JP6612070B2 - 作業車輌 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧シリンダによって作業機を作動させるトラクタ等の作業車輌に関し、詳しくは該油圧シリンダを制御する油圧装置に関する。
一般に、オイルポンプから圧送されるオイルをバルブによって制御する油圧シリンダを有するトラクタが知られている。
従来、走行車体の前方部にフロントローダが取り付けられたトラクタが提案されている(特許文献1参照)。フロントローダは、土砂等を掬いあげる作業機であり、該フロントローダに設けられた油圧シリンダによって作動される。該油圧シリンダは、走行車体の後部に設けられたミッションケースの後側部に設けられた油圧制御弁によって制御される。
特開2013−112978号公報
一般に、フロントローダ等の前方作業機を取り付けたトラクタは、特殊な仕様であり、トラクタの生産量に占める割合は多くない。しかしながら、上記特許文献1に記載のものは、油圧制御弁が、ミッションケースとともに幅方向において後輪と重なる走行車体内に配置されているので、フロントローダを有するトラクタは、フロントローダを有さない通常タイプのトラクタとは、別設計でかつ異なる工程で走行車体を製造する必要があり、コストアップの原因になっている。
そこで、本発明は、フロントローダ等の前方作業機用油圧バルブ装置の取り付け取り外しが容易な位置に構成し、もって上述した課題を解決する作業車輌を提供することを目的とする。
本発明は、車輪(2,3)に支持される走行機体(5)の前部にエンジン(E)及び該エンジン(E)によって駆動されるオイルポンプ(P)が配置され、前記エンジン(E)の後方に該エンジン(E)からミッションケース(11)への動力を断接するクラッチを収納するクラッチハウジング(10)が配置される作業車輌(1)において、
前記走行機体(5)の前部に支持され、油圧シリンダ(27,30)により作動される前方作業機(6)を備え、
前記クラッチハウジング(10)の側方に突出するように前記走行機体(5)に固定されたブラケット(33)に、前記オイルポンプ(P)から前記油圧シリンダ(27,30)への油圧の供給及び前記油圧シリンダ(27,30)からの油圧の排出を制御する前方作業機用油圧バルブ装置(32)を配置し、
前記走行機体(5)の後部に、油圧シリンダ(71)及び油圧バルブ(72)を有する後方作業機用油圧装置(70)を備え、
前記前方作業機用油圧バルブ装置(32)は、前記前方作業機(6)の油圧シリンダ(27,30)に油圧を供給しない状態にあって前記オイルポンプ(P)の油圧に連結する直通ポート(43)を有し、
前記後方作業機用油圧装置(70)の油圧バルブ(72)に、前記オイルポンプ(P)からの油圧が前記前方作業機用油圧バルブ装置(32)を経由して供給され、
前記直通ポート(43)は、前記クラッチハウジング(10)に対向して配置され、該直通ポート(43)からの油圧が前記後方作業機用油圧装置(70)の油圧バルブ(72)に連通してなる、
ことを特徴とする。
例えば図2、図8及び図9を参照して、前記前方作業機(6)は、それぞれ2個の油圧室(29A,29B,31A,31B)を有する左右の昇降用油圧シリンダ(27)と左右の回動用油圧シリンダ(30)とを備え、
前記前方作業機用油圧バルブ装置(32)は、前記オイルポンプ(P)から油圧が供給される1個の供給ポート(37)と、オイルタンク(11)に排出される1個の排出ポート(39)と、切り替えによって前記供給ポート(37)及び排出ポート(39)に連通可能な4個の連通ポート(40A,40B,40C,40D)と、を有し、
前記4個の連通ポート(40A,40B,40C,40D)にそれぞれ連通する4個のバルブ側の油圧配管(49A,49B,49C,49D)と、
前記左右の昇降用油圧シリンダ(27)及び前記左右の回動用油圧シリンダ(30)のそれぞれ同方向に作動する各油圧室(29A,29B,31A,31B)を合流して連通する4個のシリンダ側の油圧配管(50A,50B,50C,50D)と、を備え、
前記4個のバルブ側の油圧配管(49A,49B,49C,49D)の一端にそれぞれ設けられたバルブ側の接続端子(51A,51B,51C,51D)と、前記4個のシリンダ側の油圧配管(50A,50B,50C,50D)の一端にそれぞれ設けられたシリンダ側の接続端子(52A,52B,52C,52D)と、が接続され、
前記4個のバルブ側の接続端子(51A,51B,51C,51D)は、前記前方作業機用油圧バルブ装置(32)と前記前方作業機(6)との間にて、前記走行機体(5)の左右方向に並び、かつ上下に前記油圧が流動される向きに配置されると共に、外側の2個の前記バルブ側の接続端子(51A,51D)に対して内側の2個の前記バルブ側の接続端子(51B,51C)の高さが高くなるように配置されてなる。
なお、上述カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより特許請求の範囲に記載の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明は、前方作業機用油圧バルブ装置がクラッチハウジングの側方に突出するブラケットに配置されるので、フロントローダ等の前方作業機の有無に応じて前方作業機用油圧バルブ装置の取り付け取り外しを容易に行うことができる。このため、通常タイプのトラクタの走行機体の設計を、フロントローダを有するトラクタの走行機体の設計に使いまわすことが可能となり、コストを削減することができる。また、直通ポートが、クラッチハウジングに対向して配置されるので、前方作業機用油圧バルブ装置と後方作業機用油圧バルブとをつなぐ配管を外装から飛び出させることなく配索することができる。このため、外観を損なうことなく配管を設けることができ、また該配管の損傷を防ぐことができる。
請求項に係る本発明は、4個のバルブ側の接続端子が左右方向に並んで配置されているので、前後方向において狭い空間にこれらのバルブ側の接続端子を設けることができる。また、外側の2個に対して内側の2個の前記バルブ側の接続端子の高さが高くなるように配置されている。このため、シリンダ側の接続端子の取り付け取り外しの際、スパナ等の工具を使用する空間が生まれ、他のバルブ側の接続端子が邪魔にならずに、作業者はバルブ側の接続端子の取り付け取り外しを行うことができ、整備性を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係るフロントローダを備えたトラクタを示す右側面図。 上記トラクタの走行機体を示す左側面図。 本発明の実施の形態に係る油圧バルブ装置の配置を示す平面図。 本発明の実施の形態に係る油圧バルブ装置の配置を示す斜視図。 上記油圧バルブ装置の配置を示す斜め右前方から視た斜視図。 上記油圧バルブ装置の配置を示す斜め右後方から視た斜視図。 上記油圧バルブ装置の配置を示す斜め下から視た斜視図。 上記油圧バルブ装置の油圧回路図。 本発明の実施の形態に係る各連通ポートとローダアームシリンダ装置及びバケットシリンダ装置との接続関係を示す図。 本発明の実施の形態に係るアダプタの配置を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図。 本発明の実施の形態に係るアダプタ及びカプラを示す斜視図。 上記アダプタを示す正面図。 上記アダプタにカプラを取り付ける際のスパナの動作を示す斜視図。 上記スパナの動作を示す正面図。 上記カプラを示す断面図。 上記アダプタに接続することができる他のカプラの構造を示す断面図。
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。作業車輌であるトラクタ1は、図1及び図2に示すように、前輪2及び後輪3によって支持される走行機体5と、走行機体5の前部に支持されるフロントローダ(前方作業機)6と、を備える。上記走行機体5の前部には、エンジンEと、該エンジンEによって駆動されるオイルポンプPと、が設けられており、エンジンEが設けられたエンジンルーム7は、ボンネット9によって覆われている。エンジンEの後方に、クラッチハウジング10が配置されており、該クラッチハウジング10の内部に、上記エンジンEからミッションケース11への動力を断接するクラッチが収納されている。クラッチハウジング10の後方に、該ミッションケース11が設けられている。ミッションケース11はオイルタンクを兼用しており、内部にオイルが貯蔵されている。
走行機体5の後部には、後方作業機用のリフトアーム8が昇降自在に支持されている。該リフトアーム8に、ロータリ耕耘機等が連結されるロアリンク69が吊り下げ支持される。リフトアーム8を動作させるリフトシリンダ装置13及びリフトバルブ15を有する後方作業機用油圧装置12は、ミッションケース11の上方に配置される。リフトバルブ15がリフトシリンダ装置13のオイルを制御することによって、リフトシリンダ装置13は作動され、リフトアーム8は昇降される。
上記クラッチハウジング10の上方には、運転操作部16が設けられており、該運転操作部16は、フロア17と、該フロア17の上方に配置されたステアリングハンドル19及び座席20と、を有する。運転操作部16と上記エンジンルーム7との間には、両者を仕切る遮蔽板21が設けられている。
上記遮蔽板21の側面の左右それぞれに、側方に向かって広がるプレート状のガード22が取り付けられており、左右のガード22に対して前方下部の走行機体5のフレームに、上記フロントローダ6が固定支持される。上記フロントローダ6は、下端が走行機体5のフレームに固定された固定アーム23を左右それぞれに有する。固定アーム23は上記下端から上方向に延び、左右の固定アーム23それぞれの上端には、可動アーム25が回動可能に支持される。可動アーム25は、前方に向かって延び、中間部にて前方下に向かって屈折して延びる。左右の可動アーム25の間には、土砂等を掬いいれるバケット26が設けられており、該バケット26は、左右の可動アーム25それぞれの前端部に回動可能に取り付けられている。
左右の可動アーム25及びバケット26を作動させるために、フロントローダ6には、4個の油圧シリンダが設けられている。左右それぞれの固定アーム23と可動アーム25との間に、油圧シリンダであるローダアームシリンダ装置(昇降用油圧シリンダ)27が設けられている。該ローダアームシリンダ装置27のピストンロッド27Bは、固定アーム23の中部前面に回動可能に連結され、ローダアームシリンダ装置27のシリンダ27Aは、可動アーム25の中部後面に回動可能に連結されている。左右のローダアームシリンダ装置27を伸縮させることにより、固定アーム23に対して可動アーム25を昇降させることができる。
左右の可動アーム25とバケット26との間には、油圧シリンダであるバケットシリンダ装置(回動用油圧シリンダ)30が設けられている。該バケットシリンダ装置30のシリンダ30Aは、可動アーム25の中部前面に回動可能に連結され、バケットシリンダ装置30のピストンロッド30Bは、バケット26の中間部後方にリンクを介して回動可能に連結されている。左右のバケットシリンダ装置30を伸縮させることにより、可動アーム25に対して上記バケット26を回動させることができる。これら左右のローダアームシリンダ装置27及びバケットシリンダ装置30は、上記走行機体5に設けられた図3に記載の油圧バルブ装置(前方作業機用油圧バルブ装置)32によって制御される。
上記油圧バルブ装置32の油圧回路図は図8に示される。油圧バルブ装置32には、オイルの出入り口であるポートが複数設けられている。油圧バルブ装置32に設けられたポートとして、供給ポート37と、低圧排出ポート(排出ポート)39と、4個の連通ポート40A〜40Dと、ポンプポート41と、タンクポート42と、高圧排出ポート(直通ポート)43と、が設けられている。供給ポート37はオイルポンプPに接続され、低圧排出ポート39は上記ミッションケース11に接続される。連通ポート40A,40Bは、図9に示すように、油圧ホース45A,45Bを介して左右のローダアームシリンダ装置27に接続され、連通ポート40C,40Dは、油圧ホース45C,45Dを介して左右のバケットシリンダ装置30に接続されている。
上記ローダアームシリンダ装置27のシリンダ27A及びバケットシリンダ装置30のシリンダ30Aは、図9に示すように、内部にそれぞれ2個油圧室29A,29B,31A,31Bが設けられている。油圧室29A,29Bの中のオイルの圧力差によって、ローダアームシリンダ装置27のピストンロッド27Bは、シリンダ27Aに対して平行移動し、ローダアームシリンダ装置27は伸縮する。上記ローダアームシリンダ装置27と同様に、油圧室31A,31Bの中のオイルの圧力差によって、バケットシリンダ装置30のピストンロッド30Bは、シリンダ30Aに対して平行移動し、バケットシリンダ装置30は伸縮する。左右のローダアームシリンダ装置27が両方とも常に同方向に作動されるため、油圧ホース45Aは、途中枝分かれして左右それぞれのローダアームシリンダ装置27の油圧室29Aに接続されると共に、油圧ホース45Bは、途中枝分かれして左右それぞれの油圧室29Bに接続される。左右のバケットシリンダ装置30が両方とも常に同方向に作動されるため、油圧ホース45Cは、途中枝分かれして左右それぞれのバケットシリンダ装置30の油圧室31Bに接続されると共に、油圧ホース45Dは、途中枝分かれして左右それぞれの油圧室31Aに接続される。
上記油圧バルブ装置32の内部に、図8に示すように、ローダアーム油圧バルブ46及びバケット油圧バルブ47が設けられている。ローダアーム油圧バルブ46は、上記供給ポート37、低圧排出ポート39及び連通ポート40A,40Bに接続され、連通ポート40A,40Bは、該ローダアーム油圧バルブ46の切り替えによって、それぞれ1個の供給ポート37及び低圧排出ポート39に連通可能である。バケット油圧バルブ47は、供給ポート37、低圧排出ポート39及び連通ポート40C,40Dに接続され、連通ポート40C,40Dは、該バケット油圧バルブ47の切り替えによって、それぞれ1個の供給ポート37及び低圧排出ポート39に連通可能である。
上記ポンプポート41及びタンクポート42は、ローダアーム油圧バルブ46及びバケット油圧バルブ47を介さずに、それぞれ供給ポート37及び低圧排出ポート39に直接つながる。また、ローダアーム油圧バルブ46及びバケット油圧バルブ47の切り替えによって、連通ポート40A〜40Dが供給ポート37に連通されていない際、上記高圧排出ポート43は、供給ポート37に連通される。
上記油圧バルブ装置32は、図2、図3、図4、図5、図6及び図7に示すように、上記クラッチハウジング10の右側方に突出するように、金属板である支持プレート(ブラケット)33を介して走行機体5に固定される。該支持プレート33は、クラッチハウジング10の下部から右側方に突出するように延び、延びた先端の一部が上方に曲げられたL字形状である。油圧バルブ装置32は、支持プレート33の上方に曲げられた該先端に側面を当てて、支持プレート33の上面に固定される。油圧バルブ装置32の上面は、金属板である保護プレート35によって覆われており、該保護プレート35は、一端が支持プレート33の上方に曲げられた上記先端に固定され、該一端から上方に延び、途中走行機体5の内側に向かって屈曲して延びる。さらに保護プレート35の上方に、ステップ部36が配置されており、該ステップ部36は、上記フロア17から右側方に向かって連続して延びて形成され、人が足をかけることが可能である。支持プレート33によって油圧バルブ装置32の下面及び外側側面が覆われ、保護プレート35及びステップ部36によって油圧バルブ装置32の上面が覆われている。
上記供給ポート37、連通ポート40A〜40D及びタンクポート42は、図3及び図4に示すように、油圧バルブ装置32の上面に設けられている。上記高圧排出ポート43及び低圧排出ポート39は、油圧バルブ装置32の左側面に設けられており、上記ポンプポート41は、油圧バルブ装置32の右側面に設けられている。
上記油圧ホース45A〜45Dは、図9に示すように、4本のバルブ側油圧ホース(バルブ側の油圧配管)49A〜49Dと、4本のローダアーム側油圧ホース(シリンダ側の油圧配管)50A〜50Dと、を有する。バルブ側油圧ホース49A〜49Dの一端は、上記連通ポート40A〜40Dにそれぞれ接続される。バルブ側油圧ホース49A〜49Dは、図2、図10(a)及び図10(b)に示すように連通ポート40A〜40Dから前方に延び、右の上記ガード22と上記固定アーム23との間を通って上方に向かう。バルブ側油圧ホース49A〜49Dそれぞれの他端には、図9及び図11に示すように、アダプタ(バルブ側の接続端子)51A〜51Dが取り付けられている。これらのアダプタ51A〜51Dは、図2、図10(a)及び図10(b)に示すように、右のガード22と固定アーム23との間にて、上下にオイルが流動される向きに配置される。
上記ローダアーム側油圧ホース50A〜50Dの一端には、図9に示すように、アダプタ51A〜51Dと対になるカプラ(シリンダ側の接続端子)52A〜52Dがそれぞれ取り付けられている。アダプタ51A〜51Dとカプラ52A〜52Dとがそれぞれ接続することによって、4本のバルブ側油圧ホース49A〜49Dとローダアーム側油圧ホース50A〜50Dとは、それぞれ接続される。カプラ52A〜52Dから延びるローダアーム側油圧ホース50A〜50Dは、それぞれ途中で2本に枝分かれし、ローダアーム側油圧ホース50A〜50Dの他端は、計8個となっている。これらの他端は、それぞれ左右の上記ローダアームシリンダ装置27の油圧室29A,29B及び上記バケットシリンダ装置30の油圧室31A,31Bそれぞれに接続される。すなわち、各2個ずつある油圧室29A,29B,31A,31Bは、それぞれローダアーム側油圧ホース50A〜50Dによって合流され、各カプラ52A〜52Dに連通する。
上記アダプタ51Aとカプラ52Aとの接続構造について説明する。アダプタ51B〜51D及びカプラ52B〜52Dは、アダプタ51A及びカプラ52Aと同構造のため、説明を省略する。カプラ52Aは、図15に示すように、ローダアーム側油圧ホース50Aに接続される固定部53を有する。該固定部53の外面は、中間部に上部及び下部よりも窪んだ溝部55が形成されて括れた形状となっている。固定部53の内部は、オイルが通ることができるように孔があけられて中空となっており、該孔の先端付近は、下方に向かうにつれて孔の径が大きくなるテーパー形状の面56になっている。テーパー形状の該面56に、樹脂素材のシート57が設けられている。固定部53の下部側面は、締付部59によって覆われており、該締付部59の上端は、上記溝部55に嵌め込まれている。溝部55の上下方向の幅の分、締付部59は上下に移動可能になっており、また固定部53に対して回転自在となっている。締付部59の下端は、固定部53の下端よりも下に位置し、ナットのように上下方向にタップ孔60があけられた構造になっている。
上記アダプタ51Aは、図12に示すように、先端の外周面に、バルブ側油圧ホース49Aに向かうにつれて径が大きくなるテーパー形状の面61が形成されている。テーパー形状の該面61は、上記カプラ52Aのシート57に対応した形状となっている。テーパー形状の面61の下方は、円柱形状の締付部62であり、該締付部62は、外面にタップが切られ、上記カプラ52Aの締付部59を締め付けることができる構造になっている。さらにその下方には、締付部62よりも外径が大きいナット63が設けられている。締付部62とナット63との間には、円柱形状の継ぎ目65が設けられている。該継ぎ目65は、外径が締付部62及びナット63より小さいので、上記締付部62及び上記ナット63に対して窪んだ溝になっている。
上記4個のアダプタ51A〜51Dは、図10(a)及び図10(b)に示すように、左右方向に並べられて配置され、並んだ4個のアダプタのうち中側の2個であるアダプタ51B,51Cは、左右外側の2個であるアダプタ51A,51Dよりも高い位置に設けられている。
上記油圧バルブ装置32の高圧排出ポート43には、図3及び図4に示すように、油圧ホース66が接続されており、該油圧ホース66は、上記走行機体5に沿って配索され、走行機体5の後部に設けられた後方油圧装置(後方作業機用油圧装置)70に接続される。該後方油圧装置70は、後方油圧シリンダ装置(油圧シリンダ)71と、該後方油圧シリンダ装置71のオイルを制御する後方油圧バルブ(油圧バルブ)72と、を有する。油圧ホース66は、後方油圧バルブ72のオイル供給口である供給ポート(不図示)に接続される。すなわち、油圧バルブ装置32を経由して、オイルは後方油圧バルブ72に供給される。後方油圧バルブ72のオイル排出口である排出ポート(不図示)は、上記ミッションケース11に接続される。上記後方油圧装置70によって作動されるものとして、例えばバックホー等の後方作業機がある。
本実施の形態は、以上のような構成からなるので、油圧バルブ装置32を取り付ける際、作業者は、トラクタ1の下部に支持プレート33を取り付け、該支持プレート33の上面に油圧バルブ装置32を固定する。上述のように支持プレート33によって、油圧バルブ装置32は、クラッチハウジング10の側方に突出する支持プレート33に取り付けられるので、作業者はフロントローダ6の有無に応じて容易に油圧バルブ装置32の取り付け取り外しを行うことができる。このため、通常タイプのトラクタの走行機体の設計を、フロントローダを有するトラクタの走行機体の設計にも使いまわすことが可能となり、コストを削減することができる。
作業者は、油圧バルブ装置32の4個の連通ポート40A〜40Dそれぞれにバルブ側油圧ホース49A〜49Dを接続し、4本のバルブ側油圧ホース49A〜49Dを右のガード22と固定アーム23との間にまで配索する。作業者は、バルブ側油圧ホース49A〜49Dの端に設けられた4個のアダプタ51A〜51Dを左右方向に並べ、右のガード22と固定アーム23との間に配置する。作業者は、4個のアダプタのうち中側の2個であるアダプタ51B,51Cを左右外側の2個であるアダプタ51A,51Dよりも高い位置に配置する。また作業者は、左右のローダアームシリンダ装置27及びバケットシリンダ装置30にローダアーム側油圧ホース50A〜50Dを接続し、右のガード22と固定アーム23との間にまで配索する。作業者は、該カプラ52A〜52Dのシート57をアダプタ51A〜51Dのテーパー形状の面61に合わせるように接触させ、図13及び図14に示すように、カプラ52A〜52Dの締付部59をスパナ等で回転させてアダプタ51A〜51Dの締付部62にそれぞれ締め付けて固定する。アダプタ51A〜51Dが左右に並べて配置されているので、前後方向において狭い空間にアダプタ51A〜51Dを設けることができる。アダプタ51A〜51Dが上述のように高さ違いに配置されているので、カプラ52A〜52Dを取り付ける際、狭い空間に配置されていながら、作業者は、他のアダプタ51A〜51Dが邪魔にならずにスパナ等を回すことができる。
油圧バルブ装置32から後方油圧バルブ72にオイルを供給するために、作業者は、油圧ホース66の一端を油圧バルブ装置32の高圧排出ポート43に接続し、走行機体5に沿って配索し、他端を後方油圧バルブ72に接続する。油圧ホース66は外側を向いて配置されるポンプポート41ではなく、クラッチハウジング10に対向して配置される高圧排出ポート43に接続されるので、作業者は、油圧ホース66を外装から飛び出させることなく配索することができる。このため、作業者は、外観を損なうことなく油圧ホース66を設けることができ、また該油圧ホース66の損傷を防ぐことができる。
なお、本発明の実施の形態において、シート57が設けられたカプラ52Aを用いたが、これに限定するものではない。図16に示すように先端の内部にOリング67が設けられたカプラ52Eを有するものにも本発明は適用可能である。該Oリング67が、アダプタ51Aの溝である継ぎ目65に入り込み、密着することによって、作業者は、カプラ52Eをアダプタ51Aに接続することができる。カプラ52Eは、同構造であるアダプタ51B〜51Dにも接続可能である。
本発明の実施の形態において、前方作業機をフロントローダ6にて説明したが、これに限定せず、フロントドーザ、パワーショベル等の作業機にも適用可能である。また、トラクタ1に限らず、他の農業機械、ショベルローダや除雪車等の他の作業車輌にも同様に適用可能である。
本発明の実施の形態において、各バルブ及び油圧シリンダをバルブ側油圧ホース49A〜49D、ローダアーム側油圧ホース50A〜50D及び油圧ホース66によって接続したものを説明したが、これに限定せず、金属製の油圧配管等によって接続したものにも本発明は適用可能である。
1 作業車輌(トラクタ)
2 車輪(前輪)
3 車輪(後輪)
5 走行機体
6 前方作業機(フロントローダ)
10 クラッチハウジング
11 ミッションケース(オイルタンク)
27 油圧シリンダ(昇降用油圧シリンダ、ローダアームシリンダ装置)
