JP6605811B2 - 遮音壁 - Google Patents

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Description

本発明は、騒音源からの騒音を遮断する遮音壁に関し、より詳しくは、複数の遮音パネルが上下に複数段組み合わされた遮音壁に関する。
従来、単一の板材に垂直に入射する音は、単位面積あたりの重量が大きく、周波数が高くなるほど透過損失が増加するいわゆる「質量則」が成り立つことが知られている。また、騒音源からの騒音を遮断する従来の遮音壁は、遮音性能が同じ1種類の遮音パネルから構成されており、遮音性能が異なる複数種類の遮音パネルを複数段上下に組み合わせて1つの遮音壁を作成するという着想はなかった。このため、騒音レベルが目標値を達成できていない場合は、遮音性能が高く重い遮音パネルを遮音壁全体に配置することが行われており、板材の厚肉化による製造コストのコストアップとなるだけでなく、重量が増大することによる運搬コストが嵩むことや施工性が低下することによる取付コストのコストアップにもなるという問題があった。
また、複数種類の遮音パネルを組み合わせて1つの遮音壁とした例としては、特許文献1に、一次遮音パネル12と、二次遮音パネル13と、三次遮音パネル14と、一次及び二次遮音パネル12,13の間に介装される第1のファスナーバー16と、二次及び三次遮音パネル13,14の間に介装される第2のファスナーバー17とを備えた多層防音パネル10が開示されている(特許文献1の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0016]〜[0028]、図面の図1、図2等参照)。
しかし、特許文献1に記載の多層防音パネル10は、低音域での共鳴透過及び高音域でのコインシデンス効果による遮音性能の低下を防止し、低音域から高音域に亘って安定した遮音性能を得ることを目的としたものであり、遮音性能が異なる複数種類の遮音パネルを複数段上下に組み合わるという着想もなく、製造コスト、運搬コスト、及び取付コストのコストダウンを図ることができるものでもなかった。
特開2001−228880号公報
そこで、本発明は、前述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、遮音性能が異なる複数種類の遮音パネルを複数段上下に組み合わせることにより、所望の遮音性能が得られるとともに、製造コスト、運搬コスト、及び取付コストのコストダウンを図ることができる遮音壁を提供することにある。
第1発明に係る遮音壁は、複数の遮音パネルが上下に複数段組み合わされた遮音壁であって、遮音性能が異なる複数種類の遮音パネルを備え、遮音性能の異なる異種類の遮音パネルが上下に組み合され、前記遮音パネルは、一面に複数の孔が穿設されたパネル筐体を備え、このパネル筐体内に吸音材が挿置されており、前記パネル筐体内に、遮音性能を向上させるための遮音板材を挿置するか否か、又は挿置する前記遮音板材の重量を変えることにより前記異種類の遮音パネルが構成されていることを特徴とする。
発明に係る遮音壁は、第発明において、前記パネル筐体は、前記異種類の遮音パネル全て共通した形状となっていることを特徴とする。
発明に係る遮音壁は、第発明において、前記遮音板材は、短辺である左右の端部が折り返されて前記パネル筐体に止め付けられ、前記パネル筐体は、上端の小端に沿って延伸する凸条部が形成され、下端の小端に沿って延伸する凹条部が形成されており、前記遮音パネルの上下の組み合させは、下段の遮音パネルの前記凸条部に、上段の遮音パネルの前記凹条部が嵌め込まれて組み合わされていることを特徴とする。
発明に係る遮音壁は、第発明において、前記遮音板材は、長辺である上下の端部が折り返されて前記パネル筐体に止め付けられ、前記パネル筐体は、上端の小端に沿って延伸して水平方向のズレを係止する係止条部が形成され、下端の小端に沿って前記係止条部を受け入れる段部が形成されており、前記遮音パネルの上下の組み合させは、下段の遮音パネルの前記係止条部に、上段の遮音パネルの前記段部が係止されて組み合わされているとともに、前記係止条部は、前記遮音板材を前記パネル筐体に止め付けるリベットなどの連結具が内部に隠蔽されるように折り返されて形成されていることを特徴とする。
発明に係る遮音壁は、第発明ないし第発明のいずれかの発明において、前記パネル筐体及び前記遮音板材は、鋼板等の金属板から形成されていることを特徴とする。
