JP6616707B2 - 液滴吐出装置、及び液滴吐出検査方法 - Google Patents

液滴吐出装置、及び液滴吐出検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、液滴吐出装置、及び液滴吐出検査方法に関し、例えば、液滴の吐出が適切に行われているかを検査するものに関する。
インクジェットヘッドなど、液滴吐出ヘッドから液滴を吐出して、これを目標位置に着滴させる技術が広く利用されている。
このような技術には、ヘッドのノズルからインク、塗料、接着剤、オイルなどの液滴を吐出するものが各種存在する。
これらの液滴吐出装置では、吐出信号に対応して液滴が確実に吐出されると共にその状態(方向など)が適切であることが重要である。
従来は、このような液滴の状態を検査するために、例えば特許文献1の「記録ヘッド検査装置および記録ヘッド検査方法」のように、カメラで液滴の静止画を撮影して、その液滴の画像から良・不良の画像判定を行っていた。
しかし、高速で飛翔している液滴を撮影する場合、シャッターのタイミングを液滴に合わせるのが困難であるという問題があった。
このように、シャッタータイミングを合わせるためには、例えば、専用のハードウェアシステムを構築する必要がある。
特開2011−002258号公報
本発明は、簡易な設備で液滴吐出装置の検査を行うことを目的とする。
(1)本発明は、前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、複数の吐出信号を所定間隔で発生する吐出信号発生手段と、前記発生した吐出信号に同期して液滴を吐出する液滴吐出手段と、前記吐出した液滴が飛翔する領域を動画に撮影する撮影手段と、前記発生した吐出信号を検出する検出手段と、吐出信号を前記検出した時点より所定時間遡った時点を起点として、前記動画に撮影された液滴の画像を検索する検索手段と、前記検索した液滴の画像から当該液滴の良・不良を判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果を出力する出力手段と、を具備したことを特徴とする液滴吐出装置を提供する。
(2)請求項2に記載の発明では、前記所定時間が、前記吐出信号発生手段が吐出信号を発生してから、前記検出手段が吐出信号を検出するまでの時間よりも長いことを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置を提供する。
(3)請求項3に記載の発明では、前記所定時間が、前記所定間隔未満であることを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の液滴吐出装置を提供する。
(4)請求項4に記載の発明では、前記検索手段の検索対象の範囲に含まれない動画を記憶装置から消去する消去手段を具備したことを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の液滴吐出装置を提供する。
(5)請求項5に記載の発明では、前記起点を設定する吐出信号が、連続する複数の吐出信号のうちの最初の吐出信号であることを特徴とする請求項1から請求項4までのうちの何れか1の請求項に記載の液滴吐出装置を提供する。
(6)請求項6に記載の発明では、前記判定手段が、前記液滴の画像の形状を用いて前記液滴の吐出状態の良否を判定することを特徴とする請求項1から請求項5までのうちの何れか1の請求項に記載の液滴吐出装置を提供する。
(7)請求項7に記載の発明では、前記判定手段が、前記吐出状態として前記液滴の吐出方向を判定し、前記形状が所定の基準領域にある場合に良と判定し、当該基準領域にない場合に不良と判定することを特徴とする請求項6に記載の液滴吐出装置を提供する。
(8)請求項8に記載の発明では、前記判定手段が、前記吐出状態として前記液滴の大きさを判定し、前記形状から得られる前記液滴の大きさが所定の基準値以上の場合に良と判定し、当該基準値未満の場合に不良と判定することを特徴とする請求項6に記載の液滴吐出装置を提供する。
(9)請求項9に記載の発明では、前記判定手段が、前記吐出状態として前記液滴の速度を判定し、前記形状から得られる前記液滴の速度が所定の基準値以上の場合に良と判定し、当該基準値未満の場合に不良と判定することを特徴とする請求項6に記載の液滴吐出装置を提供する。
(10)請求項10に記載の発明では、前記判定手段が、複数の前記液滴の画像を重ね合わせ、当該重ね合わせた画像の色の濃さを用いて前記液滴の吐出状態の良否を判定することを特徴とする請求項1から請求項5までのうちの何れか1の請求項に記載の液滴吐出装置を提供する。
(11)請求項11に記載の発明では、複数の吐出信号を所定間隔で発生する吐出信号発生ステップと、前記発生した吐出信号に同期して液滴を吐出する液滴吐出ステップと、前記吐出した液滴が飛翔する領域を動画に撮影する撮影ステップと、前記発生した吐出信号を検出する検出ステップと、吐出信号を前記検出した時点より所定時間遡った時点を起点として、前記動画に撮影された液滴の画像を検索する検索ステップと、前記検索した液滴の画像から当該液滴の良・不良を判定する判定ステップと、前記判定ステップによる判定結果を出力する出力ステップと、を備えたことを特徴とする液滴吐出検査方法を提供する。
本発明によれば、液滴を動画撮影することにより、液滴吐出のタイミングと撮影のタイミングを厳格に合わせる必要がなく、簡易な設備で液滴吐出装置の検査を行うことができる。
液滴吐出装置を説明するための図である。 コンピュータのハードウェア的な構成などを説明するための図である。 動画の保存方法などを説明するための図である。 液滴の良否を液滴像から判断する手法を説明するための図である。 ディスペンサを検査する手順を説明するためのフローチャートである。 ディスペンサを検査する手順の変形例を説明するためのフローチャートである。
(1)実施形態の概要
図1に示した液滴吐出装置1は、例えば、インクやオイルなどの液滴10をワークに吐出する装置であり、図は、ディスペンサ3の検査を行う構成を示している。
コンピュータ2は、制御装置8に対して吐出指令を送信し、制御装置8は、これに応じてディスペンサ3にトリガ信号を出力する。
ディスペンサ3は、トリガ信号を受信すると液滴10を吐出し、コンピュータ2は、カメラ5によって、液滴10の様子を動画撮影する。
コンピュータ2は、制御装置8がトリガ信号を発したことを検知すると、トリガ信号の発生から検知までの時間的な遅れを考慮した量だけ動画を遡り、液滴10が撮影されているフレームを特定する。
そして、コンピュータ2は、液滴10の画像から液滴10の良・不良(良否)を画像判定する。
(2)実施形態の詳細
図1は、本実施の形態に係る液滴吐出装置1を説明するための図である。
液滴吐出装置1は、コンピュータ2、ディスペンサ3、カメラ5、照明6、制御装置8、図示しないが液滴を吐出する生産対象であるワークを設置するワーク台を備えている。
液滴吐出装置1は、通常運転では、ワーク台に設置されたワークに対してディスペンサ3から液滴を塗布し、ディスペンサ3の検査の際に、検査用の標的(図示しない)が設置された検査エリアにディスペンサ3を移動させる。そして、図1は、検査エリアにおける構成を示している。
コンピュータ2は、液滴吐出装置1の全体を制御し、通常運転モードでは、ディスペンサ3やワーク台を制御してワークに液滴を塗布し、検査モードでは、ディスペンサ3とカメラ5を駆動して液滴を動画撮影し、動画のフレームに写った液滴の軌道の軌跡から液滴の良・不良を画像判定する。
以下では、検査モードでの動作などについて説明する。
この検査モードにおける技術は、吐出トリガ(吐出信号)に対して液滴が確実に吐出されているか否か、特に、n(nは自然数で例えば5、以下同様)発の液滴を連続吐出する場合に、n発適切に吐出していることを確認したい、との現場の要望から開発されたものである。
ディスペンサ3は、インク、接着剤、オイル、薬品、半田、液晶材、塗料などの液体を定量だけ液滴にして吐出し、塗布対象に当該液体を非接触で塗布する非接触式液体定量吐出デバイスである。
ディスペンサ3は、例えば、円筒、又は円錐形状を有する単穴式のノズル4を備えており、制御装置8からトリガ信号を受信すると、液滴10をノズル4の先端からノズル4の中心軸方向に吐出する。
なお、トリガ信号が発せられた直後にディスペンサ3が液滴10を吐出するので、トリガ信号が発せられてから吐出するまでの間には遅延がほとんどないと考えてよい。
ディスペンサ3の設置角度を調節することにより、吐出方向を設定することができるが、ここでは、一例として吐出方向を垂直下方向としている。
制御装置8は、コンピュータ2から送信される指令(コマンド)によって制御され、指令に応じた吐出トリガをディスペンサ3に送信する。
例えば、コンピュータ2が単発の吐出指令を制御装置8に送信すると、制御装置8は、ディスペンサ3に対して吐出トリガを1回発し、これに同期してディスペンサ3は、液滴10を1回だけ吐出(発射)する。
また、コンピュータ2が制御装置8に所定時間間隔でn回吐出せよとの指令を発すると、制御装置8は、当該所定時間間隔でn回トリガ信号を出力する。その結果、ディスペンサ3は、n回のトリガ信号に同期してn回だけ液滴10を所定時間間隔で吐出する。
このように制御装置8は、複数の吐出信号を所定間隔で発生する吐出信号発生手段として機能しており、ディスペンサ3は、当該発生した吐出信号に同期して液滴を吐出する液滴吐出手段として機能している。
このトリガ信号に対してディスペンサ3が正しく液滴10を吐出しているかを検査するのが検査モードの目的の1つである。
カメラ5は、液滴10を動画撮影するカメラであって、例えば、所謂USB(Universal Serial Bus)カメラによって構成されている。
カメラ5は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)や、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)などで構成されている撮像素子と、撮像素子上に被写体(液滴10)の画像を結像する光学系を備えている。
