JP6610040B2 - スロットマシン - Google Patents
スロットマシン Download PDFInfo
- Publication number
- JP6610040B2 JP6610040B2 JP2015134882A JP2015134882A JP6610040B2 JP 6610040 B2 JP6610040 B2 JP 6610040B2 JP 2015134882 A JP2015134882 A JP 2015134882A JP 2015134882 A JP2015134882 A JP 2015134882A JP 6610040 B2 JP6610040 B2 JP 6610040B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stopped
- stop
- reel
- combination
- winning
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)
- Game Rules And Presentations Of Slot Machines (AREA)
Description
ここで、いわゆる押し順ATを有するスロットマシンにおいて、変則押しを禁止とし、通常遊技中(非AT中)に変則押しが行われたときは、ペナルティを付与するスロットマシンが知られている。しかし、通常遊技時は、どの押し順でストップスイッチを操作しても、ペナルティを設けないようにするという趨勢がある。
このように、通常遊技中にどの押し順でストップスイッチを操作してもよいとなった場合に、取りこぼしを有する役の当選時に、所定の押し順であるときと、前記所定の押し順と異なる押し順であるときとで、取りこぼし率に差があると、不公平になるという問題がある。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、ストップスイッチの押し順にかかわらず、特定の図柄の組合せが有効ラインに表示可能な遊技において、特定の図柄の組合せが表示される割合を一定にすることである。
本発明は、
複数のリール(31)と、
複数の表示ライン(有効ラインL1〜L4)と、
リールを停止させるときに操作されるストップスイッチ(42)と
を備え、
複数の図柄の組合せのうちいずれかの図柄の組合せを表示ラインに停止可能な遊技では、リールの停止時に、前記複数の図柄の組合せのうち当該リールの図柄のすべてを同時にいずれかの表示ラインに停止させることを優先し、当該リールの図柄のすべてを同時にいずれかの表示ラインに停止させることができないときは、表示ラインに停止可能となる図柄の組合せ数が最大数となるようにリールを停止制御する個数優先、又は配当が最大となる図柄の組合せが表示ラインに停止可能となるようにリールを停止制御する枚数優先のいずれかを実行し、
配当が同一である複数の図柄の組合せのうちいずれかの図柄の組合せを表示ラインに停止可能となる特定当選(1枚役A〜1枚役C)となる場合を有するように抽選を行い、
前記特定当選となったときは、最初に停止させるリールがどのリールであっても、前記複数の図柄の組合せのうち当該リールの図柄のすべてを同時に表示ラインに停止させることができない(たとえば、1枚役A当選時、左リール31の停止時に、「リプレイ」、「白カバン」、「黄カバン」を同時に有効ラインに停止させることができない)ように構成され、
複数のリールは、第1リール(左リール31)及び第2リール(中リール31)を有し、
第1リールには、複数本の表示ライン(L1及びL3)上に位置する図柄停止可能位置1A(左上段)と、1本の表示ライン(L2)上に位置する図柄停止可能位置1B(左中段)とを有し、
第2リールには、複数本の表示ライン(L2、L3、L4)上に位置する図柄停止可能位置2A(中中段)と、1本の表示ライン(L1)上に位置する図柄停止可能位置2B(中上段)とを有し、
前記特定当選となった場合において、最初に第1リールを停止させるときは、図柄停止可能位置1Bに、前記特定当選に対応する第1リールの図柄を停止させ、
前記特定当選となった場合において、最初に第2リールを停止させるときは、図柄停止可能位置2Bに、前記特定当選に対応する第2リールの図柄を停止させる
ことを特徴とする。
図1は、本実施形態によるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。スロットマシン10は、遊技の進行を制御するメイン制御手段60と、演出の出力を制御するサブ制御手段80とを備える。
メイン制御手段60は、条件装置(役)の抽選、リール31の駆動制御、役入賞時の払出し、AT等を制御する。メイン制御手段60は、メイン制御基板(図示せず)上に設けられており、演算等を行うCPU、遊技の進行等に必要なプログラム等を記憶しておくROM、CPUが各種の制御を行うときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
また、メイン制御基板とサブ制御基板は、別体で構成されるとともに、メイン制御基板からサブ制御基板に対し、遊技に関する情報(遊技結果等)を送信可能なように両者が電気的に接続されている。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを当該遊技のために投入するときに操作するスイッチである。本実施形態でのベットスイッチ40は、max投入専用のスイッチであり、遊技者は、いずれの遊技状態においても、常に最大枚数のメダルを投入して遊技を行うようになっている。
そして、本実施形態では、通常遊技では3枚のメダルを投入して遊技を行い、特別遊技では2枚のメダルを投入して遊技を行うように設定されている。したがって、通常遊技でベットスイッチ40を操作したときは、3枚のメダルが投入され、特別遊技でベットスイッチ40を操作したときは、2枚のメダルが投入されるように設定されている。
また、スタートスイッチ41は、(左、中、右のすべての)リール31を始動させるときに遊技者が操作するスイッチである。
さらにまた、(左、中、右)ストップスイッチ42は、3つ(左、中、右)のリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、各リール31の回転中心部に連結され、後述するリール制御手段64によって制御される。ここで、リール31は、左リール31、中リール31、右リール31からなり、左リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であり、中リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であり、右リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が右ストップスイッチ42である。
なお、図2に示すように、本実施形態では、「カバン」は、異なる図柄である「白カバン」と「黄カバン」とを備える。さらにまた、「7」は、異なる図柄である「白7」、「赤7」、「青7」とを備える。
各リール31は、本実施形態では横方向に並列に3つ(左リール31、中リール31、及び右リール31)設けられている。さらに、各リール31は、表示窓11から、上下に連続する3図柄が見えるように配置されている。よって、スロットマシン10の表示窓11から、合計9個の図柄(コマ)が見えるように配置されている。なお、各図柄の右下の数字は図柄番号を示している。
さらに、表示窓11から見える合計9図柄のうち、たとえば左リール31では、それぞれ上から「左上段」、「左中段」、「左下段」と称する。
ここで、「有効ライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させる図柄組合せライン(表示ライン)であり、かつ、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。本実施形態では、図3に示すように、L1〜L4の4本の有効ラインが定められており、他の図柄組合せラインは、全て無効ラインとなっている。たとえば、下段を通過する一直線状の図柄組合せラインは、本実施形態では無効ラインである(図3(A)中、かっこ書きで示す)。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に配置され、リール31に表示された図柄(表示窓11から見える上下に連続する3図柄)を背後から照らすためのバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶ディスプレイ、ドットディスプレイ、有機ELディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や、ストップスイッチ42の押し順等を表示するものである。
本実施形態の役は、大別して、特別役、リプレイ、及び小役を有する。
そして、各役に対応する図柄の組合せ及び入賞時の払出し枚数等が定められている。すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する(役が入賞する。以下同じ。)と、その役に対応する枚数のメダルが払い出される。
ただし、特別役の入賞時の払出し枚数は0枚に設定されている。また、リプレイは、メダルが自動投入される(再遊技)。
SBB又はBB(BB1〜BB4のいずれか)が入賞すると、当該遊技におけるメダルの払い出しはないが、次遊技から、特別遊技に相当するBB遊技に移行する。
特別遊技は、出玉率が1を超えるように設定されていることで、通常遊技以上にメダル獲得が期待できる、遊技者にとって有利な遊技である。
また、MBが入賞すると、当該遊技におけるメダルの払い出しはないが、次遊技から、特別遊技に相当するMB遊技に移行する。
本実施形態のリプレイは、通常リプレイ、昇格リプレイ、パンクリプレイ、及び制御用リプレイとを備え、それぞれ図柄の組合せが異なる。これらはいずれも、再遊技役である。
昇格リプレイとは、その図柄の組合せが有効ラインに停止したときに、遊技状態を遊技者にとってより有利な遊技状態に移行させるためのリプレイである。
さらにまた、制御用リプレイとは、リプレイの重複当選の数を増加させるために設けたリプレイであり、遊技中にその図柄の組合せが有効ラインに停止することはない。
1枚役は、図4に示すように、左右1枚役1〜3と、中1枚役1〜6とを備える。左右1枚役とは、左又は右第一停止時にその図柄の組合せが有効ライン(中段ライン、すなわち有効ラインL2)に停止する場合がある役である。一方、中1枚役とは、中第一停止時にその図柄の組合せが有効ライン(中段ライン、すなわち有効ラインL1)に停止する場合がある役である。これらの1枚役は、単体では当選せずに、後述するように複数の役が重複当選するように設定される。
持ち越される役は、特別役(SBB、BB、及びMB)である。特別役に当選したときは、特別役が入賞するまでの遊技において、その特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
図1に示すように、メイン制御手段60は、以下の抽選手段61等を備える。なお、本実施形態における以下の各手段は例示であり、メイン制御手段60は、本実施形態で示した手段に限定されるものではない。
抽選手段61は、たとえば、抽選用の乱数発生手段(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、条件装置の当選の有無及び当選した条件装置を判定する判定手段とを備えている。
図5において、「パンク+維持リプレイ」は、A〜Cの3種類を備え、通常リプレイと、パンクリプレイとを含むリプレイの重複当選である。なお、「パンク+維持リプレイC」には昇格リプレイの当選が含まれるが、これは、「パンク+維持リプレイ」の条件装置数を増加させるためのものであり、昇格リプレイが有効ラインに停止することはない。
