JP6610234B2 - 情報処理システム、処理装置、装置連携方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents

情報処理システム、処理装置、装置連携方法、およびコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、人体から生体情報を取得する機能を有する端末装置の技術に関する。
コピー、スキャン、ファックス、およびドキュメントサーバなど様々な機能が備わった画像形成装置が普及している。このような画像形成装置は、「複合機」または「MFP(Multi Function Peripherals)」などと呼ばれることがある。
画像形成装置は、企業、役所、または学校などに設置され、複数のユーザによって共用される。また、画像形成装置は、機密の情報を取り扱う場合がある。
そこで、従来、画像形成装置をロックしておき、画像形成装置へログインしたユーザに対してのみ画像形成装置の使用を許可することが、多い。
ユーザは、画像形成装置へログインするには、本人であることを認証してもらわなければならない。そこで、従来、自分のユーザコードおよびパスワードを、画像形成装置のタッチパネルディスプレイを操作して入力する。または、自分のユーザコードを、それが記録されたカードを画像形成装置のカードリーダに読み取らせることによって入力する。
近年は、これらの情報の代わりに、指紋、虹彩、または脈波などの身体の情報(生体情報)を入力することがある。一般に、生体情報による認証は、「生体認証」と呼ばれている。
生体認証の技術として、次のような技術が提案されている。携帯端末はIDメディアとしての認証データを記憶したディスク型の記憶領域を備えた認証カードを装着部から装着できる。ユーザが電源ボタンを押すと、認証データが赤外線送受信部を介して外部装置に送信される。外部装置は受信した認証データと外部装置に登録してある認証データを比較し、一致する場合はユーザ認証成功として外部装置自身を作動可能とし、一致しない場合はユーザ認証不成功として外部装置は作動しない。認証データは本人自身を特定可能な声紋データや指紋データ等である。
特開2002−203225号公報
また、近年、人体に装着して使用するコンピュータが普及し始めている。このようなコンピュータは、一般に、「ウェアラブルコンピュータ」または「ウェアラブル端末」などと呼ばれている。
ウェアラブルコンピュータには、それを身に付けているユーザを計測しまたは撮影するなどして生体情報を取得する装置が設けられていることがある。このようなウェアラブルコンピュータによると、ユーザを認証する際に生体情報を容易に取得することができる。
しかし、ウェアラブルコンピュータは、身に付けて使用されるので、小型化および軽量化のために消費電力を低減させることが望ましい。
本発明は、このような課題に鑑み、人体から生体情報を取得する機能を有するコンピュータにおいて消費電力を従来よりも低減させることを目的とする。
本発明の一形態に係る情報処理システムは、ユーザから身体的な特徴を取得する取得手段を備える端末装置と、前記ユーザから指示された指示処理を実行する処理装置と、を有する情報処理システムであって、前記端末装置に、第一の要件が満たされる場合に、前記身体的な特徴を前記取得手段に取得させ、当該取得された身体的な特徴に基づいて前記ユーザの認証を行い、当該認証の結果を示す結果データを前記処理装置へ送信する、認証処理を実行する、認証処理手段と、前記結果データを記憶する記憶手段と、前記第一の要件とは異なる第二の要件が満たされる場合に、前記結果データを前記記憶手段から読み出して前記処理装置へ送信する、過去結果送信手段と、が備えられ、前記処理装置に、前記端末装置から送信されてきた前記結果データに前記認証処理が成功したことが示される場合に前記指示処理を実行する指示処理手段と、前記指示処理を実行する前に、前記第一の要件および前記第二の要件のいずれが満たされるのかを判別する、判別手段と、前記第一の要件が満たされると前記判別手段によって判別された場合は、第一の指令を前記端末装置へ送信し、前記第二の要件が満たされると前記判別手段によって判別された場合は、第二の指令を前記端末装置へ送信する、指令手段と、が備えられ、前記認証処理手段は、前記第一の指令が前記処理装置から送信されてきた場合に、前記認証処理を実行し、前記過去結果送信手段は、前記第二の指令が前記処理装置から送信されてきた場合に、前記結果データを前記記憶手段から読み出して送信する。
本発明の他の一形態に係る情報処理システムは、ユーザから身体的な特徴を取得する取得手段を備える端末装置と、前記ユーザから指示された指示処理を実行する処理装置と、を有する情報処理システムであって、前記端末装置に、第一の要件が満たされる場合に、前記身体的な特徴を前記取得手段に取得させ当該取得された身体的な特徴を示す特徴データを前記処理装置へ送信する第一の送信処理を実行する、第一の送信手段と、前記特徴データを記憶する記憶手段と、前記第一の要件とは異なる第二の要件が満たされる場合に、前記特徴データを前記記憶手段から読み出して前記処理装置へ送信する第二の送信処理を実行する、第二の送信手段と、が備えられ、前記処理装置に、前記端末装置から送信されてきた前記特徴データに示される前記身体的な特徴に基づいて前記ユーザの認証を行う、認証手段と、前記認証に成功した場合に、前記指示処理を実行する指示処理手段と、が備えられる。
本発明によると、人体から生体情報を取得する機能を有するコンピュータにおいて消費電力を従来よりも低減させることができる。
画像処理システムの全体的な構成の例を示す図である。 画像形成装置のハードウェア構成の例を示す図である。 ウェアラブル端末のハードウェア構成の例を示す図である。 パーソナルコンピュータのハードウェア構成の例を示す図である。 スマートフォンのハードウェア構成の例を示す図である。 画像形成装置およびウェアラブル端末それぞれの機能的構成の例を示す図である。 画像形成装置の全体的な処理の流れの例を示すフローチャートである。 ウェアラブル端末の全体的な処理の流れの例を示すフローチャートである。 画像形成装置およびウェアラブル端末2それぞれの機能的構成の変形例を示す図である。
図1は、画像処理システム100の全体的な構成の例を示す図である。図2は、画像形成装置1のハードウェア構成の例を示す図である。図3は、ウェアラブル端末2のハードウェア構成の例を示す図である。図4は、パーソナルコンピュータ31のハードウェア構成の例を示す図である。図5は、スマートフォン32のハードウェア構成の例を示す図である。
図1に示すように、画像処理システム100は、画像形成装置1、ウェアラブル端末2、パーソナルコンピュータ31、スマートフォン32、および通信回線4などによって構成される。
画像処理システム100によると、ユーザは、用紙に記されている画像を他の用紙に複写(コピー)しまたは電子化して保存したり、電子データとして用意した画像を用紙に印刷したりすることができる。
画像処理システム100は、企業、役所、または学校などの組織において、その組織のメンバによって使用される。各メンバつまり各ユーザには、識別用のユニークなコードがユーザコードとして与えられている。
画像形成装置1、ウェアラブル端末2、パーソナルコンピュータ31、およびスマートフォン32は、通信回線4を介して通信を行うことができる。通信回線4として、LAN(Local Area Network)回線、近距離無線、インターネット、公衆回線、または専用線などが用いられる。
