JP6615452B2 - 遊技機、及び遊技用装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技を行う遊技機、及び遊技機とともに用いられる遊技用装置に関する。
スロットマシンやパチンコ遊技機などの遊技機や、遊技機に併設されたカードユニット等の周辺機器(以下、遊技機と遊技機に併設された周辺機器とを含む用語として、「遊技用装置」という用語を用いるものとする)には、遊技の際に遊技者が操作可能な操作装置を備えたものが存在する。
特許文献1には、振動モータが収容された伝達用ケースに押圧操作された押しボタンが当接することで、振動を押しボタンに伝達することのできる遊技機が開示されている。
特開2014−76334号公報
特許文献1に記載の遊技機において、押圧操作された押しボタンには、振動モータの振動が伝達用ケースを介して伝達される。このように、押圧操作された押しボタンには間接的に振動が伝わるだけであり、押しボタンに大きな振動を生じさせるのが困難であった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、より強い振動を感じさせることができる操作手段を有する遊技機、及び遊技用装置を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するため、本願に係る遊技機は、
遊技を行う遊技機(例えば、スロットマシン1、パチンコ遊技機1001)であって、
操作面(例えば、操作部601a)を有し遊技者による前記操作面の操作によって移動可能な移動部(例えば、移動体620、移動部312、下部パネル200)と、前記移動部を移動可能に支持するベース部(例えば、ベース体610及びカバー体630、非移動部311、基体122)と、を有する操作手段(例えば、演出ボタンユニット600、演出ボタンユニット310)を備え、
前記移動部は、光を透過する透過部(例えば、操作部601a)と、光を前記透過部に向けて出射する光源(例えば、LED625a)と、前記光源を搭載した基板(例えば、LED基板625)と振動を発生させる振動体(例えば、振動モータ627、振動モータ701、振動モータ710)と、前記基板と前記振動体が取り付けられる支持部材(例えば、支持部材626)と、を有し
前記支持部材は、前記透過部側を向いた第1面に前記光源を搭載した前記基板が取り付けられ(例えば、図9に示すように、支持部材626の前面にLED基板625が取り付けられる)、前記第1面と反対側の第2面に所定間隔をあけて前記振動体が取り付けられており(例えば、図10に示すように、支持部材626の後面に距離Lをあけて振動モータ627が取り付けられる)、
前記操作面は、第1方向の長さが、前記第1方向に直交する第2方向の長さよりも長い(例えば、操作面601aは、上下方向の長さが左右方向の長さよりも長い)形状であり、
前記振動体は、重心と異なる位置を回転軸としてウェイト(例えば、ウェイト627a)を回転させることで振動を生じさせる振動モータであり、前記回転軸が前記第1方向に沿うように取り付けられている(例えば、図9)、
ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本願に係る遊技用装置は、
遊技を行う遊技機とともに用いられる遊技用装置(例えば、スロットマシン1、パチンコ遊技機1001とともに用いられるカードユニットなどの周辺機器)であって、
操作面(例えば、操作部601a)を有し遊技者による前記操作面の操作によって移動可能な移動部(例えば、移動体620、移動部312、下部パネル200)と、前記移動部を移動可能に支持するベース部(例えば、ベース体610及びカバー体630、非移動部311、基体122)と、を有する操作手段(例えば、演出ボタンユニット600、演出ボタンユニット310)を備え、
前記移動部は、光を透過する透過部(例えば、操作部601a)と、光を前記透過部に向けて出射する光源(例えば、LED625a)と、前記光源を搭載した基板(例えば、LED基板625)と振動を発生させる振動体(例えば、振動モータ627、振動モータ701、振動モータ710)と、前記基板と前記振動体が取り付けられる支持部材(例えば、支持部材626)と、を有し
前記支持部材は、前記透過部側を向いた第1面に前記光源を搭載した前記基板が取り付けられ(例えば、図9に示すように、支持部材626の前面にLED基板625が取り付けられる)、前記第1面と反対側の第2面に所定間隔をあけて前記振動体が取り付けられており(例えば、図10に示すように、支持部材626の後面に距離Lをあけて振動モータ627が取り付けられる)、
前記操作面は、第1方向の長さが、前記第1方向に直交する第2方向の長さよりも長い(例えば、操作面601aは、上下方向の長さが左右方向の長さよりも長い)形状であり、
前記振動体は、重心と異なる位置を回転軸としてウェイト(例えば、ウェイト627a)を回転させることで振動を生じさせる振動モータであり、前記回転軸が前記第1方向に沿うように取り付けられている(例えば、図9)、
ことを特徴とする。
このような構成によれば、より強い振動を感じさせることができる操作手段を有する遊技機、及び遊技用装置を提供することができる。
(2)上記(1)の遊技用装置において、
前記移動部は、前記ベース部に突出した状態で支持されており、
前記振動体は、前記移動部の先端部に設けられている(例えば、図10に示すように、振動モータ627は、支持部材626の後面626fに形成された振動モータ取付部626dに取り付けられていることにより、移動体620(移動部)の先端部(移動体620の前方寄り)に設けられている。また、図21に示すように、振動モータ701は、LED基板385の後面に形成された振動モータ取付部702に取り付けられていることにより、移動部312(図18)の先端部(移動部の前方寄り)に設けられている。また、図30に示すように、振動モータ710は、2辺が支持されたリブ225に取り付けられていることにより、下部パネル200(移動部)の先端部(下部パネル200の前方寄り)に設けられている。)ことを特徴とする。
このような構成によれば、より強い振動を感じさせることができる操作手段を有する遊技用装置を提供することができる。
(3)上記(1)又は(2)の遊技用装置において、
前記移動部は、遊技者が遊技する側から、光を透過する透過部(例えば、操作部601a、操作面部301A、表示面200a)、光を前記透過部に向けて出射する光源(例えば、LED625a、演出用LED386、演出用LED214)、及び前記振動体を、これらの順に有していることを特徴とする。
このような構成によれば、光源からの光を遮ることなく、より強い振動を感じさせることができる操作手段を有する遊技用装置を提供することができる。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかの遊技用装置において、
前記振動体は、前記移動体の内壁から突出した突出部(例えば、振動モータ取付部626d、振動モータ取付部702、リブ225)に設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、より強い振動を感じさせることができる操作手段を有する遊技用装置を提供することができる。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかの遊技用装置において、
前記移動部の操作面(例えば、操作部601a)の周囲には、凹部(例えば、凹部601c)が形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、移動部とベース部との間に異物が挿入されることを抑制することができる遊技用装置を提供することができる。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかの遊技用装置において、
前記移動部には、該移動部の側面から視認することができる演出を行う演出用電気部品(例えば、演出用LED379、レンズ部材362、演出用LED411)が設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、演出効果を高めた遊技用装置を提供することができる。
(7)上記(1)〜(6)のいずれかの遊技用装置において、
前記移動部を、前記ベース部から突出した進出状態と、前記進出状態よりも突出量の小さい後退状態と、に制御可能な制御手段(例えば、駆動モータ627、駆動モータ701、サブ制御部91、ガイド部671が形成された回動筒670、ガイド部671に沿って転がる対の可動ローラ645)をさらに備え、
前記制御手段は、前記移動部の前記進出状態と前記後退状態との切り替えを異なる速度で実行可能であることを特徴とする。
このような構成によれば、演出効果を高めた遊技用装置を提供することができる。
(8)上記(1)〜(7)のいずれかの遊技用装置において、
前記移動部と前記ベース部との間に、衝撃を吸収することができる緩衝部(例えば、緩衝材631、緩衝材648、緩衝部材350A、350B)が設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、操作手段の各構成部品を適切に保護することが可能となり、不具合が生じにくい遊技用装置を提供することができる。
上記目的を達成するため、本願に係る遊技用装置は、
遊技の際に用いられる遊技用装置(例えば、スロットマシン1/パチンコ遊技機1001)であって、
第1位置(例えば、第1位置、図28(A)参照)と該第1位置とは異なる第2位置(例えば、第2位置、図28(B)参照)との間で変化可能に設けられた可動体(例えば、下部パネル200/下部パネル200及び回動アーム270/ボタンカバー402/可動パネル500)と、
前記可動体を前記第2位置側に付勢する付勢手段(例えば、トーションバネ230/圧縮バネ403)と、
前記可動体に連結手段(例えば、連結ベルト290/伝達手段280/連結手段404)を介して連結される移動体(例えば、回動アーム270/回動体260/回動アーム405)を有し、該移動体を第1移動位置(例えば、後方位置、図42(A)、図43(A)参照)と該第1移動位置とは異なる第2移動位置(例えば、前方位置、図42(C)中実線位置、図43(C)参照)との間で移動させる移動手段(例えば、駆動ユニット240/回動体406)と、
を備え、
前記可動体は、前記移動手段が前記移動体を前記第1移動位置に移動させることで前記付勢手段の付勢力に抗して前記第1位置側へ移動され、前記移動体が前記第2移動位置に移動可能とされることで前記付勢手段の付勢力により前記第2位置側へ移動され(例えば、下部パネル200は、回動アーム270を後方位置へ回動させることでトーションバネ230の付勢力に抗して第1位置側へ回動され、駆動モータ250L,250Rにより回動体260を第2方向に回動させ、伝達手段280を伝達状態から非伝達状態に変化させることにより、回動アーム270が回動体260に対し相対回動可能となり前方位置へ回動可能となることで、トーションバネ230の付勢力により第2位置側へ回動可能となる。/ボタンカバー402は、回動アーム405を第1移動位置へ回動させることで圧縮バネ403の付勢力に抗して第1位置側へ移動され、回動体406を回動させて伝達手段410を伝達状態から非伝達状態に変化させることにより、回動アーム405が回動体406に対し相対回動可能となり第2移動位置へ回動可能となることで、圧縮バネ403の付勢力により第2位置側へ移動可能となる。)、
前記連結手段は、前記可動体が前記第2位置にあるとき、前記移動体を前記第2移動位置から前記第1移動位置へ移動させることなく該可動体が前記第1位置側へ移動することを許容する(例えば、図44(B)に示すように、遊技者が手で表示面200aを第1位置側に向けて押し込むと、連結ベルト290が撓むことにより、回動アーム270が前方位置に維持されたままで連結軸221が連結軸271に近づくことが可能となるので、下部パネル200の移動が許容される。)
ことを特徴としている。
このような構成によれば、可動体を付勢手段の付勢力を利用して第1位置から第2位置へ移動させることができるとともに、可動体が第2位置にあるとき、移動体を第2移動位置から第1移動位置へ移動させることなく該可動体が第1位置側へ移動することが許容されることで、可動体に外力が加わって第1位置側へ移動しても該外力が移動手段に作用することがないので、移動手段に負荷がかかることを抑制できる。
本発明の第1実施形態に係るスロットマシンの正面図。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンの内部構造を示した斜視図。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンの構成を示すブロック図。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンに設けられた演出ボタンを示す図であり、(A)は第2位置にある状態を示す斜視図、(B)は第1位置にある状態を示す斜視図。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンに設けられた下部パネル、基体及び演出ボタンユニットを斜め前から見た状態を示す分解斜視図。 本発明の第1実施形態に係るスロットマシンに設けられた下部パネル、基体及び演出ボタンユニットを斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の演出ボタンユニットを前方からみた分解斜視図。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の演出ボタンユニットを後方からみた分解斜視図。 本発明の第1実施形態に係る遊技機が有する演出ボタンユニットの移動体を前方から見た分解斜視図 本発明の第1実施形態に係る遊技機が有する演出ボタンユニットの移動体を後方から見た分解斜視図。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の可動ベース体を前方からみた分解斜視図。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の可動ベース体を後方からみた分解斜視図。 本発明の第1実施形態に係る遊技機のベース体を前方からみた分解斜視図。 本発明の第1実施形態に係る遊技機のベース体を後方からみた分解斜視図。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の回動筒に着目した図であり、(a)は斜め上方、(b)は斜め下方からみた斜視図。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の演出ボタンの突出動作を用いた演出の一例を示す説明図((A)〜(D))。 本発明の第2実施形態に係る遊技機の演出ボタンユニットの構造を斜め前から見た状態を示す分解斜視図。 本発明の第2実施形態に係る遊技機の演出ボタンユニットの構造を斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図。 本発明の第2実施形態に係る遊技機のカム部材を示す六面図及び斜視図。 本発明の第2実施形態に係る遊技機の演出ボタンの内部構造を示す断面図。 (A)は図20のA−A断面図、(B)は図20のB−B断面図 図20のC−C断面図。 本発明の第2実施形態に係る遊技機の演出ボタンが第1位置にある状態を示す断面図。 (A)(B)は本発明の第2実施形態に係る遊技機のサブ制御部が高速移動制御を実行したときの移動部及びカム部材の態様を示す説明図、(C)は演出ボタンが押圧されたときの移動部及びカム部材の態様を示す説明図。 (A)〜(C)は本発明の第2実施形態に係る遊技機のサブ制御部が低速移動制御を実行したときの移動部及びカム部材の態様を示す説明図。 (A)〜(D)は、本発明の第2実施形態に係る遊技機の演出ボタンの突出動作を用いた演出の一例を示す説明図。 (A)は本発明の第3実施形態に係る遊技機の下部パネルが第1位置にある状態を示す斜視図、(B)は第2位置にある状態を示す斜視図。 (A)は本発明の第3実施形態に係る遊技機の下部パネルが第1位置にある状態を示す側面図、(B)は第2位置にある状態を示す側面図。 本発明の第3実施形態に係る遊技機の下部パネル及び基体の構造を斜め前から見た状態を示す分解斜視図。 本発明の第3実施形態に係る遊技機の下部パネル及び基体の構造を斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図。 本発明の第3実施形態に係る遊技機のカバー体の構造を示す分解斜視図。 (A)は本発明の第3実施形態に係る遊技機の導光板の発光状態、(B)は装飾フィルムの発光状態を示す図。 (A)〜(C)は本発明の第3実施形態に係る遊技機の駆動ユニットの内部構造を示す斜視図。 本発明の第3実施形態に係る遊技機の駆動ユニットの内部構造を示す正面、左側面、右側面、底面図。 (A)は本発明の第3実施形態に係る遊技機の回動体及び回動アームを斜め前から見た状態、(B)は斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図。 (A)は本発明の第3実施形態に係る遊技機のロック機構を斜め前から見た状態、(B)は斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図。 本発明の第3実施形態に係る遊技機の基体を示す背面図。 図37のA−A断面図。 (A)は図37のB−B断面図、(B)はC−C断面図。 (A)は本発明の第3実施形態に係る遊技機の下部パネルが第1位置にある状態を示す縦断面図、(B)は下部パネルが第2位置にある状態を示す縦断面図。 本発明の第3実施形態に係る遊技機の下部パネルの要部を示す水平断面図。 (A)〜(C)は本発明の第3実施形態に係る遊技機の下部パネルの高速突出動作態様を示す説明図。 (A)〜(C)は本発明の第3実施形態に係る遊技機の下部パネルの低速突出動作態様を示す説明図。 (A)〜(C)は本発明の第3実施形態に係る遊技機の下部パネルの押圧退避動作態様を示す説明図。 本発明の第3実施形態に係る遊技機の下部パネルの退避動作態様を示す説明図。 本発明の第3実施形態に係る遊技機の下部パネルの高速突出動作時において移動が規制された状態を示す説明図。 本発明の第3実施形態に係る遊技機の下部パネルに無理に外力が加えられた状態を示す説明図。 (A)〜(D)は、本発明の第3実施形態に係る遊技機の下部パネルの突出動作を用いた演出の一例を示す説明図。 (A)は本発明の第3実施形態に係る遊技機の高速突出動作を行うときのサブ制御部の高速移動制御内容の一例を示すタイミングチャートであり、(B)は低速突出動作を行うときのサブ制御部の低速突出制御内容の一例を示すタイミングチャート。 本発明の変形例としてのパチンコ遊技機を示す正面図。
本発明に係るスロットマシンを実施するための形態を、以下に説明する。本発明が適用されたスロットマシンの実施形態を図面を用いて説明する。尚、以下の説明においては、図1に示すスロットマシン1の正面に対峙したときの前後左右方向を基準として説明する。本実施形態のスロットマシン1は、図2に示すように、前面が開口する筐体1aと、この筐体1aの側端に回動自在に枢支された前面扉1bと、から構成されている。
本実施形態のスロットマシン1の筐体1aの内部には、図2に示すように、外周に複数種の図柄が配列されたリール2L,2C,2R(以下、左リール、中リール、右リール)が水平方向に並設されており、図1に示すように、これらリール2L,2C,2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が前面扉1bに設けられた透視窓3L,3C,3Rからそれぞれ見えるように配置されている。
リール2L,2C,2Rの外周部には、特に図示しないが、それぞれ「黒7」、「網7(図中網掛け7)」、「白7」、「BAR」、「リプレイ」、「プラム」、「スイカ」、「チェリー」、「ベル」、「オレンジ」等の互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で、それぞれ21個ずつ描かれている。リール2L,2C,2Rの外周部に描かれた図柄は、前面扉1bに設けられた透視窓3L,3C,3Rにおいて各々上中下三段に表示される。
各リール2L,2C,2Rは、各々対応して設けられリールモータ32L,32C,32R(図3参照)によって回動させることで、各リール2L,2C,2Rの図柄が透視窓3に連続的に変化しつつ表示されるとともに、各リール2L,2C,2Rの回動を停止させることで、透視窓3L,3C,3Rに3つの連続する図柄が表示結果として導出表示されるようになっている。
リール2L,2C,2Rの内側には、リール2L,2C,2Rそれぞれに対して、基準位置を検出するリールセンサ33L,33C,33Rと、リール2L,2C,2Rを背面から照射するリールLED55と、が設けられている。また、リールLED55は、リール2L,2C,2Rの連続する3つの図柄に対応する12のLEDからなり、各図柄をそれぞれ独立して照射可能とされている。
前面扉1bの各リール2L,2C,2Rの手前側(遊技者側)の位置には、液晶表示器51(図1参照)の表示領域51aが配置されている。液晶表示器51は、液晶素子に対して電圧が印加されていない状態で透過性を有する液晶パネルを有しており、表示領域51aの透視窓3L,3C,3Rに対応する透過領域及び透視窓3L,3C,3Rを介して遊技者側から各リール2L,2C,2Rが視認できるようになっている。また、表示領域51aの透過領域を除く領域の裏面には、背後から表示領域51aを照射するバックライト(図示略)が設けられているとともに、さらにその裏面には、内部を隠蔽する隠蔽部材(図示略)が設けられている。
前面扉1bには、図1に示すように、メダルを投入可能なメダル投入部4、メダルが払い出されるメダル払出口9、クレジット(遊技者所有の遊技用価値として記憶されているメダル数)を用いて、その範囲内において遊技状態に応じて定められた規定数の賭数のうち最大の賭数(本実施形態ではいずれの遊技状態においても3)を設定する際に操作されるMAXBETスイッチ6、クレジットとして記憶されているメダル及び賭数の設定に用いたメダルを精算する(クレジット及び賭数の設定に用いた分のメダルを返却させる)際に操作される精算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L,2C,2Rの回動を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L,8C,8R、演出に用いるための演出用スイッチ56が遊技者により操作可能にそれぞれ設けられている。
尚、本実施形態では、回動を開始した3つのリール2L,2C,2Rのうち、最初に停止するリールを第1停止リールと称し、また、その停止を第1停止と称する。同様に、2番目に停止するリールを第2停止リールと称し、また、その停止を第2停止と称し、3番目に停止するリールを第3停止リールと称し、また、その停止を第3停止あるいは最終停止と称する。
また、前面扉1bには、図1に示すように、クレジットとして記憶されているメダル枚数が表示されるクレジット表示器11、入賞の発生により払い出されたメダル枚数やエラー発生時にその内容を示すエラーコード等が表示される遊技補助表示器12、賭数が1設定されている旨を点灯により報知する1BETLED14、賭数が2設定されている旨を点灯により報知する2BETLED15、賭数が3設定されている旨を点灯により報知する3BETLED16、メダルの投入が可能な状態を点灯により報知する投入要求LED17、スタートスイッチ7の操作によるゲームのスタート操作が有効である旨を点灯により報知するスタート有効LED18、ウェイト(前回のゲーム開始から一定期間経過していないためにリールの回動開始を待機している状態)中である旨を点灯により報知するウェイト中LED19、後述するリプレイゲーム中である旨を点灯により報知するリプレイ中LED20が設けられた遊技用表示部13が設けられている。
