JP6606648B1 - 無人航空機 - Google Patents

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Abstract

【課題】機体構造やフライトプログラムの複雑化・不安定化を抑えつつ、プロペラの最適ピッチ調節の煩わしさを解消させることのできる無人航空機を提供することにある。【解決手段】複数のロータを備える無人航空機であって、機体の中心部であるセンターフレームと、前記センターフレームから平面視放射状に延びる複数本のアームと、を備え、前記センターフレームには前記各ロータの駆動源である複数のモータが配置されており、前記複数のロータはそれぞれ前記アームに支持されており、前記アームは中空の筒状体であり、前記アームの内部には、前記モータの駆動力を前記ロータに伝達する動力伝達部材が配置されていることを特徴とする無人航空機により解決する。【選択図】図4

Description

本発明は、無人航空機技術に関する。
近年、無人航空機の姿勢制御や自律飛行に用いられるセンサ類およびソフトウェアの改良が進み、無人航空機の性能や操作性が飛躍的に向上した。特に複数基の固定ピッチプロペラで飛行するマルチコプターは、ヘリコプターに比べローター構造が簡単であり、設計およびメンテナンスが容易であることから、広範な産業分野における種々のミッションへの応用が検討されている。
下記特許文献1には、ロータの可変ピッチ機構を備えるマルチコプターが開示されている。
特開2017−185945号公報
市販の一般的なマルチコプターでは、各アームの先端にモータが配置され、その出力部に固定ピッチプロペラが直結される構造が多く採用されている。しかし、マルチコプターは、アームの先端重量が大きくなるほどアーム先端の慣性の影響で姿勢が安定しにくくなり、飛行動作の安定性・機敏性が損なわれる。特に上記特許文献1の発明のように、ピッチ変更機構とその駆動源がアームの先端に配置される構成ではその影響が大きくなる。
上記問題に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、ロータを支持するアームの先端重量を軽減可能な無人航空機を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の無人航空機は、複数のロータを備え、機体の中心部であるセンターフレームと、前記センターフレームから平面視放射状に延びる複数本のアームと、を備え、前記センターフレームには前記各ロータの駆動源である複数のモータが配置されており、前記複数のロータはそれぞれ前記アームに支持されており、前記アームは中空の筒状体であり、前記アームの内部には、前記モータの駆動力を前記ロータに伝達する動力伝達部材が配置されていることを特徴とする。
機体の中心部(センターフレーム)にモータを配置し、動力伝達部材を介してその出力をロータに伝達することで、アームの先端重量を軽減することが可能となる。これにより無人航空機の飛行動作の安定性・機敏性を向上させることができる。
また、このとき、前記センターフレームには前記各ロータの駆動源である複数のモータがその出力軸を前記各アーム側に向けて配置され、前記アームの内部には、棒状の回転軸であるドライブシャフトが挿通され、前記ドライブシャフトの基端は前記モータに結合され、前記ドライブシャフトの先端は、前記ロータの回転軸であるロータシャフトの基端と傘歯歯車で連結していることが好ましい。
例えば動力伝達部材として歯付ベルトなどを採用する場合、モータの出力軸をセンターフレーム内で垂直(鉛直)に立てて配置する必要があり、センターフレーム内のスペース効率が低下する。本構成のように動力伝達部材としてドライブシャフトを採用することにより、モータをその出力軸を各アーム側に向けるようにして配置することが可能となる。これによりセンターフレーム内のスペース効率を高めることができる。
また、本発明の無人航空機は、前記複数のロータのピッチ角を変化させるピッチ変更機構と、前記各ロータの回転速度を制御するスピードコントローラと、をさらに備え、前記ピッチ変更機構は、前記各ロータのピッチ角が全て同じ角度となるようにこれらロータのピッチ角を変化させ、空中における移動は前記各ロータの回転速度制御により行う構成としてもよい。
固定ピッチプロペラは構造が簡単であり、設計およびメンテナンスが容易となる一方、プロペラのピッチ角を変更するときにはプロペラ自体を換装しなければならないという難点もある。特に、飛行時の気象条件やペイロードに応じた最適なピッチ角を特定するためには、プロペラの換装作業を飛行前に数回繰り返さなければならないこともある。このような課題への解決手段として、可変ピッチのロータを採用することが考えられる。しかし、ロータのピッチ変更機構は部品点数が多く、機体構造やフライトプログラムが複雑化することが懸念される。設計の複雑化やメンテナンス性の低下は、マルチコプターの本来の長所を損なうこととなる。
