JP6612727B2 - 送信装置、中継装置、通信システム、送信方法、中継方法、およびプログラム - Google Patents

送信装置、中継装置、通信システム、送信方法、中継方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、パケットをクライアントに向けて送信する、送信装置、中継装置、通信システム、送信方法、中継方法、およびプログラムに関する。
アクセス回線の高速化やインタフェース規格の高速化により、現状のインターネットの通信高速化における主なボトルネックは、コンテンツサーバ(送信装置)の処理性能となっている。
一度に多くのクライアントがコンテンツサーバへコンテンツを要求すると、各クライアントに対するコンテンツサーバの応答速度は低下する。また、コンテンツが大容量化すると、コンテンツサーバの処理性能に対する要求も上がる。処理性能に対する要求に都度コンテンツサーバのリプレースで対応すると、ハードウェアそのものやリプレースに伴う作業にかかるコストが大きくなる。
そのため、他の装置でコンテンツサーバの機能を補助することが求められる。
図21および図22にコンテンツサーバの機能を補助する方法の例を示す。
図21は、アプリケーション最適化装置を利用する場合の例である。この例では、コンテンツサーバを設置した拠点(サービスサイト)に、アプリケーション最適化装置が配置されている。アプリケーション最適化装置では、WAN(Wide Area Network)帯域を有効に活用するために、たとえば、キャッシュ機能や送信データの圧縮/伸長機能などを提供することで、コンテンツサーバとクライアントの間の通信を最適化(高速化)する。なお、プロトコルやアプリケーションにより、最適化の方法は様々である。拠点内のルータ(中継装置)はコンテンツサーバとクライアントとの間の通信を監視し、必要なパケットをアプリケーション最適化装置へ転送する。そして、アプリケーション最適化装置から戻ってきたパケットを元の宛先へと転送する。
また、図22は、ルータがアプリケーション最適化装置と同等の機能を実現する場合の例である。この例では、ルータがパケット解析機能や最適化機能を備えている。なお、パケット解析機能は、Deep Packet Inspectionのように、上位レイヤの内容を解析する機能である。
図21や図22のような方法では、ルータがコンテンツサーバとクライアントとの間のパケットを監視して上位レイヤの内容を解析する。
しかし、一般的に、暗号化されたレイヤより上位レイヤの内容は、経路上では解読することができない。また、インターネット上では、SSL(Secure Sockets Layer)やTLS(Transport Layer Security)等を使用してコンテンツサーバとクライアントの間の通信データを暗号化するHTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)通信等が一般的となっている。そのため、ルータが通信内容を監視することは難しい。
一方、特許文献1に記載の方法では、通信制御装置が入口ルータに対してマーキング要求を送信し、入口ルータはマーキング要求に従ってパケットフローに含まれるパケットにマーキング情報を付与している。そして、制御ルータはマーキング情報に基づいてパケットフローを制御している。これにより、ネットワークのコア部分にある制御ルータがフロー制御を行うことを可能としている。
また、特許文献2に記載の方法は、中継装置が通信経路のゆらぎ量情報をパケットに付加して転送し、通信端末ではゆらぎ量情報を用いて遅延バッファ手段に遅延ゆらぎ吸収量を設定している。これにより、通信開始時やゆらぎ量が変わったときでも、通信端末が適切な遅延ゆらぎ吸収量を遅延バッファ手段に設定することを可能にしている。
特開2005−150955号公報 特開2010−114680号公報 特開2014−135776号公報
しかし、特許文献1に記載の方法では、通信制御装置がルータに対してマーキング要求を送信するため、通信制御装置がコンテンツサーバとクライアント間の通信を監視する。そのため、コンテンツサーバが送信するコンテンツデータが暗号化されていると、コンテンツデータに応じた制御をルータに行わせることができない。また、通信制御装置がコンテンツサーバとクライアント間のすべてのパケットを監視することになるため、監視に伴う負荷も大きい。
また、特許文献2に記載の方法についても、中継装置が通信端末への制御情報を付与するため、中継装置に入力されるコンテンツデータが暗号化されていると、コンテンツデータに応じた制御を通信端末に行わせることができない。また、中継装置がコンテンツサーバとクライアント間のすべてのパケットを監視することになるため、監視に伴う負荷も大きい。
本発明の目的は、送信装置が送信するパケットデータの内容を中継装置が監視することなく、中継装置が送信装置の機能を補助することを可能にする、送信装置、中継装置、通信システム、送信方法、中継方法、およびプログラムを提供することにある。
上述の問題を解決するために、本発明の送信装置は、中継装置がパケットに対して行う処理を示す処理情報を含む前記パケットを生成するパケット生成部と、前記パケットを送信する送信部とを備えることを特徴とする。
また、本発明の中継装置は、パケットに対して行う処理を示す処理情報を含む前記パケットを受信する受信部と、前記処理情報に従って前記パケットを処理する処理部とを備えることを特徴とする。
また、本発明の送信方法は、中継装置がパケットに対して行う処理を示す処理情報を含む前記パケットを生成し、前記パケットを送信することを特徴とする。
また、本発明の中継方法は、パケットに対して行う処理を示す処理情報を含む前記パケットを受信し、前記処理情報に従って前記パケットを処理することを特徴とする。
本発明の送信装置、中継装置、通信システム、送信方法、中継方法、およびプログラムにより、送信装置が送信するパケットデータの内容を中継装置が監視することなく、中継装置が送信装置の機能を補助することが可能になる。
本発明の第一から第五の実施形態の送信装置および中継装置の構成例を示す図である。 本発明の第一の実施形態の送信装置の動作例を示す図である。 本発明の第一の実施形態の中継装置の動作例を示す図である。 本発明の第二から第五の実施形態の通信システムの構成例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の送信装置が送信するパケットの構成例を示す図である。 本発明の第二の実施形態における、転送データ量と再生データ量の関係の例を示す図である。 転送データ量と再生データ量の関係の例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の通信システムの構成例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の仮想ネットワークの構成例を示す図である。 本発明の第二の実施形態における、転送データ量と再生データ量の関係の例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の中継装置が送信するパケットの構成例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の送信装置の動作例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の中継装置の動作例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の中継装置の動作例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の中継装置の動作例を示す図である。 本発明の第三の実施形態の中継装置の動作例を示す図である。 本発明の第四の実施形態の中継装置の動作例を示す図である。 本発明の第五の実施形態の送信装置の動作例を示す図である。 本発明の第五の実施形態の中継装置の動作例を示す図である。 本発明の各実施形態のハードウェア構成例を示す図である。 コンテンツサーバの機能を補助する方法の例を示す図である。 コンテンツサーバの機能を補助する方法の例を示す図である。
[第一の実施形態]
本発明の第一の実施の形態について説明する。
図1に本実施形態の送信装置10および中継装置20の構成例を示す。
本実施形態の送信装置10は、パケット生成部11および送信部12により構成される。
パケット生成部11は、中継装置20がパケットに対して行う処理を示す処理情報を含むパケットを生成する部分である。送信部12は、パケットを送信する部分である。
また、本実施形態の中継装置20は、受信部21および処理部22により構成される。
受信部21は、パケットに対して行う処理を示す処理情報を含むパケットを受信する部分である。処理部22は、処理情報に従ってパケットを処理する部分である。
