JP6616896B2 - 指紋認識方法及び電子デバイス - Google Patents

Description

本発明は、指紋認識分野に関し、特に指紋認識方法及び電子デバイスに関する。

スマートフォンは、人々の生活の中でますます重要な役目を果たしている。スマートフォンの普及、コンポーネント価値の低下、及び技術の向上によって、指紋機能は、ハイエンドマシンのセールスポイントからスマートフォンの「標準的な構成」に次第に変化しており、指紋を認識するように構成された指紋認識センサは、一般的にスマートフォンの裏面又は側面にある。

従来技術における指紋機能について、指紋認識誤りが発生したときに現在の操作の失敗をユーザに明確に気付かせるために、スマートフォンは、指紋認識誤りが発生したときにバイブレーションを用いてユーザに知らせ、それにより、ユーザが指紋に対して応答が存在しないという錯覚を有することを妨げる。

指紋認識誤りが決定される限り、従来技術におけるスマートフォンは、バイブレーションを用いてユーザに知らせるが、指紋認識誤りの具体的な場合の間を区別できないことが習得され得る。したがって、スマートフォンのバイブレーションの電力消費が増加し、スマートフォンのスタンバイ時間長が影響を受ける。

本発明は、偶発的なタッチによって引き起こされるバイブレーションを有効に低減できる指紋認識方法及び電子デバイスを提供する。

本発明の実施例の第１の態様は、指紋認識センサを有する電子デバイスに使用される指紋認識方法を提供し、方法は、
電子デバイスにより、指紋認識センサの指紋収集範囲におけるタッチ画像を収集するステップであり、
タッチ画像は、適切な指紋タッチ画像、不適切な指紋タッチ画像及び／又は非指紋タッチ画像を含み、
適切な指紋タッチ画像は、予め記憶された指紋サンプルと一致し、
適切な指紋タッチ画像は、電子デバイスに予め入力されたタッチ画像であり、
不適切な指紋タッチ画像は、電子デバイスに入力されていないタッチ画像であるステップと、
収集されたタッチ画像が適切な指紋タッチ画像であると電子デバイスが決定した場合、電子デバイスにより、指紋サンプルに対応する第１の予め設定されたアクションを実行するステップ、又は
収集されたタッチ画像が不適切な指紋タッチ画像又は非指紋タッチ画像であると電子デバイスが決定した場合、電子デバイスにより、タッチ画像が予め設定された条件を満たすか否かを決定するステップであり、
予め設定された条件は、タッチ画像の被覆領域が第１の予め設定された値以上であり、タッチ画像の画像品質が第２の予め設定された値以上であることであり、被覆領域は、指紋収集範囲においてタッチ画像により覆われる領域であるステップと、
タッチ画像が予め設定された条件を満たすと電子デバイスが決定した場合、電子デバイスにより、タッチ画像が不適切な指紋タッチ画像であると決定するステップ、及び
電子デバイスにより、第２の予め設定されたアクションを実行するステップであり、第２の予め設定されたアクションは、タッチ画像が指紋サンプルと一致しないことを示すために使用されるステップ、又は
タッチ画像が予め設定された条件を満たさないと電子デバイスが決定した場合、電子デバイスにより、タッチ画像が非指紋タッチ画像であると決定するステップ、及び
電子デバイスにより、アクションを実行しないステップと
を含む。

指紋タッチ画像及び非指紋タッチ画像は、この実施例における指紋認識方法を使用することにより有効に区別でき、非指紋タッチ画像を区別する精度が確保され、タッチ画像が非指紋タッチ画像であると電子デバイスが決定したときに、電子デバイスが非指紋タッチ画像をユーザに通知するために電力を消費しないことが確保される。

ほとんどの非指紋タッチ画像は、この実施例における指紋認識方法を使用することにより正確に区別できるため、電子デバイスが非指紋タッチ画像を検出したときに、電子デバイスはバイブレーションせず、それにより、バイブレーションに消費される電力が節約され、電子デバイスのスタンバイ時間長が有効に延ばされる。

本発明の実施例の第１の態様を参照して、本発明の実施例の第１の態様の第１の実現方式では、方法は、
電子デバイスにより、目標タッチ画像集合を決定するステップであり、目標タッチ画像集合は、指紋サンプルと一致する複数の予め記憶された目標タッチ画像を含むステップと、
電子デバイスにより、目標タッチ画像集合内の全ての目標タッチ画像の被覆領域及び画像品質を決定するステップと、
電子デバイスにより、目標画像集合内の全ての目標タッチ画像の被覆領域の最小値を第１の予め設定された値として決定するステップと
を更に含む。

本発明の実施例の第１の態様を参照して、本発明の実施例の第１の態様の第２の実現方式では、
電子デバイスは、対応関係リストを構成し、対応関係リストは、少なくとも１つの指紋サンプルを含み、対応関係リストは、異なる指紋サンプルと異なる第１の予め設定されたアクションとの間の対応関係を更に含む。

本発明の実施例の第１の態様又は本発明の実施例の第１の態様の第２の実現方式を参照して、本発明の実施例の第１の態様の第３の実現方式では、
第１の予め設定されたアクションは、以下のもの、すなわち、ロック解除、アプリケーションプログラムの実行、支払い、又は電話番号のダイヤルのうち１つ以上である。

具体的には、対応関係リストは、指紋サンプルAとロック解除との間の対応関係を含み、及び／又は対応関係リストは、指紋サンプルBとアプリケーションプログラムの実行との間の対応関係を含み、及び／又は対応関係リストは、指紋サンプルCと支払いとの間の対応関係を含み、及び／又は対応関係リストは、指紋サンプルDと電話番号のダイヤルとの間の対応関係を含む。

任意選択で、ユーザにより入力され且つ指紋認識センサにより収集されたタッチ画像が指紋サンプルAと一致する場合、電子デバイスは、直ちにロック解除できる。

任意選択で、ユーザにより入力され且つ指紋認識センサにより収集されたタッチ画像が指紋サンプルBと一致する場合、電子デバイスは、対応するアプリケーションプログラムを実行できる。

具体的には、電子デバイスがスタンバイ状態でユーザにより入力されたタッチ画像を受け取り、タッチ画像がアプリケーションプログラムを実行するための指紋サンプルBに対応している場合、電子デバイスは、ユーザにより入力されたロック解除命令を受け取ることなく、対応するアプリケーションプログラムを直接実行する。

具体的には、電子デバイスが通常使用状態でユーザにより入力されたタッチ画像を受け取り、タッチ画像がアプリケーションプログラムを実行するための指紋サンプルBに対応している限り、電子デバイスは、ユーザによりアプリケーションプログラムに対応するアイコンにタッチする必要なく、対応するアプリケーションプログラムを直接実行できる。

タッチ画像を使用することによりアプリケーションプログラムを直接実行することにより、操作ステップが有効に低減でき、アプリケーションプログラムを実行する効率が向上することが習得され得る。

任意選択で、ユーザにより入力され且つ指紋認識センサにより収集されたタッチ画像が指紋サンプルCと一致する場合、電子デバイスは支払い操作を直ちに実行できる。

任意選択で、電子デバイスがスタンバイ状態でユーザにより入力されたタッチ画像を受け取り、タッチ画像が電話番号をダイヤルするための指紋サンプルDに対応している場合、電子デバイスは、ユーザにより入力されたロック解除命令を受け取ることなく、対応する電話番号を直接ダイヤルできる。

任意選択で、電子デバイスが通常使用状態でユーザにより入力されたタッチ画像を受け取り、タッチ画像が電話番号をダイヤルするための指紋サンプルDに対応している限り、電子デバイスは、ユーザにより電話帳を開く必要なく或いは電話番号を入力する必要なく、電話番号を直接ダイヤルできる。

タッチ画像を使用することにより電話番号を直接ダイヤルすることにより、操作ステップが有効に低減でき、ダイヤル効率が向上することが習得され得る。

本発明の実施例の第１の態様を参照して、本発明の実施例の第１の態様の第４の実現方式では、
方法は、
電子デバイスにより第２の予め設定されたアクションを続けて実行する回数が第３の予め設定された値以上である場合、予め設定された時間内に電子デバイスをロックするステップを更に含む。

本発明の実施例の第１の態様又は本発明の実施例の第１の態様の第４の実現方式を参照して、本発明の実施例の第１の態様の第５の実現方式では、
第２の予め設定されたアクションは、バイブレーション及び／又は警告音を出すことである。

この実施例では、タッチ画像が不適切な指紋タッチ画像であると電子デバイスが決定したときに、電子デバイスは、バイブレーションしてもよく、及び／又は警告音を出してもよく、それにより、ユーザは、入力された指紋画像がバイブレーション及び／又は警告音に従って不適切であると決定できる。

電子デバイスは、非指紋タッチ画像をカウントせず、すなわち、非指紋タッチ画像は、電子デバイスのロックをトリガーしない。したがって、電子デバイスが非指紋タッチ画像を続けて収集しても、電子デバイスは、ロック操作を実行せず、ユーザは、非指紋タッチ画像により引き起こされる電子デバイスをロックするロック時間が終了するのを待機せずに、電子デバイスを通常通り使用できる。