本発明のピッチ変更機構は、各ロータのピッチ角が全て同じ角度となるようにこれらのピッチ角を変化させるものであり、個々のロータのピッチ角を個別に調節するものではない。そのため、ピッチ角の制御により各ロータの推力を不均衡にすることはできず、無人航空機を水平に飛行させることはできない。
上記構成の無人航空機は、ロータのピッチ角を統一的に調節することにのみピッチ変更機構を使用し、空中における移動は専ら各ロータの回転速度制御により行う。すなわち、上記ピッチ変更機構は、いわば、固定ピッチプロペラのピッチ角を、プロペラを換装することなく変更可能とするものであり、一般的なピッチ変更機構とはその用途や技術思想を異にしている。
上記ピッチ変更機構は、その機能と用途とが絞り込まれていることで構造を単純化することが可能とされている。さらに、本発明の無人航空機は、空中における移動を専らロータの回転速度制御で行うことにより、マルチコプター用の既存のフライトコントローラを改変なく採用することができる。すなわち、上記ピッチ変更機構によれば、機体構造やフライトプログラムの複雑化・不安定化を抑えつつ、プロペラの最適ピッチ調節の煩わしさを解消させることができる。
また、このとき、前記ピッチ変更機構は、前記各ロータのピッチ角を全て同じ角度に保ちながら、前記複数のロータのピッチ角を同時に同量変化させるものであることが好ましい。
固定ピッチプロペラのマルチコプターは、飛行中に上昇気流で機体が押し上げられたときには、プロペラの回転数(回転速度と同義)を下げることでその高度を維持する。当然、強い上昇気流に煽られたときには相応に回転数を下げる必要があるが、プロペラがその本来の機能を発揮するためには十分なジャイロ効果が得られる回転数が必要である。プロペラの回転数がその下限を超えて下げられたときには、プロペラは失速し、マルチコプターは操舵不能に陥る。ロータのエネルギー効率を高めるためにはプロペラを低速で回転させることが望ましいが、それは同時に上昇気流に対して脆弱になるということでもある。
ピッチ変更機構が、複数のロータのピッチ角を全て同じ角度に保ちながら、これらロータのピッチ角を同時に同量変更可能であることにより、例えば上昇気流に煽られて機体の姿勢状態が不安定になりそうなときには、ピッチ角を一時的に小さくして各ロータの回転数に対する推力を下げることで回転数を維持し、これらロータの失速を避けることが可能となる。
また、前記ピッチ変更機構は、該ピッチ変更機構の駆動源である一または複数のモータを有し、前記モータの数は、前記ロータの数よりも少ないことが好ましい。このとき、前記ピッチ変更機構は、該ピッチ変更機構の駆動源である一のモータにより、前記複数のロータの全てのピッチ角を変化させることがより好ましい。
本発明のピッチ変更機構は、複数のロータをこれらロータのピッチ角が全て同じ角度となるように変化させる。この特徴は、全ロータのピッチ角を少数のモータで一斉に操作することを可能にする。ピッチ変更機構がロータごとにモータを備える場合、搭載されるモータ数がロータの数だけ増えることとなり、機体重量が増加し、また消費電力も増える。ピッチ変更機構をロータの数よりも少ない数のモータで駆動することにより、ピッチ変更機構の採用に伴うこのような難点を緩和することができる。特に、モータを一つとした場合、ピッチ変更機構の軽量化効果・省電力効果が最大化されることに加え、ピッチ角の同期精度を高めることもできる。
また、このとき、前記各ロータは、回転翼であるブレードと、前記ブレードが接続されたロータハブと、を有し、前記ロータハブは前記ロータの回転軸であるロータシャフトに結合されており、前記ピッチ変更機構は、前記ロータごとに、前記ブレードにリンク部材であるピッチリンクで接続されたスライダー部材と、前記スライダー部材を前記ロータシャフトに沿って昇降させる機構であるピッチレベラーと、前記ピッチレベラーを操作する棒状のリンク部材である第1コントロールロッドと、を有し、前記第1コントロールロッドは、前記センターフレームから前記各アームに沿って配置されており、前記ピッチ変更機構は、全ての前記第1コントロールロッドを前記各アームに沿って同時に同量進退させることで前記各ロータのピッチ角を変化させる構成としてもよい。
上でも述べたように、一般にマルチコプターはアームの先端重量が大きくなるほどアーム先端の慣性の影響で姿勢が安定しにくくなり、飛行動作の安定性・機敏性が損なわれる。さらに、アーム先端の搭載物はロータの排気流を妨げ、ロータの推進方向を乱す原因にもなる。各ロータのピッチ角を、第1コントロールロッドを介してセンターフレーム側から操作可能とすることにより、ピッチ変更機構の駆動源を機体の中心側に配置することが可能となる。これにより各アームの先端重量を軽量化することができ、ピッチ変更機構を備えることによる飛行動作の安定性・機敏性への影響を軽減することができる。
