JP6606647B1 - 機能性鶏卵及びその生産方法 - Google Patents

機能性鶏卵及びその生産方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6606647B1
JP6606647B1 JP2019505548A JP2019505548A JP6606647B1 JP 6606647 B1 JP6606647 B1 JP 6606647B1 JP 2019505548 A JP2019505548 A JP 2019505548A JP 2019505548 A JP2019505548 A JP 2019505548A JP 6606647 B1 JP6606647 B1 JP 6606647B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ergothioneine
chicken
egg
feed
eggs
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019505548A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2020021734A1 (ja
Inventor
一成 阿部
一成 阿部
敏明 大島
敏明 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ORIGIN BIOTECHNOLOGY KABUSHIKIKAISHA
Original Assignee
ORIGIN BIOTECHNOLOGY KABUSHIKIKAISHA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ORIGIN BIOTECHNOLOGY KABUSHIKIKAISHA filed Critical ORIGIN BIOTECHNOLOGY KABUSHIKIKAISHA
Priority claimed from PCT/JP2018/038617 external-priority patent/WO2020021734A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6606647B1 publication Critical patent/JP6606647B1/ja
Publication of JPWO2020021734A1 publication Critical patent/JPWO2020021734A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23KFODDER
    • A23K20/00Accessory food factors for animal feeding-stuffs
    • A23K20/10Organic substances
    • A23K20/105Aliphatic or alicyclic compounds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23KFODDER
    • A23K10/00Animal feeding-stuffs
    • A23K10/10Animal feeding-stuffs obtained by microbiological or biochemical processes
    • A23K10/12Animal feeding-stuffs obtained by microbiological or biochemical processes by fermentation of natural products, e.g. of vegetable material, animal waste material or biomass
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23KFODDER
    • A23K10/00Animal feeding-stuffs
    • A23K10/10Animal feeding-stuffs obtained by microbiological or biochemical processes
    • A23K10/16Addition of microorganisms or extracts thereof, e.g. single-cell proteins, to feeding-stuff compositions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23KFODDER
    • A23K10/00Animal feeding-stuffs
    • A23K10/30Animal feeding-stuffs from material of plant origin, e.g. roots, seeds or hay; from material of fungal origin, e.g. mushrooms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23KFODDER
    • A23K20/00Accessory food factors for animal feeding-stuffs
    • A23K20/10Organic substances
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23KFODDER
    • A23K20/00Accessory food factors for animal feeding-stuffs
    • A23K20/10Organic substances
    • A23K20/142Amino acids; Derivatives thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23KFODDER
    • A23K30/00Processes specially adapted for preservation of materials in order to produce animal feeding-stuffs
    • A23K30/10Processes specially adapted for preservation of materials in order to produce animal feeding-stuffs of green fodder
    • A23K30/12Dehydration
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23KFODDER
    • A23K50/00Feeding-stuffs specially adapted for particular animals
    • A23K50/70Feeding-stuffs specially adapted for particular animals for birds
    • A23K50/75Feeding-stuffs specially adapted for particular animals for birds for poultry
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L15/00Egg products; Preparation or treatment thereof

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Animal Husbandry (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Physiology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Mycology (AREA)
  • Nutrition Science (AREA)
  • Botany (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Fodder In General (AREA)
  • Feed For Specific Animals (AREA)
  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Abstract

【課題】 エルゴチオネインを含有し、かつキノコの子実体が持つ全ての有用成分を含んだ原料を鶏に給餌することにより肝機能改善効果等を発揮する機能性鶏卵を提供する。【解決手段】 エルゴチオネインを含有する原料を給餌した鶏から生産された卵であって、エルゴチオネインを5〜20μg/g含み、かつ還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)を含む機能性鶏卵及びその生産方法である。【選択図】 図1

