JP4418409B2 - プレミアパケット識別装置、端末装置、プレミアパケット識別システムおよびプレミアパケット識別方法 - Google Patents
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Description
「RFC2474:Definition of the Differentiated Services Field (DS Field) in the IPv4 and IPv6 Headers」、[online]、[平成17年6月3日検索]、インターネット、<URL:http://www.ietf.org/rfc/rfc2474.txt>
また、本発明のプレミアパケット識別装置は、真のプレミアパケット(詐称されていないプレミアパケット)のTOSフィールド、またはTraffic Classフィールドの値を優先度の高い値に書き換えるので、プレミアパケット識別装置は、真のプレミアパケットの優先制御を行うことができる。
まず、本発明の第1の実施の形態を説明する。第1の実施の形態は、ネットワークに接続するルータ(請求項におけるプレミアパケット識別装置)が、ノード(端末装置)から受信したIPパケットについてプレミアパケットであるか否かの識別を行うことを特徴とする。なお、本実施の形態におけるプレミアパケット(プレミアIPパケット)とは、ネットワークに接続されたノード(ルータやサーバ)が、他のIPパケットよりも優先的に処理する等、他のIPパケットとは異なる処理を行うIPパケットのことをいう。また、以下の説明において、IPパケットは、適宜パケットと略す。
図1を用いて第1の実施の形態のプレミアパケット識別システムの全体構成を説明する。図1は、第1の実施の形態のプレミアパケット識別システムの全体構成を示した図である。本実施の形態のプレミアパケット識別システムは、端末装置10,20と、インターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワーク700と、端末装置10,20およびネットワーク700を接続するルータ200とを含んで構成される。なお、端末装置10,20とルータ200とは、LAN等の伝送路により接続され、端末装置10,20およびルータ200は、この伝送路経由でデータ(パケット300)の送受信を行う。また、端末装置10,20は、図1に示す台数に限定されるものではない。
端末装置10は、プレミアパケットサービスの契約者の端末装置であり、ルータ200に格納されているビットマスクパターンテーブル(マスクパターンテーブル)233と同じマスクパターンテーブル133が格納されている。このマスクパターンテーブル133は、プレミアパケットのヘッダに書き込む値の演算に用いるビットマスクと、そのビットマスクのパターン番号とを示したものである。
端末装置20は、プレミアパケットサービスの非契約者の端末装置であり、マスクパターンテーブル133は格納していない。ここでは、端末装置10が送信するプレミアパケットをパケット300Aとし、端末装置20が送信するパケットをパケット300Bとする。
なお、マスクパターンテーブル233は、請求項における第1のマスクパターンテーブルに相当し、マスクパターンテーブル133は、請求項における第2のマスクパターンテーブルに相当する。
次に、図1を参照しつつ、図2を用いて端末装置10の構成を説明する。図2(a)は、図1のプレミアパケットサービスの契約者の端末装置のハードウェア構成を示したブロック図であり、(b)は、(a)の端末装置を機能展開して示したブロック図である。
ここで、図3を用いて、図2(b)のパケット作成処理部410がプレミアパケットを作成する手順を説明する。図3は、図2(b)のパケット作成処理部がプレミアパケットを作成する手順を説明した図である。
例えば、図3のマスクパターンテーブル133において、ビットマスクのパターン番号が「4」のビットマスクは「111010101010100011100011111000」である。なお、ビットマスク全体の桁数(ビット数)は、ここでは30桁(30ビット)としているが、これに限定されない。
そして、パケット作成処理部410は、ビットマスクのパターン番号「4」と、論理積の結果、「1」となったビットの数「11」とをパケット300のTOSフィールドに書き込み、プレミアパケット(パケット300A)を作成する(S303)。そして、このパケット300Aを入出力部170経由で、ルータ200へ送信する(S304)。
ちなみに、端末装置10(およびルータ200)が、パケット300のペイロードの一部(所定領域)のビット列を用いて演算処理を行うときには、その演算処理に用いる領域(例えば、30ビット分)はビット列中のどの領域かを、各ノード(端末装置10およびルータ200)との間で決めておく。そして、端末装置10の記憶部130に、演算処理に用いる領域がビット列中のどの領域かに関する情報を格納しておき、同じ情報をルータ200の記憶部230にも格納しておく。そして、端末装置10およびルータ200はこの情報を参照して、演算処理に用いるビット列の領域を同じ領域にする。
前記した説明では、パケット作成処理部410が、図4(a)に示すように、IPv4のパケット300のTOSフィールド(8ビット)にビットマスクのパターン番号と、演算処理結果とを書き込む場合を例に説明したが、これに限定されない。
続いて、図1〜図4を参照しつつ、図5を用いてルータ200の構成を説明する。図5(a)は、図1のルータのハードウェア構成を示したブロック図であり、(b)は、(a)のルータを機能展開して示したブロック図である。