29A 油圧室
29B 油圧室
30 油圧シリンダ(回動用油圧シリンダ、バケットシリンダ装置)
31A 油圧室
31B 油圧室
32 前方作業機用油圧バルブ装置(油圧バルブ装置)
33 ブラケット(支持プレート)
37 供給ポート
39 排出ポート(低圧排出ポート)
40A 連通ポート
40B 連通ポート
40C 連通ポート
40D 連通ポート
43 直通ポート(高圧排出ポート)
49A バルブ側の油圧配管(バルブ側油圧ホース)
49B バルブ側の油圧配管(バルブ側油圧ホース)
49C バルブ側の油圧配管(バルブ側油圧ホース)
49D バルブ側の油圧配管(バルブ側油圧ホース)
50A シリンダ側の油圧配管(ローダアーム側油圧ホース)
50B シリンダ側の油圧配管(ローダアーム側油圧ホース)
50C シリンダ側の油圧配管(ローダアーム側油圧ホース)
50D シリンダ側の油圧配管(ローダアーム側油圧ホース)
51A バルブ側の接続端子(アダプタ)
51B バルブ側の接続端子(アダプタ)
51C バルブ側の接続端子(アダプタ)
51D バルブ側の接続端子(アダプタ)
52A シリンダ側の接続端子(カプラ)
52B シリンダ側の接続端子(カプラ)
52C シリンダ側の接続端子(カプラ)
52D シリンダ側の接続端子(カプラ)
52E シリンダ側の接続端子(カプラ)
70 後方作業機用油圧装置(後方油圧装置)
71 油圧シリンダ(後方油圧シリンダ装置)
72 油圧バルブ(後方油圧バルブ)
E エンジン
P オイルポンプ

Claims (2)

  1. 車輪に支持される走行機体の前部にエンジン及び該エンジンによって駆動されるオイルポンプが配置され、前記エンジンの後方に該エンジンからミッションケースへの動力を断接するクラッチを収納するクラッチハウジングが配置される作業車輌において、
    前記走行機体の前部に支持され、油圧シリンダにより作動される前方作業機を備え、
    前記クラッチハウジングの側方に突出するように前記走行機体に固定されたブラケットに、前記オイルポンプから前記油圧シリンダへの油圧の供給及び前記油圧シリンダからの油圧の排出を制御する前方作業機用油圧バルブ装置を配置し、
    前記走行機体の後部に、油圧シリンダ及び油圧バルブを有する後方作業機用油圧装置を備え、
    前記前方作業機用油圧バルブ装置は、前記前方作業機の油圧シリンダに油圧を供給しない状態にあって前記オイルポンプの油圧に連結する直通ポートを有し、
    前記後方作業機用油圧装置の油圧バルブに、前記オイルポンプからの油圧が前記前方作業機用油圧バルブ装置を経由して供給され、
    前記直通ポートは、前記クラッチハウジングに対向して配置され、該直通ポートからの油圧が前記後方作業機用油圧装置の油圧バルブに連通してなる、
    ことを特徴とする作業車輌。
  2. 前記前方作業機は、それぞれ2個の油圧室を有する左右の昇降用油圧シリンダと左右の回動用油圧シリンダとを備え、
    前記前方作業機用油圧バルブ装置は、前記オイルポンプから油圧が供給される1個の供給ポートと、オイルタンクに排出される1個の排出ポートと、切り替えによって前記供給ポート及び排出ポートに連通可能な4個の連通ポートと、を有し、
    前記4個の連通ポートにそれぞれ連通する4個のバルブ側の油圧配管と、
    前記左右の昇降用油圧シリンダ及び前記左右の回動用油圧シリンダのそれぞれ同方向に作動する各油圧室を合流して連通する4個のシリンダ側の油圧配管と、を備え、
    前記4個のバルブ側の油圧配管の一端にそれぞれ設けられたバルブ側の接続端子と、前記4個のシリンダ側の油圧配管の一端にそれぞれ設けられたシリンダ側の接続端子と、が接続され、
    前記4個のバルブ側の接続端子は、前記前方作業機用油圧バルブ装置と前記前方作業機との間にて、前記走行機体の左右方向に並び、かつ上下に前記油圧が流動される向きに配置されると共に、外側の2個の前記バルブ側の接続端子に対して内側の2個の前記バルブ側の接続端子の高さが高くなるように配置されてなる、
    請求項1に記載の作業車輌。
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