カメラ5の画角11(視野角、カメラ5で撮影される画像に写される被写体の範囲を角度で表したもの)は、液滴10の飛行経路をとらえるように設定されている。このため、この範囲を液滴10が通過すると動画に撮影される。
このようにカメラ5は、吐出した液滴が飛翔する領域を動画に撮影する撮影手段として機能している。
動画データは、フレーム(コマ)から構成されており、フレームレートは、液滴10の速度、画角サイズ(画角11でとらえられる液滴10の走行距離)、制御装置8がトリガ信号を発してからこれをコンピュータ2が検知するまでの遅延時間などの諸々の条件を加味して液滴10が良好に撮影される適当な値が選択される。
本実施の形態で使用した典型的な値は、例えば、1フレーム時間が2.5ms、液滴速度が2m/s、画角サイズが2mm程度の値である。
照明6は、例えば、LED照明を用いており、動画撮影のために液滴10を連続的に照明する。このように液滴吐出装置1は、連続的に照明で照らすため、吐出に同期してストロボを動作させる必要がない。
ところで、吐出に同期してストロボを動作させるには、トリガ信号のタイミングを正確に検知するハードウェア的なシステムを構築する必要があるが、液滴吐出装置1では、その必要はない。
以上に説明した液滴吐出装置1では、検査エリアを設けて検査用の液滴10を吐出するように構成したが、この他に、ワークに吐出している液滴10をカメラ5で撮影してワークへの液滴10の塗布と検査を同時に行うように構成することもできる。
この場合、例えば、吐出回数が設定値以外であるなどのエラーが生じた場合に、液滴10の吐出を中断し、警告灯の赤ランプを点灯させるように構成することができる。
図2(a)は、コンピュータ2のハードウェア的な構成を説明するための図である。
コンピュータ2は、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、インターフェース24、入力装置25、出力装置26、記憶装置27などから構成されている。
CPU21は、記憶装置27などに記憶されているプログラムに従って、各種の情報処理(動画のフレームに写っている液滴の画像判定など)や液滴吐出装置1の制御を行う中央処理装置である。
ROM22は、コンピュータ2を動作させるための基本的なプログラムやパラメータを記憶した読み取り専用メモリである。
RAM23は、CPU21が動作する際のワーキングメモリを提供する読み書き可能なメモリである。
本実施の形態では、RAM23は、例えば、カメラ5で撮影した動画を記憶したり、液滴10の画像を画像認識して良・不良を判定する際に使用される。
インターフェース24は、制御装置8、カメラ5、その他の外部機器をコンピュータ2に接続するための接続装置である。
CPU21は、インターフェース24を介して制御装置8やカメラ5と信号を送受信する。
これにより、CPU21は、制御装置8に吐出指令を送信して、制御装置8にトリガ信号をディスペンサ3に出させたり、制御装置8が発したトリガ信号を検知したり、カメラ5を動作させて、カメラ5から液滴10を撮影した動画データを受信したりする。
入力装置25は、例えば、キーボード、マウスなど、液滴吐出装置1の操作担当者が液滴吐出装置1を操作するために各種の入力を行う入力機器で構成されている。
操作担当者は、入力装置25から各種コマンドを入力することにより、液滴吐出装置1を通常運転モードで動作させたり、検査モードで動作させたりすることができる。
出力装置26は、例えば、ディスプレイ、スピーカ、プリンタなど、液滴吐出装置1が操作担当者に情報を出力する出力機器で構成されている。
ディスプレイには、液滴吐出装置1を通常運転モードや検査モードで操作するための操作画面や、検査モードにおける検査結果を表示する検査結果画面などを表示する。
スピーカは、検査でのエラーの発生や液滴吐出装置1の動作の区切り(例えば、検査動作の終了)などを操作担当者に通知する音声を発する。
プリンタは、例えば、検査結果を紙に印刷したりするのに用いられる。
記憶装置27は、例えば、ハードディスクなどの大容量の記憶媒体を用いて構成されており、各種のプログラムを記憶したプログラム部と各種のデータを記憶したデータ部を備えている。
プログラム部には、コンピュータ2を動作させる基本的なプログラムであるOS(Operating System)を始め、液滴吐出装置1を通常運転モードで動作させるための通常運転プログラム、液滴吐出装置1を検査モードで動作させるための検査プログラム、制御装置8やカメラ5を制御するための制御プログラムなどが記憶されている。
一方、データ部には、通常運転モードでの動作記録や、検査モードでの検査結果などが記憶される。
詳細は後述するが、検査モードにおいて、コンピュータ2は、液滴10を動画で撮影し、トリガ信号を検出した時点で、その時点より前に撮影された動画から液滴10の画像を検索する。
そのため、トリガ信号が発せられたタイミングを正確に検出する必要がなく、少々遅延があったとしても液滴10の画像を得ることができる。
このため、シャッタータイミングを合わせるために高価なハードウェアによってトリガ信号を厳密に検出する必要がなく、ある程度の遅延を許容してトリガ信号をソフトウェア的に検出することが可能である。
