JP6609496B2 - サスペンション部材及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、サスペンション部材に関するものである。
従来、車両の本体と車輪との間に設けられるサスペンションを構成するサスペンション部材が知られている。例えば、特許文献1には、アーム部と、ゴム等からなるブッシュを保持するブッシュ保持部と、を有するサスペンション部材が開示されている。ブッシュ保持部は、アーム部の端部に接続されており、略円筒状に形成されている。このブッシュ保持部内には、ブッシュが圧入される。つまり、ブッシュ保持部は、当該ブッシュ保持部内にブッシュを圧入状態で保持する。このサスペンション部材は、鍛造で成形されることが多い。
特開2004−175262号公報
特許文献1に記載されるようなサスペンション部材は、極めて高い安全性が求められる部材であるため、高い強度が求められる。サスペンション部材の中でも、ブッシュ保持部には、ブッシュから大きな反力が繰り返し作用し、また、ブッシュ保持部にブッシュが圧入されていることに起因してブッシュ保持部には当該ブッシュ保持部の周方向についての引張応力も常に作用し続けるため、特にこのブッシュ保持部に高い強度が求められる。
本発明の目的は、ブッシュ保持部の強度を向上可能なサスペンション部材及びその製造方法を提供することである。
前記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明者らは、ブッシュ保持部の強度には、サスペンション部材が鍛造されたときにブッシュ保持部の外周面に形成されるパーティングライン、すなわち、ブッシュ保持部の軸方向について当該ブッシュ保持部の一方側の端面と他方側の端面とを連結するパーティングライン(以下、「連結パーティングライン」という)の長手方向とブッシュ保持部の軸方向との関係が寄与していることを見出した。具体的に、ブッシュ保持部には、当該ブッシュ保持部の周方向についての引張応力が常時作用し続けるため、連結パーティングラインの長手方向がブッシュ保持部の軸方向と平行である場合、つまり、連結パーティングラインの長手方向がブッシュ保持部の周方向(前記引張応力の作用方向)に対して直交する場合、ブッシュ保持部は、連結パーティングラインないしその近傍の部位で破損しやすくなることを見出した。
そこで、本発明者らは、ブッシュ保持部の外周面に形成される連結パーティングラインの長手方向をブッシュ保持部の軸方向に対して傾斜させることにより、ブッシュ保持部の連結パーティングラインないしその近傍での破損が低減されること、換言すれば、ブッシュ保持部の強度が高まることに想到した。
本発明は、このような観点からなされたものであり、サスペンション部材であって、円筒状に形成されておりブッシュを保持可能なブッシュ保持部を有し、前記ブッシュ保持部の外周面には、当該ブッシュ保持部の軸方向について当該ブッシュ保持部の一方側の第1端面から他方側の第2端面に至るように直線状に延びる形状を有する連結パーティングラインが形成されており、前記連結パーティングラインと前記ブッシュ保持部の軸方向とのなす角をθ、前記軸方向についての前記ブッシュ保持部の高さ寸法をH、前記ブッシュ保持部の外径をD、前記連結パーティングラインの長手方向に対して直交する方向についての当該連結パーティングラインの幅寸法をWとすると、前記連結パーティングラインは、180×(W/H)≦θ≦arctan(H/D)の関係を満たす形状を有する、サスペンション部材を提供する。
180×(W/H)は、ブッシュ保持部の高さ寸法に対する前記軸方向についての連結パーティングラインの寸法の占める占有割合が0.25となるときの連結パーティングラインとブッシュ保持部の軸方向とのなす角が、ブッシュ保持部の高さ寸法に対する連結パーティングラインの幅寸法の割合を用いて近似された値である。前記占有割合が小さくなる程、ブッシュ保持部の前記軸方向と平行な断面に含まれる連結パーティングラインの面積は小さくなるため、ブッシュ保持部にブッシュが圧入されているときにブッシュ保持部に対して当該ブッシュ保持部の周方向に作用する引張応力に起因してブッシュ保持部が連結パーティングラインないしその近傍で破損することが低減される。つまり、180×(W/H)≦θの関係を満たすように連結パーティングラインがブッシュ保持部の軸方向に対して傾斜していることにより、前記占有割合が0.25以下となるため、ブッシュ保持部に十分な強度が確保される。
なお、パーティングラインとは、サスペンション部材の製造時に行われる鍛造工程で用いられる一対の金型の合わせ面(分割面)に沿って形成されるラインを意味する。
