JP6607148B2 - 回転電機 - Google Patents

回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP6607148B2
JP6607148B2 JP2016126587A JP2016126587A JP6607148B2 JP 6607148 B2 JP6607148 B2 JP 6607148B2 JP 2016126587 A JP2016126587 A JP 2016126587A JP 2016126587 A JP2016126587 A JP 2016126587A JP 6607148 B2 JP6607148 B2 JP 6607148B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control board
frame end
grommet
electrical machine
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016126587A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018007303A (ja
Inventor
倫太郎 堀住
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2016126587A priority Critical patent/JP6607148B2/ja
Publication of JP2018007303A publication Critical patent/JP2018007303A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6607148B2 publication Critical patent/JP6607148B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Motor Or Generator Frames (AREA)

Description

本発明は、回転軸に取り付けられたロータと、前記ロータの外周側に設けられたステータコアと、前記ステータコアに巻回されたステータ巻線に電気的に接続された巻線延設部と、を備える回転電機に関する。
この種の回転電機としては、下記特許文献1に見られるように、筒状のモータケース、モータケースに収容されたステータコア、第1板部、及び第2板部を備えるモータが知られている。詳しくは、第1板部は、モータケースの一端を塞ぐとともに、回転軸の一端側を回転可能に支持する部材である。第2板部は、自身に形成された貫通孔に巻線延設部を挿通させた状態で、モータケースの他端を塞ぐ部材である。ここで、第2板部に形成された貫通孔を介してステータコア側へと異物が侵入するおそれがある。
異物の侵入を防止すべく、下記特許文献1に記載された回転電機は、巻線延設部を挿通させる挿通孔が形成されるとともに、第2板部に形成された貫通孔を塞ぐように第2板部に取り付けられたグロメットを備えている。
特開2014−93880号公報
回転電機は、さらに、ステータ巻線の通電制御を行う制御基板を備えている。制御基板は、第2板部のステータコア側とは反対側において貫通孔に対向する位置に配置されているとともに、巻線延設部によりステータ巻線と電気的に接続されている。制御基板と巻線延設部とは、半田付けにより電気的に接続されている。
ここで、回転電機の製造工程における半田付けの際、半田付け時の熱によってフラックスが沸騰することに起因して、フラックスが飛散し得る。この場合、フラックスとともに、半田ボールが第2板部側に飛散し得る。このため、半田ボールを除去する工程を追加する等の対策が必要となる。
本発明は、半田付け時における半田ボールの飛散を防止できる回転電機を提供することを主たる目的とする。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
本発明は、回転軸(11)に取り付けられたロータ(12)と、前記回転軸の一端側を回転可能に支持するフレームエンド(15)と、前記ロータの外周側に設けられたステータコア(13)と、前記フレームエンドに形成され前記回転軸の中心軸線方向に延びるフレーム貫通孔(15e)に挿通され、前記ステータコアに巻回されたステータ巻線(13a)から延設された巻線延設部(13b)と、前記フレームエンドにおいて前記フレーム貫通孔によって形成された一対の開口のうち前記ステータコアに対向する第1開口とは反対側の第2開口に対向する位置に配置されているとともに前記巻線延設部により前記ステータ巻線と電気的に接続され、前記ステータ巻線の通電制御を行う制御基板(18)と、前記フレーム貫通孔に挿入された状態で、前記フレームエンドの前記ステータコア側とは反対側に設けられたグロメット(21)と、を備える。前記グロメットは、前記巻線延設部が挿通される挿通孔(22)が形成された本体部(21a)、前記本体部の外側から前記挿通孔の延びる方向と交差する方向に延びる底受部(21b)、前記底受部の外縁部から前記挿通孔の延びる方向に沿って前記制御基板側に延びるとともに、前記制御基板の前記フレームエンド側の板面のうち前記巻線延設部との接続部を取り囲むように先端部が前記制御基板の前記フレームエンド側の板面に対向している側壁部(21c)と、を有している。