このように、液滴吐出装置1は、制御装置8にトリガ信号を発せさせ、これをコンピュータ2でソフトウェア的に検出する構成であるため遅延が生じるが、コンピュータ2は、過去の動画を参照できるため、遅延があっても液滴10を画像判定することができる。
このため、液滴吐出装置1では、制御装置8やディスペンサ3のハードウェアの中の構成を知らなくても、制御装置8がトリガ信号を発したことを検知さえすれば検査を実行することができる。
図2(b)は、カメラ5で撮影した動画のフレームの仕組みを説明するための図である。
フレーム31には、原点Oと共に直交するx座標軸とy座標軸が設定されている。
フレーム31のx方向、及びy方向の幅が、それぞれx方向、及びy方向の画角に対応している。図では、時間軸tも示している。
フレーム31の画像は、カメラ5の撮像素子上に投影された画像から構成されるが、フレーム時間(例えば、t1〜t2、t2〜t3、・・・)の間、カメラ5のシャッターが開いた状態となるため、この時間帯に形成された画像を重畳したものとなる。
これにより、フレーム31には、フレーム時間に渡る液滴10の軌跡が液滴像61として記録される。
これにより、液滴10が画角を丁度フレーム時間内に通過した場合は、図2(c)のようにフレーム31に液滴10の軌跡が液滴像61として記録される。
また、液滴10が複数のフレーム31に渡って記録される場合は、例えば、図2(d)のように、フレーム31aに画角に進入する際の液滴像61(進入)が記録され、次のフレーム31bに画角から退出する際の液滴像61(退出)が記録される。
なお、以下では、フレーム31a、31b、・・・を特に区別しない場合は、単にフレーム31と記す。他の構成要素についても同様とする。
図3の各図は、コンピュータ2が検査モードにおいて、カメラ5から送られた動画を保存する方法、及び動画に記録された液滴10の画像を検索する手法の例を説明するための図である。
何れの例も、コンピュータ2は、制御装置8がトリガ信号を発するのを監視し、トリガ信号を検知すると、当該検知前に既に撮影されていた動画において液滴10の画像を検索する。
このようにコンピュータ2は、発生した吐出信号を検出する検出手段と、吐出信号を検出した時点より所定時間遡った時点を起点として、動画に撮影された液滴の画像を検索する検索手段を備えている。
図3(a)は、トリガ信号を検知するごとに液滴10の画像を検索する例である。
以下では、説明を簡単にするため、液滴像61が一枚のフレーム31に丁度収まっている状態()図2(c)に示す状態を用いて説明する。液滴像61が複数のフレーム31に渡って記録されている場合も同様に処理することができる。
コンピュータ2は、カメラ5から送信されてくる動画のフレーム31a、31b、・・・をRAM23に記憶するが、この際、コンピュータ2は、新たに最新のフレームを記憶するとともに最も古いフレームを消去しながらRAM23に一定数(例えば5個)のフレームを記憶している。これは、古いフレームは検索対象に含まれないためである。
このようにコンピュータ2は、検索手段の検索対象の範囲に含まれない動画を記憶装置(RAM23)から消去する消去手段を備えている。
なお、フレーム31aが最も古く、フレーム31iが最も新しいものである。即ち、時間軸は図に向かって右方向である。また、波線のフレームは既に消去されたか、これから記憶されるためRAM23には存在しないことを示している。
CPU21は、RAM23のメモリ資源を活用して各種の処理を行っているため、このように記憶領域を開放して記憶するフレームのコマ数をなるべく少なくすることにより、他の処理への圧迫を低減することができる。
この図の例では、フレーム31b〜31fがRAM23に記憶されており、フレーム31aは、既に消去され、フレーム31g〜31iは、これから記憶される。
なお、CPU21は、フレーム31gを記憶する際にフレーム31bを消去し、フレーム31を更新するたびにこの動作を行う。
図3(a)では、フレーム31dのフレーム時間内のタイミングで制御装置8がトリガ信号41aを発しており、これによってディスペンサ3から吐出された液滴10の画像である液滴像61aがフレーム31dに記録されている。
フレーム31dの画像は、フレーム左側が上側、右側が下側に対応しており、液滴10が上側から下側に向けて吐出されるため、液滴10の軌跡は、フレーム31dの左側から右側にかけて形成された略長方形の液滴像61aとして記録される。
このトリガ信号41aに対し、コンピュータ2は、これよりも遅延した検知タイミング51aにて検知する。図3(a)の例では、フレーム31dの間に発生したトリガ信号41aを、その発生から2コマ遅れたフレーム31fのフレーム時間内にて検知している。
コンピュータ2がトリガ信号41aを検知した時点、即ち検知タイミング51aは、既に液滴10が吐出された後であるため、この例では、コンピュータ2は、検知タイミング51aのフレーム31fを含め、さらに3コマだけフレーム31を遡り、フレーム31cからフレーム31fまでの4フレームを使用して、液滴像61aを検索する。
このため、フレーム31bは、消去し、4コマ記憶するように構成することもできるが、本実施形態では、1コマ分の余裕を持たせて5コマ記憶している。
なお、コンピュータ2は、検知タイミング51aのフレーム31fを含め、さらにnコマ(n≧1)だけフレーム31を遡り、n+1フレームを使用して液滴像61aを検索うするようにしてもよい。このnコマの数については、1フレームに対する時間のn倍が、トリガ信号41の間隔を超えない範囲であればよい。
そして、コンピュータ2は、フレーム31dで液滴像61aを認識し、これを用いて液滴10の良・不良を画像判定する。
なお、CPU21が画像判定処理を行う時間帯は、検知タイミング51aの次のフレーム(図3(a)ではフレーム31g)内で行う。
但し、検知タイミング51aを検知した直後から始めるようにしてもよい。
このように3コマ遡った、合計4フレームから検索する構成にしたのは、動画のフレームレートと検知タイミング51aの遅延時間の程度を考慮すると、液滴像61aは、フレーム31c〜31fの何れかに写っているであろうと考えられるからである。
このように何コマ遡るかは、フレームレートと遅延時間などの兼ね合いから決まるものであって、例えば、遅延時間が更に長い場合は、例えば、5コマ遡るように構成し、短い場合は2コマや、1コマ遡るように構成することもできる。
ただし、液滴像61を検索するには、少なくとも遅延時間よりも長い時間遡ることが必要である。
このように、遡る所定時間は、吐出信号発生手段が吐出信号を発生してから、検出手段が吐出信号を検出するまでの時間よりも長いことが必要である。
そして、遡るコマ数が少ない場合、記憶するフレーム数を更に削減することも可能である。
また、フレームレートは、液滴10の速度に基づいて液滴像61がフレーム内に適当に撮影される値に選択されている。
このようにしてコンピュータ2は、フレーム31c〜31fで液滴像61aを検索し、検索されなかった場合は、液滴10が吐出されなかった(不良)と判断し、検索された場合には、液滴像61aを用いて液滴10の良・不良を判断する。
同様に、コンピュータ2は、トリガ信号41bが発せられたことを検知タイミング51bで検出し、動画を過去に遡って液滴像61bを検索して画像判定する。以下、この動作を必要なだけ繰り返す。
ところで、コンピュータ2は、検知タイミング51aから過去に遡って液滴像61aを検索するが、過去に遡りすぎると、液滴像61aよりも前に吐出された液滴像61を検索する可能性がある。
遅延時間がトリガ信号41の間隔よりも長い場合や、総数と液滴像61の総数を比較できればよい場合など、必ずしも検知タイミング51に対応する液滴像61を検索する必要のない場合は、このような可能性を許容できるが、検知タイミング51に対応する液滴像61を検索したい場合は、遡る時間をトリガ信号41の間隔よりも短くする。
この場合、遡る所定時間は、トリガ信号41の間隔未満となる。
以上のように動画を過去に遡って確認することにより、トリガ信号41が発せられた瞬間を厳密に検出する必要がなくなる。
そのため、高価なハードウェア機器を設置して検査系を構築する必要がなくなり、例えば、安価なソフトウェア的な構成を用いてトリガ信号41を検知することができる。
図3(b)は、検知タイミング51からフレーム31を1コマ戻って液滴像61を検索する例である。
この例では、トリガ信号41が発せられてから、これがコンピュータ2に検知される検知タイミング51までの時間が概略フレームの撮影時間より短いため、液滴10が適切に吐出されていれば、検知タイミング51aから1コマ遡ったフレーム31bとその次のフレーム31cの何れかには液滴像61aが写っているだろうとの見込みから、検知タイミング51から1コマ遡るように構成してある。
また、1コマ遡ればよいため、動画のフレームをRAM23に2コマ記憶して、これを更新するようになっている。
そして、CPU21は、検索後、フレーム31dが撮影される時間帯に画像判定を行う。
以下、同様に、CPU21は、検知タイミング51bでトリガ信号41bを検知してフレーム31f、31gで液滴像61bを検索、・・・という動作を必要回数繰り替えす。
このようにRAM23に記憶するフレームのコマ数、検索のために遡るコマ数は、システムの構成により最適値が定まる。
図3(c)は、複数の液滴10を連射する場合の変形例を説明するための図である。
コンピュータ2が制御装置8に所定時間間隔Tで液滴10をn回連続して吐出するように指令した場合、制御装置8は、ディスペンサ3に対してTの時間間隔でn回トリガ信号41を発する。
ディスペンサ3が正常に動作していれば、最初のトリガ信号41aから時間間隔Tで液滴10をn回吐出するはずである。
そこで、この例では、コンピュータ2は、最初のトリガ信号41aを検出した場合に、所定コマ数だけ動画を遡って液滴像61の検索を開始し、T×n+aコマ分程度のフレーム(aは遡るコマ数)で連射される液滴像61a、61b、61c、・・・を検索する。
そして、図4(f)で説明するように、液滴像61が検出されたフレームを重ねることにより液滴像61a、61b、61c、・・・を重ねてまとめて画像判定する。
このように構成すると、トリガ信号41の検知動作を減らすことができ、コンピュータ2の効率を高めることができる。
また、吐出が終了した後にまとめて画像判定できるため、時間的余裕をもって画像判定を行うことができる。
なお、この例では、起点を設定する吐出信号が、連続する複数の吐出信号のうちの最初の吐出信号となっている。
図4の各図は、液滴10の良・不良を液滴像61から判断する手法を説明するための図である。
以下のようにコンピュータ2は、検索した液滴の画像から当該液滴の良・不良を判定する判定手段を備えており、より具体的には液滴の画像の形状を用いて液滴の吐出状態の良否を判定する。
図4(a)、図4(b)の例は、液滴像61から液滴10の吐出方向の良・不良を画像判定する例を示した図である。
コンピュータ2は、フレーム31に写っている液滴像61を画像認識し、図4(a)に示したように、液滴像61が適切な液滴10の軌跡の範囲を表す基準線71a、71bの間の領域にある場合に良と画像判定し、図4(b)に示したように、当該領域を逸脱している場合を不良と画像判定する。
この例では、判定手段は、吐出状態として液滴の吐出方向を判定し、液滴10の画像の形状が所定の基準領域(基準線71a、71bの間)にある場合に良と判定し、当該基準領域にない場合に不良と判定している。
図4(c)、図4(d)は、液滴像61から液滴10の大きさの良・不良を画像判定する例を示した図である。
液滴10の大きさは、ノズル4の吐出口が狭窄して(詰まって)小さくなる場合がある。
そこで、コンピュータ2は、図4(c)に示したように、最低限の大きさを規定する基準線72a、72bよりも液滴像61が太い場合に良と画像判定し、図4(d)に示したように、基準線71a、71bよりも細い場合に不良と画像判定する。
あるいは、画像解析により液滴像61の太さを計算し、これによって判断してもよい。
この例では、判定手段は、吐出状態として液滴の大きさを判定し、液滴10の画像の形状から得られる液滴の大きさが所定の基準値以上(基準線72a、72bの幅以上)の場合に良と判定し、当該基準値未満の場合に不良と判定している。
図4(e)は、液滴10の早さの良・不良を画像判定する例を示した図である。
基準線73は、速度判定のための基準線を示している。
この例の液滴像61は、液滴10がフレーム31の左端からカメラ5の画角に入ってから1フレーム時間(当該フレームを撮影するためにカメラ5のシャッターが開いている時間)の間に基準線73に到達できなかったことを示している。
この場合に、コンピュータ2は、液滴10が早さ不足であるとして不良と画像判定する。
一方、液滴像61が基準線73に到達している場合は良であると画像判定する。
この例では、判定手段は、吐出状態として液滴の速度を判定し、液滴10の画像の形状から得られる液滴の速度が所定の基準値以上の(基準線73に到達している)場合に良と判定し、当該基準値未満の場合に不良と判定している。
なお、これは一例であって、液滴像61が基準線73に到達していない場合、液滴像61の長さから液滴10の早さを計算できるため、計算された速さによって良・不良を判定してもよい。
より詳細には、ディスペンサ3の吐出口とカメラ5が固定されているため、液滴10がカメラ5の画角を通過する時間tを求めることにより、液滴の速度を算出できる。
この場合、全体の撮影時間は、2コマ遡る場合、t+カメラ5の2フレーム分の時間f程度となる。時間fはカメラ5の性能によるが、ディスペンサ3の連続射出間隔より短いものを選定する。
また、ディスペンサ3が吐出する合間に画像判定するためには、カメラ5の1フレーム分の時間fと画像処理演算時間cの合計がディスペンサ3の連続射出間隔Tより小さくする必要がある。f+c<Tの条件に合うカメラ5及び画像処理装置を選定する必要がある。
図4(f)は、複数の液滴像61を重ねて判定する例を示した図である。
液滴10をn回連続的に吐出する場合、コンピュータ2は、図3(c)の手法で検索した液滴像61a、61b、・・・を重ね合わせる。
液滴像61a、61b、・・・の合成画像の色の濃さは、重ねる液滴像61が多いほど濃くなるため、これによってn回吐出したか否かを画像判定することができる。
そこで、コンピュータ2は、色の濃さが規定値である場合に良と判定し、濃さが不足する場合には不良と判定する。
また、重ねた液滴像61の少なくとも一部が基準線71a、71bからはみ出たり、あるいは、基準線72a、72bより細かったり、あるいは基準線73に達していなかった場合に不良と判定することもできる。
この例では、判定手段は、複数の液滴の画像を重ね合わせ、当該重ね合わせた画像の色の濃さを用いて液滴の吐出状態の良否を判定している。
図5は、液滴吐出装置1が検査モードでディスペンサ3を検査する手順を説明するためのフローチャートである。
なお、以下の処理は、CPU21が検査プログラムに従って行うものである。
