JP6623643B2 - 画像処理装置およびプログラム - Google Patents

画像処理装置およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6623643B2
JP6623643B2 JP2015187213A JP2015187213A JP6623643B2 JP 6623643 B2 JP6623643 B2 JP 6623643B2 JP 2015187213 A JP2015187213 A JP 2015187213A JP 2015187213 A JP2015187213 A JP 2015187213A JP 6623643 B2 JP6623643 B2 JP 6623643B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
area
mark
image
designation
designated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015187213A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017063292A (ja
Inventor
洋 御厨
洋 御厨
森 太郎
太郎 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2015187213A priority Critical patent/JP6623643B2/ja
Publication of JP2017063292A publication Critical patent/JP2017063292A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6623643B2 publication Critical patent/JP6623643B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)

Description

本発明は、画像処理装置およびプログラムに関する。
原稿上の文字や絵を隠蔽、いわゆるマスキングする場合に、マスキングする領域を指定するために利用者が付した指定印、いわゆるマーカーを認識して、マスキングを行う技術に関して、下記の特許文献1に記載の技術が知られている。
特許文献1としての特開2013−143594号公報には、隠蔽対象の領域を特定するために、文字列に沿って付された線状のマークや、領域を囲む曲線枠状のマーク、領域を囲む多角形枠と多角形枠の中に付された斜線の自他識別印、を検出して、指定された領域を隠蔽する技術が記載されている。特許文献1では、マーカー箇所を特定する際に、画素を計数して、予め設定された長さ以上連続する画像の集合体をマーカー箇所として特定する技術が記載されている。
特開2013−143594号公報(「0044」〜「0069」(特に、「0046」、「0051」)、図6〜図19)
本発明は、画素を計数する場合に比べて、隠蔽領域を判別する処理時間を短縮することを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の画像処理装置は、
画像に対して付与された前記画像の特定の領域を指定する指定印に対して、前記指定印の領域を囲む最小の矩形を導出する矩形領域の導出手段と、
前記最小の矩形に基づいて、前記指定印で指定された領域を判別する判別手段と、
前記判別手段で判別された領域に基づいて、画像上の指定領域に対して、予め設定された画像処理を実行する画像処理手段と、
を備え
前記判別手段は、
前記最小の矩形の水平に対する傾きが予め設定された範囲内且つ前記矩形の中心部分の正方形領域において前記正方形領域内の前記指定印の量が予め設定された閾値よりも小さい場合に、前記画像における指定領域の対角を結ぶ対角線で、領域を指定したと判別する対角線指定の判別手段と、
前記指定印で囲まれた内部の領域の画像において、文章と推定されるものが存在しない場合または図と推定されるものが存在する場合に、前記指定印で囲まれた内部の領域を指定したと判別する第1の領域指定の判別手段と、
を有し、前記対角線指定の判別手段による判別を行った後に、前記第1の領域指定の判別手段による判別を行う、
ことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項2に記載の発明の画像処理装置
画像に対して付与された前記画像の特定の領域を指定する指定印に対して、前記指定印の領域を囲む最小の矩形を導出する矩形領域の導出手段と、
前記最小の矩形に基づいて、前記指定印で指定された領域を判別する判別手段と、
前記判別手段で判別された領域に基づいて、画像上の指定領域に対して、予め設定された画像処理を実行する画像処理手段と、
を備え、
前記判別手段は、
前記指定印で囲まれた内部の領域の画像において、文章と推定されるものが存在しない場合または図と推定されるものが存在する場合に、前記指定印で囲まれた内部の領域を指定したと判別する第1の領域指定の判別手段と、
前記指定印がされた領域の画像において、1行分の文字列と推定されるものが存在する場合に、前記指定印がされた1行分の文字列の領域を指定したと判別する行指定の判別手段と、
を有し、前記第1の領域指定の判別手段による判別を行った後に、前記行指定の判別手段による判別を行う、
ことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項3に記載の発明の画像処理装置
画像に対して付与された前記画像の特定の領域を指定する指定印に対して、前記指定印の領域を囲む最小の矩形を導出する矩形領域の導出手段と、
前記最小の矩形に基づいて、前記指定印で指定された領域を判別する判別手段と、
前記判別手段で判別された領域に基づいて、画像上の指定領域に対して、予め設定された画像処理を実行する画像処理手段と、
を備え、
前記判別手段は、
前記指定印がされた領域の画像において、1行分の文字列と推定されるものが存在する場合に、前記指定印がされた1行分の文字列の領域を指定したと判別する行指定の判別手段と、
前記指定印の領域を含む最小の矩形に内接する楕円と前記指定印の外形形状との相関係数が予め設定された第1の閾値以上である場合、または、前記相関係数が前記第1の閾値未満且つ前記矩形の両端部どうしを結合した正方形に含まれる前記指定印の外形形状と前記正方形に内接する円との相関係数が予め設定された第2の閾値以上である場合に、前記指定印で囲まれた領域に含まれる文字列の行端までの領域を指定したと判別する第2の領域指定の判別手段と、
を有し、前記行指定の判別手段による判別を行った後に、前記第2の領域指定の判別手段による判別を行う、
ことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項4に記載の発明の画像処理装置
画像に対して付与された前記画像の特定の領域を指定する指定印に対して、前記指定印の領域を囲む最小の矩形を導出する矩形領域の導出手段と、
前記最小の矩形に基づいて、前記指定印で指定された領域を判別する判別手段と、
前記判別手段で判別された領域に基づいて、画像上の指定領域に対して、予め設定された画像処理を実行する画像処理手段と、
を備え、
前記判別手段は、
前記最小の矩形の水平に対する傾きが予め設定された範囲内且つ前記矩形の中心部分の正方形領域において前記正方形領域内の前記指定印の量が予め設定された閾値よりも小さい場合に、前記画像における指定領域の対角を結ぶ対角線で、領域を指定したと判別する対角線指定の判別手段と、
前記指定印で囲まれた内部の領域の画像において、文章と推定されるものが存在しない場合または図と推定されるものが存在する場合に、前記指定印で囲まれた内部の領域を指定したと判別する第1の領域指定の判別手段と、
前記指定印がされた領域の画像において、1行分の文字列と推定されるものが存在する場合に、前記指定印がされた1行分の文字列の領域を指定したと判別する行指定の判別手段と、
前記指定印の領域を含む最小の矩形に内接する楕円と前記指定印の外形形状との相関係数が予め設定された第1の閾値以上である場合、または、前記相関係数が前記第1の閾値未満且つ前記矩形の両端部どうしを結合した正方形に含まれる前記指定印の外形形状と前記正方形に内接する円との相関係数が予め設定された第2の閾値以上である場合に、前記指定印で囲まれた領域に含まれる文字列の行端までの領域を指定したと判別する第2の領域指定の判別手段と、
前記指定印の外形形状に沿った領域を指定したと判別する外形指定の判別手段と、
を有し、前記対角線指定の判別手段、前記第1の領域指定の判別手段、前記行指定の判別手段および前記第2の領域指定の判別手段のいずれかの判別手段による判別を行った後に、前記外形指定の判別手段による判別を行う、
ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像処理装置において、
前記対角線指定の判別手段、前記第1の領域指定の判別手段、前記行指定の判別手段、前記第2の領域指定の判別手段、前記外形指定の判別手段の順に判別を行う、
ことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項6に記載の発明の画像処理装置は、
画像に対して付与された前記画像の特定の領域を指定する指定印に対して、前記指定印の領域を囲む最小の矩形を導出する矩形領域の導出手段と、
前記最小の矩形に基づいて、前記指定印で指定された領域を判別する判別手段と、
前記判別手段で判別された領域に基づいて、画像上の指定領域に対して、予め設定された画像処理を実行する画像処理手段と、
を備え、
前記判別手段は、
前記指定印で囲まれた内部の領域の画像において、文章と推定されるものが存在しない場合または図と推定されるものが存在する場合に、前記指定印で囲まれた内部の領域を指定したと判別する第1の領域指定の判別手段、
を有する
ことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項7に記載の発明の画像処理装置は、
画像に対して付与された前記画像の特定の領域を指定する指定印に対して、前記指定印の領域を囲む最小の矩形を導出する矩形領域の導出手段と、
前記最小の矩形に基づいて、前記指定印で指定された領域を判別する判別手段と、
前記判別手段で判別された領域に基づいて、画像上の指定領域に対して、予め設定された画像処理を実行する画像処理手段と、
を備え、
前記判別手段は、
前記指定印の領域を含む最小の矩形に内接する楕円と前記指定印の外形形状との相関係数が予め設定された第1の閾値以上である場合、または、前記相関係数が前記第1の閾値未満且つ前記矩形の両端部どうしを結合した正方形に含まれる前記指定印の外形形状と前記正方形に内接する円との相関係数が予め設定された第2の閾値以上である場合に、前記指定印で囲まれた領域に含まれる文字列の行端までの領域を指定したと判別する第2の領域指定の判別手段、