上記発明では、回転軸の一端側が回転可能にフレームエンドによって支持され、回転軸に取り付けられたロータの外周側に、ステータコアが設けられている。そして、フレームエンドには、回転軸の中心軸線方向に貫通するフレーム貫通孔が形成されている。フレーム貫通孔には、ステータコアに巻回されたステータ巻線から延設された巻線延設部が挿通されている。また上記発明では、フレームエンドにおいてフレーム貫通孔によって形成された一対の開口のうちステータコアに対向する第1開口とは反対側の第2開口に対向する位置に制御基板が配置されている。制御基板は、巻線延設部によりステータ巻線と電気的に接続され、ステータ巻線の通電制御を行う。
また上記発明では、フレーム貫通孔を介して例えばステータコア側へと異物が侵入するのを防止するために、フレーム貫通孔に挿入された状態で、フレームエンドのステータコア側とは反対側にグロメットが設けられている。
ここで、回転電機の製造工程において、制御基板と巻線延設部とは半田付けにより電気的に接続される。この際、半田付け時の熱によってフラックスが沸騰することに起因して、半田ボールが飛散し得る。半田ボールが制御基板側からフレームエンド側へと飛散すると、飛散した半田ボールを除去する工程を追加する等の対策が必要となる。
そこで上記発明では、グロメットが、巻線延設部が挿通される挿通孔が形成された本体部、本体部の外側から挿通孔の延びる方向と交差する方向に延びる底受部、及び底受部の外縁部から挿通孔の延びる方向に沿って制御基板側に延びる側壁部を有している。側壁部は、その先端部が、制御基板のフレームエンド側の板面のうち巻線延設部との接続部を取り囲むように制御基板のフレームエンド側の板面に対向している。これにより、制御基板と巻線延設部との半田付け時において、半田ボールが発生した場合であっても、本体部、底受部及び側壁部の内壁によって半田ボールを受け止めることができる。その結果、半田ボールが飛散するのを防止できる。
モータの断面図。 リアフレームエンドをフロント側から見た図。 リアフレームエンド及び制御基板に挟まれて圧縮状態とされていないグロメットを示す図。 図3のグロメットをA方向から見た図。 図3のグロメットをB方向から見た図。 図3のグロメットのC−C線断面図。 モータの組み立て工程の一部を示す図。 その他の実施形態にかかるグロメットの断面図。
以下、本発明にかかる回転電機を具体化した一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。回転電機としてのモータは、例えば車載電動パワーステアリング用のモータとして用いられる。モータは、例えば車両の車室内に配置される。
図1に示すように、モータ10は、回転軸11、ロータ12、及びステータコア13を備えている。ロータ12は、回転軸11に固定されており、回転軸11と一体となって回転する。本実施形態において、ロータ12は、永久磁石を有している。モータ10は、さらに、第1フレームエンドとしてのフロントフレームエンド14と、第2フレームエンドとしてのリアフレームエンド15とを備えている。
ステータコア13は、円環状をなしている。ステータコア13の内周側には、ロータ12が配置されている。本実施形態において、ステータコア13は、複数の金属板が積層されることにより構成されている。ステータコア13には、ステータ巻線13aが巻回されている。
フロントフレームエンド14は、導電性材料にて形成され、略円板状のフロント本体部14aを有している。また、フロントフレームエンド14は、フロント本体部14aの外縁部からフロント本体部14aと交差する方向に延び、先端部がステータコア13の外縁部に当接する略円環状のフロント周壁部14bを有している。フロント本体部14aは、その中心貫通孔に固定されたフロント軸受16を介して、回転軸11のフロント側を回転可能に支持している。
リアフレームエンド15は、導電性材料にて形成され、回転軸11の中心軸線X方向において、ロータ12に対してフロントフレームエンド14とは反対側に配置されている。リアフレームエンド15は、リア本体部15aを有している。リア本体部15aは、円板状をなし、その中心貫通孔に固定されたリア軸受17を介して、回転軸11のリア側を回転可能に支持している。
また、リアフレームエンド15は、中心軸線X方向にステータコア13側に延び、先端部がステータコア13の外縁部に当接する円環状のリア周壁部15bを有している。リア周壁部15bの内周面とステータ巻線13aとは、電気的絶縁性を確保するために離されている。リア周壁部15bの外径は、ステータコア13の外径よりも大きくされ、リア周壁部15bの内径は、ステータコア13の外径よりも小さくされている。リア周壁部15bにより、ステータコア13とリアフレームエンド15との間に空間が形成されている。
リアフレームエンド15は、さらに、リア周壁部15bよりも回転軸11側において、リア本体部15aのステータコア13とは反対側から中心軸線X方向にステータコア13とは反対側に向かって延びるヒートシンク部15cを有している。これにより、リアフレームエンド15のステータコア13とは反対側には、中心軸線Xに沿って延びる立ち上がり部が形成されている。ヒートシンク部15cには、ステータ巻線13aへの通電制御を行う制御基板18が、その板面をヒートシンク部15cの基板載置部に当接させた状態で設けられている。制御基板18は、中心軸線Xと直交する方向において、ヒートシンク部15cよりも外側にはみ出して配置されている。
なお本実施形態では、金属材料の鋳造等により、リア本体部15a、リア周壁部15b、及びヒートシンク部15cが継ぎ目なく一体形成されている。