MAXBETスイッチ6の内部には、MAXBETスイッチ6の操作による賭数の設定操作が有効である旨を点灯により報知するBETスイッチ有効LED21(図3参照)が設けられており、ストップスイッチ8L,8C,8Rの内部には、該当するストップスイッチ8L,8C,8Rによるリールの停止操作が有効である旨を点灯により報知する左、中、右停止有効LED22L,22C,22R(図3参照)がそれぞれ設けられている。
また、前面扉1bにおけるストップスイッチ8L,8C,8Rの下方には、スロットマシン1のタイトルなどが表示される下部パネル200が設けられているとともに、下部パネル200の右側には、後述する演出ボタン621が前後方向に移動可能に設けられている。
前面扉1bの背面には、図2に示すように、所定のキー操作により後述するエラー状態及び後述する打止状態を解除するためのリセット操作を検出するリセットスイッチ23(図3参照)、後述する設定値の変更中や設定値の確認中にその時点の設定値が表示される設定値表示器24、所定の契機で打止状態(リセット操作がなされるまでゲームの進行が規制される状態)に制御する打止機能の有効/無効を選択するための打止スイッチ36a、所定の契機で自動精算処理(クレジットとして記憶されているメダルを遊技者の操作によらず精算(返却)する処理)に制御する自動精算機能の有効/無効を選択するための自動精算スイッチ36b、メダル投入部4から投入されたメダルの流路を、筐体1a内部に設けられた後述のホッパータンク34a側またはメダル払出口9側のいずれか一方に選択的に切り替えるための流路切替ソレノイド30(図3参照)、メダル投入部4から投入され、ホッパータンク34a側に流下したメダルを検出する投入メダルセンサ31a〜31c(図3参照)を有するメダルセレクタ29、前面扉1bの開放状態を検出するドア開放検出スイッチ25(図3参照)が設けられている。
前面扉1bの背面におけるメダル投入部4の直下には、メダルセレクタ29が取り外し自在に設けられている。前面扉1bを背面から見てメダルセレクタ29の右側には、メダルセレクタ29の側面から流出したメダルをホッパータンク34aに誘導するメダルシュート196が取り付けられているとともに、メダルセレクタ29の下方には、メダルセレクタ29の背面下部から流出したメダルを下方のメダル払出口9に誘導するメダル返却通路191及びホッパーユニット34から払い出されたメダルをメダル払出口9に誘導するメダル払出通路192を構成するメダル通路部材190が配設されている。
筐体1a内部には、図2に示すように、前述したリール2L,2C,2R、リールモータ32L,32C,32R(図3参照)、各リール2L,2C,2Rのリール基準位置をそれぞれ検出可能なリールセンサ33L,33C,33R(図3参照)からなるリールユニット2、外部出力信号を出力するための外部出力基板1000(図3参照)、メダル投入部4から投入されたメダルを貯留するホッパータンク34a、ホッパータンク34aに貯留されたメダルをメダル払出口9より払い出すためのホッパーモータ34b(図3参照)、ホッパーモータ34bの駆動により払い出されたメダルを検出する払出センサ34c(図3参照)からなるホッパーユニット34、電源ボックス100が設けられている。
ホッパーユニット34の側部には、ホッパータンク34aから溢れたメダルが貯留されるオーバーフロータンク35が設けられている。オーバーフロータンク35の内部には、貯留された所定量のメダルを検出可能な高さに設けられた左右に離間する一対の導電部材からなる満タンセンサ35a(図3参照)が設けられており、導電部材がオーバーフロータンク35内に貯留されたメダルを介して接触することにより導電したときに内部に貯留されたメダル貯留量が所定量以上となったこと、すなわちオーバーフロータンクが満タン状態となったことを検出できるようになっている。
電源ボックス100の前面には、図2に示すように、設定変更状態または設定確認状態に切り替えるための設定キースイッチ37、通常時においてはエラー状態や打止状態を解除するためのリセットスイッチとして機能し、設定変更状態においては後述する内部抽選の当選確率(出玉率)の設定値を変更するための設定スイッチとして機能するリセット/設定スイッチ38、電源をon/offする際に操作される電源スイッチ39が設けられている。
本実施形態のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投入部4から投入するか、あるいはクレジットを使用して賭数を設定する。クレジットを使用するにはMAXBETスイッチ6を操作すれば良い。遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、入賞ラインLN(図1参照)が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。本実施形態では、規定数の賭数として遊技状態に関わらず3枚が定められて規定数の賭数が設定されると入賞ラインLNが有効となる。尚、遊技状態に対応する規定数のうち最大数を超えてメダルが投入された場合には、その分はクレジットに加算される。
入賞ラインとは、各リール2L,2C,2Rの透視窓3に表示された図柄の組み合わせが入賞図柄の組み合わせであるかを判定するために設定されるラインである。本実施形態では、図1に示すように、リール2Lの中段、リール2Cの中段、リール2Rの中段、すなわち中段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインLNのみが入賞ラインとして定められている。尚、本実施形態では、1本の入賞ラインのみを適用しているが、複数の入賞ラインを適用しても良い。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L,2C,2Rが回動し、各リール2L,2C,2Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれかのストップスイッチ8L,8C,8Rを操作すると、対応するリール2L,2C,2Rの回動が停止し、透視窓3に表示結果が導出表示される。
そして全てのリール2L,2C,2Rが停止されることで1ゲームが終了し、入賞ラインLN上に予め定められた図柄の組み合わせ(以下、役とも呼ぶ)が各リール2L,2C,2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルが遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(本実施形態では50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出口9(図1参照)から払い出されるようになっている。また、入賞ラインLN上に、遊技状態の移行を伴う図柄の組み合わせが各リール2L,2C,2Rの表示結果として停止した場合には図柄の組み合わせに応じた遊技状態に移行するようになっている。
尚、本実施形態では、3つのリールを用いた構成を例示しているが、リールが1つのみ用いた構成、2つのリールを用いた構成、4つ以上のリールを用いた構成としても良く、2以上のリールを用いた構成においては、2以上の全てのリールに導出された表示結果の組み合わせに基づいて入賞を判定する構成とすれば良い。
図3は、スロットマシン1の構成を示すブロック図である。スロットマシン1には、図3に示すように、遊技制御基板40、演出制御基板90、電源基板101が設けられており、遊技制御基板40によって遊技状態が制御され、演出制御基板90によって遊技状態に応じた演出が制御され、電源基板101によってスロットマシン1を構成する電気部品の駆動電源が生成され、各部に供給される。
電源基板101には、外部からAC100Vの電源が供給されるとともに、このAC100Vの電源からスロットマシン1を構成する電気部品の駆動に必要な直流電圧が生成され、遊技制御基板40及び遊技制御基板40を介して接続された演出制御基板90に供給されるようになっている。
また、電源基板101には、前述したホッパーモータ34b、払出センサ34c、満タンセンサ35a、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38、電源スイッチ39が接続されている。
遊技制御基板40には、前述したMAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L,8C,8R、精算スイッチ10、リセットスイッチ23、打止スイッチ36a、自動精算スイッチ36b、投入メダルセンサ31a〜31c、ドア開放検出スイッチ25、リールセンサ33L,33C,33Rが接続されているとともに、電源基板101を介して前述した払出センサ34c、満タンセンサ35a、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38が接続されており、これら接続されたスイッチ類の検出信号が入力されるようになっている。
また、遊技制御基板40には、前述したクレジット表示器11、遊技補助表示器12、1〜3BETLED14〜16、投入要求LED17、スタート有効LED18、ウェイト中LED19、リプレイ中LED20、BETスイッチ有効LED21、左、中、右停止有効LED22L,22C,22R、設定値表示器24、流路切替ソレノイド30、リールモータ32L,32C,32Rが接続されているとともに、電源基板101を介して前述したホッパーモータ34bが接続されており、これら電気部品は、遊技制御基板40に搭載された後述のメイン制御部41の制御に基づいて駆動されるようになっている。
遊技制御基板40には、遊技の制御を行うメイン制御部41、メイン制御部41の制御に用いるクロックを生成する制御用クロック生成回路42、メイン制御部41が搭載する乱数回路が乱数を生成する際に用いるクロックを生成する乱数用クロック生成回路43、遊技制御基板40に接続されるスイッチ類の検出を行うスイッチ検出回路44、リールモータ32L,32C,32Rを駆動させるモータ駆動回路45、流路切替ソレノイド30を駆動させるソレノイド駆動回路46、LED類を駆動させるLED駆動回路47、遊技制御基板40への供給電圧の低下を検知する電断検出回路48、メイン制御部41に対してリセット信号を与えるリセット回路49が搭載されている。
メイン制御部41は、1チップマイクロコンピュータにて構成され、ゲーム制御(遊技進行制御)用のプログラム等を記憶するROM、ワークメモリとして使用されるRAM、プログラムに従って制御動作を行うCPUが内蔵されており、遊技の進行に関する処理を行うととともに、遊技制御基板40に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
また、メイン制御部41は、ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7の操作を検出したとき、内部抽選を実行し、入賞の発生を許容するか否か及び入賞の発生を許容するときには複数種類の入賞のうちいずれの発生を許容するかを、透視窓3に表示結果が導出表示されるまでに決定する。また、メイン制御部41は、遊技の進行等に応じて演出制御基板90に対して各種のコマンドを送信する。
演出制御基板90には、スロットマシン1の前面扉1bに配置された液晶表示器51(図1参照)、演出効果LED52、スピーカ53,54、リールLED55、演出用スイッチ56、後述する演出ボタンユニット600に設けられたLED625a、振動モータ627、駆動モータ617、プッシュセンサ615、616、切欠き検出センサ659、660等の演出装置が接続されており、これら演出装置は、演出制御基板90に搭載されたサブ制御部91による制御に基づいて駆動されるようになっている。
演出制御基板90には、メイン制御部41と同様にCPU、ROM、RAM等を備えたマイクロコンピュータにて構成され、演出の制御を行うサブ制御部91、演出制御基板90に接続された液晶表示器51の表示制御を行う表示制御回路92、演出効果LED52、リールLED55を駆動させるLED駆動回路93、スピーカ53、54からの音声出力制御を行う音声出力回路94、サブ制御部91対してリセット信号を与えるリセット回路95、日付情報及び時刻情報を含む時間情報を出力する時計装置97、演出制御基板90への供給電圧の低下を検出する電断検出回路98、その他の回路等、が搭載されており、サブ制御部91は、メイン制御部41から送信されるコマンドを受けて、演出を行うための各種の制御を行うとともに、演出制御基板90に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
次に、下部パネル200及び演出ボタン621を有する演出ボタンユニット600の構造について説明する。図4は、スロットマシンに設けられた演出ボタンを示す図であり、(A)は第2位置にある状態を示す斜視図、(B)は第1位置にある状態を示す斜視図である。図5は、下部パネル、基体及び演出ボタンユニットを斜め前から見た状態を示す分解斜視図である。図6は、下部パネル、基体及び演出ボタンユニットを斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。
図1及び図4に示すように、下部パネル200は、前面扉1bの前面上下方向の略中央位置に左右方向に向けて形成された操作台120と、前面扉1bの前面下部に左右方向に向けて形成されメダル払出口9から払い出されたメダルを貯留可能な下皿121と、の間に配設されている。下部パネル200は、正面視略横長長方形状に形成され、表示面200aが上辺から下辺に向けて前側に傾斜するように設けられているとともに、表示面200aは、上辺から下辺に向けて前側に湾曲している。当該スロットマシン1にて遊技を行う遊技者の目線は、透視窓3L,3C,3Rと略同等の高さにあるため、第2位置においても表示面200aがやや上向きになるように傾斜することで、表示面200aを遊技者が視認しやすくなっている。
また、演出ボタン621は、ベース部としての下部パネル200の表示面200aから突出する第1位置(図4(B)参照)と、該第1位置から後側に退避する第2位置(図4(A)参照)と、の間で前後方向に移動可能に設けられている。
図5及び図6に示すように、下部パネル200は、透光性を有する合成樹脂材にて構成され表示面200aを形成するカバーパネル201と、カバーパネル201の背面側に配置され透光性を有する合成樹脂材にて構成される装飾シート202と、を有している。装飾シート202の背面には、特に図示しないが所定の装飾(例えば、機種のタイトル名や演出で登場するキャラクタなど)が印刷等により施されており、該装飾は、カバーパネル201の前側から、カバーパネル201及び装飾シート202を透して視認できるようになっている。尚、本実施形態では、印刷により装飾が施されていたが、液晶表示装置や導光板等により装飾を視認可能となるようにしてもよい。
カバーパネル201の右側には、多角形状の開口部203が形成されているとともに、装飾シート202における開口部203に対応する位置には、開口部203と略同形に形成された開口部204が形成されており、演出ボタン621を挿通可能としている。このように構成された下部パネル200は、前面扉1bを構成する基体1cの前面に形成された取付凹部205に前側から取り付けられる。尚、下部パネル200は、基体1cに対し着脱可能に取り付けられるが、前面扉1bを開放しない限り取り外すことができないようになっている。
取付凹部205の右側には、正面略四角形状の開口部206が形成されているとともに、基体1cの背面における開口部206の周縁からは、四角筒状の固定筒207が後側に向けて突設されており、該固定筒207の後端部には、演出ボタンユニット600が取り付けられている。
また、特に図示しないが、取付凹部205における開口部206の左側には、複数の下部パネル発光ダイオード(下部パネルLED)が前方に向けて光を照射可能に配設されており、装飾シート202を後側から照らすことができるようになっている。
次に、演出ボタンユニット600の構造について説明する。図7は、本発明の実施形態に係る遊技機の演出ボタンユニットを前方からみた分解斜視図である。また、図8は、本発明の実施形態に係る遊技機の演出ボタンユニットを後方からみた分解斜視図である。図7、8に示すように、演出ボタンユニット600は、取付ねじ632により組み合わされたベース体610及びカバー体630と、その内部の空間に収容された移動体620とにより、その外観が概略構成されている。カバー体630には、移動体620に設けられた演出ボタン621が挿通可能な演出ボタン挿通孔630aが形成されている。移動体620は、ベース体610及びカバー体630に対して前後方向に移動する。これにより、移動体620に形成された演出ボタン621は、カバー体630から大きく突出した第1位置と、第1位置と比べて後方に退避した位置である第2位置との間を移動する。
カバー体630の前面には、演出ボタン挿通孔630aを取り囲むように、複数の移動制限板602、603、604、605、606が取り付けられている。複数の移動制限板602、603、604、605、606は、カバー体630の前面に形成された凹部である移動制限板収容部630bに収容されており、ねじ挿通孔602b等に挿通されたねじ607がねじ孔630cに螺合されることにより、カバー体630に取り付けられている。複数の移動制限板のうちの1つである移動制限板602には、押しボタン621側に向けて、略三角形状の複数の移動制限突起602aが形成されている。この複数の移動制限突起602aは、後述する押しボタン621の側面に形成された複数の凹部601cに対応して形成されている。そのため、移動制限板602は、移動制限突起602aを凹部601cに挿入した状態で、カバー体630に取り付けられている。これにより、移動制限突起602aは、前後方向と直交する方向に演出ボタン621に当接して支持するため、演出ボタン621を前後方向に安定して移動させることができる。また、演出ボタン621に形成された凹部601cにごみ等が入りこむことを防止することができる。なお、移動制限板602に形成された移動制限突起602aと同様の突起は、移動制限板603、604、605にも形成されている。
また、移動制限板のうち、最も下方に位置する移動制限板606は、移動制限突起602aと同様の突起は形成されていない。一方で、移動制限板606は、演出ボタン621の下部の形状と同様の形状に形成された、前後方向に所定の幅を有する移動制限部606aが設けられている。これにより、演出ボタン621の下部が支持されるため、演出ボタン621の前後方向の移動を安定して行うことができる。
カバー体630は、演出ボタンユニット600の前側を構成する。カバー体630には、複数のねじ挿通孔630dが形成されている。このねじ挿通孔630dに挿通された取付ねじ632が、ベース体610に形成されたねじ孔611aに螺合することで、カバー体630はベース体610に組み合わされる。このように、カバー体630とベース体610とが組み合わされることにより、その内部に移動体620を収容するための収容空間が形成される。
また、ベース体630には、演出ボタン621を挿通可能な開口である演出ボタン挿通孔630aが形成されている。後述するように、移動体620は図中前後方向に移動可能である。そして、移動体620が前方へ移動していくと、演出ボタン621は、演出ボタン挿通孔630aから前方へ突出していくこととなる。すなわち、移動体620が第1位置にある場合、演出ボタン621は演出ボタン挿通孔630aから大きく前方に向けて突出した状態となる。なお、移動体620が前方へ移動して第1位置に位置する場合、演出ボタン取付板622の前面はカバー体630の後面に接触するようになる。この接触によって生じる衝撃を和らげるため、カバー体630の後面には、正方形に形成された4つの緩衝板631が取り付けられている。
移動体620は、遊技者が操作のために押圧する操作面601aが形成された演出ボタン621を有している。移動体620には、ベース体610から前方に延設した対のガイドシャフト612が、ガイドシャフト挿通孔620aに挿通されている。これにより、移動体620の移動は、ガイドシャフト612が延設する方向(前後方向)のみに制限される。
図9は、本発明の実施形態に係る遊技機が有する演出ボタンユニットの移動体を前方から見た分解斜視図である。また、図10は、本発明の実施形態に係る遊技機が有する演出ボタンユニットの移動体を後方から見た分解斜視図である。なお、図9、図10において破線で囲んだ各部材は、演出ボタン621の内部に収容される部材であり、演出ボタン621と演出ボタン取付板622との間に配される部材である。
演出ボタン621は、透光性を有する材料から構成されており、遊技者が押圧する操作部601aと、前後方向に延びた複数の凹部601cが形成された側部601bとを有している。演出ボタン621の操作部601aは、前方からみると多角形状であり、滑らかな表面を有することで後方から入射した光をそのまま透光させる。一方、演出ボタン621の側部601bの外周面には、前後方向に延びる複数の凹部601cが形成されている。また、演出ボタンの側部601bの内周面には、外周面に形成された凹部601cよりも細くて多数の凹部601d(図10)が形成されている。これにより、演出ボタン621の側部601bから出射される光には、前後方向に延びた複数の模様を付すことができる。
また、演出ボタン621の操作部601aと側部601bとに囲まれた内部空間は、図中破線で囲んだ種々の部品を収容するための空間である。演出ボタン621は、つば部に複数のねじ挿通孔621aを有している。このねじ挿通孔621aに挿通された取付ねじ629が、演出ボタン取付板622に形成されたねじ孔622dに螺合されることによって、演出ボタン621は演出ボタン取付板622に取り付けられている。この際、演出ボタン621は、図9及び図10において破線で囲んだ支持部材626等の部材を内部空間に収容した状態で、演出ボタン取付板622に取り付けられている。
なお、上述のように、演出ボタン621の外周面には、前後方向に延びる複数の凹部601cが形成されており、この凹部601cに移動制限突起602a(図7)が入りこむように移動制限板602等(図7)が設けられている。隣接する凹部601cの間隔は16mm〜17mm程度としている。なお、凹部601cの幅を8mm程度としているため、凹部601c間の直線部分(側部601b)は、8mm〜9mm程度である。これにより、演出ボタン621と移動制限板602等(図7)との間には、メダルを挿入することができる直線状の隙間は存在しない。そのため、演出ボタン621の周囲にメダルが挿入される等の行為を抑制することができる。なお、隣接する凹部601c間の側部601bに角部が存在している場合には、凸部601cの間隔を大きくとることができる。
支持部材626は、例えば、合成樹脂製であり、その前面には種々の光学部品を収容するための凹部である光学部品収容部626aが形成されている。また、支持部材626には、後方に幅を有する側部626bが形成されている。このような構成により、支持部材626の内部には、振動モータ627を収容するための空間が形成されている。
LED(発光ダイオード)基板625は、その表面に複数のLED625aを有している。LED基板625は、支持部材626に形成された光学部品収容部626aに収容された状態でねじ止めされている。LED625aから出射された光の大部分は、演出ボタン621の操作部601aから出射されるとともに、一部の光は、演出操作ボタン621の側部601bから外部へと出射される。
拡散シート624は、例えば、透光性を有する合成樹脂がリング状に形成されて構成されたものである。拡散シート624は、その外縁がLED基板625の外縁と一致するように、LED基板625に前方から重ねて載置されている。なお、拡散シート624の前面には、複数の凹凸が不規則に形成されている。これにより、拡散シート624に入射した光は、種々の方向に向かう光となって拡散シート624から出射される。そのため、演出ボタン621の操作部601aの中央部とその周囲の部分とでは、出射される光の態様を異ならせることができ、遊技者の興味を惹きつけることができる。
表示板623は、LED基板625と略同一の形状を有し、その表面にスロットマシン1特有の絵、文字、あるいは図形等の画像(不図示)が表記されている。表示板623は、LED基板625及び拡散シート624に重ねられて配置されており、これにより、表示板623に表記されている画像に、LED625aの光を後方から照射することができる。これにより、遊技者に、光に照射された画像を視認させることができ、表示する画像の見栄えを向上させることができる。
振動モータ627は、ウェイト627aの重心から離れた位置に回転軸が取り付けられていることで、振動を生じさせるモータである。振動モータ627は、支持部材626の後面626fに形成された振動モータ取付部626dに設けられている。振動モータカバー628を挿通した取付ねじ652を、支持部材626に形成されたねじ孔626eに螺合させることにより、振動モータ627及び振動モータカバー628は支持部材626に取り付けられている。このように、振動モータ627は、遊技者が押圧操作を行う演出ボタン621を含む移動体620に取り付けられているため、演出ボタン621に触れた遊技者に強い振動を知覚させることができる。これにより、遊技の興趣を高めることが可能となる。なお、振動モータ627は、その回転軸が上下方向に沿うようにして振動モータ取付部626dに取り付けられている。そのため、駆動モータ627が駆動してウェイト627aが回転することにより、振動モータ627は、左右方向に振幅成分を多く有する振動を発生させる。
なお、演出ボタン621は、前方から見ると、図1等に示すように、左右方向の長さよりも、上下方向の長さが長い形状を有している。また、演出ボタン621を有する移動体620は、左右に形成された対のガイドシャフト挿通孔620aにガイドシャフト612が挿通された状態にある。従って、演出ボタン621は、上下方向の振幅を有する振動よりも、左右方向の振幅を有する振動を、より安定した状態で受けることができる。そのため、左右方向に多くの振幅成分を有する振動モータ627の振動によって、演出ボタン627に予期しないがたつきが発生することを抑制することができる。これにより、演出ボタン621が移動制限板602に引っ掛かり、押圧操作が困難になるという現象が生じることを抑制することができる。
なお、振動モータ627を、その回転軸を左右方向に沿うようにして振動モータ取付部626dに取り付けるようにしてもよい。このように取り付けられた振動モータ627は、上下方向に振幅成分を多く有する振動を発生させる。そのため、演出ボタン621に生じる振動を、より大きなものとすることができ、遊技の興趣を向上させることができる。なお、振動モータ627の振動によって演出ボタン621に生じるがたつきの有無や大きさは、種々の要因が関係する。そのため、振動モータ627の取付方向については、がたつきの有無や、演出ボタンに生じる振動の大きさ等を考慮して、個別に検討するのが好ましい。
なお、図10に示すように、振動モータ取付部626dは、支持部材626の後面626fから後方に突出した部材である。そのため、振動モータ627は、後面626fには接触しておらず、支持部材626の後面626fと振動モータ627の中心との間に、距離Lを確保することができる。すなわち、振動モータ627で発生する振動は、振動モータ取付部626d及び振動モータカバー628を介して支持部材626に伝達される。このように、支持部材626には、後面626fから離れた位置にある振動モータ627からの振動が伝達されるため、振動が増幅されて支持部材626に伝達されることとなる。
このように、種々の部材が取り付けられた支持部材626は、演出ボタン取付板622のねじ挿通孔622aに挿通された取付ねじ651が、ねじ孔626cに螺合されることにより、演出ボタン取付板622に固定されている。また、支持部材626を覆うようにして嵌合する、操作部601aを有する演出ボタン621が演出ボタン取付板622に取り付けられている。これにより、支持部材626の後面626fに伝達された振動は、演出ボタン621に伝達される。なお、演出ボタン621に形成された操作部601aと、演出ボタン621が取り付けられて支持される演出ボタン取付板622との間に、ほぼ演出ボタン621の高さ分の距離をあけることができる。すなわち、演出ボタン621は、演出ボタン取付板622により一端側のみ支持(いわゆる片持ち状態で支持)され、支持されていない他端側に振動モータ627が取付られている構造であるとみなすことができる。そのため、演出ボタン621の操作部601aには、より振幅の大きな振動が作用することとなる。そのため、操作部601aに触れた遊技者に、より強い振動を知覚させることができ、遊技の興趣を高めることが可能となる。
また、振動モータ627は、支持部材626の内部に収容されているとともに、表示板623、拡散シート624、LED基板625等の光学部品は、支持部材626の光学部品収容部626a(支持部材626の前方)に設けられている。すなわち、遊技者が遊技する側から、各光学部品、振動モータ627の順に設けられている。そのため、振動モータ627が、これらの光学部品から出射される光の進行を阻害することがない。
演出ボタン取付板622は、前方から見て略四角形の形状を有するともに、中央には円形の開口である回動筒挿通孔622bが形成されている。この回動筒挿通孔622bは、図7に示すベース体610に取り付けられた回動筒670が挿通可能な大きさで形成されている。また、図10に示すように、演出ボタン取付板622の後面には、可動ベース体640に設けられた4つの圧縮ばね642が挿通されるばね挿通突起622dが形成されている。これにより、演出ボタン取付板622と可動ベース体640との間に、4つの圧縮ばね642を介在させることができる。そのため、演出ボタン取付板622と可動ベース体640との間に隙間を設けることができるとともに、演出ボタン取付板622に、後方(可動ベース640側)に向けて押圧する力が作用することにより、この隙間を縮めることができる。本発明の演出ボタンユニット600においては、遊技者が、演出ボタン621の操作部601aを押圧することにより、演出ボタン取付板622と可動ベース640との隙間を縮めることができ、この押圧動作を操作部601aに対する押圧操作として検出することができる。
すなわち、演出ボタン621に対する押圧操作は、ベース体610(図7、図8)に取り付けられた2つのプッシュセンサ615、616が、演出ボタン取付板622の後面に設けられた2つの検出片622c、622eを検出することにより検出される。可動ベース体640には、検出片622cに対応する位置に、検出片622cが挿通可能な検出片挿通孔640aが形成されているとともに、検出片622eに対応する位置に、検出片622eが挿通可能な検出片挿通用切欠640bが形成されている。
これにより、遊技者が演出ボタン621を押圧すると、演出ボタン取付板622と可動ベース体640との距離が縮まり、検出片622c、622eがベース体640から後方に突出するようになる。これにより、検出片622c、622eが、プッシュセンサ615、616により検出され、遊技者の演出ボタン621に対する押圧操作が検出される。なお、プッシュセンサ615、616は、例えば、フォトセンサであり、発光部から出射された光を検出片622c、622eが遮るのを受光部が検出することによって、検出片622c、622eの有無を判定する。
可動ベース体640には、図10に示すように、ばね挿通突起622dに螺合した移動制限ねじ647の頭部が係止されている。なお、移動制限ねじ647は、可動ベース体640と演出ボタン取付板622との間に設けられた圧縮ねじ642により、軸力(引張力)が作用した状態で可動ベース体640に係止されている。
図11は、本発明の実施形態に係る遊技機の可動ベース体を前方からみた分解斜視図である。また、図12は、本発明の実施形態に係る遊技機の可動ベース体を後方からみた分解斜視図である。
可動ベース体640は、ベース板641と、ベース板641に取り付けられ、ガイドシャフト612(図7)が挿通される対の移動体規制部643と、回動筒670(図7)に形成されたガイド部671に沿って転がる対の可動ローラ645とを有している。
ベース板641は、前方からみると略四角形の形状を有し、中央に回動筒670(図7)が挿通可能な略円形状の回動筒挿通孔640eが形成されれている。また、ベース板641には、圧縮ばね642を収容する圧縮ばね収容部640fが形成されている。
移動体規制部643の中央には、ガイドシャフト612(図7)が挿通されるガイドシャフト挿通孔620aが形成されている。移動体規制部643は、ねじ挿通孔643aに挿通された取付ねじ644が、ベース板641に形成されたねじ孔640cに螺合することによりベース板641に取り付けられている。移動体規制部643は、対で回動筒挿通孔640eを挟むようにしてベース板641に取り付けられている。これにより、2本のガイドシャフト612を対の移動体規制部643に挿通させることができる。これにより、ベース板641を、がたつかせることなく安定した状態で前後の方向のみに移動させることができる。
可動ローラ645は、ねじ挿通孔645aに挿通されたねじ646が、ベース板641に形成されたねじ孔640dに螺合することにより、ベース板641に取り付けられている。可動ローラ645は、対で回動筒挿通孔640eを挟むようにベース板641に取り付けられている。可動ローラ645は、回動筒(図7)のガイド部671に当接しながら回転するローラ部645bを有している。対で設けられた可動ローラ645のローラ部645bは、互いに向き合うように、回動筒挿通孔640e内に突出するようにベース板641に取り付けられている。これにより、回動筒670(図7)のガイド部671に、ローラ部645bを当接させることができる。なお、ベース板641の後面には、ベース体610(図7)と接触する際の衝撃を和らげるために、4つの緩衝材648が取り付けられている。
図13は、本発明の実施形態に係る遊技機のベース体を前方からみた分解斜視図である。また、図14は、本発明の実施形態に係る遊技機のベース体を後方からみた分解斜視図である。また、図15は、本発明の実施形態に係る遊技機の回動筒に着目した図であり、(a)は斜め上方、(b)は斜め下方からみた斜視図である。
ベース部611は、種々の部品が取り付けられるベースとなる部材であるとともに、カバー体630(図7)と組み合わされて、演出ボタンユニット600の筐体の一部を構成する。ベース部611は、略四角形状を有しており、左辺及び右辺のそれぞれ近傍にガイドシャフト取付部611bが形成されている。ガイドシャフト取付部611bは、略円筒状の形状であり、端部に切欠き612aが形成された丸棒状のガイドシャフト612の断面と合致する形状のガイドシャフト612の挿入孔が形成されている。これにより、ガイドシャフト612は回転することなく、安定した状態でガイドシャフト取付部611bに取り付けられている。また、ガイドシャフト612の一端には、図14に示す取付ねじ614が螺合している。これにより、ガイドシャフト612がベース部611に固定されている。
圧縮ばね613は、ガイドシャフト612及びガイドシャフト取付部611bに挿通されている。ガイドシャフト612がガイドシャフト挿通孔620a(図7)に挿通されると、圧縮ばね613は、移動体620(図7)とベース体610との間に介在する。これにより、移動体620(図7)は圧縮ばね613により前方に付勢されることになる。
対で配されたガイドシャフト612は、略丸棒状の形状を有し、上述したようにベース部611側の一端に切欠き612aが形成されている。それぞれのガイドシャフト612は、移動体620(図7)に形成された、対応するガイドシャフト挿通孔620aに挿通されている。また、ガイドシャフト612の他端は、図8に示すカバー体630の後面に形成された端部収容部630fに収容されている。これにより、ガイドシャフト612は、演出ボタンユニット600内でのがたつきが防止される。
移動体620(図7)は、ガイドシャフト612の延設方向(前後方向)に沿って移動する。この移動体620の移動は、回動する回動筒670のガイド部671を、移動体620に形成されたローラ部645b(図11)が転がり上がったり、転がり下がったりすることにより実現される。次に、回動筒670を回動させるための構成について説明する。
図13に示すように、駆動モータ617が取付ねじ619により取付ベース板618に取り付けられているとともに、この取付ベース板618は取付ねじ653によりベース板611に取り付けられている。駆動モータ617の駆動軸617aには、駆動ギヤ654が接続されている。駆動モータ617は、例えばステッピングモータであり、演出制御基板90(図3)により動作/非動作が制御される。駆動モータ617は、駆動パルスに同期して回転するため、駆動ギヤ654を所定の角度だけ回転させることができる。
また、ベース部611には、駆動ギヤ654に噛み合った従動ギヤ655が設けられているとともに、この従動ギヤ655に噛み合った回動ギヤ656が設けられている。ベース部611の略中央には、円筒状の回動軸658が前方に向けて突出して形成されている。この回動軸658に、中央に開口が形成された回動ギヤ656が装着されている。これにより、回動ギヤ656は、駆動モータ617の駆動が伝達されて回動軸658を中心に回動する。なお、回動ギヤ656の前面には、回動ギヤ656とカバーリング661とによって軸支された3つのローラ657が設けられている。この3つのローラ657は、回動軸658の外周面に接触して、回動ギヤ656が回動する際に回動軸658の外周面上を転がる。これにより、回動ギヤ656の回動をスムーズに行うことができる。
また、回動ギヤ656の後面には、2つの切欠き656bが設けられたリング体が突出して形成されている。これらの切欠き656bは、ベース部611に設けられた切欠き検出センサ659、660により検出される。これにより、回動ギヤ656の回動状況(操作ボタン621(図7)の移動状況)を把握することができ、駆動モータ617の正確な駆動を実現することができる。例えば、操作ボタン621が第2位置にある場合に、切欠き検出センサ660が切欠き656bを検出し、切欠き検出センサ659が切欠き656bを検出しないようにするとともに、操作ボタン621が第1位置にある場合に、切欠き検出センサ660が切欠き656bを検出せず、切欠き検出センサ659が切欠き656bを検出するようにしてもよい。
カバーリング661は、回動ギヤ656に重ねられ、カバーリング661のねじ挿通孔661aに挿通した取付ねじ662が、回動ギヤ656に形成されたねじ孔656eに螺合することにより、回動ギヤ656に取り付けられる。これにより、3つのローラ657が、回動ギヤ656及びカバーリング661によって軸支される。
回動筒670は、略円筒状をなしており、後方に向けて形成されたフック部670cが、回動ギヤ656に形成された係止孔656dに引っ掛けられるとともに、ねじ挿通孔670bに挿通された取付ねじ663がねじ孔656cに螺合することにより、回動ギヤ656に取り付けられている。これにより、回動筒670は、回動ギヤ65とともに回動軸658を中心に回動する。
図15に示すように、回動筒670の外周面には、可動ベース体640に設けられたローラ部645b(図11)と接触し、回動筒670が回動することによってローラ部645b(図11)を転がせるガイド部671が設けられている。このガイド部671は、回動筒670の外周面に設けられた高低差によって形成された段差のことであり、ガイド部671の形成方向が前後方向にすすむように螺旋状に形成された螺旋部671aと、螺旋部671aに接続された非螺旋部671b、前後方向に延びた水平部671dとから構成されている。上述したように、可動ベース体640には、互いに対向するように2つのローラ部645bが設けられており、回動筒670の外周面には、この2つのローラ部645bに対応するように2つのガイド部671が形成されている。すなわち、2つのガイド部671は、形状は互いに同じであるとともに、互いの形成位置は、上方から見ると回動筒670の中心を基準として180度回転させた関係にある。
なお、上述したように、図7に示す移動体620は、ベース体610に設けられた圧縮ばね613によって前方に付勢されている。そのため、ローラ部645b(図11)は、ガイド部671に押圧された状態にある。そのため、回動筒670が回動すると、ローラ部645bは、ガイド部671を押圧しながら、ガイド部671に沿って転がる。これにより、演出ボタン621を含む移動部620は前後方向に移動する。
なお、ローラ部645bが非螺旋部671bに接触している場合(この場合のローラ部645bは、ローラ部645b´と記す)、演出ボタン621は後方に退避した第2位置にある。非螺旋部671bには、ローラ部645bが収容される窪み671cが形成されている。これにより、ローラ部645bが予期せず螺旋部671aや水平部671dへ移動してしまうことを抑制することができる。
ローラ部645b´が非螺旋部671bにある状態から、回動筒670が矢印IIの方向へ回動すると、ローラ部645b´´が螺旋部671aを転がり上がり、演出ボタン621を含む移動部620は前方へ移動する。そして、ローラ部645b´´が螺旋部671aを上がりきると、演出ボタン621は、カバー体630(図7)から大きく突出した第1位置に位置する。
このような、操作ボタン621の第2位置から第1位置までの移動を、異なる速度で実現するようにしてもよい。すなわち、駆動モータ617の駆動速度を上げて、操作ボタン621を高速で第2位置から第1位置まで移動させる高速突出動作を実行するとともに、高速突出動作よりも低速で操作ボタン621を第2位置から第1位置まで移動させる低速突出動作を実行するようにしてもよい。
さらに、操作ボタン621を高速突出動作させるために、非螺旋部671cにローラ部645b´が接触している状態から、回動筒670を矢印Iの方向へ回動させて、ローラ部645b´が前後方向に段差が形成された水平部671d側に移動するようにしてもよい。これにより、ローラ部645b´´´は圧縮ばね613の付勢により水平部671dを転がらせ、操作ボタン621を勢いよく前方へ移動させることができる。
なお、第1位置にある操作ボタン621を第2位置に移動させる場合には、回動筒670を矢印Iの方向に回動させるようにすればよい。これにより、ローラ部645b´´は、螺旋部671bを転がり下がり、やがて非螺旋部671cに接触する。これにより、操作ボタン621は、第2位置に位置する。なお、操作ボタン621の第1位置から第2位置までの移動についても、高速で退避する高速退避動作と、高速退避動作よりも低速で退避する低速退避動作とを実行するようにしてもよい。
なお、第1位置にある操作ボタン621が遊技者に押圧操作され、第2位置まで押されると、ベース体610(図7)に設けられたプッシュセンサ615、616が、演出ボタン取付板622に設けられた検出突起622c、622eを検出する。これにより、回動筒670を回動させて、ローラ部645bが非螺旋部671cに接触するように制御される。これにより、操作ボタン621は、第2位置に維持される。
カバーリング664は、中央に回動筒670を挿通するための開口である回動筒挿通孔664bが形成されている。カバーリング664は、回動筒670を中央から突出させるとともに、回動ギヤ656に重なり前方から覆う。カバーリング664は、ねじ挿通孔664aに挿通された取付ねじ665が、ベース部611に形成されたねじ孔611cに螺合することにより、ベース部611に取り付けられている。
次に、演出ボタン621の突出動作を用いた演出の一例について説明する。図16は、(A)〜(D)は、演出ボタンの突出動作を用いた演出の一例を示す説明図である。
本実施形態では、スロットマシン1は、前述したように、各々が識別可能な複数種類の図柄を変動表示可能な可変表示装置としてのリール2L,2C,2Rに表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該リール2L,2C,2Rに導出された表示結果に応じて入賞が発生可能とされており、遊技を行う(例えば、賭数が設定された状態でスタートスイッチ7が操作されたことに基づいて内部抽選を実行することなど)ことにより所定条件が成立したとき(例えば、いずれかの入賞の発生が許容されたとき)に所定の遊技価値を付与することが決定されるようになっている。所定の遊技価値には、例えば、遊技者にとって有利な遊技状態(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナスや、通常よりも特定の入賞の発生が許容される確率が高まるリプレイタイム(RT)や、遊技者にとって有利な表示結果を導出させるための操作態様など遊技者にとって有利な情報が報知されること等により通常よりも多くの遊技用価値の獲得が期待できるアシストタイム(AT)等)や、該遊技状態が継続する権利(例えば、ATの継続、ATゲーム数の上乗せなど)等が含まれる。
また、サブ制御部91は、内部抽選などにより上記所定条件が成立したとき、上記のような各種遊技価値のいずれかが付与される可能性を示唆する示唆演出を実行可能であるとともに、上記所定条件の成立状況に基づいて、示唆演出における所定のタイミングにおいて、演出ボタン621を第2位置から第1位置へ移動させるとともに、該演出ボタン621の押圧操作を促進する促進演出を実行し、該促進演出の実行中に演出ボタン621が押圧操作されたとき、所定の遊技価値が付与された可能性を示唆したり、付与することが決定された遊技価値を報知する演出を実行する。
以下、例えば、サブ制御部91がATゲーム数の上乗せ抽選を実行した結果、100ゲームの上乗せが決定されたときに実行する上乗せ演出において、演出ボタン621を突出させる突出動作を実行する場合の一例について説明する。
図16に示すように、サブ制御部91は、ATゲーム数の上乗せ抽選等にて100ゲームの上乗せを決定した場合、例えば、ゲームの開始時に液晶表示器51の表示領域51aに味方キャラクタと敵キャラクタを表示した後(図16(A)参照)、味方キャラクタと敵キャラクタとが対決する上乗せ演出の画像を表示する(図16(B)参照)。このとき、演出ボタン621は第2位置にあるが、例えば、LED625aを所定の点灯態様にて点灯して、演出ボタン621が第1位置へ移動する可能性があることを示唆する。
次いで、上乗せ演出が開始された後、所定のタイミング(例えば、全てのリール2L,2C,2Rの可変表示が停止されたときなど)で、「演出ボタンを押せ!」という文字を液晶表示器51の表示領域51aに表示して、演出ボタン621の押圧操作を遊技者に促す促進演出を開始するとともに、演出ボタン621を第2位置から第1位置へ移動させる(図16(C)参照)。演出ボタン621が第1位置へ移動すると、振動モータ617を駆動させて、演出ボタン621を振動させてもよい。
そして、所定の操作有効期間内に演出ボタン621が押圧操作されて第2位置へ移動したとき、または演出ボタン621が押圧操作されずに操作有効期間が経過して駆動モータ617の駆動により第2位置へ移動したとき、ATゲーム数の上乗せ抽選にて決定されたATゲーム数(例えば、100ゲーム)を示す「+100」及び味方キャラクタの画像を表示して、所定数のATゲーム数の上乗せを決定したことを遊技者に報知する(図16(D)参照)。このように、操作ボタン621が第2位置へ移動したか否かは、上述したように、切欠き検出センサ659、660(図13)の検出に基づいて判断される。
尚、サブ制御部91は、ATゲーム数の上乗せ抽選に当選したか否かまたは当選したゲーム数に応じて、演出ボタン621を高速突出動作及び低速突出動作のいずれで突出させるかを決定するようにしてもよく、例えば、ATゲーム数の上乗せ抽選に当選したときに、当選しなかったときよりも高い割合で高速突出動作の実行を選択するようにしたり、第1ゲーム数が当選したときに、第1ゲーム数よりも少ない第2ゲーム数が当選したときよりも高い割合で高速突出動作の実行を選択するようにすることが好ましく、このようにすることで、演出ボタン621が高速突出動作で突出することへの遊技者の期待感を高めることができる。
また、ここでは上乗せ演出にて演出ボタン621を突出させるパネル演出を実行する例を記載したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の演出等において演出ボタン621の突出動作を実行するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明の実施形態に係る遊技機においては、振動を発生させる振動モータ627が、遊技者が押圧操作を行う演出ボタン621を有する移動体620に取り付けられている。これにより、振動モータ627で発生した振動が直接的に演出ボタン621に伝達するため、演出ボタン621に触れた遊技者により強い振動を感じさせることができ、演出の効果を高めることができる。
また、振動モータ627は、支持部材626の後面626fから突出した振動モータ取付部626dに取り付けられている。そのため、支持部材626の後面626fと振動モータ627の中心との間に、距離Lを確保することができる。すなわち、振動モータ627で発生する振動は、振動モータ取付部626dを介して支持部材626に伝達される。このように、後面626fから距離Lだけ離れた位置にある振動モータ627からの振動は、増幅されて支持部材626に伝達される。これにより、支持部材626を含む移動体620に生じた強い振動を遊技者に感じさせることができ、演出の効果を高めることができる。
また、上述したように、振動モータ627は、一端側のみ可動ベース体640に支持(いわゆる片持ち状態で支持)された演出ボタン621において、その先端近傍に取り付けられているとみなすことができる。そのため、演出ボタン621は、支持された一端側を基準にして、先端側を大きく振動させることができ、これにより、演出ボタン621の先端に位置する操作部601aに、より振幅の大きな振動を作用させることができる。これにより、遊技者により強い振動を感じさせることができ、演出の効果を高めることができる。
また、振動モータ627は、支持部材626の内部に収容されているとともに、表示板623、拡散シート624、LED基板625等の光学部品は、支持部材626の光学部品収容部626a(支持部材626の前方)に設けられている。そのため、振動モータ627が、これらの光学部品から出射された光の経路上に位置することなく、光の進行を阻害することがない。そのため、光による演出の効果を低減することなく、振動モータ627による振動を用いた演出を可能とすることができる。
また、演出ボタン621の突出動作及び退避動作を、高速で行ったり低速で行ったりと、異なる速度で実行することが可能である。このように、演出ボタン621の動作スピードを異ならせることができるため、遊技者の期待感を高める演出が可能となる。
また、移動体620とベース体610との間であって、可動ベース体640の裏面には、移動体620とベース体610とが接触する際の衝撃を和らげるために、4つの緩衝材648が設けられている。また、移動体620とカバー体630との間であって、カバー体630の裏面には、移動体620とカバー体630とが接触する際の衝撃を和らげるための4つの緩衝材631が設けられている。これにより、移動体の620の移動することにより生じる、演出ボタンユニット600の故障等の不具合を低減することができる。
また、演出ボタン621の外周面には、前後方向に延びる複数の凹部601cが形成されており、この凹部601cに移動制限突起602aが入りこむように移動制限板602等が設けられている。これにより、演出ボタン621と移動制限板602等との間に生じる隙間を小さくすることができ、内部にごみ等が侵入することを防止することができる。また、演出ボタン621と移動制限板602との間に、直線状の隙間が形成されないため、演出ボタン621の周囲にメダルが挿入されるといった行為を抑制することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。演出ボタン621の第1位置と第2位置との間を移動させる際、その移動過程において、一定の速度で移動するようにしてもよいし、速度を異ならせてもよい。あるいは、演出ボタン621を小刻みに前後させながら、最終的に、突出動作、あるいは退避動作を完了させてもよい。あるいは、演出ボタン621を小刻みに前後させながら、第2位置から突出させて、最終的に第2位置に戻るような動きをさせてもよい。これにより、演出ボタン621の動きで遊技者の興味を惹きつけることができ、演出効果を高めることができる。
また、振動モータ617は、演出ボタン621を含む移動体620に取り付けられているため、振動するタイミングは移動体620の移動とは関係なしに振動させることができる。これは、対のガイドシャフト612が移動体620に挿通していること、対のローラ部645bが回動筒670に密着していることにより、移動体620が振動している際も、ベース体610及びカバー体630に対して安定させることができるからである。そのため、振動モータ617は、演出ボタン621が第1位置及び第2位置に維持されている状態で振動させることができるとともに、演出ボタンが突出動作中及び退避動作中であっても振動させることが可能である。そのため、振動モータ617を振動させるタイミング、LED625aから光を出射させるタイミング、及び操作ボタンの移動するタイミング等を適切に組み合わせることで、より効果的な演出を実行することが可能である。
また、移動体620にスピーカを設けて、移動体620から音を発することのできる構成としてもよい。振動モータ617を振動させるタイミング、LED625aから光を出射させるタイミング、及び操作ボタンの移動するタイミングに加えて、音による演出を組み合わせることで、より効果的な演出が可能となる。
また、図5に示した、カバーパネル201に形成された開口部203には、挿通された操作ボタン621の凹部601cに入りこむ突起等は存在しない。しかしながら、開口部203に、操作ボタン621の凹部601cに対応する突起を設けてもよい。これにより、操作ボタン621とカバーパネル201との間に、直線状の隙間が形成されることを防止でき、メダル等を挿入するといった行為を抑制することができる。
また、演出ボタン621に振動を発生させる振動モータ627aは、回転軸の取付位置をウェイト627aの重心から離したモータであると説明したが、振動を発生させるものとしては他の態様のものを採用してもよい。例えば、ソレノイドのプランジャを直接、演出ボタン621に衝突させて、振動を生じさせる態様であってもよい。
また、例えば、演出ボタン621及び支持部材626の前後方向の長さを、図示したものよりも長く設定してもよい。これにより、振動モータ627の移動体620における位置を、より移動体620の先端とすることができる。これにより、演出ボタン621の先端に位置する操作部601aに、より振幅の大きな振動を作用させることができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る遊技機の演出ボタンユニットについて図を用いて説明する。図17は、本発明の第2実施形態に係る遊技機の演出ボタンユニットの構造を斜め前から見た状態を示す分解斜視図である。図18は、本発明の第2実施形態に係る遊技機の演出ボタンユニットの構造を斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。図19は、本発明の第2実施形態に係る遊技機のカム部材を示す六面図及び斜視図である。図20は、本発明の第2実施形態に係る遊技機の演出ボタンの内部構造を示す断面図である。図21は、(A)は図20のA−A断面図、(B)は図20のB−B断面図である。図22は、図20のC−C断面図である。図23は、演出ボタンが第1位置にある状態を示す断面図である。
図17〜図21に示すように、演出ボタンユニット310は、基体1cの固定筒207の後端部に固設され前後方向に移動しない非移動部311と、非移動部311に対し前後方向に移動可能に設けられた可動部としての移動部312と、から主に構成されている。
非移動部311は、前面が開口する四角箱状に形成される固定ベース320と、固定ベース320に対し前後方向を向く回転軸322を中心として回転可能に取り付けられたカム部材321と、を有する。
固定ベース320は、前端の左右側辺上下位置に取付片330がそれぞれ突設されており、該取付片330に取り付けたネジN1を固定筒207の左右側辺上下位置に突設されたネジ孔331に螺入することで、固定筒207の後開口を閉鎖するように取り付けられる。固定ベース320の四隅には、円筒状のガイドボス332a〜332dが前後方向に向けて形成されている。固定ベース320の背板333の中心位置には孔部335が形成されているとともに、該背板333の背面における孔部335の周縁からは円筒状の軸受ボス334が突設されており、軸受ボス334の孔部335には回転軸322の後部が軸周りに回転可能に挿入されている。
また、軸受ボス334の下方位置には、回転用モータ336が取り付けられている。回転用モータ336の駆動軸336aは、背板333における孔部335の下方近傍を挿通して前方に突出され、該駆動軸336aの先端には駆動ギヤ337が固着されている。駆動ギヤ337は、後述する軸受ボス348の周囲に固定された従動ギヤ338に噛合されており、回転用モータ336により駆動ギヤ337が回転することで、従動ギヤ338を介して回転軸322が回転するようになっている。
図19に示すように、カム部材321は、円筒形状に形成され、外周面340には、外周面340に対してカム部材321の径方向の内側に凹む凹部341が形成されている。外周面340と凹部341との段差部分には、カム部材321の軸方向(前後方向)に対し平行に延びる2つの平行面342A,342Bと、カム部材321の軸方向に対し傾斜した方向に延びる曲面状の2つの傾斜面343A,343Bと、平行面342A,342Bの後端部と傾斜面343A,343Bの後端部とを両端としてカム部材321の軸方向に対し直交方向に延びる2つの直交面344A,344Bとが形成されている。
これら2つの平行面342A,342B、2つの傾斜面343A,343B及び2つの直交面344A,344Bは、それぞれ回転軸322を挟んで対向する位置に配置されている。また、平行面342A,342Bの前端部と傾斜面343A,343Bの前端部との間は離れており、この間には、ゴム材等からなる緩衝部材350A,350Bが設けられており、後述する突起部375A,375Bの移動を規制できるようになっている。
カム部材321の内部には、正面視十字形をなすリブ347が一体に形成されており、該リブ347の交差位置、つまり、カム部材321の回転中心位置には、回転軸322を挿通可能な前後方向を向く軸受ボス348が前後方向に延設されている。また、リブ347の前端には、円形の前板345(図17及び図18参照)が、前面開口を閉鎖するようにネジ(図示略)により取り付けられているとともに、リブ347の後端には、円形の背板346が後面開口を閉鎖するように一体に形成されている。また、軸受ボス348は、背板346の背面側に突出してカム部材321の後端より後側に延出されて背板333の前面に当接されている。また、背板346から突出した部分には従動ギヤ338が固定されている。
このように構成されたカム部材321は、固定ベース320の背板333から突出する回転軸322の後端が軸受ボス348内に回転可能に挿入されることで、固定ベース320に対し前後方向を向く回転軸322を中心として回転可能に設けられる。また、軸受ボス348の後端が背板333の前面に当接するとともに、前板345が後述する膨出部381の前板に当接することで、前後方向の移動が規制される。
移動部312は、固定ベース320に対し前後方向に移動可能に設けられる移動ベース360と、移動ベース360に組付けられる発光ベース361と、発光ベース361の周囲を覆うように取り付けられるレンズ部材362と、レンズ部材362の周囲を覆うように取り付けられるカバー部材363とを有し、該移動部312は、遊技者が操作可能な操作部としての表示面200aを有する演出ボタン300を構成する。
移動ベース360は、固定ベース320の前面開口より若干縮径された板材からなる移動板370を有し、該移動板370の背面四隅には、円柱状のガイド棒371a〜371dが後側に向けて突設されている。ガイド棒371a〜371dは、所定長さを有し、固定ベース320のガイドボス332a〜332d内に前後方向に移動可能に挿入される。また、ガイド棒371a〜371dの周囲には、固定ベース320に対し移動部312を前方に付勢する圧縮バネ372a〜372dが、固定ベース320の背板333と移動板370との間にそれぞれ環装されている。
移動板370の中央位置には、前方に膨出する有底筒状の膨出部381が形成されており、該膨出部381の内部にはカム部材321の前部が収容される。移動板370の背面における膨出部381の開口の左右側には、移動部312の移動を規制する規制アーム374A,374Bが、回転軸322を挟んで対向する位置から後側に向けて延設されており、これら規制アーム374A,374Bそれぞれの後端の対向面には、円柱状の突起部375A,375Bが内側に向けて突設されている。
発光ベース361は、図20及び図21に示すように、膨出部381と、該膨出部381の周面から前方に向けて突出するように複数(本実施形態では、9枚)設けられた取付支柱378と、これら各取付支柱378の間に差し込まれ、演出用ダイオード(演出用LED)379が搭載された複数のLED基板380とを有し、演出用LED379は径方向の外側に向けて光を照射可能とされている。
膨出部381の前板には、レンズ部材362の回転軸382を回転可能に軸支する軸受筒383が前方に向けて突設されているとともに、該軸受筒383の近傍位置には、レンズ部材362を回転させるためのレンズ部材用モータ384が設けられている。各取付支柱378の前端には環状のLED基板385が取り付けられており、該LED基板385の前面には、複数の演出用ダイオード(演出用LED)386が前方に向けて光を出射可能に設けられている。尚、回転軸322と回転軸382とは同一軸心をなすように前後に設けられている。
また、LED基板385の後面には、振動モータ取付部702が形成されており、この振動モータ取付部702に振動モータ701が取り付けられている。振動モータ702は、上記実施形態と同様のものを使用することができる。振動モータ取付部702は、図22に示すように、前後方向に距離L1を有している。そのため、振動モータ取付部702に取り付けられた振動モータ701は、LED基板385から距離L1だけ離れた位置に配されることになる。そのため、振動モータ701からの振動は増幅されてLED基板385に伝達される。また、振動モータ702は、一端側のみ支持(いわゆる片持ち状態で支持)された演出ボタン300の先端近傍に取り付けられているとみなすことができる。これにより、演出ボタン300の先端側に位置する操作面部301Aに、より振幅の大きな振動を作用させることができる。これにより、操作面部301Aに触れた遊技者に、より強い振動を感じさせることができ、演出効果を高めることが可能となる。
レンズ部材362は、非透光性の合成樹脂材により略円筒形状に形成されたレンズベース390と、レンズベース390の周面に形成された複数の開口に設けられた透光性を有する合成樹脂材にて形成された複数(本実施形態では、9枚)のレンズ391と、レンズベース390の前面開口を閉鎖するように取り付けられ、透光性を有する合成樹脂材にて形成された円形のレンズ盤392と、を有する。尚、レンズ盤392の前面には、透光性を有する合成樹脂材にて三角形状に形成された装飾部材393が一体に取り付けられている。
レンズ盤392の背面における中心位置にはボス394が突設されており、該ボス394には回転軸382が相対回転不能に嵌入されている。また、ボス394の周囲には従動ギヤ395が取り付けられ、該従動ギヤ395はレンズ部材用モータ384の駆動軸384aに固着された駆動ギヤ396に噛合されている。このように構成されたレンズ部材362は、回転軸382の後端を軸受筒383に対し相対回転可能に挿入することで発光ベース361を外側から囲むように配置され、レンズ部材用モータ384により軸受筒383に回転可能に軸支された回転軸382を中心として回転可能に設けられている。
カバー部材363は、透光性を有する合成樹脂材により後面が開口する略円筒形状の挿通部397Aと、該挿通部397Aの周面後端から径方向の外側に向けて突出するように形成されるフランジ部397Bとから構成されており、フランジ部397Bに取り付けた複数のネジN2を移動板370の前面に形成されたネジ孔に螺入することで、レンズ部材362の周囲を覆うように移動板370に取り付けられる。挿通部397Aは、正面視略円形をなす平坦面状の操作面部301Aと、操作面部301Aの周縁から後方に延びる筒状の側周面部301Bとから構成され、カバー部材363を移動板370に取り付けた状態において、レンズ部材362を外周から覆うように設けられる。これにより、各演出用LED379が、挿通部397Aにおける演出部としての側周面部301Bの内面に対応する位置に配置される。
カバー部材363の挿入部の外径は、下部パネル200に形成された開口部203´,204´の直径よりも僅かに短寸であって該開口部203´,204´に挿入可能であり、フランジ部397Bの各辺は、開口部203´,204´の直径よりも長寸とされているため、開口部203´,204´に挿入不可である。なお、本実施形態においては、下部パネル200に形成された開口部203´、204´は、略円形状をなしている。また、フランジ部397Bの前面には、前面に複数の演出用ダイオード(演出用LED)376が搭載されたLED基板377が取り付けられており、前方に向けて光を照射可能とされている。
このように構成された演出ボタンユニット310は、ベース部としての下部パネル200の表示面200aに形成された開口部203´から突出する第1位置(図23参照)と、該第1位置から退避する第2位置(図22参照)との間で非移動部311に対し前後方向に移動可能に設けられた移動部312(演出ボタン300)と、該移動部312を移動させる移動手段としての圧縮バネ372a〜372d、回転用モータ336、突起部375A,375B及びカム部材321とを有している。また、特に図示しないが、非移動部311には、移動部312が第1位置にあるか否かを検出するフォトセンサからなる初期位置センサ398が設けられている。具体的には、移動部312が第2位置にあるときに非検出状態(初期位置センサ398;off)となり、第2位置から第1位置へ移動したときに検出状態(初期位置センサ398;on)となる。尚、移動部312が第2位置にあるときに検出状態(初期位置センサ398;on)となり、第2位置から第1位置へ移動したときに非検出状態(初期位置センサ398;off)となるようにしてもよい。
また、カム部材321は、回転用モータ336により、移動部312が第2位置にあるときに左右の突起部375A,375Bに対し直交面344A,344Bがそれぞれ当接し、付勢手段としての圧縮バネ372a〜372dによる移動部312の第1位置側(前方)への移動を規制する第2回転状態(図22参照)と、移動部312が第1位置にあるときに左右の突起部375A,375Bに対し緩衝部材350A,350Bがそれぞれ当接し、付勢手段としての圧縮バネ372a〜372dによる移動部312の第1位置からの前方移動を規制する第1回転状態(図23参照)とに変化(回転)可能に設けられている。回転用モータ336はステッピングモータからなり、該回転用モータ336を制御するサブ制御部91は、第1回転状態からのステップ数により第1回転状態からの回転角度を特定できるようになっている。尚、ステップ数でなくロータリエンコーダ等により第1回転状態からの回転角度を特定するようにしてもよい。
また、移動部312の一部を構成する演出ボタン300は、図22に示すように、第2位置において、カバー部材363(演出ボタン300)の操作面部301Aが下部パネル200の開口部203´から前方に臨むとともに、演出部としての側周面部301B(カバー部材363の側周面部301B)が下部パネル200(カバーパネル201及び装飾シート202)により被覆されるように奥側に配置される。また、図23に示すように、第1位置において、操作面部301Aが下部パネル200より前側に移動して演出ボタン300が突出して、側周面部301Bの少なくとも一部が下部パネル200の手前側に現出するようになっている。すなわち、移動部312である演出ボタン300は、第2位置において下部パネル200にて被覆され、該第2位置から第1位置へ移動することで現出する演出部である側周面部301Bと、第1位置にあるときに側周面部301Bで演出を行うための演出用電気部品である演出用LED379とを有している。
また、本実施形態では、演出ボタン300が第2位置にあるとき、演出部としての側周面部301Bは下部パネル200により被覆される。下部パネル200はカバーパネル201及び装飾シート202にて構成され、装飾シート202には装飾が施されているため、第2位置にあるときは、側周面部301Bは下部パネル200により遊技者から視認不能に隠蔽されるが、カバーパネル201及び装飾シート202は透光性を有する合成樹脂材にて構成されているため、演出用LED376,386,379からの光は透過可能である。
尚、本実施形態では、演出ボタン300が第2位置にあるとき、演出部としての側周面部301Bは下部パネル200により遊技者側から視認不能に隠蔽されるようになっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、演出部としての側周面部301Bは、演出ボタン300が第2位置にあるときに下部パネル200により被覆されていれば、演出部としての側周面部301Bは下部パネル200により遊技者側から視認不能に隠蔽されていなくてもよい。
次に、演出ボタン300を構成する移動部312の移動制御内容について、図24及び図25に基づいて説明する。図24は、(A)(B)はサブ制御部が高速移動制御を実行したときの移動部及びカム部材の態様を示す説明図、(C)は演出ボタンが押圧されたときの移動部及びカム部材の態様を示す説明図である。図25は、(A)〜(C)はサブ制御部が低速移動制御を実行したときの移動部及びカム部材の態様を示す説明図である。
まず、図24(A)に示すように、駆動初期状態においては、カム部材321は左右の突起部375A,375Bの周面が直交面344A,344Bにそれぞれ当接する第2回転状態であり、圧縮バネ372a〜372dによる移動部312の第1位置側(前方)への移動が規制されていることで、移動部312は第2位置に維持されている。