また、本発明は、円筒状に形成されておりブッシュを保持可能なブッシュ保持部を有するサスペンション部材の製造方法であって、互いに接離可能な第1金型及び第2金型であって当該第1金型及び当該第2金型が互いに接触した状態において前記ブッシュ保持部を形成可能な空間を形成するものによって、被鍛造材を挟持することにより当該被鍛造材を鍛造する鍛造工程を含み、前記鍛造工程では、前記第1金型及び前記第2金型として、当該第1金型及び当該第2金型が互いに接触したときに前記ブッシュ保持部の軸方向について当該ブッシュ保持部の一方側の第1端面から他方側の第2端面に至るように直線状に延びる形状を有する連結パーティングラインであって、前記連結パーティングラインと前記ブッシュ保持部の軸方向とのなす角をθ、前記軸方向についての前記ブッシュ保持部の高さ寸法をH、前記ブッシュ保持部の外径をD、前記連結パーティングラインの長手方向に対して直交する方向についての当該連結パーティングラインの幅寸法をWとすると、180×(W/H)≦θ≦arctan(H/D)の関係を満たす連結パーティングラインが前記ブッシュ保持部の外周面に形成されるものを用いる、サスペンション部材の製造方法を提供する。
本製造方法では、十分な強度を有するブッシュ保持部を備えるサスペンション部材が製造される。
この場合において、前記鍛造工程では、前記第1金型及び前記第2金型として、当該第1金型及び当該第2金型が互いに接触したときに前記ブッシュ保持部を支持するアーム部を形成可能な空間を有するもので、かつ、前記第1金型及び前記第2金型が互いに対向する対向方向についての前記アーム部の中央部に沿って延びる形状を有する中央パーティングラインが形成され、前記連結パーティングラインの一端と前記中央パーティングラインとを連結する第1端面パーティングラインが前記第1端面に形成され、前記連結パーティングラインの他端と前記中央パーティングラインとを連結する第2端面パーティングラインが前記第2端面に形成されるものを用いることが好ましい。
このようにすれば、連結パーティングラインがブッシュ保持部の軸方向に対して傾斜することによる当該連結パーティングラインの一端の中央パーティングラインの延長線からの偏倚及び連結パーティングラインの他端の中央パーティングラインの延長線からの偏倚が、それぞれ第1端面パーティングライン及び第2端面パーティングラインで吸収される。よって、第1金型及び第2金型のうちアーム部を形成する部位の構造が簡素化される。
以上のように、本発明によれば、ブッシュ保持部の強度を向上可能なサスペンション部材及びその製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態のサスペンション部材の平面図である。 図1に示すサスペンション部材の正面図である。 図1に示すサスペンション部材の右側面図である。 図1に示すサスペンション部材の第1ブッシュ保持部の近傍の左側面図である。 第1ブッシュ保持部の外周面の拡大図である。 割合W/Hとθ25%との関係を示すグラフである。 第1金型及び第2金型の概略図である。 第1端面パーティングライン及び中央パーティングラインの変形例を示す図である。 第2端面パーティングライン及び中央パーティングラインの変形例を示す図である。 図1に示すサスペンション部材の変形例を示す図である。 図1に示すサスペンション部材の変形例を示す図である。
本発明の一実施形態のサスペンション部材1について、図1〜図7を参照しながら説明する。
図1〜図4に示されるように、サスペンション部材1は、アーム部10と、ジョイント支持部20と、第1ブッシュ保持部30と、第2ブッシュ保持部40と、を有している。
アーム部10は、略直線状に延びる形状を有する第1部位10aと、第1部位10aから分岐する分岐部10bと、を有する。第1部位10aの一端には、ジョイント支持部20を支持するジョイント支持端部12が形成されており、第1部位10aの他端には、第1ブッシュ保持部30を支持する第1支持端部13が形成されている。また、分岐部10bの先端には、第2ブッシュ保持部40を支持する第2支持端部14が形成されている。つまり、アーム部10は、ジョイント支持部20、第1ブッシュ保持部30及び第2ブッシュ保持部40をそれぞれが互いに離間する位置で支持している。
ジョイント支持部20は、ボールジョイント(図示略)を支持する部位である。ジョイント支持部20は、円柱状の外周面を有している。図3に示されるように、ジョイント支持部20には、当該ジョイント支持部20の一方側の端面(図3における上端面)から他方側の面(図3における下端面)に向かって窪む形状を有する凹部21が形成されている。
第1ブッシュ保持部30は、円筒状に形成されている。この第1ブッシュ保持部30内にブッシュ(図示略)が圧入される。第1ブッシュ保持部30は、当該第1ブッシュ保持部30の軸方向がジョイント支持部20の軸方向及び第1部位10aの長手方向の双方に直交する姿勢で第1支持端部13に接続されている。
第2ブッシュ保持部40は、円筒状に形成されている。第2ブッシュ保持部40内にブッシュ(図示略)が圧入される。第2ブッシュ保持部40は、当該第2ブッシュ保持部40の軸方向がジョイント支持部20の軸方向と平行となる姿勢(第1ブッシュ保持部30の軸方向と直交する姿勢)で第2支持端部14に接続されている。
図2〜図4に示されるように、サスペンション部材1には、パーティングラインPLが形成されている。このパーティングラインPLは、当該サスペンション部材1の製造時における鍛造工程を経ることにより形成される。なお、パーティングラインPLとは、前記鍛造工程で用いられる一対の金型の合わせ面(分割面)に沿って形成されるラインを意味する。サスペンション部材1の製造方法については後述する。
図2〜図4に示されるように、第1ブッシュ保持部30の外周面には、連結パーティングラインPL0が形成されており、第1ブッシュ保持部30の一方側(図2の右側)の第1端面31には、第1端面パーティングラインPL1が形成されており、第1ブッシュ保持部30の他方側(図2の左側)の第2端面32には、第2端面パーティングラインPL2が形成されている。また、アーム部10の第1部位10aには、中央パーティングラインPL3が形成されている。
連結パーティングラインPL0は、第1ブッシュ保持部30の第1端面31から第2端面32に至るように直線状に延びる形状を有する。連結パーティングラインPL0は、第1ブッシュ保持部30の軸方向に対して傾斜する形状を有している。連結パーティングラインPL0の詳細については、後述する。
中央パーティングラインPL3は、ジョイント支持部20の軸方向についての前記アーム部の中央部に沿って第1支持端部13とジョイント支持部20とを結ぶように延びる形状を有する。
第1端面パーティングラインPL1は、連結パーティングラインPL0の一端と中央パーティングラインPL3とを連結している。図3に示されるように、第1端面パーティングラインPL1は、第1ブッシュ保持部30の中心から離間した位置を通りながら連結パーティングラインPL0の一端と中央パーティングラインPL3とを結ぶように直線状に延びる形状を有する。第1端面パーティングラインPL1は、中央パーティングラインPL3に対して傾斜している。
第2端面パーティングラインPL2は、連結パーティングラインPL0の他端と中央パーティングラインPL3とを連結している。図4に示されるように、第2端面パーティングラインPL2は、第1ブッシュ保持部30の中心から離間した位置を通りながら連結パーティングラインPL0の他端と中央パーティングラインPL3とを結ぶように直線状に延びる形状を有する。第2端面パーティングラインPL2は、中央パーティングラインPL3に対して傾斜している。
次に、図5を参照しながら、連結パーティングラインPL0について説明する。連結パーティングラインPL0と第1ブッシュ保持部30の軸方向とのなす角をθ、前記軸方向についての第1ブッシュ保持部30の高さ寸法をH、第1ブッシュ保持部30の外径をD、連結パーティングラインPL0の長手方向に対して直交する方向についての当該連結パーティングラインPL0の幅寸法をWとすると、連結パーティングラインPL0は、
180×(W/H)≦θ≦arctan(H/D)
の関係を満たす形状に設定される。詳細は、以下のとおりである。
180×(W/H)は、第1ブッシュ保持部30の高さ寸法Hに対する前記軸方向に(図5の上下方向)ついての連結パーティングラインPL0の寸法(W/sinθ)の占める占有割合α(W/Hsinθ)が0.25となるときの連結パーティングラインPL0と第1ブッシュ保持部30の軸方向とのなす角θ(以下、「基準角度θ25%」と表記する。)が、第1ブッシュ保持部30の高さ寸法Hに対する連結パーティングラインPL0の幅寸法Wの割合W/Hを用いて近似された値である。この近似は、図6に示されるグラフに基づいて行われた。図6は、前記割合W/Hと基準角度θ25%との関係を示すグラフである。すなわち、このグラフに示される複数の点を結ぶ直線の傾きが180である。
