JP6610902B2 - 偽造防止印刷物 - Google Patents

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Description

本発明は、銀行券、パスポート、有価証券、カード、印紙類、商品タグ、美術紙等の貴重品に適用する偽造防止印刷物に関するものである。
現在、銀行券、パスポート、有価証券、カード、印紙類、商品タグ、美術紙等の貴重品には様々な偽造防止技術が用いられている。例えば、印刷技術によって施される偽造防止技術として肉眼では認識できない程度の大きさの表示体(以下「微小表示体」という。)が挙げられる。微小表示体は、複写機、スキャナ等の複写防止対策の一つとして有効であり、肉眼で視認しにくい100μm〜1,000μm程度の微細な文字、記号等を印刷する技術である。この微小表示体の真偽判別方法は、基材に印刷された微小表示体を拡大鏡で視認可能であり、更には複写機で複写すると微小表示体は正確に再現されないため、本物か複写物であるか否か容易に判別できることを特徴とする。
例えば、シートの適所に印刷する線の少なくとも一部を、拡大すると視認可能で、通常状態では単に線として視認される大きさの文字等で印刷するとともに、この文字等の印刷部分に連なる線の部分の色を文字等の印刷部分と同一濃度に視認されるよう設定したことを特徴とする偽造防止シートが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、所定の線の太さにおいて光学的に複写されない大きさの複数の微小文字を複写機で再現不可能な線の太さを含み線の太さを異ならせ、線の太さの異なる微小文字の組合せにより、目視によって、模様、図形、文字、背景等として認識される部分を含む印刷物が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第3388552号 特許第3392892号
しかしながら、図7に示すような従来の線の一部を微小表示体(5´)で形成した形態において、微小表示体が通常の文字等で形成されていたため、画線と微小表示体が同一濃度で視認することが困難であり、違和感が生じ、線内に何らかの情報が施されていることが容易に推測できるものであった。このため、特許文献2に記載された微小表示体は、線の領域と微小表示体の領域で濃度調整し、一本の連続線として視認できるようにしていた。このため、作製ノウハウや手間が掛かる問題があった。
そこで、本発明は、前述した課題の解決を目的とするものであり、線の領域と微小表示体の領域で濃度調整をしなかったとしても線内に微小表示体を違和感なく組み込むことが可能な偽造防止印刷物を提供することを目的とする。
本発明の偽造防止印刷物は、基材の少なくとも一部に印刷による画線と微小表示体を組み合わせて、画線と微小表示体が一本の連続線として視認される偽造防止印刷物において、微小表示体は斜体で形成されて成り、画線と微小表示体の境界の画線の角度が斜体の傾斜角度と同一であることを特徴とする。
本発明の偽造防止印刷物は、斜体の傾斜角度が20°〜70°の範囲であることを特徴とする。
本発明の偽造防止印刷物は、画線と微小表示体の境界において、画線と微小表示体が接触又は一部重なっていることを特徴とする。
本発明の偽造防止印刷物の画線の幅は、微小表示体の高さに対して50%〜100%の範囲内であることを特徴とする。
本発明の偽造防止印刷物の画線は、破線であることを特徴とする。
本発明の偽造防止印刷物の画線の色彩濃度は、微小表示体の色彩濃度よりも低濃度であることを特徴とする。
本発明の偽造防止印刷物の微小表示体は、斜体で形成しているため、線の領域と微小表示体の領域で濃度調整をしなくても画線と微小表示体がほぼ同一濃度で視認可能であり、違和感がなく、線内に何らかの情報が施されていることが一見して判断することができないため、偽造防止印刷物として適している。
また、本発明の偽造防止印刷物の画線と微小表示体の境界の画線において、画線の角度が斜体の傾斜角度と同一、画線と微小表示体が接触又は一部重なることで、画線と微小表示体の境界の濃度差が大きくなることを防ぐことが可能となる。
また、本発明の偽造防止印刷物の画線と微小表示体の色彩濃度は、微小表示体の色彩濃度よりも低濃度であることで、画線と微小表示体の境界の濃度差が大きくなることを防ぐことが可能となる。