本発明の実施例の第２の態様は、電子デバイスを提供し、電子デバイスは、指紋認識センサを含み、
指紋認識センサの指紋収集範囲におけるタッチ画像を収集するように構成された収集ユニットと、
タッチ画像が予め記憶された指紋サンプルと一致するか否かを決定するように構成された第１の判定ユニットと、
タッチ画像が予め記憶された指紋サンプルと一致する場合、指紋サンプルに対応する第１の予め設定されたアクションを実行するように構成された第１の実行ユニットと、
タッチ画像が予め設定された指紋サンプルと一致しない場合、タッチ画像が予め設定された条件を満たすか否かを決定するように構成された第２の判定ユニットであり、予め設定された条件は、タッチ画像の被覆領域が第１の予め設定された値以上であり、タッチ画像の画像品質が第２の予め設定された値以上であることであり、被覆領域は、指紋収集範囲においてタッチ画像により覆われる領域である第２の判定ユニットと、
タッチ画像が予め設定された条件を満たす場合、第２の予め設定されたアクションを実行するように構成された第２の実行ユニットであり、第２の予め設定されたアクションは、タッチ画像が指紋サンプルと一致しないことを示すために使用される第２の実行ユニットと、
タッチ画像が予め設定された条件を満たさない場合、アクションを実行しないように構成された第１の決定ユニットと
を含む。

本発明の実施例の第２の態様を参照して、本発明の実施例の第２の態様の第１の実現方式では、
電子デバイスは、
目標タッチ画像集合を決定するように構成された第２の決定ユニットであり、目標タッチ画像集合は、指紋サンプルと一致する複数の予め記憶された目標タッチ画像を含む第２の決定ユニットと、
目標タッチ画像集合内の全ての目標タッチ画像の被覆領域及び画像品質を決定するように構成された第３の決定ユニットと、
目標画像集合内の全ての目標タッチ画像の被覆領域の最小値を第１の予め設定された値として決定するように構成された第４の決定ユニットと、
目標画像集合内の全ての目標タッチ画像の画像品質の最小値を第２の予め設定された値として決定するように構成された第５の決定ユニットと
を更に含む。

本発明の実施例の第２の態様を参照して、本発明の実施例の第２の態様の第２の実現方式では、
電子デバイスは、
対応関係リストを構成するように構成された構成ユニットであり、対応関係リストは、１つの指紋サンプルを含み、対応関係リストは、指紋サンプルと第１の予め設定されたアクションとの間の対応関係を更に含むか、或いは対応関係リストは、少なくとも２つの指紋サンプルを含み、対応関係リストは、異なる指紋サンプルと異なる第１の予め設定されたアクションとの間の対応関係を更に含む構成ユニットを更に含む。

本発明の実施例の第２の態様又は本発明の実施例の第２の態様の第２の実現方式を参照して、本発明の実施例の第２の態様の第３の実現方式では、
第１の予め設定されたアクションは、以下のもの、すなわち、ロック解除、アプリケーションプログラムの実行、支払い、又は電話番号のダイヤルのうち１つ以上である。

本発明の実施例の第２の態様を参照して、本発明の実施例の第２の態様の第４の実現方式では、
電子デバイスは、
第２の予め設定されたアクションを続けて実行する回数が第３の予め設定された値以上である場合、予め設定された時間内に電子デバイスをロックするように構成された第３の実行ユニットを更に含む。

本発明の実施例の第２の態様又は本発明の実施例の第２の態様の第４の実現方式を参照して、本発明の実施例の第２の態様の第５の実現方式では、
第２の予め設定されたアクションは、バイブレーション及び／又は警告音を出すことである。

本発明の実施例の第３の態様は、指紋認識センサ及びプロセッサを含む電子デバイスを提供し、指紋認識センサは、指紋収集範囲を含み、
プロセッサは、指紋認識センサの指紋収集範囲におけるタッチ画像を収集するように構成され、
プロセッサは、タッチ画像が予め記憶された指紋サンプルと一致するか否かを決定し、タッチ画像が予め記憶された指紋サンプルと一致する場合、指紋サンプルに対応する第１の予め設定されたアクションを実行するか、或いはタッチ画像が予め設定された指紋サンプルと一致しない場合、タッチ画像が予め設定された条件を満たすか否かを決定し、予め設定された条件は、タッチ画像の被覆領域が第１の予め設定された値以上であり、タッチ画像の画像品質が第２の予め設定された値以上であることであり、被覆領域は、指紋収集範囲においてタッチ画像により覆われる領域であり、タッチ画像が予め設定された条件を満たす場合、第２の予め設定されたアクションを実行し、第２の予め設定されたアクションは、タッチ画像が指紋サンプルと一致しないことを示すために使用されるか、或いはタッチ画像が予め設定された条件を満たさない場合、アクションを実行しないように更に構成される。

本発明の実施例の第３の態様を参照して、本発明の実施例の第３の態様の第１の実現方式では、
プロセッサは、目標タッチ画像集合を決定するように更に構成され、目標タッチ画像集合は、指紋サンプルと一致する複数の予め記憶された目標タッチ画像を含み、
プロセッサは、目標タッチ画像集合内の全ての目標タッチ画像の被覆領域及び画像品質を決定するように更に構成され、
プロセッサは、目標画像集合内の全ての目標タッチ画像の被覆領域の最小値を第１の予め設定された値として決定するように更に構成され、
プロセッサは、目標画像集合内の全ての目標タッチ画像の画像品質の最小値を第２の予め設定された値として決定するように更に構成される。

本発明の実施例の第３の態様を参照して、本発明の実施例の第３の態様の第２の実現方式では、
プロセッサは、対応関係リストを構成するように更に構成され、対応関係リストは、１つの指紋サンプルを含み、対応関係リストは、指紋サンプルと第１の予め設定されたアクションとの間の対応関係を更に含むか、或いは対応関係リストは、少なくとも２つの指紋サンプルを含み、対応関係リストは、異なる指紋サンプルと異なる第１の予め設定されたアクションとの間の対応関係を更に含む。

本発明の実施例の第３の態様又は本発明の実施例の第３の態様の第２の実現方式を参照して、本発明の実施例の第３の態様の第３の実現方式では、
第１の予め設定されたアクションは、以下のもの、すなわち、ロック解除、アプリケーションプログラムの実行、支払い、又は電話番号のダイヤルのうち１つ以上である。

本発明の実施例の第３の態様を参照して、本発明の実施例の第３の態様の第４の実現方式では、
プロセッサは、第２の予め設定されたアクションを続けて実行する回数が第３の予め設定された値以上である場合、予め設定された時間内に電子デバイスをロックするように更に構成される。

本発明の実施例の第３の態様又は本発明の実施例の第３の態様の第４の実現方式を参照して、本発明の実施例の第３の態様の第５の実現方式では、
第２の予め設定されたアクションは、バイブレーション及び／又は警告音を出すことである。

本発明の実施例は、指紋認識方法及び電子デバイスを提供する。方法は、タッチ画像を収集するステップと、タッチ画像が予め設定された指紋サンプルと一致しない場合、タッチ画像が予め設定された条件を満たすか否かを決定するステップであり、予め設定された条件は、タッチ画像の被覆領域が第１の予め設定された値以上であり、タッチ画像の画像品質が第２の予め設定された値以上であることであるステップと、タッチ画像が予め設定された条件を満たす場合、第２の予め設定されたアクションを実行するか、或いはタッチ画像が予め設定された条件を満たさない場合、アクションを実行しないステップとを含む。実施例における指紋認識方法を使用することにより、電子デバイスは、第２の予め設定されたアクションを実行することにより、予め設定された条件を満たすタッチ画像をユーザに通知し、予め設定された条件を満たさないタッチ画像をユーザに通知するために電力を消費せず、それにより、電子デバイスにより消費される電力が有効に低減され、電子デバイスのスタンバイ時間長が有効に延ばされる。

本発明の実施例による電子デバイスのハードウェア構成の概略図である。 本発明の実施例による電子デバイスの裏面の概略構成図である。 本発明の実施例による指紋認識方法のステップのフローチャートである。 本発明の実施例による適切な指紋タッチ画像と不適切な指紋タッチ画像との間の比較の概略図である。 本発明の他の実施例による適切な指紋タッチ画像と不適切な指紋タッチ画像との間の比較の概略図である。 本発明の実施例によるタッチ画像の分布の概略図である。 本発明の実施例による電子デバイスの構成ブロック図である。

本発明の実施例において提供される電子デバイスは、様々な方式で実現されてもよい。

例えば、本発明の実施例に記載の電子デバイスは、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、ノートブックコンピュータ、デジタル放送受信機、パーソナルデジタルアシスタントPDA、タブレットコンピュータPAD、ポータブルマルチメディアプレイヤPMP、ナビゲーション装置等を含むモバイル端末でもよい。

本発明の実施例に記載の電子デバイスはまた、デジタルTV及びデスクトップコンピュータのような固定端末でもよい。

実施例における電子デバイスは、ユーザにより入力されたタッチ画像を認識できる。タッチ画像は、物体により指紋認識センサの指紋収集範囲にタッチすることにより形成された画像である。タッチ画像は、適切な指紋タッチ画像、すなわち、電子デバイスに予め記憶された指紋サンプルにマッチングし得る指紋タッチ画像でもよく、例えば、電子デバイスは、指紋タッチ画像を使用することによりロック解除してもよく、或いはタッチ画像は、不適切な指紋タッチ画像又は非指紋タッチ画像でもよい。

電子デバイスがタッチ画像を適切に認識できる場合、これは、電子デバイスにより収集されたタッチ画像が適切な指紋タッチ画像であることを示し、電子デバイスは、ロック解除、アプリケーションプログラムの実行、支払い、及び電話番号のダイヤルのような対応する操作を実行できる。