画像形成装置1は、コピー、ネットワークプリント、ファックス、スキャン、およびボックスなどの機能を集約した装置である。一般に、「複合機」または「MFP(Multi Function Peripherals)」などと呼ばれることがある。
ネットワークプリントの機能は、パーソナルコンピュータ31から受信したデータに基づいて画像を用紙に印刷する機能である。「ネットワークプリンティング」または「PCプリント」などと呼ばれることもある。
ネットワークプリントの機能の1つとして、親展プリント機能がある。親展プリント機能は、パーソナルコンピュータ31からデータを受信した場合に直ちに印刷を開始せず、ネットワークプリントを指令したユーザが認証されたら印刷を開始する、という機能である。「機密プリント」などと呼ばれることもある。
ボックスの機能は、ユーザごとに「ボックス」または「パーソナルボックス」などと呼ばれる記憶領域を与えておき、各ユーザが自分の記憶領域によって画像データなどを保存し管理するための機能である。ボックスは、パーソナルコンピュータにおける「フォルダ」または「ディレクトリ」に相当する。
画像形成装置1は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)10a、RAM(Random Access Memory)10b、ROM(Read Only Memory)10c、補助記憶装置10d、タッチパネルディスプレイ10e、操作キーパネル10f、NIC(Network Interface Card)10g、モデム10h、スキャンユニット10i、プリントユニット10j、フィニッシャ10k、および近距離無線ユニット10nなどによって構成される。
タッチパネルディスプレイ10eは、ユーザに対するメッセージを示す画面、ユーザがコマンドまたは情報を入力するための画面、およびCPU10aが実行した処理の結果を示す画面などを表示する。また、タッチパネルディスプレイ10eは、タッチされた位置を示す信号をCPU10aへ送る。
操作キーパネル10fは、いわゆるハードウェアキーボードであって、テンキー、スタートキー、ストップキー、およびファンクションキーなどによって構成される。
NIC10gは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などのプロトコルによってウェアラブル端末2、パーソナルコンピュータ31、およびスマートフォン32などと通信する。
モデム10hは、ファックス端末との間でG3などのプロトコルで画像データをやり取りする。
スキャンユニット10iは、プラテンガラスの上にセットされたシートに記されている画像を読み取って画像データを生成する。
プリントユニット10jは、スキャンユニット10iによって読み取られた画像を印刷する。さらに、パーソナルコンピュータ31からNIC10gによって受信されたデータに基づいて画像を用紙に印刷する。そのほか、ファックス端末からモデム10hによって受信されたデータに基づいて画像を用紙に印刷する。
フィニッシャ10kは、プリントユニット10jによってドキュメントが印刷された用紙すなわち印刷物に対して仕上げの処理を行う。仕上げの処理は、印刷物をステープルで綴じる処理、印刷物にパンチ穴を開ける処理、または印刷物を折り曲げる処理などである。
近距離無線ユニット10nは、到達する距離が数メートルないし十数メートル程度の電波によって通信を行う。近距離無線ユニット10nが発信する信号が2メートル程度の範囲にしか届かないように、電波の強度を低くしてもよい。近距離無線ユニット10nとして、Bluetooth(登録商標)またはワイヤレスUSB(Universal Serial Bus)などの規格に準拠する装置が用いられる。以下、Bluetoothの規格に準拠する装置が用いられる場合を例に説明する。
また、近距離無線ユニット10nには、ビーコンの機能が備わっている。この機能は、他のBluetoothの機器が発信する標識用の信号(無線標識)を受信することによって近距離無線ユニット10n自身とこの機器との距離または位置関係を求めたり、近距離無線ユニット10n自身の無線標識を発信したりする機能である。
ROM10cまたは補助記憶装置10dには、上述の機能を提供するためのプログラムが記憶されている。さらに、ジョブ実行制御プログラム10P(図6参照)が記憶されている。
これらのプログラムは、必要に応じてRAM10bにロードされ、CPU10aによって実行される。補助記憶装置10dとして、ハードディスクまたはSSD(Solid State Drive)などが用いられる。
ウェアラブル端末2は、人体に装着して使用するコンピュータである。ウェアラブル端末2として、時計型のウェアラブル端末または眼鏡型のウェアラブル端末などが用いられる。以下、ウェアラブル端末2として、時計型のウェアラブル端末が用いられる場合を例に説明する。時計型のウェアラブル端末の例として、Apple社のApple Watchが挙げられる。
ウェアラブル端末2は、図3に示すように、CPU20a、RAM20b、ROM20c、フラッシュメモリ20d、タッチパネルディスプレイ20e、無線LANユニット20f、近距離無線ユニット20g、および脈波センサ20hなどによって構成される。
タッチパネルディスプレイ20eは、ユーザに対するメッセージを示す画面、ユーザがコマンドまたは情報を入力するための画面、およびCPU20aが実行した処理の結果を示す画面などを表示する。また、タッチパネルディスプレイ20eは、タッチされた位置を示す信号をCPU20aへ送る。
無線LANユニット20fは、Wi−Fi用の通信装置であって、TCP/IPなどのプロトコルによって画像形成装置1、パーソナルコンピュータ31、およびスマートフォン32などと通信する。
近距離無線ユニット20gは、画像形成装置1の近距離無線ユニット10nの規格と同様の規格(本実施形態では、Bluetooth)によって無線通信を行う。近距離無線ユニット20gにも、画像形成装置1の近距離無線ユニット10nと同様に、ビーコンの機能が備わっており、近距離無線ユニット20g自身の無線標識を発信したり、他のBluetoothの機器からの無線標識を受信し近距離無線ユニット20g自身とこの機器との距離または位置関係を求めたりする。
脈波センサ20hは、ユーザの脈波を計測し解析することによって脈波の特徴を取得する。取得された脈波の特徴は、後述する本人認証処理およびユーザ認証処理のために用いられる。
ROM20cおよびフラッシュメモリ20dには、オペレーティングシステムおよびアプリケーションのほか、本人認証プログラム20P(図6参照)が記憶されている。
これらのプログラムは、必要に応じてRAM20bにロードされ、CPU20aによって実行される。
パーソナルコンピュータ31は、図4に示すように、CPU31a、RAM31b、ROM31c、補助記憶装置31d、液晶ディスプレイ31e、NIC31f、キーボード31g、およびポインティングデバイス31hなどによって構成される。
液晶ディスプレイ31eには、印刷の対象であるドキュメントおよび印刷の指令のための画面などが表示される。
NIC31fは、画像形成装置1などとTCP/IPなどのプロトコルによって通信する。
キーボード31gおよびポインティングデバイス31hは、ユーザが情報およびコマンドを入力するために用いられる。