このように、本発明の無人航空機によれば、ロータを支持するアームの先端重量を軽減することが可能となる。
本実施形態にかかるマルチコプターの外観を示す斜視図である。 図1のセンターフレーム内の構成を示す透視斜視図である。 マルチコプターのピッチ変更機構の構成を示す透視斜視図である。 アーム先端の機構を示す部分拡大図である。 ピッチ変更機構によるロータのピッチ角変更動作を示す側面図である。 ロータの駆動機構を示す側面視断面図である。 マルチコプターの機能構成を示すブロック図である。 マルチコプターの変形例の機能構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、複数のロータを備える無人航空機であるマルチコプター10についての例である。なお、以下の説明における「上」および「下」、「垂直」とは、図1および図2に描かれた座標軸表示のZ軸に平行な方向であって、Z軸の矢印方向を上とする。また、「水平」とは同座標軸表示におけるX−Y平面(方向)をいう。
(構成概要)
図1は、本実施形態(以下、「本例」ともいう。)にかかるマルチコプター10の外観を示す斜視図である。図2は、図1のセンターフレーム11内の構成を示す透視斜視図である。図1および図2は、マルチコプター10が有するロータ43の駆動および制御に関わる機械構造を説明するものであり、実際にはここに後述するフライトコントーラFCやESC24、バッテリー60等が搭載される。その他、例えばセンターフレーム11を覆うカバー部材やランディングギヤ、種々の用途に応じた外部機器等を備えてもよい。
本例のマルチコプター10は、機体の中心に配置されたフレーム部材であるセンターフレーム11と、センターフレーム11から平面視放射状に延びる4本のアーム12と、を有している。センターフレーム11は平面視略十字形状の平板材が上下に平行に配置されることで構成されている。アーム12は円筒形状のパイプ材であり、センターフレーム11の十字の各端部からこれら端部と同方向にのびるように配置されている。各アーム12は、その基端部がクランプ部材であるアームクランプ121でセンターフレーム11内に固定されており、各アーム12の先端部にはロータ43が支持されている。
本例のマルチコプター10では、各ロータ43の駆動源であるモータ41がセンターフレーム11内に配置されている。これらモータ41は、その出力軸を各アーム12側に向けるようにして、センターフレーム11に設けられたモータマウント419に固定されている。これらモータ41の出力は各アーム12内に配置された動力伝達部材を介してロータ43に伝達される。
市販の一般的なマルチコプターでは、各アームの先端にモータが配置され、その出力部に固定ピッチプロペラが直結される構造が多く採用されている。しかし、マルチコプターは、アームの先端重量が大きくなるほどアーム先端の慣性の影響で姿勢が安定しにくくなり、飛行動作の機敏性が損なわれる。本例のマルチコプター10は、モータ41をセンターフレーム11に配置することでアーム12の先端重量を減らし、飛行動作の安定性・機敏性を向上させている。
また、本例のロータ43はピッチ角を変更可能な可変ピッチプロペラである。詳しくは後ほど説明するが、本例のマルチコプター10は、各ロータ43のピッチ角が全て同じ角度となるようにこれらロータ43のピッチ角を調節し、空中における移動は専ら各ロータ43の回転速度制御により行う。これにより、機体構造やフライトプログラムの複雑化・不安定化を抑えつつ、プロペラの最適ピッチ調節の煩わしさを解消させている。
(ピッチ変更機構)
図3は、マルチコプター10のピッチ変更機構PCの構成を示す透視斜視図である。図4はアーム12先端の機構を示す部分拡大図である。
上でも述べたように、本例のピッチ変更機構PCは、個々のロータ43のピッチ角を個別に調節するものではなく、各ロータ43のピッチ角を全て同じ角度に保ちながら、これらロータ43のピッチ角を同時に同量変化させるものである。そのため、ピッチ変更機構PCは、各ロータ43の推力が不均衡となるようにピッチ角を制御することはできず、機体を水平に飛行させることにこれを用いることはできない。
本例のピッチ変更機構PCは、主に、サーボモータ71、第1コントロールロッド81、ピッチレバー82、およびスライダー部材Sにより構成されている。
サーボモータ71はピッチ変更機構PCの駆動源である。サーボモータ71はセンターフレーム11に固定されており、その出力部である長円形状のサーボホーン711がセンターフレーム11の中央に配置されている。サーボホーン11の長手方向の両端には、棒状のリンク部材である第2コントロールロッド73の一端が連結されており、第2コントロールロッド73の他端はそれぞれコントロールハブ72に連結されている。
