JP6619534B1 - 剃刀ヘッド - Google Patents

剃刀ヘッド Download PDF

Info

Publication number
JP6619534B1
JP6619534B1 JP2019158480A JP2019158480A JP6619534B1 JP 6619534 B1 JP6619534 B1 JP 6619534B1 JP 2019158480 A JP2019158480 A JP 2019158480A JP 2019158480 A JP2019158480 A JP 2019158480A JP 6619534 B1 JP6619534 B1 JP 6619534B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade body
frame portion
longitudinal direction
connection
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019158480A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021036940A (ja
Inventor
健吾 橋本
健吾 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaijirushi Hamono Center KK
Original Assignee
Kaijirushi Hamono Center KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2019158480A priority Critical patent/JP6619534B1/ja
Application filed by Kaijirushi Hamono Center KK filed Critical Kaijirushi Hamono Center KK
Priority to MX2022001369A priority patent/MX2022001369A/es
Priority to EP19939658.1A priority patent/EP4005753A4/en
Priority to CN201980098740.4A priority patent/CN114174024B/zh
Priority to US17/630,792 priority patent/US20220314475A1/en
Priority to BR112022001506A priority patent/BR112022001506A2/pt
Priority to PCT/JP2019/035478 priority patent/WO2021019794A1/ja
Priority to KR1020227005194A priority patent/KR20220035206A/ko
Application granted granted Critical
Publication of JP6619534B1 publication Critical patent/JP6619534B1/ja
Publication of JP2021036940A publication Critical patent/JP2021036940A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Dry Shavers And Clippers (AREA)