フロントフレームエンド14とリアフレームエンド15とによってステータコア13を挟んだ状態において、フロントフレームエンド14とリアフレームエンド15とに形成されたボルト孔にスルーボルト等の図示しない締結具が挿通され、フロントフレームエンド14とリアフレームエンド15とが締結具によって固定される。これにより、ステータコア13、フロントフレームエンド14及びリアフレームエンド15が一体化されている。なお、リアフレームエンド15をフロント側から見た図を図2に示し、図2にリアフレームエンド15に形成されたボルト孔15dを示す。
制御基板18は、電気的絶縁性を有する材料によって構成されている。本実施形態において、制御基板18には、モータ10を交流モータとして駆動させるべく、ステータ巻線13aの通電制御用のインバータ等が設けられている。詳しくは、制御基板18の一対の板面のうちリアフレームエンド15側の板面には、ステータ巻線13aに通電するための半導体素子等の電子部品19が実装されている。電子部品には、通電によって発電するパワー素子(例えばMOSFET)等の発熱部品が含まれる。
なお、ヒートシンク部15cを備えることにより、リアフレームエンド15は、制御基板18に実装された発熱部品の熱を外部に放出したり、発熱部品の熱を一時的に蓄積したりするヒートシンクの役割も果たしている。
リア本体部15aの外周面の一部には、制御基板18を囲う有底筒状のカバー20が取り付けられている。本実施形態では、ステータコア13の外周面がカバー20に囲われず外部に露出している。このため、フロントフレームエンド14、リアフレームエンド15、及びカバー20が、モータ10内への水等の侵入を防止するモータケースの役割を果たしている。
ステータ巻線13aから中心軸線X方向に沿って延びるように巻線延設部13bが形成されている。巻線延設部13bは、モータ10の相数に対応した数だけ設けられている。本実施形態では、モータ10として3相のものを2系統用いており、巻線延設部13bの数が6つとされている。
リアフレームエンド15においてステータ巻線13aと対向する部分には、フレーム貫通孔15eが形成されている。フレーム貫通孔15eは、リア周壁部15bよりも回転軸11側に形成されている。本実施形態では、リア周壁部15bの内周面にフレーム貫通孔15eが連続するようにしてフレーム貫通孔15eが形成されている。本実施形態において、以降、リアフレームエンド15においてフレーム貫通孔15eによって形成された一対の開口のうち、ステータ巻線13aに対向する開口を第1開口と称し、制御基板18側の開口を第2開口と称すこととする。
フレーム貫通孔15eには、巻線延設部13bが挿通されている。巻線延設部13bと制御基板18とは、電気的に接続されている。詳しくは、制御基板18に形成されたスルーホール18a(図7(c)参照)に巻線延設部13bの先端部が挿通された状態で制御基板18と巻線延設部13bとが半田付けされることで、巻線延設部13bと制御基板18とが電気的に接続されている。これにより、巻線延設部13bを介して、制御基板18とステータ巻線13aとが電気的に接続されている。
ここで、カバー20及びリアフレームエンド15によって囲われた第1の空間から、フレーム貫通孔15eを介して、ステータコア13及びリアフレームエンド15によって囲われた第2の空間へと異物が侵入するおそれがある。また、第2の空間からフレーム貫通孔15eを介して第1の空間へと異物が侵入するおそれもある。このため、フレーム貫通孔15eにグロメット21を挿入することにより、グロメット21をリアフレームエンド15に取り付けている。以下、図3〜図6を用いて、グロメット21について説明する。なお、図3〜図6は、グロメット21がリアフレームエンド15に取り付けられておらず、また、巻線延設部13bが挿通されていない状態におけるグロメット21を示す図である。
グロメット21は、電気的絶縁性を有する材料にて形成され、本実施形態では、樹脂(例えば合成樹脂)やゴムにて継ぎ目なく一体形成されている。なお本実施形態では、巻線延設部13bが6つあるにもかかわらず、図2に示すように、フレーム貫通孔15eが2つしかリアフレームエンド15に形成されていない。これは、図中破線にて示す3つの巻線延設部13bに対応するグロメット21が一体成型されているためである。
グロメット21は、本体部21a、底受部21b及び側壁部21cを有している。本体部21aの一端側は、フレーム貫通孔15eに挿入される被挿入部とされている。なお本体部21aの被挿入部は、フレーム貫通孔15eに圧縮状態で挿入されていてもよいし、非圧縮状態で挿入されていてもよい。
本体部21aには、巻線延設部13bを挿通するための挿通孔22が形成されている。本実施形態では、本体部21aに挿通孔22が3つ並んで形成されている。本実施形態において、挿通孔22は、その断面積が巻線延設部13bの断面積よりも小さくされている。これは、巻線延設部13bを保持しつつ、巻線延設部13bとグロメット21との隙間を無くす又は隙間を小さくするためである。
底受部21bは、本体部21aにおいて被挿入部側とは反対側の部分の外側から、挿通孔22の延びる方向と略直交する方向に延びる部分である。底受部21bは、本体部21aの全周に渡って設けられている。
側壁部21cは、底受部21bの外縁部から挿通孔22の延びる方向に沿って制御基板18側に延びる部分である。側壁部21cにおいて底受部21b側とは反対側は、挿通孔22の延びる方向において底受部21bから離れるほど外側に広がる拡径部21dとされている。拡径部21dの先端部には、その全周に渡って溝部21eが形成されている。
