JP6603766B2 - 画像生成装置及び画像生成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像生成装置及び画像生成方法に関する。
集積回路等の計測対象物を検査する技術として、EOP(Electro Optical Probing)やEOFM(Electro-Optical Frequency Mapping)と称される光プロービング技術が知られている(例えば特許文献1参照)。光プロービング技術では、光源から出射された光を集積回路に照射し、集積回路からの計測光(反射光)を光センサにより検出して、検出信号を取得する。そして、取得した検出信号において、目的とする周波数を選び出し、その振幅エネルギーを時間的な経過として画像表示する。または、2次元のマッピングとして画像表示する。これらにより、目的とした周波数で動作している回路の位置を特定することができる。
特開2007−064975号公報
上述したような光プロービング技術は、集積回路等の半導体デバイスにおける故障個所及び故障原因などを特定し得る。ここで、上述した特許文献1及び2の方法における画像表示では、画像のS/N比が十分な高さとならない場合がある。そこで、本発明は、画像のS/N比向上が図られた画像生成装置及び画像生成方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る画像生成装置は、光源から出射された光を計測対象物に照射し、計測対象物からの計測光に基づき画像を生成する画像生成装置であって、計測光を検出する光検出器と、光検出器に一定の電圧である第1の電圧を印加し電流を供給する電源部と、電源部により光検出器に供給される電流の大きさに応じて、第1の信号を生成する信号生成部と、第1の信号に基づいて第1の画像を生成する第1の画像生成部と、を備える。
この画像生成装置では、電源部から光検出器に対して、一定の電圧が印加され電流が供給される。よって、電源部から光検出器に供給される電流は、計測対象物の計測光の強さに応じたものとなる。そして、該電流に基づいて第1の信号が生成され、該第1の信号に基づいて第1の画像が生成されるので、第1の画像を、計測対象物の計測光の強さに応じたものとできる。このように、計測対象物の計測光に応じた画像(第1の画像)を、光検出器によって検出された信号(検出信号)によらずに取得することができるので、例えば計測対象物の計測光に応じた画像を2つ取得したい場合に、一方を上述した第1の画像として取得し、他方を光検出器の検出信号から取得することができる。例えば、光検出器の検出信号を周波数帯により分岐して2つの画像を取得した場合には、画像のS/N比が低下する場合がある。この点、本発明に係る画像生成装置のように、一方の画像を光検出器の検出信号によらずに取得することにより、検出信号の分岐が不要となり、画像のS/N比を向上させることができる。
本発明の一側面に係る画像生成装置では、電源部は、第1の電圧とは異なる第2の電圧を供給する電源と、電源から供給される第2の電圧を第1の電圧に変圧する変圧部とを有していてもよい。電源部において所定の電圧が一定の電圧に変圧されることにより、光検出器に供給される電流の大きさに応じた第1の信号及び第1の画像を確実に生成することができる。
本発明の一側面に係る画像生成装置では、信号生成部は、変圧部から光検出器に流れる電流を計測し、第1の信号を生成してもよい。これにより、光検出器に供給される電流を確実に計測することができる。
本発明の一側面に係る画像生成装置では、信号生成部は、電源と変圧部とを結ぶ配線を流れる電流を計測する第1の電流検出器と、変圧部と接地電位線とを結ぶ配線を流れる電流を計測する第2の電流検出器とを有し、第1の電流検出器が計測した電流及び第2の電流検出器が計測した電流の差に基づき、電源から光検出器に供給される電流を計測し、第1の信号を生成してもよい。第1の電流検出器が計測した電流及び第2の電流検出器が計測した電流の差と、電源部(より詳細には変圧部)から光検出器に供給される電流とは、所定の対応関係を有するので、上述した電流の差に基づいて、電源から光検出器に供給される電流を確実に計測することができる。
本発明の一側面に係る画像生成装置では、変圧部は、DC/DCコンバータであってもよい。これにより、一定の電圧への変圧を確実に行うことができる。
本発明の一側面に係る画像生成装置では、計測対象物は、半導体デバイスであってもよい。計測対象物が半導体デバイスである場合には、画像のS/N比向上を効果的に実現することができる。