を有する
ことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項8に記載の発明のプログラムは、
コンピュータを、
画像に対して付与された前記画像の特定の領域を指定する指定印に対して、前記指定印の領域を囲む最小の矩形を導出する矩形領域の導出手段、
前記最小の矩形に基づいて、前記指定印で指定された領域を判別する判別手段であって、前記指定印で囲まれた内部の領域の画像において、文章と推定されるものが存在しない場合または図と推定されるものが存在する場合に、前記指定印で囲まれた内部の領域を指定したと判別する第1の領域指定の判別手段と、前記指定印がされた領域の画像において、1行分の文字列と推定されるものが存在する場合に、前記指定印がされた1行分の文字列の領域を指定したと判別する行指定の判別手段と、を有し、前記第1の領域指定の判別手段による判別を行った後に、前記行指定の判別手段による判別を行う前記判別手段、
前記判別手段で判別された領域に基づいて、画像上の指定領域に対して、予め設定された画像処理を実行する画像処理手段、
として機能させることを特徴とする。
請求項1〜4,6〜8に記載の発明によれば、画素を計数する場合に比べて、指定領域を判別する処理時間を短縮することができる。
また、請求項1,8に記載の発明によれば、対角線指定の判別手段による判別を行う前に第1の領域指定の判別手段を行う場合に比べて、指定印を対角線とする領域の指定を、指定印の部分そのものの指定と誤判定することが防止される。
請求項2に記載の発明によれば、第1の領域指定の判別手段による判別を行う前に行指定の判別手段による判別を行う場合に比べて、図形の内部の1行分の文字列部分のみの指定と誤判定することが防止される。
請求項3に記載の発明によれば、行指定の判別手段による判別を行う前に第2の領域指定の判別手段による判別を行う場合に比べて、指定印の両端が丸まってしまった場合でも、行指定と判別することができる。
請求項4に記載の発明によれば、対角線指定の判別手段、第1の領域指定の判別手段、行指定の判別手段および第2の領域指定の判別手段のいずれかの判別手段による判別を行った後に、前記外形指定の判別手段による判別を行わない場合に比べて、利用者の意図とのずれを少なくすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、対角線指定の判別手段、第1の領域指定の判別手段、行指定の判別手段、第2の領域指定の判別手段、外形指定の判別手段の順に判別を行わない場合に比べて、処理時間を短縮できる。
請求項6に記載の発明によれば、文章と推定されるものが存在しない場合または図と推定されるものが存在する領域が指定印で囲まれた場合に、前記指定印で囲まれた内部の領域を指定したと判別して、画像処理を行うことができる。
請求項7に記載の発明によれば、指定印で囲まれた領域に含まれる文字列の行端までの領域を指定したと判別して、画像処理を行うことができる。
図1は本発明の実施例1の画像処理システムの説明図である。 図2は実施例1のクライアントパソコンの制御部が備えている各機能を機能ブロック図で示した図である。 図3は隠蔽処理を行う画像の一例の説明図である。 図4は実施例1の文字認識処理の説明図であり、図4Aはマーカーが付与された画像の一例の図、図4Bは図4Aからマーカが除去された状態の説明図、図4Cは図4Bの画像を適応的二値化処理を行った状態の図、図4Dは図4Cに示す図からバウンディングボックスの長辺の長さを基準として図形か否かを判別した状態の図、図4Eは図4Dで図形ではないと判別されたものを対象として塵か否かを判別した状態の図、図4Fは図4Eで塵と判別されなかったものを対象として図形か文字かを判別した状態の説明図である。 図5はマーカー分離の説明図である。 図6はXY単調多角形の説明図であり、図6AはXY単調多角形に処理する前の一例の図形の説明図、図6Bは図6Aの図形をXY単調多角形に処理した後の図形の説明図、図6Cは図5のマーカー部をXY単調多角形に処理した後の説明図である。 図7は最小の矩形領域の説明図である。 図8は対角線指定の判別における傾きの説明図であり、図8Aは斜線状のマーカーの説明図、図8Bは湾曲した斜線状のマーカーの説明図、図8Cは枠状のマーカーの説明図である。 図9は対角線指定の判別における水平変換およびマーカー量の判別の説明図であり、図9Aは図8Aのマーカーの場合の説明図、図9Bは図8Bのマーカーの場合の説明図、図9Cは図8Cのマーカーの場合の説明図である。 図10は対角線指定時のマスキング領域の説明図であり、図10Aは対角線指定の斜線の状態の説明図、図10Bは図10Aの斜線の範囲に基づいて設定されたマスキング領域の説明図、図10Cは図10Bのマスキング領域から部分的に重複する文字を遮蔽するように再設定されたマスキング領域の説明図である。 図11は実施例1の第1の領域指定の説明図であり、図11Aはマーカーで囲まれた領域に文字が存在しない場合の一例の説明図、図11Bはマーカーで囲まれた領域に図形が存在する場合の一例の説明図、図11Cはマーカーで囲まれた領域に文字が存在するが行をなしていない場合の一例の説明図である。 図12は実施例1の第1の領域指定時のマスキング領域の説明図であり、図12Aは第1の領域指定時のマスキング領域の一例の説明図、図12Bは図形部分が対角線指定がされている場合の一例の説明図である。 図13は実施例1の行指定の判別の説明図であり、図13Aは行指定と判別される場合の説明図、図13Bは行指定と判別されない場合の説明図である。 図14は実施例1の行指定時のマスキング領域の説明図である。 図15は実施例1の第2の領域指定の説明図であり、図15Aはマーカーを囲む傾きバウンディングボックスの一例の説明図、図15Bは図15Aの傾きバウンディングボックスに内接する楕円の一例の説明図、図15Cは図15Aの傾きバウンディングボックスを水平に変換した状態の説明図、図15Dは図15Cの傾きバウンディングボックスから正方形領域を作成する説明図、図15Eは図15Dで作成された正方形領域の結合図形の説明図、図15Fは図15Dで作成された正方形領域の内接円の説明図である。 図16は実施例1の第2の領域指定時のマスキング領域の説明図であり、図16Aは横書きの文章部における第2の領域指定時のマスキング領域の一例の説明図、図16Bは縦書きの文章部における第2の領域指定時のマスキング領域の一例の説明図である。 図17はライン指定の場合にマークの両端部が丸まった場合の説明図であり、図17Aはマークの説明図、図17Bは図17Aのマークのシルエット画像のXY単調多角形の説明図である。 図18は実施例1の外形指定の一例の説明図であり、図18Aは複数の行に渡ってマーカーで囲まれた場合の説明図、図18Bは階段状にマーカーで囲まれた場合の説明図、図18Cは凹状にマーカーで囲まれた場合の説明図である。 図19は本発明の実施例1のマスキング処理プログラムのマスキング処理のフローチャートである。 図20は本発明の実施例1のマスキング処理のフローチャートであり、図19の続きのフローチャートである。 図21は本発明の実施例1のマスキング処理のフローチャートであり、図20の続きのフローチャートである。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1の画像処理システムの説明図である。
図1において、実施例1の画像処理システムSは、画像処理装置の一例としてのクライアントパソコンPCを有する。前記クライアントパソコンPCは、通信回線の一例としてのネットワークNを介して、画像形成装置の一例としての複合機Uに接続されている。実施例1の複合機Uは、複写、プリンタ、FAX、スキャナの機能を利用可能な公知の画像形成装置である。
なお、実施例1のネットワークNは、いわゆる、インターネット回線により構成されているが、インターネット回線に限定されず、LAN:Local Area Networkとすることも可能である。また、有線通信に限定されず、無線通信とすることも可能である。また、実施例1のクライアントパソコンPCは、電子計算機の一例としてのコンピュータ装置により構成されている。
実施例1の前記クライアントパソコンPCは、装置本体の一例としてのコンピュータ本体H1を有する。前記コンピュータ本体H1には、表示装置の一例としてのディスプレイH2が接続されている。また、前記コンピュータ本体H1には、入力装置の一例としてのキーボードH3およびマウスH4が接続されている。前記コンピュータ本体H1は、図示しない記憶装置の一例としてのHDドライブ、すなわち、ハードディスクドライブや、記憶媒体の読取装置の一例としてのCDドライブ、すなわち、コンパクトディスクドライブ等を有する。
実施例1の複合機Uは、画像記録部の一例としてのプリンタ部U1を有する。プリンタ部U1の下部には、媒体の収容部の一例としての給紙トレイTR1〜TR4が支持されている。プリンタ部U1の上面には、媒体の排出部の一例としての排紙トレイTRhが形成されている。プリンタ部U1は、給紙トレイTR1〜TR4に収容された媒体の一例としての記録シートに、画像を形成し、排紙トレイTRhに排出する。
プリンタ部U1の上方には、画像読み取り部の一例としてのスキャナ部U2が配置されている。スキャナ部U2の上面には、原稿の搬送装置の一例としてのドキュメントフィーダU3が支持されている。実施例1のスキャナ部U2は、スキャナ部U2の上面の図示しない原稿台に置かれた原稿、または、ドキュメントフィーダU3で搬送された原稿を読み取る。実施例1の複合機Uでは、スキャナ部U2に、操作部の一例としてのユーザインタフェースU0が設けられている。
なお、実施例1の複合機Uは、スキャナ部U2で読み取った原稿の画像情報を、ネットワークNを介して、クライアントパソコンPCに送信可能に構成されている。なお、原稿の画像情報をクライアントパソコンPCに送信する構成は、従来公知であるため、詳細な説明は省略する。
(実施例1の制御部の説明)
図2は実施例1のクライアントパソコンの制御部が備えている各機能を機能ブロック図で示した図である。
(クライアントパソコンPCの制御部の説明)
図2において、前記クライアントパソコンPCのコンピュータ本体H1は、I/O、すなわち、入出力インターフェースを有する。前記入出力インターフェースは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行う。また、前記コンピュータ本体H1は、ROM、すなわち、Read Only Memory:リードオンリーメモリーを有する。前記リードオンリーメモリーには、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶される。また、前記コンピュータ本体H1は、RAM、すなわち、Random Access Memory:ランダムアクセスメモリを有する。前記ランダムアクセスメモリは、必要なデータを一時的に記憶する。また、前記コンピュータ本体H1は、CPU、すなわち、Central ProcessingUnit:中央演算処理装置を有する。前記中央演算処理装置は、ハードディスク等に記憶されたプログラムに応じた処理を行う。また、前記コンピュータ本体H1は、クロック発振器等も有する。
