以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
図1〜図3を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。図1は、本実施の形態の売上データ処理システム1を示すブロック図である。
先ず、図1を参照して、本実施の形態の売上データ処理システム1を説明する。売上データ処理システム1は、サーバ10と、少なくとも1台の売上データ処理装置20と、を備える。サーバ10は、クラウド上のサーバであり、売上データ処理装置20の商品の売上データを管理する。サーバ10及び売上データ処理装置20は、通信ネットワークNに接続されている。通信ネットワークNは、インターネットであるものとするが、LAN(Local Area Network)等、他のネットワークとしてもよい。
売上データ処理装置20は、個人商店、スーパーマーケット等の店舗に設置されるECR等であり、店員の操作により顧客に販売した商品の金額、個数等の売上データを登録する装置である。売上データ処理装置20は、1つの店舗に少なくとも1台設置される。サーバ10は、複数の店舗の売上データ処理装置20の売上データを一元的に管理することが可能である。
次いで、図2を参照して、売上データ処理装置20の外観構成を説明する。図2は、売上データ処理装置20を示す外観図である。
図2に示すように、売上データ処理装置20は、本体部201と、ドロア29と、を備える。本体部201は、タッチパネルとしての操作部22と、当該タッチパネルを表示画面上に設けた店員用の表示部24aと、顧客用の表示部24bと、印刷部28と、を備える。表示部24aは、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(ElectroLuminescent)ディスプレイ等で構成され、店員用の商品販売時の商品の売上データの入力画面情報、各種設定画面情報等を表示する。表示部24bは、LCD、ELディスプレイ等で構成され、表示画面を顧客側又は店員側に回転可能であり、顧客用の商品の金額、合計金額等の情報を表示する。
印刷部28は、ロール紙等の用紙に、レシートのデータ、電子ジャーナルのデータ等を印刷するサーマルプリンタ等の印刷部である。ドロア29は、現金、商品券等を格納する引き出しである。本体部201とドロア29とは、ケーブルを介した有線通信により通信接続されている構成とするが、これに限定されるものでなく、無線通信により通信接続されている構成としてもよい。また、本体部201には、クレジットカードを読み出して電子決済を行うための電子決済部や、レーザスキャナ、イメージスキャナ等のスキャナ部等、他の装置を接続する構成としてもよい。
次いで、図3を参照して、売上データ処理装置20の内部の機能構成を説明する。図3は、売上データ処理装置20の機能構成を示すブロック図である。
図3に示すように、売上データ処理装置20は、設定手段、表示制御手段、登録手段としてのCPU(Central Processing Unit)21と、操作手段、選択入力手段としての操作部22と、RAM(Random Access Memory)23と、表示手段としての表示部24aと、表示部24bと、ROM(Read Only Memory)25と、通信部26と、記憶手段としての記憶部27と、印刷部28と、ドロア29と、を備える。
売上データ処理装置20の各部は、バス30を介して互いに接続されている。図3において、簡単のため、図2の本体部201と、ドロア29との接続は、バス30を介する接続として表現している。
CPU21は、売上データ処理装置20の各部を制御する。CPU21は、各種プログラムのうち指定されたプログラムをROM25から読み出してRAM23に展開し、展開されたプログラムとの協働で各種処理を実行する。
操作部22は、表示部24aの表示画面に設けられたタッチパネルであり、ユーザからのタッチ入力を受け付け、その操作情報をCPU21に出力する。操作部22は、例えば、商品登録時に、表示部24aに表示された数字キー、部門キー、部門選択キー、仮締めキー、小計キー、お支払キー(締めキー)等のソフトキーへのタッチ入力を受け付ける。なお、操作部22は、ハードキーを有する構成としてもよい。部門キーとは、商品の分類を選択するための分類選択キーである。
RAM23は、例えば、揮発性の半導体メモリであり、各種データ及びプログラムを格納するワークエリアが形成される。表示部24a,24bは、CPU21の制御により、各種表示情報を表示画面に表示する。
