JP6621015B2 - 動脈血管検出装置および動脈血管評価装置 - Google Patents

動脈血管検出装置および動脈血管評価装置 Download PDF

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本発明は、生体内の断面を示す超音波画像内から動脈の超音波画像を特定し、その動脈血管の超音波画像から動脈に関連するパラメータを測定することを可能とする動脈血管検出装置に関するものである。
生体に超音波センサを接触させてその表皮下に位置する血管に対して超音波を放射させ、その超音波の反射信号に基づいて前記血管の血管径、内腔径等の状態を測定する動脈血管評価装置が知られている。この動脈血管評価装置による血管状態の測定は、例えば、前記血管と他の組織との伝播速度や比重の差によりそれらの境界から反射される超音波反射信号間の時間差処理、或いはその反射信号から合成される超音波画像上における距離測定等により行われる。
前記動脈血管評価装置による血管状態の測定精度を向上させるための技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載された動脈血管評価装置がその一例である。この技術によれば、生体の一部の血管に対する超音波の反射信号に基づいてその血管の短軸断面形状を算出し、その短軸断面形状における血管壁の断面の中心点に基づいて前記血管の中心軸を算出することで、高精度で血管の形状、その血管内の血流速度や血流量を測定することができる。また、特許文献2に記載された動脈血管評価装置によれば、生体の一部の血管に対する超音波の反射信号に基づいてその血管の短軸断面画像を算出し、その短軸断画像内における血管壁の境界上で無作為で決定された複数の境界点に基づいて血管の中心点を推定することを繰り返し、複数回の推定による中心点の平均に基づいて前記血管の中心軸を算出することで、高精度で血管の形状、その血管内の血流速度や血流量を測定することができる。
特許第4441664号公報 特開2015−107174号公報
しかしながら、生体の表皮下の断面を示す超音波画像には、動脈血管だけでなく、静脈血管、リンパ管や、筋肉、腱などの断面が管状に見える管状臓器が含まれるため、熟練しない操作者にとって、動脈血管を見分けることはかなり困難であった。たとえば、静脈が動脈として誤認識されることもある。
これに対して、動脈の拍動を利用して動脈を認識する方法もあるが、動脈の動きに同期して動脈周辺の組織も拍動するため、必ずしも有効な方法とは言えなかった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、短軸断面画像中の動脈を確実に抽出することができる動脈血管検出装置を提供することにある。
本発明者等は、以上の事情を背景として種々検討を重ねるうち、皮膚下の超音波短軸断面画像に含まれる管状臓器のうち、動脈内の圧力が静脈血管、リンパ管等の他の管状臓器に比較して高いことから、その動脈を含む超音波断面画像の計測領域の周囲から前記動脈内の圧力以下の圧力を生体に付与すると動脈を除く他の管状臓器が圧閉される点、および、動脈壁は一定の壁厚を有することから超音波断面画像において他の管状臓器よりも比較的高い輝度で表示される点を利用でき、超音波断面画像において、圧迫状態でも圧閉されず且つ所定の閾値以上の輝度を有する短軸断面画像で表される動脈が精度高く特定されることを見い出した。本発明はこのような知見に基づいて為されたものである。
すなわち、第1発明の要旨とするところは、(a)超音波プローブから生体の表皮下の生体組織に超音波を放射させ、その超音波の反射信号に基づいて前記生体組織内の長手状の管状臓器の長手方向と交差する断面を表す短軸断面画像を得る短軸断面画像算出制御部を備え、前記短軸断面画像内の管状臓器画像のうちから動脈血管を特定する動脈血管検出装置であって、(b)前記短軸断面画像の連続する複数フレームからなる動画から、フレーム間の画素の移動を示す移動ベクトルを用いて前記生体組織の圧迫状態および解放状態を判定する圧迫解放状態判定制御部と、(c)前記圧迫状態の前記短軸断面画像内に表れる管状臓器の内腔領域を検出し、検出した内腔領域が予め設定された動脈血管内腔判定条件を満たすことに基づいて動脈血管であると判定する動脈血管判定制御部と、(d)前記動脈血管判定制御部により判定された動脈血管の内腔の位置に基づいて動脈血管全体のテンプレートを作成し、前記テンプレートを用いて前記短軸断面画像が圧迫状態から解放状態へ移行する過程で前記動脈血管の内腔の移動を追跡し、解放状態における短軸断面画像内において動脈血管を特定する動脈血管追跡制御部とを、含むことを特徴とする。
第2発明の要旨とするところは、前記圧迫解放状態判定制御部は、前記移動ベクトルの向きの反転に基づいて前記生体組織の圧迫状態および解放状態を判定することを特徴とする。
第3発明の要旨とするところは、前記動脈血管判定制御部は、ノイズ除去フィルタを用いて前記短軸断面画像を平滑化する平滑化処理と、平滑化処理により平滑化された短軸断面画像を2値化する2値化処理と、2値化処理により2値化された短軸断面画像に対して所定回数の膨張処理の後所定回数の収縮処理を行い、次いで予め設定された所定半径の円形でフィルタリングを行うことで内腔を生成するクロージング処理とを順次実行することで、内腔が表示された前記圧迫状態の短軸断面画像を生成することを特徴とする。
第4発明の要旨とするところは、前記動脈血管判定制御部は、前記圧迫状態の短軸断面画像に表示された内腔領域の直径が予め設定された直径判定範囲内であること、前記検出した内腔領域の中心の輝度が予め設定された中心輝度判定値以下であること、前記検出した内腔領域の上部の輝度が予め設定された上部輝度判定値以上であること、および、前記検出した内腔領域の下部の輝度が予め設定された下部輝度判定値以上であることの少なくとも1つを満足したことに基づいて動脈血管の内腔であると判定することを特徴とする。
第5発明の要旨とするところは、前記動脈血管追跡制御部は、前記圧迫状態の短軸断面画像の動画の連続するフレーム間の初期フレーム内において前記動脈血管判定制御部により判定された動脈血管全体を含む局所領域のテンプレートを作成し、隣接するフレームの血管全体の局所領域との間の類似度を算出し、移動先の局所領域との間の類似度が所定範囲内に維持されるように、そのテンプレートを用いて短軸断面画像が圧迫状態から解放状態へ移行する過程で前記動脈血管の移動を順次追跡し、解放状態における短軸断面画像内において動脈血管を特定することを特徴とする。
