JP6610604B2 - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents

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Description

内燃機関を冷却媒体によって冷却する内燃機関の冷却装置に関する。
内燃機関のシリンダヘッド及びシリンダブロックを冷却水によって冷却する冷却装置が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。この冷却装置(以下、「従来装置」と称呼する。)は、シリンダヘッドに形成された冷却水通路、及び、シリンダブロックに形成された冷却水通路を有している。シリンダヘッドの冷却水通路(以下、「ヘッド通路」と称呼する。)とシリンダブロックの冷却水通路(以下、「ブロック通路」と称呼する。)とは、互いから独立して形成されている。
特開昭62−99616号公報
ところで、内燃機関に対しては、内燃機関のピストン及びその他可動部品の摩擦抵抗(以下、「フリクション」と称呼する。)を低減するという要求(以下、「フリクション低減要求」と称呼する。)がある。このフリクション低減要求に応えるためには、少なくとも、シリンダボア周囲のシリンダブロックの部分の温度をフリクション低減要求に応えられる範囲の温度(以下、「フリクション低減温度範囲」と称呼する。)に維持する必要がある。
ところが、隣接するシリンダボアの間のシリンダブロックの部分(以下、「ボア間部分」と称呼する。)が燃焼室における燃焼から受ける熱量は、ボア間部分以外のシリンダボア周囲のシリンダブロックの部分(以下、「ボア周囲部分」と称呼する。)が燃焼室における燃焼から受ける熱量よりも大きい。
このため、従来装置のようにボア間部分とボア周囲部分とが同じ冷却水によって冷却されるようになっている場合、ボア周囲部分の温度よりもボア間部分の温度のほうが高くなり、ボア間部分の温度とボア周囲部分の温度とを同時にフリクション低減温度範囲に維持することができない。
本発明は、上述した課題に対処するためになされたものである。即ち、本発明の目的の1つは、ボア間部分の温度とボア周囲部分の温度とを同時にフリクション低減温度範囲に維持することができる内燃機関の冷却装置を提供することにある。
本発明に係る内燃機関の冷却装置(以下、「本発明装置」と称呼する。)は、複数のシリンダボア(31乃至33)が形成されたシリンダブロック(30)、及び、同シリンダブロックに取り付けられるシリンダヘッド(20)を備えた内燃機関(10)に適用される。本発明装置は、前記シリンダブロック及び前記シリンダヘッドを冷却媒体によって冷却する。
本発明装置は、第1通路(52及び53)、第2通路(50)及び冷却媒体供給機構(71乃至77、60乃至62及び90、並びに、71乃至74、78、79及び63乃至66)を備えている。
前記第1通路は、前記シリンダボア周囲の前記シリンダブロックの部分であって隣接する2つの前記シリンダボアの間の前記シリンダブロックの部分であるボア間部分(30L及び30R)を冷却する前記冷却媒体を通すために前記シリンダブロックに設けられる。
前記第2通路は、前記シリンダボア周囲の前記シリンダブロックの部分であって前記ボア間部分以外の前記シリンダブロックの部分であるボア周囲部分(30P)を冷却する前記冷却媒体を通すために前記シリンダブロックに設けられる。
前記冷却媒体供給機構は、前記冷却媒体による前記ボア間部分に対する冷却度合と前記冷却媒体による前記ボア周囲部分に対する冷却度合とが異なるように前記第1通路及び前記第2通路に前記冷却媒体を供給することができる。
本発明装置によれば、冷却媒体供給機構により、「ボア間部分を冷却する冷却媒体を通す第1通路」と「ボア周囲部分を冷却するための冷却媒体を通す第2通路」とにそれぞれ異なる冷却度合を有する冷却媒体を供給することができる。従って、第1通路には、比較的大きい冷却度合を有する冷却媒体を供給し、第2通路には、比較的小さい冷却度合を有する冷却媒体を供給することができる。このため、ボア間部分の温度とボア周囲部分の温度とを同時にフリクション低減温度範囲に維持することができる。
更に、前記冷却媒体供給機構は、前記シリンダヘッドを冷却する前記冷却媒体を通すために前記シリンダヘッドに設けられたヘッド通路(40)を更に備えるように構成されるそして、前記冷却媒体が前記第1通路に流入するときに通る前記第1通路の入口(52in及び53in)及び前記冷却媒体が前記第1通路から流出するときに通る前記第1通路の出口(52out及び53out)が前記ヘッド通路に接続されている。
ノッキングの発生を防止するためには、シリンダヘッドの温度を低い温度に維持することが有効である。従って、シリンダヘッドを冷却する冷却媒体を通すためのヘッド通路に第1通路が接続されている場合、シリンダヘッドの温度をノッキングの発生を防止できる範囲の温度に維持できる冷却度合を有する冷却媒体をヘッド通路に供給することにより、ボア間部分の温度をフリクション低減温度範囲に維持することができる可能性が大きい。従って、本発明装置によれば、簡略な構成により、ボア間部分の温度をフリクション低減温度範囲に維持することができる。
更に、本発明装置の前記冷却媒体供給機構は、前記第1通路及び前記第2通路に接続された共通通路(71)、並びに、前記共通通路を介して前記第2通路に供給される前記冷却媒体の流量を制御するための流量制御手段(62)、を備えるように構成され得る。