ここで、溝部21eによって分割された拡径部21dの各先端部のうち、外側のものを外側先端部23aと称し、内側のものを内側先端部23bと称すこととする。すなわち本実施形態では、拡径部21dの先端部が二又形状とされている。そして本実施形態では、内側先端部23bの先端から底受部21bのフレーム貫通孔15e側の部分までの距離が、外側先端部23aの先端から底受部21bのフレーム貫通孔15e側の部分までの距離よりも短くなっている。また、外側先端部23aの先端から底受部21bのフレーム貫通孔15e側の部分までの距離が、制御基板18のリアフレームエンド15側の板面から、リアフレームエンド15において第2開口の周縁部の端面までの距離よりも長くなっている。
なお、図6に示すように、底受部21bは、側壁部21cが設けられる側とは反対側の外縁部に、挿通孔22の延びる方向に突出する突出部21fを有している。突出部21fは、底受部21bの外縁部の全周に渡って形成されている。図3及び図4には、突出部21fの形状を示すために、底受部21bの輪郭の一部を破線にて示した。
また、図5及び図6に示すように、グロメット21には、対向する一対の側壁部21cを接続する内壁部21hが形成されている。本実施形態において、内壁部21hは、各挿通孔22の間のそれぞれにおいて、底受部21bから側壁部21の先端側に向かって延びるように形成されている。このため、内壁部21hは、巻線延設部13bから離間している。
グロメット21は、リアフレームエンド15において第2開口の周縁部に底受部21b及び突出部21fを当接させた状態で、リアフレームエンド15に取り付けられている。
続いて図7を用いて、本実施形態にかかるモータ10の組み立て工程の一部について説明する。
図7(a)に示す工程では、回転軸11、ロータ12、ステータコア13及びフロントフレームエンド14の組立品を、フロント側を鉛直下向きにした状態とする。そして、この組立品の上方から組立品に向かってリアフレームエンド15を移動させることにより、フレーム貫通孔15eに巻線延設部13bを挿通させる。
続く図7(b)に示す工程では、フレーム貫通孔15eに巻線延設部13bを挿通させた状態で、グロメット21の挿通孔22に巻線延設部13bを挿通させながらグロメット21をリアフレームエンド15の第2開口側からフレーム貫通孔15eに挿入する。これにより、グロメット21の本体部21aの被挿入部がフレーム貫通孔15eに挿入された状態とされて、かつ、突出部21fがリアフレームエンド15の端面に当接した状態とされる。このため、リアフレームエンド15の端面と、突出部21fとの間の隙間が無くなる。
続く図7(c)に示す工程では、制御基板18のスルーホール18aに巻線延設部13bを挿通させながら、制御基板18をリアフレームエンド15の基板載置部に当接させる。これにより、制御基板18のスルーホール18aを取り囲むように、グロメット21の側壁部21cの先端部が制御基板18の板面に当接する。
続く図7(d)に示す工程では、スルーホール18aに巻線延設部13bを挿通させた状態で、半田付けにて制御基板18を巻線延設部13bに電気的に接続する。ここで、半田付け時の熱によってフラックスが沸騰することに起因して、半田ボールが発生し得る。半田ボールが制御基板18からリアフレームエンド15側へと飛散すると、飛散した半田ボールを除去する工程が必要となる。この場合、モータ10の製造コストが増加する懸念がある。
この問題を解決すべく、本実施形態では、グロメット21が底受部21b及び側壁部21cを有している。これにより、制御基板18と巻線延設部13bとの半田付け時において、半田ボールが発生した場合であっても、本体部21a、底受部21b及び側壁部21cの内壁によって半田ボールを受け止めることができる。その結果、半田ボールが飛散するのを防止でき、半田ボールの除去工程の追加を回避できる。また、巻線延設部13bとグロメット21との隙間が無い又は隙間が小さいため、受け止めた半田ボールがステータコア13側へと侵入することも防止できる。
なおその後、リア本体部15aの外周面の一部にカバー20を取り付ける工程が実施される。
以上詳述した本実施形態の効果について説明する。
・グロメット21は、本体部21aから挿通孔22の延びる方向と略直交する方向に延びる底受部21bと、底受部21bの外縁部から挿通孔22の延びる方向に沿って延び、かつ、先端部が制御基板18の板面に当接する側壁部21cとを備えている。これにより、制御基板18の板面のうち巻線延設部13bとの半田接続部が側壁部21cの先端部によって取り囲まれた状態で、制御基板18の板面と側壁部21cの先端部との間の隙間を無くすことができる。これにより、制御基板18と巻線延設部13bとの半田付け時において、半田ボールが発生した場合であっても、グロメット21及び制御基板18により形成された空間内に半田ボールを閉じ込めることができる。その結果、半田ボールが飛散するのを防止できる。
・グロメット21がリアフレームエンド15及び制御基板18に挟まれて圧縮状態とされていない場合において、外側先端部23aの先端から底受部21bのフレーム貫通孔15e側の部分までの距離を、制御基板18のリアフレームエンド15側の板面から、リアフレームエンド15において第2開口の周縁部の端面までの距離よりも長くした。この構成によれば、制御基板18がリアフレームエンド15に取り付けられた状態において、制御基板18とリアフレームエンド15とにより、グロメット21はその高さ方向に圧縮された状態とされる。これにより、簡易な構成でグロメット21がフレーム貫通孔15eから抜けることを防止できる。
・リアフレームエンド15において第2開口の周縁部にグロメット21の底受部21bを当接させた。この構成によれば、リアフレームエンド15に当接している底受部21bが側壁部21cの支えとなり、グロメット21がその高さ方向に圧縮状態とされている場合において、外側先端部23a及び内側先端部23bを制御基板18の板面に押し当てる力を大きくできる。これにより、例えば、グロメット21が経時変化したり、グロメット21に熱負荷が加わったりする場合であっても、制御基板18の板面と各先端部23a,23bとの間に隙間ができることを防止できる。
・側壁部21cの制御基板18側を、挿通孔22の延びる方向において制御基板18に近づくほど外側に広がる拡径部21dとした。この構成によれば、モータ10の組み立て工程において、制御基板18をリアフレームエンド15の基板載置部に当接させる場合に、制御基板18の板面により押された拡径部21dは、外側に向かって広がるように弾性変形する。これにより、グロメット21から制御基板18へと加わる応力が低減される。特に本実施形態では、拡径部21dの先端部に溝部21eを形成して各先端部23a,23bとしたため、拡径部21dが外側に向かって広がりやすくなり、グロメット21から制御基板18へと加わる応力の低減効果が大きい。その結果、制御基板18と巻線延設部13bとを接続する半田の割れを防止できる等、制御基板18の信頼性を向上させることができる。
・内側先端部23bの先端から底受部21bのフレーム貫通孔15e側の部分までの距離を、外側先端部23aの先端から底受部21bのフレーム貫通孔15e側の部分までの距離よりも短くした。この構成によれば、モータ10の組み立て工程において制御基板18をリアフレームエンド15の基板載置部に当接させる場合に、まず、外側先端部23aが制御基板18の板面に当接し、外側先端部23aが外側に向かって広がり始める。その後、内側先端部23bが制御基板18の板面に当接し、外側先端部23aとともに内側先端部23bも外側に向かって広がり始める。このように、各先端部23a,23bを制御基板18の板面に順次当接させることにより、拡径部21dの先端部をより広がりやすくでき、制御基板18を組付けやすくできる。
・モータ10の組み立て工程において制御基板18をリアフレームエンド15の基板載置部に当接させる場合に、制御基板18とリアフレームエンド15とによりグロメット21はその高さ方向に圧縮される。ここで本実施形態では、底受部21bの外縁部に突出部21fが形成されるため、突出部21fを支持点として底受部21bがグロメット21の高さ方向に弾性変形する。これにより、制御基板18をリアフレームエンド15の基板載置部に当接させる場合に必要な荷重を低減でき、制御基板18を組付けやすくできる。
・グロメット21に内壁部21hを形成した。これにより、側壁部21c及び拡径部21dの内側への倒れ込みを防止することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記実施形態では、側壁部21cの先端部と制御基板18の板面とを当接させたがこれに限らず、側壁部21cの先端部と制御基板18の板面との間に隙間があってもよい。この場合、半田付け工程で発生する半田ボールの大きさを予め把握して上記隙間の大きさを定めることで、半田ボールの飛散を防止できる。ここでは例えば、半田付け工程で発生し得る最も小さい半田ボールの大きさよりも上記隙間を小さくすればよい。
・上記実施形態では、底受部21b及び突出部21fをリアフレームエンド15に当接させたがこれに限らない。例えば、図8に示すように、挿通孔22の延びる方向において底受部21bよりも被挿入部側の本体部21aの外側にフランジ部21gを設け、フランジ部21gを、リアフレームエンド15において第2開口の周縁部に当接させてもよい。なおフランジ部21gは、本体部21aの全周に渡って設けられればよい。
・上記実施形態では、側壁部21cの制御基板18側が、挿通孔22の延びる方向において制御基板18に近づくほど外側に広がるようにしたがこれに限らない。例えば、挿通孔22の延びる方向と平行に側壁部21cが形成されていてもよい。また例えば、側壁部21cの制御基板18側が、挿通孔22の延びる方向において制御基板18に近づくほど内側に狭まるようになっていてもよい。
・上記実施形態では、側壁部21cの先端部の全周に渡って溝部を形成したがこれに限らない。例えば、側壁部21cの先端部に、その周方向に沿って一部のみに溝部を形成してもよい。
また、側壁部21cの先端部に、その周方向に沿った溝部を、側壁部の厚さ方向に複数形成してもよい。ここで厚さ方向に2つの溝部が形成される場合、これら溝部によって分割された側壁部21cの3つの先端部のうち、内側の先端部ほど、その先端から底受部21bまでの距離を短くしてもよい。
・上記実施形態において、側壁部21cの先端部に溝部を形成しなくてもよい。
・上記実施形態において、底受部21bに突出部21fを形成しなくてもよい。
・上記実施形態において、グロメット21に内壁部21hを形成しなくてもよい。
・上記実施形態において、グロメットが巻線延設部13bの1つずつに対して設けられていてもよい。
・ステータコア13、フロントフレームエンド14及びリアフレームエンド15を一体化する手法としては、スルーボルト等の締結具によって固定する手法に限らない。
・モータとしては、電動パワーステアリング用のモータに限らず、パワーウィンドウやワイパー用のモータ等、他の用途のモータであってもよい。
10…モータ、11…回転軸、12…ロータ、13…ステータコア、13a…ステータ巻線、13b…巻線延設部、14…フロントフレームエンド、15…リアフレームエンド、18…制御基板、21…グロメット。

Claims (8)

  1. 回転軸(11)に取り付けられたロータ(12)と、
    前記回転軸の一端側を回転可能に支持するフレームエンド(15)と、
    前記ロータの外周側に設けられたステータコア(13)と、
    前記フレームエンドに形成され前記回転軸の中心軸線方向に延びるフレーム貫通孔(15e)に挿通され、前記ステータコアに巻回されたステータ巻線(13a)から延設された巻線延設部(13b)と、
    前記フレームエンドにおいて前記フレーム貫通孔によって形成された一対の開口のうち前記ステータコアに対向する第1開口とは反対側の第2開口に対向する位置に配置されているとともに前記巻線延設部により前記ステータ巻線と電気的に接続され、前記ステータ巻線の通電制御を行う制御基板(18)と、
    前記フレーム貫通孔に挿入された状態で、前記フレームエンドの前記ステータコア側とは反対側に設けられたグロメット(21)と、を備え、
    前記グロメットは、
    前記巻線延設部が挿通される挿通孔(22)が形成された本体部(21a)、
    前記本体部の外側から前記挿通孔の延びる方向と交差する方向に延びる底受部(21b)、
    前記底受部の外縁部から前記挿通孔の延びる方向に沿って前記制御基板側に延びるとともに、前記制御基板の前記フレームエンド側の板面のうち前記巻線延設部との接続部を取り囲むように先端部が前記制御基板の前記フレームエンド側の板面に対向している側壁部(21c)と、を有している回転電機。
  2. 前記側壁部の先端部は、前記制御基板の前記フレームエンド側の板面に当接している請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記グロメットにおいて前記フレーム貫通孔側の部分のうち、前記フレームエンドにおいて前記第2開口の周縁部に当接する部分が当接部(21b;21g)とされており、
    前記グロメットが前記フレームエンドに設けられていない状態において、前記側壁部の先端から前記当接部までの距離が、前記制御基板の前記フレームエンド側の板面から、前記フレームエンドにおいて前記第2開口の周縁部までの距離よりも長くなっている請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記当接部は、前記底受部である請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記側壁部の前記制御基板側は、前記挿通孔の延びる方向において前記制御基板に近づくほど、外側に広がっている請求項4に記載の回転電機。
  6. 前記側壁部の先端部には、その周方向に沿って溝部(21e)が形成されている請求項5に記載の回転電機。
  7. 前記グロメットが前記フレームエンドに設けられていない状態において、前記溝部によって分割された前記側壁部の各先端部(23a,23b)のうち、内側の先端部ほど、その先端から前記底受部までの距離が短くなっている請求項6に記載の回転電機。
  8. 前記グロメットは、前記側壁部の対向部分を接続する内壁部(21h)を有している請求項1〜7のいずれか1項に記載の回転電機。
JP2016126587A 2016-06-27 2016-06-27 回転電機 Active JP6607148B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016126587A JP6607148B2 (ja) 2016-06-27 2016-06-27 回転電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016126587A JP6607148B2 (ja) 2016-06-27 2016-06-27 回転電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018007303A JP2018007303A (ja) 2018-01-11
JP6607148B2 true JP6607148B2 (ja) 2019-11-20

