JP6618214B2 - 医療用ガーゼに織り込まれたx線造影糸を切除する装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線造影糸を一部の経糸に代えて織り込まれたガーゼ切断する際に、予めX線造影糸を切除しておく装置に関する。
外科手術において使用される医療用ガーゼ11は、図6(a)の斜視図に示すように、縦横凡そ300mmの四角形であって、経糸に細い木綿糸が使用され、緯糸にも木綿糸が使用され、平織りされてロール状に巻き取られている。巻き取られたガーゼの長い原反10は、およそ300mm間隔ごとに緯糸がなく経糸だけの境界部分12が形成され、その境界部分12の幅は、およそ30mmである。
外科手術を行う際に、血液や体液を吸収させるためにガーゼが使用されている。使用済みになったガーゼは、手術後に体内から全て取り除かれているべきであるが、手術中に血液で染まるために、臓器などと識別し難くなって、一部のガーゼを体内に残したまま縫合してしまうことがあった。
そこで、下記特許文献1に開示されているように、X線造影糸1を一部の経糸に代えて経糸と平行に織り込んだガーゼ11を作り、このガーゼを使用して手術を行い、手術後にX線撮影を行うと、ガーゼ11に織り込まれたX線造影糸1がX線を透過させないから、X線造影糸1の存在を可視化できるので、ガーゼの取り残しの有無の確認に利用していた。
特許第4669298号公報
X線造影糸は、X線を吸収する硫酸バリウムを素材とするX線造影剤と、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレンなどの合成樹脂とからなり、糸状に成型したものであって、木綿糸より固くて太いものである。
図6に示すように、X線造影糸1は、ガーゼ原反の長手方向の両側端部より内側に配置されており、X線撮影時に認識され易いようにある程度の太さを有している。X線造影糸1に細いものを使用する場合には、複数本の細いX線造影糸を撚り合わせて1本のX線造影糸として使用されている。
平織りされてロール状に巻かれた長いガーゼの原反10は、およそ30mm幅の緯糸の無い境界部分12において裁断され、1枚づつのガーゼとなる。このとき、図6(b)に示すように、ガーゼの長手方向に織り込まれたX線造影糸1も木綿の緯糸とともに裁断されて、木綿糸は房13となって解れを防ぐが、木綿糸より硬いX線造影糸1は房13から突出することがある。
このように、木綿糸の房13から突出した硬いX線造影糸1が、手術中に患者の臓器を傷つけることがあり、また、手術中に電気メスによって、突出したX線造影糸1を切り落とすことがあるので、予め取り除いておくことが必要であった。
そこで、房13から突出した硬いX線造影糸1は、従来より手作業によって取り除いていた。この手作業は、手間のかかる仕事であり、清潔な環境の中で行わなければならないなどの問題があって、機械化が望まれていた。
本発明は、ガーゼ原反の緯糸の無い境界部分において、経糸と平行に織り込まれたX線造影糸を切除する装置であって、頭部にU字形の切り込みを形成した仕切り壁と谷溝とを等間隔に交互に配列したX線造影糸を選別する櫛状の選別部材を具備し、上記谷溝の間隔をガーゼの木綿糸の太さよりも広く、X線造影糸の太さよりも狭く設定したことを特徴とする。
本発明の医療用ガーゼに織り込まれたX線造影糸を切除する装置によると、ガーゼ原反の緯糸の無い境界部分においてX線造影糸を切除したとき、ガーゼ側に残存したX線造影糸の切り口が房より突出することがないので、X線造影糸の存在に基づく手術中の医療事故を軽減できる。
ガーゼに織り込まれたX線造影糸を切除する本発明の装置における選別部材の斜視図(a)および選別部材の部品を示す平面図(b)および(c)である。 X線造影糸を切除する装置の動作開始前の状態を示す斜視図である。 X線造影糸を切除する装置の動作中の一部の状態を示す斜視図である。 選別部材を示す側面図(a)、X線造影糸を選別した状態を示す選別部材の縦断面図(b)である。 X線造影糸を切除する工程を説明するために用いる説明図である。 X線造影糸を織り込まれてロール状に巻かれたガーゼの原反の一例を示す斜視図である。
本発明の医療用ガーゼに織り込まれたX線造影糸を切除する装置は、ガーゼの原反10を緯糸の無い境界部分12において裁断する前に、境界部分12における多くの木綿糸の経糸の中から1本のX線造影糸1を選別して予め切り取る工程と、その後、境界部分12のほぼ中央において経糸の木綿糸を全幅にわたって切断する工程を経て、1枚づつのガーゼを得る装置に適用するものである。
