JP6599595B1 - 圧電性材料基板と支持基板との接合体 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧電性材料基板1(1A)を支持基板3に対して接合層2Aを介して接合するのに際して、得られた接合体を加熱処理に供したときにも接合体の破損や圧電性材料基板1(1A)の剥離が生じないようにする。【解決手段】 接合体は、支持基板3、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウムおよびニオブ酸リチウム−タンタル酸リチウムからなる群より選ばれた材質からなる圧電性材料基板1(1A)、および支持基板3と圧電性材料基板1(1A)とを接合し、圧電性材料基板1(1A)の接合面1aに接している接合層2Aを備える。接合層2Aに、圧電性材料基板1(1A)から支持基板3へと向かって伸びるボイド22、23が設けられている。ボイド22、23の支持基板側末端22b、23bの幅t2のボイド22、23の圧電性材料基板側末端22a、23aの幅t1に対する比率(t2/t1)が0.8以下である。【選択図】 図7

Description

本発明は、圧電性材料基板と支持基板との接合体に関するものである。
高性能な半導体素子を実現する目的で、高抵抗Si/SiO2薄膜/Si薄膜からなるSOI基板が広く用いられている。SOI基板を実現するにあたりプラズマ活性化が用いられる。これは比較的低温(400℃)で接合できるためである。圧電デバイスの特性向上を狙い、類似のSi/SiO2薄膜/圧電薄膜からなる複合基板が提案されている(特許文献1)。特許文献1では、ニオブ酸リチウムやタンタル酸リチウムからなる圧電性材料基板と、酸化珪素層を設けたシリコン基板とをイオン注入法によって活性化した後に接合する。
接合界面に単一または複数の誘電膜を形成する多層構造のフィルターも提案されている(特許文献2)。しかし、タンタル酸リチウム/酸化珪素/珪素の構造を実現するための接合技術に関する公知情報はほとんどない。
特許文献3には、タンタル酸リチウムとサファイアやセラミックスとを、酸化珪素層を介してプラズマ活性化法により接合することが記載されている。
一方、タンタル酸リチウムとサファイアとを酸化珪素層を介して貼り合わせた表面弾性波フィルターは、その接合界面でバルク波が発生し、通過域および高周波域に不要レスポンスが現れることが知られている。これを防ぐ目的で接合界面に粗面を導入し、バルク波を散乱させ不要レスポンスを抑制する手法が提案されている。その際、粗面を無機材料で充填した後、研磨して平滑面とすることが公表されている(特許文献4)。
ECS Transactions, 3 (6) 91-98 (2006) J. Applied Physics 113, 094905 (2013)
特開2016-225537 特許 5910763 特許第3774782号 特許581427
しかしながら、熱膨張係数の異なる異種材料を接合界面に導くことは、ウエハープロセス中の加熱工程において応力が発生することを意味する。このため、接合体を加熱処理に供した後に、応力に起因した接合体の破損や圧電性材料基板の剥離が頻発することが課題であった。
本発明の課題は、圧電性材料基板を支持基板に対して接合層を介して接合するのに際して、得られた接合体を加熱処理に供したときにも接合体の破損や圧電性材料基板の剥離が生じないようにすることである。
本発明は、
支持基板、
ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウムおよびニオブ酸リチウム−タンタル酸リチウムからなる群より選ばれた材質からなる圧電性材料基板、および
前記支持基板と前記圧電性材料基板とを接合し、前記圧電性材料基板の接合面に接している接合層
を備えている接合体であって、
前記接合層に、前記圧電性材料基板から前記支持基板へと向かって伸びるボイドが設けられており、前記ボイドの前記支持基板側末端の幅t2の前記ボイドの前記圧電性材料基板側末端の幅t1に対する比率(t2/t1)が0.8以下である。