第6発明の要旨とするところは、前記動脈血管追跡制御部は、前記短軸断面画像の動画の連続するフレーム間において前記類似度の値がほとんど変化しない場合には、テンプレートを用いた追跡に替えて、前記フレーム間の移動ベクトルの平均値を用いて動脈血管の追跡を行うことを特徴とする。
第7発明の要旨とするところは、前記圧迫状態の短軸断面画像を得るに際して前記生体の表皮下の生体組織に対して圧迫圧を付与し、前記解放状態の短軸断面画像を得るに際しては前記生体の表皮下の生体組織に対する圧迫を解放する生体圧迫装置を、含むことを特徴とする。
第8発明の要旨とするところは、前記動脈血管検出装置と、前記生体を圧迫して前記動脈血管を所定時間止血した後の解放後において、前記動脈血管検出装置により検出された前記短軸断面画像内の動脈血管の内腔径の変化に基づいて前記生体の動脈血管を評価する血管状態評価部とを、有する動脈血管評価装置であることを特徴とする。
第1発明によれば、(b)前記短軸断面画像の連続する複数フレームからなる動画から、フレーム間の画素の移動を示す移動ベクトルを用いて前記生体組織の圧迫状態および解放状態を判定する圧迫解放状態判定制御部と、(c)前記圧迫状態の前記短軸断面画像内に表れる管状臓器の内腔領域を検出し、検出した内腔領域が予め設定された動脈血管内腔判定条件を満たすことに基づいて動脈血管であると判定する動脈血管判定制御部と、(d)前記動脈血管内腔判定制御部により判定された動脈血管の内腔の位置に基づいて動脈血管全体のテンプレートを作成し、前記テンプレートを用いて前記短軸断面画像が圧迫状態から解放状態へ移行する過程で前記動脈血管の内腔の移動を追跡し、解放状態における短軸断面画像内において動脈血管を特定する動脈血管追跡制御部とが、含まれる。これにより、短軸断面画像内から動脈血管を正確に且つ自動的に抽出することができる。
第2発明によれば、前記圧迫解放状態判定制御部により、前記移動ベクトルの向きの反転に基づいて前記生体組織の圧迫状態および解放状態が判定される。これにより、短軸断面画像が表す生体組織が圧迫状態であるか解放状態であるかが正確に判定される。
第3発明によれば、前記動脈血管判定制御部により、ノイズ除去フィルタを用いて前記短軸断面画像を平滑化する平滑化処理と、平滑化処理により平滑化された短軸断面画像を2値化する2値化処理と、2値化処理により2値化された短軸断面画像に対して所定回数の膨張処理の後所定回数の収縮処理を行い、次いで予め設定された所定半径の円形でフィルタリングを行うことで内腔を生成するクロージング処理とが順次実行されることで、内腔が表示された前記圧迫状態の前記短軸断面画像が生成される。これにより、短軸断面画像内から動脈血管が正確に判定される。
第4発明によれば、前記動脈血管判定制御部は、前記圧迫状態の短軸断面画像に表示された内腔領域の直径が予め設定された直径判定範囲内であること、前記検出した内腔領域の中心の輝度が予め設定された中心輝度判定値以下であること、前記検出した内腔領域の上部の輝度が予め設定された上部輝度判定値以上であること、および、前記検出した内腔領域の下部の輝度が予め設定された下部輝度判定値以上であることの少なくとも1つを満足したことに基づいて動脈血管の内腔であることが判定される。これにより、短軸断面画像内から動脈血管が正確に判定される。
第5発明によれば、前記動脈血管追跡制御部により、前記動脈血管追跡制御部は、前記圧迫状態の短軸断面画像の動画の連続するフレーム間の初期フレーム内において前記動脈血管判定制御部により判定された動脈血管全体を含む局所領域のテンプレートを作成し、隣接するフレームの血管全体の局所領域との間の類似度を算出し、移動先の局所領域との間の類似度が所定範囲内に維持されるように、そのテンプレートを用いて短軸断面画像が圧迫状態から解放状態へ移行する過程で前記動脈血管の移動の追跡が実行される。これにより、することを特徴とする。これにより、動脈血管は内圧が高く圧迫の影響を受けにくいので、圧迫状態から解放状態ヘ切り替えられる短軸断面画像において、動脈血管が正確に追跡される。
第6発明によれば、前記動脈血管追跡制御部は、前記短軸断面画像の動画の連続するフレーム間において前記類似度の値がほとんど変化しない場合には、テンプレートを用いた追跡に替えて、前記フレーム間の移動ベクトルの平均値を用いて動脈血管の追跡を行われる。このため、フレーム間における動脈血管画像の局所領域において類似度に差がない状況においても、圧迫状態から解放状態ヘ切り替えられる短軸断面画像において、動脈血管20が正確に追跡される。
第7発明の要旨とするところは、前記圧迫状態の短軸断面画像を得るに際して前記生体の表皮下の生体組織に対して圧迫圧を付与し、前記解放状態の短軸断面画像を得るに際しては前記生体の表皮下の生体組織に対する圧迫を解放する生体圧迫装置を、含むことを特徴とする。これにより、超音波プロ−ブを用いて手動により表皮下の生体組織を圧迫する場合に比較して、自動で圧迫が行われるとともに、圧迫のばらつきがなく圧迫精度が高められる。
第8発明によれば、前記動脈血管検出装置と、前記生体を圧迫して前記動脈血管を所定時間止血した後の解放後において、前記動脈血管検出装置により検出された前記短軸断面画像内の動脈血管の内腔径の変化に基づいて前記生体の動脈血管を評価する血管状態評価部とを、有する動脈血管評価装置であるので、正確に抽出された動脈血管の評価が正確に得られる利点がある。
本発明の一実施例である動脈血管検出装置を含む動脈血管評価装置の全体的な構成を示す斜視図である。 図1の動脈血管評価装置における超音波プローブの位置決めに関して本実施例で用いられるxyz軸直交座標軸を説明する図である。 図1の動脈血管評価装置の測定対象である血管の多層膜構成を概略的に示す拡大図である。 図1の動脈血管評価装置による血管状態の評価測定においてモニタ画面表示装置に表示される血管の超音波画像を例示する図である。 図1の動脈血管評価装置による動脈血管のFMD評価における、阻血開放後の血管内腔径の変化を例示したタイムチャートである。 図1の動脈血管評価装置に備えられた制御機能の一例の要部を説明する機能ブロック線図である。 図1の動脈血管評価装置により超音波反射波から生成された、短軸断面画像の圧迫状態における画像の一例を示している。 図7に示す短軸断面画像を平滑処理した平滑化短軸断面画像を例示する写真である。 図8に示す平滑化短軸断面画像を2値化処理した2値化短軸断面画像を例示する写真である。 図9に示す2値化短軸断面画像をクロージング処理したクロージング処理短軸断面画像を例示する写真である。 図10に示すクロージング処理短軸断面画像中に生成された内腔が、図7の短軸断面画像に重ねて表示された短軸断面画像を例示する写真である。 図1の動脈評価装置の電子制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートである。 図12に含まれる動脈血管検出制御ルーチンを説明するフローチャート図である。