「パンク+維持リプレイ」A〜Cは、それぞれ、ストップスイッチ42の押し順が左、中、右第一停止時には通常リプレイが停止するように制御され、その他の押し順ではパンクリプレイが停止するように制御される。たとえば、条件装置「パンク+維持リプレイA」に当選した遊技において、左第一停止時には通常リプレイが有効ラインに停止し、中又は右第一停止時にはパンクリプレイが有効ラインに停止する。
「パンク+昇格リプレイ」A〜Cは、それぞれ、ストップスイッチ42の押し順が左、中、右第一停止時には昇格リプレイが停止するように制御され、その他の押し順ではパンクリプレイが停止するように制御される。たとえば、条件装置「パンク+昇格リプレイA」に当選した遊技において、左第一停止時には昇格リプレイが有効ラインに停止し、中又は右第一停止時にはパンクリプレイが有効ラインに停止する。
なお、上記において、「維持」とは、現在の遊技状態が維持されることを指し、「パンク」とは、現在の有利な遊技状態から不利な遊技状態に転落することを指し、「昇格」とは、現在の不利な遊技状態から有利な遊技状態に昇格することを指す。
さらに、ベル重複当選(「押し順ベル」とも称する。)の条件装置として、左中右ベル、左右中ベル、中ベル、右左中ベル、右中左ベルの5種類を有する。
ベル重複当選は、いずれも、ベル(「ANY」−「ベル」−「ANY」)と、いずれか1つの中1枚役との重複当選である。ここで、ベル重複当選に含まれる中1枚役は、制御用として用いられる。
さらに、本実施形態では、ベル重複当選時には、押し順正解/不正解にかかわらず、常にベルが入賞するように設定しているが、これに限らず、たとえば押し順正解時のみベルが入賞し、押し順不正解時には、他の役(ベルよりも配当が低い小役であって、ベルと重複当選している小役)を入賞可能に制御する場合もある。
同様に、1枚役Cの当選時において、左又は右第一停止時には左右1枚役3が入賞可能となり、中第一停止時には中1枚役3又は6が入賞可能となる。
なお、上述した1枚役A〜C当選時に1枚役が入賞する場合があり、チャンス目当選時に同一の1枚役が入賞する場合がある。このような場合に、当該遊技で入賞した1枚役がチャンス目であるか否かは、たとえば後述する演出制御手段81によって遊技者に報知する方法が挙げられる。
図6に示すように、弱チャンス目Aは、左右1枚役1及び2の重複当選であり、弱チャンス目Bは、左右1枚役3の単独当選であり、強チャンス目は、中1枚役1〜6(合計6個)の重複当選である。
また、単独当選する特別役として、BB1及びMB1の条件装置を備える。
さらにまた、SBB、BB1〜BB4、MB1及びMB2は、それぞれ、図6及び図7に示すように、1つの特別役と、いずれかの小役、リプレイ、チャンス目と重複当選する条件装置を備える。
なお、たとえば「SBB+1枚役」は、SBBと、すべての1枚役(左右1枚役1〜3、及び中1枚役1〜6の合計9種類)との重複当選である(「BB2+1枚役」、「MB1+1枚役」も同様である。)。
さらに、「全小役」とは、本実施形態で設けられたすべての小役(なお、「小役」には、特別役、リプレイ、チャンス目は含まれない。)が重複当選する条件装置であり、MB遊技中は、毎遊技、必ず全小役に当選した状態となる。
ここで、本実施形態の「遊技状態」としては、通常遊技と特別遊技(BB遊技及びMB遊技)とを有する。通常遊技は、特別役の非内部中遊技と内部中遊技とを有する。さらに非内部中遊技の遊技状態として、非RT、RT1、RT2、RT3を備える。また、内部中遊技(BB内部中及びMB内部中)の遊技状態は、RT4である。さらにまた、RT5は、BB遊技であり、RT6は、MB遊技である。
また、RT3は、RT1〜RT4に対し、通常リプレイの当選確率が高く設定されている。
さらに、RT5(BB遊技)では、共通ベルのみ抽選され、かつ、その当選確率は「1」である。さらに、RT6(MB遊技)では、確率100%で、全小役の当選となる。
また、5種類のベル重複当選(左中右ベル〜右中左ベル)は、いずれも、置数が「1600」で均等に設定されている。
当選フラグ制御手段63は、抽選手段61による抽選結果に基づいて、各役に対応する当選フラグ63aのオン/オフを制御するものである。本実施形態では、すべての役について、各役ごとに当選フラグ63aを備える。そして、抽選手段61による抽選においていずれかの条件装置の当選となったときは、その条件装置に含まれる役の当選フラグ63aをオンにする(当選フラグ63aを立てる)。
これに対し、特別役の当選は持ち越されるので、当該遊技で特別役に当選し、当選した特別役に係る当選フラグ63aが一旦オンになったときは、その特別役が入賞するまでオンの状態が維持され、その特別役が入賞した時点でオフにされる。
本実施形態では、リール31は、定速時は1分間で約80回転する速度で回転される。
そして、MB遊技以外の遊技では、ストップスイッチ42が操作されたときは、ストップスイッチ42が操作された瞬間からリール31を停止させるまでの時間が190ms以内に設定されている。これにより、本実施形態では、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄からリール31が停止するまでの最大移動コマ数が4コマに設定されている。
なお、MB遊技中の左及び中リール31については、MB遊技中以外と同様に、190ms以内(最大移動コマ数が4コマ)に設定されている。
さらに、複数の役に当選している遊技では、入賞させる役の優先順位が予め定められており、所定の優先順位によって、最も優先する図柄の引込み停止制御を行う。
ストップスイッチ42が操作されると、そのストップスイッチ42が操作された旨の信号が押し順検出手段64aに入力される。この信号を判別することで、押し順検出手段64aは、どのストップスイッチ42が操作されたかを検出する。
たとえば、SBBに係る図柄は、すべてのリール31において「白7」である。そして、図2に示すように、「白7」は、各リール31に1個ずつ設けられている。したがって、遊技者は、「白7」が有効ラインに停止するタイミングでストップスイッチ42を操作しなければ、「白7」を有効ラインに停止させることはできない。
上述したように、本実施形態では、MB遊技中の右リール31を除き、最大移動コマ数は「4」であるので、5図柄以内の間隔で対象図柄が配列されているときは、「PB=1」となり、5図柄を超える(6図柄以上の)間隔で配列されているときは、「PB≠1」となる。
これに対し、中及び右リール31の「チェリー」は、いずれも、5図柄間隔で4個配置されている。これにより、本実施形態では、中及び右リール31の「チェリー」は、いずれも「PB=1」配置である。
また、全リール31において、「リプレイ」及び「ベル」は、いずれも、5図柄間隔で4個配置されている。これにより、本実施形態では、全リール31において、「リプレイ」及び「ベル」は、「PB=1」配置である。
N=M×(P+1)
を満たすように、「P」、「N」及び「M」を定める(ただし、「P」、「N」及び「M」は、いずれも、正の整数)と、余りなく図柄を配置することができ、本実施形態では上記式を満たすように設定されている。
なお、本実施形態以外の例として、たとえばリール31の図柄数を「16」、最大移動コマ数Pを「3」、リールでの当該図柄数Mを「4」としても、上記式を満たすこととなる。
「パンク+維持リプレイA」テーブルは、条件装置「パンク+維持リプレイA」当選時の遊技で用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、左第一停止時は通常リプレイを有効ラインに停止させるとともに、中又は右第一停止時にはパンクリプレイを有効ラインに停止させるように、リール31の停止位置を定めたものである。
また、「パンク+維持リプレイC」テーブルは、「パンク+維持リプレイC」当選時の遊技で用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、右第一停止時は通常リプレイを有効ラインに停止させるとともに、左又は中第一停止時にはパンクリプレイを有効ラインに停止させるように、リール31の停止位置を定めたものである。
なお、条件装置「パンク+昇格リプレイC」では、図5に示すように当選役の1つとして通常リプレイが設けられているが、この通常リプレイは制御用リプレイとしての役割を果たすものであり、「パンク+昇格リプレイC」当選時に通常リプレイが有効ラインに停止することはない。
上述したように、全リール31において「リプレイ」は「PB=1」配置であるので、常に「リプレイ」を有効ラインに停止させることができる。さらに、通常リプレイは、上述したパンクリプレイと昇格リプレイとの重複当選時のような押し順は不問であり、いずれの押し順であっても「PB=1」で通常リプレイを有効ラインに停止させるようにリール31を停止制御する。
なお、役の重複当選時におけるリール31の停止制御方法として、後述するように、枚数優先や個数優先が挙げられる。これに対し、本実施形態におけるベル重複当選時のリール31の停止制御は、これらの停止制御とは異なり、押し順に応じて、当選役に係る図柄(「ベル」)を異なる有効ライン(停止位置)に引き込む停止制御を実行する。
また、左中右ベルテーブルが用いられた遊技において、不正解押し順でストップスイッチが操作されたときは、有効ラインL1に「ベル」揃いを停止させるように制御してもよい(後述する左右中ベル〜右中左ベル当選時も同様である)。
次に、中第二停止であるときは、この時点で正解押し順が確定するので、中リール31の停止時には中中段に「ベル」を停止させる。さらに、右第三停止時には、右下段に「ベル」を停止させる。これにより、有効ラインL3に「ベル」揃いが停止するとともに、ベルの3ライン重複入賞となる。
さらにまた、左中右ベルテーブルが用いられた遊技において、中又は右第一停止時は、その時点で不正解押し順が確定するので、各リール31の停止時に、上段に「ベル」を停止させる。
また、中ベルテーブルは、条件装置「中ベル」当選時の遊技で用いられ、ストップスイッチ42の押し順が中第一停止であるときは中リール31の停止時に「ベル」を中段に停止させ、左又は右第一停止であるときは中リール31の停止時に「ベル」を上段に停止させるようにリール31の停止位置を定めたものである。
これに対し、正解押し順である場合において、たとえば第二停止が左であるときは上段に「ベル」を停止させ、右第三停止時には下段に「ベル」を停止させることにより、有効ラインL3に「ベル」揃いを停止させることが挙げられる。
また、第二停止が右であるときは右上段に「ベル」を停止させ、左第三停止時には下段に「ベル」を停止させることにより、有効ラインL4に「ベル」揃いを停止させることが挙げられる。
同様に、右中左ベルテーブルは、条件装置「右中左ベル」当選時の遊技で用いられ、ストップスイッチ42の押し順が右中左であるときは中リール31の停止時に「ベル」を中段に停止させ、左中左以外の押し順であるときは中リール31の停止時に「ベル」を上段に停止させるようにリール31の停止位置を定めたものである。
一方、右左中ベル当選時に、右第一停止後、第二停止が中であるときは、この時点で不正解押し順が確定するので、中リール31の停止時には中上段に「ベル」を停止させる。さらに、左第三停止時には、左上段に「ベル」を停止させる。これにより、有効ラインL1に「ベル」揃いが停止するとともに、ベルの1ライン入賞となる。
なお、共通ベルテーブルが用いられた遊技において、上記と同様に有効ラインに「ベル」揃いをさせるときは、どの有効ラインに「ベル」揃いをさせてもよいが、たとえば有効ラインL2に「ベル」揃いをさせることが挙げられる。
このようにすれば、たとえば有効ラインL2に「ベル」揃いをしたときは、遊技者は、共通ベルに当選したこと(いいかえれば、ベル重複当選時における押し順正解時ではないこと)を容易に知ることができる。
図9(A)に示すように、中リール31の停止時に、上段、中段、下段にそれぞれ4番、3番、2番の図柄を停止させたときは、中上段に「ベル」が停止するので、ベルの入賞(単ライン入賞)となる。さらに(A)の位置から1コマすべった位置で停止したときは、(B)に示すように、中中段に「ベル」が停止し、この場合もベルの入賞(重複ライン入賞)となる。