電子デバイスがユーザにより入力されたタッチ画像を適切に認識できない場合、タッチ画像について２つの場合が存在する。一方の場合は、ユーザにより入力されたタッチ画像が不適切な指紋タッチ画像であることであり、他方の場合は、偶発的なタッチ、すなわち、電子デバイスにより収集されたタッチ画像が非指紋タッチ画像であることである。

具体的には、電子デバイスは、電子デバイスに配置された指紋認識センサを使用することによりタッチ画像を収集する。さらに、指紋認識センサの表面は比較的浅く、したがって、偶発的なタッチが発生しやすい。

偶発的なタッチのシナリオは、偶発的なタッチをトリガーし得る脚、腕、手のひら、手の甲又は他の物体が指紋認識センサの指紋収集範囲に偶発的にタッチすることを含む。

偶発的なタッチの場合にユーザに知らせるために電子デバイスがバイブレーションしたり或いは警告音を出したりする場合、電子デバイスの電力消費が増加し、電子デバイスのスタンバイ時間長が影響を受ける。

しかし、本発明の実施例において提供される電子デバイスは、偶発的なタッチの場合にユーザに知らせるためにバイブレーションしたり或いは警告音を出したりせず、それにより、電子デバイスの電力消費が低減され、電子デバイスのスタンバイ時間長が延ばされる。

以下に、説明のために、本発明の実施例において提供される電子デバイスがスマートフォンである例を使用する。本発明の実施例において提供される電子デバイスのハードウェア構成について、まず図１を参照して説明する。

電子デバイスは、アンテナ101、プロセッサ102、入力ユニット103、出力ユニット104、メモリ105、電源106及び指紋認識センサ107のようなコンポーネントを含む。

これらのコンポーネントは、１つ以上のバスを使用することにより相互に通信する。

当業者は、図面に示す電子デバイスの構成が本発明への限定を構成しないことを理解し得る。構成は、バス構成だけでなく、スター構成でもよく、図面に示すものより多いコンポーネント又は少ないコンポーネントを更に含んでもよく、或いはいくつかのコンポーネントを組み合わせてもよく、或いは異なるコンポーネントの配置を有してもよい。

入力ユニット103は、ユーザと電子デバイスとの間の相互作用、及び／又は電子デバイスへの情報入力を実現するように構成される。

例えば、入力ユニット103は、ユーザにより入力された数字又は文字情報を受け取ってもよく、或いは入力ユニット103は、ユーザにより入力された押下操作を受け取る等してもよく、それにより、入力ユニット103は、ユーザ設定又は機能制御に関する信号入力を生成する。

本発明の具体的な実現方式では、入力ユニット103は、タッチパネルでもよく、或いは実質的な入力キー又はマイクロフォンのような他のヒューマンマシン相互作用インタフェースでもよく、或いはカメラのような他の外部情報取得装置でもよい。

タッチスクリーン又はタッチ制御スクリーンとも呼ばれるタッチパネルは、タッチパネル上又はタッチパネル近くのタッチ操作を収集し、例えば、指又はスタイラスのようないずれか適切な物体又はアクセサリを使用することにより、タッチパネル上又はタッチパネル近くのユーザにより実行された操作アクションを収集し、予め設定されたプログラムに従って対応する接続された装置を駆動してもよい。

任意選択で、タッチパネルは、２つの部分、すなわち、タッチ検出装置及びタッチコントローラを含んでもよい。

タッチ検出装置は、ユーザのタッチ操作を検出し、検出されたタッチ操作を電気信号に変換し、電気信号をタッチコントローラに送信する。タッチコントローラは、タッチ検出装置から電気信号を受信し、電気信号をタッチ点座標に変換し、次にタッチ点座標をプロセッサ102に送信する。

タッチコントローラは、プロセッサ102により送信されたコマンドを更に受信して実行してもよい。

さらに、タッチパネルは、抵抗性タイプ、容量性タイプ、赤外線及び表面弾性波のような複数のタイプで実現されてもよい。

本発明の他の実現方式では、入力ユニット103により使用される実質的な入力キーは、物理キーボード、機能キー（例えば、音量制御キー又はオン／オフキー）、トラックボール、マウス、ジョイスティック等のうち１つ以上を含んでもよいが、これらに限定されない。マイクロフォンの形式の入力ユニット103は、ユーザ又は環境により入力された音声を収集し、音声を、プロセッサ102により実行され得る電気信号の形式のコマンドに変換してもよい。

本発明のいくつかの他の実現方式では、入力デバイス103はまた、様々なタイプの検知コンポーネント、例えば、力、トルク、圧力、応力、位置、変位、速度、加速度、角度、角速度、回転数、回転速度、及び動作状態が変化する時間のような電子デバイスの物理量を検出するように構成されたホール（Hall）コンポーネントでもよく、物理量を、検出及び制御を実行するためのパワーに変換する。

いくつかの他の検知コンポーネントは、重力センサ、３軸加速度計、ジャイロスコープ、電子コンパス、周辺光センサ、近接センサ、温度センサ、湿度センサ、圧力センサ、心拍数センサ等を含んでもよい。

指紋認識センサ107は、タッチ画像を受け取るように構成され、指紋認識センサ107は、ユーザ設定又は機能に関する信号を生成し、信号をプロセッサ102に入力でき、それにより、プロセッサ102は、指紋認識センサ107により入力された信号に従って、ユーザ設定又は機能に関するアクションを実行できる。

プロセッサ102は、電子デバイスの制御センタであり、様々なインタフェース及びラインを使用することにより、全体の電子デバイスの全ての部分に接続され、メモリに記憶されたソフトウェアプログラム及び／又はモジュールを動作又は実行し、メモリに記憶されたデータを呼び出すことにより、電子デバイスの様々な機能を実行し、及び／又はデータを処理する。プロセッサ102は、集積回路（Integrated Circuit, 略称IC ）を含んでもよく、例えば、単一パッケージICを含んでもよく、或いは同じ機能又は異なる機能を有する複数の接続されたパッケージICを含んでもよい。

例えば、プロセッサ102は、中央処理装置（Central Processing Unit, 略称CPU）のみを含んでもよく、或いはGPU、デジタルシグナルプロセッサ（Digital Signal Processor, 略称DSP）及び通信ユニット内の制御チップ（例えば、ベースバンドチップ）の組み合わせでもよい。

本発明の実現方式では、CPUは、単一のコンピューティングコアでもよく、或いは複数のコンピューティングコアを含んでもよい。

無線周波数回路101は、情報受信若しくは送信処理又は通話処理において信号を受信及び送信し、特に、基地局から下りリンク情報を受信した後に、処理のために下りリンク情報をプロセッサ180に送信し、さらに、指定の上りリンクデータを基地局に送信するように構成されてもよい。一般的に、無線周波数回路は、アンテナ、少なくとも１つの増幅器、トランシーバ、カプラ、LNA（Low Noise Amplifier, 低雑音増幅器）、デュプレクサ等を含むが、これらに限定されない。さらに、無線周波数回路110は、無線通信を用いてネットワーク及び他のデバイスと更に通信してもよい。

任意選択で、出力ユニット104は、画像及び／又は音を出力するように構成される。

出力ユニット104が画像を出力し得る場合、出力画像は、テキスト、ピクチャ及び／又はビデオでもよい。

出力ユニット104は、ディスプレイパネル、例えば、LCD（Liquid Crystal Display, 液晶ディスプレイ）、OLED（Organic Light-Emitting Diode, 有機発光ダイオード）、電界放出ディスプレイ（field emission display, 略称FED）等の形式で構成されたディスプレイパネルを含んでもよい。

或いは、出力ユニット104は、反射式ディスプレイ、例えば、電気泳動（electrophoretic）ディスプレイ、又は光干渉変調（Interferometric Modulation of Light）技術を使用したディスプレイを含んでもよい。

出力ユニット104は、異なるサイズの単一のディスプレイ又は複数のディスプレイを含んでもよい。

本発明の具体的な実現方式では、前述の入力ユニット103により使用されるタッチパネルはまた、出力ユニットのディスプレイパネルとして使用されてもよい。

例えば、タッチパネル上のタッチ又は接近のジェスチャ操作を検出した後に、タッチパネルは、タッチ画像のタイプを決定するために、ジェスチャ操作をプロセッサ102に送信し、次にプロセッサ102は、タッチ画像のタイプに従って、対応する仮想出力をディスプレイパネル上に提供する。

図１において、入力ユニット103及び出力ユニット104が電子デバイスの入力及び出力機能を実現するための２つの独立した部分として使用されるが、いくつかの実施例では、タッチパネル及びディスプレイパネルは、電子デバイスの入力及び出力機能を実現するために統合されてもよい。

例えば、出力ユニット104は、ウィンドウ、スクロールバー、アイコン及びクリップボードを含むが、これらに限定されない様々なグラフィカルユーザインタフェース（Graphical User Interface, 略称GUI）を仮想制御部として表示してもよく、それにより、ユーザは、タッチ方式で操作を実行する。

本発明の具体的な実現方式では、出力ユニット104は、プロセッサ102により出力されたビデオをフィルタリング及び増幅するように構成されたフィルタ及び増幅器を含む。出力ユニット104は、プロセッサ102により出力されたオーディオ信号をデジタルフォーマットからアナログフォーマットに変換するように構成されたデジタルアナログ変換器を更に含む。

メモリ105は、ソフトウェアプログラム及びモジュールを記憶するように構成されてもよく、プロセッサ102は、メモリ105に記憶されたソフトウェアプログラム及びモジュールを実行することにより、電子デバイスの様々な機能アプリケーションを実行し、データ処理を実現する。