前記クライアントパソコンPCは、ハードディスクやROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
前記クライアントパソコンPCのハードディスクには、基本ソフトウェアとしてのオペレーティングシステムOSが記憶されている。前記オペレーティングシステムOSは、コンピュータ装置の基本動作を制御する。
また、前記クライアントパソコンPCのハードディスクには、アプリケーションプログラムの一例としてのマスキング処理プログラムAP1が記憶されている。
なお、クライアントパソコンPCのハードディスクには、図示しない文書作成用ソフトウェアとしてのワープロソフトウェアや、電子メール送受信用ソフトウェア等のアプリケーションプログラム等が記憶されている。
以下、従来公知のオペレーティングシステムOSや図示しないアプリケーションプログラムを除く、マスキング処理プログラムAP1の各機能(制御手段)を説明する。
(マスキング処理プログラムAP1)
マスキング処理プログラムAP1は、以下の機能手段C1〜C9を有する。
図3は隠蔽処理を行う画像の一例の説明図である。
指定印抽出手段の一例としてのマーカー抽出手段C1は、画像に付与されたマーカーを、画像上の文字や図から抽出する。すなわち、画像から、蛍光ペン等で記入されたマーカーを抽出する。実施例1のマーカー抽出手段C1は、スキャナ部U2で読み取られた画像を処理をして、マーカー部を抽出する。一例として、図3に示す画像1において、図面部2,4と、文章部3と、指定印の一例としてのマーカー部6〜8を有する場合では、マーカー抽出手段C1は、図面部2,4や文章部3との階調の差や色の判別から、枠状に囲んだマーカー部6や、斜線状のマーカー部7、文字状のマーカー部8を抽出する。
図4は実施例1の文字認識処理の説明図であり、図4Aはマーカーが付与された画像の一例の図、図4Bは図4Aからマーカが除去された状態の説明図、図4Cは図4Bの画像を適応的二値化処理を行った状態の図、図4Dは図4Cに示す図からバウンディングボックスの長辺の長さを基準として図形か否かを判別した状態の図、図4Eは図4Dで図形ではないと判別されたものを対象として塵か否かを判別した状態の図、図4Fは図4Eで塵と判別されなかったものを対象として図形か文字かを判別した状態の説明図である。
文字認識手段C2は、画像上の文字を認識する。図3に示す画像1では、文章部3の文字と、図面部4に含まれる文字を認識する(推定する)。実施例1の文字認識手段C2では、図4A、図4Bに示すように、まず、画像1から、マーカー抽出手段C1で抽出されたマーカー部10を除去する。
次に、図4B、図4Cにおいて、文字11や図形12の輪郭を際立たせるための適応的二値化処理を実行して、輪郭11a,12aを際立たせる。
次に、図4C、図4Dにおいて、輪郭11a,12aに基づいて、文字11および図形12を囲む矩形の一例としてのバウンディングボックス13を形成する。そして、バウンディングボックス13の長辺の長さが、予め設定された文字認識用の第1の閾値以上の場合は、図4Dの下側に示すように図形の領域と判別(推定)し、バウンディングボックス13の長辺の長さが、予め設定された文字認識用の第1の閾値未満の場合は、図4Dの上側に示すように図形ではないと判別する。
次に、図4D、図4Eにおいて、図形ではないと判別されたバウンディングボックス13において、バウンディングボックス13どうしで重なっている部分のあるものは、バウンディングボックス13を結合した領域をさらに囲むバウンディングボックス14を作成する。そして、バウンディングボックス13,14の長辺の長さが、予め設定された文字認識用の第2の閾値未満の場合は、図4Eの下側に示すように塵やゴミ、汚れ等が写り込んだ領域と判別(推定)し、バウンディングボックス13の長辺の長さが、予め設定された文字認識用の第2の閾値以上の場合は、図4Eの上側に示すように塵等ではないと判別する。
次に、図4E、図4Fにおいて、塵等ではないと判別されたバウンディングボックス13,14において、バウンディングボックス13,14どうしで重なっている部分のあるものは、バウンディングボックス13,14を結合した領域をさらに囲むバウンディングボックス15を作成する。そして、バウンディングボックス13〜15の長辺の長さが、予め設定された文字認識用の第1の閾値以上の場合は、図4Fの下側に示すように図形の領域と判別(推定)し、バウンディングボックス13〜15の長辺の長さが、予め設定された文字認識用の第1の閾値未満の場合は、図4Fの上側に示すように文字と判別する。
なお、マーカー抽出手段C1や文字認識手段C2は、上述した構成に限定されず、従来公知のOCR:optical character reader、光学式文字読取り技術を採用することも可能である。
図5はマーカー分離の説明図である。
指定印分離手段の一例としてのマーカー分離手段C3は、マーカー抽出手段C1で得られたマーカー部6〜8のみの画像に基づいて、マーカー部6〜8を個別に分離する。図5において、実施例1のマーカー分離手段C3は、マーカー分割で得られたマーカー部6〜8のみの画像を反転した図5に示すマーカーシルエット画像20に基づいて、輪郭抽出を用いて、各マーカー部6〜8単体に分離する。
図6はXY単調多角形の説明図であり、図6AはXY単調多角形に処理する前の一例の図形の説明図、図6Bは図6Aの図形をXY単調多角形に処理した後の図形の説明図、図6Cは図5のマーカー部をXY単調多角形に処理した後の説明図である。
外形包絡多角形の処理手段の一例としてのXY単調多角形の処理手段C4は、マーカー分離手段C3で単体に分離された各マーカー部6〜8に対して、マーカー部6〜8の外形に対して窪みを埋めた外形包絡多角形の一例としてのXY単調多角形にする処理を行う。図6において、XY単調多角形の処理手段C4では、一例として、マーカー部21の外形形状が、図6Aに示すような場合、マーカー部21に対して、X軸方向およびY軸方向にそれぞれ走査をして、窪み21a,21bを検出する。そして、窪み21a,21bをX軸方向またはY軸方向に沿った枠線22a,22bで埋めた図形をXY単調多角形22として出力する。したがって、図5で分離されたマーカー部6〜8がXY単調多角形の処理がされると、図6Cに示すように、くぼんだ部分が除かれたXY単調多角形6′〜8′になる。
図7は最小の矩形領域の説明図である。
矩形領域の導出手段C5は、画像1に対して付与された画像1の特定の領域を指定するマーカー部6〜8に対して、マーカー部6〜8の領域を囲む最小の矩形26を導出する。実施例1の矩形領域の導出手段C5は、XY単調多角形の処理手段C4で処理されたXY単調多角形6′〜8′を囲む最小の矩形領域の一例としての傾きバウンディングボックス26を導出する。したがって、矩形領域の導出手段C5は、一例として、XY単調多角形6′〜8′が内接する矩形:バウンディングボックス26をX軸に対して回転させると、X軸に対する角度が変わる度に、バウンディングボックス26の大きさが変化する。そして、これらのバウンディングボックス26の中から面積が最小のものを最小の傾きバウンディングボックス26として導出する。なお、傾きバウンディングボックスという名称について、導出される傾きバウンディングボックス26は、X軸に対して傾斜している場合がほとんどであるが、導出した結果として、X軸に対して傾斜していない場合も含むものとする。
文字・図形抽出手段C6は、画像1と、各マーカー部6〜8から導出された傾きバウンディングボックス26とに基づいて、傾きバウンディングボックス26の内側に含まれる文字や図形と認識(推定)されるものを抽出する。
行識別手段C7は、文字・図形抽出手段C6で抽出された文字が「行」をなしているか否かを判別する。一例として、複数の文字が予め設定された間隔以下で線上に配置されているか否かを判別することで行をなしているか否かを判別する。一例として、図3の図形部4がマーカーで囲まれた場合には、図面部4に含まれる文字のように離散的に配置されているものは、「行」と判別されない。即ち、文字が単語や文節で通常使用されているような間隔(一例として2cm以下)で線上に配置されている場合に行として認識される。
判別手段C8は、対角線指定の判別手段C81と、第1の領域指定の判別手段C82と、行指定の判別手段の一例としてのライン指定の判別手段C83と、第2の領域指定の判別手段の一例としてのトラック指定の判別手段C84と、外形指定の判別手段の一例としての多角形指定の判別手段C85とを有し、傾きバウンディングボックス26に基づいて、マーカーで指定された隠蔽対象の領域の一例としてのマスキング領域を判別する。
対角線指定の判別手段C81は、傾きバウンディングボックス26の水平に対する傾きθ1が予め設定された範囲θa内且つ傾きバウンディングボックス26の中心部分の正方形領域27において正方形領域27内のマーカーの量の一例としてのマーカー太さR1が予め設定された閾値Raよりも小さい場合に、画像1におけるマスキング領域の対角を結ぶ対角線で、マスキング領域を指定したと判別する。実施例1の対角線指定の判別手段C81は、傾き計算手段C81aと、傾き閾値記憶手段C81bと、傾き判別手段C81cと、水平変換手段C81dと、マーカー太さ検出手段C81eと、太さ閾値記憶手段C81fと、マーカー太さ判別手段C81gと、対角線指定時のマスキング領域設定手段C81hとを有する。
図8は対角線指定の判別における傾きの説明図であり、図8Aは斜線状のマーカーの説明図、図8Bは湾曲した斜線状のマーカーの説明図、図8Cは枠状のマーカーの説明図である。
傾き計算手段C81aは、傾きバウンディングボックス26の水平に対する傾きθ1を計算する。図8A〜図8Cにおいて、実施例1では、傾きバウンディングボックス26の枠線と水平線との成す角において、0°〜90°のものを傾きθ1として算出する。
傾き閾値記憶手段C81bは、対角線指定と判定するための傾きθ1の予め設定された閾値の一例としての傾き閾値θaを記憶する。実施例1では、対角線指定と判定する範囲を、一例として、10°〜80°に設定している。すなわち、45°±35°に設定しており、傾き閾値θaとして35°を記憶している。
傾き判別手段C81cは、傾きバウンディングボックス26の傾きθ1が、予め設定された範囲内であるかを判別する。実施例1では、|θ1−45°|≦θaであるか否かを判別することで、10°〜80°の範囲内であるか否かを判別する。なお、傾きθ1が小さすぎると、横書きの文章の行に沿って付与されたマークを斜線と誤判定する恐れがあり、傾きθ1が大きすぎると、縦書きの文章の行に沿って付与されたマークを斜線と誤判定する恐れがある。よって、実施例1では、利用者がマスキングする意思を示すための「斜」線であることを判定するために、θ1の範囲を、一例として、10°〜80°に設定している。
図9は対角線指定の判別における水平変換およびマーカー量の判別の説明図であり、図9Aは図8Aのマーカーの場合の説明図、図9Bは図8Bのマーカーの場合の説明図、図9Cは図8Cのマーカーの場合の説明図である。
水平変換手段C81dは、傾き判別手段C81cにおいて傾きθ1が閾値θaの範囲内と判別された傾きバウンディングボックス26に対して、傾きバウンディングボックス26を水平な状態に変換する。実施例1の水平変換手段C81dは、傾き計算手段C81aで計算された傾きθ1に基づいて、傾きバウンディングボックス26を、図9に示すように、−θ1の角度分回転させる。
マーカー太さ検出手段C81eは、水平に変換された傾きバウンディングボックス26の中央部分の正方形領域27におけるマーカー28の太さR1を検出する。図9において、実施例1のマーカー太さ検出手段C81eは、まず、傾きバウンディングボックス26の長手方向の長さL0から長手方向の中央27aを算出する。そして、傾きバウンディングボックス26の短手方向の長さL1を算出する。そして、中央27aを中心とする長さL1の範囲L2を算出する。したがって、長手方向の範囲L2と短手方向の長さL1で囲まれた正方形領域27を算出する。そして、正方形領域27におけるマーカー28の短手方向の最大の長さを太さR1として計算する。なお、傾きバウンディングボックス26の端部を使用した場合、図8C、図9Cに示す枠状に囲まれたマーカー28の場合でも、角の部分では、太さが細く、図9A、図9Bのような斜線の場合と区別がつかない場合がある。よって、実施例1では、長手方向の中央の正方形領域27を利用して、マーカー28の太さR1を判定している。
太さ閾値記憶手段C81fは、マーカー28の量を判別するための予め設定された閾値の一例としての太さ閾値Raを記憶する。実施例1では、太さ閾値Raは、マーカー28が枠状の領域ではなく斜「線」であることを判別するために、一般的なマーカーの太さである6mmに余裕を持たせて、Ra=1cmに設定されている。
マーカー太さ判別手段C81gは、マーカー太さ検出手段C81eで検出されたマーカーの太さR1が、太さ閾値Ra以下であるか否かを判別する。したがって、実施例1のマーカー太さ判別手段C81gは、図9A、図9Bに示すマーカー28は、対角線指定のマーカーに該当すると判別するが、図9Cに示すマーカー28は、対角線指定のマーカーに該当しないと判別する。よって、実施例1の対角線指定の判別手段C81は、傾き判別手段C81cで傾きθ1が閾値θaの範囲内且つマーカー太さR1が太さ閾値Ra以下の場合に、マーカー28は、対角線指定のマーカーであると判別する。
図10は対角線指定時のマスキング領域の説明図であり、図10Aは対角線指定の斜線の状態の説明図、図10Bは図10Aの斜線の範囲に基づいて設定されたマスキング領域の説明図、図10Cは図10Bのマスキング領域から部分的に重複する文字を遮蔽するように再設定されたマスキング領域の説明図である。
対角線指定時の遮蔽対象領域の設定手段の一例としての対角線指定時のマスキング領域設定手段C81hは、部分重複文字の検出手段C81h1を有し、対角線指定された遮蔽対象の領域を設定する。実施例1の対角線指定時のマスキング領域設定手段C81hは、図10A、図10Bに示すように、対角線指定のマーカー28の両端を対角とする四角形の領域を、遮蔽対象の領域の一例としてのマスキング領域29として設定する。そして、部分重複文字の検出手段C81h1が、設定されたマスキング領域29において、文字が部分的に重複していることを検出した場合には、図10Cに示すように、上下左右で1回だけ、マスキング領域29を拡大して、調整されたマスキング領域29′に再設定する。
具体的には、図10Bにおいて、マスキング領域29の上端および下端では、文字の一部がマスキング領域29に重複しており、重複しなくなるまで上方および下方に拡大する。すなわち、文字がマスキング領域29からはみ出している場合は、はみ出さなくなるようにマスキング領域29を調節する。また、図10Bにおいて、マスキング領域29の左端では、複数の文字が部分的に重複しているが左方に拡大していった場合に、最初に重複しなくなる文字が発生するまで拡大する。一例として、図10Bでは、たまたま「well」、「picking」、「of」が同時に重複しなくなるため、その位置までマスキング領域29を拡大する。また、マスキング領域29の右端では、左端の場合と同様に、一例として、図10Bでは、「for」と「the」が同時に重複しなくなるため、その位置までマスキング領域29を拡大する。なお、実施例1では、1回拡大した状態で、さらに部分的に重複する文字が発生したとしても、マスキング領域29′をそれ以上拡大はしない。これは、重複する文字が発生しなくなるまでマスキング領域29′を拡大し続けると、元々のマーカー28で指定された範囲に対して、マスキング領域29′が大きくなりすぎる可能性があり、利用者が指定していない領域までマスキングされる可能性があるためである。
図11は実施例1の第1の領域指定の説明図であり、図11Aはマーカーで囲まれた領域に文字が存在しない場合の一例の説明図、図11Bはマーカーで囲まれた領域に図形が存在する場合の一例の説明図、図11Cはマーカーで囲まれた領域に文字が存在するが行をなしていない場合の一例の説明図である。
第1の領域指定の判別手段C82は、マーカー31で囲まれた内部の領域の画像において、文章と推定されるものが存在しない場合または図と推定されるものが存在する場合に、マーカー31で囲まれた内部の領域をマスキング領域として指定したと判別する。実施例1の第1の領域指定の判別手段C82は、文字有無の判別手段C82aと、文字列の判別手段C82bと、図形の判別手段C82cと、第1の領域指定時のマスキング領域設定手段C82dとを有する。なお、実施例1の第1の領域指定の判別手段C82は、対角線指定の判別手段C81で対角線指定ではないと判別されたものを対象として判別を行う。
文字有無の判別手段C82aは、マーカー31で囲まれた領域に文字が存在するか否かを判別する。実施例1の文字有無の判別手段C82aは、文字・図形抽出手段C6での抽出結果に基づいて、マーカー31で囲まれた領域に文字が存在するか否かを判別する。一例として、図11Aに示すように、文字が存在しない領域がマーカー31で囲まれている場合は、文字が存在しないと判別し、図11Cに示すように、文字が存在する領域がマーカー31で囲まれている場合は文字が存在しないと判別する。なお、図11Bに示すように、図面部2がマーカー31で囲まれている場合は、文字と認識されるものは存在しないので、文字は存在しないと判別される。
文字列の判別手段C82bは、マーカー31で囲まれた領域に文字が存在する場合に、文字が文字列、すなわち、行をなしているか否かを判別する。実施例1の文字列の判別手段C82bは、行識別手段C7での識別結果に基づいて、マーカー31で囲まれた領域内の文字が行をなしているか否かを判別する。一例として、図11Cに示す場合は、文字4aは存在するが、行と認識される形で配置されておらず、離散的に配置されているため、行をなしていないと判別される。
図形の判別手段C82cは、マーカー31で囲まれた領域に図形が存在するか否かを判別する。実施例1の図形の判別手段C82cは、文字・図形抽出手段C6での抽出結果に基づいて、マーカー31で囲まれた領域に図形が存在するか否かを判別する。一例として、図11Bに示すように、図面部2がマーカー31で囲まれている場合は、図形2aと認識されるものが存在するため、図形が存在すると判別される。なお、図11A、図11Cの場合は、図形は存在しないと判別される。
したがって、実施例1の第1の領域指定の判別手段C82は、マーカー31で囲まれた内部の領域の画像において、文字有無の判別手段C82aで文章と推定されるものが存在しないと判別した場合や、図形の判別手段C82cで図と推定されるものが存在すると判別された場合に、マーカー31で囲まれた内部の領域をマスキング領域32として指定したと判別する。なお、実施例1の第1の領域指定の判別手段C82は、文字が存在しても行をなしていない場合、すなわち、図形の中に含まれる文字が認識された場合や、図形として文字が配置されているような場合には、マーカー31で囲まれた内部の領域をマスキング領域32として指定したと判別する。言い換えると、第1の領域指定の判別手段C82は、図形および図形に準ずる領域がマーカー31で指定されたか否かを判別する。
図12は実施例1の第1の領域指定時のマスキング領域の説明図であり、図12Aは第1の領域指定時のマスキング領域の一例の説明図、図12Bは図形部分が対角線指定がされている場合の一例の説明図である。
第1の領域指定時のマスキング領域設定手段C82dは、第1の領域指定の判別手段C82で領域の指定がされたと判別された場合に、マスキング領域32を設定する。図12Aにおいて、実施例1の第1の領域指定時のマスキング領域設定手段C82dは、マーカー31で囲まれた領域に基づくXY単調多角形の領域を、マスキング領域32として設定する。
なお、実施例1では、対角線指定の判別手段C81による判別が行われた後に、第1の領域指定の判別手段C82による判別が行われている。すなわち、対角線指定ではないと判別されたマーカーに対して、第1の領域指定の判別手段C82による判別が行われる。仮に、対角線指定の判別手段C81による判別が行われる前に、第1の領域指定の判別手段C82による判別を行う場合、図12Bに示すようなマーカー31′では、第1の領域指定の判別手段C82による判別で、マスキング領域がマーカー31′の部分のみ、すなわち、マーカー31′を対角線とする四角形の領域ではなく、マーカー31′の部分のみがマスキングされてしまうこととなる。よって、対角線指定の判別手段C81による判別が行われた後に、第1の領域指定の判別手段C82による判別が行われる実施例1では、対角線指定を、マーカー31′の部分の塗りつぶしと誤判定されることが防止される。
図13は実施例1の行指定の判別の説明図であり、図13Aは行指定と判別される場合の説明図、図13Bは行指定と判別されない場合の説明図である。
行指定の判別手段の一例としてのライン指定の判別手段C83は、マーカー36がされた領域の画像において、1行分の文字列3aと推定されるものが存在する場合に、マーカー36がされた1行分の文字列3aの領域をマスキング領域37として指定したと判別する。実施例1のライン指定の判別手段C83は、行数判別手段C83aと、ライン指定時のマスキング領域設定手段C83bと、を有する。なお、実施例1のライン指定の判別手段C83は、対角線指定の判別手段C81で対角線指定ではないと判別され、第1の領域指定の判別手段C82で図形の指定ではないと判別されたものを対象として判別を行う。
行数判別手段C83aは、マーカー36が付された領域に含まれる画像において、文字列の行数を判別する。実施例1の行数判別手段C83aは、行識別手段C7での識別結果から、文字列の行数が1行であるか否かを判別する。よって、実施例1のライン指定の判別手段C83は、行数判別手段C83aで文字列が1行であると判別された場合に、ライン指定がされたと判別する。したがって、図13Aに示すように1行分にマーカー36が付された場合は、ライン指定と判別するが、図13Bに示すように2行分にマーカー36′が付された場合は、ライン指定と判別されない。なお、図13Bの場合は、最終的には後述する多角形指定と判別される。
図14は実施例1の行指定時のマスキング領域の説明図である。
ライン指定時のマスキング領域設定手段C83bは、部分重複文字の検出手段C83b1を有し、ライン指定された場合のマスキング領域37の設定を行う。実施例1のライン指定時のマスキング領域設定手段C83bは、ライン指定されたと判別されたマーカー36の傾きバウンディングボックス26の領域をマスキング領域37と設定する。そして、部分重複文字の検出手段C83b1が、設定されたマスキング領域37において、文字が部分的に重複していることを検出した場合には、図14に示すように、横書きの場合は縦方向にマスキング領域37を拡大し、縦書きの場合は横方向にマスキング領域37を拡大して、調整されたマスキング領域37′に再設定する。
具体的には、図14において、文字の一部がマスキング領域37に重複している場合、すなわち、文字がマスキング領域37からはみ出している場合、重複しなくなるまで上方および下方に拡大する。なお、横書き、縦書きは、行識別手段C7によって判別済みである。また、実施例1では、横書きの場合に横方向にマスキング領域37を拡大すると、利用者が指定していない領域までマスキングされる可能性があるため、横方向には拡大しない。
なお、実施例1では、第1の領域指定の判別手段C82による判別が行われた後に、ライン指定の判別手段C83による判別が行われている。仮に、第1の領域指定の判別手段C82による判別が行われる前に、ライン指定の判別手段C83による判別を行う場合、図形の内部に1行の文字列が存在する場合に、ライン指定と判断される可能性があり、内部の文字列の部分だけマスキングされる恐れがある。よって、第1の領域指定の判別手段C82による判別が行われた後に、ライン指定の判別手段C83による判別が行われる実施例1では、図形の内部の文字列部分のみがマスキングされることが低減される。
図15は実施例1の第2の領域指定の説明図であり、図15Aはマーカーを囲む傾きバウンディングボックスの一例の説明図、図15Bは図15Aの傾きバウンディングボックスに内接する楕円の一例の説明図、図15Cは図15Aの傾きバウンディングボックスを水平に変換した状態の説明図、図15Dは図15Cの傾きバウンディングボックスから正方形領域を作成する説明図、図15Eは図15Dで作成された正方形領域の結合図形の説明図、図15Fは図15Dで作成された正方形領域の内接円の説明図である。
第2の領域指定の判別手段の一例としてのトラック指定の判別手段C84は、マーカー41の領域を含む傾きバウンディングボックス26に内接する楕円42とマーカー41の外形形状41′との相関係数K1が予め設定された第1の閾値の一例としての第1の相関閾値Ka以上である場合、または、相関係数K1が第1の相関閾値Ka未満且つ傾きバウンディングボックス26の両端部43どうしを結合した正方形44に含まれるマーカー41の外形形状46と正方形44に内接する円47との相関係数K2が予め設定された第2の相関閾値Kb以上である場合に、マーカー41で囲まれた領域に含まれる文字列の行端までの領域をマスキング領域48として指定したと判別する。実施例1のトラック指定の判別手段C84は、内接楕円の算出手段C84aと、第1の相関係数算出手段C84bと、第1の相関閾値記憶手段C84cと、第1の相関判別手段C84dと、正方形領域の作成手段C84eと、内接円の算出手段C84fと、結合図形の作成手段C84gと、第2の相関係数算出手段C84hと、第2の相関閾値記憶手段C84iと、第2の相関判別手段C84jと、トラック指定時のマスキング領域設定手段C84kとを有する。
内接楕円の算出手段C84aは、傾きバウンディングボックス26に内接する内接楕円42を算出する。図15Bにおいて、実施例1では、矩形領域の導出手段C5で導出された傾きバウンディングボックス26の大きさに基づいて、内接する楕円42を導出する。
第1の相関係数算出手段C84bは、マーカー41の外形と、傾きバウンディングボックス26の内接楕円42との相関関係の一例としての第1の相関係数K1を算出する。
第1の相関閾値記憶手段C84cは、マーカー41の外形が領域をしている楕円に近いか否かを判別するための閾値の一例としての第1の相関閾値Kaを記憶する。実施例1の第1の相関閾値Kaは、一例として、0.7が設定されている。
第1の相関判別手段C84dは、第1の相関係数K1が第1の相関閾値Ka以上であるか否かを判別する。
正方形領域の作成手段C84eは、傾きバウンディングボックス26の両端部43どうしを結合した正方形領域44を作成する。実施例1の正方形領域の作成手段C84eは、第1の相関係数K1が第1の相関閾値Ka未満である場合に、図15Dに示すように、傾きバウンディングボックス26の短手方向の長さL1に対して、両端からそれぞれL1/2の範囲の両端部43どうしを結合して、正方形領域44を作成する。
内接円の算出手段C84fは、正方形領域の作成手段C84eで作成された正方形領域44に基づいて、図15Fに示すように正方形領域44に内接する円47を算出する。
結合図形の作成手段C84gは、正方形領域44に含まれるマーカー41の外形形状46を作成する。実施例1の結合図形の作成手段C84gは、両端部43の領域に含まれるマーカー41の外形どうしを結合して、正方形領域44における外形形状46を作成する。
第2の相関係数算出手段C84hは、結合図形の作成手段C84gで作成された正方形領域44における外形形状46と、内接円の算出手段84fで作成された内接円47との相関関係の一例としての第2の相関係数K2を算出する。
第2の相関閾値記憶手段C84iは、正方形領域44における外形形状46が円に近いか否かを判別するための閾値の一例としての第2の相関閾値Kbを記憶する。実施例1の第2の相関閾値Kbは、一例として、0.7が設定されている。なお、第1の相関閾値Kaと第2の相関閾値Kbは、実施例1では、同一の値に設定したが、異なる値とすることも可能である。
第2の相関判別手段C84jは、第2の相関係数K2が第2の相関閾値Kb以上であるか否かを判別する。
したがって、実施例1のトラック指定の判別手段C84は、第1の相関判別手段C84dで第1の相関係数K1が第1の相関閾値Ka以上であると判別された場合、または、第1の相関係数K1が第1の相関閾値Ka未満且つ第2の相関判別手段C84jで第2の相関係数K2が第2の相関閾値Kb以上と判別された場合に、マーカーの外形形状41で囲まれた領域が指定されたと判別する。なお、利用者がマークをする範囲が細長くなると、トラック形状のマーカー41の直線部分が長くなって、楕円42との相関計数K1が小さくなる場合があるため、実施例1では、第1の相関係数K1が第1の相関閾値Ka未満でも、両端部43を結合した正方形領域44に基づいて、トラック指定であるか否かを判別している。
図16は実施例1の第2の領域指定時のマスキング領域の説明図であり、図16Aは横書きの文章部における第2の領域指定時のマスキング領域の一例の説明図、図16Bは縦書きの文章部における第2の領域指定時のマスキング領域の一例の説明図である。
第2の領域指定時の遮蔽対象領域の設定手段の一例としてのトラック指定時のマスキング領域設定手段C84kは、行端抽出手段C84k1を有し、トラック指定の判別手段C84で領域の指定がされたと判別された場合に、マスキング領域48を設定する。図16Aにおいて、実施例1のトラック指定時のマスキング領域設定手段C84kは、マーカーで囲まれた領域に基づくXY単調多角形の領域41を、マスキング領域48として設定する。そして、行端抽出手段C84k1が、設定されたマスキング領域48における文字列の端を抽出して、マスキング領域48が文字列の端、すなわち、行端まで設定されていない場合には、行端まで、マスキング領域48を拡大して、調整されたマスキング領域48に再設定する。
具体的には、図16Aにおいて、横書きの文章部3の場合は、横方向の行端までマスキング領域48を拡大し、図16Bに示すように縦書きの文章部3の場合は、縦方向の行端までマスキング領域48を拡大する。なお、縦書きと横書きは、行識別手段C7で判別済みである。また、実施例1のトラック指定時のマスキング領域設定手段C84kでは、マスキング領域48の拡大は、マーカーの外形形状41に基づいて設定されたマスキング領域48に対して、1.5倍の大きさまでしか拡大されないように設定されている。これは、マスキング領域48を際限なく拡大すると、元々のマーカーで指定された範囲41に対して、マスキング領域48が大きくなりすぎる可能性があり、利用者が指定していない領域までマスキングされる可能性があるためである。
図17はライン指定の場合にマークの両端部が丸まった場合の説明図であり、図17Aはマークの説明図、図17Bは図17Aのマークのシルエット画像のXY単調多角形の説明図である。
なお、実施例1では、ライン指定の判別手段C83による判別が行われた後に、トラック指定の判別手段C84による判別が行われている。仮に、ライン指定の判別手段C83による判別が行われる前に、トラック指定の判別手段C84による判別を行う場合、図17Aに示すようなライン指定のマーカー36において、両端部分が丸まった場合に、正方形領域44で判定すると、内接円47との相関係数K2が第2の相関閾値Kb以上になる場合がある。したがって、ライン指定を、トラック指定と誤判定する可能性がある。これに対して、ライン指定の判別手段C83による判別が行われた後に、トラック指定の判別手段C84による判別をする実施例1では、マーカー36の両端が丸まった場合に、トラック指定と誤判定されることが防止される。
図18は実施例1の外形指定の一例の説明図であり、図18Aは複数の行に渡ってマーカーで囲まれた場合の説明図、図18Bは階段状にマーカーで囲まれた場合の説明図、図18Cは凹状にマーカーで囲まれた場合の説明図である。
外形指定の判別手段の一例としての多角形指定の判別手段C85は、マーカーの外形形状に沿った領域51をマスキング領域52として指定したと判別する。実施例1の多角形指定の判別手段C85は、多角形指定時のマスキング領域設定手段C85aを有する。なお、実施例1の多角形指定の判別手段C85は、各判別手段C81〜C84で、対角線指定、第1の領域指定、ライン指定、トラック指定のいずれにも該当しない場合に、外形指定の一例としての多角形指定がされたと判別する。すなわち、利用者がマークで指定する形状は様々であり、全ての形状に対応できない。よって、実施例1では、各判別手段C81〜C84での4つのマーカー形状のいずれにも適合しなかった場合に、マーカーの外形形状の領域51をマスキング領域52としている。したがって、各判別手段C81〜C84で漏れたものを、その他大勢として許容しても利用者の意図と大きくずれることは少ない。
