JP6604275B2 - 電力制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、太陽光発電装置から出力される発電電力をバッテリに蓄電可能に構成された電力制御システムに関する。
例えば、特許文献1に、太陽光発電装置(ソーラーパネル)から出力される発電電力をソーラーバッテリに蓄電可能に構成された電力システムが開示されている。この電力システムでは、ソーラーパネルが出力する発電電力を、ソーラー電力コンバータを介してソーラーバッテリに蓄電(充電)可能とし、またソーラーバッテリに蓄電された電力を、補機電力コンバータを介して補機バッテリに出力(放電)可能としている。
特開2014−200149号公報
上記特許文献1に記載された技術では、ソーラーパネルの発電電力と補機バッテリの充電用電力とを直接比較して、補機電力コンバータが充電のために補機バッテリへ出力する電力の増加/減少を、当該比較結果に基づいてフィードバック制御している。
このため、例えば、日射量の変化などによってソーラーパネルの発電電力が短時間で大きく上下に変動したような場合には、補機電力コンバータによる補機バッテリの充電用電力の増減制御が、この発電電力の変動に追従して短時間で頻繁に切り替わってしまうという課題がある。つまり、上記特許文献1の技術では、ソーラーパネルの発電電力の変動に反応して、補機バッテリの充電用電力が機敏に変動してしまう虞がある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、ソーラーパネルの発電電力の変動に反応して補機バッテリの充電用電力が機敏に変動してしまう虞を抑制することができる、電力制御システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、太陽光発電装置を用いた電力制御システムであって、太陽光発電装置で発生した発電電力を入力し、発電電力を第1電力に変換して出力する第1の電力変換器と、第1の電力変換器に接続され、第1の電力変換器が出力する第1電力によって充電可能な第1の蓄電池と、第1の電力変換器および第1の蓄電池に接続され、第1の電力変換器から出力される第1電力および第1の蓄電池から出力される第2電力の少なくとも一方を入力し、入力した電力を第3電力に変換して第2の蓄電池に出力する第2の電力変換器と、第1の蓄電池の蓄電量を監視し、蓄電量に応じて第1の電力変換器および第2の電力変換器が出力する電力をそれぞれ制御する制御部とを備え、制御部は、第3電力を、第1の蓄電池の蓄電量が所定の第1閾値未満であれば、ゼロに制御し、第1の蓄電池の蓄電量が第1閾値以上かつ第1閾値よりも高い所定の第3閾値未満であれば、所定の最小値から最小値よりも高い所定の最大値へ漸増する傾きを持つ一次関数で定まる値に制御し、第1の蓄電池の蓄電量が第3閾値以上であれば、最大値に制御し、制御部は、第1電力を、第1の蓄電池の蓄電量が第1閾値よりも高く第3閾値よりも低い所定の第2閾値未満であれば、最大値よりも高い所定の上限値を超えないように制限し、第1の蓄電池の蓄電量が第2閾値以上かつ第3閾値未満であれば、上限値から最大値よりも低く最小値よりも高い所定の下限値へ漸減する傾きを持つ一次関数で定まる値を超えないように制限し、第1の蓄電池の蓄電量が第3閾値以上であれば、下限値を超えないように制限する、ことを特徴とする。
この本発明では、第1の蓄電池(ソーラーバッテリ)の蓄電量(SOC値)に基づいて、第1の電力変換器(ソーラー電力コンバータ)が出力する第1電力および第2の電力変換器(補機電力コンバータ)が出力する第3電力の双方を制御する。第1の蓄電池は、太陽光発電装置(ソーラーパネル)で発生した発電電力の変動成分を積分して蓄電することができる、つまり電力の変動を吸収することができる。
この制御により、太陽光発電装置が発生する発電電力が短時間で大きく上下に変動したとしても、第1の蓄電池の蓄電量は変動を吸収して緩やかに変化するため、太陽光発電装置の発電電力の変動に反応して、第2の電力変換器が出力する第3電力、つまり第2の蓄電池(補機バッテリ)の充電用電力が機敏に変動してしまう虞を抑制することができる。すなわち、第2の電力変換器から第2の蓄電池へ、変化が少ない充電用電力を出力することができる。
また、この本発明では、第1の蓄電池の蓄電量が所定の閾値となる点を境界として、閾値未満であれば第2の電力変換器が出力する第3電力よりも第1の電力変換器が出力する第1電力の方が大きくなるように制御し、閾値を超えれば第2の電力変換器が出力する第3電力よりも第1の電力変換器が出力する第1電力の方が小さくなるように制御する。