このように送信装置10および中継装置20を構成することによって、送信装置10は、中継装置20がパケットに対して行う処理を示す処理情報を含むパケットを生成して送信する。また、中継装置20は、処理情報を含むパケットを受信して、処理情報に従ってパケットを処理する。これにより、暗号化前の上位レイヤの内容を把握している送信装置10が中継装置20の処理を指定し、中継装置20は上位レイヤの内容を把握することなく、必要な処理を送信装置10から受信したパケットに対して実施することが可能になる。そのため、送信装置が送信するパケットデータの内容を中継装置が監視することなく、中継装置が送信装置の機能を補助することが可能になる。
次に、図2に本実施形態の送信装置10の動作の例を示す。
パケット生成部11は、中継装置20がパケットに対して行う処理を示す処理情報を含むパケットを生成する(ステップS101)。そして、送信部12は、パケットを送信する(ステップS102)。
また、図3に本実施形態の中継装置20の動作の例を示す。
受信部21は、処理情報を含むパケットを受信する(ステップS103)。処理部22は、処理情報に従ってパケットを処理する(ステップS104)。
このように動作することによって、送信装置10は、中継装置20がパケットに対して行う処理を示す処理情報を含むパケットを生成して送信する。また、中継装置20は、処理情報を含むパケットを受信して、処理情報に従ってパケットを処理する。そのため、送信装置が送信するパケットデータの内容を中継装置が監視することなく、中継装置が送信装置の機能を補助することが可能になる。
以上で説明したように、本発明の第一の実施形態では、送信装置10は、中継装置20がパケットに対して行う処理を示す処理情報を含むパケットを生成して送信する。また、中継装置20は、処理情報を含むパケットを受信して、処理情報に従ってパケットを処理する。これにより、暗号化前の上位レイヤの内容を把握している送信装置10が中継装置20の処理を指定し、中継装置20は上位レイヤの内容を把握することなく、必要な処理を送信装置10から受信したパケットに対して実施することが可能になる。そのため、送信装置が送信するパケットデータの内容を中継装置が監視することなく、中継装置が送信装置の機能を補助することが可能になる。
[第二の実施形態]
次に、本発明の第二の実施の形態について説明する。本実施形態は、第一の実施形態の送信装置10および中継装置20について、より具体的に説明する。本実施形態では、送信装置10から中継装置20への転送レートがコンテンツ(動画等)の再生レートより低い場合に、クライアントにおけるコンテンツ再生の品質劣化を低減する方法について説明する。
まず、図4に本実施形態の通信システムの構成例を示す。本実施形態の通信システムは、送信装置10、中継装置20、ルータ81、クライアント82により構成される。
本実施形態では、送信装置10はクライアント82からのコンテンツ要求を受け、コンテンツを応答するコンテンツサーバである。送信装置10は、中継装置20を介してインターネット80に接続する。また、本実施形態では、中継装置20は送信装置10をインターネット80に接続するルータである。クライアント82は送信装置10へコンテンツを要求し、送信装置10から受け取ったコンテンツを再生する装置である。クライアント82はルータ81を介してインターネット80に接続する。ルータ81はクライアント82をインターネット80へ接続する。なお、クライアント82と送信装置10の間は、HTTPSで通信しているものとする。
ここで、クライアント82が送信装置10へ動画データを要求したとする。このとき、動画データの再生レートよりも送信装置10からクライアント82への転送レートが高ければ、クライアント82が充分なバッファを確保することで、クライアント82では動画データを正常に再生することができる。
しかし、送信装置10にアクセスするクライアントが多く、送信装置10のリソースが限界近くまで使用されている場合、送信装置10からクライアント82への転送レートが低くなる、あるいは、転送処理が滞る場合がある。このような場合、クライアント82が再生する動画にコマ落ちや一時停止等の品質低下が発生する可能性がある。
そこで、本実施形態では、送信装置10が送信するコンテンツデータを中継装置20等にバッファリングする(溜める)ことで、クライアント82が再生するコンテンツの品質低下を低減する。
次に、図1を用いて、本実施形態の送信装置10および中継装置20の構成例について説明する。
送信装置10のパケット生成部11は、中継装置20がパケットに対して行う処理を示す処理情報を含むパケットを生成する部分である。送信部12は、パケット生成部11が生成したパケットを送信する部分である。
図5に、送信装置10が送信するパケットの例を示す。図5の(a)は、処理情報を含まない、通常のパケットの例である。このとき、パケット生成部11は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)ヘッダの宛先にはクライアント82の情報を、データには動画データを格納する。また、HTTPSで通信を行うため、データ部分を暗号化する。
図5の(b)は、送信装置10が送信する、処理情報を含むパケットの例である。送信装置10では、元のパケットをカプセル化したものに、新たなヘッダを付与する。新たなヘッダは、宛先を中継装置20としたTCP/IPヘッダと、処理情報を含む。処理情報は、データストリーム番号とバッファ処理の要求バッファサイズを含む。なお、データストリーム番号は、連続したコンテンツデータに対して一意となる番号である。
また、IPv6(Internet Protocol version 6)のIPヘッダのネクストヘッダに処理情報を示す任意の拡張ヘッダタイプを格納し、拡張ヘッダに処理情報を格納することでも、図5の(b)の構成のパケットを生成することが可能である。
パケット生成部11は、中継装置20での処理が必要なパケットには処理情報を付与し、中継装置20での処理が不要なパケットには処理情報を付与しない。そのため、パケット生成部11は、中継装置20での処理が必要なパケットについては図5の(b)の構成、中継装置20での処理が不要なパケットについては図5の(a)の構成のパケットを生成する。
中継装置20の受信部21は、送信装置10からパケットを受信する部分である。処理部22は、パケットに含まれる処理情報に従ってパケットを処理する部分である。
本実施形態では、受信部21は図5の(a)あるいは図5の(b)の構成のパケットを受信する。そして、受信部21が図5の(a)の構成、つまり、処理情報を含まないパケットを受信すると、処理部22は受信したパケットをそのままクライアント82へ向けて出力する。また、受信部21が図5(b)の構成、つまり処理情報を含むパケットを受信すると、そのパケットを処理情報に従って処理する。
処理部22は、受信部21が受信したパケットが図5のようにデータストリーム番号と要求バッファサイズを含む処理情報を含むとき、同一データストリーム番号のパケットに対し、要求バッファサイズとなるまでパケットをバッファリングする。そして、要求バッファサイズまでパケットを溜めると、溜めたパケットをクライアント82に向けて出力する。
図6に、送信装置10から中継装置20への転送データ量、中継装置20からルータ81への転送データ量およびコンテンツ(動画等)の再生データ量の関係を示す。なお、ルータ81からクライアント82へは瞬時にデータ転送が可能であると仮定する。
送信装置10から中継装置20への転送レートが動画の再生レートより低いとき、そのまま中継装置20からルータ81へ動画データを転送すると、クライアント82では動画データの枯渇が発生し、コマ落ちや音切れが発生する。
これに対し、本実施形態では、要求バッファサイズになるまで中継装置20がパケットをバッファリングする。そして、要求バッファサイズまでパケットをバッファリングすると、クライアント82に向けてパケットを転送する。このとき、中継装置20からルータ81への転送レートをコンテンツの再生レートより高くすることで、クライアント82でのコンテンツの枯渇を低減することが可能になる。
中継装置20が溜めたパケットのクライアント82へ向けての転送を開始すると、中継装置20からルータ81へ転送するデータ量は、送信装置10から受信して溜めたパケットの量と溜めずに転送するパケットの量の合計となる。そして、中継装置20が溜めたパケットをルータ81へ転送し終わると、中継装置20からルータ81への転送データ量は、送信装置10から受信して溜めずに転送するパケットの量のみとなる。そのため、中継装置20からルータ81への転送データ量は図6の太線のようになる。
なお、図7のように、中継装置20でバッファリングするデータ量が少ないと、中継装置20からルータ81への転送データ量にコンテンツの再生データ量が追いつき、クライアント82でのコンテンツ再生の品質劣化につながる。そのため、送信装置10から中継装置20へ通知する要求バッファサイズは、コンテンツ再生の品質劣化が許容範囲となる、充分な量に決定することが望ましい。
送信装置10での要求バッファサイズの決定方法には、たとえば、以下のような方法が考えられる。ここでは、三つの例を挙げるが、要求バッファサイズの決定方法は、これらの方法に限られない。
まず、第一の方法は、コンテンツの再生ビットレートに基づいて要求バッファサイズを決定する方法である。たとえば、あらかじめ、コンテンツの再生ビットレートに応じて、バッファリングするコンテンツの時間を決定しておく。そして、コンテンツの再生ビットレートに所定の時間を乗じることで、再生バッファサイズを決定する。
第二の方法は、コンテンツのデータサイズに基づいて要求バッファサイズを決定する方法である。たとえば、あらかじめ、コンテンツのデータサイズに応じて、要求バッファサイズの割合を決定しておく。そして、コンテンツのデータサイズに所定の割合を乗じることで、再生バッファサイズを決定する。
第三の方法は、送信装置10から中継装置20への転送レート(a)、コンテンツの再生レート(b)、コンテンツのデータサイズ(A)に基づいて、要求バッファサイズ(X)を決定する方法である。たとえば、これらの関係を図6のように、送信装置10から中継装置20へのデータ転送完了とコンテンツのデータ再生完了を同時にすることを考えると、要求バッファサイズXは次の式1で計算することができる。
Figure 0006612727
式1で計算した要求バッファサイズは、コンテンツの再生データ量が送信装置10から中継装置20への転送データ量を追い越さないための最低限の値である。そのため、式1で計算した要求バッファサイズに余裕を持たせた値を、処理情報で指定する要求バッファサイズとして決定する。また、中継装置20がパケットを用意に処理できるよう、送信装置10は要求バッファサイズをパケットの量で指定すると良い。
上述のいずれの方法においても、転送データ量の変動等により、クライアント82におけるコンテンツ再生の品質劣化が発生する可能性がある。しかし、バッファリングを行わない場合にはコンテンツの転送開始から終了まで常に品質劣化が発生する可能性がある。これに対し、本実施形態では、中継装置20がバッファリングを行うことで、中継装置20からルータ81への転送速度を上げ、コンテンツ再生の品質劣化を低減することが可能になる。
次に、パケットのバッファリング方法について説明する。パケットのバッファリング方法には、次の二つの方法が考えられる。
まず、第一の方法は、中継装置20に搭載したCPU(Central Processing Unit)、メモリ、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)等のバッファにパケットをバッファリングする方法である。中継装置20では、中継装置20のバッファに要求バッファサイズ以上のデータを溜め、溜めたデータをコンテンツの再生レート以上の速度でクライアント82に向けて出力する。これにより、クライアント82で再生するコンテンツの品質劣化を低減することが可能になる。
第二の方法は、転送遅延が発生するような経路を設定した仮想ネットワーク上へ中継装置20からパケットを転送することで、仮想ネットワーク上にパケットを溜める方法である。この方法では、中継装置20上のバッファにパケットをバッファリングする場合に比べて、中継装置20の資源の節約を行うことができる。なお、仮想ネットワークは、たとえば、特許文献3に記載の方法で構築することが可能である。
図8に、この場合の通信システムの構成例を示す。この例では、中継装置20とルータ81の間に、仮想ネットワーク83を構築している。
次に、図9を用いて、仮想ネットワーク83上にパケットを溜める方法について説明する。
ICルータ84(84a、84b、84c、84d)は、実ネットワーク(インターネット80)と仮想ネットワーク83との間のパケット転送を行うルータである。(なお、「IC」は、Inter Connectの略で、本明細書独自の略称である。)MPルータ85(85a、85b)は、仮想ネットワーク83内での転送を行うルータである。(なお、「MP」は、Mid-Pointの略で、本明細書独自の略称である。)
仮想ネットワーク83内の各ルータには、あらかじめ、転送レートを低速に設定する、滞留時間を長くする、実ネットワーク上で充分遠いノード間で仮想リンクを設定する、等の方法で、仮想ネットワーク83を経由するパケットが遅延するようにする。
たとえば、中継装置20がICルータ84a、図8のルータ81がICルータ84bであるとする。このとき、ICルータ84aからICルータ84bへの経路は、MPルータ85aおよびMPルータ85bを経由する経路と、MPルータ85bを経由する経路の2つがある。
ここで、ICルータ84a(中継装置20)からMPルータ85bへ、要求バッファサイズ分のパケットをすべて転送したとする。また、MPルータ85bでは、要求バッファサイズ分のデータを受信してからICルータ84b(ルータ81)へ出力する。そのため、MPルータ85b経由の経路の遅延量が、要求バッファサイズ分のバッファリングに必要な時間T以上になるようにする。なお、この時間Tは、送信装置10から中継装置20への転送レートと要求バッファサイズから計算することができる。また、中継装置20は、時間T以上の遅延量の経路へパケットを転送する。
図10に、この場合の、送信装置10から中継装置20への転送データ量、中継装置20からルータ81への転送データ量、クライアント82でのコンテンツの再生データ量の関係を示す。なお、この例では、MPルータ85bでの遅延量は、要求バッファサイズ分のバッファリングに必要な時間Tであると仮定する。また、ルータ81からクライアント82へのデータ転送、および、中継装置20からルータ81への仮想ネットワークを経由しないデータ転送は瞬時に行われると仮定する。
このとき、MPルータ85bでは、時間Tだけパケットを遅延させるため、時間0から時間Tまでに送信装置10から中継装置20へ転送されたパケットは、MPルータ85bを経由して、時間Tから時間2Tの間にルータ81へ到着する。また、時間T以降に送信装置10から中継装置20へ転送されたパケットは、MPルータ85bを経由せずに、時間T以降にルータ81へ到着する。そのため、中継装置20からルータ81への転送データ量は図10の太実線のようになり、中継装置20からルータ81への転送レートは送信装置10から中継装置20への転送レートの2倍となる。
しかし、時間0から時間Tまでに送信装置10から中継装置20へ転送されたパケットは、時間Tから時間2Tの間は、送信装置10と中継装置20の間の転送レートと同じ転送レートでMPルータ85bからルータ81へ転送される。また、時間2Tの時点では、時間Tから時間2Tの間に送信装置10から中継装置20へ転送されたパケットがルータ81に到着している。そのため、クライアント82から見た再生可能なデータ量は図10の太点線のようになる。
したがって、時間2T以降はコンテンツの再生レートでのコンテンツ再生が可能だが、時間Tから時間2Tの間は、コンテンツの再生レートより低いレートでパケットがクライアント82に到着するため、コンテンツの再生品質に劣化が生じる。
しかし、バッファリングを行わない場合は、送信装置10から中継装置20への転送レートがコンテンツの再生レートより低い場合、コンテンツの再生中、常に品質劣化が生じ得る。そのため、バッファリングを行うと、品質劣化期間を生じる場合であっても、バッファリングを行わない場合に比べると、品質劣化を低減することが可能である。
また、ICルータ84a(中継装置20)からMPルータ85aとMPルータ85bの両方にパケットを転送したとする。そして、MPルータ85a経由の経路の遅延量が時間T、MPルータ85b経由の経路の遅延量がT/2であるとする。
このように、経路が複数あるとき、中継装置20は、要求バッファサイズを経路数で割ったサイズずつ、遅延量の大きい経路から遅延量の小さい経路へパケットを転送すると良い。
この例の場合、まず、ICルータ84aからMPルータ85aへ要求バッファサイズの半分のパケットを転送し、次に、ICルータ84aからMPルータ85bへ残り半分のパケットを転送する。このようにすると、時間T/2から時間Tまでに送信装置10から中継装置20へ転送されたパケットが、時間Tから時間3T/2の間にルータ81に到着するようになる。そのため、品質劣化期間が時間Tから時間3T/2までとなり、転送経路が一つの場合より、品質劣化期間を短くすることが可能になる。
このように、転送経路をより多く用意し、遅延量の大きい経路から遅延量の小さい経路へパケットを転送すると、品質劣化期間をより短くすることが可能になる。