メモリ105は、プログラム記憶領域及びデータ記憶領域を主に含んでもよい。

プログラム記憶領域は、オペレーティングシステムと、音再生プログラム及び画像再生プログラムのような少なくとも１つの機能により要求されるアプリケーションプログラムとを記憶してもよい。データ記憶領域は、電子デバイスの使用に従って生成されたデータ（オーディオデータ及び電話帳等）等を記憶してもよい。

本発明の具体的な実現方式では、メモリ105は、不揮発性ランダムアクセスメモリ（Nonvolatile Random Access Memory, 略称NVRAM）、相変化RAM（Phase Change RAM, 略称PRAM）又は磁気抵抗RAM（magnetoresistive RAM, 略称MRAM）のような揮発性メモリを含んでもよく、或いは少なくとも１つの磁気ディスク記憶コンポーネント、電気的消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ（Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory, 略称EEPROM）、又はNORフラッシュメモリ（NOR flash memory）若しくはNANDフラッシュメモリ（NAND flash memory）のようなフラッシュメモリコンポーネントのような不揮発性メモリを更に含んでもよい。

不揮発性メモリは、プロセッサ102により実行されるオペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムを記憶する。プロセッサ102は、不揮発性メモリから実行プログラム及びデータをメモリにロードし、デジタルコンテンツを大容量記憶装置に記憶する。オペレーティングシステムは、従来のシステムタスク、例えば、メモリ管理、記憶デバイス制御及び電力管理を制御及び管理し、様々なソフトウェア及びハードウェアの間の通信を実現するように構成された様々な部分及び／又はドライブを含む。本発明の実現方式では、オペレーティングシステムは、Google Inc.のAndroidシステム、Apple Inc.により開発されたiOSシステム、Microsoft Corporationにより開発されたWindowsオペレーティングシステム、Vxworksのような埋め込み式オペレーティングシステム等でもよい。

アプリケーションプログラムは、電子デバイスにインストールされたいずれかのアプリケーションを含み、ブラウザ、電子メール、インスタントメッセージングサービス、ワードプロセッシング、仮想キーボード、ウィンドウウィジェット（Widget）、暗号化、デジタル版権管理、音声認識、音声複製、測位（グローバルポジショニングシステムにより提供される機能等）、音楽再生等を含むが、これらに限定されない。

電源106は、部分の動作を維持するために、電子デバイスの異なる部分に電力を供給するように構成される。一般的に、電源106は、一般的なリチウムイオンバッテリ又はニッケル水素バッテリのような内蔵バッテリでもよく、或いはACアダプタのように電力を電子デバイスに直接供給する外部電源106を含んでもよい。

本発明のいくつかの実現方式では、電源106は、更に広く定義されてもよく、例えば、電力106管理システム、充電システム、電力106故障検出回路、電力106コンバータ又はインバータ、電力106状態インジケータ（発光ダイオード等）、並びに電子デバイスの電力生成、管理及び分配に関する他の部分を更に含んでもよい。

以下に、図２を参照して、指紋認識センサ107の具体的な位置について、例を使用することにより説明する。図２は、本発明の実施例による電子デバイスの裏面の概略構成図である。

指紋認識センサ107は、電子デバイス200の裏面に配置される。

電子デバイス200の具体的なハードウェア構成について図１を参照し、詳細はこの実施例では説明しない。

指紋認識センサ107の具体的な配置位置は、この実施例では限定されない点に留意すべきである。指紋認識センサ107が電子デバイス200の裏面に配置されることは、この実施例における説明のための例として使用され、限定は存在しない。例えば、指紋認識センサ107はまた、電子デバイス200の前面又は側面のようないずれかの位置に配置されてもよい。

指紋認識センサ107は、指紋タッチ画像を取得するための専用のコンポーネントであり、指紋タッチ画像の自動収集及び画像生成を実現するように構成される。

最新の指紋認識センサ107は、３つの主な検知技術、すなわち、オプティカルスキャニング、半導体感熱性及び半導体コンデンサを使用することにより、指紋を収集する。

指紋認識センサ107は、指紋認識センサが指紋データを収集するときに使用される指紋タッチ方式における違いに従って、２つのタイプに分類されてもよい。第１のタイプは、単一タッチセンサであり、これは、指が指紋収集範囲において確実なタッチを実行することを必要とし、第２のタイプは、指がセンサの表面上でスライドすることを必要とし、指紋認識センサ107は、スキャニング又は一連のスナップショットを用いて指紋の詳細を取得し、処理を用いて完全な指紋タッチ画像を取得し、ユーザの指スライド方向を更に取得してもよい。指紋認識センサ107は、低い生産コスト、長い耐用寿命、低い電力消費及び短い応答時間のような複数の利点を有する。

指紋認識センサ107の具体的な原理について、この実施例では説明せず、詳細については従来技術を参照する。

図１及び図２に示す電子デバイスに基づいて、以下に、図３を参照して本発明の実施例による指紋認識方法を詳細に説明する。

指紋認識方法は以下のステップを含む。

ステップ301：指紋認識センサの指紋収集範囲におけるタッチ画像を収集する。

この実施例におけるタッチ画像は、指紋タッチ画像又は非指紋タッチ画像でもよい。

非指紋タッチ画像は、金属、ポケット、脚、腕、手のひら、手の甲又は偶発的なタッチをトリガーできる他の物体により、指紋認識センサの指紋収集範囲にタッチすることにより形成された画像でもよい。

ステップ302：対応関係リストを構成する。

任意選択で、対応関係リストは、１つの指紋サンプルを含んでもよく、対応関係リストは、指紋サンプルと第１の予め設定されたアクションとの間の対応関係を更に含んでもよい。

例えば、指紋サンプルに対応する第１の予め設定されたアクションは、すなわち、ロック解除、アプリケーションプログラムの実行、支払い、又は電話番号でもよい。

任意選択で、対応関係リストは、少なくとも２つの指紋サンプルを含んでもよく、対応関係リストは、異なる指紋サンプルと異なる第１の予め設定されたアクションとの間の対応関係を更に含んでもよい。

具体的には、指紋サンプルと第１の予め設定されたアクションとの間の１対１の対応関係が、対応関係リストにおいて確立される。

１つの予め設定されたアクションと複数の指紋サンプルとの間の対応関係が、対応関係リストにおいて更に確立されてもよい。

指紋サンプルと第１の予め設定されたアクションとの間の１対１の対応関係が対応関係リストにおいて確立されることが、説明のための例として使用される。

ステップ301とステップ302との間の実行時間順序は、この実施例では限定されない点に留意すべきである。

この実施例におけるステップ302は任意選択のステップであり、これは限定されない点に留意すべきである。

この実施例では、電子デバイスは、ユーザにより入力された指紋サンプルを受け取ることができ、それにより、異なる第１の予め設定されたアクションは、異なる指紋サンプルを使用することにより実行できる。

例えば、対応関係リストは、指紋サンプルAとロック解除との間の対応関係を含み、及び／又は対応関係リストは、指紋サンプルBとアプリケーションプログラムの実行との間の対応関係を含み、及び／又は対応関係リストは、指紋サンプルCと支払いとの間の対応関係を含み、及び／又は対応関係リストは、指紋サンプルDと電話番号のダイヤルとの間の対応関係を含む。

この実施例では、第１の予め設定されたアクションは、説明のための例であり、具体的には限定されない。

ステップ303：タッチ画像が予め記憶された指紋サンプルと一致するか否かを決定し、タッチ画像が予め記憶された指紋サンプルと一致する場合、ステップ304が実行されるか、或いはタッチ画像が予め設定された指紋サンプルと一致しない場合、ステップ305が実行される。

この実施例では、電子デバイスは、収集されたタッチ画像が対応関係リストに記憶された指紋サンプルと一致するか否かを決定できる。

この実施例では、タッチ画像と指紋サンプルとの間の一致度は限定されない点に留意すべきである。例えば、タッチ画像は、指紋サンプルに完全に一致するか、或いはタッチ画像と指紋サンプルとの間の類似度が予め設定された閾値以上である。

この実施例では、予め設定された閾値の値は限定されず、タッチ画像と指紋サンプルとの間の類似度をどのように決定するかについての詳細について従来技術を参照する。詳細はこの実施例では説明しない。

具体的には、この実施例では、複数の指紋サンプルが存在してもよい。

電子デバイスは、タッチ画像と一致する指紋サンプルを具体的に決定するために、指紋サンプルとタッチ画像を１つずつマッチングしてもよい。

より具体的には、電子デバイスは、指紋サンプルマッチングリストを生成してもよく、指紋サンプルマッチングリストは、指紋サンプルを含み、それにより、電子デバイスは、指紋サンプルマッチングリストの順序に従って１つずつタッチ画像についてマッチングングを実行できる。

具体的には、指紋サンプルマッチングリスト内の指紋サンプルの優先度は、指紋サンプルについての成功したマッチング回数に従って配置されてもよい。

ステップ304：指紋サンプルに対応する第１の予め設定されたアクションを実行する。

具体的には、現在のタッチ画像が指紋サンプルと一致すると電子デバイスが決定した場合、電子デバイスは、指紋サンプルに対応する第１の予め設定されたアクションを実行してもよい。

