JP6618399B2 - 火炎長調整装置、ガラス管切断用バーナおよび火炎長調整方法 - Google Patents
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Description
図1に示すように、バーナ1は、モータ6で回転駆動されたガラス管Yに向かって側方から火炎2を放射して、ガラス管Yの周方向に沿って均一に局部加熱するものである。これによって、ガラス管Yは、周方向に沿った切断部位にクラックが入り易くなり、図示しないカッターや、急冷等によってガラス管Yが切断される。なお、ガラス管Yの切断部位に予め傷を付けておき、局部加熱によってクラックを促進させる急熱法による切断でも良く、特に限定されない。
図3には、火炎長調整装置Xの第一実施形態が示される。
上述した実施形態では、温度測定器4aを火炎2の放射方向に沿って移動させた。これに代えて、図6に示すように、温度測定器4aからバーナ1の方向に若干離間した温度測定器4bを設け、これらの温度測定器4a,4bの測定結果の差分から火炎2の放射方向に沿った温度勾配を取得しても良い。この場合、温度測定器4aを移動させる必要が無いので、制御が容易である。なお、温度測定器を3箇所以上設けて、火炎2の先端部21の位置を特定するように構成しても良い。つまり、温度測定器4bよりバーナ1の方向にさらに離間した別の温度測定器を設けて互いの測定結果の差分から温度勾配を取得する。このとき、この温度勾配の絶対値が所定値以下であれば、火炎2の先端部21の位置が特定でき、プラズマの減少量を推定することが可能となる。
図7には、火炎長調整装置Xの第二実施形態が示される。
(1)第一実施形態における火炎長調整方法において、温度測定器4aを目標位置Mに復帰させる際に温度勾配を取得しなくても良い。つまり、図5の#55で温度測定器4aを目標位置Mに復帰させた後、再度#50で温度測定器4aをバーナ1の方向に移動させて温度勾配を取得し、温度勾配が所定値以下である場合(#51)に処理を終了としても良い。また、温度測定器4aの移動は、バーナ1の方向への1回の移動のみとしても良い。
(2)第一実施形態における制御部5においてプラズマの発生量を制御する際、温度勾配とプラズマ発生量とのマップを作成しておき、取得された温度勾配からプラズマ発生量を決定しても良い。これによって、プラズマ発生量を適正に制御できるので、温度測定器4aの往復移動回数を少なくすることが可能となる。また、燃料の組成を測定する燃料測定部を備え、燃料の組成ごとにマップを作成してプラズマ発生量を決定しても良い。
(3)上述した実施形態において、制御部5がプラズマの発生量を決定する際、火炎測定部4とガラス管Yとの距離に応じて、補正をしても良い。具体的には、火炎2の先端部21がガラス管Yに接触するように、該距離が大きいほどプラズマの発生量を減少させて火炎長を伸長させる補正が実行される。
(4)上述した実施形態では、バーナ1をガラス管切断用バーナとしたが、フラットガラスを切断したり、ガラスを任意の形状に加工したりするために用いても良い。また、バーナ1で加熱する被処理物もガラス管Yに限定されず、例えば金属など、火炎2によって加工が可能な物質であればどのようなものでも良い。
2 火炎
21 先端部
3 プラズマ発生器
4 火炎測定部
4a 温度測定器
4c UVセンサ
5 制御部
K 紫外線の強度
Kmax 紫外線の最大強度
M 目標位置
T 温度
X 火炎長調整装置
Y 被処理物(ガラス管)
Claims (7)
- バーナから被処理物に向かって放射される火炎の内部領域にプラズマを発生させるプラズマ発生器と、
前記火炎の先端部の目標位置における前記火炎の状態を測定する火炎測定部と、
前記火炎測定部の測定結果に基づき、前記プラズマ発生器における前記プラズマの発生量を制御して前記火炎の長さを調整する制御部と、を備えた火炎長調整装置。 - 前記火炎測定部は、前記目標位置における温度を測定する温度測定器で構成され、
前記制御部は、前記火炎の放射方向に沿って前記温度測定器で取得された温度勾配に基づいて、前記プラズマの発生量を制御する請求項1に記載の火炎長調整装置。 - 前記火炎測定部は、前記目標位置における紫外線の強度を測定するUVセンサで構成され、
前記制御部は、前記UVセンサで測定された前記紫外線の強度が、前記火炎における前記紫外線の最大強度に対して所定の範囲となるように、前記プラズマの発生量を制御する請求項1に記載の火炎長調整装置。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の火炎長調整装置を備えたガラス管切断用バーナ。
- バーナから被処理物に向かって放射される火炎の内部領域にプラズマを発生させて火炎長を調整する方法であって、
前記火炎の先端部の目標位置における前記火炎の状態を測定する測定工程と、
前記測定工程の測定結果に基づき、前記プラズマの発生量を制御して前記火炎の長さを調整する制御工程と、を備えた火炎長調整方法。 - 前記測定工程は、温度測定器を用いて前記目標位置の温度を測定し、
前記制御工程は、前記温度測定器を前記バーナに接近する方向に移動させて前記火炎の温度勾配を取得し、当該温度勾配が上昇勾配のとき、前記プラズマの発生量を減少させ、前記温度勾配が下降勾配のとき、前記プラズマの発生量を増加させる請求項5に記載の火炎長調整方法。 - 前記測定工程は、UVセンサを用いて前記目標位置における紫外線の強度を測定し、
前記制御工程は、前記プラズマの発生量を制御して前記火炎の長さを増減させ、前記UVセンサにおける紫外線の強度が前記火炎における前記紫外線の最大強度に対して所定の範囲となったとき、前記プラズマの発生量を固定する請求項5に記載の火炎長調整方法。
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