第2通路に供給される冷却媒体の流量が小さくなると、冷却媒体によるボア周囲部分の冷却度合が小さくなり、第1通路に供給される冷却媒体の流量が大きくなると、冷却媒体によるボア間部分の冷却度合が大きくなる。共通通路から第1通路及び第2通路それぞれに冷却媒体が供給される場合、流量制御手段によって第2通路に供給される冷却媒体の流量を小さくすると、第1通路に供給される冷却媒体の流量が大きくなる。従って、第2通路に供給される冷却媒体の流量を変更することにより、第2通路に供給される冷却媒体によるボア周囲部分に対する冷却度合を変更することができ、第1通路に供給される冷却媒体の流量を変更することにより、第1通路に供給される冷却媒体によるボア間部分に対する冷却度合を変更することができる。
従って、流量制御手段によって第2通路に供給される冷却媒体の流量を調整することにより、ボア間部分の温度をフリクション低減温度範囲に維持できる冷却度合を有する冷却媒体を第1通路に確実に供給することができると共に、ボア周囲部分の温度をフリクション低減温度範囲に維持できる冷却度合を有する冷却媒体を第2通路に確実に供給することができる。このため、ボア間部分の温度とボア周囲部分の温度とをより確実にフリクション低減温度範囲に維持することができる。
更に、本発明装置の前記冷却媒体供給機構は、前記第1通路に供給される前記冷却媒体を冷却する第1冷却手段(64)、及び、前記第2通路に供給される前記冷却媒体を冷却する第2冷却手段(66)、を備えるように構成され得る。この場合、前記第1冷却手段は、前記第2冷却手段による前記冷却媒体に対する冷却度合よりも大きい前記冷却媒体に対する冷却度合を有する。
これによれば、第1通路に供給される冷却媒体を冷却する第1冷却手段と、第2通路に供給される冷却媒体を第2冷却手段と、が別々に設けられる。従って、ボア間部分の温度をフリクション低減温度範囲に維持できる温度の冷却媒体が第1通路に供給されるように冷却媒体に対する第1冷却手段の冷却能力を設定することにより、ボア間部分の温度をフリクション低減温度範囲に維持できる冷却度合を有する冷却媒体を第1通路に供給することができる。一方、ボア周囲部分の温度をフリクション低減温度範囲に維持できる温度の冷却媒体が第2通路に供給されるように冷却媒体に対する第2冷却手段の冷却能力を設定することにより、ボア周囲部分の温度をフリクション低減温度範囲に維持できる冷却度合を有する冷却媒体を第2通路に供給することができる。このため、ボア間部分の温度とボア周囲部分の温度とをフリクション低減温度範囲に確実に維持することができる。
上記説明においては、発明の理解を助けるために、実施形態に対応する発明の構成に対して、実施形態で用いた符号を括弧書きで添えているが、発明の各構成要素は、前記符号によって規定される実施形態に限定されるものではない。本発明の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、以下の図面を参照しつつ記述される本発明の実施形態についての説明から容易に理解されるであろう。
図1の(A)は、本発明の実施形態に係る冷却装置及びその冷却装置(以下、「実施装置」と称呼する。)が適用される内燃機関を示した図であり、(B)は、(A)に示したシリンダヘッド(以下、単に「ヘッド」と称呼する。)を示した図であり、(C)は、(A)に示したシリンダブロック(以下、単に「ブロック」と称呼する。)を示した図である。 図2の(A)は、図1の(B)に示した平面P21におけるヘッドの断面を矢印A21の方向に見たときのヘッドの断面図であり、(B)は、(A)に示した平面Pspにおけるヘッドの断面を矢印A22の方向に見たときのヘッドの断面図であり、(C)は、(A)に示した平面P23におけるヘッドの断面を矢印A23の方向に見たときのヘッドの断面図であり、(D)は、(A)に示した平面P24におけるヘッドの断面を矢印A24の方向に見たときのヘッドの断面図である。 図3の(A)は、図2の(A)に示した平面P31におけるヘッドの断面を矢印A31の方向に見たときのヘッドの断面図であり、(B)は、図2の(A)に示した平面P32におけるヘッドの断面を矢印A32の方向に見たときのヘッドの断面図であり、(C)は、図2の(A)に示した平面P33におけるヘッドの断面を矢印A33の方向に見たときのヘッドの断面図である。 図4の(A)は、図1の(C)に示した平面P41におけるブロックの断面を矢印A41の方向に見たときのブロックの断面図であり、(B)は、(A)に示した平面Pbにおけるブロックの断面を矢印A42の方向に見たときのブロックの断面図であり、(C)は、(A)に示した平面P43におけるブロックの断面を矢印A43の方向に見たときのブロックの断面図である。 図5は、図1の(C)に示した矢印A41の方向にブロックを見たときのブロックの平面図である。 図6の(A)は、図5に示した平面P61におけるブロックの断面を矢印A61の方向に見たときのブロックの断面図であり、(B)は、図5に示した平面P62におけるブロックの断面を矢印A62の方向に見たときのブロックの断面図であり、(C)は、図5に示した平面P63におけるブロックの断面を矢印A63の方向に見たときのブロックの断面図である。 図7は、本発明の実施形態に係る冷却装置の冷却水循環経路を示した図である。 図8は、図7と同様の図であって、図7に示した冷却装置の作動を説明するための図である。 図9は、本発明の実施形態の変形例に係る冷却装置(以下、「変形装置」と称呼する。)の冷却水循環経路を示した図である。 図10の(A)は、実施装置及び変形装置が採用し得る循環経路の一部を示した図であり、(B)は、実施装置及び変形装置が採用し得る別の循環経路の一部を示した図である。 図11の(A)は、実施装置及び変形装置が採用し得る更に別の循環経路の一部を示した図であり、(B)は、実施装置及び変形装置が採用し得る更に別の循環経路の一部を示した図である。 図12の(A)は、実施装置が採用し得る更に別の循環経路の一部を示した図であり、(B)は、実施装置が採用し得る更に別の循環経路の一部を示した図である。 図13の(A)は、実施装置及び変形装置が採用し得る更に別の循環経路の一部を示した図であり、(B)は、実施装置及び変形装置が採用し得る更に別の循環経路の一部を示した図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係る内燃機関の冷却装置(以下、「実施装置」と称呼する。)について説明する。図1の(A)に示したように、実施装置が適用される内燃機関10は、シリンダヘッド20及びシリンダブロック30を備える。シリンダヘッド20(以下、単に「ヘッド20」と称呼する。)は、シリンダブロック30(以下、単に「ブロック30」と称呼する。)上に載置され、ボルト等の締結手段によってブロック30に取り付けられる。