例えば、ユーザにより入力され且つ指紋認識センサにより収集されたタッチ画像が指紋サンプルAと一致する場合、電子デバイスは、直ちにロック解除できる。

ユーザにより入力され且つ指紋認識センサにより収集されたタッチ画像が指紋サンプルBと一致する場合、電子デバイスは、対応するアプリケーションプログラムを実行できる。

具体的には、指紋サンプルBに対応するアプリケーションプログラムは、この実施例では限定されず、例えば、指紋サンプルBに対応するアプリケーションプログラムは、ウィーチャット、QQ、ブラウザ等でもよい。

より具体的には、電子デバイスは、異なる指紋サンプルと実行する異なるアプリケーションプログラムとの間の対応関係を確立するために、ユーザにより入力された操作命令を受け取ってもよい。

任意選択で、この実施例では、電子デバイスがスタンバイ状態でユーザにより入力されたタッチ画像を受け取り、タッチ画像がアプリケーションプログラムを実行するための指紋サンプルBに対応している場合、電子デバイスは、ユーザにより入力されたロック解除命令を受け取ることなく、対応するアプリケーションプログラムを直接実行できる。

任意選択で、この実施例では、電子デバイスが通常使用状態でユーザにより入力されたタッチ画像を受け取り、タッチ画像がアプリケーションプログラムを実行するための指紋サンプルBに対応している限り、電子デバイスは、ユーザによりアプリケーションプログラムに対応するアイコンにタッチする必要なく、対応するアプリケーションプログラムを直接実行できる。

タッチ画像を使用することによりアプリケーションプログラムを直接実行することにより、操作ステップが有効に低減でき、アプリケーションプログラムを実行する効率が向上することが習得され得る。

さらに、ユーザにより入力され且つ指紋認識センサにより収集されたタッチ画像が指紋サンプルCと一致する場合、電子デバイスは支払い操作を直ちに実行できる。

さらに、ユーザにより入力され且つ指紋認識センサにより収集されたタッチ画像が指紋サンプルDと一致する場合、電子デバイスは、電話番号を直接ダイヤルする操作を直ちに実行できる。

具体的には、電子デバイスは、異なる指紋サンプルと異なる電話番号との間の対応関係を確立するために、ユーザにより入力された操作命令を受け取ってもよい。

任意選択で、この実施例では、電子デバイスがスタンバイ状態でユーザにより入力されたタッチ画像を受け取り、タッチ画像が電話番号をダイヤルするための指紋サンプルDに対応している場合、電子デバイスは、ユーザにより入力されたロック解除命令を受け取ることなく、対応する電話番号を直接ダイヤルできる。

任意選択で、この実施例では、電子デバイスが通常使用状態でユーザにより入力されたタッチ画像を受け取り、タッチ画像が電話番号をダイヤルするための指紋サンプルDに対応している限り、電子デバイスは、ユーザにより電話帳を開く必要なく或いは電話番号を入力する必要なく、電話番号を直接ダイヤルできる。

タッチ画像を使用することにより電話番号を直接ダイヤルすることにより、操作ステップが有効に低減でき、ダイヤル効率が向上することが習得され得る。

ステップ305：タッチ画像が予め設定された条件を満たすか否かを決定し、タッチ画像が予め設定された条件を満たす場合、ステップ306が実行されるか、或いはタッチ画像が予め設定された条件を満たさない場合、ステップ309が実行される。

電子デバイスの電力消費を低減し、電子デバイスのスタンバイ時間長を向上させるために、収集されたタッチ画像が指紋タッチ画像であるか非指紋タッチ画像であるかが、この実施例におけるステップ305を使用することにより有効に区別できる。

すなわち、収集されたタッチ画像が指紋タッチ画像であるか非指紋タッチ画像であるかは、この実施例において予め設定された条件に従って有効に区別できる。

具体的には、ステップ305を使用することにより、収集されたタッチ画像が指紋タッチ画像であることが決定された場合、ステップ306が実行され続ける。

具体的には、ステップ305を使用することにより、収集されたタッチ画像が非指紋タッチ画像であることが決定された場合、非指紋タッチ画像をユーザに通知するために浪費される電子デバイスの電力消費が、ステップ309を使用することにより有効に回避でき、それにより、電子デバイスの電力が節約され、電子デバイスのスタンバイ時間長が延ばされる。

例えば、偶発的なタッチが発生した場合、例えば、ユーザの脚が指紋認識センサの指紋収集範囲に偶発的にタッチした場合、指紋認識センサは、タッチ画像を検出し、ステップ305においてタッチ画像が予め設定された条件に従って非指紋タッチ画像であると決定し、それにより、電子デバイスは、非指紋タッチ画像をユーザに通知せず、偶発的なタッチの場合をユーザに通知することにより引き起こされる電力消費が回避され、電子デバイスの電力の浪費が低減され、電子デバイスのスタンバイ時間長が延ばされる。

この実施例では、指紋タッチ画像及び非指紋タッチ画像は、予め設定された条件に従って有効に区別できることが習得され得る。予め設定された条件について以下に詳細に説明する。

予め設定された条件は、ビッグデータの理論分析に基づいて取得される。例えば、電子デバイスは、研究開発段階においてタッチ画像を収集し、収集されたタッチ画像のうちいくつかは適切な指紋タッチ画像であり、適切な指紋タッチ画像は、ユーザにより電子デバイスに成功して入力された指紋であり、適切な指紋タッチ画像は、第１の予め設定されたアクションを実行するように電子デバイスをトリガーできる。

タッチ画像のうちいくつかは、不適切なタッチ画像であり、不適切なタッチ画像は、ユーザにより電子デバイスに入力されていない指紋であり、不適切な指紋タッチ画像は、第１の予め設定されたアクションを実行するように電子デバイスをトリガーできない。

タッチ画像のうちいくつかは、非指紋タッチ画像であり、非指紋タッチ画像は、ユーザの脚、手のひら、手の甲、腕等により指紋収集範囲にタッチすることにより形成されてもよい。

この実施例では、予め設定された条件は、タッチ画像の被覆領域が第１の予め設定された値以上であり、タッチ画像の画像品質が第２の予め設定された値以上であることである。

被覆領域は、指紋収集範囲においてタッチ画像により覆われる領域である。

すなわち、タッチ画像の被覆領域が第１の予め設定された値未満である場合、及び／又はタッチ画像の画像品質が第２の予め設定された値未満である場合、タッチ画像は、非指紋タッチ画像である可能性がある。

電子デバイスは、予め設定された条件に従ってほとんどの非指紋タッチ画像を排除でき、それにより、電子デバイスは、非指紋タッチ画像をユーザに通知するために電力を消費しない。

第１の予め設定された値及び第２の予め設定された値は、この実施例では限定されない。タッチ画像の被覆領域が第１の予め設定された値未満である場合、及び／又はタッチ画像の画像品質が第２の予め設定された値未満である場合、タッチ画像は、非指紋タッチ画像であることが決定される。タッチ画像の被覆領域が第１の予め設定された値以上であり、タッチ画像の画像品質が第２の予め設定された値以上である場合、タッチ画像が指紋タッチ画像であることが決定される。

この実施例では、指紋認識センサがタッチ画像を収集した後に、指紋認識センサは、タッチ画像の画像品質を直接出力してもよい。指紋認識センサは、タッチ画像の平均値、分散、情報エントロピー、環状スペクトル構造等に従ってタッチ画像の画像品質を決定してもよい。

或いは、電子デバイスは、平均値、分散、情報エントロピー及び環状スペクトル構造のような指紋認識センサにより収集されたタッチ画像の特性指標についての統計を収集し、次に全てのこれらの指標に従って画像品質スコアを計算してもよい。

具体的には、画像品質を決定するための方法は、全体の特性に基づく画像品質決定方法でもよい。タッチ画像は、全体として考慮され、１つ以上の全体の特性が抽出され、次にタッチ画像の全体画像品質が取得される。

タッチ画像の画像品質をどのように取得するかは、電子デバイスがタッチ画像の画像品質を成功して取得できるならば、この実施例では限定されない。

例えば、電子デバイスは、平均値、分散、情報エントロピー及び環状スペクトル構造のようなタッチ画像の特性指標についての統計を収集し、次に全てのこれらの指標に従って画像品質スコアを計算してもよい。

具体的には、画像品質を決定するための方法は、全体の特性に基づく画像品質決定方法でもよい。タッチ画像は、全体として考慮され、１つ以上の全体の特性が抽出され、次にタッチ画像の全体品質が取得される。

以下に、添付図面を参照して、例を使用することにより、第１の予め設定された値及び第２の予め設定された値をどのように決定するかについて説明する。

図４から、図４が適切な指紋タッチ画像と不適切な指紋タッチ画像との間の比較の概略図であることが習得され得る。

図４に示す座標系の水平座標は、指紋認識センサの指紋収集範囲において指紋タッチ画像により覆われる領域である。水平座標100は、指紋タッチ画像が全体の指紋収集範囲を覆うことを示し、水平座標50は、指紋タッチ画像が指紋収集範囲の半分の領域を覆うことを示し、水平座標上の他のデータは、類推して取得される。詳細は説明しない。

図４に示す座標系の垂直座標は、指紋タッチ画像の画像品質である。

図４に示す適切な指の全体の被覆は、適切な指紋タッチ画像が指紋認識センサの全体の指紋収集範囲を覆うことを示し、不適切な全体の被覆は、不適切な指紋タッチ画像が指紋認識センサの全体の指紋収集範囲を覆うことを示す。

図４から、図４における座標系において適切な指紋タッチ画像及び不適切な指紋タッチ画像の分布傾向がほぼ一致することが習得され得る。

すなわち、図４における座標系において同じ被覆領域を有する適切な指紋タッチ画像及び不適切な指紋タッチ画像の分布傾向は、ほぼ一致する。

図４は、異なる被覆領域における適切な指紋タッチ画像と不適切な指紋タッチ画像との間の比較の概略図であり、図５は、同じ被覆領域における適切な指紋タッチ画像と不適切な指紋タッチ画像との比較の概略図である。

図５に示す座標系の具体的な説明について図４を参照し、詳細はこの実施例では説明しない。さらに、図５に示す適切な指は適切な指紋タッチ画像であり、不適切な指は不適切な指紋タッチ画像である。

図５から、同じ被覆領域における適切な指紋タッチ画像及び不適切な指紋タッチ画像の分布傾向はほぼ一致することが習得され得る。

図４及び図５から、水平座標が被覆領域であり、垂直座標が画像品質である座標系において、不適切な指紋タッチ画像の分布及び適切な指紋タッチ画像の分布は、一致する傾向にあることが習得され得る。

図４及び図５に基づいて、以下の図６を更に参照する。第１の予め設定されたアクションがロック解除であることが、図６における例として使用される。図６は、電子デバイスをロック解除するために使用できる収集された適切な指紋タッチ画像の分布の概略図である。目標タッチ画像集合は、収集された適切な指紋タッチ画像に従って決定されたタッチ画像集合である。任意選択で、目標タッチ画像集合は、適切な指紋タッチ画像の分布の概略図に従って決定されてもよく、例えば、図６において被覆領域が40より大きく画像品質が40より大きい適切な指紋タッチ画像が目標タッチ画像集合として決定される。

この実施例では、図６に示すように、99%の目標タッチ画像が目標タッチ画像集合に含まれてもよい。

すなわち、目標タッチ画像集合は、目標タッチ画像のほとんどを含む。

電子デバイスは、目標タッチ画像集合内の全ての目標タッチ画像の被覆領域及び画像品質を決定する。

電子デバイスは、目標画像集合内の目標タッチ画像の被覆領域に従って第１の予め設定された値を決定する。例えば、電子デバイスは、目標画像集合内の全ての目標タッチ画像の被覆領域の最小値を第１の予め設定された値として決定してもよい。

電子デバイスは、目標画像集合内の全ての目標タッチ画像の画像品質に従って第２の予め設定された値を決定する。例えば、電子デバイスは、目標画像集合内の全ての目標タッチ画像の画像品質の最小値を第２の予め設定された値として決定してもよい。

図６から、目標画像集合内の全ての目標タッチ画像の被覆領域の最小値が第１の予め設定された値であり、第１の予め設定された値が40であることが習得され得る。

目標画像集合内の全ての目標タッチ画像の画像品質の最小値は、第２の予め設定された値であり、第２の予め設定された値は40である。

電子デバイスを成功してロック解除するために使用できるほとんどの目標タッチ画像が、座標系において水平座標が40以上であり垂直座標が40以上である領域に分布することが習得され得る。

図４及び図５から、不適切な指紋タッチ画像の分布及び適切な指紋タッチ画像の分布は、水平座標が被覆領域であり垂直座標が画像品質である座標系において一致する傾向にあることが習得され得る。したがって、ほとんどの不適切な指紋認識画像はまた、座標系において水平座標が40以上であり垂直座標が40以上である領域に分布する。

したがって、この実施例では、第１の予め設定された値は、第２の予め設定された値に等しく、第１の予め設定された値及び第２の予め設定された値は40である。

タッチ画像の被覆領域が40以上であり画像品質が40以上であるときに、タッチ画像は、指紋タッチ画像である可能性があることが習得され得る。

タッチ画像の被覆領域が40未満であるとき、及び／又は画像品質が40未満であるときに、タッチ画像は、非指紋タッチ画像である可能性があり、すなわち、偶発的なタッチが電子デバイスの指紋認識センサ上で発生している。

この実施例における第１の予め設定された値及び第２の予め設定された値は単なる参考値であり、限定として使用されない。異なる製品及び異なる使用状態では、第１の予め設定された値及び第２の予め設定された値は、双方共に異なってもよい。

タッチ画像が指紋タッチ画像であるか非指紋タッチ画像であるかは、この実施例において予め設定された条件に従って区別できることが習得され得る。

ステップ306：第２の予め設定されたアクションを実行する。

この実施例では、第２の予め設定されたアクションは、タッチ画像が指紋サンプルと一致しないことを示すために使用される。

具体的には、第２の予め設定されたアクションは、バイブレーション及び／又は警告音を出すことである。

より具体的には、タッチ画像が不適切な指紋タッチ画像であると電子デバイスが決定したときに、電子デバイスは、バイブレーションしたり及び／又は警告音を出したりしてもよく、それにより、ユーザは、入力された指紋画像がバイブレーション及び／警告音に従って不適切であると決定できる。

ステップ307：第２の予め設定されたアクションを続けて実行する回数をカウントする。

この実施例では、タイマが電子デバイスに配置され、タイマは、電子デバイスが第２の予め設定されたアクションを実行するときにカウントできる。

ステップ308：第２の予め設定されたアクションを続けて実行する回数が第３の予め設定された値以上である場合、予め設定された時間内に電子デバイスをロックする。

第３の予め設定された値は、この実施例では限定されず、第３の予め設定された値が5であることが、この実施例における説明のための例として使用される。

第２の予め設定されたアクションを続けて実行する回数が5以上であると電子デバイスが決定した場合、すなわち、電子デバイスにより不適切な指紋タッチ画像を続けて収集する回数が5以上である場合、不正なユーザが電子デバイスを使用するのを妨げるために、電子デバイスはロックされてもよく、それにより、電子デバイスによりタッチ画像を収集する電力消費を更に低減する。

予め設定された時間は、この実施例では限定されず、予め設定された時間が2分であることが、この実施例における説明のための例として使用される。

予め設定された時間が終了した場合、ステップ301に戻る。

ステップ309：アクションを実行しない。

本発明のこの実施例では、タッチ画像が予め設定された条件を満たさない場合、電子デバイスは、アクションを実行しない。すなわち、タッチ画像が予め設定された条件を満たさないと決定した後に、電子デバイスは、決定の結果に応答せず、すなわち、決定操作に関する操作命令を実行しないか、或いはタッチ画像が予め設定された条件を満たさないと決定した後に、電子デバイスは、対応する操作命令を送信しない。

この実施例では、タッチ画像が非指紋タッチ画像であると電子デバイスが決定したときに、電子デバイスは、アクションを実行しない。すなわち、電子デバイスは、バイブレーション又は警告音を用いてユーザに気付かせず、非指紋タッチ画像をカウントすることもしない。非指紋タッチ画像は一般的に偶然に形成され、偶発的なタッチが発生する可能性があり、例えば、ユーザのポケット内の電子デバイスがユーザの脚、腕等に偶発的にタッチするため、この実施例における電子デバイスは、非指紋タッチ画像をユーザに気付かせない。したがって、非指紋タッチ画像をユーザに気付かせるために消費される電力が節約され、電子デバイスのスタンバイ時間長が有効に延ばされる。

以下に、図３における指紋認識方法の有利な効果を詳細に説明する。

この実施例における指紋認識方法の有利な効果は以下の通りである。

1.指紋タッチ画像及び非指紋タッチ画像は、この実施例における指紋認識方法を使用することにより有効に区別できる。

以下に、この実施例における予め設定された条件が有効であるか否かについて具体的な適用シナリオを参照して説明する。

前述から、指紋タッチ画像と非指紋タッチ画像とを有効に区別する目的は、有効な予め設定された条件に従って達成できることが習得され得る。

具体的には、表１を参照すると、表１は、電子デバイスが予め設定された条件に従って非指紋タッチ画像を区別できる場合である。表１におけるタイプは、非指紋タッチ画像のタイプであり、認識率は、電子デバイスが予め設定された条件に従って非指紋タッチ画像を区別できる確率であり、認識誤り率は、電子デバイスが予め設定された条件に従って非指紋タッチ画像を区別できない確率であり、データ量は、収集された非指紋タッチ画像の総量である。

表１から、この実施例において認識方法を使用する電子デバイスが非指紋タッチ画像を有効に識別でき、非指紋タッチ画像を識別する精度が高いことが習得され得る。

表２を参照すると、表２は、非指紋タッチ画像が皮膚でないタイプのタッチ画像であるときの電子デバイスのバイブレーション状態を示している。

表２は、様々な皮膚でないタイプの材料が指紋収集範囲に20回タッチした適用シナリオを示しており、電子デバイスのバイブレーション回数についての統計が収集される。

表２における第１の電子デバイス及び第２の電子デバイスは、この実施例における指紋認識方法を使用する電子デバイスであり、第３の電子デバイスは、この実施例における指紋認識方法を使用しない電子デバイスである。

表２に示す皮膚でないタイプの材料が紙であることが、例として使用される。紙が指紋収集範囲に20回タッチするために使用されたときに、第１の電子デバイス及び第２の電子デバイスのバイブレーション回数は0であり、この実施例における指紋認識方法を使用しない第３の電子デバイスのバイブレーション回数は15である。ほとんどの非指紋タッチ画像は、この実施例における指紋認識方法を使用することにより正確に区別できることが習得され得る。

