JP6602549B2 - 脱臭収納庫 - Google Patents

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Description

本発明は内容物を脱臭して保管する脱臭収納庫に関する。
昨今、衣類や靴などの洗濯後、洗浄後や汗、雨などの水分が付着した後、さらにそれらを乾燥させた後に不快な臭いが発生し、室内に臭気が漂うことがあるという問題が懸念されている。このような臭いの発生を防止することを目的として提案された従来技術が特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載された除湿機は送風ファンと、空気中の水分を結露させる蒸発器と、加熱した乾燥空気を生成する凝縮器と、イオン発生装置と、臭気の吸着作用を有する脱臭手段とを備える。除湿機は乾燥空気で衣類の乾燥を行うとともにイオンを発生させ、さらに脱臭も行う。これにより、洗濯物の臭いがなくなり、室内での衣類の乾燥を好適に行うことができる。
特開2003−240265号公報
しかしながら、従来技術では乾燥後の衣類や靴等の保管については考慮されていなかった。臭いを発生させる菌類は、例えば衣類や靴等の生地が重なり合う部分や開口部に対する奥まった部分など、十分に乾燥が行き届かない箇所に滞留することがある。完全に除菌するために高温の空気に晒したり、紫外線を照射したりすることも考えられるが、衣類や靴等の劣化を招く虞があることが懸念された。さらに、菌類が残留する状態で衣類や靴等を長期保存すると、菌類が増殖し、カビなどが発生する可能性が高まるといった問題もあった。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、菌類が増殖し易い環境となることを回避し、菌類が活動し難い環境で防臭しながら衣類や靴等を保管することが可能な脱臭収納庫を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の脱臭収納庫は、内容物を収納する収納部と、前記収納部に臨む吹出口を開口するダクトと、前記ダクトの内部に配置される送風機と、前記ダクトの内部にイオンを放出するイオン発生装置と、前記収納部の内部の空気調和を行う空気調和装置と、前記収納部の内部の温度を検出する内部温度検出部と、を備え、前記収納部の内部を第一内部温度以上で加熱する除菌運転を行なった後、前記収納部の内部を第一内部温度よりも低い第二内部温度以下まで冷却する冷却運転を行い、前記収納部の内部を第二内部温度以下で維持する防臭運転を行うことを特徴とする。
この構成によると、除菌運転によって収納部の内部が臭いを発生させる菌類の除去が促進される高温環境になる。そして、冷却運転によって収納部の内部を速やかに冷却することで、菌類が増殖し易い温度環境となることを回避する。さらに、防臭運転によって収納部の内部を菌類が活動し難い低温環境にして衣類や靴等の内容物を保管する。
また、上記構成の脱臭収納庫において、前記熱交換部の除霜を行うための除霜ヒータを備え、前記除菌運転時において前記除霜ヒータを用いて前記収納部の内部を加熱することを特徴とする。
また、上記構成の脱臭収納庫において、前記ダクトが前記送風機の空気流通方向下流側で分岐する第1分岐ダクト及び第2分岐ダクトと、第1分岐ダクトまたは第2分岐ダクトへの空気の流通を切り替えるダンパと、第1分岐ダクトに配置される前記除霜ヒータと、を備えることを特徴とする。
また、上記構成の脱臭収納庫において、外気温を検出する外気温度検出部と、時間を計測する計時部と、タイマー設定が可能な設定部と、を備え、タイマー設定がなされた時刻までに、外気温が第一外気温度未満である場合は前記収納部の内部を第三内部温度まで加熱し、外気温が第一外気温度よりも高い第二外気温度以上である場合に前記収納部の内部を第三内部温度よりも低い第四内部温度まで冷却することを特徴とする。
本発明の構成によれば、除菌運転が作り出す高温環境によって収納部の内部の除菌を行うことができる。そして、冷却運転によって収納部の内部の菌類の増殖を防止することができる。さらに、防臭運転が作り出す低温環境によって収納部の内部を菌類が活動し難い環境にして、防臭を実現しながら衣類や靴等の内容物を保管することが可能になる。
本発明の第1実施形態の脱臭収納庫の垂直断面側面図である。 本発明の第1実施形態の脱臭収納庫の空気調和装置の斜視図である。 本発明の第1実施形態の脱臭収納庫の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態の脱臭収納庫の空気調和装置の概略構成図であって、庫内の加熱運転時の状態を示すものである。 本発明の第1実施形態の脱臭収納庫の空気調和装置の概略構成図であって、庫内の冷却運転時の状態を示すものである。 本発明の第1実施形態の脱臭収納庫の除菌防臭運転時の動作フローを示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の脱臭収納庫の垂直断面側面図である。 本発明の第2実施形態の脱臭収納庫の構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態の脱臭収納庫の垂直断面側面図である。 本発明の第3実施形態の脱臭収納庫の構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態の脱臭収納庫の垂直断面側面図である。 本発明の第4実施形態の脱臭収納庫の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
<第1実施形態>
最初に、本発明の第1実施形態の脱臭収納庫について、図1〜図3を用いてその構造と動作の概略を説明する。図1は脱臭収納庫の垂直断面側面図である。図2は脱臭収納庫の空気調和装置の斜視図である。図3は脱臭収納庫の構成を示すブロック図である。図1において左方が脱臭収納庫の前方(正面側)であり、右方が脱臭収納庫の後方(背面側)である。
脱臭収納庫1は、図1に示すように断熱構造の本体筐体2を備える。本体筐体2はその内部に衣類や靴等の内容物を収納する収納部3を備える。収納部3の前面は断熱構造の扉3aによって開閉される。また、収納部3は複数の棚4を備える。
本体筐体2の背面下部には機械室5が形成される。機械室5には、図2に示す空気調和装置20の構成要素である圧縮機21及びドライヤ23(図1では不図示)が配置される。また、機械室5には後述する庫内熱交換器25の表面に付着した霜が熱によって溶融されて生成される除霜水を受ける蒸発皿6が配置される。
脱臭収納庫1は、図2に示す空気調和装置20を備える。空気調和装置20は圧縮機21、壁内熱交換器22、ドライヤ23、キャピラリーチューブ(膨張部)24、庫内熱交換器25、サクションパイプ26及び四方弁27を構成要素として含む。
圧縮機21は前述のように機械室5に配置され、収納部3の内部を加熱、冷却するための冷媒を圧縮する。
壁内熱交換器22は高温の冷媒を凝縮させる、或いは低温の冷媒を蒸発させる機能を有する。壁内熱交換器22は本体筐体2の背面、上面、右側面、左側面といった凝縮或いは蒸発し易い箇所に設けられる。壁内熱交換器22は本体筐体2の背面でバック熱交換器22Bとなり、左右の側面でサイド熱交換器22L、22Rとなる。
ドライヤ23は冷媒に含まれる水分の凍結の発生を防止するため、冷媒から水分を除去する。キャピラリーチューブ24は毛細管で構成され、圧力差を利用して冷媒を急激に膨張、減圧させる。
庫内熱交換器25は、図1に示すように脱臭収納庫1の庫内である収納部3に配置される。圧縮機21から送られてきた冷媒が庫内熱交換器25に対して放熱し、さらに庫内熱交換器25がその周囲の空気に対して放熱することにより庫内を加熱する。一方、キャピラリーチューブ24から送られてきた冷媒が庫内熱交換器25から吸熱し、さらに庫内熱交換器25がその周囲の空気から吸熱することにより庫内を冷却する。蒸発器28はサクションパイプ26を介して圧縮機21と接続される。
四方弁27は庫内の加熱運転時、冷却運転時などの異なる運転モードにおいて冷媒の流通方向を切り替えるために設けられる。
本体筐体2の庫内の後部、すなわち収納部3の奥側の壁部の前面側には、庫内を上下に貫通するダクト7が形成される。ダクト7は収納部3に臨む吹出口8を開口する。庫内熱交換器25はダクト7の内部に配置される。また、ダクト7の内部にはダクト7の内部及び庫内に対して循環気流を発生させるためのファン9が設けられる。なお、ファン9は庫内熱交換器25に対して空気流通方向下流側に配置される。
ダクト7の、ファン9の箇所よりも空気流通方向下流側にはイオン発生装置10が配置される。イオン発生装置10はダクト7を流通する空気に対してイオンを放出する。
イオン発生装置10は正イオン発生部及び負イオン発生部(いずれも不図示)を備える。正イオン発生部は不図示の正放電電極を備え、負イオン発生部は不図示の負放電電極を備える。正放電電極及び負放電電極は各々針状に形成されて所定の間隔で並べて配置され、ダクト7に臨んで設けられる。
イオン発生装置10は正放電電極及び負放電電極に高圧電気発生回路で生成した高電圧を供給して放電を発生させ、イオンを放出する。ここで、イオン発生装置10の正放電電極及び負放電電極には交流波形またはインパルス波形から成る電圧が印加される。正放電電極には正電圧が印加され、コロナ放電による水素イオンが空気中の水分と結合して主としてH+(H2O)mから成る正イオンを発生する。負放電電極には負電圧が印加され、コロナ放電による酸素イオンが空気中の水分と結合して主としてO2 -(H2O)nから成る負イオンを発生する。ここで、m、nは任意の自然数である。H+(H2O)m及びO2 -(H2O)nは空気中の浮遊菌や臭い成分の表面で凝集してこれらを取り囲む。
そして、式(1)〜(3)に示すように、衝突により活性種である[・OH](水酸基ラジカル)やH22(過酸化水素)を微生物等の表面上で凝集生成して浮遊菌や臭い成分を破壊する。ここで、m’、n’は任意の自然数である。したがって、イオン発生装置10はダクト7の内部を流通する空気に対して正放電電極及び負放電電極で放電により発生させた正イオン及び負イオンを含ませるように放出することによって庫内の除菌や脱臭を行うことができる。
+(H2O)m+O2 -(H2O)n→・OH+1/2O2+(m+n)H2O ・・・(1)
+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n’
→ 2・OH+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(2)
+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n’
→ H22+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(3)
なお、本実施形態ではイオン発生装置10によって正イオン及び負イオンを発生しているが、正イオンのみまたは負イオンのみを発生しても良い。また、イオン発生装置10は図1においてダクト7の前方に配置されているが、イオン発生装置10の配置はこれに限るものではない。例えば、イオン発生装置10をダクト7の左右一方の側縁に配置しても良い。この場合、収納部3の内部への出っ張りを少なくすることができ、収納部3の収納空間をさらに効率よく使用することが可能である。
また、脱臭収納庫1は収納部3の内部の温度を検出するための庫内温度検出部11を備える(図1では不図示、図3参照)。庫内温度検出部11は例えばサーミスタによって構成され、収納部3の内部の温度を好適に検出できる箇所に配置される。
脱臭収納庫1はその全体の動作制御を行うために、本体筐体2に図3に示す制御部12を収容する。制御部12は不図示の演算部や記憶部等を備え、記憶部等に記憶、入力されたプログラム、データに基づき圧縮機21やファン9、四方弁27などの駆動を制御し、庫内温度が予め設定された目標温度に到達し、さらに目標温度を維持するように空気調和装置20を運転させる。
この運転にあたって、制御部12は庫内温度検出部11から得られる温度情報に基づいて関連する構成要素を制御する。また、脱臭収納庫1は動作制御に係る時間の計測及び時間情報の取得が可能な計時部13を備える。また、制御部12は庫内の除菌や脱臭を行うためにイオン発生装置10を作動させる。
続いて、脱臭収納庫1による庫内(収納部3)の加熱運転及び冷却運転について、図4及び図5を用いて説明する。図4及び図5は脱臭収納庫の空気調和装置20の概略構成図であって、庫内の加熱運転時の状態及び冷却運転時の状態を示すものである。なお、図4及び図5の矢印が冷媒の流通経路及び流通方向を示す。
庫内の加熱運転時において(図4参照)、空気調和装置20は圧縮機21から吐出された冷媒が先に庫内熱交換器25に入る循環様式で冷媒を循環させる。冷媒は図4に描画した矢印の方向に循環する。
圧縮機21から吐出された高温高圧気体の冷媒は庫内熱交換器25に入り、そこで庫内空気と熱交換を行う。冷媒は庫内熱交換器25を介して庫内空気に対して放熱し、これにより庫内空気を加熱する。放熱後、凝縮して液体となった冷媒は庫内熱交換器25からキャピラリーチューブ24に入り、そこで減圧される。減圧後の冷媒は壁内熱交換器22に入り、膨張して低温低圧となり、そこで外気と熱交換を行う。冷媒は壁内熱交換器22を介して外気から吸熱する。吸熱後、低温気体の冷媒は圧縮機21に戻る。ファン9によって生成された気流が庫内熱交換器25からの放熱を促進する。
庫内の冷却運転時では(図5参照)、四方弁27が切り替えられて加熱運転時と冷媒の流れが逆になる。すなわち、空気調和装置20は圧縮機21から吐出された冷媒が先に壁内熱交換器22に入る循環様式で冷媒を循環させる。冷媒は図5に描画した矢印の方向に循環する。
圧縮機21から吐出された高温高圧気体の冷媒は壁内熱交換器22に入り、そこで外気と熱交換を行う。冷媒は壁内熱交換器22を介して外気に対して放熱する。放熱後、凝縮して液体となった冷媒は壁内熱交換器22からキャピラリーチューブ24に入り、そこで減圧される。減圧後の冷媒は庫内熱交換器25に入り、膨張して低温低圧となり、そこで庫内空気と熱交換を行う。冷媒は庫内熱交換器25を介して庫内空気から吸熱し、これにより庫内空気を冷却する。吸熱後、低温気体の冷媒は圧縮機21に戻る。ファン9によって生成された気流が庫内熱交換器25による吸熱を促進する。
なお、庫内の加熱運転時の冷媒の循環様式は庫内熱交換器25が着霜した際の除霜運転にも適用される。このため、脱臭収納庫1は庫内熱交換器25の着霜とその解消に係る温度を検出する庫内熱交換器温度検出部14を庫内熱交換器25の近傍に備える(図1では不図示、図3参照)。
庫内熱交換器温度検出部14が検出する庫内熱交換器25の温度が予め設定した除霜開始温度(例えば0℃)に達すると、脱臭収納庫1は除霜運転を開始する。一方、庫内熱交換器25の温度が予め設定した除霜終了温度(例えば10℃)に達すると、脱臭収納庫1は除霜運転を終了する。また、庫内熱交換器25の温度が除霜終了温度に達することなく除霜運転時間が予め設定した最大除霜運転時間(例えば10分)に達したときも、脱臭収納庫1は除霜運転を終了する。
除霜運転によって庫内熱交換器25の表面に付着した霜が熱で溶融されて除去される。霜が溶融することで生成される除霜水は機械室5の蒸発皿6に滴下する。蒸発皿6に貯留される除霜水は圧縮機21などが発生する熱を受けて蒸発される。
続いて、脱臭収納庫1による庫内(収納部3)の除菌脱臭運転時の動作フローについて、図6に示すフローに沿って説明する。図6は除菌防臭運転時の動作フローを示すフローチャートである。
例えば、脱臭収納庫1の収納部3に衣類や靴等の内容物が収納され、不図示のスタートボタン等が押されると、除菌脱臭運転が開始される(図6のスタート)。
ステップ#101では、脱臭収納庫1の庫内(収納部3)が加熱される。このとき、空気調和装置20が庫内の加熱運転を行う。
ステップ#102では、庫内温度検出部11が検出する庫内温度が予め設定された第一庫内温度(第一内部温度)に到達したか否かが判別される。なお、第一庫内温度は臭いを発生させる菌類の除去を促進する温度である。庫内温度が第一庫内温度に到達していない場合はステップ#101に戻って庫内の加熱運転が継続され、第一庫内温度に到達した場合はステップ#103に移行する。
ステップ#103では、脱臭収納庫1の庫内が保温される。このとき、庫内温度検出部11が検出する庫内温度が第一庫内温度を下回らないように、空気調和装置20が適宜庫内の加熱を行う。これにより、脱臭収納庫1は収納部3の内部を第一庫内温度以上で加熱する除菌運転を行う。なお、保温の開始時には計時部13が時間の計測を開始する。
ステップ#104では、計時部13が保温の開始時から計測する時間が予め設定した所定の保温時間に到達したか否かが判別される。なお、この所定の保温時間は除菌を十分に実行することが可能な期間である。計測時間が所定の保温時間に到達していない場合はステップ#103に戻って庫内の保温が継続され、所定の保温時間に到達した場合はステップ#105に移行する。
ステップ#105では、脱臭収納庫1の庫内が冷却される。このとき、空気調和装置20が庫内の冷却運転を行う。これにより、脱臭収納庫1は菌類が増殖し易い温度環境(例えば15℃〜20℃近辺)を速やかに通過させる。
ステップ#106では、庫内温度検出部11が検出する庫内温度が予め設定された第二庫内温度(第二内部温度)に到達したか否かが判別される。なお、第二庫内温度は臭いを発生させる菌類が活動し難い温度である。庫内温度が第二庫内温度に到達していない場合はステップ#105に戻って庫内の冷却運転が継続され、第二庫内温度に到達した場合はステップ#107に移行する。
ステップ#107では、脱臭収納庫1の庫内が保温される。このとき、庫内温度検出部11が検出する庫内温度が第二庫内温度を上回らないように、空気調和装置20が適宜庫内の冷却を行う。これにより、脱臭収納庫1は収納部3の内部を第二庫内温度以下で維持する防臭運転を行う。
このようにして、収納部3に収納された衣類や靴等の内容物は菌類が除去され、菌類が活動し難い温度環境で保管される(図6のエンド)。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態の脱臭収納庫について、図7及び図8を用いて説明する。図7は脱臭収納庫の垂直断面側面図であり、図8は脱臭収納庫の構成を示すブロック図である。なお、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付してその説明を省略するものとする。
第2実施形態の脱臭収納庫1は、図7及び図8に示すように除霜ヒータ15を備える。除霜ヒータ15はダクト7の内部の、庫内熱交換器25の下方に配置される。除霜ヒータ15は例えばガラス管ヒータ等で構成され、庫内熱交換器25の表面に付着した霜を熱により溶融して除去する。
脱臭収納庫1は除菌運転時等の加熱運転において、除霜ヒータ15を用いる。脱臭収納庫1はファン9によって収納部3に気流を発生させるとともに、除霜ヒータ15が発する熱を用いて収納部3の内部を加熱する。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態の脱臭収納庫について、図9及び図10を用いて説明する。図9は脱臭収納庫の垂直断面側面図であり、図10は脱臭収納庫の構成を示すブロック図である。なお、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付してその説明を省略するものとする。
第3実施形態の脱臭収納庫1は、図9及び図10に示すように第1分岐ダクト71、第2分岐ダクト72、ダンパ16及び除霜ヒータ15を備える。
第1分岐ダクト71及び第2分岐ダクト72はダクト7がファン9の空気流通方向下流側で上下方向に分岐して形成される。第1分岐ダクト71及び第2分岐ダクト72は収納部3の天井部付近に配置され、ともに収納部3に臨むダクト7の吹出口に代わる機能を有する。
ダンパ16は第1分岐ダクト71及び第2分岐ダクト72に対応する箇所に配置される。ダンパ16は第1分岐ダクト71と第2分岐ダクト72との間に設けられた水平な支軸を中心として垂直面内において揺動可能であり、ファン9の空気流通方向下流側で第1分岐ダクト71または第2分岐ダクト72への空気の流通を切り替える。
除霜ヒータ15は第1分岐ダクト71に配置される。除霜ヒータ15は第1分岐ダクト71を流通する空気を加熱する。
脱臭収納庫1はダンパ16を用いて空気の流通経路を切り替えることで除霜ヒータ15によって加熱した空気の流れと、除霜ヒータ15を利用しない空気の流れとを生み出し、それら空気を収納部3に送り込むことができる。そして、脱臭収納庫1は除菌運転時等の加熱運転において、空気調和装置20を用いる加熱と、除霜ヒータ15を用いる加熱とを同時に実行することが可能である。また、脱臭収納庫1は除霜ヒータ15を用いて収納部3の内部を加熱しながら、空気調和装置20によって除霜運転を実行することも可能である。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態の脱臭収納庫について、図11及び図12を用いて説明する。図11は脱臭収納庫の垂直断面側面図であり、図12は脱臭収納庫の構成を示すブロック図である。なお、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付してその説明を省略するものとする。
第4実施形態の脱臭収納庫1は、図11及び図12に示すように外部温度検出部17及び設定部18を備える。
外部温度検出部17は本体筐体2の外装近傍であって、脱臭収納庫1の外気温を好適に検出できる箇所に配置される。外部温度検出部17は例えばサーミスタによって構成され、脱臭収納庫1の外気温を検出する。
設定部18は例えば脱臭収納庫1の操作パネルとして形成され、本体筐体2の上部外面などに配置される。設定部18はユーザの操作によりタイマー設定が可能である。なお、タイマー設定に係る時間の計測は計時部13が行う。
脱臭収納庫1はタイマー設定に関して、予め設定された第一外気温度(例えば10℃)、第一外気温度よりも高い第二外気温度(例えば30℃)、第三庫内温度(第三内部温度、例えば40℃)及び第三庫内温度よりも低い第四庫内温度(第四内部温度、例えば10℃)を設定部18等に記憶している。
そして、除菌脱臭運転の後、タイマー設定がなされた時刻までに外気温が第一外気温度(例えば10℃)未満である場合、脱臭収納庫1は収納部3の内部を第三庫内温度(例えば40℃)まで加熱する。また、除菌脱臭運転の後、タイマー設定がなされた時刻までに外気温が第二外気温度(例えば30℃)以上である場合、脱臭収納庫1は収納部3の内部を第四庫内温度(例えば10℃)まで冷却する。
上記実施形態のように、脱臭収納庫1は内容物を収納する収納部3と、収納部4に臨む吹出口8を開口するダクト7と、ダクト7の内部に配置されるファン9と、ダクト7の内部にイオンを放出するイオン発生装置10と、収納部3の内部の空気調和を行う空気調和装置20と、収納部3の内部の温度を検出する庫内温度検出部11と、を備える。そして、脱臭収納庫1は収納部3の内部を第一庫内温度以上で加熱する除菌運転を行なった後、収納部3の内部を第一庫内温度よりも低い第二庫内温度以下まで冷却する冷却運転を行い、その後収納部3の内部を第二庫内温度以下で維持する防臭運転を行う。
この構成によれば、除菌運転によって収納部3の内部が、臭いを発生させる菌類の除去が促進される高温環境になる。これにより、収納部3の内部の除菌を行うことができる。そして、冷却運転によって収納部3の内部が、菌類が増殖し易い温度環境となることを回避すべく速やかに冷却される。これにより、収納部3の内部の菌類の増殖を防止することができる。さらに、防臭運転によって収納部3の内部が、菌類が活動し難い低温環境になる。これにより、収納部3の内部の防臭を実現しながら衣類や靴等の内容物を保管することが可能である。
このように、収納部3の内部は、臭いを発生させる菌類の除去を促進する第一庫内温度以上の高温環境で除菌を十分に実行することが可能な所定の保温時間を維持した後、直ちに菌類が活動し難い第二庫内温度以下の低温環境になる。したがって、衣類や靴等の内容物を長期間高温の空気に晒すわけではないので、衣類や靴等の劣化を防止することが可能である。
また、第2実施形態の脱臭収納庫1は、庫内熱交換器25の除霜を行うための除霜ヒータ15を備え、除菌運転時において除霜ヒータ15を用いて収納部3の内部を加熱する。
この構成によれば、迅速且つ効率的に収納部3の内部を加熱することができる。したがって、除菌運転を効果的に進めることができ、収納部3の内部の除菌作用が向上し、衣類や靴等の劣化も一層抑制することが可能である。
また、第3実施形態の脱臭収納庫1は、ダクト7がファン9の空気流通方向下流側で分岐する第1分岐ダクト71及び第2分岐ダクト72と、第1分岐ダクト71または第2分岐ダクト72への空気の流通を切り替えるダンパ16と、第1分岐ダクト71に配置される除霜ヒータ15と、を備える。
この構成によれば、脱臭収納庫1は除霜ヒータ15によって加熱した空気の流れと、除霜ヒータ15を利用しない空気の流れとを生み出し、それら空気を収納部3に送り込むことができる。また、空気調和装置20を用いる加熱と、除霜ヒータ15を用いる加熱とを同時に実行することができ、より一層急速に収納部3の内部を加熱することが可能である。そして、除霜ヒータ15を用いて収納部3の内部を加熱しながら、空気調和装置20によって除霜運転を実行することができ、脱臭収納庫1の効率的な運転を実現することが可能になる。
そして、第4実施形態の脱臭収納庫1は、外気温を検出する外気温度検出部17と、時間を計測する計時部13と、タイマー設定が可能な設定部18と、を備える。脱臭収納庫1は、タイマー設定がなされた時刻までに、外気温が第一外気温度未満である場合は収納部3の内部を第三庫内温度まで加熱し、外気温が第一外気温度よりも高い第二外気温度以上である場合に収納部3の内部を第三庫内温度よりも低い第四庫内温度まで冷却する。
この構成によれば、例えば冬季において、外気温が第一外気温度10℃未満である場合、除菌脱臭運転の後、タイマー設定がなされた時刻に収納部3の内部を第三庫内温度40℃にしておくことができる。これにより、冬の外出時に温かくされた衣類や靴等を身に着けて出掛けることが可能になる。また、例えば夏季において、外気温が第二外気温度30℃以上である場合、除菌脱臭運転の後、タイマー設定がなされた時刻に収納部3の内部を第四庫内温度10℃にしておくことができる。これにより、夏の外出時に冷たくされた衣類や靴等を身に着けて出掛けることが可能になる。したがって、衣類や靴等の内容物の除菌、防臭に加えて、好適な着心地を得ることができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、第4実施形態の脱臭収納庫1の基本的な構成は第1実施形態と同じであるが、第2及び第3実施形態の脱臭収納庫1に外部温度検出部17及び設定部18を設けて、タイマー設定を可能にしても良い。
また、上記実施形態の説明で温度や時間に用いた数値はそれら限定されるわけではなく、他の温度や時間であっても構わない。
本発明は臭いを発生する内容物を保管するための脱臭収納庫において利用可能である。
1 脱臭収納庫
2 本体筐体
3 収納部
7 ダクト
8 吹出口
9 ファン(送風機)
10 イオン発生装置
11 庫内温度検出部(内部温度検出部)
15 除霜ヒータ
16 ダンパ
17 外気温度検出部
18 設定部
20 空気調和装置

Claims (3)

  1. 内容物を収納する収納部と、
    前記収納部に臨む吹出口を開口するダクトと、
    前記ダクトの内部に配置される送風機と、
    前記ダクトの内部にイオンを放出するイオン発生装置と、
    前記収納部の内部の空気調和を行う空気調和装置と、
    前記収納部の内部の温度を検出する内部温度検出部と、
    外気温を検出する外気温度検出部と、
    時間を計測する計時部と、
    タイマー設定が可能な設定部と、
    を備え、
    前記収納部の内部を第一内部温度以上で加熱する除菌運転を行なった後、前記収納部の内部を第一内部温度よりも低い第二内部温度以下まで冷却する冷却運転を行い、前記収納部の内部を第二内部温度以下で維持する防臭運転を行い、
    さらに、
    タイマー設定がなされた時刻までに、外気温が第一外気温度未満である場合は前記収納部の内部を第三内部温度まで加熱し、外気温が第一外気温度よりも高い第二外気温度以上である場合に前記収納部の内部を第三内部温度よりも低い第四内部温度まで冷却する
    ことを特徴とする脱臭収納庫。
  2. 前記熱交換部の除霜を行うための除霜ヒータを備え、前記除菌運転時において前記除霜ヒータを用いて前記収納部の内部を加熱することを特徴とする請求項1に記載の脱臭収納庫。
  3. 前記ダクトが前記送風機の空気流通方向下流側で分岐する第1分岐ダクト及び第2分岐ダクトと、
    第1分岐ダクトまたは第2分岐ダクトへの空気の流通を切り替えるダンパと、
    第1分岐ダクトに配置される前記除霜ヒータと、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の脱臭収納庫。
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