本発明の一側面に係る画像生成装置では、光検出器が出力する第2の信号に基づき、所定の周波数若しくは周波数帯域における、第2の信号の同相成分及び直交位相成分を示す値、振幅、並びに位相、の少なくとも1つを計測する計測部を更に備えてもよい。これにより、光検出器が出力する第2の信号(検出信号)から、画像生成に係るパラメータを計測することができる。
本発明の一側面に係る画像生成装置では、計測部により計測された、所定の周波数若しくは周波数帯域における、第2の信号の同相成分及び直交位相成分を示す値、振幅、並びに位相、の少なくとも1つに基づいて第2の画像を生成する第2の画像生成部を更に備えてもよい。これにより、第2の信号から第2の画像(例えば、EOFM像)を生成することができる。このため、第1の信号から第1の画像を取得するとともに、第2の信号から第2の画像を取得することができる。
本発明の一側面に係る画像生成装置では、第1の画像と第2の画像とを重畳して表示する表示部を更に備えてもよい。これにより、例えば第1の画像をパターン像とし、第2の画像をEOFM像としたスーパーインポーズ像を取得することができる。
本発明の一側面に係る画像生成方法は、光源から出射された光を計測対象物に照射し、計測対象物からの計測光に基づき画像を生成する画像生成方法であって、計測光を検出する光検出器に対して、一定の電圧である第1の電圧を印加し電流を供給するステップと、光検出器に供給された電流の大きさに応じて、第1の信号を生成するステップと、第1の信号に基づいて第1の画像を生成するステップと、を備える。
本発明の一側面に係る画像生成方法では、第1の電圧を印加し電流を供給するステップにおいて、電源が、第1の電圧とは異なる第2の電圧を供給し、変圧部が、電源から供給される第2の電圧を第1の電圧に変圧してもよい。
本発明の一側面に係る画像生成方法では、第1の信号を生成するステップにおいて、変圧部から光検出器に流れる電流を計測し、第1の信号を生成してもよい。
本発明の一側面に係る画像生成方法では、第1の信号を生成するステップにおいて、第1の電流検出器が、電源と変圧部とを結ぶ配線を流れる電流を計測し、第2の電流検出器が、変圧部と接地電位線とを結ぶ配線を流れる電流を計測し、第1の電流検出器が計測した電流及び第2の電流検出器が計測した電流の差に基づき、電源から光検出器に供給される電流を計測し、第1の信号を生成してもよい。
本発明によれば、画像のS/N比向上が図られた画像生成装置及び画像生成方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態の画像生成装置の構成図である。 図1の画像生成装置における光センサユニットの構成図である。 図2の光センサユニットにおける電流検出器を示す図である。 本発明の第2実施形態の画像生成装置における電流検出器を示す図である。 本発明の第3実施形態の画像生成装置における電流検出器を示す図である。 変形例に係る電圧変換の構成を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
図1に示されるように、第1実施形態に係る画像生成装置1は、計測対象物であって被検査デバイス(DUT:Device Under Test)である半導体デバイス2において異常発生箇所を特定する等、半導体デバイス2を検査するための装置である。半導体デバイス2としては、トランジスタ等のPNジャンクションを有する集積回路(例えば、小規模集積回路(SSI:Small Scale Integration)、中規模集積回路(MSI:Medium Scale Integration)、大規模集積回路(LSI:Large Scale Integration)、超大規模集積回路(VLSI:Very Large Scale Integration)、超々大規模集積回路(ULSI:Ultra Large Scale Integration)、ギガ・スケール集積回路(GSI:Giga Scale Integration))、大電流用/高圧用MOSトランジスタ及びバイポーラトランジスタ等がある。
半導体デバイス2には、デバイス制御ケーブル23を介してテスタユニット17が電気的に接続されている。テスタユニット17は、電源(図示せず)によって動作させられ、半導体デバイス2に所定のテスト信号(テストパターン)を繰り返し印加する。当該テスト信号によって、半導体デバイス2に形成されているトランジスタ等の素子が駆動させられる。半導体デバイス2には様々なトランジスタが形成されているため、各トランジスタのON/OFFの組み合わせによって、複数の駆動周波数が存在する。そのため、半導体デバイス2からの計測光(反射光)の変調周波数も複数存在する。テスタユニット17は、パルスジェネレータを有するものであってもよい。テスタユニット17は、タイミング信号ケーブル24により後述するスペクトラムアナライザ16に電気的に接続されている。