この制御により、太陽光発電装置が発生する発電電力に応じて、第1の蓄電池の蓄電量を、第1閾値から第3閾値までのいずれかの値に収束させることができる。具体的には、第1の蓄電池の蓄電量を、第1の電力変換器が出力する第1電力と第2の電力変換器が出力する第3電力とが一致する任意の蓄電量に収束させることができる。よって、例えば、第1閾値を過放電領域に到達する前の蓄電量に設定したり、第3閾値を過充電領域に到達する前の蓄電量に設定したりすることにより、第1の蓄電池が早期に性能劣化してしまう虞を抑制することができる。
以上述べたように、本発明の電力制御システムによれば、太陽光発電装置(ソーラーパネル)の発電電力の変動に反応して第2の蓄電池(補機バッテリ)の充電用電力が機敏に変動してしまう虞を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る電力制御システムの構成例を示す図 ソーラーバッテリのSOC値と補機電力コンバータの出力電力との対応関係を示す図 ソーラーバッテリのSOC値とソーラー電力コンバータの出力電力との対応関係を示す図 図2と図3とを組み合わせた図
[概要]
本実施形態に係る太陽光発電装置を用いた電力制御システムは、ソーラーパネルが発電する電力の変動による影響を受けにくいソーラーバッテリの蓄電量(SOC値)に基づいて、補機バッテリの充電用電力を供給する電力コンバータの出力電力を制御する。これにより、当該電力コンバータの出力電力が、ソーラーパネルの発電電力の変動に反応して機敏に変動してしまう虞を抑制できる。
[電力制御システムの構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る電力制御システム100の構成例を示す図である。図1に例示した本実施形態の電力制御システム100は、ソーラーパネル110と、ソーラー電力コンバータ120と、補機電力コンバータ130と、ソーラーバッテリ140と、補機バッテリ150と、制御部160と、を備えている。図1では、電力信号が流れる配線を実線で示し、制御信号が流れる配線を破線で示している。
電力制御システム100において、ソーラーパネル110の出力端子は、ソーラー電力コンバータ120の入力端子に接続されている。ソーラー電力コンバータ120の出力端子は、補機電力コンバータ130の入力端子およびソーラーバッテリ140の入出力端子に接続されている。補機電力コンバータ130の出力端子は、補機バッテリ150の入出力端子に接続されている。制御部160は、ソーラー電力コンバータ120、補機電力コンバータ130、およびソーラーバッテリ140に、接続されている。
ソーラーパネル110は、太陽光の照射を受けて発電を行う太陽光発電装置であって、例えば太陽電池モジュールである。このソーラーパネル110は、発電によって得られた電力をソーラー電力コンバータ120に出力する。
ソーラー電力コンバータ120は、ソーラーパネル110で発生した発電電力を入力し、所定の第1電力に変換する。そして、ソーラー電力コンバータ120は、変換後の第1電力をソーラーバッテリ140および補機電力コンバータ130へ出力する。このソーラー電力コンバータ120は、例えばDC/DCコンバータおよびこのDC/DCコンバータの動作を制御する制御部などで構成される(図示せず)。また、ソーラー電力コンバータ120は、例えば周知の最大電力点追従(MPPT:Maximum Power Point Tracking)制御を用いて、ソーラーパネル110の動作点を設定することができる。このソーラー電力コンバータ120は、請求項における「第1の電力変換部」に対応する。
ソーラーバッテリ140は、例えばニッケル水素電池などの、充放電可能に構成された電力貯蔵要素である。このソーラーバッテリ140は、ソーラー電力コンバータ120が出力する第1電力によって充電可能に、ソーラー電力コンバータ120と接続されている。また、ソーラーバッテリ140は、補機バッテリ150における蓄電容量が不足してきた際など、自らの蓄電電力の一部を第2電力として放電可能に、補機電力コンバータ130と接続されている。よって、ソーラーバッテリ140の蓄電量(SOC:State Of Charge)は、ソーラー電力コンバータ120から出力される第1電力から補機電力コンバータ130へ出力する第2電力を差し引いた差分電力の積分値となる。このソーラーバッテリ140は、請求項における「第1の蓄電池」に対応する。
補機電力コンバータ130は、ソーラー電力コンバータ120が出力する第1電力およびソーラーバッテリ140が出力する第2電力の少なくとも一方を入力し、その入力した電力を所定の第3電力に変換する。そして、補機電力コンバータ130は、変換後の第3電力を補機バッテリ150へ出力する。この補機電力コンバータ130は、請求項における「第2の電力変換部」に対応する。