ROM31cまたは補助記憶装置31dには、オペレーティングシステム、種々のアプリケーション、およびプリンタドライバ31P(図6参照)が記憶されている。プリンタドライバ31Pは、ネットワークプリントジョブを画像形成装置1に行わせるためのプログラムである。ネットワークプリントジョブは、パーソナルコンピュータ31にデータが用意されたドキュメントを用紙に印刷するジョブである。ユーザは、親展プリント機能を適用してネットワークプリントジョブを行わせることもできる。
これらのプログラムは、必要に応じてRAM31bにロードされ、CPU31aによって実行される。補助記憶装置31dとして、ハードディスクまたはSSDなどが用いられる。
スマートフォン32は、図5に示すように、CPU32a、RAM32b、ROM32c、フラッシュメモリ32d、タッチパネルディスプレイ32e、デジタルカメラ32f、無線LANユニット32g、近距離無線ユニット32h、および携帯電話通信ユニット32iによって構成される。
タッチパネルディスプレイ32eは、ユーザに対するメッセージを示す画面、ユーザがコマンドまたは情報を入力するための画面、およびCPU32aが実行した処理の結果を示す画面などを表示する。また、タッチパネルディスプレイ32eは、タッチされた位置を示す信号をCPU32aへ送る。デジタルカメラ32fは、画像を撮影して画像の電子データを生成する。
無線LANユニット32gは、Wi−Fi用の通信装置であって、TCP/IPなどのプロトコルによって画像形成装置1、ウェアラブル端末2、およびパーソナルコンピュータ31などと通信する。
近距離無線ユニット32hは、画像形成装置1の近距離無線ユニット10nの規格と同様の規格(本実施形態では、Bluetooth)によって無線通信を行う。近距離無線ユニット32hにも、画像形成装置1の近距離無線ユニット10nなどと同様に、ビーコンの機能が備わっており、近距離無線ユニット32h自身の無線標識を発信したり、他のBluetoothの機器からの無線標識を受信し近距離無線ユニット32h自身とこの機器との距離または位置関係を求めたりする。
携帯電話通信ユニット32iは、LTE(Long Term Evolution)などの携帯電話網を介して通信を行う。
ROM32cおよびフラッシュメモリ32dには、オペレーティングシステムおよびアプリケーションのほか、画像形成装置1とウェアラブル端末2との間でやり取りされるデータを仲介するためのプログラムが記憶されている。
これらのプログラムは、必要に応じてRAM32bにロードされ、CPU32aによって実行される。
ところで、セキュリティの保護に鑑み、本実施形態では、ユーザがジョブを画像形成装置1に実行させるには、次の2つの要件の両方が満たされなければならない。
(要件A) ユーザが画像形成装置1の近傍にいること。
(要件B) ユーザが画像形成装置1のユーザアカウントを有すること。
従来、要件Aおよび要件Bを満たすことを画像形成装置1に確認させるために、ユーザは、自分のユーザコードなどを画像形成装置1へ入力する操作を行わなければならない。しかし、ウェアラブル端末2を腕に付けておくことによって、その操作を行わなくてもジョブを実行させることができる。さらに、ウェアラブル端末2の消費電力を従来よりも低減させることができる。以下、この仕組みについて説明する。
図6は、画像形成装置1およびウェアラブル端末2それぞれの機能的構成の例を示す図である。
ジョブ実行制御プログラム10Pによると、図6に示す第一のジョブ受付部101、要件有無判別部102、本人認証情報取得部103、ユーザ認証部104、警告画面表示部105、ジョブ実行部106、および第二のジョブ受付部107などが画像形成装置1に実現される。
本人認証プログラム20Pによると、脈波データ記憶部201、本人認証部202、本人認証結果送信部203、本人認証情報記憶部204、本人認証情報送信部205、接近検知部206、および接近通知部207などがウェアラブル端末2に実現される。
ウェアラブル端末2において、脈波データ記憶部201には、ウェアラブル端末2の所有者の脈波の特徴を表わす脈波データ5Aが、その所有者のユーザコードとともに予め記憶されている。
あるユーザがウェアラブル端末2の所有者になった際に、このユーザの腕にウェアラブル端末2を付け、このユーザの脈波を脈波センサ20hによって計測し公知の方法で解析することによって、脈波データ5Aを取得することができる。
ところで、ユーザは、ジョブを画像形成装置1へ、タッチパネルディスプレイ10eまたは操作キーパネル10fを操作することによって直接的に与えることもでき、パーソナルコンピュータ31を操作することによって遠隔的に与えることもできる。
以下、ユーザが画像形成装置1へジョブを直接的に与える場合および遠隔的に与える場合それぞれにおける、各部の処理について説明する。併せてユーザによる操作について説明する。
〔ユーザが画像形成装置1へジョブを直接的に与える場合〕
画像形成装置1において、第一のジョブ受付部101は、ジョブを受け付ける処理を次のように行う。
第一のジョブ受付部101は、ジョブの種類および条件を指定するためのジョブ画面6Aをタッチパネルディスプレイ10eに表示させる。
ユーザは、ウェアラブル端末2を腕に付け、画像形成装置1が設置されている場所へ行く。
ユーザは、ジョブ画面6Aに対してジョブの種類および条件を指定する。さらに、必要に応じて、原稿の用紙をスキャンユニット10iにセットする。そして、実行を指令する。
すると、画像形成装置1の第一のジョブ受付部101は、ユーザが指定したジョブの種類および条件とその実行の指令とを受け付ける。
要件有無判別部102は、第一のジョブ受付部101によってジョブの種類などが受け付けられると、次の要件C1を満たすか否かを判別する。
(要件C1) そのジョブが、画像形成装置1の外部の装置へデータを出力するジョブであること。
要件C1を満たすか否かは、ユーザによって指定された種類または条件によって判別することができる。
例えば、種類としてコピージョブ(用紙から画像をスキャンして他の用紙に複写するジョブ)が指定された場合は、要件有無判別部102は、要件C1を満たさないと判別する。スキャンtoボックスジョブ(用紙から画像をスキャンして画像データを生成し、画像形成装置1に設けられているボックスに保存するジョブ)が指定された場合も同様に、要件C1を満たさないと判別する。
一方、種類としてスキャンtoE−Mailジョブ(用紙から画像をスキャンして画像データを生成し、電子メールに添付してユーザが指定した電子メールアドレスへ送信する処理)が指定された場合は、要件有無判別部102は、要件C1を満たすと判別する。ファックス送信ジョブ(用紙から画像をスキャンして画像データを生成し、ユーザが指定したファックス番号へダイアルしてファックスプロトコルによって画像データを送信するジョブ)が指定された場合も同様に、要件C1を満たすと判別する。
本人認証情報取得部103は、要件有無判別部102による判別の結果に応じて、本人認証情報を取得するための処理を次のように実行する。
要件C1を満たすと要件有無判別部102によって判別された場合は、本人認証情報取得部103は、本人認証情報を新たに取得して画像形成装置1へ送信するように、ウェアラブル端末2に対して指令する。この際に、ウェアラブル端末2へ第一の指令データ5Bを送信する。
一方、要件C1を満たさないと判別された場合は、本人認証情報取得部103は、既存の本人認証情報を画像形成装置1へ送信するように、ウェアラブル端末2に対して指令する。この際に、ウェアラブル端末2へ第二の指令データ5Cを送信する。