ここで、駆動制御手段としてのサブ制御部91が、移動部312を第2位置から後述する第1速度よりも速い第2速度で第1位置へ移動させる高速移動制御(第2移動制御)を実行する場合、図24(B)に示すように、サブ制御部91は、回転用モータ336によりカム部材321を第2方向(図24(B)中矢印方向)に所定角度回転させる。これにより、直交面344A,344Bが突起部375A,375Bより第2方向側に移動して、突起部375A,375Bの周面に対する直交面344A,344Bによる規制が解除されると、突起部375A,375Bが平行面342A,342Bに沿って圧縮バネ372a〜372dによる付勢力により前方へと移動する。これにより、移動部312(演出ボタン300)が第2位置から第1位置へ勢いよく飛び出し、第1位置において突起部375A,375Bが緩衝部材350A,350Bに衝突して移動部312の前方移動が規制されると、圧縮バネ372a〜372dによる付勢力により第1位置に維持される。
また、図24(C)に示すように、移動部312(演出ボタン300)が第1位置にあるときに、遊技者などが手により圧縮バネ372a〜372dによる付勢力に抗して後方に向けて押圧され、第1位置から第2位置まで押し戻されたことが初期位置センサ398(図2参照)により検出されると(初期位置センサ398;off)、サブ制御部91は、回転用モータ336によりカム部材321を第1方向(図24(C)中矢印方向)に所定角度回転させる。これにより、平行面342A,342Bが突起部375A,375Bよりも第2方向側に移動し、突起部375A,375Bの周面が直交面344A,344Bに当接して前方への移動が規制される状態に復帰して、移動部312は第2位置に維持される。
次に、サブ制御部91が、移動部312(演出ボタン300)を第2位置から第2速度よりも遅い第1速度で第1位置へ移動させる低速移動制御を実行する場合、図25(A)に示すように、サブ制御部91は、回転用モータ336によりカム部材321を第1方向(図25(A)中矢印方向)に回転させる。これにより、直交面344A,344Bが突起部375A,375Bよりも第1方向側に移動して、突起部375A,375Bに対する直交面344A,344Bによる規制が解除されると、突起部375A,375Bの周面がカム部材321と接する位置が、回転用モータ336によりカム部材321が第1方向(図25(A)中矢印方向)へ回転するにつれて、傾斜面343A,343Bに沿って前方へと変化するので、突起部375A,375Bが傾斜面343A,343Bに沿って移動しながら圧縮バネ372a〜372dによる付勢力により前方へと移動する。この場合、突起部375A,375Bが傾斜面343A,343Bから常に後方への抵抗を受けているので、突起部375A,375Bが平行面342A,342Bに沿って前方へ移動する高速移動制御に比べて移動部312がより遅い速度で飛び出す。
このように、サブ制御部91がカム部材321の回転方向を切替えることによって、移動部312の前方への移動速度を変化させることができる。また、低速移動制御において、カム部材321の回転速度を変化させることにより、移動部312の前方への移動速度を任意に変化させることができる。つまり、サブ制御部91は、移動部312を第2位置から第1速度で第1位置へ移動させる低速移動制御(図25参照)と、移動部312を第2位置から前記第1速度よりも速い第2速度で第1位置へ移動させる高速移動制御(図24参照)と、を実行することができる。
また、第1位置に移動した移動部312を、回転用モータ336の駆動力によって第2位置へ移動させることができる。この場合、第1位置において、回転用モータ336を第2方向(図24(B)中矢印方向)へ回転させると、突起部375A,375Bの周面は、傾斜面343A,343Bから受ける後方への押圧力によって、圧縮バネ372a〜372dによる付勢力に抗して後方に押し戻される。そして、傾斜面343A,343Bの後端部が突起部375A,375Bよりも第2方向側へ移動すると、突起部375A,375Bの周面が直交面344A,344Bに当接して前方への移動が規制される状態に復帰して、移動部312は第2位置に維持される。
このように、移動部312を構成する演出ボタン300は、第1位置において、遊技者の操作により第2位置へ移動させることができるとともに、回転用モータ336の駆動力によって第2位置へ移動させることもできる。また、低速移動制御の実行中において、突起部375A,375Bの周面が傾斜面343A,343Bに接している状態で、カム部材321の回転方向を第1方向と第2方向に交互に繰り返し切替えることで、演出ボタン300を小刻みに前後移動させることも可能である。
次に、演出ボタン300の突出動作を用いた演出の一例について説明する。図26は、(A)〜(D)は、演出ボタンの突出動作を用いた演出の一例を示す説明図である。
本実施形態では、スロットマシン1は、前述したように、各々が識別可能な複数種類の図柄を変動表示可能な可変表示装置としてのリール2L,2C,2Rに表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該リール2L,2C,2Rに導出された表示結果に応じて入賞が発生可能とされており、遊技を行う(例えば、賭数が設定された状態でスタートスイッチ7が操作されたことに基づいて内部抽選を実行することなど)ことにより所定条件が成立したとき(例えば、いずれかの入賞の発生が許容されたとき)に所定の遊技価値を付与することが決定されるようになっている。所定の遊技価値には、例えば、遊技者にとって有利な遊技状態(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナスや、通常よりも特定の入賞の発生が許容される確率が高まるリプレイタイム(RT)や、遊技者にとって有利な表示結果を導出させるための操作態様など遊技者にとって有利な情報が報知されること等により通常よりも多くの遊技用価値の獲得が期待できるアシストタイム(AT)等)や、該遊技状態が継続する権利(例えば、ATの継続、ATゲーム数の上乗せなど)等が含まれる。
また、サブ制御部91は、内部抽選などにより上記所定条件が成立したとき、上記のような各種遊技価値のいずれかが付与される可能性を示唆する示唆演出を実行可能であるとともに、上記所定条件の成立状況に基づいて、示唆演出における所定のタイミングにおいて、演出ボタン300を高速突出動作または低速突出動作により第2位置から第1位置へ移動させるとともに、該演出ボタン300の押圧操作を促進する促進演出を実行し、該促進演出の実行中に演出ボタン300が押圧操作されたとき、所定の遊技価値が付与された可能性を示唆したり、付与することが決定された遊技価値を報知する演出を実行する。
以下、例えば、サブ制御部91がATゲーム数の上乗せ抽選を実行した結果、100ゲームの上乗せが決定されたときに実行する上乗せ演出において、演出ボタン300を突出させる突出動作を実行する場合の一例について説明する。
図26に示すように、サブ制御部91は、ATゲーム数の上乗せ抽選等にて100ゲームの上乗せを決定した場合、例えば、ゲームの開始時に液晶表示器51の表示領域51aに味方キャラクタと敵キャラクタを表示した後(図26(A)参照)、味方キャラクタと敵キャラクタとが対決する上乗せ演出の画像を表示する(図26(B)参照)。このとき、演出ボタン300は第2位置にあるが、例えば、演出用LED376,386,379を所定の点灯態様にて点灯して、演出ボタン300が第1位置へ移動する可能性があることを示唆する。
次いで、上乗せ演出が開始された後、所定のタイミング(例えば、全てのリール2L,2C,2Rの可変表示が停止されたときなど)で、「演出ボタンを押せ!」という文字を液晶表示器51の表示領域51aに表示して、演出ボタン300の押圧操作を遊技者に促す促進演出を開始するとともに、演出ボタン300を高速突出動作または低速突出動作にて第2位置から第1位置へ移動させる(図26(C)参照)。
この演出ボタン300の移動により、下部パネル200により被覆されていた演出部である側周面部301Bが表示面200aより遊技者側に現出する。また、この演出ボタン300の移動に応じて、演出用LED379を所定の点灯態様にて点灯するとともに、レンズ部材用モータ384によりレンズ部材362及び装飾部材393が所定方向に回転することにより、演出用LED379からの光が、レンズ391及び演出部である側周面部301Bを透して演出ボタン300の径方向の外側に向けて出射されるとともに、レンズ部材362の回転により、周方向に向けて所定間隔おきに配設された複数のレンズ391が各演出用LED379の外側を周方向に高速で移動することで、光が高速で点滅するように見える演出が側周面部301Bで行われる。
そして、所定の操作有効期間内に演出ボタン300が押圧操作されて第2位置へ移動したとき、または演出ボタン300が押圧操作されずに操作有効期間が経過して回転用モータ336により第2位置へ移動したとき、ATゲーム数の上乗せ抽選にて決定されたATゲーム数(例えば、100ゲーム)を示す「+100」及び味方キャラクタの画像を表示して、所定数のATゲーム数の上乗せを決定したことを遊技者に報知する(図26(D)参照)。
尚、サブ制御部91は、ATゲーム数の上乗せ抽選に当選したか否かまたは当選したゲーム数に応じて、演出ボタン300を高速突出動作及び低速突出動作のいずれで突出させるかを決定するようにしてもよく、例えば、ATゲーム数の上乗せ抽選に当選したときに、当選しなかったときよりも高い割合で高速突出動作の実行を選択するようにしたり、第1ゲーム数が当選したときに、第1ゲーム数よりも少ない第2ゲーム数が当選したときよりも高い割合で高速突出動作の実行を選択するようにすることが好ましく、このようにすることで、演出ボタン300が高速突出動作で突出することへの遊技者の期待感を高める。
ことができる。
また、ここでは上乗せ演出にて演出ボタン300を突出させるパネル演出を実行する例を記載したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の演出等において演出ボタン300の突出動作を実行するようにしてもよい。
また、振動モータ701が振動するタイミングについては、上記実施形態と同様、操作ボタン300が第1位置及び第2位置にある状態に振動させることができるとともに、操作ボタン300が突出動作中及び退避動作中であっても振動させることが可能である。
以上説明したように、本発明の第2実施形態に係る遊技機においても、振動を発生させる振動モータ701が、遊技者が押圧操作を行う操作ボタン300を有する移動部312に取り付けられている。そのため、操作ボタン300に触れた遊技者に強い振動を感じさせることができ、遊技の興趣を高めることが可能となる。
また、振動モータ701は、LED基板385から突出した振動モータ取付部702に取り付けられている。そのため、LED基板385と振動モータ701の中心との間に、距離L1を確保することができる。すなわち、振動モータ701で発生する振動は、振動モータ取付部702を介してLED基板385に伝達される。このように、LED基板385から距離L1だけ離れた位置にある振動モータ701からの振動は、増幅されてLED基板385を含む移動部312に伝達される。これにより、移動部312に生じた強い振動を遊技者にか感じさせることができ、演出の効果を高めることができる。
また、振動モータ701は、一端側のみ移動板370に支持(いわゆる片持ち状態で支持)された操作ボタン300において、その先端近傍に取り付けられているとみなすことができる。そのため、操作ボタン300は、支持された一端側を基準にして、先端側を大きく振動させることができる。これにより、操作ボタン300の先端に位置する操作面部301Aに、より振幅の大きな振動を作用させることができる。これにより、遊技者により強い振動を感じさせることができ、演出の効果を高めることができる。
また、振動モータ712は、LED基板385、及びLED基板380に囲まれた内部に収容されている。すなわち、LED基板385に取り付けられた演出用LED386が光を出射する方向、及びLED基板380に取り付けられた演出用LED379が光を出射する方向には、振動モータ712は存在しない。そのため、光による演出の効果を低減することなく、振動モータ712による振動を用いた演出を可能とすることができる。
以上説明したように、本発明の実施形態としてのスロットマシン1にあっては、ベース部としての下部パネル200の表示面200aから突出する第1位置と該第1位置から退避する第2位置との間で移動可能に設けられた可動部としての演出ボタン300(移動部312)と、該演出ボタン300を移動させる移動手段としての圧縮バネ372a〜372d、回転用モータ336、突起部375A,375B及びカム部材321と、を備え、演出ボタン300は、第2位置において下部パネル200にて被覆され、該第2位置から第1位置へ移動することで現出する演出部としての側周面部301Bと、第1位置にあるときに側周面部301Bで演出を行うための演出用電気部品である演出用LED379やレンズ部材362と、を有する。
このようにすることで、演出ボタン300が第2位置から第1位置へ移動して、下部パネル200にて被覆されていた側周面部301Bが現出したときに、該側周面部301Bにて演出用LED379やレンズ部材362により演出を行うことができるので、演出ボタン300が第1位置に突出したことを目立たせることができる。詳しくは、第2位置においては、操作面部301Aのみが開口部203´から前方に露出されており、第1位置へ移動することにより該第2位置において被覆されていた演出ボタン300の側周面部301Bが現出して演出用LED379やレンズ部材362により照らされる(演出される)ことにより、第2位置にあるときよりも演出面積が大きくなるとともに、操作面部301Aだけでなく、側周面部301Bも光により装飾されることで立体感が生じるため、演出ボタン300が突出したことを目立たせることができる。
また、演出ボタン300は、演出用LED379やレンズ部材362を有する、つまり、演出用LED379やレンズ部材362は、演出ボタン300(移動部312)に一体に設けられていることで、演出ボタン300の第2位置から第1位置への移動に伴い、下部パネル200の後側から前側に移動する。よって、演出ボタン300の第2位置から第1位置への移動に伴い、演出用LED379やレンズ部材362が側周面部301Bに対応する位置から離れてしまい、演出用LED379からの光が減衰して側周面部301Bから出射される光が弱くなることが防止される。
また、サブ制御部91は、演出ボタン300を第2位置から第1速度で第1位置へ移動させる第1移動制御(例えば、図25参照)と、演出ボタン300を第2位置から第1速度よりも速い第2速度で第1位置へ移動させる第2移動制御(例えば、図24参照)と、を実行することで、演出ボタン300の移動態様を多様化することができるため、演出効果が向上する。
また、緩衝部材350A,350Bは、第1位置にて演出ボタン300の移動を規制するとともに、演出ボタン300の移動が規制されたときの衝撃が緩衝されることで、このような衝撃から演出用LED379やレンズ部材362を保護することができる。
なお、上記実施形態では、下部パネル200に設けられて前後方向に移動する演出ボタンについて説明した。しかしながら、このような実施形態に限定されず、振動モータが取り付けられた下部パネル自体を回動して移動する構成を採用することができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る遊技機の演出ボタンユニット(下部パネル)の構造について、図27〜図41に基づいて説明する。図27は、(A)は下部パネルが第1位置にある状態を示す斜視図、(B)は第2位置にある状態を示す斜視図である。図28は、(A)は下部パネルが第1位置にある状態を示す側面図、(B)は第2位置にある状態を示す側面図である。図29は、下部パネル及び基体の構造を斜め前から見た状態を示す分解斜視図である。図30は、下部パネル及び基体の構造を斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。図31は、カバー体の構造を示す分解斜視図である。図32は、(A)は導光板の発光状態、(B)は装飾フィルムの発光状態を示す図である。図33は、(A)〜(C)は駆動ユニットの内部構造を示す斜視図である。図34は、駆動ユニットの内部構造を示す正面、左側面、右側面、底面図である。図35は、(A)は回動体及び回動アームを斜め前から見た状態、(B)は斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。図36は、(A)はロック機構を斜め前から見た状態、(B)は斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。図37は、基体を示す背面図である。図38は、図37のA−A断面図である。図39は、(A)は図37のB−B断面図、(B)はC−C断面図である。図40は、(A)は下部パネルが第1位置にある状態を示す縦断面図、(B)は下部パネルが第2位置にある状態を示す縦断面図である。図41は、下部パネルの要部を示す水平断面図である。
図1、図27及び図28に示すように、下部パネル200は、前面扉1bの前面上下方向の略中央位置に左右方向に向けて形成された操作台120と、前面扉1bの前面下部に左右方向に向けて形成されメダル払出口9から払い出されたメダルを貯留可能な下皿121と、の間に配設されている。下部パネル200は、正面視略横長長方形状をなし、上辺に設けられた回動軸(図示略)を中心として、表示面200aが正面側を向く第1位置(図27(A)、図28(A)参照)と、表示面200aが上辺から下辺に向けて前側に傾斜する第2位置(図27(B)、図28(B)参照)と、の間で回動可能に設けられている。また、図28(A)に示すように、表示面200aは第1位置においても上辺から下辺に向けて前側に傾斜しているが、第2位置にあるときの傾斜角度θ2よりも第1位置にあるときの傾斜角度θ1は小さい(θ2>θ1)。
当該スロットマシン1にて遊技を行う遊技者の目線は、透視窓3L,3C,3Rとほぼ同等の高さにあるため、第1位置においても表示面200aがやや上向きになるように傾斜することで、表示面200aに表示された画像(図32参照)を遊技者が視認しやすくなっている。また、下部パネル200は、遊技者がゲームを進行するために操作するスタートスイッチ7やストップスイッチ8L,8C,8Rよりも下方に配設されており、かつ、上辺を中心として回動可能に設けられていることで、遊技者は後述するように手で表示面200aを押圧する際には斜め下側に向けて押し込むように操作するようになっている。また、第1位置において下辺は下皿121の前端とほぼ前後方向の同位置に位置することで、第2位置において可変は下皿121の前端よりも前方に位置するようになっている。
図29及び図30に示すように、下部パネル200は、前面が開口する略箱状に形成されたベース体201と、該ベース体201の前面側に組付けられ該ベース体201の前面開口を閉鎖するカバー体202と、により構成され、前面扉1bの下部を構成する基体122の前面に設けられた左右方向を向く回動軸123を中心として、前後方向に回動可能に取り付けられている。また、基体122の前面には、第1位置において下部パネル200の背面側を収容可能な収容凹部124が収容可能とされているとともに、該収容凹部124の下辺からは、下部パネル200が第1位置にあるときに該下部パネル200の下端面を被覆する被覆片125が前方に突設されている。
図31に示すように、カバー体202は、透光性を有する合成樹脂材にて構成され表示面200aを形成するカバーパネル205と、カバーパネル205の背面側に配置される枠状の組付枠206と、組付枠206の背面側から組み付けられ透過性が高い透明な合成樹脂板にて構成される導光板207と、導光板207の背面側に配置される半透明フィルム208(透明フィルムよりも透過率が低いフィルム、スモークフィルムなど)と、半透明フィルム208の背面側に配置され透明フィルムにて構成される装飾フィルム209と、該装飾フィルム209の背面側に配置され所定の板厚(例えば、約2mm)を有する透明な合成樹脂材からなり、半透明フィルム208及び装飾フィルム209を導光板207との間で挟持して保護する保護パネル210と、保護パネル210の背面側に配置され光を拡散可能な透光性シート材からなる光拡散シート211と、下面に複数の演出用LED(発光ダイオード)212が配設されたLED基板212aと、上面に複数の演出用LED(発光ダイオード)213が配設されたLED基板213aと、前面に複数の演出用LED(発光ダイオード)214が配設されたLED基板214a,214bと、を有している。
導光板207、半透明フィルム208、装飾フィルム209、保護パネル210、光拡散シート211は、互いに前後に重ね合わされ一体化された状態で組付枠206に背面側から取り付けられている。また、LED基板212a,213a,214a,214bは、図29及び図30に示すように、ベース体201の前面に取り付けられている。
図32(A)に示すように、導光板207は、所定の板厚(例えば、約3mm)を有し、例えば、特殊インキなどにより所定の表示部216(例えば、「PUSH」の文字と背景などのパターンや文字等)がスクリーン印刷された転写シートを合成樹脂材料とともに射出成型またはヒートプレス成型等により成型し、成型された合成樹脂板から転写シートを剥離することで、表面に凹凸部からなる反射部215を有する表示部216が転写されてなる。尚、スタンパーやインジェクションにより導光板207の背面に凹凸部からなる反射部を形成してもよいし、例えばアクリル板に白色インクで反射ドットを印刷したシルク印刷方式や、アクリル板と反射板とをドット状の粘着材で貼り付けた貼着ドット方式や、溝加工方式等により反射部を構成しても良い。
また、導光板207の上下には、LED基板212a,213aが上辺及び下辺に沿うように配置され、該導光板207の上下端面に演出用LED212,213の光を入射できるようになっている。よって、演出用LED212,213を発光することで、該演出用LED212,213からの光が導光板207内に入射され、内部を導光された光が凹凸部からなる反射部215にて前方に反射して、図32(A)に示す「PUSH」の文字と背景などからなる表示部216が視認可能となる。
また、演出用LED212,213からの光の大半は反射部215により前方に反射されて導光板207の前面から前方に出射されるが、一部の僅かな光が導光板207内にて乱反射して導光板207の背面からも出射されるが、背面から出射された光は背面側に配置された半透明フィルム208を透過し難くなることで、導光板207から背面側に出射された光により背面側の装飾フィルム209の表示部217(例えば、図32(B)参照)が照らされて、表示部216が表示されているときにその背面側の表示部217が映り込んで視認可能となることが防止されている。
尚、演出用LED212,213は、7色の光を発光可能であり、また、左右方向に向けて複数配置されていることで、例えば、「PUSH」の各アルファベットに対応する演出用LED212,213のみを発光させることで、表示部216の一部を部分的に表示させたり、各部を異なる発光色にて表示させることも可能である。