さらに、(C)の状態から1コマすべると(D)の停止形となる。(D)の停止形では、中リール31の停止時に表示窓11には「ベル」は出現していない。よって、この停止形でもベルの非入賞となる。
さらにこの状態から1コマすべり、(E)の状態となったときも(D)と同様に、中リール31の停止時に表示窓11には「ベル」は出現していないので、ベルの非入賞となる。
次に、(E)の状態からさらに1コマすべると、(F)に示すように、9番の「ベル」が上段に停止する。よって、(F)の停止形では、(A)と同様に、ベルの1ライン入賞となる。
そして、たとえばベル非当選の遊技において、図9中、(A)の位置の瞬間に中ストップスイッチ42が操作されたときは、(C)(2コマすべり)〜(E)(4コマすべり)のいずれかの停止形をとれば、ベルの非入賞とすることができる。したがって、本実施形態のように「ベル」が5コマ間隔で配置されているとき、図9中、(C)〜(E)の3種類のうちの任意の停止位置を採用することができる。
図柄数が「21」である場合において、第1実施形態と同様に、リールの回転数が1分間に80回転、ストップスイッチ42が操作された瞬間からリール31が停止するまでの時間を190msとしたとき、この比較対象例においても、最大すべりコマ数は「4」となり、第1実施形態と同一となる。
5×1+4×4=21
となる。
なお、「5図柄間隔を2か所、4図柄間隔を2か所、3図柄間隔を1か所」に設定することも可能である。すなわち、
5×2+4×2+3×1=21
となる。
この場合、3図柄間隔となる箇所が1箇所存在する。
まず、図中、(A)は、4番〜6番が表示窓11内に停止している例を示している。この位置では、中上段に「ベル」が停止し、ベルの1ライン入賞となる停止形である。この状態から1コマすべると、図中、(B)に示すように、中中段に「ベル」が停止し、ベルの3ライン入賞となる。よって、ベル非当選遊技では、(A)及び(B)の停止形を採用することはできない。
さらに(D)の停止形から1コマすべると、(E)の停止形となる。(E)の停止形では、10番のベルが上段に停止するので、ベルの1ライン入賞となる。
1枚役Aテーブルは、条件装置「1枚役A」当選時の遊技で用いられ、左右1枚役1、中1枚役1若しくは中1枚役4を有効ラインに停止させるか、又は左右1枚役こぼし目若しくは中1枚役こぼし目を有効ラインに停止させるように、リール31の停止位置を定めたものである。
具体的には、1枚役A当選時において、左又は右第一停止時には左右1枚役1を入賞可能とし、左右1枚役1を入賞させることができないときは、左右1枚役こぼし目を停止させるように制御する。
また、1枚役A当選時において、中第一停止時には中1枚役1又は4を入賞可能とし、中1枚役1又は4を入賞させることができないときは、中1枚役こぼし目を停止させるように制御する。
まず、複数の役が同時に当選(重複当選)している場合のリール31を停止制御する方法としては、以下の方法が挙げられる。
第1優先として、当選している図柄の組合せを構成する(当該リール31の)図柄のすべてを有効ラインに停止可能であるときは、その位置でリール31を停止させる。
ここで、「枚数優先」とは、重複当選している図柄の組合せのうち、払出し枚数の最も多い図柄の組合せを構成する図柄を優先して有効ラインに停止させる(引き込む)ことをいう。
一方、「個数優先」とは、有効ラインに停止可能となる図柄の組合せ数が最も多くなるように、当該リール31の図柄を有効ラインに停止させることをいう。
「リプレイ」−「白カバン」−「青7」:左右1枚役1
「リプレイ」−「白カバン」−「赤7」:左右1枚役1
「リプレイ」−「白カバン」−「白7」:左右1枚役1
「リプレイ」−「白カバン」−「BAR」:左右1枚役1
「白カバン」−「チェリー」−「白カバン」:中1枚役1
「黄カバン」−「チェリー」−「白カバン」:中1枚役4
の合計6種類である。
しかし、図2の図柄配列に示すように、「リプレイ」、「白カバン」、「黄カバン」の3種類の図柄を同時に有効ラインに停止させることができる停止位置は存在しない。よって、「当選している図柄の組合せを構成する図柄のすべてを有効ラインに停止させる」という停止制御(上述した第1優先)を採用することができない。このため、左リール31の停止時には、第2優先によってリール31を停止する。
なお、仮に、個数優先を採用したときは、左リール31の停止時に「リプレイ」を有効ラインに停止させると、有効ラインに停止可能となる図柄の組合せ数は「4」となって最大となるので、個数優先を行う場合にも左第一停止時には「リプレイ」を有効ラインに停止させる。ただし、本実施形態において、左第一停止時に「リプレイ」を有効ラインに停止させるのは、枚数優先に基づくものである。
一方、ベル重複当選時に、上記の枚数優先によってリール31を停止制御することも可能となる。たとえば、左中右ベルでは、ベル(4枚)と、中1枚役1(1枚)との重複当選であるので、枚数優先を用いて、常に、ベル(4枚)を有効ラインに停止させることが可能となる。
まず、図12は、1枚役A当選時において左第一停止時の停止形を示す図である。1枚役A当選時において、左第一停止時には、同図(A)に示すように、「リプレイ」を中段に停止させる。このように中段に停止させる理由は、「リプレイ」を、単ライン(1本の有効ライン)上に停止させるためである。たとえば「リプレイ」を上段に停止させたときは、有効ラインL1及びL3(重複有効ライン)上に停止させることとなる。このように、第一停止時に1本の有効ライン上に対象図柄を停止させることによって、後述する「どの押し順でも取りこぼし率を同一にすることができる。」という効果を有する。すなわち、どの押し順でも取りこぼし率を同一にするために、左第一停止時に中段に「リプレイ」を停止させる。上述のように、左リール31の「リプレイ」は、「PB=1」配置であるので、「リプレイ」を常に中段に停止させることができる。
よって、1枚役A当選時の左第一停止時には、「リプレイ」を中段に停止し、上段又は下段には停止させないようにする。
なお、第一停止時に当選役に係る図柄を引き込む(有効ラインに停止させる)場合において、個数優先や枚数優先のいずれにおいても、どの有効ラインに対称図柄を引き込むかは、任意である。このため、本実施形態では、1枚役A〜1枚役C当選時において、左又は右第一停止時には、有効ラインL12(中段)と定めている。
一方、中リールについては、上段が単ライン、中段が複数ライン、下段が無効ラインとなっている。このため、本実施形態では1枚役A〜1枚役C当選時における中第一停止時は、上段に停止させる。
ここで、遊技者が、たとえば第一停止左、第二停止右の押し順でストップスイッチ42を操作したとき、有効ラインL2に「リプレイ」−「回転中」−「赤7/青7/白7/BAR」が停止したと仮定する。そして、遊技者は、
「リプレイ」−「黄カバン」−「赤7/青7/白7/BAR」:左右1枚役1
「リプレイ」−「白カバン」−「赤7/青7/白7/BAR」:左右1枚役2
「リプレイ」−「羽根」−「赤7/青7/白7/BAR」:左右1枚役3
の図柄の組合せを知っており、当該遊技では、いずれかに当選していると予測したと仮定する。
これに対し、当該遊技で左右1枚役2(小役1B)又は左右1枚役3(1枚役C)に当選しているときは、左右1枚役1は入賞しない。左右1枚役1が入賞しないときは、左右1枚役こぼし目が停止する。
これに対し、当該遊技で小役1A又は小役1Cに当選しているときは、左右1枚役2は入賞しない。左右1枚役2が入賞しないときは、左右1枚役こぼし目が停止する。
これに対し、当該遊技で小役1A又は小役1Bに当選しているときは、左右1枚役3は入賞しない。左右1枚役3が入賞しないときは、左右1枚役こぼし目が停止する。
以上より、小役1A〜小役1C当選時には、左第一停止時には、左及び右リール31は、「PB=1」、中リール31は三択(三者択一)となる。
一方、「とりこぼし率」とは、「N択」で不正解となる確率を意味し、本実施形態では、「(N−1)/N」である。
たとえば、1枚役当選時に、中ストップスイッチ42を無作為に操作したとき(中リール31を無作為に停止させたとき)の「白カバン」、「黄カバン」、「羽根」が中段に停止可能となる確率は異なる。
たとえば中リール31の停止時に、17番〜0番、又は1番が中段に位置する瞬間に中ストップスイッチ42を操作すれば1番の「羽根」が中段に停止可能である。
さらにまた、7番〜11番の図柄が中段に位置する瞬間に中ストップスイッチ42を操作すれば11番の「白カバン」が中段に停止可能である。
さらに、12番〜16番の図柄が中段に位置する瞬間に中ストップスイッチ42を操作すれば16番の「羽根」が中段に停止可能である。
以上より、1枚役当選時に、中リール31を無作為に停止させたとき、「羽根」、「白カバン」、「黄カバン」がそれぞれ停止可能となる確率は、
羽根:10/20
白カバン:5/20
黄カバン:5/20
となる。
このように、N択であっても、リール31を無作為に停止させたときにその図柄が有効ラインに停止可能となる確率は、「1/N」ずつ均等に振り分けられているとは限らない。
なお、図12において、左中右の押し順でストップスイッチ42を操作したときと、左右中の押し順でストップスイッチを操作したときとで、左右1枚役1の入賞率(三択正解率)、左右1枚役1のとりこぼし率(三択不正解率)に相違はない(後述する小役1B、小役1C当選時も同様である)。
「リプレイ」−「白カバン」−「赤7」:左右1枚役1
「リプレイ」−「白カバン」−「青7」:左右1枚役1
「リプレイ」−「白カバン」−「白7」:左右1枚役1
「リプレイ」−「白カバン」−「BAR」:左右1枚役1
「白カバン」−「チェリー」−「白カバン」:中1枚役1
「黄カバン」−「チェリー」−「白カバン」:中1枚役4
の合計6種類である。
以上より、1枚役A当選時の中第一停止時において、「チェリー」を上段に停止させたときは、この時点で入賞可能性を有する役は、中1枚役1又は中1枚役4となり、左右1枚役1の入賞可能性はなくなる。
遊技者が、たとえば第一停止中、第二停止左の押し順でストップスイッチ42を操作したとき、有効ラインL1に「白カバン」−「チェリー」−「回転中」が停止したと仮定する。そして、遊技者は、
「白カバン」−「チェリー」−「白カバン」:中1枚役1
「白カバン」−「チェリー」−「黄カバン」:中1枚役2
「白カバン」−「チェリー」−「羽根」:中1枚役3
の図柄の組合せを知っていると仮定する。
「黄カバン」−「チェリー」−「白カバン」:中1枚役4
「黄カバン」−「チェリー」−「黄カバン」:中1枚役5
「黄カバン」−「チェリー」−「羽根」:中1枚役6
の図柄の組合せを知っていると仮定する。
これに対し、当該遊技で小役1B又は小役1Cに当選しているときは、中1枚役1又は4は入賞しない。
これに対し、当該遊技で小役1A又は小役1Cに当選しているときは、中1枚役2又は5は入賞しない。
これに対し、当該遊技で小役1A又は小役1Bに当選しているときは、中1枚役3又は6は入賞しない。
以上より、小役1A当選時における中第一停止時には、左及び中リール31は、「PB=1」、右リール31は三択となる。
なお、図13において、中左右の押し順でストップスイッチ42を操作したときと、中右左の押し順でストップスイッチを操作したときとで、中1枚役の入賞率(三択正解率)、中1枚役のとりこぼし率(三択不正解率)に相違はない(後述する小役1B、小役1C当選時も同様である)。
「リプレイ」−「白カバン」−「赤7」:左右1枚役1
「リプレイ」−「白カバン」−「青7」:左右1枚役1
「リプレイ」−「白カバン」−「白7」:左右1枚役1
「リプレイ」−「白カバン」−「BAR」:左右1枚役1
「白カバン」−「チェリー」−「白カバン」:中1枚役1
「黄カバン」−「チェリー」−「白カバン」:中1枚役4
の合計6種類である。
そこで、右第一停止時には、枚数優先により、左右1枚役を有効ラインに停止させることを優先する。さらに、右第一停止時には、上述した左第一停止時と同様に、1本の有効ライン上(中段)に対象図柄を停止させる。この理由も上記と同様に、とりこぼし率を一定にするためである。したがって、図14(A)に示すように、右第一停止時には、「赤7/青7/白7/BAR」を中段に停止させる。右リール31において、「赤7/青7/白7/BAR」は、それぞれ3番、8番、13番、及び18番に配置されており、合算で5図柄間隔・4個配置である。よって、合算で「PB=1」配置であるので、4種類の図柄のうちのいずれかを常に中段に停止させることができる。
また、中リール31については、「白カバン」を中段に停止可能であるときは「白カバン」を中段に停止させ(図中、(B))、「白カバン」を上段に停止させることができないときは、「リプレイ」を上段に停止させるように制御する(図中、(C))。
小役1A当選時に三択に正解し、中リール31の停止時に「白カバン」を中段に停止させることができたときは、小役1A(左右1枚役1)の入賞となる。
なお、図14において、右左中の押し順でストップスイッチ42を操作したときと、右中左の押し順でストップスイッチを操作したときとで、左右1枚役の入賞率(三択正解率)、役のとりこぼし率(三択不正解率)に相違はない(後述する小役1B、小役1C当選時も同様である)。
さらにまた、中リール31の停止時には、「黄カバン」を中段に停止可能であるときは中段に「黄カバン」を停止させる。これにより、左右1枚役2の入賞となる(図中、(B))。
ただし、中リール31は、1枚役A当選時の左第一停止時と同様に、「白カバン」、「黄カバン」、又は「羽根」の三択となるので、この三択に正解することが必要となる。
中リール31の停止時に中段に「黄カバン」を停止させることができないときは、中段に「リプレイ」を停止させる(図中、(C))。これにより、有効ラインL2上には、左右1枚役こぼし目が停止する。
ここで、中第一停止時に「チェリー」を上段に停止させたときは、「黄カバン」が有効ラインに停止することはない。よって、1枚役B当選時の中第一停止時に「チェリー」を上段に停止させたときは、入賞可能性を有する役は中1枚役2又は中1枚役5となり、左右1枚役2の入賞可能性はない。
さらにまた、右リール31の停止時には、「黄カバン」を上段に停止可能であるときは上段に「黄カバン」を停止させる。これにより、中1枚役2又は5の入賞となる(図中、(B))。
ただし、右リール31は、1枚役A当選時の中第一停止時と同様に、「白カバン」、「黄カバン」、又は「羽根」の三択となるので、この三択に正解することが必要となる。
右リール31の停止時に上段に「黄カバン」を停止させることができないときは、上段に「チェリー」を停止させる(図中、(C))。これにより、有効ラインL1上には、中1枚役こぼし目が停止する。
ここで、右第一停止時に「赤7/青7/白7/BAR」を中段に停止させたとき、「黄カバン」が表示窓11内(有効ライン)に停止する場合はない。よって、1枚役B当選時の右第一停止時に「赤7/青7/白7/BAR」を中段に停止させたとき、入賞可能性を有する役は左右1枚役2となり、中1枚役2又は中1枚役5の入賞可能性はない。
さらにまた、中リール31の停止時には、「黄カバン」を中段に停止可能であるときは中段に「黄カバン」を停止させる。これにより、1枚役B(左右1枚役2)の入賞となる(図中、(B))。
中リール31の停止時に中段に「黄カバン」を停止させることができないときは、中段に「リプレイ」を停止させる(図中、(C))。これにより、有効ラインL2上には、左右1枚役こぼし目が停止する。
さらにまた、中リール31の停止時には、「羽根」を中段に停止可能であるときは中段に「羽根」を停止させる。これにより、左右1枚役3の入賞となる(図中、(B))。
ただし、中リール31は、1枚役A当選時の左第一停止時と同様に、「白カバン」、「黄カバン」、又は「羽根」の三択となるので、この三択に正解することが必要となる。
中リール31の停止時に中段に「羽根」を停止させることができないときは、中段に「リプレイ」を停止させる(図中、(C))。これにより、有効ラインL2上には、左右1枚役こぼし目が停止する。
ここで、中第一停止時に「チェリー」を上段に停止させたとき、「羽根」が有効ラインに停止することはない。よって、1枚役C当選時の中第一停止時に「チェリー」を上段に停止させたとき、入賞可能性を有する役は中1枚役3又は中1枚役6となり、左右1枚役3の入賞可能性はない。
さらにまた、右リール31の停止時には、「羽根」を上段に停止可能であるときは上段に「羽根」を停止させる。これにより、中1枚役3又は6の入賞となる(図中、(B))。
ただし、右リール31は、1枚役A当選時の中第一停止時と同様に、「白カバン」、「黄カバン」、又は「羽根」の三択となるので、この三択に正解することが必要となる。
右リール31の停止時に上段に「羽根」を停止させることができないときは、上段に「チェリー」を停止させる(図中、(C))。これにより、有効ラインL1上には、中1枚役こぼし目が停止する。
ここで、右第一停止時に「赤7/青7/白7/BAR」を中段に停止させたとき、「羽根」が有効ラインに停止することはない。したがって、1枚役C当選時の右第一停止時に「赤7/青7/白7/BAR」を中段に停止させたとき、入賞可能性を有する役は左右1枚役3となり、中1枚役3又は中1枚役6の入賞可能性はない。
さらにまた、中リール31の停止時には、「羽根」を中段に停止可能であるときは中段に「羽根」を停止させる。これにより、左右1枚役3の入賞となる(図中、(B))。
ただし、中リール31は、1枚役A当選時の右第一停止時と同様に、「白カバン」、「黄カバン」、又は「羽根」の三択となるので、この三択に正解することが必要となる。
中リール31の停止時に中段に「羽根」を停止させることができないときは、中段に「リプレイ」を停止させる(図中、(C))。これにより、有効ラインL2上には、左右1枚役こぼし目が停止する。
特に本実施形態では、後述するように、RT1において1枚役こぼし目が停止したときに、非RTに移行するように設定されている。このように、こぼし目の停止によってRT移行する場合には、ストップスイッチ42の押し順にかかわらず、均等にこぼし目が停止する必要があるが、本実施形態のように構成すれば、ストップスイッチ42の押し順にかかわらず、こぼし目が均等に出現するように設定することができる。
たとえば図12において、1枚役A当選時の左第一停止時に、「リプレイ」を上段に停止させた例を考える。
この場合、右第二停止時には、上段又は下段に「赤7/青7/白7/BAR」を停止させることとなる。そして、右上段に「赤7/青7/白7/BAR」を停止させたときは、中第三停止時には中上段に「白カバン」を停止させる必要があり、右下段に「赤7/青7/白7/BAR」を停止させたときは、中第三停止時には中中段に「白カバン」を停止させる必要がある。この場合には、上述した確率と同様となる。
中第二停止時に、「白カバン」、「黄カバン」、「羽根」のうち、いずれか1つしか上段又は中段に停止させることができないタイミングで中ストップスイッチ42が操作されれば、中リール31の停止時には、とりこぼし率は「2/3」となる。
よって、1枚役A当選時に、左右中の押し順ではとりこぼし率は常に「2/3」となるが、左中右の押し順では、中ストップスイッチ42の操作タイミングによってとりこぼし率を「1/3」にすることが可能となる。これにより、押し順及び操作タイミングによってとりこぼし率が異なる。
これに対し、1枚役A当選時の右第一停止時に、上段に「赤7/青7/白7/BAR」を停止させた後、中第二停止としたときは、上記と同様に、たとえば「白カバン」と「黄カバン」とを同時に有効ラインに停止可能に中ストップスイッチ42を操作すれば、とりこぼし率は、「1/3」となる。
左中右:1/3
左右中:2/3
中左右:2/3
中右左:1/3
右左中:2/3
右中左:1/3
となる。
すなわち、押し順に応じてとりこぼし率が異なる。よって、遊技者は、左中右、中右左、右中左のいずれかの押し順で遊技を消化すれば、1枚役A〜1枚役C当選時のとりこぼしを最も少なくすることができる。このため、押し順に応じて、有利/不利が生じる。
しかし、第1実施形態で示したように、第一停止時に、当選役に係る図柄を1本の有効ライン上に停止させれば、どの押し順であってもとりこぼし率を一定にすることができる。
一方、本実施形態のように、複数の有効ラインを有する場合であっても、1本の有効ライン(単ライン)上に停止させることで、容易にとりこぼし率を一定にすることができる。これにより、開発工数を削減することができる。
しかし、本実施形態のように複数本の有効ラインを設け、特別役に対応する図柄の組合せを停止させる有効ラインを1本に限定しないことにより、特別役に対応する図柄の組合せ数を増加することなく、特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させたときの表示を多様化することができる。それと同時に、上記のように1枚役A〜C当選時の図柄の表示位置を一定にすることで、メイン制御手段60におけるROMの記憶容量を削減(及び開発工数を削減)することができる。
弱チャンス目Aテーブルは、条件装置「弱チャンス目A」当選時の遊技で用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、弱チャンス目Aをいずれかの有効ラインに停止させるとともに、弱チャンス目A以外の役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないように、リール31の停止位置を定めたものである。弱チャンス目Aの図柄の組合せは、左右1枚役1及び2、すなわち「リプレイ」−「白カバン/黄カバン」−「青7/赤7/白7/BAR」である。ここで、中リール31の「白カバン/黄カバン」は、合算でも「PB≠1」配置である。よって、弱チャンス目Aは有効ラインに停止する場合と停止しない場合とを有する。
同様に、強チェリーテーブルは、条件装置「強チェリー」当選時の遊技で用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、強チェリーに対応する図柄の組合せをいずれかの有効ラインに停止させるとともに、強チェリー以外の役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないように、リール31の停止位置を定めたものである。
MB1の停止位置決定テーブル65についてもBB1テーブルと同様であり、MB1テーブルは、BB1テーブル中、「BB1」を「MB1」と読み替えたものに相当する。
BB3、BB4、MB2の停止位置決定テーブル65についてもBB2テーブルと同様であり、BB3、BB4、及びMB2テーブルは、BB2テーブル中、「BB2」をそれぞれ「BB3」、「BB4」、「MB2」と読み替えたものに相当する。
たとえば第1に、当選している特別役及び小役又はリプレイの双方の図柄を有効ラインに停止させることを優先し、双方の図柄を有効ラインに停止させることができないときは、当選している小役又はリプレイの図柄を有効ラインに停止させることを優先する停止制御が挙げられる。
また第2に、当選している特別役及び小役又はリプレイの双方の図柄を有効ラインに停止させることを優先し、双方の図柄を有効ラインに停止させることができないときは、当選している特別役の図柄を有効ラインに停止させることを優先する(上記とは逆の)停止制御が挙げられる。
本実施形態では、上記第3の停止制御を実行する。
したがって、役が重複入賞しないスロットマシンである場合、第一及び第二停止までに、小役又はリプレイと、特別役との双方がテンパイしたとしても、第三停止時には小役又はリプレイの入賞が優先され、特別役は入賞しない。
たとえば、図2において、左リール31の停止時に、有効ラインに停止させたい図柄が5番の「黄カバン」であり、同時に成立している特別役の図柄が6番の「青7」であるとき、当該遊技では、5番の「黄カバン」を有効ラインに停止させることを優先する。ここで、5番の「黄カバン」を有効ラインに停止させるときに、併せて、6番の「青7」を有効ラインに停止可能であるときは、その位置で左リール31を停止させる。
また、5番の「黄カバン」を有効ラインに停止させることができないが、6番の「青7」を有効ラインに停止させることができるときは、6番の「青7」を有効ラインに停止させる。
この場合、本実施形態における上記第3の停止制御では、「リプレイ」を有効ラインに停止させるときに、同時に、当選している特別役の図柄を有効ラインに停止させることができるときは、特別役の図柄を有効ラインに停止させる。
ここで、本実施形態では、1枚役は、左右1枚役1〜左右1枚役3、及び中1枚役1〜中1枚役6からなる合計9種類である。
そして、たとえば左第一停止時に、1枚役の図柄を有効ラインに停止させるとき、1枚役の左リール31の図柄は、「リプレイ」、「白カバン」、「黄カバン」(合計3種類)であるので、第1優先では、これら3種類すべての図柄を有効ラインに停止させることを優先する。しかし、上述したように、これら3図柄を同時に有効ラインに停止させることができない。
枚数優先を採用したとき、すべて1枚役であるので、払出し枚数は同一であるから、いずれを優先してもよいこととなる。また、個数優先では、左第一停止時に、「リプレイ」を停止させたときが、有効ラインに停止可能となる図柄の組合せ数が最も多くなる(全部で12種類となる)。よって、個数優先の場合には、左第一停止時には「リプレイ」を有効ラインに停止させる。
本実施形態では、左第一停止時には、個数優先又は枚数優先により「リプレイ」を有効ラインに停止させる。上述したように、「リプレイ」は、「PB=1」で有効ラインに停止させることができる。また、3番の「リプレイ」を有効ラインに停止させる場合において、同時に、SBBに係る図柄である2番の「白7」を有効ラインに停止可能であるときは、その位置で左リール31を停止させる。
左第一停止時に上記のように「リプレイ」を有効ラインに停止させたとき、中リール31の停止時には、「白カバン/黄カバン/羽根」(合算で「PB=1」)を有効ラインに停止させる。また、右リール31の停止時には、「青7/赤7/白7/BAR」(合算で「PB=1」)を有効ラインに停止させる。
よって、本実施形態では、「SBB+1枚役」テーブルが用いられた遊技では、常にいずれかの1枚役が入賞し、SBBが入賞する場合はない(SBBの当選は次遊技に持ち越される)。
なお、SBB、及び弱チャンス目Aのいずれも「PB≠1」であるので(弱チャンス目Aについては、中リール31が「PB≠1」)、弱チャンス目Aが停止する場合、SBBが停止する場合、いずれも停止しない場合(役非入賞)が挙げられる。
また、「MB1+弱チャンス目A」テーブルは、上記「SBB+弱チャンス目A」テーブルにおいて、「SBB」を「MB1」、「白7」を「赤7」と読み替えたものに相当する。また、左第一停止時に「赤7」と「リプレイ」とが同時に有効ラインに停止する停止位置としては、16番の「赤7」が左下段、18番の「リプレイ」が左上段に停止する場合が挙げられる。
そして、上記と同様に、弱チャンス目Bの図柄を有効ラインに停止させることを優先し、弱チャンス目Bの図柄を有効ラインに停止させるときに同時にBB2に係る図柄を停止させることができるときはその位置でリール31を停止させる。また、弱チャンス目Bの図柄を有効ラインに停止させることができないが、BB2に係る図柄を有効ラインに停止させることができるときは、その位置でリール31を停止させる。
また、「MB2+弱チャンス目B」テーブルは、上記「BB2+弱チャンス目B」テーブルにおいて、「BB2」を「MB2」と読み替えたものに相当する。
そして、上記と同様に、強チャンス目の図柄を有効ラインに停止させることを優先するとともに、強チャンス目の図柄を有効ラインに停止させるときに、同時に、BB3に係る図柄を有効ラインに停止可能であるときは、その位置でリール31を停止させる。
また、「MB2+強チャンス目」テーブルは、上記「BB3+強チャンス目」テーブルにおいて、「BB3」を「MB2」と読み替え、「赤7」を「青7」と読み替えたものに相当する。
たとえば左第一停止時に16番の「赤7」と18番の「リプレイ」とを同時に有効ラインに停止させることができるときはその位置で左リール31を停止させ、16番の「赤7」を有効ラインに停止させることができないときは、「リプレイ」を有効ラインに停止させる。そして、通常リプレイは「PB=1」であるので、通常リプレイに対応する図柄の組合せが常に有効ラインに停止する。したがって、当該遊技でBB1が入賞する場合はなく、BB1の当選は常に次遊技に持ち越される。
たとえば左第一停止時に16番の「赤7」を有効ラインに停止させることができるときはその位置で左リール31を停止させ、16番の「赤7」を有効ラインに停止させることができないときは、所定位置に停止させる。中リール31の停止時には中段に「ベル」を停止させる。そして、共通ベルは「PB=1」であるので、共通ベルに対応する図柄の組合せが常に有効ラインに停止する。したがって、当該遊技でBB1が入賞する場合はなく、BB1の当選は常に次遊技に持ち越される。
たとえば左第一停止時に、15番の「白カバン」と16番の「赤7」を同時に有効ラインに停止させることができるときはその位置で左リール31を停止させ、16番の「赤7」を有効ラインに停止させることができない場合において、「白カバン」を有効ラインに停止させることができるときは、その位置で左リール31を停止させる。
また、本実施形態では、カバン及びBB3のいずれも「PB≠1」である。よって、当該遊技では、カバンが入賞する場合、BB3が入賞する場合、役の非入賞時とがあり得る。
さらにまた、「MB2+強チェリー」テーブルは、上記「BB4+弱チェリー」テーブルにおいて、「BB4」を「MB2」と置き換え、「弱チェリー」を「強チェリー」と置き換えたものに相当する。
なお、弱チェリー及び強チェリーのいずれも、左リール31(「チェリー」)が「PB≠1」であり、中及び右リール31が「PB=1」配置である。
停止図柄判断手段66は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判断するものである。停止図柄判断手段66は、たとえばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判断する。
ここで、「遊技状態」とは、本実施形態ではRTを指す。
図21は、遊技状態(RT)の移行を説明する図である。
まず、RT1、非RT、RT2、RT3は、いずれも非内部中遊技であり、これらの非内部中遊技では、当選役に特別役を含む条件装置の抽選が行われる。そして、特別役に当選したときは、遊技状態の移行条件を満たすと判断され、内部中遊技に相当するRT4に移行する。
また、非内部中遊技においてMB1又はMB2のいずれかに当選し、これらのMB1又はMB2が入賞すると、RT6(MB遊技)に移行する。
これに対し、非RTからRT3に移行したときは、そのRT3は、特別役に当選するか、又は30遊技を消化するまで継続するように制御する。RT3において特別役に当選したときはRT4に移行し、30遊技を消化したときは非RTに移行するように制御する。
本実施形態において、ATとは、リプレイの当選確率を高くしたARTであり、RT3(リプレイ高確率遊技)に滞在させるとともに、遊技者にとって有利なストップスイッチ42の押し順を報知する遊技である。
RT3(ART)では、リプレイ重複抽選を行わないので、リプレイ当選時の押し順は報知されない。また、ベル重複当選時は、上記と同様に、正解押し順を報知する。さらに、チェリー又はカバン当選時は、その旨(当選役の種類)を報知する。
たとえば、SBBに当選し(ATを付与し)、かつナビ回数「3」に当選したと仮定する。この場合、非RTにおいて、「パンク+昇格リプレイ」当選時に、昇格リプレイを入賞させる押し順を報知する。これにより、「非RTにおいて昇格リプレイ押し順報知(1回目)→RT3に移行(ART1回目)→30遊技消化後、非RTに移行→昇格リプレイ押し順報知(2回目)→RT3に移行(ART2回目)→30遊技消化後、非RTに移行→昇格リプレイ押し順報知(3回目)→RT3に移行(ART3回目)→30遊技消化後、非RTに移行」のように遊技状態が移行する。
また、MB1及びMB2当選時には、ATを付与しないので、AT抽選を行わない。ただし、これに限らず、BB当選時と同様にAT抽選を実行してもよい。また、このときのATの当選確率は、BBと同一又は異なる確率としてもよい。
したがって、「パンク+維持リプレイ」当選時に、パンクリプレイが入賞してRT2に移行するか、又は「パンク+昇格リプレイ」当選時に、パンクリプレイが入賞してRT2に移行する。
また、MB遊技終了時には、AT(ナビ回数)を付与しないこととしたが、その後に移行した非RTにおいて昇格リプレイを入賞させたときは、MB遊技終了後であってもRT3に移行し、ATを実行することができる。
たとえば、ナビ回数が「2」であるときに非RTに滞在しており、SBBに当選し、SBBの当選に基づいてナビ回数「3」に当選したときは、ナビ回数の全ストックは「5」となり、BB遊技終了後に、RT3に5回移行する(ARTを5回実行する)権利を有する。
さらにまた、RT3すなわちAT実行中に特別役に当選したときは、特別遊技終了後に再度RT3に移行させ、最初からRT3を実行してもよい。あるいは、特別役当選時におけるRT3の残り遊技回数を記憶しておき、特別遊技終了後に再度RT3に移行させ、残り遊技回数だけRT3を実行してもよい。
また、RT3から非RTに移行した後、ナビ回数が「1」以上のように再度RT3に移行する権利を有する場合、当該非RTにおいて、ベル重複当選時に正解押し順を報知するか否かは任意である。
また、1枚役は、RT1以外でも抽選が行われるが、こぼし目出現時に遊技状態を移行させるのは、RT1のみである。他のRT(非RTを含む)では、1枚役当選時に、1枚役が入賞したり、こぼし目が出現しても、RT移行はない。
本実施形態では、外端信号送信手段71は、ATの開始時、すなわち非RTにおいて昇格リプレイの入賞時に送信する。なお、これに限らず、AT当選時から、そのAT終了時までの間において、どのタイミングで外端信号を送信してもよい。たとえば、他の例として、AT当選時や、ATの最初の遊技開始時等が挙げられる。
演出制御手段81は、上述したランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23からの演出の出力を制御するものである。
演出制御手段81は、遊技ごとに、遊技の開始時等に、抽選手段61による抽選結果に基づいて、ソフトウェア乱数を用いた抽選によって演出を選択し、出力する。
演出内容は、遊技の進行に伴って、どのようなタイミングで(スタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時等)、どのような演出を出力するか(ランプ21をどのように点灯、点滅又は消灯させるか、スピーカ22からどのようなサウンドを出力するか、及び画像表示装置23にどのような画像を表示させるか等)を定めたものである。
そして、演出制御手段81は、選択した演出内容に従い、所定のタイミングで演出出力機器から演出を出力するように制御する。
さらに、上述したように、ATを付与したとき(ナビ回数が「1」以上であるとき)は、非RTにおいて、「パンク+昇格リプレイ」当選時に昇格リプレイを入賞させる押し順を報知し、「パンク+維持リプレイ」当選時に維持リプレイを入賞させる押し順を報知する。さらに、ナビ回数が「1」以上であるときの非RT、又はRT3では、ベル重複当選時に正解押し順を報知する。
図22は、第2実施形態における有効ラインを示す図である。
第1実施形態では、図2に示すように、4本の有効ラインL1〜L4から構成したが、これに限らず、本発明では、最低3本の有効ラインにより構成することが可能である。
最低3本の有効ラインを設けることにより、重複ラインで停止する停止位置と、単ラインで停止する停止位置とを設けることができるためである。
たとえば1枚役A当選時において、左第一停止時には、第1実施形態と同様に「リプレイ」を中段に停止させる。これにより、第1実施形態と同様に、左右1枚役1が停止可能となる有効ラインは、第一停止時点で有効ラインL2に確定する。