コントロールハブ72は、センターフレーム11を構成する下側のプレートに支持されたハブ部材である。本例のコントロールハブ72は、センターフレーム11を平面視したときに、サーボホーン711の回転中心を対称の中心として、点対称となる位置に一対配置されている。各コントロールハブ72は平面視扇形の部材であり、その扇形の中心角に相当する部分を回転中心として水平に回転することができる。第2コントロールロッド73の他端は、各コントロールハブ72の扇形を構成する円弧の中心に相当する部位にそれぞれ連結されている。これにより一対のコントロールハブ72は、サーボホーン11に連動して所定の角度範囲内を互いに対称的に回転する。
各コントロールハブ72の扇形を構成する2つの半径の先端近傍に相当する部位にはそれぞれ、棒状のリンク部材である第1コントロールロッド81の一端(基端部)が連結されている。各コントロールハブ72にはそれぞれ2本の第1コントロールロッド81が連結されており、これらコントロールハブ72は計4本の第1コントロールロッド81を操作する。4本の第1コントロールロッド81は互いに別々のアーム12に沿うように配置されている。
上記構成により本例のピッチ変更機構PCは、一のサーボモータ71で4本の第1コントロールロッド81を同時に同量進退させることが可能とされている。なお、詳しくは後段で説明するが、これら第1コントロールロッド81の他端はスライダー部材Sにつながっており、第1コントロールロッド81を各アーム12に沿って進退させることで、スライダー部材Sを介して全てのロータ43のピッチ角を変更することができる。
上でも述べたように、本例のピッチ変更機構PCは、4基のロータ43をこれらロータ43のピッチ角が全て同じ角度となるように変化させるものである。この特徴が、全ロータ43のピッチ角を一つのサーボモータ71で一斉に操作することを可能にしている。ピッチ変更機構がロータごとにモータを備える場合、搭載されるモータ数がロータの数だけ増えることとなり、機体重量が増加し、また消費電力も増える。本例のマルチコプター10では、ピッチ変更機構PCを一のサーボモータ71で駆動することにより、ピッチ変更機構PCの採用に伴うこのような難点が緩和されている。なお、本例ではサーボモータ71を一つとすることによりピッチ角の同期精度も高められているが、ロータ43の数よりも少ない数のサーボモータ71でピッチ変更機構PCを駆動することにより一定程度の軽量化効果や省電力効果は得ることができる。
また、一般にマルチコプターは、アームの先端重量が大きくなるほどアーム先端の慣性の影響で姿勢が安定しにくくなり、飛行動作の機敏性が損なわれる。さらに、アーム先端の搭載物はロータの排気流を妨げ、ロータの推進方向を乱す原因にもなる。本例のピッチ変更機構PCでは、各ロータ43のピッチ角を、第1コントロールロッド81を介してセンターフレーム11側から操作可能とすることにより、ピッチ変更機構PCの駆動源(サーボモータ71)を機体の中心側に配置することが可能とされている。これにより各アーム43の先端重量が軽減され、ピッチ変更機構PCを備えることによる飛行動作の安定性・機敏性への影響が抑えられている。
そして、一のサーボモータ71で全てのロータ43のピッチ角を変更するにあたり、すべての第1コントロールロッド81の動作を簡易な構造で機械的に同期させることでピッチ角の変更動作の信頼性が高められており、また、ピッチ変更機構PC自体の重量が抑えられている。
以下、図4を参照してピッチレバー82およびスライダー部材Sについて説明する。以下の図4に基づく説明では、アーム12の先端側(図4の矢印f側)を「前」、その反対側(図4の矢印r側)を「後ろ」とする。
アーム12の先端には、ロータ43の支持部材であるロータベース13が装着されている。本例のロータベース13は、ソケット部131、支持プレート132、および補強ポストにより構成されている。ソケット部131はアーム12の先端にねじ固定された円筒形状の接続部材である。支持プレート132はソケット部131から前方に延びる2枚の板状部であり、これらは水平に、かつ上下に平行に配置されている。補強ポスト133は支持プレート132のたわみを防ぐ円柱形状の補強材である。補強ポスト133は、2枚の支持プレート132の前側の端部の間に垂直に立てて配置されている。2枚の支持プレート132は補強ポスト133を介して互いのたわみを制限し合い、これにより支持プレート132の剛性が高められている。
ピッチレバー82は、スライダー部材Sをロータシャフト44に沿って昇降させる機構であり、本発明のピッチレベラーの一形態である。ピッチレバー82は、支持プレート132の上面に固定された台座部であるピッチレバーベース821にその一端が回転可能に支持されたヒンジ部材である。第1コントロールロッド81は、リンク部材であるピッチレバーリンク811を介してピッチレバー82に連結されている。ピッチレバー82は、第1コントロールロッド81がアーム12に沿って進退することで、ピッチレバーベース821との連結部を中心として上下に旋回する。