2.電子デバイスの電力消費は、この実施例における指紋認識方法を使用することにより有効に低減でき、電子デバイスのスタンバイ時間長が有効に延ばされること可能になる。

ほとんどの非指紋タッチ画像は、この実施例における指紋認識方法を使用することにより正確に区別できるため、電子デバイスが非指紋タッチ画像を検出したときに、電子デバイスはバイブレーションせず、それにより、バイブレーションのために消費される電力が節約され、電子デバイスのスタンバイ時間長が有効に延ばされる。

本発明のこの実施例における指紋認識方法を使用することにより低減できる電力消費をより良く説明するために、電子デバイスについての偶発的なタッチ（すなわち、電子デバイスが非指紋タッチ画像を収集する）の確率について、まず以下に説明する。

電子デバイスを使用する過程でユーザにより入力されたタッチ画像が収集され、収集時間は1ヶ月であり、合計で30753個のタッチ画像が収集される。

収集された30753個のタッチ画像のうち4461個のタッチ画像は、電子デバイスが第１の予め設定されたアクションを実行することを可能にできない。

具体的には、4461個のタッチ画像の中に1929個の非指紋タッチ画像が存在する。

したがって、テストされたユーザの平均の偶発的なタッチ率は、非指紋画像数/タッチ画像の総数=1929/30753=6.3%であることが取得できる。

収集されたデータに従って、１つの偶発的なタッチを妨げるための電力消費利得は、30mA*10/3600であることが決定される。

この実施例における指紋認識方法が使用された後に、１日当たり１人により低減される電力消費は、前述のデータ分析を用いて取得されたテストされたユーザの平均の偶発的なタッチ率に従って計算されてもよい。
平均の１日当たり収集されるタッチ画像の総数*平均の偶発的なタッチ率*１つの偶発的なタッチを妨げるための電力消費利得=N*6.3%*30mA*10/3600=0.525N/100mA
前述のデータ分析を用いて、この実施例における指紋認識方法を使用することにより１つの偶発的なタッチを妨げるための電力消費利得は、0.525N/100mAであることが取得できる。Nは、平均の１日当たり収集されるタッチ画像の総数を示す。

任意選択で、１日当たり25個の偶発的なタッチが存在する場合、１日当たりの電力消費利得は、偶発的なタッチの回数*１つの偶発的なタッチを妨げるための電力消費利得=25*30*10/3600=2mAである。

少なくとも180個のひどく偶発的なタッチが存在するときに、電力消費利得は180*30*10/3600=15mAである。

この実施例における指紋認識方法を使用することにより、電子デバイスを非指紋タッチ画像を収集するときにバイブレーションを用いてユーザに気付かせる過程において浪費される電力消費が有効に回避でき、電子デバイスのスタンバイ時間長が有効に延ばされることが可能になることが習得され得る。

3.この実施例における指紋認識方法では、第２の予め設定されたアクションを続けて実行する回数が第３の予め設定された値以上であると電子デバイスが決定したときに、電子デバイスは、予め設定された時間内にロックされ、それにより、不正なユーザが電子デバイスを使用するのを有効に妨げられる。

さらに、電子デバイスは、非指紋タッチ画像をカウントせず、すなわち、非指紋タッチ画像は、電子デバイスのロックをトリガーしない。したがって、電子デバイスが非指紋タッチ画像を続けて収集しても、電子デバイスは、ロック操作を実行せず、ユーザは、非指紋タッチ画像により引き起こされる電子デバイスをロックするロック時間が終了するのを待機せずに、電子デバイスを通常通り使用できる。

以下に、図１及び図２を参照して、本発明の実施例において提供される電子デバイスの具体的なハードウェア構成を詳細に説明する。

本発明のこの実施例において提供される指紋認識センサ107の指紋収集範囲は、収集範囲においてタッチ画像を収集するために更に使用される。

指紋認識センサ107の具体的な説明について図１及び図２に示す実施例を参照し、詳細はこの実施例では説明しない。

プロセッサ102は、指紋認識センサの指紋収集範囲におけるタッチ画像を収集するように構成される。

プロセッサ102は、タッチ画像が予め記憶された指紋サンプルと一致するか否かを決定するように更に構成される。タッチ画像が予め記憶された指紋サンプルと一致する場合、プロセッサは、指紋サンプルに対応する第１の予め設定されたアクションを実行する。或いはタッチ画像が予め設定された指紋サンプルと一致しない場合、プロセッサは、タッチ画像が予め設定された条件を満たすか否かを決定する。予め設定された条件は、タッチ画像の被覆領域が第１の予め設定された値以上であり、タッチ画像の画像品質が第２の予め設定された値以上であることであり、被覆領域は、指紋収集範囲においてタッチ画像により覆われる領域である。タッチ画像が予め設定された条件を満たす場合、プロセッサは、第２の予め設定されたアクションを実行し、第２の予め設定されたアクションは、タッチ画像が指紋サンプルと一致しないことを示すために使用される。タッチ画像が予め設定された条件を満たさない場合、プロセッサは、アクションを実行しない。

本発明のいくつかの他の実施例では、
プロセッサ102は、対応関係リストを構成するように更に構成され、対応関係リストは、少なくとも１つの指紋サンプルを含み、対応関係リストは、異なる指紋サンプルと異なる第１の予め設定されたアクションとの間の対応関係を更に含む。

第１の予め設定されたアクションは、以下のもの、すなわち、ロック解除、アプリケーションプログラムの実行、支払い、又は電話番号のダイヤルのうち１つ以上である。

本発明のいくつかの他の実施例では、
プロセッサ102は、第２の予め設定されたアクションを続けて実行する回数が第３の予め設定された値以上である場合、予め設定された時間内に電子デバイスをロックするように更に構成される。

第２の予め設定されたアクションは、バイブレーション及び／又は警告音を出すことである。

プロセッサ102が本発明の実施例における指紋認識方法を実行する具体的な実行処理の詳細について図３に示す実施例を参照し、詳細はこの実施例では説明しない。

以下に、図７を参照して実施例において提供される電子デバイスの具体的な構成について詳細に説明する。

電子デバイスは、
指紋認識センサの指紋収集範囲におけるタッチ画像を収集するように構成された収集ユニット701と、
対応関係リストを構成するように構成された構成ユニット702であり、対応関係リストは、１つの指紋サンプルを含み、対応関係リストは、指紋サンプルと第１の予め設定されたアクションとの間の対応関係を更に含むか、或いは対応関係リストは、少なくとも２つの指紋サンプルを含み、対応関係リストは、異なる指紋サンプルと異なる第１の予め設定されたアクションとの間の対応関係を更に含む構成ユニット702と、
タッチ画像が予め記憶された指紋サンプルと一致するか否かを決定するように構成された第１の判定ユニット703と、
タッチ画像が予め記憶された指紋サンプルと一致する場合、指紋サンプルに対応する第１の予め設定されたアクションを実行するように構成された第１の実行ユニット704であり、第１の予め設定されたアクションは、以下のもの、すなわち、ロック解除、アプリケーションプログラムの実行、支払い、又は電話番号のダイヤルのうち１つ以上である第１の実行ユニット704と、
目標タッチ画像集合を決定するように構成された第２の決定ユニット705であり、目標タッチ画像集合は、指紋サンプルと一致する複数の予め記憶された目標タッチ画像を含む第２の決定ユニット705と、
目標タッチ画像集合内の全ての目標タッチ画像の被覆領域及び画像品質を決定するように構成された第３の決定ユニット706と、
目標画像集合内の全ての目標タッチ画像の被覆領域の最小値を第１の予め設定された値として決定するように構成された第４の決定ユニット707と、
目標画像集合内の全ての目標タッチ画像の画像品質の最小値を第２の予め設定された値として決定するように構成された第５の決定ユニット708と
タッチ画像が予め設定された指紋サンプルと一致しない場合、タッチ画像が予め設定された条件を満たすか否かを決定するように構成された第２の判定ユニット709であり、予め設定された条件は、タッチ画像の被覆領域が第１の予め設定された値以上であり、タッチ画像の画像品質が第２の予め設定された値以上であることであり、被覆領域は、指紋収集範囲においてタッチ画像により覆われる領域である第２の判定ユニット709と、
タッチ画像が予め設定された条件を満たす場合、第２の予め設定されたアクションを実行するように構成された第２の実行ユニット710であり、第２の予め設定されたアクションは、タッチ画像が指紋サンプルと一致しないことを示すために使用され、第２の予め設定されたアクションは、バイブレーション及び／又は警告音を出すことである第２の実行ユニット710と、
第２の予め設定されたアクションを続けて実行する回数が第３の予め設定された値以上である場合、予め設定された時間内に電子デバイスをロックするように構成された第３の実行ユニット711と、
タッチ画像が予め設定された条件を満たさない場合、アクションを実行しないように構成された第１の決定ユニット712と
を含む。

この実施例における電子デバイスが指紋認識方法を実行する具体的な処理の詳細について図３に示す実施例を参照し、詳細はこの実施例では説明しない。

便宜上且つ簡潔な説明の目的で、前述のシステム、装置及びユニットの詳細な動作処理について、前述の方法の実施例における対応する処理に参照が行われてもよく、詳細はここでは再び説明しないことが当業者により明確に理解され得る。

前述の実施例は、本発明を限定するのではなく、単に本発明の実施例の技術的解決策を説明することを意図している。本発明について前述の実施例を参照して詳細に説明したが、当業者は、本発明の実施例の技術的解決策の真意及び範囲を逸脱することなく、依然として前述の実施例に記載の技術的解決策に変更を行ってもよく、或いはそのいくつかの技術的特徴に等価置換を行ってもよいことを理解するべきである。

Claims (15)