画像生成装置1は、レーザ光源3を備えている。レーザ光源3は、電源(図示せず)によって動作させられ、半導体デバイス2に照射される光を発生し出射する。レーザ光源3は、コヒーレントな光であるレーザ光を発生する、ランプ系レーザ光源やレーザダイオード等である。レーザ光源3から出射された光は、偏光保存シングルモード光カプラ4、及び、プローブ光用の偏光保存シングルモード光ファイバ5を介してスキャン光学系6に導光される。
スキャン光学系6は、スキャンヘッド7及びレンズ系8(例えば対物レンズ)を有しており、例えばガルバノミラー等の光走査素子によって構成されている。スキャンヘッド7に導かれた光はレンズ系8によって半導体デバイス2上に集光される。これにより、スキャン光学系6に導かれた光は、半導体デバイス2の所定の照射位置に結像される。当該光の照射位置は、スキャン光学系6により、半導体デバイス2に対して2次元的に走査される。スキャン光学系6により走査される照射位置は、レーザスキャンコントローラ9により制御されている。レーザスキャンコントローラ9は、レーザスキャンコントローラ制御ケーブル19によりスキャン光学系6のスキャンヘッド7、及びレーザ光源3に電気的に接続されている。レーザスキャンコントローラ9は、例えば、スキャン光学系6に対して、照射位置を、直交するx軸及びy軸における位置(x位置,y位置)により示される2次元の位置情報によって指定する。レーザスキャンコントローラ9は、x位置及びy位置により示される照射位置を、制御ケーブル22を介して電気的に接続された制御装置10に入力する。なお、スキャン光学系6の各構成(スキャンヘッド7、レンズ系8)、及び半導体デバイス2は、暗箱11内に配置されている。
レーザ光源3から出射された光が半導体デバイス2に照射された際に半導体デバイス2において反射された計測光は、レンズ系8によってスキャンヘッド7に戻され、戻り光用の光ファイバ12を介して、光センサユニット13に導光される。光センサユニット13は、図2に示されるように、計測光を検出して検出信号(第2の信号)を出力する光センサ(光検出器)13aと、該光センサ13aに一定の電圧V2(第1の電圧)を印加し電流I2を供給する光センサ電源(電源部)13bと、を有している。光センサ13a及び光センサ電源13bは、光センサ電源ライン13xにより電気的に接続されている。光センサ13aは、例えばフォトダイオード、アバランシェフォトダイオード、光電子増倍管、又はエリアイメージセンサ等によって構成されている。
図3に示されるように、光センサ電源13bは、所定の電圧(電力)を供給するボード電源13c(電源)と、ボード電源13cから電圧の供給を受けるDC/DCコンバータ13d(変圧部)とを有している。ボード電源13cは、DC/DCコンバータ13dに対して所定の電圧V1(第2の電圧)を供給する。DC/DCコンバータ13dとしては、例えばスイッチング素子を利用した電圧変換器であるスイッチングレギュレータや、トランジスタのような電圧電流制御素子を利用した電圧比較器であるリニアレギュレータを用いることができる。DC/DCコンバータ13dは、ボード電源13cから供給される電圧V1を、光センサ13a用の一定の電圧V2に変圧し、該電圧V2を光センサ13aに印加し、光センサ13aに電流I2を供給する。ここで、光センサ13aは、半導体デバイス2において反射された計測光の強度に応じて駆動状態が変化する。光センサ13aに対しては、光センサ電源13bから一定の電圧V2が印加されるため、光センサ13aに入力される電流I2は、光センサ13aの駆動状態に応じて変化することになる。