ヘッド20は、実際には、複雑な形状の部品であるが、説明を簡略化するために、本例においては、図1の(A)及び(B)に示したように、ヘッド20を直方体形状の部品として説明する。同様に、ブロック30も、実際には、複雑な形状の部品であるが、説明を簡略化するために、本例においては、図1の(A)及び(C)に示したように、ブロック30を直方体形状の部品として説明する。
以下、ヘッド20がブロック30上に載置されたときにブロック30と接触するヘッド20の壁面を「ヘッド20のブロック接触面20B」と称呼し、ヘッド20と接触するブロック30の壁面を「ブロック30のヘッド接触面30H」と称呼する。
図2に示したように、ヘッド20のブロック接触面20Bには、3つのヘッド空間21乃至23が設けられている。これらヘッド空間21乃至23は、それぞれ、略円錐形の空間である。更に、これらヘッド空間21乃至23は、それぞれの中心軸線C21乃至C23が同一平面に含まれるように設けられている。
以下、3つのヘッド空間21乃至23のうち、外側の2つのヘッド空間21及び23の一方(図2の(A)において、左側のヘッド空間21)を「左側ヘッド空間21」と称呼し、他方のヘッド空間23を「右側ヘッド空間23」と称呼し、左側ヘッド空間21と右側ヘッド空間23との間にある残りのヘッド空間22を「中央ヘッド空間22」と称呼する。
ヘッド20には、1つのヘッド通路40及び6つの連通路41乃至46が形成されている。ヘッド通路40及び連通路41乃至46は、それぞれ、冷却媒体としての冷却水を通すための通路である。
ヘッド通路40は、冷却水をヘッド通路40に受け入れるための入口40in、及び、冷却水をヘッド通路40から放出するための出口40outを有する。ヘッド通路40は、主に、ヘッド空間21乃至23周囲のヘッド20の部分に設けられている。
図2及び図3に示したように、連通路41乃至46は、それぞれ、横断面が円形であり、ヘッド通路40からヘッド20のブロック接触面20Bまでヘッド空間21乃至23の中心軸線C21乃至C23と平行な方向に延在するように設けられている。
連通路41及び42は、これらの中心軸線がヘッド空間21乃至23の中心軸線C21乃至C23を含む平面Pspに対して垂直な平面P31に含まれるように設けられている。連通路43及び44は、これらの中心軸線が平面Pspに対して垂直な平面P32に含まれるように設けられている。連通路45及び46は、これらの中心軸線が平面Pspに対して垂直な平面P33に含まれるように設けられている。
更に、連通路41、43及び45は、これらの中心軸線が平面Pspと平行な平面P23であって平面Pspから一方の側(図2の(A)における上側)に所定距離Dだけ離れている平面P23に含まれるように設けられている。連通路42、44及び46は、これらの中心軸線が平面Pspと平行な平面P24であって平面Pspから他方の側(図2の(A)における下側)に所定距離Dだけ離れている平面P24に含まれるように設けられている。
図4に示したように、ブロック30には、3つのシリンダボア31乃至33が設けられている。これらシリンダボア31乃至33は、それぞれ、円筒形の空間であり、これらの中心軸線C31乃至C33が同一平面Pbに含まれるように設けられられている。
以下、3つのシリンダボア31乃至33のうち、外側の2つのシリンダボア31及び33の一方(図4の(A)において、左側のシリンダボア31)を「左側ボア31」と称呼し、他方のシリンダボア33(図4の(A)において、右側のシリンダボア33)を「右側ボア33」と称呼し、左側ボア31と右側ボア33との間にある残りのシリンダボア32を「中央ボア32」と称呼する。
ヘッド20がブロック30に取り付けられた状態において、左側ボア31は、その中心軸線C31が左側ヘッド空間21の中心軸線C21に一致し、中央ボア32は、その中心軸線C32が中央ヘッド空間22の中心軸線C22に一致し、右側ボア33は、その中心軸線C33が右側ヘッド空間23の中心軸線C23に一致するように設けられている。
ブロック30には、1つのボア周囲通路50、1つのボア横通路51並びに2つのボア間通路52及び53が設けられている。ボア周囲通路50、ボア横通路51並びにボア間通路52及び53は、それぞれ、冷却媒体としての冷却水を通すための通路である。
ボア周囲通路50は、冷却水をボア周囲通路50に受け入れるための入口50in、及び、冷却水をボア周囲通路50から放出するための出口50outを有する。図4の(A)に示したように、ボア周囲通路50は、「ブロック30のボア横部分30S、ブロック30の左側ボア間部分30L及び右側ボア間部分30R」以外のボア31乃至33周囲のブロック30の部分であるボア周囲部分30Pに設けられている。
ボア横部分30Sは、左側ボア31とブロック30の左側壁面30Wとの間のブロック30の部分であり、左側ボア間部分30Lは、左側ボア31と中央ボア32との間のブロック30の部分であり、右側ボア間部分30Rは、中央ボア32と右側ボア33との間のブロック30の部分である。