図32(B)に示すように、装飾フィルム209は、背面に所定の表示部217(例えば、キャラクタの画像)が印刷等により施されている。表示部217は、透光性を有するインキ等にて印刷されていることで、装飾フィルム209の背面側に前方に向けて光を出射可能に配設される演出用LED214を発光することで、該演出用LED214からの光が均一に広がるように光拡散シート211にて拡散され、保護パネル210を透過した光が装飾フィルム209の表示部217を透過し、半透明フィルム208、導光板207を透過して前方に出射されることで、表示部217が視認可能となる。
このように、表示部216を表示するときには対応する演出用LED212,213を表示させ、表示部217を表示するときには演出用LED214を発光させることにより視認可能となるので、表示面200aを透して表示部216,217のいずれかを選択的に表示することが可能である。
また、表示部216,217の表示内容は種々に変更可能であり、絵柄、図柄、文字、機種のタイトル名など種々の内容の画像に変更可能であり、上記のものに限定されるものではない。また、本実施形態では、演出用LED212,213は導光板207の上端面及び下端面に光を入射可能に設けられていたが、左右側端面に光を入射可能に設けられていてもよい。つまり、上端面、下端面、左右側端面のうち少なくとも一の端面に光を入射可能に設けられていればよい。
図29及び図30に示すように、カバーパネル205、組付枠206、導光板207、半透明フィルム208、装飾フィルム209、保護パネル210、光拡散シート211が一体に組付けられたカバー体202は、ベース体201の前面に図示しないネジ等により一体に取り付けられる。
ベース体201の前面には、LED基板212a,213a,214a,214bが取り付けられるとともに、後述する取付部材218が取り付けられている。取付部材218は、側面視後向きコ字形をなす取付板219と、該取付板219の背面に突設された左右一対の支持板220と、支持板220間に支持された左右方向を向く連結軸221と、から構成されており、ベース体201に形成された挿通孔222を介して、支持板220及び連結軸221がベース体201の背面側に突出するように取り付けられる(図38参照)。また、ベース体201の背面における挿通孔222の右側には、後述するガイドアーム300が挿通される挿通孔223が形成されている。
ベース体201の背面上部には、基体122に設けられた回動軸123を回動可能に軸支する軸支部224が、ベース体201の上辺に沿うように互いに隙間を隔てて複数形成されている。また、ベース体201の背面には、上下方向を向くリブ225が互いに間隔をあけて左右方向に複数突設されており、これら複数のリブ225により、ベース体201の強度が高められ、捩れや撓みが生じ難くなっている。
これら複数のリブ225のうちの1つには、上記実施形態と同様の振動モータ710が取り付けられている。各リブ225は、略矩形状であり、2辺がベース体201に支持されており、残りの2辺は支持されていないフリーな状態にある。振動モータ710の取付位置は、この支持されていない2辺の近傍にある。そのため、振動モータ710で発生した振動は、リブ225により増幅されてベース体201に伝達される。なお、振動モータ710が取り付けられたリブ225は、第1位置と第2位置との間で回動する下部パネル200の一部である。また、下部パネル200は、遊技者の押圧操作を受け付ける表示面200aを有している。すなわち、本実施形態に係る遊技機においても、振動モータ710は、遊技者の押圧操作を受け付ける操作部を有する移動体に取り付けられている。
基体122は、該基体122における収容凹部124の右側上部に、背面側のメダルセレクタ29(図2参照)を取り付けるための取付部126が前方に膨出するように形成されていることで、収容凹部124の上辺に沿って設けられる回動軸123は、収容凹部124の上辺左端から中央よりやや右側位置まで、取付部126を避けるように設けられている。つまり、回動軸123は、収容凹部124の上辺の左右方向全長にわたり設けられていない。よって、下部パネル200側のベース体201の軸支部224も、上辺左端から中央よりやや右側位置までの間にのみ形成され、上辺左右方向にわたり設けられていない。尚、本実施形態では、回動軸123は下部パネル200の上辺全長にわたり設けられていないが、左右方向全長にわたり設けてもよい。
また、回動軸123には、下部パネル200を第2位置側に向けて付勢する付勢手段としてのトーションバネ230が、軸支部224に対応しない位置に互いに隙間を隔てて複数(例えば、本実施形態では14本)設けられている。これらトーションバネ230は、一端が基体122に係止され、他端がベース体201に係止されており、下部パネル200が第1位置にある圧縮状態において第2位置へ付勢することが可能な付勢力を有するとともに、下部パネル200が第2位置にある伸長状態において該第2位置に維持することが可能な付勢力を有している。また、基体122の背面には、下部パネル200を第1位置と第2位置との間で回動(移動)させる移動手段としての駆動ユニット240が取り付けられている。
また、基体122におけるベース体201の挿通孔222に対応する位置には、後述する連結ベルト290を挿通するための挿通孔127が形成されているとともに、基体122におけるベース体201の挿通孔223に対応する位置には、後述するガイドアーム300を挿通するための挿通孔128が形成されている。
図33〜図36に示すように、駆動ユニット240は、下部パネル200を移動させるための駆動機構241と、下部パネル200を移動案内するとともに、第1位置にて保持(ロック)するためのロック機構242と、から構成されている。尚、図33〜図36には、説明の便宜上、駆動ユニット240にもベース体201側に取り付けられる取付部材218の支持板220やガイドアーム300が一部図示されている。
駆動機構241は、出力軸250aが上向きになるように左右に並設された2つの駆動モータ250L,250Rと、それぞれの出力軸250aに固着された第1ギヤ251L,251Rと、第1ギヤ251L,251Rそれぞれに噛合する第2ギヤ252L,252Rと、第2ギヤ252L,252R双方に噛合する第3ギヤ253と、該第3ギヤ253の上部に該第3ギヤ253と同心をなすように一体化されたウォームギヤからなる第4ギヤ254と、左右方向を向く連結軸258の左端に固着され第4ギヤ254に噛合する第5ギヤ255と、連結軸258の左端に固着された第6ギヤ256と、第6ギヤ256に噛合される第7ギヤ257と、第7ギヤ257が左端に固着された連結軸259の右端に固着される回動体260と、回動体260の周囲に環装され該回動体260を中心として回動する回動アーム270と、回動体260の回動力を回動アーム270に伝達可能な伝達手段280と、下部パネル200の連結軸221と回動アーム270の先端左右側面に突設された連結軸271とに掛け渡され下部パネル200のベース体201と回動アーム270とを連結する連結ベルト290と、から主に構成されている。
これら駆動モータ250L,250R、第1ギヤ251L,251R、第2ギヤ252L,252R、第3ギヤ253、第4ギヤ254、第5ギヤ255、第6ギヤ256、第7ギヤ257、連結軸258は、ギヤボックス291(図29及び図30参照)の内部に組付けられ、該ギヤボックス291を介して基体122の背面に図示しないネジ等により取り付けられている。また、回動体260及び回動アーム270は、連結軸259の両端が互いに所定間隔を隔てて配置される左右一対の支持板292a,292bに回動可能に軸支され、該支持板292a,292b及びギヤボックス291を介して図示しないネジ等により基体122の背面に取り付けられている。
図35に示すように、回動体260は、左端に第7ギヤ257が固着された連結軸259に固着される左右一対の円盤261L,261Rと、円盤261L,261Rの間に挟持された検出円盤262と、検出円盤262における対向位置に形成された検出溝262a,262bを検出する第1センサ263と、から主に構成される。円盤261Lの周面において回動中心を挟んで対向する位置には凹部264a,264bが形成されているとともに、円盤261Rの周面において凹部264a,264bと円周方向の同位置には凹部265a,265bが形成されている。これら凹部264a,264b、265a,265bは、側面視略三角形状をなしており、角部はエッジのない湾曲面にて形成されている。
回動アーム270は、側面視略カム形状をなし、円盤261L,261Rが回動可能に挿入される円形の貫通孔271a,271bを有するアーム部材271L,271Rを互いに重ね合わせて一体化することによりに形成される。アーム部材271L,271Rそれぞれの外側面には、貫通孔271a,271bの周縁下部から下方に向けて延びる凹溝272a,272bが形成されており、該凹溝272a,272bには、プランジャ273a,273bが長手方向に摺動可能に設けられているとともに、プランジャ273a,273bよりも下方には、圧縮バネ274a,274bが該プランジャ273a,273bを上方の円盤261L,261Rに向けて付勢するように設けられている。プランジャ273a,273bの先端は、凹部264a,264b,265a,265bそれぞれに入り込んで嵌合可能なように側面視略半円状に形成されている。尚、これら凹溝272a,272bは蓋板275a,275bによりそれぞれ閉鎖されている。
アーム部材271L,271Rの下部内面には、前方に向けて広がるように開放する側面視略三角形状をなすベルト収容凹部276a,276bが凹設されており、アーム部材271L,271Rが一体化されたときに一つのベルト収容凹部276が形成される。また、ベルト収容凹部276a,276bそれぞれの内側壁には、左右方向を向く連結軸271の左右端がそれぞれ支持されている。連結軸271には、前述したように連結ベルト290が掛けられるため、これら左右のアーム部材271L,271Rにより、連結ベルト290の連結軸271の軸心方向への逸脱が規制される。
連結ベルト290は、例えば、硬質ゴム材等により環状に形成されており、可撓性及び弾性を有し、下部パネル200の連結軸221と回動アーム270の連結軸271とに掛け渡されることで、下部パネル200と回動アーム270とを連結しており、後述するように、回動アーム270の回動により下部パネル200をトーションバネ230の付勢力に抗して第2位置から第1位置へ引っ張って移動させることができるようになっている。
このように構成される駆動機構241は、左右の駆動モータ250L,250Rの出力軸250aを同時に同方向に回動駆動させることで、第1ギヤ251L,251Rの回動力が第2ギヤ252L,252R、第3ギヤ253、第4ギヤ254、第5ギヤ255、連結軸258、第6ギヤ256、第7ギヤ257、連結軸259を介して回動体260に伝達されるようになっている。
そして、プランジャ273a,273bの先端が圧縮バネ274a,274bの付勢力により凹部264a,265aまたは凹部264b,265bのいずれかに嵌合されている場合、回動体260の回動力がプランジャ273a,273bにより回動アーム270に伝達されて回動体260とともに回動アーム270が回動する。また、プランジャ273a,273bの先端が凹部264a,265aまたは凹部264b,265bから逸脱すると、回動体260の回動力がプランジャ273a,273bにより回動アーム270に伝達されず、回動体260に対し回動アーム270が相対回動可能となる。よって、トーションバネ230の付勢力により下部パネル200が第2位置側に付勢されることで、下部パネル200の連結軸221に連結ベルト290にて連結された回動アーム270の連結軸271が前方に引っ張られて、回動体260に対し回動アーム270が相対回動する。つまり、プランジャ273a,273b、圧縮バネ274a,274b、凹部264a,265a、凹部264b,265bは、回動体260の回動力を回動アーム270に伝達可能な伝達手段280を構成している。
また、第1センサ263は、プランジャ273a,273bの先端が圧縮バネ274a,274bの付勢力により凹部264a,265aまたは凹部264b,265bのいずれかに嵌合されているとき(伝達手段280が伝達状態にあるとき)に検出溝262a,262b双方を検出するようになっているので、サブ制御部91は、検出溝262a,262bが第1センサ263にて検出されたとき、プランジャ273a,273bの先端が圧縮バネ274a,274bの付勢力により凹部264a,265aまたは凹部264b,265bのいずれかに嵌合されていると判定する。
図36に示すように、ロック機構242は、基体122の背面に取り付けられる支持板310と、支持板310の右側面に固定されるロック用モータ311と、ロック用モータ311の出力軸311aに固着される駆動ギヤ312と、駆動ギヤ312に噛合する従動ギヤ313と、一外側面に従動ギヤ313に噛合する歯部314aが形成される側面視略U字形状のラックギヤ314と、ラックギヤ314の2つの片部の間に摺動可能に設けられるプランジャ315と、プランジャ315とラックギヤ314の基部の間に設けられプランジャ315を付勢する圧縮バネ316と、から主に構成されている。
駆動ギヤ312、従動ギヤ313、ラックギヤ314、プランジャ315、圧縮バネ316は、支持板310に取り付けられるカバー体317(図33(A)、図39(B)参照)内に設けられており、特に従動ギヤ313はカバー体317の内面に回動可能に支持され、ラックギヤ314、プランジャ315、圧縮バネ316はカバー体317の内面に設けられた図示しないガイド部にて移動可能に支持されている。また、プランジャ315の左側面にはフック状の検出片315aが設けられており、該検出片315aは、支持板310に形成されたガイド溝318を挿通して支持板310の左側に配設されている。
支持板310の上部には、ガイドアーム300を移動案内する回動軸123を中心とする円弧状のガイド溝320が、背面側に向けて斜め上側に傾斜するように形成されており、ガイド溝320の前端には緩衝部材321が設けられている。支持板310の左側面におけるガイド溝320の前部上方には、ガイドアーム300を案内するガイドローラ322が左右方向を向く軸部材(図示略)を介して回動可能に軸支されている。また、支持板310の左側面には、ガイドアーム300の検出片303を検出する第2センサ323、第3センサ324が取り付けられているとともに、プランジャ315の検出片315aを検出する第4センサ325が設けられている。
ガイドアーム300は、アーム部材301L,301Rとから構成されている。アーム部材301L,301Rは、下部パネル200の回動軸123を中心とする円弧状に形成されたアーム部301aと該アーム部の先端に形成される上下方向を向く取付部301bとにより構成され、双方の取付部301bが接着されることでアーム部材301L,301Rが一体化されてなる。また、左側のアーム部材301Lの取付部301bのみアーム部301aよりも板厚に形成されていることで、一体化された状態において、左右のアーム部材301L,301Rは互いに離間配置されてなる。
そして、アーム部材301Lは支持板310の左側、アーム部材301Rは支持板310の右側にそれぞれ配置され、双方のアーム部301aは、前部が連結軸305、後部が連結軸306にて互いに離間した状態で連結されるとともに、連結軸306がガイド溝320に前後移動可能に挿通されることで、ガイドアーム300の移動範囲が規制されるようになっている。
アーム部材301Lのアーム部301aの上辺には、ガイドローラ322に噛合するラックギヤ302が形成されていることで、アーム部材301Lはガイドローラ322により移動案内されている。アーム部材301Rのアーム部301aの下辺所定箇所には切欠凹部304が形成されている。切欠凹部304は、ガイド辺304aと規制辺304bとにより側面視略三角形状に形成され、プランジャ315の先端が嵌合可能な深さを有しているとともに、規制辺304bは下辺301cに対し略垂直に切り立っていることで、プランジャ315の先端が嵌合されることでガイドアーム300の前方への移動が規制辺304bにて規制されるようになっている。
このように構成されるロック機構242は、下部パネル200が第1位置にあるとき、アーム部材301Rの下辺301cに形成された切欠凹部304が、プランジャ315に対応する位置に配置される。ここで、ロック用モータ311によりラックギヤ314をアーム部材301Rに近接するロック位置(図39(B)参照)に位置させるとともに、プランジャ315は、圧縮バネ316によりラックギヤ314に対しアーム部材301R側に付勢された突出位置(図39(B)参照)に位置するため、プランジャ315の先端は切欠凹部304に嵌合され、規制辺304bにプランジャ315が係止される。これによりガイドアーム300の前方への移動が規制され下部パネル200が第1位置に保持(ロック)される。
また、ロック用モータ311によりラックギヤ314をアーム部材301Rから離れるロック解除位置(図40(B)参照)に移動させると、プランジャ315の先端が切欠凹部304から逸脱するので、ガイドアーム300の前方への移動が可能となる。また、ラックギヤ314がロック解除位置にあるときには、プランジャ315の先端は下辺301cに接触しなくなるので、アーム部材301Rにプランジャ315の抵抗がかからなくなる。
また、下部パネル200が第1位置にないときに、ロック用モータ311によりラックギヤ314をロック位置に移動させると、プランジャ315に対応する位置に切欠凹部304がないため、プランジャ315の先端は下辺301cに当接する。このとき、ラックギヤ314がアーム部材301Rに近づくため、プランジャ315は圧縮バネ316の不勢力に抗してラックギヤ314に対し突出しない退避位置(図43(A)参照)に移動する。これにより、プランジャ315の先端は下辺301cに押圧される(ロック待機状態)。
尚、第4センサ325は、プランジャ315が突出位置にあるとき、つまり、切欠凹部304に嵌合されているときに検出片315aを検出する。また、第2センサ323は、下部パネル200が第1位置にあるときにガイドアーム300の検出片303を検出し、第3センサ324は、下部パネル200が第2位置にあるときにガイドアーム300の検出片303を検出する。
次に、図37〜図40に基づいて、下部パネル200の基体122に対する取付状態及び駆動ユニット240との連結構造について説明する。
図37〜図40に示すように、下部パネル200は、基体122の前面に設けられた左右方向を向く回動軸123に上辺が軸支されており、図40(A)に示す第1位置と図40(B)に示す第2位置との間で回動可能に設けられているとともに、回動軸123に設けられた複数のトーションバネ230により、第2位置側に付勢された状態で基体122に取り付けられている。また、駆動ユニット240を構成する駆動機構241とロック機構242は、ベース体201の背面にそれぞれ取り付けられている。
下部パネル200の背面、つまり、ベース体201の背面からは、図38に示すように、支持板220及び連結軸221が後方に突出されており、連結軸221は、挿通孔127を通して基体122の背面側に挿通された連結ベルト290を介して駆動機構241側の連結軸271に連結されている。回動体260及び回動アーム270の回動中心となる連結軸259は、下部パネル200を軸支する回動軸123よりも若干下方に位置しており、回動アーム270は、連結軸271が連結軸259よりも下方に位置した状態で該連結軸271が前後に回動されるように設けられている。具体的には、下部パネル200が第1位置にあるときは、連結軸271が後方に位置する後方位置(図42(A)に示す位置参照)と、連結軸271が前方に位置する前方位置(図43(C)に示す位置参照)と、の間で回動する。
このように下部パネル200は、回動アーム270が後方位置にあるときには、トーションバネ230の付勢力に抗して第1位置に保持され、回動アーム270が前方位置にあるときには第2位置へ移動可能となる。尚、プランジャ315が切欠凹部304に嵌合(ロック)されていれば、回動アーム270が後方位置に位置しなくても、下部パネル200は第1位置に保持される。また、回動アーム270が前方位置にあるときには、下部パネル200はトーションバネ230の付勢力により第2位置に維持されるが、トーションバネ230の付勢力に抗して表示面200aを押圧すれば、連結ベルト290が撓むことで、第1位置側へ移動させることもできる。
図39及び図40に示すように、ガイドアーム300のアーム部材301L,301Rは後方に向けて突出されており、これらアーム部材301L,301Rは、挿通孔128を通して基体122の背面側に挿通されてロック機構242側の支持板310の左右側に配置される。また、アーム部材301L,301Rを連結する連結軸306が支持板310に形成されたガイド溝320に挿通され、連結軸306がガイド溝320に沿って移動案内されている。
連結軸306は、下部パネル200が第1位置にあるときはガイド溝320の後端よりやや前側に位置し(図42(A)参照)、下部パネル200が第2位置にあるときはガイド溝320の前端に当接する(図42(C)参照)。つまり、下部パネル200は、実際には第1位置よりもやや後方の第3位置(図42(B)中2点鎖線位置参照)まで移動可能とされている。これにより、下部パネル200をロック機構242により保持(ロック)するときに、切欠凹部304をプランジャ315を通過して該プランジャ315のやや後方まで移動させることができるので、プランジャ315が切欠凹部304に嵌合しやすくなっている。
ガイドアーム300は、前側の取付部301bが、ベース体201に形成された挿通孔223を挿通して該ベース体201の前面に取り付けられた取付板219の背面に接着剤等を介して固着されているとともに、ベース体201の背面における挿通孔223の上下縁に突設された壁部223aにより取付部301bの上下が嵌合され、さらに、連結軸305がリブ225の後辺に形成された係合溝225a内に背面側から係合されていることで、上下方向のがたつきが防止されている。このようにガイドアーム300のロック機構242を備えることで、回動アーム270を後方位置へ移動させずに下部パネル200を押圧して第1位置側に移動させたときに、該下部パネル200を第1位置に保持することができる。
図40に示すように、下部パネル200は、第1位置にあるときに下面200bが基体122に形成された被覆片125により被覆されるため、回動軸123と反対側の下面200bを手で掴んで第1位置へ無理に引っ張ろうとすることができないようになっている。また、第2位置にあるときには、下面200bの後部が被覆片125の前部と上下に重なって僅かな隙間しか形成されないことで、下部パネル200の下面200bと被覆片125との間に手を差し込んで、該下部パネル200の背面下角部を手で掴んで無理に引っ張ることができないようになっている。
また、図41に示すように、下部パネル200が第1位置にあるときには、下部パネル200の左右側面200cに形成された段部200dが、基体122の左右側に設けられたレンズカバー129等の部材により被覆されるため、段部200dに手を掛けて第2位置側に無理に引っ張ることができないようになっている。
このように下部パネル200は、遊技者等が手で下部パネル200を掴んで無理に第2位置側に引っ張りにくい構造とされていることで、下部パネル200に加えられた外力が連結ベルト290を介して駆動機構241等に作用して、各種ギヤや駆動モータ250L,250R等に負荷がかかることを回避できるようになっている。
また、このように下部パネル200の下面200bや左右側面200c等の側面に手を掛けることができる段部等を設けないようにしたり、下部パネル200の角部を丸みを帯びた形状にすれば、より遊技者等が手で掴みにくくなるので、悪意のある遊技者が手で無理に引っ張ること等を防止することができる。