Description

本発明は、エルゴチオネイン及びNADH等を含有する機能性鶏卵及び当該鶏卵の生産方法に関する。
鶏卵は食生活において重要なタンパク源として日常の食事において広く親しまれ食されている。採卵鶏用飼料の原料・成分の含有量を増減する、或いは鶏卵に元来含まれていない様々な原料・成分を添加した飼料を与えた鶏が特有の効能を発揮する鶏卵を産むことが知られており、それら原料・成分に由来する機能性物質・成分が卵に蓄積されることが報告されている。
栄養素を強化した卵、アレルギー発症の軽減効果を有する卵、抗酸化力を発揮するエルゴチオネインを含有する卵等が開発され広く知られている。このような鶏卵を本発明の説明においては「機能性鶏卵」と称することにする。
機能性鶏卵の公知技術として特許文献1〜3が存在する。特許文献1には卵の可食部100g当たり0.5mg以上のクリプトキサンチンを含有する機能性卵が開示され、特許文献2にはビタミンD類とビタミンK類が同時に強化されたビタミン類強化鶏卵が開示されている。特許文献3はフコクキサンチンを多く含む海藻を飼料に配合した飼料を鶏に給餌して生産した鶏卵を開示するもので、当該鶏卵はフコキサンチノール及びアマロウシアキサンチンAを含むことによって抗肥満機能及び脂肪を除いた体重を増加させる除脂肪体重増加機能を有している。しかしながら、特許文献3ではフコキサンチノール及びアマロウシアキサンチンAは鶏卵に含有されているが、活性酸素を消去する抗酸化力は備えていない。
また、既に特許された先行文献として特許文献4〜7が存在する。特許文献4は、鶏卵1個当たり葉酸を60〜107μg含みかつビタミンDを80〜250IU含む葉酸強化鶏卵を開示するもので、油脂でコーティングした葉酸を配合した飼料を鶏に給餌して葉酸含有量の高い卵を生産している。特許文献5は、人体に対するアレルギー発症を軽減または解消する鶏卵等を開示するもので、セリンプロテアーゼインヒビターの含有量が0.015% 以下である鶏卵を一定波長の赤外線が照射された活性水を鶏に3ヶ月以上の期間に渡って摂取させて産卵させた鶏卵を使用している。これら先行文献1〜5は機能性の成分・物質を含有する鶏卵を開示するものであるが、いずれもエルゴチオネインを含有する鶏卵に関するものではない。
エルゴチオネインを含有する鶏卵の先行文献として、本出願人が提案した特許文献6が存在する。特許文献6はエルゴチオネインを5〜13μg/g含有する卵白とエルゴチオネインを3〜13μg/g含有する卵黄とを含み、卵白に含有するエルゴチオネインが卵黄に含有するエルゴチオネインより単位重量あたりのラジカル消去能が1.4倍以上である鶏卵を開示している。ここではキノコ生産に用いられた廃棄培地の抽出液を濃縮して鶏に給餌することによってエルゴチオネインを含有する鶏卵を得ている。
また、特許文献7はエルゴチオネインの発酵生産方法を開示している。エルゴチオネイン生合成遺伝子を過剰発現させた微生物を用いてエルゴチオネインを安価かつ大量に生産可能としている。しかし、ここで得られるエルゴチオネインには、製造時の夾雑物が混入するリスクがあり、安全性の面から人間が直接摂食することに問題があった。また特許文献7は鶏用飼料や鶏卵を開示するものではない。
特開2003−52338号公報 特開平10−56978号公報 特開2017−176171号公報 特許第4684360号公報 特許第3627219号公報 特許第5832707号公報 特許第6263672号公報
近年、人間の体内の過剰な活性酸素が人体に悪影響を及ぼすことが知られており、上述した特許文献3ではフコキサンチノール及びアマロウシアキサンチンAは鶏卵に含有されているが、活性酸素を消去する抗酸化力は備えていなかった。
上述した特許文献6で提案したエノキタケの廃培地の抽出液を濃縮して鶏に給餌することにより生産されるエルゴチオネインを含有する鶏卵には活性酸素を消去する抗酸化力は備えている。しかしながら、エノキタケ廃培地には子実体と比較して僅かのエルゴチオネインしか含有されていないため抽出及び濃縮には多くのコストが必要であり、また廃培地には生物にとって不要なpH調整剤等の不要な成分が含まれており、更に廃培地には子実体が含まれていないためにキノコの子実体に含まれる有用成分が鶏に給餌されないという問題点があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明の課題は、鶏にとって不必要な成分を含まず、エルゴチオネインを高濃度で含有し、かつキノコの子実体が持つ全ての有用成分を含んだ原料を鶏に給餌することにより肝機能改善効果等を発揮する機能性鶏卵を提供することである。
本発明者らは摂食可能な子実体であって、エルゴチオネインを多く含有するキノコに着目し、可食部の成分を損なうことなく効率的に濃縮する方法を開発した。このキノコの子実体の濃縮物を鶏に給餌した結果、一般の飼料を給餌した鶏卵には含有されていない多量のエルゴチオネインと、人体内でのエネルギー生産の効率化を促進するNADHが含まれていることを見出した。この鶏卵を用いた試験を実施した結果、この鶏卵が肝機能改善効果等を有することを確認して本発明に至った。