スライダー部材Sは、ロータシャフト44に沿って上下に昇降することでロータ43のブレード432が接続されたフェザリングヒンジ88をブレード432のピッチ方向に回転させる。つまりロータ43のピッチ角を変化させる。
本例のロータ43は、フェザリングヒンジ88が回転可能に支持されたロータハブ431、回転翼であるブレード432、および、ブレード432を折り畳み可能に保持するブレードベース433により構成されている。ロータハブ431はロータシャフト44に結合されており、ロータシャフト44と一体に回転する。ブレードベース433はフェザリングヒンジ88に結合されており、フェザリングヒンジ88と一体的に回転する。
本例のスライダー部材Sは、主に、ピッチコントロールプレート85とスライダーリング86によって構成されている。
ピッチコントロールプレート85は、ロータシャフト44が挿通された円筒形状の胴部と、胴部から前後方向に延びる一対の腕部とを有し、これら腕部には、各フェザリングヒンジ88に連結された2つのピッチリンク851の一端が回転可能に支持されている。スライダーリング86は、その円筒形状の胴部の外周面に、周方向に連続した環状のフランジ部861が上下に2枚設けられている。これらフランジ部861の間には、同外周面の周方向に連続した溝部862が形成されている。
ピッチコントロールプレート85とスライダーリング86とは、これらの胴部の内側に配置された円筒形状のスリーブ部材87であるスライダースリーブ87で結合されており、上下に一体的に移動する。スライダースリーブ87は、その外周面の一部がフランジ状に拡径された頭部を有する半ねじ部材であり、頭部を下に、ねじ部を上にして配置されている。スライダースリーブ87のねじ部にはピッチコントロールプレート85が螺合されており、ピッチコントロールプレート85とスライダースリーブ87の頭部との間にスライダーリング86が配置されている。なお、スライダーリング86はベアリングを介在させてスライダースリーブ87に支持されており、これによりピッチコントロールプレート85は、スライダーリング86とは独立して、ロータシャフト44およびスライダースリーブ87と一体的に回転する。
そして、スライダーリング86の溝部862には、ピッチレバー82の先端に設けられた一対のボス822が嵌合されている。これによりスライダー部Sは、ピッチレバー82の上下動に連動して昇降する。
図5は、ピッチ変更機構PCによるロータ43のピッチ角変更動作を示す側面図である。
サーボモータ71が平面視CW方向に駆動すると、サーボホーン711に連結された第2コントロールロッド73は各コントロールハブ72を回転させる。各コントロールハブ72は、これらに連結された第1コントロールロッド81を各アーム12の先端側に押し出す。押し出された第1コントロールロッド81は、ピッチレバーリンク811を介してピッチレバー82を持ち上げる。持ち上げられたピッチレバー82は、スライダーリング86およびこれと一体化されたピッチコントロールプレート85を上昇させる。上昇したピッチコントロールプレート85はピッチリンク851を介してフェザリングヒンジ88を回転させ、これによりブレード432の迎角(ピッチ角)が大きくなる。
なお、図5はロータ43のピッチ角を大きくする場合の動作を示しているが、サーボモータ71をCCW方向に駆動すれば、上述の過程とは逆の過程を経てロータ43のピッチ角が小さくなる。
このように、本例のピッチ変更機構PCは、各ロータ43のピッチ角をコレクティブピッチ制御(一のロータの全てのブレードのピッチ角を同時に同量増減させる制御)により変化させ、ヘリコプターのメインロータで一般に行われてるようなサイクリックピッチ制御は行わない。本例のピッチ変更機構PCは、ピッチ変更機構PCからサイクリックピッチ制御に関係する構造が除去されていることで、ピッチ変更機構PCの単純化が図られている。
(ロータ駆動機構)
図6は、ロータ43の駆動機構を示す側面視断面図である。以下、図4および図6を参照して本例のロータ駆動機構について説明する。なお、図6に基づく説明においても、アーム12の先端側(図6の矢印f側)を「前」、その反対側(図6の矢印r側)を「後ろ」とする。
上でも述べたように、本例のマルチコプター10では、各ロータ43の駆動源であるモータ41がセンターフレーム11内に配置されており、これらモータ41は、その出力軸411を各アーム12側に向けるようにして、モータマウント419に固定されている。
モータ41の出力軸411には、円筒形状の接続部材であるシャフトアダプタ412の一端(基端)が装着されており、シャフトアダプタ412の他端(先端)には、モータ41の動力伝達部材であるドライブシャフト42が接続されている。ドライブシャフト42は円筒形状の棒体であり、その前側の端部には傘歯歯車である駆動ギヤ421が装着されている。