ボア横通路51は、ボア横部分30Sに設けられている。図5に示したように、ボア横通路51は、冷却水をボア横通路51に受け入れるための円形の入口51in、及び、冷却水をボア横通路51から放出するための円形の出口51outを有する。図6の(A)に示したように、ボア横通路51の入口51in及び51outは、ブロック30のヘッド接触面30Hにて開口する。
一方のボア間通路52(以下、「左側ボア間通路52」と称呼する。)は、左側ボア間部分30Lに設けられている。図5に示したように、左側ボア間通路52は、冷却水を左側ボア間通路52に受け入れるための円形の入口52in、及び、冷却水を左側ボア間通路52から放出するための円形の出口52outを有する。図6の(B)に示したように、左側ボア間通路52の入口52in及び52outは、ブロック30のヘッド接触面30Hにて開口する。
他方のボア間通路53(以下、「右側ボア間通路53」と称呼する。)は、右側ボア間部分30Rに設けられている。図5に示したように、右側ボア間通路53は、冷却水を右側ボア間通路53に受け入れるための円形の入口53in、及び、冷却水を右側ボア間通路53から放出するための円形の出口53outを有する。図6の(C)に示したように、右側ボア間通路53の入口53in及び53outは、ブロック30のヘッド接触面30Hにて開口するように設けられている。
図5に示したように、ボア横通路51の入口51in及び出口51outは、これらの中心がボア31乃至33の中心軸線C31乃至C33を含む平面Pb(以下、「ボア軸線平面Pb」と称呼する。)に対して垂直な平面P61に含まれるように設けられている。左側ボア間通路52の入口52in及び出口52outは、これらの中心がボア軸線平面Pbに対して垂直な平面P62に含まれるように設けられている。右側ボア間通路53の入口53in及び出口53outは、これらの中心がボア軸線平面Pbに対して垂直な平面P63に含まれるように設けられている。
更に、「ボア横通路51の入口51in、左側ボア間通路52の入口52in及び右側ボア間通路53の入口53in」は、これらの中心がボア軸線平面Pbと平行な平面P64であってボア軸線平面Pbから一方の側(図5において上側)に所定距離Dだけ離れている平面P64に含まれるように設けられている。
「ボア横通路51の出口51out、左側ボア間通路52の出口52out及び右側ボア間通路53の出口53out」は、これらの中心がボア軸線平面Pbと平行な平面P65であってボア軸線平面Pbから他方の側(図5において下側)に所定距離Dだけ離れている平面P65に含まれるように設けられている。
加えて、ヘッド20がブロック30に取り付けられた状態において、ボア横通路51の入口51inは、ヘッド20の連通路41を介してヘッド通路40と連通する位置に設けられ、ボア横通路51の出口51outは、ヘッド20の連通路42を介してヘッド通路40と連通する位置に設けられている。
同様に、ヘッド20がブロック30に取り付けられた状態において、左側ボア間通路52の入口52inは、ヘッド20の連通路43を介してヘッド通路40と連通する位置に設けられ、左側ボア間通路52の出口52outは、ヘッド20の連通路44を介してヘッド通路40と連通する位置に設けられている。
同様に、ヘッド20がブロック30に取り付けられた状態において、右側ボア間通路53の入口53inは、ヘッド20の連通路45を介してヘッド通路40と連通する位置に設けられ、右側ボア間通路53の出口53outは、ヘッド20の連通路46を介してヘッド通路40と連通する位置に設けられている。
図6の(A)に示したように、ボア横通路51は、その入口51inから、ボア軸線平面Pbに対して斜めにボア軸線平面Pbまで平面P61(図5を参照。)に沿って延在し、ボア軸線平面Pbにて方向を変え、ボア軸線平面Pbから、ボア軸線平面Pbに対して斜めに出口51outまで平面P61に沿って延在する。
図6の(B)に示したように、左側ボア間通路52は、その入口52inから、ボア軸線平面Pbに対して斜めにボア軸線平面Pbまで平面P62(図5を参照。)に沿って延在し、ボア軸線平面Pbにて方向を変え、ボア軸線平面Pbから、ボア軸線平面Pbに対して斜めに出口52outまで平面P62に沿って延在する。
図6の(C)に示したように、右側ボア間通路53は、その入口53inから、ボア軸線平面Pbに対して斜めにボア軸線平面Pbまで平面P63(図5を参照。)に沿って延在し、ボア軸線平面Pbにて方向を変え、ボア軸線平面Pbから、ボア軸線平面Pbに対して斜めに出口53outまで平面P63に沿って延在する。
図7に示したように、実施装置は、ポンプ60、ラジエータ61及び流量制御弁62を備える。
ポンプ60は、内燃機関10の図示しないクランクシャフトの回転によって作動される。ポンプ60の吐出口60outには、冷却水を通す通路(以下、「冷却水通路」と称呼する。)を画成する共通供給管71の一端71Aが接続されている。
共通供給管71の他端71Bは、冷却水通路を画成するヘッド供給管72の一端72A及び冷却水通路を画成するブロック供給管73の一端73Aに接続されている。ヘッド供給管72の他端72Bは、ヘッド通路40の入口40inに接続されている。ブロック供給管73の他端73Bは、ボア周囲通路50の入口50inに接続されている。
ヘッド通路40の出口40outは、冷却水通路を画成するヘッド放出管74の一端74Aに接続されている。ヘッド放出管74には、温度センサ91が配設されている。温度センサ91は、ECU90に接続されている。温度センサ91は、ヘッド放出管74内を流れる冷却水の温度THWhd(以下、「ヘッド水温THWhd」と称呼する。)を検出し、そのヘッド水温THWhdを表す信号をECU90に出力する。ECU90は、その信号に基づいてヘッド水温THWhdを取得する。