Family

ID=60948129

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016126587A Active JP6607148B2 (ja) 2016-06-27 2016-06-27 回転電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6607148B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4522939B2 (ja) * 2005-10-31 2010-08-11 アルプス電気株式会社 基板と部品間の接合構造及びその製造方法
JP2008182834A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Mitsuba Corp 電動モータのシール構造
DE102008000598A1 (de) * 2008-03-11 2009-09-17 Robert Bosch Gmbh Elektrischer Anschluss für einen Elektromotor
JP6127797B2 (ja) * 2012-10-02 2017-05-17 株式会社豊田自動織機 電動圧縮機
JP2014093880A (ja) * 2012-11-05 2014-05-19 Denso Corp 回転電機
JP6011557B2 (ja) * 2014-01-31 2016-10-19 株式会社デンソー 駆動装置
JP6459492B2 (ja) * 2014-12-22 2019-01-30 株式会社デンソー 駆動装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置
JP2016214034A (ja) * 2015-05-13 2016-12-15 株式会社デンソー 回転電機及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018007303A (ja) 2018-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7017145B2 (ja) モータ及び電動パワーステアリング装置
JP2016214034A (ja) 回転電機及びその製造方法
JP6349719B2 (ja) インナーロータ型モータ
US7021418B2 (en) Electric power steering apparatus
WO2018029894A1 (ja) モータ及び電動パワーステアリング装置
US10938262B2 (en) Motor and electric power steering device
JPWO2018211726A1 (ja) モータ及び電動パワーステアリング装置
US11634168B2 (en) Motor including connector and connector pin and electric power steering device including same
US20200220435A1 (en) Motor and electric power steering device
JP6607148B2 (ja) 回転電機
JP6806197B2 (ja) 回転電機及びその製造方法
JP6112983B2 (ja) 回転電機
JP6806198B2 (ja) 回転電機及びその製造方法
WO2018212123A1 (ja) モータ及び電動パワーステアリング装置
JP7471526B2 (ja) 回路接続装置、回転電機装置、及び回路接続装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20180404

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180413

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190924

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190925

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191007

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6607148

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250