ここで、前記占有割合αが小さくなる程、第1ブッシュ保持部30の前記軸方向と平行な断面に含まれる連結パーティングラインPL0の面積は小さくなるため、第1ブッシュ保持部30にブッシュが圧入されているときに第1ブッシュ保持部30に対して当該第1ブッシュ保持部30の周方向に作用する引張応力に起因して第1ブッシュ保持部30が連結パーティングラインPL0ないしその近傍で破損することが低減される。また、前記角θが大きくなるにしたがって前記占有割合αは小さくなる。つまり、180×(W/H)≦θの関係を満たすように連結パーティングラインPL0が第1ブッシュ保持部の軸方向に対して傾斜していることにより、前記占有割合αが0.25以下となるため、第1ブッシュ保持部30に十分な強度が確保される。
一方、arctan(H/D)は、図5において(第1ブッシュ保持部30の側面視において)連結パーティングラインPL0が第1ブッシュ保持部30の対角線上に延びるときの連結パーティングラインPL0と第1ブッシュ保持部30の軸方向とのなす角θの値である。
続いて、サスペンション部材1の製造方法について説明する。本製造方法は、鍛造工程と、穴開け工程と、を含む。
鍛造工程では、図7に示されるように、互いに接離可能な第1金型51及び第2金型52が用いられる。なお、図7は、第1金型51及び第2金型52の正面図である。これらの金型51,52は、互いに接触した状態(図7に示される状態)においてサスペンション部材1を形成可能な空間を形成する。なお、これら両金型51,52の合わせ面(分割面)に沿ってパーティングラインPLが形成される。鍛造工程では、高温下において、これら第1金型51及び第2金型52で両金型51,52が互いに対向する対向方向(図7の上下方向)の両側から被鍛造材が挟持されることによって当該被鍛造材が熱間鍛造される。これにより、アーム部10、円柱状のジョイント支持部20、円柱状の第1ブッシュ保持部30及び円柱状の第2ブッシュ保持部40が形成されるとともに、前記連結パーティングラインPL0、第1端面パーティングラインPL1、第2端面パーティングラインPL2及び中央パーティングラインPL3を含むパーティングラインPLが形成される。本実施形態では、被鍛造材として、0.2%耐力の平均値が340MPa以上の高硬度アルミニウム合金からなる部材が用いられる。
穴開け工程では、ジョイント支持部20に凹部21が形成されるとともに、第1ブッシュ保持部30及び第2ブッシュ保持部40のそれぞれにブッシュの圧入を許容する貫通孔が形成される。
ここで、鍛造工程を経ることにより形成される連結パーティングラインPL0は、前述のように、180×(W/H)≦θの関係を満たすように第1ブッシュ保持部30の軸方向に対して傾斜しているため、前記占有割合αが0.25以下となる。このため、十分な強度を有する第1ブッシュ保持部30を備えるサスペンション部材1が製造される。
一般に、サスペンション部材1のうちパーティングラインPLの近傍の部位では、粗大結晶化が生じている。そのような組織の0.2%耐力や疲労強度は、合金種や製造プロセスによる影響も大きいが、健全な組織のそれに比べて最大で80%程度に低下することが分かっている。本実施形態では、前記占有割合αが0.25以下となるので、第1ブッシュ保持部30の前記軸方向と平行な断面(最大主応力の直交断面)における0.2%耐力や疲労強度の低下が、一般的な工業製品における品質保証の目安である5%以下に抑えられる。
また、第1端面パーティングラインPL1は、連結パーティングラインPL0の一端と、第1部位10aの中央部に沿って延びる形状を有する中央パーティングラインPL3と、を連結する形状を有し、第2端面パーティングラインPL2は、連結パーティングラインPL0の他端と、第1部位10aの中央部に沿って延びる中央パーティングラインPL3と、を連結する形状を有している。このため、連結パーティングラインPL0が第1ブッシュ保持部30の軸方向に対して傾斜することによる当該連結パーティングラインPL0の一端の中央パーティングラインPL3の延長線からの偏倚及び連結パーティングラインPL0の他端の中央パーティングラインPL3の延長線からの偏倚が、それぞれ第1端面パーティングラインPL1及び第2端面パーティングラインPL2で吸収される。よって、第1金型51及び第2金型52のうちアーム部10(第1部位10a)を形成する部位の構造が簡素化される。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、図8に示されるように、第1端面パーティングラインPL1及び中央パーティングラインPL3は、連結パーティングラインPL0の一端から前記対向方向(鍛造方向)と直交する方向に沿って一直線状に延びる形状であってもよい。同様に、図9に示されるように、第2端面パーティングラインPL2及び中央パーティングラインPL3は、連結パーティングラインPL0の他端から前記対向方向と直交する方向に沿って一直線状に延びる形状であってもよい。
また、図10及び図11に示されるように、アーム部10が略U字状であり、当該アーム部10の一端に形成された第1支持端部13に第1ブッシュ保持部30が接続され、アーム部10の他端に形成された第2支持端部14に第2ブッシュ保持部40が接続されていてもよい。第1ブッシュ保持部30は、当該第1ブッシュ保持部30の軸方向がアーム部10の一端と他端とを結ぶ方向(図10の左右方向)と平行となる姿勢で第1支持端部13に接続されている。第2ブッシュ保持部40は、当該第2ブッシュ保持部40の軸方向がアーム部10の一端と他端とを結ぶ方向と平行となる姿勢で第2支持端部14に接続されている。この場合、第2ブッシュ保持部40の外周面にも、第1ブッシュ保持部30の外周面に形成された連結パーティングラインPL0と同様の連結パーティングラインPL0、つまり、第2ブッシュ保持部40の軸方向に対して傾斜する形状を有するパーティングラインが形成されることが好ましい。
また、上記連結パーティングラインPL0の形状は、いわゆるI型リンク、すなわち、略直線状に延びる形状を有するアーム部10と、アーム部10の一方の端部に接続されたジョイント支持部20と、アーム部10の他方の端部に接続されたブッシュ保持部30と、を有するサスペンション部材(図示略)のブッシュ保持部30にも適用が可能である。
1 サスペンション部材
10 アーム部
20 ジョイント支持部
30 第1ブッシュ保持部
40 第2ブッシュ保持部
51 第1金型
52 第2金型
PL パーティングライン
PL0 連結パーティングライン
PL1 第1端面パーティングライン
PL2 第2端面パーティングライン
PL3 中央パーティングライン

Claims (3)

  1. サスペンション部材であって、
    円筒状に形成されておりブッシュを保持可能なブッシュ保持部を有し、
    前記ブッシュ保持部の外周面には、当該ブッシュ保持部の軸方向について当該ブッシュ保持部の一方側の第1端面から他方側の第2端面に至るように直線状に延びる形状を有する連結パーティングラインが形成されており、
    前記連結パーティングラインと前記ブッシュ保持部の軸方向とのなす角をθ、前記軸方向についての前記ブッシュ保持部の高さ寸法をH、前記ブッシュ保持部の外径をD、前記連結パーティングラインの長手方向に対して直交する方向についての当該連結パーティングラインの幅寸法をWとすると、前記連結パーティングラインは、
    180×(W/H)≦θ≦arctan(H/D)
    の関係を満たす形状を有する、サスペンション部材。
  2. 円筒状に形成されておりブッシュを保持可能なブッシュ保持部を有するサスペンション部材の製造方法であって、
    互いに接離可能な第1金型及び第2金型であって当該第1金型及び当該第2金型が互いに接触した状態において前記ブッシュ保持部を形成可能な空間を形成するものによって、被鍛造材を挟持することにより当該被鍛造材を鍛造する鍛造工程を含み、
    前記鍛造工程では、前記第1金型及び前記第2金型として、当該第1金型及び当該第2金型が互いに接触したときに前記ブッシュ保持部の軸方向について当該ブッシュ保持部の一方側の第1端面から他方側の第2端面に至るように直線状に延びる形状を有する連結パーティングラインであって、前記連結パーティングラインと前記ブッシュ保持部の軸方向とのなす角をθ、前記軸方向についての前記ブッシュ保持部の高さ寸法をH、前記ブッシュ保持部の外径をD、前記連結パーティングラインの長手方向に対して直交する方向についての当該連結パーティングラインの幅寸法をWとすると、
    180×(W/H)≦θ≦arctan(H/D)
    の関係を満たす連結パーティングラインが前記ブッシュ保持部の外周面に形成されるものを用いる、サスペンション部材の製造方法。
  3. 請求項2に記載のサスペンション部材の製造方法において、
    前記鍛造工程では、前記第1金型及び前記第2金型として、当該第1金型及び当該第2金型が互いに接触したときに前記ブッシュ保持部を支持するアーム部を形成可能な空間を有するもので、かつ、前記第1金型及び前記第2金型が互いに対向する対向方向についての前記アーム部の中央部に沿って延びる形状を有する中央パーティングラインが形成され、前記連結パーティングラインの一端と前記中央パーティングラインとを連結する第1端面パーティングラインが前記第1端面に形成され、前記連結パーティングラインの他端と前記中央パーティングラインとを連結する第2端面パーティングラインが前記第2端面に形成されるものを用いる、サスペンション部材の製造方法。
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