1. 指紋認識センサを有する電子デバイスに使用される指紋認識方法であって、
   前記指紋認識センサの指紋収集範囲におけるタッチ画像を収集するステップと、
   前記タッチ画像が予め記憶された指紋サンプルと一致するか否かを決定するステップと、
   前記タッチ画像が前記予め記憶された指紋サンプルと一致する場合、前記指紋サンプルに対応する第１の予め設定されたアクションを実行するステップ、又は
   前記タッチ画像が前記予め設定された指紋サンプルと一致しない場合、前記タッチ画像が予め設定された条件を満たすか否かを決定するステップであり、前記予め設定された条件は、前記タッチ画像の被覆領域が第１の予め設定された値以上であり、前記タッチ画像の画像品質が第２の予め設定された値以上であることであり、前記被覆領域は、前記指紋収集範囲において前記タッチ画像により覆われる領域であるステップと、
   前記タッチ画像が前記予め設定された条件を満たす場合、第２の予め設定されたアクションを実行するステップであり、前記第２の予め設定されたアクションは、前記タッチ画像が前記指紋サンプルと一致しないことを示すために使用されるステップ、又は
   前記タッチ画像が前記予め設定された条件を満たさない場合、アクションを実行しないステップと
   を含み、
   前記タッチ画像が予め設定された条件を満たすか否かを決定する前に、
   目標タッチ画像集合を決定するステップであり、前記目標タッチ画像集合は、前記指紋サンプルと一致する複数の予め記憶された目標タッチ画像を含むステップと、
   前記目標タッチ画像集合内の全ての前記目標タッチ画像の被覆領域及び画像品質を決定するステップと、
   前記目標タッチ画像集合内の前記目標タッチ画像の前記被覆領域に従って前記第１の予め設定された値を決定するステップと、
   前記目標タッチ画像集合内の全ての前記目標タッチ画像の前記画像品質に従って前記第２の予め設定された値を決定するステップと
   を更に含む方法。
2. 前記タッチ画像が予め記憶された指紋サンプルと一致するか否かを決定する前に、
   対応関係リストを構成するステップであり、前記対応関係リストは、１つの指紋サンプルを含み、前記対応関係リストは、前記指紋サンプルと前記第１の予め設定されたアクションとの間の対応関係を更に含むか、或いは前記対応関係リストは、少なくとも２つの指紋サンプルを含み、前記対応関係リストは、異なる指紋サンプルと異なる第１の予め設定されたアクションとの間の対応関係を更に含むステップを更に含む、請求項１に記載の方法。
3. 前記第１の予め設定されたアクションは、以下のもの、すなわち、ロック解除、アプリケーションプログラムの実行、支払い、又は電話番号のダイヤルのうち１つ以上である、請求項１又は２に記載の方法。
4. 第２の予め設定されたアクションを実行した後に、
   前記第２の予め設定されたアクションを続けて実行する回数が第３の予め設定された値以上である場合、予め設定された時間内に前記電子デバイスをロックするステップを更に含む、請求項１に記載の方法。
5. 前記第２の予め設定されたアクションは、バイブレーション及び／又は警告音を出すことである、請求項１又は４に記載の方法。
6. 指紋認識センサを含む電子デバイスであって、
   前記指紋認識センサの指紋収集範囲におけるタッチ画像を収集するように構成された収集ユニットと、
   前記タッチ画像が予め記憶された指紋サンプルと一致するか否かを決定するように構成された第１の判定ユニットと、
   前記タッチ画像が前記予め記憶された指紋サンプルと一致する場合、前記指紋サンプルに対応する第１の予め設定されたアクションを実行するように構成された第１の実行ユニットと、
   前記タッチ画像が前記予め設定された指紋サンプルと一致しない場合、前記タッチ画像が予め設定された条件を満たすか否かを決定するように構成された第２の判定ユニットであり、前記予め設定された条件は、前記タッチ画像の被覆領域が第１の予め設定された値以上であり、前記タッチ画像の画像品質が第２の予め設定された値以上であることであり、前記被覆領域は、前記指紋収集範囲において前記タッチ画像により覆われる領域である第２の判定ユニットと、
   前記タッチ画像が前記予め設定された条件を満たす場合、第２の予め設定されたアクションを実行するように構成された第２の実行ユニットであり、前記第２の予め設定されたアクションは、前記タッチ画像が前記指紋サンプルと一致しないことを示すために使用される第２の実行ユニットと、
   前記タッチ画像が前記予め設定された条件を満たさない場合、アクションを実行しないように構成された第１の決定ユニットと
   を含み、
   目標タッチ画像集合を決定するように構成された第２の決定ユニットであり、前記目標タッチ画像集合は、前記指紋サンプルと一致する複数の予め記憶された目標タッチ画像を含む第２の決定ユニットと、
   前記目標タッチ画像集合内の全ての前記目標タッチ画像の被覆領域及び画像品質を決定するように構成された第３の決定ユニットと、
   前記目標タッチ画像集合内の全ての前記目標タッチ画像の前記被覆領域に従って前記第１の予め設定された値を決定するように構成された第４の決定ユニットと、
   前記目標タッチ画像集合内の全ての前記目標タッチ画像の前記画像品質に従って前記第２の予め設定された値を決定するように構成された第５の決定ユニットと
   を更に含む電子デバイス。
7. 対応関係リストを構成するように構成された構成ユニットであり、前記対応関係リストは、１つの指紋サンプルを含み、前記対応関係リストは、前記指紋サンプルと前記第１の予め設定されたアクションとの間の対応関係を更に含むか、或いは前記対応関係リストは、少なくとも２つの指紋サンプルを含み、前記対応関係リストは、異なる指紋サンプルと異なる第１の予め設定されたアクションとの間の対応関係を更に含む構成ユニットを更に含む、請求項６に記載の電子デバイス。
8. 前記第１の予め設定されたアクションは、以下のもの、すなわち、ロック解除、アプリケーションプログラムの実行、支払い、又は電話番号のダイヤルのうち１つ以上である、請求項６又は７に記載の電子デバイス。
9. 前記第２の予め設定されたアクションを続けて実行する回数が第３の予め設定された値以上である場合、予め設定された時間内に前記電子デバイスをロックするように構成された第３の実行ユニットを更に含む、請求項６に記載の電子デバイス。
10. 前記第２の予め設定されたアクションは、バイブレーション及び／又は警告音を出すことである、請求項６又は９に記載の電子デバイス。
11. 指紋認識センサ及びプロセッサを含む電子デバイスであり、前記指紋認識センサは、指紋収集範囲を含む電子デバイスであって、
    前記プロセッサは、前記指紋認識センサの前記指紋収集範囲におけるタッチ画像を収集するように構成され、
    前記プロセッサは、前記タッチ画像が予め記憶された指紋サンプルと一致するか否かを決定し、前記タッチ画像が前記予め記憶された指紋サンプルと一致する場合、前記指紋サンプルに対応する第１の予め設定されたアクションを実行するか、或いは前記タッチ画像が前記予め設定された指紋サンプルと一致しない場合、前記タッチ画像が予め設定された条件を満たすか否かを決定し、前記予め設定された条件は、前記タッチ画像の被覆領域が第１の予め設定された値以上であり、前記タッチ画像の画像品質が第２の予め設定された値以上であることであり、前記被覆領域は、前記指紋収集範囲において前記タッチ画像により覆われる領域であり、前記タッチ画像が前記予め設定された条件を満たす場合、第２の予め設定されたアクションを実行し、前記第２の予め設定されたアクションは、前記タッチ画像が前記指紋サンプルと一致しないことを示すために使用されるか、或いは前記タッチ画像が前記予め設定された条件を満たさない場合、アクションを実行しないように更に構成され、
    前記プロセッサは、目標タッチ画像集合を決定するように更に構成され、前記目標タッチ画像集合は、前記指紋サンプルと一致する複数の予め記憶された目標タッチ画像を含み、
    前記プロセッサは、前記目標タッチ画像集合内の全ての前記目標タッチ画像の被覆領域及び画像品質を決定するように更に構成され、
    前記プロセッサは、前記目標タッチ画像集合内の全ての前記目標タッチ画像の前記被覆領域に従って前記第１の予め設定された値を決定するように更に構成され、
    前記プロセッサは、前記目標タッチ画像集合内の全ての前記目標タッチ画像の前記画像品質に従って前記第２の予め設定された値を決定するように更に構成される電子デバイス。
12. 前記プロセッサは、対応関係リストを構成するように更に構成され、前記対応関係リストは、１つの指紋サンプルを含み、前記対応関係リストは、前記指紋サンプルと前記第１の予め設定されたアクションとの間の対応関係を更に含むか、或いは前記対応関係リストは、少なくとも２つの指紋サンプルを含み、前記対応関係リストは、異なる指紋サンプルと異なる第１の予め設定されたアクションとの間の対応関係を更に含む、請求項１１に記載の電子デバイス。
13. 前記第１の予め設定されたアクションは、以下のもの、すなわち、ロック解除、アプリケーションプログラムの実行、支払い、又は電話番号のダイヤルのうち１つ以上である、請求項１１又は１２に記載の電子デバイス。
14. 前記プロセッサは、前記第２の予め設定されたアクションを続けて実行する回数が第３の予め設定された値以上である場合、予め設定された時間内に前記電子デバイスをロックするように更に構成される、請求項１１に記載の電子デバイス。
15. 前記第２の予め設定されたアクションは、バイブレーション及び／又は警告音を出すことである、請求項１１又は１４に記載の電子デバイス。
    

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