本発明の生産方法によって得られる鶏卵は、乾燥粉砕したタモギタケの子実体を原料とする飼料を給餌した鶏から生産された卵であって、エルゴチオネインを含み、かつ還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)を含む機能性鶏卵である。本発明における原料は、乾燥粉砕したタモギタケの子実体に対して、タモギタケの水煮の製造に使用した残液を5〜9倍に濃縮したエルゴチオネインを含有するタモギタケ抽出濃縮液、食用キノコの子実体以外の微生物を用いて生産したエルゴチオネイン含有物、人工的に合成したエルゴチオネイン含有物のいずれかを添加した混合物とすることができる。
発明における機能性鶏卵の卵白及び卵黄を凍結乾燥して粉砕した粉末とすることができる。本発明の機能性鶏卵及び粉末鶏卵は肝機能障害のある者の食用に適しており、これらを原料とした加工食品とすることができる。
本発明の機能性鶏卵の生産方法は、タモギタケの子実体を乾燥粉砕して得た原料を鶏用一般飼料110gに対して1g〜5g配合した配合飼料を製造し、当該配合飼料を36日以上毎日鶏に与えて、エルゴチオネインを含みかつ還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)を含む鶏卵を得るものである。また本発明の機能性鶏卵の生産方法は、食用キノコの子実体を乾燥粉砕して得たエルゴチオネイン含有原料を鶏用一般飼料110gに対して1g〜5g配合した配合飼料と、タモギタケの水煮の製造に使用した残液を5〜9倍に濃縮したエルゴチオネインを含有するタモギタケ抽出濃縮液を鶏用一般飼料110gに対して2cc〜4cc配合した配合飼料と、を製造し、それぞれの配合飼料を同時に36日以上毎日鶏に与え、又はそれぞれの配合飼料を別々に1日おきに交互に36日以上鶏に与えて、エルゴチオネインを含みかつ還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)を含む鶏卵を得るものである。前記食用キノコをタモギタケ、エノキタケ、エリンギ、シイタケから選択されるいずれか1又は2以上の組み合せからなるキノコとすることができる
本発明の機能性鶏卵を摂食することによってダメージを受けた肝臓の肝機能が改善される。試験例1の給餌試験を人に換算した場合、肝臓機能が低下した人間が本発明の機能性鶏卵を1日2個摂食することによって肝機能指標AST及びALTが改善される効果が期待できる。
肝機能改善薬として知られているシリマリン(Silymarin)を服用した場合には副作用がある。近年鶏卵は1日に何個食べても体に害がないことが明らかにされており、鶏卵は本来人の食材であるので本発明の機能性鶏卵を摂食しても副作用がない。本発明の機能性鶏卵は副作用がなく肝機能を改善できる効果があり、鶏卵は食材として日常的に使用されるので本発明の機能性鶏卵の摂取は継続して容易になされ得るので、じんましん症状、手荒れ、手の乾燥等の皮膚炎症の改善の効果がある。
本発明に係る機能性鶏卵の生産手順を示すフローである。 試験例1における肝機能指数ASTの測定値をグラフにしたチャートである。 試験例1における肝機能指数ALTの測定値をグラフにしたチャートである。
本発明に係る機能性鶏卵(以下、単に「機能性鶏卵」ともいう)及びその生産方法について説明する。なお、本発明はここで示す実施例に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において実施例は適宜変更され得る。
機能性鶏卵に含まれるエルゴチオネインは高い抗酸化作用を有し、人体に摂取することにより老化防止等の機能を発揮することが知られている。また、キノコの子実体にエルゴチオネインが多く含まれ、エルゴチオネインを含む原料を鶏に給餌して産出される鶏卵中にエルゴチオネインが移行し、当該鶏卵を摂食することによりエルゴチオネインが体内に取り込まれて一部の臓器に蓄積することが確認されている。
機能性鶏卵に含まれる還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(nicotinamide adenine dinucleotide)を本発明の説明では「NADH」と称する。NADHは、全ての真核生物と多くの古細菌、真正細菌で用いられる電子伝達体(エネルギー運搬体)であり、電子あるいは水素原子の供給源として、糖代謝系やTCAサイクルなど生命活動の根源に関わる多くの酵素に補酵素として関わる有用な物質である。NADHは人の皮膚や思考を「平常運転」させるナイアシンという補酵素の一つであり、筋肉の収縮・伸展を支えるATP(アデノシン三リン酸)の生成を支援する。またNADHはサーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)の働きに関係する成分として注目されている。このようなNADHは体内でのエネルギー生産の効率化を促進する物質である。
機能性鶏卵に含まれるグリセロホスホコリン(Glycerophosphocholine)は、天然に存在するコリン誘導体の一種で脳や乳に含まれる。副交感神経に作用するアセチルコリンの前駆体であり、アルツハイマー型認知症の治療や子供の成長サポート剤として使用される。Thiamine(チアミン)は、ビタミンB1とも呼ばれ、水溶性ビタミンに分類される。ブドウ糖をエネルギーに変換する際に必要な栄養素である。ギャバ(GABA)は、アミノ酸の一つで主に抑制性の神経伝達物質として機能する物質であるγアミノ酪酸又は4−アミノ酪酸として一般的に広く用いられている。グリシルグリシン(Glycyl-glycine)は、毛穴の炎症を抑え、毛穴の開きを小さくする効果を持っており、高い保湿効果を発揮して肌のキメを整える効果を持つ。
本発明の機能性鶏卵は、エルゴチオネインを含有する原料を給餌した鶏から生産された卵であって、エルゴチオネインを5〜20μg/g含み、かつNADHを含んでいる。また、本発明の機能性鶏卵はグリセロホスホコリンを一般鶏卵の1.7〜2.3倍、Thiamine(ビタミンB1)を一般鶏卵の1.6〜2.2倍、ギャバを一般鶏卵の1.5〜2.1倍、グリシルグリシンを一般鶏卵の1.5〜2.1倍含んでいる。
このような機能性鶏卵は、例えば、プリン、菓子パン、サプリメント、マヨネーズ等の加工食品の原料とすることができる。また、機能性鶏卵は化粧品、薬剤等の原料とすることもでき、肝機能障害や皮膚炎症の改善効果が期待できる。なお、本出願人が提案した特許文献6に開示された鶏卵と比較して、本発明の機能性鶏卵にはエルゴチオネインの他にNADHが含まれており、またグリセロホスホコリン等が一般鶏卵と比較して多量に含まれている。その理由は、キノコの子実体が多くのエルゴチオネインに加えて子実体が本来持っている様々な有用成分を含んでおり、エルゴチオネイン及びその他の有用成分を含む原料を給餌して産出される鶏卵であるためであると考えられる。
次に、本発明に係る機能性鶏卵の生産方法について図1を参照して説明する。図1に示すように、先ず鶏に給餌する原料を得る(乾燥濃縮工程・ステップS1、粉砕工程・ステップS2、原料に添加するエルゴチオネイン含有物の選択工程・ステップS3)。次に、ステップS1、2で得た原料のみ、又は当該原料とステップS3で選択したエルゴチオネイン含有物を鶏用一般飼料に配合して鶏に与える(配合、飼料給餌工程・ステップS4)。原料に起因するエルゴチオネイン等の有用成分が鶏卵中に移行し含有された後、採卵する(成分移行、採卵工程・ステップS5)。
ここで「鶏用一般飼料」とは一般に使用される鶏用の飼料であって、とうもろこし、大豆粕、油粕、魚粉などを原料とする粉状体である。本発明において使用する鶏用一般飼料はこれらに限定されるものではなく種々の原料を使用するものや採卵用鶏を飼育する一般家庭で使用される飼料であってもよい。
ステップS1において、本発明ではエルゴチオネインを含有する食用キノコの子実体(以下、単に「子実体」という)の濃縮方法として乾燥による濃縮を採用する。この乾燥濃縮方法は、最も低価格かつ成分を損なわない子実体の濃縮方法であり、子実体を乾燥することによって子実体に含まれる水分率が減少して、子実体の有用成分が損なわれることなく濃縮される。
ステップS1では、熱風乾燥機で40℃〜80℃、好ましくは50℃〜70℃の熱風によって、子実体に含まれる水分率が5%〜30%、好ましくは8%〜20%に減少するまで子実体を乾燥して乾燥子実体を得る。一般的な乾燥前のキノコの子実体の水分率は90%から96%であるので、乾燥子実体の有効成分は、2.5倍〜11倍、又は3倍〜8倍に濃縮されることになる。なお、本発明で使用する食用キノコとしては、タモギタケ、エノキタケ、エリンギ、シイタケ、ササクレヒトヨタケ、フクロタケ、白舞茸、アギタケ、トキイロヒラタケ、ヤマブシタケ、アカダマキヌガサタケが適している。
ステップS2において、ステップS1で乾燥濃縮した子実体を、粉砕機を使用して0.05mm〜3.5mm、好ましくは0.5mm〜2mmの大きさに粉砕して鶏に給餌する原料を得る。この粉砕工程は、子実体に含まれる有用成分を鶏の体内に効率的に吸収させるために実施するものである。
ステップS3は、ステップS1、2で使用する子実体のエルゴチオネイン含有量が少ない場合又は子実体のコストが高い場合に実施する工程である。ステップS3では、タモギタケの水煮の製造に使用された残液を5〜9倍に濃縮したエルゴチオネインを含有するタモギタケ抽出濃縮液、子実体以外の微生物を用いて生産されたエルゴチオネイン含有物(特許文献7)、人工的に合成したエルゴチオネイン等の低価格で入手できるエルゴチオネイン含有物の中から適宜選択して原料の添加物として使用する。
なお、上記子実体以外の微生物により生産されたエルゴチオネイン含有物は製造時の夾雑物混入リスクの存在により安全性の面で人間が直接摂食することに問題がある。しかしながら、エルゴチオネインはトランスポーターと結合して鶏の体内に取り込まれ卵まで輸送されるために、夾雑物はエルゴチオネインと同じルートを通ることができず、エルゴチオネインのみが卵に輸送される。そのため、このようなエルゴチオネイン含有物からエルゴチオネインが移行した鶏卵を人間が摂食することが可能となる。
ステップS4では、ステップS1、2で得た子実体によって製造された原料を鶏用一般飼料110gに対して1g〜5g、好ましくは2g〜3g配合して鶏に与える。また、必要に応じてステップS3で選択したエルゴチオネイン含有物を鶏用一般飼料110gに対して2cc〜4cc、好ましくは3〜3.5cc配合して鶏に与える。なお、子実体によって製造された原料の配合飼料のみを鶏に与えることができ、また子実体によって製造された原料の配合飼料とエルゴチオネイン含有物の配合飼料の両方を鶏に与えることもできる。
飼料の給餌方法として、上記子実体により製造された原料の配合飼料とエルゴチオネイン含有物の配合飼料をそれぞれ別々に1日おきに交互に鶏に給餌してもよく、子実体により製造された原料の配合飼料とエルゴチオネイン含有物の配合飼料をそれぞれの1日に給餌する量の1/2ずつを混合して同時に毎日給餌することもできる。エルゴチオネイン含有物を使用することにより、子実体により製造された原料を給餌するメリットを失わずに安価な原料を用いて鶏卵にエルゴチオネインを補給することが可能となる。
ステップS5において、原料の給餌開始に伴ってエルゴチオネインが鶏卵中に移行すると共に、子実体由来の成分に起因して生じたNADH等が鶏卵中に含まれる。原料を36日間以上毎日少なくとも1回継続して給餌することにより、鶏卵中にエルゴチオネインの濃度の上昇が飽和し、NADH等が鶏卵中に含まれる。この時点で本発明の機能性鶏卵が得られる。なお、36日間以上継続して原料を給餌することによって鶏卵中においてニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD+)がNADHに転換されると考えられる。
以下に実施例を示して本発明を詳細に説明する。本実施例においては、原料となる子実体としてタモギタケの子実体を用い、濃縮方法として最も低価格かつ成分を損なわない乾燥による濃縮を行った。
タモギタケ子実体を熱風乾燥機で約60℃の熱風によって乾燥して、子実体に含まれる水分率を約13%まで減少させて乾燥濃縮したタモギタケ子実体を得た(図1のステップS1)。次に、粉砕機を使用して乾燥濃縮したタモギタケ子実体を約1mmの大きさに粉砕して粉砕子実体を得た(図1のステップS2)。
乾燥タモギタケは生産量が少なく現時点では高価なため、本実施例では原料の添加物として、タモギタケの水煮の製造に使用した残液を約8倍に濃縮して、残液1リットル中に約1,100mgのエルゴチオネインを含有するタモギタケ抽出濃縮液を選択した(図1のステップS3)。
鶏に与える飼料の原料としてタモギタケ粉砕子実体とタモギタケ抽出濃縮液を使用した。粉砕子実体は鶏用一般飼料110gに対して約2.5g配合し、タモギタケ抽出濃縮液は鶏用一般飼料110gに対して約3cc配合した。鶏用一般飼料に配合した粉砕子実体とタモギタケ抽出濃縮液をそれぞれ別々に1日おきに交互に合計36日間継続して鶏に与えた(図1のステップS4)。このようにして製造した飼料を36日間継続して鶏に与えた後に採卵した(図1のステップS5)。採卵した鶏卵中にはエルゴチオネイン、NADH等が含まれている。
同一品種で同一齢の鶏を使用して、タモギタケ粉砕子実体及びタモギタケ抽出濃縮液を含まない鶏用一般飼料を与えた鶏が産出した鶏卵(以下、「一般鶏卵」という)と、実施例1で得た鶏卵(以下、「機能性鶏卵」という)の成分の比較を行った。一般鶏卵と機能性鶏卵それぞれ5個ずつ使用して、それぞれの殻を割って取り出した中身の卵白及び卵黄を混合した一般鶏卵混合物と機能性鶏卵混合物を作製して成分の比較を行った。
一般鶏卵混合物と機能性鶏卵混合物のそれぞれから、キャピラリー電気泳動装置(CE装置: Capillary Electrophoresis)を用いて、泳動時間(MT: Migration Time)により卵の成分を分別して取り出す。次にCE装置により分別された成分を、より精密に分別して精密測定するために、飛行時間質量分析計(TOF/MS装置、Time of Flight Mass Spectrometry)に送り、TOF/MS装置が、鶏卵成分をイオン化し、イオンをTOF/MS装置内の電界で加速する。イオンは電界中で質量電荷比(m/z:mはイオンの質量、zはイオンの電荷)に応じた加速度を受ける。鶏卵中に含有される物質は、TOF/MS装置内のイオン検出器に到達するまでの飛行時間により、m/zの相違により精密に分別される。TOF/MS装置のイオン検出器が分別されたイオン強度を測定して、鶏卵に含まれる個々の物質の含有量に比例した計測値(ピーク面積)を得た。表1に、TOF/MS装置の測定で得られた質量電荷比毎のピーク面積を、既知の人体代謝物質の質量電荷比毎のピーク面積を集めたデータベースと比較して、計測誤差がMTで±30秒、m/zで±10ppm以内で最も近いと同定された物質名を記載した。表1に、機能性鶏卵に含まれるNADH等の含有量の平均値と一般鶏卵に含まれる物質の含有量の平均値とを比較した値を示している。
Figure 0006606647
表1に示すように、一般鶏卵では検出されないNADHが機能性鶏卵のみに検出された。また一般鶏卵、機能性鶏卵のグリセロホスホコリン(Glycerophosphocholine)、Thiamine(ビタミンB1)、ギャバ(GABA)、グリシルグリシン(Glycyl-glycine)の含有比較値は、
機能性鶏卵のグリセロホスホコリンの含有量は一般鶏卵の2.0倍、
機能性鶏卵のThiamine(ビタミンB1)の含有量は一般鶏卵の1.9倍、
機能性鶏卵のギャバの含有量は一般鶏卵の1.8倍、
機能性鶏卵のグリシルグリシンの含有量は一般鶏卵の1.8倍、であった。
なお、使用したCE−TOF/MS(キャピラリー電気泳動−飛行時間質量分析計)ではNADHが含まれていることは確認できるが、鶏卵中のNADH等の含有量の正確な測定はできなかった。そこで、CE装置により鶏卵の成分を分別し、TOF-MS装置により鶏卵成分をイオン化してイオンの質量電荷比毎に鶏卵に含有される物質を分別し、分別されたイオン強度を測定して、鶏卵に含まれる個々の物質の含有量に比例した計測値(ピーク面積)を基礎として、一般鶏卵と機能性鶏卵の含有比較値を算出した。
実施例1で得た鶏卵の殻を割って取り出した中身の卵白及び卵黄を、凍結乾燥粉砕機により凍結乾燥した後、粉砕して粉末状の鶏卵(以下、「粉末鶏卵」という)を得た。この粉末鶏卵を試験例1で使用した。なお、本実施例では凍結乾燥機を用いて鶏卵を乾燥したが、スプレードライ等の他の乾燥方式を使用してもよい。
〔試験例1〕
健常マウスと肝機能障害モデルマウスを製作して、実施例3で得た粉末鶏卵をマウスに給餌して肝機能指標AST及びALTを測定して肝機能障害改善の効果試験を実施した。マウスはCD1(ICR)の生後4週間目を使用し、マウスを6郡の試験区に分け、各試験区にそれぞれ10匹、合計60匹を使って試験した。
試験区1(con)は肝機能障害を起こしていない健常マウスであり、このマウスには一般的に使用される飼料(LabDiet5001・商品名)を9週間給餌した。
試験区2(injury)、試験区3(1X)、試験区4(2X)、試験区5(5X)、試験区6(sily)はいずれも肝機能障害を起こしているマウスであり、これらのマウスには濃度20%の四塩化炭素1mL/kgを1週間に2回投与し8週間、合計16回投与した。
試験区3、4、5の肝機能障害マウスそれぞれに対して、実施例3で得た粉末鶏卵を2mLの純水に溶かして、1日当たり0.099g、0.198g、0.495gを9週間に亘って給餌した。肝機能障害マウスに対する粉末鶏卵の給餌量は、人間向けの肝機能臨床試験で一般的に用いられる変換比率に基づいて、標準的な人間が食べる卵2個分をマウスに換算した重量0.099gを基本単位として給餌した。
試験区6の肝機能障害マウスに対しては、肝機能改善薬シリマリン(silymarin)を、1日当たり50mgを5mLの純水に溶かし、9週間に亘って口径投与した。
なお、試験区2(injury)の肝機能障害マウスに対しては通常の飼料のみを給餌した。
9週間経過後に、それぞれの試験区のマウスから採血し、肝機能を評価する指標として一般に用いられているAST及びALTの値を測定した。
表2は、それぞれの試験区のマウスのAST及びALTの測定値の平均値、並びに試験区3、試験区4、試験区5及び試験区6のマウスの肝機能指標AST及びALTの試験区2(injury)の肝機能障害マウスに対する改善率を示している。
Figure 0006606647
表2に示すように、AST改善率は試験区3(1X)では12.9%、試験区4(2X)では29.8%、試験区5(5X)では52.0%となり、ALT改善率は試験区3(1X)では12.4%、試験区4(2X)では20.5%、試験区5(5X)では56.6%となり、本発明の機能性鶏卵の摂取により肝機能障害が大きく改善されたことが確認された。なお、試験区6(sily)のマウスのAST改善率は73.2%であり、ALT改善率は64.2%であった。
試験区1(con)、試験区2(injury)、試験区3(1X)、試験区4(2X)、試験区5(5X)、試験区6(sily)それぞれの肝機能指数AST及びALTの測定値をグラフにして、図2にAST測定値、図3にALT測定値を示している。
図2、3に示すように、通常の飼料のみを給餌した試験区2(injury)の肝機能障害マウスと比較して、試験区3(1X)、試験区4(2X)、試験区5(5X)の肝機能障害マウスの肝機能指数ASTとALTが、粉末鶏卵の給餌量を多くしたマウスほど数値が改善され、シリマリン(Silymarin)を投与した試験区6(sily)のマウスの数値に近づいていることが確認された。言い換えれば、試験区3〜5の肝機能障害マウスは、本発明の機能性鶏卵の給餌量を多くすればするほど肝機能障害が改善されることが確認できる。
〔試験例2〕
40年以上重度の「慢性じんましん」に悩まされていた50代の日本人女性が、実施例1で得た鶏卵を1日あたり2個とこの卵を使用して作った「たまご焼き」とを合わせた約4個を毎日食べ続けた。その結果、食べ始めてから約5ケ月後にじんましんの症状が軽くなり、約2年後にはほぼ完治したことが確認された。
〔試験例3〕
手荒れ、乾燥、痒みに悩まされている84才を含む10代から70代の合計78人の日本人(卵アレルギーのない人)に対して、手荒れ等の改善効果のアンケート調査を実施した。それぞれの人が実施例1で得た鶏卵を、1日あたり2個ずつ2ケ月間毎日食べ続けた。その結果、手荒れ、乾燥、痒み等の改善効果が良好であった者が67人であり、改善が認められなかった者が11人であることが確認された。
試験例1、2、3に示したマウスの肝機能障害の改善、じんましん症状、手荒れ等の改善に効果が発揮された理由は明確には確認できない。しかしながら、機能性鶏卵のみに含まれる物質並びに一般鶏卵と比較して機能性鶏卵に多く含有する複数の物質・成分が本発明の機能性鶏卵に存在することを示す実施例2の成分比較によって、これらの物質・成分が肝機能障害等の改善効果に作用していることが裏付けられるものである。
本発明の機能性鶏卵は、エルゴチオネイン、更にはNADH等の有用成分を含有するので、日常的に食することによって肝機能障害やじんましんの症状等の改善効果が期待できる。また本発明の機能性鶏卵は鶏卵を材料とする加工食品に好適に用いることができる。
S1 乾燥濃縮工程
S2 粉砕工程
S3 添加物選択工程
S4 配合・飼料給餌工程
S5 成分移行・採卵工程

Claims (3)

  1. タモギタケの子実体を乾燥粉砕して得た原料を鶏用一般飼料110gに対して1g〜5g配合した配合飼料を製造し、当該配合飼料を36日以上毎日鶏に与えて、エルゴチオネインを含みかつ還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)を含む鶏卵を得る、ことを特徴とする機能性鶏卵の生産方法。
  2. 食用キノコの子実体を乾燥粉砕して得たエルゴチオネイン含有原料を鶏用一般飼料110gに対して1g〜5g配合した配合飼料と、タモギタケの水煮の製造に使用した残液を5〜9倍に濃縮したエルゴチオネインを含有するタモギタケ抽出濃縮液を鶏用一般飼料110gに対して2cc〜4cc配合した配合飼料と、を製造し、
    それぞれの配合飼料を同時に36日以上毎日鶏に与え、又はそれぞれの配合飼料を別々に1日おきに交互に36日以上鶏に与えて、エルゴチオネインを含みかつ還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)を含む鶏卵を得る、ことを特徴とする機能性鶏卵の生産方法。
  3. 前記食用キノコが、タモギタケ、エノキタケ、エリンギ、シイタケから選択されるいずれか1又は2以上の組み合せからなるキノコである、ことを特徴とする請求項に記載の機能性鶏卵の生産方法。
JP2019505548A 2018-07-26 2018-10-17 機能性鶏卵及びその生産方法 Active JP6606647B1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018140323 2018-07-26
JP2018140323 2018-07-26
PCT/JP2018/038617 WO2020021734A1 (ja) 2018-07-26 2018-10-17 機能性鶏卵及びその生産方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6606647B1 true JP6606647B1 (ja) 2019-11-20
JPWO2020021734A1 JPWO2020021734A1 (ja) 2020-08-06

Family

ID=68611011

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019505548A Active JP6606647B1 (ja) 2018-07-26 2018-10-17 機能性鶏卵及びその生産方法

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP3827671A4 (ja)
JP (1) JP6606647B1 (ja)
MX (1) MX2021000518A (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20010000472A1 (en) * 1998-02-27 2001-04-26 Nutramax Laboratories, Inc. L-ergothioneine, milk thistle, and s-adenosylmethionine for the prevention, treatment and repair of liver damage
CA2947951C (en) * 2013-12-27 2017-04-25 Origin Biotechnology Kabushikikaisha Ergothioneine-containing hen's egg, feed and feeding and raising method for laying hen that lays ergothioneine-containing hen's egg
KR101643501B1 (ko) * 2015-06-26 2016-07-28 조만수 에르고티오네인이 함유된 채란용 닭의 사료 및 채란용 닭의 사육 방법

Also Published As

Publication number Publication date
EP3827671A1 (en) 2021-06-02
JPWO2020021734A1 (ja) 2020-08-06
EP3827671A4 (en) 2022-03-30
MX2021000518A (es) 2021-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11806375B2 (en) Nutritional support for animals via administration of an algal derived supplement
KR20180003681A (ko) 발효된 천연유황분말을 포함하는 단미사료 및 그 제조 방법
Emara Comparative Effects of Nano-Selenium and Sodium Selenite Supplementation on Blood Biochemical Changes in Relation to Growth Performance of Growing New Zealand White Rabbits.
BR112017018166B1 (pt) Suplementos naturais enriquecidos por mineral
KR20040007720A (ko) 관절염의 예방제 또는 치료제
KR20180075424A (ko) 식물성 유지 및 알룰로스를 포함하는 크리머
Azor et al. Utilization of African Star Apple (Chrysophyllum albidum) kernel meal in broiler diets
JP6606647B1 (ja) 機能性鶏卵及びその生産方法
JP6697245B2 (ja) 持久力向上剤
JP5922862B2 (ja) ミトコンドリア機能向上剤
Soloman et al. Nutritional evaluation of the giant grassropper (Zonocerus variegatus) protein and the possible effects of its high dietary fibre on amino acids and mineral bioavailability.
WO2020021734A1 (ja) 機能性鶏卵及びその生産方法
JP2021513327A (ja) フッ化物及びトリメチルアミン含量の低い海洋タンパク質加水分解物
El-Bahr et al. Immune-responsiveness, performance and blood chemistry of broiler chickens fed black cumin seed and/or turmeric
RU2776221C1 (ru) Функциональные куриные яйца и способ их получения
KR20230000698A (ko) 에르고티오네인과 nadh 등을 함유하는 기능성 계란
CN102987501A (zh) 用蛹虫草、茧提取物制备保健食(疗)品之营养(液)饮料及冲剂的方法
US20220096579A1 (en) Production and Use of Yeast Extract as a Medical Adjuvant
Itoh et al. OM-X®, fermented vegetables extract suppresses antigen-stimulated degranulation in rat basophilic leukemia RBL-2H3 cells and passive cutaneous anaphylaxis reaction in mice
KR20200104449A (ko) 스피루리나에서 유래한 파이코시아노블린 및 이의 유도체를 유효성분으로 포함하는 식품 조성물
BRPI1107320A2 (pt) processo de produção de produto alimentício compreendendo cogumelo comestível, produto alimentício e uso de cogumelo comestível desidratado em produtos de confeitaria
CN103501792B (zh) 含有人参二醇的组合物
KR102444748B1 (ko) 꼬막 분말 또는 꼬막 증숙액을 유효성분으로 함유하는 장건강 개선용 조성물
Zarena Chapter-5 Mushroom Protein as a Promising Therapeutic and Functional Food
Chien et al. Hydrophilic Metabolite Composition of Fruiting Bodies and Mycelia of Edible Mushroom Species (Agaricomycetes)

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190214

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190214

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190214

AA64 Notification of invalidation of claim of internal priority (with term)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A241764

Effective date: 20190305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190403

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190702

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190730

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190905

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6606647

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250