第一の実施形態における印刷物(1)を示す平面図である。 第一の実施形態における印刷物(1)の連続線(3)を示す拡大図である。 斜体の傾斜角度の説明図である。 画線(4)の一例を示す図である。 第二の実施形態における印刷物(1)の連続線(3)を示す拡大図である。 第三の実施形態における印刷物(1)の連続線(3)を示す拡大図である。 従来の微小表示体(5´)を示す図である。
(第一の実施形態)
図1は、第一の実施形態における偽造防止印刷物(1)(以下「印刷物」という。)の一例を示す平面図である。印刷物(1)は、基材(2)上の少なくとも一部に、肉眼で観察した場合に連続して視認される線(以下「連続線(3)」という。)が形成されている。連続線(3)は、画線(4)と微小表示体(5)を組み合わせて形成される。本発明の特徴の一つである微小表示体(5)は、複数の斜体で形成されて成る。なお、図1に示すように、連続線(3)以外の領域には、料額、文字、他の模様等の必要な情報が、公知の印刷方式(例えば、凹版印刷、オフセット印刷等)により施されていてもよい。
基材(2)は、上質紙、コート紙、アート紙等の用紙を用いることができる。基材(2)及びその色彩は、特に限定されるものではない。画線(4)と微小表示体(5)の色彩は基材の色彩と異なる必要がある。
図2は、本発明の印刷物(1)の連続線(3)を示す拡大図である。前述したとおり連続線(3)は、画線(4)と微小表示体(5)を組み合わせて形成され、微小表示体(5)は、複数の斜体で形成されて成る。図2に示すように斜体で形成された微小表示体(5)は、規則的に配置され、画線(4)と微小表示体(5)は接することがない。
図2で示す斜体で形成された微小表示体(5)は、「JPN」を繰り返した文字を一例としているが本発明はこれに限定されることなく、文字、記号、数字、ロゴマーク又は特殊記号等でもよい。また、斜体で形成された微小表示体(5)のフォントについても、明朝体、ゴシック体、特殊フォント等、特に限定されることがない。また、微小表示体(5)の大きさについては、100μmから1,000μmまでの範囲、好ましくは300μmから600μmまでである。100μmより小さい場合には、微小表示体自体の作製が困難であり、1,000μmより大きくなると目視で微小表示体が認識できてしまい微小表示体の効果が得られなくなるおそれが生じる。なお、微小表示体の大きさとは、文字の高さ及び/又は幅の長さのことである。
斜体で形成された微小表示体(5)は、傾斜角度が20°〜70°の範囲であることが好ましい。ここでいう傾斜角度とは、図3に示すように微小表示体(5)が傾いた角度(θ)のことである。傾斜角度が20°よりも小さいと後述する画線面積率が稼ぎ難くなり、70°よりも大きいと文字等から成る微小表示体(5)が拡大鏡で把握し難い形態となる。
図2で示す画線(4)は、直線を一例として示しているが、本発明はこれに限定されることなく、図4(a)に示すように直線、図4(b)に示すように曲線、図4(c)に示すように破線、図4(d)に示すように円形、その他、彩紋模様等、特に限定されるものではない。また、画線(4)の幅は、100μmから1,000μmまでの範囲、好ましくは150μmから600μmまでである。
図7に示した従来の微小表示体(5´)は、傾斜のない文字で形成されているため、本発明の微小表示体(5)よりも画線面積が低い状態になり易い。つまり、本発明の微小表示体(5)は斜体であるため単位面積当たりの画線面積率が稼ぎ易く、非画線領域を狭くし易いメリットが得られる。よって、画線(4)の領域と微小表示体(5)の領域で濃度調整をしなくても画線(4)と微小表示体(5)が一本の連続線として視認し易い状況になる。
画線(4)と微小表示体(5)の関係について下記に説明する。画線(4)の幅は、微小表示体(5)の高さと同一以下であることが好ましい。さらに、好ましくは、画線(4)の幅は、微小表示体(5)の高さに対して50%〜100%の範囲内である。これは、画線(4)と微小表示体(5)の単位面積当たりの面積率は、画線(4)>微小表示体(5)の関係であるため、画線(4)の幅が微小表示体(5)の高さに対して50%より小さい場合、又は、100%よりも大きい場合は、画線(4)と微小表示体(5)が一本の連続線(3)として視認し難い形態となる。
また、前述したとおり、画線(4)と微小表示体(5)の単位面積当たりの面積率は、画線(4)>微小表示体(5)の関係であるため、画線(4)の色彩濃度は、微小表示体(5)の色彩濃度に対して同一濃度以下が好ましい。さらに、好ましくは、画線(4)の色彩濃度は、微小表示体(5)の色彩濃度よりも低濃度である。画線(4)の色彩濃度は、微小表示体(5)の色彩濃度よりも低濃度にした場合、従来よりも画線(4)と微小表示体(5)の濃度差を大きくしなくともよい。
本発明の画線(4)と微小表示体(5)の印刷方式は、特に限定されるものではない。よって、画線(4)と微小表示体(5)は、オフセット印刷、凹版印刷、スクリーン印刷、グラビア印刷、インクジェット印刷等の印刷方式で一度刷り又は二度刷り以上で印刷することができる。
(第一の実施形態の作用)
本発明の偽造防止印刷物の画線(4)と微小表示体(5)は、連続線(3)として視認でき、違和感がなく、線内に何らかの情報が施されていることが一見して判断することができない。また、微小表示体(5)を拡大鏡で観察した場合に微小表示体(5)の文字等がはっきりと視認できる。また、複写機で複製物を作製した場合に微小表示体(5)は正確に再現することができず複製物であることが容易に判断することができる。
(第二の実施形態)
図5は、第二の実施形態における印刷物(1)の連続線(3)を示す拡大図である。なお、第一の実施形態と同様の内容についての一部の説明は、省略する。
第一の実施形態と同様に、第二の実施形態の印刷物(1)の連続線(3)は、画線(4)と微小表示体(5)を組み合わせて形成され、微小表示体(5)は、複数の斜体で形成されて成る。図5に示すように斜体で形成された微小表示体(5)は、規則的に配置され、画線(4)と微小表示体(5)は接することがなく、画線(4)と微小表示体(5)の境界(6)の画線(4)において、画線(4)の角度が微小表示体(5)の斜体の傾斜角度と同一である。
(第二の実施形態の作用)
第二の実施形態における印刷物(1)は、画線(4)と微小表示体(5)の境界(6)の画線(4)において、画線(4)の角度が微小表示体(5)の斜体の傾斜角度と同一であるため、画線(4)と微小表示体(5)の境界の濃度差が大きくなることを防ぎ、境界の違和感をなくすことができる。
(第三の実施形態)
図5は、第三の実施形態における印刷物(1)の連続線(3)を示す拡大図である。なお、第二の実施形態と同様の内容についての一部の説明は、省略する。
第二の実施形態と同様に、第三の実施形態の印刷物(1)の連続線(3)は、画線(4)と微小表示体(5)を組み合わせて形成され、微小表示体(5)は、複数の斜体で形成され、画線(4)と微小表示体(5)の境界(6)の画線(4)において、画線(4)の角度が微小表示体(5)の斜体の傾斜角度と同一である。図6に示すように斜体で形成された微小表示体(5)は、規則的に配置され、画線(4)と微小表示体(5)の境界(6)に当たる画線(4)と微小表示体(5)同士が接触又は一部重なっている。
(第三の実施形態の作用)
第三の実施形態における印刷物(1)は、画線(4)と微小表示体(5)が接触又は一部重なっているため、画線(4)と微小表示体(5)の境界の濃度差が大きくなることを防ぎ、境界の違和感をなくすことができる。
1 印刷物
2 基材
3、3´ 連続線
4、4´ 画線
5、5´ 微小表示体
6 境界
θ 角度

Claims (6)

  1. 基材の少なくとも一部に印刷による画線と微小表示体を組み合わせて、前記画線と前記微小表示体が一本の連続線として視認される偽造防止印刷物において、
    前記微小表示体は斜体で形成されて成り、
    前記画線と前記微小表示体の境界の前記画線の角度が前記斜体の傾斜角度と同一であることを特徴とする偽造防止印刷物。
  2. 前記斜体の傾斜角度が20°〜70°の範囲であることを特徴とする請求項1記載の偽造防止印刷物。
  3. 前記画線と前記微小表示体の境界において、
    前記画線と前記微小表示体が接触又は一部重なっていることを特徴とする請求項1又は2記載の偽造防止印刷物。
  4. 前記画線の幅は、前記微小表示体の高さに対して50%〜100%の範囲内であることを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項記載の偽造防止印刷物。
  5. 前記画線は、破線であることを特徴とする請求項1から4までのいずれか一項記載の偽造防止印刷物。
  6. 前記画線の色彩濃度は、前記微小表示体の色彩濃度よりも低濃度であることを特徴とする請求項1から5までのいずれか一項記載の偽造防止印刷物。
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