なお、第一の指令データ5B、第二の指令データ5C、および後述する本人認証データ5Dは、ブルートゥースによってやり取りされるのが望ましい。ブルートゥースでやり取りする場合は、本人認証情報取得部103は、ウェアラブル端末2の無線標識を検知し、公知の方法によってウェアラブル端末2との接続を確立する。ブルートゥースに対応する複数台の機器が画像形成装置1の周辺に存在する場合がある。そこで、画像形成装置1との距離が最も近い機器、受信する電波が最も強い機器、またはタッチパネルディスプレイ10eの正面に位置する機器をウェアラブル端末2であるものと推定し、接続の確立を試みてもよい。
Bluetoothによる接続の確立は、第一のジョブ受付部101によってジョブが受け付けられた際に行えばよい。または、後述する方法によって、画像形成装置1とウェアラブル端末2とが近接した際に行ってもよい。
ウェアラブル端末2において、本人認証部202は、第一の指令データ5Bが送信されてくると、ウェアラブル端末2を腕に付けているユーザ(以下、「カレントユーザ」と記載する。)がウェアラブル端末2の所有者本人であることを認証する処理を行う。以下、この処理を「本人認証処理」と記載する。本人認証処理の手順は、次の通りである。
本人認証部202は、脈波を計測し解析する処理を脈波センサ20hに行わせる。これにより、カレントユーザの脈波の特徴が得られる。さらに、脈波データ記憶部201から脈波データ5Aを読み出す。
そして、本人認証部202は、今回得られた脈波の特徴と脈波データ5Aに示される脈波の特徴とを照合することによって、カレントユーザがウェアラブル端末2の所有者本人であるか否かを判別する。具体的には、両者の共通点が所定の量以上である場合は、所有者本人であると判別し、そうでない場合は、所有者本人でないと判別する。または、両者の相違点が所定の量以下である場合は、所有者本人であると判別し、そうでない場合は、所有者本人でないと判別してもよい。脈波によるユーザ認証の技術は、公知の技術を用いることができる。
本人認証結果送信部203は、本人認証部202による本人認証処理の結果を次のように画像形成装置1へ送信する。
カレントユーザがウェアラブル端末2の所有者本人であると判別された場合は、本人認証結果送信部203は、本人認証処理に成功した旨およびカレントユーザのユーザコードを示す本人認証データ5Dを本人認証情報として画像形成装置1へ送信する。また、本人認証データ5Dは、本人認証情報記憶部204に記憶される。
一方、所有者本人でないと判別された場合は、本人認証結果送信部203は、認証に失敗した旨を示す失敗通知データ5Eを画像形成装置1へ送信する。
そして、本人認証情報取得部103は、本人認証データ5Dまたは失敗通知データ5Eを受信する。
このように、カレントユーザがウェアラブル端末2の所有者本人であると判別された場合に、本人認証情報がウェアラブル端末2から画像形成装置1へ与えられる。
また、本人認証情報送信部205は、第二の指令データ5Cが画像形成装置1から送信されてくると、本人認証データ5Dを本人認証情報記憶部204から読み出し、画像形成装置1へ送信する。すなわち、以前に行われた本人認証処理の結果に基づく本人認証情報を画像形成装置1へ与える。
画像形成装置1において、ユーザ認証部104は、本人認証情報取得部103によって本人認証データ5Dが取得されたら、カレントユーザが画像形成装置1を使用する権限を有しているか否かを判別する処理を行う。以下、この処理を「ユーザ認証処理」と記載する。ユーザ認証処理は、例えば次のように行うことができる。
ユーザ認証部104は、本人認証データ5Dに示されるユーザコードのユーザアカウントが画像形成装置1に登録されているか否かをチェックする。そして、登録されていれば、カレントユーザが画像形成装置1を使用する権限を有していると判別する。登録されていなければ、権限を有しないと判別する。
警告画面表示部105は、失敗通知データ5Eがウェアラブル端末2から送信されてきた場合に、カレントユーザが画像形成装置1へ与えたジョブを実行することができない旨を警告するメッセージ(以下、「警告メッセージ6B」と記載する。)をタッチパネルディスプレイ10eに表示させる。
本人認証データ5Dが送信されてきたが、カレントユーザが画像形成装置1を使用する権限を有しないとユーザ認証部104によって判別された場合すなわちユーザ認証処理に失敗した場合も、警告画面表示部105は、警告メッセージ6Bをタッチパネルディスプレイ10eに表示させる。
ジョブ実行部106は、カレントユーザが画像形成装置1を使用する権限を有すると判別された場合に、第一のジョブ受付部101によって受け付けられた種類および条件に基づいてジョブを実行する。
例えば、そのジョブがコピージョブである場合は、ジョブ実行部106は、カレントユーザがセットした原稿の用紙から画像を読み取る処理をスキャンユニット10iに実行させ、読み取った画像を他の用紙に複写(印刷)する処理をプリントユニット10jに実行させる。
または、そのジョブがスキャンtoボックスジョブである場合は、ジョブ実行部106は、カレントユーザがセットした原稿の用紙から画像を読み取って画像データを生成する処理をスキャンユニット10iに実行させ、ユーザが指定したボックスへ生成された画像データを保存する処理を補助記憶装置10dに実行させる。
〔ユーザが画像形成装置1へジョブを遠隔的に与える場合〕
ユーザは、パーソナルコンピュータ31を操作することによって画像形成装置1へジョブの条件を指定しそのジョブの実行を指令する。この仕組みは、従来の仕組みと基本的に同様である。なお、本実施形態では、ユーザは、実行を指令する前に予め、自分のユーザコードによってパーソナルコンピュータ31にログインしておく。
例えば、ユーザは、ネットワークプリントジョブを実行させたい場合は、印刷する画像(ドキュメント)のデータを、ワープロソフトまたは描画ソフトで作成しまたはウェブサーバからダウンロードするなどして、パーソナルコンピュータ31に用意する。このドキュメントをアプリケーションによって開き、印刷のコマンドを入力する。
すると、パーソナルコンピュータ31は、プリンタドライバ31Pによって、ネットワークプリントジョブの条件を指定するための画面(ダイアログボックス)を液晶ディスプレイ31eに表示させる。
ここで、ユーザは、ネットワークプリントジョブの条件を指定する。そして、ネットワークプリントジョブを指令する。
すると、パーソナルコンピュータ31は、用意されたデータに基づいて、このドキュメントを指定された条件で印刷するためのジョブデータ5Fを生成する。ジョブデータ5Fは、画像形成装置1に対応する言語(PJL(Printer Job Language)またはPDL(Page Description Language))によって記述される。この際に、パーソナルコンピュータ31は、ログインの際に使用されたユーザコードおよびジョブの種類などをジョブデータ5Fに記しておく。
そして、パーソナルコンピュータ31は、ネットワークプリントジョブの指令とともにジョブデータ5Fを画像形成装置1へ送信する。
第二のジョブ受付部107は、ウェアラブル端末2からジョブデータ5Fを受信することによって、ジョブを受け付ける。
その後、ユーザは、ウェアラブル端末2を腕に付け、画像形成装置1が設置されている場所へ行く。
すると、ウェアラブル端末2の接近検知部206は、画像形成装置1へウェアラブル端末2自身が接近したこと検知する。検知の方法は、例えば次の通りである。
接近検知部206は、近距離無線ユニット20gが無線標識を受信するごとに、この無線標識を近距離無線ユニット20gから取得する。そして、この無線標識が画像形成装置1の近距離無線ユニット10nのものであるか否かを判別し、近距離無線ユニット10nのものであれば画像形成装置1に接近したと検知する。
なお、近距離無線ユニット20gは、その後、連続的に近距離無線ユニット10nから無線標識を受信する。しかし、接近検知部206は、この無線標識を連続的に受信する場合は、画像形成装置1に接近したと一度だけ検知すればよい。そして、この無線標識が受信されなくなった後、再びこの無線標識が受信された場合に、画像形成装置1に接近したと検知する。
画像形成装置1の傍を単に通過しただけである場合に検知しないようにするために、この無線標識を所定の期間(例えば、5〜10秒間)連続的に受信した場合に、画像形成装置1に接近したと検知してもよい。
また、ビーコンの機能によると、ウェアラブル端末2と画像形成装置1との距離および位置関係をも求めることができる。そこで、両者の距離が所定の長さ(例えば、2メートル)以内になった場合に、接近検知部206は、画像形成装置1に接近したと検知してもよい。または、両者の距離が所定の長さになりかつ画像形成装置1の正面にウェアラブル端末2が位置するようになった場合に、画像形成装置1に接近したと検知してもよい。
接近通知部207は、画像形成装置1へ接近したことが接近検知部206によって検知された場合に、Bluetoothによる画像形成装置1との接続を確立し、その旨を示す接近通知データ5Gを画像形成装置1へ送信する。
画像形成装置1において、要件有無判別部102は、接近通知データ5Gがウェアラブル端末2から送信されてくると、上述の要件C1を満たすか否かを判別する。
判別の方法は、ユーザが画像形成装置1へジョブを直接的に与える場合と同様であって、前に述べた通りである。ただし、ここでは、カレントユーザがウェアラブル端末2から与えたジョブデータ5Fに基づいて、要件C1を満たすか否かを判別する。このジョブデータ5Fは、第二のジョブ受付部107によって受け付けられ、かつ、接近通知データ5Gに示されるユーザコードを示す。
そして、本人認証情報取得部103、ユーザ認証部104、および警告画面表示部105は、ユーザが画像形成装置1へジョブを直接的に与える場合と同様に処理を行う。
すなわち、本人認証情報取得部103は、要件有無判別部102による、要件C1を満たすか否かの判別の結果に応じて、本人認証情報を取得するための処理を行う。
ユーザ認証部104は、本人認証情報取得部103によって本人認証データ5Dが取得されたら、ユーザ認証処理を行う。
警告画面表示部105は、失敗通知データ5Eがウェアラブル端末2から送信されてきた場合およびユーザ認証部104がユーザ認証処理に失敗した場合に、警告メッセージ6Bをタッチパネルディスプレイ10eに表示させる。
ジョブ実行部106は、カレントユーザが画像形成装置1を使用する権限を有するとユーザ認証部104によって判別された場合に、カレントユーザが与えたジョブデータ5Fに基づいてジョブを実行する。
図7は、画像形成装置1の全体的な処理の流れの例を示すフローチャートである。図8は、ウェアラブル端末2の全体的な処理の流れの例を示すフローチャートである。
次に、画像形成装置1およびウェアラブル端末2それぞれの全体的な処理の流れを、フローチャートを参照しながら説明する。
画像形成装置1は、ジョブ実行制御プログラム10Pに基づいて、図7に示す手順で処理を実行する。
画像形成装置1は、タッチパネルディスプレイ10eまたは操作キーパネル10fを介して直接的に、または、パーソナルコンピュータ31から遠隔的に、ジョブを受け付ける(図7の#11)。
遠隔的にジョブを受け付けた場合は(#12でYes)、画像形成装置1は、ウェアラブル端末2から接近通知データ5Gが送信されてくるのを待つ。接近通知データ5Gを受信すると(#13でYes)、接近通知データ5Gの発信元すなわちウェアラブル端末2との接続を確立する(#14)。
直接的にジョブを受け付けた場合は(#12でNo)、画像形成装置1は、近傍にある装置(ここでは、ウェアラブル端末2)の無線標識を検知し、その装置との接続を確立する(#15)。ジョブを受け付ける前に、画像形成装置1とウェアラブル端末2とが近接した際に、予め接続を確立しておいてもよい。
接続が確立されたら、画像形成装置1は、上述の要件C1を満たすか否かを判別する(#16)。そして、その結果に応じて、ウェアラブル端末2に対して指令する内容(指令X1:本人認証情報を新たに取得して画像形成装置1へ送信すること、または、指令X2:既存の本人認証情報を画像形成装置1へ送信すること)を選択する(#17)。
画像形成装置1は、指令X1を選択した場合は(#18でYes)、ウェアラブル端末2へ第一の指令データ5Bを送信することによって指令X1を与える(#19)。そして、ウェアラブル端末2から本人認証データ5Dまたは失敗通知データ5Eを受信する(#20)。
一方、指令X2を選択した場合は(#18でNo)、画像形成装置1は、ウェアラブル端末2へ第二の指令データ5Cを送信することによって指令X2を与える(#21)。そして、ウェアラブル端末2から本人認証データ5Dを受信する(#22)。
ウェアラブル端末2から受信したデータが本人認証データ5Dである場合は(#23でYes)、画像形成装置1は、さらに、ユーザ認証処理を実行する(#24)。そして、ユーザ認証処理に成功した場合すなわちカレントユーザが画像形成装置1を使用する権限を有すると判別できた場合は(#25でYes)、ステップ#11で受け付けたジョブを実行する(#26)。
一方、ウェアラブル端末2から受信したデータが失敗通知データ5Eである場合は(#24でNo)、画像形成装置1は、警告メッセージ6Bを表示する(#27)。ユーザ認証処理に成功した場合も(#25でNo)、警告メッセージ6Bを表示する。いずれの場合も、ステップ#11で受け付けたジョブは、実行しない。
ウェアラブル端末2は、本人認証プログラム20Pに基づいて、図8に示す手順で処理を実行する。
ウェアラブル端末2は、画像形成装置1の無線標識を検知すると(#61でYes)、画像形成装置1との接続を確立し(#62)、接近通知データ5Gを画像形成装置1へ送信する(#63)。なお、画像形成装置1との接続は、画像形成装置1がウェアラブル端末2の無線標識を検知したことをトリガして行われる場合もある。
ウェアラブル端末2は、第一の指令データ5Bまたは第二の指令データ5Cを画像形成装置1から受信すると(#64でYes)、次の処理を実行する。
第一の指令データ5Bを受信した場合は(#65でYes)、ウェアラブル端末2は、カレントユーザの脈波を計測して解析することによって脈波の特徴を求め(#66)、カレントユーザの脈波データ5Aを脈波データ記憶部201から読み出す(#67)。そして、求めた特徴および脈波データ5Aに示される特徴を照合することによって、本人認証処理を行う(#68)。
そして、本人認証処理に成功した場合つまりカレントユーザがウェアラブル端末2の所有者本人であることが確認された場合は(#69でYes)、ウェアラブル端末21は、カレントユーザのユーザコードを示すデータ(本人認証データ5D)を生成し画像形成装置1へ送信する(#70)。さらに、本人認証データ5Dを本人認証情報記憶部204によって記憶する(#71)。なお、本人認証情報記憶部204に古い本人認証データ5Dが既に記憶されている場合は、これを削除し、今回生成した新たな本人認証データ5Dを記憶する。
本人認証処理に失敗した場合は(#69でNo)、ウェアラブル端末2は、失敗通知データ5Eを画像形成装置1へ送信する(#72)。
一方、第二の指令データ5Cを受信した場合は(#65でNo)、ウェアラブル端末2は、本人認証データ5Dを本人認証情報記憶部204から読み出し(#73)、画像形成装置1へ送信する(#74)。
本実施形態によると、ウェアラブル端末2は、画像形成装置1からの要求があった場合に常に脈波を計測し解析してその結果を送信するのではなく、所定の要件を満たす場合は以前に計測し解析した結果を送信する。これにより、ウェアラブル端末2における消費電力を従来よりも低減させることができる。
本実施形態では、画像形成装置1は、ウェアラブル端末2へ、要件C1を満たす場合に第一の指令データ5Bを送信し満たさない場合に第二の指令データ5Cを送信したが、要件C1の代わりに次の要件C2、要件C3、または要件C4を用いてもよい。
(要件C2) 今回のジョブが与えられた時点から過去の所定の時間以内において、そのジョブを与えたユーザから他のジョブが与えられていないこと。
(要件C3) 今回のジョブが与えられた時点から過去の所定の時間以内において、そのジョブを与えたユーザのウェアラブル端末2へ第一の指令データ5Bを送信していないこと。
(要件C4) ジョブで取り扱う情報に機密性がないこと。
要件C2を用いる場合は、画像形成装置1は、過去の所定の期間中にそのユーザから他のジョブを与えられていれば、第二の指令データ5Cを送信する。与えられていなければ、第一の指令データ5Bを送信する。
要件C3を用いる場合は、画像形成装置1は、過去の所定の期間中にそのユーザのウェアラブル端末2へ、本人認証情報を新たに取得して画像形成装置1へ送信するように指令していれば、第二の指令データ5Cを送信する。指定していなければ、第一の指令データ5Bを送信する。
要件C4を用いる場合は、画像形成装置1は、ジョブで取り扱う情報に機密性があれば、第二の指令データ5Cを送信する。機密性がなければ、第一の指令データ5Bを送信する。機密性の有無は、公知の方法によって判別することができる。例えば、出力の対象のドキュメント(画像)に「社外秘」または「取扱い注意」などの所定の文字列が含まれていれば、機密性があると判別し、含まれていなければ、機密性がないと判別すればよい。または、ネットワークプリントジョブが与えられた場合は、親展プリント機能が適用されていれば、所定の文字列の有無に関わらず、機密性があると判別してもよい。
または、与えられたジョブが、画像形成装置1のボックスに保存されているデータを他の装置へ出力するジョブである場合は、次の要件C5を用いてもよい。
(要件C5) 出力先である装置が組織の施設の中にないこと。
つまり、要件C5を用いる場合は、画像形成装置1は、出力先として指定された装置が組織の施設にあれば、第二の指令データ5Cを送信する。施設になければ第一の指令データ5Bを送信する。
または、第一の指令データ5Bおよび第二の指令データ5Cのいずれを送信するのかを、ジョブの種類ごとに定めておいてもよい。例えば、スキャンtoE−Mailの場合、ネットワークプリントジョブの場合、およびボックスtoプリントジョブ(ボックスに保存されている画像データを用いて画像を用紙に印刷するジョブ)の場合は、第一の指令データ5Bを送信し、スキャンtoボックスの場合およびコピージョブの場合は、第二の指令データ5Cを送信すると、定めておいてもよい。
本実施形態では、第一の指令データ5Bおよび第二の指令データ5Cのいずれを送信するのかを画像形成装置1が決定したが、他の装置に行わせてもよい。例えば、画像処理システム100に認証サーバを設けておき、この認証サーバに行わせてもよい。
ウェアラブル端末2は、本人認証データ5Dを暗号化して画像形成装置1へ送信してもよい。この場合は、ウェアラブル端末2は、公開鍵暗号方式の秘密鍵で本人認証データ5Dを暗号化し、画像形成装置1は、その秘密鍵に対応する公開鍵で本人認証データ5Dを復号すればよい。
図9は、画像形成装置1およびウェアラブル端末2それぞれの機能的構成の変形例を示す図である。
本実施形態では、本人認証処理をウェアラブル端末2が実行したが、画像形成装置1が実行してもよい。この場合は、画像形成装置1およびウェアラブル端末2を次のように構成すればよい。
画像形成装置1に、ジョブ実行制御プログラム10Pの代わりにジョブ実行制御プログラム10P2を用意しておく。ウェアラブル端末2に、本人認証プログラム20Pの代わりに本人認証プログラム20P2を用意しておく。
ジョブ実行制御プログラム10P2は、図9に示す第一のジョブ受付部151、要件有無判別部152、脈波データ取得部153、ユーザ認証部154、警告画面表示部155、ジョブ実行部156、第二のジョブ受付部157、脈波データ記憶部158、および本人認証部159などを実現するためのプログラムである。
本人認証プログラム20P2は、脈波計測制御部251、第一の脈波データ送信部252、脈波データ記憶部253、第二の脈波データ送信部254、接近検知部256、および接近通知部257などを実現するためのプログラムである。
以下、図9に示す各部の機能について説明する。図6に示した各部の機能と重複する点は、説明を省略する。
画像形成装置1において、脈波データ記憶部158には、ユーザごとの、脈波の特徴およびユーザコードを示す脈波データ5Hが記憶されている。脈波の特徴は、脈波センサによって予め得られたものである。脈波センサとして、ウェアラブル端末2の脈波センサ20hを用いてもよい。
第一のジョブ受付部151は、第一のジョブ受付部101(図6参照)と同様に、直接的にジョブを受け付ける。
第二のジョブ受付部157は、第二のジョブ受付部107と同様に、遠隔的にジョブを受け付ける。
要件有無判別部152は、第一のジョブ受付部151または要件有無判別部152によってジョブが受け付けられると、要件有無判別部102と同様に、要件C1を満たすか否かを判別する。
脈波データ取得部153は、要件有無判別部152による判別の結果に応じて、脈波データを取得するための処理を次のように実行する。
要件C1を満たすと要件有無判別部152によって判別された場合は、脈波データ取得部153は、脈波を新たに計測し解析して脈波の特徴を画像形成装置1へ送信するように、ウェアラブル端末2に対して指令する。この際に、ウェアラブル端末2へ第三の指令データ5Jを送信する。
一方、要件C1を満たさないと判別された場合は、脈波データ取得部153は、既存の脈波データを画像形成装置1へ送信するように、ウェアラブル端末2に対して指令する。この際に、ウェアラブル端末2へ第四の指令データ5Kを送信する。
第三の指令データ5J、第四の指令データ5K、および後述する脈波データ5Lは、ブルートゥースによってやり取りされるのが望ましい。
なお、要件有無判別部152は、要件C1を満たすか否かを判別する代わりに要件C3〜C4のいずれかを満たすか否かを判別してもよい。
ウェアラブル端末2において、脈波計測制御部251は、第三の指令データ5Jが送信されてくると、脈波を計測しその脈波の特徴を解析する処理を脈波センサ20hに行わせる。これにより、カレントユーザの脈波の特徴が得られる。
第一の脈波データ送信部252は、脈波計測制御部251によって得られた脈波の特徴およびそのウェアラブル端末2の所有者のユーザコードを示す脈波データ5Lを生成し画像形成装置1へ送信する。また、脈波データ5Lは、脈波データ記憶部253に記憶される。
第二の脈波データ送信部254は、第四の指令データ5Kが送信されてくると、脈波データ5Lを脈波データ記憶部253から読み出し、画像形成装置1へ送信する。
このようにして、脈波データ取得部153は、新たな脈波データ5Lまたは過去の脈波データ5Lをウェアラブル端末2から取得する。
なお、第一の脈波データ送信部252および第二の脈波データ送信部254は、脈波データ5Lを秘密鍵で暗号化して送信し、脈波データ取得部153はこれを公開鍵で復号するのが望ましい。
画像形成装置1において、本人認証部159は、脈波データ取得部153によって脈波データ5Lが取得されると、本人認証処理を次のように実行する。
本人認証部159は、取得された脈波データ5Lに示されるユーザコードを示す脈波データ5Hを脈波データ記憶部158から読み出す。そして、読み出した脈波データ5Hに示される脈波の特徴とこの脈波データ5Lに示される脈波の特徴とを照合することによって、そのユーザがウェアラブル端末2の所有者本人であるか否かを判別する。判別の方法の例は、前に述べた通りである。
ユーザ認証部154は、本人認証処理が成功した場合に、ユーザ認証処理を行う。ユーザ認証処理の方法は、ユーザ認証部104によるユーザ認証処理の方法と基本的に同様である。ただし、本人認証データ5Dに示されるユーザコードの代わりに脈波データ5Lに示されるユーザコードが用いられる。
警告画面表示部155は、本人認証処理が失敗した場合およびユーザ認証処理が失敗した場合に、警告メッセージ6Bをタッチパネルディスプレイ10eに表示させる。
ジョブ実行部156は、本人認証処理およびユーザ認証処理が成功した場合に、第一のジョブ受付部151または第二のジョブ受付部157によって受け付けられたジョブを実行する。
ウェアラブル端末2において、接近検知部256は、接近検知部206と同様に、画像形成装置1へウェアラブル端末2自身が接近したこと検知する。
接近通知部257は、接近通知部207と同様に、画像形成装置1へ接近したことが接近検知部256によって検知された場合に、画像形成装置1との接続を確立し、接近通知データ5Gを画像形成装置1へ送信する。
本実施形態では、画像形成装置1とウェアラブル端末2とは、直接的にデータのやり取りを行ったが、スマートフォン32を介して行ってもよい。この場合は、画像形成装置1、ウェアラブル端末2、およびスマートフォン32を例えば次のように構成すればよい。
画像形成装置1およびスマートフォン32は、Bluetoothによってデータのやり取りを行う。ウェアラブル端末2およびスマートフォン32は、Wi−Fi(無線LAN)によってデータのやり取りを行う。または、ウェアラブル端末2とスマートフォン32とをUSBケーブルで繋ぎ、USBケーブルを介してデータのやり取りを行ってもよい。
図6に示した本人認証部202、本人認証結果送信部203、本人認証情報記憶部204、本人認証情報送信部205、接近検知部206、および接近通知部207を、ウェアラブル端末2の代わりにスマートフォン32に設ける。各部の機能は、上述の通りである。脈波データ記憶部201は、ウェアラブル端末2に設けてもスマートフォン32に設けてもよい。
ただし、本人認証部202は、本人認証処理を行う際に、脈波を計測し解析する処理をウェアラブル端末2に行わせ、その結果をウェアラブル端末2から取得する。
または、図9に示した脈波計測制御部251、第一の脈波データ送信部252、脈波データ記憶部253、第二の脈波データ送信部254、接近検知部256、および接近通知部257をウェアラブル端末2の代わりにスマートフォン32に設ける。各部の機能は、上述の通りである。
ただし、脈波計測制御部251は、脈波を計測し解析する処理をウェアラブル端末2に行わせ、その結果をウェアラブル端末2から取得する。
そして、第一の脈波データ送信部252は、その結果に基づいて脈波データ5Lを生成し画像形成装置1へ送信する。
本実施形態では、ウェアラブル端末2として時計型のウェアラブル端末を使用する場合を例に説明したが、他の形態のウェアラブル端末を使用してもよい。
例えば、眼鏡型のウェアラブル端末を使用してもよい。この場合は、脈波の代わりに目の虹彩を眼鏡型のウェアラブル端末のデジタルカメラによって撮影し、虹彩の特徴に基づいてユーザ認証などを行えばよい。
または、指紋を読み取る機能を有するスマートフォンを使用してもよい。この場合は、脈波の代わりに指紋をスマートフォンによって読み取り、指紋の特徴に基づいてユーザ認証などを行えばよい。
ウェアラブル端末2は、第二の指令データ5Cを受信した場合は本人認証情報記憶部204から本人認証データ5Dを読み出して送信した。しかし、ユーザがウェアラブル端末2を腕から外した後に第二の指令データ5Cを受信した場合は、第一の指令データ5Bを受信した場合と同様に、脈拍の計測などをやり直し、本人認証データ5Dを新たに生成し送信してもよい。
同様に、ユーザがウェアラブル端末2を腕から外した後に第四の指令データ5Kを受信した場合は、第三の指令データ5Jを受信した場合と同様に、脈拍の計測などをやり直し、脈波データ5Lを新たに生成し送信してもよい。
その他、画像処理システム100、画像形成装置1、ウェアラブル端末2、パーソナルコンピュータ31、スマートフォン32の全体または各部の構成、処理内容、処理順序、データの構成などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
100 画像処理システム(情報処理システム)
1 画像形成装置(処理手段)
102 要件有無判別部(判別手段)
103 本人認証情報取得部(指令手段)
106 ジョブ実行部(指示処理手段)
10P ジョブ実行制御プログラム
152 要件有無判別部(判別手段)
153 脈波データ取得部(指令手段)
156 ジョブ実行部(指示処理手段)
159 本人認証部(認証手段)
2 ウェアラブル端末(端末装置)
20h 脈波センサ(取得手段)
20P 本人認証プログラム
202 本人認証部(認証処理手段)
203 本人認証結果送信部(認証処理手段)
204 本人認証情報記憶部(記憶手段)
205 本人認証情報送信部(過去結果送信手段)
252 第一の脈波データ送信部(第一の送信手段)
253 脈波データ記憶部(記憶手段)
254 第二の脈波データ送信部(第二の送信手段)
5B 第一の指令データ(第一の指令)
5C 第二の指令データ(第二の指令)
5D 本人認証データ(結果データ)
5J 第三の指令データ(第一の指令)
5K 第四の指令データ(第二の指令)
5L 脈波データ(特徴データ)

Claims (10)

  1. ユーザから身体的な特徴を取得する取得手段を備える端末装置と、前記ユーザから指示された指示処理を実行する処理装置と、を有する情報処理システムであって、
    前記端末装置に、
    第一の要件が満たされる場合に、前記身体的な特徴を前記取得手段に取得させ、当該取得された身体的な特徴に基づいて前記ユーザの認証を行い、当該認証の結果を示す結果データを前記処理装置へ送信する、認証処理を実行する、認証処理手段と、
    前記結果データを記憶する記憶手段と、
    前記第一の要件とは異なる第二の要件が満たされる場合に、前記結果データを前記記憶手段から読み出して前記処理装置へ送信する、過去結果送信手段と、
    が備えられ、
    前記処理装置に、
    前記端末装置から送信されてきた前記結果データに前記認証処理が成功したことが示される場合に前記指示処理を実行する指示処理手段と、
    前記指示処理を実行する前に、前記第一の要件および前記第二の要件のいずれが満たされるのかを判別する、判別手段と、
    前記第一の要件が満たされると前記判別手段によって判別された場合は、第一の指令を前記端末装置へ送信し、前記第二の要件が満たされると前記判別手段によって判別された場合は、第二の指令を前記端末装置へ送信する、指令手段と、
    が備えられ、
    前記認証処理手段は、前記第一の指令が前記処理装置から送信されてきた場合に、前記認証処理を実行し、
    前記過去結果送信手段は、前記第二の指令が前記処理装置から送信されてきた場合に、前記結果データを前記記憶手段から読み出して送信する、
    ことを特徴とする情報処理システム。
  2. ユーザから身体的な特徴を取得する取得手段を備える端末装置と、前記ユーザから指示された指示処理を実行する処理装置と、を有する情報処理システムであって、
    前記端末装置に、
    第一の要件が満たされる場合に、前記身体的な特徴を前記取得手段に取得させ当該取得された身体的な特徴を示す特徴データを前記処理装置へ送信する第一の送信処理を実行する、第一の送信手段と、
    前記特徴データを記憶する記憶手段と、
    前記第一の要件とは異なる第二の要件が満たされる場合に、前記特徴データを前記記憶手段から読み出して前記処理装置へ送信する第二の送信処理を実行する、第二の送信手段と、
    が備えられ、
    前記処理装置に、
    前記端末装置から送信されてきた前記特徴データに示される前記身体的な特徴に基づいて前記ユーザの認証を行う、認証手段と、
    前記認証に成功した場合に、前記指示処理を実行する指示処理手段と、
    が備えられる、
    ことを特徴とする情報処理システム。
  3. 前記処理装置に、
    前記指示処理を実行する前に、前記第一の要件および前記第二の要件のいずれが満たされるのかを判別する、判別手段と、
    前記第一の要件が満たされると前記判別手段によって判別された場合は、第一の指令を前記端末装置へ送信し、前記第二の要件が満たされると前記判別手段によって判別された場合は、第二の指令を前記端末装置へ送信する、指令手段と、
    が備えられ、
    前記第一の送信手段は、前記第一の指令が前記処理装置から送信されてきた場合に、前記第一の送信処理を実行し、
    前記第二の送信手段は、前記第二の指令が前記処理装置から送信されてきた場合に、前記第二の送信処理を実行する、
    請求項に記載の情報処理システム。
  4. 前記第一の要件は、前記指示処理が所定の種類のジョブに含まれるものであることであり、前記第二の要件は、当該指示処理が当該所定の種類以外の種類のジョブに含まれるものであることである、
    請求項または請求項に記載の情報処理システム。
  5. 前記第一の要件は、前記ユーザが所定のエリアにいないことであり、前記第二の要件は、当該ユーザが当該所定のエリアにいることである、
    請求項または請求項に記載の情報処理システム。
  6. 前記第一の要件は、前記指示処理を実行した時点と前回に他の指示処理を実行した時点との時間の間隔が所定の長さを超えることであり、前記第二の要件は、当該間隔が当該所定の長さ未満であることである、
    請求項または請求項に記載の情報処理システム。
  7. 前記指示処理は、画像を出力する処理である、
    請求項1ないし請求項のいずれかに記載の情報処理システム。
  8. ユーザから指示された指示処理を実行する処理装置であって、
    前記指示処理を実行する前に、第一の要件および当該第一の要件とは異なる第二の要件のいずれが満たされるのかを判別する、判別手段と、
    前記第一の要件が満たされると前記判別手段によって判別された場合は、前記ユーザの身体的な特徴を取得し、当該取得された身体的な特徴に基づいて前記ユーザの認証を行い、当該認証の結果を示す結果データを当該処理装置へ送信する、認証処理を実行するように、端末装置へ指令し、前記第二の要件が満たされると前記判別手段によって判別された場合は、前記結果データとして過去に行われた他の前記認証処理の結果データを当該処理装置へ送信するように、当該端末装置へ指令する、指令手段と、
    前記端末装置から送信されてきた前記結果データに前記認証処理が成功したことが示される場合に前記指示処理を実行する指示処理手段と、
    を有することを特徴とする処理装置。
  9. ユーザから身体的な特徴を取得する取得手段を備える端末装置と前記ユーザから指示された指示処理を実行する処理装置との装置連携方法であって、
    前記端末装置に、
    第一の要件が満たされる場合に、前記身体的な特徴を前記取得手段によって取得し、当該取得された身体的な特徴に基づいて前記ユーザの認証を行い、当該認証の結果を示す結果データを前記処理装置へ送信する、認証処理を前記端末装置に実行させ、
    前記結果データを記憶手段に記憶させ、
    前記第一の要件とは異なる第二の要件が満たされる場合に、前記結果データを前記記憶手段から読み出して前記処理装置へ送信する過去結果送信処理を、前記端末装置に実行させ、
    前記処理装置に、
    前記端末装置から送信されてきた前記結果データに前記認証処理が成功したことが示される場合に、前記指示処理を前記処理装置に実行させ、
    前記指示処理を実行する前に、前記第一の要件および前記第二の要件のいずれが満たされるのかを判別する判別処理を前記処理装置に実行させ、
    前記第一の要件が満たされると前記判別処理によって判別された場合は、第一の指令を前記端末装置へ送信し、前記第二の要件が満たされると前記判別処理によって判別された場合は、第二の指令を前記端末装置へ送信する、指令処理を前記処理装置に実行させ、
    前記認証処理は、前記第一の指令が前記処理装置から送信されてきた場合に実行させるものであり、
    前記過去結果送信処理は、前記第二の指令が前記処理装置から送信されてきた場合に実行させるものである、
    ことを特徴とする装置連携方法。
  10. ユーザから指示された指示処理を実行する処理装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、
    当該処理装置に、
    前記指示処理を実行する前に、第一の要件および当該第一の要件とは異なる第二の要件のいずれが満たされるのかを判別する判別処理を実行させ、
    前記第一の要件が満たされると判別された場合は、前記ユーザの身体的な特徴を取得し、当該取得された身体的な特徴に基づいて前記ユーザの認証を行い、当該認証の結果を示す結果データを当該処理装置へ送信する、認証処理を実行するように、端末装置へ指令し、前記第二の要件が満たされると判別された場合は、前記結果データとして過去に行われた他の前記認証処理の結果データを当該処理装置へ送信するように、当該端末装置へ指令する、指令処理を実行させ、
    前記端末装置から送信されてきた前記結果データに前記認証処理が成功したことが示される場合に前記指示処理を実行させる、
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
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