駆動ギヤ421はロータベース13内に配置されている。そして、支持プレート132に回転可能に支持されたロータシャフト44の下端(基端)には、駆動ギヤ421に噛合する傘歯歯車である従動ギヤ441が配置されている。これによりモータ41の出力は、順に、シャフトアダプタ412、ドライブシャフト42、駆動ギヤ421、従動ギヤ441、ロータシャフト44、ロータハブ431に伝達され、ロータ43を回転させる。
上でも述べたように、マルチコプターはアームの先端重量が大きくなるほどアーム先端の慣性の影響で姿勢が安定しにくくなり、飛行動作の機敏性が損なわれる。本例のマルチコプター10は、センターフレーム11にモータ41を配置し、ドライブシャフト42を介してその出力をロータ43に伝達することでアーム12の先端重量を軽減しており、これにより飛行動作の安定性・機敏性を向上させている。
なお、モータ41の出力をロータ43に伝達する動力伝達部材は本例のドライブシャフト42には限られず、例えば歯付ベルトなどを採用することもできる。ただしその場合、モータ41の出力軸411をセンターフレーム11内で垂直(鉛直)に立てて配置する必要があり、センターフレーム11内のスペース効率が低下する。本例のマルチコプター10では、ドライブシャフト42を採用することでモータ41をその出力軸411を各アーム12側に向けるようにして配置することが可能とされており、これによりセンターフレーム11内のスペース効率が高められている。
(機能構成)
図7、図8は、マルチコプター10の機能構成を示すブロック図である。
マルチコプター10の機能は、主に、制御部であるフライトコントローラFC、4基のロータ43およびモータ41、モータ41の回転数(回転速度と同義)を制御するモータ駆動回路であるESC24(Electric Speed Controller)、操縦者(オペレータ端末51)と通信を行う通信装置52、上述のピッチ変更機構PC、およびこれらに電力を供給するバッテリー60により構成されている。
フライトコントローラFCはマイクロコントローラである制御装置20を有している。制御装置20は、中央処理装置であるCPU21と、RAMやROM・フラッシュメモリなどの記憶装置からなるメモリ22とを有している。
フライトコントローラFCはさらに、IMU31(Inertial Measurement Unit:慣性計測装置)、GPS受信器32、気圧センサ33、および電子コンパス34を含む飛行制御センサ群30を有しており、これらは制御装置20に接続されている。
IMU31はマルチコプター10の傾きを検出するセンサであり、主に3軸加速度センサおよび3軸角速度センサにより構成されている。気圧センサ33は、検出した気圧値からマルチコプター10の海抜高度(標高)を得る高度センサである。電子コンパス34はマルチコプター10の機首の方位角を検出するセンサである。本例の電子コンパス34には3軸地磁気センサが用いられている。GPS受信器32は、正確には航法衛星システム(NSS:Navigation Satellite System)の受信器である。GPS受信器32は、全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)または地域航法衛星システム(RNSS:Regional Navigational Satellite System)から現在の経緯度値を取得する。
フライトコンローラFCは、これら飛行制御センサ群30により、機体の傾きや回転のほか、飛行中の経緯度、高度、および機首の方位角を含む自機の位置情報を取得する。
制御装置20は、マルチコプター10の飛行時における姿勢や基本的な飛行動作を制御する飛行制御プログラムFSを有している。飛行制御プログラムFSは、飛行制御センサ群30から取得した情報を基に個々のロータ43の回転数を調節し、機体の姿勢や位置の乱れを補正しながらマルチコプター10を飛行させる。
制御装置20はさらに、マルチコプター10を自律飛行させるプログラムである自律飛行プログラムAPを有している。そして、制御装置20のメモリ22には、マルチコプター10を飛行させる経路の経緯度、飛行中の高度や速度などが指定されたパラメータである飛行計画FPが登録されている。自律飛行プログラムAPは、オペレータ端末51からの指示を開始条件として、飛行計画FPに従ってマルチコプター10を自律的に飛行させる。
オペレータ端末51には、ラジオコントロール用の送信機や、無人航空機分野において一般にGCS(Ground Control Station)と呼ばれている装置を用いることができる。その他、オペレータ端末51は、多数のマルチコプター10を管制する運行管理システム(UTM:UAV Traffic Management)の端末であってもよい。