なお、クライアント82へのコンテンツデータへの到着順は、転送経路の違いにより前後する可能性がある。到着順が前後することでクライアント82でのコンテンツ再生に支障がある場合には、中継装置20が出力するパケットにたとえば図11のようにシーケンス番号を付与する。そして、ルータ81あるいはクライアント82でシーケンス番号を参照してパケットの順を元に戻すことで、クライアント82では正常にコンテンツを再生することが可能になる。
このように送信装置10および中継装置20を構成することによって、送信装置10は、中継装置20がパケットに対して行う処理を示す処理情報を含むパケットを生成して送信する。また、中継装置20は、処理情報を含むパケットを受信して、処理情報に従ってパケットを処理する。これにより、暗号化前の上位レイヤの内容を把握している送信装置10が中継装置20の処理を指定し、中継装置20は上位レイヤの内容を把握することなく、必要な処理を送信装置10から受信したパケットに対して実施することが可能になる。そのため、送信装置が送信するパケットデータの内容を中継装置が監視することなく、中継装置が送信装置の機能を補助することが可能になる。
また、本実施形態では、送信装置10が中継装置20へ要求バッファサイズを送信し、中継装置20が要求バッファサイズ分のパケットをバッファリングする。これにより、クライアント82でのコンテンツ再生の品質劣化を低減することが可能になる。
また、本実施形態では、中継装置20は、仮想ネットワークへパケットをバッファリングすることが可能である。この場合、中継装置20上のバッファにパケットをバッファリングする場合に比べて、中継装置20の資源の節約を行うことができる。また、仮想ネットワークへ転送することにより、実ネットワークへ転送する場合に比べて、実ネットワーク内での他の通常の通信や経路制御情報に影響を与えることなく、パケットの転送処理を行うことができる。
次に、図12に本実施形態の送信装置10の動作例を、図13から図15に本実施形態の中継装置20の動作例を示す。
送信装置10は、クライアント82からコンテンツ(動画など)の要求を受け取ると、コンテンツの送信を開始する。コンテンツの送信を開始すると、送信装置10のパケット生成部11は、中継装置20に対してバッファリングを要求するパケットの量(要求バッファサイズ)を決定する(図12のステップS201)。
次に、パケット生成部11は、中継装置20へ送信したパケット量が要求バッファサイズに到達していなければ(ステップS202でNO)、コンテンツデータおよび処理情報を含むパケットを生成する(ステップS203)。処理情報を含むパケットは、たとえば、図5の(b)の構成のパケットである。なお、このパケットの宛先は、中継装置20である。また、本実施形態では、処理情報はデータストリーム番号と要求バッファサイズを含む。
また、中継装置20へ送信したパケット量が要求バッファサイズに到達していれば(ステップS202でYES)、パケット生成部11は、処理情報を含まないパケットを生成する(ステップS204)。処理情報を含まないパケットは、たとえば、図5の(a)の構成のパケットである。なお、このパケットの宛先は、クライアント82である。
次に、送信部12は、ステップS203あるいはステップS204で生成したパケットを中継装置20へ送信する(ステップS205)。そして、送信装置10は、送信すべきコンテンツデータが残っている場合には、ステップS202に戻り、送信すべきコンテンツデータが残っていなければ、コンテンツの送信を終了する(ステップS206)。
中継装置20の処理部22は、受信部21が受信したパケットが自装置宛でなければ(図13のステップS301でNO)、通常のルーティング処理により、受信したパケットをネクストホップへ転送する(ステップS302)。受信したパケットが自装置宛だった場合は(ステップS301でYES)、パケットに処理情報が含まれるかどうか確認し、処理情報がなければ(ステップS303でNO)、本来の自装置宛のパケットとしてCPU処理を行う(ステップS304)。
受信部21が受信したパケットに処理情報があれば(ステップS303でYES)、処理部22は処理情報に従ってバッファリングを実行する。処理部22は、バッファリングしたパケットの量が要求バッファサイズを超えていなければ(ステップS305でNO)、受信したパケットをバッファリングする(ステップS306)。このとき、処理部22は、パケットから元のパケットを取り出して、取り出したパケットをルータのバッファに記憶させる、あるいは、仮想ネットワークへ転送する。
また、バッファリングしたパケットデータの量が要求バッファサイズを超えていれば(ステップS305でYES)、処理部22は通常のルーティング処理を行う(ステップS302)。このとき、受信したパケットは処理情報を含むパケットのため、処理部22は受信したパケットから処理情報を含まない元のパケットを取り出して、取り出した元のパケットをネクストホップへ転送する。
図14および図15は、バッファリングしたパケットをルータ81へ出力する際の動作例である。図14は、中継装置20のバッファにパケットをバッファリングするときの例、図15は、仮想ネットワークへパケットを転送するときの例である。
まず、図14を用いて、中継装置20のルータにパケットをバッファリングするときの動作例について説明する。図14の動作例は、各データストリーム番号に対して、図13のステップS306、つまり、バッファリングを初めて実行した際に開始する。
バッファリングを開始すると、送信部12は、バッファリングしたパケットの量が要求バッファサイズを超えるのを待つ。そしてバッファリングしたパケットの量が要求バッファサイズを超えると(ステップS401でYES)、バッファリングしたパケットのルータ81への送信を開始する(ステップS402)。そして、バッファリングしたパケットがある間は送信を続け、送信すべきパケットがなくなると(ステップS403でNO)、バッファデータの送信を終了する。
次に、図15を用いて、仮想ネットワークへパケットを転送するときの動作例について説明する。図15は、図13のステップS306(バッファリング)のより具体的な動作例である。バッファリングしたパケットの量が要求バッファサイズを超えていなければ(ステップS305でNO)、処理部22はパケットの転送先のMPルータを決定する(ステップS501)。そして、処理部22は、決定したMPルータへパケットを転送する(ステップS502)。仮想ネットワークへ転送されたパケットは、各経路を経由して、ルータ81へ転送される。
このように動作することによって、送信装置10は、中継装置20がパケットに対して行う処理を示す処理情報を含むパケットを生成して送信する。また、中継装置20は、処理情報を含むパケットを受信して、処理情報に従ってパケットを処理する。そのため、送信装置が送信するパケットデータの内容を中継装置が監視することなく、中継装置が送信装置の機能を補助することが可能になる。
以上で説明したように、本発明の第二の実施形態では、第一の実施形態と同様に、送信装置10は、中継装置20がパケットに対して行う処理を示す処理情報を含むパケットを生成して送信する。また、中継装置20は、処理情報を含むパケットを受信して、処理情報に従ってパケットを処理する。これにより、暗号化前の上位レイヤの内容を把握している送信装置10が中継装置20の処理を指定し、中継装置20は上位レイヤの内容を把握することなく、必要な処理を送信装置10から受信したパケットに対して実施することが可能になる。そのため、送信装置が送信するパケットデータの内容を中継装置が監視することなく、中継装置が送信装置の機能を補助することが可能になる。
また、本実施形態では、送信装置10が中継装置20へ要求バッファサイズを送信し、中継装置20が要求バッファサイズ分のパケットをバッファリングする。これにより、クライアント82でのコンテンツ再生の品質劣化を低減することが可能になる。
また、本実施形態では、中継装置20は、仮想ネットワークへパケットをバッファリングすることが可能である。この場合、中継装置20上のバッファにパケットをバッファリングする場合に比べて、中継装置20の資源の節約を行うことができる。また、仮想ネットワークへ転送することにより、実ネットワークへ転送する場合に比べて、実ネットワーク内での他の通常の通信や経路制御情報に影響を与えることなく、パケットの転送処理を行うことができる。
[第三の実施形態]
次に、本発明の第三の実施の形態について説明する。本実施形態は、送信装置10の代わりに中継装置20がデータの暗号化を行う場合の具体例について説明する。
本実施形態の通信システムの構成例は図4と同様である。また、本実施形態の送信装置10および中継装置20の構成例は図1と同様である。
本実施形態では、送信装置10のパケット生成部11は、暗号化が必要なデータに対して、暗号化に必要な情報を処理情報として含むパケットを生成する。送信部12は、パケット生成部11が生成したパケットを中継装置20へ送信する。
また、中継装置20の受信部21は、送信装置10からパケットを受信する。処理部22は、受信したパケットに含まれる処理情報に従って、受信したパケットのデータ部分を暗号化する。
このように送信装置10および中継装置20を構成することによって、送信装置10は、中継装置20がパケットに対して行う処理を示す処理情報を含むパケットを生成して送信する。また、中継装置20は、処理情報を含むパケットを受信して、処理情報に従ってパケットを処理する。これにより、暗号化前の上位レイヤの内容を把握している送信装置10が中継装置20の処理を指定し、中継装置20は上位レイヤの内容を把握することなく、必要な処理を送信装置10から受信したパケットに対して実施することが可能になる。そのため、送信装置が送信するパケットデータの内容を中継装置が監視することなく、中継装置が送信装置の機能を補助することが可能になる。
また、本実施形態では、送信装置10が処理情報として暗号化に必要な情報を含むパケットを送信することによって、中継装置20が送信装置10の代わりにデータの暗号化を行うことが可能になる。
次に、図2および図16を用いて、本実施形態の送信装置10および中継装置20の動作例について説明する。
まず、送信装置10は、パケットを生成する際に、暗号化が必要なデータに対して、暗号化に必要な情報を含む処理情報を含むパケットを生成する(図2のステップS101)。このとき、パケットの宛先は中継装置20とする。また、暗号化が不要なデータについては、処理情報を含まないパケットを生成する。このとき、パケットの宛先はクライアント82のままである。そして、送信部12は生成したパケットを中継装置20へ送信する(ステップS102)。
パケットを受信した中継装置20は、パケットが自装置宛でない場合は(図16のステップS601でNO)、通常のルーティングを行う(ステップS602)。パケットが自装置宛で(ステップS601でYES)、処理情報を含まない場合は(ステップS603でNO)、CPU処理を行う(ステップS604)。パケットが自装置宛で(ステップS601でYES)、処理情報を含む場合は(ステップS603でYES)、処理情報に従ってパケットのデータ部分を暗号化する(ステップS605)。
このように動作することによって、送信装置10は、中継装置20がパケットに対して行う処理を示す処理情報を含むパケットを生成して送信する。また、中継装置20は、処理情報を含むパケットを受信して、処理情報に従ってパケットを処理する。そのため、送信装置が送信するパケットデータの内容を中継装置が監視することなく、中継装置が送信装置の機能を補助することが可能になる。
以上で説明したように、本発明の第三の実施形態では、第一および第二の実施形態と同様に、送信装置10は、中継装置20がパケットに対して行う処理を示す処理情報を含むパケットを生成して送信する。また、中継装置20は、処理情報を含むパケットを受信して、処理情報に従ってパケットを処理する。これにより、暗号化前の上位レイヤの内容を把握している送信装置10が中継装置20の処理を指定し、中継装置20は上位レイヤの内容を把握することなく、必要な処理を送信装置10から受信したパケットに対して実施することが可能になる。そのため、送信装置が送信するパケットデータの内容を中継装置が監視することなく、中継装置が送信装置の機能を補助することが可能になる。
また、本実施形態では、送信装置10が処理情報として暗号化に必要な情報を含むパケットを送信することによって、中継装置20が送信装置10の代わりにデータの暗号化を行うことが可能になる。
[第四の実施形態]
次に、本発明の第四の実施の形態について説明する。本実施形態では、仮想ネットワーク上でパケットの暗号化を行う場合の具体例について説明する。
本実施形態の通信システムの構成例は図8と同様である。また、本実施形態の送信装置10および中継装置20の構成例は図1と同様である。
本実施形態では、送信装置10のパケット生成部11は、仮想ネットワークでの暗号化が必要なデータに対して、処理情報を含むパケットを生成する。本実施形態の場合、処理情報は、転送経路情報(転送先のMPルータの情報)と暗号化に必要な情報を含む。そして、送信部12は、パケット生成部11が生成したパケットを中継装置20へ送信する。
また、中継装置20の受信部21は、送信装置10からパケットを受信する。そして、処理部22は、暗号化に必要な情報を含むパケットを生成して、処理情報で指定されたMPルータへパケットを転送する。このとき、処理部22は、元のパケットをカプセル化し、宛先を処理情報で指定されたMPルータとし、暗号化に必要な情報を付与して、パケットを送信する。そして、パケットを受信したMPルータは、自装置宛のパケットを暗号化して転送する。
このように送信装置10および中継装置20を構成することによって、送信装置10は、中継装置20がパケットに対して行う処理を示す処理情報を含むパケットを生成して送信する。また、中継装置20は、処理情報を含むパケットを受信して、処理情報に従ってパケットを処理する。これにより、暗号化前の上位レイヤの内容を把握している送信装置10が中継装置20の処理を指定し、中継装置20は上位レイヤの内容を把握することなく、必要な処理を送信装置10から受信したパケットに対して実施することが可能になる。そのため、送信装置が送信するパケットデータの内容を中継装置が監視することなく、中継装置が送信装置の機能を補助することが可能になる。
また、本実施形態では、送信装置10が暗号化を行う仮想ネットワーク上のルータを指定することにより、送信経路の一部での盗聴を防止することが可能になる。
次に、図2および図17を用いて、本実施形態の送信装置10および中継装置20の動作例について説明する。
まず、送信装置10のパケット生成部11は、暗号化が必要なデータに対して、処理情報を含むパケットを生成する(図2のステップS101)。このとき、処理情報は、暗号化を行う仮想ネットワーク上のMPルータの情報と、暗号化に必要な情報を含む。そして、送信部12は生成したパケットを中継装置20へ送信する(ステップS102)。
パケットを受信した中継装置20は、パケットが自装置宛でない場合は(図17のステップS701でNO)、通常のルーティングを行う(ステップS702)。パケットが自装置宛で(ステップS701でYES)、処理情報を含まない場合は(ステップS703でNO)、CPU処理を行う(ステップS704)。
パケットが自装置宛で(ステップS701でYES)、処理情報を含む場合は(ステップS703でYES)、処理部22は、処理情報で指定されたMPルータへパケットを転送する(ステップS705)。このとき、中継装置20は、たとえば、図11のように、元のパケットをカプセル化し、シーケンス番号の代わりに暗号化に関する情報を格納したパケットを送信する。そして、パケットを受信したMPルータは、受信したパケットのカプセル化を解除し、元のパケットを暗号化して転送する。
このように動作することによって、送信装置10は、中継装置20がパケットに対して行う処理を示す処理情報を含むパケットを生成して送信する。また、中継装置20は、処理情報を含むパケットを受信して、処理情報に従ってパケットを処理する。そのため、送信装置が送信するパケットデータの内容を中継装置が監視することなく、中継装置が送信装置の機能を補助することが可能になる。
以上で説明したように、本発明の第四の実施形態では、第一から第三の実施形態と同様に、送信装置10は、中継装置20がパケットに対して行う処理を示す処理情報を含むパケットを生成して送信する。また、中継装置20は、処理情報を含むパケットを受信して、処理情報に従ってパケットを処理する。これにより、暗号化前の上位レイヤの内容を把握している送信装置10が中継装置20の処理を指定し、中継装置20は上位レイヤの内容を把握することなく、必要な処理を送信装置10から受信したパケットに対して実施することが可能になる。そのため、送信装置が送信するパケットデータの内容を中継装置が監視することなく、中継装置が送信装置の機能を補助することが可能になる。
また、本実施形態では、送信装置10が暗号化を行う仮想ネットワーク上のルータを指定することにより、送信経路の一部での盗聴を防止することが可能になる。
[第五の実施形態]
次に、本発明の第四の実施の形態について説明する。本実施形態では、中継装置20がキャッシュ応答機能を持つ場合の具体例について説明する。
本実施形態の通信システムの構成例は図4と同様である。また、本実施形態の送信装置10および中継装置20の構成例は図1と同様である。
本実施形態では、送信装置10のパケット生成部11は、クライアント82へ応答するコンテンツデータについて、処理情報を含むパケットを生成する。このとき、処理情報は、キャッシュの記憶であることを示す情報と、キャッシュ用のタグ値の情報を含む。
また、パケット生成部11は、クライアント82からコンテンツの要求を受信したとき、要求されたコンテンツがキャッシュ済みのコンテンツであった場合、コンテンツデータを含まず、処理情報を含むパケットを生成する。このとき、処理情報は、キャッシュの参照であることを示す情報と、タグ値の情報を含む。
送信部12は、パケット生成部11が生成したパケットを中継装置20へ送信する。
中継装置20の処理部22は、受信部21が受信したパケットの処理情報がキャッシュ記憶を示すとき、受信したパケットのコンテンツデータを、中継装置20、あるいは、仮想ネットワーク上のキャッシュに記憶させる。また、パケットから元のパケットを取り出し、クライアント82へ向けて転送する。
仮想ネットワーク上のキャッシュとしては、たとえば、仮想ネットワーク上のHDDやSSD、あるいは、仮想ネットワーク上のフラッシュメモリなどを使用することが可能である。
また、処理部22は、受信したパケットの処理情報がキャッシュ参照を示すとき、処理情報に含まれるタグ値に対応するコンテンツデータをキャッシュから取得し、コンテンツデータを含むパケットをクライアント82へ向けて送信する。
このように送信装置10および中継装置20を構成することによって、送信装置10は、中継装置20がパケットに対して行う処理を示す処理情報を含むパケットを生成して送信する。また、中継装置20は、処理情報を含むパケットを受信して、処理情報に従ってパケットを処理する。これにより、暗号化前の上位レイヤの内容を把握している送信装置10が中継装置20の処理を指定し、中継装置20は上位レイヤの内容を把握することなく、必要な処理を送信装置10から受信したパケットに対して実施することが可能になる。そのため、送信装置が送信するパケットデータの内容を中継装置が監視することなく、中継装置が送信装置の機能を補助することが可能になる。
また、本実施形態では、送信装置10がキャッシュ記憶あるいはキャッシュ参照を処理情報として含むパケットを中継装置20へ送信する。これにより、中継装置20は自装置のキャッシュあるいは仮想ネットワーク上のキャッシュへデータをキャッシュし、キャッシュしたデータをクライアント82へ応答することが可能になる。
次に、図18に本実施形態の送信装置10の動作例を、また、図19に本実施形態の中継装置20の動作例を示す。
送信装置10のパケット生成部11は、クライアント82からコンテンツ要求を受信すると、要求されたコンテンツがキャッシュ済みかどうかを確認する(図18のステップS801)。そして、キャッシュ済みのコンテンツでない場合(ステップS801でNO)、処理情報とコンテンツデータを含むパケットを生成する(ステップS802)。このとき、処理情報は、キャッシュ記憶であることを示す情報、および、タグ値を含む。
また、要求されたコンテンツがキャッシュ済みのコンテンツの場合(ステップS801でYES)、処理情報を含むパケットを生成する(ステップS803)。このとき、処理情報は、キャッシュ参照であることを示す情報、および、タグ値を含む。また、ここで生成するパケットは、コンテンツデータを含まないパケットである。たとえば、図5の(b)で、元のパケットのデータ部分がパディングになっているデータである。
次に、送信部12は、ステップS802あるいはステップS803で生成されたパケットを中継装置20へ送信する(ステップS804)。そして、クライアント82へ送信すべきコンテンツデータが残っている場合には(ステップS805でYES)、送信装置10はステップS801の動作を行う。
中継装置20の処理部22は、受信したパケットが自装置宛でない場合(図19のステップS901でNO)、受信したパケットに対して通常のルーティングを行う(ステップS902)。
受信したパケットが自装置宛で(ステップS901でYES)、処理情報がキャッシュ記憶を示すとき(ステップS903でYES)、処理部22は、受信した部分のコンテンツデータ部分とタグ値をキャッシュへ記憶させる。また、処理部22は、カプセル化されたパケットを元のパケットに戻して、クライアント82へ向けて転送する(ステップS904)。
受信したパケットが自装置宛で(ステップS901でYES)、処理情報がキャッシュ参照を示すとき(ステップS905でYES)、処理部22は、キャッシュからタグ値に対応するコンテンツデータを取得する。そして、処理部22は、カプセル化されたパケットを元のパケットに戻し、データ部分にコンテンツデータを格納して、クライアント82へ向けて送信する(ステップS906)。
受信したパケットが自装置宛で(ステップS901でYES)、処理情報を含まないとき(ステップS905でNO)、処理部22はパケットに対してCPU処理を行う(ステップS907)。(なお、本実施形態では、処理情報がパケットに含まれる場合、処理情報はキャッシュ記憶、あるいは、キャッシュ参照のいずれかを示すものとする。)
このように動作することによって、送信装置10は、中継装置20がパケットに対して行う処理を示す処理情報を含むパケットを生成して送信する。また、中継装置20は、処理情報を含むパケットを受信して、処理情報に従ってパケットを処理する。そのため、送信装置が送信するパケットデータの内容を中継装置が監視することなく、中継装置が送信装置の機能を補助することが可能になる。
以上で説明したように、本発明の第五の実施形態では、第一から第四の実施形態と同様に、送信装置10は、中継装置20がパケットに対して行う処理を示す処理情報を含むパケットを生成して送信する。また、中継装置20は、処理情報を含むパケットを受信して、処理情報に従ってパケットを処理する。これにより、暗号化前の上位レイヤの内容を把握している送信装置10が中継装置20の処理を指定し、中継装置20は上位レイヤの内容を把握することなく、必要な処理を送信装置10から受信したパケットに対して実施することが可能になる。そのため、送信装置が送信するパケットデータの内容を中継装置が監視することなく、中継装置が送信装置の機能を補助することが可能になる。
また、本実施形態では、送信装置10がキャッシュ記憶あるいはキャッシュ参照を処理情報として含むパケットを中継装置20へ送信する。これにより、中継装置20は自装置のキャッシュあるいは仮想ネットワーク上のキャッシュへデータをキャッシュし、キャッシュしたデータをクライアント82へ応答することが可能になる。
なお、第二から第五の実施形態で説明した具体例以外に、送信装置10および中継装置20は、WANの高速化等、一般的なアプリケーション最適化装置が行う処理を実現することも可能である。
[ハードウェア構成例]
上述した本発明の各実施形態における送信装置10あるいは中継装置20を、一つの情報処理装置(コンピュータ)を用いて実現するハードウェア資源の構成例について説明する。なお、送信装置10あるいは中継装置20は、物理的または機能的に少なくとも二つの情報処理装置を用いて実現してもよい。また、送信装置10あるいは中継装置20は、専用の装置として実現してもよい。また、送信装置10あるいは中継装置20の一部の機能のみを情報処理装置を用いて実現しても良い。
図20は、本発明の各実施形態の送信装置10あるいは中継装置20を実現可能な情報処理装置のハードウェア構成例を概略的に示す図である。情報処理装置90は、通信インタフェース91、入出力インタフェース92、演算装置93、記憶装置94および不揮発性記憶装置95およびドライブ装置96を備える。
通信インタフェース91は、各実施形態の送信装置10あるいは中継装置20が、有線あるいは/および無線で外部装置と通信するための通信手段である。なお、送信装置10あるいは中継装置20を、少なくとも二つの情報処理装置を用いて実現する場合、それらの装置の間を通信インタフェース91経由で相互に通信可能なように接続しても良い。
入出力インタフェース92は、入力デバイスの一例であるキーボードや、出力デバイスとしてのディスプレイ等のマンマシンインタフェースである。
演算装置93は、汎用のCPU(Central Processing Unit)やマイクロプロセッサ等の演算処理装置である。演算装置93は、たとえば、不揮発性記憶装置95に記憶された各種プログラムを記憶装置94に読み出し、読み出したプログラムに従って処理を実行することが可能である。
記憶装置94は、演算装置93から参照可能な、RAM(Random Access Memory)等のメモリ装置であり、プログラムや各種データ等を記憶する。記憶装置94は、揮発性のメモリ装置であっても良い。
不揮発性記憶装置95は、たとえば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、等の、不揮発性の記憶装置であり、各種プログラムやデータ等を記憶することが可能である。
ドライブ装置96は、たとえば、後述する記録媒体97に対するデータの読み込みや書き込みを処理する装置である。
記録媒体97は、たとえば、光ディスク、光磁気ディスク、半導体フラッシュメモリ等、データを記録可能な任意の記録媒体である。
本発明の各実施形態は、たとえば、図20に例示した情報処理装置90により送信装置10あるいは中継装置20を構成し、この送信装置10あるいは中継装置20に対して、上記各実施形態において説明した機能を実現可能なプログラムを供給することにより実現してもよい。
この場合、送信装置10あるいは中継装置20に対して供給したプログラムを、演算装置93が実行することによって、実施形態を実現することが可能である。また、送信装置10あるいは中継装置20のすべてではなく、一部の機能を情報処理装置90で構成することも可能である。
さらに、上記プログラムを記録媒体97に記録しておき、送信装置10あるいは中継装置20の出荷段階、あるいは運用段階等において、適宜上記プログラムが不揮発性記憶装置95に格納されるよう構成してもよい。なお、この場合、上記プログラムの供給方法は、出荷前の製造段階、あるいは運用段階等において、適当な治具を利用して送信装置10あるいは中継装置20内にインストールする方法を採用してもよい。また、上記プログラムの供給方法は、インターネット等の通信回線を介して外部からダウンロードする方法等の一般的な手順を採用してもよい。
なお、上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
中継装置がパケットに対して行う処理を示す処理情報を含む前記パケットを生成するパケット生成部と、
前記パケットを送信する送信部と
を備えることを特徴とする送信装置。
(付記2)
前記処理情報は、前記パケットに対するバッファリングに関する情報を含む
ことを特徴とする付記1に記載の送信装置。
(付記3)
前記処理情報は、前記バッファリングを行う前記パケットの量を示す情報である、要求バッファサイズを含む
ことを特徴とする付記2に記載の送信装置。
(付記4)
前記パケット生成部は、前記要求バッファサイズを、前記パケットで送信するコンテンツのサイズ、前記コンテンツの再生レート、前記中継装置との間の転送レート、のいずれか一つ以上に基づいて決定する
ことを特徴とする付記3に記載の送信装置。
(付記5)
前記処理情報は、前記パケットに対する暗号化に関する情報を含む
ことを特徴とする付記1に記載の送信装置。
(付記6)
前記処理情報は、前記パケットに対する、仮想ネットワーク上での暗号化に関する情報を含む
ことを特徴とする付記1に記載の送信装置。
(付記7)
前記処理情報は、前記パケットに対する、キャッシュへの記憶、あるいは、前記キャッシュの参照に関する情報を含む
ことを特徴とする付記1に記載の送信装置。
(付記8)
前記処理情報は、WAN(Wide Area Network)の最適化に関する情報を含む
ことを特徴とする付記1に記載の送信装置。
(付記9)
パケットに対して行う処理を示す処理情報を含む前記パケットを受信する受信部と、
前記処理情報に従って前記パケットを処理する処理部と
を備えることを特徴とする中継装置。
(付記10)
前記処理情報は、前記パケットに対するバッファリングに関する情報を含み、
前記処理部は、前記処理情報に従って前記パケットを前記バッファリングする
ことを特徴とする付記9に記載の中継装置。
(付記11)
前記バッファリングに関する情報は、前記バッファリングを行う前記パケットの量を示す情報である、要求バッファサイズを含み、
前記処理部は、前記要求バッファサイズに従って前記パケットを前記バッファリングし、前記バッファリングした前記パケットの量が前記要求バッファサイズを超えたとき、前記バッファリングした前記パケットを送信する
ことを特徴とする付記10に記載の中継装置。
(付記12)
前記バッファリングに関する情報は、前記バッファリングを行う前記パケットの量を示す情報である、要求バッファサイズを含み、
前記処理部は、前記要求バッファサイズに到達するまで、前記パケットを仮想ネットワークへ転送する
ことを特徴とする付記10に記載の中継装置。
(付記13)
前記処理情報は、前記パケットに対する暗号化に関する情報を含み、
前記処理部は、前記処理情報に従って前記パケットを暗号化する
ことを特徴とする付記9に記載の中継装置。
(付記14)
前記処理情報は、前記パケットに対する、仮想ネットワーク上での暗号化に関する情報を含み、
前記処理部は、前記処理情報に従って前記パケットを前記仮想ネットワークへ転送する
ことを特徴とする付記9に記載の中継装置。
(付記15)
前記処理情報は、前記パケットに対する、キャッシュへの記憶、あるいは、前記キャッシュの参照に関する情報を含み、
前記処理部は、前記処理情報が前記キャッシュへの前記記憶に関する情報を含むとき、前記パケットを前記キャッシュに記憶させるとともに転送し、また、前記処理情報が前記キャッシュへの前記参照を示すとき、前記キャッシュから取得した前記パケットを送信する
ことを特徴とする付記9に記載の中継装置。
(付記16)
前記処理情報は、WANの最適化に関する情報である
ことを特徴とする付記9に記載の中継装置。
(付記17)
付記1に記載の送信装置と、
前記中継装置と
を備え、
前記中継装置は、付記9に記載の中継装置である
ことを特徴とする通信システム。
(付記18)
付記2から付記4のいずれかに記載の送信装置と、
前記中継装置と
を備え、
前記中継装置は、付記10から付記12のいずれかに記載の中継装置である
ことを特徴とする通信システム。
(付記19)
付記5に記載の送信装置と、
前記中継装置と
を備え、
前記中継装置は、付記13に記載の中継装置である
ことを特徴とする通信システム。
(付記20)
付記6に記載の送信装置と、
前記中継装置と
を備え、
前記中継装置は、付記14に記載の中継装置である
ことを特徴とする通信システム。
(付記21)
付記7に記載の送信装置と、
前記中継装置と
を備え、
前記中継装置は、付記15に記載の中継装置である
ことを特徴とする通信システム。
(付記22)
付記8に記載の送信装置と、
前記中継装置と
を備え、
前記中継装置は、付記16に記載の中継装置である
ことを特徴とする通信システム。
(付記23)
中継装置がパケットに対して行う処理を示す処理情報を含む前記パケットを生成し、
前記パケットを送信する
ことを特徴とする送信方法。
(付記24)
前記処理情報は、前記パケットに対するバッファリングに関する情報を含む
ことを特徴とする付記23に記載の送信方法。
(付記25)
前記処理情報は、前記バッファリングを行う前記パケットの量を示す情報である、要求バッファサイズを含む
ことを特徴とする付記24に記載の送信方法。
(付記26)
前記要求バッファサイズを、前記パケットで送信するコンテンツのサイズ、前記コンテンツの再生レート、前記中継装置との間の転送レート、のいずれか一つ以上に基づいて決定する
ことを特徴とする付記25に記載の送信方法。
(付記27)
前記処理情報は、前記パケットに対する暗号化に関する情報を含む
ことを特徴とする付記23に記載の送信方法。
(付記28)
前記処理情報は、前記パケットに対する、仮想ネットワーク上での暗号化に関する情報を含む
ことを特徴とする付記23に記載の送信方法。
(付記29)
前記処理情報は、前記パケットに対する、キャッシュへの記憶、あるいは、前記キャッシュの参照に関する情報を含む
ことを特徴とする付記23に記載の送信方法。
(付記30)
前記処理情報は、WAN(Wide Area Network)の最適化に関する情報を含む
ことを特徴とする付記23に記載の送信方法。
(付記31)
パケットに対して行う処理を示す処理情報を含む前記パケットを受信し、
前記処理情報に従って前記パケットを処理する
ことを特徴とする中継方法。
(付記32)
前記処理情報は、前記パケットに対するバッファリングに関する情報を含み、
前記処理情報に従って前記パケットを前記バッファリングする
ことを特徴とする付記31に記載の中継方法。
(付記33)
前記バッファリングに関する情報は、前記バッファリングを行う前記パケットの量を示す情報である、要求バッファサイズを含み、
前記要求バッファサイズに従って前記パケットを前記バッファリングし、前記バッファリングした前記パケットの量が前記要求バッファサイズを超えたとき、前記バッファリングした前記パケットを送信する
ことを特徴とする付記32に記載の中継方法。
(付記34)
前記バッファリングに関する情報は、前記バッファリングを行う前記パケットの量を示す情報である、要求バッファサイズを含み、
前記要求バッファサイズに到達するまで、前記パケットを仮想ネットワークへ転送する
ことを特徴とする付記32に記載の中継方法。
(付記35)
前記処理情報は、前記パケットに対する暗号化に関する情報を含み、
前記処理情報に従って前記パケットを暗号化する
ことを特徴とする付記31に記載の中継方法。
(付記36)
前記処理情報は、前記パケットに対する、仮想ネットワーク上での暗号化に関する情報を含み、
前記処理情報に従って前記パケットを前記仮想ネットワークへ転送する
ことを特徴とする付記31に記載の中継方法。
(付記37)
前記処理情報は、前記パケットに対する、キャッシュへの記憶、あるいは、前記キャッシュの参照に関する情報を含み、
前記処理情報が前記キャッシュへの前記記憶に関する情報を含むとき、前記パケットを前記キャッシュに記憶させるとともに転送し、また、前記処理情報が前記キャッシュへの前記参照を示すとき、前記キャッシュから取得した前記パケットを送信する
ことを特徴とする付記31に記載の中継方法。
(付記38)
前記処理情報は、WANの最適化に関する情報である
ことを特徴とする付記31に記載の中継方法。
(付記39)
コンピュータに、
中継装置がパケットに対して行う処理を示す処理情報を含む前記パケットを生成するパケット生成機能と、
前記パケットを送信する送信機能と
を実現させることを特徴とする送信プログラム。
(付記40)
前記処理情報は、前記パケットに対するバッファリングに関する情報を含む
ことを特徴とする付記39に記載の送信プログラム。
(付記41)
前記処理情報は、前記バッファリングを行う前記パケットの量を示す情報である、要求バッファサイズを含む
ことを特徴とする付記40に記載の送信プログラム。
(付記42)
前記パケット生成機能は、前記要求バッファサイズを、前記パケットで送信するコンテンツのサイズ、前記コンテンツの再生レート、前記中継装置との間の転送レート、のいずれか一つ以上に基づいて決定する
ことを特徴とする付記41に記載の送信プログラム。
(付記43)
前記処理情報は、前記パケットに対する暗号化に関する情報を含む
ことを特徴とする付記39に記載の送信プログラム。
(付記44)
前記処理情報は、前記パケットに対する、仮想ネットワーク上での暗号化に関する情報を含む
ことを特徴とする付記39に記載の送信プログラム。
(付記45)
前記処理情報は、前記パケットに対する、キャッシュへの記憶、あるいは、前記キャッシュの参照に関する情報を含む
ことを特徴とする付記39に記載の送信プログラム。
(付記46)
前記処理情報は、WAN(Wide Area Network)の最適化に関する情報を含む
ことを特徴とする付記39に記載の送信プログラム。
(付記47)
コンピュータに、
パケットに対して行う処理を示す処理情報を含む前記パケットを受信する受信機能と、
前記処理情報に従って前記パケットを処理する処理機能と
を実現させることを特徴とする中継プログラム。
(付記48)
前記処理情報は、前記パケットに対するバッファリングに関する情報を含み、
前記処理機能は、前記処理情報に従って前記パケットを前記バッファリングする
ことを特徴とする付記47に記載の中継プログラム。
(付記49)
前記バッファリングに関する情報は、前記バッファリングを行う前記パケットの量を示す情報である、要求バッファサイズを含み、
前記処理機能は、前記要求バッファサイズに従って前記パケットを前記バッファリングし、前記バッファリングした前記パケットの量が前記要求バッファサイズを超えたとき、前記バッファリングした前記パケットを送信する
ことを特徴とする付記48に記載の中継プログラム。
(付記50)
前記バッファリングに関する情報は、前記バッファリングを行う前記パケットの量を示す情報である、要求バッファサイズを含み、
前記処理機能は、前記要求バッファサイズに到達するまで、前記パケットを仮想ネットワークへ転送する
ことを特徴とする付記48に記載の中継プログラム。
(付記51)
前記処理情報は、前記パケットに対する暗号化に関する情報を含み、
前記処理機能は、前記処理情報に従って前記パケットを暗号化する
ことを特徴とする付記47に記載の中継プログラム。
(付記52)
前記処理情報は、前記パケットに対する、仮想ネットワーク上での暗号化に関する情報を含み、
前記処理機能は、前記処理情報に従って前記パケットを前記仮想ネットワークへ転送する
ことを特徴とする付記47に記載の中継プログラム。
(付記53)
前記処理情報は、前記パケットに対する、キャッシュへの記憶、あるいは、前記キャッシュの参照に関する情報を含み、
前記処理機能は、前記処理情報が前記キャッシュへの前記記憶に関する情報を含むとき、前記パケットを前記キャッシュに記憶させるとともに転送し、また、前記処理情報が前記キャッシュへの前記参照を示すとき、前記キャッシュから取得した前記パケットを送信する
ことを特徴とする付記47に記載の中継プログラム。
(付記54)
前記処理情報は、WANの最適化に関する情報である
ことを特徴とする付記47に記載の中継プログラム。
10 送信装置
11 パケット生成部
12 送信部
20 中継装置
21 受信部
22 処理部
90 情報処理装置
91 通信インタフェース
92 入出力インタフェース
93 演算装置
94 記憶装置
95 不揮発性記憶装置
96 ドライブ装置
97 記録媒体

Claims (7)

  1. 中継装置がパケットに対して行う処理を示す処理情報を含む前記パケットを生成するパケット生成部と、
    前記パケットを送信する送信部と
    を備え、
    前記処理情報は、前記パケットに対するバッファリングを行う前記パケットの量を示す情報である、要求バッファサイズを含み、
    前記パケット生成部は、送信した前記パケットの量が前記要求バッファサイズに到達するまで、前記処理情報を含む前記パケットを生成し、送信した前記パケットの量が前記要求バッファサイズに到達すると、前記処理情報を含まない前記パケットを生成する
    ことを特徴とする送信装置。
  2. パケットに対して行う処理を示す処理情報を含む前記パケットを受信する受信部と、
    前記処理情報に従って前記パケットを処理する処理部と
    を備え、
    前記処理情報は、前記パケットに対するバッファリングに関する情報を含み、
    前記バッファリングに関する情報は、前記バッファリングを行う前記パケットの量を示す情報である、要求バッファサイズを含み、
    前記処理部は、前記要求バッファサイズになるまで前記パケットを前記バッファリングし、前記バッファリングした前記パケットの量が前記要求バッファサイズを超えたとき、前記バッファリングを停止して、前記バッファリングしなかった前記パケットと前記バッファリングした前記パケットを送信する
    ことを特徴とする中継装置。
  3. パケットに対して行う処理を示す処理情報を含む前記パケットを受信する受信部と、
    前記処理情報に従って前記パケットを処理する処理部と
    を備え、
    前記処理情報は、前記パケットに対するバッファリングに関する情報を含み、
    前記バッファリングに関する情報は、前記バッファリングを行う前記パケットの量を示す情報である、要求バッファサイズを含み、
    前記処理部は、前記要求バッファサイズに到達するまで、前記パケットを転送遅延が発生する経路を設定した仮想ネットワークへ転送することによって前記パケットを前記バッファリングする
    ことを特徴とする中継装置。
  4. 請求項1に記載の送信装置と、
    請求項又はに記載の中継装置と
    を備える、通信システム。
  5. 送信したパケットの量が、前記パケットに対するバッファリングを行う前記パケットの量を示す情報である、要求バッファサイズに到達するまで、中継装置が前記パケットに対して行う処理を示す処理情報を含む前記パケットを生成し、
    前記処理情報は、前記要求バッファサイズを含み、
    送信した前記パケットの量が前記要求バッファサイズに到達すると、前記処理情報を含まない前記パケットを生成し、
    前記パケットを送信する
    ことを特徴とする送信方法。
  6. パケットに対して行う処理を示す処理情報を含む前記パケットを受信し、
    前記処理情報は、前記パケットに対するバッファリングに関する情報を含み、
    前記バッファリングに関する情報は、前記バッファリングを行う前記パケットの量を示す情報である、要求バッファサイズを含み、
    前記要求バッファサイズになるまで前記パケットを前記バッファリングし、前記バッファリングした前記パケットの量が前記要求バッファサイズを超えたとき、前記バッファリングを停止して、前記バッファリングしなかった前記パケットと前記バッファリングした前記パケットを送信する
    ことを特徴とする中継方法。
  7. パケットに対して行う処理を示す処理情報を含む前記パケットを受信し、
    前記処理情報は、前記パケットに対するバッファリングに関する情報を含み、
    前記バッファリングに関する情報は、前記バッファリングを行う前記パケットの量を示す情報である、要求バッファサイズを含み、
    前記要求バッファサイズに到達するまで、前記パケットを転送遅延が発生する経路を設定した仮想ネットワークへ転送することによって前記パケットを前記バッファリングする
    ことを特徴とする中継方法。
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