JP2018507737A - 剃毛かみそりカートリッジ - Google Patents
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Abstract
ハウジングの前部16にガード14、ハウジングの後部20にキャップ18、ガードとキャップとの間に位置付けられる第1の刃支持部材66を有する、ハウジング12を備える剃毛かみそりカートリッジ10。第1の刃支持部材は、第2の刃保持部材156から離間した第1の刃保持部材154を有して第1の刃スロット74を画定する。第1の刃支持体は、第1の刃スロットと連通してハウジングを完全に貫通して延びる少なくとも1つのすすぎ口114を画定する。
Description
本発明は、湿式剃毛安全かみそりに関し、更に詳細には、1枚以上の刃を保持しかつ/又はしっかりと固定するためのハウジングを有する剃毛カートリッジに関する。
概して、安全かみそりのカートリッジ又は刃ユニットは、カートリッジが取り付けられたハンドルを用いて、剃毛される皮膚の表面にわたって移動される切断縁部を有する少なくとも1つの刃を有する。一部の剃毛かみそりには、ハンドルに対して旋回し、剃毛中に皮膚の輪郭に沿って移動する、ばね付勢されたカートリッジが備わっている。かかるカートリッジは、刃の切れ味が不充分な程度にまで低下したときに、そのカートリッジを新しいカートリッジに交換することができるように、ハンドルに着脱可能に装着されてもよく、あるいは、刃が鈍くなったときに、かみそり全体を廃棄することを想定して、ハンドルに恒久的に取り付けられてもよい。かみそり用カートリッジは、通常、刃の正面の皮膚と接触するガードと、剃毛中に刃の背後の皮膚と接触するキャップとを含む。キャップ及びガードは、剃毛中の皮膚に対する刃の向き及び位置を決定するパラメータであるいわゆる「剃毛ジオメトリ」を確立しやすくし、このパラメータは、かみそりの剃毛性能及び有効性に強く影響することがある。キャップは、抵抗を低減し、快適さを高める、水滲出性の剃毛補助剤を含んでよい。ガードは一般に剛性であってもよく、例えば、刃のための支持を提供するフレーム又はプラットフォーム構造とともに一体化形成される。ガードはまた、より軟質のエラストマー材を含んで、皮膚の伸張を向上させてよい。
湿式剃毛かみそりは、互いに近接して離間配置されている複数の刃を含むように長年にわたって開発されてきた。刃の数を増やして間隔を狭くすると、詰まりの問題を起こすことが多い。例えば、剃毛のくずを剃毛かみそりカートリッジのハウジングからすすぐことが困難になる。剃毛のくずが多すぎると、剃毛の効果(すなわち毛の剃り残し)及び皮膚との接近などの剃毛の性能に負の影響を及ぼすおそれがある。そのため、剃毛ストローク中に刃をしかるべき場所に保持すると同時に、剃毛のくずの排除(すなわちすすぎ具合)も向上させるハウジングを有する安全剃毛かみそりカートリッジに対する必要性が存在する。
1つの態様では、本発明は、全体的に、ハウジングの前部にガード、ハウジングの後部にキャップ、及びガードとキャップとの間に位置付けられる第1の刃支持部材を有するハウジングを備える剃毛かみそりカートリッジを特徴とする。第1の刃支持部材は、第2の刃保持部材から離間した第1の刃保持部材を有して第1の刃スロットを画定する。第1の刃支持体は、第1の刃スロットと連通してハウジングを完全に貫通して延びる少なくとも1つのすすぎ口を画定する。
本発明の他の特徴及び利点、並びに本発明自体は、添付の図面と併せて読むときに、種々の実施形態の以下の説明から、より完全に理解することができる。
本発明の1つの可能な実施形態による剃毛かみそりカートリッジの斜視図である。
図1の線2−2に概ね沿った、剃毛かみそりカートリッジの断面図である。
図1の剃毛かみそりカートリッジの組立図である。
図3のハウジングの斜視図である。
図1の剃毛かみそりカートリッジに組み込まれ得るハウジングの上面図である。
図4のハウジングの左手側の拡大上面図である。
図4のハウジングの右手側の拡大上面図である。
図1の線5−5に概ね沿った、剃毛かみそりカートリッジの断面図である。
図5の剃毛かみそりカートリッジの左手側の拡大図である。
図5の剃毛かみそりカートリッジの右手側の拡大図である。
4枚の刃を取り除いた、図5の剃毛かみそりカートリッジの左手側の拡大上面図である。
図1を参照すると、剃毛かみそりカートリッジ10の斜視図が示されている。剃毛かみそりカートリッジ10は、ハンドル(図示せず)に装着されてもよい。剃毛かみそりカートリッジ10は、ハンドルに取り外し可能に又は恒久的に装着されてもよい。例えば、剃毛かみそりカートリッジ10は、刃の切れ味が不充分な程度にまで低下したときに、その剃毛かみそりカートリッジ10を新しい剃毛かみそりカートリッジ10に交換できるように、ハンドルに着脱可能に装着されてもよく、あるいは、刃が鈍くなったときに、かみそり全体を廃棄することを想定して、ハンドルに恒久的に取り付けられてもよい。剃毛かみそりカートリッジは、ハウジング12を備えていてもよい。ハウジング12は、剛性プラスチックから成形されてもよいし、又は金属などのその他の材料から製造されてもよい。ハウジングの前部16にガード14が位置付けられていてもよく、ハウジング12の後部20にキャップ18が位置付けられていてもよい。ガード14は、通常、剛性プラスチック(例えばハウジング10と同じ材料)で形成され得る単体の成形部材である。特定の実施形態では、キャップ18は、剃毛ストローク中に放出される1種類以上の潤滑剤を含んでいてもよい。
1枚以上の刃22、24、26、28及び30が、キャップ18とガード14との間(すなわちキャップ18の正面かつガード14の背後)でハウジング12に装着されてもよい。刃22、24、26、28、及び30はそれぞれ、全体的にガード14の方を向いているそれぞれの切断用縁部32、34、36、38、及び40を有していてもよい。第1の刃22は、ガード14に最も近くてもよく、第2の刃24はガード14に次に最も近く、このようにして第5の刃30まで続き、第5の刃はガード14から最も離れている。5枚の刃22、24、26、28及び30が示されているが、ハウジング12は、剃毛かみそりカートリッジ10の所望の性能及びコストに応じて、これよりも多い枚数又は少ない枚数の刃を有していてもよい。ガード14及びキャップ18は、ガード14及びキャップ18に接する剃毛面を画定してもよい。ガード14は、刃22、24、26、28及び30に概ね平行に延びて、剃毛ストローク中に皮膚を支持する、固体又は区画化されたバーであってもよい。特定の実施形態では、ハウジング12は、剃毛ストローク中に皮膚を伸ばすための皮膚係合用部材15(例えば、複数のフィン又はその他の突起部)を刃14の正面に備えてもよい。特定の実施形態では、皮膚係合用部材15は、ハウジング12に対してインサート射出成形又は共射出成形されてもよい。しかしながら、接着剤、超音波溶接、又は機械的締結具などの他の既知の組立方法もまた使用されてよい。皮膚係合用部材15は、ハウジング12よりも軟性(すなわちデュロメータ硬度が低い)の、エラストマーなどの材料から成形されてもよい。
図2を参照すると、図1の線2−2に概ね沿った、剃毛カートリッジ10の断面図が示されている。刃22、24、26、28、及び30の1枚以上が、湾曲した刃ユニットであってもよい。例えば、各刃22、24、26、28、及び30は、基部42、44、46、48、及び50、並びにそれぞれの切断用縁部32、34、36、38、40と基部42、44、46、48、及び50との間に位置しているそれぞれの湾曲部52、54、56、58、及び60を有する単体部材を備えていてもよい。基部42、44、46、48、及び50は、互いに概ね平行であり、ガード14及びキャップ18に接する剃毛面P1に横断してもよい。他の実施形態では、刃の1枚以上は、溶接された刃の組立体(例えば、切断用縁部が、基部及び湾曲部を有する刃の支持体に接続している、溶接された刃)であってもよい。図2は、ガード14からキャップ18に向かう方向に刃22、24、26、28、及び30に力をかけることができる剃毛力F1を示している。したがって、刃22、24、26、28、及び30は、剃毛ストローク中にキャップ18に向かって後ろ向きに揺れ得る。刃22、24、26、28、及び30の動きは、刃22、24、26、28、及び30の厚み及び剛性が小さくなるにつれて大きくなってよい。刃22、24、26、28、及び30は、約1.5mm〜約2.5mmの支持高さ「SH1」を有していてもよい。例えば、基部42などの刃の部分の高さは、ハウジング12に支持され、かつ/又はハウジング12と接触している。
図3を参照すると、剃毛かみそりカートリッジ10の組立図が示されている。特定の実施形態では、刃22、24、26、28、及び30は、ハウジング12に装着され、ハウジング12の側方両側に位置する1つ以上のクリップ62及び64によって固定されてもよい。刃22、24、26、28、及び30は、ハウジング12内で固定されてもよいし、又は、刃22、24、26、28、及び30がクリップ62及び64に対して付勢されるように弾力的に装着されてもよい。クリップ62及び64は、刃22、24、26、28、及び30を上方向と下方向(すなわちハウジング12の上面55に向かう方向と上面から離れる方向)に保持するのを補助し得る。クリップ62及び64の各々は、ハウジング12を完全に貫通して延びていてもよい。クリップ62及び64は、アルミニウムなどの金属又はプラスチックを含んでいてもよい。またクリップ62及び64は、一片の組立体を形成するように相互接続されていてもよい。ワイヤラッピング、冷間成形、熱かしめ、インサート成形、超音波溶接、及び接着剤が挙げられるが、これらに限定されない、当業者に既知のその他の組立方法を用いて、刃22、24、26、28、及び30をハウジング12に固定及び/又は装着することもできる。
特定の実施形態では、効果及び快適性を向上させるために刃22、24、26、28、及び30を剃毛方向に保持することが重要なことがある。図2に示したように、剃毛力F1が、ガード14からキャップ18に向かう方向に、刃22、24、26、28、及び30に力をかけることができる。したがって、刃22、24、26、28、及び30の後ろ向きの動きに対抗するために、(図3に示したような)刃支持部材66、68、70、及び72を1つ以上設けてもよい。刃支持部材66、68、70、及び72は、剃毛かみそりカートリッジ10のすすぎを向上させるために離間していてもよい。特定の実施形態では、刃支持部材66、68、70、及び72は、クリップ62と64との間(例えば横方向内側に)、かつガード14とキャップ18との間に位置付けられていてよい。4つの刃支持部材66、68、70、及び72が示されているが、所望する刃の剛性及び所望するすすぎ具合に応じてこれよりも多い又は少ない刃支持部材を使用してもよい。例えば、刃支持部材66、68、70、及び72がこれよりも多ければ、刃の剛性が向上し得るが、刃支持部材を追加すると、すすぎ具合が悪くなる傾向がある。
図3Aを参照すると、図3の剃毛かみそりカートリッジ10のハウジング12の斜視図が示されている。ハウジング12の刃支持部材66、68、70、及び72の各々は、それぞれの刃のうちの1枚を受け入れる寸法になっている少なくとも1つのスロットを画定してよい。例えば、刃支持部材66、68、70、及び72はそれぞれ、第1の刃22を受け入れる第1の刃スロット74、76、78、及び80を画定してよい。第1のスロット74、76、78、及び80は、(図3に示したような)第1の刃22をハウジング12に組み立てられるように、互いに概ね整列し、ハウジング12の長手軸A1に平行であってよい。同じように、刃支持部材66、68、70、及び72はそれぞれ、第2のスロット82、84、86、及び88を画定してよい。第2のスロット82、84、86、及び88はまた、第2の刃24(例えば図3に示したように第2の刃24の基部44)を受け入れるように、互いに概ね整列し、ハウジング12の長手軸A1に平行であってよい。したがって、刃支持部材66、68、70、及び72は、(図3に示したような)他の刃26、28、及び30を同じ要領で受け入れる追加のスロットを有していてもよい。例えば、刃支持部材66、68、70、及び72はそれぞれ、第3の刃26(例えば図3に示したような第3の刃26の基部46)を受け入れる第3の刃スロット90、92、94、及び96を画定してよい。刃支持部材66、68、70、及び72はそれぞれ、第4の刃28(例えば図3に示したような第4の刃28の基部48)を受け入れる第4の刃スロット98、100、102、及び104を画定してよい。最後に、刃支持部材66、68、70、及び72はそれぞれ、第5の刃30(例えば図3に示したような第5の刃30の基部50)を受け入れる第5の刃スロット106、108、110、及び112を画定してよい。
図4、図4A及び図4Bを参照すると、ハウジング12のいくつかの上面図が示されている。図4は、ハウジング12全体の上面図である。図4Aはハウジング12の左手側の拡大図であり、図4Bはハウジング12の右手側の図である。刃支持部材66、68、70、及び72は、互いに離間しかつ平行で(例えばガード14に横断して)、その間の開放空間を画定してよい。刃支持部材66、68、70、及び72の間隔をあけることで、水で刃をすすいで(図示せず)詰まり防止に役立ち得る。特定の実施形態では、刃支持部材66、68、70、及び72は、ハウジング12を完全に貫通して延びる(図4Aに示したような)1つ以上のすすぎ口114、116、118、120、122、124、126、128、130、及び132、並びに(図4に示したような)134、136、138、140、142、144、146、148、150、及び152を画定してよい。すすぎ口114、116、118、120、122、124、126、128、130、132、134、136、138、140、142、144、146、148、150、及び152は、ハウジング12、又はクリップ62及び64(図示せず)などの他の特徴部によって塞がれないように、ハウジング12の底面を貫通して延びていてもよい。例えば、(図3に示したような)クリップ62及び64は、刃支持部材66、68、70、及び72の(例えば横方向の)外側にあってもよく、よってすすぎ口114、116、118、120、122、124、126、128、130、132、134、136、138、140、142、144、146、148、150、及び152も外側にあってもよい。図4Aに示したように、第1の刃支持部材66は、対応する刃スロット74、82、90、98、106と連通している複数のすすぎ口114、116、118、120、及び122を画定してよい。例えば、すすぎ口114は、第1の刃スロット74と連通していてよい。刃スロット74、82、90、98、106は、それぞれの刃22、24、26、28、及び30(図示せず)を受け入れるガード14に概ね平行に延びていてよい。他の刃支持部材68、70、及び72は、それぞれの刃スロットと連通する同様のすすぎ口を有していてもよいことが理解される。図4Aに示したように、第2の刃支持部材68は、それぞれの刃スロット76、84、92、100、及び108と連通しているすすぎ口124、126、128、130、及び132を有していてもよい。図4Bに示したように、第3の刃支持部材70は、それぞれの刃スロット78、86、94、102、及び110と連通しているすすぎ口134、136、138、140、及び142を有していてもよい。第4の刃支持部材72は、それぞれの刃スロット80、88、96、104、及び112と連通しているすすぎ口144、146、148、150、及び152を有していてもよい。
すすぎ口は、刃を支持するのに十分な剛性を実現したまま最大限すすぎを実現するような寸法であってよい。例えば、すすぎ口132は、約0.5mm〜約2mmの長さL1(すなわちガード14及び/又は刃22に平行な方向に)を有していてもよい。刃支持部材68は、約2.0mm〜約5.0mmの長さL2(ガード及び/又は刃22に平行)を有していてもよい。すすぎ口は、細長くてよい(例えば長さL1よりも短い最小幅w1も有する)。特定の実施形態では、最小幅w1は、約0.1mm〜約0.325mmであってよい。他のすすぎ口は、同様の寸法であってよい。
図5、図5A、及び図5Bを参照すると、図1の線5−5に概ね沿った、剃毛かみそりカートリッジ10の断面図が示されている。図5Aは図5の左手側の拡大図であり、図5Bは図5の右手側の拡大図である。特定の実施形態では、刃支持部材66、68、70、及び72の各々は、対応する刃支持部材66、68、70、及び72から上向きに横断方向に延びる複数の刃保持部材を有していてもよい。図5Aに示したように、第1の刃支持部材66は、ガード14(図示せず)に最も近い第1の刃保持部材154と、第1の刃保持部材154の後ろにある第2の刃保持部材156と、第2の刃保持部材の後ろにある第3の刃保持部材158と、第3の刃保持部材158の後ろにある第4の刃保持部材160と、第4の刃保持部材160の後ろにある第5の刃保持部材162と、第5の刃保持部材162の後ろにありかつキャップ18に最も近い第6の刃保持部材164とを有していてもよい。刃保持部材154、156、158、160、162、及び164は、刃支持部材66に沿って互いに整列していてよい。特定の実施形態では、第6の刃保持部材164は、ハウジング12の内壁166から(例えばガード12に向かって)突出していてもよく、第1の刃保持部材154は、剛性を強めるために、ハウジング12の反対側の内壁168から(例えばキャップ18に向かって)突出していてもよい。
第2の刃支持部材68は、ガード14に最も近い第1の刃保持部材170と、第1の刃保持部材170の後ろにある第2の刃保持部材172と、第2の刃保持部材172の後ろにある第3の刃保持部材174と、第3の刃保持部材174の後ろにある第4の刃保持部材176と、第4の刃保持部材176の後ろにある第5の刃保持部材178と、キャップ18に最も近くかつ第5の刃保持部材178の後ろにある第6の刃保持部材180とを有していてもよい。特定の実施形態では、第6の刃保持部材180は、ハウジング12の内壁166から突出していてもよく、第1の刃保持部材164は、剛性を強めるために、ハウジング12の反対側の内壁168から突出していてもよい。
図5Bに示したように、第3の刃支持部材70は、ガード14に最も近い第1の刃保持部材182と、第1の刃保持部材182の後ろにある第2の刃保持部材184と、第2の刃保持部材184の後ろにある第3の刃保持部材186と、第3の刃保持部材186の後ろにある第4の刃保持部材188と、第4の刃保持部材188の後ろにある第5の刃保持部材190と、第5の刃保持部材190の後ろにありかつキャップ18に最も近い第6の刃保持部材192とを有していてもよい。特定の実施形態では、第6の刃保持部材192は、ハウジング12の内壁166から突出していてもよく、第1の刃保持部材182は、剛性を強めるために、ハウジング12の反対側の内壁168から突出していてもよい。
第4の刃支持部材72は、ガード14に最も近い第1の刃保持部材194と、第1の刃保持部材194の後ろにある第2の刃保持部材196と、第2の刃保持部材196の後ろにある第3の刃保持部材198と、第3の刃保持部材198の後ろにある第4の刃保持部材200と、第4の刃保持部材200の後ろにある第5の刃保持部材202と、第5の刃保持部材202の後ろにありかつキャップ18に最も近い第6の刃保持部材204とを有していてもよい。図5A及び図5Bを参照すると、第1の刃22は、第1の刃保持部材154、170、182、及び194と第2の刃保持部材156、172、184、及び196との間に保持されてもよい。第1の刃保持部材154、170、182、及び194並びに第2の刃保持部材156、172、184、及び196は、前述し図4A及び図4Bに図示したそれぞれの刃スロット74、76、78、及び80を画定してよい。第2の刃24は、第2の刃保持部材156、172、184、及び196と第3の刃保持部材158、174、186、及び198との間に保持されてもよい。第3の刃26は、第3の刃保持部材158、174、186、及び198と第4の刃保持部材160、176、188、及び200との間に保持されてもよい。第4の刃28は、第4の刃保持部材160、176、188、及び200と第5の刃保持部材162、178、190、及び202との間に保持されてもよい。第5の刃30は、第5の刃保持部材162、178、190、及び202と第6の刃保持部材164、180、192、及び204との間に保持されてもよい。
刃保持部材は、刃22、24、26、28、及び30のすすぎ及び保持を容易にする(例えば剃毛ストローク中に刃22、24、26、28、及び30が後ろ向きに揺れるのを防止する)ために波形構造を有していてもよい。刃保持部材はすべて、同様の構造及び機能を有していてもよいことが理解される。したがって、限定数の刃保持部材のみを詳細に説明する。図6を参照すると、ハウジング12は、共通壁210(すなわち刃保持部材156の前壁)にある第1の一対の離間した刃接触面206及び208を実現してもよく、この刃接触面206及び208は、別の共通壁216(すなわち刃保持部材166の前壁)にある第2の一対の離間した刃接触面212及び214から離間している。第1の一対の離間した刃接触面206及び208は、第1の刃支持部材66から上向きに延びていてよく、第2の一対の離間した刃接触面212及び214は、第2の刃支持部材68から延びていてよい。第1の刃22の基部42は、後壁218を有していてもよい。第1の刃22の後壁218は、剃毛ストローク中に、両方の一対の離間した刃接触面206、208、212、及び214と接触してよい。共通壁210及び216は、刃22(図示していない刃24、26、28、及び30)を支持する所望の硬さに応じてプラスチック又は金属を含んでいてもよい。
第1の一対の離間した刃接触面206及び208は、一対の共通壁210及び216の間の距離「A1」よりも短い第1の距離「D1」だけ離間していてもよい。同じように、第2の一対の離間した刃接触面212及び214は、一対の共通壁210及び216間の距離A1よりも短い第2の距離「D2」だけ離間していてもよい。特定の実施形態では、第1の距離D1及び第2の距離D2は、約1.0mm〜約3.5mmであってもよく、共通壁210と216との間の距離A1は、約4.0mm〜約10.0mmであってもよい。第1の距離D1と第2の距離D2とは、等しくてもよいし(例えば通常の製造公差以内)、又はほぼ同じであってもよい(例えば互いの10%以内)。第1の距離D1(及び/又は第2の距離D2)は、刃の保持を十分に実現して第1の刃22の揺れを最小に抑えると同時に、刃をすすぐのに十分な開放空間を依然として可能にするように、一対の共通壁210及び216の間の距離A1の約20%〜約40%であってもよい。第1の距離、並びに一対の共通壁210及び216の間の距離は、第1の刃22の基部の厚みに応じて変化してもよい。例えば、刃が薄いほど厚い刃よりも多くの支持が必要になる可能性がある。特定の実施形態では、刃(例えば第1の刃22)の基部の厚みは、約0.07mm〜0.160mmであってよい。他の刃は、基部が同様の厚みを有していてもよい。
特定の実施形態では、ハウジング12は、支持比率が4.0(例えば約2.5〜約3.0)未満であってよい。支持比率は、一対の共通壁210及び216の間の距離A1を(図2に示したような)支持高さ「SH1」で割ったものに等しくてもよい。距離A1が大きすぎると、剃毛ストローク中に刃に力が印加されるにつれて刃の反りが大きくなる。支持高さ「SH1」が短すぎると、刃及び/又は刃の切断用縁部は、後ろ向き方向に揺れる又は湾曲するおそれがある。
共通壁210及び216は、離間した刃接触面が適切な間隔を有するために、多種多様な形状及びサイズであってもよい。例えば、図6に示したように、共通壁210及び216は、波様の形状であってもよい。共通壁210及び216はそれぞれ、それぞれのトラフ220及び222(例えばガードの方を向いた凹面)を、一対の離間した刃接触面の間に有していてもよい。したがって、第1の刃は、トラフ220及び222とは接触せずに、一対の離間した刃接触面206、208、212、及び214のみと接触してもよい。トラフ220及び222により、(図4Aに示したような)開口114、116、118、120、122、124、126、128、130、132を介してすすぐのに十分な間隔をあけることが可能になる。
また、ハウジング12は、第1の一対の離間した刃接触面206及び208の共通壁210から離間した、そしてこの共通壁210の正面に、壁224を有していてもよい(例えば壁224は、ガード14の方に位置付けられる)。例えば、壁224は、第1の刃保持部材154の後壁であってもよい。共通壁210の正面にある壁224は、第1の一対の離間した刃接触面212及び214の間に位置付けられかつ第1の刃22の基部42の前壁228に面する単一の刃接触面226を有していてもよい。刃接触面226は、トラフ220(すなわち第1の刃と接触しない共通壁216の領域)と概ね整列していてもよい。同じように、ハウジング12はまた、第2の一対の離間した刃接触面212及び214の共通壁216から離間した、そしてこの共通壁216の正面に、壁230を有していてもよい(例えばガード14の方に)。例えば、壁230は、第1の刃保持部材164の後壁であってもよい。共通壁216の正面にある壁230は、第2の一対の離間した刃接触面212及び214の間に位置付けられかつ第1の刃22の基部42の前壁228に面する単一の刃接触面232を有していてもよい。刃接触面232は、トラフ222(すなわち第1の刃22と接触しない共通壁216の領域)と概ね整列していてもよい。
第1の刃22は、第1の一対の離間した刃接触面206及び208と刃接触面226との間に組み立てられて、第1の刃22と接触する3つの近くに離間配置された領域を形成してよい(2つは第1の刃22の後面218にあり、1つは第1の刃の前面228にある)。同じように、第1の刃22はまた、第2の一対の離間した刃接触面212及び214と刃接触面232との間に組み立てられて、第1の刃22と接触する3つの近くに離間配置された領域を形成してよい(2つは第1の刃22の後面218にあり、1つは第1の刃の前面228にある)。第1及び第2の刃保持部材154、156、164、及び166に関して前述したように、追加の刃接触面を設けてもよいことが理解される。特定の実施形態では、これらの3つの接触領域は、接触長さ「CL」が約2.0mm〜約5.0mm以内であってもよい。接触長さ「CL」は、それぞれの共通壁210及び/又は壁224の長さであってもよい。したがって、刃の基部と接触する共通壁210の長さは、CLとD1との差であってもよい。刃の基部と接触する共通壁216の長さは、CLとD2との差であってもよい。剃毛中、第1の刃22は、第1の一対の離間した刃接触面206及び208、並びに第2の一対の離間した刃接触面212及び214と接触して、不快感及び非効率的な剃毛をもたらすおそれのある刃の動きを最小に抑えることができる。加えて、剃毛力は刃をキャップ18に向けて後ろ向き方向に動かすため、刃接触面226及び232は、剃毛ストローク中に第1の刃から離間していてもよい。
第1の刃保持部材66の刃保持部材158、160、162、及び164は、他の刃24、26、28、及び30を保有するのにほぼ同じ形状であってもよいことが理解される。また、他の刃支持部材68、70、及び72が、剃毛ストローク中に他の刃24、26、28、及び30を保持するために十分な支持を提供するほぼ同じ形状の刃保持部材を有することも理解される。刃保持部材の剛性は、互いに離間しているのではなく相互接続している(すなわち共通壁上で)、一対の離間した刃接触面を有することによって増大し得る。刃保持部材の剛性が増すことによって、ハウジングの成形を容易にし、刃の組み立てを容易にし、かつ剃毛ストローク中に刃が動くのを低減することができる。
本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に断らない限り、そのような各寸法は、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味するものとする。
Claims (15)
- 剃毛かみそりカートリッジ(10)であって、
ハウジング(12)であって、前記ハウジングの前部(16)にガード(14)、前記ハウジングの後部(20)にキャップ(18)、前記ガードと前記キャップとの間に位置付けられる第1の刃支持部材(66)を有する、ハウジング(12)を備え、前記第1の刃支持部材は、第2の刃保持部材(156)から離間した第1の刃保持部材(154)を有して第1の刃スロット(74)を画定し、前記第1の刃支持体は、前記第1の刃スロットと連通して前記ハウジング(12)を完全に貫通して延びる少なくとも1つのすすぎ口(114)を画定する、剃毛かみそりカートリッジ(10)。 - 前記ガードの方へ延びる切断縁部(32)と、前記第1の刃保持部材(154)と前記すすぎ口(114)の正面との間に装着される基部(42)とを有する第1の刃(22)を更に備える、請求項1に記載の剃毛かみそりカートリッジ(10)。
- 前記第1の刃(22)は、前記基部(42)と前記切断縁部(32)との間に湾曲部(42)を有する単体の部材である、請求項2に記載の剃毛かみそりカートリッジ(10)。
- 前記ハウジング(12)は、前記ガード(14)と前記キャップ(18)との間に位置付けられる複数の離間した刃支持部材(66、68、70、72)を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の剃毛かみそりカートリッジ(10)。
- 前記刃支持部材(66、68、70、72)は、互いに平行であり、前記ガード(14)及び/又は前記キャップ(18)に横断する、請求項4に記載の剃毛かみそりカートリッジ(10)。
- 前記刃支持部材(66、68、70、及び72)の各々は、少なくとも1つのすすぎ口(114、124、134、及び144)を画定する、請求項4又は5に記載の剃毛かみそりカートリッジ(10)。
- 前記ガードの方へ延びる切断縁部(32)と、前記第1の刃保持部材(154)と前記すすぎ口(114、124、134、144)の各々の正面との間に装着される基部(42)とを有する第1の刃(22)を更に備える、請求項6に記載の剃毛かみそりカートリッジ(10)。
- 前記すすぎ口(132)は、前記刃支持部材76の長さ(L1)の10%〜50%の長さ(L2)を有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の剃毛かみそりカートリッジ(10)。
- 前記すすぎ口(132)は、前記すすぎ口の長さ(L2)よりも短い幅(w1)を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の剃毛かみそりカートリッジ(10)。
- 前記ハウジングに装着されてクリップで固定される複数の刃を更に備える、請求項1〜9のいずれか一項に記載の剃毛かみそりカートリッジ(10)。
- 前記ガードは区画化されている、請求項1〜10のいずれか一項に記載の剃毛かみそりカートリッジ(10)。
- 前記第1の刃保持部材(154)は、後壁(194)を有し、該後壁は、前記キャップ(18)の方へ突出して前記後壁の一対の側端部(198、200)の間に延びる山形部(196)を含み、前記第2の刃保持部材は、前記後壁に面する前壁(202)を有し、前記前壁は、前記前壁の一対の側端部(206、208)の間に延びるトラフ(204)を有する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の剃毛かみそりカートリッジ(10)。
- 前記すすぎ口は、前記前壁(202)の前記側端部(206、208)の間に位置付けられる、請求項12に記載の剃毛かみそりカートリッジ(10)。
- 前記すすぎ口は、前記後壁の前記山形部(196)と前記前壁(202)の前記トラフ(204)との間に位置付けられる、請求項12又は13に記載の剃毛かみそりカートリッジ(10)。
- 前記第1の刃スロット(74)に装着された基部(42)を有する第1の刃(22)を更に備える、請求項12に記載の剃毛かみそりカートリッジ(10)。
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