本発明者は、圧電性材料基板の主面に粗面を形成し、粗面上に酸化珪素や五酸化タンタルなどの接合層を成膜するのに際して、接合層の成膜条件を検討した。これまでは、接合強度を確保するために緻密質の接合層を成膜することが必要と考えられており、このために比較的低速度で緻密な結晶が生成する条件を採用していた。しかし、この場合、圧電性材料基板を薄く加工してから加熱処理すると、薄い圧電性材料基板が支持基板から剥離する傾向が見られた。
本発明者は、この問題を解決するために、緻密質の接合層の微構造を検討したが、接合層中には特にボイドやクラックは見られなかった。このため、発想を転換し、接合層の成膜速度を上げることを試みたところ、主として圧電性材料基板の接合面の凹部を起点としてボイドが生成することを見いだした。そして、接合層中にこのようなボイドが生成している場合には、圧電性材料基板の剥離が生じにくいことを見いだした。
しかし、更に加工により圧電層の厚みを非常に薄くしようとする際には、やはり圧電性材料基板の剥離が生じる場合があり、接合層にボイドを設けるだけでは十分強固な接合が実現できない場合があることが分かった
このため、本発明者は、圧電性材料基板上の接合層を成膜した後に接合層の表面を研磨し、ボイドの横断面形状を種々変更させた。この結果、ボイドの圧電性材料基板側末端の幅t1よりもボイドの支持基板側末端の幅t2を十分小さくすること、具体的には0.8倍以下とすることによって、特に接合体の破損や圧電性材料基板の剥離が生じにくくなることを見いだし、本発明に到達した。
このような顕著な作用効果が得られた理由は明確ではないが、圧電性材料基板側から支持基板側へと向かって伸びるボイドが、支持基板側へと向かって幅が狭くなっていることで、加工により加わる機械的応力と加熱により加わる熱応力を適度に分散しているものと考えられる。
(a)は、圧電性材料基板1の主面1aを加工している状態を示し、(b)は、圧電性材料基板1の主面1aに接合層2を設けた状態を示し、(c)は、接合層2の主面2aを研磨して研磨面2bとした状態を示し、(d)は、接合層2Aの研磨面に対してプラズマBを照射して活性化した状態を示す。 (a)は、支持基板3を示し、(b)は、支持基板3の接合面3bを活性化した状態を示す。 (a)は、圧電性材料基板1と支持基板3との接合体5を示し、(b)は、接合体5Aの圧電性材料基板1Aを加工によって薄くした状態を示し、(c)は、弾性波素子6を示す。 (a)は、支持基板3を示し、(b)は、支持基板3上の中間層12の接合面12aを活性化した状態を示す。 (a)は、圧電性材料基板1と支持基板3との接合体15を示し、(b)は、接合体15Aの圧電性材料基板1Aを加工によって薄くした状態を示し、(c)は、弾性波素子16を示す。 実施例Aにおける接合層およびボイドを拡大して示す写真である。 図6の写真に対応する説明図である。 実施例Aにおける接合層およびボイドを拡大して示す写真である。 図8の写真に対応する説明図である。 実施例Bにおける接合層およびボイドを拡大して示す写真である。 図10の写真に対応する説明図である。 実施例Bにおける接合層およびボイドを拡大して示す写真である。 図12の写真に対応する説明図である。 比較例Bにおける接合層およびボイドを拡大して示す写真である。 図14の写真に対応する説明図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明を詳細に説明する。
まず、図1(a)に示すように、一対の主面1a、1bを有する圧電性材料基板1を準備する。次いで、主面1aに加工Aを施すことによって、粗面化する。次いで、図1(b)に示すように、圧電性材料基板1の主面1a上に接合層2を成膜する。次いで、接合層2の主面2aを研磨加工することによって、図1(c)に示すように、接合層2Aを若干薄くし、研磨面2bを生成させる。次いで、図1(d)に示すように、研磨面2bに対して矢印Bのようにプラズマを照射し、表面活性化された接合面2cを得る。