次に、サブ制御部91による下部パネル200の作動制御内容について、図42〜図48に基づいて説明する。図42は、(A)〜(C)は下部パネルの高速突出動作態様を示す説明図である。図43は、(A)〜(C)は下部パネルの低速突出動作態様を示す説明図である。図44は、(A)〜(C)は下部パネルの押圧退避動作態様を示す説明図である。図45は、下部パネルの退避動作態様を示す説明図である。図46は、下部パネルの高速突出動作時において移動が規制された状態を示す説明図である。図47は、下部パネルに無理に外力が加えられた状態を示す説明図である。
下部パネル200は、駆動初期位置が第1位置とされており、例えば、遊技中における所定のタイミングで第1位置から第2位置へ回動させたり、第2位置から第1位置へ回動させることができるとともに、第2位置にあるとき、遊技者により表示面200aが押圧されることで第1位置へ押し戻すことができるようになっている。また、下部パネル200を第1位置から第2位置へ回動させるとき、トーションバネ230の付勢力を利用して高速で突出(移動)させることや、回動体260の回動力により下部パネル200を第1位置から第2位置へ低速で退避(移動)させることができるようになっている。
図42に示すように、下部パネル200が第1位置にあるとき、回動体260の凹部264a,265aにプランジャ273a,273bの先端が嵌合されて回動体260の回動力が伝達手段280を介して回動アーム270に伝達される伝達状態とされ、回動アーム270は後方位置に位置している。このとき、回動アーム270に連結ベルト290を介して連結されている下部パネル200は、回動アーム270が後方位置に位置することによりトーションバネ230の付勢力に抗して後方に引っ張られることで第1位置に保持されるが、基本的には、アーム部材301Rの切欠凹部304にプランジャ315が嵌合されて(ロック状態)アーム部材301Rの前方への移動が規制されていることにより、第1位置に保持されている。
このように、プランジャ315によりアーム部材301Rの前方への移動を規制することによって下部パネル200を駆動初期位置である第1位置に保持するようにすることで、回動アーム270が後方位置にあるときに連結ベルト290に大きな張力がかからないようにすることができるので、連結ベルト290が伸びるなど劣化しにくくなる。また、下部パネル200が第1位置に保持されたときの前後方向のがたつきが防止される。
次に、サブ制御部91が第1位置にある下部パネル200を高速突出動作により第2位置へ回動させる高速移動制御を行う場合の各部の作用について説明する。下部パネル200を所定のタイミングで第1位置から第2位置へ回動させる場合、サブ制御部91は、まず、図42(A)の状態から、ロック用モータ311によりラックギヤ314をロック位置からロック解除位置へ移動(退避)させ、突出位置にあるプランジャ315を切欠凹部304から退避させて保持状態を解除し、アーム部材301Rの前方への移動可能とする(ロック解除状態)。このとき、回動アーム270が後方位置にあることで下部パネル200は第1位置に保持されたままとなる。
次いで、所定のタイミングになったとき、駆動モータ250L,250Rにより、回動体260を第2方向(本実施形態では、右側面視反時計回り)に回動させる。このとき、回動体260の回動力がプランジャ273a,273bにより回動アーム270に伝達されるため回動アーム270も第2方向に回動するとともに、該回動アーム270に連結ベルト290を介して連結されている下部パネル200も後方に僅かに回動する。そして、該下部パネル200が第3位置に位置したときに、連結軸306がガイド溝320の後端に当接して下部パネル200の後方への移動が規制されることで、回動アーム270の後方への回動が規制される。このように回動アーム270の後方への移動が規制された状態で回動体260が第2方向に回動を続けて凹部264a,265aが移動することで、凹部264a,265aの内面によりプランジャ273a,273bの先端が圧縮バネ316の付勢力に抗してロック解除位置へ押し込まれていく(図42(B)参照)。
つまり、凹部264a,265aによるプランジャ273a,273bの保持力が漸次小さくなり、トーションバネ230の付勢力が該保持力より上回ると、凹部264a,265aからプランジャ273a,273bが逸脱し、伝達手段280は伝達状態から非伝達状態に変化するため、回動アーム270は回動体260に対し相対回動可能となり、回動アーム270が前方位置側へ移動可能となる。よって、図42(C)に示すように、回動アーム270による下部パネル200の保持状態が解除されるため、下部パネル200は、トーションバネ230の付勢力により、第1位置から第2位置へ高速(第2速度)で移動するとともに、該下部パネル200の移動に伴って回動アーム270が後方位置から前方位置へ回動する。このとき、プランジャ315はアーム部材301L,301Rの下辺301cから離れており、プランジャ315の抵抗がかかることがないので、アーム部材301L,301Rはスムーズに回動する。
下部パネル200が第2位置に到達すると、連結軸306がガイド溝320の前端に当接することで、第2位置から前方への回動が規制されるとともに、トーションバネ230の付勢力により第2位置に保持される。尚、ガイド溝320の前端に緩衝部材321があることで、連結軸306がガイド溝320の前端に衝突するときの衝撃が緩和されるようになっている。
このように、高速突出動作では、回動アーム270が回動体260に対して相対回動可能となることで、回動アーム270に駆動モータ250L,250Rや各種ギヤ等の負荷がかかることがないとともに、プランジャ315がアーム部材301Rから離れて摩擦抵抗が生じることがない。よって、トーションバネ230の付勢力のみで、下部パネル200を第1位置から第2位置へ高速で移動させることができる。
次に、サブ制御部91が第1位置にある下部パネル200を低速突出動作により第2位置へ回動させる低速移動制御を行う場合の各部の作用について説明する。下部パネル200を所定のタイミングで第1位置から第2位置へ回動させる場合、サブ制御部91は、まず、図43(A)の状態から、ロック用モータ311によりラックギヤ314をロック位置からロック解除位置へ移動(退避)させ、突出位置にあるプランジャ315を切欠凹部304から退避させて保持状態を解除し、アーム部材301Rの前方への移動可能とする(ロック解除状態)。
次いで、図43(B)に示すように、サブ制御部91は、駆動モータ250L,250Rにより回動体260を第1方向(本実施形態では、右側面視時計回り)に低速で回動させる。つまり、プランジャ273a,273bに対し圧縮バネ274a,274bの付勢力より大きな力が作用して退避してベルト収容凹部276から逸脱しないように回動体260を第1方向に低速で回動させる。このとき、回動体260の回動力がプランジャ273a,273bにより回動アーム270に伝達されるため回動アーム270も第1方向に回動する。つまり、回動体260の回動に合わせて回動アーム270及び下部パネル200が低速(第2速度よりも遅い第1速度)で回動する。そして、図43(C)に示すように、回動アーム270が前方位置に位置したとき、つまり、下部パネル200が第2位置に位置したとき、駆動モータ250L,250Rによる回動アーム270の回動が停止される。
このように、低速突出動作では、トーションバネ230の付勢力を利用することなく、回動アーム270を回動体260とともに回動させることで、下部パネル200を高速突出動作時よりも低速で回動させることができるため、回動態様を多様化することができる。また、サブ制御部91は、駆動モータ250L,250Rにより回動速度を速くしたり遅くしたり調整することも可能である。また、第1位置と第2位置との間で下部パネル200の回動を一時停止したりすることも可能である。
次に、第2位置にある下部パネル200の表示面200aを遊技者が手で押圧操作することにより第1位置へ回動させる場合の各部の作用について説明する。図44(A)に示すように、サブ制御部91は、高速突出動作または低速突出動作により下部パネル200の第1位置から第2位置への移動を開始させた後、ロック用モータ311によりラックギヤ314をロック解除位置からロック位置へ移動させる。このとき、切欠凹部304はプランジャ315に対応する位置にないので、プランジャ315はアーム部材301Rの下辺301cに当接して突出位置から退避位置に移動するが、圧縮バネ316の付勢力により下辺301cに対し付勢されている(ロック待機状態)。
そして、図44(B)に示すように、遊技者が手で表示面200aを第1位置側に向けて押し込むと、連結ベルト290が撓むことにより、回動アーム270が前方位置に維持されたままで連結軸221が連結軸271に近づくことが可能となるので、下部パネル200の移動が許容される。下部パネル200が第1位置まで押し込まれ、アーム部材301Rの切欠凹部304がプランジャ315に対応する位置に到達すると、圧縮バネ316の付勢力によりプランジャ315が切欠凹部304に嵌合されるので、下部パネル200が第1位置に保持される(ロック状態)。
また、連結ベルト290が撓んだとき、連結ベルト290の一部がベルト収容凹部276に収容されることで、撓んだ連結ベルト290が周辺の部材等に引っ掛かること等が防止されるとともに、連結ベルト290が不規則に撓んだり折れ曲がることがないようにベルト収容凹部276の内面により案内されるため、連結ベルト290の劣化や破断が防止される。
下部パネル200は、前述したように第1位置の後方の第3位置まで移動可能とされていることで、プランジャ315が圧縮バネ316の付勢力により切欠凹部304に確実に嵌合される。尚、下部パネル200が第1位置まで押し込まれないうちに遊技者が表示面200aから手を放した場合、トーションバネ230の付勢力により第2位置に復帰することになる。
図44(C)に示すように、下部パネル200が第1位置に保持された後、サブ制御部91は、適宜のタイミングで駆動モータ250L,250Rにより回動体260を第2方向へ回動させて回動アーム270を後方位置へ移動させる。このように、適宜タイミングで回動アーム270を駆動初期位置に復帰させるようにすることで、下部パネル200が第1位置まで押し込まれないうちに遊技者が表示面200aから手を放して第2位置に復帰してしまった場合あるいは下部パネル200が第1位置まで押し込まれなかった場合でも、下部パネル200を駆動機構241により第1位置へ復帰させることができる。
次に、サブ制御部91が第2位置にある下部パネル200を退避動作により第1位置へ回動させる退避移動制御を行う場合の各部の作用について説明する。図45(A)に示すように、サブ制御部91は、高速突出動作または低速突出動作により下部パネル200の第1位置から第2位置への移動を開始させた後、ロック用モータ311によりラックギヤ314をロック解除位置からロック位置へ移動させる。このとき、切欠凹部304はプランジャ315に対応する位置にないので、プランジャ315はアーム部材301Rの下辺301cに当接して突出位置から退避位置に移動するが、圧縮バネ316の付勢力により下辺301cに対し付勢されている(ロック待機状態)。
そして、図45(B)に示すように、サブ制御部91は、適宜タイミングで駆動モータ250L,250Rにより回動体260を第2方向へ回動させて、回動アーム270を後方位置へ移動させることで、連結ベルト290にて連結された下部パネル200が第1位置側へ高速で移動する。次いで、図45(C)に示すように、下部パネル200が第1位置まで移動し、アーム部材301Rの切欠凹部304がプランジャ315に対応する位置に到達すると、圧縮バネ316により付勢されたプランジャ315が切欠凹部304に嵌合され、下部パネル200が第1位置に保持されるとともに(ロック状態)、駆動モータ250L,250Rによる回動体260の回動を停止して、回動アーム270が後方位置に維持される。
次に、第1位置にある下部パネル200を高速突出動作により第2位置へ回動させる途中で、遊技者により下部パネル200の移動が停止された場合における各部の作用について説明する。図46(A)に示すように、サブ制御部91は、ロック用モータ311によりラックギヤ314をロック位置からロック解除位置へ移動(退避)させ、突出位置にあるプランジャ315を切欠凹部304から退避させて保持状態を解除し(ロック解除状態)、アーム部材301Rの前方への移動可能とするとともに、所定のタイミングになったとき、駆動モータ250L,250Rにより回動体260を第2方向に回動させ、プランジャ273a,273bを非伝達状態に変化させ、回動アーム270を回動体260に対し相対回動可能とすることで、下部パネル200はトーションバネ230の付勢力により第2位置への移動を開始する。
ここで、図46(B)に示すように、下部パネル200が第2位置に到達する前に遊技者により下部パネル200の表示面200aを手や膝等で押えられて移動が停止されると、連結ベルト290が撓むことで、回動アーム270のみが回動を続けて前方位置まで移動する。つまり、下部パネル200の移動が強制的に止められても、回動アーム270と下部パネル200とを連結する連結ベルト290が撓むことで、連結軸271が連結軸221に近づく方向に回動アーム270が移動することが許容される。すなわち、下部パネル200に加えられた外力が、連結ベルト290を介して回動アーム270へ伝達されることがないので、回動アーム270から伝達手段280であるプランジャ273a,273bを介して回動体260や各種ギヤ、駆動モータ250L,250Rに無理な負荷がかかることがないので、外力により駆動機構241が損傷することを防止できる。
次に、第1位置にある下部パネル200を遊技者が手で掴んで無理に第2位置側へ引っ張るといった不正動作が行われた場合における各部の作用について説明する。図47(A)に示すように、下部パネル200が第1位置に保持されているときに、例えば、遊技者が下部パネル200を掴んで第2位置側へ無理に引っ張った場合、下部パネル200が第2位置側へ引っ張られる力が、後方位置にある回動アーム270にも伝達され、回動アーム270は前方位置に向けて引っ張られる。また、回動アーム270の回動力は、プランジャ273a,273bを介して回動体260さらには第7ギヤ257、第6ギヤ256、第5ギヤ255、第4ギヤ254に伝達されていくが、前述したように、第4ギヤ254はウォームギヤであることで、回動体260の回動はギヤにより規制されている。
よって、図47(B)に示すように、回動アーム270が引っ張られる力が所定以上になると、プランジャ273a,273bが凹部264a,265aの内面により押圧されて突出位置から退避位置へ退避され、凹部264a,265aから逸脱して非伝達状態に変化し、これにより回動アーム270が回動体260に対し相対回動可能となり、回動アーム270が後方位置から前方位置へ移動される。このように、下部パネル200が第2位置側に向けて所定以上の力で無理に引っ張られたとき、プランジャ273a,273bが非伝達状態に変化することで、下部パネル200に加えられた外力が駆動モータ250L,250R等まで作用して負荷がかかることが防止される。
また、図47(C)に示すように、下部パネル200が第1位置に保持されているときに、例えば、遊技者が下部パネル200の表示面200aをさらに後側へ押し込んだ場合、下部パネル200は第3位置まで僅かに移動されるが、連結ベルト290が撓むことで、後方位置にある回動アーム270がさらに後方に押し込まれることがない。つまり、下部パネル200に加えられた外力が連結ベルト290を介して回動アーム270に伝達されることがないので、駆動モータ250L,250R等まで作用して負荷がかかることが防止される。
次に、下部パネル200の突出動作を用いた演出の一例及びサブ制御部91の制御内容について説明する。図48は、(A)〜(D)は、下部パネルの突出動作を用いた演出の一例を示す説明図である。図49は、(A)は高速突出動作を行うときのサブ制御部の高速移動制御内容の一例を示すタイミングチャートであり、(B)は低速突出動作を行うときのサブ制御部の低速突出制御内容の一例を示すタイミングチャートである。
本実施形態では、スロットマシン1は、前述したように、各々が識別可能な複数種類の図柄を変動表示可能な可変表示装置としてのリール2L,2C,2Rに表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該リール2L,2C,2Rに導出された表示結果に応じて入賞が発生可能とされており、遊技を行うことにより所定条件が成立したときに所定の遊技価値が付与されるようになっている。所定の遊技価値には、例えば、遊技者にとって有利な遊技状態(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナスや、通常よりも特定の入賞の発生が許容される確率が高まるリプレイタイム(RT)や、遊技者にとって有利な表示結果を導出させるための操作態様など遊技者にとって有利な情報が報知されること等により通常よりも多くの遊技用価値の獲得が期待できるアシストタイム(AT)等)や、該遊技状態が継続する権利(例えば、ATの継続、ATゲーム数の上乗せなど)等が含まれる。
また、サブ制御部91は、内部抽選などにより上記所定条件が成立したとき、上記のような各種遊技価値のいずれかが付与される可能性を示唆する示唆演出を実行可能であるとともに、上記所定条件の成立状況に基づいて、示唆演出における所定のタイミングにおいて、下部パネル200を高速突出動作または低速突出動作により第2位置に移動させるとともに、該下部パネル200の押圧操作を促進する促進演出を実行し、該促進演出の実行中に下部パネル200が押圧操作されたとき、所定の遊技価値が付与された可能性を示唆したり、付与することが決定された遊技価値を報知する演出を実行する。
以下、例えば、サブ制御部91がATゲーム数の上乗せ抽選を実行した結果、100ゲームの上乗せが決定されたときに実行する上乗せ演出において、下部パネル200を突出させる突出動作を実行する場合の一例について説明する。
図48に示すように、サブ制御部91は、ATゲーム数の上乗せ抽選等にて100ゲームの上乗せを決定した場合、例えば、ゲームの開始時に液晶表示器51の表示領域51aに味方キャラクタと敵キャラクタを表示した後(図48(A)参照)、味方キャラクタと敵キャラクタとが対決する上乗せ演出の画像を表示する(図48(B)参照)。このとき、下部パネル200は第1位置にある。
次いで、上乗せ演出が開始された後、所定のタイミング(例えば、全てのリール2L,2C,2Rの可変表示が停止されたときなど)で、「下パネルを押せ!」という文字と下部パネル200の画像を表示して、下部パネル200の押圧操作を遊技者に促す促進演出を開始するとともに、下部パネル200を高速突出動作または低速突出動作にて第1位置から第2位置へ移動させる(図48(C)参照)。
そして、所定の操作有効期間内に下部パネル200が押圧操作されたときまたは下部パネル200が押圧操作されずに操作有効期間が経過したとき、ATゲーム数の上乗せ抽選にて決定されたATゲーム数(例えば、100ゲーム)を示す「+100」及び味方キャラクタの画像を表示して、所定数のATゲーム数の上乗せを決定したことを遊技者に報知する(図48(D)参照)。
尚、サブ制御部91は、ATゲーム数の上乗せ抽選に当選したか否かまたは当選したゲーム数に応じて、下部パネル200を高速突出動作及び低速突出動作のいずれで突出させるかを決定するようにしてもよく、例えば、ATゲーム数の上乗せ抽選に当選したときに、当選しなかったときよりも高い割合で高速突出動作の実行を選択するようにしたり、第1ゲーム数が当選したときに、第1ゲーム数よりも少ない第2ゲーム数が当選したときよりも高い割合で高速突出動作の実行を選択するようにすることが好ましく、このようにすることで、下部パネル200が高速突出動作で突出することへの遊技者の期待感を高めることができる。
また、ここでは上乗せ演出にて下部パネル200を突出させるパネル演出を実行する例を記載したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の示唆演出等において下部パネル200の突出動作を実行するようにしてもよい。
また、振動モータ701が振動するタイミングについては、上記実施形態と同様、操作ボタン300が第1位置及び第2位置にある状態に振動させることができるとともに、操作ボタン300が突出動作中及び退避動作中であっても振動させることが可能である。
次に、図48に示した上乗せ演出の実行中においてサブ制御部91が下部パネル200を高速移動制御や低速移動制御を実行するときの制御内容の一例を、図49に基づいて説明する。
図49(A)に示すように、高速移動制御を行う場合、サブ制御部91は、演出の実行を開始してから所定期間が経過した時点ta2で下部パネル200の操作促進演出を行うときには、この時点ta2から下部パネル200の操作を有効に受け付ける操作有効期間を開始する。この場合、演出の実行を開始してから所定期間が経過する前、つまり、操作有効期間を開始する前の所定時点ta1で、ロック用モータ311によりラックギヤ314をロック位置からロック解除位置へ移動させ(ロック解除状態)、プランジャ315が切欠凹部304から退避すると第4センサ325がoffとなる(図42(B)参照)。
その後、操作有効期間を開始する時点ta2で、駆動モータ250L,250Rにより回動体260を第2方向へ移動させることでプランジャ273a,273bが非伝達状態に変化すると第1センサ263がoffとなり、下部パネル200が第1位置から第2位置へ高速で移動するとともに、回動アーム270が後方位置から前方位置へ移動する(ta3、図42(C)参照)。尚、本実施形態では、ta2からta3までの時間は約0.5秒とされているが、トーションバネ230の付勢力及び下部パネル200の重量に応じて時間は変更可能である。また、下部パネル200が第2位置へ移動した後、ロック用モータ311によりラックギヤ314をロック位置まで移動させてロック待機状態としておく(図44(A)参照)。
次いで、操作有効期間内の所定の時点ta4において下部パネル200が押圧されて第1位置へ戻された時点ta4で、プランジャ315が切欠凹部304に嵌合してガイドアーム300の前方への移動が規制され、下部パネル200が第1位置に保持される(ロック状態、図44(B)参照)。その後、操作有効期間が終了した時点ta5で、駆動モータ250L,250Rにより回動体260を第2方向に回動させることでプランジャ273a,273bが伝達状態に変化すると第1センサ263がonとなり、このまま回動体260を第2方向に回動させて回動アーム270を後方位置へ移動させる(図44(C)参照)。
次に、図49(B)に示すように、低速移動制御を行う場合、サブ制御部91は、演出の実行を開始してから所定期間が経過した時点tb2で下部パネル200の操作促進演出を行うとき、この時点tb2から下部パネル200の操作を有効に受け付ける操作有効期間を開始する。この場合、演出の実行を開始してから所定期間が経過する前、つまり、操作有効期間を開始する前の所定時点tb1で、ロック用モータ311によりラックギヤ314をロック位置からロック解除位置へ移動させ(ロック解除状態)、プランジャ315が切欠凹部304から退避すると第4センサ325がoffとなる。
その後、操作有効期間を開始する時点tb2で、駆動モータ250L,250Rにより回動体260を第1方向へ移動させることで、回動アーム270が後方位置から前方位置へ低速で移動し、これに伴い下部パネル200が第1位置から第2位置へ低速で移動する(tb3、図43(B)(C)参照)。つまりこの場合、プランジャ273a,273bは非伝達状態に変化しないので第1センサ263はonのままとなる。尚、本実施形態では、tb2からtb3までの時間は約2秒とされているが、時間は任意に変更可能である。また、下部パネル200が第2位置へ移動した後、ロック用モータ311によりラックギヤ314をロック位置まで移動させておく(ロック待機状態)。