多角形指定時のマスキング領域設定手段C85aは、多角形指定がされた場合に、マーカーの外形形状に沿った領域51をマスキング領域52として設定する。実施例1では、マーカーの外形形状に基づいて導出されたXY単調多角形の領域51をマスキング領域52として設定する。よって、図18Bの階段状の部分の凹んだ部分や、図18Cの凹みの部分は、XY単調多角形の処理を行う際に埋められた領域51が、マスキング領域52となる。
画像処理手段の一例であって、遮蔽手段の一例としてのマスキング画像作成手段C9は、判別手段C81〜C85で判別されたマスキング領域に基づいて、画像1上のマスキング領域を、予め設定された隠蔽画像の一例としてのマスキング画像で隠蔽する。実施例1のマスキング画像作成手段C9は、各マスキング領域設定手段C81h,C82d,C83b,C84k,C85aで設定されたマスキング領域29,29′,32,37,37′,48,52を、マスキング画像の一例としての塗り潰し画像で遮蔽した画像を作成する。具体的には、元の画像1に対して、塗り潰し画像をマスキング領域に配置して積層した形の画像をマスキング後の画像として作成する。
(実施例1のフローチャートの説明)
次に、実施例1のクライアントパソコンPCのマスキング処理プログラムAP1の処理の流れをフローチャートを使用して説明する。
(実施例1のマスキング処理プログラムAP1のフローチャートの説明)
図19は本発明の実施例1のマスキング処理プログラムのマスキング処理のフローチャートである。
図20は本発明の実施例1のマスキング処理のフローチャートであり、図19の続きのフローチャートである。
図21は本発明の実施例1のマスキング処理のフローチャートであり、図20の続きのフローチャートである。
図19〜図21のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記制御部のROM等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は前記制御部の他の各種処理と並行してマルチタスクで実行される。
図19〜図21に示すフローチャートはクライアントパソコンPCにおいて、マスキング処理プログラムが実行された場合に開始される。
図19のST1において、マーカー分割処理および文字認識処理を実行して、ST2に進む。
ST2において、マーカーシルエット画像20からマーカー部6〜8を単体に分離する。そして、ST3に進む。
ST3において、マーカー1つ1つをXY単調多角形に変換する。そして、ST4に進む。
ST4において、各マーカーについて傾きバウンディングボックス26を導出する。そして、ST5に進む。
ST5において、次の処理(1),(2)を実行し、ST6に進む。
(1)各傾きバウンディングボックス26に含まれる文字や図形を抽出する。
(2)(1)で抽出した文字が行をなしているか識別する。
ST6において、傾きバウンディングボックス26の傾きθ1を計算する。そして、ST7に進む。
ST7において、|θ1―45°|≦θaであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST8に進み、ノー(N)の場合は図20のST15に進む。
ST8において、傾きバウンディングボックス26を−θ1回転させて、水平に変換する。そして、ST9に進む。
ST9において、傾きバウンディングボックス26の中央部分の正方形領域27に含まれるマーカー28の太さR1を検出する。そして、ST10に進む。
ST10において、マーカー28の太さR1が太さ閾値Ra以上であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST11に進み、ノー(N)の場合は図20のST15に進む。
ST11において、対象のマーカー28は、対角線指定のマーカーと判別する。そして、ST12に進む。
ST12において、マーカー28を対角線とする四角形の領域をマスキング領域29に設定する。そして、ST13に進む。
ST13において、マスキング領域29に一部が重複している文字があるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST14に進み、ノー(N)の場合は図21のST30に進む。
ST14において、文字がかからなくなるまでマスキング領域29を拡大して、拡大後のマスキング領域29′に再設定する。そして、図21のST30に進む。
図20のST15において、マーカー31の内部に文字が存在するか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST16に進み、ノー(N)の場合はST18に進む。
ST16において、文字は行をなしているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST17に進み、ノー(N)の場合はST18に進む。
ST17において、マーカー31の内部に図形が存在するか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST18に進み、ノー(N)の場合はST19に進む。
ST18において、マーカー31のXY単調多角形に基づいてマスキング領域32を設定する。そして、図21のST30に進む。
ST19において、マーカー36の内部に含まれる文字列が1行分であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST20に進み、ノー(N)の場合は図21のST23に進む。
ST20において、マーカー36の領域をマスキング領域37に設定する。そして、ST21に進む。
ST21において、マスキング領域37に一部が重複している文字が存在するか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST22に進み、ノー(N)の場合は図21のST30に進む。
ST22において、横書きまたは縦書きに応じて、縦方向または横方向に文字列がかからなくなるまでマスキング領域37を拡大して、拡大されたマスキング領域37′に再設定する。そして、図21のST30に進む。
図21のST23において、傾きバウンディングボックス26に内接する楕円42を算出する。そして、ST24に進む。
ST24において、マーカーのXY単調多角形の外形形状41と楕円42との相関関係である第1の相関係数K1を算出する。そして、ST25に進む。
ST25において、第1の相関係数K1が第1の相関閾値Ka以上であるか否かを判別する。ノー(N)の場合はST26に進み、イエス(Y)の場合はST28に進む。
ST26において、傾きバウンディングボックス26の両端部43を切って結合した正方形領域44に含まれるXY単調多角形の図形46と、正方形領域の内接円47との相関関係である第2の相関係数K2を算出する。そして、ST27に進む。
ST27において、第2の相関係数K2が第2の相関閾値Kb以上であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST28に進み、ノー(N)の場合はST29に進む。
ST28において、マーカー41の範囲に含まれる文字列の行端を抽出して行端までの領域をマスキング領域48に設定する。そして、ST30に進む。
ST29において、マーカーから算出されるXY単調多角形の領域51をマスキング領域52に設定する。そして、ST30に進む。
ST30において、各処理ST12,ST14、ST18,ST20、ST22、ST28、ST29で設定されたマスキング領域29,29′,32,37,37′,48,52をマスキング画像とし、元の画像1に重ねたマスキング処理画像を出力する。そして、マスキング処理を終了する。
(実施例1の作用)
(マスキング処理プログラムAP1の機能)
前記構成を備えた実施例1の画像処理システムSでは、画像1において、利用者が付してあったマーカー部6〜8に対して、XY単調多角形化の処理が行われた後、傾きバウンディングボックス26が導出される。
特許文献1に記載されているような従来技術では、マーカーの大きさや形状を認識する際には、マーカーの画像の画素を全て計数して、マーカー部分の大きさや形状を取得していた。したがって、特許文献1に記載の技術では、画素を計数しないとマーカーに関する処理が可能とならず、計数に時間がかかる問題があった。特に、マークされている領域が広い場合や、マーカーの太さが太かったり、塗りつぶされていたりすると、計数終了までの時間が長くなる問題があった。
これに対して、実施例1では、マーカーの大きさや形状を取得する場合に、マーカー部6〜8に外接する傾きバウンディングボックス26が導出されるだけである。よって、マーカー部6〜8の外形だけで、傾きバウンディングボックス26が導出可能であり、マーカー部6〜8の全体の画素を計数する場合に比べて、処理時間が短縮される。
そして、実施例1では、傾きバウンディングボックス26に基づいて、マーカーが、対角線での領域指定、第1の領域指定(図形の指定)、ライン状の領域指定、トラック形状の領域指定、多角形形状の領域指定であるかが判別される。
対角線での領域指定の場合、利用者が付した斜線状のマーカー28が判別され、マーカー28を対角線とするマスキングが行われる。また、第1の領域指定では、図形を囲むように付されたマーカー31に応じて、囲まれた領域、主に、図形の領域がマスキングされる。そして、ライン状の領域指定の場合、利用者が付したマーカー36に応じて、1列分の文字列がマスキングされる。さらに、トラック形状の領域指定では、マーカー41で大雑把に囲むような指定がされていても、行端までの領域がマスキングされる。また、それ以外の場合は、多角形形状の領域指定と判別され、マーカーの外形形状51に応じてマスキングがされる。
したがって、実施例1のマスキング処理プログラムAP1では、利用者が付したマーカー28,31,36,41,51に応じて、マーカーの形状に応じたマスキング処理が行われる。
前述のように、実施例1では、対角線指定の判別手段C81による判別が行われた後に、第1の領域指定の判別手段C82による判別が行われている。よって、図12Bに示すようなマーカー31′のような対角線指定を、マーカー31′の部分の塗りつぶしと誤判定されることが防止される。
また、実施例1では、第1の領域指定の判別手段C82による判別が行われた後に、ライン指定の判別手段C83による判別が行われている。よって、内部に1行の文字列が存在する図形にマークが付された場合でも、第1の領域指定の判別手段C82での判別が先に行われて、図形の内部の文字列部分のみが誤ってマスキングされることが低減される。
さらに、実施例1では、ライン指定の判別手段C83による判別が行われた後に、トラック指定の判別手段C84による判別が行われている。よって、仮に、マーカー36の両端が丸まった場合でも、ライン指定の判別手段C83で判別が先に行われ、トラック指定と誤判定されることが防止される。
また、実施例1では、各判別手段C81〜C84での対角線指定、第1の領域指定、ライン指定、トラック指定のいずれにも該当しない場合に、多角形指定の判別手段C85でマーカーの外形形状の領域51に基づいてマスキングをする。したがって、各判別手段C81〜C84で漏れたものを、その他大勢のマーカーによる指定方法として許容しても利用者の意図と大きくずれることは少ない。
仮に、各マーカーに対して、各判別手段C81〜C85の判別を全て行って、複数の領域指定に該当する場合に、別の判断基準を設けて、領域指定の方法を特定する構成も考えられるが、各マーカーに対して、各判別手段C81〜C85を全て行うと処理時間が長くなる。これに対して、実施例1では、対角線での領域指定、第1の領域指定(図形の指定)、ライン状の領域指定、トラック形状の領域指定、多角形形状の領域指定の順に判別をおこなっている。したがって、先に行われた判別で該当しなかったものに対してしか、後の判別が行われない。よって、各マーカーに対して描く判別手段C81〜C85の判別を全て行う場合に比べて、処理時間が短縮される。
さらに、特許文献1では、枠内をマスキングする場合、多角形枠で囲むだけでなく、多角形枠の中に斜線の自他識別印を付す必要があった。すなわち、多角形枠と斜線の2つのマークが必要になっていた。したがって、特許文献1に記載の技術では、利用者が、多角形枠で囲むだけで、斜線の自他識別印を付し忘れることがあり、結果としてマスキングがされない場合があった。
これに対して、実施例1では、特許文献1のような自他識別印がなくても、第1の領域指定や、トラック形状の領域指定、多角形形状の領域指定において、多角形枠のみから判別が可能である。よって、自他識別印が必要な特許文献1に記載の技術に比べて、利用者にとって利便性が向上している。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H07)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、例示した具体的な数値は、例示したものに限定されず、設計や仕様等に応じて、任意の値に変更可能である。
(H02)前記実施例において、各判別手段C81〜C85の判別を行う順番は、実施例に例示した順番で行うことが望ましいが、これに限定されない。すなわち、順番を入れ替えたり、処理速度に余裕がある場合は、全てのマーカーに対して全ての判別処理を実行することも可能である。他にも、一部の判別手段を実行しないようにしたり、他の判別手段を追加したりすることも可能である。例えば、利用者が斜線での領域指定をしない場合には、対角線指定の判別を行わないように構成したり、斜線ではなく、■印での領域指定も判別するように構成することも可能である。なお、この場合でも、多角形指定の判別手段C85による判別は、他の判別手段C81〜C84のいずれか1つ、または、いずれか複数、あるいは全てによる判別が行われた後に、行うことが望ましい。
(H03)前記実施例において、文字がはみ出していたり、行端まで指定されていない場合に、マスキング領域を拡大して調整する構成を例示したが、これに限定されない。文字がはみ出していたり行端まで到達していなくても、拡大せずにマスキング領域を設定する構成とすることも可能である。
(H04)前記実施例において、XY単調多角形での処理を行う構成を例示したが、これに限定されない。例えば、XY単調多角形の処理を行わず、マーカーの形状そのままを使用したり、マーカーの外形を包絡する線、いわゆる、数学における凸包(convex hull)の処理を行う構成とすることも可能である。
(H05)前記実施例において、対角線指定の判別手段C81やトラック指定の判別手段C84において、正方形領域27,44を使用して判別を行う構成を例示したが、これに限定されない。正方形ではなく、傾きバウンディングボックス26の縦横比に応じた長方形の領域としたり、あるいは傾きバウンディングボックス26の全域を使用して判定することも可能である。
(H06)前記実施例において、スキャナ部U2で読み取られた画像1を対象とする場合を例示したが、これに限定されない。例えば、文書作成ソフトウェアや製図ソフトウェアで作成されたマーカー付きの画像や、FAX画像等、任意の画像を使用可能である。
(H07)前記実施例において、マーカーで囲まれた領域を判別して、対象の領域を隠蔽(マスキング)する処理を例示したが、これに限定されない。例えば、マーカーで囲まれた領域を、切り出したい場所の指定をする場合に使用したり、文書の色や文字の色を変えたい場所の指定をする場合に使用することも可能である。すなわち、実施例1では、マーカーで囲まれた領域を判別後、予め設定された画像処理の一例としてのマスキング処理を実行する場合を例示したが、これに限定されず、予め設定された画像処理のいち例として、切り出し処理や色変更処理を実行することも可能である。
1…画像、
6〜8,28,31,36,41,51…指定印、
26…最小の矩形、
27…矩形の中心部分の正方形領域、
29,29′,32,37,37′,48,52…隠蔽対象の領域、
41,51…指定印の外形形状、
42…内接する楕円、
44…矩形の両端部どうしを結合した正方形、
46…正方形に含まれる指定印の外形形状、
47…正方形に内接する円、
AP1…プログラム、
C5…矩形領域の導出手段、
C8…判別手段、
C9…画像処理手段、
C81…対角線指定の判別手段、
C82…第1の領域指定の判別手段、
C83…行指定の判別手段、
C84…第2の領域指定の判別手段、
C85…外形指定の判別手段、
K1,K2…相関係数、
Ka…第1の閾値、
Kb…第2の閾値、
PC…画像処理装置、コンピュータ、
R1…指定印の量、
Ra…指定印の量の予め設定された閾値、
θ1…最小の矩形の水平に対する傾き、
θa…傾きの予め設定された範囲。

Claims (8)

  1. 画像に対して付与された前記画像の特定の領域を指定する指定印に対して、前記指定印の領域を囲む最小の矩形を導出する矩形領域の導出手段と、
    前記最小の矩形に基づいて、前記指定印で指定された領域を判別する判別手段と、
    前記判別手段で判別された領域に基づいて、画像上の指定領域に対して、予め設定された画像処理を実行する画像処理手段と、
    を備え
    前記判別手段は、
    前記最小の矩形の水平に対する傾きが予め設定された範囲内且つ前記矩形の中心部分の正方形領域において前記正方形領域内の前記指定印の量が予め設定された閾値よりも小さい場合に、前記画像における指定領域の対角を結ぶ対角線で、領域を指定したと判別する対角線指定の判別手段と、
    前記指定印で囲まれた内部の領域の画像において、文章と推定されるものが存在しない場合または図と推定されるものが存在する場合に、前記指定印で囲まれた内部の領域を指定したと判別する第1の領域指定の判別手段と、
    を有し、前記対角線指定の判別手段による判別を行った後に、前記第1の領域指定の判別手段による判別を行う、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 画像に対して付与された前記画像の特定の領域を指定する指定印に対して、前記指定印の領域を囲む最小の矩形を導出する矩形領域の導出手段と、
    前記最小の矩形に基づいて、前記指定印で指定された領域を判別する判別手段と、
    前記判別手段で判別された領域に基づいて、画像上の指定領域に対して、予め設定された画像処理を実行する画像処理手段と、
    を備え
    前記判別手段は、
    前記指定印で囲まれた内部の領域の画像において、文章と推定されるものが存在しない場合または図と推定されるものが存在する場合に、前記指定印で囲まれた内部の領域を指定したと判別する第1の領域指定の判別手段と、
    前記指定印がされた領域の画像において、1行分の文字列と推定されるものが存在する場合に、前記指定印がされた1行分の文字列の領域を指定したと判別する行指定の判別手段と、
    を有し、前記第1の領域指定の判別手段による判別を行った後に、前記行指定の判別手段による判別を行う、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 画像に対して付与された前記画像の特定の領域を指定する指定印に対して、前記指定印の領域を囲む最小の矩形を導出する矩形領域の導出手段と、
    前記最小の矩形に基づいて、前記指定印で指定された領域を判別する判別手段と、
    前記判別手段で判別された領域に基づいて、画像上の指定領域に対して、予め設定された画像処理を実行する画像処理手段と、
    を備え
    前記判別手段は、
    前記指定印がされた領域の画像において、1行分の文字列と推定されるものが存在する場合に、前記指定印がされた1行分の文字列の領域を指定したと判別する行指定の判別手段と、
    前記指定印の領域を含む最小の矩形に内接する楕円と前記指定印の外形形状との相関係数が予め設定された第1の閾値以上である場合、または、前記相関係数が前記第1の閾値未満且つ前記矩形の両端部どうしを結合した正方形に含まれる前記指定印の外形形状と前記正方形に内接する円との相関係数が予め設定された第2の閾値以上である場合に、前記指定印で囲まれた領域に含まれる文字列の行端までの領域を指定したと判別する第2の領域指定の判別手段と、
    を有し、前記行指定の判別手段による判別を行った後に、前記第2の領域指定の判別手段による判別を行う、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 画像に対して付与された前記画像の特定の領域を指定する指定印に対して、前記指定印の領域を囲む最小の矩形を導出する矩形領域の導出手段と、
    前記最小の矩形に基づいて、前記指定印で指定された領域を判別する判別手段と、
    前記判別手段で判別された領域に基づいて、画像上の指定領域に対して、予め設定された画像処理を実行する画像処理手段と、
    を備え
    前記判別手段は、
    前記最小の矩形の水平に対する傾きが予め設定された範囲内且つ前記矩形の中心部分の正方形領域において前記正方形領域内の前記指定印の量が予め設定された閾値よりも小さい場合に、前記画像における指定領域の対角を結ぶ対角線で、領域を指定したと判別する対角線指定の判別手段と、
    前記指定印で囲まれた内部の領域の画像において、文章と推定されるものが存在しない場合または図と推定されるものが存在する場合に、前記指定印で囲まれた内部の領域を指定したと判別する第1の領域指定の判別手段と、
    前記指定印がされた領域の画像において、1行分の文字列と推定されるものが存在する場合に、前記指定印がされた1行分の文字列の領域を指定したと判別する行指定の判別手段と、
    前記指定印の領域を含む最小の矩形に内接する楕円と前記指定印の外形形状との相関係数が予め設定された第1の閾値以上である場合、または、前記相関係数が前記第1の閾値未満且つ前記矩形の両端部どうしを結合した正方形に含まれる前記指定印の外形形状と前記正方形に内接する円との相関係数が予め設定された第2の閾値以上である場合に、前記指定印で囲まれた領域に含まれる文字列の行端までの領域を指定したと判別する第2の領域指定の判別手段と、
    前記指定印の外形形状に沿った領域を指定したと判別する外形指定の判別手段と、
    を有し、前記対角線指定の判別手段、前記第1の領域指定の判別手段、前記行指定の判別手段および前記第2の領域指定の判別手段のいずれかの判別手段による判別を行った後に、前記外形指定の判別手段による判別を行う、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  5. 前記対角線指定の判別手段、前記第1の領域指定の判別手段、前記行指定の判別手段、前記第2の領域指定の判別手段、前記外形指定の判別手段の順に判別を行う、
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 画像に対して付与された前記画像の特定の領域を指定する指定印に対して、前記指定印の領域を囲む最小の矩形を導出する矩形領域の導出手段と、
    前記最小の矩形に基づいて、前記指定印で指定された領域を判別する判別手段と、
    前記判別手段で判別された領域に基づいて、画像上の指定領域に対して、予め設定された画像処理を実行する画像処理手段と、
    を備え、
    前記判別手段は、
    前記指定印で囲まれた内部の領域の画像において、文章と推定されるものが存在しない場合または図と推定されるものが存在する場合に、前記指定印で囲まれた内部の領域を指定したと判別する第1の領域指定の判別手段、
    を有する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  7. 画像に対して付与された前記画像の特定の領域を指定する指定印に対して、前記指定印の領域を囲む最小の矩形を導出する矩形領域の導出手段と、
    前記最小の矩形に基づいて、前記指定印で指定された領域を判別する判別手段と、
    前記判別手段で判別された領域に基づいて、画像上の指定領域に対して、予め設定された画像処理を実行する画像処理手段と、
    を備え、
    前記判別手段は、
    前記指定印の領域を含む最小の矩形に内接する楕円と前記指定印の外形形状との相関係数が予め設定された第1の閾値以上である場合、または、前記相関係数が前記第1の閾値未満且つ前記矩形の両端部どうしを結合した正方形に含まれる前記指定印の外形形状と前記正方形に内接する円との相関係数が予め設定された第2の閾値以上である場合に、前記指定印で囲まれた領域に含まれる文字列の行端までの領域を指定したと判別する第2の領域指定の判別手段、
    を有する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  8. コンピュータを、
    画像に対して付与された前記画像の特定の領域を指定する指定印に対して、前記指定印の領域を囲む最小の矩形を導出する矩形領域の導出手段、
    前記最小の矩形に基づいて、前記指定印で指定された領域を判別する判別手段であって、前記指定印で囲まれた内部の領域の画像において、文章と推定されるものが存在しない場合または図と推定されるものが存在する場合に、前記指定印で囲まれた内部の領域を指定したと判別する第1の領域指定の判別手段と、前記指定印がされた領域の画像において、1行分の文字列と推定されるものが存在する場合に、前記指定印がされた1行分の文字列の領域を指定したと判別する行指定の判別手段と、を有し、前記第1の領域指定の判別手段による判別を行った後に、前記行指定の判別手段による判別を行う前記判別手段、
    前記判別手段で判別された領域に基づいて、画像上の指定領域に対して、予め設定された画像処理を実行する画像処理手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
JP2015187213A 2015-09-24 2015-09-24 画像処理装置およびプログラム Expired - Fee Related JP6623643B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015187213A JP6623643B2 (ja) 2015-09-24 2015-09-24 画像処理装置およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015187213A JP6623643B2 (ja) 2015-09-24 2015-09-24 画像処理装置およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017063292A JP2017063292A (ja) 2017-03-30
JP6623643B2 true JP6623643B2 (ja) 2019-12-25

Family

ID=58429246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015187213A Expired - Fee Related JP6623643B2 (ja) 2015-09-24 2015-09-24 画像処理装置およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6623643B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6973295B2 (ja) * 2018-05-28 2021-11-24 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
CN113012264B (zh) * 2021-03-25 2024-08-20 北京有竹居网络技术有限公司 一种图片处理方法、装置和设备

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05292294A (ja) * 1992-04-09 1993-11-05 Ricoh Co Ltd デジタル複写機
JPH09186850A (ja) * 1995-12-29 1997-07-15 Ricoh Co Ltd スタンプ印字装置
JP2011004356A (ja) * 2009-06-22 2011-01-06 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP5994251B2 (ja) * 2012-01-06 2016-09-21 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017063292A (ja) 2017-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5774580A (en) Document image processing method and system having function of determining body text region reading order
US7831107B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and program
JP4557765B2 (ja) 画像処理装置およびその方法
JP5121599B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびそのプログラムならびに記憶媒体
JP4785655B2 (ja) 文書処理装置及び文書処理方法
US9189459B2 (en) Document image layout apparatus
JP6623643B2 (ja) 画像処理装置およびプログラム
US6947596B2 (en) Character recognition method, program and recording medium
JP4991590B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及び、記憶媒体
US8620068B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and medium storing program thereof
JP2008312139A (ja) 印刷装置及び印刷方法
JP2007109179A (ja) 画像処理装置及びその制御方法、プログラム
JP2008282149A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム
JP4603658B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法並びに記憶媒体
JP4998176B2 (ja) 翻訳装置及びプログラム
JP4208520B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法、プログラムおよび記憶媒体
JP2007109177A (ja) 画像処理装置及びその制御方法、プログラム
JP4281236B2 (ja) 画像認識装置、画像認識方法、および、画像認識プログラムを記憶したコンピュータ読取り可能な記録媒体
JPH05292294A (ja) デジタル複写機
JP2009193170A (ja) 文字認識装置及び文字認識方法
JP2007265007A (ja) 画像処理装置および文書管理システム
JP2007109178A (ja) 画像処理装置及びその制御方法、プログラム
JP2002297638A (ja) 文書画像からのタイトル抽出方法
JP5146199B2 (ja) 差分抽出装置及び差分抽出プログラム
JP7150809B2 (ja) 多モデル深層学習による文書のデジタル化アーキテクチャ、文書画像処理プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190709

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190902

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191029

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6623643

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees