JP6618595B1 - カフェインおよびヒヨスチアミン含有医薬組成物およびその製造方法 - Google Patents
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カフェインは、解熱鎮痛成分の鎮痛作用を助けるためや、中枢に作用して眠気を抑えるために配合される。また、ヒヨスチアミンは、ベラドンナ総アルカロイドに含まれる成分の1つである。ベラドンナ総アルカロイドは副交感神経遮断薬(抗コリン薬)として知られており、鼻汁抑制を目的として配合される。カフェインおよびヒヨスチアミンのいずれも、ヒト生体内での消失半減期が4時間程度と短く、1日を通して安定した薬理効果を得るには1日3回の服用が必要となる。しかしながら、飲み忘れや服用の煩わしさなどを考慮すると、服用回数を減らすことが望ましく、カフェインおよびヒヨスチアミンの薬理効果を持続させることが可能な製剤が要望されている。
すなわち、本発明は、以下の態様を含む。
[1] 第1の徐放性顆粒と第2の徐放性顆粒を含む医薬組成物であって、
各々の徐放性顆粒が、芯顆粒と徐放性膜を含み、
芯顆粒が、カフェインおよびヒヨスチアミンを含み、
徐放性膜が、芯顆粒を被覆する外層であって、エチルセルロース、タルクおよびグリセリン脂肪酸エステルを含み、
第1の徐放性顆粒が、徐放性膜の重量が芯顆粒の重量に対して3〜8重量%であり、
第2の徐放性顆粒が、徐放性膜の重量が芯顆粒の重量に対して9〜15重量%である、医薬組成物。
[2] 第1の徐放性顆粒と第2の徐放性顆粒の割合が、芯顆粒の重量に基づいて、40:60〜60:40である、[1]に記載の医薬組成物。
[3] 徐放性膜の重量に基づいて、エチルセルロースを67〜71重量%、タルクを21〜25重量%およびグリセリン脂肪酸エステルを6〜10重量%含む、[1]または[2]に記載の医薬組成物。
[4] 日本薬局方溶出試験第1液において、カフェインの溶出率が、溶出試験開始1時間後に25%以下、3時間後に8.3〜58.3%、5時間後に33.3%以上であり、ヒヨスチアミンの溶出率が、溶出試験開始後1時間に25〜55%、3時間後に45〜75%、5時間後に60%以上である、[1]〜[3]のいずれかに記載の医薬組成物。
[5] カフェインを含有する即放性顆粒をさらに含む、[1]〜[4]のいずれかに記載の医薬組成物。
[6] [1]〜[5]のいずれかに記載の医薬組成物を含む、カプセル剤。
[7] 日本薬局方溶出試験第1液において、カフェインおよびヒヨスチアミンの溶出率が、溶出試験開始1時間後に25〜55%、3時間後に45〜75%、5時間後に60%以上である、[5]に記載の医薬組成物または[6]に記載のカプセル剤。
[8] [1]〜[4]のいずれかに記載の医薬組成物の製造方法であって、
(1)カフェインおよびヒヨスチアミンを造粒して芯顆粒を得る工程、
(2)工程(1)で得られた芯顆粒の一部に、エチルセルロース、タルクおよびグリセリン脂肪酸エステルを含む被覆を施して、徐放性膜を形成する工程、
(3)工程(1)で得られた芯顆粒の残量と工程(2)で得られた顆粒の全量を混合し、該混合物に、エチルセルロース、タルクおよびグリセリン脂肪酸エステルを含む被覆を施して、徐放性膜を形成する工程
を含み、工程(2)で形成される徐放性膜の重量が、芯顆粒の重量に対して1〜11重量%であり、工程(3)で形成される徐放性膜の重量が、芯顆粒の重量に対して3〜9重量%である、製造方法。
[9] 工程(2)で被覆する芯顆粒が、工程(1)で得られた芯顆粒の40〜60重量%である、[8]に記載の製造方法。
第1の徐放性顆粒:芯顆粒の重量に対する徐放性膜の重量が、第2の徐放性顆粒における芯顆粒の重量に対する徐放性膜の重量より小さい顆粒
第2の徐放性顆粒:芯顆粒の重量に対する徐放性膜の重量が、第1の徐放性顆粒における芯顆粒の重量に対する徐放性膜の重量より大きい顆粒
本発明の第1の徐放性顆粒における、芯顆粒の重量に対する徐放性膜の重量は、例えば3〜8重量%、好ましくは4〜6重量%である。本発明の第2の徐放性顆粒における、芯顆粒の重量に対する徐放性膜の重量は、例えば9〜15重量%、好ましくは12〜14重量%である。
また本発明において、第1の徐放性顆粒と第2の徐放性顆粒との割合は、芯顆粒の重量に基づいて、例えば40:60〜60:40、好ましくは45:55〜55:45である。
交換神経刺激剤(血管収縮剤)としては、例えば、メチルエフェドリン塩酸塩、プソイドエフェドリン塩酸塩、フェニレフリン塩酸塩、メトキシフェナミン塩酸塩またはそれらの塩などが挙げられる。
抗炎症剤としては、例えば、グリチルリチン酸、その誘導体またはそれらの塩(例えば、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウムなど)が挙げられる。
生薬としては、例えば、ショウキョウ、カンゾウ、ニンジン、マオウ、ケイガイ、サイシン、ナンテンジツ、オウヒ、ビャクシ、ゼンコ、キキョウ、シャゼンシ、ゴオウ、ガジュツ、ビャクジュツ、ゲンチアナ、チクセツニンジン、チョウジ、セネガ、シャゼンソウ、シャジン、シンイまたはそれらの抽出物(例えば、エキス、チンキ、乾燥エキスなど)などが挙げられる。
解熱鎮痛剤としては、例えば、アスピリン、アスピリンアルミニウム、アセトアミノフェン、エテンザミド、サザピリン、サリチルアミド、ラクチルフェネチジン、イブプロフェン、などが挙げられる。
鎮咳剤としては、例えば、塩酸アロクラミド、クロペラスチン塩酸塩、ペントキシベリンクエン酸塩、チペピジンヒベンズ酸塩、ジブナートナトリウム、デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物、ジヒドロコデインリン酸塩、ノスカピンなどが挙げられる。
去痰剤としては、例えば、グアヤコールスルホン酸カリウム、グアイフェネシンなどが挙げられる。
崩壊剤としては、例えば、部分アルファー化デンプン、カルメロース、カルメロースカルシウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルスターチ、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。
結合剤としては、例えば、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、アラビアゴム末、メチルセルロース、カルメロースナトリウム、デキストリン、プルラン、アラビアゴム、ゼラチン、トラガント、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ビニルアルコール、デンプン糊、などが挙げられる。
滑沢剤としては、例えば、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ショ糖脂肪酸エステル、フマル酸ステアリルナトリウムなどが挙げられる。
流動化剤としては、例えば、軽質無水ケイ酸、含水二酸化ケイ素、タルクなどが挙げられる。
着色剤としては、例えば、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄、食用青色1号、食用青色2号、食用黄色4号、食用黄色5号、食用緑色3号、食用赤色2号、食用赤色3号、食用赤色102号、リボフラビン、リボフラビンリン酸エステルナトリウムなどが挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、クエン酸塩、リン酸塩、炭酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩、酢酸塩、アミノ酸塩などが挙げられる。
界面活性剤として、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリソルベート80、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコールなどが挙げられる。
安定化剤としては、例えば、トコフェロール、エデト酸四ナトリウム、ニコチン酸アミド、シクロデキストリン類などが挙げられる。
香料としては、例えば、メントール、ハッカ油、レモン油、バニリンなどが挙げられる。
上記した担体または添加剤は、2種以上を適宜、混合して用いてもよい。
(1)カフェインおよびヒヨスチアミンを造粒して芯顆粒を得る工程、
(2)工程(1)で得られた芯顆粒の一部に、エチルセルロース、タルクおよびグリセリン脂肪酸エステルを含む被覆を施して、徐放性膜を形成する工程、
(3)工程(1)で得られた芯顆粒の残部と工程(2)で得られた顆粒の全量を混合し、該混合物に、エチルセルロース、タルクおよびグリセリン脂肪酸エステルを含む被覆を施して、徐放性膜を形成する工程含む。ここで、工程(2)で形成される徐放性膜の重量は、芯顆粒の重量に対して1〜11%であり得て、工程(3)で形成される徐放性膜の重量は、芯顆粒の重量に対して3〜9%であり得る。これにより、安定な溶出挙動を提供する顆粒を製造できる。
本発明における即放性顆粒もまた、賦形剤、結合剤、崩壊剤および製剤技術分野で通常慣用されるその他の添加剤と共に造粒して製造され、好ましくは押出造粒して製造される。
本発明に従い、第1の徐放性顆粒と第2の徐放性顆粒を含む医薬組成物を製造した。当該医薬組成物の処方を表1に示す。
カフェイン31.5kg、ベラドンナ総アルカロイド(ヒヨスチアミン)0.21kg、トウモロコシデンプン37kg、結晶セルロースを18kg、ヒドロキシプロピルセルロース2.1kgおよび乳糖123kgを練合機に加え、混合後、水を加えてさらに練合した。得られた混合物を押出造粒し、流動層で乾燥して、芯顆粒を得た。
エチルセルロース13kg、グリセリン脂肪酸エステル1.5kgおよびタルク4.5kgを75%エタノール224kgに分散・溶解させて、コーティング懸濁液を調製した。コーティング懸濁液110.1kgを、まず半分量の芯顆粒105.9kgに対して、流動層コーティング機を用いスプレーコーティングした。その後、残りの芯顆粒105.9kgを流動層コーティング機に加え、コーティング懸濁液132.9kgをスプレーコーティングして、医薬組成物を製造した。当該医薬組成物に含まれる第1の徐放性顆粒と第2の徐放性顆粒の割合は、50:50であった。また、第1の徐放性顆粒に含まれる徐放性膜は、芯顆粒に対して5重量%であり、第2の徐放性顆粒に含まれる徐放性膜は、芯顆粒に対して13重量%であった。
芯顆粒に対する徐放性膜の重量が一定である徐放性顆粒を製造した。徐放性顆粒の組成は、表1に示す処方例の成分割合と同一である。
カフェイン15.75kg、ベラドンナ総アルカロイド(ヒヨスチアミン)0.105kg、トウモロコシデンプン18.5kg、結晶セルロース9kg、ヒドロキシプロピルセルロース1.05kgおよび乳糖61.5kgを練合機に加え、混合後、水を加えてさらに練合した。得られた混合物を押出造粒し、流動層で乾燥して、芯顆粒を得た。
エチルセルロース6.5kg、グリセリン脂肪酸エステル0.75kgおよびタルク2.25kgを85%エタノール112kgに分散・溶解させて、コーティング懸濁液を調製した。コーティング懸濁液121.5kgを、芯顆粒の全量105.905kgに対して、流動層コーティング機を用いスプレーコーティングして、徐放性顆粒を製造した。芯顆粒に対する徐放性膜の重量は、9重量%であった。
上記製造方法により、徐放性顆粒をさらに1ロット製造した。
実施例1で得られた医薬組成物と比較例1で得られた徐放性顆粒について、日本薬局方溶出試験第1液を用いて溶出試験を行った。結果を表2および図1に示す。1日2回服用とするために所望されるカフェインおよびヒヨスチアミンの溶出率を表2中に規格として示し、この溶出率範囲を図1中にバーにより示す。
本発明に従い、第1の徐放性顆粒と第2の徐放性顆粒を含む医薬組成物と、即放性顆粒とを含有するカプセル剤を製造した。即放性顆粒の処方を表3に示す。
カフェイン6kg、トウモロコシデンプン52.5kg、結晶セルロース30kg、ヒドロキシプロピルセルロース3kg、乳糖15kgおよびカルメロースカルシウム7.5kgを練合機に加え、混合後、水を加えてさらに練合した。得られた混合物を押出造粒し、流動層で乾燥して、即放性顆粒を得た。
得られた即放性顆粒200mgと実施例1において製造した医薬組成物110mgをカプセルに充填して、カプセル剤を製造した。
芯顆粒に対する徐放性膜の重量が一定である徐放性顆粒と即放性顆粒を含有するカプセル剤を製造した。
徐放性顆粒は、比較例1と同様に製造し、即放性顆粒は、実施例2と同様に製造した。即放性顆粒200mgと徐放性顆粒110mgをカプセルに充填して、カプセル剤を製造した。
上記製造方法により、カプセル剤をさらに1ロット製造した。
実施例2および比較例2で得られたカプセル剤について、日本薬局方溶出試験第1液を用いて溶出試験を行った。結果を表4および図2に示す。1日2回服用とするために所望されるカフェインおよびヒヨスチアミンの溶出率を表4中に規格として示し、この溶出率範囲を図2中にバーにより示す。
本発明に従い、第1の徐放性顆粒と第2の徐放性顆粒を含む医薬組成物を製造した。当該医薬組成物の処方を表5に示す。
カフェイン63kg、ベラドンナ総アルカロイド(ヒヨスチアミン)0.42kg、トウモロコシデンプン29kg、結晶セルロース15kg、ヒドロキシプロピルセルロース2.1kgおよび乳糖100kgを練合機に加え、混合後、水を加えてさらに練合した。得られた混合物を押出造粒し、流動層で乾燥して、芯顆粒を得た。
エチルセルロース13kg、グリセリン脂肪酸エステル1.5kgおよびタルク4.4kgを75%エタノール220kgに分散・溶解させて、コーティング懸濁液を調製した。コーティング懸濁液の119.45kgを、まず半分量の芯顆粒104.76kgに対して、流動層コーティング機を用いスプレーコーティングした。その後、残りの芯顆粒104.76kgを流動層コーティング機に加え、コーティング懸濁液119.45kgをスプレーコーティングして、医薬組成物を製造した。当該医薬組成物に含まれる第1の徐放性顆粒と第2の徐放性顆粒の割合は、50:50であった。また、第1の徐放性顆粒に含まれる徐放性膜は、芯顆粒に対して5重量%であり、第2の徐放性顆粒に含まれる徐放性膜は、芯顆粒に対して14重量%であった。
芯顆粒に対する徐放性膜の重量が一定である徐放性顆粒を製造した。徐放性顆粒の組成は、表5に示す処方例の成分割合と同一である。
カフェイン24kg、ベラドンナ総アルカロイド(ヒヨスチアミン)0.16kg、トウモロコシデンプン11kg、結晶セルロース5.7kg、ヒドロキシプロピルセルロース0.8kgおよび乳糖38kgを練合機に加え、混合後、水を加えてさらに練合した。得られた混合物を押出造粒し、流動層で乾燥して、芯顆粒を得た。
エチルセルロース5kg、グリセリン脂肪酸エステル0.6kgおよびタルク1.7kgを90%エタノール84kgに分散・溶解させて、コーティング懸濁液を調製した。コーティング懸濁液91.3kgを、芯顆粒の全量79.66kgに対して、流動層コーティング機を用いスプレーコーティングして、徐放性顆粒を製造した。芯顆粒に対する徐放性膜の重量は、9重量%であった。
上記製造方法により、徐放性顆粒をさらに1ロット製造した。
実施例3で得られた医薬組成物および比較例3で得られた徐放性顆粒について、日本薬局方溶出試験第1液を用いて溶出試験を行った。結果を表6および図3に示す。1日2回服用とするために所望されるカフェインおよびヒヨスチアミンの溶出率を表6中に規格として示し、この溶出率範囲を図3中にバーにより示す。
本発明に従い、第1の徐放性顆粒と第2の徐放性顆粒を含む医薬組成物と、即放性顆粒とを含有するカプセル剤を製造した。即放性顆粒の処方を表7に示す。
カフェイン10kg、トウモロコシデンプン56kg、結晶セルロース30kg、ヒドロキシプロピルセルロース3kg、乳糖15kgおよびカルメロースカルシウム6kgを練合機に加え、混合後、水を加えてさらに練合した。得られた混合物を押出造粒し、流動層で乾燥して、即放性顆粒を得た。
得られた即放性顆粒240mgと実施例3において製造した医薬組成物110mgをカプセルに充填して、カプセル剤を製造した。
芯顆粒に対する徐放性膜の重量が一定である徐放性顆粒と即放性顆粒を含有するカプセル剤を製造した。
徐放性顆粒は、比較例3と同様に製造し、即放性顆粒は、実施例4と同様に製造した。即放性顆粒240mgと徐放性顆粒110mgをカプセルに充填して、カプセル剤を製造した。
上記製造方法により、カプセル剤をさらに1ロット製造した。
Claims (9)
- 第1の徐放性顆粒と第2の徐放性顆粒を含む医薬組成物であって、
各々の徐放性顆粒が、芯顆粒と徐放性膜を含み、
芯顆粒が、カフェインおよびヒヨスチアミンを含み、
徐放性膜が、芯顆粒を被覆する外層であって、エチルセルロース、タルクおよびグリセリン脂肪酸エステルを含み、
第1の徐放性顆粒が、徐放性膜の重量が芯顆粒の重量に対して3〜8重量%であり、
第2の徐放性顆粒が、徐放性膜の重量が芯顆粒の重量に対して9〜15重量%である、医薬組成物。 - 第1の徐放性顆粒と第2の徐放性顆粒の割合が、芯顆粒の重量に基づいて、40:60〜60:40である、請求項1に記載の医薬組成物。
- 徐放性膜の重量に基づいて、エチルセルロースを67〜71重量%、タルクを21〜25重量%およびグリセリン脂肪酸エステルを6〜10重量%含む、請求項1または2に記載の医薬組成物。
- 日本薬局方溶出試験第1液において、カフェインの溶出率が、溶出試験開始1時間後に25%以下、3時間後に8.3〜58.3%、5時間後に33.3%以上であり、ヒヨスチアミンの溶出率が、溶出試験開始後1時間に25〜55%、3時間後に45〜75%、5時間後に60%以上である、請求項1〜3のいずれかに一項記載の医薬組成物。
- カフェインを含有する即放性顆粒をさらに含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の医薬組成物を含む、カプセル剤。
- 日本薬局方溶出試験第1液において、カフェインおよびヒヨスチアミンの溶出率が、溶出試験開始1時間後に25〜55%、3時間後に45〜75%、5時間後に60%以上である、請求項5に記載の医薬組成物または請求項6に記載のカプセル剤。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の医薬組成物の製造方法であって、
(1)カフェインおよびヒヨスチアミンを造粒して芯顆粒を得る工程、
(2)工程(1)で得られた芯顆粒の一部に、エチルセルロース、タルクおよびグリセリン脂肪酸エステルを含む被覆を施して、徐放性膜を形成する工程、
(3)工程(1)で得られた芯顆粒の残量と工程(2)で得られた顆粒の全量を混合し、該混合物に、エチルセルロース、タルクおよびグリセリン脂肪酸エステルを含む被覆を施して、徐放性膜を形成する工程
を含み、工程(2)で形成される徐放性膜の重量が、芯顆粒の重量に対して1〜11重量%であり、工程(3)で形成される徐放性膜の重量が、芯顆粒の重量に対して3〜9重量%である、製造方法。 - 工程(2)で被覆する芯顆粒が、工程(1)で得られた芯顆粒の40〜60重量%である、請求項8に記載の製造方法。
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