補機バッテリ150は、例えば鉛蓄電池などの、充放電可能に構成された電力貯蔵要素である。この補機バッテリ150は、補機電力コンバータ130が出力する第3電力によって充電可能に、補機電力コンバータ130と接続されている。よって、補機電力コンバータ130が出力する第3電力は、補機バッテリ150を充電するための充電用電力となる。また、補機バッテリ150は、図示しない補機負荷と放電可能に接続されており、補機負荷の動作に必要な電源電力を供給する。この補機バッテリ150は、請求項における「第2の蓄電池」に対応する。
制御部160は、ソーラーバッテリ140のSOC値を監視する。SOC値の監視は、電圧センサや電流センサを使用するなど、周知の手法を用いることができる。制御部160は、監視によって得られたソーラーバッテリ140のSOC値に応じて、ソーラー電力コンバータ120が出力する第1電力、および補機電力コンバータ130が出力する第3電力を、それぞれ制御する。この制御部160は、ソーラーバッテリ140のSOC値が、過放電領域に達するまで下降しないように、かつ、過充電領域に達するまで上昇しないように、ソーラー電力コンバータ120が出力する第1電力、および補機電力コンバータ130が出力する第3電力を、それぞれ制御することができる。この制御については、後述する。
なお、上述したソーラー電力コンバータ120、補機電力コンバータ130、および制御部160の全てまたは一部は、典型的には中央演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)、メモリ、および入出力インタフェースを含んだ電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)として構成され、メモリに格納されたプログラムをCPUが読み出して解釈実行することによって所定の機能を実現する。
[電力制御システムが実行する制御]
次に、図2〜図4をさらに参照して、本発明の一実施形態に係る電力制御システム100で実行されるコンバータ制御を説明する。
図2は、制御部160によって制御される、ソーラーバッテリ140のSOC値(横軸)と補機電力コンバータ130が出力する第3電力(縦軸)との対応関係を示す図である。図3は、制御部160によって制御される、ソーラーバッテリ140のSOC値(横軸)とソーラー電力コンバータ120が出力する第1電力(縦軸)との対応関係を示す図である。図4は、図2と図3とを組み合わせた図である。
図2に示すように、ソーラーバッテリ140のSOC値が第1閾値S1未満となる範囲では(0<S1)、補機電力コンバータ130が出力する第3電力は、0(ゼロ)に一定制御される。この制御は、ソーラーバッテリ140のSOC値が低い場合にソーラーバッテリ140から補機電力コンバータ130へ電力供給が行われることで、ソーラーバッテリ140が過放電状態に陥ることを回避するために行われる。例えば、補機電力コンバータ130を非動作としたり、補機電力コンバータ130の出力を遮断したりすることで、補機電力コンバータ130が出力する第3電力を0(ゼロ)に一定制御することができる。
ソーラーバッテリ140のSOC値が第1閾値S1以上かつ第3閾値S3未満となる範囲では(S1<S3)、補機電力コンバータ130が出力する第3電力は、SOC値が増加するにつれて漸増する所定の値となるように動的制御される。図2の例では、SOC値の第1閾値S1から第3閾値S3までの変化に比例して、補機電力コンバータ130が出力する第3電力が、最小の目標電力値であるP_lowから最大の目標電力値であるP_highまでの傾きを持つ一次関数で定められる値で変化する特性を示している(P_low<P_high)。
ソーラーバッテリ140のSOC値が第3閾値S3以上となる範囲では、補機電力コンバータ130が出力する第3電力は、最大の目標電力値であるP_highに一定制御される。この制御は、補機バッテリ150のSOC値によらず補機電力コンバータ130から供給される第3電力が上昇し続けることで、補機バッテリ150が過充電状態に陥ることを回避するために行われる。
一方、図3に示すように、ソーラーバッテリ140のSOC値が第2閾値S2未満となる範囲では(S1<S2<S3)、ソーラー電力コンバータ120が出力する第1電力は、上限の制限電力値であるP_maxを超えないように出力制限される(P_high<P_max)。この制御は、ソーラーバッテリ140のSOC値が高い場合にソーラー電力コンバータ120からソーラーバッテリ140へ電力供給が行われることで、ソーラーバッテリ140が過充電状態に陥ることを回避するために行われる。