第1発明〜第発明によれば、遮音性能が異なる複数種類の遮音パネルを複数段上下に組み合わせるという新しい着想により、騒音源の高さを考慮し、騒音源の近くの高さの段には、遮音性能が高く重い遮音パネルを配置するとともに、騒音源から離れるに従って、遮音性能が低く軽い遮音パネルに変えて配置して遮音壁を構成することができ、遮音壁として所望の遮音性能が得られるとともに、製造コスト、運搬コスト、及び取付コストのコストダウンを図ることができる。
特に、第2発明によれば、遮音パネルの部品を極力共通化して遮音性能の異なる異種類の遮音パネルを製造することができ、スケールメリットを享受することができるとともに、部品の管理、購入コストを下げて、遮音パネルの製造コストをさらに低減することができる。
特に、第発明及び第発明によれば、遮音パネルの上下の組み合させが、下段の遮音パネルの凸条部に上段の遮音パネルの凹条部が嵌め込まれているか、又は下段の遮音パネルの係止条部に上段の遮音パネルの段部が係止されていることで固定されているので、上下の遮音壁間に隙間が生じることはなく、隙間からの音漏れを防止することができる。
特に、第発明によれば、遮音板材は、長手方向である上下の端部がパネル筐体に止め付けられており、その連結具が係止条部の内部に隠蔽されているので、遮音板材の固定が強固になっているとともに、その連結具が外部から見えないようになっており、見栄えが良いだけでなく、連結具が風雨に晒されることがなくなり、連結具の耐久性が向上して、ひいては、さらに遮音パネルの耐久性が向上する。
特に、第発明によれば、安価で耐久性、信頼性のある鋼板等の金属板により前記パネル筐体及び前記遮音板材を形成することができる。
本発明の第1実施形態に係る遮音壁を示す正面図である。 同上の遮音壁の遮音パネルの種類を鉛直面で一部切断して示す部分切断斜視図である。 同上の遮音パネルのパネル筐体を主に示す斜視図である。 同上のパネル筐体を示す正面図である。 同上のパネル筐体を示す右側面図である。 同上のパネル筐体を示す平面図である。 同上のパネル筐体を示す図4のA−A線断面図である。 同上のパネル筐体を示す図4のB−B線断面図である。 図1の遮音壁の遮音パネルの支柱への固定状態を主に示す部分拡大水平断面図である。 同上の遮音壁の遮音パネルの下段と上段との連結状態を主に示す部分拡大鉛直断面図である。 本発明の第2実施形態に係る遮音壁の遮音パネルのパネル筐体を主に示す斜視図である。 同上のパネル筐体を示す正面図である。 同上のパネル筐体を示す右側面図である。 同上のパネル筐体を示す平面図である。 同上のパネル筐体を示す図12のA’−A’線断面図である。 同上のパネル筐体を示す図12のB’−B’線断面図である。 本発明の第2実施形態に係る遮音壁の遮音パネルの下段と上段との連結状態を主に示す部分拡大鉛直断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る遮音壁について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
先ず、図1〜図10を用いて、本発明の第1実施形態に係る遮音壁について説明する。第1実施形態に係る遮音壁1は、図1に示すように、複数の支柱2と、この支柱2と支柱2との間に嵌め込まれた複数の遮音パネル3などから構成されており、騒音源からの騒音を遮断する機能を有している。本発明に係る遮音壁は、遮音パネルの段数は特に限定されないが、図1には、第1実施形態に係る遮音壁1として遮音パネル3が上下に4段積層された遮音壁を例示している。
(支柱)
本実施形態に係る支柱2は、フランジ間隔が100mm又は175mmのH形鋼からなる。勿論、本発明に係る支柱は、その間に後述の遮音パネル3を止め付けることができ、遮音壁として想定される風圧等に耐えられるものであれば、角形パイプや溝形鋼、I形鋼など他の鋼材や木材その他の素材からなる支柱でも代替可能である。
(遮音パネル)
本実施形態に係る遮音パネル3は、図2に示すように、遮音性能の異なるタイプ1〜3の3種類の遮音パネル31、32、33があり、これらの遮音パネル31、32、33は、共通する同一形状のパネル筐体30を有し、このパネル筐体30内に後述の吸音材Pが挿置されている。
パネル筐体30は、図3〜図10に示すように、材質が構造用の鋼板からなり、厚さ0.6mmの正面板30a(t0.6×496×1960)と、鉛直断面略コの字状の厚さ1.6mmの背面板30b(t1.6×735×1960)と、左右2枚の厚さ1.6mmの側面板30c,30d(t1.6×135×483)などから構成され、概形が厚さ75mm×高さ500mm×幅1960mmの横長な略直方体のパネルである。