一方、図2(a)に示すように、主面3aを有する支持基板3を準備する。次いで、支持基板3の主面に対して矢印Cのようにプラズマを照射することによって表面活性化し、活性化された接合面3bを形成する。
次いで、圧電性材料基板上の接合層2の活性化された接合面2cと、支持基板3の活性化された接合面3bとを接触させ、直接接合することによって、図3(a)に示す接合体5を得る。
この状態で、圧電性材料基板1上に電極を設けても良い。しかし、好ましくは、図3(b)に示すように、圧電性材料基板1の主面1bを加工して基板1を薄くし、薄板化された圧電性材料基板1Aを形成し、接合体5Aとする。9は加工面である。次いで、図3(c)に示すように、接合体5Aの圧電性材料基板1Aの加工面9上に所定の電極10を形成し、弾性波素子6を得ることができる。
また、接合層2と支持基板3との間に中間層を設けることができる。図4、図5はこの実施形態に係るものである。
本例では、図1(a)に示すように、一対の主面1a、1bを有する圧電性材料基板1を準備する。次いで、主面1aに加工Aを施すことによって、粗面化する。次いで、図1(b)に示すように、圧電性材料基板1の主面1a上に接合層2を成膜する。次いで、接合層2の主面2aを研磨加工することによって、図1(c)に示すように、接合層2Aを若干薄くし、研磨面2bを生成させる。次いで、図1(d)に示すように、研磨面2bに対して矢印Bのようにプラズマを照射し、表面活性化された接合面2cを得る。
一方、図4(a)に示すように、主面3aを有する支持基板3を準備する。次いで、図4(b)に示すように、支持基板3の主面3a上に中間層12を形成し、中間層12の表面に対して矢印Cのようにプラズマを照射することによって表面活性化し、活性化された接合面12aを形成する。
次いで、圧電性材料基板上の接合層2の活性化された接合面2cと、支持基板3上の中間層12の活性化された接合面12aとを接触させ、直接接合することによって、図5(a)に示す接合体15を得る。
この状態で、圧電性材料基板1上に電極を設けても良い。しかし、好ましくは、図5(b)に示すように、圧電性材料基板1の主面1bを加工して基板1を薄くし、薄板化された圧電性材料基板1Aを形成し、接合体15Aとする。9は加工面である。次いで、図5(c)に示すように、接合体15Aの圧電性材料基板1Aの加工面9上に所定の電極10を形成し、弾性波素子16を得ることができる。
本発明においては、接合層2Aに、圧電性材料基板1(1A)から支持基板に向かって伸びるボイドが設けられている。そして、
ボイドの支持基板側末端の幅t2のボイドの圧電性材料基板側末端の幅t1に対する比率(t2/t1)が0.8以下である。
例えば、図6、図8、図10、図12は、それぞれ本発明の実施例における接合層およびボイドの横断面写真を示し、図7、図9、図11、図13は、それぞれ、図6、図8、図10、図12に対応する模式的説明図である。圧電性材料基板1(1A)と支持基板3との間の接合層2A中には、圧電性材料基板1(1A)から支持基板3へと向かって伸びる細長いボイド22、23が形成されている。
本実施形態では、各ボイド22は圧電性材料基板1(1A)の主面1aから伸びており、主面1aにおける凹凸(特に凹部21)の形態を引き継いでいることがわかる。22aは、ボイド22の圧電性材料基板側の末端であり、22bは各ボイド22の支持基板側末端である。これらのボイド22は、接合層2Aの支持基板側の接合面2cまで達している。一方、一部のボイド23は、接合層2Aの接合面2cに達しておらず、接合層2A中で終端している。23aは、ボイド23の圧電性材料基板側の末端であり、23bは各ボイド23の支持基板側末端である。
ボイドとは、接合層を構成する材質が充填されていない空隙を意味する。また、ボイドの存在および形状は、接合体(ウエハー)を切断し、切断面をSEM(走査型電子顕微鏡)で観察、測定する。測定条件を以下に示す。

SEM装置:CarlZeiss社製 Ultra55
加速電圧:2kV
倍率:4000倍
本発明においては、ボイドの支持基板側末端の幅t2のボイドの圧電性材料基板側末端の幅t1に対する比率(t2/t1)が0.8以下である。ここで、ボイド22、23の圧電性材料基板側末端22a、23aにおける幅t1は、圧電性材料基板1(1A)と接合層2Aとの界面1aに平行に見たボイド22、23の幅とする。ただし、界面1aは微視的に見ると、図6〜図13に示すように凹凸があり、湾曲している。このため、ボイド22、23と界面1aとの交差部分について仮想平面P1を設定し、仮想平面P1上でのボイド22、23の幅をt1とする。
また、ボイド22、23の支持基板末端22b、23bにおける幅t2は、接合層2Aの接合面2cにおいて接合面2cに平行に見たボイド22、23の幅とする。ただし、接合面2cは微視的に見ると、平坦な場合もあり、あるいは凹凸がある場合もある。このため、ボイド22と接合面2cとの交差部分について仮想平面P2を設定し、仮想平面P2上でのボイド22の幅をt2とする。また、ボイド23が接合面に到達していない場合には、t2はゼロである。
このように、圧電性材料基板側から支持基板側へと向かって伸びるボイドが、支持基板側へと向かって幅が狭くなっていることで、加工により加わる機械的応力と加熱により加わる熱応力を適度に分散しているものと考えられる。こうした観点からは、t2/t1は、0.8以下とするが、0.6以下が好ましく、0.3以下が更に好ましい。また、t2/t1は0であってもよいが、後述するように0より大きいことが好ましく、0.05以上であることが好ましい。
好適な実施形態においては、圧電性材料基板1(1A)の主面1aに凹部21が設けられており、ボイド22、23が凹部21に連通している。圧電性材料基板上に接合層をエピタキシャル成長させる際には、圧電性材料基板の主面の形状を引き継いで結晶成長していくので、このような形態が生じやすい。ただし、結晶成長時にボイドと凹部との境界部分に結晶が充填され、ボイドの接合層側末端22a、23aが凹部21から離れることもある。
好適な実施形態においてはボイド22が接合層を厚さ方向に向かって貫通している。この場合には、ボイド22の各末端22aが圧電性材料基板の主面1aに達しており、かつボイド22の反対方向の末端22bが接合層2Aの接合面2cに達している。このような形態のボイドが存在することが、圧電性材料基板の剥離防止の観点からは、特に好ましい。これは、ボイドの支持基板側末端の幅t2が0より大きいことを意味している。
また、(ボイドの圧電性材料基板側末端における幅t1)/(ボイドの全長l)は、0.02以上であることが好ましく、0.03以上であることが更に好ましい。ただし、(ボイドの圧電性材料基板側末端における幅t1)/(ボイドの全長l)は、0.08以下であることが好ましく、0.05以下であることが更に好ましい。
ただし、ボイドの全長lは、ボイドの圧電性材料基板側末端から支持基板側末端までの全経路の長さ(道のり)を意味している。
好ましくは、ボイドが、概ね接合層の厚さ方向Lに向かって伸びている。これは、ボイドの全長にわたって厚さ方向Lに平行に伸びている必要はなく、ボイドが屈曲したり、変形したり、複数列のボイドが連通したりしてもよい。また、ボイドは細長いボイドであることが好ましい。また、具体的形状は特に限定されず、ストライプ状、筋状、エンタシス形状などであってよく、またこれらが湾曲ないし折れ曲がって形状でもよい。
接合層の厚さ方向Lとは、圧電性材料基板の主面1aに垂直な方向を意味している。ただし、主面1aの形状は平面に近似し、微細な凹凸は無視するものとする。
好適な実施形態においては、接合層2が支持基板3の主面3bに接している。図1〜図3はこの実施形態に係るものである。
また、好適な実施形態においては、接合層2と支持基板3との間に中間層12を有する。図4、図5はこの実施形態に係るものである。こうした中間層は、一層であってよいが、複数層であってもよい。
以下、本発明の各構成要素について順次述べる。