ROM25は、各種データ及び各種プログラムを記憶する読み出し専用のメモリである。特に、ROM25には、部門設定プログラム251が記憶されている。
通信部26は、ネットワークカード等により構成され、通信ネットワークNに接続されるとともに、通信ネットワークN上の機器と情報の送受信を行う。つまり、CPU21は、通信部26を介して、通信ネットワークN上のサーバ10と通信が可能である。
記憶部27は、情報の書き込み及び読み出しが可能な記憶部であり、バッテリーバックアップされたRAM、フラッシュメモリ等で構成される。記憶部27には、売上データ、各種設定情報等が記憶され、特に、後述するサンプル設定用テーブル40、部門設定テーブル50が記憶される。
印刷部28は、CPU21の制御により、レシート、電子ジャーナル等のデータを用紙に印刷する。ドロア29は、CPU21の制御により、例えば商品登録の締め時に、引き出しが開放される。
次に、図4及び図5を参照して、記憶部27に記憶する情報を説明する。図4は、サンプル設定用テーブル40の構成を示す図である。図5は、部門設定テーブル50の構成を示す図である。
記憶部27に記憶されるサンプル設定用テーブル40は、複数の業種に応じて予め設定された複数の部門キーに対応する部門の情報を有するテーブルである。図4に示すように、サンプル設定用テーブル40は、業種41、部門名42、部門コード43、グループ44、税45、キータイプ46の項目を有する。
業種41は、売上データ処理装置20の設置店舗の業種の候補として予め設定された複数の業種である。業種41としては、飲食店、喫茶店、居酒屋店、食料品店、衣料品店、文具店、書店、理美容店が用意されている例を説明するが、これらに限定されるものではない。
部門名42は、業種41に対応して予め設定された複数の部門の名称である。このように、部門名とは、商品の分類情報を示す名称である。例えば、業種41が「飲食店」である場合に対応して、部門名42は、定食、飯類、肉類、麺類、酒類、ソフトドリンク、スープ、サラダ、デザートのパターンが順に設定されている。部門コード43は、部門名42などを割り当てる部門の識別情報であり、後述する部門選択キーの識別情報でもある。つまり、部門コード43の各部門選択キーに、部門名42の部門が予め対応付けられている。また、部門コードは、商品の分類を示す識別コードとして機能する。
グループ44は、部門名42の部門が含まれるグループの名称である。グループは、複数の部門の商品にまたがって設定可能である。税45は、部門名42の部門の税の情報(内税(x%)、外税(x%)、非課税等)である。キータイプ46は、部門名42の部門(部門コード43の部門選択キー)に対応する部門選択キーのキー表示パターンの情報(部門選択キーの表示色等)である。
記憶部27に記憶される部門設定テーブル50は、部門コードに設定した部門の情報を有するテーブルである。図5に示すように、部門設定テーブル50は、部門コード51、部門名52、グループ53、税54、キータイプ55の項目を有する。部門コード51は、部門(部門選択キー)の識別情報である。部門名52は、部門コード51に割り当てられた部門の名称である。グループ53は、部門名52の部門が含まれるグループの名称である。税54は、部門名52の部門の税の情報である。キータイプ55は、部門名52の部門(部門コード51の部門選択キー)に対応するキー表示パターンの情報である。
次に、図6〜図10を参照して、売上データ処理システム1の動作を説明する。図6は、部門設定処理を示すフローチャートである。図7は、設定方法選択画面60を示す図である。図8は、サンプル設定画面70を示す図である。図9は、部門設定画面80を示す図である。図10は、変更入力画面90を示す図である。
売上データ処理システム1の売上データ処理装置20を所定の店舗に導入する場合に、工場出荷した売上データ処理装置20が当該店舗に発送され、当該店舗において、ユーザ等が売上データ処理装置20に各種初期設定を行う。売上データ処理装置20の初期設定は、例えば、サーバ10への売上データ処理装置20の接続及び登録、売上データ処理装置20のレジ割り当て設定、ユーザ設定、レシートの設定、部門の設定、商品の設定等の一連の設定である。
図6を参照して、初期設定における部門の設定として、売上データ処理装置20で実行される部門設定処理を説明する。売上データ処理装置20において、例えば、初期設定のうちのレシートの設定が終了したことをトリガとして、CPU21は、ROM25から読み出して適宜RAM23に展開した部門設定プログラム251との協働で、部門設定処理を実行する。
先ず、CPU21は、設定方法選択画面情報を生成し、当該設定方法選択画面情報に基づく設定方法選択画面を表示部24aに表示する(ステップS10)。設定方法選択画面は、部門の設定方法の選択と、部門設定処理の終了指示と、の操作入力を受け付ける画面である。部門の設定方法としては、部門の情報を手入力で設定する部門設定と、業種に応じて予め設定された部門の情報のパターンを選択設定するサンプル設定と、の2つから選択が可能である。
ステップS10では、例えば、図7に示す設定方法選択画面60が表示される。設定方法選択画面60は、メッセージ欄61、部門設定ボタン62、サンプル設定ボタン63、戻るボタン64、進むボタン65を有する。なお、図7の設定方法選択画面60、図8のサンプル設定画面70、図9の部門設定画面80、図10の変更入力画面90において、「部門」を「商品部門」と表し、「グループ」を「商品グループ」と表している。
メッセージ欄61は、部門の説明、部門の設定方法の選択の説明等のメッセージを有する。部門設定ボタン62は、部門の設定方法として部門設定の選択のタップ入力を受け付けるボタンである。サンプル設定ボタン63は、部門の設定方法としてサンプル設定の選択のタップ入力を受け付けるボタンである。戻るボタン64は、初期設定の前段階(レシートの設定)に戻る指示のタップ入力を受け付けるボタンである。進むボタン65は、部門設定処理を終了し、初期設定の後段階(レシートの設定)に戻る指示のタップ入力を受け付けるボタンである。
そして、CPU21は、操作部22を介して、ユーザから、サンプル設定ボタン63のタップによるサンプル設定、部門設定ボタン62のタップによる部門設定、又は進むボタン65のタップによる部門設定処理の終了の入力を受け付け、どの入力かを判別する(ステップS11)。サンプル設定が入力された場合(ステップS11;サンプル設定)、CPU21は、記憶部27からサンプル設定用テーブル40を読み出し、サンプル設定用テーブル40に基づきサンプル設定画面情報を生成し、当該サンプル設定画面情報に基づくサンプル設定画面を表示部24aに表示する(ステップS12)。
ステップS12では、例えば、図8に示すサンプル設定画面70が表示される。サンプル設定画面70は、業種選択欄71、部門表示欄72、キャンセルボタン73、設定ボタン74を有する。
業種選択欄71は、売上データ処理装置20を設置する店舗の業種の一覧の表示欄であり、業種のタップ入力を受け付ける。業種選択欄71に一覧表示される業種は、サンプル設定用テーブル40の業種41に基づく。業種選択欄71において、ユーザが1つの業種をタップ入力して選択することにより、その選択された業種に選択表示部711が表示される。部門表示欄72は、業種選択欄71で選択された業種に対応する部門のパターンの表示欄である。部門表示欄72に一覧表示される部門は、サンプル設定用テーブル40の選択された業種41に対応する部門名42に基づく。業種選択欄71、部門表示欄72は、移動操作により上下にスクロール可能であるものとする。
キャンセルボタン73は、業種選択欄71の業種選択のキャンセルのタップ入力を受け付けるボタンである。設定ボタン74は、業種選択欄71の選択業種の部門の情報の設定実行のタップ入力を受け付けるボタンである。
そして、CPU21は、操作部22を介して、ユーザから、業種選択欄71における業種のタップによる業種の選択入力を受け付ける(ステップS13)。そして、CPU21は、操作部22を介して、ユーザから、キャンセルボタン73のタップによる部門情報の設定のキャンセル、又は設定ボタン74のタップによる部門情報の設定の入力を受け付け、どの入力かを判別する(ステップS14)。キャンセルが入力された場合(ステップS14;キャンセル)、ステップS10に移行される。
設定が入力された場合(ステップS14;設定)、CPU21は、ステップS14で入力された業種に対応する部門の情報をサンプル設定用テーブル40から読み出して部門設定テーブル50に格納して部門情報の設定を行い(ステップS15)、ステップS10に移行する。ステップS15において、サンプル設定用テーブル40の選択された業種41の部門名42、部門コード43、グループ44、税45、キータイプ46が、部門設定テーブル50の部門名52、部門コード51、グループ53、税54、キータイプ55に格納される。
部門設定が入力された場合(ステップS11;部門設定)、CPU21は、記憶部27から部門設定テーブル50を読み出し、部門設定テーブル50に基づき部門設定画面情報を生成し、当該部門設定画面情報に基づく部門設定画面を表示部24aに表示する(ステップS16)。
ステップS16では、例えば、図9に示す部門設定画面80が表示される。部門設定画面80は、部門選択欄81、スクロールボタン82、詳細情報表示欄83、変更ボタン84、閉じるボタン85を有する。
部門選択欄81は、部門コードと設定済の部門名との一覧の表示欄であり、部門コードのタップ入力を受け付ける。部門選択欄81に一覧表示される部門コード、部門は、部門設定テーブル50の部門コード51、部門名52に基づく。スクロールボタン82は、部門選択欄81の部門コードのリストのページ切替のタップ入力を受け付けるボタンである。部門コードのリストは、少なくとも1つのページで構成され、各ページが複数の部門コードの項目(行)を有する。スクロールボタン82は、左から順に、先頭ページへの移動、1つ前のページへの移動、次のページへの移動、末尾のページへの移動、に対応する4つのボタンからなる。部門選択欄81において、ユーザが1つの部門コードをタップ入力して選択することにより、その選択された部門コードに選択表示部811が表示される。
詳細情報表示欄83は、部門選択欄81で選択された部門に対応する詳細情報の一覧の表示欄である。詳細情報表示欄83に一覧表示される部門の詳細情報は、部門設定テーブル50の選択された部門コード51、部門名52、グループ53、税54、キータイプ55に基づく。
変更ボタン84は、詳細情報表示欄83の選択された部門コードの部門の詳細情報の変更入力の実行のタップ入力を受け付けるボタンである。閉じるボタン85は、部門設定画面80を閉じる旨のタップ入力を受け付けるボタンである。
そして、CPU21は、操作部22を介して、ユーザから、部門選択欄81における部門コードのタップによる部門コードの選択入力を受け付ける(ステップS17)。そして、CPU21は、操作部22を介して、ユーザから、変更ボタン84のタップによる変更入力、又は閉じるボタン85のタップによる閉じる旨の入力を受け付け、どの入力かを判別する(ステップS18)。
変更入力が入力された場合(ステップS18;変更)、CPU21は、記憶部27から部門設定テーブル50を読み出し、部門設定テーブル50に基づき変更入力画面情報を生成し、当該変更入力画面情報に基づく変更入力画面を表示部24aに表示する(ステップS19)。
ステップS19では、例えば、図10に示す変更入力画面90が表示される。変更入力画面90は、部門表示欄91、スクロールボタン92、詳細情報表示欄93、保存ボタン94、キャンセルボタン95を有する。
部門表示欄91は、図8の部門選択欄81と同様の情報を有するが、部門コードの選択入力ができない表示欄である。部門表示欄91に一覧表示される部門コード、部門は、部門設定テーブル50の部門コード51、部門名52に基づく。スクロールボタン92は、図8のスクロールボタン82と同様である。
詳細情報表示欄93は、図8の詳細情報表示欄83と同様に、部門選択欄81で選択された部門に対応する詳細情報の一覧の表示欄であるが、部門の詳細情報の変更入力を受け付ける。詳細情報表示欄93に一覧表示される部門の詳細情報は、部門設定テーブル50の選択された部門コード51、部門名52、グループ53、税54、キータイプ55に基づく。
保存ボタン94は、詳細情報表示欄93で変更入力された部門の詳細情報の保存(記憶)のタップ入力を受け付けるボタンである。キャンセルボタン95は、詳細情報表示欄93で変更入力された部門の詳細情報のキャンセル(保存しない)のタップ入力を受け付けるボタンである。
そして、CPU21は、操作部22を介して、ユーザから、詳細情報表示欄93におけるステップS17で入力された部門コードの部門の詳細情報の変更入力を受け付ける(ステップS20)。
そして、CPU21は、操作部22を介して、ユーザから、保存ボタン94のタップによる部門の詳細情報の保存、又はキャンセルボタン95のタップによるキャンセルの入力を受け付け、どの入力かを判別する(ステップS21)。保存が入力された場合(ステップS21;保存)、CPU21は、ステップS20で入力された部門の詳細情報を部門設定テーブル50に格納して詳細情報の設定を行い(ステップS22)、ステップS16に移行する。ステップS20において、入力された部門の詳細情報の部門コード、部門名、グループ、税、キータイプが、部門コード51、部門名52、グループ53、税54、キータイプ55に格納される。
キャンセルが入力された場合(ステップS21;キャンセル)、ステップS16に移行される。閉じるが入力された場合(ステップS18;閉じる)、ステップS10に移行される。終了が入力された場合(ステップS11;終了)、部門設定処理が終了する。例えば、部門設定処理の終了時に、CPU21は、記憶部27から部門設定テーブル50を読み出し、通信部26を介して、部門設定テーブル50を自装置の識別情報に対応付けてサーバ10に送信する。サーバ10は、送信元の売上データ処理装置20の識別情報に対応付けられた部門設定テーブル50を売上データ処理装置20から受信し記憶して管理する。
部門設定処理の終了後、初期設定の後段階としての商品の設定等が行われ、初期設定が完了される。初期設定後は、例えば、商品の販売における売上データ入力(商品登録)の際に、部門設定テーブル50に基づく部門選択キーを有する売上登録画面が表示部24aに表示され、操作部22を介して店員の操作に応じて売上データの入力を受け付ける。
商品登録では、売上データ処理装置20において、例えば、図11に示す売上登録画面100が表示される。売上登録画面100には、合計金額表示領域101、明細表示領域102、金額表示領域103、数字入力キー104、「×」キー105、メニューカテゴリー領域106、メニュー領域107、お支払キーB11等が含まれる。
合計金額表示領域101には、入力された売上データの合計金額が表示される。明細表示領域102には、入力された売上対象(商品名・部門名)、個数、金額が表示される。金額表示領域103には、部門で売上データを登録する際に入力される金額が表示される。数字入力キー104は、金額や個数を入力する際に用いられる。×キー105は、同一商品を複数個分登録する際にタップ入力される。
メニューカテゴリー領域106には、部門一覧表示キー106A、定番メニュー表示キー106Bが表示されるとともに、1〜6番目の部門選択キー(部門選択ボタン)としての定食キー(定食メニューボタン)106C、飯類キー(飯類メニューボタン)106D、肉類キー(肉類メニューボタン)106E、魚類キー(魚類メニューボタン)106F、麺類キー(麺類メニューボタン)106G、酒類キー(酒類メニューボタン)106Hが並列表示される。メニューカテゴリー領域106には、右へキーB21と、左へキーB22と、が含まれる。メニューカテゴリー領域106において、表示されていない部門選択キーを表示させるためには、右へキーB21又は左へキーB22をタップ入力して、表示範囲を変更する。お支払キーB11は、1伝票における売上データの登録の終了を指示するためのキーである。
ここでは、部門設定処理において業種である飲食店のサンプル設定に対応する部門設定テーブル50が生成されており、この部門設定テーブル50により、部門コード51:000001〜000006に対応する定食キー106C、飯類キー106D、肉類キー106E、魚類キー106F、麺類キー106G、酒類キー106Hには、順に、部門名52に対応する定食、飯類、肉類、魚類、麺類、酒類が設定されている。メニューカテゴリー領域106の部門選択キーがタップされると、当該部門選択キーに対応づけて設定されている部門コード51、部門名52、グループ53、税54が読み出され、読み出された部門コード51に対応づけて設定されている複数の商品キー(商品メニュー)がメニュー領域107に表示される。図11に示す売上登録画面100では、メニューカテゴリー領域106のうち定食キー106Cがタップ入力された状態を示している。メニュー領域107には、タップにより選択された定食キー106Cに対応する部門である定食に属する複数の商品の商品キー(商品メニュー)が並列表示されている。メニュー領域107のうちの1つの商品キー(商品メニュー)がタップ入力されることで、選択された商品キー(商品メニュー)に対応づけて設定されている商品メニューコードと、その商品メニューの金額とが売上データとして登録される。また、メニュー領域107には、上へキーB14、下へキーB15が含まれる。商品選択キーの表示範囲を変更する際には、上へキーB14又は下へキーB15をタップ入力する。
部門一覧表示キー106Aがタップ入力されると、メニュー領域107には、定食キー106C、飯類キー106D、肉類キー106E、魚類キー106F、麺類キー106G、酒類キー106Hと同様の複数の部門選択キーが表示される。例えば、ある商品について、数字入力キー104による金額の入力後、メニュー領域107の部門選択キーのタップ入力により、数字入力キー104により入力された金額及び部門の情報が売上データとして登録される。定番メニュー表示キー106Bがタップ入力されると、メニュー領域107には、定番メニューとして予め登録された少なくとも1つの商品キー(商品メニュー)がメニュー領域107に表示される。メニュー領域107のうちの1つの商品キーがタップ入力されることで、選択された商品キー(商品メニュー)に対応づけて設定されている商品メニューコードと、その商品メニューの金額とが売上データとして登録される。このようにして、売上データ処理装置20において、商品、部門の情報等が売上データとして登録され、お支払キーB11のタップ入力により、1つの伝票での締めが行われ、商品登録で入力された商品、部門の情報が対応付けられて、売上データとして登録される。
売上データ処理装置20において、商品登録の締め毎に、当該商品登録に対応する売上データが生成されて記憶部27に記憶される。CPU21は、例えば店舗の1日の営業時間終了後に、その1日分の売上データを記憶部27から読み出して、通信部26を介して、当該売上データをサーバ10に送信する。サーバ10は、各売上データ処理装置20から売上データを受信及び記憶して管理する。
以上、本実施の形態によれば、売上データ処理装置20は、操作部22が、複数の業種から1つの業種の選択入力を受け付け、記憶部27が、複数の業種にそれぞれ対応付けられた部門の情報を有するサンプル設定用テーブル40を記憶し、CPU21が、サンプル設定用テーブル40に基づいて、選択入力された業種に対応付けられた部門を部門コードに設定する。
このため、ユーザが予め用意された業種から1つを選択するだけで部門コードへの部門設定を行うことができ、部門コードへの部門設定の作業負担を低減できる。また、部門設定の操作が簡単であるため、サービスマンが設定操作をする必要をなくすることができる。
また、CPU21が、サンプル設定用テーブル40に基づいて、複数の業種と当該業種に対応する部門との一覧を表示部24aに表示する。このため、ユーザが選択可能な業種及びその部門を目視により容易に確認でき、部門コードへの部門設定の作業負担をより低減できる。
また、操作部22が、サンプル設定用テーブル40を用いる部門のサンプル設定、又は部門設定の選択入力を受け付ける。操作部22は、サンプル設定が選択入力された場合に、業種の選択入力を受け付け、CPU21は、サンプル設定用テーブル40に基づいて、選択入力された業種に対応付けられた部門を部門コードに設定する。操作部22は、部門設定が選択入力された場合に、部門コードに対応する部門の入力を受け付け、CPU21が、入力された部門を部門コードに設定する。このため、ユーザがサンプル設定と通常の部門設定とを自在に選択でき、部門を部門コードに設定できる。
また、操作部22は、サンプル設定により設定された部門の変更情報の入力を受け付け、CPU21は、入力された変更情報に応じて、設定された部門の詳細情報を変更設定する。このため、サンプル設定により部門コードへ設定した部門をユーザが容易に変更できる。
また、売上データ処理装置20において、記憶部27に、商品の分類情報(部門名42)と識別コード(部門コード43)とが対応付けられたサンプル設定用テーブル40が業種毎に予めサンプルとして記憶されており、CPU21は、選択された業種に対応したサンプル設定用テーブル40を記憶部27から読み出すとともに、読み出したサンプル設定用テーブル40に基づいて部門設定テーブル50を設定して商品の売り上げを登録する。このため、商品登録(売上登録)に用いる部門コードへの部門設定と、その設定された部門を用いた商品登録(売上登録)と、の作業負担を低減できる。
以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてROM25を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリや、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る売上データ処理装置、プログラム及び売上データ処理システムの一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、売上データ処理装置20の初期設定時に、部門コードに部門を設定する構成を説明したが、これに限定されるものではない。売上データ処理装置20の稼働後にも、部門設定処理を実行して部門コードに部門を再設定する構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、サンプル設定用テーブル40が予め記憶部27に記憶され、CPU21が、サンプル設定用テーブル40を記憶部27から読み出す構成を説明したが、これに限定されるものではない。サーバ10が記憶しているサンプル設定用テーブル40を適宜アップデートし、売上データ処理装置20において、CPU21が、部門設定処理の実行時に、通信部26を介して、サンプル設定用テーブル40をサーバ10から受信して記憶部27に記憶する構成としてもよい。この構成によれば、適切なサンプル設定用テーブルを取得できる。
また、上記実施の形態では、ユーザが選択した業種に対応する部門の情報を部門コードに設定する構成を説明したが、これに限定されるものではない。サンプル設定用テーブルが、業種、部門の情報、商品の情報を対応付けて記憶し、CPU21が、当該サンプル設定用テーブルを用いて、ユーザが選択した業種に対応する部門の情報を部門コードに設定するとともに、当該部門に対応する商品の情報を設定する構成としてもよい。
また、サンプル設定用テーブル40において、業種が複数の階層に設定されていることとしてもよい。例えば、飲食店の業種の下層に、和食店、中華料理店等の業種が設定されており、部門設定処理において、操作部22が、ユーザからサンプル設定用テーブル40の複数の階層の業種から1つの選択入力を受け付ける構成である。
また、上記実施の形態では、図8のサンプル設定画面70により部門のサンプル設定を行った後、図9の部門設定画面80と、変更ボタン84のタップによる図10の変更入力画面90とにより、サンプル設定した部門の情報を変更する構成を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、部門の情報の新規追加や削除を行うことができる構成としてもよい。この構成では、部門設定処理において、ステップS16で表示される図9の部門設定画面80に、変更ボタン84の他に、追加ボタン、削除ボタン(いずれも図示略)を別途配置する。CPU21は、操作部22を介して追加ボタンがタップ入力されると追加画面情報を生成して、追加画面(図示略)を表示部24aに表示し、操作部22を介して追加のための部門コード、部門名、グループ、税、キータイプの情報の入力を受け付け、入力された情報に基づき、部門設定テーブル50に追加レコードを新規追加する。CPU21は、操作部22を介して削除ボタンがタップ入力されると、部門設定テーブル50の選択されている部門コードのレコードを削除するのかを確認するダイアログを表示部24aに表示して、削除を実行するかを再度確認し、操作部22を介して削除実行が入力されると、当該選択されている部門コードのレコードを部門設定テーブル50から削除する。
また、上記実施の形態における売上データ処理システム1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
複数の業種から1つの業種の選択入力を受け付ける操作手段と、
複数の業種にそれぞれ対応付けられた部門の情報を有するサンプル設定用情報を記憶する記憶手段と、
前記サンプル設定用情報に基づいて、前記選択入力された業種に対応付けられた部門を部門コードに設定する設定手段と、
を備える売上データ処理装置。
<請求項2>
前記サンプル設定用情報に基づいて、前記複数の業種と当該業種に対応する部門との一覧を表示手段に表示する表示制御手段を備える請求項1に記載の売上データ処理装置。
<請求項3>
前記サンプル設定用情報を用いる部門のサンプル設定、又は部門設定の選択入力を受け付ける選択入力手段を備え、
前記操作手段は、前記サンプル設定が選択入力された場合に、前記業種の選択入力を受け付け、
前記設定手段は、前記サンプル設定用情報に基づいて、前記選択入力された業種に対応付けられた部門を部門コードに設定し、
前記操作手段は、前記部門設定が選択入力された場合に、部門コードに対応する部門の入力を受け付け、
前記設定手段は、前記入力された部門を部門コードに設定する請求項1又は2に記載の売上データ処理装置。
<請求項4>
前記操作手段は、前記設定された部門の変更情報の入力を受け付け、
前記設定手段は、前記入力された変更情報に応じて、前記設定された部門を変更設定する請求項1から3のいずれか一項に記載の売上データ処理装置。
<請求項5>
コンピュータを、
複数の業種から1つの業種の選択入力を受け付ける操作手段、
複数の業種にそれぞれ対応付けられた部門の情報を有するサンプル設定用情報を記憶する記憶手段、
前記サンプル設定用情報に基づいて、前記選択入力された業種に対応付けられた部門を部門コードに設定する設定手段、
として機能させるためのプログラム。
<請求項6>
商品の売り上げを登録する際に前記商品の分類を識別するための識別コードを対応付けて登録する売上データ処理システムであって、
商品の分類情報と識別コードとが対応付けられた商品分類設定が業種毎に予めサンプルとして記憶されている記憶手段と、
選択された業種に対応した商品分類設定を前記記憶手段から読み出すとともに、該読み出した商品分類設定に基づいて商品の売り上げを登録する登録手段と、
を備える売上データ処理システム。