正面板30aは、図3、図4等に示すように、直径15mmの孔が複数穿設されたパンチングメタルであり、上端となる短手方向の端部が折り返されて背面板30bの上面を覆い、鉛直断面において直角三角形の斜辺と垂辺を形成する係止条部30eが長手方向に沿って形成されている。また、背面板30bは、下端の小端となる折り返された下面の正面側に、直角に折り返されて入隅となっている係止条部30eで係止される段部30fが長手方向に沿って形成されている。
(吸音材)
なお、パネル筐体30内に挿置される吸音材P(図7、図8参照)は、ポリエステル繊維からなる吸音材である。勿論、本発明に係る吸音材は、他の合成樹脂からなる繊維材でも良いし、発泡樹脂などの多孔質材などであっても良い。要するに、本発明に係る吸音材は、吸音材内において、音波を乱反射させて減衰して吸音できるものであれば適用可能である。
(遮音パネルの種類)
また、3種類の遮音パネル31、32、33の違いは、図2、図8等に示すように、遮音性能を向上させるための遮音板材を挿置するか否か、又は挿置する遮音板材の重量の違いである。一番遮音性能の低いタイプ1の遮音パネル31は、パネル筐体30内に吸音材Pが挿置されているだけで、遮音板材は装着されていない。
遮音性能が中程度のタイプ2の遮音パネル32は、図2、図7、図8等に示すように、パネル筐体30の鉛直断面中央付近に遮音性能を向上させるための遮音板材S1が取り付けられており、その両側(正面側と背面側)に吸音材Pが配置されている。この遮音板材S1は、構造用の鋼板からなる厚さ1.6mmの鋼板(t1.6×580×1800)であり、背景技術で述べた「質量則」により音響透過損失を大きくして遮音する機能を有している。
遮音性能が一番高いタイプ3の遮音パネル33には、遮音板材S2が挿置され、この遮音板材S2は、構造用の鋼板からなる厚さ3.2mmの鋼板(t3.2×580×1800)である。
前述の遮音板材S1及び遮音板材S2のパネル筐体30への固定は、図8に示すように、遮音板材S1及びの遮音板材S2の長辺である上下の端部が折り返されてパネル筐体30の内面にステンレス製のリベットなどの連結具Rで止め付けられることにより固定されている。このように、パネル筐体30では、遮音板材S1及びの遮音板材S2の長辺を固定できるため、筐体30へ強固に固定することができる。
また、図8に示すように、この遮音板材S1及び遮音板材S2の上端を固定する連結具Rの頭は、直角三角形状の係止条部30eの内部に収められており、遮音板材S1及び遮音板材S2の下端を固定する連結具Rの頭は、前述の段部30f内に収められている。このため、見栄えが良いだけでなく、連結具Rが風雨に晒されることがなくなり、連結具Rの耐久性が向上して、ひいては、さらに遮音パネル3の耐久性が向上する。
(遮音パネルの支柱への固定)
次に、図9を用いて、遮音パネル3の支柱2への固定手段について説明する。遮音パネル3の左右の端部(長手方向の端部)は、支柱2のフランジ間に挿置され、M10のジャッキボルトJを伸長させることで突っ張ってフランジ間に固定されている。このように、本実施形態に係る遮音パネル3は、ジャッキボルトJを伸長させて支柱2へ固定するので、H形鋼のフランジ外面間隔(A寸法)が100mm〜125mmに対応することができる。なお、図9は、H形鋼のフランジ外面間隔(A寸法)が125mmの場合を例示している。
また、遮音パネル3の左右の端部には、ジャッキボルトJを介して伝達される圧縮力に対抗するため、構造用の鋼板の厚さ1.6mmの鋼板から水平断面コの字状に折り曲げられた左右一対の補強部材F(t1.6×360×60)が嵌装されている。
(遮音パネルの下段と上段との連結)
次に、図10を用いて、下段の遮音パネル3と、上段の遮音パネル3の連結について説明する。遮音パネル3の下段と上段との連結は、下段の遮音パネル3の上に上段の遮音パネル3を載置して前述のように、それぞれの遮音パネル3を支柱2へ固定するだけであるが、図に示すように、下段の遮音パネル3の上に上段の遮音パネル3を載置した場合に、上段の遮音パネル3の段部30fが、下段の遮音パネル3の係止条部30eの三角形状に係止されることとなる。このため、上段の遮音パネル3と下段の遮音パネル3とが水平方向(長手方向と直交する方向)にズレるおそれがなく、耐風圧性が向上することにより、遮音パネル3の耐久性が向上する。
[第2実施形態]
次に、図11〜図17を用いて、本発明の第2実施形態に係る遮音壁について説明する。第2実施形態に係る遮音壁1’が、第1実施形態に係る遮音壁1と相違する点は、パネル筐体の形状等だけであるので、その点について主に説明し、同一構成は同一符号を付し、詳細な説明を省略する。遮音壁1’は、遮音壁1と同様に、複数の支柱2と、この支柱2と支柱2との間に嵌め込まれた複数の遮音パネル3’などから構成されている(図示せず図1参照)。
(遮音パネル)
本実施形態に係る遮音パネル3’は、遮音パネル3と同様に、遮音性能の異なるタイプ1〜3の3種類の遮音パネル31’、32’、33’があり(図示せず)、これらの遮音パネル31’、32’、33’は、共通する同一形状のパネル筐体30’を有し、このパネル筐体30’内に前述の吸音材Pが挿置されている(図2参照)。
(遮音パネルの種類)
一番遮音性能の低いタイプ1の遮音パネル31’は、パネル筐体30’内に吸音材Pが挿置されているだけで、遮音板材は装着されていない。遮音性能が中程度のタイプ2の遮音パネル32’は、図に示すように、パネル筐体30’の鉛直断面中央付近に遮音性能を向上させるための遮音板材S1’が取り付けられており、その両側(正面側と背面側)に吸音材Pが配置されている。また、遮音性能が一番高いタイプ3の遮音パネル33’には、遮音板材S2が挿置されている。
この遮音板材S1’は、図11等に示すように、構造用の鋼板からなる厚さ1.6mmの鋼板(t1.6×487×1910)であり、遮音板材S2’は、同様に、構造用の鋼板からなる厚さ3.2mmの鋼板(t3.2×580×1800)である。これらの遮音板材S1’及び遮音板材S2’は、図に示すように、左右の端部が折り曲げられてパネル筐体30’の内面にステンレス製のリベットなどの連結具Rで止め付けられている。
パネル筐体30’は、前述のパネル筐体30と同材からなり、概形も略同寸法であり、略同構成の正面板30a’(t0.6×487×1960)と、背面板30b’(t1.6×735×1960)と、側面板30c’,30d’(t1.6×135×483)と、補強部材Fなどから構成されている。
(相違点)
パネル筐体30’が、前述のパネル筐体30と相違する点は係止条部30eや段部30fではなく、図11〜図17に示すように、背面板30b’の上端の小端となる折り返された上面には、長手方法に沿って延伸する凸条部30e’が形成され、背面板30b’の下端の小端となる折り返された下面には、長手方向に沿って延伸する凹条部30f’が形成されている点である。
(遮音パネルの下段と上段との連結)
パネル筐体30’が、このように構成されているため、遮音パネル3’の下段と上段との連結は、遮音パネル3と同様に、下段の遮音パネル3’の上に上段の遮音パネル3’を載置してそれぞれの遮音パネル3’を支柱2へ固定するだけであるが、図17に示すように、下段の遮音パネル3’の上に上段の遮音パネル3’を載置した場合に、上段の遮音パネル3’の凹条部30f’が、下段の遮音パネル3の凸条部30e’に嵌合されることとなる。このため、上段の遮音パネル3’と下段の遮音パネル3’とが水平方向(長手方向と直交する方向)にズレるおそれがなく、耐風圧性が向上することにより、遮音パネル3’の耐久性が向上する。
以上説明した遮音壁1及び遮音壁1’によれば、遮音性能が異なる複数種類の遮音パネルを複数段上下に組み合わせるという新しい着想により、騒音源の高さを考慮し、騒音源の近くの高さの段には、遮音性能が高く重い遮音パネル33、33’を配置するとともに、騒音源から離れるに従って、遮音性能が低く軽い遮音パネル31,31’に変えて配置して遮音壁1又は遮音壁1’を構成することができ、遮音壁として所望の遮音性能が得られるとともに、製造コスト、運搬コスト、及び取付コストのコストダウンを図ることができる。
また、遮音性能の違う3種類の遮音パネル31,32,33又は遮音パネル31’,32’,33’であっても、共通した同一のパネル筐体30又はパネル筐体30’と、同材からなる吸音材Pと、2種類の遮音板材S1,遮音板材S2又は遮音板材S1’,遮音板材S2’の主要部材だけで構成することができる。このため、遮音壁1及び遮音壁1’によれば、スケールメリットを享受することができるとともに、部品の管理、購入コストを下げて、製造コストをさらに低減することができる。
次に、遮音パネルの全段の合計重量が最軽量となる組合せの決定方法の一例について説明する。
各段の遮音パネルのスリット減衰(開口からの透過減衰)を算出する。
そして、算出したスリット減衰と各遮音パネルの遮音性能に応じて各段の遮音パネルの透過減衰を算出する。
次に、各段の遮音パネルの透過減衰を足し合わせて全段、即ち、壁全体の透過減衰を算出するとともに、遮音壁の先端形状を反映し、遮音壁全体の回析減衰、及び距離減衰を算出し、騒音源の音圧レベルから壁全体の透過減衰と距離減衰と回析減衰との合計を差し引き、受音点の騒音レベルを求める。
このような算出方法により、遮音性能の違う全ての種類の遮音パネルの組み合わせにおいて、受音点の騒音レベルを算出する。そして、騒音レベルを算出する受音点を評価領域において一定間隔ごとに繰り返し、評価領域の騒音レベルの分布等を解析して、解析結果が目標値より下回っているとともに、遮音パネルの全段の合計重量が最軽量となっている組合せを決定する。
このように、遮音性能を満足するとともに遮音パネルの全段の合計重量が最軽量となる組合せを決定すれば、遮音壁として所望の遮音性能が得られるうえ、合計重量が最軽量となっているので、最小コストで最大限の遮音性能を得ることができる。
以上、本発明の実施形態に係る遮音壁について詳細に説明したが、前述した又は図示した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたって具体化した一実施形態を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。特に、遮音壁として遮音パネルを直線状に積み上げ鉛直面に沿った遮音壁を例示したが、途中で屈曲していても構わない。その場合でも同様の作用効果を奏することは明らかである。
また、遮音壁として共通した形状のパネル筐体からなる遮音パネルを上下に組み合わせたものを例示して説明したが、複数段に積み上げられた遮音パネルの一部の代わりに開口を有するパネルや透明なパネルが挿置されていたりするなど違う形態のパネル筐体からなるパネルが嵌め込まれた遮音壁であっても構わない。要するに、遮音性能の異なる異種類の遮音パネルが上下に組み合されている部分がし遮音壁の一部にあればよい。その場合でも、遮音壁として所望の遮音性能が得られる最適な配置ができ、最小コストで最大限の遮音性能を得ることができる。
1,1’ :遮音壁
2 :支柱
3,3’ :遮音パネル
31,32,33 :遮音パネル
31’,32’,33’ :遮音パネル
30,30’ :パネル筐体
30a,30a’ :正面板
30b、30b’ :平面板
30c,30c’,30d,30d’:側面板
30e :係止条部
30e’ :凸条部
30f :段部
30f’ :凹条部
F :補強部材
J :ジャッキボルト
P :吸音材
R :連結具
S1,S1’,S2,S2’ :遮音板材

Claims (5)

  1. 複数の遮音パネルが上下に複数段組み合わされた遮音壁であって、
    遮音性能が異なる複数種類の遮音パネルを備え、遮音性能の異なる異種類の遮音パネルが上下に組み合され、
    前記遮音パネルは、一面に複数の孔が穿設されたパネル筐体を備え、このパネル筐体内に吸音材が挿置されており、
    前記パネル筐体内に、遮音性能を向上させるための遮音板材を挿置するか否か、又は挿置する前記遮音板材の重量を変えることにより前記異種類の遮音パネルが構成されていること
    を特徴とする遮音壁。
  2. 前記パネル筐体は、前記異種類の遮音パネル全て共通した形状となっていること
    を特徴とする請求項に記載の遮音壁。
  3. 前記遮音板材は、短辺である左右の端部が折り返されて前記パネル筐体に止め付けられ、
    前記パネル筐体は、上端の小端に沿って延伸する凸条部が形成され、下端の小端に沿って延伸する凹条部が形成されており、
    前記遮音パネルの上下の組み合させは、下段の遮音パネルの前記凸条部に、上段の遮音パネルの前記凹条部が嵌め込まれて組み合わされていること
    を特徴とする請求項に記載の遮音壁。
  4. 前記遮音板材は、長辺である上下の端部が折り返されて前記パネル筐体に止め付けられ、
    前記パネル筐体は、上端の小端に沿って延伸して水平方向のズレを係止する係止条部が形成され、下端の小端に沿って前記係止条部を受け入れる段部が形成されており、
    前記遮音パネルの上下の組み合させは、下段の遮音パネルの前記係止条部に、上段の遮音パネルの前記段部が係止されて組み合わされているとともに、
    前記係止条部は、前記遮音板材を前記パネル筐体に止め付けるリベットなどの連結具が内部に隠蔽されるように折り返されて形成されていること
    を特徴とする請求項に記載の遮音壁。
  5. 前記パネル筐体及び前記遮音板材は、鋼板等の金属板から形成されていること
    を特徴とする請求項ないしのいずれかに記載の遮音壁。
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