DC/DCコンバータ13dは、その内部に、光センサ電源13bから光センサ13aに供給される電流I2を計測する電流検出器(信号生成部)50を有している。電流検出器50は、DC/DCコンバータ13dによる変圧後に、DC/DCコンバータ13dから光センサ13aに供給される電流I2を計測する。電流検出器50は、計測した電流I2の大きさに応じて、信号(第1の信号)を生成する。当該信号は、制御装置10によるパターン像の生成に用いられる信号(以下、パターン信号として説明する場合がある)である。パターン信号は、例えばDC成分又は低周波帯域の信号である。パターン像とは、半導体デバイス2の回路パターンを示す画像であり、スキャン光学系6による走査領域を示す画像(走査領域画像)である。電流の変動は周波数が低いので、電流検出器50により生成されるパターン信号は、光センサ13aから出力される検出信号にローパスフィルタが掛かった状態で生成されたものと考えることができる。電流検出器50は、生成したパターン信号を、アンプ81にて増幅し、パターン信号ライン21を介して制御装置10に出力する。電流検出器50としては、抵抗器、ホール素子、カレントミラー回路、及びカレントトランス等がある。なお、DC/DCコンバータ13dから光センサ13aに電流I2が供給される配線84は、コンデンサ83を介して接地電位線77に接続されている。
図1に戻り、光センサユニット13(より詳細には光センサ13a)から出力された検出信号は、アンプ14及びAC(alternating current)アンプ15を介して、スペクトラムアナライザ16に入力される。検出信号は、例えばEOFM(Electro Optical Frequency Mapping)画像を生成する用途に用いられ、10kHz〜20GHz等の高周波において計測される。また、検出信号は、例えば10KHz以下等の低周波においても計測される場合がある。なお、光センサユニット13から出力される検出信号は、光センサ13aの後段に配置された抵抗13fにより電圧変換された後に、アンプ82にて増幅され、出力される(図3参照)。
スペクトラムアナライザ(計測部)16は、ACアンプ15によって増幅された検出信号に基づき、所定の周波数若しくは周波数帯域における、検出信号の振幅と位相を計測する。より詳細には、スペクトラムアナライザ16は、基準周波数に対する検出信号の振幅と位相を計測する。ここで、基準周波数とは、スペクトラムアナライザ16を動作させる基準信号の周波数であり、スペクトラムアナライザ16のタイムベースとなるシンセサイザ(スペクトラムアナライザ16が内蔵するシンセサイザ)の周波数である。すなわち、スペクトラムアナライザ16は、内蔵するシンセサイザの周波数(基準周波数)に対する、検出信号の位相を計測する。基準周波数は、検出信号における計測したい周波数(所定の周波数)に設定される。これにより、スペクトラムアナライザ16は、所定周波数における検出信号の位相、及び、所定の周波数における検出信号の振幅を同時に計測することができる。また、スペクトラムアナライザ16は、所定の周波数における検出信号の位相及び振幅に基づいて、所定の周波数におけるIQ値を導出する。IQ値のIとは、「In−Phase」であり、所定の周波数における同相成分を示している。また、「Q」とは、「Quadrature」であり、所定の周波数における直交位相成分を示している。検出信号の同相成分及び直交位相成分を、照射位置毎にマッピングした画像がIQ画像である。また、スペクトラムアナライザ16は、テスタユニット17とタイミング信号ケーブル24によりに電気的に接続されている。スペクトラムアナライザ16は、前述した検出信号と同様に、基準周波数に対するテスタユニット17から出力されるテスト信号の位相を測定している。スペクトラムアナライザ16は、前述した検出信号の位相計測時に基準とした基準周波数と、テスト信号の位相計測時に基準と基準周波数を、同期することによって検出信号とテスト信号との位相差を求めることができる。スペクトラムアナライザ16は、所定の周波数における位相、振幅、及びIQ値を制御装置10に出力する。なお、光センサユニット13及びアンプ14、アンプ14及びACアンプ15、ACアンプ15及びスペクトラムアナライザ16、並びに、スペクトラムアナライザ16及び制御装置10は、信号ケーブル20により電気的に接続されている。なお、そのようなスペクトラムアナライザとしては、クロス・ドメイン・アナライザ(登録商標)もしくは、2台のスペクトラムアナライザを組み合わせた装置によって実現される。また、検出信号の位相等を計測する機器は、スペクトラムアナライザ16等のスペクトル分析器に限らず、ロックインアンプやオシロスコープ等の様々な電気計測機器を用いてもよい。
制御装置10は、例えばPC等のコンピュータである。制御装置10は、画像生成装置1の各機器を制御する。制御装置10は、電流検出器50により入力されたパターン信号に基づいて、所定の周波数におけるパターン像を生成する第1の画像生成部としての機能を有する。また、制御装置10は、スペクトラムアナライザ16により入力された、所定の周波数における検出信号の位相、振幅、及びIQ値の少なくとも1つに基づいて、EOFM像を生成する第2の画像生成部としての機能を有する。EOFM像とは、特定の周波数で動作している部位の信号強度の画像である。制御装置10は、レーザスキャンコントローラ9により入力されたスキャン光学系6の照射位置(x位置、y位置)、及び、スペクトラムアナライザ16により入力された所定の周波数における検出信号の位相に基づいて、所定の周波数における位相画像を生成する。上述したように照射位置は2次元の位置情報で指定されているため、所定の周波数における検出信号の位相を、照射位置毎に2次元状にマッピングした位相画像を生成することができる。同様に、制御装置10は、スキャン光学系6の照射位置(x位置、y位置)、及び、所定の周波数における検出信号の振幅に基づいて、照射位置毎に2次元状にマッピングした、所定の周波数における振幅画像を生成する。同様に、制御装置10は、スキャン光学系6の照射位置(x位置、y位置)、及び、所定の周波数における検出信号のIQ値に基づいて、照射位置毎に2次元状にマッピングした、所定の周波数におけるIQ画像を生成する。制御装置10は、生成したパターン像及びEOFM像を、表示ケーブル25を介して電気的に接続された表示部18に出力する。表示部18は、制御装置10により入力されたEOFM像及びパターン像を重畳した、スーパーインポーズ像を表示する。
次に本実施形態に係る画像生成装置1の作用効果について説明する。
従来、EOFM像を取得することにより故障解析を行う場合には、単にEOFM像だけを表示するのではなく、EOFM像を半導体デバイスのパターン像に重畳して表示することにより、故障位置の詳細な特定を行っている。画像を重畳したスーパーインポーズ像は、EOFM像とパターン像とが位置ずれすることなく取得される必要があるので、ステージのドリフト等を防ぐべく、同じ光センサの検出信号からEOFM像及びパターン像の双方が同時に取得されて生成されている。この場合には、検出信号を分岐回路により周波数帯域で分岐し、例えば、検出信号のDC成分(低周波成分)をパターン像の生成に用い、AC成分(高周波成分)をEOFM像の生成に用いること等が行われている。
しかしながら、分岐回路を介しているので、光センサからの検出信号の変動が分岐回路により減衰されてしまい、計測光の変動が小さい場合にはEOFM像のS/N比が低下するおそれがある。また、分岐回路により低周波成分と高周波成分とが分離されるので、AC成分(高周波成分)により生成されるEOFM像の低周波感度が低下する場合がある。さらに、パターン像の生成に用いるDC成分(低周波成分)からAC成分を完全に分岐しきれないことがあり、当該分岐しきれないAC成分がパターン像のノイズとなるおそれがある。また、分岐回路は、高周波成分をロスしやすい部品である。
この点、本実施形態に係る画像生成装置1では、上述したような分岐回路を用いずに、パターン像の生成に用いるパターン信号が取得される。具体的には、画像生成装置1では、光センサ電源13bから光センサ13aに対して一定の電圧V2が印加され電流I2が供給される。よって、光センサ電源13bから光センサ13aに供給される電流I2は、半導体デバイス2からの計測光の強さに応じたものとなる。そして、該電流I2に基づいてパターン信号が生成され、該パターン信号に基づいてパターン像が生成されるので、パターン像を、半導体デバイス2からの計測光の強さに応じたものとできる。このように、半導体デバイス2からの計測光に応じた画像であるパターン像を、光センサ13aの検出信号によらずに取得することができるので、例えば半導体デバイス2からの計測光に応じた画像としてパターン像及びEOFM像を取得したい場合に、パターン像を上述したパターン信号から取得し、EOFM像を光センサ13aの検出信号から取得することができる。このように、分岐回路を用いずに2つの画像を取得することがきるので、分岐回路を用いた場合と比較してS/N比を向上させることができる。また、分岐回路により周波数帯を分岐して2つの画像を取得していた場合に問題となっていた、EOFM像の低周波感度の低下、パターン像におけるAC成分ノイズの発生、及び高周波成分のロスが問題とならない。また、分岐回路を用いないことにより、画像生成装置の構成がシンプルになる。
また、光センサ電源13bは、所定の電圧V1を供給するボード電源13cと、ボード電源13cから供給される所定の電圧V1を一定の電圧V2に変圧するDC/DCコンバータ13dとを有している。光センサ電源13bにおいて所定の電圧V1が一定の電圧V2に変圧されることにより、光センサ13aに供給される電流I2の大きさに応じたパターン信号及びパターン像を確実に生成することができる。