支持基板3の材質は特に限定されないが、好ましくは、シリコン、水晶、サイアロン、ムライト、サファイアおよび透光性アルミナからなる群より選ばれた材質からなる。これによって、弾性波素子6、16の周波数の温度特性を一層改善することができる。
接合層2、中間層12の成膜方法は限定されないが、スパッタリング、化学的気相成長法(CVD)、蒸着を例示できる。
接合層2Aの材質は、表面活性化処理が可能であれば特に限定されないが、金属酸化膜が好ましく、酸化珪素および五酸化タンタルからなる群より選ばれた材質が特に好ましい。また、表面活性化処理方法は、用いる接合層の材質に応じて適切なものを選択することができる。こうした表面活性化方法としては、プラズマ活性化とFAB(Ar原子ビーム)を例示できる。
中間層12の材質は、表面活性化処理が可能であれば特に限定されないが、金属酸化膜が好ましく、酸化珪素および五酸化タンタルからなる群より選ばれた材質が特に好ましい。ただし中間層の材質には接合層とは異なるものを選ぶことが好ましい。
接合層2Aの厚さは、本発明の観点からは、0.5μm以上であることが好ましく、1.0μm以上であることが更に好ましく、2.5μm以上であることが特に好ましい。また、接合層2Aの厚さは、10μm以下であることが好ましく、7μm以下が好ましく、5μm以下が更に好ましい。
また、接合層2Aの厚さを圧電性材料基板1(1A)の接合面1aの最大粗さRmax以上とすることによって、両者の接合界面における空隙を少なくすることができるので、接合強度を更に向上させることができる。この観点からは、接合層2Aの平均厚さを圧電性材料基板1(1A)の接合面1aの最大粗さRmaxの等倍以上とすることが更に好ましい。また、接合層2Aの平均厚さの上限は、ボイドを支持基板側の接合面2cまで到達させるという観点からは、接合面1aの最大粗さRmaxの2倍以下が好ましい。
圧電性材料基板1(1A)の接合面1aの最大粗さRmaxは、0.5〜6umとすることが好ましく、1.0〜4umとすることが更に好ましい。
本発明で用いる圧電性材料基板1は、タンタル酸リチウム(LT)単結晶、ニオブ酸リチウム(LN)単結晶、ニオブ酸リチウム−タンタル酸リチウム固溶体とする。これらは弾性波の伝搬速度が速く、電気機械結合係数が大きいため、高周波数且つ広帯域周波数用の弾性表面波デバイスとして適している。
また、圧電性材料基板1の主面1aの法線方向は、特に限定されないが、例えば、圧電性材料基板1がLTからなるときには、弾性表面波の伝搬方向であるX軸を中心に、Y軸からZ軸に32〜55°回転した方向のもの、オイラー角表示で(180°,58〜35°,180°)、を用いるのが伝搬損失が小さいため好ましい。圧電性材料基板1がLNからなるときには、(ア)弾性表面波の伝搬方向であるX軸を中心に、Z軸から-Y軸に37.8°回転した方向のもの、オイラー角表示で(0°,37.8°,0°)を用いるのが電気機械結合係数が大きいため好ましい、または、(イ)弾性表面波の伝搬方向であるX軸を中心に、Y軸からZ軸に40〜65°回転した方向のもの、オイラー角表示で(180°,50〜25°,180°)を用いるのが高音速がえられるため好ましい。更に、圧電性材料基板1の大きさは、特に限定されないが、例えば、直径100〜200mm,厚さが0.15〜1μmである。
また、圧電性材料基板1の主面1aを粗面化加工する際には、ラップ加工が好ましい。GC#1000またはGC#2500といった粗い砥粒を使ってラップ加工することが更に好ましい。このようにして加工された粗面をZygo社製New View 7300で測定したところ、Raとして100〜300nm、Rmax値として1.4〜4.0umの値を示した。もしくはブラスト加工を用いて同様な粗面を得ることも可能である。
次いで、圧電性材料基板1上の接合層2Aの接合面、支持基板3の接合面、支持基板3上の中間層12の接合面に150℃以下でプラズマを照射し、接合面を活性化させる。本発明の観点からは、窒素プラズマを照射することが好ましいが、酸素プラズマを照射した場合にも、本発明の接合体を得ることが可能である。
表面活性化時の圧力は、100Pa以下が好ましく、80Pa以下が更に好ましい。また、雰囲気は窒素のみであって良く、酸素のみであってよいが、窒素、酸素の混合物であってもよい。
プラズマ照射時の温度は150℃以下とする。これによって、接合強度が高く、かつ結晶性の劣化のない接合体が得られる。この観点から、プラズマ照射時の温度を150℃以下とするが、100℃以下とすることが更に好ましい。
また、プラズマ照射時のエネルギーは、30〜150Wが好ましい。また、プラズマ照射時のエネルギーと照射時間との積は、0.12〜1.0Whが好ましい。
プラズマ処理した基板の接合面同士を室温で互いに接触させる。このとき真空中で処理してもよいが、より好ましくは大気中で接触させる。
アルゴン原子ビームによる表面活性化を行う際には、特開2014−086400に記載のような装置を使用してアルゴン原子ビームを発生させ、照射することが好ましい。すなわち、ビーム源として、サドルフィールド型の高速原子ビーム源を使用する。そして、チャンバーに不活性ガスを導入し、電極へ直流電源から高電圧を印加する。これにより、電極(正極)と筺体(負極)との間に生じるサドルフィールド型の電界により、電子eが運動して、アルゴン原子とイオンのビームが生成される。グリッドに達したビームのうち、イオンビームはグリッドで中和されるので、アルゴン原子のビームが高速原子ビーム源から出射される。ビーム照射による活性化時の電圧は0.5〜2.0kVとすることが好ましく、電流は50〜200mAとすることが好ましい。
好適な実施形態においては、表面活性化処理前に、圧電性材料基板上の接合層の接合面、支持基板の接合面、支持基板上の中間層の接合面を平坦化加工する。各接合面を平坦化する方法は、ラップ(lap)研磨、化学機械研磨加工(CMP)などがある。また、平坦面は、Ra≦1nmが好ましく、0.3nm以下にすると更に好ましい。
次いで、圧電性材料基板上の接合層の接合面と支持基板3の接合面あるいは中間層の接合面を接触させ、接合する。この後、アニール処理を行うことによって、接合強度を向上させることが好ましい。アニール処理時の温度は、100℃以上、300℃以下が好ましい。
本発明の接合体5、5A、15、15Aは、弾性波素子6、16に対して好適に利用できる。すなわち、本発明の接合体、および圧電材料基板上に設けられた電極を備えている、弾性波素子である。
弾性波素子6、16としては、弾性表面波デバイスやラム波素子、薄膜共振子(FBAR)などが知られている。例えば、弾性表面波デバイスは、圧電性材料基板の表面に、弾性表面波を励振する入力側のIDT(Interdigital Transducer)電極(櫛形電極、すだれ状電極ともいう)と弾性表面波を受信する出力側のIDT電極とを設けたものである。入力側のIDT電極に高周波信号を印加すると、電極間に電界が発生し、弾性表面波が励振されて圧電性材料基板上を伝搬していく。そして、伝搬方向に設けられた出力側のIDT電極から、伝搬された弾性表面波を電気信号として取り出すことができる。
圧電性材料基板1A上の電極10を構成する材質は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、金が好ましく、アルミニウムまたはアルミニウム合金がさらに好ましい。アルミニウム合金は、Alに0.3から5重量%のCuを混ぜたものを使用するのが好ましい。この場合、CuのかわりにTi、Mg、Ni、Mo、Taを使用しても良い。
(実施例A)
図1〜図3を参照しつつ説明した方法に従い、図3(c)に示す弾性波素子6を作製した。
具体的には、厚さ250μmの42YカットX伝搬LiTaO3基板(圧電性材料基板)1の一方の主面1bを鏡面に研磨し、他方の主面1aを、GC#1000でラップ加工した。ラップ加工後の表面の粗さはRmax=3.1umであった。また、厚みが0.23mmの高抵抗(>2kΩ・cm)Si(100)基板(支持基板)3を用意した。基板サイズはいずれも15mmである。
圧電性材料基板1の主面(粗面)1a上に、厚さ8umの酸化珪素膜からなる接合層2をスパッタ装置(シンクロン社製RAS-1100C)によって成膜した。成膜条件は以下のとおりである。

バイアス電力 :6000W
Arガス流量:100sccm
マイクロ波電力 :1500W
O2ガス流量:200sccm
レート:0.3nm/sec
成膜時のチャンバー内圧力:0.1Pa
成膜後の接合層2の主面2aをCMPで鏡面化加工した。この際、接合層2の主面2a全面での平均加工量を4umとした。
次いで、圧電性材料基板1上の接合層2の研磨面2bおよび支持基板3の接合面3aをそれぞれ洗浄および表面活性化した。具体的には、純水を用いた超音波洗浄を実施し、スピンドライにより基板表面を乾燥させた。次いで、洗浄後の支持基板3をプラズマ活性化チャンバーに導入し、窒素ガスプラズマで30℃で支持基板の接合面3aを活性化した。また、圧電性材料基板1を同様にプラズマ活性化チャンバーに導入し、窒素ガスプラズマで30℃で接合層2の研磨面2bを表面活性化した。表面活性化時間は40秒とし、エネルギーは100Wとした。表面活性化中に付着したパーティクルを除去する目的で、上述と同じ超音波洗浄、スピンドライを再度実施した。
次いで、各基板の位置合わせを行い、室温で両基板の活性化した接合面同士を接触させた。圧電性材料基板1側を上にして接触させた。この結果、基板同士の密着が広がる様子(いわゆるボンディングウェーブ)が観測され、良好に予備接合が行われたことが確認できた。次いで、接合強度を増すことを目的に、接合体を窒素雰囲気のオーブンに投入し、120℃で10時間保持した。
オーブンから取り出した接合体5の接合強度をクラックオープニング法で測定したところ2.8J/m2と非常に大きな強度が得られていることが分かった。また、接合体5の圧電性材料基板1の表面1bを圧電材料の厚みが12umになるまで研削加工した。次いでラップ加工で7umとした。最後にCMP加工に供し、圧電性材料基板1Aの厚さが6μmとなるようにした。得られた接合体5Aの耐熱性を確認するため、接合体を300℃のオーブンに2時間投入し、取り出したところ、割れや圧電性材料基板1Aの剥離等がないことを確認した。
また、得られた接合体の横断面を前述のようにして撮影した写真を図6、図8に示し、その説明図を図7、図9に示す(説明は前述)。なお、図6、図8に示す各ボイドのt1、t2、およびt1/t2の数値を図6、図8の写真から測定し、結果を表1に示す。
Figure 0006599595
以上のように、本発明の実施例の接合体では、接合層中に前記微構造のボイドが存在することから、十分に高い接合強度が得られ、また圧電性材料基板を非常に薄く加工したときにも圧電性材料基板の剥離や接合体の破損が生じなかった。
(実施例B)
実施例Aにおいて、接合層2Aの材質を五酸化タンタルに変更した。この結果、実施例Aと同様の結果が得られた。すなわち、120℃加熱後の接合強度は2.2J/m2であり,圧電性材料基板の薄化加工には十分な強度であった。
また、得られた接合体5Aの横断面を撮影した写真を図10、図12に示し、その説明図を図11、図13に示す(説明は前述)。なお、図10、図12に示す各ボイドのt1、t2、およびt1/t2の数値を図10、図12の写真から測定し、結果を表1に示す。
以上のように、本発明の実施例の接合体5Aでは、接合層2A中に前記微構造のボイドが存在することから、十分に高い接合強度が得られ、また圧電性材料基板を薄く加工したときにも圧電性材料基板の剥離や接合体5Aの破損が生じなかった。
(実施例C)
実施例Aにおいて、圧電性材料基板1の材質をニオブ酸リチウムに変更した。この結果、実施例Aと同様の結果が得られた。
(比較例A)
実施例Aと同様にして接合体を作製した。ただし、比較例Aにおいて、接合層の成膜時のバイアス電力を3000Wとした。他の条件は実施例Aと同じにしたこところ、接合層の成膜レートは0.15nm/secと低くなった。
これ以外は実施例1と同様にして接合体5Aを作製し、得られた接合体5Aを300℃のオーブンに投入して2時間後取り出した。この結果、接合体5Aが粉々に破損していた。