ソーラーバッテリ140のSOC値が第2閾値S2以上かつ第3閾値S3未満となる範囲では、ソーラー電力コンバータ120が出力する第1電力は、SOC値が増加するにつれて漸減する所定の値を超えないように動的制限される。図3の例では、SOC値の第2閾値S2から第3閾値S3までの変化に比例して、ソーラー電力コンバータ120が出力する第1電力が、上限の制限電力値であるP_maxから下限の制限電力値であるP_minまでの傾きを持つ一次関数で定められる値で変化する特性を示している(P_low<P_min<P_high)。
ソーラーバッテリ140のSOC値が第3閾値S3以上かつ第4閾値S4未満となる範囲では(S3<S4)、ソーラー電力コンバータ120が出力する第1電力は、下限の制限電力値であるP_minを超えないように出力制限される。
ソーラーバッテリ140のSOC値が第4閾値S4以上となる範囲では、ソーラー電力コンバータ120が出力する第1電力は、0(ゼロ)に一定制御される。例えば、ソーラー電力コンバータ120を非動作としたり、ソーラー電力コンバータ120の出力を遮断したりすることで、ソーラー電力コンバータ120が出力する第1電力を0(ゼロ)に一定制御することができる。
[電力制御システムの制御による作用]
上述した補機電力コンバータ130の出力電力制御(図2)と、ソーラー電力コンバータ120の出力電力制御(図3)とを、ソーラーバッテリ140のSOC値の変化に応じて協調させて実施することによって(図4)、次のような作用が生じる。
まず、ソーラー電力コンバータ120の出力電力が上限の制限電力値であるP_maxを超えるほど、ソーラーパネル110によって発電される電力が十分にある場合を考える。この場合、ソーラー電力コンバータ120が出力する第1電力は、図3の実線上の値を取る、つまり出力が制限されることになる。
図4において、ソーラーバッテリ140のSOC値がソーラー電力コンバータ120の出力電力と補機電力コンバータ130の出力電力とが一致する閾値C未満の範囲では、補機電力コンバータ130が出力する第3電力よりもソーラー電力コンバータ120が出力する第1電力の方が大きい。このため、ソーラーバッテリ140のSOC値は、ソーラー電力コンバータ120が出力する第1電力から補機電力コンバータ130が出力する第3電力を差し引いた差分である余剰電力の蓄積によって、上昇する方向に変化する。
一方、図4において、ソーラーバッテリ140のSOC値が閾値Cを超える範囲では、補機電力コンバータ130が出力する第3電力よりもソーラー電力コンバータ120が出力する第1電力の方が小さい。このため、ソーラーバッテリ140のSOC値は、補機電力コンバータ130が出力する第3電力からソーラー電力コンバータ120が出力する第1電力を差し引いた差分である不足電力の放出によって、下降する方向に変化する。
すなわち、電力制御システム100が、太陽光の照射量が十分にありソーラーパネル110によって発電される電力がP_maxよりも高くなる環境(日射強度最大環境)に置かれている場合には、ソーラーバッテリ140のSOC値は、ソーラー電力コンバータ120が出力する第1電力の値と補機電力コンバータ130が出力する第3電力の値とが一致する閾値Cに収束する(落ち着く)ことになる。この閾値Cが、日射強度最大環境の下で安定するソーラーバッテリ140のSOC値となる。
次に、ソーラー電力コンバータ120の出力電力が上限の制限電力値であるP_maxに満たず、ソーラーパネル110によって発電される電力が十分でない場合を考える。この場合、ソーラー電力コンバータ120が出力する第1電力は、図3の実線以下となる任意の値を取ることになる。
しかしながらこの場合であっても、補機電力コンバータ130が出力する第3電力よりもソーラー電力コンバータ120が出力する第1電力の方が大きければ、余剰電力の蓄積によってソーラーバッテリ140のSOC値は上昇する方向に変化する。また、補機電力コンバータ130が出力する第3電力よりもソーラー電力コンバータ120が出力する第1電力の方が小さければ、不足電力の放出によってソーラーバッテリ140のSOC値は下降する方向に変化する。
すなわち、電力制御システム100が、太陽光の照射量が不十分であってソーラーパネル110によって発電される電力がP_maxよりも高くならない環境に置かれている場合であっても、ソーラーバッテリ140のSOC値は、ソーラー電力コンバータ120が出力する第1電力の値と補機電力コンバータ130が出力する第3電力の値とが最終的に一致する第1閾値S1〜第3閾値S3の範囲内における任意の値に収束する(落ち着く)ことになる。
そして、ソーラーパネル110による電力の発電がなく、ソーラー電力コンバータ120が出力する第1電力が0(ゼロ)である環境(日射強度ゼロ環境)になった場合には、ソーラーバッテリ140のSOC値が第1閾値S1未満となった時点で補機電力コンバータ130が出力する第3電力が0(ゼロ)に制御される。よって、この第1閾値S1が、日射強度ゼロ環境の下で安定するソーラーバッテリ140のSOC値となる。
[本実施形態における効果]
