JP6614189B2 - 鋼管の焼入れ装置および焼入れ方法、ならびに、鋼管の製造装置および製造方法 - Google Patents
鋼管の焼入れ装置および焼入れ方法、ならびに、鋼管の製造装置および製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6614189B2 JP6614189B2 JP2017059094A JP2017059094A JP6614189B2 JP 6614189 B2 JP6614189 B2 JP 6614189B2 JP 2017059094 A JP2017059094 A JP 2017059094A JP 2017059094 A JP2017059094 A JP 2017059094A JP 6614189 B2 JP6614189 B2 JP 6614189B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel pipe
- cover
- cooling medium
- quenching
- flow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Heat Treatment Of Articles (AREA)
Description
(a)冷却媒体を収容した浸漬槽内で、鋼管を覆う円筒状のカバーを開閉式の2分割(すなわち上部カバー、下部カバー)とする、
(b)下部カバーの内側に配設される半螺旋状の板材である下部整流板を複数配設して、これらの下部整流板に鋼管支持板の機能を付与する、
(c)上部カバーの内側に半螺旋状の板材である上部整流板を複数配設する、
(d)浸漬槽内で鋼管を覆うために上部カバーと下部カバーを閉じた時の鋼管の位置を調整して、焼入れ時の鋼管の移動を制御する
ことによって、鋼管全体に均一な焼入れを行なうことが可能であることを見出した。しかも、複雑な構成の機器を使用する必要はなく、簡便な手段を用いて安価に焼入れを行なうことができるという効果が得られることが分かった。
すなわち本発明は、冷却媒体を収容した浸漬槽に高温の鋼管を浸漬して冷却する焼入れ装置であって、浸漬槽内に投入された鋼管の下部を覆うために浸漬槽の内部に固定される半円筒形状の下部カバーと、鋼管が投入された後に鋼管の上部を覆うために開閉する半円筒形状の上部カバーと、上部カバーが閉じて下部カバーと当接することによって形成される円筒形カバーの一端に配設されて円筒形カバーの内部へ冷却媒体を流入させるノズルと、円筒形カバーの他端に配設されて鋼管の流出を防止し且つ冷却媒体を通過させる鋼管ストッパーと、下部カバーに半螺旋状に配設されて円筒形カバーの内部へ流入した冷却媒体を鋼管の外面で螺旋状に流通させるとともに鋼管を載置して支持する下部整流板と、上部カバーに半螺旋状に配設されて円筒形カバーの内部へ流入した冷却媒体を鋼管の外面で螺旋状に流通させる上部整流板と、鋼管ストッパーから管端までの間隔を下部整流板のピッチ以内として鋼管を投入する投入機と、を有する鋼管の焼入れ装置である。
また本発明は、前述の焼入れ装置を備えた鋼管の製造装置である。
また本発明は、前述の焼入れ方法により鋼管の焼入れを行なう工程を含む鋼管の製造方法である。
半円筒形状を呈する下部カバー3は、浸漬槽(図示せず)内にて、その半円筒形の中心軸(以下、カバー軸という)がノズル7の中心軸(以下、ノズル軸という)に一致する位置に固定される。下部カバー3の内部には、螺旋形を2分割した形状(以下、半螺旋状という)の板材である下部整流板5が複数配設され、その下部整流板5の中心部に半円形の空間が設けられる。
0.1≦SSTAB/SPIPE≦0.7
を満たすことが好ましい。つまり、SSTAB/SPIPE値が0.1未満では、鋼管1の内面の流れに対する抵抗を増大させ、鋼管1外面の流量を相対的に大きくする効果の大幅な向上は期待できない。一方でSSTAB/SPIPE値が0.7を超えると、鋼管1内面の冷却媒体8の流れが過度に阻害されるので、均一な焼入れが得られない。
まず、鋼管1を投入するに先立って、駆動用機器を操作して、上部カバー2を下部カバー3から退避させた状態(以下、開姿勢という)にする。上部カバー2を開姿勢に退避させる手段は特に限定しない。たとえば、上部カバー2を回動させて下部カバー3から退避させる、あるいは、上部カバー2を摺動させて下部カバー3から退避させる等の手段を用いることができる。
2 上部カバー
3 下部カバー
4 上部整流板
5 下部整流板
6 鋼管ストッパー
7 ノズル
7a 外面ノズル
7b 内面ノズル
8 冷却媒体
9 流量調整具
Claims (8)
- 冷却媒体を収容した浸漬槽に高温の鋼管を浸漬して冷却する焼入れ装置であって、前記浸漬槽内に投入された前記鋼管の下部を覆うために前記浸漬槽の内部に固定される半円筒形状の下部カバーと、前記鋼管が投入された後に前記鋼管の上部を覆うために開閉する半円筒形状の上部カバーと、該上部カバーが閉じて前記下部カバーと当接することによって形成される円筒形カバーの一端に配設されて該円筒形カバーの内部へ前記冷却媒体を流入させるノズルと、前記円筒形カバーの他端に配設されて前記鋼管の流出を防止し且つ前記冷却媒体を通過させる鋼管ストッパーと、前記下部カバーに半螺旋状に配設されて前記円筒形カバーの内部へ流入した前記冷却媒体を前記鋼管の外面で螺旋状に流通させるとともに前記鋼管を載置して支持する下部整流板と、前記上部カバーに半螺旋状に配設されて前記円筒形カバーの内部へ流入した前記冷却媒体を前記鋼管の外面で螺旋状に流通させる上部整流板と、前記鋼管ストッパーから管端までの間隔を前記下部整流板のピッチ以内として前記鋼管を投入する投入機と、を有することを特徴とする鋼管の焼入れ装置。
- 前記鋼管ストッパーに備えられた流量調整具が、前記鋼管の内部の断面積を10〜70%閉塞してなることを特徴とする請求項1に記載の鋼管の焼入れ装置。
- 前記円筒形カバーの内部へ前記冷却媒体を流入させる前記ノズルが、前記鋼管の内部に前記冷却媒体を流入させる内面ノズルと、前記鋼管の外部に前記冷却媒体を流入させる外面ノズルと、を有することを特徴とする請求項1または2に記載の鋼管の焼入れ装置。
- 冷却媒体を収容した浸漬槽に高温の鋼管を浸漬して冷却する焼入れ方法において、前記浸漬槽の内部に固定された半円筒形状の下部カバーに前記鋼管を投入して前記鋼管の下部を覆うとともに、前記下部カバーに半螺旋状に配設された下部整流板に前記鋼管を載置して支持し、次いで、半円筒形状の上部カバーを閉じて前記鋼管の上部を覆うとともに、前記上部カバーを前記下部カバーに当接させて円筒形カバーを形成し、該円筒形カバーの一端に配設されたノズルから前記円筒形カバーの内部へ前記冷却媒体を流入させ、前記上部カバーに半螺旋状に配設された上部整流板および前記下部整流板を用いて前記冷却媒体を前記鋼管の外面で螺旋状に流通させながら、前記円筒形カバーの他端に配設された鋼管ストッパーから管端までの間隔を前記下部整流板のピッチ以内として投入された前記鋼管の流出を前記鋼管ストッパーで防止し且つ前記冷却媒体を通過させることを特徴とする鋼管の焼入れ方法。