本発明のX線造影糸1を一部の経糸に代えて織り込まれたガーゼを切断する装置は、図2および図3の斜視図に示すように、ガーゼの境界部分12(図6参照)において経糸の木綿糸とX線造影糸1とを選別する選別部材2と、選別されたX線造影糸1を押さえ付けるX線造影糸押さえ部材3と、選別部材2で分離されたX線造影糸1を摘んで保持するX線造影糸摘み部材4(図5参照)と、X線造影糸押さえ部材3により押さえ付けた状態でX線造影糸を切断するカッター5(図5参照)とにより構成される。
多くの木綿糸の経糸の中から1本のX線造影糸を選別する選別部材2は、図1(b)に示すように、頭部にU字形に切り込み22を形成し、仕切り壁23を構成する細長い第1の薄板21と、図1(c)に示すように、頭部にU字形の凹みを形成しないで、第1の薄板21よりも短い第2の薄板26とを用意し、第1の薄板21と第2の薄板26とを交互に積み重ねることにより、図1(a)の斜視図に示す積層体を形成したのち、流動性のよい瞬間接着剤を側壁に垂らして固定することにより、櫛状の選別部材2を形成する。または、捻子止め止め、カシメ止めなどにより固定してもよいのである。
この積層体として構成される櫛状の選別部材2の谷溝25の幅tは、図4に示すように、第2の薄板26の厚みtと同じであって、ガーゼに使用されている木綿糸の太さよりも広く、1本の太いX線造影糸1または細い複数のX線造影糸を撚ったものの太さよりも狭く設定されている。
図3の斜視図に示すように、選別部材2の両側には、選別されたX線造影糸1を押さえ付けるX線造影糸押さえ部材3を備えている。
さらに、X線造影糸押さえ部材3の上に、X線造影糸1を切断するカッター5(図5参照)を備えている。このカッター5は熱線またはヒータを用いたヒートカッターであり、合成ゴムで作ったX線造影糸1を溶断できる温度まで加熱して待機させておき、切断時にX線造影糸1に接触させて溶断する。
以上で説明したように構成された本発明の装置を用いて、X線造影糸を切除する工程を図5に基づいて説明する。
ステップ1:X線造影糸を織り込まれて、ロール状に巻かれたガーゼの原反を引き出しながらセンサー(図示せず)によって、緯糸の無い境界部分12を検出すると、原反の引き出しを停止する。この停止時には、図2に示すように、選別部材2の直上に原反の境界部分12のほぼ中央が一致するように位置決めして停止させる。
ステップ2:図3に示すように選別部材2を上昇させる。この上昇中に、図4(b)の断面図に示すように、境界部分12の木綿の経糸14が選別部材2の谷溝25に落ち込むが、谷溝25の幅tよりも太いX線造影糸1は、選別部材2のU字形の頂部23に跨がるように残存する。
ステップ3:図3および図5(b)に示すように、X線造影糸押さえ部材3を動作させてX線造影糸1の両側を押さえながら、さらに選別部材2を上昇させると、X線造影糸1が凸状に曲げられて、X線造影糸1の張力は強くなる。
ステップ4:図5(c)に示すように、選別部材2のU字形の頂部に残存されているX線造影糸1を摘み部材4によって摘んだのち、2つのヒート・カッター5をX線造影糸1の両側に接触させて2カ所で溶断する。このようにして切断すると、X線造影糸1にかかっていた張力が開放されるので、X線造影糸1が境界部分12の両側のガーゼに引き込まれる。
ステップ5:図5(d)に示すように、切り取ったX線造影糸の切取片6は、摘み部材4に摘まれているので、屑箱(図示せず)の中に落とし、後に計数に利用される。
そして、ガーゼの原反を引き出して、次の緯糸の無い境界部分12を検出すると、ガーゼの引き出しを停止して、ステップ1に戻る動作を繰り返し行うのである。
1 X線造影糸
2 選別部材
3 X線造影糸押さえ部材
4 摘み部材
5 カッター
6 X線造影糸の切取片
10 医療用ガーゼの原反
11 医療用ガーゼ
12 境界部分
13 房

Claims (1)

  1. ガーゼ原反の緯糸の無い境界部分において、経糸と平行に織り込まれたX線造影糸を切除する装置であって、
    頭部にU字形の切り込みを形成した仕切り壁と谷溝とを等間隔に交互に配列したX線造影糸を選別する櫛状の選別部材を具備し、
    上記谷溝の間隔をガーゼの木綿糸の太さよりも広く、X線造影糸の太さよりも狭く設定したことを特徴とするX線造影糸を切除する装置。
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