上述した本発明の一実施形態に係る電力制御システム100によれば、ソーラーバッテリ140のSOC値に基づいて、ソーラー電力コンバータ120の出力電力(第1電力)および補機電力コンバータ130の出力電力(第3電力)の双方を制御している。特に、ソーラーパネル110で発生した発電電力を直接判断するのではなく、ソーラーパネル110で発生した発電電力の変動成分を積分して蓄電するソーラーバッテリ140のSOC値を判断して、ソーラー電力コンバータ120および補機電力コンバータ130の出力電力を制御する。
この制御により、例えば日射量の変化などによってソーラーパネル110が発生する発電電力が短時間で大きく上下に変動したとしても、ソーラーバッテリ140のSOC値は変動を吸収して緩やかに変化する。よって、ソーラーパネル110の発電電力の変動に反応して、補機電力コンバータ130の出力電力、つまり補機バッテリ150の充電用電力が機敏に変動してしまう虞を抑制することができる。すなわち、補機電力コンバータ130から補機バッテリ150へ、変化が少ない充電用電力を出力することができる。
また、本発明の一実施形態に係る電力制御システム100によれば、ソーラーバッテリ140の任意のSOC値を境界として、当該任意のSOC値未満であれば補機電力コンバータ130の出力電力(第3電力)よりもソーラー電力コンバータ120の出力電力(第1電力)の方が大きくなるように制御し、当該任意のSOC値以上であれば補機電力コンバータ130の出力電力(第3電力)よりもソーラー電力コンバータ120の出力電力(第1電力)の方が小さくなるように制御する。
この制御により、ソーラーパネル110が発生する発電電力に応じて、ソーラーバッテリ140のSOC値を、第1閾値S1から第3閾値S3までのいずれかの値に収束させる(落ち着かせる)ことができる。具体的には、ソーラーバッテリ140のSOC値を、ソーラー電力コンバータ120の出力電力と補機電力コンバータ130の出力電力とが一致する任意のSOC値に収束させることができる。よって、例えば、第1閾値S1を過放電領域に到達する前のSOC値に設定したり、第3閾値S3を過充電領域に到達する前のSOC値に設定したりすることにより、ソーラーバッテリ140が早期に性能劣化してしまう虞を抑制することができる。
本発明は、太陽光発電装置から出力される発電電力をバッテリに蓄電可能に構成された電力制御システムとして利用可能である。
100 電力制御システム
110 ソーラーパネル
120 ソーラー電力コンバータ(第1の電力変換部)
130 補機電力コンバータ(第2の電力変換部)
140 ソーラーバッテリ(第1の蓄電池)
150 補機バッテリ(第2の蓄電池)
160 制御部

Claims (1)

  1. 太陽光発電装置を用いた電力制御システムであって、
    前記太陽光発電装置で発生した発電電力を入力し、当該発電電力を第1電力に変換して出力する第1の電力変換器と、
    前記第1の電力変換器に接続され、前記第1の電力変換器が出力する前記第1電力によって充電可能な第1の蓄電池と、
    前記第1の電力変換器および前記第1の蓄電池に接続され、前記第1の電力変換器から出力される前記第1電力および前記第1の蓄電池から出力される第2電力の少なくとも一方を入力し、当該入力した電力を第3電力に変換して第2の蓄電池に出力する第2の電力変換器と、
    前記第1の蓄電池の蓄電量を監視し、当該蓄電量に応じて前記第1の電力変換器および前記第2の電力変換器が出力する電力をそれぞれ制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記第3電力を、
    前記第1の蓄電池の蓄電量が所定の第1閾値未満であれば、ゼロに制御し、
    前記第1の蓄電池の蓄電量が前記第1閾値以上かつ前記第1閾値よりも高い所定の第3閾値未満であれば、所定の最小値から当該最小値よりも高い所定の最大値へ漸増する傾きを持つ一次関数で定まる値に制御し、
    前記第1の蓄電池の蓄電量が前記第3閾値以上であれば、前記最大値に制御し、
    前記制御部は、前記第1電力を、
    前記第1の蓄電池の蓄電量が前記第1閾値よりも高く前記第3閾値よりも低い所定の第2閾値未満であれば、前記最大値よりも高い所定の上限値を超えないように制限し、
    前記第1の蓄電池の蓄電量が前記第2閾値以上かつ前記第3閾値未満であれば、前記上限値から前記最大値よりも低く前記最小値よりも高い所定の下限値へ漸減する傾きを持つ一次関数で定まる値を超えないように制限し、
    前記第1の蓄電池の蓄電量が前記第3閾値以上であれば、前記下限値を超えないように制限する、
    電力制御システム。
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