また、この接合体5Aを横断面を観察したところ、接合層の組織が非常に緻密であり、圧電性材料基板から支持基板側接合面に向かって伸びるボイドが見られなかった。
(比較例B)
実施例Aと同様にして接合体5、5Aを作製し、評価した。ただし、実施例Aとは異なり、接合層の研磨加工量を6umとした。この結果、接合強度は1.7J/m2と低く、圧電性材料基板の研削加工時に圧電層の厚みが14umを下回ったあたりで圧電性材料基板が剥離した。
得られた接合体5Aの横断面を撮影した写真を図14に示し、その説明図を図15に示す(説明は前述)。なお、図14に示すボイドのt1、t2、およびt1/t2の数値を図14の写真から測定し、結果を表1に示す。また、図示していないボイド一つについても同様の測定を行い、結果を表1に示す。
比較例Bの接合体では、接合層20中のボイド25が、圧電性材料基板側末端25aの幅にくらべて支持基板側末端25bで十分に細くなっていないために、比較例Aよりもはるかに優れているが、実施例Aに比べると接合強度が低くなっており、また剥離が生ずることがあった。
(比較例C)
実施例Aと同様にして接合体を作製し、評価した。ただし、実施例Aとは異なり、接合層の研磨加工量を7umとした。この結果、接合体の面内で、ほとんどの部分が接合せず、強度の測定は不可能であった。また接合しているように見えた部分の断面を観察すると、接合界面で剥離が発生していることが分かった。
また、接合層中のボイドは支持基板側末端で十分に細くなっていなかったことがわかった。

Claims (9)

  1. 支持基板、
    ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウムおよびニオブ酸リチウム−タンタル酸リチウムからなる群より選ばれた材質からなる圧電性材料基板、および
    前記支持基板と前記圧電性材料基板とを接合し、前記圧電性材料基板の主面に接している接合層
    を備えている接合体であって、
    前記接合層に、前記圧電性材料基板から前記支持基板へと向かって伸びるボイドが設けられており、前記ボイドの前記支持基板側末端の幅t2の前記ボイドの前記圧電性材料基板側末端の幅t1に対する比率(t2/t1)が0.8以下であることを特徴とする、接合体。
  2. 前記圧電性材料基板の前記主面に凹部が設けられており、前記ボイドの前記圧電性材料基板側末端が前記凹部に連通していることを特徴とする、請求項1記載の接合体。
  3. 前記ボイドの前記支持基板側末端が、前記接合層の前記支持基板側の接合面に達していることを特徴とする、請求項1または2記載の接合体。
  4. 前記ボイドの前記支持基板側末端が、前記接合層の前記支持基板側の接合面に達していないことを特徴とする、請求項1または2記載の接合体。
  5. 前記接合層が酸化珪素および五酸化タンタルからなる群より選ばれた材質からなることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一つの請求項に記載の接合体。
  6. 前記接合層の前記支持基板側の接合面が研磨面であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一つの請求項に記載の接合体。
  7. 前記接合層が前記支持基板に接していることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一つの請求項に記載の接合体。
  8. 前記接合層と前記支持基板との間に中間層を有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一つの請求項に記載の接合体。
  9. 前記圧電性材料基板の厚さが20μm以下であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一つの請求項に記載の接合体。


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