同様に、中段又は下段でも停止可能である。
また、図22中、(D)は、(B)の有効ラインL2及びL5と、(A)の有効ラインL3との組合せである。このようにすれば、左リール31の停止位置は全部単ライン、中及び右リール31の停止位置は単ラインと重複ラインとを有する。
また、図22中、(F)は、(B)の有効ラインL2及びL5と、「左下段」−「中中段」−「右下段」の有効ラインL7(屈曲線状の有効ライン)との組合せである。このようにすれば、全リール31において、単ラインの停止位置と重複ラインの停止位置とを有する。
なお、最低3本の有効ラインを有し、単ラインの停止位置と重複ラインの停止位置とを設ければよいので、たとえば図22(A)中、「左下段」−「中下段」−「右下段」の有効ラインをさらに追加したり、図22(B)中、「左上段」−「中上段」−「右上段」の有効ラインをさらに追加したりしてもよい。
たとえば図22(E)中、「左下段」−「中下段」−「右下段」の有効ラインをさらに追加した場合、左又は右第一停止時には中段又は下段のいずれかに1枚役に係る図柄を停止させ、中第一停止時には上段又は下段のいずれかに1枚役に係る図柄を停止させればよい。
図23は、第3実施形態におけるリール31の図柄配列を示す図である。また、図24は、第3実施形態における有効ラインを示す図である。
図23に示すように、リール31の図柄数は、第1実施形態と同様に「20」である。さらに、全リール31において、「リプレイ」は、5図柄間隔で配置されている(「PB=1」配置)。また、中及び右リール31において、「チェリー」は、5図柄間隔で配置されている(「PB=1」配置)。さらにまた、左リール31において、「ベル」は、5図柄間隔で配置されている(「PB=1」配置)。
以上より、いずれの位置でストップスイッチ42が操作されても「リプレイ」を有効ラインに停止させることができ、かつ、「赤7」、「青7」、「BAR」又は「白7」のいずれか1つを有効ラインに停止させることができる。
なお、図23では、第3実施形態で説明する主要図柄のみを表示したものであり、図中、空白になっているコマにも所定の図柄が表示されている(図23では図示を省略している)。
図24において、(A)は、有効ラインが3本である例を示している。この例の場合には、左及び右リール31には、それぞれ単ラインの停止位置のみである。これに対し、中リール31では、中段のみが有効ライン上に位置し、かつ複数の有効ライン上に位置する停止位置である。したがって、中リール31には、複数ライン上に位置する停止位置(中段)のみが存在し、単ライン上の停止位置は存在しない。
以上の1枚役1〜16は、いずれも、「リプレイ」と、「青7/赤7/白7/BAR」からなる図柄の組合せである。
さらに、有効ラインに停止可能となる1枚役1〜3、1枚役5〜7、1枚役9〜11、1枚役13〜15の図柄の組合せは、2つの「リプレイ」と1つの「青7/赤7/白7/BAR」からなる。
図26は、1枚役A当選時、かつ左中右の押し順でのリール停止制御を示す図である。
1枚役A当選時の左第一停止時において、第1実施形態と同様に、当選している役の左リール31の図柄のすべて(「リプレイ」、「赤7」、「青7」)が同時に有効ラインに停止可能な停止位置は存在しない。したがって、個数優先又は枚数優先においてリール31を停止制御する。個数優先を採用する場合には、左第一停止時に停止させる図柄は「リプレイ」となる。また、枚数優先を採用する場合には、すべて1枚であるので、どの図柄の組合せを優先して有効ラインに停止させてもよいものとなる。
また、中第二停止時には、「リプレイ」を中段に停止させる(図中、(B))。「リプレイ」は、「PB=1」で中段に停止する。
次に、右第三停止時には、「赤7」が有効ライン(中段)に停止可能であるときはその位置で停止させる(図中、(C))。これにより、1枚役1の入賞となる。なお、有効ラインL11上に「リプレイ」−「リプレイ」−「回転中」となり、遊技者が1枚役A〜Dのいずれかの当選であると予測したとき、右リール31の図柄は、「赤7」、「青7」、「BAR」又は「白7」のいずれか1つ、すなわち四択(四者択一)となるので(図25参照)、正解率「1/4」で入賞させることができる。
次に、中第三停止時には、「赤7」が有効ライン(中段)に停止可能であるときはその位置で停止させる(図中、(C))。これにより、1枚役2の入賞となる。なお、有効ラインL11上に「リプレイ」−「回転中」−「リプレイ」となり、遊技者が1枚役A〜Dのいずれかの当選であると予測したとき、中リール31の図柄は、「赤7」、「青7」、「BAR」又は「白7」のいずれか1つ、すなわち四択となるので、正解率「1/4」で入賞させることができる。
次に、右第二停止時には、「リプレイ」を中段に停止させる(PB=1)(図中、(B))。さらに、左第三停止時には、「赤7」が有効ライン(中段)に停止可能であるときはその位置で停止させる(図中、(C))。これにより、1枚役3の入賞となる。また、左リール31の停止時に「赤7」を中段に停止させることができないときは、「ベル」を有効ラインに停止させる(PB=1)(図中、(D))。これにより、1枚役A当選時のこぼし目である「ベル」−「リプレイ」−「リプレイ」が停止する。
次に、左第二停止時には、「リプレイ」を中段に停止させる(PB=1)(図中、(B))。さらに、中第三停止時には、「赤7」が有効ライン(中段)に停止可能であるときはその位置で停止させる(図中、(C))。これにより、1枚役2の入賞となる。この停止形は、図27(C)と同様であり、上述したように四択となる。また、中リール31の停止時に「赤7」を中段に停止させることができないときは、「チェリー」を有効ラインに停止させる(PB=1)(図中、(D))。これにより、図27(D)と同じ1枚役A当選時のこぼし目が停止する。
次に、中第二停止時には、「リプレイ」を中段に停止させる(PB=1)(図中、(B))。さらに、左第三停止時には、「赤7」が有効ライン(中段)に停止可能であるときはその位置で停止させる(図中、(C))。これにより、1枚役3の入賞となる。この停止形は、図29(C)と同様であり、上述したように四択となる。また、左リール31の停止時に「赤7」を中段に停止させることができないときは、「ベル」を有効ラインに停止させる(PB=1)(図中、(D))。これにより、図29(D)と同様の1枚役A当選時のこぼし目が停止する。
特に第3実施形態では、図23に示すように、各リール31ともに、「赤7」、「青7」、「BAR」、「白7」は、5図柄間隔・4個配置である。よって、無作為にストップスイッチ42を操作したときであっても、確率上、入賞率を「1/4」に設定することができる。このため、第4実施形態では、「四択(正解率1/4)」と、無作為にストップスイッチ42を操作したときの入賞率「1/4」とは、一致する。
図32は、第4実施形態における1枚役A〜1枚役Cの条件装置、及び1枚役こぼし目を示す図である。第4実施形態では、以下に説明する点が第1実施形態と異なり、特に説明なき部分については第1実施形態と同様である。
まず、リール31の図柄配列は、第1実施形態(図2)と同様である。
また、第4実施形態では、1枚役の図柄の組合せが異なり、図32に示すように、中1枚役7〜中1枚役9を備える。
そして、1枚役(重複当選)Aは、左右1枚役1及び中1枚役1(これらは第1実施形態と同じ)と、中1枚役7との重複当選である。
さらにまた、1枚役(重複当選)Cは、左右1枚役3及び中1枚役3(これらは第1実施形態と同じ)と、中1枚役9との重複当選である。
また、1枚役こぼし目は、第1実施形態と同様の2つのこぼし目の他に、さらに中1枚役こぼし目である「ベル」−「チェリー」−「白カバン/黄カバン/羽根」を備える。
左第一停止時は、第1実施形態と同様に、枚数優先又は個数優先により、左リール31の停止時に中段に「リプレイ」を停止させ、この時点で入賞可能性を有する役は、左右1枚役1となる。その後の中及び右リール31停止時の停止制御についても第1実施形態の1枚役A当選時と同様である。
また、右第一停止時は、第1実施形態と同様に、枚数優先又は個数優先により、右リール31の停止時に中段に「青7/赤7/白7/BAR」を停止させ、この時点で入賞可能性を有する役は、左右1枚役1となる。その後の左及び中リール31停止時の停止制御についても第1実施形態の1枚役A当選時と同様である。
左第一停止時及び右第一停止時には、第1実施形態と同様に、左及び右リール31は、「PB=1」となり、中リール31が三択で、左右1枚役1が入賞する。
まず、図中、(A)に示すように、中第一停止時は、枚数優先により、「チェリー」を上段に停止させる(PB=1)。「チェリー」上段停止時は、下段(無効ライン)に「白カバン/黄カバン/羽根」が停止するので、この時点で、左右1枚役1の入賞可能性はなくなる。
なお、この点は、1枚役B及び1枚役C当選時も同様である。
さらに、右第三停止時には、左リール31上段に停止した図柄が「白カバン」であるときは右リール31上段に「白カバン」を停止させるように制御する(図中、(C))。ここで、いずれかの1枚役に当選していると予想したとき、右リールの図柄は、「白カバン」、「黄カバン」又は「羽根」のいずれかであるから、三択となる。
よって、1枚役A当選時における中左右の押し順時は、三択で中1枚役1又は中1枚役7が入賞する。
一方、左リール31上段に「白カバン」停止時、右リール31上段に「白カバン」を停止させることができないとき、又は左リール31上段に「黄カバン」停止時、右リール31上段に「羽根」を停止させることができないときは、いずれも、右リール31の上段に「チェリー」を停止させる(PB=1)(図中、(D))。これにより、有効ラインL1には、中1枚役こぼし目が停止する。
以上より、1枚役A当選時における中左右の押し順時は、中及び左リール31が「PB=1」、右リール31が三択(正解率1/3)となる。
まず、図中、(A)に示すように、中第一停止時は、上記と同様に「チェリー」を上段に停止させる(PB=1)。
次に、右第二停止時は、「白カバン/羽根」を上段に停止させる(図中、(B))。ここで、中第一停止時に上段に「チェリー」が停止したことに基づき、当該遊技ではいずれかの1枚役に当選していると予想したとき、右リール31の図柄は、「白カバン」、「黄カバン」、「羽根」のいずれかである。そして、「白カバン」又は「羽根」であるときは、1枚役A当選時における中1枚役1又は7の図柄を有効ラインに停止させたことになる。よって、右第二停止時には、「三者二択(正解率2/3)」となる。
この場合、左第三停止時には、右リール31上段停止の図柄が「白カバン」であるときは、左上段に「白カバン」を停止させ、右リール31上段停止の図柄が「羽根」であるときは、左上段に「黄カバン」を停止させる(図中、(C))。
右リール31の上段停止の図柄が「白カバン」であるときは、左上段に「白カバン」を停止させることは、「白カバン」又は「黄カバン」のうちの「白カバン」であるから二択(二者択一;正解率1/2)となる。
以上より、1枚役A当選時において、中右左の押し順であるときは、中リール31は「PB=1」、右リール31は「三者二択(正解率2/3)」、左リール31は「二択(正解率1/2)」で、1枚役Aに含まれる中1枚役1又は中1枚役7を停止させることができる。
よって、合算の正解率は、
1×2/3×1/2=1/3
となり、押し順が中左右時の正解率(三択)と同一となる。
そして、左第三停止時には、上段に「白カバン」又は「黄カバン」(合算で「PB=1」)を停止させる(図中、(B))。これにより、中1枚役こぼし目が停止する。
また、中右左時は、右第二停止が「三者二択(正解率2/3)」、左第三停止が「二択(正解率1/2)」となるので、合算で正解率「1/3」となる。
よって、いずれの押し順でも、とりこぼし率を一定(不正解率2/3)に設定することができる。
1枚役B当選時に、左第一停止、右第一停止、中左右時は、2つのリール31が「PB=1」となり、残りのリール31が三択(正解率1/3)となる。