また、電流検出器50が、光センサ電源13bから光センサ13aに供給される電流I2を計測し、パターン信号を生成する。これにより、光センサ13aに供給される電流を確実に計測することができる。
また、変圧部としてDC/DCコンバータ13dを用いているため、所定の電圧V1から一定の電圧V2への変圧を確実に行うことができる。
また、計測対象物が半導体デバイス2であるところ、半導体デバイス2を用いた場合には、画像生成装置1により画像のS/N比向上を効果的に図ることができる。
また、画像生成装置1は、光センサ13aが出力する検出信号に基づき、所定の周波数若しくは周波数帯域における検出信号のIQ値、振幅、及び位相の少なくとも1つを計測するスペクトラムアナライザ16を備えているので、光センサ13aが出力する検出信号から、EOFM像の生成に係るパラメータを確実に計測することができる。
また、画像生成装置1は、スペクトラムアナライザ16により計測された、検出信号のIQ値、振幅、及び位相の少なくとも1つに基づいてEOFM像を生成する制御装置10を備えているので、検出信号からEOFM像を確実に生成することができる。
また、画像生成装置1は、パターン像とEOFM像とを重畳して表示する表示部18を備えているので、パターン像とEOFM像とを重畳したスーパーインポーズ像を取得することができる。
[第2実施形態]
次に、図4を参照して、第2実施形態に係る画像生成装置について説明する。なお、第2実施形態に係る説明では、上述した第1実施形態と異なる点について主に説明する。
図4は、本実施形態における電流検出器(信号生成部)60及び光センサ電源33bを示す図である。図4に示されるように、本実施形態が上記第1実施形態と異なる点は、上記第1実施形態では電流検出器50がDC/DCコンバータ13d内部に配置されていたのに対し、本実施形態では、電流検出器60がDC/DCコンバータ33dの外部(光センサ電源33bの外部)に配置されており、DC/DCコンバータ33dと光センサ13aとを結ぶ配線65を流れる電流I2を計測する点である。このようにDC/DCコンバータ33dの外部に配置された電流検出器60についても、第1実施形態に係る電流検出器50同様、光センサ電源33bから光センサ13aに供給される電流を確実に計測することができる。また、本実施形態に係る画像生成装置では、内部に電流検出器を有さないDC/DCコンバータ(DC/DCコンバータ33d)を用いることが可能となる。
[第3実施形態]
次に、図5を参照して、第3実施形態に係る画像生成装置について説明する。なお、第3実施形態に係る発明では、上述した第1及び第2実施形態と異なる点について主に説明する。
図5は、本実施形態における電流検出器(信号生成部)70及び光センサ電源53bを示す図である。図5に示されるように、本実施形態に係る画像生成装置は、電流検出器70として電流検出器70a,70bと、差動アンプ85とを有している。電流検出器(第1の電流検出器)70aは、ボード電源13cとDC/DCコンバータ33dとを結ぶ配線75を流れる電流I3を計測する。また、電流検出器(第2の電流検出器)70bは、DC/DCコンバータ33dと接地電位線77とを結ぶ配線76を流れる電流I4を計測する。電流検出器70a,70bはそれぞれ差動アンプ85と接続されている。上述した第1及び第2実施形態と同様、DC/DCコンバータ33dから光センサ13aには電流I2が供給される。よって、DC/DCコンバータ33dには電流I3が流入し、DC/DCコンバータ33dからは電流I4及び電流I2が流出することになる。そのため、電流検出器70aから出力される電流I3に相当するパターン信号と、電流検出器70bから出力される電流I4に相当するパターン信号とが、差動アンプ85に入力されることで、電流I3から電流I4を差し引いた、DC/DCコンバータ33dから光センサ13aに流れる電流I2に相当するパターン信号が出力される。なお、差動アンプ85の替わりに減算器を用いてもよい。
このように、ボード電源13cとDC/DCコンバータ33dとを結ぶ配線75を流れる電流I3、及び、DC/DCコンバータ33dと接地電位線77とを結ぶ配線76を流れる電流I4の差と、DC/DCコンバータ33dから光センサ13aに流れる電流I2とは所定の対応関係を有するので、当該電流の差に基づいて、DC/DCコンバータ33dから光センサ13aに流れる電流I2を確実に計測することができる。なお、本実施形態のDC/DCコンバータ33dとしては、リニアレギュレータを用いたDC/DCコンバータを使用することが好適である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、半導体デバイスに照射される光を発生する構成は、レーザ光源に限定されず、インコヒーレントな光を発生するSLD(Super Luminescent Diode)やASE(AmplifiedSpontaneous Emission)、LED(Light Emitting Diode)等の他の光源であってもよい。
また、光センサユニットから出力される検出信号は、抵抗により電圧変換されるとして説明したが、検出信号を電圧変換する構成は抵抗に限定されず、例えば、抵抗の代わりに図6に示すようなトランスインピーダンスアンプ100を用いてもよい。トランスインピーダンスアンプ100では、オペアンプ101の非反転入力端子102が接地された状態において、反転入力端子103に入力される電流I5が抵抗105により電圧変換され、オペアンプ101の出力端子104から検出信号として出力される。
また、計測対象物として半導体デバイスを例示したが、これに限定されない。
1…画像生成装置、2…半導体デバイス、3…レーザ光源、10…制御装置、13a…光センサ、13b,33b,53b…光センサ電源、13c…ボード電源、13d,33d…DC/DCコンバータ、16…スペクトラムアナライザ、18…表示部、50,60,70…電流検出器、65,75,76…配線、77…接地電位線。

Claims (11)

  1. 光源から出射された光を半導体デバイスに照射し、前記半導体デバイスからの計測光に基づき画像を生成する半導体検査装置であって、
    前記計測光を検出し、10kHz以下である低周波成分を含む第2の信号を出力する光検出器と、
    前記光検出器に一定の電圧である第1の電圧を印加し電流を供給する電源部と、
    前記電源部から前記光検出器に供給される前記電流を計測し、前記電流の大きさに応じて、前記低周波成分を含む第1の信号を生成する信号生成部と、
    前記第1の信号に基づいて前記半導体デバイスの回路パターンを示す第1の画像を生成する第1の画像生成部と、
    前記第2の信号に基づいて第2の画像を生成する第2の画像生成部と、
    を備え
    前記電源部は、前記信号生成部を有する、半導体検査装置。
  2. 前記第2の信号は10kHzから20GHzまでの高周波成分も含む、請求項1記載の半導体検査装置。
  3. 前記電源部は電流検出器である前記信号生成部を有する、請求項1又は2記載の半導体検査装置。
  4. 前記電流検出器は抵抗器、ホール素子、カレントミラー回路、カレントトランスのうち少なくとも1つを含む、請求項3記載の半導体検査装置。
  5. 前記電源部は、前記第1の電圧とは異なる第2の電圧を供給する電源と、前記電源から供給される前記第2の電圧を前記第1の電圧に変圧する変圧部とを有する、請求項1〜4のいずれか一項記載の半導体検査装置。
  6. 前記信号生成部は、前記変圧部から前記光検出器に流れる前記電流を計測し、前記第1の信号を生成する、請求項5記載の半導体検査装置。
  7. 前記信号生成部は、
    前記電源と前記変圧部とを結ぶ配線を流れる電流を計測する第1の電流検出器と、前記変圧部と接地電位線とを結ぶ配線を流れる電流を計測する第2の電流検出器とを有し、
    前記第1の電流検出器が計測した電流及び前記第2の電流検出器が計測した電流の差に基づき、前記電源から前記光検出器に供給される電流を計測し、前記第1の信号を生成する、請求項5記載の半導体検査装置。
  8. 前記変圧部は、DC/DCコンバータである、請求項5〜7のいずれか一項記載の半導体検査装置。
  9. 前記光検出器が出力する第2の信号に基づき、所定の周波数若しくは周波数帯域における、前記第2の信号の同相成分及び直交位相成分を示す値、振幅、並びに位相、の少なくとも1つを計測する計測部を更に備える、請求項1〜8のいずれか一項記載の半導体検査装置。
  10. 前記第2の画像生成部は、前記計測部により計測された、所定の周波数若しくは周波数帯域における、前記第2の信号の同相成分及び直交位相成分を示す値、振幅、並びに位相、の少なくとも1つに基づいて第2の画像を生成する、請求項9記載の半導体検査装置。
  11. 前記第1の画像と前記第2の画像とを重畳して表示する表示部を更に備える、請求項10記載の半導体検査装置。
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