- 前記鋼管ストッパーに備えられた流量調整具が、前記鋼管の内部の断面積を10〜70%閉塞して、前記円筒形カバーの内側を流通する前記冷却媒体の流量を調整することを特徴とする請求項4に記載の鋼管の焼入れ方法。
- 前記円筒形カバーの内部へ前記冷却媒体を流入させる前記ノズルとして、前記鋼管の内部に前記冷却媒体を流入させる内面ノズルと、前記鋼管の外部に前記冷却媒体を流入させる外面ノズルと、を使用することを特徴とする請求項4または5に記載の鋼管の焼入れ方法。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の鋼管の焼入れ装置を備えた鋼管の製造装置。
- 請求項4〜6のいずれかに記載の鋼管の焼入れ方法により鋼管の焼入れを行なう工程を含む鋼管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017059094A JP6614189B2 (ja) | 2017-03-24 | 2017-03-24 | 鋼管の焼入れ装置および焼入れ方法、ならびに、鋼管の製造装置および製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017059094A JP6614189B2 (ja) | 2017-03-24 | 2017-03-24 | 鋼管の焼入れ装置および焼入れ方法、ならびに、鋼管の製造装置および製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018162481A JP2018162481A (ja) | 2018-10-18 |
JP6614189B2 true JP6614189B2 (ja) | 2019-12-04 |
Family
ID=63860974
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017059094A Active JP6614189B2 (ja) | 2017-03-24 | 2017-03-24 | 鋼管の焼入れ装置および焼入れ方法、ならびに、鋼管の製造装置および製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6614189B2 (ja) |
-
2017
- 2017-03-24 JP JP2017059094A patent/JP6614189B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018162481A (ja) | 2018-10-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN103108708B (zh) | 吐丝管和改变其与热轧产品摩擦接触的内部表面的方法 | |
JP6480423B2 (ja) | コンベア炉 | |
US3937448A (en) | Apparatus for hardening steel pipes | |
JP6614189B2 (ja) | 鋼管の焼入れ装置および焼入れ方法、ならびに、鋼管の製造装置および製造方法 | |
JP7284437B2 (ja) | 移動焼入れ装置 | |
JP6958633B2 (ja) | 継目無鋼管の製造方法 | |
CN110088310A (zh) | 用于制造热处理钢板的动态调整的方法 | |
US2888374A (en) | Process for depth-hardening of long tubes or the like | |
JP6583328B2 (ja) | 鋼管の焼入れ装置および焼入れ方法、ならびに、鋼管の製造装置および製造方法 | |
JP2018162480A (ja) | 鋼管の焼入れ装置および焼入れ方法、ならびに、鋼管の製造装置および製造方法 | |
JP6098773B2 (ja) | 鋼管の焼入れ方法、鋼管の焼入れ装置、鋼管の製造方法および鋼管の製造設備 | |
JPS5835574B2 (ja) | 鋼管の焼入れ方法 | |
JP7029458B2 (ja) | 無鉛パテンティングプロセスおよび設備 | |
KR20190138165A (ko) | 연속 열처리 장치 | |
JP6923000B2 (ja) | 穿孔機、及びそれを用いた継目無金属管の製造方法 | |
US3932238A (en) | Method and apparatus for quenching pipe | |
EP0089019B1 (en) | Method and apparatus for sequentially quenching steel pipes | |
JP3890567B2 (ja) | 熱間圧延鋼線材の制御冷却方法 | |
JP6187441B2 (ja) | 鋼管の焼入れ方法および焼入れ装置 | |
JP6806104B2 (ja) | 鋼管の焼入方法および焼入装置 | |
US3895139A (en) | Water quench method and apparatus | |
EP0086408A2 (en) | Method and apparatus for heat treating steel | |
JP6264274B2 (ja) | 鋼管の焼入れ方法および焼入れ装置 | |
JP2016117916A (ja) | 鋼管の焼入れ方法および焼入れ装置 | |
JPWO2019107443A1 (ja) | 穿孔機、マンドレルバー、及び、それらを用いた継目無金属管の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181024 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190719 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190806 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190918 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20191008 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191021 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6614189 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |