JP6611058B2 - 植物体冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、植物体冷却装置に関し、より詳細には、植物体にミストをかけて冷却する植物体冷却装置に関する。
従来、植物体にミストを噴霧するミスト散水装置が提案されていた(例えば特許文献1参照)。
特許文献1のミスト散水装置が背の高い植物体(例えばトマトやキュウリなど)の上方にミストを噴霧した場合、植物体の上部にはミストがかかるが、植物体の中部や下部の葉にはミストが当たりにくくなる可能性があった。
特開2013−46600号公報
本発明の目的は、植物体の所望の高さにミストがかかるようにした植物体冷却装置を提供することである。
本発明に係る一態様の植物体冷却装置は、ミスト発生部と、風供給部とを備える。前記ミスト発生部は、植物体が栽培される圃場の上方に配置されて、ミストを発生する。前記風供給部は、前記ミスト発生部から落下してくるミストに、重力方向と交差する方向の風を送る。前記風供給部が備える風の吹出口が前記ミスト発生部よりも下側に配置されている。前記風供給部は、風の吹出口を有して前記重力方向に沿った1又は2以上の吹出し部材を有する。前記1又は2以上の吹出し部材は可撓性を有する。前記風供給部は、前記1又は2以上の吹出し部材の下端に設けられる1又は2以上の錘を有する。
本発明に係る一態様の植物体冷却装置は、ミスト発生部と、風供給部とを備える。前記ミスト発生部は、植物体が栽培される圃場の上方に配置されてミストを発生する。前記風供給部は、前記ミスト発生部から落下してくるミストに、重力方向と交差する方向の風を送る。前記風供給部が備える風の吹出口が前記ミスト発生部よりも下側に配置されている。前記植物体冷却装置は、前記ミスト発生部がミストを発生する第1運転期間とミストの発生を停止する第1停止期間、及び、前記風供給部が風を供給する第2運転期間と風の供給を停止する第2停止期間をそれぞれ制御する制御部を更に備える。前記制御部は、前記第1運転期間を開始した後に前記第2運転期間を開始するように構成される。
本発明に係る一態様の植物体冷却装置は、ミスト発生部と、風供給部とを備える。前記ミスト発生部は、植物体が栽培される圃場の上方に配置されて、ミストを発生する。前記風供給部は、前記ミスト発生部から落下してくるミストに、重力方向と交差する方向の風を送る。前記風供給部は、風の吹出口を有して前記重力方向に沿った1又は2以上の吹出し部材を有する。前記1又は2以上の吹出し部材は可撓性を有する。前記風供給部は、前記1又は2以上の吹出し部材の下端に設けられる1又は2以上の錘を有する。
本発明に係る一態様の植物体冷却装置は、ミスト発生部と、風供給部とを備える。前記ミスト発生部は、植物体が栽培される圃場の上方に配置されて、ミストを発生する。前記風供給部は、前記ミスト発生部から落下してくるミストに、重力方向と交差する方向の風を送る。前記ミスト発生部がミストを発生する第1運転期間とミストの発生を停止する第1停止期間、及び、前記風供給部が風を供給する第2運転期間と風の供給を停止する第2停止期間をそれぞれ制御する制御部を更に備える。前記制御部は、前記第1運転期間を開始した後に前記第2運転期間を開始するように構成される。
図1は、実施形態の植物体冷却装置の全体構成図である。 図2は、実施形態の植物体冷却装置の要部を拡大した斜視図である。 図3は、実施形態の植物体冷却装置が備える吹出し部材の別の形態を示す外観図である。 図4は、実施形態の植物体冷却装置のフローチャートである。 図5は、実施形態の植物体冷却装置の動作を説明するタイムチャートである。
以下、本実施形態に係る植物体冷却装置について図面を参照して説明する。
本実施形態の植物体冷却装置は、農業用ハウス(ビニルハウスやガラスハウスなど)の内部に設置される。農業用ハウスは、植物体(例えば果菜類)が栽培される圃場に建てられている。植物体冷却装置は、太陽光などでハウス内の温度が上昇した場合に、ハウス内で栽培されている植物体を冷却するために用いられる。本実施形態の植物体冷却装置は、比較的背が高い植物体(例えばトマト、キュウリ、ナスなど)を冷却するために使用される。本実施形態の植物体冷却装置が用いられる農業用ハウスは、いわゆるパッシブ型の環境制御を行う農業用ハウスであり、遮光装置や散水装置や送風装置などの設備機器を備えている。この農業用ハウスでは、これらの設備機器を用いて自然光、水、風などの自然エネルギーを利用することで、エネルギーコストを抑えつつ、ハウス内の環境(例えば温度、湿度など)を植物体の栽培に適した環境に近づけるようなパッシブ型の環境制御を行っている。なお、本実施形態の植物体冷却装置は、農業用ハウスの内部で使用されるものに限定されず、露地栽培の圃場で使用されてもよい。また、以下に説明する構成は本発明の一例にすぎない。本発明は、以下の実施形態に限定されず、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
本実施形態の植物体冷却装置1は、図1に示すように、ミスト発生部10と、風供給部20とを備える。また、植物体冷却装置1は、ミスト発生部10及び風供給部20の動作を制御する制御部30を更に備えている。
本実施形態の植物体冷却装置1は、植物体70が栽培される圃場50に建てられた農業用ハウス60において、植物体70を冷却するために使用される。農業用ハウス60は、例えば金属製のパイプで組まれた躯体を、ビニルなどの透明又は半透明の被覆材料で覆って形成されている。農業用ハウス60の内部には、農業用ハウス60の短手方向(図1に矢印D1で示す方向)において、複数(図1では2つ)の畝51が、通行や作業のためのスペースとなる通路52の両側に設けられている。畝51は農業用ハウス60の長手方向(図2に矢印D2で示す方向)に沿って延びており、畝51には植物体70が所定の間隔(植物体70の大きさに応じた間隔)をあけて植えられている。なお、本実施形態の植物体冷却装置1は土耕栽培を行う圃場50で使用されるが、例えば防根透水シートを使用した水耕栽培で使用されてもよい。
ミスト発生部10は通水管11とノズル部12とを備えている。また、本実施形態のミスト発生部10は水ポンプ13とモータ14と水タンク15とを更に備えている。
通水管11は、例えば金属又は合成樹脂で形成された剛体のパイプである。通水管11は、農業用ハウス60内の上部に、地面と並行するように配置されている。通水管11は、畝51と畝51との間にある通路52の上方に、畝51と並行するように配置されている。なお、通水管11は剛体のパイプに限定されず、ゴムホースのように柔軟な材料で形成されたチューブでもよい。
通水管11にはミストを噴出するノズル部12が設けられている。通水管11は送水用の水ポンプ13と接続されている。水ポンプ13から送られた水は通水管11を通りノズル部12からミストが噴射される。水ポンプ13はモータ14によって駆動される。モータ14は制御部30によって制御されている。したがって、制御部30は、モータ14の回転を制御することによって、水ポンプ13からの送水を制御し、ノズル部12がミストを噴射するか否かを制御している。
本実施形態では、通水管11には、通水管11の長手方向(つまり、通水管11に水が流れる方向)において複数箇所にノズル部12が設けられている(図2参照)。したがって、ミスト発生部10は、畝51の長手方向において複数の箇所でミストを発生させることができる。畝51の長手方向に沿って複数株の植物体70が栽培されている場合でも、ミスト発生部10は各々の植物体70にミストをかけることができる。
ノズル部12は、通路52の上方であって、例えば地面からの高さが200〜250cm程度の場所に設置されている。また、通路52の両側に畝51があるので、ノズル部12は、農業用ハウス60の短手方向(図1に矢印D1で示す方向)における両側にミストの吹出し口121を1つずつ備えている。したがって、ノズル部12は、両側にある吹出し口121から、通路52の両側に向けてミストを噴射することができる。本実施形態のノズル部12は、農業用ハウス60の短手方向における両側に吹出し口121を1つずつ備えているが、農業用ハウス60の短手方向における両側にそれぞれ複数の吹出し口を備えてもよい。これにより、ノズル部12は、通路52の両側にある畝51に向かって均等にミストを噴出できる。
ここにおいて、本実施形態の植物体冷却装置1は、植物体70の葉などにミストをかけることで植物体70を直接冷却し、更に水が気化する際に気化熱を奪うことで植物体70を冷却することを目的としている。したがって、ノズル部12から噴出されるミストの粒径は、空気中で蒸発しない程度の大きさであることが好ましい。また、植物体70がトマトやキュウリなどの果菜類である場合、植物体70の葉に水が過剰に付着していると、果実が割れたり(裂果)、ヘタの部分がコルク状に変質したりするなどの生育障害が発生する可能性がある。よって、ノズル部12から噴出されるミストの粒径は、風が当たることで容易に気化する程度の大きさであることが好ましい。なお、本実施形態では、ノズル部12が、例えば粒径が10μm以上かつ100μm以下のミストを噴出するようなノズルであるが、栽培する植物体70の品種や農業用ハウス60の内部の環境に応じてミストの粒径は設定されればよい。
風供給部20は吹出し部材21を備える。また、本実施形態の風供給部20は通気管22と送風用のエアポンプ23とモータ24とを更に備えている。
通気管22は、例えば金属又は合成樹脂で形成された剛体のパイプである。通気管22は、農業用ハウス60内の上部に、地面と並行するように配置されている。通気管22は、通路52の上方に、農業用ハウス60の長手方向に沿って、通水管11と並行するように配置されている。なお、通気管22は剛体のパイプに限定されず、ゴムホースのように柔軟な材料で形成されたチューブでもよい。
通気管22には吹出し部材21が取り付けられている。吹出し部材21は、畝51と畝51との間にある通路52において、畝51に植えられた植物体70の側方に位置するように、通気管22から吊り下げられている。なお、吹出し部材21は、農業用ハウス60の長手方向において、ノズル部12と同じ位置に設けられてもよいし、隣接するノズル部12の中間位置に設けられてもよい。
通気管22は送風用のエアポンプ23と接続されている。エアポンプ23から送られた空気は通気管22及び吹出し部材21を通り、吹出し口211から風が送られる。エアポンプ23はモータ24によって駆動される。モータ24は制御部30によって制御されている。したがって、制御部30は、モータ24の回転を制御することによって、エアポンプ23からの送風を制御し、吹出し部材21が風を送るか否かを制御している。
ところで、本実施形態の吹出し部材21はチューブ状に形成されている。吹出し部材21には、冷却対象の植物体70に合わせた高さに、風を吹き出すための吹出し口211が設けられている(図1及び図2参照)。吹出し部材21の吹出し口211は、ノズル部12の吹出し口121よりも下側に配置されている。吹出し部材21は、ノズル部12から落下してくるミストに、吹出し口211から重力方向と交差する方向の風を送る。すなわち、吹出し部材21は、ノズル部12から落下してくるミストに風を送ることで、ミストが移動する方向を、畝51に植えられた植物体70の方向に変化させており、植物体70の中部及び下部の葉にミストを付着させている。図1では、ノズル部12から落下してくるミストの軌道の一例を一点鎖線の矢印線R1で示し、吹出し口211から噴出する風の軌道の一例を点線の矢印線R2で示している。なお、吹出し部材21の吹出し口211から風を吹き出す方向は水平方向でも斜め上方でも斜め下方でもよく、栽培対象の植物体70の形状・背丈・栽培ステージや、通路52の幅などに応じて適宜変更が可能である。
吹出し部材21は、畝51と畝51との間の通路52に配置されるので、農業用ハウス60の短手方向において吹出し部材21の両側に冷却対象の植物体70が存在する。したがって、吹出し部材21には、通路52の両側の植物体70に向かってそれぞれ風を送れるように、農業用ハウス60の短手方向における両側に同数の吹出し口211を備えることが好ましい。すなわち、吹出し部材21は、吹出し部材21の中心線に対して線対称な位置に吹出し口211を備えていればよく、通路52の両側にある植物体70に向かって風を送ることができる。
また、吹出し部材21は、通路52の両側にある2つの畝51のそれぞれに対向する部位に、2つ以上の吹出し口211を備えることが好ましい。吹出し部材21は、例えば上下方向における中間部と下端部とに吹出し口211を備えていればよい。吹出し部材21が、上下方向における中間部と下端部とに吹出し口211を備えることで、植物体70の中間部や下部の葉にミストを均等にかけることができる。ここで、上下方向における中間部と下端部とに吹出し口211を備える場合、下側にある吹出し口211の開口面積を大きくしたり、下側にある吹出し口211の数を増やしたりすることが好ましい。これにより、中間部の吹出し口211から噴出される風量と、下端部の吹出し口211から噴出される風量とを同程度にすることができる。
また、吹出し部材21は、畝51と畝51との間の通路52に配置されるので、植物体70に照射される太陽光を減衰させないように、太陽光を透過する透明又は半透明の材料で形成されるのが好ましい。
また、吹出し部材21は、通路52の上方に位置する通気管22から吊り下げられている。吹出し部材21の下端は、植物体70の中間部よりも下側に位置している。したがって、吹出し部材21が、通路52を通行したり通路52で農作業を行ったりする人の邪魔にならないことが望ましい。本実施形態の吹出し部材21は、柔らかいゴムや合成樹脂などの樹脂材料でチューブ状に形成されている。なお、吹出し部材21は、例えば帯板状の樹脂製シートを短手方向における両端部が重なり合うように丸め、重ね合わせた部分を融着することでチューブ状に形成されてもよい。また、吹出し部材21は、例えば帯板状の2枚の樹脂製シートを重ね合わせ、2枚の樹脂製シートの長手辺を互いに融着することで、チューブ状に形成されてもよい。
吹出し部材21は、柔らかいゴムや合成樹脂などの樹脂材料でチューブ状に形成されているので、通気管22から吊り下げられた吹出し部材21を手で押して容易にどけることができる。したがって、吹出し部材21が通気管22から吊り下がっていても、吹出し部材21を手で押すことで容易にどけることができるから、吹出し部材21が通路52を通行したり通路52で作業を行ったりする人の邪魔になりにくい。
ところで、吹出し部材21は下端に錘212を備えてもよい(図3参照)。吹出し部材21は柔らかい材料で形成されているため、吹出し部材21を構成する材料の張力や、保管時についた折り目や、風・人間・機械などが吹出し部材21に当たった影響などで、吹出し部材21が曲がった状態で使用される可能性がある。吹出し部材21が、正規の状態から曲がった状態で使用されると、吹出し口211から吹き出される風の向きが設計時の方向からずれ、植物体70にミストがかからない可能性がある。そこで、吹出し部材21の下端に錘212を取り付けてもよく、錘212の重さで吹出し部材21が鉛直下向きに引っ張られることで、吹出し部材21が真っ直ぐに伸びることになる。したがって、吹出し口211から吹き出される風の向きを設計通りの方向にすることができ、植物体70により確実にミストをかけることができる。
なお、錘212の重さで吹出し部材21が真っ直ぐになるのであれば、錘212の材料や形状や重量は特に限定されないが、通路52を通る人や機械などが錘212に当たることを考慮すると、錘212の材料は比較的柔らかい材料であることが好ましい。また、錘212の重量は、天然ゴムや合成樹脂などの樹脂で形成された吹出し部材21が錘212の重さで真っ直ぐに引っ張られる程度の重量であればよい。例えば吹出し部材21が直径10mm程度のチューブ状であれば、錘212の重さは50〜100g程度であればよい。
制御部30は、モータドライバ31と、タイマ32と、切替スイッチ33と、判定回路34と、温度設定器39と、湿度設定器40と、照度設定器41とを備える。
判定回路34は、OR回路35と、比較器36〜38とを備えている。判定回路34は、農業用ハウス60の内部の環境(温度、湿度、照度)がミストを散布して植物体70を冷却するのに適した環境であるか否かを判定する。ミストが散布された場合に植物体70に付着した水滴が蒸発しなければ、植物体70に水滴が付着したままの状態となって、植物体70の生育に悪影響を及ぼす可能性がある。判定回路34には、植物体70に付着した水滴が蒸発しやすい環境であるか否かを判定する判定条件(温度、湿度、照度の各条件)が設定されており、ハウス内の環境が判定条件を満たしているか否かを判断する。
比較器36は例えばオペアンプである。比較器36は、温度センサ42の検出温度と、設定温度との高低を比較する。設定温度は、ユーザによって温度設定器39を用いてあらかじめ設定されている。温度センサ42は例えばサーミスタや測温抵抗体などを用いた温度センサである。温度センサ42は、農業用ハウス60の内部において、植物体70の周囲温度と同程度の温度と予想される場所で温度を測定する。温度センサ42の検出温度が設定温度以上になると、比較器36の出力はHレベルになる。温度センサ42の検出温度が設定温度未満になると、比較器36の出力はLレベルになる。
比較器37は例えばオペアンプである。比較器37は、湿度センサ43の検出湿度と、設定湿度との高低を比較する。設定湿度は、ユーザによって湿度設定器40を用いてあらかじめ設定されている。湿度センサ43は、農業用ハウス60の内部において、植物体70の周囲の湿度と同程度の湿度と予想される場所で湿度を測定する。湿度センサ43の検出湿度が設定湿度以下になると、比較器37の出力はHレベルになる。湿度センサ43の検出湿度が設定湿度よりも高くなると、比較器37の出力はLレベルになる。
比較器38は例えばオペアンプである。比較器38は、照度センサ44の検出照度と、設定照度との高低を比較する。設定照度は、ユーザによって照度設定器41を用いてあらかじめ設定されている。照度センサ44は、農業用ハウス60の上部であって、日射を遮る遮蔽物がない場所で照度を測定する。照度センサ44の検出照度が設定照度以上になると、比較器38の出力はHレベルになる。照度センサ44の検出照度が設定照度未満になると、比較器38の出力はLレベルになる。
OR回路35は、比較器36,37,38の出力の論理和の信号を出力する。比較器36,37,38の出力のうち少なくともいずれか1つの出力がHレベルであれば、OR回路35の出力はHレベルとなる。比較器36,37,38の出力が全てLレベルであれば、OR回路35の出力はLレベルとなる。
切替スイッチ33は、ユーザの操作に応じて、制御部30の運転モードをモード1及びモード2のいずれかに設定するスイッチである。
モード1は、モータドライバ31が判定回路34の判定結果に応じてモータ14,24の運転/停止を制御する運転モードである。モード1に設定された場合、切替スイッチ33は、判定回路34の出力端とモータドライバ31の入力端とを電気的に接続し、タイマ32の入力端を例えば回路のグランドに接続する。タイマ32は、入力端が回路のグランドに接続されることで、モード1に設定されたと判断する。モード1では、モータドライバ31は、判定回路34の判定結果に応じてモータ14,24の運転/停止を制御する。すなわち、判定回路34の出力がHレベルになると(つまり、農業用ハウス60の内部の環境が判定条件を満たしていれば)、モータドライバ31はモータ14,24を運転させる。また、判定回路34の出力がLレベルになると(つまり、農業用ハウス60の内部の環境が判定条件を満たしていなければ)、モータドライバ31はモータ14,24を停止させる。
モード2は、モータドライバ31が、タイマ32のカウント結果に応じてモータ14,24を間欠的に運転させる運転モードである。モード2に設定された場合、切替スイッチ33は、判定回路34の出力端とモータドライバ31の入力端との間を遮断し、タイマ32の入力端を例えば一定電圧にプルアップする。タイマ32は、入力端が一定電圧にプルアップされることで、モード2に設定されたと判断して運転時間及び運転停止時間のカウントを行う。モータドライバ31は、判定回路34の出力信号が入力される入力端がオープン状態となったことからモード2に切り替わったと判断する。モータドライバ31は、モード2では、タイマ32の判定結果に応じてモータ14,24の運転/停止を制御する。
タイマ32には、1日の中で植物体冷却装置1を動作させることができる運転時間(例えば11時から15時まで)があらかじめ設定されている。また、タイマ32には、運転モードがモード2に設定されている場合にモータ14,24を運転させる運転時間T1と、モータ14,24を停止させる運転停止時間T2とがあらかじめ設定されている。タイマ32は、現在の時刻を計時する機能を有し、現在の時刻が運転時間内であれば、現在の時刻が運転時間内であることを示す信号をモータドライバ31に出力する。また、切替スイッチ33を用いてモード2に設定された場合、タイマ32は、運転時間T1及び運転停止時間T2のカウントを交互に行う。切替スイッチ33を用いてモード2に設定されると、タイマ32は運転時間T1のカウントを開始する。タイマ32は、運転時間T1のカウントを終了すると、運転時間T1の終了を示す信号をモータドライバ31に出力する。また、タイマ32は、運転時間T1のカウントを終了すると、運転停止時間T2のカウントを開始し、運転停止時間T2のカウントを終了すると、運転停止時間T2の終了を示す信号をモータドライバ31に出力する。また、タイマ32は、運転停止時間T2のカウントを終了すると、運転時間T1のカウントを開始しており、以後、運転時間T1のカウントと運転停止時間T2のカウントを交互に繰り返す。
モータドライバ31は、タイマ32から現在の時刻が運転時間内であることを示す信号が入力されると、モータ14,24の運転/停止を制御する動作を行う。ここで、切替スイッチ33を用いて運転モードがモード1に設定されていれば、モータドライバ31は、判定回路34の出力信号に応じてモータ14,24の運転/停止を制御する。一方、切替スイッチ33を用いて運転モードがモード2に設定されていれば、モータドライバ31は、タイマ32のカウント動作に応じて、モータ14,24を間欠的に運転する。
ここで、植物体冷却装置1の動作を図4のフローチャートにしたがって説明する。
現在の時刻が運転時間内になると、タイマ32から現在の時刻が運転時間内であることを示す信号がモータドライバ31に入力される。モータドライバ31は、タイマ32から現在の時刻が運転時間内であることを示す信号が入力されると(S1のYes)、モータ14,24の運転/停止を制御する。
ここで、切替スイッチ33によってモード1に設定されていれば(S2:モード1)、モータドライバ31は判定回路34の判定結果に応じてモータ14,24の運転/停止を制御する(S3)。
農業用ハウス60内の環境が運転条件(上記の判定条件)を満たし、判定回路34の出力がHレベルとなっていれば(S3のYes)、モータドライバ31はモータ14,24を運転させる(S5)。このとき、ミスト発生部10がミストを発生し、風供給部20が風を送るので、ミスト発生部10から落下してくるミストに風を送ることで、ミストの向きを変えて植物体70にミストをかけることができる。また、植物体70の葉などにかかった水滴が気化することで、植物体70から気化熱を奪って、植物体70を冷却することができる。なお、判定回路34の出力がHレベルとなっている場合、モータドライバ31は、モータ14とモータ24とを間欠的に交互に運転させてもよい。
農業用ハウス60内の環境が運転条件を満たしておらず、判定回路34の出力がLレベルとなっていれば(S3のNo)、モータドライバ31はモータ14,24を停止させる(S4)。ハウス内の環境が運転条件を満たしていない場合は、ミスト発生部10及び風供給部20が動作を停止する。したがって、植物体70にミストがかけられることがなく、植物体70の葉などに水滴が付着したままの状態となることで、病気などの生育障害が発生する可能性が低下する。
一方、S2において、切替スイッチ33によってモード2に設定されていれば(S2:モード2)、モータドライバ31はタイマ32のカウント動作にしたがってモータ14,24の運転/停止を制御する。
まず、モータドライバ31は、モータ14,24を制御して、ミスト発生部10及び風供給部20を動作させる(S6)。モータドライバ31は、モータ14,24の動作を開始させるタイミングをずらすことで、ミスト発生部10がミストを発生する動作を開始した後に風供給部20が送風を開始するように制御している。
モータドライバ31がモータ14,24の運転を開始すると、タイマ32は、運転時間T1のカウントを開始し、運転時間T1のカウントが終了すると、運転時間T1の経過を通知する信号をモータドライバ31に出力する(S7のYes)。モータドライバ31は、タイマ32から運転時間T1の経過を通知する信号が入力されると、モータ14,24を停止させて、ミスト発生部10及び風供給部20の動作を停止させる(S8)。モータドライバ31は、モータ14,24の動作を停止させるタイミングをずらすことで、ミスト発生部10がミストを発生する動作を停止した後に風供給部20が送風を停止するように制御している。
タイマ32は、運転時間T1のカウントを終了すると、運転停止時間T2のカウントを開始し、運転停止時間T2のカウントが終了すると、運転停止時間T2の経過を通知する信号をモータドライバ31に出力する(S9のYes)。モータドライバ31は、タイマ32から運転停止時間T2の経過を通知する信号が入力されると、再びモータ14,24を運転させて、ミスト発生部10及び風供給部20を動作させる(S6)。このように、現在の時刻が運転時間内であれば、モータドライバ31は、S6からS9までの動作を繰り返すことによって、ミスト発生部10及び風供給部20の運転期間と停止期間とが交互に繰り返すように制御する。
一方、S1において、現在の時刻が運転時間外になると、タイマ32から現在の時刻が運転時間外であることを示す信号がモータドライバ31に入力される。モータドライバ31は、タイマ32から現在の時刻が運転時間外であることを示す信号が入力されると(S1のNo)、モータ14,24を停止させ、ミスト発生部10及び風供給部20の動作を停止させる。
以上のように、切替スイッチ33によって運転モードがモード1に設定されている場合、制御部30は、判定回路34の判定結果に応じて、ミスト発生部10及び風供給部20を動作させる。また、切替スイッチ33によって運転モードがモード2に設定されている場合、制御部30は、ミスト発生部10及び風供給部20の運転期間と停止期間とが交互に繰り返すように制御する。制御部30は、ミスト発生部10及び風供給部20の運転期間と停止期間とが交互に繰り返すように制御しているが、ミスト発生部10及び風供給部20の動作を開始/停止させるタイミングは適宜変更が可能である。制御部30は、ミスト発生部10及び風供給部20が同時に動作するように制御してもよい。
なお、制御部30は、ミスト発生部10がミストを発生させた後に、風供給部20が送風を停止した状態で、農業用ハウス60に設けられた換気用のファン61を一定時間動作させることも好ましい。ファン61が換気動作を行うことで、ハウス内に気流が発生して、植物体70に付着した水滴の気化を早めることができ、またハウス内の湿度を低下させることができる。
以下では、制御部30が、ミスト発生部10と風供給部20とを交互に動作させるような制御を行う形態について図5を参照して説明する。
制御部30は、ミスト発生部10を先に動作させ、ミスト発生部10を停止させてから一定の休止時間が経過した後に、風供給部20を動作させてもよい。
すなわち、制御部30のモータドライバ31が、時刻t1においてモータ14に駆動信号を出力して、水ポンプ13を駆動させ、ノズル部12からミストを発生させる。モータドライバ31は、時刻t1から一定の噴霧時間T11が経過した時刻t2において、モータ14への駆動信号の出力を停止させ、ミストの発生を停止させる。ここで、噴霧時間T11は、必要な量のミストを噴出するのに必要な時間(第1運転期間)であり、例えば1秒程度である。
モータドライバ31は、時刻t2から一定の休止時間T12が経過した時刻t3において、モータ24に駆動信号を出力して、エアポンプ23を動作させ、吹出し部材21から風を噴出させる。休止時間T12は、ノズル部12から噴出されたミストの一部が、最も低い位置にある吹出し口211の高さ付近まで落下するのに必要な時間である。例えばノズル部12が地上2mの高さに位置する場合、休止時間T12は1秒程度でよい。ミスト発生部10がミストを発生してから、休止時間T12が経過した後に、風供給部20が上下2箇所の吹出し口211から風を噴出することで、植物体70の中間部や下部にもミストをかけることができる。これにより、植物体70の上部だけでなく中間部や下部にもミストがかかるから、植物体70の冷却効果が向上する。
モータドライバ31は、時刻t3から一定の送風時間T13(第2運転期間)が経過した時刻t4において、モータ24への駆動信号の出力を停止させ、吹出し部材21から風を送るのを停止させる。
モータドライバ31は、時刻t4から一定の待ち時間T14が経過した時刻t5において、水ポンプ13を再び駆動させ、ノズル部12からミストを発生させる。以後、上記の動作を繰り返すことで、ミスト発生部10がミストを一定の噴霧時間T11だけ噴霧してから、一定の休止時間T12が経過した後に、風供給部20が風を送る動作が周期的に繰り返される。ここにおいて、第1運転期間(噴霧時間T11)が終了してから、再び、第1運転期間が開始するまでの時間が、ミストの発生を停止する第1停止期間となる。また、第2運転期間(送風時間T13)が終了してから、再び、第2運転期間が開始するまでの期間が、風の供給を停止する第2停止期間となる。
制御部30が、ミスト発生部10と風供給部20とを同時に動作させると、上側にある。
吹出し口211から噴出された風でミストの方向が変えられるから、植物体70の下部にミストがかかりにくくなる可能性がある。そこで、制御部30は、ミスト発生部10が動作を終了してから休止時間T12が経過した後に、風供給部20が動作を開始するように制御している。したがって、ミスト発生部10から噴出されたミストは、上側にある吹出し口211よりも下側まで落下することができ、植物体70の中間部や下部にもミストがかかるため、植物体70を全体的に冷却できる。
なお、制御部30が、ミスト発生部10及び風供給部20をそれぞれ運転/停止させるタイミングは図5の形態に限定されない。制御部30は、ミスト発生部10からミストを発生させた後に風供給部20から風を送風させ、ミスト発生部10及び風供給部20を両方共に一定時間動作させた後に、ミスト発生部10の動作を停止させてから風供給部20の動作を停止させてもよい。制御部30が、ミスト発生部10及び風供給部20をそれぞれ運転/停止させるタイミングは、植物体70の形状・背丈・栽培ステージや、通路52の幅などに応じて適宜変更が可能である。
なお、噴霧時間T11、休止時間T12、送風時間T13、待ち時間T14は、ノズル部12や吹出し部材21の設置高さや、植物体70の形状・背丈・栽培ステージや、通路52の幅などに応じて適宜変更が可能である。
また、本実施形態において、吹出し口211の高さが異なる複数種類の吹出し部材21を用意し、複数種類の吹出し部材21の各々について送風/停止を切り替える切替弁を設けて、制御部30が各切替弁の開閉を個別に制御してもよい。制御部30が、ミスト発生部10からミストを発生させるたびに、風を送る吹出し部材21の種類を切り替えることで、植物体70においてミストがかけられる部分の高さを変えることができ、植物体70の全体にミストをかけることができる。
なお、吹出し部材21が、異なる高さに設けられた複数の吹出し口211と、複数の吹出し口211の各々を開閉する複数の弁とを備えてもよい。そして、制御部30が、ミスト発生部10からミストを発生させるたびに、各弁の開閉を切り替えることで、所望の高さの吹出し口211から風を噴出させるようにしてもよい。これにより、植物体70においてミストがかけられる部分の高さを変えることができ、植物体70の全体にミストをかけることができる。
以上説明したように、本発明に係る第1の態様の植物体冷却装置1は、ミスト発生部10と、風供給部20とを備える。ミスト発生部10は、植物体70が栽培される圃場50の上方に配置されて、ミストを発生する。風供給部20は、ミスト発生部10から落下してくるミストに、重力方向と交差する方向の風を送る。
第1の態様によれば、ミスト発生部10から落下してくるミストに、風供給部20が重力方向と交差する方向の風を送ることで、落下してくるミストの移動方向を変えることができる。したがって、ミスト発生部10から落下してくるミストの方向を植物体70に近づく向きに変えることができ、植物体70の所望の高さにミストをかけることができる。よって、植物体70の中間部や下部にもミストがかかりやすくなるから、植物体70にかかるミストの量が増え、植物体70の冷却効果が向上する。
本発明に係る第2の態様の植物体冷却装置1では、第1の態様において、風供給部20は、風の吹出し口211を有して重力方向に沿った1又は2以上の吹出し部材21を有してもよい。1又は2以上の吹出し部材21は、可撓性を有していてもよい。
第2の態様によれば、1又は2以上の吹出し部材21は可撓性を有しているので、1又は2以上の吹出し部材21を容易に手で押しのけることができるから、1又は2以上の吹出し部材21が圃場を通行したり圃場で作業したりする人の邪魔になりにくい。
本発明に係る第3の態様の植物体冷却装置1では、第2の態様において、1又は2以上の吹出し部材21は、樹脂製のチューブであってもよい。
第3の態様によれば、1又は2以上の吹出し部材21は簡単な構造であり、吹出し部材21の製造が容易である。
本発明に係る第4の態様の植物体冷却装置1では、第2又は第3の態様において、風供給部20は、1又は2以上の吹出し部材21の下端に設けられる1又は2以上の錘212を有してもよい。
第4の態様によれば、吹出し部材21が錘212の重さで真っ直ぐになるから、吹出し部材21の吹出し口211から設計通りの方向に風を送ることができる。
本発明に係る第5の態様の植物体冷却装置1では、第2〜第4のいずれか1つの態様において、ミスト発生部10は、重力方向と交差する所定方向に水を搬送する通水管11と、それぞれミストを発生する複数のノズル部12とを備えてもよい。複数のノズル部12は、前記所定方向において並ぶように通水管11に設けられていればよい。風供給部20は2以上の吹出し部材21を有していればよい。2以上の吹出し部材21は、複数のノズル部12が発生するミストに対して風供給部20から風が供給されるように、配置されていればよい。
第5の態様によれば、通水管11の長手方向に沿うように複数の植物体70が植えられている場合でも、複数の植物体70にミストをかけて、複数の植物体70を冷却することができる。
本発明に係る第6の態様の植物体冷却装置1は、第1〜第5のいずれか1つの態様において、制御部30を更に備えてもよい。制御部30は、ミスト発生部10がミストを発生する第1運転期間とミストの発生を停止する第1停止期間、及び、風供給部20が風を供給する第2運転期間と風の供給を停止する第2停止期間をそれぞれ制御してもよい。制御部30は、第1運転期間を開始した後に第2運転期間を開始するように構成されてもよい。
第6の態様によれば、ミスト発生部10が発生したミストがある程度まで落下した後で、制御部30が、風供給部20から風を送らせるように制御すれば、植物体70の中間部や下側にもミストがかかりやすくなり、植物体70の冷却効果が更に向上する。