Abstract

【課題】枠部内を流通する液体等の流通抵抗を小さくすることと、刃体の撓みを抑制することを両立させる。【解決手段】刃体が取り付けられた接続部は、長側壁21同士を接続した状態で一対のみ設けられており、枠部20の長手方向における位置を百分率で表し、長手方向の中央部を0%とし、長手方向の両端部における短側壁22の内面をそれぞれ100%とすると、刃体が取り付けられた一対の接続部は、中央部を挟んだ両側の30%〜90%の範囲に配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、剃刀ヘッドに関する。
特許文献1は、剃刀ヘッドについて記載している。
図12に示すように、剃刀ヘッド60は、長方形状の外形を有する枠部61と、枠部61の内周における2点間を接続する3つの接続部62と、接続部62に取り付けられて枠部61の内周に並設される複数の長尺状の刃体(図示省略)とを備えている。接続部62には凸部としてのペグ64が複数設けられており、隣り合うペグ64同士の間に刃体が挟持されている。
特許第5313339号公報
特許文献1の剃刀ヘッド60には、枠部61の長手方向の中央部を含む3箇所の接続部62に刃体が取り付けられており、各接続部62には刃体を保持するためのペグ64が複数設けられている。また、枠部61の長手方向の両端に位置する短側壁63の内側にも、刃体を保持するための保持部63aが設けられている。そのため、枠部61内を流通する液体等の流通抵抗が大きくなりやすいという課題を有している。液体の流通抵抗を小さくするために接続部62の数を減らすと、髭かすなどの抜けが良くなってリンス性は向上するが、刃体を支持する箇所が減るため刃体が撓みやすくなって他の不具合が生じやすくなる。また、刃体の撓みを抑制するために刃体を支持する箇所を増やすと、液体の流通抵抗が大きくなるため髭かすなどの抜けが悪くなってリンス性が低下する。本発明は、流通抵抗の低減と刃体の撓みの抑制という二律背反の要素を両立させるために行われたものであり、その目的は、枠部内を流通する液体等の流通抵抗を小さくすることと、刃体の撓みの抑制を両立した剃刀ヘッドを提供することにある。
上記課題を解決するための剃刀ヘッドは、枠部と、前記枠部の内周における2点間を接続する複数の接続部と、前記複数の接続部における少なくとも一部の接続部に取り付けられて前記枠部内に並設される複数の長尺状の刃体とを備えた剃刀ヘッドにおいて、前記枠部は、対向する一対の長側壁と、対向する一対の短側壁とを備え、全体として長方形状の外形を有しており、前記刃体が取り付けられた接続部は、前記長側壁同士を接続した状態で一対のみ設けられており、前記枠部の長手方向における位置を百分率で表し、前記長手方向の中央部を0%とし、前記長手方向の両端部における前記短側壁の内面をそれぞれ100%とすると、前記刃体が取り付けられた一対の接続部は、前記中央部を挟んだ両側の30%〜90%の範囲に配置されていることを要旨とする。
この構成によれば、刃体が取り付けられた接続部は一対のみ設けられているため、刃体が取り付けられた接続部が3つ以上設けられた態様に比べて、枠部内を流通する液体等の流通抵抗を小さくすることが可能になる。枠部内を流通する液体等の流通抵抗が小さくなると、剃刀ヘッドの肌接触面とは反対側の底面側への髭かす、皮膚あか、シェービング剤等の抜けがよくなるため、使用者に直接触れる剃刀ヘッドをきれいで清潔な状態、言い換えれば、衛生的な状態に保つことができる。そのため、使用者にとってもメリットがある。また、刃体が取り付けられた一対の接続部が、中央部を挟んだ両側の30%〜90%の範囲に配置されていることにより、枠部の短手方向における刃体の撓みを好適に抑制した状態で刃体を保持することができるため、刃先が逃げることなく適切に髭に当たった状態で髭を剃ることができる。肌に対して刃先が良好に当たる状態を維持しやすくなるため、使用者に対して長く快適さを提供し続けることができる。さらに、上記液体等の流通抵抗が小さいことによる効果と、上記刃体の撓みを抑制することによる効果とを両立させることができる。
上記剃刀ヘッドについて、前記刃体が取り付けられた接続部は、前記枠部の長手方向における長さが前記刃体が取り付けられた接続部の他の部分よりも小さく構成された幅狭部を有することが好ましい。この構成によれば、幅狭部を有することにより、枠部内を流通する液体等の流通抵抗をより小さくすることが可能になる。また、剃刀ヘッドにホルダ等の他の部材を組み付ける際に、幅狭部を他の部材を組み付けるためのスペースとして活用することができるため、他の部材が接続部の幅方向に突出することを抑制することができる。そのため、他の部材によって流通抵抗が大きくなることを抑制することができる。
上記剃刀ヘッドについて、幅狭部は、前記刃体が取り付けられた接続部における前記長側壁側の端部に設けられていることが好ましい。長側壁の内周に沿って液体等が流通しやすくなるため、液体等の流通抵抗をより小さくすることができる。
上記剃刀ヘッドについて、前記刃体の長手方向の両端部と、前記枠部の内周との間には空間が設けられていることが好ましい。この構成によれば、この空間を利用して、枠部内を水等の液体が通過しやすくなる。また、刃体の長手方向の両端部にバリが残る場合であっても、空間によってバリが邪魔にならずに支障なく刃体を接続部に取り付けることが可能になる。
上記剃刀ヘッドについて、前記刃体が取り付けられた一対の接続部には、互いに離間する方向に突出した板バネが設けられており、前記刃体は、前記板バネに支持されていることが好ましい。この構成によれば、刃体の長手方向の両端部と枠部の内周との間の空間を残しつつ、刃体の長手方向の両端部側を板バネで支持することができる。また、長尺状の刃体を支持するにあたり、刃体の長手方向の両端部側を支持することにより、より安定した状態で刃体を支持することができる。板バネの弾性変形に伴い刃体が移動した場合であっても、刃体を安定して支持することができる。
本発明の剃刀ヘッドによれば、枠部内を流通する液体等の流通抵抗が小さく、髭かす、皮膚あか、シェービング剤等が抜けやすいため、剃刀ヘッドをきれい、清潔、衛生的に保つことができる。また、枠部の短手方向における刃体の撓みを好適に抑制した状態で刃体を保持することができるため、刃先が逃げることなく適切に髭に当たった状態で髭を剃ることができる。肌に対して刃先が良好に当たる状態を維持しやすくなるため、使用者に対して長く快適さを提供し続けることができる。さらに、上記液体等の流通抵抗が小さいことによる効果と、上記刃体の撓みを抑制することによる効果とを両立させることができる。
剃刀ヘッドの斜視図。 剃刀ヘッドの枠部の斜視図。 枠部の平面図。 枠部の斜視図。 接続部の拡大図。 刃体を1個取り付けた状態における枠部の平面図。 刃体を1個取り付けた状態における枠部の斜視図。 図6の8−8線断面図。 図6の9−9線断面図。 シミュレーションの模式図。 シミュレーション結果を示すグラフ。 従来技術の剃刀ヘッドにおける枠部の平面図。
剃刀ヘッドの実施形態を説明する。
図1、2に示すように、剃刀ヘッド10は、図示しないホルダに取り付けられて剃刀として用いられる。剃刀ヘッド10は、長方形状の外形を有する枠部20と、枠部20の短手方向の一端側であり、図1の紙面左下側に取り付けられる下部材11と、枠部20の短手方向の他端側であり、図1の紙面右上側に取り付けられる上部材12とを備える。剃刀ヘッド10は、枠部20の長手方向の両端部にそれぞれ取り付けられて枠部20内の刃体14の両端部を覆う被覆部材13を備える。被覆部材13により、刃体14の上方(図3における紙面手前側)への動きが抑制されている。下部材11、上部材12、及び、被覆部材13が枠部20に取り付けられた状態で、剃刀ヘッド10は、曲線状の角部と、角部の曲線よりも緩やかな曲線で各角部を繋いだ略長方形状の外形を有する平板状に構成されている。下部材11は、水溶性成分を含んだ髭剃り補助剤や髭軟化剤を含んでいてもよいし、肌面を引っ張る機能や髭を起こす機能を備えていてもよい。上部材12は、水溶性成分を含んだ髭剃り補助剤や肌の保湿剤を含んでいてもよい。