また、中右左時は、右第二停止が「三者二択(正解率2/3)」(「白カバン」、「黄カバン」、「羽根」のうち、「白カバン」又は「黄カバン」)、左第三停止が「二択(正解率1/2)」(「白カバン」又は「黄カバン」)となるので、合算の正解率は、「1/3」となる。
また、中右左時は、右第二停止が「三者二択(正解率2/3)」(「白カバン」、「黄カバン」、「羽根」のうち、「黄カバン」又は「羽根」)、左第三停止が「二択一正解率1/2)」(「白カバン」又は「黄カバン」)となるので、合算の正解率は、「1/3」となる。
しかし、第4実施形態のように、1枚役当選時、1つのリール31を「PB=1」、他の1つのリール31を三者二択(正解率2/3)、さらに他の1つのリールを二択(正解率1/2)とした場合であっても、合算での1枚役の正解率を「1/3」、すなわちとりこぼし率(不正解率)を「2/3」に設定することができる。
(1)ベル重複当選の押し順は、第1実施形態では5種類とした。しかし、これに限らず、3種類(左第一停止正解、中第一停止正解、右第一停止正解)としたり、6種類(左中右正解、左右中正解、中左右正解、中右左正解、右左中正解、右中左正解)に設定することも可能である。また、ベルは、「ANY」−「ベル」−「ANY」からなる図柄の組合せに限らず、「ベル」−「ベル」−「ベル」であってもよい。
ベル1:「赤7」−「ベル」−「ベル」、9枚
ベル2:「青7」−「ベル」−「ベル」、9枚
ベル3:「白7」−「ベル」−「ベル」、9枚
ベル4:「BAR」−「ベル」−「ベル」、9枚
を設ける。
また、AT中は、いずれかの目押しベルの当選時には、左リール31の図柄の種類を画像表示装置23で報知する。これにより、遊技者は、AT中は、左リール31の停止時に、報知された図柄を狙って目押しすれば、当選した目押しベルを入賞させることができる。
なお、サブ制御手段80側では、非AT中に、条件装置番号「99」を受信したときは、ベル当選に関する一般的な演出(正解押し順を含まない)を出力することが可能である。
そして、既存の情報表示装置を利用する場合としては、メダル獲得枚数又はエラー番号を表示するための獲得枚数表示装置(たとえば、2桁を表示可能なセブンセグメントLED)を用いることが挙げられる。
また、表示する情報の内容としては、条件装置番号をそのまま表示する方法や、予め定めた番号を表示する方法が挙げられる。たとえば、
左中右ベル:A1
左右中ベル:A2
中ベル:A3
右左中ベル:A4
右中左ベル:A5
と設定し、左中右ベルの当選時は、獲得枚数表示装置に「A1」と表示することが挙げられる。
この表示をいつ終了するか(LEDを消灯するか)については任意であるが、たとえば次遊技のためのメダル投入(ベット)時、又はスタートスイッチ41操作時が挙げられる。したがって、スタートスイッチ41操作時に、前遊技における獲得枚数の表示を終了する場合において、当該遊技がAT中であり、かつ上述した左中右ベルに当選したときは、「12」の表示を終了し、その直後、「A1」と表示する。
したがって、正解押し順の表示を終了するタイミングとしては、たとえば第2ストップスイッチ42の操作時(押し順が確定したとき)、第3ストップスイッチ42の操作時、又は全リール31の停止時等が挙げられる。
a)役の図柄の組合せ、又は役を想定させる図柄の組合せを無効ラインに停止させること、
b)実際の入賞役と異なる役の入賞を想定させる演出、たとえば実際の入賞役と異なる役に対応する色を出力(ランプ点灯等)する演出を行うこと
の双方又は一方が挙げられる。
本願の当初明細書等に記載した発明(当初発明)は、たとえば以下の当初発明1〜3を挙げることができ、それぞれ、当初発明が解決しようとする課題、当初発明に係る課題を解決するための手段及び当初発明の効果は、以下の通りである。ただし、当初発明は、以下の当初発明1〜3に限ることを意味するものではない。
なお、本願の請求項に係る当初発明は、以下の当初発明3に相当する。
(a)当初発明が解決しようとする課題
従来において、取りこぼしを有する役が知られている。たとえば役に当選したときに、その役に対応する図柄を有効ラインに停止可能なタイミングでストップスイッチを操作すれば、その役に係る図柄を有効ラインに停止させることができるが、それ以外のタイミングでは、その図柄を有効ラインに停止させることができず、取りこぼしとなる(たとえば、特開2014−151127号公報及び特開2014−030572号公報参照)。
このように、通常遊技中にどの押し順でストップスイッチを操作してもよいとなった場合に、取りこぼしを有する役の当選時に、所定の押し順であるときと、前記所定の押し順と異なる押し順であるときとで、取りこぼし率に差があると、不公平になるという問題がある。
したがって、当初発明が解決しようとする課題は、ストップスイッチの押し順にかかわらず、とりこぼし率を一定にすることである。
第1の解決手段(第1実施形態)は、
第1リール(たとえば左リール31)及び第2リール(たとえば中リール31)を含む複数のリールと、
複数の表示ライン(有効ラインL1〜L4)と
を備え、
第1リールには、複数本の表示ライン上に位置する図柄停止可能位置1A(左上段又は左下段)と、1本の表示ライン上に位置する図柄停止可能位置1B(左中段)とを有し、
第2リールには、複数本の表示ライン上に位置する図柄停止可能位置2A(中中段)と、1本の表示ライン上に位置する図柄停止可能位置2B(中上段)とを有し、
複数の図柄の組合せ(たとえば、左右1枚役1、中1枚役1、中1枚役4)のうちいずれかの図柄の組合せを表示ラインに停止可能となる特定当選(たとえば1枚役A)となる場合を有するように抽選を行い、
前記特定当選となった遊技において、第1リールを最初に停止させるときは、図柄停止可能位置1Bに、前記複数の図柄の組合せのうち第1リールの図柄(「リプレイ」)を停止させ、
前記特定当選となった遊技において、第2リールを最初に停止させるときは、図柄停止可能位置2Bに、前記複数の図柄の組合せのうち第2リールの図柄(「チェリー」)を停止させる
ことを特徴とする。
前記特定当選となった遊技において、第1リールを最初に停止させたときは、前記複数の図柄の組合せのうち第1リールにおける図柄が、図柄停止可能位置1B以外の表示ライン上の図柄停止可能位置に停止しないように、リールの図柄配列及び停止制御の範囲を設定し(たとえば、左リール31の停止時に中段に「リプレイ」を停止させたときは、「白カバン」又は「黄カバン」が他の有効ラインに停止しないように設定し)、
前記特定当選となった遊技において、第2リールを最初に停止させたときは、前記複数の図柄の組合せのうち第2リールにおける図柄が、図柄停止可能位置2B以外の表示ライン上の図柄停止可能位置に停止しないように、リールの図柄配列及び停止制御の範囲を設定する(たとえば、中リール31の停止時に上段に「チェリー」を停止させたときは、「白カバン」、「黄カバン」又は「羽根」が他の有効ラインに停止しないように設定する)
ことを特徴とする。
前記特定当選となった遊技において、2番目以降に停止させる少なくとも1つのリールについて、その特定当選に対応する図柄の組合せのうち当該リールの図柄を表示ラインに停止可能な場合と停止不可能な場合とを有する(たとえば第1実施形態において、1枚役A当選時の中リール31を停止させるときに、「白カバン」が中段に停止する場合と停止しない場合を有する)ように、リールの図柄配列及び停止制御の範囲を設定し、
前記特定当選は、少なくとも第1特定当選(たとえば第1実施形態における1枚役A)及び第2特定当選(たとえば第1実施形態における1枚役B)を有し、
第1特定当選時に2番目以降に停止させる前記1つのリールについて表示ラインに停止可能となる図柄x(たとえば中リール31の「白カバン」)と、第2特定当選時に2番目以降に停止させる前記1つのリールについて表示ラインに停止可能となる図柄y(たとえば中リール31の「黄カバン」)とは、異なる図柄であってリールの停止制御の範囲を超える位置(5図柄離れた位置)に配置されている
ことを特徴とする。
第1リール(たとえば左リール31)及び第2リール(たとえば中リール31)を含む複数のリールと、
複数の表示ライン(有効ラインL11〜L13)と
を備え、
第1リールには、1本の表示ライン上に位置する図柄停止可能位置を有し、
第2リールには、すべての表示ライン上に位置する1つの図柄停止位置を有し、
配当が同一である複数の図柄の組合せのうちいずれかの図柄の組合せを表示ラインに停止可能となる特定当選(1枚役A〜1枚役D)となる場合を有するように抽選を行い、
前記特定当選となった遊技において、第1リールを最初に停止させるときは、1本の表示ライン上に位置する図柄停止可能位置(たとえば中段)に、前記複数の図柄の組合せのうち第1リールの図柄(「リプレイ」)を停止させ、
前記特定当選となった遊技において、第2リールを最初に停止させるときは、前記1つの図柄停止可能位置(中段)に、前記複数の図柄の組合せのうち第2リールの図柄(「リプレイ」)を停止させる
ことを特徴とする。
当初発明によれば、第1リールを最初に停止させたときと第2リールを最初に停止させたときとで、入賞率(図柄選択時の正解率)が一定になり、どの押し順でストップスイッチを操作しても、とりこぼし率(図柄選択時の不正解率)を一定にすることができる。これにより、遊技の公平性を担保することができる。
(a)当初発明が解決しようとする課題
従来において、リールの図柄数を「21」、リールの停止制御時における最大移動コマ数を「4」に設定したスロットマシンが知られている。このスロットマシンにおいて、図柄を「PB(引込み率)=1」に設定するときは、1つのリールでの最低の図柄数は「5」個となる。この場合、5図柄間隔を1箇所、4図柄間隔を4箇所に設定することが一般的である(たとえば、特開2014−151127号公報)。
また、たとえば、小役であるベルの図柄の組合せを、「ANY」−「ベル」−「ANY」することが挙げられる。この場合、ベル非当選時は、中リール31の停止時に、「ベル」を表示窓内に出現させないか、又は表示窓内の中リールのいずれかに有効ラインにならない停止位置を作って、その位置で「ベル」を停止させる必要がある。しかし、4図柄間隔と5図柄間隔とを有する場合には、ストップスイッチの操作タイミングによって停止位置が異なり、さらに、5図柄間隔付近でストップスイッチが操作されたときと比べて、4図柄間隔付近でストップスイッチが操作されたときは、停止位置の制約を受ける(「ベル」を有効ラインに停止させない停止位置の数が少なくなる)という問題がある。
したがって、当初発明が解決しようとする課題は、ストップスイッチの操作タイミングに応じて図柄の引込みが異ならないようにすることである。
第1の解決手段は、
複数のリール(31)と、
リールを停止させるときに操作されるストップスイッチ(42)と、
ストップスイッチが操作されたときに、ストップスイッチが操作された瞬間から最大移動図柄コマ数「P」(たとえば「4」コマ)の範囲内においてリールを停止させるリール制御手段(64)と
を備え、
リールの図柄数を「N」(たとえば「20」)としたとき、少なくとも1つのリールでは、「M」個(たとえば4個)の特定図柄を「P+1」間隔(たとえば「5」図柄間隔)で配置し、
N=M×(P+1)
を満たすように、「P」、「N」及び「M」を定める(ただし、「P」、「N」及び「M」は、いずれも、正の整数)
ことを特徴とする。
1つの特定リール(中リール31)における前記特定図柄が表示ラインに停止したことを条件として、前記特定図柄を含む図柄の組合せが表示ラインに停止したこととなる特定役(「ANY」−「ベル」−「ANY」からなるベル)を有し、
前記特定リールでは、複数の図柄停止可能位置のうち、1つの図柄停止可能位置(下段)が表示ライン上に位置しないように設定し、
前記特定役に対応する図柄の組合せを表示ラインに停止させる場合において、前記特定リールを停止させるときは、前記1つの図柄停止可能位置以外の位置(上段又は中段)に前記特定図柄を停止させ、
前記特定役に対応する図柄の組合せを表示ラインに停止させない場合において、前記特定リールを停止させるときは、前記1つの図柄停止可能位置に前記特定図柄を停止させる
ことを特徴とする。
当初発明によれば、特定図柄については、どのタイミングでストップスイッチが操作されても、特定図柄の引込みを一定にすることができる。
(a)当初発明が解決しようとする課題
従来において、取りこぼしを有する役が知られている。たとえば役に当選したときに、その役に対応する図柄を有効ラインに停止可能なタイミングでストップスイッチを操作すれば、その役に係る図柄を有効ラインに停止させることができるが、それ以外のタイミングでは、その図柄を有効ラインに停止させることができず、取りこぼしとなる(たとえば、特開2014−151127号公報、特開2014−030572号公報参照)。
ここで、いわゆる押し順ATを有するスロットマシンにおいて、変則押しを禁止とし、通常遊技中(非AT中)に変則押しが行われたときは、ペナルティを付与するスロットマシンが知られている。しかし、通常遊技時は、どの押し順でストップスイッチを操作しても、ペナルティを設けないようにするという趨勢がある。
したがって、当初発明が解決しようとする課題は、ストップスイッチの押し順にかかわらず、特定の図柄の組合せが有効ラインに表示可能な遊技において、特定の図柄の組合せが表示される割合を一定にすることである。
第1の解決手段は、
複数のリール(31)と、
複数の表示ライン(有効ラインL1〜L4)と、
リールを停止させるときに操作されるストップスイッチ(42)と
を備え、
複数の図柄の組合せのうちいずれかの図柄の組合せを表示ラインに停止可能な遊技では、リールの停止時に、前記複数の図柄の組合せのうち当該リールの図柄のすべてを同時にいずれかの表示ラインに停止させることを優先し、当該リールの図柄のすべてを同時にいずれかの表示ラインに停止させることができないときは、表示ラインに停止可能となる図柄の組合せ数が最大数となるようにリールを停止制御する個数優先、又は配当が最大となる図柄の組合せが表示ラインに停止可能となるようにリールを停止制御する枚数優先のいずれかを実行し、
配当が同一である複数の図柄の組合せのうちいずれかの図柄の組合せを表示ラインに停止可能となる特定当選(1枚役A〜1枚役C)となる場合を有するように抽選を行い、
前記特定当選となったときは、最初に停止させるリールがどのリールであっても、前記複数の図柄の組合せのうち当該リールの図柄のすべてを同時に表示ラインに停止させることができない(たとえば、1枚役A当選時、左リール31の停止時に、「リプレイ」、「白カバン」、「黄カバン」を同時に有効ラインに停止させることができない)ように、リールの図柄配列及び停止制御の範囲を設定し、
前記特定当選となった場合において、最初にリールを停止させるときは、前記枚数優先により、前記複数の図柄の組合せのうち当該リールにおける予め定めた所定の図柄(たとえば左リール31を最初に停止させるときは「リプレイ」)を表示ラインに停止させる
ことを特徴とする。
複数のリールは、第1リール及び第2リールを有し、
第1リール(左リール31)には、複数本の表示ライン上に位置する図柄停止可能位置1A(左上段)と、1本の表示ライン上に位置する図柄停止可能位置1B(左中段)とを有し、
第2リール(中リール31)には、複数本の表示ライン上に位置する図柄停止可能位置2A(中中段)と、1本の表示ライン上に位置する図柄停止可能位置2B(中上段)とを有し、
前記特定当選となった場合において、最初に第1リールを停止させるときは、図柄停止可能位置1Bに、前記所定の図柄を停止させ、
前記特定当選となった場合において、最初に第2リールを停止させるときは、図柄停止可能位置2Bに、前記所定の図柄を停止させる
ことを特徴とする。
当初発明によれば、複数の図柄の組合せのうちいずれかの図柄の組合せを表示ラインに停止可能な遊技において、枚数優先により、最初にリールを停止させたときに、その図柄の組合せが停止可能となる表示ライン数を1本にすることができる。これにより、ストップスイッチの押し順にかかわらず、図柄の組合せが表示ラインに表示される割合を一定にすることができる。
11 表示窓
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 (左、中、右)リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 (左、中、右)ストップスイッチ
43 メダル投入口
60 メイン制御手段
61 抽選手段
62 抽選テーブル
63 当選フラグ制御手段
63a 当選フラグ
64 リール制御手段
65 停止位置決定テーブル
66 停止図柄判断手段
67 払出し手段
68 遊技遊技制御手段
69 メイン状態(AT)制御手段
70 サブ送信手段
71 外端信号送信手段
80 サブ制御手段
81 演出制御手段
82 サブ状態制御手段
100 外部端子基板
110 遊技情報表示装置
L 有効ライン
Claims (1)
- 複数のリールと、
複数の表示ラインと、
リールを停止させるときに操作されるストップスイッチと
を備え、
複数の図柄の組合せのうちいずれかの図柄の組合せを表示ラインに停止可能な遊技では、リールの停止時に、前記複数の図柄の組合せのうち当該リールの図柄のすべてを同時にいずれかの表示ラインに停止させることを優先し、当該リールの図柄のすべてを同時にいずれかの表示ラインに停止させることができないときは、表示ラインに停止可能となる図柄の組合せ数が最大数となるようにリールを停止制御する個数優先、又は配当が最大となる図柄の組合せが表示ラインに停止可能となるようにリールを停止制御する枚数優先のいずれかを実行し、
配当が同一である複数の図柄の組合せのうちいずれかの図柄の組合せを表示ラインに停止可能となる特定当選となる場合を有するように抽選を行い、
前記特定当選となったときは、最初に停止させるリールがどのリールであっても、前記複数の図柄の組合せのうち当該リールの図柄のすべてを同時に表示ラインに停止させることができないように構成され、
複数のリールは、第1リール及び第2リールを有し、
第1リールには、複数本の表示ライン上に位置する図柄停止可能位置1Aと、1本の表示ライン上に位置する図柄停止可能位置1Bとを有し、
第2リールには、複数本の表示ライン上に位置する図柄停止可能位置2Aと、1本の表示ライン上に位置する図柄停止可能位置2Bとを有し、
前記特定当選となった場合において、最初に第1リールを停止させるときは、図柄停止可能位置1Bに、前記特定当選に対応する第1リールの図柄を停止させ、
前記特定当選となった場合において、最初に第2リールを停止させるときは、図柄停止可能位置2Bに、前記特定当選に対応する第2リールの図柄を停止させる
ことを特徴とするスロットマシン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015134882A JP6610040B2 (ja) | 2015-07-06 | 2015-07-06 | スロットマシン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015134882A JP6610040B2 (ja) | 2015-07-06 | 2015-07-06 | スロットマシン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017012635A JP2017012635A (ja) | 2017-01-19 |
JP6610040B2 true JP6610040B2 (ja) | 2019-11-27 |
Family
ID=57827386
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015134882A Active JP6610040B2 (ja) | 2015-07-06 | 2015-07-06 | スロットマシン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6610040B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019037651A (ja) * | 2017-08-28 | 2019-03-14 | 山佐株式会社 | 遊技機 |
JP2019069111A (ja) * | 2017-10-11 | 2019-05-09 | 株式会社オリンピア | 遊技機 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4705941B2 (ja) * | 2007-09-27 | 2011-06-22 | 株式会社北電子 | スロットマシン |
JP5564683B2 (ja) * | 2010-07-20 | 2014-07-30 | 株式会社オリンピア | 遊技機 |
-
2015
- 2015-07-06 JP JP2015134882A patent/JP6610040B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017012635A (ja) | 2017-01-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5622208B2 (ja) | スロットマシン | |
JP2015116290A (ja) | スロットマシン | |
JP6349716B2 (ja) | スロットマシン | |
JP2017144023A (ja) | スロットマシン | |
JP2017144021A (ja) | スロットマシン | |
JP2013042973A (ja) | スロットマシン | |
JP2015116291A (ja) | スロットマシン | |
JP2014083102A (ja) | 遊技機 | |
JP2017144022A (ja) | スロットマシン | |
JP2017144018A (ja) | スロットマシン | |
JP6610040B2 (ja) | スロットマシン | |
JP5630791B2 (ja) | スロットマシン | |
JP6681109B2 (ja) | スロットマシン | |
JP6349714B2 (ja) | スロットマシン | |
JP2017012633A (ja) | スロットマシン | |
JP2013042972A (ja) | スロットマシン | |
JP6741938B2 (ja) | スロットマシン | |
JP2017012634A (ja) | スロットマシン | |
JP6221724B2 (ja) | スロットマシン | |
JP5622209B2 (ja) | スロットマシン | |
JP2017144019A (ja) | スロットマシン | |
JP5536000B2 (ja) | スロットマシン | |
JP6288176B2 (ja) | スロットマシン | |
JP6372525B2 (ja) | スロットマシン | |
JP6252564B2 (ja) | スロットマシン |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180529 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190220 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190226 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190418 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20191001 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191014 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6610040 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |