基づくXY単調多角形の領域41を、マスキング領域48として設定する。そして、行端抽出手段C84k1が、設定されたマスキング領域48における文字列の端を抽出して、マスキング領域48が文字列の端、すなわち、行端まで設定されていない場合には、行端まで、マスキング領域48を拡大して、調整されたマスキング領域48に再設定する。
なお、実施例1では、ライン指定の判別手段C83による判別が行われた後に、トラック指定の判別手段C84による判別が行われている。仮に、ライン指定の判別手段C83による判別が行われる前に、トラック指定の判別手段C84による判別を行う場合、図17Aに示すようなライン指定のマーカー36において、両端部分が丸まった場合に、正方形領域44で判定すると、内接円47との相関係数K2が第2の相関閾値Kb以上になる場合がある。したがって、ライン指定を、トラック指定と誤判定する可能性がある。これに対して、ライン指定の判別手段C83による判別が行われた後に、トラック指定の判別手段C84による判別をする実施例1では、マーカー36の両端が丸まった場合に、トラック指定と誤判定されることが防止される。
外形指定の判別手段の一例としての多角形指定の判別手段C85は、マーカーの外形形状に沿った領域51をマスキング領域52として指定したと判別する。実施例1の多角形指定の判別手段C85は、多角形指定時のマスキング領域設定手段C85aを有する。なお、実施例1の多角形指定の判別手段C85は、各判別手段C81〜C84で、対角線指定、第1の領域指定、ライン指定、トラック指定のいずれにも該当しない場合に、外形指定の一例としての多角形指定がされたと判別する。すなわち、利用者がマークで指定する形状は様々であり、全ての形状に対応できない。よって、実施例1では、各判別手段C81〜C84での4つのマーカー形状のいずれにも適合しなかった場合に、マーカーの外形形状の領域51をマスキング領域52としている。したがって、各判別手段C81〜C84で漏れたものを、その他大勢として許容しても利用者の意図と大きくずれることは少ない。
画像処理手段の一例であって、遮蔽手段の一例としてのマスキング画像作成手段C9は、判別手段C81〜C85で判別されたマスキング領域に基づいて、画像1上のマスキング領域を、予め設定された隠蔽画像の一例としてのマスキング画像で隠蔽する。実施例1のマスキング画像作成手段C9は、各マスキング領域設定手段C81h,C82d,C83b,C84k,C85aで設定されたマスキング領域29,29′,32,37,37′,48,52を、マスキング画像の一例としての塗り潰し画像で遮蔽した画像を作成する。具体的には、元の画像1に対して、塗り潰し画像をマスキング領域に配置して積層した形の画像をマスキング後の画像として作成する。
次に、実施例1のクライアントパソコンPCのマスキング処理プログラムAP1の処理の流れをフローチャートを使用して説明する。
(実施例1のマスキング処理プログラムAP1のフローチャートの説明)
図19は本発明の実施例1のマスキング処理プログラムのマスキング処理のフローチャートである。
図20は本発明の実施例1のマスキング処理のフローチャートであり、図19の続きのフローチャートである。
図21は本発明の実施例1のマスキング処理のフローチャートであり、図20の続きのフローチャートである。
図19〜図21のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記制御部のROM等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は前記制御部の他の各種処理と並行してマルチタスクで実行される。
図19のST1において、マーカー分割処理および文字認識処理を実行して、ST2に進む。
ST2において、マーカーシルエット画像20からマーカー部6〜8を単体に分離する。そして、ST3に進む。
ST3において、マーカー1つ1つをXY単調多角形に変換する。そして、ST4に進む。
ST4において、各マーカーについて傾きバウンディングボックス26を導出する。そして、ST5に進む。
ST5において、次の処理(1),(2)を実行し、ST6に進む。
(1)各傾きバウンディングボックス26に含まれる文字や図形を抽出する。
(2)(1)で抽出した文字が行をなしているか識別する。
ST7において、|θ1―45°|≦θaであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST8に進み、ノー(N)の場合は図20のST15に進む。
ST8において、傾きバウンディングボックス26を−θ1回転させて、水平に変換する。そして、ST9に進む。
ST9において、傾きバウンディングボックス26の中央部分の正方形領域27に含まれるマーカー28の太さR1を検出する。そして、ST10に進む。
ST10において、マーカー28の太さR1が太さ閾値Ra以上であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST11に進み、ノー(N)の場合は図20のST15に進む。
ST12において、マーカー28を対角線とする四角形の領域をマスキング領域29に設定する。そして、ST13に進む。
ST13において、マスキング領域29に一部が重複している文字があるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST14に進み、ノー(N)の場合は図21のST30に進む。
ST14において、文字がかからなくなるまでマスキング領域29を拡大して、拡大後のマスキング領域29′に再設定する。そして、図21のST30に進む。
ST16において、文字は行をなしているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST17に進み、ノー(N)の場合はST18に進む。
ST17において、マーカー31の内部に図形が存在するか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST18に進み、ノー(N)の場合はST19に進む。
ST18において、マーカー31のXY単調多角形に基づいてマスキング領域32を設定する。そして、図21のST30に進む。
ST20において、マーカー36の領域をマスキング領域37に設定する。そして、ST21に進む。
ST21において、マスキング領域37に一部が重複している文字が存在するか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST22に進み、ノー(N)の場合は図21のST30に進む。
ST22において、横書きまたは縦書きに応じて、縦方向または横方向に文字列がかからなくなるまでマスキング領域37を拡大して、拡大されたマスキング領域37′に再設定する。そして、図21のST30に進む。
ST24において、マーカーのXY単調多角形の外形形状41と楕円42との相関関係である第1の相関係数K1を算出する。そして、ST25に進む。
ST25において、第1の相関係数K1が第1の相関閾値Ka以上であるか否かを判別する。ノー(N)の場合はST26に進み、イエス(Y)の場合はST28に進む。
ST27において、第2の相関係数K2が第2の相関閾値Kb以上であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST28に進み、ノー(N)の場合はST29に進む。
ST28において、マーカー41の範囲に含まれる文字列の行端を抽出して行端までの領域をマスキング領域48に設定する。そして、ST30に進む。
ST29において、マーカーから算出されるXY単調多角形の領域51をマスキング領域52に設定する。そして、ST30に進む。
ST30において、各処理ST12,ST14、ST18,ST20、ST22、ST28、ST29で設定されたマスキング領域29,29′,32,37,37′,48,52をマスキング画像とし、元の画像1に重ねたマスキング処理画像を出力する。そして、マスキング処理を終了する。
(マスキング処理プログラムAP1の機能)
前記構成を備えた実施例1の画像処理システムSでは、画像1において、利用者が付してあったマーカー部6〜8に対して、XY単調多角形化の処理が行われた後、傾きバウンディングボックス26が導出される。
特許文献1に記載されているような従来技術では、マーカーの大きさや形状を認識する際には、マーカーの画像の画素を全て計数して、マーカー部分の大きさや形状を取得していた。したがって、特許文献1に記載の技術では、画素を計数しないとマーカーに関する処理が可能とならず、計数に時間がかかる問題があった。特に、マークされている領域が広い場合や、マーカーの太さが太かったり、塗りつぶされていたりすると、計数終了までの時間が長くなる問題があった。
そして、実施例1では、傾きバウンディングボックス26に基づいて、マーカーが、対角線での領域指定、第1の領域指定(図形の指定)、ライン状の領域指定、トラック形状の領域指定、多角形形状の領域指定であるかが判別される。
したがって、実施例1のマスキング処理プログラムAP1では、利用者が付したマーカー28,31,36,41,51に応じて、マーカーの形状に応じたマスキング処理が行われる。
また、実施例1では、第1の領域指定の判別手段C82による判別が行われた後に、ライン指定の判別手段C83による判別が行われている。よって、内部に1行の文字列が存在する図形にマークが付された場合でも、第1の領域指定の判別手段C82での判別が先に行われて、図形の内部の文字列部分のみが誤ってマスキングされることが低減される。
また、実施例1では、各判別手段C81〜C84での対角線指定、第1の領域指定、ライン指定、トラック指定のいずれにも該当しない場合に、多角形指定の判別手段C85でマーカーの外形形状の領域51に基づいてマスキングをする。したがって、各判別手段C81〜C84で漏れたものを、その他大勢のマーカーによる指定方法として許容しても利用者の意図と大きくずれることは少ない。
これに対して、実施例1では、特許文献1のような自他識別印がなくても、第1の領域指定や、トラック形状の領域指定、多角形形状の領域指定において、多角形枠のみから判別が可能である。よって、自他識別印が必要な特許文献1に記載の技術に比べて、利用者にとって利便性が向上している。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H07)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、例示した具体的な数値は、例示したものに限定されず、設計や仕様等に応じて、任意の値に変更可能である。
(H02)前記実施例において、各判別手段C81〜C85の判別を行う順番は、実施例に例示した順番で行うことが望ましいが、これに限定されない。すなわち、順番を入れ替えたり、処理速度に余裕がある場合は、全てのマーカーに対して全ての判別処理を実行することも可能である。他にも、一部の判別手段を実行しないようにしたり、他の判別手段を追加したりすることも可能である。例えば、利用者が斜線での領域指定をしない場合には、対角線指定の判別を行わないように構成したり、斜線ではなく、■印での領域指定も判別するように構成することも可能である。なお、この場合でも、多角形指定の判別手段C85による判別は、他の判別手段C81〜C84のいずれか1つ、または、いずれか複数、あるいは全てによる判別が行われた後に、行うことが望ましい。
(H04)前記実施例において、XY単調多角形での処理を行う構成を例示したが、これに限定されない。例えば、XY単調多角形の処理を行わず、マーカーの形状そのままを使用したり、マーカーの外形を包絡する線、いわゆる、数学における凸包(convex hull)の処理を行う構成とすることも可能である。
(H06)前記実施例において、スキャナ部U2で読み取られた画像1を対象とする場合を例示したが、これに限定されない。例えば、文書作成ソフトウェアや製図ソフトウェアで作成されたマーカー付きの画像や、FAX画像等、任意の画像を使用可能である。
(H07)前記実施例において、マーカーで囲まれた領域を判別して、対象の領域を隠蔽(マスキング)する処理を例示したが、これに限定されない。例えば、マーカーで囲まれた領域を、切り出したい場所の指定をする場合に使用したり、文書の色や文字の色を変えたい場所の指定をする場合に使用することも可能である。すなわち、実施例1では、マーカーで囲まれた領域を判別後、予め設定された画像処理の一例としてのマスキング処理を実行する場合を例示したが、これに限定されず、予め設定された画像処理のいち例として、切り出し処理や色変更処理を実行することも可能である。
6〜8,28,31,36,41,51…指定印、
26…最小の矩形、
27…矩形の中心部分の正方形領域、
29,29′,32,37,37′,48,52…隠蔽対象の領域、
41,51…指定印の外形形状、
42…内接する楕円、
44…矩形の両端部どうしを結合した正方形、
46…正方形に含まれる指定印の外形形状、
47…正方形に内接する円、
AP1…プログラム、
C5…矩形領域の導出手段、
C8…判別手段、
C9…画像処理手段、
C81…対角線指定の判別手段、
C82…第1の領域指定の判別手段、
C83…行指定の判別手段、
C84…第2の領域指定の判別手段、
C85…外形指定の判別手段、
K1,K2…相関係数、
Ka…第1の閾値、
Kb…第2の閾値、
PC…画像処理装置、コンピュータ、
R1…指定印の量、
Ra…指定印の量の予め設定された閾値、
θ1…最小の矩形の水平に対する傾き、
θa…傾きの予め設定された範囲。
Claims (8)
- 画像に対して付与された前記画像の特定の領域を指定する指定印に対して、前記指定印の領域を囲む最小の矩形を導出する矩形領域の導出手段と、
前記最小の矩形に基づいて、前記指定印で指定された領域を判別する判別手段と、
前記判別手段で判別された領域に基づいて、画像上の指定領域に対して、予め設定された画像処理を実行する画像処理手段と、
を備え、
前記判別手段は、
前記最小の矩形の水平に対する傾きが予め設定された範囲内且つ前記矩形の中心部分の正方形領域において前記正方形領域内の前記指定印の量が予め設定された閾値よりも小さい場合に、前記画像における指定領域の対角を結ぶ対角線で、領域を指定したと判別する対角線指定の判別手段と、
前記指定印で囲まれた内部の領域の画像において、文章と推定されるものが存在しない場合または図と推定されるものが存在する場合に、前記指定印で囲まれた内部の領域を指定したと判別する第1の領域指定の判別手段と、
を有し、前記対角線指定の判別手段による判別を行った後に、前記第1の領域指定の判別手段による判別を行う、
ことを特徴とする画像処理装置。 - 画像に対して付与された前記画像の特定の領域を指定する指定印に対して、前記指定印の領域を囲む最小の矩形を導出する矩形領域の導出手段と、
前記最小の矩形に基づいて、前記指定印で指定された領域を判別する判別手段と、
前記判別手段で判別された領域に基づいて、画像上の指定領域に対して、予め設定された画像処理を実行する画像処理手段と、
を備え、
前記判別手段は、
前記指定印で囲まれた内部の領域の画像において、文章と推定されるものが存在しない場合または図と推定されるものが存在する場合に、前記指定印で囲まれた内部の領域を指定したと判別する第1の領域指定の判別手段と、
前記指定印がされた領域の画像において、1行分の文字列と推定されるものが存在する場合に、前記指定印がされた1行分の文字列の領域を指定したと判別する行指定の判別手段と、
を有し、前記第1の領域指定の判別手段による判別を行った後に、前記行指定の判別手段による判別を行う、
ことを特徴とする画像処理装置。 - 画像に対して付与された前記画像の特定の領域を指定する指定印に対して、前記指定印の領域を囲む最小の矩形を導出する矩形領域の導出手段と、
前記最小の矩形に基づいて、前記指定印で指定された領域を判別する判別手段と、
前記判別手段で判別された領域に基づいて、画像上の指定領域に対して、予め設定された画像処理を実行する画像処理手段と、
を備え、
前記判別手段は、
前記指定印がされた領域の画像において、1行分の文字列と推定されるものが存在する場合に、前記指定印がされた1行分の文字列の領域を指定したと判別する行指定の判別手段と、
前記指定印の領域を含む最小の矩形に内接する楕円と前記指定印の外形形状との相関係数が予め設定された第1の閾値以上である場合、または、前記相関係数が前記第1の閾値未満且つ前記矩形の両端部どうしを結合した正方形に含まれる前記指定印の外形形状と前記正方形に内接する円との相関係数が予め設定された第2の閾値以上である場合に、前記指定印で囲まれた領域に含まれる文字列の行端までの領域を指定したと判別する第2の領域指定の判別手段と、
を有し、前記行指定の判別手段による判別を行った後に、前記第2の領域指定の判別手段による判別を行う、
ことを特徴とする画像処理装置。 - 画像に対して付与された前記画像の特定の領域を指定する指定印に対して、前記指定印の領域を囲む最小の矩形を導出する矩形領域の導出手段と、
前記最小の矩形に基づいて、前記指定印で指定された領域を判別する判別手段と、
前記判別手段で判別された領域に基づいて、画像上の指定領域に対して、予め設定された画像処理を実行する画像処理手段と、
を備え、
前記判別手段は、
前記最小の矩形の水平に対する傾きが予め設定された範囲内且つ前記矩形の中心部分の正方形領域において前記正方形領域内の前記指定印の量が予め設定された閾値よりも小さい場合に、前記画像における指定領域の対角を結ぶ対角線で、領域を指定したと判別する対角線指定の判別手段と、
前記指定印で囲まれた内部の領域の画像において、文章と推定されるものが存在しない場合または図と推定されるものが存在する場合に、前記指定印で囲まれた内部の領域を指定したと判別する第1の領域指定の判別手段と、
前記指定印がされた領域の画像において、1行分の文字列と推定されるものが存在する場合に、前記指定印がされた1行分の文字列の領域を指定したと判別する行指定の判別手段と、
前記指定印の領域を含む最小の矩形に内接する楕円と前記指定印の外形形状との相関係数が予め設定された第1の閾値以上である場合、または、前記相関係数が前記第1の閾値未満且つ前記矩形の両端部どうしを結合した正方形に含まれる前記指定印の外形形状と前記正方形に内接する円との相関係数が予め設定された第2の閾値以上である場合に、前記指定印で囲まれた領域に含まれる文字列の行端までの領域を指定したと判別する第2の領域指定の判別手段と、
前記指定印の外形形状に沿った領域を指定したと判別する外形指定の判別手段と、
を有し、前記対角線指定の判別手段、前記第1の領域指定の判別手段、前記行指定の判別手段および前記第2の領域指定の判別手段のいずれかの判別手段による判別を行った後に、前記外形指定の判別手段による判別を行う、
ことを特徴とする画像処理装置。 - 前記対角線指定の判別手段、前記第1の領域指定の判別手段、前記行指定の判別手段、前記第2の領域指定の判別手段、前記外形指定の判別手段の順に判別を行う、
ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。 - 画像に対して付与された前記画像の特定の領域を指定する指定印に対して、前記指定印の領域を囲む最小の矩形を導出する矩形領域の導出手段と、
前記最小の矩形に基づいて、前記指定印で指定された領域を判別する判別手段と、
前記判別手段で判別された領域に基づいて、画像上の指定領域に対して、予め設定された画像処理を実行する画像処理手段と、
を備え、
前記判別手段は、
前記指定印で囲まれた内部の領域の画像において、文章と推定されるものが存在しない場合または図と推定されるものが存在する場合に、前記指定印で囲まれた内部の領域を指定したと判別する第1の領域指定の判別手段、
を有する
ことを特徴とする画像処理装置。 - 画像に対して付与された前記画像の特定の領域を指定する指定印に対して、前記指定印の領域を囲む最小の矩形を導出する矩形領域の導出手段と、
前記最小の矩形に基づいて、前記指定印で指定された領域を判別する判別手段と、
前記判別手段で判別された領域に基づいて、画像上の指定領域に対して、予め設定された画像処理を実行する画像処理手段と、
を備え、
前記判別手段は、
前記指定印の領域を含む最小の矩形に内接する楕円と前記指定印の外形形状との相関係数が予め設定された第1の閾値以上である場合、または、前記相関係数が前記第1の閾値未満且つ前記矩形の両端部どうしを結合した正方形に含まれる前記指定印の外形形状と前記正方形に内接する円との相関係数が予め設定された第2の閾値以上である場合に、前記指定印で囲まれた領域に含まれる文字列の行端までの領域を指定したと判別する第2の領域指定の判別手段、
を有する
ことを特徴とする画像処理装置。 - コンピュータを、
画像に対して付与された前記画像の特定の領域を指定する指定印に対して、前記指定印の領域を囲む最小の矩形を導出する矩形領域の導出手段、
前記最小の矩形に基づいて、前記指定印で指定された領域を判別する判別手段であって、前記指定印で囲まれた内部の領域の画像において、文章と推定されるものが存在しない場合または図と推定されるものが存在する場合に、前記指定印で囲まれた内部の領域を指定したと判別する第1の領域指定の判別手段と、前記指定印がされた領域の画像において、1行分の文字列と推定されるものが存在する場合に、前記指定印がされた1行分の文字列の領域を指定したと判別する行指定の判別手段と、を有し、前記第1の領域指定の判別手段による判別を行った後に、前記行指定の判別手段による判別を行う前記判別手段、
前記判別手段で判別された領域に基づいて、画像上の指定領域に対して、予め設定された画像処理を実行する画像処理手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
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