枠部20の内部には、複数の長尺状の刃体14が並設されている。具体的には、刃体14は、枠部20の長手方向と刃体14の長手方向とが同一方向となった状態で、枠部20の短手方向に沿って略等間隔に5つ並設されている。刃体14の数は5つに限定されず、2〜4つでもよく、6つ以上でもよい。
枠部20について説明する。
図2、3に示すように、枠部20は、対向する一対の長側壁21と、対向する一対の短側壁22とを備え、全体として長方形状の外形を有している。一対の長側壁21のそれぞれには、枠部20の短手方向である長側壁21の厚さ方向外側に突出した鍵状の突起部21aが形成されている。この突起部21aは、長側壁21の長手方向の両端部側に2つ設けられている。2つの鍵状の突起部21aの間には、長側壁21の厚さが部分的に厚くなった肉厚部21bが形成されている。鍵状の突起部21aに剃刀ヘッド10の下部材11の係合片(図示省略)及び上部材12の係合片(図示省略)が係合するとともに、肉厚部21bに下部材11の当接部(図示省略)及び上部材12の当接部(図示省略)が当接した状態で、下部材11及び上部材12は枠部20に取り付けられる。なお、本実施形態において、鍵状の突起部21aと肉厚部21bは、下部材11側と上部材12側とにおいて形状が異なっているが、同じ形状であってもよい。
また、上記「長方形状の外形」は、厳密に長方形の外形のみを意味するのではなく、例えば、突起部21aや肉厚部21b等の形状を有しつつ全体として略長方形状である外形を含むものとする。
枠部20の内周には、長側壁21の長手方向の中央部において長側壁21同士を接続する接続部としての第1接続部23を有している。長側壁21の長手方向において、第1接続部23の両側には、同じく長側壁21同士を接続する接続部としての第2接続部24と第3接続部25とを有する。すなわち、枠部20内には、接続部が複数設けられている。第2接続部24は、第1接続部23よりも枠部20の長手方向における一端側に設けられ、第3接続部25は、第1接続部23よりも枠部20の長手方向における他端側に設けられている。第1接続部23、第2接続部24、及び、第3接続部25は平板状に構成され、枠部20の短手方向に沿って延びており、それぞれ、枠部20の内周における2点間を接続している。
図3に示すように、長側壁21の長手方向における第1接続部23の長さ(以下、「第1接続部23の幅ともいう。」)P1は、同方向における第2接続部24の長さ(以下、「第2接続部24の幅ともいう。」)P2、及び、同方向における第3接続部25の長さ(以下、「第3接続部25の幅ともいう。」)P3よりも大きく構成されている。第1接続部23は、剃刀ヘッド10が柄に対して首振りをするように設定した際の首振りに関与する部材であり、刃体14を取り付ける作用はない。そのため、本実施形態において、第1接続部23は省略することができる。
第2接続部24及び第3接続部25における長側壁21側の端部には、枠部20の長手方向における長さが第2接続部24及び第3接続部25の他の部分よりも小さく構成された幅狭部24a、25aを有する。すなわち、第2接続部24及び第3接続部25は、幅狭部24a、25aにおいて、幅が狭くなるように構成されている。
幅狭部24a、25aの寸法は、特に限定されないが、例えば、第2接続部24の幅P1及び第3接続部25の幅P2よりも0.2mm〜1.0mm幅が狭くなっていることが好ましい。言い換えれば、幅狭部24a、25aは、0.2mm〜1.0mm凹んだ状態で形成されていることが好ましい。
図2〜4に示すように、第2接続部24及び第3接続部25には、第2接続部24及び第3接続部25の厚さ方向である枠部20の軸方向の一方側(図3における紙面手前側)に突出した凸部30が形成されている。凸部30は、第2接続部24及び第3接続部25の長手方向である枠部20の短手方向に沿って4つずつ設けられている。
第1接続部23には、刃体14を取り付ける部材である凸部30は設けられていない。すなわち、第1接続部23は、刃体14を取り付ける接続部ではなく、第2接続部24及び第3接続部25が、刃体14を取り付ける接続部に該当する。
第2接続部24には、枠部20の長手方向に沿うとともに、第3接続部25と離間する方向に突出した板バネ40が設けられている。第3接続部25には、枠部20の長手方向に沿うとともに、第2接続部24と離間する方向に突出した板バネ40が設けられている。言い換えれば、第2接続部24に設けられた板バネ40は、枠部20の長手方向の一端側に突出している。第3接続部25に設けられた板バネ40は、枠部20の長手方向の他端側に突出している。
第2接続部24及び第3接続部25は、第1接続部23を中心に線対称に構成されている。第2接続部24及び第3接続部25に設けられた凸部30及び板バネ40も第1接続部23を中心に線対称に設けられている。そのため、以下の凸部30及び板バネ40の説明は、第3接続部25について行い、第2接続部24については説明を省略する。
凸部30について説明する。
図5に示すように、凸部30における突出方向に直交する方向の断面形状である横断面形状は、角部が曲線状となった平行四辺形で構成されている。凸部30は、枠部20の長手方向に沿う第1平面31及び第2平面32と、枠部20の長手方向と短手方向の両方に対して傾斜した第3平面33及び第4平面34とを有している。
凸部30の第1平面31は、枠部20の短手方向における一端側に面して形成され、凸部30の第2平面32は、枠部20の短手方向における他端側に面して形成されている。凸部30の第3平面33は、枠部20の長手方向の一端側と枠部の短手方向の他端側の両方に面するように傾斜して形成され、凸部30の第4平面34は、枠部20の長手方向における他端側と枠部20の短手方向の一端側の両方に面するように傾斜して形成されている。
枠部20の短手方向から見て、4つの凸部30における第1平面31同士は同じ位置にあるとともに、第2平面32同士は同じ位置にある。言い換えれば、刃体14の長手方向において、4つの凸部30における第1平面31同士は同じ位置にあるとともに、第2平面32同士は同じ位置にある。
枠部20の短手方向に沿う4つの凸部30において、隣り合う一方の凸部30の第2平面32と、他方の凸部30の第1平面31との間には隙間(以下、「平面同士の隙間」ともいう。)S1が形成されている。この隙間S1に刃体14が挿入されて凸部30同士で挟持されることにより、刃体14は第3接続部25に取り付けられる。
ここで、「挟持」には、凸部30同士の間において、枠部20の軸方向に対して刃体14が移動不能に挟み込まれた状態のみを意味するのではなく、枠部20の軸方向に対する刃体14の移動を許容する程度に刃体14が挟み込まれた状態を含むものとする。すなわち、剃刀の使用時に肌に押し当てる圧力により、刃体14が枠部20の軸方向に移動することができる程度に挟み込まれた状態を含むものとする。
平面同士の隙間S1は、特に限定されないが、0.025mm〜1.0mmであることが好ましく、0.1mm〜0.5mmであることがよりこの好ましい。平面同士の隙間S1が上記数値範囲であることにより、厚さが0.02mm〜0.96mm程度の刃体14を平面同士の隙間S1に挿入しやすい状態を維持しつつ、凸部30同士によって刃体14を好適に挟持することができる。
枠部20の長手方向において、第1平面31の長さT1は、第2平面32の長さT2と同じ長さで構成されているとともに、枠部20の短手方向から見て、隣り合う凸部30同士における第1平面31と第2平面32は、互いに重ならない位置にずれている。第1平面31と第2平面32が互いに重ならない位置にずれていることにより、隣り合う凸部30同士の第1平面31と第2平面32が対向することが抑制されている。
第1平面31の長さT1と第2平面32の長さT2は、特に限定されないが、それぞれ、0.2mm〜2.0mmであることが好ましく、0.3mm〜1.4mmであることがより好ましい。第1平面31の長さT1と第2平面32の長さT2は、同じ長さである態様に限定されず、互いに異なる長さであってもよい。
図5に示すように、第1平面31と第2平面32が互いに重ならない位置にずれていることにより、隣り合う凸部30同士における枠部20の短手方向の最小間隔(以下、「凸部同士の最小間隔」という。)Wが、平面同士の隙間S1よりも大きくなる。
図5に示すように、隣り合う凸部30同士において、一方の凸部30の第2平面32と他方の凸部30の第1平面31とにおける枠部20の長手方向の離間距離(以下、「平面同士の離間距離」ともいう。)Uは、特に限定されないが、0.01mm〜1.0mmであることが好ましく、0.05mm〜0.8mmであることがより好ましい。平面同士の離間距離Uが上記数値範囲であることにより、第1平面31と第2平面32を互いに重ならない位置にずらしつつ、第3接続部25の幅P2を相対的に小さくすることができる。
板バネ40について説明する。
図3、4に示すように、第3接続部25には板バネ40が5つ設けられている。板バネ40は、長尺状の板材で構成されている。板バネ40の基端部は第3接続部25に接続されているとともに、板バネ40の先端部は第2接続部24から離間する方向に突出している。具体的には、板バネ40の先端部は、板バネ40の基端部から枠部20の長手方向の他端側に向かいつつ、枠部20の軸方向の一方側(図3の紙面手前側)に向かって延びており、枠部20の長手方向に対して傾斜した状態で延びている。板バネ40の先端部は開放された状態になっている。板バネ40の先端部が開放されていることにより、板バネ40は、枠部20の軸方向に沿って弾性変形可能に構成されている。
また、枠部20の軸方向側(図3における紙面手前側)から見て、板バネ40は、枠部20の短手方向の他端側に若干傾斜した状態で突出している。言い換えれば、枠部20の軸方向側(図3における紙面手前側)から見て、板バネ40の基端部から先端部に延びる方向は、枠部20の短手方向の他端側に若干傾斜している。
板バネ40の先端部には、枠部20の軸方向の一方側に突出した突起41が形成されている。この突起41は、後述するように刃体14を支持する支持部として機能する。
枠部20における刃体14の保持機構について説明する。
図6、7に示すように、第2接続部24及び第3接続部25のそれぞれにおいて、枠部20の短手方向に沿って設けられた4つの凸部30のうち、隣り合う凸部30の平面同士の隙間に刃体14を挿入する。刃体14の長手方向の一端側が、第2接続部24の凸部30の平面同士の隙間に挟持されるとともに、刃体14の長手方向の他端側が、第3接続部25の凸部30の平面同士の隙間S1に挟持された状態で刃体14は保持される。これにより、刃体14が取り付けられた接続部として、第2接続部24と第3接続部25とが一対のみ設けられた状態となる。なお、図6、7では、刃体14を1つだけ取り付けた態様を示している。
図8、9に示すように、刃体14は、凸部30の平面同士の隙間に挟持される板状の本体部14aと、本体部14aの短手方向の一端側に接合される刃部14bとを有する。本体部14aは、短手方向の一端側において本体部14aの厚さ方向に湾曲した湾曲部14cを有しており、この湾曲部14cに刃部14bは接合されている。
図9に示すように、凸部30の平面同士の隙間に刃体14を挿入した状態で、刃体14の本体部14aにおける湾曲部14cの凹側の表面Pが板バネ40の突起41に当接する。言い換えれば、刃体14は、板バネ40の突起41に支持された状態となっている。
図8に示すように、湾曲部14cの凹側の表面Pが板バネ40の突起41に当接した状態で、湾曲部14cの凹側の表面Pと凸部30の先端30aとの間には、所定の隙間S2が形成されている。所定の隙間S2が形成されていることにより、刃体14は、板バネ40の弾性変形に伴い枠部20の軸方向に移動可能に保持された状態となる。
また、凸部30の先端30aは、凸部30の軸方向に対して傾斜した平面状の端面を有しており、この端面は、刃体14の刃部14bの下面と略平行に構成されている。
また、枠部20の軸方向側(図3における紙面手前側)から見て、板バネ40が、枠部20の短手方向の他端側に若干傾斜していることにより、板バネ40が支持する刃体14を、刃体14の後ろ側(枠部20の短手方向の他端側)に位置する凸部30へ若干付勢した状態となる。これにより、刃体14をより安定した状態で保持することができる。
剃刀ヘッド10の材質は特に限定されないが、樹脂(プラスチック材料)製であると成形性に優れているため好ましい。剃刀ヘッド10の材質として用いられる樹脂としては、例えば、ABS樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアセタール樹脂、ナイロン樹脂等が挙げられる。
刃体14の材質は特に限定されず、金属製、セラミックス製、樹脂製等を採用することができる。刃体14の材質として用いられる金属としては、例えば、ステンレス鋼、チタンが挙げられる。刃体14の材質として用いられるセラミックスとしては、例えば、ジルコニア、酸化アルミニウム、窒化ケイ素が挙げられる。刃体14の材質として用いられる樹脂としては、剃刀ヘッド10と同様の樹脂が挙げられる。
第2接続部24及び第3接続部25の配置構成について説明する。
図3に示すように、枠部20の長手方向において、第2接続部24及び第3接続部25は、枠部20の長手方向の中央部と、枠部20の長手方向の両端部とを除いた位置に配置されている。言い換えれば、第2接続部24及び第3接続部25は、枠部20の長手方向における中央部から離間するとともに、枠部20の一対の短側壁22から離間した位置に配置されている。
第2接続部24及び第3接続部25の配置構成については、以下のシミュレーションを行って決定した。
図11に示すように、枠部20の長手方向における位置を百分率で表し、長手方向の中央部を0%とし、長手方向の両端部における短側壁22の内面をそれぞれ100%とした。
図10に示すように、シミュレーションでは、刃体14の長手方向の中央から両端に向かって略等しい位置となる2箇所に、幅2mmの板材50を配置した状態を条件として設定した。そして、図10の矢印で示す方向である刃体14の厚さ方向において、刃体14全体に板材50に向かって荷重を付与した際の、刃体14の中央と端での撓みによる変位を計算した。板材50が刃体14の両端に位置した状態が、第2接続部24及び第3接続部25が枠部20の長手方向における100%の位置に配置された状態とみなした。
図10、11に示すように、具体的には、板材50が100%の位置にある際の刃体14の中央の変位が100%、刃体14の端の変位が0%であることを基準として、板材50の位置による刃体14の変位を計算した。
図11のグラフで示すように、シミュレーションの結果により、第2接続部24及び第3接続部25は、30%〜90%の範囲に配置されていると、刃体14の中央と端の変位が共に50%以下に抑えられていた。また、第2接続部24及び第3接続部25は、40%〜70%の範囲に配置されていると、刃体14の中央と端の変位が共に30%以下に抑えられていた。さらに、第2接続部24及び第3接続部25は、50%〜68%の範囲に配置されていると、刃体14の中央と端の変位が共に20%以下に抑えられていた。そのため、第2接続部24及び第3接続部25は、40%〜70%の範囲に配置されていることが好ましく、50%〜68%の範囲に配置されていることがより好ましい。ここで、30%〜90%の範囲に配置されるとは、30%〜90%の範囲内に第2接続部24及び第3接続部25の全体が入っている状態を意味するものとする。40%〜70%の範囲、50%〜68%の範囲も同様である。
図11のシミュレーション結果からは、55%付近において刃体14の変位が最も抑えられる位置になるが、使用時には剃刀ヘッド10の中央部の方が端部よりも髭を剃ることが多く、剃刀ヘッド10の中央部の髭かす等の抜けをより良くすることが好ましい。そのために、刃体14を取り付ける第2接続部24及び第3接続部25の位置をやや外側(端部寄り)に配置して設定することが好ましく、第2接続部24及び第3接続部25を50〜68%(中央値59%)の範囲に配置することが好ましい。
第2接続部24及び第3接続部25がこのような配置構成であることにより、第2接続部24及び第3接続部25の2つの接続部のみで、枠部20の短手方向における刃体14の撓みを好適に抑制した状態で刃体14を保持することができる。
図6に示すように、第2接続部24及び第3接続部25が上記の配置構成であることにより、刃体14の長手方向の両端部と、枠部20の一対の短側壁22との間に空間Zが形成された状態となる。すなわち、刃体14の長手方向の両端部は、開放された状態となっている。これにより、刃体14の長手方向の両端部と、枠部20の一対の短側壁22とが当接した態様に比べて、枠部20内を流通する液体等を、空間Zを利用して流通させやすくすることができる。また、刃体14の本体部14aにおける長手方向の両端部にバリが残る場合、あるいは、刃体14の刃部14bの長手方向の両端部にバリが残る場合であっても、空間Zによってバリが邪魔にならずに支障なく刃体14を凸部30同士の間に挿入することが可能になる。また、板バネ40の弾性変形に伴い枠部20の軸方向に刃体14が動いた際にも、刃体14が枠部20の内面に干渉することを抑制することができる。
図3に示すように、剃刀ヘッド10の全幅(長手方向の一端から他端までの長さ)は、特に限定されないが、25mm〜80mm程度にすることが好ましく、例えば、約41.5mmとすることができる。剃刀ヘッド10の全幅の寸法に合わせて、他の寸法を同比率(相似形)で拡大縮小させてもよく、比率を変化させてもよい。
剃刀ヘッド10の短手方向の長さ(突起部21a及び肉厚部21bを除いた枠部20の短手方向の長さ)は、特に限定されないが、4.0mm〜12.0mm程度にすることが好ましく、例えば、約8.0mmとすることができる。
第2接続部24の幅P2、及び、第3接続部25の幅P3は、1.6mm〜4.0mm程度にすることが好ましく、例えば、約3.2mmとすることができる。第2接続部24と第3接続部25の幅P2、P3は、剃刀ヘッド10の全幅の10%以下にすることが好ましい。第2接続部24と第3接続部25の幅P2、P3を、剃刀ヘッド10の全幅の10%以下にすることにより、剃刀ヘッド10の肌接触面と反対側の底面側への髭かす、皮膚あか、シェービング剤等の抜けがよくなる。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)刃体14が取り付けられた接続部は、長側壁21同士を接続した状態で一対のみ設けられている。枠部20の長手方向における位置を百分率で表し、長手方向の中央部を0%とし、長手方向の両端部における短側壁22の内面をそれぞれ100%とすると、刃体14が取り付けられた一対の接続部は、中央部を挟んだ両側の30%〜90%の範囲に配置されている。
刃体14が取り付けられた接続部は一対のみ設けられているため、刃体14が取り付けられた接続部が3つ以上設けられた態様に比べて、接続部に設けられる凸部30の総数を相対的に少なくすることができる。すなわち、刃体14を安定的に保持するには、凸部30の数を多くした方が良いが、凸部30の数を多くすると枠部20内を流通する液体等の流通抵抗が大きくなりやすい。凸部30が取り付けられた接続部が長側壁21同士を接続した状態で一対のみ設けられていることにより、流通抵抗を小さくすることと、刃体14を安定的に保持することを両立させることができる。
また、枠部20内を流通する液体等の流通抵抗が小さくなると、剃刀ヘッド10の肌接触面とは反対側の底面側への髭かす、皮膚あか、シェービング剤等の抜けがよくなるため、使用者に直接触れる剃刀ヘッド10をきれいで清潔な状態、言い換えれば、衛生的な状態に保つことができる。したがって、使用者にとってもメリットがある。さらに、刃体14が取り付けられた一対の接続部が、中央部を挟んだ両側の30%〜90%の範囲にそれぞれ配置されていることにより、枠部20の短手方向における刃体14の撓みを好適に抑制した状態で刃体14を保持することができるため、刃先が逃げることなく適切に髭に当たった状態で髭を剃ることができる。肌に対して刃先が良好に当たる状態を維持しやすくなるため、使用者に対して長く快適さを提供し続けることができる。さらに、上記液体等の流通抵抗が小さいことによる効果と、上記刃体の撓みを抑制することによる効果とを両立させることができる。
(2)第2接続部24及び第3接続部25は、枠部20の長手方向における長さが第2接続部24及び第3接続部25の他の部分よりも小さく構成された幅狭部24a、25aを有する。したがって、幅狭部24a、25aを有することにより、枠部20内を流通する液体等の流通抵抗をより小さくすることが可能になる。また、剃刀ヘッド10にホルダ等の他の部材を組み付ける際に、幅狭部24a、25aを他の部材を組み付けるためのスペースとして活用することができるため、他の部材が第2接続部24及び第3接続部25の幅方向に突出することを抑制することができる。したがって、他の部材によって流通抵抗が大きくなることを抑制することができる。
(3)幅狭部24a、25aは、第2接続部24及び第3接続部25における長側壁21側の端部に設けられている。したがって、長側壁21の内周に沿って液体等が流通しやすくなるため、液体等の流通抵抗をより小さくすることができる。
(4)枠部20の短手方向から見て、第2接続部24に設けられた複数の凸部30における第1平面31同士は同じ位置にあるとともに、第2平面32同士は同じ位置にある。第3接続部25に設けられた複数の凸部30も同様に構成されている。
したがって、刃体14を挟持する凸部30の位置が刃体14毎に同じ位置になっているため、各刃体14の保持状態をより均一にすることができる。具体的には、複数の刃体を備えた剃刀を使用する場合、複数の刃体には、長手方向の同じ位置に負荷がかかりやすい。各刃体の保持状態がより均一であることにより、各刃体の撓み具合をより一定にすることができる。これにより、使用者の肌に当たる感触を各刃体でより均一にすることができるため、使用者に快適さを提供することができる。また、各刃体の撓み具合をより一定にすることにより、各刃体の間隔をより一定にすることができる。刃体の間隔が狭い部分に髭かす、皮膚あか、シェービング剤等が詰まりやすくなることを抑制することができるため、使用者に直接触れる剃刀ヘッドをきれいで清潔な状態、言い換えれば、衛生的な状態に保つことができる。そのため、使用者にとってもメリットがある。
(5)枠部20の短手方向から見て、隣り合う凸部30同士における第1平面31と第2平面32は互いに重ならない位置にずれている。枠部20の短手方向において、刃体14を挟持する第1平面31と第2平面32とが対向していないため、第1平面31と第2平面32とが対向した態様に比べて、隣り合う凸部30同士の最小間隔Wを相対的に大きくすることができる。したがって、隣り合う凸部30同士の間に髭かす、皮膚あか、シェービング剤等が詰まりやすくなることを好適に抑制することができる。また、寸法誤差によって平面同士の隙間S1が所定より小さくなったとしても、凸部30同士の間に刃体14を挿入しやすい状態を好適に維持することができる。
(6)刃体14の長手方向において、凸部30における第1平面31と第2平面32は同じ長さで構成されている。したがって、刃体の両面を略均等に挟持することが可能になる。
また、隣り合う凸部30同士の最小間隔Wが相対的に大きいことにより、凸部30同士の間に異物が挟まることを抑制することができる。さらに、凸部30同士の最小間隔Wが大きいことにより、枠部20を成形する金型を作製する際に、凸部30同士の最小間隔Wを形成する部分の厚さを相対的に厚くすることができる。そのため、金型の強度を向上させることが可能になる。
(7)凸部30同士の第1平面31と第2平面32とで刃体14を挟持しているため、例えば、曲面同士で刃体14を挟持する態様に比べて、刃体14をより安定した状態で挟持することができる。刃体14をより安定した状態で挟持することにより、肌に対して刃先が良好に当たる状態を維持しやすくなるため、使用者に対して長く快適さを提供し続けることができる。また、刃体14の位置がずれることによる凸部30の摩耗を抑制することができる。さらに、凸部30の摩耗による刃体14のがたつきを抑制することができる。刃体14ががたつくと使用者に不快感を与えるため、刃体14のがたつきを抑制することによっても、使用者に対して快適さを提供することができる。
(8)凸部30の横断面形状は、平行四辺形で構成されている。第3平面33と第4平面34が直線状の傾斜面で構成されるため、この傾斜面に接触した髭かす、皮膚あか、シェービング剤等の流通抵抗を低減して、より迅速に流通させることが可能になる。
(9)刃体14の長手方向の両端部と、枠部20の一対の短側壁22との間に空間Zが設けられている。したがって、この空間Zを利用して、枠部20内を水等の液体が通過しやすくなる。また、刃体14の本体部14aにおける長手方向の両端部にバリが残る場合、あるいは、刃体14の刃部14bの長手方向の両端部にバリが残る場合であっても、空間Zによってバリが邪魔にならずに支障なく刃体14を凸部30同士の間に挿入することが可能になる。また、板バネ40の弾性変形に伴い枠部20の軸方向に刃体14が動いた際にも、刃体14が枠部20の内面に干渉することを抑制することができる。
(10)第2接続部24及び第3接続部25には、互いに離間する方向に突出した板バネ40が設けられており、刃体14は、板バネ40に支持されている。したがって、刃体14の長手方向の両端部と枠部20の一対の短側壁22との間の空間Zを残しつつ、刃体14の長手方向の両端部側を板バネ40で支持することができる。また、長尺状の刃体14を支持するにあたり、刃体14の長手方向の両端部側を支持することにより、より安定した状態で刃体14を支持することができる。板バネ40の弾性変形に伴い刃体14が移動した場合であっても、刃体14を安定して支持することができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・本実施形態では、幅狭部24a、25aは、第2接続部24と第3接続部25の両方に設けられていたが、第2接続部24と第3接続部25のいずれか一方のみに設けられていてもよい。幅狭部24a、25aは省略されていてもよい。
・本実施形態では、幅狭部24a、25aは、第2接続部24と第3接続部25の長手方向の一方の端部である長側壁21側の端部に設けられていたが、長手方向の両端部に設けられていてもよい。また、第2接続部24と第3接続部25の長手方向の端部以外に設けられていてもよい。
・本実施形態では、枠部20の短手方向から見て、隣り合う凸部30同士における第1平面31と第2平面32は互いに重ならない位置にずれていたが、この態様に限定されない。枠部20の短手方向から見て、隣り合う凸部30同士における第1平面31と第2平面32は部分的に重なっていてもよい。部分的に重なっていても、第1平面31と第2平面32とが対向する領域を小さくすることができるため、寸法誤差によって平面同士の隙間S1が所定より小さくなったとしても、凸部30同士の間に刃体14を挿入しやすい状態を維持することができる。
・本実施形態では、凸部30の横断面形状は平行四辺形で構成されていたが、凸部30の横断面形状は、本実施形態の形状に限定されない。具体的には、本実施形態では、第3接続部25の凸部30は、凸部30の第3平面33が枠部20の長手方向の中央側と枠部20の短手方向の他端側の両方に面するように傾斜し、凸部30の第4平面34が、枠部20の長手方向における他端側と枠部20の短手方向の一端側の両方に面するように傾斜していた。これに対し、例えば、凸部30の第3平面33が、枠部20の長手方向の中央側と枠部20の短手方向の一端側の両方に面するように傾斜し、凸部30の第4平面34が、枠部20の長手方向における他端側と枠部20の短手方向の他端側の両方に面するように傾斜していてもよい。すなわち、平行四辺形の第3平面33と第4平面34が傾斜する方向が逆方向になっていてもよい。
・凸部30の横断面形状は平行四辺形に限定されない。凸部30の第3平面33及び第4平面34は、互いに平行に構成された態様に限定されず、所定の角度を有していてもよい。
・凸部30の第3平面33及び第4平面34は、互いに近接するように中央側が窪んだ曲面で構成されていてもよいし、互いに離間するように中央側が膨らんだ曲面で構成されていてもよい。凸部30の第3平面33及び第4平面34が互いに近接するように中央側が窪んだ曲面で構成されている場合、凸部30が相対的に細くなるため、枠部20を軽量化することが可能になる。また、金型を作製することが容易になる。凸部30の第3平面33及び第4平面34が互いに離間するように中央側が膨らんだ曲面で構成されている場合、凸部30が相対的に太くなるため、枠部20の機械的強度を向上させることが可能になる。
・凸部30の第3平面33及び第4平面34のいずれか一方が、中央側が窪んだ曲面で構成され、第3平面33及び第4平面34のいずれか他方が、中央側が膨らんだ曲面で構成されていてもよい。
・本実施形態では、刃体14の長手方向の両端部と、枠部20の一対の短側壁22との間に空間Zが設けられていたが、この態様に限定されない。刃体14の長手方向の両端部が、枠部20の一対の短側壁22に当接しており、空間Zを有することなく構成されていてもよい。また、刃体14の長手方向の両端部が、枠部20の一対の短側壁22において保持されており、空間Zを有することなく構成されていてもよい。
・本実施形態では、凸部30は、第2接続部24及び第3接続部25の長手方向に沿って4つずつ設けられていたが、この凸部30の数は4つに限定されない。凸部30は3つであってもよいし、5つ以上設けられていてもよい。
・本実施形態では、接続部として、第1接続部23、第2接続部24、及び、第3接続部25が設けられていたが、第1接続部23は省略されていてもよい。すなわち、第1接続部23が省略され、複数の接続部である第2接続部24と第3接続部25の両方(全て)に刃体14が取り付けられていてもよい。
・本実施形態では、第2接続部24及び第3接続部25には、互いに離間する方向に突出した板バネ40が設けられていたが、この態様に限定されない。第2接続部24及び第3接続部25に、互いに近接する方向に突出した板バネ40が設けられていてもよい。
・第2接続部24及び第3接続部25に設けられた板バネ40は省略されていてもよい。すなわち、本実施形態では、刃体14は板バネ40によって支持されて、枠部20の軸方向に移動可能に構成されていたが、枠部20の軸方向に移動できないように固定されていてもよい。
・本実施形態では、刃体14は、板状の本体部14aと、本体部14aの短手方向の一端側に接合される刃部14bとを有していたが、この態様に限定されない。刃体14は、本体部14aと刃部14bとが一体に成形された一部品で構成されていてもよい。
10…剃刀ヘッド、14…刃体、20…枠部、21…長側壁、22…短側壁。

Claims (4)

  1. 枠部と、前記枠部の内周における2点間を接続する複数の接続部と、前記複数の接続部における少なくとも一部の接続部に取り付けられて前記枠部内に並設される複数の長尺状の刃体とを備えた剃刀ヘッドにおいて、
    前記枠部は、対向する一対の長側壁と、対向する一対の短側壁とを備え、全体として長方形状の外形を有しており、
    前記刃体が取り付けられた接続部は、前記長側壁同士を接続した状態で一対のみ設けられており、
    前記枠部の長手方向における位置を百分率で表し、前記長手方向の中央部を0%とし、前記長手方向の両端部における前記短側壁の内面をそれぞれ100%とすると、前記刃体が取り付けられた一対の接続部は、前記中央部を挟んだ両側の30%〜90%の範囲に配置されており、
    前記刃体が取り付けられた接続部は、前記枠部の長手方向における長さが前記刃体が取り付けられた接続部の他の部分よりも小さく構成された幅狭部を有することを特徴とする剃刀ヘッド。
  2. 前記幅狭部は、前記刃体が取り付けられた接続部における前記長側壁側の端部に設けられている請求項に記載の剃刀ヘッド。
  3. 前記刃体の長手方向の両端部と、前記枠部の内周との間には空間が設けられている請求項1又は2に記載の剃刀ヘッド。
  4. 前記刃体が取り付けられた一対の接続部には、互いに離間する方向に突出した板バネが設けられており、
    前記刃体は、前記板バネに支持されている請求項に記載の剃刀ヘッド。
JP2019158480A 2019-07-31 2019-08-30 剃刀ヘッド Active JP6619534B1 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019158480A JP6619534B1 (ja) 2019-08-30 2019-08-30 剃刀ヘッド
EP19939658.1A EP4005753A4 (en) 2019-07-31 2019-09-10 RAZOR HEAD
CN201980098740.4A CN114174024B (zh) 2019-07-31 2019-09-10 剃刀头
US17/630,792 US20220314475A1 (en) 2019-07-31 2019-09-10 Razor head
MX2022001369A MX2022001369A (es) 2019-07-31 2019-09-10 Cabezal de afeitar.
BR112022001506A BR112022001506A2 (pt) 2019-07-31 2019-09-10 Cabeça de navalha
PCT/JP2019/035478 WO2021019794A1 (ja) 2019-07-31 2019-09-10 剃刀ヘッド
KR1020227005194A KR20220035206A (ko) 2019-07-31 2019-09-10 면도칼 헤드

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019158480A JP6619534B1 (ja) 2019-08-30 2019-08-30 剃刀ヘッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6619534B1 true JP6619534B1 (ja) 2019-12-11
JP2021036940A JP2021036940A (ja) 2021-03-11

Family

ID=68836124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019158480A Active JP6619534B1 (ja) 2019-07-31 2019-08-30 剃刀ヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6619534B1 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
PT784530E (pt) * 1994-10-03 2000-04-28 Gillette Co Construcao de maquina de barbear
US6009624A (en) * 1997-09-30 2000-01-04 The Gillette Company Razor cartridge with movable blades
US9308657B2 (en) * 2008-05-30 2016-04-12 The Gillette Company Blade support for multi-blade razor cartridges
EP3072647A1 (en) * 2015-03-25 2016-09-28 The Gillette Company Shaving razor cartridge

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021036940A (ja) 2021-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4913146B2 (ja) レザー・カートリッジ用のブレード取付け部材
CN108367445B (zh) 剃刀头
CN107995887A (zh) 剃刀刀片架
CN108367447B (zh) 剃刀头
JP2014528308A (ja) 髭剃り角が小さい剃刀ヘッド
JP7004676B2 (ja) カミソリシステム
KR20100083164A (ko) 면도날 유닛 및 면도날 부재 고정 방법
EP3072647A1 (en) Shaving razor cartridge
JP6992010B2 (ja) カミソリシステム
US20220184834A1 (en) Shaving razor system
JP6619534B1 (ja) 剃刀ヘッド
JP2018507737A (ja) 剃毛かみそりカートリッジ
US20220324128A1 (en) Razor cartridge
JP6600762B1 (ja) 剃刀ヘッド
JP4766419B2 (ja) 刃物
WO2021019794A1 (ja) 剃刀ヘッド
JP5053439B2 (ja) 浮揚性をもたせて固定したシェービングブレード部材を備えたかみそり
RU2779500C1 (ru) Головка бритвы
US20230390953A1 (en) Razor cartridge

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190911

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190911

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191001

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6619534

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250