マルチコプター10の通信装置52とオペレータ端末51とは、制御信号やデータの送受信を行うことが可能であれば、その具体的な通信方式やプロトコルは問わない。例えば、マルチコプター10への飛行計画FPのアップロードやテレメトリデータの受信には双方向通信であるWi−Fi(Wireless Fidelity)を使用し、手動操縦時の操縦信号は2.4GHz帯の周波数ホッピング方式でPCM(pulse code modulation:パルス符号変調)信号を送信する構成などが考えられる。その他、マルチコプター10とオペレータ端末51とは、3GやLTE(Long Term Evolution)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)などの移動体通信網で接続されてもよい。そうすることにより操縦者(オペレータ端末51)は、移動体通信網のサービスエリア内からであればどこからでもマルチコプター10を制御することが可能となる。
なお、本例の飛行制御センサ群30は屋外用の構成とされているが、マルチコプター10は屋内を飛行するものであってもよい。例えば、無線信号を送出するビーコンを施設内の所定箇所に配置し、これらビーコンから受信した信号の電波強度からマルチコプター10と各ビーコンとの相対的な距離を計測することで、その施設内におけるマルチコプター10の位置を特定することが考えられる。または、マルチコプター10に別途カメラやオプティカルフローセンサを搭載し、画像認識により施設内における現在位置を特定することも可能である。同様に、レーザや赤外線、超音波などを利用した測距センサを別途搭載し、施設内の床面(または天井面)や壁面とマルチコプター10との距離を計測し、その施設内におけるマルチコプター10の位置を特定してもよい。
本例のマルチコプター10は、ピッチ変更機構PCをロータ43のピッチ角を統一的に調節することにのみ使用し、空中における移動は専ら各ロータ43の回転速度制御により行う。すなわち、ピッチ変更機構PCは、いわば、固定ピッチプロペラのピッチ角を、プロペラを換装することなく変更可能とするものであり、一般的なピッチ変更機構とはその用途や技術思想を異にしている。本例のピッチ変更機構PCは、その機能と用途が絞り込まれることで構造が単純化されているのみならず、空中における移動を専らロータ43の回転速度制御で行うことにより、マルチコプター用の既存のフライトコントローラを改変なく採用することが可能とされている。これによりマルチコプター10は、機体構造やフライトプログラムを複雑化・不安定化させることなく、プロペラの最適ピッチ調節の煩わしさを解消している。
なお、本例のマルチコプター10におけるピッチ角の変更操作は、操縦者が自身の判断に基づきピッチ変更機構PCに手動で指示を出すことを想定しているが、例えば図8に示すように、ピッチ変更機構PCを自動制御するピッチ調節プログラムPPを別途備えてもよい。
ピッチ調節プログラムPPは、通信装置52から受信したピッチ変更機構PCの制御信号をピッチ変更機構PCに転送することに加え、所定の条件に応じて自動的にピッチ変更機構PCを制御することができる。なお、この場合でも空中における移動は専ら各ロータ43の回転速度制御により行うため、飛行制御プログラムFS等の既存のフライトプログラムを改変する必要はない。また、図8の例では、フライトコントローラFCの制御装置20にピッチ調節プログラムPPを実装することで、フライトコントローラFCが備える飛行制御センサ群30や飛行制御プログラムFSの出力値をピッチ変更機構PCの制御にも転用しているが、ピッチ調節プログラムPP専用の制御装置やセンサ類を別途用意してもよい。そうすることでピッチ調節プログラムPPをフライトコントローラFCから完全に独立させることができる。
ピッチ変更機構PCは、ロータ43のピッチ角を全て同じ角度に保ちながら、これらロータ43のピッチ角を同時に同量変更することができる。この機能を応用することでピッチ調節プログラムPPは以下のような自動制御を実現することができる。
例えば、飛行制御センサ群30や飛行制御プログラムFSの出力値をピッチ調節プログラムPPが監視し、ロータ43の回転数が所定の閾値を下回って姿勢制御が乱れるおそれがあるときには、ピッチ調節プログラムPPがピッチ角を一時的に小さくして各ロータ43の回転数に対する推力を下げ、各ロータ43の回転数を保つことより、ロータ43の失速を未然に防止することが考えられる。