ボア周囲通路50の出口50outは、冷却水通路を画成するブロック放出管75の一端75Aに接続されている。ブロック放出管75には、温度センサ92が配設されている。温度センサ92は、ECU90に接続されている。温度センサ92は、ブロック放出管75内を流れる冷却水の温度THWbr(以下、「ブロック水温THWbr」と称呼する。)を検出し、そのブロック水温THWbrを表す信号をECU90に出力する。ECU90は、その信号に基づいてブロック水温THWbrを取得する。
ヘッド放出管74の他端74B及びブロック放出管75の他端75Bは、冷却水通路を画成する共通放出管76の一端76Aに接続されている。共通放出管76の他端76Bは、ラジエータ61の入口61inに接続されている。ラジエータ61の出口61outは、冷却水通路を画成する共通リターン管77の一端77Aに接続されている。共通リターン管77の他端77Bは、ポンプ60の取込口60inに接続されている。ラジエータ61は、そこを通る冷却水を冷却する装置(冷却手段)である。
流量制御弁62は、ブロック供給管73に配設される。流量制御弁62は、ECU90に接続されている。流量制御弁62の開度は、ECU90によって制御される。流量制御弁62の開度がゼロに制御された場合、即ち、流量制御弁62が全閉とされた場合、ブロック供給管73によって画成される冷却水通路が流量制御弁62によって遮断される。この場合、流量制御弁62を通過する冷却水の流量がゼロとなる。
ポンプ60からの冷却水の吐出流量が一定である場合においては、流量制御弁62の開度が増大すると、流量制御弁62を通過する冷却水の流量も増大する。流量制御弁62の開度が最大開度に制御された場合、即ち、流量制御弁62が全開とされた場合、流量制御弁62を通過する冷却水の流量がポンプ60からの冷却水の吐出流量毎の最大流量となる。
ECU90は、CPU、ROM、RAM及びインターフェース等を含むマイクロコンピュータを主要構成部品として有する電子制御回路である。ECUは、エレクトリックコントロールユニットの略称である。CPUは、メモリ(ROM)に格納されたインストラクション(ルーチン)を実行することにより各種機能を実現する。
ECU90には、アクセルペダル操作量センサ93及びクランク角度センサ94が接続されている。
アクセルペダル操作量センサ93は、図示しないアクセルペダルの操作量APを検出し、その操作量APを表す信号をECU90に出力する。ECU90は、その信号に基づいて内燃機関10に要求されている負荷(機関負荷)KLを取得する。
クランク角度センサ94は、図示しないクランクシャフトが所定角度、回転する毎にパルス信号をECU90に出力する。ECU90は、その信号等に基づいて内燃機関10の回転速度(機関回転速度)NEを取得する。
<実施装置の作動>
次に、実施装置の作動について説明する。内燃機関10の運転中、ポンプ60が作動される。これにより、図8に示したように、冷却水がポンプ60の吐出口60outから共通供給管71に吐出される。
流量制御弁62の開度がゼロよりも大きい場合、共通供給管71内を流れた冷却水の一部がヘッド供給管72に流入し、残りの冷却水がブロック供給管73に流入する。流量制御弁62の開度が大きいほど、ブロック供給管73に流入する冷却水の流量が大きくなり、その結果、ヘッド供給管72に流入する冷却水の流量が小さくなる。
一方、流量制御弁62の開度がゼロである場合、ブロック供給管73には、冷却水は流入せず、従って、共通供給管71内を流れた冷却水の総てがヘッド供給管72に流入する。
ECU90は、機関負荷KL、機関回転速度NE、ヘッド水温THWhd及びブロック水温THWbr等に基づいて流量制御弁62の開度の目標値を設定する。より具体的に述べると、ECU90は、ノッキングの発生を防止するという要求(以下、「ノッキング防止要求」と称呼する。)に応えることができる流量の冷却水がヘッド通路40に流入し且つフリクションを低減するという要求(以下、「フリクション低減要求」と称呼する。)に応えることができる流量の冷却水がボア周囲通路50に流入するように流量制御弁62の開度の目標値を設定する。ECU90は、流量制御弁62の開度がその目標値と一致するように流量制御弁62の開度を制御する。
ヘッド供給管72内を流れた冷却水は、入口40inからヘッド通路40に流入する。ヘッド通路40に流入した冷却水の一部は、連通路41、43及び45を介してそれぞれボア横通路51、左側ボア間通路52及び右側ボア間通路53に流入する。従って、連通路41、43及び45は、それぞれ、ボア横通路51、左側ボア間通路52及び右側ボア間通路53をヘッド通路40に接続する通路である。
ボア横通路51、左側ボア間通路52及び右側ボア間通路53を流れた冷却水は、それぞれ、連通路42、44及び46を介してヘッド通路40に戻る。従って、連通路42、44及び46は、それぞれ、ボア横通路51、左側ボア間通路52及び右側ボア間通路53をヘッド通路40に接続する通路である。
ボア横通路51を流れる冷却水によってボア横部分30Sが冷却され、左側ボア間通路52を流れる冷却水によって左側ボア間部分30Lが冷却され、右側ボア間通路53を流れる冷却水によって右側ボア間部分30Rが冷却される。従って、ボア横通路51は、ボア横部分30Sを冷却する冷却水を通すためにブロック30に設けられた通路である。同様に、左側ボア間通路52は、左側ボア間部分30Lを冷却する冷却水を通すためにブロック30に設けられた通路であり、右側ボア間通路53は、右側ボア間部分30Rを冷却する冷却水を通すためにブロック30に設けられた通路である。
尚、ヘッド通路40に戻った冷却水は、出口40outからヘッド放出管74に放出される。
ヘッド通路40に流入した冷却水の残りは、そのままヘッド通路40を流れ、出口40outからヘッド放出管74に放出される。ヘッド通路40を流れる冷却水によってヘッド20が冷却される。従って、ヘッド通路40は、ヘッド20を冷却する冷却水を通すためにヘッド20に設けられた通路である。
一方、ブロック供給管73内を流れた冷却水は、入口50inからボア周囲通路50に流入する。ボア周囲通路50に流入した冷却水は、そのままボア周囲通路50を流れ、出口50outからブロック放出管75に放出される。ボア周囲通路50を流れる冷却水によってボア周囲部分30Pが冷却される。従って、ボア周囲通路50は、ボア周囲部分30Pを冷却する冷却水を通すためにブロック30に設けられた通路である。
更に、ボア周囲通路50に流入する冷却水の流量は、流量制御弁62によって制御される。従って、流量制御弁62は、共通供給管71を介してボア周囲通路50に供給される冷却水の流量を制御し、その結果、ボア周囲通路50に供給される冷却水によるボア周囲部分30Pに対する冷却度合を制御する手段である。
ヘッド放出管74及びブロック放出管75内を流れた冷却水は、共通放出管76に流入する。共通放出管76内を流れた冷却水は、ラジエータ61に流入する。冷却水は、ラジエータ61を通過するときに冷却される。ラジエータ61内を流れた冷却水は、共通リターン管77に流入する。共通リターン管77内を流れた冷却水は、取込口60inを介してポンプ60に取り込まれる。
実施装置によれば、流量制御弁62の開度を制御することにより、ヘッド通路40を介してボア間通路52及び53に流入する冷却水の流量と、ボア周囲通路50に流入する冷却水の流量と、を個別に制御(調整)することができる。
従って、ヘッド通路40に供給される冷却水の流量がシリンダヘッド20の温度をノッキング防止要求に応えられる範囲の温度(以下、「ノッキング防止温度範囲」と称呼する。)に維持できる流量であってボア間部分30L及び30Rの温度をフリクション低減要求に応えられる範囲の温度(以下、「フリクション低減温度範囲」と称呼する。)に維持できる流量となり、且つ、ボア周囲通路50に流入する冷却水の流量がボア周囲部分30Pの温度をフリクション低減温度範囲に維持できる流量となるように流量制御弁62の開度を制御することにより、ボア間部分30L及び30Rの温度とボア周囲部分30Pの温度とを同時にフリクション低減温度範囲に維持することができる。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。
<変形例>
上記実施装置の変形例に係る冷却装置(以下、「変形装置」と称呼する。)は、図9に示したように、ヘッド通路40に冷却水を供給するための冷却水循環経路と、ボア周囲通路50に冷却水を供給するための冷却水循環経路と、が別々の経路となるように構成され得る。
変形装置は、第1ポンプ63、第1ラジエータ64、第2ポンプ65、第2ラジエータ66を備える。
第1ポンプ63及び第2ポンプ65は、それぞれ、内燃機関10の図示しないクランクシャフトの回転によって作動される。第1ポンプ63及び第2ポンプ65は、クランクシャフトの回転速度が同じである場合、第2ポンプ65の吐出流量よりも第1ポンプ63の吐出流量のほうが大きくなるように構成される。
第1ラジエータ64及び第2ラジエータ66は、それぞれのラジエータ64及び66を通過する冷却水の流量が同じである場合、第2ラジエータ66による冷却水に対する冷却度合よりも第1ラジエータ64による冷却水に対する冷却度合のほうが大きくなるように構成される。
第1ポンプ63の吐出口63outには、ヘッド供給管72の一端72Aが接続されている。ヘッド供給管72の他端72Bは、ヘッド通路40の入口40inに接続されている。
ヘッド通路40の出口40outは、ヘッド放出管74の一端74Aに接続されている。ヘッド放出管74の他端74Bは、第1ラジエータ64の入口64inに接続されている。第1ラジエータ64の出口64outは、冷却水通路を画成する第1リターン管78の一端78Aに接続されている。第1リターン管78の他端78Bは、第1ポンプ63の取込口63inに接続されている。
連通路41乃至46、ボア横通路51並びにボア間通路52及び53の構成は、それぞれ、実施装置の連通路41乃至46、ボア横通路51並びにボア間通路52及び53の構成と同じである。
第2ポンプ65の吐出口65outには、ブロック供給管73の一端73Aが接続されている。ブロック供給管73の他端73Bは、ボア周囲通路50の入口50inに接続されている。
ボア周囲通路50の出口50outは、ブロック放出管75の一端75Aに接続されている。ブロック放出管75の他端75Bは、第2ラジエータ66の入口66inに接続されている。第2ラジエータ66の出口66outは、冷却水通路を画成する第2リターン管79の一端79Aに接続されている。第2リターン管79の他端79Bは、第2ポンプ65の取込口65inに接続されている。
変形装置によれば、ボア周囲通路50を流れる冷却水によるボア周囲部分30Pに対する冷却度合よりも、ボア間通路52及び53を流れる冷却水によるボア間部分30L及び30Rに対する冷却度合のほうが大きい。このため、ボア間部分30L及び30Rの温度とボア周囲部分30Pの温度とを同時にフリクション低減温度範囲に維持することができる。
上記実施装置及び上記変形装置は、図10の(A)に示したように構成され得る。図10の(A)に示した構成においては、ボア周囲通路50の入口50inは、ヘッド20に設けられたブロック接続通路501を介してブロック供給管73の他端73Bに接続されている。
より具体的に述べると、ブロック接続通路501は、その一端においてヘッド20のブロック接触面20B以外の壁面にて開口し且つその他端においてブロック接触面20Bにて開口する。ブロック接続通路501の一端は、ブロック供給管73の他端73Bに接続され、ブロック接続通路501の他端は、ボア周囲通路50の入口50inに接続されている。
更に、上記実施装置及び上記変形装置は、図10の(B)に示したように構成され得る。図10の(B)に示した構成においては、ヘッド通路40の入口40inは、ブロック30に設けられたヘッド接続通路401を介してヘッド供給管72の他端72Bに接続される。
より具体的に述べると、ヘッド接続通路401は、その一端においてブロック30のヘッド接触面30H以外の壁面にて開口し且つその他端においてヘッド接触面30Hにて開口するように設けられる。ヘッド接続通路401の一端は、ヘッド供給管72の他端72Bに接続され、ヘッド接続通路401の他端は、ヘッド通路40の入口40inに接続される。
更に、上記実施装置及び上記変形装置は、図11の(A)に示したように構成され得る。図11の(A)に示した構成においては、ボア周囲通路50の出口50outは、ヘッド20に設けられたブロック接続通路502を介してブロック放出管75の一端75Aに接続される。
より具体的に述べると、ブロック接続通路502は、その一端においてヘッド20のブロック接触面20Bにて開口し且つその他端においてブロック接触面20B以外の壁面にて開口するように設けられる。ブロック接続通路502の一端は、ボア周囲通路50の出口50outに接続され、ブロック接続通路502の他端は、ブロック放出管75の一端75Aに接続される。
更に、上記実施装置及び上記変形装置は、図11の(B)に示したように構成され得る。図11の(B)に示した構成においては、ヘッド通路40の出口40outは、ブロック30に設けられたヘッド接続通路402を介してヘッド放出管74の一端74Aに接続される。
より具体的に述べると、ヘッド接続通路402は、その一端においてブロック30のヘッド接触面30Hにて開口し且つその他端においてヘッド接触面30H以外の壁面にて開口するように設けられる。ヘッド接続通路402の一端は、ヘッド通路40の出口40outに接続され、ヘッド接続通路402の他端は、ヘッド放出管74の一端74Aに接続される。
更に、上記実施装置は、図12の(A)に示したように構成され得る。図12の(A)に示した構成においては、共通接続通路81がヘッド20に設けられている。ヘッド通路40の出口40outは、共通接続通路81の一端に接続されている。ボア周囲通路50の出口50outは、ヘッド20に設けられたブロック接続通路503を介して共通接続通路81の一端に接続されている。共通接続通路81の他端は、共通放出管76の一端76Aに接続されている。
更に、上記実施装置は、図12の(B)に示したように構成され得る。図12の(B)に示した構成においては、共通接続通路82がブロック30に設けられている。ボア周囲通路50の出口50outは、共通接続通路82の一端に接続されている。ヘッド通路40の出口40outは、ブロック30に設けられたヘッド接続通路403を介して共通接続通路82の一端に接続されている。共通接続通路82の他端は、共通放出管76の一端76Aに接続されている。
更に、上記実施装置及び上記変形装置は、図13の(A)に示したように構成され得る。図13の(A)に示した構成においては、導入通路471乃至474がヘッド20に設けられている。導入通路471の一端は、冷却水通路を画成するボア間供給管83に接続されている。導入通路471の他端は、連通路41に接続されている。導入通路472の一端は、連通路42に接続され、導入通路472の他端は、連通路43に接続されている。導入通路473の一端は、連通路44に接続され、導入通路473の他端は、連通路45に接続されている。導入通路474の一端は、連通路46に接続され、導入通路474の他端は、冷却水通路を画成するボア間放出管84に接続されている。
ボア間供給管83は、ヘッド供給管72に接続されており、ボア間放出管84は、ヘッド放出管74に接続されている。
尚、ブロック供給管73に流量制御弁62が配設されている場合、ボア間供給管83は、流量制御弁62よりも上流側にてブロック供給管73に接続されるように構成され得る。更に、ボア間放出管84は、ブロック放出管75に接続されるように構成され得る。
更に、ボア横通路51並びにボア間通路52及び53に冷却水を供給する冷却水循環経路は、「ヘッド通路40に冷却水を供給する冷却水循環経路及びボア周囲通路50に冷却水を供給する冷却水循環経路」から独立した経路となるように構成され得る。
更に、上記実施装置及び上記変形装置は、図13の(B)に示したように構成され得る。図13の(B)に示した構成においては、導入通路541乃至544がブロック30に設けられている。導入通路541の一端は、冷却水通路を画成するボア間供給管85に接続されている。導入通路541の他端は、ボア横通路51に接続されている。導入通路542の一端は、ボア横通路51に接続され、導入通路542の他端は、左側ボア間通路52に接続されている。導入通路543の一端は、左側ボア間通路52に接続され、導入通路543の他端は、右側ボア間通路53に接続されている。導入通路544の一端は、右側ボア間通路53に接続され、導入通路544の他端は、冷却水通路を画成するボア間放出管86に接続されている。
ボア間供給管85は、ヘッド供給管72に接続されており、ボア間放出管86は、ヘッド放出管74に接続されている。
尚、ブロック供給管73に流量制御弁62が配設されている場合、ボア間供給管85は、流量制御弁62よりも上流側にてブロック供給管73に接続されるように構成され得る。更に、ボア間放出管86は、ブロック放出管75に接続されるように構成され得る。
更に、ボア横通路51並びにボア間通路52及び53に冷却水を供給するための冷却水循環経路は、「ヘッド通路40に冷却水を供給するための冷却水循環経路及びボア周囲通路50に冷却水を供給するための冷却水循環経路」から独立した経路となるように構成され得る。
更に、上記実施装置は、ラジエータ61に代えて、ヘッド供給管72に配設されるラジエータ、及び、ブロック供給管73に配設されるラジエータを備えるように構成され得る。この場合、ヘッド供給管72に配設されるラジエータは、シリンダヘッド20の温度をノッキング防止温度範囲に維持できる温度であってボア間部分30L及び30Rの温度をフリクション低減温度範囲に維持できる温度まで冷却水の温度を低下させることができるように構成され、ブロック供給管73に配設されるラジエータは、ボア周囲部分30Pの温度をフリクション低減温度範囲に維持できる温度までしか冷却水の温度を低下させないように構成される。この場合、流量制御弁62は不要である。
更に、上記実施装置は、ポンプ60に代えて、ヘッド供給管72に配設されるポンプ、及び、ブロック供給管73に配設されるポンプを備えるように構成され得る。この場合、ヘッド供給管72に配設されるポンプは、シリンダヘッド20の温度をノッキング防止温度範囲に維持できる流量であってボア間部分30L及び30Rの温度をフリクション低減温度範囲に維持できる流量の冷却水をヘッド通路40に供給するように構成され、ブロック供給管73に配設されるポンプは、ボア周囲部分30Pの温度をフリクション低減温度範囲に維持できる流量の冷却水をボア周囲通路50に供給するように構成される。この場合にも、流量制御弁62は不要である。
更に、ポンプ60は、バッテリ等からの電力によって作動される電動式のポンプであってもよい。ポンプ60が電動式のポンプである場合、機関回転速度NEとは無関係にポンプ60からの冷却水の吐出流量を制御することができる。
ポンプ60が電動式のポンプである場合、ポンプ60は、ECU90に接続される。ECU90は、機関負荷KL、機関回転速度NE、ヘッド水温THWhd及びブロック水温THWbr等に基づいて流量制御弁62の開度の目標値及びポンプ60からの冷却水の吐出流量の目標値を設定する。
より具体的に述べると、ECU90は、シリンダヘッド20の温度をノッキング防止温度範囲に維持できる流量であってボア間部分30L及び30Rの温度をフリクション低減温度範囲に維持できる流量の冷却水がヘッド通路40に流入し、且つ、ボア周囲部分30Pの温度をフリクション低減温度範囲に維持できる流量の冷却水がボア周囲通路50に流入するように流量制御弁62の開度の目標値及びポンプ60からの冷却水の吐出流量の目標値を設定する。ECU90は、流量制御弁62の開度がその目標値と一致し且つポンプ60からの冷却水の吐出流量がその目標値と一致するように流量制御弁62の開度及びポンプ60の作動を制御する。
10…内燃機関、20…シリンダヘッド、30…シリンダブロック、30L、30R…ボア間部分、30P…ボア周囲部分、31、32、33…シリンダボア、40…ヘッド通路、50…ボア周囲通路、43、44、45…連通路、52、53…ボア間通路。

Claims (3)

  1. 複数のシリンダボアが形成されたシリンダブロック、及び、同シリンダブロックに取り付けられるシリンダヘッドを備えた内燃機関に適用され、
    前記シリンダブロック及び前記シリンダヘッドを冷却媒体によって冷却する、
    内燃機関の冷却装置であって
    前記シリンダボア周囲の前記シリンダブロックの部分であって隣接する2つの前記シリンダボアの間の前記シリンダブロックの部分であるボア間部分を冷却する前記冷却媒体を通すために前記シリンダブロックに設けられた第1通路、
    前記シリンダボア周囲の前記シリンダブロックの部分であって前記ボア間部分以外の前記シリンダブロックの部分であるボア周囲部分を冷却する前記冷却媒体を通すために前記シリンダブロックに設けられた第2通路、並びに、
    前記冷却媒体による前記ボア間部分に対する冷却度合と前記冷却媒体による前記ボア周囲部分に対する冷却度合とが異なるように前記第1通路及び前記第2通路に前記冷却媒体を供給できる冷却媒体供給機構、
    を備えた、
    内燃機関の冷却装置において、
    前記冷却媒体供給機構が前記シリンダヘッドを冷却する前記冷却媒体を通すために前記シリンダヘッドに設けられたヘッド通路を備え、
    前記冷却媒体が前記第1通路に流入するときに通る前記第1通路の入口及び前記冷却媒体が前記第1通路から流出するときに通る前記第1通路の出口が前記ヘッド通路に接続されている、
    内燃機関の冷却装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の冷却装置において、
    前記冷却媒体供給機構は、
    前記第1通路及び前記第2通路に接続された共通通路、並びに、
    前記共通通路を介して前記第2通路に供給される前記冷却媒体の流量を制御するための流量制御手段、
    を備える、
    内燃機関の冷却装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の冷却装置において、
    前記冷却媒体供給機構は、
    前記第1通路に供給される前記冷却媒体を冷却する第1冷却手段、及び、
    前記第2通路に供給される前記冷却媒体を冷却する第2冷却手段、
    を備え、
    前記第1冷却手段は、前記第2冷却手段による前記冷却媒体に対する冷却度合よりも大きい前記冷却媒体に対する冷却度合を有する、
    内燃機関の冷却装置。
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