この記憶部230に格納される各種データは、ネットワーク700、あるいはルータ200に接続される端末装置(プレミアパケットサービスの事業者の端末装置等)により入力される。
(1)受信したパケット300のヘッダの識別フィールドの値をチェックし、ビットマスクのパターン番号と、演算結果の値とを読み出す。
(2)読み出したビットマスクのパターン番号に対応するビットマスクを、マスクパターンテーブル233から選択する。次に、受信したパケット300のペイロードのビット列と、選択したビットマスクとを用いて演算処理(例えば、論理積の演算)を行う。そして、その演算結果の値と、パケット300から読み出した演算結果の値とを比較する。例えば、演算処理が論理積の場合、自身のマスクパターンテーブル233から読み出したビットマスクと、パケット300のペイロードのビット列との論理積で、「1」となったビットの数と、パケット300から読み出した論理積の値とを比較する。
(3)比較した結果、両者の演算処理結果の値が同じだった場合、そのパケット300をプレミアパケットと判断する。一方、両者の値が同じではなかった場合、パケット300はプレミアパケットとは判断しない。
例えば、ルーティングテーブル234に、プレミアパケットの転送先のネットワーク(あるいはサーバ80)の情報を書き込んでおき、転送制御部242は、このルーティングテーブル234を参照して、プレミアパケットを所定のネットワーク(あるいはサーバ80)へ転送するようにしてもよい。
なお、図7のサーバ80(80A,B)は、ルータ200経由でネットワーク700に接続するコンピュータ(例えば、Webサーバ)である。サーバ80Aは、プレミアパケットサービスの契約者の端末装置10から送信されるパケット300Aを処理するサーバであり、サーバ80Bは、それ以外のパケット300(300B)を処理するサーバであるとする。
続いて、本発明の第2の実施の形態を説明する。図8は、第2の実施の形態のプレミアパケット識別システムの構成を示した図である。前記した第1の実施の形態と同様の構成要素は同じ符号を付して、説明を省略する。
図8を参照しつつ、図9を用いてサーバ90の構成を説明する。図9(a)は、図8のサーバのハードウェア構成を示したブロック図であり、(b)は、(a)のサーバを機能展開して示したブロック図である。
入出力部970は、ネットワーク700経由でのデータ入出力を司る。この入出力部970は、ネットワークインタフェース940および入出力インタフェース950により実現される。
処理部960は、プレミアパケットの識別を行うとともに、このプレミアパケットの優先処理を行う。このため、処理部960はプレミアパケット識別部241と、パケット処理部942とを備える。なお、このプレミアパケット識別部241は、第1の実施の形態と同様にマスクパターンテーブル233を参照して、受信したパケット300がプレミアパケットか否かの識別を行う。なお、処理部960は、CPU910が記憶部930の各プログラムを実行することにより実現される。
80(80A,B),90 サーバ
110,210,910 CPU
120,920 メインメモリ
130,230,930 記憶部
131,931 通信プログラム
132 プレミアパケット作成プログラム
133 マスクパターンテーブル(第2のマスクパターンテーブル)
233 マスクパターンテーブル(第1のマスクパターンテーブル)
140,940 ネットワークインタフェース
150,950 入出力インタフェース
160,960 処理部
170,270,970 入出力部
200 ルータ
231 転送制御プログラム
232 プレミアパケット識別プログラム
234 ルーティングテーブル
240 ネットワークインタフェース
241 プレミアパケット識別部
242 転送制御部
260,960 処理部
300(300A,B) パケット
410 パケット作成処理部
700 ネットワーク
942 パケット処理部
Claims (8)
- 優先度の高いIPパケットであるプレミアパケットを送信する端末装置と、受信したIPパケットから前記プレミアパケットを識別するプレミアパケット識別装置とを備えるプレミアパケット識別システムに用いられるプレミアパケット識別装置であって、
1以上のパターンのビットマスクを示したマスクパターンテーブルを格納する記憶部と、
IPパケットの入出力を行う入出力部と、
前記入出力部経由で、前記IPパケットを受信し、前記受信したIPパケットのヘッダに含まれるビットマスクのパターンの識別番号をキーとして、前記マスクパターンテーブルから選択したビットマスクにおける所定領域のビット列と、前記IPパケットのペイロードにおける所定領域のビット列との論理積演算処理を行い、前記演算処理結果の値が、前記受信したIPパケットのヘッダに含まれる演算処理結果の値と同じだったとき、前記IPパケットをプレミアパケットとして識別し、前記プレミアパケットとして識別したIPパケットを優先的に処理する処理部と、
を備えることを特徴とするプレミアパケット識別装置。 - 前記処理部によるIPパケットの優先的な処理は、
前記プレミアパケットとして識別したIPパケットのTOS(Type of Service)フィールド、またはTrafficClassフィールドの値を優先度の高い値に書き換え、前記値を書き換えたIPパケットを前記入出力部経由でネットワークへ転送する処理であることを特徴とする請求項1に記載のプレミアパケット識別装置。 - 優先度の高いIPパケットであるプレミアパケットを送信する端末装置と、受信したIPパケットから前記プレミアパケットを識別するプレミアパケット識別装置とを備えるプレミアパケット識別システムに用いられる端末装置であって、
IPパケットの入出力を行う入出力部と、
前記プレミアパケット識別装置に格納される第1のマスクパターンテーブルと同じ1以上のパターンのビットマスクを示した第2のマスクパターンテーブルを格納する記憶部と、
前記第2のマスクパターンテーブルから選択したビットマスクにおける所定領域のビット列と、前記IPパケットのペイロードにおける所定領域のビット列との論理積演算処理を行い、前記演算処理結果の値と、前記演算処理に用いたビットマスクのパターンの識別番号とをヘッダに書き込んだIPパケットを、前記入出力部経由で前記プレミアパケット識別装置へ送信するパケット作成処理部と、
を備えることを特徴とする端末装置。 - 前記パケット作成処理部は、
前記演算処理結果の値と、前記演算処理に用いたビットマスクのパターンの識別番号とを、前記IPパケットのヘッダのTOS(Type of Service)フィールド、Traffic Classフィールド、またはFlowLabelフィールドに書き込むことを特徴とする請求項3に記載の端末装置。 - 請求項1または請求項2に記載のプレミアパケット識別装置および請求項3または請求項4に記載の端末装置を備えることを特徴とするプレミアパケット識別システム。
- 受信したIPパケットから優先度の高いIPパケットであるプレミアパケットを識別するプレミアパケット識別方法であって、
IPパケットの入出力を行う入出力部と、1以上のパターンのビットマスクを示したマスクパターンテーブルを格納する記憶部と、前記マスクパターンテーブルを参照してプレミアパケットの識別を行い、前記プレミアパケットとして識別したIPパケットを優先的に処理する処理部とを備えるプレミアパケット識別装置が、
前記入出力部経由で、ビットマスクのパターンの識別番号と、このビットマスクおよび自身のIPパケットのペイロードのビット列を用いた演算処理結果の値とをヘッダに含むIPパケットを受信するステップと、
前記受信したIPパケットのヘッダに含まれるビットマスクのパターンの識別番号をキーとして、前記マスクパターンテーブルから選択したビットマスクにおける所定領域のビット列と、前記受信したIPパケットのペイロードにおける所定領域のビット列との論理演算処理を行うステップと、
前記演算処理結果の値が、前記受信したIPパケットのヘッダに含まれる演算処理結果の値と同じだったとき、前記受信したIPパケットをプレミアパケットとして識別するステップと、
前記プレミアパケットとして識別したIPパケットを優先的に処理するステップと、
を実行することを特徴とするプレミアパケット識別方法。 - 前記IPパケットを優先的に処理するステップは、
前記プレミアパケットとして識別したIPパケットのTOS(Type of Service)フィールド、またはTrafficClassフィールドの値を優先度の高い値に書き換え、前記値を書き換えたIPパケットをネットワークへ転送するステップであることを特徴とする請求項6に記載のプレミアパケット識別方法。 - 優先度の高いIPパケットであるプレミアパケットを送信する端末装置と、受信したIPパケットから前記プレミアパケットを識別するプレミアパケット識別装置とを用いたプレミアパケット識別方法であって、
IPパケットの入出力を行う入出力部と、前記プレミアパケット識別装置に格納される第1のマスクパターンテーブルと同じ1以上のパターンのビットマスクを示した第2のマスクパターンテーブルを格納する記憶部と、前記第2のマスクパターンテーブルを参照してプレミアパケットの作成を行うパケット作成処理部とを備える端末装置が、
前記第2のマスクパターンテーブルから、ビットマスクを選択するステップと、
前記選択したビットマスクにおける所定領域のビット列と、プレミアパケットとして送信するIPパケットのペイロードのビット列における所定領域のビット列との論理積演算処理を行うステップと、
前記演算処理に用いたビットマスクのパターンの識別番号と、前記演算処理結果の値とをヘッダに書き込んだIPパケットを、前記入出力部経由で前記プレミアパケット識別装置へ送信するステップと、
を実行し、
IPパケットの入出力を行う入出力部と、前記第1のマスクパターンテーブルを格納する記憶部と、前記マスクパターンテーブルを参照してプレミアパケットの識別を行い、前記プレミアパケットとして識別したIPパケットを優先的に処理する処理部とを備えるプレミアパケット識別装置が、
前記入出力部経由でIPパケットを受信するステップと、
前記受信したIPパケットのヘッダに含まれるビットマスクのパターンの識別番号をキーとして、前記第1のマスクテーブルパターンテーブルから選択したビットマスクにおける所定領域のビット列と、前記受信したIPパケットのペイロードにおける所定領域のビット列との論理積演算処理を行うステップと、
前記演算処理結果の値が、前記受信したIPパケットのヘッダに含まれる演算処理結果の値と同じだったとき、前記受信したIPパケットをプレミアパケットとして識別するステップと、
前記プレミアパケットとして識別したIPパケットを優先的に処理するステップと、
を実行することを特徴とするプレミアパケット識別方法。
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