他の例としては、ピッチ調節プログラムPPが、ロータ43の回転数が所定の閾値を下回らない程度にピッチ角を自動的に大きく保つことが考えられる。ロータ43のエネルギー効率を高めるためには、ロータ43を低速で回転させることが望ましいが、それは同時に上昇気流に対して脆弱になるということでもある。ピッチ調節プログラムPPがロータ43の回転数を監視し、安全圏の範囲内で自動的にピッチ角を大きくすることにより、ロータ43の失速を避けつつロータ43のエネルギー効率を高めることができる。なお、ロータ43の回転数はESC24に入力されるPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)信号などの制御信号を監視することで算出可能である。これに加え、ロータ43の回転数を直接計測するセンサを別途搭載したり、モータ41に電流センサを取り付けたりしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることができる。
10:マルチコプター(無人航空機),11:センターフレーム,12:アーム,13:ロータベース,FC:フライトコントローラ,PP:ピッチ調節プログラム,24:ESC,41:モータ,411:出力軸,412:シャフトアダプタ,419:モータマウント,42:ドライブシャフト,421:駆動ギヤ(傘歯歯車),43:ロータ,431:ロータハブ,432:ブレード,44:ロータシャフト,441:従動ギヤ(傘歯歯車),51:オペレータ端末,52:通信装置,PC:ピッチ変更機構,71:サーボモータ,711:サーボホーン,72:コントロールハブ,73:第2コントロールロッド,81:第1コントロールロッド,811:ピッチレバーリンク,82:ピッチレバー(ピッチレベラー),821:ピッチレバーベース,822:ボス,S:スライダー部材,85:ピッチコントロールプレート,851:ピッチリンク,86:スライダーリング,861:フランジ部,862:溝部,863:ベアリング,87:スライダースリーブ,88:フェザリングヒンジ

Claims (7)

  1. 複数のロータを備える無人航空機であって、
    機体の中心部であるセンターフレームと、
    前記センターフレームから延びる複数本のアームと、
    前記各ロータの駆動源である複数のモータと、
    前記各ロータの回転速度を制御するスピードコントローラと、を備え、
    前記複数のモータは前記センターフレームに配置されており、
    前記複数のロータはそれぞれ前記アームに支持されており、
    前記アームは中空の筒状体であり、
    前記アームの内部には、前記モータの駆動力を前記ロータに伝達する動力伝達部材が配置されており、
    空中における移動は前記各ロータの回転速度制御により行うことを特徴とする無人航空機。
  2. 前記センターフレームには前記各ロータの駆動源である複数のモータがその出力軸を前記各アーム側に向けて配置されており、
    前記アームの内部には、棒状の回転軸であるドライブシャフトが挿通されており、
    前記ドライブシャフトの基端は前記モータに結合され、
    前記ドライブシャフトの先端は、前記ロータの回転軸であるロータシャフトの基端と傘歯歯車で連結していることを特徴とする請求項1に記載の無人航空機。
  3. 前記複数のロータのピッチ角を変化させるピッチ変更機構をさらに備え、
    前記ピッチ変更機構は、前記各ロータのピッチ角が全て同じ角度となるようにこれらロータのピッチ角を変化させることを特徴とする請求項1に記載の無人航空機。
  4. 前記ピッチ変更機構は、前記各ロータのピッチ角を全て同じ角度に保ちながら、前記複数のロータのピッチ角を同時に同量変化させることを特徴とする請求項3に記載の無人航空機。
  5. 前記ピッチ変更機構は、該ピッチ変更機構の駆動源である一または複数のモータを有し、
    前記モータの数は、前記ロータの数よりも少ないことを特徴とする請求項4に記載の無人航空機。
  6. 前記ピッチ変更機構は、該ピッチ変更機構の駆動源である一のモータにより、前記複数のロータの全てのピッチ角を変化させることを特徴とする請求項5に記載の無人航空機。
  7. 前記各ロータは、
    回転翼であるブレードと、
    前記ブレードが接続されたロータハブと、を有し、
    前記ロータハブは前記ロータの回転軸であるロータシャフトに結合されており、
    前記ピッチ変更機構は、前記ロータごとに、
    前記ブレードにリンク部材であるピッチリンクで接続されたスライダー部材と、
    前記スライダー部材を前記ロータシャフトに沿って昇降させる機構であるピッチレベラーと、
    前記ピッチレベラーを操作する棒状のリンク部材である第1コントロールロッドと、を有し、
    前記第1コントロールロッドは、前記センターフレームから前記各アームに沿って配置されており、
    前記ピッチ変更機構は、全ての前記第1コントロールロッドを前記各アームに沿って同時に同量進退させることで前記各ロータのピッチ角を変化させることを特徴とする請求項5に記載の無人航空機。
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