本発明に係る第7の態様の植物体冷却装置1では、第6の態様において、制御部30は、第1運転期間の終了から休止時間が経過したタイミングで第2運転期間を開始するように構成されてもよい。
第7の態様によれば、休止時間が経過する間にミストを落下させた後で、制御部30が、風供給部20から風を送らせているから、植物体70の中間部や下側にもミストがかかりやすくなり、植物体70の冷却効果が更に向上する。
本発明に係る第8の態様の植物体冷却装置1では、第7の態様において、制御部30は、第2運転期間が終了した後に第1運転期間を開始するように構成されてもよい。
第8の態様によれば、風供給部20が送風を停止している状態で、ミスト発生部10がミストを発生する第1運転期間を開始させることができる。なお、制御部30は、第2運転期間が終了したタイミングで第1運転期間を開始させてもよいし、第2運転期間の終了から停止期間が経過したタイミングで第1運転期間を開始させてもよい。
1 植物体冷却装置
10 ミスト発生部
11 通水管
12 ノズル部
20 風供給部
21 吹出し部材
22 通気管
30 制御部
50 圃場
51 畝
52 通路
60 農業用ハウス
70 植物体
211 吹出し口
212 錘

Claims (8)

  1. 植物体が栽培される圃場の上方に配置されてミストを発生するミスト発生部と、
    前記ミスト発生部から落下してくるミストに、重力方向と交差する方向の風を送る風供給部と、
    を備え、
    前記風供給部が備える風の吹出口が前記ミスト発生部よりも下側に配置されており、
    前記風供給部は、風の吹出口を有して前記重力方向に沿った1又は2以上の吹出し部材を有し、
    前記1又は2以上の吹出し部材は可撓性を有し、
    前記風供給部は、前記1又は2以上の吹出し部材の下端に設けられる1又は2以上の錘を有する、
    ことを特徴とする植物体冷却装置。
  2. 前記1又は2以上の吹出し部材は樹脂製のチューブである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の植物体冷却装置。
  3. 前記ミスト発生部は、前記重力方向と交差する所定方向に水を搬送する通水管と、それぞれミストを発生する複数のノズル部とを備え、
    前記複数のノズル部は、前記所定方向において並ぶように前記通水管に設けられており、
    前記風供給部は前記2以上の吹出し部材を有し、
    前記2以上の吹出し部材は、前記複数のノズル部が発生するミストに対して前記風供給部から風が供給されるように、配置される、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の植物体冷却装置。
  4. 植物体が栽培される圃場の上方に配置されてミストを発生するミスト発生部と、
    前記ミスト発生部から落下してくるミストに、重力方向と交差する方向の風を送る風供給部と、
    を備え、
    前記風供給部が備える風の吹出口が前記ミスト発生部よりも下側に配置されており、
    前記ミスト発生部がミストを発生する第1運転期間とミストの発生を停止する第1停止期間、及び、前記風供給部が風を供給する第2運転期間と風の供給を停止する第2停止期間をそれぞれ制御する制御部を更に備え、
    前記制御部は、前記第1運転期間を開始した後に前記第2運転期間を開始するように構成される、
    ことを特徴とする植物体冷却装置。
  5. 前記制御部は、前記第1運転期間の終了から休止時間が経過したタイミングで前記第2運転期間を開始するように構成される、
    ことを特徴とする請求項4に記載の植物体冷却装置。
  6. 前記制御部は、前記第2運転期間が終了した後に前記第1運転期間を開始するように構成される、
    ことを特徴とする請求項5に記載の植物体冷却装置。
  7. 植物体が栽培される圃場の上方に配置されてミストを発生するミスト発生部と、
    前記ミスト発生部から落下してくるミストに、重力方向と交差する方向の風を送る風供給部と、を備え、
    前記風供給部は、風の吹出口を有して前記重力方向に沿った1又は2以上の吹出し部材を有し、
    前記1又は2以上の吹出し部材は可撓性を有し、
    前記風供給部は、前記1又は2以上の吹出し部材の下端に設けられる1又は2以上の錘を有する、
    ことを特徴とする植物体冷却装置。
  8. 植物体が栽培される圃場の上方に配置されてミストを発生するミスト発生部と、
    前記ミスト発生部から落下してくるミストに、重力方向と交差する方向の風を送る風供給部と、を備え、
    前記ミスト発生部がミストを発生する第1運転期間とミストの発生を停止する第1停止期間、及び、前記風供給部が風を供給する第2運転期間と風の供給を停止する第2停止期間をそれぞれ制御する制御部を更に備え、
    前記制御部は、前記第1運転期間を開始した後に前記第2運転期間を開始するように構成される、
    ことを特徴とする植物体冷却装置。
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