JP6555853B2 - 送信装置、送信制御方法及びプログラム - Google Patents
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Description
また、IPネットワークを流れる映像データは年々高画質化、高品質化してきており、符号化技術も圧縮効率の高いHEVC(High Efficiency Video Coding)の登場等により進歩してきている。
一方、メディアデータの通信量は年々増加しているため、通信帯域の大容量化が求められている。つまり、インフラの整備と共にネットワーク帯域を効率的に利用する事が求められている。
複数の伝送路を並行して利用するマルチパス伝送においては、利用する複数の伝送路の帯域やジッタが異なる場合も考えられる。帯域が狭く、レイテンシが大きい伝送路にパケットを流した場合には、帯域が広く、レイテンシが小さい伝送路にパケットを流した場合に比べて、受信装置が受信するまでの遅延が大きくなってしまう可能性がある。これに対し、特許文献1には、伝送路毎の帯域やレイテンシ等の違いを考慮して、各伝送路に振り分けるデータ量を制御する技術が開示されている。
図1は、実施形態に係る送信装置100を示す図である。送信装置100は、生成部101、管理部102、第1記憶部103と、計測部104、第2記憶部105、制御部106、及び3つの通信I/F107a〜107cを有している。
通信経路としての伝送路110a〜110cは、3Gや4G等の携帯電話系の通信サービスやインターネット、或いはLAN(Local Area Network)等のネットワークである。通信I/F107a〜107cは、データを送受信する機能を備え、各々伝送路110a〜110cと通信可能な様に接続されている。送信装置100は、複数の伝送路110a〜110cを並列に使用してデータを送信するマルチ伝送が可能である。尚、通信手段は無線でも有線でも良い。また、送信装置100は、通信I/F及び対応する伝送路を複数有していればよく、その数は、実施形態に限定されるものではない。
管理部102は、入力された符号化データのフレーム毎のサイズ情報を生成し、これを保持する。第1記憶部103は、許容時間を示す情報を記憶する。本実施例において、許容時間は、フレーム単位の符号化データを伝送する際の、許容可能な伝送時間である。許容時間を示す情報は、予めROM(Read Only Memory)等に格納されているものとする。
第2記憶部105は、計測部104により計測された、伝送路110a〜110c毎の通信速度を示す通信速度情報を記憶する。なお、第2記憶部105が記憶する通信速度情報は、計測部104により計測が行われる度に更新される。制御部106は、受信装置との通信セッションの制御及び3つの通信I/F107a〜107cへ送信するデータの振り分けを行う。
なお、図1に示す各部及び以下に示す送信装置100の処理は、CPU(Central Processing Unit)がROM等に格納されているプログラムを読み出し、このプログラムを実行することにより実現されるものである。
次に、S203において、制御部106は、フレームのサイズ情報と許容時間とに基づいて、フレーム送信レートを算出する(算出処理)。ここで、フレーム送信レートは、フレームの送信時に許容される通信速度、すなわち許容速度の一例である。また、S203の処理は、算出処理の一例である。制御部106は、具体的には、フレームのサイズを許容時間で除算することにより、フレーム送信レートを算出する。ただし、RTPで送信する場合、RTPヘッダの分のデータ量が加算される。そこで、この場合には、制御部106は、RTPヘッダサイズにパケット分割数を掛けた分のデータ量を考慮して、フレーム送信レートを算出してもよい。
次に、S206において、制御部106は、選出した送信パスの中から、利用する伝送路の数がより少ない送信パスを抽出する。上記の例においては、Aのみの送信パスの方が利用する伝送路の数が少ない。したがって、この場合、制御部106は、Aのみの送信パスを抽出する。
S208において、制御部106は、複数の送信パスのうち、送信パスにおいて利用する伝送路の未使用時間がより長い送信パスを、処理対象のフレームの送信に利用する送信パスとして決定する。また、S209において、制御部106は、抽出した1つの送信パスを、処理対象のフレームの送信に利用する送信パスとして決定する。ここで、S208,S209の処理は、パケット群毎に、パケット群の送信に利用する、少なくとも一つの通信経路を含む送信パスを決定する決定処理の一例である。S208,S209の処理は、パケット群毎に、パケット群の送信に利用する、1又は2以上の通信経路を含む送信パスを決定する。以上で、送信制御処理が終了する。
例えば、フレーム番号「01」のフレームにおいては、フレーム送信レート110Mbpsが算出され、送信パスとして、AとBとCの組み合わせ1つのみが選出されたことを示している。また、フレーム番号「02」のフレームにおいては、フレーム送信レート30Mbpsが算出され、送信パスとして、Aのみ又はBのみの送信パスが選出され、この中から、Aのみの送信パスに決定されたことを示している。
なお、他の例としては、制御部106は、S208において、未使用時間と閾値との比較を行うこととしてもよい。すなわち、制御部106は、未使用時間が閾値以下の場合には、複数の送信パスのうち、予め設定された優先度によって送信パスを決定し、未使用時間が閾値よりも大きい場合には、未使用時間がより長い伝送路を含む送信パスに決定する。
さらに、送信装置100は、未使用時間が長い伝送路が存在する場合に、この伝送路を含む送信パスを利用する。したがって、送信装置100は、各伝送路に係るRRをデータの送信に応じて受信することができ、定期的に各伝送路の状態を確認することができる。したがって、送信装置100は、検査パケット等を利用することなく、伝送路毎の通信品質の正確性を向上させることができる。
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記録媒体(記憶媒体)等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インターフェイス機器、撮像装置、webアプリケーション等)から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
尚本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。なお、この場合のプログラムとは、コンピュータ読取可能であり、実施形態において図に示したフローチャートに対応したプログラムである。
プログラムを供給するための記録媒体としては、以下に示す不揮発性の媒体がある。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)等である。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせることも可能である。すなわち該ユーザは、その鍵情報を使用することによって暗号化されたプログラムを実行し、コンピュータにインストールさせることができる。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、実行されることによっても、前述した実施形態の機能が実現される。すなわち、該プログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行うことが可能である。
101 生成部
102 管理部
103 第1記憶部
104 計測部
105 第2記憶部
106 制御部
Claims (10)
- 送信装置であって、
所定単位のデータの送信レートを決定するレート決定手段と、
複数の通信経路のうち前記レート決定手段により決定された送信レートで前記所定単位のデータを送信可能な1つ以上の通信経路の組合せが複数存在する場合、前記複数の組合せのうち、通信経路の数がより少ない組合せに対応する通信経路によって前記所定単位のデータを送信することを決定する経路決定手段と、を有し、
前記経路決定手段は、前記通信経路の数が同一の組合せが複数存在する場合に、前記送信装置による未使用時間がより長い通信経路を含む組合せに対応する通信経路によって前記所定単位のデータを送信することを決定することを特徴とする送信装置。 - 前記経路決定手段は、前記レート決定手段により決定された送信レートで前記所定単位のデータを送信可能な第1の組合せとして第1通信経路を決定すると共に、第2の組合せとして第2通信経路と第3通信経路を決定した場合、通信経路の数がより少ない前記第1の組合せに対応する前記第1の通信経路によって前記所定単位のデータを送信することを決定することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
- 前記所定単位のデータは、1つのフレームに対応するデータであることを特徴とする請求項1又は2に記載の送信装置。
- 前記レート決定手段は、前記所定単位のデータのサイズと、前記所定単位のデータの送信に係る許容時間とに基づいて前記所定単位のデータの送信レートを決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の送信装置。
- 前記経路決定手段により前記所定単位のデータを送信するための通信経路として複数の通信経路が決定された場合に、各通信経路の通信速度に基づいて、前記所定単位のデータを格納する複数のパケットを振り分ける振り分け手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の送信装置。
- 前記経路決定手段により前記所定単位のデータを送信するための通信経路として複数の通信経路が決定された場合に、各通信経路における、リクエスト送信から応答を受信するまでにかかる遅延時間に基づいて、前記所定単位のデータを格納する複数のパケットを振り分ける振り分け手段を有することを特徴とする請求項1乃至5のうち何れか1項に記載の送信装置。
- 前記所定単位のデータは動画像を含むコンテンツデータであり、
前記レート決定手段は、前記動画像の所定単位ごとに送信レートを決定し、
前記経路決定手段は、前記所定単位ごとのデータを送信するための通信経路の決定を行うことを特徴とする請求項1乃至6のうち何れか1項に記載の送信装置。 - 前記所定単位のデータの宛先である受信装置から取得した情報に基づいて前記複数の通信経路のそれぞれの通信速度を測定する測定手段を有し、
前記経路決定手段は、前記レート決定手段により決定された送信レートと、前記測定手段により測定された通信速度とに基づいて、前記所定単位のデータを送信可能な1つ以上の通信経路の組合せを決定することを特徴とする請求項1乃至7のうち何れか1項に記載の送信装置。 - 送信装置が実行する送信制御方法であって、
所定単位のデータの送信レートを決定し、
複数の通信経路のうち前記決定された送信レートで前記所定単位のデータを送信可能な
1つ以上の通信経路の組合せが複数存在する場合、前記複数の組合せのうち、通信経路の
数が少ない組合せに対応する通信経路によって前記所定単位のデータを送信し、
前記通信経路の数が同一の組合せが複数存在する場合に、前記送信装置による未使用時
間がより長い通信経路を含む組合せに対応する通信経路によって前記所定単位のデータを
送信することを決定することを特徴とする送信制御方法。 - コンピュータを、請求項1乃至8のうち何れか1項に記載の送信装置の各手段として動作させるためのプログラム。
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