本発明において、動脈血管評価装置は、好適には、生体の上腕表皮下における動脈である上腕動脈の測定を行うものである。しかし、生体の前腕部やトウ骨動脈など表皮面より測定できる動脈等の他の動脈の血管パラメータの測定においても同様に適用されるものである。
本発明において動脈血管評価装置に備えられたプローブは、好適には、互いに平行な2列の第1短軸用超音波アレイ探触子及び第2短軸用超音波アレイ探触子と、それらの長手方向中央部を連結する長軸用超音波アレイ探触子とを一平面に有して成るH型のハイブリッド型の超音波プローブである。しかし、単一の短軸用超音波アレイ探触子を有するものや、長軸用超音波アレイ探触子を有することなく互いに平行な2列の第1短軸用超音波アレイ探触子及び第2短軸用超音波アレイ探触子を有するものなどの他のプローブを備えた動脈血管評価装置にも本発明は同様に適用され、効果を奏するものである。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、センサ支持器10に支持されたプローブユニット12を用いて、生体14の上腕16における皮膚18(厳密には表皮)の上からその皮膚18直下に位置する動脈等の血管20の非侵襲的な超音波診断を行う動脈血管評価装置22(以下、単に評価装置22という)の全体的な構成を例示する斜視図である。この評価装置22は、本発明の一実施例である動脈血管検出装置を含んでいる。
プローブユニット12は、動脈血管20に関連する生体情報すなわち血管パラメータを検出するためのセンサとして機能するものであって、互いに平行な1対の第1短軸用超音波アレイ探触子24a及び第2短軸用超音波アレイ探触子24bと、それらの長手方向中央部を連結する長軸用超音波アレイ探触子24cとを、1平面上すなわち平坦な探触面25に有するH型の超音波プローブ24を備えている。また、プローブユニット12は、超音波プローブ24をxyz方向において位置決めし、且つx軸及びz軸まわりの回転角度を位置決めする多軸駆動機構(位置決め機構)26と、その多軸駆動機をxyz方向に駆動するxyzモータなどを含む駆動装置27とを備えている。第1短軸用超音波アレイ探触子24a、第2短軸用超音波アレイ探触子24b、及び長軸用超音波アレイ探触子24cは、例えば後述する図2に示すように、圧電セラミックスから構成された多数個の超音波振動子(超音波発振子)a〜aが直線的に配列されることにより長手状にそれぞれ構成されている。
図2は、超音波プローブ24の位置決めに関して本実施例で用いられるxyz軸直交座標軸を説明する図である。この図2においては、前記第1短軸用超音波アレイ探触子24aの長手方向と平行でその第1短軸用超音波アレイ探触子24aの直下に位置し動脈血管20又はその付近を通る方向をx軸としている。また、長軸用超音波アレイ探触子24cの長手方向と平行でx軸と直交する方向をy軸としている。また、第1短軸用超音波アレイ探触子24aの長手方向と長軸用超音波アレイ探触子24cの長手方向との交点を通り且つx軸方向及びy軸方向に直交する方向をz軸としている。図2に示すようなxyz軸直交座標軸に関して、超音波プローブ24は、例えば、多軸駆動機構26によりx軸方向に並進させられる。また、x軸及びz軸まわりに回動させられる。
図3は、前記評価装置22の測定対象である血管20の多層膜構成を概略的に示す拡大図である。この図3に示す血管20は、好適には上腕動脈であり、内膜L、中膜L、及び外膜Lの3層構造を備えている。超音波の反射は、一般に音響インピーダンスの異なる部分で発生することから、超音波を用いた動脈血管20の状態測定において、実際は血管内腔の血液と前記内膜Lの境界面、及び前記中膜Lと前記外膜Lとの境界面が白く表示され、組織が白黒のまだらで表示される。
図1に示すように、評価装置22は、RAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って入力信号を処理するCPUを有する所謂マイクロコンピュータから構成された電子制御装置28と、モニタ画面表示装置(画像表示装置)30と、超音波駆動制御回路32と、3軸駆動モータ制御回路34とを、備えている。評価装置22による血管状態の測定においては、電子制御装置28によって超音波駆動制御回路32から駆動信号が供給されると、プローブユニット12における超音波プローブ24の前記第1短軸用超音波アレイ探触子24a、第2短軸用超音波アレイ探触子24b、及び前記長軸用超音波アレイ探触子24cからよく知られたビームフォーミング駆動によりビーム状の超音波が順次放射される。そして、第1短軸用超音波アレイ探触子24a、第2短軸用超音波アレイ探触子24b、及び長軸用超音波アレイ探触子24cにより超音波の反射信号が検知され、電子制御装置28においてその検知された超音波反射信号の処理が行われることにより、皮膚18下の超音波画像が発生させられ前記モニタ画面表示装置30に表示される。
図1において、評価装置22は、超音波駆動制御部80、検波処理部82、超音波信号処理部84、3軸駆動モータ制御部86、カフ圧制御部88、血管状態評価部90、及び表示制御部92を備えている。これらの制御機能は、電子制御装置28に機能的に備えられたものであるが、それらの制御機能のうち一部乃至全部が電子制御装置28とは別体の制御部として構成され、相互に情報の通信を行うことにより以下に詳述する制御を行うものであってもよい。
図4は、評価装置22による血管状態の測定において、動脈血管20の超音波画像が生成される際に所定の計測位置に位置決めされた前記超音波プローブ24と動脈血管20との位置関係を示すと共に、その位置関係においてモニタ画面表示装置30に表示される血管の超音波画像を例示する図である。モニタ画面表示装置30は、例えば、図4(a)に示すように、第1短軸用超音波アレイ探触子24aにより検知される超音波反射信号に対応する超音波画像(第1短軸画像)を表示する第1短軸画像表示領域G1と、前記第2短軸用超音波アレイ探触子24bにより検知される超音波反射信号に対応する超音波画像(第2短軸画像)を表示する第2短軸画像表示領域G2と、前記長軸用超音波アレイ探触子24cにより検知される超音波反射信号に対応する超音波画像(長軸画像、血管縦断面画像)を表示する長軸画像表示領域G3とを、備えている。第1短軸画像表示領域G1、第2短軸画像表示領域G2、長軸画像表示領域G3は、皮膚18からの深さ寸法を示す共通の縦軸を備えたものである。なお、図4(a)内の「ImA,ImB」は、それぞれ動脈血管20の横断面を示している。
評価装置22は、超音波プローブ24から動脈血管20に対して出力される超音波の反射信号に基づいて、その血管20の径、内膜厚、プラーク、血流速度等を測定するFMD(Flow−Mediated Dilation:血流依存性血管拡張反応)の評価を行う。このFMDの評価に際して、モニタ画面表示装置30は、動脈血管20における内膜の径の変化率すなわち内腔径の拡張率Rを時系列的に表示する。FMDの評価及び動脈血管20の超音波画像の生成等に際して、超音波プローブ24は、測定対象である動脈血管20に対して所定の計測位置Pとなるように、電子制御装置28に備えられた3軸駆動モータ制御部86によって3軸駆動モータ制御回路34から駆動信号を供給された多軸駆動機構26の駆動により位置決めされる。所定の計測位置Pとは、第1短軸用超音波アレイ探触子24a及び第2短軸用超音波アレイ探触子24bが動脈血管20に対して直交し、且つ長軸用超音波アレイ探触子24cが動脈血管20に対して平行となる位置である。図4を用いて説明すれば、所定の計測位置Pとは、その図4において「a=b,c=d,e=f」となる位置である。すなわち、第1短軸用超音波アレイ探触子24aから動脈血管20の中心までの距離と第2短軸用超音波アレイ探触子24bから動脈血管20の中心までの距離とが互いに等しく、且つ第1短軸画像表示領域G1及び第2短軸画像表示領域G2の何れにおいてもそれらの幅方向中央部に動脈血管20の画像が位置させられた計測位置である。
評価装置22による血管状態の測定において、センサ支持器10は、前記生体14における上腕16の皮膚18の上からその皮膚18直下に位置する動脈血管20を変形させない程度に軽く接触させる状態でプローブユニット12を所定の姿勢で保持する。好適には、超音波プローブ24の3次元空間内の位置が動脈血管20に対して所定の計測位置Pとなるように、プローブユニット12を一定の姿勢で保持する。好適には、プローブユニット12における超音波プローブ24の端面と皮膚18との間には、超音波の減衰、境界面における反射や散乱を抑制して超音波画像を明瞭とするためのよく知られたゼリー、オリーブ油、グリセリン等のカップリング剤や、水を樹脂製袋内に閉じ込めた水袋等が介在させられる。
図1に示すように、センサ支持器10は、例えば、図示しない台座に固定される基台36と、プローブユニット12が押圧アクチュエータ37により上腕16へ向かって押圧可能に固定されるユニット固定具38と、基台36に自在型固定具を介して基端部が連結された第1アーム40と、先端部がユニット固定具38に自在型固定具を介して連結され且つ第1アーム40の先端に一軸まわりに回動可能に連結された第2アーム42とを有する自在アーム44を、備えている。押圧アクチュエータ37は、超音波プローブ24の直下の生体組織を圧迫・解放して圧迫状態から解放状態への超音波画像の動画を採取するためのものである。
多軸駆動機構26は、x軸回動アクチュエータにより前記超音波プローブ24のx軸まわりの回動位置を位置決めするためにユニット固定具38に固定されるx軸回動(ヨーイング)機構と、x軸回動アクチュエータにより超音波プローブ24のx軸方向の並進位置を位置決めするためのx軸並進機構と、z軸アクチュエータにより超音波プローブ24のz軸まわりの回動位置を位置決めするためのz軸回動機構とを、備えて構成されている。この構成により、多軸駆動機構26は、電子制御装置28からの指令に従って作動する駆動装置27により超音波プローブ24の位置決めを行う。
超音波駆動制御回路32は、電子制御装置28に備えられた超音波駆動制御部80からの指令に従って前記超音波プローブ24から動脈血管20への超音波の放射を制御する。例えば、第1短軸用超音波アレイ探触子24aにおいて1列に配列された多数個の超音波振動子a1乃至anのうち、その端の超音波振動子a1から一定数の超音波振動子群例えば15個のa1乃至a15毎に所定の位相差を付与しつつ10MHz程度の周波数で同時駆動するビームフォーミング駆動することにより超音波振動子の配列方向において収束性の超音波ビームを動脈血管20に向かって順次放射させる。そして、超音波振動子を1個ずつずらしながらその超音波ビームをスキャン(走査)させたときの放射毎の反射波を受信し、電子制御装置28へ入力させる。電子制御装置28へ入力された反射波信号は、検波処理部82により検波され、超音波信号処理部84により以下に詳述する画像合成可能な情報として処理される。超音波信号処理部84は、動脈血管20と他の組織との伝播速度差によりそれらの境界から反射される超音波反射信号間の時間差処理や、その反射信号に基づく短軸断面画像、長軸断面画像を含む超音波画像の合成処理、短軸断面画像中の動脈画像の特定処理等を行う。
電子制御装置28は、超音波プローブ24により受信される超音波の反射波に基づいて画像を合成し、皮膚18下における動脈血管20の短軸画像すなわちその長手方向に交差する方向の横断面画像、及び長軸画像すなわち縦断面画像を生成させて、前記モニタ画面表示装置(画像表示装置)30にそれぞれ表示させる。また、血管状態評価部90は、そのようにして生成される動脈血管20の短軸画像及び長軸画像等から、その動脈血管20の径或いは内皮70の直径である内皮径(内腔径)d1等を算出する。また、動脈血管20の内皮機能を評価するために、虚血反応性充血後のFMD(血流依存性血管拡張反応)を表す血管内腔径の拡張率(変化率)R(%)[=100×(d1−da)/da]を算出する。この式における「da」は、安静時の血管内腔径(ベース径、安静径)を示している。
評価装置22による血管状態の測定では、生体14における測定部位例えば上腕16がカフ62等の加圧装置により圧迫されて血流が阻止され、生体14の一部(阻血部よりも末梢側の部分)が虚血状態とされた後、その血流が急激に解放されて測定部位の血管20の血流が急速に増加させられることで、血管壁の内皮へのずり応力増加に伴う内皮からの一酸化窒素(NO)の産生が起こり、その一酸化窒素に依存する平滑筋の弛緩状況を調べることで内皮機能の判定が行われる。
図5は、評価装置22による動脈血管20のFMD評価における、阻血(駆血)開放後の血管内腔径d1の変化を例示したタイムチャートである。この図5においては、時点t1が阻血開放時を表しており、時点t2から血管内腔径d1が拡張し始め、時点t3で血管内腔径d1がその最大値dMAXに達していることが示されている。従って、電子制御装置28が算出する血管内腔径の拡張率Rは、時点t3で最大になる。
評価装置22による動脈血管20のFMD評価のための阻血は、図1に示すように、電子制御装置28に備えられたカフ圧制御部88により空気ポンプ58及び圧力制御弁60等が制御されることにより実行される。例えば、電子制御装置28からの指令に従って、空気ポンプ58からの元圧が圧力制御弁60で制御され、上腕16に巻回されたカフ62に供給される。具体的には、カフ62の圧力(カフ圧)が、たとえば生体14の最高血圧を超える所定の阻血カフ圧にまで昇圧させられることで、FMD評価のための前記阻血が行われる。このとき、カフ圧制御部88は、カフ62の圧力(カフ圧)を検出する圧力センサ64からの信号に応じてそのカフ圧を検出する。そして、図5においては、例えば、カフ圧制御部88は、阻血開放前の所定時間すなわち時点t1前の所定時間にわたってカフ圧を阻血カフ圧で維持し、阻血開放時(時点t1)においてカフ圧を直ちに大気圧にまで減圧する。これにより、測定部位Pにおける動脈血管20内の血流が急速に開始され、評価装置22により対象となる動脈血管20の虚血状態からの充血後の血管径dMAXが測定される。
図6は、超音波信号処理部84に備えられた制御機能の一例の要部を説明する機能ブロック線図である。超音波信号処理部84は、短軸断面画像および長軸断面画像を生成する超音波画像算出制御部100と、短軸断面画像の動画から圧迫状態の短軸断面画像および解放状態の短軸断面画像を判定する圧迫解放状態判定制御部102と、圧迫状態の短軸断面画像内に表れる管状臓器の内腔から動脈内腔を検出(特定)して動脈血管を判定する動脈血管判定制御部104と、圧迫状態の短軸断面画像で検出された動脈血管20を解放状態とされるに伴って追跡し、解放状態とされた短軸断面画像内で動脈血管20を特定する動脈血管追跡制御部110とを、備えている。以下、各制御部の処理について詳述する。
超音波画像算出制御部100は、超音波プローブ24により受信された反射信号に基づいて動脈血管20の短軸断面画像、長軸断面画像を算出する。すなわち、第1短軸用超音波アレイ探触子24aから放射された超音波に対応してその第1短軸用超音波アレイ探触子24aにより受信された反射信号に基づいて、第1短軸用超音波アレイ探触子24aの直下に位置する生体組織すなわち動脈血管20の横断面を含む生体組織を表す第1短軸断面画像を算出する。また、超音波画像算出制御部100は、第2短軸用超音波アレイ探触子24bから放射された超音波に対応してその第2短軸用超音波アレイ探触子24bにより受信された反射信号に基づいて、第2短軸用超音波アレイ探触子24bの直下に位置する生体組織すなわち動脈血管20の横断面を含む生体組織を表す第1短軸断面画像を算出する。また、超音波画像算出制御部100は、長軸用超音波アレイ探触子24cから放射された超音波に対応してその長軸用超音波アレイ探触子24cにより受信された反射信号に基づいて、その長軸用超音波アレイ探触子24cの直下に位置する生体組織すなわち動脈血管20の縦断面を含む生体組織を表す反射信号に対応する動脈血管20の長軸断面画像を算出する。この超音波画像算出制御部100は、心拍、或いは脈拍の収縮期或いは拡張期に同期して、上記第1短軸断面画像、第2短軸断面画像および長軸断面画像を繰り返し算出する。また、この超音波画像算出制御部100は、上記第1短軸断面画像、第2短軸断面画像を得るための短軸断面画像算出制御部としても機能している。
表示制御部92は、超音波画像算出制御部100により算出された第1短軸断面画像、第2短軸断面画像、および長軸断面画像を、モニタ画面表示装置30における第1短軸画像表示領域G1、第2短軸画像表示領域G2、および長軸画像表示領域G3にそれぞれ表示させる。超音波を用いて得られる短軸断面画像は、実際の第1短軸断面画像または第2短軸断面画像を示す図7に示すように、スペックルノイズが多く、動脈血管壁のうち超音波ビームの方向に対して直交する方向に位置する左右の壁が撮影されないことが多く、超音波ビームの方向に位置して白く表れる上下の壁にはさまれた暗い領域を動脈血管20の内腔として抽出する必要がある。また、図7に示すように、短軸断面画像には、動脈血管と類似する静脈や筋肉を示す領域が混在し、特に動脈血管と静脈血管とを識別することは、静止画のみの幾何学的情報だけでは容易でない。このため、生体組織が圧迫状態であるときの短軸断面画像と、生体組織が解放状態であるときの短軸断面画像とを用いて、動脈血管および静脈血管の血圧(内圧)の違いを求めてそれを利用する。すなわち、超音波プローブ24の直下の生体組織が圧迫状態とされると、動脈血管20は潰れないが、静脈は潰れて圧閉されることを利用して動脈と静脈とを識別し、短軸断面画像から自動的に動脈を抽出する。
圧迫解放状態判定制御部102は、短軸断面画像の連続する複数フレームからなる動画から、フレーム間の画素、或いは画素群から成る局所領域の移動を示す移動ベクトルを用いて前記生体組織の圧迫状態および解放状態を判定する。たとえば、その移動ベクトルの向きの反転に基づいて動画中の短軸断面画像が表す生体組織が圧迫状態であるか、解放状態であるかが判定される。たとえば静脈の圧閉進展する状態で移動ベクトルの向きの反転した直前のフレームの短軸断面画像が圧迫状態の短軸断面画像であると判定され、静脈の圧閉が解放される状態で移動ベクトルが極小となったときの短軸断面画像が解放状態の短軸断面画像であると判定される。
上記移動ベクトルを用いたオプティカルフロー手法に関して、時刻tの画像fの座標内の座標x=(x,y)が時刻t+1の画像ft+1の座標内の画素(x+u,y+v)へ移動したとき、このdt=(u,v)を移動ベクトルと呼ぶ。本手法における移動ベクトルの算出には、x=(x,y)を中心とする局所領域をテンプレートとするテンプレートマッチングを用いる。テンプレートマッチングを効率よく行うために、元画像のダウンサンプリングにより得られる多重解像度解析を利用する。テンプレートマッチングの際に利用する画像間の類似度の計算には、スペックルノイズが多い領域と、それ以外の領域とで異なる手法を利用する。たとえば、スペックルノイズが少ない一般的な領域では、NCC(相互相関係数)と称される基準を利用し、NCCが最大となる座標が移動後の座標となる。
動脈血管判定制御部104は、圧迫状態の前記短軸断面画像内に表れる管状臓器の内腔Nの領域を生成する内腔生成画像処理部106と、内腔生成画像処理部106により生成された圧迫状態の前記短軸断面画像内に表れる管状臓器の内腔Nの領域のうち、予め設定された動脈血管内腔判定条件を満たす内腔Nの領域を動脈血管の内腔であると判定する動脈血管内腔判定制御部108とを備える。
上記内腔生成画像処理部106は、超音波画像算出制御部100により算出され且つ圧迫解放状態判定制御部102により圧迫状態であると判定された短軸断面画像、たとえば図7の短軸断面画像Gaに対して、ノイズ除去フィルタたとえばガウシアンフィルタを用いて短軸断面画像Gaを平滑化する平滑化処理を行う。図8はこの平滑化処理短軸断面画像Ghを示す。次に、その平滑化処理短軸断面画像Ghを2値化する2値化処理を行う。図9はこの2値化処理短軸断面画像Gnを示す。次いで、その2値化処理短軸断面画像Gnに対して所定回数の膨張処理の後に所定回数の収縮処理を行い、次いで予め設定された所定半径の円形でフィルタリングを行うことで内腔を生成するクロージング処理とを順次実行する。図10はこのクロージング処理によって大小の複数個の内腔Nが生成されたクロージング処理短軸断面画像Gcを示している。そして、その内腔Nの輪郭が前記圧迫状態の前記短軸断面画像に重ねて表示された短軸断面画像Ganを図11に示すように生成する。上記ガウシアンフィルタの分散σおよびフィルタサイズS、2値化の閾値、クロージング処理のフィルタサイズRのパラメータ値等は、予め実験的に求められたものが用いられる。
また、上記の動脈血管内腔判定制御部108は、内腔生成画像処理部106により生成された内腔Nが予め設定された動脈血管内腔判定条件を満足するか否かが判定される。たとえば、圧迫状態の短軸断面画像Gc或いはGanに表示された内腔Nの領域の直径Dが予め設定された直径判定範囲D1〜D2内であること、前記生成された内腔Nの領域の中心の輝度Bcが予め設定された中心輝度判定値Bc1以下であること、前記生成された内腔Nの領域の上部(動脈血管20の内腔上側の血管壁)の輝度Buが予め設定された上部輝度判定値Bu1以上であること、および、前記生成された内腔Nの領域の下部(動脈血管20の内腔下側の血管壁)の輝度Bdが予め設定された下部輝度判定値Bd1以上であることの少なくとも1つ、好適には少なくとも3つ、さらに好適には全部を満足したことに基づいて、圧迫状態の短軸断面画像に表示された内腔Nの領域のいずれか(上腕であれば1つ)を、動脈血管20の内腔Nであると判定する。
動脈血管追跡制御部110は、動脈血管20は内圧が高く潰れ難いことを利用して、圧迫状態の短軸断面画像Gaの動画の連続するフレーム間において、初期フレーム内において動脈血管判定制御部104により判定された動脈血管20全体を含む局所領域のテンプレートを作成し、隣接するフレームの血管全体の局所領域との間の類似度を算出し、移動先の局所領域との間の類似度が所定範囲内に維持されるように、そのテンプレートを用いて短軸断面画像が圧迫状態から解放状態へ移行する過程で動脈血管20の移動を順次追跡し、解放状態における短軸断面画像内において動脈血管を特定する。また、動脈血管追跡制御部110は、短軸断面画像Gaの動画の連続するフレーム間において前記類似度の値がほとんど変化しない場合にはテンプレートを用いた追跡に替えて、上記フレーム間の移動ベクトルの平均値を用いて動脈血管20の追跡を行う。
図12は、電子制御装置28の超音波信号処理部84による動脈血管検出制御を含む血管状態評価制御の一例の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
先ず、動脈血管検出制御に対応するステップ(以下、ステップを省略する)S1において、超音波プローブ24により受信された反射信号に基づいて得られた短軸断面画像内の複数の管状臓器の内腔から、動脈血管20が特定される。このS1の動脈血管検出制御ルーチンは、図13に示されている。
図13において、超音波画像算出制御部100に対応するS11では、生体14の皮膚18上に配置された超音波プローブ24により受信された前記反射信号に基づいて動脈血管20の短軸断面画像が算出されるとともに、押圧アクチュエータ37によって短軸断面画像内の静脈が十分に圧閉されるまで超音波プローブ24によりその超音波プローブ24の直下の生体組織に圧迫が加えられた後でその圧迫が解放される区間内で、たとえば脈拍の拡張期に同期した複数のフレームから成る短軸断面画像の動画が連続的に算出される。なお、上記押圧アクチュエータ37による押圧に替えて、押圧アクチュエータ37の押圧部位に巻回されたカフによる押圧や、カフ操作者の手動による押圧であってもよい。
次に、圧迫解放状態判定制御部102に対応するS12では、短軸断面画像の連続する複数フレームからなる動画から、フレーム間の画素、或いは画素群から成る局所領域の移動を示す移動ベクトルを用いて超音波プローブ24の直下の生体組織の圧迫状態および解放状態が判定される。
続いて、内腔生成画像処理部106に対応するS13では、たとえば図7の圧迫状態の短軸断面画像Gaに対してノイズ除去フィルタたとえばガウシアンフィルタを用いてその短軸断面画像Gaを平滑化する平滑化処理が行われ、その平滑化処理により平滑化された図8の平滑化処理短軸断面画像Ghを2値化する2値化処理が行われ、その2値化処理により2値化された図9の2値化処理短軸断面画像Gnに対して所定回数の膨張処理の後所定回数の収縮処理を行い、次いで予め設定された所定半径の円形でフィルタリングを行うことで図10に示すクロージング処理短軸断面画像Gc中に複数個(本実施例では5個)の内腔(動脈血管の内腔の候補)を生成させるクロージング処理が行われるとともに、そのクロージング処理短軸断面画像Gc中に生成された複数の内腔にN1〜N5のラベリングを行うラベリング処理が行われ、その内腔N1〜N5が重ねて表示された圧迫状態の短軸断面画像Ganが図11に示すように生成される。
次いで、動脈血管内腔判定制御部108に対応するS14では、内腔生成画像処理部106に対応するS13により圧迫状態のクロージング処理短軸断面画像Gc或いは短軸断面画像Gan内に生成された複数の内腔Nのうちから、予め設定された動脈血管内腔判定条件を満足するか否かに基づいて動脈血管20の内腔Nが判定される。その予め設定された動脈血管内腔判定条件として、圧迫状態の短軸断面画像Gc或いはGanに表示された内腔N1〜N5の領域の直径Dが予め設定された直径判定範囲D1〜D2内であること、前記生成された内腔N1〜N5の領域の中心の輝度Bcが予め設定された中心輝度判定値Bc1以下であること、前記生成された内腔N1〜N5の領域の上部(動脈血管20の内腔上側の血管壁)の輝度Buが予め設定された上部輝度判定値Bu1以上であること、および、前記生成された内腔N1〜N5の領域の下部(動脈血管20の内腔下側の血管壁)の輝度Bdが予め設定された下部輝度判定値Bd1以上であることの4条件が用いられる。この4条件を満足したことに基づいて、圧迫状態のクロージング処理短軸断面画像Gc或いは短軸断面画像Gan内に表示された内腔Nの領域Nのいずれか(上腕であれば1つ)が、たとえば内腔N2が動脈血管20の内腔であると判定される。
そして、動脈血管追跡制御部110に対応するS15では、動脈血管内腔判定制御部108に対応するS14により判定された動脈血管20全体を含む局所領域のテンプレートを作成し、そのテンプレートを用いて短軸断面画像が圧迫状態から解放状態へ移行する過程で動脈血管20の移動を追跡し、解放状態における短軸断面画像内において動脈血管を特定する。
図12に戻って、動脈血管検出制御ルーチンS1により求められた短軸断面画像中の動脈血管20を用いて、血管状態評価部90に対応するS2−S8のステップにより血管20のFMDの評価が行われる。先ず、S2では、センサ支持器10により、生体14における上腕16の皮膚18の上からその皮膚18直下に位置する動脈血管20を変形させない程度に軽く接触させる状態でプローブユニット12が、超音波プローブ24の3次元空間内の位置が動脈血管20に対して図4に示される所定の計測位置Pとなるように、3軸駆動モータ制御部86によって位置決めされる。次いで、S3では、安静区間において動脈20の内皮70の直径である内腔径daが計測される。図5のt0〜t1の区間はこの状態を示している。その後、S4では、カフ62による圧迫によって上腕16が圧迫されて上腕16内の動脈血管20が止血される。図5のt1〜t2区間はこの状態を示している。次いで、S5において、止血から所定時間経過後たとえば5分経過後にカフ62による圧迫が解放されることで動脈血管20内の血流が急激に解放されて測定部位の血管20の血流が再開され、図5のt3時点はこの状態を示している。これにより、血流が急増して動脈血管20の血管壁の内皮へのずり応力増加に伴う内皮からの一酸化窒素(NO)の産生が起こり、その一酸化窒素に依存する平滑筋の弛緩によって動脈血管20の内皮径の一時的増加が発生させられる。
この状態において、S6では、止血解放後の動脈血管20の内腔径dが、図5の時点t4に示すように最大値dMAXに到達すると判断されるまで、繰り返し測定される。S7において最大値dMAXに到達したと判断されると、S8において、S7において求められた最大値dMAXとS3において求められた安静時の動脈20の内皮70の直径である内腔径daとに基づいて、動脈血管20の内皮機能を評価するための虚血反応性充血後のFMD(血流依存性血管拡張反応)を表す血管内腔径の拡張率(変化率)R(%)[=100×(dMAX−da)/da]が算出され、表示制御部92によってモニタ画面表示装置30に表示される。
上述のように、本実施例によれば、短軸断面画像の連続する複数フレームからなる動画から、フレーム間の画素の移動を示す移動ベクトルを用いて生体組織の圧迫状態および解放状態を判定する圧迫解放状態判定制御部102と、前記圧迫状態の前記短軸断面画像内に表れる管状臓器の内腔Nの領域を検出し、検出した内腔Nの領域が予め設定された動脈血管内腔判定条件を満たすことに基づいて動脈血管20であると判定する動脈血管判定制御部104と、動脈血管内腔判定制御部108により判定された動脈血管20の内腔の位置に基づいて動脈血管全体のテンプレートを作成し、前記テンプレートを用いて前記短軸断面画像が圧迫状態から解放状態へ移行する過程で前記動脈血管の内腔の移動を追跡し、解放状態における短軸断面画像内において動脈血管を特定する動脈血管追跡制御部110とを、含む。これにより、短軸断面画像Ga内から動脈血管20を正確に且つ自動的に抽出することができる。
また、本実施例によれば、圧迫解放状態判定制御部102は、移動ベクトルの向きの反転に基づいて前記生体組織の圧迫状態および解放状態を判定するので、短軸断面画像Gaが表す生体組織が圧迫状態であるか解放状態であるかが正確に判定される。
また、本実施例によれば、動脈血管判定制御部104は、ノイズ除去フィルタを用いて前記短軸断面画像Gaを平滑化する平滑化処理と、平滑化処理により平滑化された短軸断面画像Ghを2値化する2値化処理と、2値化処理により2値化された短軸断面画像Gnに対して所定回数の膨張処理の後所定回数の収縮処理を行い、次いで予め設定された所定半径の円形でフィルタリングを行うことで内腔を生成するクロージング処理とを順次実行することで、内腔Nが表示された圧迫状態の短軸断面画像Gcを生成することを特徴とする。これにより、短軸断面画像Ga内から動脈血管20が正確に判定される。
また、本実施例によれば、動脈血管判定制御部104は、圧迫状態の短軸断面画像Gcあるいは短軸断面画像Ganに表示された内腔Nの領域の直径Dが予め設定された直径判定範囲D1〜D2内であること、前記生成された内腔Nの領域の中心の輝度Bcが予め設定された中心輝度判定値Bc1以下であること、前記生成された内腔Nの領域の上部(動脈血管20の内腔上側の血管壁)の輝度Buが予め設定された上部輝度判定値Bu1以上であること、および、前記生成された内腔Nの領域の下部(動脈血管20の内腔下側の血管壁)の輝度Bdが予め設定された下部輝度判定値Bd1以上であることの4条件が用いられる。この4条件を満足したことに基づいて、圧迫状態のクロージング処理短軸断面画像Gc或いは短軸断面画像Gan内に表示された内腔Nの領域Nのいずれか(上腕であれば1つ)が、動脈血管20の内腔Nであると判定される。これにより、短軸断面画像Ga内から動脈血管20が正確に抽出される。
また、本実施例によれば、前記動脈血管追跡制御部110は、動脈血管20は内圧が高く潰れ難いことを利用して、前記圧迫状態の短軸断面画像Gaの動画の連続するフレーム間の初期フレーム内において前記動脈血管判定制御部により判定された動脈血管全体を含む局所領域のテンプレートを作成し、隣接するフレームの血管全体の局所領域との間の類似度を算出し、移動先の局所領域との間の類似度が所定範囲内に維持されるように、そのテンプレートを用いて短軸断面画像が圧迫状態から解放状態へ移行する過程で動脈血管20の移動の追跡し、解放状態における短軸断面画像内において動脈血管を特定する。このため、圧迫状態から解放状態ヘ切り替えられる短軸断面画像において、動脈血管20が正確に追跡される。
また、本実施例によれば、動脈血管追跡制御部110は、前記短軸断面画像の動画の連続するフレーム間において前記類似度の値がほとんど変化しない場合には、テンプレートを用いた追跡に替えて、移動ベクトルの平均値を用いて動脈血管20の追跡を行う。このため、類似度が変化しない状況下においても動脈血管20の追跡が行われる利点がある。
また、本実施例によれば、超音波画像算出制御部100により圧迫状態の短軸断面画像Gaを得るに際して生体14の皮膚18の生体組織に対して圧迫圧を付与し、前記解放状態の短軸断面画像を得るに際しては前記生体の表皮下の生体組織に対する圧迫を解放する押圧アクチュエータ(生体圧迫装置)37を、含む。これにより、超音波プロ−ブ24を用いて手動により表皮下の生体組織を圧迫する場合に比較して、自動で圧迫が行われるとともに、圧迫のばらつきがなく圧迫精度が高められる。
本実施例によれば、生体14を圧迫して動脈血管20を所定時間止血した後の解放後において、動脈血管検出装置により検出された短軸断面画像内の動脈血管20の内腔径の変化に基づいて生体14の動脈血管20を評価する血管状態評価部90を、有する動脈血管評価装置であるので、正確に抽出された動脈血管20の評価が正確に得られる利点がある。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
10:センサ支持器
12:プローブユニット
14:生体
16:上腕(生体)
18:皮膚
20:動脈血管
22:動脈血管評価装置(動脈血管検出装置)
24:超音波プローブ
24a:第1短軸用超音波アレイ探触子
24b:第2短軸用超音波アレイ探触子
24c:長軸用超音波アレイ探触子
25:探触面
26:多軸駆動機構
28:電子制御装置
30:モニタ画面表示装置
32:超音波駆動制御回路
34:3軸駆動モータ制御回路
36:基台
37:押圧アクチュエータ(生体圧迫装置)
38:ユニット固定具
40:第1アーム
42、:第2アーム
44:自在アーム
58:空気ポンプ
60:圧力制御弁
62:カフ
64:圧力センサ
70:内皮
80:超音波駆動制御部
82:検波処理部
84:超音波信号処理部
86:3軸駆動モータ制御部
88:カフ圧制御部
90:血管状態評価部
92:表示制御部
100:超音波画像算出制御部(短軸断面画像算出制御部)
102:圧迫解放状態判定制御部
104:動脈血管判定制御部
106:内腔生成画像処理部
108:動脈血管内腔判定制御部
110:動脈血管追跡制御部
G1:第1短軸画像表示領域
G2:第2短軸画像表示領域
G3:長軸画像表示領域
:内膜、L:中膜、L:外膜

Claims (8)

  1. 超音波プローブから生体の表皮下の生体組織に超音波を放射させ、その超音波の反射信号に基づいて前記生体組織内の長手状の管状臓器の長手方向と交差する断面を表す短軸断面画像を得る短軸断面画像算出制御部を備え、前記短軸断面画像内の管状臓器画像のうちから動脈血管を特定する動脈血管検出装置であって、
    前記短軸断面画像の連続する複数フレームからなる動画から、フレーム間の画素の移動を示す移動ベクトルを用いて前記生体組織の圧迫状態および解放状態を判定する圧迫解放状態判定制御部と、
    前記圧迫状態の前記短軸断面画像内に表れる管状臓器の内腔領域を検出し、検出した内腔領域が予め設定された動脈血管内腔判定条件を満たすことに基づいて動脈血管の内腔であると判定する動脈血管判定制御部と、
    前記動脈血管判定制御部により判定された動脈血管の位置に基づいて動脈血管全体のテンプレートを作成し、前記テンプレートを用いて前記短軸断面画像が圧迫状態から解放状態へ移行する過程で前記動脈血管の内腔の移動を追跡し、解放状態における短軸断面画像内において動脈血管を特定する動脈血管追跡制御部と
    を、含むことを特徴とする動脈血管検出装置。
  2. 前記圧迫解放状態判定制御部は、前記移動ベクトルの向きの反転に基づいて前記生体組織の圧迫状態および解放状態を判定する
    ことを特徴とする請求項1の動脈血管検出装置。
  3. 前記動脈血管判定制御部は、ノイズ除去フィルタを用いて前記短軸断面画像を平滑化する平滑化処理と、前記平滑化処理により平滑化された短軸断面画像を2値化する2値化処理と、前記2値化処理により2値化された短軸断面画像に対して所定回数の膨張処理の後所定回数の収縮処理を行い、次いで予め設定された所定半径の円形でフィルタリングを行うことで内腔を生成するクロージング処理とを順次実行することで、内腔が表示された前記圧迫状態の前記短軸断面画像を生成する
    ことを特徴とする請求項1または2の動脈血管検出装置。
  4. 前記動脈血管判定制御部は、前記圧迫状態の短軸断面画像に表示された内腔領域の直径が予め設定された直径判定範囲内であること、前記検出した内腔領域の中心の輝度が予め設定された中心輝度判定値以下であること、前記検出した内腔領域の上部の輝度が予め設定された上部輝度判定値以上であること、および、前記検出した内腔領域の下部の輝度が予め設定された下部輝度判定値以上であることの少なくとも1つを満足したことに基づいて動脈血管であると判定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1の動脈血管検出装置。
  5. 前記動脈血管追跡制御部は、前記圧迫状態の短軸断面画像の動画の連続するフレーム間の初期フレーム内において前記動脈血管判定制御部により判定された動脈血管全体を含む局所領域のテンプレートを作成し、隣接するフレームの血管全体の局所領域との間の類似度を算出し、移動先の局所領域との間の類似度が所定範囲内に維持されるように、そのテンプレートを用いて短軸断面画像が圧迫状態から解放状態へ移行する過程で前記動脈血管の移動を順次追跡し、解放状態における短軸断面画像内において動脈血管を特定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1の動脈血管検出装置。
  6. 前記動脈血管追跡制御部は、前記短軸断面画像の動画の連続するフレーム間において前記類似度の値がほとんど変化しない場合には、テンプレートを用いた追跡に替えて、前記フレーム間の移動ベクトルの平均値を用いて動脈血管の追跡を行う
    ことを特徴とする請求項5の動脈血管検出装置。
  7. 前記圧迫状態の短軸断面画像を得るに際して前記生体の表皮下の生体組織に対して圧迫圧を付与し、前記解放状態の短軸断面画像を得るに際しては前記生体の表皮下の生体組織に対する圧迫を解放する生体圧迫装置を、含む
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1の動脈血管検出装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1の動脈血管検出装置と、
    前記生体を圧迫して前記動脈血管を所定時間止血した後の解放後において、前記動脈血管検出装置により検出された前記短軸断面画像内の動脈血管の内腔径の変化に基づいて前記生体の動脈血管を評価する血管状態評価部を有する
    ことを特徴とする動脈血管評価装置。
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