まず、CPU21は、カメラ5によって液滴10が飛翔する領域を動画撮影し、新しいフレームをRAM23に書き込み、古いフレームをRAM23から消去することにより所定の個数のフレームをRAM23に記憶するとともに、これを更新する。
そして、CPU21は、この書き込み消去動作を行いつつ、制御装置8に吐出指令を送信し、制御装置8が発するトリガ信号41を監視する。
CPU21は、トリガ信号を検知タイミング51で検知すると(ステップ5)、RAM23に記憶されているフレームにアクセスし、所定個数だけ過去のフレームからトリガ信号検出時のフレームにかけて液滴10の液滴像61を検索する(ステップ10)。
液滴像61が検索できなかった場合(ステップ15;N)、CPU21は、液滴10が吐出しなかったと判断して不良判定を出力し(ステップ40)、検査を終了する。
一方、液滴像61が検索できた場合(ステップ15;Y)、CPU21は、液滴像61を用いて液滴10の良・不良を画像判定する(ステップ20)。
画像判定で液滴10の状態が不良であると判定した場合(ステップ25;N)、CPU21は、液滴10が不良であると判断して不良判定を出力し(ステップ40)、検査を終了する。
一方、画像判定で液滴10の状態が良であると判定した場合(ステップ25;Y)、CPU21は、当該液滴10を検査合格とする。
次いで、CPU21は、検査を終了するか否かを判断する(ステップ30)。
より詳細には、例えば、連続吐出するn個の液滴10について検査する場合、検査した液滴10がn個目の場合は検査終了と判断し、n個に満たない場合には検査未終了と判断する。
あるいは、例えば、操作担当者から検査終了の指示があった場合には検査終了と判断し、当該指示がない場合には検査続行と判断する。
検査を終了しない場合(ステップ30;N)、CPU21は、ステップ5に戻り検査を続行する。
一方、検査を終了する場合(ステップ30;Y)、CPU21は、全ての液滴10について良と画像判定したことになり、良判定を出力して検査を終了する(ステップ35)。
このようにコンピュータ2は、判定手段による判定結果を出力する出力手段を備えている。
以上のようにして、液滴吐出装置1は、制御装置8が発したトリガ信号41に対してディスペンサ3が適切に液滴10を吐出しているか否かを検査することができる。
図6は、液滴吐出装置1が検査モードでディスペンサ3を検査する手順の変形例を説明するためのフローチャートである。
この例では、コンピュータ2は、制御装置8に対して所定時間間隔Tでn回吐出せよとの指令を送信し、制御装置8は、ディスペンサ3に対してTの時間間隔でn回トリガ信号41を発する。
この結果、ディスペンサ3は、正常に動作していれば、トリガ信号41に同期してn回連続して液滴10を吐出する。
なお、図5と同様のステップには同じステップ番号を付して説明を簡略化する。
まず、CPU21は、トリガ信号41を検知タイミング51にて検出し(ステップ5)、所定のコマ数だけ遡って過去のフレームから順に液滴像61を検索する(ステップ10)。
CPU21は、液滴像61を検索すると、これをRAM23に保存する(ステップ105)。なお、初回は、重ねて保存する画像がないため、そのまま保存する。
吐出回数と所定時間間隔Tからn回の吐出が終わるまでの時間がわかるため、CPU21は、当該時間が経過するまでのフレームで液滴像61を検索する。詳細は図3(c)で説明したとおりである。
そのため、CPU21は、n回吐出分のフレームを検索したか否かを判断し(ステップ110)、検索していない場合は(ステップ110;N)、検索を継続する(ステップ115)。
そして、液滴像61が検索された場合には、ステップ105に戻り当該フレームを先に記憶してあるフレームに重ね合わせて(これにより液滴像61を重ね合わせて)記憶する(ステップ105)。
一方、CPU21は、n回吐出分のフレームを検索した場合(ステップ110;Y)、重ね合わせた液滴像61を用いて液滴10の良・不良を画像判定する(ステップ20)。
そして、CPU21は、液滴10の状態が良の場合は(ステップ25;Y)、良判定を出力し(ステップ35)、不良の場合は(ステップ25;N)、不良判定を出力する(ステップ40)。
なお、上の例では、トリガ信号41を検知してから液滴10の連射が終了するまで液滴像61を検索したが、連射する時間間隔が予めわかっているため、最初の1回目の液滴像61が検索されれば、次の液滴像61がどのフレームで認識されて検索されるか予想することができる。
そのため、コンピュータ2は、予想されるタイミング付近のフレームで液滴像61を検索し、他のフレームでの検索は行わないように構成することもできる。
これによりコンピュータ2の計算負荷を低減することができる。
以上に説明した実施の形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)液滴10の吐出機構のハードウェア的な構成の詳細を知らなくてもソフトウェア的なシステムを構築するだけで検査システムを構築することができる。そのため、構築が容易であり、コストも低減できる。
(2)着滴位置精度の評価などを行うことにより、液滴10を吐出するピエゾ素子の寿命やノズル詰まりによる吐出不良を発見することができる。
(3)液滴10をストロボ撮影する方式の場合、ストロボの光が液滴10に当たるように設置し、かつ外光(外乱)による影響がないように暗室で撮影する必要があった。更に、短時間(例えば0.01秒間隔)の連続吐出において、ストロボ発光のタイミングで撮影し、液滴10の有無を短時間に画像認識で確認することは撮影とストロボ発光のタイミングが合わないことによる撮影ミスがあり、困難であった。この点、液滴吐出装置1は、照明6によって液滴10を連続照明しつつ、動画撮影するため、このような問題はない。
(4)動画により液滴10を連続撮影するため、ディスペンサ3から連続吐出される液滴10の数を適切にカウントすることができ、吐出の検査を適切に評価することができる。
(5)液滴10の吐出タイミングを厳密に検知する必要がないので、安価なソフトウェア的な構成でトリガ信号41を検知することができる。
(6)ディスペンサ3から吐出される液滴数のカウントを適切に評価することができる。
1 液滴吐出装置
2 コンピュータ
3 ディスペンサ
4 ノズル
5 カメラ
6 照明
8 制御装置
10 液滴
21 CPU
22 ROM
23 RAM
24 インターフェース
25 入力装置
26 出力装置
27 記憶装置
31 フレーム
41 トリガ信号
51 検知タイミング
61 液滴像
71 基準線
72 基準線
73 基準線

Claims (11)

  1. 複数の吐出信号を所定間隔で発生する吐出信号発生手段と、
    前記発生した吐出信号に同期して液滴を吐出する液滴吐出手段と、
    前記吐出した液滴が飛翔する領域を動画に撮影する撮影手段と、
    前記発生した吐出信号を検出する検出手段と、
    吐出信号を前記検出した時点より所定時間遡った時点を起点として、前記動画に撮影された液滴の画像を検索する検索手段と、
    前記検索した液滴の画像から当該液滴の良・不良を判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果を出力する出力手段と、
    を具備したことを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記所定時間は、前記吐出信号発生手段が吐出信号を発生してから、前記検出手段が吐出信号を検出するまでの時間よりも長いことを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記所定時間は、前記所定間隔未満であることを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記検索手段の検索対象の範囲に含まれない動画を記憶装置から消去する消去手段を具備したことを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記起点を設定する吐出信号は、連続する複数の吐出信号のうちの最初の吐出信号であることを特徴とする請求項1から請求項4までのうちの何れか1の請求項に記載の液滴吐出装置。
  6. 前記判定手段は、前記液滴の画像の形状を用いて前記液滴の吐出状態の良否を判定することを特徴とする請求項1から請求項5までのうちの何れか1の請求項に記載の液滴吐出装置。
  7. 前記判定手段は、前記吐出状態として前記液滴の吐出方向を判定し、
    前記形状が所定の基準領域にある場合に良と判定し、当該基準領域にない場合に不良と判定することを特徴とする請求項6に記載の液滴吐出装置。
  8. 前記判定手段は、前記吐出状態として前記液滴の大きさを判定し、
    前記形状から得られる前記液滴の大きさが所定の基準値以上の場合に良と判定し、当該基準値未満の場合に不良と判定することを特徴とする請求項6に記載の液滴吐出装置。
  9. 前記判定手段は、前記吐出状態として前記液滴の速度を判定し、
    前記形状から得られる前記液滴の速度が所定の基準値以上の場合に良と判定し、当該基準値未満の場合に不良と判定することを特徴とする請求項6に記載の液滴吐出装置。
  10. 前記判定手段は、複数の前記液滴の画像を重ね合わせ、当該重ね合わせた画像の色の濃さを用いて前記液滴の吐出状態の良否を判定することを特徴とする請求項1から請求項5までのうちの何れか1の請求項に記載の液滴吐出装置。
  11. 複数の吐出信号を所定間隔で発生する吐出信号発生ステップと、
    前記発生した吐出信号に同期して液滴を吐出する液滴吐出ステップと、
    前記吐出した液滴が飛翔する領域を動画に撮影する撮影ステップと、
    前記発生した吐出信号を検出する検出ステップと、
    吐出信号を前記検出した時点より所定時間遡った時点を起点として、前記動画に撮影された液滴の画像を検索する検索ステップと、
    前記検索した液滴の画像から当該液滴の良・不良を判定する判定ステップと、
    前記判定ステップによる判定結果を出力する出力ステップと、
    を備えたことを特徴とする液滴吐出検査方法。
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