次いで、下部パネル200が操作されずに操作有効期間が終了した場合、該操作有効期間が終了した時点tb4で、駆動モータ250L,250Rにより回動体260を第2方向へ回動させることで、回動アーム270が後方位置から前方位置へ移動し、これに伴い下部パネル200が第2位置から第1位置へ移動し、プランジャ315が切欠凹部304に嵌合してガイドアーム300の前方への移動が規制され、下部パネル200が第1位置に保持される(tb5、ロック状態、図44(C)参照)。
尚、図49では、サブ制御部91が高速移動制御を行ったときに下部パネル200が遊技者により押圧され、低速突出動作を行ったときに下部パネル200が遊技者に押圧されない場合について説明したが、高速突出動作及び低速突出動作のいずれを行ったかに関わらず、下部パネル200が遊技者に押圧されたときには、その時点でガイドアーム300の前方への移動が規制されて下部パネル200が第1位置に保持され、下部パネル200が遊技者に押圧されなかったときには、操作有効期間が終了した時点で回動アーム270が移動して下部パネル200を第1位置へ移動させ、ガイドアーム300の前方への移動が規制されて下部パネル200が第1位置に保持される(ロック状態)。
以上説明したように、本発明の実施形態としてのスロットマシン1にあっては、第1位置と該第1位置とは異なる第2位置との間で変化可能に設けられた可動体としての下部パネル200と、下部パネル200を第2位置側に付勢する付勢手段としてのトーションバネ230と、下部パネル200に連結手段としての連結ベルト290を介して連結される移動体としての回動アーム270を有し、該回動アーム270を後方位置(第1移動位置)と該後方位置とは異なる前方位置(第2移動位置)との間で移動させる移動手段としての駆動ユニット240と、を備え、下部パネル200は、駆動ユニット240が回動アーム270を後方位置に移動させることでトーションバネ230の付勢力に抗して第1位置側へ移動され、駆動ユニット240が回動アーム270を前方位置に移動可能とすることでトーションバネ230の付勢力により第2位置側へ移動され、連結ベルト290は、下部パネル200が第2位置にあるとき、回動アーム270を前方位置から後方位置へ移動させることなく該下部パネル200が第1位置側へ移動することを許容する。
このようにすることで、下部パネル200をトーションバネ230の付勢力を利用して第1位置から第2位置へ移動させることができるとともに、下部パネル200が第2位置にあるとき、回動アーム270を前方位置から後方位置へ移動させることなく該下部パネル200が第1位置側へ移動することが連結ベルト290が撓むことにより許容されることで、遊技者により表示面200aが押圧操作されたり、意図せずに押されたりすることにより下部パネル200に外力が加わって第1位置側へ押されても、該外力が駆動ユニット240の駆動モータ250L,250Rや各種ギヤに作用することがないので、駆動ユニット240の例えば駆動モータ250L,250Rや各種ギヤに負荷がかかることを抑制できる。
尚、本実施形態では、連結手段の一例として、可撓性及び弾性を有する弾性部材である硬質ゴム材からなる連結ベルト290が適用されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記ゴム材以外の弾性部材、例えば、スプリングや軟質樹脂材等にて構成されていてもよい。さらに、連結手段は少なくとも可撓性を有していれば、必ずしも弾性を有していなくてもよく、例えば、紐やロープのような線状体にて構成されていてもよい。
また、連結手段は、可動体(例えば、下部パネル200)が第2位置にあるとき、移動体(例えば、回動アーム270)を第2移動位置から第1移動位置へ移動させることなく該可動体が第1位置側へ移動することを許容することができるもの、つまり、可動体に加えられた外力が移動手段に作用しないように、移動体側の連結部と可動体側の連結部とを近接及び離間可能とすることにより外力を逃がすことができるものであれば、第1長さと該第1長さよりも長い第2長さとに伸縮可能な伸縮部材(例えば、スプリング等)や、上記のように撓んだり湾曲したりする弾性部材や、屈曲可能な屈曲部材を適用してもよい。さらには、可撓性を有しない連結部材において移動体側の連結部と可動体側の連結部とのうち少なくとも一方の連結部との連結位置をずらすことができる連結機構を適用してもよい。
また、本実施形態では、下部パネル200は上辺を中心として前後に回動可能に設けられていたが、第1位置と第2位置との間で変化可能に設けられていれば、下辺や左右側辺を中心として前後または左右に回動可能に設けられていてもよいし、所定方向に直線移動可能に設けられていてもよい。また、移動方向は前後方向に限定されるものではなく、左右方向に移動可能に設けられていてもよい。
また、本実施形態では、例えば、連結軸221と連結軸271とが可撓性を有しない連結部材にて連結されている場合、または下部パネル200と回動アーム270とが一体化されている場合、可動体が下部パネル200及び回動アーム270に該当し、連結手段が伝達手段280に該当し、移動体が回動体260に該当する。この場合、伝達手段280を備えていることで、可動体(例えば、下部パネル200及び回動アーム270)が第2位置にあるとき、移動体(例えば、回動体260)を第2移動位置から第1移動位置へ移動させることなく該可動体が第1位置側へ移動することを許容することができる。つまり、移動体となる回動体260が回動しなくても、連結手段となるプランジャ273a,273bが凹部264a,265a、凹部264b,265bから逸脱することで、可動体となる下部パネル200及び回動アーム270を移動させることができる。
また、本実施形態では、付勢手段の一例としてトーションバネ230が適用されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、圧縮バネ、板バネ等の他のバネやエアダンパー等の他の付勢手段を適用してもよい。
また、本実施形態では、可動体に連結される移動体の一例として、回動可能に設けられた回動アーム270が適用されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、直線移動可能に設けられた移動体であってもよい。
また、本実施形態では、所定の駆動源により駆動される駆動体の一例として、回動可能に設けられた回動体260が適用されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、直線移動可能に設けられた駆動体であってもよい。
また、本実施形態では、駆動体の駆動力を前記移動体に伝達する手段であって、前記駆動体の駆動力を前記移動体に伝達する伝達状態において所定以上の力が加わることで前記駆動体の駆動力を前記移動体に伝達しない非伝達状態に変化する伝達手段の一例として、プランジャ273a,273b、圧縮バネ274a,274b、凹部264a,265a、凹部264b,265bが適用されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、クラッチ機構等の他の伝達機構も適用可能である。
また、駆動ユニット240は、駆動モータ250L,250Rにより駆動(回動)される駆動体としての回動体260と、回動体260の駆動力を回動アーム270に伝達する手段であって、回動体260の駆動力を回動アーム270に伝達する伝達状態において所定以上の力が加わることで回動体260の駆動力を回動アーム270に伝達しない非伝達状態に変化する伝達手段280と、を有することで、下部パネル200が第1位置にあるときに無理に第2位置側に移動されても、所定以上の力が加わることで伝達手段280が非伝達状態となることで、下部パネル200に加わった力が回動アーム270及び回動体260を介して駆動モータ250L,250Rや各種ギヤに作用することがないので、駆動モータ250L,250Rや各種ギヤに負荷がかかることを抑制できる。
また、下部パネル200は、遊技者により操作可能な操作部としての表示面200aを有し、第2位置へ移動することで表示面200aが遊技者側に近づき、第1位置へ移動することで表示面200aが遊技者側から遠ざかるように設けられていることで、下部パネル200を第2位置から第1位置へ移動させるときに、表示面200aが遊技者から遠ざかり上方から叩きにくいことで、下部パネル200が壊れにくくなる。
また、下部パネル200は、透光性を有する透光板としてのカバーパネル205と、遊技者側から見て前記透光板の奥側に配置される導光板207と、導光板207の端面に光を照射可能な発光体としての演出用LED212,213と、を備え、導光板207は、演出用LED212,213からの光をカバーパネル205側に向けて反射可能な反射部215を有することで、演出用LED212,213は導光板207の奥側に配置されないので、表示面200aを構成するカバーパネル205に加えられた外力が導光板207を通して演出用LED212,213に作用し、演出用LED212,213が破損すること等を抑制できる。
また、本実施形態では、遊技者側から見て導光板207の奥側に補強用のリブが設けられていないが、特に図示しないが、導光板207の奥側に補強用のリブを設けることで、例えば、導光板207の前面に外力が加わったときにリブにより支持されて該導光板207が撓むことが防止されるため、導光板207が破壊されにくくすることができる。
また、本実施形態では、下部パネル200の側周面の一部である左右側面200cに段部200dが形成されているが、下部パネル200の側周面に該下部パネル200の移動方向(前後方向)に対し交差する方向に延設される段差が存在しないようにする(例えば、下面200bや左右側面200cを段差が存在しない平坦面や湾曲面にて構成するなど)ことで、遊技者が下部パネル200の側周面を手で掴みにくくなるので、無理に第2位置側に移動されることを抑制できる。尚、側周面とは、表示面200aの周縁に沿って形成される左右側面や上面、下面等を含む。
また、本実施形態では、表示面200aと下面200b及び左右側面200cとの間に角部が形成されているが、このような角部に面取り加工を施して湾曲状に形成することにより、表示面200aと下面200b及び左右側面200cとを連続する一の面にて構成することで、角部に手指を掛けにくくするようにすれば、下部パネル200が無理に第2位置側に移動されることを抑制できる。
また、連結ベルト290はゴム材等からなり、駆動ユニット240は、連結ベルト290が弾性変形することにより、回動アーム270を前方位置から後方位置へ移動させることなく該下部パネル200が第1位置側へ移動することを許容する際に、該連結ベルト290の一部を収容するベルト収容凹部276を有することで、撓んだ連結ベルト290が汚れたり周囲の部材に引っ掛かることを防止できる。
また、下部パネル200は、スロットマシン1の装飾パネルの一例である下部パネル200の一部を構成する装飾面としての表示面200aを有することで、遊技者にインパクトを与えることができる。
尚、本実施形態では、可動体の一例として、スロットマシン1の下部を装飾する下部パネル200を適用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、下部パネル200以外の箇所にある部材の一部を第1位置と第2位置との間で移動可能としてもよい。
また、下部パネル200は、スロットマシン1の装飾パネルの一部を構成する透光性を有する透光板としてのカバーパネル205と、遊技者から見てカバーパネル205の奥側に配置される導光板207と、導光板207の端面に光を照射可能な発光体としての演出用LED212,213と、導光板207の奥側に配置される半透明フィルム208と、半透明フィルム208の奥側に配置された装飾部材としての装飾フィルム209と、を備え、導光板207は、演出用LED212,213からの光をカバーパネル205側に向けて反射可能な反射部215を有することで、導光板207に演出用LED212,213からの光が入射されたときに装飾部材の装飾が見えてしまうことを防止できる。
また、第1位置と該第1位置とは異なる第2位置との間で変化可能に設けられた可動体としての下部パネル200と、下部パネル200を第2位置側に付勢する付勢手段としてのトーションバネ230と、下部パネル200に連結手段としての連結ベルト290を介して連結される移動体としての回動アーム270を有し、該回動アーム270を後方位置(第1移動位置)と該後方位置とは異なる前方位置(第2移動位置)との間で移動させる移動手段としての駆動ユニット240と、駆動ユニット240を制御する制御手段としてのサブ制御部91と、を備え、駆動ユニット240は、駆動モータ250L,250Rにより駆動(回動)される駆動体としての回動体260と、回動体260の駆動力を回動アーム270に伝達する手段であって、回動体260の駆動力を回動アーム270に伝達する伝達状態において所定以上の力が加わることで回動体260の駆動力を回動アーム270に伝達しない非伝達状態に変化する伝達手段280と、を有し、サブ制御部91は、駆動モータ250L,250Rにより回動体260を第1方向(本実施形態では、右側面視時計回り)に回動させ、伝達手段280を伝達状態から非伝達状態に変化させずに、下部パネル200を第1位置から第2位置へ低速(第1速度)で移動させる低速移動制御(第1移動制御)と、駆動モータ250L,250Rにより回動体260を第2方向(本実施形態では、右側面視反時計回り)に回動させ、伝達手段280を伝達状態から非伝達状態に変化させることで、下部パネル200をトーションバネ230の付勢力により第1位置から第2位置へ高速(第2速度)で移動させる高速移動制御(第2移動制御)と、を実行可能である。
このようにすることで、下部パネル200を駆動モータ250L,250Rの駆動力を利用して第1速度で第2位置まで移動させたり、トーションバネ230の付勢力を利用して第2速度で第2位置まで移動させることができることで、下部パネル200の移動態様を多様化することができるため、演出効果が向上する。
すなわち、伝達手段280を伝達状態から非伝達状態に変化させることにより、駆動モータ250L,250Rと回動アーム270との連結状態を解除できるようにしていることで、下部パネル200をトーションバネ230の付勢力を利用して第2位置まで移動させるとき、駆動モータ250L,250Rの負荷がかからないため、駆動モータ250L,250Rの出力を高めたりすることなく、下部パネル200を高速で第2位置へ移動させることができる。
一方、伝達手段280を非伝達状態から伝達状態に変化させることにより、駆動モータ250L,250Rと回動アーム270とを連結状態とすることで、下部パネル200をトーションバネ230の付勢力により第2位置まで移動させるときとは異なる速度で移動させることができるばかりか、第2位置へ移動する途中で移動を止めたり減速させたりすることができるため、下部パネル200の移動態様を多様化することができる。
また、本実施形態では、ロック機構242が駆動機構241とは別個に設けられていることで、連結ベルト290に負荷をかけることなく、下部パネル200を第1位置に保持することができる。
また、下部パネル200は、第1位置から第2位置と反対側の第3位置に移動可能であり、回動体260を第1方向と逆の第2方向に駆動させて伝達手段280を伝達状態から非伝達状態に変化させるときに第3位置へ移動することで、高速移動制御(第2移動制御)において第2位置に移動する前に弾みをつけることができる。
また、本実施形態では、高速移動制御(第2移動制御)を行うときに、回動体260を第1方向と逆の第2方向に回動させることで伝達状態を非伝達状態に変化させていることで、プランジャ273a,273bが凹部264a,265a、264b,265bから逸脱されるときに下部パネル200が微動することがあっても、第2位置側と反対側である第1位置側に移動するため、第2位置側への移動開始時に遊技者に違和感を与えることがない。尚、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、回動体260を瞬時に高速回動することで伝達状態を非伝達状態に変化させることができれば、回動体260を第1方向に回動させてもよい。
上記実施形態では、本発明を遊技用価値としてメダル並びにクレジットを用いて賭数が設定されるスロットマシンに適用した例ついて説明したが、遊技用価値として遊技球を用いて賭数を設定するスロットマシンや、遊技用価値としてクレジットのみを使用して賭数を設定する完全クレジット式のスロットマシンに適用しても良い。遊技球を遊技用価値として用いる場合は、例えば、メダル1枚分を遊技球5個分に対応させることができ、上記実施形態1で賭数として3を設定する場合は、15個の遊技球を用いて賭数を設定するものに相当する。
さらに、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のうちいずれか1種類のみを用いるものに限定されるものではなく、例えば、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値を併用できるものであっても良い。すなわち、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれを用いても賭数を設定してゲームを行うことが可能であり、かつ入賞の発生によってメダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれをも払い出し得るスロットマシンを適用しても良い。
また、上記実施形態において、本発明を遊技機の一例であるスロットマシンに適用した場合について説明したが、例えば、図50に示すように、遊技機の他の一例であり、遊技盤1002に遊技球を打ち込むことにより遊技を行うパチンコ遊技機1001にも適用可能である。例えば、図50に示すパチンコ遊技機1001においては、上記第1実施形態に係る遊技機における演出ボタンユニット600を、パチンコ遊技機1001の下部に設けられた表示パネル1005の表示面1005aに形成している。この演出ボタンユニット600は、演出ボタン621を、表示パネル1005の表示面1005aから突出した第1位置と、この第1位置から退避した第2位置との間を移動する。
このように設けた演出ボタン621の突出動作は、各種演出の実行時に行うようにすればよい。図柄の変動表示中において実行される演出としては、例えば、遊技者が所定の演出ボタンを操作したことを条件に実行される操作予告、所定の画像が段階的に切り替わるステップアップ予告、キャラクタが登場してセリフを喋るセリフ予告、所定の画像が割り込み表示されるカットイン予告といった大当りの可能性を示唆する大当り予告演出や、リーチになるか否かを示唆するリーチ予告、擬似連になるか否かを予告する擬似連予告、停止図柄を予告する停止図柄予告、遊技状態が確率変動状態であるか否か(潜伏しているか否か)を予告する潜伏予告といったように、可変表示開始時やリーチ成立時において実行される種々の予告を含み、これら各種演出において演出ボタン621の突出動作を行うようにすることが可能である。
また、演出ボタン621は、図50に示すように、パチンコ遊技機1001における表示パネル1005の表示面1005aに設けるものだけでなく、パチンコ遊技機1001の任意の箇所に設けてもよい。また、上記第2実施形態に係る遊技機の演出ボタンユニット310を演出ボタンユニット600に変えて取り付ける構成であってもよい。また、表示パネル1005が設けられている領域に、上記第3実施形態に係る遊技機の下部パネル200を取り付けるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、移動体の一例として、遊技者が操作可能な演出ボタン621、演出ボタン300、下部パネル200等を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、スロットマシンにおけるストップスイッチ8L,8C,8Rを上記で示した移動体として、振動モータやLED等の演出部品等を備えてもよい。また、移動体として、遊技機に隣接して配置されたカードユニットに設けられた種々のボタンに適用してもよいし、パチンコ遊技機の上方に設けられた呼出ボタンに適用してもよい。すなわち、本発明は、スロットマシンやパチンコ遊技機等の遊技機、及び遊技機ととともに用いられる装置、すなわち、遊技用装置に適用することができる。そのため、上述したように、本明細書においては、「遊技用装置」とは、スロットマシン等の遊技機と、その周辺機器とを含む用語として用いている。
1 スロットマシン
200 下部パネル
200a 表示面
600 演出ボタンユニット
601c 凹部
610 ベース板
611 ベース部
612 ガイドシャフト
613 圧縮ばね
615 プッシュセンサ
616 プッシュセンサ
617 駆動モータ
620 移動体
620a ガイドシャフト挿通孔
621 演出ボタン
622 演出ボタン取付板
625a LED
626 支持部材
627 振動モータ
630 カバー体
631 緩衝材
640 可動ベース体
642 圧縮ばね
643 移動体規制部
645b 可動ローラ
648 緩衝材
656 回動ギヤ
670 回動筒
671 ガイド部
701 振動モータ
710 振動モータ

Claims (2)

  1. 遊技を行う遊技機であって、
    操作面を有し遊技者による前記操作面の操作によって移動可能な移動部と、前記移動部を移動可能に支持するベース部と、を有する操作手段を備え、
    前記移動部は、光を透過する透過部と、光を前記透過部に向けて出射する光源と、前記光源を搭載した基板と振動を発生させる振動体と、前記基板と前記振動体が取り付けられる支持部材と、を有し
    前記支持部材は、前記透過部側を向いた第1面に前記光源を搭載した前記基板が取り付けられ、前記第1面と反対側の第2面に所定間隔をあけて前記振動体が取り付けられており、
    前記操作面は、第1方向の長さが、前記第1方向に直交する第2方向の長さよりも長い形状であり、
    前記振動体は、重心と異なる位置を回転軸としてウェイトを回転させることで振動を生じさせる振動モータであり、前記回転軸が前記第1方向に沿うように取り付けられている、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技を行う遊技機とともに用いられる遊技用装置であって、
    操作面を有し遊技者による前記操作面の操作によって移動可能な移動部と、前記移動部を移動可能に支持するベース部と、を有する操作手段を備え、
    前記移動部は、光を透過する透過部と、光を前記透過部に向けて出射する光源と、前記光源を搭載した基板と振動を発生させる振動体と、前記基板と前記振動体が取り付けられる支持部材と、を有し
    前記支持部材は、前記透過部側を向いた第1面に前記光源を搭載した前記基板が取り付けられ、前記第1面と反対側の第2面に所定間隔をあけて前記振動体が取り付けられており、
    前記操作面は、第1方向の長さが、前記第1方向に直交する第2方向の長さよりも長い形状であり、
    前記振動体は、重心と異なる位置を回転軸としてウェイトを回転させることで振動を生じさせる振動モータであり、前記回転軸が前記第1方向に沿うように取り付けられている、
    ことを特徴とする遊技用装置。
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